Operation 3R
●グリモアベース 作戦会議室。
ぼうっとした顔で、猟兵達を呼び込んだユウキは煙草に火をつけながら話し始めた。
「最近、新しい土地に新しい拠点を築く連中が増えている」
戦争が一応の終結を見せ、オブリビオンの活動は縮小傾向にある。
また、一部暴徒化していた人間。
そういった類のレイダー達もヴォーテックスシティの終焉と共に各地に散った。
だが中には今回の戦いで改心した連中も居たようで、新たな街でやり直そうとする者も居る。
「が、「改心したから許してくれ」で簡単に和解できるわけが無いわな」
罪は直ぐには消えない。
過去と割り切りレイダーの受け入れを容認する拠点も出てきてはいるが、やり直しを望むレイダーを全て受け入れるには至っていない。
「そこで、だ」
根本まで火の回った煙草を揉み消し、今回の仕事についてユウキは口を開く。
確かに受け入れられる拠点は少なく、更生を望む者は多い。
だが幸いな事に、現状で彼等に差し伸べる手が無いわけではなかった。
「少なくとも土地は余ってるからな。ほら、何なら権利書だってある」
そう言ってポンと叩き付けた紙屑の束を見て笑う。
そんな物に価値が無い事くらい、みんな知っていた。
「小さい住宅地があった土地を彼等自身で片付けて、新たな拠点にする計画だ。まぁ、殆ど壊れていてそれこそ解体と処分から始める事になるが……今まで色々やって来たんだ。文句は言わせないさ」
そうして肩をすくめると、猟兵を集めた理由を語り始めた。
まず第一は彼等の監視。
もし彼等がここでレイダーキャンプを築いてしまえば、周囲のレイダーの更生に協力的な拠点に危険が及ぶ事を危惧しなければならない。
第二に、支援。
解体から作業になればそれこそ時間が掛かる。
彼等が本気なら、手を貸すべきだろう。
そして最後に。
ユウキはそこまで話して溜息を吐いた。
「最後は護衛だ」
更生を望むレイダー達は、他のレイダーから見れば裏切り者だ。
報復や粛清の対象になりうるのは明白。
「事実、彼等に対して粛清を計画している一団がいる」
生前肉体改造を施したオブリビオン達。
彼等が今回の復興場所へ急襲を仕掛けようとする動きを掴んだとユウキは説明する。
「まぁ、生きてる内からゴミなら死んでもゴミさ……とはいえ、ゴミだって使いようってな。作戦プランを説明しよう」
敵が攻撃を仕掛けようとしているのは復興予定地だった。
そして、ユウキはそれを利用すると言った。
「襲撃してくる連中が、肉体改造で自身にブルドーザーをくっつけたような悪趣味極まりない連中でな」
まず第一段階として破壊されては困るような、使えそうな素材を回収。
少し離れた集積所に運搬したあと余った廃材でハリボテの防衛拠点を構築し、そこでレイダーを迎え撃つ流れだった。
「もちろん、防衛拠点はむしろ連中にぶっ壊して貰ったほうが楽できるからな。要は美人局だ、ありったけ誘惑して最期に捨ててやればいい」
そこまで説明を終えると、ユウキは立ち上がりゲートを開く。
「ミッションコード、【オペレーションスリーアール】作戦開始だ。頼んだぞ、猟兵!」
ユウキ
はじめましてこんにちわ。
(´・ω・)bはじめちわ!!
ユウキです。
このオープニング捻り出すのに4日間も掛かってしまった……。
だいぶ執筆能力が低下してる感が否めないですねぇ……。
とはいえ、もし何かしら問題が起きてミカンになると私のメインが設定的に死ぬのでミカンはしないのは約束致しましょう。
というか、書くのもやめないゾ!!
しかしまぁ、冗談はさておきどこかでブレイクスルーが欲しい所。
アイディアとか環境とか。
さて、ちょっと小話をば。
年末に向けてOPをいくらか書いていきたいと考えていて、何ならまた連作にしようかと次に繋がるお話を考えた結果、こんな始まりになりました。
そうです。
連作です。
またちょっと長い話になりますので、出来ればお付き合い頂きたいなと思っております。
「それでは皆様、良い狩りを……」
第1章 冒険
『ゴミ捨て場という名の鉱山』
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POW : 使えそうな金属の板だ、持って帰ろう
SPD : 小さな金属部品も大事だ、拾っておこう
WIZ : 工具の類は貴重だ、いただいていこう
👑7
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瓦礫の山。
他に言い表しようの無い光景だった。
殆ど倒壊した家屋がまばらに存在し、普通の人間なら探索すら諦めるだろう場所。
……それでも。
「俺達はここからやり直すんだ!!」
飛び込む激に、その場に居た全員が雄叫びで返した。
レイダー。
そう呼ばれていた私達は、ここで人間に戻るのだ。
自分達で街を作り、作物を作り、家族を作り……。
罪滅ぼしなんて言いはしない。
だが、せめて私達を人に戻す為の助力に対して、恩義はあると感じている。
だから。
ここから私達はやり直さなければならない。
人に戻り、もっと早くに……あるいは初めから人だった先輩達に続くのだ。
ジェイ・ランス
【WIZ】※アドリブ、連携歓迎
■心情
いやはや、戦後復興っつー大仕事が残ってるんだったなーって。壊すだけが能じゃない。世界を救うなら作るのもお仕事ってね。
ええと、元レイダーたちを監視しつつ、彼らのへ危険を排除、だっけ?
ま、信用されて無いもんな。こんな世界だ、仕方ないか。
……また力に負けて、元に戻らないようにしなきゃな。
■行動
UCで使えそうな部材を探しつつ、主に工具類を拾っていきます。大きなものは"慣性制御術式"、"重力制御術式"で動かします。
また、"事象観測術式"にて地形などを把握し、より防衛拠点作りに有利になるようにします。
ところで、すりーあーるって何の略だ……?
アビー・ホワイトウッド
こんな場所でやり直すなんて物好きな連中。でも飽きてまた暴れるなら容赦しない。
装甲車のセンサーで目ぼしいものを探そうとするけどセンサーはご機嫌斜め。仕方ないから目と足で探す。
主に壊れた車のエンジンルームを開いたら工具箱を使って生きてるパーツをどんどん集めてみる。組み合わせたらまだ動かせる車もあるかもしれない。燃料も同じ要領で回収する。荒野では動く車両は重宝する。ひとまず動けば御の字。
動かせそうなトラックがあれば修理してみる。廃材をまとめて積めば作業も楽になるはず。
この瓦礫の山がいつか復興して街になる。とても面白い。可能性はある。
少しくらい手を貸してもいい。
「こんな場所でやり直すなんて⋯⋯物好きな連中」
探索者の視点で言えば、この場所は間違いなくスルーする対象だ。
建物は少しの衝撃で丸ごと崩れ落ちそうなほどボロボロで、居住はおろか探索に立ち入る事すら憚られる。
「まぁまぁ、いいんじゃない? そもそもの話、まともな所で再出発させるには前科が大きすぎるわけだし」
ニコニコとした顔でいつの間にか隣に佇んでいたジェイが言った。
確かに、元々彼らはレイダーだ。
他者から奪い、生活を脅かせながらのうのうと生きてきたクズの集まり。
「更生の機会を与えられただけ上等⋯⋯か」
ふっとため息とともにそんな言葉を呟いた。
正直に言えばレイダー連中など信用できないし、嫌いだ。
だが。
本当にやり直す気があるのなら、手を貸すのだってやぶさかではない。
それに、こんな瓦礫の山に町が出来上がるならそれを見てみたいというのも本心だ。
「そうそう、いっちょ張り切っていきましょー!」
そう言って拳を振り上げたジェイがすたすたと歩き去っていくのを見送って、装甲車のキャビネットを開くとケーブルを取り出して、アンテナを街の方に向けながら装置と、装甲車、そしてラップトップを繋ぐとそれを弄り始めた。
音波を対象に投射し、返ってくる音波を再び捉えて位置を示す、言うなれば
ソナーらしいのだがなんと返ってくる音波の波形から金属や非金属、特に固い物質などを判別できる⋯⋯らしい。
そんな触れ込みでこの前買ったものだ。
正直そんなソナーが開発されたなんて話は聞いた覚えが無いが、この世界にも猟兵経由で様々な物資が輸入されている。
実際やけに新しい物はそういうルートでこの世界に来た別世界の技術であることが多いのだ。
さて⋯⋯。
ピー。
機械がスキャンを開始する。
ガッガッガッ!!
「⋯⋯?」
エラー エラー 音波を探知できませんでした。
「⋯⋯」
エラー エラー おn
バァン!!
ぱおぉぉぉぉぉぉ⋯⋯
「⋯⋯」
思い切り蹴り飛ばされた装置が煙を吐き出し始める。
「ア⋯⋯アビーちん?」
突然鳴り響いた大きな音に帰って来たのだろう。
ジェイが少し驚いたようにこちらを見ていた。
「⋯⋯この子、ご機嫌斜めらしい」
「⋯⋯さよで」
何事もなかったかのように再びキャビネットを漁ると、工具を取り出して歩き出すアビー。
なんとなく何があったのか想像は付くが、触らぬ神に祟りなしとはよく言ったものだ。
「あはは⋯⋯手伝うよ」
この件に関してはあまり触れない方が身のためだろう。
ジェイは愚か者ではないのだ。
「さってぇ⋯⋯」
気の抜けるような声を上げながら指を宙で動かすと、目の前の大きな瓦礫がジェイの指の動きに合わせて浮き上がった。
「うーん⋯⋯これだけ強度があれば壁に使えそうかねぇ」
そう言いながら持ち上げたそれを脇に下ろし、再び大きめの瓦礫を持ち上げては同じように構造をスキャニングしていく。
アビーの方はというと、先程見つけた車を熱心に解体しながらエンジンなどの使えそうなパーツと、壊れていてスクラップにしかならなそうなパーツを分けて広げている。
流石の手際の良さだ。
「いやはや、戦後復興っつー大仕事が残ってるんだったなーって」
そう呟いたジェイに、おかげで溢れる心配がないと短い返事が返ってきた。
「まぁ⋯⋯いや、別に他の世界だって仕事はいっぱいあるけど⋯⋯アビーちんは行かないの?」
そう聞き返すと、少し手を止めてアビーは考え出す。
「興味が無い訳じゃ無い⋯⋯だけど⋯⋯」
「この世界をほっぽり出して別の世界に行くのも忍びないって感じ?」
こくんと小さく頷いて、アビーは再び解体作業に戻った。
まぁ、気持ちは分からないでもない。
世界多しと言えど、ここまで荒廃しきってしまった世界というのはあまり多くは無い。
そんな世界を⋯⋯ましてや自分の生まれ育った世界を放り出してしまうという罪悪感のような感情は理解できない訳じゃない。
「そう⋯⋯俺はもう、理解できない訳じゃないんだ」
誰に聞こえるでもなく呟いてふっと笑う。
「お、アビーちん。これなんかまだ直せるんじゃない?」
瓦礫の下から、まだ原型を残していたトラックを見つけると、ひょいとアビーの方へと動かして見せた。
しばらく眺めたアビーがこれならさっきのエンジンで直せるというと、すぐに作業に取り掛かっていく。
力に任せ、欲望のままに生きたいという感情も。
そんな生き方を恥じ、正しい生き方をしたいという感情も。
今のジェイには理解できるものだった。
⋯⋯だからこそ。
「……また力に負けて、元に戻らないようにしなきゃな」
少し遠くの必死になって働く人々を目に、呟いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
秋山・軍犬
じゃ、焔ちゃんは鶏達と資材の
選別や運搬を手伝ってきて
軍犬は、元レイダー達と話し合って
皆の食事の準備に人を出して貰おう
で、軍犬を手伝ってくれる人達に
料理技能を仕込んでいこう
君達にはこのシナリオが終わるまでに
料理技能を最低1は生やして貰うから
頑張ってね♪(笑顔とは本来re)
…ま、自分達の未来の為の仕事の後に
毎日、美味い飯がついてくる環境を作れれば
妙な事考える奴も減るだろ
という訳でまずは廃材で竈と調理器具をでっちあげる!
燃料になりそうな廃材も確保!
楽できると思った? 料理は体力勝負!
見込みのありそうな奴にはフードファイター(食材確保)
の技能も仕込んでやる!
皆の胃袋の未来は君達にかかっている、頑張れ!
化野・花鵺
「レイダーって全員オブリビオンかと思ったけど違ったんだぁ。それとも改心するオブリビオンもいるってことぉ?…まぁいっかぁ」
狐、思考放棄した
「解体して再利用して再利用するんだよねぇ?エコロジーがマッハな感じぃ?」
狐、理解がふんわりだった
「…燃やしちゃまずいしぃ、切り刻んでもダメだしぃ、最初から休憩いっとく?ってのも怒られそうだしぃ…うーんうーん」
狐、手詰まった
「あれだ、何やったらいいかわかんないってことはわかったぁ!つまりぃ、わかる人頑張れってことだよねぇ…管狐!」
拠点で1番やる気に満ち溢れてる人に「狐の襟巻き」
108匹の管狐を集らせて行動支援
「がんばれーがんばれー」
狐、応援だけは惜しみなかった
「お前らぁ!! そう簡単に正しく生きていけると思うなッ!! っす!!!」
所変わって廃材があまりない一角で、男の檄が飛ぶ。
『ウッスッ!!』
男の檄に応える集団は、皆一様にフライパンを片手に何かを調理しているようだった。
「料理は一に愛情、二に根性! 三に体力、四に技能!! 今日はお前らが今後この拠点の台所を背負えるようになるまで鍛え上げてやるから覚悟しろっす!!!」
『ウッスッ!!』
まるで新兵を鍛える鬼軍曹の様な姿だ。
彼の名は秋山・軍犬。
料理という名の戦いに命を賭ける至高の男である。
人々が生きるために、衣食住は欠かせない。
だが、この中で食というものはえてして軽視されがちである。
食せればいい。
栄養さえ取れればいい。
否!!
断じて否!!
彼の前でそんなことを宣おうものなら、彼の逆鱗に触れてしまうだろう。
食事とは栄養の摂取であり、また活力の源であり、娯楽なのだ。
朝目を覚ましふわりと香るスープの香り。
昼にいただく飯と、その後に訪れる幸福なる睡魔。
夜に家族や仲間と顔を合わせながら食す時間。
全て、食というものを中心に得られる幸福なのだ!!
「見込みのあるやつは食料確保のコツも伝授してやるっすから、全員気合を入れろぉ!!!」
『ウッス
!!!!』
「ほへ~」
そんな軍犬を横目に、いつも通り何も考えていない――いなさそうな――狐が居た。
「レイダーって全員オブリビオンかと思ったけど違ったんだぁ。それとも改心するオブリビオンもいるってことぉ? ⋯⋯まぁいっかぁ⋯⋯」
そんな風に人の話をふわりとしか聞いていないから理解すらふんわりどころかふにゃふにゃである。
その後も、
「スクラップしてリビルドしてリビルドしてエコロジーがマッハ!! ⋯⋯ってかんじぃ?」
などと意味不明な呪文を口にしてはぼぅっと働く人々と軍犬を交互に見ていた。
⋯⋯見ようによっては監視をしてるようにも見えなくはない。
「燃やしちゃだめだしぃ⋯⋯」
勿論、物資を纏めて燃やしてしまっては再利用もへったくれもないし、ましてや元レイダー達は敵ではないのだから燃やすなんて論外である。
「切り刻んでもダメだしぃ⋯⋯」
上に同じである。
「最初から休憩いっとく? ってのも怒られそうだしぃ⋯⋯」
働き始めてまだそんなに時間がたったわけでもないのに休憩させていたら後からまた怒られそうである。
⋯⋯というか、敵が攻めてくる予定がある以上、今はのんびりするような時間は皆無だ。
「うーん⋯⋯うぅぅぅぅぅぅぅん⋯⋯⋯⋯」
これはお手上げといった様子で唸る狐⋯⋯というか花鵺。
「⋯⋯何やってんだあんた?」
うーんうーんと唸る花鵺に声がかけられる。
ハッとして見た先に居たのは⋯⋯
「あ、なんかばぁにんぐぅ? なちっちゃい人!!」
「あたいはヒャハ崎・焔だ!!」
軍犬の使い魔(?)の炎の精霊だった。
無論、何度も会っているし名前も何度か聞いたはずだがこの期に及んでもいまだにふわっとしか覚えていないのである。
これぞ狐クォリティ。
これはちょっと不憫。
「んで、そんなところで油を売ってるくらいなら手伝ってくんない? 運ぶものがいっぱいあるんだよ」
そう言いながら動く焔の視線の先を追えば、これは確かに大量の鉄くずが、運び出されている真っ最中だった。
「力仕事は苦手だしぃ⋯⋯それに間違って変なところに運んじゃうかもしれないしぃ⋯⋯」
みんなと同じところに運べばいいだろ!!
⋯⋯と焔は言いたくなったが、グッと我慢する。
⋯⋯この狐ならやりかねないと、心の声が警報を鳴らしていた。
これぞ狐クォリティ。
やっぱりすこし不憫。
「あ、そっかぁ!!」
ここで唸るばかりであった狐に電流走る。
余計な思い付きではないと祈りたい。
「つまりぃ、わかる人頑張れってことだよねぇ!!」
人それを丸投げといふ。
「管狐!」
そう叫んで竹筒を開けると、働く人々を助けるように告げて、花鵺も立ち上がる。
管狐達は素早く働く人々に取り付くと、人々の支援を始めた。
管狐達が見えない一般人たちからすれば、急に荷物が軽くなったような感覚である。
とはいえ、余計なことをして混乱を増やすよりかはこうやっておとなしく支援に徹してもらっている方が平和かもしれない。
「がんばれーがんばれー♪」
どっから取り出したのか分からないボンボンを手に、無邪気に応援している姿が少しイラっと来ないことも無いが。
「⋯⋯ハァ」
まぁ、彼女は監視をしてると思えば――ボンボン持って応援している監視など見たことも無いが――一応働いていることにはなるだろう。
それに、管狐達の支援自体はしっかりと役に立っているのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『キルドーザーズ』
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POW : キルドーザーズ鉄の掟『遅ェ奴はクソ!』
【敵に向けてチキンレースのような集団突進】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : キルドーザーズ鉄の掟『雑魚は死ね!』
自身の【モヒカン】が輝く間、【同士討ちを全く厭わぬ突進】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : キルドーザーズ鉄の掟『敵は轢き殺せ!』
【ドーザーブレードを振り回しながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【雄叫びを上げながら無秩序に走り回る仲間】の協力があれば威力が倍増する。
👑11
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猟兵達の助力もあり、資材として価値のありそうな物資の搬出は完了した。
そして残った瓦礫で組み上げた簡単なバリケードとライフルが、ある一点を見つめている。
立ち上がる土煙と、野獣の咆哮の如きエンジン音。
それは裏切り者達を逃さない為に、私達の安寧を破壊しに現れた。
「今更仲良しゴッコってかぁ!? 馬鹿言ってんじゃねぇよ!!」
下半身を丸ごとブルドーザーに変えたような、奇怪な集団だった。
「テメェらは永遠にコッチ側だ! 帰ってくるんなら今のうちだぜぇ!?」
戻るものか。
「10秒くれてやる!!」
レイダーのカウントダウン。
皆の顔は決意に満ちている。
決別の時だ。
「3!」
ライフルを握る手に力がこもる。
「2!」
瞳は真っ直ぐ前を向き、過去の我々を捉えていた。
「1!」
「撃てぇッ!!」
今日本日を持って我々は、人に還る。
ジェイ・ランス
【POW】※アドリブ、連携歓迎
■心情
おーおー、きなすった!
おめーらも更生しとけー?死なないで済むぜ?
『遅ェ奴はクソ!』。ま、そうだな。じゃこっち来なよ、来ない方が死なねーけど。
―――Ubel:Code Zerreiβen Dame.
■行動
"ツェアライセン"を召喚し、"慣性制御術式"と"重力制御術式"によって制御
"光線"、"機関砲"、"砲塔"を【一斉発射】しつつ、"事象観測術式"によって【世界知識】を【情報収集】し【ハッキング】、UCを起動し、思い切り【なぎ払い】【切断】、【蹂躙】します。(鎧無視攻撃、鎧砕き)。
自身へは【滑空】しながら【フェイント】をいれつつ【ダッシュ】し、【空中戦】を演じます
秋山・軍犬
みんながライフル撃つのに合わせて
敵集団に【指定UC】をぶち込みます
(スナイパー+見切り)
軍犬「以上! 終了!」
よし! 料理の修行に戻るぞ!
君等はあんな過去に構ってる暇は無いんだ
目指せ未来の超級料理人!
焔「いやいやいや」
確かに仮にも猟兵がいる集団に対して正面から来た上
10秒も時間くれるアレな奴らだけど
いきなり終わらせようとすんなよ!
この防衛拠点あいつらに片付けて貰うんじゃないのかよ!
軍犬「隙だらけだったから…つい」
だ…大丈夫、あのミミズを殺った時程の威力は出てないし
なんぼかは抜けて防衛拠点を片付けに来てくれるよ!
…多分…きっと…
よ~し軍犬、迎え撃っちゃうぞ~…さあ来い!
(覇気+怪力+グラップル)
「おーおー、きなすった!」
立ち上がる砂埃に目をやり、さも楽しそうな声を上げるジェイ。
レイダー達が爆音でエンジンを吹かしながら語る言葉を、表情一つ変えずに眺めていた。
「今更仲良しゴッコってかぁ!? 馬鹿言ってんじゃねぇよ!!」
確かに、罪は消えない。
今更後悔して改心したところで、彼等は過去を捨てる事なんてできやしない。
「テメェらは永遠にコッチ側だ! 帰ってくるんなら今のうちだぜぇ!?」
⋯⋯だが、それは違う。
物事に永遠なんてものはない。
罪は消せなくとも、その罪を償うことは出来るはずだ。
少なくとも彼らには、過去を見つめる勇気がある。
「10秒くれてやる!!」
たった10秒。
これが彼ら“レイダー連中”に残された最後の時間だ。
もはや更生など望むべくもなく。
彼らに残された道はただ真っすぐに終焉へと続くだろう。
「3!」
「⋯⋯Ubel:Code Zerreiβen Dame.」
さぁ、最期の花舞台だ。
「2!」
過去は記憶の中にこそ存在すべきものだ。
つまり⋯⋯お前たちはここに存在すべきじゃない。
「1!」
思い出にすら残るな、悪党。
「撃てぇッ!!」
「OK!!」
ブォン、と何かが空を切る低い音がして、ジェイの真横を極太で銀色の杭のようなものが飛び去って行った。
⋯⋯一瞬のうちに半数以上のレイダー達が、視界から消えて失せる。
「⋯⋯えっとぉ⋯⋯⋯⋯」
「以上! 終了! よし、料理の修行に戻るぞ!!」
軍犬の放り投げた巨大な鉄串が、虚を突いた奇襲となってレイダーを襲ったのだ。
「君等はあんな過去に構ってる暇は無いんだ!! 目指せ未来の超級料理人!!!」
そんな風に教え子(?)達に笑顔を見せて親指を突き立てて見せる。
「ちょっと待てぇ!!」
いやいやいや。
ジェイは珍しく声を荒げて軍犬を呼び止めた。
「ん? なんすか?」
⋯⋯なんすかではない。
先ほどまでのシリアスな空気が一瞬にしてぶち壊しである。
⋯⋯返せよ、俺のシリアス。
「ていうか! 全部倒しちゃったらせっかく立てて貰った作戦の意味は!?」
そう、最初に説明があったはずだ。
あくまでも敵を誘き出し、不要なガラクタを片付けさせろ。と。
一発で半数が壊滅し、生き残ったレイダーは半狂乱。
味方であるはずの元レイダー達ですら若干引いている。
「あ⋯⋯⋯」
⋯⋯どうしようこの状況。
一瞬頭がバグりかけたが、それでもここから最適解を導き出さねばならない。
いくら自分は悪くないと言っても、しょっぱなから作戦ガン無視で片付けがほとんど終わりませんでしたでは後々困るのだ。
「隙だらけだったから…つい」
確かに隙だらけではあった。
だが、ヒーローにだって前口上はあるわけで、たとえ敵のそれとは言えその途中に攻撃を加えるなどニチアサ怪人も真っ青の悪行と言わざるをえまい。
「⋯⋯ほ⋯⋯ほら、まだ半分くらい残ってるし⋯⋯⋯⋯」
「半狂乱になって逃げ始めてるけど!?」
⋯⋯こうなってしまったからには仕方がない。
相手が逃げるなら、回り込んで敵の後方から拠点側へと追い立てるしかない。
⋯⋯どっちが敵なのか、そもそも何がしたかったのか少しわからなくなるがこの際仕方がない。
「あぁ、もう!! 儘よッ!!」
半ばヤケを起こしたジェイは空を蹴り、敵の背後へと一気に滑空して見せる。
⋯⋯追い込み漁の始まりだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ラピリス・マナフィールド
何となくこんな美少女が過酷な世界で野蛮な連中と交流すると
ナメられるといいますか、フルフェイスとかガスマスクとか被った方がメンツは保てるかもしれないけど、うーむ。
とりあえず、しばくか。
実力を発揮しないとあかんよ。この世界は実力主義だしね
古い銃[M3サブマシンガン]を装備して遮蔽物に隠れながら射撃、ブルドーザーのキャタピラーを狙いながら、足止めを狙う。
こいつは特徴的な外見から、グリースガンと呼ばれるんだ
とある戦争で量産された品だが、まあ...私のちょっとしたお気に入りだよ
防御面はエアシールドを扱い、仲間や自身を守る
前面に風の盾🛡
ファンタジーだがこれも便利さ
「よし!こっちは安全だ!向こうの方が手薄だから向こうも頼むわ!」
===
新しい銃器を探してます
よろしければアドリブお願いします
戦車(クルマ)でも、銃器でも軍用食料でも
==
【アドリブ連携物語の展開、全面的にどの描写も大歓迎。好きに描いて下さって大丈夫ですよ】
アビー・ホワイトウッド
悪趣味な奴ら。でもおかげで遠慮なく撃てそう。
…馬鹿正直に突っ込んでくるなんていい的。試してみる
バリケードの内側に停めた装甲車のハッチから身を乗り出してDSR-50を構えて照準、向かってくるドーザーズに向けてUCを発動して射撃する。
いくら改造されてても上半身は人間に見える。弾切れまで撃つ。
DSR-50の弾が切れたら機銃へつく。特に狙いもつけずに弾丸をばら撒きながら擲弾筒から軽榴弾をお見舞いする。
向こうから向かってくるから迎え撃つだけでいい。
あいつらのドーザーの部分ってバラしたら何か使えるパーツになるかな?
「悪趣味なうえに統率も取れてない⋯⋯これは丁度いい射撃の練習になる」
猟兵の初撃で統率が乱れ、我先にと逃げ惑う連中と、それでもなお突っ込んでくる連中がちょうど半々と言った所か。
まぁ、レイダーなど所詮はこんなものである。
自分達が優位であればとことん威勢が良いが、不利になれば途端に瓦解する。
構えたライフルのボルトハンドルを引いて、薬室に弾丸を装填すると、小さくつぶやいた。
「⋯⋯ひとつ」
スコープの十字に捉えたレイダーの上半身が、けたたましい爆発音と共に文字通りに弾け飛ぶ。
肩で抑えきれない反動を若干上へと逸らせ、再びゆっくりと薬室へ弾を送り込んだ。
確かに反動もすさまじいが、流石の威力である。
「おい! 狙撃手が狙って⋯⋯」
「ふたつ」
二人目のレイダーの頭部に当たったそれは、首から上を吹き飛ばして周囲に脳髄をばら撒かせる。
⋯⋯威力はともかく、やはり反動がキツい。
正直、体格に恵まれた方ではない自分からするとこの反動は抑え込むのがやっとである。
ただでさえ大口径の弾丸を、短銃身のブルパップで放っているのだから当然と言えば当然かもしれないが。
⋯⋯あと、耳がガンガンする。
そりゃあそうである。
頬付けしている部分が丁度機関部に当たるため、薬室内の爆発が耳元で起きているのだ。
「⋯⋯アレもアレで趣味が悪い」
このライフルの元々の持ち主を思い出しながらつぶやく。
その持ち主は、これよりもさらに大口径の物を使っているのだ。
「⋯⋯たぶんアレは頭が悪い」
目の前に本人が居ないので言いたい放題である。
そんな折だった。
まるで連続する爆発音のような、少々特徴的な発砲音が近くで響き渡ったのは。
「⋯⋯噂をすれば⋯⋯聞かれてなきゃいいけど」
そう言ってライフルをいったんしまうとハッチに備えられた機関銃に手を伸ばす。
まぁ、居るなら援護くらいはしてやってもいいだろう。
少し出遅れてしまったが、少なくとも戦闘には間に合ったようだ。
少々場違いな風体の少女が、これまた似合わぬ短機関銃を手に、レイダー達と交戦していた。
⋯⋯ガスマスクなりフルフェイスなりでも被ればこの空間でも多少浮く程度で済むかもしれない。
などと当の本人は考えていたが、如何せん豊満な胸やそれに見合った肉付きの良い四肢をこれでもかと見せつけるような扇情的にすぎる今の衣装では少しどころか余計に浮いてしまうのがオチだろう。
なにせ。
「エロいガキだ!! こいつは連れて帰るぞ!!」
⋯⋯どこにナニがあるのか――そもそもあるのか――分からないその下半身のブルドーザーでナニをする気なのか、逆に気にならないでもない。
「おあいにく様ッ!!」
だが、少女とてそう易々と身体に触れさせるような安い女ではなかった。
蹴り上げた足から風が舞い、前方の砂を巻き上げると、とたんにレイダーの前には砂嵐が出来上がる。
本来は風を盾にする彼女の流派の技の一つだが、この砂や瓦礫だらけの地形を利用すれば目くらましにもなる。
⋯⋯そういう判断を下せる程度には、彼女も戦い慣れているというわけだ。
敵が近づけば砂塵を巻き上げ目をくらまし、少し離れた位置からサブマシンガンを放つ。
徹底して敵をかく乱する戦術は、確かに一定の戦果を上げる⋯⋯はずだった。
「ちょこまか逃げやがってッ!!」
下半身は鋼鉄の機械。
上半身は生身とはいえ、そのウィークポイントの大半はキャタピラや前面のブレードに守られている上、こちらの得物はサブマシンガン。
ましてや旧式の骨董品とさえ言えるようなものであり、信頼性こそ指折りだが精度には期待できず威力も低い。
⋯⋯パワー不足だ。
「あぁ、もう!!」
近づいて蹴り飛ばしてやりたいのは山々だが、それをやるには敵の数が多すぎる。
少なくともこんな下種野郎達にお手つきされるつもりは毛頭ない。
「めんどくさい相手だなぁ!!」
そう悪態を付きながら弾倉を引き抜くと、新たな弾倉を差し込んで装填する。
少女は名をラピリス・マナフィールドと言った。
せっかくの機会だからとお気に入りの銃を片手に意気揚々と乗り込んだ結果がこれである。
銃であれば何とでもなるだろうと考えていた数時間前の自分に説教を入れてやりたい気分だ。
「弾も足りないかな⋯⋯」
残る弾倉は2。
全弾使ったとしてひとり倒せるか否かと言った所か。
折角しゃしゃり出てきてこれでは格好もつかない。
⋯⋯一か八か。
敵に接近して体に触られるのは癪だが、戦果をあげずにお荷物になるのはそれ以上に癪に障る。
砂塵の中を搔い潜り、一人ずつ蹴り倒す。
そう決めた時だった。
ガシャンと何か固いものが自分の近くに落ちる音がして、その方向に視線を向けると一丁のライフルが落ちていた。
「え!?」
そのライフルには見覚えがある。
⋯⋯この依頼を斡旋したグリモア猟兵が持っているものだ。
きょろきょろと周囲を見渡してみたものの、もちろんグリモア猟兵は居ない。
だが、ライフルの近くにはご丁寧に複数本の弾倉が刺さったジャケットまで転がっている用意の良さである。
「⋯⋯アハハ、最初から計算済みってわけね?」
彼女の得物では手に負えないと分かっていたという事だ。
「ま、いっか」
転がっていたライフルとジャケットを手に取り、ライフルの装填を確認すると初弾を送り込む。
「どこに行きやがった!?」
先ほどからちょこまかと移動しながらラピリスに鬱陶しい銃撃を加えられて、レイダー達は苛立っていた。
「探せ!!」
視界は悪いが、見つけてしまえばこちらのものだ。
あんな豆鉄砲如きで傷つくようなヤワな体ではない。
たとえこの戦いで返り討ちにあったとしても、戦利品の一つでも持ち帰れば面目も立とうというものだ。
その時だった。
連続する爆発音のような音が響いて、仲間のキャタピラが千切れ飛ぶ。
「なんだぁ!?」
そのまま体勢を崩した仲間が転倒すると、すぐに同じ音が響いて、倒れた仲間の上半身を“引き裂いた”。
「ひっ⋯⋯!?」
敵の武器はボロの短機関銃だったはずだ。
間違ってもこんな筋肉達磨の様なレイダーの体を引き裂くような武器ではない。
なんだ⋯⋯何が起こっている?
「あ⋯⋯ヤバい⋯⋯あたまがくらくらするぅぅぅ⋯⋯⋯」
目の前で吹き荒れるマズルフラッシュと、鼓膜が千切れんばかりの発射音。
そのふたつがラピリスの三半規管を直に攻撃していた。
「うぅぅ⋯⋯」
少し吐きそうである。
⋯⋯だが、威力はサブマシンガンとは文字通り桁が違う。
先程まで盾の役割を果たしていたキャタピラを破壊し、ブレードは着弾した部位が大きくへこんでいた。
まずもって個人携帯火器⋯⋯それもフルオートのライフルの威力ではない。
ついでに言えば、桁外れの反動もラピリスの体では抑え込むのがやっとで、ライフルの様に使っても精度だけはどうにもならないだろう。
「せめてもう少し使いやすいヤツが良かったかなぁ⋯⋯」
本人が居たらせっかくくれてやったのに何様だと憤慨するだろう。
くらくらとする頭を必死に覚醒させながら、先程までサブマシンガンで行っていた戦法を繰り返す。
今度は、確実に一人づつ潰しているのが実感できた。
「⋯⋯後でお礼言わなくちゃね」
「へぇ?」
不意に、男の声が耳に届いた。
砂塵が晴れ、周囲が鮮明になっていく。
「しまっ⋯⋯」
⋯⋯囲まれていた。
銃声からおおよその位置を割り出したのだろう。
まばらではあるがラピリスの周囲をレイダー達が取り囲んでいる。
丁度再装填を行おうとしていたタイミング。
まして銃のせいで狂った三半規管では、白兵戦も難しい。
「畳んじまえ!!」
レイダーが咆哮と共に動き出す。
ラピリスは何とかこの場を切り抜ける策を絞り出そうとしていた。
「伏せてッ!!」
咄嗟の声に従い、背を低くする。
⋯⋯やることはやったんだ。
後はなるように⋯⋯⋯
手元のライフルでさえ比べ物にならない銃声が響いて、耳が痛かった。
頭を抱えて、目を瞑る。
「⋯⋯無事?」
やがて音が聞こえなくなってしばらくすると、誰かが手を差し伸べていた。
アビーだった。
敵に集中しすぎて気付いていなかったが、彼女はすぐ近くで戦っていたらしい。
「ありがとう」
その手を取って立ち上がると、礼を言う。
「まだ来る⋯⋯ついてきて。援護を頼みたい」
自身の装甲車を指さしながらそう告げると、素早くそれへ駆け出していく。
「⋯⋯イエッサー。なんちゃって」
ラピリスも彼女の後へと続いて駆けだした。
大成功
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化野・花鵺
「…ヒャッハー!」
狐、敵のカウントダウンに合わせ奇声を上げた
「やぁっとカヤにもわかる話になったぁ!キミ達みたいなオブツは消毒だ、ヒャッハー!」
やることを見つけた狐、元気になった
「狐の呪詛」でドーザーズに不幸の連続プレゼント
振り回したドーザーブレードが他のドーザーズを切り刻む
キャタピラが外れて他のドーザーズに突っ込む
突然地面に穴が開き後続のドーザーズに轢かれる
猟兵の攻撃を避けたら他のドーザーズの攻撃に直撃する等々
「キミの下半身も有効利用してあげるぅ。遠慮なく消毒されちゃえー!」
狐、ドーザーズも拠点資材にする気満々だった
「消毒が終わったら新拠点で宴会だ、ヒャッハー!」
狐、陸タコ布教の熱意が漲った
「ヒャッハー!」
先に断っておくが、これはレイダーの咆哮ではない。
「やぁっとカヤにもわかる話になったぁ! キミ達みたいなオブツは消毒だ、ヒャッハー!」
花鵺だ。
先ほどまでの手持無沙汰な状況が、敵の登場によってついに自分でも分かる状況に変わったのだ。
まさに水を得た魚である。
或いは火を得たレイダー⋯⋯いや、彼女はレイダーではないのだが。
だが狐火で手当たり次第にレイダー達を焼き払っていく様は、これまたどちらが悪なのか分からないのも事実である。
逃げ惑うレイダー達。
ましてや片手間に放つ呪詛の影響か、仲間同士で衝突事故を引き起こして次々に片付けられていく。
「たーのしぃいいいいいいいいい♪」
止まれば焼かれ、逃げれば同士討ち。
地獄絵図である。
「キミの下半身も有効利用してあげるぅ。遠慮なく消毒されちゃえー!」
あるいはマッドサイエンティストっぽいかもしれない。
彼女がどこを目指しているのかが良く分からなくなってきた。
パーツの有効利用は良い。
しかしながら彼女も肝心なことを忘れている。
⋯⋯圧倒し過ぎて、敵がほとんどハリボテ拠点に到達できていないのだ。
初手の作戦ガン無視で敵を蹂躙してしまっているのである。
「消毒が終わったら新拠点で宴会だ、ヒャッハー!」
⋯⋯まだ片付けすら終わっていないのだが?
作戦終了。
猟兵たちに殲滅されたレイダー達の残骸からまた新たな資材を回収することは出来たため、まぁ今回は良しとしようか。
また、破壊されなかったハリボテのおかげで数日であれば夜露をしのぐこともできるだろう。
結果的には⋯⋯だが。
花鵺が持ち込んだ食料もおおむね好評のようで、夜間にはちょっとした宴会が開かれた。
飲み、歌い、騒ぐ彼らの顔には朗らかな笑顔が浮かんでいる。
彼らはきっと、人に戻る事が出来たのだろう。
⋯⋯それはそれとして、だ。
「うわーん!! カヤだけが悪いわけじゃないのにぃぃいいいいいいいい!!!」
好き放題暴れた彼女が説教を喰らったのは言うまでもない。
成功
🔵🔵🔴