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温泉でポージングするのはだーれだ?

#キマイラフューチャー #戦後 #【Q】 #アルパカ


●温泉への誘い
「キマイラフューチャーで、温泉を楽しんできて欲しいんだ。傷にも効くし、疲労回復効果もある。あと、肌がつるつるになるそうだから、女性にもオススメだ」
 宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)は笑顔で告げる。
「混浴だから、水着を忘れないようにな。温泉施設は、二つのエリアに分かれてる。まず、時間帯によって異なる風景が周囲の壁や天井に映し出されてる、露天風呂風の温泉。ヒーリングBGMも流れてて、癒やされるのには打って付けだぜ。こっちはバシャバシャ泳ぐのは禁止だから、気をつけてくれ」
 拓未は続ける。
「でもって、もう一つのエリアが、泳ぐのが自由のプール風温泉だ。この寒い季節に温かいお湯の中で泳ぎ放題って、楽しそうだよな」
 二つのエリアは壁で仕切られているが、ドアがあって行き来は自由だ。好きな方で楽しんでいいし、欲張りなことに両方楽しんでしまうのも良いだろう。
「でもな、ここからちと真面目な話だが……この温泉施設に、怪人が来るぜ。このスポットを奪いにな」
 彼によると、出現するオブリビオンは『怪人アルパカスプラッシュ』という名前だそうだ。
「で、だ。もちろん、ユーベルコードを使って普通に戦ってもらってもいいんだが。このウェットスーツを着たアルパカ怪人、どうやら肉体美対決で負けると爆発するらしいぜ」
 きょとんとする猟兵や、聞き間違いかと思って聞き返す猟兵など、反応は様々だったが、拓未は慌てなかった。
「鍛え抜かれた体とか、しなやかな肢体とか、そういうのを見せつけてやれば良いんだ。皆は水着姿のはずだから、ちょうど良いと思うぜ。向こうが『負けた!』って思えば、勝手に爆発してダメージを受けてくれるぜ」
 拓未は大真面目な表情で説明している。どうやら本当らしい。
「つまり、皆にやって欲しいことは、『温泉を楽しむこと』と、『怪人を倒すこと』だ。後者は肉体美対決でもOKだぜ」
 説明を終えた拓未は、グリモアを浮かばせ、猟兵の転送準備に入った。
「それじゃ、頼んだぜ!」


地斬理々亜
 地斬です。
 よろしくお願いします。

●第1章
 温泉(屋内施設)を楽しんでください。
 ゆったり静かに癒やされるエリアと、泳いでもOKのエリアがあり、行き来は自由です。

 静かに楽しむエリアに行く場合、周囲の風景は時間帯によって切り替わります。
(壁や天井に映し出しているだけなので、実際に移動するわけではありません)
 森林、湖畔、山頂などです。ご希望がありましたらプレイングでどうぞ。

 泳いでもOKのエリアは、とにかく広いです。
 バシャバシャやって目一杯はしゃいでも、誰も文句は言いません。

 いずれも、水着姿で楽しみましょう(賢い動物やウォーマシンなど、水着でなくても公序良俗に反しない種族であれば、無理に水着を着なくてもOKです)。
 どんな水着を着たいかのご希望がありましたら、プレイングでご指定をお願いします。

 なお、日常フラグメントですが、グリモア猟兵の拓未はいません。

●第2章
 怪人アルパカスプラッシュが温泉に飛び込んできます(文字通り)。
 ユーベルコードによる戦闘、もしくは肉体美対決でやっつけてください。

●プレイング受付期間
 第1章は、OPが公開されると同時に受付開始とします。
 第2章は、断章が投下されたら受付開始です。
 締め切り日時は特に設けません。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 日常 『温泉へゆこう』

POW   :    全力であびる

SPD   :    いい具合に浴びる

WIZ   :    賢くあびる

👑5
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ケイラ・ローク
アドリブ連携OK

癒しの温泉か、泳げる温泉か…
水着も着てるし泳げる方に行こうっと♥
黒のビキニ上下
羽織は黒猫パーカーよ♪
あたし自身は白猫のネコマタキマイラだけどねっ
スタイルはネコ科らしく!ナイスなスレンダーよ!

端から端までのんびり泳いだり一般人のお客と最近の流行りの話なんかする
と言ってもキマフューの最近ってたまに秒単位で更新されるから話題はバラバラ、ころころ変わる
話も通じてないけどお互い好きなようにくっちゃべってる

それから癒しのお湯に行って~
UDCアースの世界遺産的な映像コース&花畑に癒される映像コースとかあれば楽しむねっ
BGMは北欧やケルト風が好き

マッサージ効果の泡風呂とかあるともう極楽ねっ♥



●ネコマタキマイラと温泉
「まずはこっちにしようっと♪」
 ケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)は、温泉施設の、泳げるエリアの入り口をくぐった。
 上下共に黒のビキニを着て、その上に黒猫モチーフのパーカーを羽織った姿である。
 白い二本の尾を揺らしながら、ケイラは歩く。ネコ科らしい、すらっとスマートな体型だ。
 ケイラは、細い脚をお湯に浸す。じんわりと温かい。
 ゆっくりと胸まで浸かり、ケイラは泳ぎ始めた。
 広々とした温泉の端から端まで、犬かきならぬ猫かきで、ゆったりと泳ぐ。
「お姉さん、素敵な泳ぎね!」
 声を掛けてきたのは、一般人の、ウサギのキマイラの少女だ。見たところ、ケイラより年下のようだ。
 『お姉さん』と呼ばれてケイラは一瞬驚いたが、相手は見知らぬ少女である。たまたまそう呼ばれただけのようだ。
 少女のウサギ耳には、じゃらじゃらとピアスがついている。
「ありがとうねっ。キミのそのピアスも、素敵よ!」
「ありがと! 最近流行ってるのよ、知恵の輪を身につけるのが」
「ち、知恵の輪?」
 ケイラが目を凝らして見てみると、確かに、ウサギ耳についているのは、単なるピアスではなく、知恵の輪であった。
(「キマフューの最近って、たまに秒単位で更新されるからね……」)
 しみじみとケイラは実感する。
「お姉さんにも、知恵の輪ピアス、きっと似合うと思うよ。それでね、知恵の輪持ち同士が出会ったら、街中でチエノワバトルを始めるの!」
「そうなんだね、面白いねっ。ところで――」
 話題をころころと変えながら、お互いに好きなようにおしゃべりをして、ケイラとウサギ耳の少女は大いに盛り上がった。

 それから、露天風呂風エリアに移動したケイラは、UDCアースで言うところの世界遺産風の映像や、広がる一面の花畑の映像をのんびりと楽しんだ。
 ケイラ好みのケルト風BGMが、心を癒やす。
(「泡風呂がないのは残念だけど……」)
 それでも、ここはまさに。
「極楽ねっ♪」

大成功 🔵​🔵​🔵​

蒼・霓虹
【農園】
わたしは今年の水着コンテストの水着姿で(ついでにUCで真の姿に)

甘酒(ノンアル)と
なめろうを事前に【料理】し
持ち込みお盆に乗せ

一度紅葉の風景の温泉の中で
味わうと洒落込みたかったんですよね

懐かしい味

レモンちゃん
水玄さん
ミーヤさん
ひりょさん
レーヴァちゃん
ルクルちゃん
テラちゃんらも如何?

【グルメ知識&情報収集】で甘酒(ノンアル含め)にはホタルイカのなめろうが良く合うと聞くので

普通以外にも作ってみました

水鉄砲の巻き添えに【オーラ防御&結界術】簡易バリアで備え

お刺身ですか
ミーヤさん歌も含めて
色々痒い所に手が届きますね

レーヴァちゃんやテラちゃんからも
飲み物頂きますね。

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


鳳凰院・ひりょ
【農園】
アドリブ・絡み歓迎

水着はオーソドックスな紺色の海パン(今年の水着イラスト)
おぉ、紅葉を堪能しながらの露天風呂かぁ…季節感出てていいね!

こうして沢山の人と一緒にわいわい過ごすのはいつぶりだろう
傷も疲労も回復する効能も凄いと思うし、今日は目一杯リフレッシュさせてもらうとしよう

俺はお酒を飲める年齢だけど、まぁ強くはないしね
ノンアルコールの甘酒はありがたいね!せっかくだしいただこう

顔見知りの方々もいるけれど、今回が初の方々もいる
交流しながら楽しく過ごしたいな
元々食べるの大好きだけど、皆でわいわいやりながらだとより美味しく感じるね

皆と積極的に交流

UCで疑似精霊達も召喚して皆で楽しんじゃおう!


テラ・ウィンディア
【農園】
絡み色々アドリブ歓迎

寒くなってきたしそういう時の温泉って凄くいいよなっ!
今年の水着でお邪魔するぞ!
おれのせくしーでないすなボデエを披露だ!(ぺたーん

お料理とかは皆用意しているようだな
それじゃ…おれははちみつレモンを用意しておくぞ
飲むのはお風呂上りかな

というか皆用意がいいなぁ
なめろうか…おれ食べた事ないから食べてみるぞ
うん…甘酒も美味しいし何だかほっこりするぞ

スクリーンの風景
こういうのも本当にいるみたいになるから凄いよなぁ

それに…皆スタイルいいな…!

水鉄砲勝負…
ならおれも参加するぞっ
わちゃっ(かけられ
くすぐったいな結構っ

【第六感・見切り】
でレモンを捕捉してこしょこしょしようとしちゃうぞっ


ミーヤ・ロロルド
【農園】
皆と温泉、わっくわくなのにゃ♪
黄色のビキニスカートの水着(JC参照)を着ていくのにゃ♪
「レモンちゃん、誘ってくれてありがとなのにゃ!」
お礼はしっかりと!
ミーヤも美味しいお刺身を船盛にして、持っていくのにゃ!! あ、温泉で茹で上がらない様、お船の底は分厚くにゃ!

温泉では皆と一緒に紅葉な温泉を楽しむのにゃ!
にゃにゃ、お歌を歌っていいのにゃ? だったら、心を込めて紅葉に合う歌を歌うのにゃ!
UC使って、癒し効果もばっちりにゃ!!

宴もたけなわ、ラムネやゼリー、アイスバーとかをこんなこともあろうかと!! 配るにゃ!
ご馳走の後はデザートもばっちり用意しておかないと、なのにゃ!

絡み&アドリブお任せ!


蛇塚・レモン
絡み台詞創作◎
水着は今年のイラスト(Not真の姿

【農園】
蛇塚わくわく武闘派ファーム in 温泉っ!
戦闘も控えてるから慰安旅行とは言えないけど、親睦を深め合おうねっ!

わわっ!
霓虹さんお洒落だねっ!
それじゃご相伴に与ろっとっ!
すごっ、ミーヤちゃんは舟盛りっ!?
レーヴァさんも用意がいいねっ!
もうこれ、浴場貸し切りの宴会じゃんっ!

え、水玄君……
モフモフがお湯を吸ってモッチリ質感に……

あ、ひりょ君の疑似精霊、キレイだなぁ~
スクリーンに映る四季折々の風景に映えるぅ
美少女2人の歌も……癒やされるね~

って、ルクルちゃんの奇襲っ?
いたずらっ子はお仕置きだよっ♪
(UCで透明になって忍び寄ると……コショコショ~!)


レーヴァ・アークルージュ
【農園】

赤いビキニを着て入浴
あ、なめろうかぁ…火を通す料理なら大体何でも作れるけど、こういうのも美味しいよね!
こっちはコーラとかサイダーとか炭酸飲料をクーラーボックスに詰めて持ってきたよ!
ジュースをグラスに注いで皆に手渡していく
しかし、A&Wにある故郷の里では温泉を沸かして良く入っていたけど…キュマフの温泉も乙なものだねぇ
小さい頃は火炎の属性しか操れなくて悩んでいた頃、良く里の温泉に入っていたっけ

水鉄砲については同じく熱を操作して結界を作り防御

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


水玄・湧水之獣神
【農園】
アドリブ・連携○

(時間帯によって風景が変わる温泉、水玄は物珍しそうに目を輝かせて温泉を見ていた)

「温泉も気持ちよさそうだし…今日はみんなも一緒だね!」

(彼は種族と姿からして水着は要らなかった。まず前足から入りそして後ろ足も入る)

「ほかほかぁ〜…」

(顔がふやけてまったりと温泉楽しむ水玄)

「そうだ!せっかくだからみんなで水鉄砲であそぼ〜♪」
(そういうと水鉄砲を構えて撃ちまくり始める)


ルクル・クルルク
【農園】
※アドリブ等大歓迎です

今年買ったチョコミントな水着(https://tw6.jp/gallery/?id=146041)を着て

まずは露天風呂へ
水玄くん、お湯加減は如何ですか?
ふふー、森や湖等、景色が切り替わるのは旅行に行った気分になって楽しいですね

おや?霓虹ちゃん、それ、何ですか?むむ?なめろう?ルクル、初体験です
おすすめの甘酒と一緒に頂きますね
ひりょくんもどうですか?
ほっぺた落ちちゃうくらい美味しいですよ

ミーヤちゃんはお歌を歌うのですか?
ルクルもご一緒したいです、よ

一曲歌った後はレーヴァちゃんにジュース、テラちゃんにはちみつレモンを貰って
次は水鉄砲で遊びますね
レモンちゃん、お覚悟!



●思い思いの装い
「蛇塚わくわく武闘派ファーム in 温泉っ!」
 蛇塚・レモン(白き蛇神憑きの金色巫女・f05152)が、ぱっと両腕を上げながら浴場内へ足を踏み入れる。緑と水色の、左右非対称な水着を身に着けた姿だ。
「戦闘も控えてるから慰安旅行とは言えないけど、親睦を深め合おうねっ!」
 くるりと身を翻してレモンが振り向けば、そこには7人の猟兵たち。レモンを含めて8名で、この温泉に一緒に来たのである。
「ええ、レモンちゃん。一緒に楽しみましょうね」
 まず返事をした、蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)は、水色のチャイナドレス風の水着である。また、ユーベルコード「トゥルーライズ・コンクルージョン」によって、霓虹は虹龍としての真の姿となっている。全身の薄桃色の毛並みが美しい。
「そうだね。今日は楽しもう」
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は、オーソドックスな紺色の海パン姿だ。黒とネオングリーンの羽織り物が鮮やかである。
 ひりょにとっては、顔見知りの他、初めて顔を合わせるメンバーもいる。皆と交流しながら楽しく過ごしたいと、彼はそう願っていた。
「寒くなってきたし、そういう時の温泉って凄くいいよなっ!」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は嬉しげに声を上げた。青いリボンがアクセントとなっている、白い水着だ。胸元には、小さなハートマークが描かれている。
 なお、その胸は。本人曰く『おれのせくしーでないすなボデエ』だそうだが……ぺたーん、である。
「皆と温泉、わっくわくなのにゃ♪」
 黄色いビキニスカートの水着を着て、心を躍らせているのは、ミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)である。尻尾には、リボンが巻かれている。
「レモンちゃん、誘ってくれてありがとなのにゃ!」
「こちらこそっ! 応じてくれてありがとっ!」
 しっかりと礼を言うミーヤに、レモンは笑顔を返す。
「う~ん、なんて気持ち良さそうな温泉……それに、今日はみんなも一緒だね!」
 水玄・湧水之獣神(おちゃめボーイの獣毛竜・f33795)は、水着を着ていない。獣毛に全身を覆われている彼にとっては、衣服を身に着けないのが普段どおりのスタイルなのだ。
「私も、こうして皆と一緒に温泉に来られて嬉しいよ。今日はよろしくね!」
 レーヴァ・アークルージュ(超学園級の烈焔魔導士・f29627)は、赤いビキニ姿だ。その赤色は、彼女の髪や瞳と同じ色であり、炎を象徴する色でもある。
「よろしくお願いしますね。楽しみですよ」
 ルクル・クルルク(時計ウサギの死霊術士・f31003)が、ピンクのウサギ耳をぴこんと揺らす。彼女の水着は、チョコミントがモチーフだ。ミントグリーンを基調とし、ショコラブラウンも用いた、ひらひらのワンピース水着だ。ぴょこぴょことルクルが歩くのに合わせて、裾がふわふわと揺れる。
 このような、それぞれ個性的な装いの8名の猟兵が、温泉にやって来たのだった。

●癒やされ空間
 水玄は、目をきらきら輝かせて温泉を眺める。時間帯によって景色が切り替わるという、キマイラフューチャーならではの温泉は、サクラミラージュで育った彼には物珍しい場であった。
 下半身の四本足のうち、まず前足からお湯に浸し、続いて後ろ足を入湯させる。それから、ゆったりと肩まで浸かった。
「ほかほかぁ~……」
 温まってリラックスし、水玄の表情がふやける。
「水玄くん、お湯加減は如何ですか?」
 尋ねたのはルクルだ。
「あったかくてちょうど良いよ。気持ちいいね~……」
 ふにゃりとした顔のまま水玄は答える。
「え、水玄君……」
 この時レモンは、水玄のモフモフな毛並みが水を吸ってモッチリ質感になっているのを、目撃したとか、しなかったとか。
「気持ち良いお湯加減で何よりですよ」
 ルクルもお湯に浸かり、周囲を眺める。ちょうど、森林から湖畔に風景が切り替わるタイミングだった。
「ふふー、旅行に行った気分になって楽しいですね」
 ふわり、とルクルは顔を綻ばせる。
「そうだね。それに、傷も疲労も回復する効能も凄いと思うしね」
 ひりょが、ぐっと背伸びをして言った。
 思えば、こんな風に沢山の人と一緒にわいわい過ごすのは、いつぶりだったか。久方ぶりの機会だから、今日は目一杯リフレッシュさせてもらおう、とひりょは心に決める。
「そうだ、せっかくだから……場よ変われ!」
 ひりょは、ユーベルコード『固有結界・黄昏の間』を発動する。媒体は周囲のお湯だ。
 水の体を持つ小さな乙女……疑似精霊たちが出現し、ぱしゃぱしゃと水音を立てながら舞い始める。
「あ、キレイだなぁ~」
 レモンが呟く。壁や天井に映し出されている四季折々の風景に、ひりょの疑似精霊の姿がよく映えている、と彼女は感じた。
「しかし、キマフューの温泉も乙なものだねぇ」
 湯に浸かり、レーヴァが口に出す。
「アックス&ウィザーズにある故郷の里では、温泉を沸かして良く入っていたけどね。こういうのも、とても良いね」
「温泉沸かしてたんだっ? すごいねっ!」
 さらりとレーヴァが述べたエピソードに、レモンが驚嘆の声を上げた。
「うん」
 レーヴァの瞳が、懐旧の色を帯びる。
「小さい頃……火炎の属性しか操れなくて悩んでいた頃。良く、里の温泉に入っていたっけ」
「悩みを抱えながら、一人で温泉……か。辛い思いをしてたんだね、レーヴァさん」
 ちゃぷんと水音を立てて移動し、ひりょがレーヴァの近くに寄り添う。そんな彼に、レーヴァは瞳を向けた。
「ありがとう、ひりょくん。だけど、今はその悩みもなくなったよ」
 彼女の目に、悲しみは宿っていない。

●大宴会
「一度、紅葉に囲まれた風景の温泉の中で、なめろうを味わうひととき……と洒落込みたかったんですよね」
 霓虹が持ち込んだお盆の上には、事前に料理しておいたなめろうと、ノンアルコールの甘酒が乗せてある。
 折しも、周囲の壁には、色鮮やかな紅葉が映し出されていた。
「おぉ……季節感出てていいね!」
「こういうのも、本当にその場にいるみたいになるから凄いよなぁ」
 紅葉を見上げたひりょとテラが、笑顔を浮かべる。
(「それに……皆スタイルいいな……!」)
 テラは仲間たちの姿を見て密かに思う。自身の向上心が刺激されるようだ。
(「懐かしい味」)
 入湯した霓虹は、なめろうを一口食べて、ほっこりと相好を崩した。
「皆さんも如何?」
 霓虹が呼びかければ、他のメンバーが集まってくる。
「おや? 霓虹ちゃん、それ、何ですか?」
「なめろうという料理です」
「むむ? なめろう? ルクル、初体験です」
 赤い目をぱちぱちさせ、ルクルはなめろうを見つめる。
「わわっ! お洒落だねっ! それじゃご相伴に与ろっとっ!」
「あ、なめろうかぁ……こういうのも美味しいよね!」
 レモンが感嘆の声を上げ、レーヴァも頷いた。
 レーヴァは火を通す料理を作るのは得意だが、生の魚介類を用いるなめろうのような料理はあまり作ったことがない。それでも、そうした料理の良さは分かるつもりだ。
「甘酒もらうね! ……う~ん、美味しい~!」
 水玄は、サクラミラージュでも馴染み深い甘酒の味を堪能する。
「ノンアルコールの甘酒はありがたいね! せっかくだしいただこう」
 ひりょも嬉しそうに甘酒を一口。彼は飲酒できる年齢ではあるが、酒に強くはないので、霓虹の配慮に感謝した。
「にゃにゃ! これ、なんのお魚にゃ?」
「普通のアジのなめろうと、それとホタルイカのなめろうも作ってみました。甘酒に良く合うと聞くので」
 ミーヤの問いに、霓虹は胸を張って答える。霓虹にとって、自身のグルメ知識と情報収集能力は誇りだ。
「なめろうか……おれ食べたことないから食べてみるぞ」
 テラが、ホタルイカのなめろうをそっと口に運んでみる。
 最初に感じたのは、味噌のコクと濃厚なワタの旨味。
 噛み締めれば、細かく刻まれたホタルイカの身の、ぷりっとした食感が心を弾ませる。
 なめろうを飲み込み、甘酒を口に含めば、甘酒の優しい甘さとホタルイカの旨味が、手と手を取り合うかのよう。
「うん……美味しいぞ。なんだか、ほっこりするぞ」
「テラちゃんにとっての初めてのなめろう、お気に召したようで嬉しいです」
 霓虹がにっこりと笑顔を咲かせた。
「ルクルちゃんも、初なめろうとのことでしたね。如何でしたか?」
「ほっぺた落ちちゃうくらい美味しいですよ」
 甘酒と一緒になめろうを味わって、ルクルは心からの感想を霓虹に述べる。
「ひりょくんもどうですか?」
「それじゃ、なめろうももらおうかな。……うん、甘酒との相性が最高だね」
 ルクルに勧められ、ひりょもなめろうと甘酒を楽しむ。
「元々食べることは大好きだけど、皆でわいわいやりながらだとより美味しく感じるね」
 ひりょが言う。霓虹はニコニコしてその様子を眺めた。
「なめろう美味しいにゃ! ミーヤも、美味しいお刺身持ってきたのにゃ!」
 ミーヤが、温泉に浮かぶなめろうのお盆の隣に、すいと小舟を進ませた。
 それは、舟盛りだ。和船を模した器に、刺身を盛り付けた物である。
 温泉のお湯で刺身が茹で上がってしまわないよう、船底を分厚くすることもミーヤは忘れていない。
「すごっ、舟盛りっ!?」
 レモンが再び驚嘆する。
「豪華だね~!」
 水玄も、目を輝かせてはしゃいだ。
「こっちはコーラとかサイダーとか、炭酸飲料を持ってきたよ!」
 レーヴァがクーラーボックスを開け、中に詰めてあった飲み物を開けてグラスに注ぐ。
「レーヴァさんも用意がいいねっ! もうこれ、浴場貸し切りの宴会じゃんっ!」
 レモンが言う。一般人は、今はいないようだ。
(「どうせなら今のうちに怪人が来れば、被害がないから助かるかなっ? だけど……もうちょっと楽しんでいたいなっ」)
 相反する想いを、レモンは胸に抱える。そんな彼女の耳に、歌が届いた。
「ゆーうーやけにかがーやーくー、ひーらーひーらーもーみーじー、にゃ」
 心を込めて歌い上げているのはミーヤだ。ユーベルコード『シンフォニック・キュア』を用いた、癒やし効果抜群の、可愛らしい歌声である。
「みーなもにうーつーるー、きーらーきーらーあかいいろー」
 ルクルが続きを歌う。ミーヤとルクルは笑い合い、声を合わせた。
「「いーちめんいーろどーるー、もーみーじーのーとーばーりー。まーたらいーねんーもー、あーえーたーなーらー」」
 二人が歌い終えれば、仲間たちからは拍手が上がった。
「美少女2人の歌……癒やされるね~」
「お刺身も歌も、痒い所に手が届きますね。まさに宴会といった風情になって参りましたね」
 レモンと霓虹が、ミーヤとルクルを称賛する。
「皆用意がいいなぁ。おれもはちみつレモンを用意しておいたけど、飲むか? お風呂上がりにしようかと思ってたんだが」
「んっ? 呼んだっ?」
「お前のことじゃないぞ!」
 テラの言葉を聞いて、レモンが反応した。テラは、すぐさま否定したのだった。

●水鉄砲バトル
 レーヴァやテラから飲み物を受け取って飲み、それぞれがほっと一息つく。
 平穏な時間がゆったりと流れていく……かに見えた。
「そうだ! せっかくだからみんなで、水鉄砲であそぼ~♪」
 そう言うなり、水玄が唐突に水鉄砲を構えて、周囲に乱射し始めたのである。
「わちゃっ」
 テラの顔に、ぱしゃり。
「くすぐったいな結構っ」
 テラもまた、水鉄砲を構える。水玄の顔目がけて、撃つ!
「うわ~っ!」
 ばしゃーとお湯を浴び、反撃に目を白黒させる水玄。
「楽しそうですね」
「そうだね!」
 霓虹とレーヴァが言葉を交わす。ちゃっかり、霓虹は簡易バリアを張り、レーヴァは熱を操作して結界を作ることで、お湯を防いでいる。巻き込まれたくないというよりも、飲食物にお湯がかかるのを防ぎたいのだろう。
「レモンちゃん、お覚悟っ!」
「わわっ!?」
 ルクルに水鉄砲で奇襲され、レモンは驚く。けれど、動揺したのはほんのわずかな間だった。
「いたずらっ子はお仕置きだよっ♪」
 すっ、とレモンの姿が消え失せる。ユーベルコード『戦闘召喚使役術式・巻き付け、深海の中の大蛇よ』によって、レモンは自身を透明化したのだ。
「むむ? レモンちゃんはどこに行ったのですか?」
 きょろきょろと辺りを見回すルクルへと、透明になったレモンが忍び寄る。
「コショコショ~!」
「わ!? ふふ、ふふふふふっ。く、くすぐったいですよ」
 レモンにくすぐられたルクルが笑う。
 だが、ルクルをくすぐるのに夢中のレモンは、自身に接近する影に気づかなかった。
「ここだな! 見つけたぞっ!」
「えっ、いつの間にっ!? あはっ、あははははっ!」
 レモンをくすぐるのは、テラだ。温泉の水面の揺れ方や、ルクルの立ち位置から、レモンの居場所を見切ったのである。
「おれの勝ちだな!」
「やられた~っ!」
「ふふ、楽しかったですよ」
 猟兵たちは仲良く笑い合う。
「お疲れ様にゃ! デザートをどうぞにゃ」
 ミーヤが、ラムネやゼリー、アイスバーなどの冷たいデザートを配り始めた――その時だった。
 温泉の入り口の扉がガラガラと開いたかと思うと、そこから何者かが駆けてきて、温泉に飛び込んだ。水飛沫が上がる。
「パカァ~!」
 立ち上がったその人影は、アルパカ頭の怪人であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『怪人アルパカスプラッシュ』

POW   :    シンクロナイズドポージング
【量産怪人アルパカマッスルブラザーズ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    水も滴るいい体
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ   :    アルパカウォータースライダー
戦場全体に、【ウォータースライダー】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑11
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●怪人アルパカスプラッシュ
「パカッ!」
 温泉に飛び込み、そこから立ち上がった怪人……アルパカスプラッシュは、ボディビルのポージングを行う。
「この僕の肉体は、誰よりも美しく仕上がってるパカ。この温泉はそんな僕がいただくのに相応しいスポットパカ!」
 喋りながらも、アルパカスプラッシュは次々にポージングを繰り出す。
「プール風の方は、僕専用のトレーニング施設とするパカ。露天風呂風の方は、常に僕の肉体美映像を流させるパカ! パーッカッカッカッカ!!」
 アルパカスプラッシュは高笑いした。
 ユーベルコードでやっつけてもいいし、美しい肉体を見せつけることで彼の鼻柱を折り、爆発させるのもいいだろう。
 いずれにせよ、この温泉に平和を取り戻せるのは、猟兵しかいないのだ。

===
●補足
 ユーベルコードによる戦闘、もしくは肉体美対決で、アルパカスプラッシュを打ち負かしてください。
 また、一般人の避難誘導のプレイングは不要です(プレイングで『一般人にいて欲しい』という希望がなければ、基本的にいないものとします)。
===
ケイラ・ローク
アドリブ連携OKよ!

ムキムキなのに顔がモフモフなごみ系だわ!それにパカ付けして喋るなんてどんなキャラなのー?
肉体美ね~
マッスルでもグラマラスでも無いけど!
あたしの自慢は!この!スレンダーかつしなやかな肢体!
色白でもちすべなお肌よ!温泉効果もあってバッチリねっ♥

パーカーをマントのように翻すと黒ビキニを纏ったお肌をチラ見せ☆
それにこの真っ白な毛並みの耳と尻尾を見よっ♥(ねこ耳とネコマタ尻尾が自慢げに自己主張)
白猫らしいオッドアイも綺麗でしょっ♥(アルパカのつぶらすぎる目を見てウィンク)
大サービスでパフォーマンスよ!ウォータースライダーご利用して軽やかにダンスしちゃう♪
さ、猫ちゃん達も頑張ろうっ♥



●美しき白猫
「ムキムキなのに、顔がモフモフなごみ系だわ!」
 ケイラは、怪人アルパカスプラッシュの姿を見て、思わず声を上げた。
「それに、パカ付けして喋るなんてどんなキャラなのー?」
「怪人アルパカスプラッシュパカ! それが美しい僕の名前パカ!」
 噛み合っていない言葉をケイラに返しながら、アルパカスプラッシュはポージングを行う。
「この僕の肉体美には、誰も勝てないパカ!」
「肉体美ね~。あたしはマッスルでもグラマラスでもないけど!」
 ケイラはアルパカスプラッシュの前に進み出ると、黒猫パーカーを、マントのごとく翻した。
「あたしの自慢は! この! スレンダーかつしなやかな肢体!」
「パカ……?」
 怪人の視線がケイラに向く。
 黒のビキニを纏ったケイラの肌が、翻ったパーカーの隙間から、ちらりと見えた。
 もちっと柔らかそうで色白な、すべすべの肌である。美肌効果のある温泉から上がったばかりのその肌は、つるりとしている。
「それにこの真っ白な毛並みの耳と尻尾を見よっ♥」
 ケイラはパーカーのフードを頭から外した。純白のねこ耳が露わになる。ネコマタ尻尾がゆらゆらと揺れた。
「白猫らしいオッドアイも綺麗でしょっ♥」
 ケイラは、アルパカスプラッシュのあまりにもつぶらな目を見ながら、ウィンクした。彼女の、左右異なるその瞳の色は、さながらトパーズとアメジストのようである。
「パ……パカ……」
 怪人は、衝撃を受けて固まった。それでもかろうじてユーベルコードは発動しており、戦場にはウォータースライダーの迷路が出現している。
「大サービスよ! さ、猫ちゃんたちも頑張ろうっ♥」
 そのウォータースライダーを利用し、ケイラはダンスを始めた。
 水飛沫を上げ、滑り降りながら、ケイラは軽やかに身体を動かす。
 彼女のユーベルコード『招猫行進曲』により召喚された、カラフルでキュートな招き猫たちがバックダンサーだ。
「う……美しいパカァー!」
 どかーん、と怪人は爆発した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蒼・霓虹
【農園】
怪人アルパカスプラッシュ……その名前でわたしの過去を思い出しますけれど……そう言う事ならば

[POW]
【高速詠唱】でUC攻撃力重視発動
〈彩虹(戦車龍形態)〉さん含め
真の姿に

場所も配慮し【空中浮遊&推力移動】で【操縦】し駆け回り【集団戦術&団体行動】で仲間と連携

怪人達の攻撃を【第六感】で【瞬間思考力&見切り】回避し【威嚇射撃&制圧射撃】しつつ撹乱

【高速詠唱&多重詠唱】で〈ヒーツァンユエグァン〉【浄化&弾幕】を

〈虹色金平糖クラスター砲〉に【属性攻撃】として重ね込め【砲撃&範囲攻撃】で取り巻き共々本体を

名付けて禁じ手、なめ
……ではなく金平糖スプラッシュで
対抗です!

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


レーヴァ・アークルージュ
【農園】
引き続き水着!
火炎魔術しか扱えず、ならばこそ火炎魔術を極めた果てに……里の誰よりも強くなった私だからこそ至れる生命体の埒外
その方程式(フォーミュラ)を見るが良いよ!

瞬間、アルパカの周囲の空間が黒き火炎へと変わって世界ごと怪人を燃やし尽くしていく
その黒き焔はただの炎ではない
それは過去を司る黒き業火である
これが私が至った魔術の究極……『炎しか扱えないなら、あらゆる事象を炎に由来して発現させる事で万能に至る』事が、私の猟兵としての真価!
亡きドン・フリーダムかオウガ・フォーミュラのキング・ブレインのどっちに仕えているかは知らないけど……好き勝手はさせないよ!


鳳凰院・ひりょ
【農園】
アドリブ歓迎

はっ、温泉が楽しみすぎて、オブリビオンの事をすっかり忘れていた!
…実は俺、マッチョな相手は少々苦手なんだよなぁ…(遠い目

って、言ってるまに迷宮作られちゃったっ?!
水着付けてるしウォータースライダーで出来た迷宮みたいだから、滑っているうちに迷宮の出口というかオブリビオンの元まで辿り着けそうだな…

よし、こうなったら俺も覚悟を決める!
【オーラ防御】で水圧を軽減しつつも耐えられる最大速度で滑り、オブリビオンの元まで
そして、速度を最大限に乗せた飛び蹴りをお見舞いする!
それと同時にUC発動!

筋肉はね、万一の際に大事な人を守れるように密かに鍛えるものさ
私欲で他人に迷惑かけるなど言語道断!


テラ・ウィンディア
【農園】
引き続き水着だぞ!

そういえば武闘派だったなこの農園!
おれも肉体だけじゃなく武を示してやる!

【戦闘知識】
怪人の動きと癖と戦い方を分析…戦い…方?
【属性攻撃】
炎を全身に纏うぞ

ってレーヴァも凄い炎だっ!
之が極み
【見切り・第六感・残像・空中機動・オーラ防御・武器受け】
量産怪人の攻撃も本体の攻撃も飛び回りながらも残像を残しつつ回避するぞ
一応残像はポーズ取ったりもするぞっ

【弾幕・貫通攻撃・二回攻撃・串刺し・遊撃】
ガンドライドとドリルビット展開!
弾幕とドリル攻撃でダメージと共に怪人の動きを封鎖するぞっ!

そして上空からメテオブラストぉ!

【重量攻撃】で威力増強

我が全霊の武を以てお前の筋肉を粉砕する!


蛇塚・レモン
【農園】
あーあ……しーらないっ!
あたいたちに喧嘩吹っ掛けるなんて、とんだモグリが居たもんだねっ?
なんであたいたちが『わくわく“武闘派”ファーム』って名乗ってるか、その意味を教えてあげるよっ!

それじゃ蛇神様、癒やしの眼差しであたいをマッチョに……って待った!
あたいの彼氏(ひりょ君)はムキムキマッチョが苦手!
危うく嫌われるところだったっ!

……よし、みんなっ!
怪人を殴ろうっ!
たぶん原型が残らないだろうけど……
でも悪いのはそっちだから文句言わないでね~っ?

迷路化した温泉の壁がなんか黒く燃えてる……(目逸らし
あたいはUCで壁を貫通する光線を1170本ぶっぱ!
それが全部怪人へ殺到して撃ち抜くよ!
更に不幸の呪詛を押し付けるオマケ付き!
怪人の足を滑らせて後頭部を床に強打させちゃえ

どんなに筋肉を鍛えても、急所に一撃ぶつければ即死なんだよね……
死因はアンバランスな筋肉でバランスを崩しての後頭部強打による脳挫傷……?
(なーむーと合掌)

(ひりょ君の言葉に)
……ねぇ、あたいの彼氏、めっちゃかっこいい……(尊死寸前


ミーヤ・ロロルド
【農園】
前回に引き続き、水着姿で行くのにゃ。

ミーヤは……えっと(自分の筋肉のなさにしょぼん)筋肉勝負できないけど……大食い勝負なら、負けないのにゃ!(えっへん)
……あれ? 違うのにゃ?
他にも筋肉勝負する人がいるのなら、応援歌歌って、応援するのにゃ!

にゃにゃ! 皆でどっかーんするなら、ミーヤも一緒にどっかーんするのにゃ!
ミーヤのUCは、力をためないといけないのにゃ……。
みんながどっかーんしている間に、うーんと力をためて、追跡効果つけて発射にゃ!
みんなとタイミング合わせられるなら、声を掛け合ってばっちり決めるのにゃ!!
ミーヤのどっかーんはアルパカ怪人を逃さないのにゃよ!

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



●温泉で決戦
「はっ、温泉が楽しみすぎて、オブリビオンのことをすっかり忘れていた!」
 ひりょが目を見開く。
「ミーヤは……えっと」
 力こぶを作るポーズをとってみたミーヤは、自分の上腕をふにふにつまんでみて、しょんぼりと獣耳を垂らした。
「筋肉勝負できないけど……大食い勝負なら、負けないのにゃ!」
 ミーヤは、えっへんと胸を張る。
「……パカ?」
「……あれ? 違うのにゃ?」
 怪人アルパカスプラッシュの反応を見て、ミーヤは小首を傾げた。
「怪人アルパカスプラッシュ……その名前、わたしの過去を思い出しますけれど……そう言うことならば」
 霓虹は親近感のようなものを怪人に覚えかけたが、怪人の言動は、ヒーローとして見過ごせはしなかった。
「トゥルーライズ・コンクルージョンッ!」
 高速詠唱した霓虹は、ユーベルコードで真の姿となる。戦車龍形態の『彩虹』も、虹の輝きを纏った。攻撃力が高まってゆく。
 霓虹は彩虹にまたがった。それから、温泉施設の床を踏み壊さぬために、霓虹を乗せた彩虹は空中へ浮遊する。
「あーあ……しーらないっ! あたいたちに喧嘩吹っ掛けるなんて、とんだモグリがいたもんだねっ?」
 レモンが怪人へと言い放つ。
「なんであたいたちが『わくわく“武闘派”ファーム』って名乗ってるか、その意味を教えてあげるよっ!」
「そういえば武闘派だったなこの農園!」
 テラが言った。忘れられがちなことらしい。
「それじゃ蛇神様、癒やしの眼差しであたいをマッチョに……って待った!」
 ユーベルコードを発動しようとしたレモンは、その蛇神への願いを中断する。
「ひりょ君、ムキムキマッチョが苦手だったよねっ?」
「うん。マッチョな相手は少々苦手なんだよなぁ……」
 ひりょは遠い目をした。
(「危うく嫌われるところだったっ!」)
 ギリギリセーフ、と安堵したレモンは、改めて宣言する。
「……よし、みんなっ! 怪人を殴ろうっ!」
 肉体美対決ではなく、ユーベルコードによる戦闘で解決することが決まった瞬間であった。
「たぶん原型が残らないだろうけど……でも悪いのはそっちだから文句言わないでね~っ?」
「パカッ! この僕に挑むなんて、良い度胸の猟兵パカ!」
 レモンの言葉に、怪人はポージングで応じてみせる。
「火炎魔術しか扱えず、ならばこそ火炎魔術を極めた果てに……里の誰よりも強くなった私だからこそ至れる生命体の埒外」
 レーヴァは語り始める。
「その方程式(フォーミュラ)を見るが良いよ!」
 ユーベルコードを発動すべく、レーヴァは手をかざす。
 怪人アルパカスプラッシュと、蛇塚わくわく武闘派ファームの猟兵たちとの、戦いの火蓋が切って落とされた。

●炎と砂糖菓子と流れ星
「全てを喰らえ、太陽を統べる者にして全てを貪る者たる黒き焔よ。汝が貪るは過去から蘇りし忘却の理の由来たる起源なり」
 レーヴァの詠唱と共に、怪人の周囲の空間が黒の焔へと変わった。
 それは単なる炎ではなく、過去を司る黒き業火だ。
「これが私が至った魔術の究極……『炎しか扱えないなら、あらゆる事象を炎に由来して発現させる事で万能に至る』事が、私の猟兵としての真価!」
 つまり、今の自分は万能の猟兵なのだとレーヴァは言い切った。
「亡きドン・フリーダムか、オウガ・フォーミュラのキング・ブレインのどっちに仕えているかは知らないけど……好き勝手はさせないよ!」
「「「パ、パカァ~!?」」」
 怪人アルパカスプラッシュの傍に現れた、量産怪人アルパカマッスルブラザーズが、ポージングしながら燃やし尽くされていった。
「おれも肉体だけじゃなく武を示してやる! ……ってレーヴァも凄い炎だっ!」
 全身に赤い炎を纏ったテラが、レーヴァのユーベルコードを見て驚愕した。負けていられない、とテラは怪人に向き直る。
(「まずは、怪人の動きと癖と戦い方を分析……」)
 再び量産怪人を呼び出したアルパカスプラッシュは、温泉に潜ったり手足や顔を出したりしながら、揃ってポージングを始める。
(「……戦い……方……?」)
「もしや、この怪人、攻撃する気がないのではないでしょうか……?」
 テラと霓虹が同じ結論に至る。
「あ、殴って欲しいなら殴りに行くパカ」
「そう来たかー!」
「回避行動が無駄にならずに済みましたよ」
 怪人と量産怪人のパンチの軌道を、テラと霓虹は第六感で見切った。
 空中を飛び回るテラの残像は、ポーズを取ってから消える。オーラと槍による防御も行ったテラには、傷一つつかない。
 霓虹も、どの方向に回避すべきかを瞬間思考で判断し、彩虹を操縦して推力移動させる。
 威嚇を兼ね、制圧射撃を行った霓虹は、空中に一枚のマジックカードを浮かせる。ユーベルコードによって追加された、『浄化弾幕 蒼月鉛』のカードだ。
「ヒーツァンユエグァン!」
 高速かつ多重の詠唱によって、浄化の力を持つ魔法砲撃が放たれ、弾幕を形作る。
「パ、パカ!」
 怪人たちが撹乱されたその隙を、霓虹は見逃さない。
 彩虹に備え付けられた駄菓子兵器、『虹色金平糖クラスター砲』。そこに霓虹は、浄化の属性を重ねて込める。
「名付けて禁じ手、なめ……」
 咳払い。
「……ではなく。金平糖スプラッシュ!」
 砲口から発射された巨大金平糖から、無数の小さな虹色金平糖が弾け飛び出し、怪人たちにぶつかった。
「パカアァ!!」
 量産怪人たちが倒れ、アルパカスプラッシュも痛がる。
「ガンドライド、ドリルビット、展開!」
 空中機動でアルパカスプラッシュ目がけて接近してきたテラが、小型浮遊自走砲台群とドリル型のビットを展開した。
 弾幕射撃を怪人に放ち、ドリルでその身を抉る。動きが封じられた怪人の前で、テラはより高く飛び上がった。
「星よ……世界よ……流星の力を我が身に宿せ……!」
 超重力を纏い、テラの身は一筋の流星となる。単純だが重い、踵落としだ。
「我が全霊の武を以てお前の筋肉を粉砕する! メテオ・ブラスト……受けろぉ!!!」
「パ、パカアアアァ!!」
 怪人の左肩にテラの踵が落とされ、破砕音が響き渡った。

●怪人、終了のお知らせ
「パ……パカ……出でよ、アルパカウォータースライダー、パカ!」
 怪人は、ウォータースライダーで出来た迷路を戦場に作り出す。
「迷宮作られちゃったっ?!」
 ひりょは驚いてから、その迷路をよく観察してみた。
(「俺は水着着けてるし、このウォータースライダーを滑っている内に、迷宮の出口というかオブリビオンの元まで辿り着けそうだな……」)
 顔を上げ、ぐっと両の拳を握る。
「よし、こうなったら俺も覚悟を決める!」
 ウォータースライダーを、ひりょは勢いよく滑り始めた。
 オーラで水圧を軽減しながら、自身の体が耐えられる限りにおいての最大速度を以て滑ってゆく。
 ひりょの体は、怪人が待っている出口へと高速で運ばれていった。
 ウォータースライダーから飛び出す瞬間、その速度を乗せて、ひりょは飛び蹴りを繰り出した。
「かの者に鉄槌を下す!」
「パカアァ!!」
 その飛び蹴りは、『聖者の裁き』。蹴りが命中した怪人の胸板に消えない聖痕が刻まれた。発される聖なる光が、怪人を苛み続ける。
 それから、しゃん、しゃん、と音が響いた。レモンが持つ神楽鈴である。
 迷路の壁を貫通して、無数の光線が怪人に向かった。レモンが、激しい舞踊『憑装・蛇塚ミツオロチ神楽』で放った、1170本の霊光線である。
「パカアァ!?」
 怪人の全身が、光線で穿たれてゆく。怪人は戦場の迷路を維持できなくなり、迷路は消え失せた。
「……チャージ完了、今にゃ!」
 ミーヤはここまで、うんと力を溜めていた。彼女のユーベルコード『ガジェット・クラスター』を発動するためには、時間が必要だったのだ。
(「みんな、頑張ってどっかーんしてくれたのにゃ! ミーヤも今、一緒にどっかーんするのにゃ!」)
 ミーヤは、大型ガジェットの砲口を怪人に向けた。
「いっけえにゃー!! どっかーんにゃ!!」
 轟音と共に、弾丸とビームが放たれる。
「パカ……!」
 怪人は避けようとするが、発射されたそれらは軌道を変えた。
「ミーヤのどっかーんはアルパカ怪人を逃さないのにゃよ!」
「パカ!?」
 回避が不能と判断した怪人は、全身を力ませ防御態勢に入る。ほぼ無敵になるユーベルコードである。
 鋼のごとき硬度を得た筋肉で、ミーヤの一撃を耐えようとする……だが怪人は、吹き飛ばされ、浴場の壁に激突した。人型の穴が壁に開く。
「ま……まだだパカ……」
 壁の穴の奥から、怪人はよろめきながら歩み出てきた。
「この僕の野望は、こんなところで終わらないパカ……!」
 言いながら踏み出した怪人の足が、石鹸を踏んだ。
「あっパカ」
 つるっ、ごん。
 怪人は床に後頭部を強打し、動かなくなった。
「どんなに筋肉を鍛えても、急所に一撃ぶつければ即死なんだよね……」
 レモンが呟く。これは、怪人がレモンのユーベルコードによって、不運の呪詛を受けていたがゆえの結末であった。
「死因はアンバランスな筋肉でバランスを崩しての後頭部強打による脳挫傷……?」
 なーむー、とレモンは合掌する。
「筋肉はね、万一の際に大事な人を守れるように密かに鍛えるものさ。私欲で他人に迷惑かけるなど言語道断!」
「……ねぇ、あたいの彼氏、めっちゃかっこいい……」
 はっきりと言い切ったひりょに、レモンは胸をときめかせた。
 こうして、怪人アルパカスプラッシュは倒れ、温泉施設には平和が戻ったのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年12月04日


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🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#戦後
🔒
#【Q】
#アルパカ


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニィ・ハンブルビーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト