【サポート優先】地図より始まる下水道探訪
これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。
●魅力溢れる下水道
地図を作ろう――そんな声がダストブロンクスに住むバイオモンスター達から上がったのはつい最近のこと。
地上との交流はかつての大戦後に始まったものの、下水道に足を運びたがる者はそうそう居るまい――とダストブロンクスの者達は考えていたが、時折巻き起こる事件で猟兵が足を運ぶようになってから、「スーパーヒーローが来るのだから地上からも来たがる者達が出るのでは?」との意見が少しずつ広がっていたのだ。
バイオモンスター達にダストブロンクスの地図は必要ない――が、「観光客」には必要だ。そのための地図作り。しかし今度はノウハウが無い。
バイオモンスター達は頭を悩ませるばかりだった。
●ヒーローズアース・20thラウンド
「ダストブロンクスの皆さんの素晴らしいお心がけを少しでもお手伝いできればと思いまして、今回の依頼のご案内です!」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は過去事件を扱ったことでダストブロンクスに縁がある。今回はバイオモンスター達直々の依頼だった。
「今、ダストブロンクスではバイオモンスターさん達が『地図作り』を始めようとしているようです。ダストブロンクスは広大な下水道迷宮ですからね、普通の人が何の準備も無しに足を踏み入れてしまうと、あっという間に迷子になってしまいます」
猟兵達はグリモア猟兵の導きがあるし、猟兵自身の知識や技術でどうにでもなる。そのためこれから作ろうとしている地図は地上からの一般来訪者向けの地図になるそうだ。
「ですから、初めての人でも迷わないような『地図』を作ってお出迎えしたいそうなのですが、地図をどう作ればいいか分からないそうなので、皆さんで地図作りのお手伝いをしてあげてください!」
猟兵が手取り足取り教えるでも、自ら実践し学ばせるでも、好きな方法で構わない。地図を作ることでダストブロンクスの住人達に少しでも技術が伝われば――。
「ですが、ダストブロンクスは過去の戦争にて戦場となった場所の一つです。何処かにまだオブリビオンが潜んでいるかもしれません。密かに現れた者達はバイオモンスターの皆さんでも気づいていないかもしれませんので、地図を作る過程でオブリビオンが潜んでいる怪しそうな場所がないか、探ってみてください」
例えば、同行するバイオモンスター達の記憶にない場所が出現したら――そこは秘密裏に作られたオブリビオンの隠しアジト、なんてことがあるかもしれない。
「バイオモンスターさん達の住む場所をより平和にしていくためにも、今回の依頼にご協力をお願いします!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
地上はハロウィンで盛り上がっているようですが、今度は紛う事無き地下でした。
●フラグメント詳細
第1章:日常『知られざる文明のススメ』
地図という一つの文明を新たに生み出そうとしているバイオモンスター達を手助けしてあげましょう。
その中で怪しい場所をもし見つけたら――。
第2章:集団戦『『海を統べる者の従者』アクア・ガールズ』
そこはオブリビオン残党の隠しアジトでした。
バイオモンスター達に被害が及ばないよう、アジトを潰してしまいましょう。
猟兵達が戦っている限り、アクア・ガールズ達は猟兵を狙ってきますので守りはあまり考えなくてもいいですかねえ。
なお、周りにあるパイプやらは突然下水が噴き出す恐れのあるトラップになっていますので、対処を考えておくといいかもしれません。
第1章 日常
『知られざる文明のススメ』
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POW : 体力や筋力を活かして文明を調査・体験する
SPD : 身に付けた技能を駆使して文明を調査・体験する
WIZ : 知識や魔力を活かして文明を調査・体験する
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グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)
●使う者のための地図
「地図なんてものはねぇ、あんたが踏み越えて来たもの、見てきたこと、感じたことを書いてきゃそれでいいんだよ」
「は、はぁ……そういうものなんですか」
グレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)は丸一世紀を超えて生きてきた己の生き様を示すようにバイオモンスターの男へ地図作りを指南する。それはぶっきらぼうに見えて、実は的を射たアドバイスでもあった。
「ほら、さっさと行くよ」
「は、はい!」
グレナディンは背中に男を連れて下水道迷宮を歩き始める。何せ現役の猟兵だ。足腰だって衰えちゃいない。
後ろの男は方眼紙を手に、歩いた通りに線を引き地図の形を作り始める。それは紛れもなく地図――地図なのだが。
「あんた、あれは何だい? 天井近くのパイプに穴が開いてるじゃないか」
熱心に線引きをしていた男はグレナディンが指差した先を見る。穴開きパイプとはそれだけでは欠陥品。しかし男が言うには、
「あれは大雨時の排水パイプなんですよ。雨水で下水が溢れそうになった時に、向こうの弁が開いてこちら側へ下水が流れて、あの穴からシャワーみたいに落ちて合流するんです」
「へぇ……そりゃ、さぞ見応えがあるんだろうね。……あたしら猟兵だって、この下水道にはそんなに詳しいわけじゃないんだよ。だからあんたらに聞きたいこともある。だが、あんたらだって何時でもガイドができるわけじゃないだろうさ。そんな時に、下水道の構造だけじゃなく、ちょっとした豆知識も含んだ地図があれば……どうだい、客は喜ぶと思わないかい?」
「……あっ、そうですね、確かに……」
観光地にあるガイドマップが実際の地形をデフォルメしているように。何も正確に描くばかりが地図ではない。バイオモンスター達の目的を鑑みれば、必要なのは迷わないだけの位置情報と、付随する観光情報。それがグレナディンの言う「見たこと、感じたことを書けばよい」という指南の真意だった。
「……なんか俺、少し自信が出てきました!」
「そりゃよかったよ。……さ、客が見たがりそうなものを、もっと色々教えておくれ」
「はい!」
男の声には次第に自信が溢れ出るようになっていた。グレナディンが語る地図の極意は、確かにダストブロンクスの文明に受け継がれていくことだろう。
成功
🔵🔵🔴
セシル・ローズキャット(サポート)
『神様なんていないわ』
『あなたみたいな人、嫌いよ。だからここで終わらせるの』
ヴァンパイアの父と修道女の母に大切に育てられた、ダンピールの少女です。
母が同じ人間に迫害されてきたため神を信じず人間嫌いな性格ですが、猟兵としての仕事には真剣に臨みます。
普段の口調はやや大人びた感じですが、親しみを覚えた仲間に対しては「ね、よ、なの、なの?」といった子供らしい口調で話します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、依頼の成功を目指して積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはマスターさんにおまかせします!
●上と下の間には
「地図が作りたいのね。なら少しだけ、手伝ってあげるわ」
「ありがど~ゼジルぢゃ~ん!!」
困り果てていたバイオモンスターの女はセシル・ローズキャット(ダンピールの人形遣い・f09510)に泣きついていた。ずりずりと頬ずりされるのがちょっとだけ鬱陶しい。
明らかに成人しているであろういい大人だが、これではどちらが年上かわからない。セシルは女を宥めてから下水道の中を歩いて回ることにした。
ダストブロンクスは下水道と一言で言うには収まらないほど複雑な構造をしている。水路とパイプにタンク、上層と下層を行き来するエレベーターと、立体性には事欠かない。
「どうずればいいのぉ~!」
女は努力の跡を見せる紙束を足元にばら撒き、がっくり膝をついていた。セシルが見ると、上層と下層のそれぞれの地図が描かれていたようだが、エレベーターの位置を基準として重ね合わせてみると、水路やパイプの位置が合ってこない。
「縮尺は合わせてるのかしら?」
「あぃ、目盛り一つ分をこの長さにして……」
真っ先に思いつく不具合を女は否定する。その言葉を信じるとすれば、セシルは別の要因を考えなければならない。
「ぅわぁ~~ん!!」
その間も女は泣きべそをかいていた。うるさくて考えが纏まらない――セシルは不快を覚えるも、不意に襲ってきた違和感が不快を塗り潰していた。
「少し黙っててくれるかしら?」
「ぴぃ! あぃ……」
怒鳴りつけられた子供の如く女は黙る。言われて黙るだけ大人と言えるが、そんなものは褒められたものでも何でもない。
女を黙らせたセシルはシンフォニックデバイスを手にすると、空間に歌声を届けた。澄んだ歌声に女は思わず聞き入っていたが、セシルは別に即席コンサートを開きたいわけではなかった。
声は下水道内を反響してセシルの耳に返ってくる。セシルは目を閉じ、音の一つ一つを聞き分けて。
「……わかったわよ。上層と下層の間は、きっと思っているより分厚くて……」
セシルは一枚無地の紙を取ると、黒鉛をさらさらと動かして図を書き始める。そして出来上がったものを上層と下層の地図の間にサンドイッチすると、諸々の入口と出口がぴたりと合った。
つまり、水路やパイプは上層から下層へ直通しているわけではなく、上層からすれば床、下層からすれば天井の中をうねりながら届いているということだ。
「多分、こういう構造になってるの。気付かないものなのかしら、こういうの」
「考えたこともなかったですぅ~……」
思い返せば、エレベーターに乗っていた時間も妙に長かった気がする。地図、ひいては地形に然程興味を示したことのなかったバイオモンスター達にとっては、それは当然の盲点だったのかもしれない。
「この調子で行くわよ」
「あぅぁ~、頼りになりますぅ~」
女はへこへこしながらセシルについて歩く。これではどちらが地図作りをしているのかがわからないが――。
(ダストブロンクスって……思ったよりも、隠し部屋とかが作りやすそうな気がするわね。注意しておかないと……)
グリモア猟兵の言葉も忘れてはいない。セシルは歌声を頼りに下水道を進み、猟兵としての役目も果たそうとするのだった。
成功
🔵🔵🔴
桜雨・カイ(サポート)
口調は年齢立場変わらず丁寧語です。他の人との連携も歓迎
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから。
まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。
もふもふしたものがあれば満面の笑みでさわりに行きます
●地図と共に成長を見た
ダストブロンクスの住人はやる気さえあれば誰でも動く。
「よーし、頑張るぞー!」
大人達が地図作りをする……なら僕だってやってやる! そんな意気込みでバイオモンスターの少年は立ち上がった。
「立派な心意気に感服致しました。不肖、桜雨カイ、是非あなたのお役に立ちたく馳せ参じた所存――」
「うん、よろしくね!」
少年の地図作りを手助けするのが桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)の本日のお役目。年齢はおそらく少年のほうが十以上も下だろうが、カイは決して少年を軽んじることなく、その強い意志を尊重していた。
カイと少年、下水道の二人旅が始まる。少年は少し進んでは立ち止まり、辿った地形を方眼紙の上に起こしていく。細かく丁寧に作られていく地図には子供とは思えぬ落ち着きがあった。
少年が地図を描き込んでいる間は、カイは周辺の警戒に当たる。オブリビオン残党の潜伏が懸念されている今回の依頼。万が一にも少年に怪我があってはならない。
「ここは描けたよ。もうちょっと先に行ってみよう」
「承知致しました」
少年の描き起こしが終わると、二人はまた下水道を進む。頗る順調に見えた旅路だったが――下水道は容赦なく少年に困難を突きつけてきた。
「この先……えぇーっ!? 多分、上に行くんだよね……?」
「そう思われますね。しかし、高い……」
カイは少年と共に頭上を見上げる。急に開けた空間にはどばどばと下水が滝のように流れ落ち、壁に備え付けられた貯水タンクは空間に合わせて巨大化、数々のパイプがぐにりと曲がって垂直に伸びている。
少年は左右を見回すが、視界はすぐに突き当たりで止まる。それを記して地図を埋めたはいいものの、さらに地図を広げるには上を目指すしかない。
「どうしよう……」
「こんな時のために私がいるのです。さ、どうぞ私の背中に」
カイは身を屈めて背中を少年に差し出した。少年がその意味を理解してカイの背中におぶさると、カイはすっくと立ち上がって目指すべき先を見上げる。
「しっかり掴まっていてください」
「わかった……!」
少年が自分の体に固定されたのを確認すると、カイは上方に伸びるパイプに飛びついていた。だが少年の分だけ身は重く、普段の跳躍力は出せていない。
カイはその不利を、念糸を飛ばしてカバーする。しゅるりと指先から飛んだ糸はパイプにくるくる巻き付いてカイの体を空中で支える。巧みなロープワークから糸を手繰ってパイプまで辿り着くと、さらに上部へ設置された貯水タンクへと跳んでいた。ここでもまた糸を飛ばし、留め具の僅かなでっぱりを頼りにカイは体を宙吊りにする。
振り子の要領で壁に向かっていく体を、がしんと足で着壁して、垂直移動を糸のみでこなす。その途中で少年の様子をふと確認すると、ぎゅっと目を閉じて恐怖に耐えているようだった。
「ご立派ですよ。もう少しの辛抱です」
跳躍が必要なのはもう一度だけ。貯水タンクの上に乗ったカイは上部より流れ落ちる下水の出口を終着点と定め、空中に踏み切っていた。
一瞬体に襲い掛かる無重力感。落ちてしまえば、たとえ着水したとて大怪我は免れない。カイは上だけを見て、糸を下水の出口に放つ。
糸はしゅるると出口の内部に見えていた設置物に引っかかった。壁への到着は速度が最も上がる瞬間だ。
ダァン、とカイは振動音を下水道に響かせながら、速度を一気にゼロにして着壁する。体に痺れが走ったが、決して少年に無理はかけまい、と地形からの負荷に耐えていた。
体が落ち着くと、カイはゆっくり糸を上っていく。そうしてついに辿り着いたダストブロンクスの上層はまた広い。
「到着しましたよ」
「本当!? ありがとう!」
少年は目を開いて自分の居る場所を確認すると、安心した表情でカイの背から降りる。
「凄いや! ……んと、どれくらい上まで来たんだろう」
「それは地図を作り上げていけば、自ずと分かることかと」
「そうだね! じゃあ、紙を別のに変えて……」
少年は新しい方眼紙を取り出して、まずは最初の一歩を記す。優しく見守るカイは、少年の地図の完成までを見届けることに異存なく。
二人旅はもうしばらく続くようだった。
成功
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第2章 集団戦
『『海を統べる者の従者』アクア・ガールズ』
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POW : アクア・リヴェンジャー
全身を【倒れた仲間の体で構成する水のオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【戦闘不能者数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD : アクア・ウェポン
装備中のアイテム「【アクア・ウェポン】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ : アクア・ボール
【周囲の水を集めて作ったアクアボール】を降らせる事で、戦場全体が【水中】と同じ環境に変化する。[水中]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
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●清浄なる彼女達
バイオモンスター達は猟兵達の力を借りながら地図をいくつか作り上げた。文明の最初の一歩にバイオモンスター達が歓喜する中、猟兵達は地図に秘められたある事実に気付く。
繋ぎ合わせると、不可解な空間が炙りだされていた。パイプやら水路やらはごく小さなものが繋がっていたが、小さいが故に見向きもしなかった謎の場所。
猟兵達は急ぎ現場に向かい、周辺を丹念に調査する。その結果――。
隠しスイッチの発見と共に、現れた隠し扉。進むとそこは、アクア・ガールズの隠しアジトとなっていた。
ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。
服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」
《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。
《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!
《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。
◆集団戦
沢山いるなら、ビビ、得意かも。
ひゅ~ってお空飛んで行ってね、急降下で、ドーンっ!
怪力の技能を足に溜めて、着地のついでに足場も割っちゃおう。
鹿の足で蹴り飛ばしたり、ぼんぼん投げたりするよ。
轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、19歳の女です。
普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リステル・クローズエデン(サポート)
基本
援護主体。あくまでサポートですからね
潜
迷彩+目立たない+闇に紛れる
避
視力+第六感+見切り
ダッシュ、ジャンプ、空中浮遊など
防
オーラ防御、各種耐性。
武器受け
POW攻
呪剣・黒と
ユーベルコードを用いた接近戦。
鎧砕きや武器落としで戦力を削る。
SPD攻
クナイの投擲による援護射撃。
範囲攻撃、乱れ撃ち込みで
ユーベルコードも有効なら使用。
WIZ攻
ユーベルコードに
破魔、呪詛、恐怖を与える等を組み合わせ。
範囲攻撃することで足止めや
行動阻害を行う。
(コメディタッチシナリオでも、空気を読まず
基本的にはまともに行動します
ただ、ちょっとズレタことになるかも。)
口調 (僕、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
●アクア・ガールズの名の下に
「見つかった!?」
あらゆる者達の目を欺くべく、敢えて下水道を棲家とした――はずなのに。バイオモンスター達が新たに築き上げようとしている文明が、オブリビオンの残党、アクア・ガールズ達を暴き出したのだ。
「顔に似合わず狡猾なのね。――容赦はしないわよ」
先陣切って突入した轟木・黒夢(モノクローム・f18038)を前にして、アクア・ガールズ達は水を操り拳銃を象ると、両手持ちで狙いを定めて我武者羅に引き金を引いていた。
水鉄砲と呼べば可愛いものだが、実態は高圧縮された水泡弾を放つ殺人兵器。振りかざす得物は己が拳という黒夢に対し圧倒的有利な条件で発射された水泡弾は一直線に黒夢へと向かう。
「雷羽よ――穿て」
声はアクア・ガールズ達が水の拳銃を取るのとほぼ同時に、ひっそりと戦場に響いていた。黒夢の後方よりリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)が放つ雷撃のクナイが八本飛翔し黒夢の両脇を抜けていくと、水泡弾と衝突して飛沫に変えていく。
足掻いても避けられぬ初弾群をリステルが援護射撃のクナイで散らし、黒夢に僅かな猶予ができた。迫り来る次弾、次々弾には黒夢の反射神経が作動して、稲妻を彷彿とさせる足の捌きで掻い潜っていく。
アクア・ガールズ達が構える銃口は黒夢を追って右往左往。水泡弾は射出する度躱されて、黒夢の進撃は止まらない。
どこから撃っても当たらないのではないか――アクア・ガールズ達の脳裏にふと過った絶望は急速に膨らみ、引き金にかかる指を硬直させてしまっていた。そうなれば三倍に増幅された射程も威力も意味を成さなくなり、
「――シッ!」
「ぃぎゅっ!?」
恐ろしい速度で放たれた黒夢のジャブが容赦なくアクア・ガールズの顔面に突き刺さった。スッと通った鼻筋が陥没するほどに凹まされた顔面で吹き飛ぶアクア・ガールズ。彼女は秒を待たずに水へと変わり、死の間際の苦しみも、無様な顔を晒す羞恥も無く消えた。
黒夢は手当たり次第にアクア・ガールズ達の顔面を殴りつけていく。あらゆる拳が一撃必殺の破壊力を持つ黒夢とは、アクア・ガールズ達にとって災害級。偶然黒夢の近くに居てしまった運の悪い仲間達を犠牲にして、残るアクア・ガールズ達は逃げ延びる。
「敵が固まってきましたか……ヴィヴィさん、出番です」
「はぁ~い、ひゅ~ってしてドーンってするね!」
ヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)はリステルの声に応じて宙に飛び立つ。隠しアジトという直方体の空間を最大に生かした飛行経路で限界まで加速すると、突撃の直前にくるんと前方へ一回転しながらアクア・ガールズの集団に怪力を溜めた鹿の足を向けた。
「上から――」
「ドーンっ!」
ヴィヴィ自身が口でつけた効果音は愛らしくも、その着地の破壊力は隕石に等しく。直下の数体を巻き込みながら床を乾燥した大地のようなひび割れに破壊する。砕けた床は叩き込まれたヴィヴィの怪力に押し出されるように盛り上がり、その上に立っていたアクア・ガールズ達を宙に跳ね上げた。
拠り所を完全に失ったアクア・ガールズ達は再び地に足を付けるまでのいくらかの時を無為に過ごすことになるが、その隙をヴィヴィとリステルが逃すはずがない。リステルはヴィヴィの着地に合わせて握り込んだ手の中から飛苦無を取り出し、アクア・ガールズ達が自由を失った瞬間に放射状に投げ放った。
跳ね上げられる勢いを計算ずくで放たれた飛苦無はアクア・ガールズ達の胸の中央へと到達し、そのまま一気に穿ち射抜く。ぽっかり穴の開いたアクア・ガールズ達はまるで心までも失ったかのように唖然としながら水になり、人の形を崩していった。
リステルの飛苦無が乱れ飛ぶ中、ヴィヴィはより高く跳んでリステルの狙いから外れたアクア・ガールズ達目掛けて飛翔する。慎ましく隠された腕がアクア・ガールズ達に向かっていくが、秘密は秘密のままにその腕はライオンの頭部へと変形しており、アクア・ガールズ達の華奢な体に牙を剥いた。
「ひぃ――」
「がぶぅ」
噛み付いた瞬間に上下の牙がガチンと鳴った。気が付けばアクア・ガールズは胴を境に上下に食い千切られており、それぞれが水へと戻っていく。
「水を……噛むって……こんな感じ……?」
ライオンの口がガチガチ音を鳴らす度にアクア・ガールズが喰われていく。だが食らいついて残るのは水ばかり。名が体を表す水の少女達は妙な歯ごたえをしていたが、変に血や肉が混ざるよりはマシに思えてヴィヴィはライオン頭を振り回していた。
破壊された床にはアクア・ガールズ達の残滓の雨が降るばかり。あとはリステルが放っていた飛苦無が役目を終えて、からんと床に落ちるだけだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
セシル・ローズキャット(サポート)
『神様なんていないわ』
『あなたみたいな人、嫌いよ。だからここで終わらせるの』
ヴァンパイアの父と修道女の母に大切に育てられた、ダンピールの少女です。
母が同じ人間に迫害されてきたため神を信じず人間嫌いな性格ですが、猟兵としての仕事には真剣に臨みます。
普段の口調はやや大人びた感じですが、親しみを覚えた仲間に対しては「ね、よ、なの、なの?」といった子供らしい口調で話します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、依頼の成功を目指して積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはマスターさんにおまかせします!
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
西院鬼・織久(サポート)
※過度なギャグ、性的な要素のあるシナリオはNG
【行動】
オブリビオン狩が最優先
口調等ステータス参照
五感と第六感+野生の勘で状況を把握し敵行動を予測
罠や逃走する敵の追跡などは戦闘知識の応用で対処する
「闇器」を場面に応じて使い分ける
武器は怨念の炎(呪詛+生命力吸収)を纏い継続ダメージ付与
先制攻撃を仕掛け狭い場所でも縦横無尽に動き回り死角から攻撃
殺気を抑え暗殺を行う事もできるが、大抵は特攻紛いの攻撃特化
集団にはUCやなぎ払いを範囲攻撃に広げるか、単体を夜砥やUCで拘束して振り回して周囲をなぎ払うなどで攻撃
敵の攻撃は残像などのフェイントや武器受けで受け流しカウンターを行う等全ての行動を攻撃に繋げる
●知らぬ幸せ、知らぬ不幸
セシルが地図作りを手伝ったバイオモンスターの女は、皆で力を合わせて完成させた大きな地図に大層喜んでいた。泣きべそなんてどこ吹く風だ。子供のお守りのように苦労はしたが、見合うだけの報酬は受け取った。
だから真実は告げずにセシルはそっとその場を去り、駆けつけた他の猟兵達と合流する。
「やっぱりオブリビオンが潜んでいたのね……」
「過去ある限り、奴らは何処にでも巣食います。ダストブロンクスの住人に被害が及んでいないだけ良しとしましょう」
戦争で勝利を勝ち取った世界に於いてもオブリビオンの残党は各地に残る。世界平和を願ってやまない赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)だが、真の平和が容易でないことも理解していた。だから時には武器を取り、こうして戦場を目指している。
オブリビオンに対する感情は西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)のほうが冷静だった。オブリビオンとは狩るべき相手。それ以上でもそれ以下でもない。如何に人の形を真似ていようが、それがオブリビオンである限り織久は首を取りに行く。
「……そろそろよ。準備はいいかしら?」
先導するセシルが振り返り尋ねると、愛はオーバー・ハートブレイク、そしてハートフルソードという二振りのバスタードソードを握り締め、また織久は蠢く影の闇器「影面」を従えて、共に無言で首肯する。
セシルはからくり人形の糸に指をかけ、銘々準備は万全。地鳴り音に揺れる隠しアジトへと三人は飛び込んでいった。
「愛と正義――二つの力で、ダストブロンクスを守ってみせるの!」
信じる剣に宿る力は愛が貫くと決めた信念。戦うことでしか守れぬのなら、振りかざすことも厭わない。
「この下水道はあなた達のものじゃないのよ。だから――消えて」
セシルはアクア・ガールズ達の姿を認めるや、瞳に真紅を宿してヴァンパイアとなった。放たれる覇気に気圧されてアクア・ガールズ達は腕で身を庇う。
現れた「二人」もまた、紛れもなく自分達を滅ぼす敵。仲間達はもう何十人も散らされた。
挙句、守るだの消えろだのと言いたい放題。これ以上、好き勝手されてなるものか――。
「みんな纏めて、殺してあげる……!」
怒りが恐怖に勝る時、アクア・ガールズ達は復讐者となる。あちこちにできた水溜まりは猟兵達に倒された仲間の残骸だ。それを足元より吸い上げて全身に水のオーラを纏わせる。
倒れた者の無念を背負い、アクア・ガールズ達は愛とセシルに狙いを付けた。水で作り上げた片手剣は倒れた仲間の分だけ速度を増す。新たな敵はたった二人――数でかかれば仕留められると踏んでいた。
「ほう、ならば殺してみせよ」
「――っ!?」
第三の声が背後より――集団の前衛陣がハッとして振り返ると、壁に張り巡らされたパイプを足場にした織久の影が、数体のアクア・ガールズに取り憑き焼いていた。
呪詛を込めた怨念の炎は水の少女ですら焼き殺し、蒸発した少女達の力を呑み込んで影はさらに伸びていく。
すでに交戦状態にあるアクア・ガールズ達の機先を制すべく謀られた一連の動き。愛とセシルが存在を露にして注意を引き付け、その隙に織久が壁に設置されたパイプの罠を逆用して裏へと回る。
全ては完全なる勝利のために。愛とセシルは織久の出現で生じた更なる隙を突き、集団へと駆け出していた。
「前と後ろ、同時に――っ!」
「怯まないで! 仲間の仇は絶対に討つ――!」
覚悟した者達が眉根を吊り上げ突っ込んでくる。包囲を押し退けんとアクア・ガールズ達は陣形を広げ、各々が標的とした相手に斬りかかった。
「見当違いも甚だしいわね」
アクア・ガールズ達の原動力は八つ当たりにしかなっていない。セシルは十指で素早く糸を操ってからくり人形に応戦させる。一見、からくり人形は腕を遮二無二振り回しているようだがそれらは全て、アクア・ガールズ達の斬り付けに対し垂直に払われていた。
剣の腹を打ちつけいなす。前方から入り乱れてくる激しい斬撃の雨を悉く回避していくうちに、根負けしたアクア・ガールズ達の動きが鈍くなっていた。それを察知したセシルは指の動きに変化を付けて、防戦一方だったからくり人形に足を出させた。
「――ぅぐっ!?」
剣を構える手元をすり抜け、からくり人形の蹴りがアクア・ガールズ達の腹に次々刺さっていく。ヴァンパイアの力が乗った重い一撃は容易に小柄な体を吹き飛ばし、転倒した者から順にべしゃりと水溜まりへ姿を変えた。
他方、愛はアクア・ガールズ達と剣戟を繰り広げる。左右より迫る斬撃は別個の意思から放たれるものであり不規則極まりないが、愛は瞬時の思考と直感で非対称の受けを可能とした。
「絶対に、退かないの……!」
アクア・ガールズ達が放つ剣を受け流しながら、しかし一歩も譲ることなく彼女達の前に立ち塞がる。ダストブロンクスの住人達に決して凶刃は向けさせない――愛には愛なりの意地があった。
恨みつらみを跳ね返していくうちにアクア・ガールズ達の手が止まりだす。纏ったオーラも消え失せて、それぞれが飾り気のない一体となったアクア・ガールズ達。オーラを再展開するまでの僅かな間に愛が踏み込んで左右交互に薙ぎ払っていくと、役目を果たさない剣ごと華奢な体が上下に分断された。
数を減らせば減らした分だけアクア・ガールズ達の剣は加速を続けたが、織久は剣そのものを近づけさせぬ速度で戦場を疾駆し、影の範囲を広げていた。たった一人の包囲であるのに、アクア・ガールズ達は反応が追いつかず織久へ剣を向けることすらままならない。
「……っ、消え――」
『何人たりとも死の影より逃れる事能わず』
織久が視界より消えた瞬間が死であると――教えられたとて逃れることは不可能だろう。織久が死角より伸ばした影はあたかも地獄へ引きずり込むかのように足へ触れ、瞬時に爆発を引き起こしていた。
自身が真っ赤に燃え上がることに気付けたアクア・ガールズはどれだけいたか。上がる悲鳴は爆破される仲間を見ての反応だ。そして攻撃は加速すれど防御は据え置きなのだから、爆破に耐える術はいつまで経っても見つからない。
アクア・ガールズ達の陣形は初動でこそ間を詰めた分だけ膨らんだが、後は押し戻されて縮む一方だった。べしゃべしゃと水音だけが大きくなって、ついにはからくり人形に蹴り飛ばされたアクア・ガールズが、影に追い詰められた仲間と背中合わせに衝突してしまい、
「きゃあ!」
蹴られた少女は水になり、押し出された少女は勢い余って影を踏んだ。呪詛に纏わりつかれて燃える炎は絶命まで時間がある分、爆破よりも質が悪い。
「いやあああぁあぁ……」
「苦しむのは、みんな嫌だもの……これでお終いね」
敵とは言え、苦しみ悶えて死にゆく様を見るのは忍びなく。愛が炎を叩き割るように斬り裂いて、最後の一体が間もなく消滅するのだった。
成功
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