ナミダにしばられしもの
「皆のもの、よくぞ集まってくれた」
九段下・鈴音(f01929)は手元の資料を集まったものに配る。
シルバーレインのとある廃ショッピングセンターに地縛霊化オブリビオンの出現が予知されたという。
いわゆる心霊スポットととして有名で、今はまだ一般人の被害はでてないが、時間の問題だという。
「このままでは被害が出てしまうのじゃ。そのままにはできぬ」
一刻を争うというという訳ではないが、急ぎの案件であるということは間違いない。
「皆のもの、よろしく頼む」
資料によると地縛霊化オブリビオンにつられるように残霊が集まってきているようだ。
猟兵にとっては大した相手ではないが、数が多いらしい。
新たな残霊が現れることはないため、今いる残霊を倒せば全滅させられるだろう。
そのあとはゴーストタウンと化した廃ショッピングセンターを進む必要がある。ゴーストタウンにも何らかの障害がありそうだが行ってみないとわからない。
そのあとは地縛霊化オブリビオンとの戦闘である。
地縛霊化オブリビオンは強い地縛に捕らわれ我を失っている。地縛霊化オブリビオン本人もなぜそこに縛られているのか覚えてないという。
地縛霊化オブリビオンは我を忘れているため、正常な判断がつかないかもしれない。そこをつけば地縛霊化オブリビオンに隙を作ることができるかもしれない。
地縛霊化オブリビオンを倒せば、もう残霊が集まってくることもないだろう。
鈴音は改めて皆を見回して言う。
「地縛霊化オブリビオンも元は不幸な一般人じゃ。解放してやってくれ」
猟兵たちは頷くのだった。
結城忍
初めまして、お久しぶりです、結城忍です。
今回はシルバーレインのお話です。
私もシルバーレインをやっていた身として楽しいかぎりです。
よろしくお願いいたします。
第1章は集団戦です。大した相手ではないので大丈夫かと思います。
第2章は冒険です。超常現象をかわして最上階に辿り着いてください。
第3章はボス戦です。なるべくバトルをカッコよく書けるよう精進いたします。
以上、簡単な説明でした。
それではよろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『ゾンビホステス』
|
POW : 化粧は女の武器
予め【化粧をしておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : マニキュアクロー
【毒マニキュアを塗った爪】による素早い一撃を放つ。また、【動くことで肉が落ちて醜い姿になる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : ゾンビパフューム
【香水の芳香】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
岩社・サラ
アドリブ歓迎
一般人に被害が出る前に速やかに事件を解決しなくてはいけませんね。
まずは目標につられて集まった敵からですね。一気に制圧します。
会敵と同時にUCを発動し特殊武装を身にまといます。
その後は接近してくる集団に発煙手榴弾を投げつけて視界を潰し、混乱したところをフルオートショットガンの弾幕による制圧射撃で一気に倒していきましょう。
敵は大量に出現するようですし、単体の敵を狙って撃つよりは散弾で広範囲を攻撃したほうが効果的でしょう。
ショットガンのリロードのさなかに襲いかかってくるような敵がいたら召喚術で「クレイゴーレム」を召喚。
ゴーレムに攻撃を防御させつつ重量のあるゴーレムの一撃で敵を排除します
「来ましたね?」
岩社・サラ(f31741)は開戦と同時に【特殊武装「強襲装備」】を身に纏う。
「一般人に被害が出る前に速やかに事件を解決しなくてはいけませんね」
接近してくる集団に【発煙手榴弾】を投げつけて視界を潰し、混乱したところを【フルオートショットガン】の弾幕による【制圧射撃】で数を減らして行く。
単体の敵を狙って撃つよりは散弾で広範囲を攻撃したほうが効果的と見たサラは【範囲攻撃】に切り替える。次々とゾンビホステスを仕留めていくサラ。
化粧をして能力の底上げをしているゾンビホステスだがサラには指一本触れられない。それほど圧倒的だった。
奇跡的にサラに近づけたものも、【零距離射撃】をくらい沈んでいく。
サラの立ち回りがよく、【発煙手榴弾】をうまく使いリロードの隙も与えずにゾンビホステスを次々と仕留めていく。
気がついたらサラの回りで動いているものはいなかった。
「この辺りはおおかた片付いたようですね」
よく回りを見回すと、サラと同じ様にゾンビホステスと戦っている者がいるらしい。
「援護にいきましょう」
サラは仲間の猟兵の戦場へと向かったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
儀水・芽亜
醜い。そして香水でも隠しきれない腐敗の死臭。これ以上醜くなる前に、まとめて討滅するとしましょう。
いきますよ。「全力魔法」「歌唱」「呪詛」でブラストヴォイス。
低周波で一気にゾンビの群を崩しにかかります。
敵がたじろいだところに、長剣を携えて切り込み、そのままなぎ払いましょう。
所詮は力の強いゴーストの存在に引き寄せられただけの雑霊たち。
大元を潰した後で殲滅すればいいでしょう。
今は目標の討滅を目指すことが大事。
念のため「オーラ防御」を使って防御態勢も考慮しておきます。
歌いながら駆けるのは、やはり難しいですね。ですが、建物まではあと少し。
辿り着きました。この先が本番。気を引き締めて参りましょう。
「醜い。そして香水でも隠しきれない腐敗の死臭。これ以上醜くなる前に、まとめて討滅するとしましょう」
儀水・芽亜(f35644)はゾンビホステスの姿に嫌悪感を抱きつつ相対する。
「この声に耐えられるかしら? ブラストヴォイス!」
【全力魔法】【歌唱】【呪詛】を乗せた【ブラストヴォイス】を放つ。そのあまりの衝撃波にゾンビホステスたちが吹き飛ぶ。
マニキュアを塗った爪で反撃をしようとするが、【オーラ防御】を抜かりなく発動させ攻撃を受けないようにする。
動いたことでゾンビホステスの腐肉が地面にどさりと落ちる。
「やはり醜いわね」
芽亜は【ブラストヴォイス】で怯んだゾンビホステスに長剣で斬りかかる。また、ひとつ死骸が増える。
「歌いながら駆けるのは、やはり難しいわね」
そう言いながらも次々とゾンビホステスを仕留めていく芽亜。人間の声帯からこんな音が出るかという絶唱にゾンビホステスたちが沈んでいく。残った者も長剣の餌食になっていった。
芽亜はゴーストタウンの入口に辿り着いていた。辺りを見回すと、同じ様にゾンビホステスと戦う猟兵が見えた。
「助けにいこうかしらね」
芽亜は仲間の所へ駆け出すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
一般人に被害が出る前になんとかしなきゃね
残霊は大したことないという話をグリモア猟兵は言っていたけれど…
確かにこれは数が多いな
睡眠効果を持つ芳香を放ってくる集団敵となると、眠らされるのはまずい…
それなら!光と闇の疑似精霊よ、力を貸してくれ!
闇の波動で敵を穿つ
光の波動には相手の芳香を無効化する効果を付与しておくか
護符を複数放ち、敵の芳香の一部を【結界術】で形成した結界内に閉じ込める
結界内部の成分を分析、【医術】の知識と照らし合わせ無効化する効果を光の波動へ付与
恐らく【精神攻撃】の類だろうけれど…【呪詛耐性】とかも付与しておくと尚よいだろうか?
ゾンビにとって光の波動は毒かもしれないな…
「一般人に被害が出る前になんとかしなきゃね」
鳳凰院・ひりょ(f27864)は目の前のゾンビホステスの群れを見る。だいぶ数が減っているがまだまだ多くいる。
睡眠効果を持つ芳香を放ってくる集団敵となると、眠らされるのはまずいとみたひりょは光と闇の疑似精霊を召喚する。
闇の精霊の波動がゾンビホステスを蹴散らしていく。
「光の波動には相手の芳香を無効化する効果を付与しておくか」
護符を複数放ち、敵の芳香の一部を【結界術】で形成した結界内に閉じ込め、結界内部の成分を分析、【医術】の知識と照らし合わせ無効化する効果を分析する。
「これを光の波動に付与すれば多分」
すると光の疑似精霊の放つ波動が変化した。ゾンビホステスの放つ香水の芳香をかき消しているようだ。
「よし、うまくいった」
その間にも闇の疑似精霊の波動はゾンビホステスたちを穿っていく。ただ、光の疑似精霊の波動によってゾンビホステスがダメージを受けている様子はない。むしろ回復してしまっているようだ。
「こいつはまずいな」
光の疑似精霊による波動を止め、闇の疑似精霊による波動に集中することでゾンビホステスの数は確実に減っていた。気がついたらひりょの回りに立っているものはいなかった。
「この辺りはおおかた片付いたな。まだ戦っている猟兵がいるかもしれない」
ひりょはその場を離れるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
秋枝・昇一郎
おー、おー。居る居る、盛大に沸いてんなぁ、ゴーストが……。
放置して周りに被害が出るようなら厄介だ。そうなる前に仕留めるぜ。
「数も多い事だしコイツで対処するとすっかね。
……ちょいと見た目、やりすぎ感がある気もするが」
『黒影剣』使用で物陰に潜んだりしながら姿を隠しつつ、敵を多く捉えられる位置に移動して【詠唱ミサイルランチャー】を構えて「誘導弾」を「一斉発射」し、「範囲攻撃」を行う。
「こいつもオマケに持ってけ!」
ミサイルブッパ後は他の小回りの利く装備で立ち回る。
距離があるなら【スパナっ杵】を投げつけ、近距離の敵は【カッツバルガー】で斬りつけ。
敵の近接攻撃は「武器受け」「受け流し」で対処。
「おー、おー。居る居る、盛大に沸いてんなぁ、ゴーストが……」
秋枝・昇一郎(f35579)はゴーストタウンに降り立つ。
「放置して周りに被害が出るようなら厄介だ。そうなる前に仕留めるぜ」
昇一郎は【黒影剣】で闇に紛れる。目標を失ったゾンビホステスが右往左往する。
その隙をついて、多く捉えられる位置に移動して【詠唱ミサイルランチャー】を構えて【誘導弾】を【一斉発射】で【範囲攻撃】を行う。
「こいつもオマケに持ってけ!」
ミサイルを放った後は他の小回りの利く装備で立ち回る。遠距離の敵は【スパナっ杵】を投げつけ、近距離の敵は【カッツバルガー】で斬りつける。
次々と数を減らすゾンビホステスたち。化粧をしようと動きを止めれば、そうはさせまいと刃がきらめく。見事な立ち回りで戦う昇一郎、ゾンビホステスに反撃の隙を与えない。ゾンビホステスの攻撃がまれに届いても【武器受け】で見事に受け流す。
気がついたら辺り一帯のゾンビホステスは片付いていた。他に目を向ければ他の猟兵もゾンビホステスの一掃に済んでいるようだ。
「よし、ゴーストタウンに入るか」
昇一郎は剣を振るって汚れを飛ばすと、ゴーストタウンに入っていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『ポルターガイスト』
|
POW : 飛来する物品を叩き落とす
SPD : 物品を俊敏にかわして進む
WIZ : 魔力干渉で物品の飛来を妨げる
|
ゴーストタウンに足を踏み入れる猟兵たち。そこは静かな廃ショッピングセンターだった。そう思って足を踏み入れると、側にあった瓦礫がふいに浮き上がる。
噂に聴くポルターガイストと言うものだろう。近づけばその瓦礫が飛んでくるに違いない。
このポルターガイストをかわしつつ先に進まなくてはならない。ポルターガイストそのものを止めることはできない。
猟兵たちは改めて気を引き締めて先に進むのだった。
儀水・芽亜
以前のゴーストタウンはポルターガイスト現象などありませんでしたが、こちらも変わっていますか。
「オーラ防御」を重ねた「除霊」の「結界術」を「全力魔法」で展開し、ポルターガイスト現象を遮断しましょう。
所詮は自動的な行動、「見切り」「受け流し」て対処すれば、問題はありません。
舞い踊る瓦礫の中、悠然と歩く私の結界の中だけが静かで。
ポルターガイスト現象が激しくなる方へと進みましょうか。そこに地縛霊型オブリビオンが居るのでしょう。
蘇ったというならば、再びの討滅を与えなければ。
「以前のゴーストタウンはポルターガイスト現象などありませんでしたが、こちらも変わっていますか」
儀水・芽亜(f35644)は昔を思い出しふと思う。ゴーストタウンも変わっているのだろうか。
ポルターガイストが起こり瓦礫が芽亜に向かって飛んでくる。しかし、芽亜は【見切り】と【受け流し】で器用に受け流す。
そこで【オーラ防御】を重ねた【除霊】の【結界術】を【全力魔法】で展開する。芽亜の周囲に結界が張られポルターガイストの魔力を遮断する。そのおかげで瓦礫が芽亜まで届くことはない。
舞い踊る瓦礫の中、悠然と歩く芽亜の結界の中だけが静かで。ポルターガイストは所詮は現象。対処さえしてしまえばあとはどうにでもなる。
芽亜はポルターガイストの激しく起こる場所を目指す。芽亜の予想ではそこに地縛霊化オブリビオンがいると思っている。
ポルターガイストの雨を乗り越えた先には静かな空間が待っていた。そこからプレッシャーのようなものを感じる。いる。芽亜は気を張り構えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
岩社・サラ
アドリブ・連携歓迎
ポルターガイスト現象ですか……この世界、というよりゴーストタウンと呼ばれる場所の特性でしょうか。
ここでの仕事はまだ続きますし負傷の無いように切り抜けなくてはいけませんね。
ゴーストタウンを進む際は召喚術で岩蜥蜴を呼び出し偵察させることで瓦礫の正確な位置を確認しながら進むことにします。
こちらに襲いかかってくる瓦礫は浮遊してから飛んでくるというもののようですし、浮遊した瓦礫をUCで発生させた黒き槍で貫いて破壊していきましょう。
黒き槍で対処できないほどの大量の瓦礫が襲ってきたら、UCを使用しつつ装備したカスタムカービンで対処していきます。
「ポルターガイスト現象ですか……この世界、というよりゴーストタウンと呼ばれる場所の特性でしょうか。ここでの仕事はまだ続きますし負傷の無いように切り抜けなくてはいけませんね」
岩社・サラ(f31741)は【召喚術】で岩蜥蜴を召喚し、瓦礫の位置を確認しながら進む。瓦礫の位置が分かればポルターガイストの起こる位置がわかる。そのため瓦礫が浮遊した段階での【戦闘魔法「黒き槍」】のよる破壊が可能となっている。
「思ったより数が多いですね。こちらも使いますか」
サラはカスタムカービンを取り出し浮遊した瓦礫を打ち落とす。ユーベルコードと武器による射撃に隙はなく、ポルターガイストが迫ってくる余裕を与えない。
「この先からプレッシャーを感じますね」
サラはポルターガイストの多く発生する方へ向かう。そちらにこのゴーストタウンの主がいると感じて。動かなくなったエスカレーターを上り広い空間へと足を踏み入れる。いる。サラの経験からくる感覚がそう告げている。
サラがフロアの奥に目をやると、何者かが待ち構えていた。
「いよいよですね」
サラは気を引き締め構えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
ポルターガイストか…、発生元を何とか出来ない以上、この現象自体を止める事は出来ないか…
なら、風の疑似精霊よ!
手元の飴を媒体に…、命無き物(無機物)よ風の疑似精霊に変われ!
風の疑似精霊に指示し、自身の周囲へ風の防御壁を形成
万一に備え、さらにその防御壁へ【オーラ防御】も纏わせ耐久性を強化
風の防御壁に守られながらなら、たとえ飛来物があっても致命傷になるような事はないだろう
どの位置から飛来物が来るか見当がつかないから、全方位に防御壁を張らないとな…
【継戦能力】維持を意識しつつ先へ歩を進める
オブリビオンとの戦闘ではないけど、目的地に到着するまでは気が抜けなさそうだ
油断せずに行こう
「ポルターガイストか……、発生元を何とか出来ない以上、この現象自体を止める事は出来ないか……」
鳳凰院・ひりょ(f27864)はゴーストタウンに足を踏み入れる。念のため、手元の飴を媒体に【風の疑似精霊】を作り出す。
「命無き物(無機物)よ風の疑似精霊に変われ!」
風の疑似精霊を体にまとい【オーラ防御】を重ねることで身を守る。
どの位置から飛来物が来るか見当がつかないから、全方位に防御壁を張り【継戦能力】維持を意識しつつ先へ歩を進める。
風の疑似精霊をまとっていたとしてもポルターガイストの攻撃は完全には止められない。オーラ防御のおかげで大した傷を負わずに済んではいるが確実に負傷は重なっていく。
「耐えるだけはやはりきつかったかな」
ただしひりょは確実に奥を目指し進んでいる。ポルターガイストの激しいエリアを抜けるのはきついが風の疑似精霊のおかげでなんとか耐えている。
動かなくなったエスカレーターを上がると、ふいにポルターガイストが止まった。そして開けたそのフロアからプレッシャーを感じた。
「いる」
ひりょは確かなゴーストの気配を感じた。ひりょはフロアの奥を見据える。そこには確かに何かがいた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『ナミダ』
|
POW : ペインフルティアーズ
全身を【滂沱と流れ落ちる涙】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【痛み】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD : 涙の体
自身の肉体を【涙に似た成分の液体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : 涙の鎖
自身が【悲しみ】を感じると、レベル×1体の【地面から生える「霊体の鎖」】が召喚される。地面から生える「霊体の鎖」は悲しみを与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
廃ショッピングセンターのイベントフロアだろうか、開けたフロアに足を踏み入れた猟兵たち。フロアの奥からは確かなプレッシャーを感じる。
「あああ……」
地縛霊化オブリビオンは涙を流していた。何か悲しい事件の犠牲者だったのだろうか。しかし、オブリビオンとなってしまった以上消滅させるしかない。
【ナミダ】ここではそう仮定しよう。ナミダはゴーストだった頃の記憶すらなさそうだ。ただ、目の前の猟兵を殺すことしか考えていないようだ。
地縛霊だった名残が体を繋ぐ鎖だ。廃ショッピングセンターひとつを支配していたのだ。余程のことがあったのだろうが、今となってはそれも分からない。
「ああああ……」
襲い掛かるナミダに猟兵たちは対峙するのだった。
儀水・芽亜
根源の地縛霊はナミダですか。随分とお偉くなった様子で。
かつてのゴーストタウンで刈り取っていたように、討滅して差し上げましょう。
液体化能力ですか。面白い芸をしますね。
ですが、液体は音をよく通す。
「歌唱」「全力魔法」「衝撃波」「除霊」を乗せたブラストヴォイス。
その身体を維持出来なくしてあげましょう。
反撃は出来るだけ「見切り」、「オーラ防御」と「呪詛耐性」で対抗します。
そろそろ出番です、裁断鋏『Gemeinde』。ようやく私の手に戻ってきました。
刃に「呪詛」を込め、その液体の身体を縦横無尽に「切断」してあげましょう。
慈悲などありません。大人しく、黄泉路を辿りなさいな。それが、あるべき姿です。
「根源の地縛霊はナミダですか。随分とお偉くなった様子で。かつてのゴーストタウンで刈り取っていたように、討滅して差し上げましょう」
儀水・芽亜(f35644)はかつての記憶を思い出す。ナミダはゴーストタウンの主たる存在ではなかった。ただ、事実今目の前にいる。
「液体化能力ですか。面白い芸をしますね。
ですが、液体は音をよく通す」
芽亜は【歌唱】【全力魔法】【衝撃波】【除霊】を乗せた【ブラストヴォイス】を放つ。芽亜の想像通り液体の体全体によく伝わる。
「ああああ……」
明らかにナミダの動きが目に見えて鈍くなった。効いている。
「そろそろ出番です、裁断鋏『Gemeinde』」
芽亜の手にクロスシザーズが現れる。芽亜はクロスシザーズを構えると、【呪詛】を込める。
「その液体の身体を縦横無尽に切断してあげましょう」
芽亜がクロスシザーズを振るう度にナミダの体の一部が切り取られる。
「ああああ……」
しかし、そこは液体の体、すぐに形を取り戻す。だが、効いている。クロスシザーズを通じて手応えが伝わってくる。
「慈悲などありません。大人しく、黄泉路を辿りなさいな。それが、あるべき姿です」
芽亜の振るうクロスシザーズを明らかにナミダが嫌がっている。ブラストヴォイスで消耗した体に刃がよく通る。
「ああああああ……!」
ナミダが反撃しようとしてもその隙を与えない。戦況は芽亜に有利に傾いていた。
大成功
🔵🔵🔵
岩社・サラ
殺意のみで動く敵、ですか……地縛霊としての無念は最早分かりません。今はただここで討ち果たし解放するのみです。
我を忘れた敵であるなら囮をつかた陽動などの搦手で攻めるのが良さそうですね。
召喚術でクレイゴーレムを召喚し陽動要員としてオブリビオンと正面からぶつけます。ゴーレムには重量を生かした攻撃をするように指示しつつ、自身はUCを使用し光学迷彩によって姿を隠します。
目立たないように移動し敵の召喚した鎖をやり過ごしながらオブリビオンに接近。
十分に接近した所でコンバットアックスを使用したオブリビオンの急所に鎧を砕くような一撃を加えた後、自動拳銃を使った零距離射撃による追撃で一気に勝負を決めに行きます。
「殺意のみで動く敵、ですか……地縛霊としての無念は最早分かりません。今はただここで討ち果たし解放するのみです」
岩社・サラ(f31741)は目の前の敵を見据える。サラにはナミダがなぜナミダになってしまったかはわからない。ただ、猟兵としての務めを果たすだけだ。
「我を忘れた敵であるなら囮をつかた陽動などの搦手で攻めるのが良さそうですね」
クレイゴーレムを【召喚】し、ナミダに正面からぶつける。ゴーレムは力任せに腕を振るう。
その隙をついてサラはユーベルコードを発動させ光学迷彩で姿を消す。ナミダが目標を見失い焦る。
「ああああ……」
ゴーレムに押されながらサラを探すナミダ。音までは消せてないのだが、戦闘の音にかき消されて気づけない。ナミダに気づかれないように接近する。
十分に接近した所で【コンバットアックス】を使用したオブリビオンの急所に鎧を砕くような一撃を加える。
「そこです!」
そこに重ねるように【自動拳銃】を使った【零距離射撃】による追撃で一気に勝負を決めに行く。
「ああああ……」
苦しむナミダ。明らかにサラが押している。戦闘はサラに有利に傾いていた。
大成功
🔵🔵🔵
ベアータ・ベルトット(サポート)
ベアータ・ベルトットよ
改造手術を受けて、体のあちこちを機械化してるわ
ウェポンは手足の捕食機能とか、体内に仕込んである刀爪や吸血破壊光線。それから、眼帯の下のとっておきの一撃…機脚の加速機能や光の翼を活かした機動的な戦い方が性に合ってるわね
厄介なのは…エネルギーの核になってる餓獣機関の動力が、生物の新鮮な血肉だって事。燃料切れしない為にも、捕食できる敵が相手だと助かるわ
食べられないなら仕方ない。腹いせも兼ねて、徹底的にぶっ潰してやるまでね
…こほんっ。そうね、血の気が多いのは生れつきよ
大抵何かしらに苛々してると思うけど、仕事はなるべく冷静にこなすように努めるわ
人手が要るならいつでも呼んでちょうだい
「こいつからは血肉はとれなそうね」
ベアータ・ベルトット(f05212)はややがっかりした様子だ。
「食べられないなら仕方ない。腹いせも兼ねて、徹底的にぶっ潰してやるまでね」
機脚の加速機能そして光の翼を活かした機動的に戦う。ベアータの得意戦法だ。そのスピードにナミダはついていけない。
体内に仕込んである刀爪、そして吸血破壊光線を放つ。多彩なベアータの攻撃に完全に翻弄されるナミダ。
「ああああああ……!」
力任せに腕を振るうがベアータには当たらない。完全にベアータのペースで戦闘が進んでいる。
「これでもくらいな!」
右眼の特殊義眼から舌を伸ばす。命喰らう獣の舌がナミダを貫く。
「ああああ……!」
「やはり食えないみたいね」
やはり捕食はできないようだ。
「なら消えてもらうしかないね!」
刀爪と吸血破壊光線とユーベルコードの絶え間ない攻撃の嵐にナミダは押されていく。ナミダの攻撃が奇跡的に当たる。
「私に攻撃を当てるなんてやるじゃないか」
ベアータはうれしそうに笑う。
「でも、これで沈んどきな!」
右目の特殊義眼から伸ばした舌がナミダを貫く。
「ああああ……!」
戦闘はベアータに有利に傾いていた。
成功
🔵🔵🔴
メイスン・ドットハック(サポート)
『めんどーじゃけど引き籠る為に』
アメジストのクリスタリアンで、熟練の電脳魔術師
攻撃手段は電脳魔術・もしくは電脳魔術や現代技術を使ったトラップ
電脳魔術はミサイルや機銃、大型兵器も精製可能
トラップは地雷、機雷、ワイヤートラップなど様々
またハッキング技術も長けており、機械コンピュータはもちろん、電脳魔術を応用することにより、空間に直接ハッキングを仕掛け、情報を収集することもできる
正々堂々よりかは、搦手で弱点を的確に攻撃するタイプ
心理誘導をしたり、囮を使ってなどもする
仲間との連携は歓迎
喋り口調は広島弁
「じゃけん→じゃけー」「じゃけえのう→じゃけーのー」と語尾を伸ばすのが特徴的
「めんどーじゃけど引き籠る為にがんばるかの」
メイスン・ドットハック(f03092)は自身の劣化コピーを複数複製する。そして電脳魔術で作り出した武器をそれぞれ構えて一斉射撃を始める。ナミダの攻撃の届かない距離からの攻撃、メイスンはそこまで考えて攻撃している。
ナミダがメイスンに近づこうとすると、地面から稲妻が立ち上る。これもメイスンが予め仕掛けたものだ。
「ウィザード級ハッカーの名は伊達じゃないけー」
トラップに射撃、隙のない攻撃にナミダは自らの身体を液状化する。これにより銃撃は威力が弱くなり少し持ち直す。
「そうきたけ。ならこれはどうじゃ?」
手に持っていた装置のスイッチを入れてナミダに向かって投げる。するとその装置から発した稲妻が立ち上る。先ほどの地雷を手榴弾に変化させたものだ。その辺りのセンスはさすがウィザード級ハッカーと呼ばれるだけはある。
「ああああ……!」
ショックで液体の身体を解除してしまい、また銃弾に苦しむことになる。戦況はメイスンに完全に傾いていた。
成功
🔵🔵🔴
鳳凰院・ひりょ
ポルターガイストの対処に結構労力を使ってしまったな…
だが、そのおかげで真の姿で戦える!
真の姿を開放、翼を使って【空中戦】を挑む
地上では逃げ場が少ないが、空中も使えば追尾する鎖も躱せるかも!
【第六感】【野生の勘】も発揮させつつ鎖を【見切り】回避
回避しながらUCを発動させる
この刀の一撃で鎖ごと断ち切る!
自身の周囲に迫ってきた鎖も刀でぶった切り【範囲攻撃】、そのまま【全力魔法】力を注ぎ込んだ刀を敵へ叩き込む
【貫通攻撃】を纏わせた一撃だ!君が地縛霊としてこの場に縛られているならば、俺の刀がそれさえも断ち切ってあげるよ
俺は聖者、君のような存在を浄化し、天へと還す者だ
君を浄化し、この地に安息を!
「ポルターガイストの対処に結構労力を使ってしまったな……。だが、そのおかげで真の姿で戦える!」
鳳凰院・ひりょ(f27864)は真の姿を解放する。その姿は白と黒の羽を生やした天使のようだ。その羽を利用し【空中戦】を仕掛ける。
「地上では逃げ場が少ないが、空中も使えば追尾する鎖も躱せるかも!」
ナミダの作り出した鎖を、【第六感】【野生の勘】も発揮させつつ【見切り】で回避する。少し鎖がかすったが戦闘に影響がでる程ではない。
自身の周囲に迫ってきた鎖も刀でぶった切り【範囲攻撃】、そのまま【全力魔法】力を注ぎ込んだ刀を敵へ叩き込む。それには【貫通攻撃】を纏わせている。
鎖を斬りながらナミダに渾身の一撃をいれる。
ナミダに接敵した影響で鎖のダメージを受けてしまったが、大半は切り落としたため影響はない。
「君が地縛霊としてこの場に縛られているならば、俺の刀がそれさえも断ち切ってあげるよ」
オーラでできた刀がナミダを切り裂いていく。
「ああああ……!」
ナミダが最後の一撃とばかり、大量の鎖をはなってきた。だが、ひりょは冷静にそれを切り飛ばす。
「俺は聖者、君のような存在を浄化し、天へと還す者だ。君を浄化し、この地に安息を!」
ひりょは特大の一撃を放つ。オーラによってできた剣は巨大化しナミダを消し去った。あとには何も残っていない。猟兵たちの完全勝利だった。
「さようなら」
ひりょは最後にそれだけを言い残し、ゴーストタウンを後にするのだった。
成功
🔵🔵🔴