6
邪神刑事の手の上で

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




 グリモアベースに集まった猟兵たちの前に、アトが珍しく急いで駆けてきた。
「……皆さん、厄介な事態が起きました。
 早速ですが、こちらをご覧下さい。」
 時間がありません、と一言断りを入れてグリモアを輝かせると、UDCアースへとゲートが繋がった。
 どうやら営業中の遊園地のようだが……悲鳴に目を向けると、何故か大型のワンボックスカーが通りを集団で駆け回り、一般客と思われる人々をマジックハンドで無理矢理攫っているようだった。
「突然、この遊園地にあのUDCたち……ワンボックスカーの群れが現れたのです。
 あれらはとにかく人を攫い、どこかに集めているようなんです。
 なのでまずは、あのワンボックスカーの群れを何とかし、あれらを操っている強力なUDCを退治してください。
 とはいえ……残念な事に今日は祝日、遊びに来た家族連れやカップルなどがたくさん居ます。
 出来れば、なるべくUDCと接触させないように……たとえ見てしまっても、特異な存在だと思わせないように。」
 ……それは厳しくないか? という声が聞こえるが、アトはそれでもと言葉を続ける。
「UDCアースでは、一般の方々は特異な存在が居ることを知りませんし、居るという事実が広まってしまうのは世界に悪影響を与えかねません。
 UDC組織の方々も頑張っていますが、それを上回るほどに異界の存在を知る人物が増えてしまっては、とてもまずいことになってしまいます。
 幸い、ここは遊園地です……多少の非日常的な事柄も、演出やショーの一部と言い張るのも良いかもしれません。
 ……それでは、よろしくお願いします。」


ヨグ
 ヨグです、カバーストーリーって面白いですよね。
 突然遊園地に湧き出したUDCに対しての、皆さんの隠蔽活動を楽しみにしています。
100




第1章 集団戦 『人攫いワンボックスカー』

POW   :    無理やり捕まえる
単純で重い【突進と共に、対象を捕まえるマジックハンド】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    素早く捕まえる
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【後部座席のドア】から【人間を掴み取るマジックハンド】を放つ。
WIZ   :    対象を逃すなどありえない
【後部座席から伸びるマジックハンド】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を走りやすいサーキットへと変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミニョン・サフィール
【ソロ希望】【アドリブ歓迎】

まずは【怪盗参上】で空泳ぐ人魚となって周囲の注意を引き付けます、その後で【怪盗捕縛劇】で魔法少女婦警軍団を召喚して逆にワンボックスカー集団を捕まえようとしますけど

突進を受けてひるんだところマジックハンドで捕まえられて拘束されて誘拐されてしまいそうです、魔法少女婦警軍団も同じように全員捕まってしまいそうです



「ひっ!?」
「な、なんだこれ!?」
 遊園地に遊びに来たカップルに対し、突然後ろから2人の脇をドリフトしながら現れたワンボックスカー。
 2人の前で正面を向いて止まったと思えば、ずるりと開いたサイドドアから巨大なマジックハンドが伸びてきた。
「に、逃げ」
 キキッ! と車の止まる音が後ろから響き、振り向いた2人の前にいたのは別のワンボックスカー。
「ひ、あ……。」
「なんだよ、何なんだよこれ!?」
 へたり込みそうになる女性の前で必死に前に立つ男へと、マジックハンドが伸びる。
 今にも掴み取られそうになった時……2人とワンボックスカーの間で、青い人魚がふわりと泳いだ。
「……え?」
「魔法怪盗サファイア、参上です!」
 突然現れた人魚こと、ミニョン・サフィール(魔法怪盗サファイア・f32433)の名乗りに目を丸くした2人。
「っと、いつものように名乗っちゃいました。」
「そこまでよ、魔法怪盗サファイア!」
 気がつけば、周りには明らかにファンシーな姿の婦人警官たちの姿。
 ……最初にいた2人にとって、やっと何が起きたのか理解ができた。
「あ……そういうショー、なのか?」
「そういうことです。でも困りました、魔法宝石は手に入れたんですけど……。」
「ふふ、今度という今度は逃がさないわ。これだけの数がいるのだから。」
「さぁ、魔法怪盗サファイア。観念しなさい。」
「うーん、そうもいかないんですよね。」
 ミニョンがひょいと空中に浮かび上がったと思えば、つかみ取ろうとしていたマジックハンドから逃れ……マジックハンドはそのまま勢い余って、婦人警官たちを掴み取る。
「きゃっ!?」
「くっ、サファイア! これもあなたの!?」
「……ってことにしておきましょう。」
 ワンボックスカーのマジックハンドに掴まれ、捕まっていく婦人警官。
 あらかたそれが終わり、ミニョンはまだ婦人警官を捕まえていないワンボックスカーのマジックハンドにわざと捕まり、
「もちろん、全部ボクの手の上で起きたことです。お二人さん、ショーに付き合ってくれてありがとうございました。楽しんでいただければ幸いです」
 バタン。
 そのまま走り去っていくワンボックスカーたちを、2人はただただぽかんと立ち尽くしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐藤・和鏡子
目には目を、歯には歯を。車には車を。
というわけで、轢殺のユーベルコードを使って救急車で人攫いワンボックスカーめがけて突っ込みます。
ショーやテレビ番組ではこのぐらいのカーアクションなら普通ですから、スタントマンによる演技です、ショーのアトラクションです、で通りますし。
できるだけクラッシュシーンが映えるようにフルスピードで突っ込んでド派手にスピンさせたり飛ばしたり爆発させるするようにします。



「はい、オレンジジュースね。」
「わーい!」
 少し遊び疲れてベンチに座った息子に、父親がジュースを手渡した時……その背後で車の急ブレーキ音が響いた。
「な、何だ!?」
「わー、車がいっぱい!」
 振り向いた父親の目に映ったのは、2人を取り囲むように頭を向けた3台のワンボックスカー。
 子供は手を叩いて喜んでいるが、こちらを見つめるへのへのもへじの覆面に危険なモノを感じた父親が立ちはだかる。
「く……何なんだ、お前たちは!」
 言葉には応えず、何か操作をしたと見るやずるりとサイドドアが開き、機械仕掛けのマジックハンドが伸び出し……ガシャーン!!
「おわっ!?」
 突然の衝突音に目を向ければ、一番端にいたワンボックスカーを1台の救急車がつっこみ、その勢いで弾き飛ばしていた。
 その勢いのままにグルグルとその場でスピンし、やがて親子へ運転席側を向けて止まり……窓が下がると、そこに座っているのは可愛げなナース姿の佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)。
「ご無事でしたか?」
「あ、ああ……。」
「お姉ちゃん、すごいすごーい!」
 突然の出来事に思考が追いつかない父親がやっと言葉を発しているのと対照的に、息子は派手に走り込んできた救急車に手を叩いて喜んでいる。
 その様子に優しく笑みを向け、
「ここは私にお任せ下さい。皆さんを襲う悪い車に、目に物を見せてあげますよ。」
 佐藤が前を向くと、ワンボックスカーたちは救急車へと向き直っていた。
「目には目を、歯には歯を……車には、車をです。」
 そう言葉を残し、佐藤はアクセルを踏み込む。
 フルスロットルで回るタイヤがアスファルトの上で悲鳴を上げ、凄まじい勢いで突進した救急車がワンボックスカーの片側のヘッドライトへ。
 クラッシュ音と共にスピンする1台の横を走り抜け、追いかけてきたもう1台へと救急車はドリフトで頭を向ける。
「すごいすごーい!」
「……凄ぇ。」
 喜ぶ息子を抱き上げた父親も、そのカーアクションに思わず感嘆の声を漏らしていた。
 そんな2人の前で対峙した、ワンボックスカーと救急車が正面からぶつかり合う。
 恐怖のせいか、直前でハンドルを切ってしまったワンボックスカーが救急車に弾き飛ばされ、宙へ浮かび……ドーン! と派手な音と共に、花火のように爆発していた。
「やったー! 倒したー!」
 歓声を上げる息子へ向けて、佐藤は運転席の中で変わらぬ優しい笑みを浮かべたまま、会釈を返していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

迅雷・電子
【心情】おいおい…こんな人もたくさんな所でUDCの存在を知らせるなって無茶すぎないかい?…まあしゃあない。やるっきゃないね!(力を入れて四股を踏みつつ)

【作戦】ワンボックスカーを見つけたら前に立って存在を示し、攻撃してきたら【見切り】や【受け流し】で回避する。そしてマジックハンドを【怪力】で掴んで受け止めた後に「この女雷電と言われた私が相手だよ!」と運転手の方を睨みで【恫喝】し、【恐怖を与える】事で怯ませた後にそのままマジックハンドを持ってびったんびったんでワンボックスカーを人がいない所へ投げ飛ばすよ!そして「以上、女雷電の取り組みでした!ごっつぁんです!」とショーにするよ!(アドリブOK)



「おいおい……こんな人もたくさんな所でUDCの存在を知らせるなって、無茶すぎないかい?」
 周囲を歩く、遊園地に遊びに来た人々を見ながら心の中で呟く、迅雷・電子(女雷電・f23120)。
 さて、どうするか……と考えていると、それほど遠くない場所から悲鳴が響いた。
「……まあしゃあない。やるっきゃないね!」
 パン! と頬を平手で張って気合いを入れて四股を踏み、悲鳴の方向へと駆け出していった。

「なんなのよ、これ!」
「わー……なんかすごいね、お母さん!」
「こら、大人しくして!」
 ワキワキと握る動きを取りながら迫り来る、ワンボックスカーの後部座席から伸びる巨大なマジックハンド。
 目を輝かせて近づこうとする子供を止めながら、母親はどこか笑っているようなワンボックスカーのヘッドライトを睨み付けるが……勢いよく手を広げたマジックハンドが伸びてきた。
「ひっ!?」
 もうだめだ……と恐怖に目を閉じた時、
「どすこぉいっ!」
「……え?」
 突如響いた声と、ガシっと受け止める音……恐る恐る目を開ければ、サラシを捲いてスパッツにマワシをつけた少女、迅雷がマジックハンドを受け止めていた。
「悪かったね。助けに入るのが遅くなっちまった。」
「あ……あなた、は?」
「……少しだけ、待ってなよ。」
 ズシっ……と重く沈みこむ音と共に、迅雷の足がアスファルトへとクレーターのようにめり込む。
 そのまま潰してしまおうと力を込めるマジックハンドを正面から受け止め、逆にワンボックスカーごと持ち上げて投げ飛ばしていた。
「お姉ちゃんすごいっ!」
「ありがとう。さぁ……この女雷電と言われた私が相手だよ!」
 子供の歓声に軽く応え、改めて自分の胸を親指で差して名乗りを上げると、ワンボックスカーのタイヤが動き始める。
 迅雷は一度相撲の立合いの姿勢を取り、低い姿勢のまま正面からぶちかます……全力でいった迅雷に対し、軽く見たワンボックスカーが弾き飛ばされていた。
「まだ終わりじゃないよ!」
 マジックハンドで掴みかかるワンボックスカーへと迅雷は果敢に掴みかかり、そのまま車体ごと掴み上げ、
「うおおおりゃああ!」
 気合いと共に、人の居ない物陰へと投げ飛ばす。
 ガシャン! と叩きつけられる音が響き……戦いの決着に静寂が場を支配する中、迅雷は応援してくれた子供へと向き直って一礼しつつ、言葉を続けた。
「以上、女雷電の取り組みでした! ごっつぁんです!」
「すごいすごい! カッコイイ!」
「いいぞー!」
「……女の子の相撲も、いいな。」
 辺りは、騒ぎに集まっていた野次馬たちからの拍手が響いていた。
 そんな彼らにも爽やかに笑みを返してその場を離れ、迅雷はワンボックスカーを操っているというUDCへと向けて駆け出していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

吉柳・祥華(サポート)
『妾の存在意義とは何ぞや?何ゆえに此処に在るのかぇ?』

旧き時代に祀られていた龍の化身で在ったが
護るべき国と民は既に無いのに何故…自身が現世の『神』として顕現したのかを思案と模索する戦巫女

物腰は柔らかく絶えず微笑を湛える優美な女性であるが
過去の出来事から人(他人)に対しては意外に辛辣…
優美に微笑を浮かべるが実は目が笑っていない

ユーベルは指定した物をどれでも使用
その辺はMSの采配に任せます(意外な使い方とか参考になるから)

基本、他の猟兵に迷惑をかける行為はしないが
必要なら悪乗りはする流れ(他の猟兵と同意と言う設定で)
まぁ…流石に依頼の成功の為と言えど公序良俗に反する行動はNG

連携アドリブ等はお任せ



「ねーねー、次はあれ乗ろう?」
「いいね、行こうか。……ん?」
 高校生くらいの男女2人がジェットコースターを前に話をしていると、後ろから何やら車のエンジン音が響いてきた。
 先に気付いた男が振り返ると、2人に向けて高速で走ってくる1台のワンボックスカー。
「わ、ちょっ、危なっ!?」
「なに、何なの!?」
 それはギャリギャリとアスファルトを滑る音を響かせ、まるで2人を逃がさぬとばかりにドリフトしながら正面に回り込んできた。
 かろうじて彼女を守るように男が前に立つと、その様を嘲笑うかのようにヘッドランプが輝き、開いた後部座席から巨大なマジックハンドが伸び出してきた。
「ひっ!?」
「な、何なんだよおい!」
 後ろで怯える彼女に服を掴まれながらもどうすることも出来ず、男が思わず目を閉じた時、
「……0と1の挟間に浮遊する大気のスピリットよ、汝に剣を与えよう。暫し我にチカラを貸せ。」
 凜としていながらも優雅さを感じる女性の声に恐る恐る目を開けば、巫女服を着た1人の女性が背を向けて間に立っていた。
 その女性、吉柳・祥華(吉祥龍彩華・f17147)が振り向き、柔らかい笑みを浮かべ、
「妾が来たからには、おぬしらに指一本触れせさせはせぬ。さぁ妾が力、とくと観るがよい。」
 少し大仰に言い放つと、周囲に浮かび上がった大気の精霊たちが剣を手にワンボックスカーへと斬りかかっていった。
 掴みかかろうとするマジックハンドを易々と見切り、躱しつつ斬り払うと、ゴトリと落ちる機械仕掛けの腕。
 その勢いのまま、精霊が本体のワンボックスカーへと飛び、
「成敗。」
 吉柳の声と同時に本体を両断し……ワンボックスカーは静かに塵と化して消えていった。

「お主らを驚かせてしまったのぅ、大丈夫かぇ?」
「う、うん。だいじょうぶ。」
「ああ……すげぇ、何なんだこいつら……?」
「む、此奴らのことかのぅ?」
 優しく微笑みかける吉柳に安心して力が抜けたのか、すっかり彼氏にもたれかかる少女。
 その彼氏は周囲に浮かぶ精霊が気になっているようで、その様に吉柳は精霊の1体を手の上に乗せ、
「触ってみるが良い。」
「いいのか? ……うお!?」
 手を伸ばして触れようとするが、空気のように全く手応えは無く……あっさりと消滅してしまった。
「お主らにわかりやすく言うならば……そう、此奴らはCGである。」
「へぇ……よく出来てんだな。」
「うむ。……さて、これ以上はお主らの逢瀬の邪魔となろう。妾のショーに付き合ってくれたこと、感謝するぞよ。」
 わざと演技らしく一礼し、吉柳は2人の前から優雅に立ち去っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『邪神刑事『横島客人』』

POW   :    貴方はアタシに逆らえない。そうでしょう?
自身の【人質となった大切な者の生命や名誉】を代償に、【何の罪も無い一般人】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【大切な人を護りたいという悲壮な決意】で戦う。
SPD   :    堕ちるところまで堕ちてみましょうか?
【冤罪により犯罪者にされてしまった一般人】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    子供がどうなっても構わないのですか?
戦闘力のない、レベル×1体の【助けを求める子供】を召喚する。応援や助言、技能「【かばう】」を使った支援をしてくれる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠比良坂・逢瀬です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「痛っ!」
「な、何なんだよ一体……。」
 遊園地の端、飲食ブースなどがある広場にワンボックスカーから放り捨てられたカップル。
 見れば、同じように集められた人々が困惑した様子で辺りを見渡していた。
「どういう、こと?」
「なに、簡単なことです。……ここに居るのは、色々やらかしてしまった人たちでしてねぇ。」
「うお!?」
「失礼、アタシはこういう者でしてねぇ。」
 後ろから掛けられた声に驚いて振り返れば、1人のトレンチコートを着た男が警察手帳を見せていた。
「警、察?」
「横島客人と申しまして、刑事と言った方が通りが良いでしょうねぇ。ところで……貴方も、やってしまいましたなぁ。」
「何を……!?」
 刑事の持つスマホに映し出されたのは、遊園地内でワンボックスカーに乗って爆走する、カップルの映像。
 悲鳴を上げながらハンドルを回すその姿は、
「うそ、でしょ!?」
「俺たち……?」
「そうですよ、貴方がたです。こんな人の多いところでの暴走行為、刑事としちゃあ見過ごせませんなぁ。」
「そんな、私たちは攫われて!」
「それを証明できますかねぇ? と言っても、アタシの手元にあるこの映像しか、証拠は無いんですよ。」
「……何が、言いたいんだ。」
「アタシとしちゃあ、この程度でしょっ引くのはやり過ぎだと思いましてねぇ……そこでだ、取引といっちゃあなんですがね、」
 と刑事が指さす方向を見ると……立ち塞がるワンボックスカーたちを吹き飛ばしながら向かってくる、猟兵たちの姿があった。
「あいつらは札付きの悪、どうしても捕まえなきゃいけない極悪人でしてねぇ……アタシに手を貸してくれるなら、貴方が犯した罪は不問としましょう。」
「……良いのかよ、そんなことして。」
「ええ、もちろん。貴方がたはこれで、前科も付かねぇ一般市民に戻れるんですよ。……やらない手はねぇ、でしょう?」

 悲壮な決意で猟兵たちへと向かう遊園地の客たちを見つつ、邪神刑事は口の端をニヤリと吊り上げていた。
 その時、数台のワンボックスカーが勢いよく現れ、邪神刑事の目の前に止まる。
 バタンと後部座席が開き、マジックハンドに掴まれた人物が広場に放り出された。
「きゃっ!?」
「いったたたた……。」
「……おやおや、これはまた変わったお客さんですねぇ。」
 邪神刑事が見下ろしているのは、ファンシーな婦警といった姿をした少女たち……そして、青を基調とした人魚の姿をしたミニョン。
「しかも、アンタらは札付きの悪の仲間ときたもんだ。くっくっく……こいつらに捕まるとはねぇ?」
「な、何を言って……?」
「そんな、正義の魔法少女婦警の私たちが」
「ふん……聴きやしたか、皆さん。こいつらはよりによって警察を名乗るときた。しかも、」
 倒れた1人を掴み上げる邪神刑事の姿は、スーツにトレンチコートと典型的なもの。
 どちらが本物か、一般人の目から見ても明らかであった。
「この恰好で、ねぇ?」
「……刑事さん、こいつらをやっちまえば良いんですかい?」
 邪神刑事の周囲にいる一般人たちの呟きが響く。
 その目は悲壮な決意に満ちており、明らかな害意と共に婦警たちに突き刺さった。
「ひっ!?」
「まぁいいでしょうや、この子たちは反抗する気も失せたようですしねぇ。さて次は、」
 一般人たちを手で制し、ツカツカとミニョンへと邪神刑事が歩み寄る。
 懐から紙を出しつつニヤリと笑みを浮かべる様に、思わずミニョンの声は震えていた。
「ぼ、ボク……?」
「そうだ。アタシの手にあるこれ、アンタだよなぁ?」
「ふぇ……。」
 そこには写真と共にこう書かれている……魔法怪盗ミニョン・サフィールを捕まえた者に、賞金を与えると。
「ボクはちが」
「いいや、アンタだ。断言しても良い。さて……アタシは賞金には興味は無いが、」
 後ろを振り向く邪神刑事につられてミニョンが視線を移せば……居並ぶ一般人の姿。
 その目が賞金という言葉に眩み、今にも襲いかからんとする獣のような目に変わって、
「この人たちはどうするでしょうかね……おや?」
 邪神刑事がミニョンへと視線を戻すと、すっかり泡を吹いて気絶している。
 またしても一般人たちを制止し、邪神刑事は言葉を零していた。
「怖がらせ過ぎちまったかねぇ……こいつも猟兵な筈だったんだがねぇ?」
ミニョン・サフィール
【アドリブ歓迎】【ソロ希望】
空を泳ぐ人魚のまま、拘束されて捕まえられて敵の前に連行されちゃいます
この時、魔法少女軍団も一緒で
そして敵の言葉や行動に魔法少女婦警軍団は屈服し、いう事を聞いていきます
そしてミニョンも同じように屈服して幼女や少女の女性の一般人の前で見せしめをされて、そのまま失神してしまいそうです



 その時、数台のワンボックスカーが勢いよく現れ、邪神刑事の目の前に止まる。
 バタンと後部座席が開き、マジックハンドに掴まれた人物が広場に放り出された。
「きゃっ!?」
「いったたたた……。」
「……おやおや、これはまた変わったお客さんですねぇ。」
 邪神刑事が見下ろしているのは、ファンシーな婦警といった姿をした少女たち……そして、青を基調とした人魚の姿をしたミニョン。
「しかも、アンタらは札付きの悪の仲間ときたもんだ。くっくっく……こいつらに捕まるとはねぇ?」
「な、何を言って……?」
「そんな、正義の魔法少女婦警の私たちが」
「ふん……聴きやしたか、皆さん。こいつらはよりによって警察を名乗るときた。しかも、」
 倒れた1人を掴み上げる邪神刑事の姿は、スーツにトレンチコートと典型的なもの。
 どちらが本物か、一般人の目から見ても明らかであった。
「この恰好で、ねぇ?」
「……刑事さん、こいつらをやっちまえば良いんですかい?」
 邪神刑事の周囲にいる一般人たちの呟きが響く。
 その目は悲壮な決意に満ちており、明らかな害意と共に婦警たちに突き刺さった。
「ひっ!?」
「まぁいいでしょうや、この子たちは反抗する気も失せたようですしねぇ。さて次は、」
 一般人たちを手で制し、ツカツカとミニョンへと邪神刑事が歩み寄る。
 懐から紙を出しつつニヤリと笑みを浮かべる様に、思わずミニョンの声は震えていた。
「ぼ、ボク……?」
「そうだ。アタシの手にあるこれ、アンタだよなぁ?」
「ふぇ……。」
 そこには写真と共にこう書かれている……魔法怪盗ミニョン・サフィールを捕まえた者に、賞金を与えると。
「ボクはちが」
「いいや、アンタだ。断言しても良い。さて……アタシは賞金には興味は無いが、」
 後ろを振り向く邪神刑事につられてミニョンが視線を移せば……居並ぶ一般人の姿。
 その目が賞金という言葉に眩み、今にも襲いかからんとする獣のような目に変わって、
「この人たちはどうするでしょうかね……おや?」
 邪神刑事がミニョンへと視線を戻すと、すっかり泡を吹いて気絶している。
 またしても一般人たちを制止し、邪神刑事は言葉を零していた。
「怖がらせ過ぎちまったかねぇ……こいつも猟兵な筈だったんだがねぇ?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐藤・和鏡子
カウボーイが馬を操って障害物を飛び越えるように救急車をジャンプさせて一般人たちを飛び越えて邪神刑事本人を狙います。(運転でカバーします)
牽引フックを投げ縄のように使って邪神刑事を捕らえて救急車で引きずり回します。(最高に映える牽引のユーベルコードを使います)
アトラクションに見えるようにコーナーで超高速ドリフトしたり、振り回して壁に叩き付けるなど、映えるテクニックを駆使して派手に痛めつけます。
アメリカでは罪人は死ぬまで馬で引きずり回すそうですが、残念ながらここは日本。
馬はいませんが、代わりに救急車で引きずり回してあげますね。
馬よりスピードが出るからきっと楽しいですよ。



「さて、じゃあアンタらにはあいつらを」
 と邪神刑事が指揮を執ろうとした時……ドーン! という爆発と共に、立ち塞がっていたワンボックスカーを飛び越え、救急車が飛び込んできた。
 運転席側の窓が開いており、佐藤がフック付き牽引ロープを振り回しながら。
「……うん?」
「ハイヨーシルバー!」
「うおっ!?」
 まるでカウボーイが馬を操り、障害物を乗り越えるかのように、佐藤は救急車で飛び越えてきた……まさか猟兵たちがそんなことをしてくると思っていない邪神刑事の片足を、牽引ロープが絡め取って引きずり倒す。
 開いた運転席側の窓から佐藤が身を乗り出して見ると、邪神刑事が何とか顔を上げて睨み付けていた。
「あ、アンタ、何を」
「上手くいきました。さて、アメリカでは罪人は死ぬまで馬で引きずり回すそうですが、残念ながらここは日本。馬はいませんが、代わりに救急車で引きずり回してあげますね。」
 ニコニコと言い放つ佐藤に、邪神刑事の顔は青ざめていった。
「ではこれから、救急車で引っ張りますね。大丈夫です、馬よりスピードが出るからきっと楽しいですよ。」
「いやちょっとま!?」
 そのまま佐藤は救急車のアクセルを踏み込み、邪神刑事を引きずったまま走り出す。
「ぐはっ!? があああああっ!?」
 曲がり角で派手に振り回して壁に叩きつけられ、超高速のままドリフトで回る外側を同じく超高速でアスファルトに擦り付けられ……ボロボロになっていく邪神刑事と佐藤の卓越した運転技術に、邪神刑事に操られそうになっていた一般人も最初はポカンと見ている状態だったが、
「す、すげぇ……。」
「いけー、やっちまえー!」
 ショーを見ている感覚の声援が上がり始めた。
 その様をミラーで確認した佐藤が一度救急車を止め、後ろへ顔を見せる。
「さぁ、悪党の刑事さん。反省しましたか?」
「ぐ、ぎ……は、反省するわけ、な」
「あら、ダメですか。ではもっと引きずり回しましょう。今度はもっと映えるように。」
「や、やめ!」
 ブオン! とフルスロットルにしたエンジンの勢いのまま、邪神刑事を引きずって走り出す。
 手前の障害物を使って花壇を飛び超え、勢いのまま壁を走り、地面についてドリフトしつつ一般人たちへと正面を向いて止まった。
「カッコイイー!」
「可愛いのにヤルー!」
 佐藤がゆっくりハンドブレーキを引いた時、歓声と共に拍手に包まれていた。
 はにかんだような笑みを浮かべながら手を振ると、さらにその声は大きく響いていく。
「えへへ……ありがとうですよ。」
「ぐ、が……ま、まだ、終わってねぇ、ぞ……。」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロバート・ブレイズ(サポート)
『否定せよ』
人間の文豪 × ナイトメア適合者
年齢 80歳 男
外見 184.6cm 黒い瞳 白い髪 色白の肌
特徴 立派な髭 投獄されていた 過去を夢に見る 実は凶暴 とんでもない甘党
口調 冒涜翁(私、貴様、~である、だ、~であろう、~であるか?)
気にいったら 冒涜王(俺、貴様、~である、だ、~であろう、~であるか?)

恐怖・発狂・誘惑などの精神的な攻撃に対しての異常な耐性を有しています。
否定する事で恐怖を与え、冒涜する事が多いです。実は凶暴なので近接戦闘が好み。
宜しくお願い致します。



 散々引き摺り回された刑事を見下ろす大柄な影があった。
「ふん、下らん。弱みで人を操るなど、邪神の力を使わずとも出来るではないか。」
 クリームたっぷりの甘そうなクレープを片手に言い放つ、ロバート・ブレイズ(冒涜王・f00135)。
 刑事が視線を上げて身を起こす間、そのクレープをばくりと囓り、
「何が邪神刑事だ、称号に合う程度のことをしてみたらどうかね?」
「……けっ、言ってくれる。まぁアンタの言いたいことは解るがね?」
 パチンと指を鳴らす刑事の前に、一般人が駆け込んでくる。
「アタシはアタシが楽しめりゃ、どうでもいいのさ。」
 青ざめた顔でロバートを止めようと立ち塞がり、手にした棒を振り上げていた。
「お、おいあんた! そ、それ以上近づくんじゃねえ!」
「くっくっく……その程度で止められると信じるか。よほど見くびられたと見える。」
「おい、動くな……っ!?」
 最後の一口ほどが残るクレープを持つロバートの左手が突如、水晶化した人間の頭部へと変わり……バクリと包み紙ごと喰らい付き、咀嚼していた。
 その頭部の目がくるりと回り、立ちはだかった男をじろりと見つめる様に、男は小さく悲鳴を上げて後退る。
「な、なんだそれ!?」
「どきたまえよ、喰われたくなければ。」
「うああああ!?」
 不気味なモノを見せられ、なお勢いよく駆け出したロバートに男はその場に尻餅をついていた。
 そんな男を捨て置き、後ろに駆け出そうとした刑事へと、ロバートの手が伸びる。
「貴様は、なんだ?」
「あ? ぐあああああ!?」
 肩に置かれた手、もとい水晶の頭部が刑事の肩へと喰らい付く。
「貴様は、邪神刑事なのだろう?」
「な、何が言いたい?」
「……ふん、貴様は邪神に与するモノか。その程度で邪神を名乗るか。」
「ぐあああああ!?」
 ギリギリと齧り付く音が響き、吊り上げられた刑事が突如ドサリと落とされる。
 そして、倒れた刑事に背を向けたロバートの嗤いが遊園地に響く。
「クカカッ! 貴様にはその様がお似合いだ。せいぜい人間を操るが良い、人間を楽しませるためにな!」

成功 🔵​🔵​🔴​

黒風・白雨
人を攫い、猟兵を誘い出す。
誘い出した猟兵に攫った人を仕向ける。
なるほど、一石二鳥という奴じゃな。

おぬしごとこの地を破壊してやってもよいが、この中には名うての料理人もいるかもしれぬ。
〈催眠術〉と《力》をともって人を払うに留めておいてやろう。

おぬしは心を弄ぶのが好きなようじゃ。
だが、わしはそのような面倒なことは嫌いでな。
その身に痛みを味わわせてやろう。

〈仙術〉の縮地をもって接近。
《力》で周囲の空間ごと掴み取り、地面に叩きつける。

おぬしはその名に邪神を冠しておるのだな。
新顔のようじゃが、わしらが昔喰らった奴らとどう変わったのか、味見をしてやろう。

《竜神体》の本性を顕現し、喰らいつく。



「だ、大丈夫……ですか?」
 恐る恐る覗き込む一般人の女性に、ボロボロになった邪神刑事は自嘲するような笑みを口の端に浮かべていた。
「くっくっく……アタシも焼きが回ったもんだねぇ、心配されちまうなんて。」
「そ、それで私の罪、は……?」
「あぁ、それは奴さんを捕まえるのを手伝ってくれればいいさね。」
 邪神刑事の視線を女性が追いかけると、少し離れた所にすらりと立つ黒風・白雨(竜神・f31313)の姿があった。
 女性が意を決して駆け出そうとした時、凜とした黒風の金の瞳が目に入り……途端にぼーっとしたまま、横に歩いて行ってしまった。
「ちっ、アンタも使うのかい?」
「はっ、この程度は児戯に等しい。おぬしのように心を弄ぶのは、わしは好かんでな。」
「はは、そうかよ。」
 邪神刑事が周囲へと視線を巡らすが、既に周囲に居た一般人はゆらゆらと二人から離れていっていた。
 泰然とした様子で、黒風はそんな人々を一瞥し、
「おぬしごとこの地を破壊してやってもよいが、あやつらの中には名うての料理人もいるかもしれぬ。」
「へっ、お優しいこって。」
「おぬしは人を攫い、猟兵を誘い出す。誘い出した猟兵に攫った人を仕向ける、か。なるほど……一石二鳥という奴じゃな。」
「で、アンタはどうする気で?」
「決まっておろう?」
 先ほどまで離れた位置に居た黒風が、瞬きの間に目の前へと現われる。
 右手を軽く握るように動かすと、邪神刑事は自身が巨大な手に掴み取られたように動けなくなった。
「ぐっ、」
「先も言ったように、わしは心を弄ぶような面倒は嫌いでな。その身に痛みを味わわせてやろう。」
「ぐああああ!?」
 軽く腕を振り上げ、足元へと叩きつけるような黒風の腕の動きと同様に……邪神刑事の身体が持ち上がり、アスファルトへと叩きつけられる。
 クレーターのように凹んだ底にいる邪神刑事を覗き込む黒風が、見上げるような龍の姿へと……暴風雨の化身としての、竜神本来の姿へと変わっていた。
「おぬしはその名に邪神を冠しておるのだな。」
「だ、だったら……。」
「新顔のようじゃが、わしらが昔喰らった奴らとどう変わったのか……味見をしてやろう。」
「ひっ!」
 大きく開かれた赤い口を怯えたように見上げた邪神刑事は、一口で呑み込まれていった。
 他に誰も居なくなった広場で、元の姿に戻った黒風がぽつりと呟く。
「ふん……邪神というより人じゃな。」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『カッコいいポーズを披露するだけ』

POW   :    カッコいいポーズ

SPD   :    反復横飛び

WIZ   :    カッコいいポーズ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 騒ぎを起こした邪神刑事は、猟兵たちの手によって倒された。
 だがここは、営業中の遊園地……戦いを見ていた人々も、周囲にいる。

 さぁ、演し物の幕を下ろそう。
 彼ら彼女らが日常へと帰れるように、終わり良ければ全てが上手くいくから。
御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!

バトルは常に中継配信+後で編集しての動画配信
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先!
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNG!

戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!


佐藤・和鏡子
バーンナウト(停止状態でタイヤを空転させて煙を出す)を決めながら急発進しての超高速ドリフトやドーナツターンなど派手なドライビングテクニックを駆使して救急車だからこそできるパフォーマンスを見せようと思います。
タイヤからさらに派手に煙が出たり、マフラーからバックファイア(炎を吹く)させるなど、さらに見た目が派手になるようにユーベルコードを使って細工しておきます。
派手にやればやるほど遊園地のアトラクション、という設定にリアリティが出ますから。


チル・スケイル(サポート)
「皆さん、よろしくお願いします(お辞儀)」
「…(仕事の時間)」

「では、吉報をお待ちください」

竜派ドラゴニアンのクールな女性です。普段の口調は『私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』誰にでも礼儀正しく接します
戦闘中は 『私、あなた、~さん、言い捨て』不要な発言はしません

戦闘スタイルは魔法による射撃が主体。氷の魔法を操ります。それ以外の属性は使いません

侮辱や暴言、報酬の踏み倒しなど、敬意に欠ける行為を嫌います

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
スシが大好きです

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』のただ一人の免許皆伝。
歴代最年少の免許皆伝。
残像を攻防の両方に使い腰に挿している6振りの刀と扇子を使い戦闘する。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気を残像に残し質量がある残像や分身と勘違いさせる。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を息をするかの様に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗の回復に生命力を吸収する。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親も猟兵である。



「ふぅ、これで悪党の刑事さんは終わりました。」
 引きずり回すのに使った救急車の中で、佐藤は一息つきながら呟いていた。
 戦場となっていた飲食ブースなどがある広場にも人が集まり、通常の活気を取り戻しつつある……そんな広場を見ると、その端で不安そうにしている人々が目に付いた。
「これで問題は無いと思うんですが……さっきの戦いに巻き込まれた人たちをどうしましょう?」
「あぁ、あんたらに罪があるって言ってその人らを操ってたんだって? ったく、やり方が汚いね。」
「ええ、本当に……。」
 七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)の怒りのこもった声が救急車の中で響き、チル・スケイル(氷鱗・f27327)も心配そうに窓から一団を眺めていた。
「あの方々に植え付けられた罪の意識を癒すには、どうしたら」
「はっはっは! なに、それなら難しいことではないぞ!」
 高笑いとともに後部座席から言い放つ御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)に、佐藤は首をかしげながら言葉を返す。
「難しくない、ですか?」
「そうだ。ここはもともと非日常の空間なのだからな、あれもショーの一つと思わせればいいのだ!」
「……具体的には?」
 七星の問いに、御形は自信満々にポーズを取りながら言い放った。
「また一つ、あ奴らを巻き込んでショーをすればよい!」

「はぁ……まいったなぁ。」
「お父さん、どうしたの?」
 広場の片隅でため息をつく父親を見上げる子供。
 ワンボックスカーでの暴走ってどんな罪になるんだろう……と落ち込む父親だが、無理やり笑顔を浮かべ、
「あぁ、何でもないよ。ほら、次はどこへ行こうか。」
「んー、えーっとねー……。」
 子供が悩んでいると、その姿が影に包まれる。
 何事かと父親が顔を上げると、エンジン音と共に近くのアトラクションの屋根を跳び越して空を飛ぶ救急車の姿があった。
「なっ!?」
 大音量とともに人の居ない場所へと降り立った救急車は、咄嗟に切られたハンドルにドリフト状態になり、タイヤから派手な火花を散らしながら横倒しになりかけて……ギリギリ倒れずに、片側の浮いた車輪を道路に付けて止まった。
 咄嗟に子供を抱きかかえていた父親も、思わず胸をなで下ろす。
「……おお、止まった。」
「ねー、誰か出てきたよ?」
 子供の声に見てみれば、バンと勢いよく開いた扉から、頭に黒い角を生やした悪役といった雰囲気の浅黒い顔に眼帯をした女性が現われる。
 周りにいる人々を見渡しながら降り立つと、足元や周囲に紫の花びらが舞い散って、
「イービルゴッド様の、御成ーりー。」
 ……可愛らしい声に目を向ければ、その足元から花びらをつまんでは扇子で扇いで飛ばす、ナース姿の少女がいた。
「うむ。演出ご苦労だったな、メカナースよ。」
「えへへ、ありがとうございます!」
「だが、次はもっと優しく運転しておくれ。あの屋根を飛び超えた時、妾の角が救急車の天井に突き刺さってしまうかと思ったぞ?」
「解りました、次は身体ごと突き刺さるくらい頑張ります!」
「そうではない!」
 そんな2人、御形と佐藤の漫才じみたやりとりに、周囲の人々の笑いが起きる。
「さて……今笑った者どもには、妾の世界征服の手伝いをしてもらうとしよう。」
「手伝ってくれる子はいますか? 今イービルゴッド様を手伝ってくれれば、このお菓子をあげますよ!」
「はっはっは! 妾は寛容である、人を脅して使うような事は嫌いでな!」
「そういえば、手下の刑事さんはそういうことをしてましたね?」
「うむ、彼奴に任せるのは早すぎたようだ。まぁ今頃は……」
「そこまでだ、イービルゴッド!」
 鋭く声が響き、現われたのは赤と青の2人の女性。
 腰に六振りの刀を差した赤い髪を纏めた七星と、青いポニーテールを揺らして長銃型の杖を構えるチルだった。
「む。早いなセブンスター、そしてアイスドラゴンよ。」
「はっ、私の天魔流剣術にかかれば造作も無い。」
「イービルゴッド。あなたの配下の刑事はそろそろ、天国に着いた頃でしょう。」
 あぁ、あいつのことか……いや、あいつは地獄の方が似合うだろ、と観客が心の中でツッコミかけたその時、イービルゴッドの戦慄の篭もった呟きが響いた。
「なん……だと……? あの恐ろしい天国に、送っただと?」
「君たちにとってはそうかも知れないな。なにせ、地獄は君たちの家だからね。」
「ですので、刑事の魂が天国へ行けるよう、様々な方法で弔いました。身体を棺に入れ、お花で飾り、お線香をあげ、念仏を唱えましたからね。」
「何と、恐ろしい……それではあいつは、天国へ逝ってしまったのか……!」
「逝っちゃいましたねー。なむなむ。」
 聞けばいわゆる仏教式の弔い方法だが、それを淡々と説明するチルの言葉を怖がる御形の隣で手を合わせて拝む佐藤の姿に、観客から笑いが溢れている。
「さぁ、次は君の番だぞ、イービルゴッド。」
「ふん。妾の手下一人討ち取ったところで、お主らが妾に勝てるか?」
「試してみなければ解りませんよ。それでは、いかせていただきます。」
 すらりと刀を抜いた七星と対峙する御形……そして、丁寧に言葉を連ねたチルの撃ち放った氷の魔力弾が御形の足元に突き刺さるのを合図に、戦いが始まった。
 派手に刀を振るう七星の斬撃を手で受け止め、傷を気にせず殴りかかる御形の足元をチルの放った氷が飛び散る。
「さぁイービルゴッド様を応援してくれる子にはこの飴をあげますよ!」
 そうして笑顔で飴を配る佐藤が観客たちを見て回れば、不安そうな顔をしていた人々はすっかり笑顔に変わっていた。
「ふふ、これなら大丈夫ですね。」

 邪神刑事のやったことも、このショーの一部……最後に笑えれば、それでおしまい。
 あえてわかりやすい子供向けの劇に仕立て、楽しかったねと振り返れば記憶も上書きされていく。
「成敗!」
「ぐああああ、やーらーれーたー!」
 ……悪は討たれて、さぁお終い。
 皆の拍手で、遊園地の一角で起きた騒動は幕が降りた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2022年02月28日


挿絵イラスト