●奪われた天使核
いつも通りの日常を送っていた緑豊かな翠玉島に騒がしい破壊音が鳴り響く。
「何事だ!!」
「ジェード王国のガンシップ強襲部隊が島に入り込んだもよう!」
「保管庫が破られ中にあった品が奪われました!!」
べラード団長が声を荒げると、団員が矢継ぎ早に情報を持って来る。ガンシップには敵対している屍人帝国のジェード王国の飛翔する緑の鳥の紋章が描かれていたと報告が入った。
「保管庫だと……あそこには琥珀島で手に入れた宝があったな」
「はい! どうやらそれが狙いのようで、奪った賊は既に逃亡しています!」
強襲部隊は奪取するや否やすぐに撤退していた。
「最初から標的が決まった行動か……何を持ち出された!」
「先日、石の中から発見された琥珀の如き特殊な天使核が持ち去られたようです!!」
「あれか!」
琥珀島から中に何かが閉じ込められた大量の石を持ち帰り、その全ての開封がようやく終わったばかりだった。宝石やらガラクタやらさまざまなものが見つかり、その中でも特別なものがあった。それが琥珀の中に閉じ込められた天使核だった。
「琥珀島で宝探しをしていたのもあれが目的だったのか? ならば奪われるわけにはいかん!」
べラード団長が建物中に聞こえる大きな声で指示を飛ばす。
「緑風飛空艇団出撃せよ! 強襲部隊を追い琥珀の天使核を取り戻す!」
「「了解!!」」
奪われた宝を取り戻すべく、緑風飛空艇団の飛空艇とガンシップが島を出撃した。
だがジェード王国の戦力はガンシップ部隊だけではなかった。飛空艇団を待ち構える竜の群れが、奪った宝を守るべくガレオン艦隊と共に集結していた。
人類と屍人帝国の激しい空の戦いが始まる――。
●グリモアベース
「ブルーアルカディアの翠玉島に強盗が入っちゃったみたい!」
慌てたラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が猟兵達に新たに起きた事件を告げる。
「ガンシップに乗った強盗たちは前にみんなが琥珀島で見つけた、中にお宝が入ってるかもしれない石に入ってた、琥珀に包まれた天使核を奪っていったんだよ!」
持ち帰った沢山の大きな石を砕いて全ての中身を確認するまで時間が掛かり、先日ようやく全ての石の確認を終えたところだったという。
「それを取り戻しに緑風飛空艇団のみんなが向かったんだけど、屍人帝国のジェード王国の艦隊が待ち構えてて大規模な戦闘になってるんだ。このままだと天使核は取り戻せなくて、緑風飛空艇団は大きな被害を受けちゃう」
強奪したジェード王国は特殊な天使核の奪取を確実にするために竜の群れを中心とした大規模部隊を用意していた。緑風飛空艇団は奮戦するも壊滅的な被害が出てしまう。
「だからみんなには急いで戦場に向かって、緑風飛空艇団の人たちを助けてあげてほしいんだ」
すぐに向かえばまだ戦い始めた頃に加勢することができる。
「敵はガレオン艦隊と、ガンシップ戦闘部隊の『バッドスクワイア・スクワッド』。それに主力の竜の群れ『空を砕くもの『スターブレイカー』』だよ。どれも数が多いから気をつけて」
ガンシップ部隊は集団戦を得意として小回りが利いて機動力がある。竜は火力がありそれが緑風飛空艇団に向けられれば被害が甚大なものになるだろう。
「琥珀の天使核は一番大きなガレオンに乗せられてるみたい。ガンシップと竜をある程度やっつけたあとに取り戻したら、撤退するのがいいと思うよ」
敵は天使核を再度奪おうとしてくるが、撃退しながら戦域を離脱すれば深追いはしてこない。
「盗まれた琥珀の天使核が何に使われるのかはわかんないけど、オブリビオンが奪おうとしてるんだから絶対に悪いことが起きるに違いないよ!」
今までの多くの事件からラフィロワも猟兵達もその事は疑いなく確信していた。
「だから緑風飛空艇団に加勢して、琥珀の天使核をオブリビオンの手から取り戻そう!」
天木一
こんにちは天木一です。
ブルーアルカディアの翠玉島から奪われた特殊な天使核を取り戻しましょう!
第1章は敵のガンシップ部隊との戦闘になります。機動力が高く集団戦に長けています。
第2章は竜の群れとの戦闘になります。火力があり危険な相手です。
第3章では敵ガレオン艦隊の旗艦から天使核を取り戻し、戦域からの撤退戦を行います。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
それでは激しい空戦を戦い抜き、屍人帝国の企みを阻止してください!
第1章 集団戦
『バッドスクワイア・スクワッド』
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POW : 「ターゲットローック!」「いっせいはっしゃー!」
【照準】を向けた対象に、【戦闘飛空艇からのミサイル一斉発射】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD : 「囲め囲めー!」「追えー!」「落とせ落とせー!」
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【機銃斉射】で包囲攻撃する。
WIZ : 「弱い者イジメはたまんねーぜ!」「逃がすなー!」
敵より【自分たちの数が多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
👑11
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●空戦
「きたきた! マヌケが追いかけてきた!」
「囲め囲めー!」
屍人帝国のガンシップ部隊バッドスクワイア・スクワッドが機動力を活かし、動き回って攻撃を仕掛ける。
「こちらも編隊を組め! 一対一で戦うな!」
べラード団長が指揮を執り、緑風飛空艇団のガンシップ部隊もチームごとに動いて迎撃する。互いに練度の高い空中戦が繰り広げられる。
だが数で負ける緑風飛空艇団の方が不利な状況に陥っていた。
「まさかこれほどの戦力を用意していたとは」
何より敵ガンシップの向こう側には竜の群れに、ガレオン艦隊まで控えている。総力戦となればあっという間に蹴散らされてしまうだろう。
「しかし戦端が開かれた以上は背を向ける方が危険だ。何とか一撃を加えて離脱するしかあるまい」
せめて敵のガンシップ部隊を崩し、その間に反転撤退をとべラード団長は作戦を考える。
「それも困難な状況だが……」
敵の大艦隊を目にしたこちらの士気は低くなっている。なんとか打開の一手はないかと、絶望的な状況にも諦めずにじっと戦況を見つめていた。
そんな苦境を救うべく猟兵達が空の戦場へと姿を現し、屍人帝国のガンシップ部隊へと反攻を開始した――。
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
敵の群れを睨んで『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ』『フルのバースト・マキシマム』『アルテミス・レーザー』でレーザー攻撃を仕掛けて『アプロディーテ・フューチャーサイト』で1秒先を見て攻撃を当てて行って、回避できない攻撃には『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』で空間飛翔して避けて『ヘラ・エウピジョン』『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』で攻撃の準備をして『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』で変異をさせながら合間合間で機会を見ながら『三女神の加護と粛清を』で敵のUCを封印/弱体化をさせます。
好機を見付けたら逃さず全力総合射撃を仕掛けます!
ランケア・アマカ
琥珀島で見つけた石に、そんなものが入ってたんですね
敵が強奪しに来る程の価値がある、特別な天使核みたいですが
何にせよ、屍人帝国は全て排除対象です
緑風飛空艇団を支援して敵部隊を撃破します
MF-L1で側面から接近、速度を落とさず狙える敵を【疾風塵】で撃てるだけ撃った後、離脱して再度接近を繰り返します
敵がこちらを包囲しようとしてくるなら衝突寸前の機動で攪乱し、注意を集めたところで味方が狙い易い位置へ誘導しましょう
順調に敵を墜としていけば味方の士気高揚にも繋がるはずです
数的不利の状況が続きそうですが、いつものことですね
冷静に着実に、目的を達成していきましょう
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
フン、随分と威勢がいいな
マヌケはどちらか…すぐに教えてやろう
緑風飛空艇団のガンシップから飛び降りると同時にUCを発動
パワードスーツを装着して飛翔して、味方を援護しながら敵ガンシップ部隊をビームライフルで攻撃する
囲んできたか…
フッ、むしろ都合が良いな
敵が囲んできたら速度を上げて、敵の機銃を避けながらレーザーガトリング砲の乱れ撃ちで周囲を攻撃
さらに敵の同士討ちを誘発する様にアクロバット飛行を行ったら、マッハ9以上の速度で包囲網をぶち破り、周囲にいる味方のガンシップと共闘して全武装の一斉発射を敵に叩き込む
これも弱い者イジメだが、楽しいとは思えんな
やはり、お前らとは分かり合えんようだ
●ドッグファイト
「琥珀島で見つけた石に、そんなものが入ってたんですね」
ランケア・アマカ(風精銃兵・f34057)は以前の事件で見つけた黒い石の塊の事を思い出す。
「敵が強奪しに来る程の価値がある、特別な天使核みたいですが……」
どんな効果のある天使核なのだろうかと考えながら魔女の箒型セイルフローター【MF-L1】を飛ばしていると戦場に辿り着いた。
「ガレオンには近づかせるな!」
「クソッ! こいつら速い!!」
「ひゃっほー!」
「ノロいノロい!」
そこではバッドスクワイア・スクワッドのガンシップ部隊が緑風飛空艇団へと攻撃を仕掛け、ガンシップ同士のドッグファイトが繰り広げられていた。
「何にせよ、屍人帝国は全て排除対象です」
緑風飛空艇団を支援すべくランケアは側面から突っ込み、天使核リボルバー【M3シルフィード】を構えてユーベルコード『疾風塵(ダスト・リリス)』を発動する。
「一機でも多く撃ち落とします」
効果・威力・射程を増し風を帯びた魔弾はバッドスクワイア・スクワッドに命中し、パイロットがよろめいて落下しガンシップだけが飛んでいった。さらに通り過ぎる間に撃てるだけ撃ち込んでいく。
「攻撃だー!」
「どこだー!」
「あそこだー!」
敵陣を突破するランケアに気付いたバッドスクワイア・スクワッドの部隊が追いかけ始めた。
「空の勇士だ! 猟兵の援軍がきたぞー!」
その姿を見た緑風飛空艇団の士気が盛り返し、反撃する勢いが増した。
「待て待てー!」
「追いつくぞー!」
「逃げられると思うなよマヌケー!」
バッドスクワイア・スクワッドがランケアに誘導されていく。
「フン、随分と威勢がいいな。マヌケはどちらか……すぐに教えてやろう」
「ご武運を!」
キリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)が便乗していた緑風飛空艇団のガンシップから飛び降り、ユーベルコード『ヴォル・コンケラント』を発動しパワードスーツを瞬時に装着して飛翔する。そしてランケアを狙う敵の背後を取ってビームライフルを撃ち込んだ。
「うわああああっ」
「背後を取られた!」
「散開散開ーー!」
仲間が撃墜されるとバッドスクワイア・スクワッドは慌てて狙われないように散開した。そして包囲するようにキリカの周囲を飛ぶ。
「囲んできたか……フッ、むしろ都合が良いな」
好都合だとキリカは笑い、速度を上げて機銃の攻撃を避ける。
「速いぞー!」
「当たるまで撃――!?」
バッドスクワイア・スクワッドが機銃を撃ち続けていると、飛んで来たレーザーによって撃ち落とされた。
「当たるまで撃ってやろう」
キリカがレーザーガトリング砲を乱れ撃ち、次々と敵を仕留めていった。
「反撃反撃ー!」
「撃って撃って撃ちまくれー!!」
楽しそうにバッドスクワイア・スクワッドが機銃を撃ちまくって弾幕を張る。そこに緊張感はなくまるで殺し合いを遊びのようにやっていた。
「遊んでいるのか、ではこちらも遊んでやろう」
空を飛ぶティティス・ティファーナ(召喚獣「アストラル・エレメント(幽魔月精)」・f35555)がそれを睨み、【アームドフォートレスダブルキャノン】の砲門を向けレーザーを一斉射して敵機を撃墜した。
「狙われてる!」
「回避ー回避ー!」
バッドスクワイア・スクワッドがすぐさま回避行動を取って蛇行するように空を飛ぶ。
「あいつだー!」
「やり返せー!」
「倍返しだー!」
そして攻撃してきたティティスを見つけ、機銃を撃ちまくって弾幕を張った
「その攻撃は既に把握している」
ティティスはユーベルコード『アフロディーテ・フューチャーサイト』を発動し、未来予測によって攻撃を躱し反撃のレーザーで逆に敵を撃ち落とした。
「ぐわぁーー!!」
「やべぇ!!!」
慌ててバッドスクワイア・スクワッドは散り散りになって、巧みに空を飛んで襲撃しようと包囲していく。
「囲め囲め!」
「数で優位に立つ!」
バッドスクワイア・スクワッドが数の暴力で押し切ろうと、銃撃しながら突撃を始める。
「数だけでは勝てないことを教えてやる」
キリカは急上昇して敵を引き付け急旋回するアクロバット飛行で追尾する敵と側面から迫る敵を同士討ちさせた。
「ぎゃっ! こらー! フレンドリーファイアだぞー!」
「俺の照準に入ってきたお前が悪いー!」
仲間でいがみ合っている間に、マッハ9以上の速度で包囲網をぶち破ったキリカが反転して正面からレーザーを連射して撃ち込んだ。
「ぐわー!」
「落ちるー!!」
次々とバッドスクワイア・スクワッドが撃墜されて雲海に消えていった。
「これも弱い者イジメだが、楽しいとは思えんな。やはり、お前らとは分かり合えんようだ」
歯応えのない相手に、キリカはつまらなさそうな顔で銃撃を続けた。
「ヤバイヤバイ!」
「好機、全力総合射撃開始」
混乱する敵にここが攻め時だとティティスは全武装を展開し、一斉射撃を浴びせて敵ガンシップを雲海に沈めていく。
「逃げろ逃げろー!」
不利となるとバッドスクワイア・スクワッドは一目散に逃げようとする。
「逃がさん」
だがそれを追ってティティスは飛びケツにレーザーを撃ち込んでガンシップを爆散させた。
「めちゃヤベー!」
「やられる前にやっちまえー!」
なんとか反撃しようとバッドスクワイア・スクワッドは機銃を撃ちながら飛び回る。だがそこへ急接近したランケアが敵を驚かす。
「うわっ!!」
ギリギリのところをすれ違い敵の連携を乱し、そこへ魔弾を撃ち込み撃墜した。
「数的不利の状況が続きそうですが、いつものことですね」
多数と戦うのは慣れたものだとランケアは巧みに空を飛び敵を狩る。
「冷静に着実に、目的を達成していきましょう」
仲間と連携しドッグファイトを優勢に進めて数を減らしていった。
「敵が乱れた! こちらも反攻に移るぞ!」
べラード団長が指示を出し、緑風飛空艇団も猟兵達の援護をしようと攻勢を強めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・絶奈
◆心情
獲物を待ち受けるつもりが自らが獲物となる…
とても滑稽ですね
◆行動
お久し振りです、緑風飛空艇団の皆様
援護します
【Evolution】に搭乗し【空中浮遊】を活用
『【1/0】』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】を行使
数には數を…
此方も其れなりの数を揃える事で早めに敵の優位を覆すとしましょう
更に【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別する浮遊機雷」を【衝撃波】で戦域内に散布
各種【範囲攻撃】の面目躍如です
空間諸共敵集団を蹂躙し、機動力も数の優位も台無しにしてしまいましょう
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
風魔・昴
アドリブ・共闘歓迎
登場はヒポグリフのアルタイルに乗って
敵に向かって【衝撃波】を初手で
「加勢に来たわ」
団長に微笑んでウインク
アルタイルには【ブレス攻撃】を【範囲攻撃】を指示
「アルタイル、攻撃を避けながら行くよ!」
自分では【衝撃波】【斬撃波】UCで応戦
「宝は返してもらいますからね!」
●援軍
「お久し振りです、緑風飛空艇団の皆様。援護します」
「援軍だ! 猟兵が来てくれたぞ!!」
【Evolution】に搭乗した霧島・絶奈(暗き獣・f20096)は浮遊して緑風飛空艇団を守るように前に立つ。
「おお! 猟兵だ!!」
「これで何とかなるぞ! 諦めずに戦い続けろ!」
その姿を見た緑風飛空艇団は士気を上げて反撃の勢いが増していく。
「数には數を……此方も其れなりの数を揃える事で早めに敵の優位を覆すとしましょう」
活力を取り戻した様子に微笑む絶奈はユーベルコード『【1/0】(インフィニティ)』を発動し、Evolutionを増殖させ同じコピー機体を並べて数を揃える。
「数で一方的に攻撃するつもりだったのでしょうが、此処からが本当の戦いです」
絶奈は浮遊機雷を衝撃波で撒き散らし、飛び回るバッドスクワイア・スクワッドを爆発させる。
「うおゎっ!?」
「機雷だー!!」
爆発に煽られ敵ガンシップが態勢を崩し失速した。
「さあ、今です」
「了解!」
「反撃だ!!」
そこへ絶奈が声をかけ、緑風飛空艇団のガンシップと共にEvolution部隊が銃撃を叩き込み撃墜していった。
「反撃するなんて生意気なー!」
「ガレオンを落しちまえー!」
「帰るところがなくなったらこっちの勝ちだー!」
バッドスクワイア・スクワッドがガレオンを狙う。だがその横っ面に衝撃波が叩き込まれガンシップが吹き飛んでいった。
「加勢に来たわ」
ヒポグリフの【アルタイル】に乗った風魔・昴(父の心と星の力を受け継いで・f06477)が敵を吹き飛ばしながら颯爽と現れ、べラード団長に向けて微笑みウインクする。
「ありがたい! ここが押し返し時だぞ! 手を休めるな撃ち続けろ!」
「「了解!!」」
一瞬笑みを浮かべたべラード団長がすぐに表情を引き締め団員に檄を飛ばした。
「負けるかー!」
「やっちまえー!」
対抗してバッドスクワイア・スクワッドも機銃を撃ち返す。
「アルタイル、攻撃を避けながら行くよ!」
昴の呼びかけに応じてアルタイルが猛々しく鳴き、華麗に銃撃を避けながら射程に入りブレスを放って敵ガンシップを吹き飛ばす。
「うぎゃー!」
「落ちるー!」
悲鳴を上げながらバッドスクワイア・スクワッドが雲海に呑み込まれていく。
「動け動けー!」
「とまるなー! かくらんしろー!」
「包囲、せんめつだー!」
まだ数で勝るバッドスクワイア・スクワッドは数の利を以って押し切ろうとする。
「如何に自在に飛び回ろうとも、範囲攻撃の前にどれだけ逃げきれますか」
そこへ絶奈は衝撃波を放ち、さらには率いる部隊の弾幕によって追い詰めていく。
「空間諸共敵集団を蹂躙し、機動力も数の優位も台無しにしてしまいましょう」
範囲攻撃の面目躍如とばかりに、逃げ場を失うような攻勢でバッドスクワイア・スクワッドを雲海に落とした。
「うわああああっ!!」
「獲物を待ち受けるつもりが自らが獲物となる……とても滑稽ですね」
絶奈は落下を見届けて次の敵に攻撃を開始した。
「やべー!」
「一時退避ー!」
これは拙いとバッドスクワイア・スクワッドが旋回して背を向けた。
「逃がしません! アルタイル!」
名を呼ぶと任せろと力強くアルタイルが飛び、一気に間合いを詰めるとブレスを背中に浴びせた。
「ぎゃーー!」
「なんとー!」
追いつかれると慌ててバッドスクワイア・スクワッドは急旋回して反撃しようとうする。
「宝は返してもらいますからね!」
だがその前に昴がユーベルコード『原初光(ビック・バン)』を発動して、全ての星の力を凝縮した目も眩むような輝く光を放った。それが爆発しバッドスクワイア・スクワッドを纏めて消し飛ばす。
「にぎゃああああああ!!」
「目がぁ! 目があああ!!」
直撃を受けた者はガンシップごと消滅し、余波を受けたものは負傷してふらふらと速度を落とす。そこへ緑風飛空艇団のガンシップが攻撃を仕掛けて撃ち落としていった。
「蹴散らしてガレオン艦隊の旗艦に向かいましょう」
奪われた宝を取り戻す為に、昴は邪魔な敵ガンシップを薙ぎ払った。
大成功
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リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】【POW】
※アドリブ絡み連携大歓迎
※【ナインス・ライン】搭乗
やっぱ諦めてなかったか…ま、とにかく奪還&生還っ
ハァイ、ベラード団長。また首ツッコミに来たよ♪
さ、とりあえずは雑魚共の掃除っ
「デカブツは囲んで撃てば潰せる」と思う?甘いさ♪
脚部【マギ・ホルミスダス】の幻影で狙いをブレさせ
更にデコイでミサイルを惑わせたら煙幕で効果目測妨害
その隙にオペ49番【マトリクスドライブ・クレセント】始動
『殲禍炎剣』を模した光の雨が敵だけを狙って降り注ぐよ
アタシは【セレス】の短距離ワープで爆撃範囲外へ脱出
後は【ユーディット】の重力弾連射で緑風飛空艇団を援護っ
アタシは大丈夫さ
さ、急いでブツを追うよっ
イオナ・アルフェラッツ
【SPD】
『当艦は非合法機動医療艦【アスクレピオス】です。
只今より特殊物資奪還及び人命保護に介入します』
リーゼ様の飛空艇、その副艦長席に搭乗して参戦です
…はい、私は今日も立ち乗り席で呪縛中
【煌く天上の冠】の代償とはいえ…(グスン)
ともあれ今回は空母形態で空域突入です
猟兵の足場提供は勿論、防御障壁で味方の盾になりつつ
各種武装で敵ガンシップを追い立て、リーゼ様の方へ押し遣る為…
つまり『殲禍炎剣』模倣攻撃の補助が狙いです
「ベラード団長、30秒ほど敵機の頭上へ出ない様に通達を…」
後は砲撃から逃れたガンシップを墜とし、先を急ぎましょう
リーゼ様、ご無事ですか?
※アドリブ絡み連携大歓迎
※イオナの人格で活動
●光の雨
「やっぱ諦めてなかったか……ま、とにかく奪還&生還っ」
重量級キャバリア【ナインス・ライン】に搭乗したリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は溜息をついて屍人帝国の軍勢を見やった。そしてそれと戦う緑風飛空艇団に声をかけた。
「ハァイ、ベラード団長。また首ツッコミに来たよ♪」
「おお! リーゼロッテ君か。ありがたい! 存分に暴れてくれ!」
忙しなく部下に指示を出していたベラード団長が笑みを浮かべて返事を返し、敵に向かうナインス・ラインの雄姿を見送った。
『当艦は非合法機動医療艦【アスクレピオス】です。只今より特殊物資奪還及び人命保護に介入します』
空母形態の【アスクレピオス】の副艦長席に搭乗するイオナ・アルフェラッツ(【ご主人さま】が2人!?・f34022)が、外部放送を流して戦場となっている空域に入る。
「……はい、私は今日も立ち乗り席で呪縛中。【煌く天上の冠】の代償とはいえ……」
グスンと涙目なイオナはユーベルコード『煌く天上の冠(カシオペア・クラウン)』を発動し、アスクレピオスの性能を高める代償に拘束されていた。
「デケェ!!」
「だけどオレたちのガンシップの前にガレオンなんざ的でしかねー!」
「うすのろヤロウにガンシップ乗りの技を見せてやるぜー!」
バッドスクワイア・スクワッドは勇んでガンシップを飛ばし機銃による攻撃を仕掛ける。
「防御障壁展開。反撃を開始します」
すぐにイオナは障壁で攻撃を防ぎ、アスクレピオスのレーザー機銃でお返しする。
「効いてねえ!」
「ヤバッ!」
「回避しろー!」
バッドスクワイア・スクワッドはアスクレピオスから次々放たれる攻撃に追い立てられる。
「リーゼ様の方へ押し遣ります」
イオナは当てることよりも誘導することに集中し、リーゼロッテの元に敵ガンシップを動かした。
「さ、とりあえずは雑魚共の掃除掃除っ」
リーゼロッテがナインス・ラインを敵ガンシップに接近させる。
「こっちにもなんかデカいのがいる!」
「デカブツはノロマと相場が決まってる!」
「やっちゃえやっちゃえ!」
容易い相手と見てバッドスクワイア・スクワッドがガンシップを操って迎撃に入る。
「「デカブツは囲んで撃てば潰せる」と思う? 甘いさ♪」
そんな甘い考えを笑いながらリーゼロッテはナインス・ラインの脚部【マギ・ホルミスダス】から幻影を投射して敵を惑わす。
「ターゲットローック!!」
「撃てー!!」
そこへバッドスクワイア・スクワッドがミサイルを発射した。幻影にミサイルが当たる瞬間に、煙幕を張って命中させたかどうかを確認させない。
「んー? やったかー?」
「どうなったー?」
バッドスクワイア・スクワッドは首を傾げ命中したかどうか周辺を飛んで煙が晴れるのを待つ。
「ベラード団長、30秒ほど敵機の頭上へ出ない様に通達を……」
「全機高度を落せ!」
準備が整ったのを確認したイオナからの連絡を受け、すぐさまベラード団長が命令を飛ばした。一斉に緑風飛空艇団が高度を下げる。
「さて、オペ49番を始めるよ♪」
敵が隙を見せたところへリーゼロッテはユーベルコード『Op.XLIX:M.DRIVE [C](マトリクスドライブ・クレセント)』を発動し、殲禍炎剣を模したビームの光雨を空から降り注がせた。
「なぁっ!?」
「光が降って――!!」
「うげぇええええ!!」
次々とバッドスクワイア・スクワッドが撃墜されて雲海へと落ちて行く。同じ攻撃範囲内にいたナインス・ラインは【ジャンプ・ドライブ『セレス』】の短距離ワープで範囲外へと脱出していた。
「撃ち漏らした敵に砲撃を、逃さず掃討します」
イオナは運良く撃墜を免れた敵に向け、連装陽電子砲を発射して吹き飛ばした。
「リーゼ様、ご無事ですか?」
「アタシは大丈夫さ。さ、急いでブツを追うよっ」
心配するイオナの通信にリーゼロッテは笑みを返し、余勢を駆って共に敵ガレオン艦隊に向かった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『空を砕くもの『スターブレイカー』』
|
POW : 暴食の邪竜『デス・オブ・ホープス』
【体中いたるところから生えている爪】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【恐怖、苦痛、悲鳴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD : 厄災速射砲『コンティニュアス・カラミティ』
レベル分の1秒で【全身から放出される【星破壊】属性の光線】を発射できる。
WIZ : 星砕きの厄災『スターブレイク・ディザスター』
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【星破壊】属性の【厄災レベルの光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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●邪竜スターブレイカー
「目的の天使核無事に届きました!」
「そうか、では任務は成功だな」
ガレオン艦隊の中心に位置する、最も大きな旗艦の艦長の元に琥珀に包まれた天使核が届けられ、それを確認し大事にケースに仕舞った。
「報告! ガンシップ部隊劣勢! 突破されたもよう!」
「小僧どもめ! 達者なのは口だけか!」
そこへ報告が入り艦長が苛立ちの声を上げた。
「ガンシップを下げてスターブレイカーを前に出せ! 艦隊には近づかせるな! 緑風飛空艇団を殲滅しろ!」
「はっ! バッドスクワイア・スクワッドは後退して立て直せ! スターブレイカーが迎撃に当たれ!」
指示を受けて部隊が一斉に動き、ガンシップが引くと代わりにドラゴンの群れが前線に出た。
『猛る……獲物の臭いだ』
『喰らうてやるぞ! 恐怖の断末魔を聞かせろ!』
獰猛な邪竜スターブレイカーが猟兵と緑風飛空艇団の行く手を塞ぎ、その火力で以って粉砕しようと牙を剥いた――。
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
「速射型、ならば拡散と相殺か」と呟き『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』と『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』を準備して『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ』『フルバースト・マキシマム』『アルテミス・レーザー』で攻撃と相殺を中心に『アプロディーテ・フューチャーサイト』で1分先を知って避け続けて『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』で空間飛翔して避けて『三女神の加護と粛清を』で敵のUCを封印/弱体化させ、先の2つのUCを更に駆使して『ヘラ・エウピション』で敵への苛烈な猛攻を仕掛けます!
「平和と清浄は守護する、敵は容赦も躊躇無く撃滅する!」
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
フン…ドラゴンか、これは良いな
丁度、適当な乗り物が欲しかった所だ
近づいてきたスターブレイカーにUCを発動
無数に放たれた不可視の糸を邪竜に絡みつけて意のままに操る
全身に生えた爪を避けて乗り込み、敵集団に騎乗突撃を行う
ほう、これは中々…乗り心地は悪くないな
もっとも、景色を楽しむ余裕はなさそうだがな
乗り込んだスターブレイカーで暴れまわり、限界を迎えそうになったら敵集団に突っ込ませて爆破
自分は直前で脱出し、即座に次の獲物を糸で絡めとり戦闘続行
装備銃器でも攻撃を行い敵陣営を混乱させてダメージを与えていく
よし、このまま敵艦隊が見えるまで暴れ続けるか
幸いにも、乗り物に困る事は無さそうだからな
●ドラゴン迎撃戦
『絶望に泣き叫べ人間……』
スターブレイカーの群れが一斉に全身から厄災速射砲を周囲に発射した。
「速射型、ならば拡散と相殺か」
邪竜の攻撃を見てティティスは呟き、即座に【サイコミュ・ファンネルビット】を展開し、【アームドフォートレスダブルキャノン】の砲身を敵に向けてファンネルビットと共にレーザーを発射した。両者の光線がぶつかり合ってエネルギーが星が散るように消滅していく。
『邪魔をするか』
『お前から喰らってやろう』
攻撃を阻害したティティスにスターブレイカーの殺気が向けられ、獲物を喰らわんと一気に突っ込んで牙を剥く。
「そう来るのはわかっていた」
ユーベルコード『アフロディーテ・フューチャーサイト』を使って敵の攻撃を予想していたティティスは、牙を回避しながらレーザーを大きく開いた口の中に撃ち込んだ。
「そんなに腹が減っているなら、たっぷりとレーザーを喰らわせてやる」
『ギャアアアアア――』
邪竜の頭部が内部から爆発し吹き飛んだ。
『人間め』
『四肢を噛み砕いて泣き叫ばせてくれよう』
仲間をやられたスターブレイカーが肌が粟立つような殺気を放って集まって来る。
「フン……ドラゴンか、これは良いな。丁度、適当な乗り物が欲しかった所だ」
そんな殺気をそよ風のように笑い飛ばすキリカがパワードスーツを解除すると、落下しながらユーベルコード『La marionnette(マリオネット)』を発動し、指先から不可視の糸を無数に放って最も近い邪竜の体に絡み付けた。
『なんだ? 何かが身体に……体が言う事を効かぬ?』
「その身体は私の操り人形となった。喰らいたいなら存分に喰らわせてやろう。同族の肉をな」
操り糸によって行動を縛られた邪竜の全身に生えた爪を避けて乗り込み、同じ邪竜の群れに向けて突撃させた。
『馬鹿な、我が身を操るだと……ぬぐっ!』
逆らおうとすると呪詛毒が僅かに流し込まれて激痛が走り、スターブレイカーは冷静な判断力を失い仲間に向かって飛んだ。
「ほう、これは中々……乗り心地は悪くないな。もっとも、景色を楽しむ余裕はなさそうだがな」
キリカは竜を乗りこなして空を翔けるのを楽しむが、すぐさま眼前に敵竜の群れが迫るのを見て、流れる景色から敵へと視線を移す。
『グォオオオ!!』
『何のつもりだ?』
操られる邪竜が突っ込み、体から生やす爪で仲間を引き裂いた。
『ぬぅ、人間如きに操られたか』
『ならば屠ってやろう』
スターブレイカー達が迎撃に同じように全身から鋭い爪を生やしてぶつかり、キリカの乗る邪竜の肉を削っていった。
「ここまでか、なら最後にもうひと働きしてもらおう」
邪竜を敵集団に突っ込ませると、キリカが跳躍して跳び降りながら呪詛毒をたっぷり流し込んだ。
『ゥガアァアアアアアアアアッ!!』
激痛に叫ぶ邪竜が爆発し、辺りのスターブレイカーを巻き込んで吹き飛んだ。
『よくもやってくれたな! 喰らってやるぞ人間!』
『構わぬ! 同胞ごと喰ろうてしまえ!』
傷付いたスターブレイカー達がキリカを喰い千切ろうと迫る。
「人を喰らおうとする邪竜め」
そうはさせないとティティスが苛烈な猛攻を仕掛ける。
「平和と清浄は守護する、敵は容赦も躊躇無く撃滅する!」
ティティスはファンネルビットを操って四方からレーザーを浴びせ、怯んだところへ主砲のレーザーによって体に風穴を空けた。
『人間が我等に歯向かうほどの力を持つか……』
『小癪な!』
苛立つスターブレイカーが全身から破壊光線を放射する。
「集まってくれるなら好都合だ。仲良く喰らい合うがいい」
そこへキリカが新たに操る邪竜を光線を受け止める盾として突っ込ませ、跳躍して糸より流れる呪詛毒で爆破して共々雲海へと落とした。
「よし、このまま敵艦隊が見えるまで暴れ続けるか。幸いにも、乗り物に困る事は無さそうだからな」
キリカは次の邪竜を糸で操って着地し、旋回させて再度突撃を開始する。
邪竜の群れはティティスとキリカの迎撃を受けて出鼻をくじかれ、攻勢の勢いを弱めていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
風魔・昴
麻生・竜星(f07360)と共闘
彼のことは『竜』と呼んでいる
アドリブ歓迎
スターブレイカー……「星砕き」か、ちょっと厄介ね
なら少しでもダメージになる方法を考えたほうがいいわね
少し難しい顔をしていたが竜星の声でうなずく
「了解、竜。たとえ少しでもダメージを与えられたら成功ってことね」
アルタイルには風の『属性攻撃』で『ブレス攻撃』と『衝撃波』を『範囲攻撃』で指示
敵からの攻撃は『オーラ防御』『見切り』『第六感』で回避
「さぁ、アルタイル。Algolと連携で敵にお前達の力を見せてやりなさい!」
竜星から合図があったら『全力魔法』で同時にUCを放つ
「そう簡単に負けてなんてあげないわ!とっとと闇へお帰り!
麻生・竜星
風魔・昴(f06477)と共闘
彼女のことは『スー』と呼んでいる
アドリブ歓迎
『Algol』に騎乗して参戦
「星砕き」か……厄介な奴だな。
しかし奴の力を上回れば、少しはダメージが与えられるかも……
「スー、全力で奴等に星の力を叩きつけるぞ!少なくともダメージは受けるはずだ」
『Algol』には炎の『属性攻撃』で『ブレス攻撃』と『衝撃波』を『範囲攻撃』で指示
自分は『衝撃波』『斬撃波』で攻撃
敵からの攻撃は『オーラ防御』と『見切り』で回避
「さぁ、Algol!アルタイルとの連携した力を敵に見せつけるぞ!」
UCの射程距離になったら、昴に合図を出し『全力魔法』で同時にUCを放つ
「人間を侮るなよ?闇に沈め!」
●星の輝き
『滅びよ人間……』
『我等に喰い殺されよ。嘆きと絶望を味付けに堪能してやろうぞ……』
攻めの勢いを削がれたが、まだまだスターブレイカーの群れは数多く空に展開していた。
「スターブレイカー……「星砕き」か、ちょっと厄介ね。なら少しでもダメージになる方法を考えたほうがいいわね」
ヒポグリフ【Altair】に騎乗する昴は、敵の戦力を減らさなくては自分達の背に居る緑風飛空艇団が危険だと少し難しい顔で考える。
「「星砕き」か……厄介な奴だな。しかし奴の力を上回れば、少しはダメージが与えられるかも……」
その言葉にワイバーン【Algol】も騎乗した麻生・竜星(銀月の力を受け継いで・f07360)も同意して思考を巡らせる。
「スー、全力で奴等に星の力を叩きつけるぞ! 少なくともダメージは受けるはずだ」
「了解、竜。たとえ少しでもダメージを与えられたら成功ってことね」
竜星の声に昴がうなずき、アルタイルを飛ばして全力を叩き込むチャンスを作ろうと動き出す。
「さぁ、アルタイル。Algolと連携で敵にお前達の力を見せてやりなさい!」
昴が指示を出すとアルタイルが嘶き、邪竜の群れへと接近する。
『我等竜に矮小なる魔獣など敵ではない』
『魔獣もろとも喰らうとやるわ……』
スターブレイカー達が全身から鋭い刃物のような爪を生やして突っ込んで来る。それをパワーでは劣るが小回り勝るアルタイルとAlgolが回避した。そしてアルタイルは風のブレスを放って牽制する。
「さぁ、Algol! アルタイルとの連携した力を敵に見せつけるぞ!」
そこへ連携したAlgolが炎のブレスを浴びせ、顔を焼いて怯ませた。
『鬱陶しい!』
スターブレイカーが尻尾を薙ぎ払う。それをAlgolは下降して避ける。
「星は砕けても、人間一人砕くことができないようだな!」
竜星が挑発して金色に輝く剣【月影】を振るって斬撃波を飛ばし邪龍の顔を切り裂いた。
『おのれ!』
苛立つスターブレイカーは執拗に追いかけ、周囲にも行く手を塞ぐように集まって来る。
「アルタイル、やるわよ」
アルタイルが甲高く嘶いて突風を放ち、それに乗せるように昴が星の如く輝く剣【星影】を振るい斬撃波を飛ばす。それが邪龍の翼を裂いた。
『この傷はお前等の血肉を喰らって塞いでやろう!』
スターブレイカーが猛り真っ直ぐに突進する。だがそこへ竜星が駆るAlgolが割り込み炎のブレスを叩きつけて昴の姿を隠して惑わせた。その後についてきた邪竜達が先頭の仲間が減速したため速度を緩める。
「今だ、スー!」
敵がひと塊になったところで竜星が昴に呼びかけた。
「原初の星、原初の力! 我は願う。正しき光となりて我に集い……輝き、弾けよ!」
その合図を受けてすぐさま昴がユーベルコード『原初光(ビック・バン)』を発動する。
「月光よ、弾丸となり乱れ飛べ!」
竜星もまたユーベルコード『月光乱舞』を使い、月のごとき銀光を集めた。
『逃さん……!』
『恐怖に泣き叫べ……』
態勢を立て直したスターブレイカー達が突っ込んで来る。
「そう簡単に負けてなんてあげないわ! とっとと闇へお帰り!」
「人間を侮るなよ? 闇に沈め!」
昴が全力で星の力を集めて凝縮し、その目も眩むような輝く光を放った。同時に竜星が輝く月光を無数の弾丸として放ち、眩い輝きが戦場を照らす。
「おおっ! すさまじい!」
「ドラゴンが落ちていくぞ!」
その美しい輝きを浴びて落ちて行く邪竜達を目にした緑風飛空艇団が歓声を上げた。
『なんと忌々しい星の光か……』
『危険だ……殺し尽くせ……』
範囲外に居たスターブレイカーが殺気を漲らせて昴と竜星に迫る。
「大きなダメージを与えられたようだ」
「でもまだまだ旗艦までの守りは厚いわね」
目の前の戦力を大きく減らしはしたもののまだ先は長いと、竜星と昴は連携して邪竜の群れを迎撃した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】【WIZ】
※アドリブ絡み連携大歓迎
※引き続き愛機搭乗、飛翔中
おっと、大技はコッチが撃つ番だよ
イオナ、大丈夫、星光の聖剣は折れないよ
ソイツはアンタの手足、最上の得物なんだからっ
…と励ましつつ今度はアタシがフォロー
手法はDA50号【スクワッド】の活用さ
背部コンテナから『スーサイダー』約590発を展開
ステルス起動後、チャージ中の顎?に飛び込ませ詠唱妨害
アタシ自身は怯んだ竜を光刃の軸線上に誘導
【セレス】の連続転移と【ユーディット】の重力砲連射で
回避しつつ様々な角度から追い込むのがミソ
そして退避勧告が出たら【セレス】で転移
1kmは有るドラゴンスレイヤーの後から
生き残った竜へ追い打ちさ♪
イオナ・アルフェラッツ
【POW】
【アスクレピオス】は全翼機形態へ移行
あの竜、まるで全身が刃?
一瞬怯えますがリーゼ様の発破で奮起
操艦アンドロイド達へ指示を…
「これより当艦は、高速対艦格闘へ移行。
友軍機に軸線上からの退避勧告を」
『了解』
あの竜は別に飛空艇型でもないですが
捕食を狙う貪欲な一群には接近戦が有用かと
蛇女神を屠りし【刃は咎を断つ】…後悔しても遅いですよ!
リミッター全解除
鉄騎数台共々病院船まで運ぶ巨大全翼機を鍔に見立て
バリア偏向開始…サイズ相応の両刃と柄を象ります
時速3万キロの大推力と追尾用機動力で舞う、彗星の如き聖剣
星砕く邪竜の群れでも、容易く捌ける一閃ではありませんよ!
※アドリブ絡み連携大歓迎
※イオナが活動
●邪竜を断つ聖剣
『引き裂き喰らうてやるぞ人間……』
『絶望に怯えよ……その恐怖が最高の調味料となる……』
全身から爪を生やしたスターブレイカーが人間を滅ぼさんと殺気を撒き散らしながら迫る。
「あの竜、まるで全身が刃?」
そんな凶悪なドラゴンの姿を見たイオナが怯えて身体を震わせる。
「イオナ、大丈夫、星光の聖剣は折れないよ。ソイツはアンタの手足、最上の得物なんだからっ」
励ましながらリーゼロッテは【ナインス・ライン】を操縦し、ユーベルコード『DA-50:S.SQUAD(スクワッド)』の準備に入る。
「折れない……はい、リーゼ様」
励まされたイオナは勇気を取り戻し、落ち着いて操艦アンドロイド達へ指示を出す。
「これより当艦は、高速対艦格闘へ移行。友軍機に軸線上からの退避勧告を」
『了解』
アンドロイド達が周辺へと放送を流し、緑風飛空艇団に退避勧告を出した。
「下がれ! 前に出るな!」
「距離を取れ!!」
急ぎ回頭したガレオンやガンシップが距離を開ける。
『滅びよ……』
スターブレイカー達が詠唱し、その身体の内に星破壊エネルギーを収束し始める。
「おっと、大技はコッチが撃つ番だよ」
リーゼロッテはナインス・ラインの背部コンテナから小型戦闘用超高速特攻兵器『スーサイダー』約590発を展開する。
「ステルス起動。自爆承認後、随時各機発進。フォローいくよ♪」
透明になったスーサイダーが次々と飛び出し、邪龍達の顔や口の中に突っ込んで自爆していく。
『グゥァッ!!』
苦悶の声を上げてスターブレイカーの集めていたエネルギーが拡散する。そしてその殺気がリーゼロッテに向けられた。
『邪魔をするか……』
『ならばその巨人から落としてくれよう』
生える刃で貫かんとスターブレイカーが飛翔する。
「こっちだよ、ついてこれるかな♪」
挑発するように機体を振ったリーゼロッテは、スーサイダーで迎撃しながら敵を誘導して引き込んでいく。
『消し飛べ……!』
スターブレイカーが再度小チャージした星破壊光線を口から発射した。
「当たれば星すらも砕きそうだね。当たればだけどっ」
リーゼロッテは【ジャンプ・ドライブ『セレス』】を使った連続転移で回避し、二挺のキャバリア用重力砲【ユーディット】を連射して反撃する。
「あの竜は別に飛空艇型でもないですが、捕食を狙う貪欲な一群には接近戦が有用です」
イオナは獰猛な邪竜の群れに対し、接近戦を挑もうとユーベルコード『刃は咎を断つ(ペルセウス・ブレイド)』を発動する。
「リミッター全解除。鉄騎数台共々病院船まで運ぶ巨大全翼機を鍔に見立て、バリア偏向開始……サイズ相応の両刃と柄を象ります」
対艦格闘用疑似フォースセイバーが形成され、アスクレピオスが持つ相応しい長大な刃が振り上げられた。
「準備が整いました。リーゼ様!」
「アタシとの追いかけっこはここまで、ドラゴンを倒すのは聖剣と相場が決まってるのさ♪」
イオナの呼びかけにリーゼロッテはすぐに転移してその場を離れる。
「蛇女神を屠りし【刃は咎を断つ】……後悔しても遅いですよ!
時速3万キロの大推力で空を舞い、彗星の如き聖剣が振り抜かれる。
「星砕く邪竜の群れでも、容易く捌ける一閃ではありませんよ!」
光に覆われて邪龍の群れが一気に消し飛んでいく。
『何という攻撃か……』
『我等の星砕きにも匹敵する力。ここで叩かねばならん……』
光の剣に直撃はしなかったが、余波で傷ついたスターブレイカー達が警戒心を上げて光線を放つ。
「だいぶ数は減らせたけど、流石に全滅とはいかないか。追い打ちを仕掛けるよ」
リーゼロッテは弱っている邪竜を狙い重力砲を連射して撃ち落としに掛った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ランケア・アマカ
次は竜の群れですか
火力も数の多さも厄介ですが、何とかしてみましょう
敵の光線、一発でも受けてしまったらお終いでしょうね
まずは上昇して敵の頭上、陽光でこちらが視認され難い位置を取ります
気付かれない内に可能な限りの数を狙い、【疾風塵】で翼を撃ち抜いて墜としてしまいたいです
敵がこちらを狙って接近してきたら射撃を継続しつつ降下、墜とした敵の陰に隠れて凌いだ後に再度上昇して敵の頭上へ
的が小さい有利を活かして敵を翻弄し、戦線を突破します
竜だって翼の生えた大きめのトカゲと思えば、他の魔獣と大差ないです
目標までもう少し、落ち着いて対処しましょう
エリザ・レクスタ
SPDアドリブ共闘OK
「ちょっと遅れたかしら?」
4機の強化戦闘母艦ユニットを切り離し、味方や緑風飛空艇団を随時回復支援。
自立型連装迎撃鬼召喚術式シレウェを70基起動、自身と上記母艦ユニットの対空運用。
6基の披針形盾状攻性防御船殻を展開し自動防御。
虚魄炉のネックレス:魔導反応炉を起動、重力制御による受け流し、空中機動能力向上。
聖魔護竜剣の分体70本巨大化生成、味方も含む自動攻性防御および緊急時には複数本束ねての重防御。
「素材がより取り見取りね……」
UCにより攻撃時に敵のあらゆる防護を無視。
蟹鋏仕様の仕込み諸刃大刀による攻撃と色んな素材としての剥ぎ取り。
霧島・絶奈
◆心情
確かに猛りますね
共に愉しみましょう、この『逢瀬』を
◆行動
引き続き緑風飛空艇団の皆様を援護
【Evolution】に搭乗し【空中浮遊】を活用
【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別する浮遊機雷」を【衝撃波】で戦域内に散布
更に『【1/0】』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】を行使
詠唱時間の長さが火力に直結するのであれば、詠唱中に斃してしまえば良いだけです
加えて直線にしか撃てないのですから…
此方の数を増やす事で、短詠唱の集中砲火で火力を補う様な動きもを封じておきましょう
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
●突破
『グォオオオッ!!』
『人間如きが、我等を傷つけるなど……!』
数を減らしたスターブレイカーは怒りに震え、憎悪を漲らせていた。
「次は竜の群れですか。火力も数の多さも厄介ですが、何とかしてみましょう」
ランケアは態勢を立て直そうとする邪竜の群れを見て、【MF-L1】の高度を上げて敵の頭上を取り太陽を背にする。
「敵の光線、一発でも受けてしまったらお終いでしょうね」
ならば当たらなければいいと、ランケアは姿を太陽の中に隠してユーベルコード『疾風塵(ダスト・リリス)』を発動し、構える【M3シルフィード】から魔弾を発射した。空より降り注ぐ弾丸は邪竜の翼を撃ち抜き、浮力を失った邪竜は傾いて雲海へと落下していく。
「倒さなくとも、雲海に墜としてしまえば戦線には復帰できません」
翼を狙って次々と弾丸を浴びせ、邪竜を次々と撃墜していった。
『上か……』
『太陽すらも消し去ってくれる!』
ランケアの姿を見上げたスターブレイカーが全身に破壊の力を溜めて上昇してくる。
「太陽も人も、消させはしません」
迫る敵に対してランケアは急降下して突撃し、弾丸を頭部に撃ち込んで先頭の邪竜を墜とす。そして落下する巨体を盾にするように隠れて共に落下し、雲海のぎりぎりで水平飛行に変えて敵の目を眩まし飛び去った。
『逃げたぞ……』
『追え……必ず喰らうてやる!』
逃げられたことを知ったスターブレイカーが針路を変えて飛翔する。
「撃て撃て! 少しでも猟兵の援護をするのだ!」
緑風飛空艇団が弾幕を張り、僅かでも邪竜の動きを阻害させようとしていた。
『このようなもので我等が堕ちるものか……』
『喰らい尽くせ……!』
スターブレイカーは被弾しながらも、破壊光線を撃ち返しながら緑風飛空艇団へと接近する。
「ちょっと遅れたかしら?」
そこへ飛行するエリザ・レクスタ(ガレオノイドのデモリッションワーカー・f33953)が割り込み、4機の【強化戦闘母艦ユニット】を切り離し、味方や緑風飛空艇団の回復支援に回す。
「船が直っていく? これならまだ戦える! 全弾撃ち尽くせ!」
被弾していた緑風飛空艇団のガレオンも回復してありったけの弾を撃って弾幕を厚くした。
「奮闘してるわね。こっちも負けてられないわ。自立型連装迎撃鬼召喚術式シレウェを70基起動」
エリザは【自立型連装迎撃鬼召喚術式シレウェ】を飛ばし、自動的に敵の迎撃を開始した。
『このようなもので我等を倒せるものか……』
スターブレイカーが全身から破壊光線を放ってシレウェを吹き飛ばす。その流れ弾が飛んで来るが、6基の【攻性防御船殻】が展開され自動防御により防いだ。
「やるわね。でも空の戦いでは負けないわ!」
【聖魔護竜剣】の分体70本を巨大化生成して展開すると、魔導反応炉を起動して重力制御により加速する。
『死ね……!』
スターブレイカーより放たれる無数の破壊光線。それを聖魔護竜剣が防ぐ。
エリザがその間に接近すると、ユーベルコード『躱閃浸攻(ペネトレーションマニューバ)』を発動し邪竜達を【蟹鋏仕様の仕込み諸刃大刀】で斬り裂いていった。
『馬鹿な……竜の鱗を破るとは……』
「素材がより取り見取りね……」
硬いはずの竜の鱗を容易く破り、魔獣解体士としての技術を活かして綺麗に素材を剥ぎ取っていく。
「確かに猛りますね。共に愉しみましょう、この『逢瀬』を」
邪竜と同じように、こちらも闘争に心猛らせた絶奈は搭乗する【Evolution】を接近させる。
「数が多いなら、罠にも容易く引っ掛かるものです」
浮遊機雷を衝撃波に乗せて戦域内に散布し、ユーベルコード『【1/0】(インフィニティ)』を発動して、自機を増殖させて編隊を組んだ。
『殲滅せよ……』
『空に我等以外は不要……』
スターブレイカーが接近すると、機雷が次々と爆発を起こして怯む。
「不要なのが何方か、雌雄を決するとしましょう」
絶奈は一斉にアサルトライフルを発砲し、緑風飛空艇団の弾幕に合わせ弾丸を集中させて邪竜を撃墜していく。
『小賢しい……』
『星をも砕く一撃を受けてみよ……!』
詠唱を始めたスターブレイカーの体内にエネルギーが充填されていく。
「詠唱時間の長さが火力に直結するのであれば、詠唱中に斃してしまえば良いだけです」
詠唱する邪竜を狙い撃ちにして、体を穴だらけにして仕留める。だが次々と詠唱を始めて対処が間に合わない。
「加えて直線にしか撃てないのですから……此方の数を増やす事で、短詠唱の集中砲火で火力を補う様な動きも封じておきましょう」
絶奈はコピー機体を敢えて目立つ位置に近付かせ、敵を挑発するように顔に向けて弾丸を撃たせた。
『消し飛べ……!』
口から破壊のブレスが放たれ、コピー機体を何機も消し飛ばす。だが被害はそれだけで、緑風飛空艇団にも当たらぬ方向に向けられ人的被害は出なかった。
『滅びよ人間!』
猛るスターブレイカーの全身から破壊光線が放たれる。
「竜だって翼の生えた大きめのトカゲと思えば、他の魔獣と大差ないです」
凶悪な竜の放つ光線を恐れずに掻い潜り、ランケアは狙いを定めて邪竜の翼を撃ち抜く。
「目標までもう少し、落ち着いて対処しましょう」
そして開けた航路を進み、敵ガレオン艦隊へと接近した。
「素材はこれだけあれば十分ね」
たっぷりの竜の素材を集めたエリザは、満足そうに収納して仲間に続いて敵艦隊へと向かう。
「防衛線が薄くなりましたね。では突破して旗艦に向かうとしましょう」
絶奈は部隊を率いて突撃し、邪竜の群れが薄くなった場所を突破して敵艦隊の防衛網に大きな穴を穿った。
大成功
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第3章 冒険
『対空戦闘』
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POW : 総員白兵戦闘用意! 強制接舷して敵飛空艇と白兵戦だ!
SPD : 総員砲雷撃戦用意! 備え付けの火器で敵飛空艇を叩き落せ!
WIZ : 総員対魔術戦闘用意! 魔法でこの困難を切り抜けろ!
👑7
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●ガレオン艦隊
「スターブレイカー部隊突破されました!」
「なんだと! 緑風飛空艇団とはこれほどの戦力を保有していたのか……今作戦の目的は特異天使核を持ち替える事。これ以上の交戦は意味がないか……」
主力であるスターブレイカーの防衛線が突破されると、艦長は苦虫を噛み潰したような顔で決断する。
「ガンシップ部隊とスターブレイカー部隊を再編させながら撤退する! 敵をこの艦に近づかせぬように護衛艦は弾幕を張れ!」
緑風飛空艇団の撃滅を諦め、まだ残る部隊を纏めながら撤退の指示を出す。
「この天使核だけは何としても持ち帰らねばならん」
艦長は大切に琥珀の天使核が収められたケースを手に持つ。
「まだ総戦力ではこちらが勝っている。逃げ切れるはずだ」
不安を表に出さぬように、艦長は毅然とした態度で指揮を執った。
逃げようとする敵艦を追い猟兵と緑風飛空艇団は速度を上げ、奪われた天使核を取り戻すべく猛攻撃を仕掛けた――。
風魔・昴
麻生・竜星(f07360)と共闘
彼の事は『竜』と呼んでいる
アドリブ・仲間との絡み歓迎
引き続きAltairに騎乗
「さて、本番はこれからね」
Altairと共にまず弾幕を消す事を試みる為、風の『属性攻撃』で『ブレス攻撃』を指示
自分は銀杖Bellatrixで風の『属性攻撃』
「隠れ蓑はなくなったわ……行くわよ!」
「アルタイル。突風で敵を蹴散らすよ!」
AltairにAlgolと連携を取りながら
風の『属性攻撃』で『ブレス攻撃』を『範囲攻撃』指示
自分は銀杖を使い『衝撃波』『斬撃波』で攻撃
敵からの攻撃は『オーラ防御』と『見切り』で回避
体制が崩れだしたら竜星に合図してUCで攻撃
「悪事は失敗するものなの。必ずね?」
麻生・竜星
風魔・昴(f06477)と共闘
彼女のことは『スー』と呼んでいる
アドリブ・仲間との絡み歓迎
引き続き『Algol』に騎乗
「あぁ、逃がしはしないぞ」
昴達が弾幕消しに成功すると、流石だなとふっと微笑んで
「OK、行こう!後続の道を作るぞ」
『Algol』には『Altair』との連携を取りながら
炎の『属性攻撃』で『ブレス攻撃』を『範囲攻撃』で指示
「さぁ、敵を一気に蹴散らすぞ、アルゴル。手加減は無用だ」
自分は『衝撃波』『斬撃波』で攻撃
敵からの攻撃は『オーラ防御』と『見切り』で回避
昴からの合図に頷き、UCで攻撃
「その品はお前達に渡すわけにはいかないんでね、この世界のためにもな」
●追撃戦
「撃て撃て! 手を休めるな! 撃ち続けろ!!」
ガレオン艦隊が空に鳴り響く砲撃を続け、弾幕を張って猟兵と緑風飛空艇団の接近を阻む。
「さて、本番はこれからね」
「あぁ、逃がしはしないぞ」
ヒポグリフ【Altair】に騎乗する昴はブレス攻撃を指示して敵に向かって飛ぶ。竜星もワイバーン【Algol】に指示を出してその後に追随するように飛んだ。
「魔獣に乗ってる奴等を近づかせるな!」
それに気付いたガレオンが昴と竜星に向けて砲撃を集中する。
「まずは弾幕に対抗するわよ」
Altairが突風のブレスを放つと共に、昴が銀杖【Bellatrix】を手にして風の渦を作り出し、砲撃の軌道を逸らしてしまう。すると狙いを外れた流れ弾がガレオン艦隊の味方に当たる事故が起きた。
「風で弾が流れます!」
「撃ち方やめぇー!!」
同士討ちになると慌てて砲撃が止み、空が静かになった。
「流石だな」
攻撃を止めた手腕にふっと竜星が微笑む。
「隠れ蓑はなくなったわ……行くわよ!」
笑みを返した昴は艦隊に向けてアルタイルを飛ばす。
「OK、行こう! 後続の道を作るぞ」
自分達が旗艦への道を作ってみせると、竜星もAlgolを飛翔させ横に並ぶとガレオン艦隊へと攻撃を仕掛けた。
「さぁ、敵を一気に蹴散らすぞ、アルゴル。手加減は無用だ」
興奮したAlgolが咆えて炎のブレスを放ち、竜星も満月の如く輝く剣【月影】を振り抜いて斬撃波を飛ばす。炎に焼かれ斬撃によって装甲が破られ艦が炎上していく。
「火事だ! 火を消せ!」
火を見て慌てて船員が火を消そうと動き回る。
「アルタイル。突風で敵を蹴散らすよ!」
続けて昴とAltairが突風を巻き起こし、煽られた炎が勢いを増した。
「うわぁっ! 無理だ! 手が付けられん!」
「船が雲海に沈む! 脱出を!!」
逃げようとするが間に合わず、燃え盛るガレオンが制御不能となって雲海に沈んでいく。
「好き勝手にさせるな! この距離なら突風も関係ない! 撃て!!」
近くのガレオンから砲撃が再開される。
「流石に抵抗も激しいな」
「でも引くつもりはないわ」
竜星と昴はオーラを纏って砲撃に備え、弾幕を潜り抜けて突破する。
「旗艦に向かわせるな! 盾となって防げ!」
行く手を遮るようにガレオンが腹を見せて割り込み、砲撃に合わせて甲板の乗組員が銃撃を行う。
「竜、旗艦を守る船を狙うわ」
呼び掛けた昴がユーベルコード『Rain Storm(レインストーム)』を発動し、頷き返した竜星がユーベルコード『クレセント・ストラッシュ』を同時に発動させた。
昴は風と水の精霊の力を借りて暴雨を降らせる。さらには竜星が剣を振るい三日月型の斬撃波を放ってガレオンを斬り裂いた。巻き込まれたガレオンは強烈な風に煽られ隣のガレオンと衝突し、斬撃によってマストを切断され船の天使核にまでダメージを受け、失速すると雲海に落下していった。
「クソッ! 特殊天使核を奪うつもりか! こいつらを旗艦に向かわせるな! 突撃!!」
撃っても効果は薄いと見たガレオンの一隻が突撃して来る。
「その品はお前達に渡すわけにはいかないんでね、この世界のためにもな」
竜星が三日月の如き斬撃を放ちガレオンの左側の推力を断つ。
「悪事は失敗するものなの。必ずね?」
そこへ昴が横からの突風で押し流し、ガレオンは左に逸れて行き狙いを外してそのまま制御不能になって飛んでいった。
旗艦へと距離を詰め、さらに護衛の敵艦を減らそうと昴と竜星は連携して攻撃を続行した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティティス・ティファーナ
SPDで判定
*アドリブ歓迎
「敵、逃がさない」と呟いて『アテネ・ニケ・パルスフラッシュ』を撃って光るマーキングをしてから『フルバースト・マキシマム』『アルテミス・レーザー』で攻撃を仕掛けて『アプロディーテ・フューチャーサイト』で1分先を把握して『サイコミュ・ファンネルビット・テレポート』で敵の不意な攻撃を空間飛翔して避けて『マルチスタイル・サイコミュ・ファンネルビット』で敵に対応したファンネルビットを準備して『三女神の加護と粛清を』で敵のUCを封印/弱体化させ、『ヘラ・エウピジョン』で止めの追撃を仕掛けます。
『アストラル・エレメント・トランスフォーメーション』で状況に適した身体に変えます。
エリザ・レクスタ
SPDアドリブ共闘OK
「逃がさないわよ……」
先の戦闘行動を継続。
自立型連装迎撃鬼召喚術式シレウェは、再起動し80基を再召喚。
敵の射程外に距離を取りながら、虚魄炉のネックレス(魔導反応炉)からもエネルギーを充填し
R.D.D-Xを起動、大規模戦術魔法で巨大な低気圧の渦を敵の前方に塞ぐように複数生成。
「あとは、貰った曲だけど効果はどれほどかしらね……」
かつUC聖魔交響曲第九の効果で、敵の行動阻害と味方の強バフ支援。
敵からの攻撃は、シレウェや6枚の披針形盾状攻性防御船殻、聖魔護竜剣(分体80本)、蟹鋏仕様の仕込み諸刃大刀で対応。
●前進
「殿を務める! 旗艦が戦域から脱出するまでの時間を稼ぐぞ!!」
仲間のガレオンが落とされると、すぐに新たなガレオンが代わりとなって後方の守りを固める。
「敵、逃がさない」
飛翔するティティスが呟くと、すぐさま【アームドフォートレスダブルキャノン】からパルス・レーザービームを放つ。それがガレオンにマーキングを付け、そこへ飛ばした【サイコミュ・ファンネルビット】とダブルキャノンからレーザーを一斉に叩き込む。
「船が沈むぞ!!」
大穴の空いたガレオンがどんどんと高度を下げて行く。
「だが貴様も道連れだ!!」
落下しながらガレオンが砲弾を次々と飛ばしティティスを狙う。
「その攻撃は予測済み。回避可能」
ティティスはユーベルコード『アフロディーテ・フューチャーサイト』によって弾道を予想し、右に左にと弾幕を躱していく。
「まずは一隻」
そして至近距離からレーザーを叩き込み落ち行くガレオンを爆散させた。
「弾幕だ!! 敵に攻撃する暇を与えるな!」
ガレオン艦隊は砲撃を厚くし、飛び交う砲弾で猟兵達の接近を阻む。
「逃がさないわよ……」
飛翔するエリザが自立型連装迎撃鬼召喚術式シレウェを再起動し、80基を再召喚しながら砲撃の射程外を飛ぶ。
「砲弾の弾幕ならこれで防げる……」
【虚魄炉のネックレス】からもエネルギーを充填し【R.D.D-X】を起動する。自動詠唱機能で大規模戦術魔法を行使し巨大な低気圧の渦を敵との間に幾つも生み出した。それが砲弾の軌道を捻じ曲げ雲海へと落下させていく。
「弾が風に流れます!」
「なんだこれは、敵がやっているのか!?」
ガレオンの乗組員は異常事態に対処しようとするが、砲撃は真っ直ぐ飛ばずに攻撃が通じなくなっていた。
「あとは、貰った曲だけど効果はどれほどかしらね……」
その間にエリザはユーベルコード『聖魔交響曲第九(ナインス・セントデビルスシンフォニー)』を発動する。聖魔の宴が戦場を包み込み、敵には行動を阻害する魔震を与え、味方には能力を上げる聖歌が響き、猟兵や緑風飛空艇団は勢いを増して攻勢に出る。
「力が湧いてくる!」
「ジェード王国のガレオン艦隊を追撃しろ!」
緑風飛空艇団が猟兵を援護するように砲撃し、それがジェード王国のガレオンに当たった。
「双方の数が多いとなかなか効果的ね……」
その様子にこういう戦場なら効果があるとエリザはユーベルコードを継続した。
「我等ジェード王国を舐めるなよ!」
反撃にジェード王国のガレオン艦隊も砲撃を加え、両者で撃ち合いが始まる。
「こちらの勢いを止めさせない」
その砲撃合戦の中に聖歌によって速度を上げたティティスが飛び込み、掠めるような砲弾をすり抜けて敵ガレオン艦隊に接近する。
「この弾幕の中を飛ぶとは、化物か!!」
船員は驚愕してその命知らずの飛行を目で追った。
「化物はオブリビオンであるそちら」
攻撃を躱しながらティティスはレーザーを撃ち込んでガレオンの戦闘力を奪っていく。
「全弾撃ち尽くすつもりで攻撃しろ!」
それでもガレオン艦隊は絶対に死守すると命懸けの防衛線を張る。
「くっ、これでもまだ崩れんか」
緑風飛空艇団の方も被弾を始め、船の脚が鈍っていった。
「守りは任せて」
そこへエリザが割り込み、シレウェを飛ばして迎撃させ、【聖魔護竜剣】の分体80本を浮かべて緑風飛空艇団に当たる砲弾を弾いた。
「おおっ! ありがたい! 猟兵が守ってくれる! こちらは攻撃に専念しろ!」
「猟兵殿に守りは任せ砲手は攻撃に集中せよ!」
べラード団長が指示を出し、緑風飛空艇団は攻撃を激しくして敵の守りを崩し始める。
「このまま前進するわよ」
「了解」
エリザは披針形盾状攻性防御船殻で砲弾から身を守りながら、先導するように旗艦に向けて前進し、ティティスは道を拓こうとレーザーを四方八方に連射して逃げる敵艦を追撃した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
霧島・絶奈
◆心情
もう御帰りですか?
もう少し戦場を愉しんでは如何でしょう?
…つまり、逃がすつもりは無い、と言う事です
◆行動
【Evolution】に搭乗し【空中浮遊】を活用
緑風飛空艇団と連携し天使核奪還を援護
【罠使い】の技を活かし「魔法で敵を識別する浮遊機雷」を【衝撃波】で戦域内…
特に敵の逃走経路に当たる空域を塞ぐ様に設置
退路を塞いだ後『【1/0】』を使用
【集団戦術】を駆使した【範囲攻撃】を行使
戦場では迂闊に退路を断つと死兵を生み出しますが…
其れを気取られぬ様に包囲殲滅するとしましょう
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
ランケア・アマカ
判断が遅かったですね、撤退なんてさせませんよ
邪魔するものは全て排除し、目標の天使核を確保します
MF-L1で敵艦の弾幕を搔い潜って接近、【疾風塵】を至近で撃ち込んで風穴を空けてあげます
徹底的にやってしまいたいところですが我慢、抵抗しなくなったら無視して目標の確保を優先します
正確な位置が分かりませんが、特別な天使核なら何となく気配を感じ取れないでしょうか
目標と味方は撃たないように注意しつつ、敵艦の対空火器や兵士を排除して目標を探しやすくしたいですね
目標の確保が達成され次第、撤退ですね
余力のある限り敵を撃ち墜として、味方の撤退を支援しつつ戦果を挙げてみせましょう
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
フッ…今更慌てて動き出しても遅い
既にお前達は私の射程圏内だ
UCを発動
再度パワードスーツを装着して飛翔
護衛のガンシップ部隊やスターブレイカー部隊をレーザーガトリング砲で弾幕を張ったりグレネードの乱れ撃ちで撃ち落としながら突破
敵を倒す事よりも、まずは敵艦に接近する事を第一に考え、マッハ9の速度で敵艦に接近
そのままレーザーブレードで装甲を切り裂いて内部に侵入する
さて…無駄だとは思うが一応は言っておこうか
大人しく天使核を渡してもらおうか
襲ってくる敵にはビームライフルやレーザーブレードで対応
敵兵を殲滅しながら天使核を探す
重要な物品であれば、守りの堅い場所に置くはずだ
抵抗の激しい場所を付き進んで行けばいずれ辿り着くだろう
フン、薄汚い盗人に情けはいらんな
二度と悪さが出来ないようにきっちりと仕置きしてやろう
保管場所に辿り着いたら敵部隊と交戦
天使核を傷付けぬようにレーザーブレードによる接近戦をメインに戦う
盗んだ天使核は返してもらうぞ
お前達に渡した所で、碌でもない事にしかならないだろうからな
イオナ・アルフェラッツ
【SPD】
【アスクレピオス】は空母形態へ移行
リーゼ様がワープ2種を駆使して奪還に向かう為
援護射撃等バックアップと撤退に備えようかと
出撃準備時にリーゼ様の狙いは把握済ですし
『いってきまーす♡』
「深追いはダメですからね、ミュウ!」
【春風纏う彗星】でミュウの【トライ・ミーティア】戦闘機形態を運用
リーゼ様を阻む敵(10km圏)を【スピカ・バレット】のキャノンや
【フォーリン・バインド】の射撃で、奪還完了まで撹乱です
『ナインス・ライン、トライ・ミーティア、着艦確認』
「目標物保全後に急速反転。友軍機収容後、撤退します」
『了解』
リーゼ様、ミュウ、お帰りなさい
後はベラード団長の下で護衛を
※アドリブ絡み連携大歓迎
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】【SPD】
※アドリブ絡み連携大歓迎
※引き続き愛機で飛翔
お、やっぱ逃げる?でも今更遅いさね
【セレス】は短距離に絞った分、連続使用可能
故に連続ワープで敵旗艦ブリッジへ迫り乱暴に着艦
【マギ・ホルミスダス】の煙幕で艦長の視界を奪ったら
【アギト】のワイヤーで『琥珀の天使核』をフィーッシュ♪
機体のハッチを閉める頃には多分包囲済
短距離ワープの隙を狙う敵艦もいる筈
でもワープ機能は一つじゃないさ
足元にオペ18番【アドヴェント・クレスト】の多重リング展開
自由落下しつつ【アスクレピオス】付近の空域へ長距離ワープ
巻き込まれた奴は(敵艦長等捕虜以外)雲海へGO
ただいまー、ベラード団長、イオナ、ミュウ♪
●琥珀の天使核
「全速力で離脱しろ!!」
防衛を突破されていくガレオン艦隊は逃げようと速度を上げる。
「判断が遅かったですね、撤退なんてさせませんよ」
ランケアが【MF-L1】を最大速度で飛翔し、仲間が切り拓いた空路を通って一番大きなガレオンである旗艦に迫る。
「高速飛行物体接近!」
「何だあれは? 高機動ガンシップか? ともかく近づかせるな! あのサイズなら装甲などあってないようなもの。一発当てれば落ちる!」
艦隊からランケアに向かって砲撃が開始される。
「懐に入ってしまえば砲撃なんて当たりません」
弾幕を掻い潜り、ランケアは最も苛烈に攻撃して来る艦の側面に貼りつくほどに接近する。
「風穴を空けてあげます」
至近距離から【M3シルフィード】の銃口を向け、ユーベルコード『疾風塵(ダスト・リリス)』を発動し高威力の魔弾をぶち込んで船体に次々と穴を空けた。
「うぉっ! 船が傾いて?!」
「沈むぞぉ!!! 逃げろーーー!!」
穴を穿たれた護衛艦がゆっくりと高度を墜としていき、そこから乗組員がガンシップで脱出を始める。
「徹底的にやってしまいたいところですが、我慢しましょう」
完全に撃破して屍人帝国の戦力を減らしたいが、今は戦闘力を失った雑魚の相手をしている暇はないと、逃げの一手を続ける旗艦を追って護衛艦に繰り返して攻撃を仕掛け、戦闘力を奪うように砲台を破壊していった。
「最後列になったものは足止めに使え! それ以外の艦は全速力で飛べ!!」
殿を捨て駒にして、旗艦と護衛艦は必死に逃げ続ける。
「もう御帰りですか? もう少し戦場を愉しんでは如何でしょう?」
【Evolution】に搭乗した絶奈が敵艦隊に追いつく。
「……つまり、逃がすつもりは無い、と言う事です」
そして浮遊機雷を広範囲に撒いて、敵の行く手を塞ぐように設置した。
「前方に機雷!」
「撃ち墜として針路を確保しろ!」
艦隊からの銃撃で次々と機雷が爆発していく。だが失敗して機雷の爆発を受けたガレオンが傾きゆっくり落下していった。
「一度足を止めなくては危険ですよ。そして一度でも足を止めてしまえば速度を上げるには時間が掛かります」
敵が船足を緩める間に敵艦の前に回り込んだ絶奈は、ユーベルコード『【1/0】(インフィニティ)』によって増殖したEvolutionのコピー機体を並べて一斉にアサルトライフルによる銃撃を始めた。
「旗艦に攻撃させるな!」
「こちらからも撃て! 弾幕を張って好きに撃たせるな!」
艦隊もまた砲撃を返し、絶奈に対抗して必死の抵抗をする。
「戦場では迂闊に退路を断つと死兵を生み出しますが……捨て奸で逃げられる可能性は断たなくてはなりません。包囲殲滅するとしましょう」
絶奈は追いかける味方と協力して敵戦力を包囲し、着実に戦力を削っていく。
「3番艦被弾しました!」
「7番艦も煙が上がっています!!」
次々と旗艦のブリッジに報告が入り、艦長は眉間にしわを寄せた。
「ぬぅ……被弾した艦を前方に突撃させよ! 特攻で道を切り拓け!!」
「はっ!!」
艦長の命令に従い、損傷して速度の出なくなった艦が突撃して体当たりによってコピー機や機雷を処理して、爆発を起こしたガレオンは雲海へと沈む。
「形振り構わぬ攻勢。ですがそれは追い込まれた証拠です」
絶奈はここが踏ん張りどころだと、敵の逃走を許さぬように弾幕を張った。
「旗艦に仕掛けるリーゼ様のバックアップを行いましょう」
イオナは【アスクレピオス】は空母形態に移行させ、ガレオン艦隊の注意を分散させようと砲撃を開始した。
『いってきまーす♡』
「深追いはダメですからね、ミュウ!」
ユーベルコード『春風纏う彗星(ヴァルキュリア・ミーティア)』で分離した『スライム姫・ミュウ』が、キャバリア【トライ・ミーティア】と機体同化し戦闘機形態で出撃する。それを見送りながら、イオナは速度が乗るまで援護するように射撃指示を出した。
『いっくよー!』
速度を上げたトライ・ミーティアが【スピカ・バレット】のキャノンを撃ち込んで飛び去り、ヒット&アウェイでガレオンを攪乱する。
「撃ち墜とせ!」
「狙いが間に合いません!」
「なら撃ち続けろ!!」
狙いを定めずに高速飛行するトライ・ミーティアを墜とそうと、ガレオンは弾幕を張った。
『当たらないよー♡』
弾幕をすり抜けたミュウは楽しそうに笑い、【フォーリン・バインド】をすれ違いざまに浴びせてガレオンを撃沈した。
「こちらも援護射撃を続けます」
そんな戦いを心配そうにモニターしながら、イオナはフォローするべく敵艦へと攻撃した。
「我々も猟兵を後押しするぞ!」
「攻撃だ! 敵のケツに火を付けてやれ!!!」
猟兵の後から緑風飛空艇団も続いて攻撃を仕掛け、逃げようとする艦隊の背後へ砲弾が届き始める。
「緑風飛空艇団の艦艇がどんどん近づいています!」
「何としても足を止めろ! この旗艦の接近を許すな!!」
艦長が怒鳴り付け次々と指示を出し、猟兵と緑風飛空艇団の接近を阻止しようと周辺のガレオンが弾幕を厚くする。
「お、やっぱ逃げる? でも今更遅いさね」
リーゼロッテは【ナインス・ライン】を操縦し、【セレス】による短距離ワープを連続して弾幕を掻い潜り、旗艦ブリッジへ迫って乱暴に着艦する。そして【マギ・ホルミスダス】で煙幕を張った。
「敵が乗り込んできました!」
「見れば分かる! 総員直ちに迎撃しろ!!」
すぐに席から立ち上がった艦長は、命令しながら駆け出す。その手には大きなケースがあった。
「そこかな♪」
機体のハッチを開いたリーゼロッテは【アギト】のワイヤーを使い、釣りのようにブリッジの強化ガラスを突き破って中にフックを飛び込ませる。手応え在りと引き揚げてみると、それはケースではなく艦長が座っていた座席だった。
「おっと、外したか。思ったよりも逃げ足が早いみたいだね」
さらに追おうとも思ったが、ちらりと艦に近付く仲間の姿が視界に入り考えを変える。
「こっちは陽動になろうか」
機体のハッチを閉めて周囲を確認し、周囲の艦の砲が向けられているのをモニターに映し出す。
「旗艦に当てるなよ! 撃て!!」
一斉に放たれる砲撃をリーゼロッテは短距離ワープで躱して敵の攻撃を自分に引きつけた。
「フッ……今更慌てて動き出しても遅い。既にお前達は私の射程圏内だ」
邪竜を乗り捨てたキリカが空中でユーベルコード『ヴォル・コンケラント』を発動し、再度パワードスーツを一瞬にして装着すると敵ガレオン艦隊へと飛翔する。
「部隊の再編はまだか!」
「現状5割です!」
「構わん! それをぶつけろ!」
再編したガンシップ部隊とドラゴン部隊が艦隊を守ろうと展開する。
「敗残兵が再編したところでもう一度やられるだけだ」
そこへキリカがレーザーガトリング砲を連射して弾幕を張って牽制し、脚を止めるとグレネードを乱れ撃って防衛線を崩した。
「狙うは旗艦のみ」
そして敵が態勢を立て直す前にマッハ9で飛び込み、防衛を突破して真っ直ぐ旗艦に接近する。
「迎――速すぎる!!」
ガレオンからの迎撃も間に合わず、キリカが機関に取りつくとレーザーブレードで装甲を斬り裂き内部へと侵入した。
「侵入者だ!」
「銃を持て! 敵を通すな!!」
内部で乗組員が銃を持ち、キリカに向けて発砲する。
「さて……無駄だとは思うが一応は言っておこうか」
その弾丸をレーザーブレードで弾きながらキリカが告げる。
「大人しく天使核を渡してもらおうか」
「お前達に渡すものなどない!」
「回り込め! 挟撃して殺せ!!」
聞く耳を持たず乗組員達はキリカを包囲しようとする。
「やはり無駄か。なら押し通るのみ」
キリカは後方に回る敵にビームライフルを撃ち込んで吹き飛ばし、前方の敵に向かって突っ込みレーザーブレードで斬り捨てた。
「ブリッジから逃げたようだが、重要な物品であれば守りの堅い場所に置くはずだ。抵抗の激しい場所を付き進んで行けばいずれ辿り着くだろう」
敵兵の多い場所を蹴散らしながら艦内をキリカが突き進む。
「侵入者を止めろ!!」
「駄目です! 止まりません!」
集まった船員が必死に銃撃を行うが、当たってもキリカの頑強なパワードスーツに弾かれてしまう。
「そこか」
キリカがレーザーブレードを振るって敵を薙ぎ払い、さらに扉も切り裂いて船下部のガンシップの格納庫に足を踏み入れる。
そこにケースを持った立派な軍服を来た将校を見つけた。
「艦長! ここまで敵が!」
「もう来たのか!」
琥珀の天使核の入ったケースを持つ艦長はガンシップに乗って船から脱出しようとしているようだった。
「艦長が部下を見捨てて逃げようというのか? フン、薄汚い盗人に情けはいらんな」
その行動にキリカは怒りを覚え、レーザーブレードを構えた。
「二度と悪さが出来ないようにきっちりと仕置きしてやろう」
「艦長を守れ!」
部下達が銃を構えるが、撃つ間も与えずに斬り裂き、ケースを持つ艦長の右腕を斬り落とした。
「盗んだ天使核は返してもらうぞ。お前達に渡した所で、碌でもない事にしかならないだろうからな」
そしてキリカは切断された手を外してケースを持ち上げた。
「ぐぁあああっ! 私の腕が!!」
艦長が右腕を抑えて血を止めようとしていると、艦が大きく揺れてよろけ乗ろうとして保持ロープを外していたガンシップが滑って動く。それに押し出され出撃の為に開いていた下部ハッチから共に転げ落ちていった。
「うああああああっ!!」
悲鳴と共に艦長の姿が格納庫から消え去る。
「間の抜けた死に方だな。だが天使核は確保した。長居は無用」
キリカは素早く外に飛び出し、ケースを見せて仲間に天使核を奪い返したことを報せ、緑風飛空艇団の方へと退避した。
「上手くいったみたいだね♪」
その姿を確認したリーゼロッテが旗艦の上に飛ぶ。
「あれは瞬間移動をする! だが距離は長くはない! 現れる位置を予測して撃て!!」
護衛艦がナインス・ラインの短距離ワープを見抜き、現れる場所を大まかに狙って砲撃する。
「ワープの欠点を見抜くなんてやるね。でもワープ機能は一つじゃないさ」
リーゼロッテは笑みを浮かべ、ユーベルコード『Op.XVIII:ADVENT CREST(アドヴェント・クレスト)』を発動し、多重リング展開し真下にあった旗艦に作り、自由落下を始めてリングを潜ってアスクレピオスの近くへと長距離ワープを行う。それに巻き込まれた旗艦の乗組員達も強制的にワープさせられた。
「へ? 空ぁ!?」
「落ちるぅううう!!!」
悲鳴を上げて乗組員が雲海へと落ちていった。
「目標の確保が達成されたようですね。では撤退戦に移りましょう」
ランケアは仲間の撤退を手助けするべく、反転しようとするガレオンに向けて魔弾を叩き込んでいく。
「追いかけてくるのなら、完全に沈めてしまいますよ」
今は敵の脚を止めるような攻撃だが、追って来るならば雲海に沈めると警告した。
「さて、どう出るでしょうか」
絶奈も緑風飛空艇団を守るように位置を変え、部隊を展開して防衛の準備に入る。
『まだまだ戦えるよ♡』
ミュウがトライ・ミーティアを飛ばして敵味方の間を翔け抜けた。
「艦長との連絡は取れんのか!」
「艦内を探していますが見つかりません!!」
「くっ、副官殿! 指示を頼む!!」
「……引くしかないでしょう。船団長であるセルゲイ艦長がいなくてはこれ以上の作戦継続は不可能です」
残ったジェード王国ガレオン艦隊は天使核奪取を諦め、どの船も傷つき疲労した状態で去っていった。
「諦めて引き下がったようですね」
「引き時を見極める程度の冷静さは残っていたようです」
ランケアと絶奈は敵が完全に撤退していくのを見届けて、自らも反転し緑風飛空艇団と合流する。
『ナインス・ライン、トライ・ミーティア、着艦確認』
「急速反転。友軍機収容後、撤退します」
『了解』
アスクレピオスにナインス・ラインとトライ・ミーティアが着艦する。
「リーゼ様、ミュウ、お帰りなさい」
『ただいま♡』
「ただいまー、ベラード団長、イオナ、ミュウ♪」
戻ったミュウとリーゼロッテをイオナが出迎えた。
「よくやってくれた。敵は甚大なダメージを負ったが、こちらの損耗は軽微で済んだ。君達の活躍のお蔭だ」
べラード団長が代表して猟兵達に感謝の言葉を伝える。
「これが取り戻した天使核だ」
緑風飛空艇団のガレオンに着地したキリカがケースを置く。そこから琥珀に包まれた天使核を取り出した。
「ありがとう。どうやらこれはジェード王国にとっては奪うほど重要なものだったようだ。これからは厳重に管理して調査することにしよう」
べラード団長は受け取ると天使核を確認し、もう一度ケースに戻した。
「今回は絶体絶命の危機だった。助けてくれて本当に感謝する。ああそうだ、ドラゴンの素材を幾つか回収している。是非持って帰ってくれ」
逞しい空の男達は戦いの最中でもドラゴンの素材を船に回収していた。
「では島に帰還する!」
猟兵に護衛された緑風飛空艇団が翠玉島へ意気揚々と帰還した。
大成功
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