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アポカリプス・ランページ⑯〜冷たい鉄の匣の中

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #フィールド・オブ・ナイン #マザー・コンピュータ #アポカリプス・ランページ⑯


「では、余も戦線に立つとしよう」
 グリモア猟兵、ロア・メギドレクス(f00398)は、戦支度を整えた。
「……ん?ああ、汝らか。丁度いいところにきた。汝ら、今から余と一緒に死地に飛び込んでもらうぞ」
 ロアは口の端を吊り上げて笑みながら、猟兵達へと告げた。

 曰く。
「うむ。戦争案件もいよいよもって詰めの局面へと入っておるのは汝らもようく知っておろ。で、だ。復活せし6体のフィールドオブナインが一角、マザーコンピュータ……これがだな、汝らを戦場に送りつけておるグリモア猟兵を抹殺する『グリモア必殺計画』なる企てをしておるというのだ。面白そうであろ?余もいく」
 ――というわけである。
 つまり、アポカリプスヘル世界を脅かすオブリビオンフォーミュラの一体、マザーコンピュータとの戦いだ。
「戦場は旧デトロイト。現在は敵の力によって侵蝕され、巨大無限戦闘機械都市と化している。……うむ、即ち戦場全域が敵の手の内ということであるな。空も海も谷も何もかもが敵の戦闘機械になっておるのだ。全方位からの攻撃に注意せねばならぬ。そして、この敵の猛攻を掻い潜りながら敵の本体へと至り、そして叩くのだ!
 ……うむ。敵の本体は必ず戦場に現れるぞ。今回の敵の作戦はグリモア猟兵を縊り殺すことであるゆえな、成功したかどうかを確実に確かめたいのであろ」
 敵は猟兵たちを迎撃すること以上に、グリモア猟兵の確実な抹殺を企てていると考えられる。
 戦闘機械都市の攻撃は苛烈で、それを乗り越えて敵の本体を叩かなくてはならない。将兵クラスのオブリビオンとの戦闘においては特殊な条件が付加された戦場であることは多いが――今回は、それと同時にグリモア猟兵が倒れぬように注意する必要もあると言えるだろう。
「うむ。普段であれば余は汝らを送り届ける仕事のみを担当しておるが、今回の敵はなんとグリモア猟兵を戦場に引きずり込み、一時的にグリモア能力を封じてしまうのだ。よって、敵を倒すまで余は帰れぬ」
 ロアは鷹揚に頷いた。
「とゆーわけで、汝らには王たる余と共に戦場に立つ栄誉を与える。滅多にないことであるぞ。光栄に思うがいい」
 グリモア猟兵はふすふすと鼻息荒く目を輝かせる。――本人は、至極やる気であった。
 しかして現実的に考えると、万が一戦場においてグリモア猟兵が倒れた場合、猟兵たちは戦場に取り残されグリモアベースへの帰還が不可能になってしまう。それを防ぐためには、戦闘中にグリモア猟兵が倒されないよう守らなくてはならないのだ。
「なに、万事余に任せておけばオールオッケーであるぞ。さあ、余の威光を知らしめにゆくぞ!同道せよ、頼もしき我が猟兵たちよ!」
 それをわかってかわからいでか、ロアは拳を突き上げながらえいえいおー、と声を張り上げる。

 かくして、グリモアは輝いたのである。


無限宇宙人 カノー星人
 ごきげんよう、イェーガー。お世話になっております。カノー星人です。
 フルスロットルが今回出す最後のシナリオだといったな。あれは嘘だ。

☆今回のシナリオにおいては、グリモア猟兵のロア・メギドレクス(f00398)が同行します。
 OPで記述した通り、グリモア猟兵が倒れた場合はベースへの帰還が困難になるため、なるべく守って戦いましょう。
 本人はやる気満々ですが、自分が倒れた場合のリスク自体は理解しているため無茶なことはしません。基本的にえらそうにしたり猟兵の皆さんを応援したりしています。

☆グリモア猟兵はあくまで舞台装置のため、必要ない場面での登場は控えてゆく予定です。
 お客様からの要望・指定があった場合に限り、当該のリプレイパートに登場いたします。(内容が不適切であった場合はマスタリング・不採用の対象となります。あらかじめご了承ください)

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「アポカリプス・ランページ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 このシナリオにはプレイングボーナス要項があります。ご確認ください。
 ☆プレイングボーナス……グリモア猟兵を守りつつ、増殖無限戦闘機械都市の攻撃を凌ぎつつ、マザーと戦う。
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第1章 ボス戦 『マザー・コンピュータ増殖無限戦闘機械都市』

POW   :    マシン・マザー
全長=年齢mの【巨大戦闘機械】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【出現し続ける機械兵器群】による攻撃を可能にする。
SPD   :    トランスフォーム・デトロイト
自身が装備する【デトロイト市(増殖無限戦闘機械都市)】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    マザーズ・コール
【増殖無限戦闘機械都市の地面】から、対象の【猟兵を撃破する】という願いを叶える【対猟兵戦闘機械】を創造する。[対猟兵戦闘機械]をうまく使わないと願いは叶わない。
👑11
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栗花落・澪
こんな状況になった以上は自分よりグリモア猟兵さんの方が大事なので
ロアさんに【オーラ防御】を付与
自分は工作に専念しつつもいざとなったら庇うつもりで

できれば少しでも安全は確保できた方がいいから
【指定UC】発動
ごく一部のエリアでもいい
木々で地形を上書きする事で戦闘機械の盾にしつつ
煌めきが目に見える程の高密度の花粉で視界を遮り
マザーの混乱を狙えたら

【空中戦】で攻撃の回避を重視しつつ多少の怪我は厭わず
【高速詠唱】で炎魔法の【属性攻撃】を撃ち
粉塵爆発からの、近くにある戦闘機械への引火、誘爆を狙いつつ
その混乱に乗じてマザーに急接近
フラスコごと撃ち抜くつもりで雷の【全力魔法】

ちょっと無茶したかなぁ…


黒川・闇慈
「グリモア猟兵にまで手を伸ばしてくるとは……色々と手管を考えてくるものです。クックック」

【行動】
wizで対抗です。
さて、ロアさんを守るために、ホワイトカーテンを渡して防御魔術を遠隔発動しましょう。どこから攻撃が来るか分かりませんし、防御魔術は球形に全方位展開しましょうか。
私は高速詠唱、全力魔法、呪詛、呪詛耐性の技能を用いてUCを使用しましょう。
あらゆる地面から戦闘機械が湧き出すのならば、広域を怨念領域で包んで侵食呪詛でまとめて蝕んで差し上げますよ。マザーコンピューターも諸共に、呪詛の海に沈んでいただきましょうか。

「デトロイトを呪いの海に変えるなどこれきりでしょうねえ……クックック」

アドリブ歓迎


鈴桜・雪風
メギドレクスさんの安全を確保しつつ都市一つ分の機械と融合したマザーを撃破する…
難題ですが、なんとかしてみましょう
「わたくしなりのやり方で、ですけれども。武威に働くのは探偵の本分ではありませんことよ」

【あの桜の下で会いましょう】で戦場全体を物理殺傷不可領域へ上書き
圧倒的質量と攻撃範囲を誇るマザーの体もこれでほぼ無意味
護衛対象を一息に殺傷される事態は避けられます

問題は
精神空間でもこの世界最高の頭脳であるマザーに敗北する可能性があることですが
「貴女は研究者であり戦闘―殺し合いは本分ではありませんね?それが貴女の弱点です」
これまで見て体験してきた「死」や「殺し」といったイメージをぶつけて精神を削ります



「グリモア猟兵にまで手を伸ばしてくるとは……色々と手管を考えてくるものです。クックック」
 黒川・闇慈(f00672)は降り立った床面の硬質な金属の感触を確かめながら、目の前に広がる光景を仰ぎ見る。
 それはまさしく鉄の檻。複雑に絡み合いながら聳え立つビル群はいずれも戦闘機械の塊と化し、猟兵たちを睥睨していた。
「凄まじいプレッシャーを感じます……ここはまさしく敵地ということですわね」
 睨みを利かす監視カメラ。照準を定める無数の火砲。鈴桜・雪風(f25900)は自分の身体へと浴びせられたレーダーポインターの赤い光点に眉根を顰めた。
「その上、わたくしたちの後ろにはグリモア猟兵。メギドレクスさんの安全を確保しつつ都市一つ分の機械と融合したマザーを撃破しなくてはならない……難題ですわ」
 実に難事件だ。課せられた条件の困難さに、雪風は苦笑いする。
「クックック……まあ、こういう仕事もたまにはいいでしょう」
 一方、闇慈の漏らした笑いは雪風と対照的に、事態を面白がっているようでさえあった。
「まさかこんな作戦を仕掛けてくるなんて……」
 そして、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は戦場を見渡しながら警戒する。
「でも。こんな状況になった以上は自分よりグリモア猟兵さんの方が大事です。しっかり守っていきますよ!」
 澪は一度振り向いて、この任務の防衛大将であるグリモア猟兵――ロア・メギドレクスへと励ますように微笑みかけた。
「汝らより余の方が大事などということがあるか!!」
 一方、当の本人はぷんぷんに怒っていた。
「よいか!余はたしかにグリモア持ちであるが、汝らと立場はそう変わらぬ。故に、余を守るなどということに気を向けすぎるな。まず自分の身を守り、そして敵を討つことを最優先とせよ!」
 余を囮にして敵を叩く作戦でもよいぞ、とロアは真面目な顔で提案する。
「ええ……」
「まあ……」
 雪風と澪の頭の中で、ほとんど同時に『めんどくさいタイプのグリモア猟兵』という思考が過った。
「クックック……お気持ちはわかりました。とはいえ、グリモア猟兵が重要なのは事実ですからね。どうぞこれを」
 その一方で闇慈は顔色一つ変えず、一枚のカードをロアへと押し付けるように渡す。魔術障壁機構・ホワイトカーテン。闇慈謹製の魔力防壁である。
「うむ。汝の心遣いに感謝する。――では、作戦を開始せよ!余は適当に逃げ回っておるゆえ、気にせず思いっきりやるがよい!」
 武運を祈る、と叫ぶロアは、素早く戦闘機械都市の路地めがけて駆けこんでいった。――彼もまたそれなりに戦場を経験した猟兵だ。本人がそう言うのであれば、心配の必要はないだろう。
「えーっと……はい、わかりました!」
「ええ、かしこまりましたわ。それでは……立ち向かうと致しましょう」
「では、参りましょうか」
 かくして、猟兵たちは戦闘形態へと移行する戦闘機械都市の様相を仰ぎ見る――!
《茶番は終わりましたか?》
 そして猟兵たちは、その中に浮かび上がった生体コアの姿を捉えた。
 ――フィールドオブナインが一角、マザーコンピュータである!猟兵たちを確実に抹殺するため、ここに本体を晒すリスクを犯しながらも現れたのだ!
「おや、もうお出ましですか……クックック。気が早いですね?」
《あなたたち猟兵の存在を、これ以上許しておくわけにはいかないのです。……さあ、増殖無限戦闘機械都市よ。私のデトロイトよ!猟兵たちを滅ぼしなさい》
 その瞬間、電磁パルスが迸る。
 マザーコンピュータの命令を受け取った戦闘機械都市は、その指令に従って駆動音と共に蠢き始めた。
 そして――おお、見よ!今まさに猟兵たちの眼前で戦闘機械都市を構成する無数の電子部品と歯車によって形を成そうとするのは、対猟兵戦闘機械である!
「そうはさせないよっ!」
「クックック……ええ、あなたがそうして『地面』から兵隊を出してくることは予期できていましたからね」
 ――しかし!
《……なんです、これは》
 次の瞬間、マザーコンピュータの生体コアはその表情を驚愕に歪めた。
 あらゆる観測機が空間内に異常を検知したのだ。大気組成が歪められ、戦闘機械都市内の空間におけるヒューム値が激しく乱れる!
「そうですね……強いて言うなら、『上書き』でしょうか」
 ――暗雲!
 マザーコンピュータは、空までもを鋼鉄の天蓋で包み込んだこの戦闘機械都市内部にあり得ないはずのものを見た。
 “黒い雲”が、都市内部の空間に突如として出現したのである。
「うん!悪いけど、ここは僕たちで抑えさせてもらうよ!」
 それと同時に、床面に張り巡らされた無数のケーブルを引き裂きながら木々が生え出したのである!
《これは……ユーベルコードによる空間支配権の上書き!》
「そういうこと!」
 【Clarus Virus/クラルス・ウィールス】――!栗花落・澪の行使するユーベルコードである。
 それは周囲の空間へと放射したユーベルコード出力により、周辺の地形を森へと変えるものだ。鋼鉄に覆われた戦闘都市を食い破るように、無数の木々がそこに屹立する――それはさながら人類滅亡後に文明が森に呑まれる様!芽吹く命が鉄の理を食い荒らす!
「では、そちらも沈んでいただきましょうか。クックック……大丈夫です。痛みは一瞬で済みますからね」
 更に、そこに吹き荒れたのは黒い暴雨である。“黒い雲”が――否、闇慈の繰る呪詛塊が、雨粒というかたちで呪いをもたらしたのだ!
「日は沈み雨が来る。生は消え死が現れる。暗く、黒く、どこまでも我らを包め亡者の嘆き……【亡域形成・怨呪大殺界】」
 ――芽吹く木々と、吹き荒れる黒い雨が、戦闘機械都市を塗り潰した。
「デトロイトを呪いの海に変えるなどこれきりでしょうねえ……クックック」
 立ち上がろうとしていた対猟兵戦闘機械は、木々の枝に絡め取られ、そして黒雨の呪詛によってその躯体を砕かれて起動するよりも前に崩壊してゆく。
《……よもやこのような戦術で私のデトロイトを攻略するとは……侮れませんね、猟兵》
 マザーコンピュータは、そこに展開される光景に困惑した。
「……」
 その時である。
「……揺らぎましたね」
 瞬間、戦闘機械都市の光景が再び色を変えたのである。
 澪のユーベルコードによって林立した木々が、その色を薄紅へと変じたのだ。
 それは――桜の花びらであった!
《……これもまた、空間掌握のユーベルコード》
「ええ。その通りです。……この幻朧桜は、わたくしが咲かせました」
 【あの桜の下で会いましょう】――。これもまた、周囲の空間へと放出したユーベルコード出力によって、周辺領域の性質を書き換える固有領域のひとつである。
 雪風のこの力によって形成された空間は、物理的な干渉を遮断し精神的な対話を行うための領域だ。
 ――それはまさしく『対話』のために用いることもあれば、『精神攻撃』の一手として仕掛ける場合もある。
「少しお話いたしましょう、マザー」
《話……?》
 雪風は桜舞う中を一歩進み出た。
「ええ。……あなたがこれまで行ってきた所業について、思うことはないか、と訊きたいのです」
 ――そして、対峙する。
《思うこと……?……理解できません。私は真理のために、ただ永劫の時を思索に耽りたいだけなのです》
「そのために成した行いを、あなたは本当に理解していますか?」
 雪風はまっすぐにその眼差しをマザーコンピュータへと向け、そして詰った。
《……私が欲するは思索であって、その過程には興味はありません》
 しかしてマザーコンピュータは詰問を躱すようにただ首を横に振る。
「だから思うところはない、と。そうおっしゃるわけですね」
 だが――多くの人々の人生を捻じ曲げ、悲嘆と苦痛を広げ続けてきた“犯人”であるオブリビオンフォーミュラを、探偵たる雪風は逃さない。
「では、理解していただきましょう」
 その瞬間である。
 ――世界が、黒く濁った色へと変じた。
《……!》
 黒く粘ついた泥が突如吹き上がり、マザーコンピュータを捉えたのである。
『ああああ』
『死にたくない』
『いやだ』
『いたい』
『くるしいよ』
『あなたもしんで』
 蠢く泥濘はマザーコンピュータへと纏わりつきながら、そして嘆きの声とともに生体コアへと手を伸ばした。
 ――それは、これまでかかわってきた事件の中で雪風が感じてきた、死の記憶である。
 そして、雪風がこの空間内にもたらしたイメージは闇慈がここに呼び込んだ呪詛の力と重なることによって、より強固なものとして顕現していたのだ。
《な……ん、ですか、これは……》
「あなたが今まで見てこなかったものです」
 纏わりつく呪詛の群に困惑し狼狽するマザーコンピュータへと、雪風は突きつけた。
「貴女は研究者であり戦闘――殺し合いは本分ではありませんね?……だからこそ、ひとの死に触れてこなかった。それが貴女の弱点です」
「おや……クックック、機械も呪詛を恐れるものなんですね?」
《やめなさい――やめなさい!》
 そうして、マザーコンピュータは取り乱す。明らかに冷静さを失い、乱れた情緒で彼女は叫んだ。
 ――突きつけられた『死』のイメージと押し寄せる呪詛に、怯んだのだ。
「……今です!」
「はい!」
 その瞬間、硝子が砕け散るように世界が色を変えた。
 雪風が、展開した領域をかき消したのだ!そして、それと入れ替わるように――澪が飛び出したのである!
「ちょっと無茶するけど……いっくよぉっ!」
 澪はその手に握った輝く杖に、全身から魔力を収束させる――爆ぜ散る電光!澪は立ち並ぶ木々の枝を渡って、一気にマザーコンピュータへと間合いを詰めてゆく!
《く、っ……!》
 一方、マザーコンピュータはまだ呪詛より立ち直ることができていなかった。
「これで……どうだあっ!!」
 澪はその好機を逃すことなく、その懐へと飛び込みながら――剣でもって薙ぎ払うように、杖を振り抜く!
 迸る電光――ッ!!それは全身全霊の力をもって練り上げた高密度の魔力によって形成した、全力の攻性魔術である!
《……!》
 ザザ、ッ、ザ―――ッ!!迸る電撃をその躯体に受け、悲鳴めいたノイズ音を撒き散らしながら生体コアを乗せたマシンポッドが苦痛に身を捩るように痙攣する!
《どうやら、私はあなたがたを過小評価していたようですね……ここは一度下がらせてもらいます》
 だが、マザーコンピュータはそのダメージから素早く躯体を立て直すと、すぐさま後退を図った。マシンポッドからばちばちと放電現象を放ち猟兵たちを牽制しながら、戦闘機械都市の中へと後退してゆく!
「……逃れましたか」
「ふーっ……でも、あれならグリモア猟兵さんに手を出すような余裕もなさそうだね」
「まずはこちらが上手をとった、ということでしょうね……クックック」
 そして3人は顔を見合わせた。
「ですが、ここからあらためてメギドレクスさんを襲いに行く可能性も考えられますわ。ここはわたくしたちも一旦下がって護衛に回った方が得策かと」
 ここで雪風が提言する。――敵の目的はグリモア猟兵。次はそちらを狙って襲撃を仕掛けてくる可能性が十分にあるのだ。グリモア猟兵を守るのも任務のうちだということを忘れてはいけない。
「ええ、異論はありませんよ」
「うん。今回はそっちも大事だからね!」
 闇慈と澪は納得して頷いた。
 かくして、次の方策は固まった。3人は頷きあうと、任務を果たすべくしてグリモア猟兵の再合流を目指し、移動を開始したのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
意気軒昂なロア様のご加勢は心強い限り
ですがグリモア猟兵には増援の転移という大役も御座います
最後の砦としてどっしりと構えて頂けると、私達も安心して矢面に立てるのです

(宥めて、前線に向かい)

…さて、ナイン全滅を目指し、ああも啖呵を切ったのです
騎士として情けない戦いは出来ません

…用途申請、オブリビオンフォーミュラの撃破!

電脳禁忌剣の機能限定解除
【EMP】…電子攻撃属性の紫電纏う【大津波】放ち●地形破壊
地から生える戦闘機械を●蹂躙
(自身は電撃耐性持ち)

格納銃器の●乱れ撃ちスナイパー射撃でグリモア猟兵狙う空に逃れた敵を破壊しつつ脚部スラスターの●推力移動でマザーの元へ突貫
怪力で振るう剣で攻撃


ルドラ・ヴォルテクス
◎アドリブ連携OKです

【守護】
ロア、ヴァーハナ・ヴィマナをおまえに預けておく。
これはバイクにも盾にもなる、危機が迫ったなら、俺を呼べ、メーガナーダの最大速力で救援に向かう。

【吼える雷鳴メーガナーダ】
メーガナーダ発雷、電磁パルス領域展開、狂い墜ちろ!

マザーの機械群をスタンさせ、大型の建造物にはUCと機構剣エレクトロキュートの高電圧をプラズマ化し放ち穿つ。(地形ごと破壊する)

マザー本体へ肉薄したら、UCとラプチャーズの電磁パルス爆雷で周辺を麻痺、チャンドラーエクリプスを構え、プラズマの一刀を外装ごと両断すべく、振り下ろす。

全ておまえの思い通りになると思うなよ!この一撃で、光になれ!!!!


天城・千歳
【WIZ】
絡み・アドリブ歓迎
都市一つを丸ごと兵器化と。まあ、SSWの宇宙要塞で同じ事をされないだけマシですね。
デトロイト外周を囲う様にサテライトドローン群を展開し、通信・観測網を構築
「電磁フィールド出力最大!全兵装迎撃開始!」
敵先制攻撃を対空砲塔群、近接防御システムの【弾幕】【制圧射撃】【レーザー射撃】【対空戦闘】で迎撃、迎撃し切れなかった攻撃は電磁フィールドによる【オーラ防御】【ジャストガード】【火炎耐性】【電撃耐性】で防御
通信・観測網と愛鷹の観測機器を使用して【索敵】【情報収集】を行う。
並行して敵ネットワークに対し【ハッキング】【ジャミング】を行いつつ、収集した情報を【戦闘知識】【瞬間思考力】で解析し、UCを発動。
都市内の敵兵器を含む電気設備を軒並み制圧し、逆にこちらの戦力として使用します。
「ネットワークを使用した戦術はあなたの専売特許ではありませんよ」
マザーに対し掌握した兵器類を全投入して【一斉射撃】【弾幕】【制圧射撃】を行います。
戦闘後可能ならマザーの残存データを回収します。



「よし、いい勢いだ。よいぞ、猟兵たちよ!このまま勢いに乗り、かのオブリビオンフォーミュラを討ち果たすのだ!!」
 ロア・メギドレクスはホームラン予告をする大リーガーめいて、その手に剣を掲げながら叫んだ。不遜に嗤うその眼差しの先には、戦闘機械都市の支配者たるマザーの姿を捉える。
「さあ、今こそ王たる勤めを果たすとき!見るがいい、余のノブレス・オブリージュを!王たる余の威光を今こそここに示そう!」
 グリモア猟兵が斃されては大変なことになる、という前提を忘れたかのように勢い付くロアは、そのまま敵へと向けて前進し――
「お待ちください、ロア様」
 横からすっと顔を出したトリテレイア・ゼロナイン(f04141)にその道を遮られた。ロアは慌てて足を止める。
「むっ!余の進むべき王道を止めるとは……不敬であるぞ!」
 せっかくノり始めたところだというのに!ロアはトリテレイアへと文句をつける。
「申し訳ございません。しかしロア様、一度落ち着いてご再考いただきたいのです」
 対するトリテレイアはあくまでも真摯に、かつ紳士的に。暗君を諌める賢人めいてロアへと呼びかけた。
「意気軒昂なロア様のご加勢は心強い限り……ですが、グリモア猟兵には増援の転移という大役も御座います」
「……うむ。そうだな。たしかにこの場に於いて汝らを帰還させる術をもつのはこの戦場へ案内した余のみである。しかし安心せよ、余はあのような輩に遅れを取るつもりは……」
 しかしロアは食い下がる。……このような場で矢面に立たぬとは、王たる余の沽券に関わる!
「いえ、ロア様には、万が一我々の手が敵の喉元に届かなかったときの備えて最後の一手を打てるようにそのお力を温存しておいていただきたい」
 トリテレイアは更に押し込んだ。……ここでグリモア猟兵に不用意に動かれることはリスクの増加に繋がる。トリテレイアは何としてもその状況は阻止したかったのだ。
「ほう」
「そのように最後の砦としてどっしりと構えて頂けると、私達も安心して矢面に立てるのです」
「ふーん……なるほどなるほど。うむ、わかった。汝は余を担ぐのが実に上手いな。よい。では乗せられてやろう。なれば此度の余は汝の言うように最後の砦として構えておく」
 ロアは口の端を吊り上げて不敵に笑い、そして頷いた。
「なればトリテレイア卿。奴の撃滅任務は汝らに一任する。必ずやかのオブリビオンフォーミュラ、マザーコンピュータを討ち果たすのだ!」
「はっ!」
 ロアはえらそうな態度でびしりとその腕をまっすぐに掲げた。トリテレイアは跪いてみせるパフォーマンスでこの面倒臭いグリモア猟兵の機嫌を取る!
「そういうことだ。敵は俺たちで必ずなんとかする。ロア、あんた達グリモア猟兵は俺たちの命綱だ。倒れられたら俺たちも困る」
 その一方、ルドラ・ヴォルテクス(f25181)もまたロアへと釘を刺す。
「そこでだ。ロア、ヴァーハナ・ヴィマナをおまえに預けておく」
 ヴァーハナ・ヴィマナ。それはルドラの愛車でもある戦闘用自動二輪である。
「ほう。……なるほど、いいマシンではないか」
「これはバイクにも盾にもなる。……ここを押し込めば、防御障壁を展開することが可能だ」
 ルドラはマシンの挙動を手短にロアへと伝える。
「危機が迫ったなら、俺を呼べ、メーガナーダの最大速力で救援に向かう」
「ははは。冗談を言うでない。余が汝らの足手まといになどなるものか。安心せよ、余はしっかり後詰めとして構えておるゆえ、汝らは全力でぶつかってくるのだ!」
「わかった。こちらも前線を任されよう」
「では、行ってまいります」
「うむ。――では行け、猟兵たちよ!誉れある戦いぶりを見せつけるがよい!」
 そうして、ロアはきわめて偉そうに号令をかけるとヴァーハナ・ヴィマナのマシンへと跨り、そして機体を進ませた。
「――ぬうッ!しまった!ペダルに足が届かぬ!!ルドラ!ルドラ・ヴォルテクスよ!こういうとき、このマシンはどのように――――」
「……」
「……」
 遠ざかるロアの声を見送って、二人はあらためて浮かぶ敵の姿へと向き合う。
「……さて、ナイン全滅を目指し、ああも啖呵を切ったのです。仮にも王の御前。騎士として情けない戦いは出来ません」
「そうだな。……戦局はもはや大詰めだ。ここで必ず奴を潰す」
 かくして、トリテレイアとルドラはそれぞれに武装を展開する。
 そうして――戦場へと、飛び込んだ!

《……戦闘機械都市に指令を下します。攻撃対象、戦闘機械型猟兵。火力を集中し、速やかに撃滅してください》
 その一方である。
 マザーコンピュータは旧デトロイト市街地へと侵入していた猟兵との交戦を開始していた。轟音。火砲。四脚歩行型戦闘マシンと化した戦闘歩道橋や光学兵器搭載型の固定砲台と化した戦闘信号機、無数の火砲を内部に搭載した機構要塞と化した無数のビル群がそこに装備された火力を猟兵めがけて叩き込む。
「電磁フィールド出力最大!全兵装迎撃開始!」
 浴びせられる無数の火砲を迎撃しながら、天城・千歳(f06941)の戦闘用ボディはその先に浮かぶマザーコンピュータの姿を捉えた。
 接近する小型ミサイルの群れを近接防御システムで撃ち落とし、爆発するミサイルから生じた爆煙を切り裂きながら千歳は前進する。しかし、続けざまに戦闘歩道橋が千歳の眼前へと立ち塞がり、そしてその重量をもって躯体を踏み潰そうと仕掛けて来た!千歳はこれも対空砲塔群からの砲撃で迎撃した。
「都市一つを丸ごと兵器化と……凄まじい火力ですね、これは」
 千歳はマザーコンピュータの本体へと向けて進行しながら、視覚センサと各種レーダーを用いて周囲の状況を確認する――いずれの構造物も等しく要警戒レベルの熱源を備えている。千歳の電脳内で無数のアラートメッセージがポップした。千歳はそのシステムダイアログをすべて黙殺する。
「まあ、SSWの宇宙要塞で同じ事をされないだけマシですね」
 市街地どころかアポカリプスヘルの廃墟でこうなのだ。元々火力をもっている要塞が戦闘機械都市化されていたのならこれ以上の攻撃性をもって襲い掛かってきていたことだろう。ぞっとしない話だ。
 更に降り注ぐ弾頭の嵐に、千歳は搭載した対空砲塔群によって反撃する。ガァン、ッ!咆哮する砲身から撃ち出された砲火が光学兵器搭載型戦闘信号機を破壊する。
《ゆくゆくはそれも検討しましょう》
「いえ、結構です。面倒ごとを増やさないでください」
 スラスターを吹かし、千歳はスライドするように側面へ機動した。千歳が2秒前までいた地点が攻性武装化ビルから放たれた榴弾で爆発する。
《――機動兵器群、始動。猟兵たちを駆逐しなさい》
「……! 誘い込まれましたか!」
 辛くも攻撃を逃れた千歳であったが、回避した先にはマザーの指令によって立ち上がった機動兵器群が待ち構えていた!
 機動兵器は千歳へと照準を向ける。電脳内にポップアップするロックオンアラート。千歳は電磁フィールドを展開して攻撃に備える――その瞬間である!
「いいえ、そこまでです!」
「切り伏せよ――チャンドラー・エクリプス!」
 炎と刃が、そこに吹き荒れたのである!無防備を晒した側面より襲った破壊の嵐に、機動兵器群が爆散する!
《……増援ですか》
「ええ。猟兵の任務は常に協力体制が求められますから」
「フィールド・オブ・ナインの一体……、オブリビオンフォーミュラ、マザーコンピューター。おまえの企みも、ここで終いだ」
 そして炎を振り払い、トリテレイアとルドラは手にした刃をマザーへと向けた。
「二人とも、協力に感謝します」
 態勢を立て直した千歳は、ここで二人に合流する。立ち並ぶ3人の猟兵が、オブリビオンフォーミュラへと対峙した。
《数が揃えば私に勝てるとでも思いましたか。……あなた方がそうして徒党を組むことは、既に想定済みです》
 しかし、マザーコンピュータは表情一つ変えることなく猟兵たちを見下ろした。
《そう――あなたがた猟兵がどれほどの戦力をここへ持ち込んだとしても、私の増殖戦闘機械都市はそれを上回ります。……さあ、デトロイトよ。もう一度立ち上がりなさい》
 空間を疾る電離パルス――マザーコンピュータは戦闘機械都市全域へと再び指令を下したのだ。『戦闘態勢を取り、猟兵たちを抹殺せよ』と。
 そこかしこで響き渡る轟音――!それはマザーコンピュータ旗下の機動兵器群が再び立ち上がる音だ。その物量は今ほど猟兵たちが下したものを遥かに上回る!
《殺しなさい》
 そして、マザーコンピュータは都市全域へと張り巡らせたネットワークと繋がり、その殺意を行き渡らせた。
「……ええ、そうくると思っていました。ですから私は、この瞬間を待っていたのです」
 だが――ここで千歳が反撃の手を打つ!
《……なに?》
 マザーコンピュータは電子ネットワークに入り込んだ異物の存在を感じ取った。
 それは――千歳の仕掛けたハッキングコードだ!
「ネットワークを使用した戦術は、あなたの専売特許ではありませんよ」
 【プログラム・マスターコード】――。それは、ネットワークへと介入することで電子制御された機器を掌握する、ユーベルコードの領域まで高められた高度なハッキング技術である!
《……!》
 千歳の電脳はデトロイトに張り巡らされた電脳ネットワークに入り込み、そして戦闘機械都市の内包した電気設備へと手を伸ばしたのである!
《……ならば、それを断てばよいというこでしょう。……全戦闘機械の自律戦闘駆動プログラムを起動。同時に指示可能な全戦闘躯体をネットワークより遮断しスタンドアローン化します》
 だが、それに対してマザーコンピュータもまた素早く手を打った!戦闘機械都市の全てを掌握されるよりも早く、マザーは千歳の侵食が届いていない範囲の機械全てをオフライン化し独立させたのだ!結果、千歳の掌握した戦闘機械都市の機能は4割程度にとどまる。
《こちらからの指示は不可能になりましたが――それでもあなたがたを葬れる火力はあるはずです》
 戦闘機械都市に響き渡る無数の駆動音――。自律型戦闘機械と化した機動兵器群が、マザーと猟兵たちの反応を頼りにこの戦域を目指して移動を開始したのだ!
「なるほど、ネットワークから独立させることでこちらのハッキングを免れましたか……ですが、それでも!」
 しかしてこのネットワークの攻防において千歳の得た成果は決して少ないものではない。千歳は電脳によって掌握した戦闘機械都市群の兵器類へと指示を下した。それに反応して四脚歩行型機動戦闘歩道橋や電脳制御型無人操縦殺人トラックが駆動し、マザー旗下の機動兵器群へと対抗する!
《……掌握している機動兵器の量なら、こちらが上です》
 咆哮する鉄の巨人!戦闘機械都市より生まれた機動兵器の群れが千歳制御下の戦闘機構を掻い潜り、マザーのもとへと参じたのだ。その両腕に火砲を備えた戦闘マシンが、猟兵たちを睥睨する――!
「――甘いですね、マザーコンピュータ」
「ああ。――どうやら、俺達の脅威度を甘く見積もっていたらしい」
 しかして、その瞬間である。
《なに……!?》
「……用途申請、オブリビオンフォーミュラの撃破!電脳禁忌剣、機能限定解除!」
「メーガナーダ発雷。電磁パルス領域展開――狂い墜ちろ!」
 ――双雷、迸る!
 トリテレイアが抜き放った剣は、【銀河帝国未配備A式天災再現兵装/アレクシアウェポン・ディザスター】――その危険性によって禁忌の指定を受けた旧銀河帝国の遺せし超兵器のひとつ。電脳禁忌剣アレクシアである。
 それと同時にルドラが励起したのは雷を纏う力――即ち、【咆哮する雷雲/メーガナーダ】であった。
 ふたりの猟兵が発現したユーベルコードは、奇しくも同じ紫電の雷光として顕現していた。
《同質のユーベルコード同士が同調しあい、ユーベルコード出力を上昇させているというのですか……!?》
「理屈はわかりませんが、そのようですね!」
 トリテレイアが振るう電脳禁忌剣はその切っ先に激しく稲妻を纏いながら、そして爆ぜる光の津波として戦闘機械都市に打ち寄せた。紫電の波が要塞化したビルを打ち崩し、機動兵器群を残骸の底へ押し込める!
「俺達の力を計算などで推し量れると思い上がったのがおまえの過ちだ!」
 そして、ルドラはその手に握った剣を振り抜いた。機構剣エレクトロキュート。その刃から爆ぜ散った電光が拡散し、戦場へ集いつつあった戦闘機械群の電子頭脳をスパークさせた!
《……これほどまでの力とは!》
「どうやら、正確な戦力分析ができていなかったようですね!」
《く、……ッ!》
 怯むマザーコンピュータ本体へと、更に火砲が叩きつけられ、炸裂した。千歳の掌握する戦闘機械都市の戦闘機械群が追撃を加えたのである!
「卑劣な行いの報いを受けるときがきたのです。オブリビオンフォーミュラ!」
「如何なる策を弄したところで、全ておまえの思い通りになると思うなよ!」
 そして、電光を纏いながら飛び出す二つの影!片や白騎士トリテレイア、片や闘神ルドラ!――二人は迸る紫電のスパークを流星めいて後に引き、輝く軌跡を残しながらマザーコンピュータ本体へと肉薄する!
《……!》
「この一撃で、光になれ!!!!」
 火砲の集中砲火に晒される中で、迫るこの二つの紫電を止める方法はマザーコンピュータにはない。頼みの綱である戦闘機械群も、その半数近くのコントロールを奪われ、残る半数もほぼ機能停止へと追い込まれている。
 これを躱す手段は、今の彼女には存在していなかった。

 ――かくして、稲妻が爆ぜる!
《ああああああああああああああああ―――ああああああああ!》
 その中で、猟兵たちは悲鳴めいた激しいノイズを聞いた。
 そして――弾ける光の中から逃れてゆく敵の姿を見た!
「……退くつもりですか!」
「ここで逃がすわけにはいかない。決着をつけるぞ!」
「はい、残存データも回収したいところですからね――確実に、倒しましょう」
 だが、3人はそれを見逃さない。
 ――確かな手ごたえがあった。ここまでの交錯で、敵はもはや致命的と言っていいダメージをその身に受けたはずだ。
 ならば、猟兵たちがすべきことはオブリビオンフォーミュラの確実な撃滅である!
 猟兵たちは逃れようとするマザーコンピュータ本体の姿を追い、そして追撃戦へと移ってゆくのであった。

 決着の時は、近い。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ルパート・ブラックスミス
UC【黒騎士体現せし竜身】
竜属性の巨大鎧に身を覆う。

この姿は、戦争の最中で偽神細胞をもって竜になることを目指した機械兵器を取り込んだ力。
ロア殿、この力を竜と認めるか。
王竜の化身たる貴殿に認められるならば、あの機械の誉の一つとなろう。

ロア殿を背にUCで創造した突撃槍から雷【属性攻撃】【なぎ払い】【範囲攻撃】。敵兵器群の攻撃はロア殿を【かばう】為にも真正面から受ける。
王竜の前でこの姿をしているのだ、【闘争心】と【覇気】は漲るとも!

機械兵器群の攻勢が挫けたら更に重複変身。
【限界突破】した高速【空中機動】力で敵本体に突撃槍での【ランスチャージ】!

照覧あれ、王竜よ。
これがこの地獄で生まれし竜の力である!


ヴィクティム・ウィンターミュート
ふざけやがって…グリモア持ちを引きずり出すのは掟破りだろうが
考えなきゃいけねえことが増えた やってくれたぜ
どうやったかは知らねえが、そっちがその気なら付き合ってやる
誰も死にはしねえ…絶対にな

Void Link Start
ワールド・クリエイト──『Lost Eden』
数揃えねえと物量に対抗すんのはしんどいからな
半分は防衛に入れ!ロアを守んのが最優先だ!傷一つ付けるなよ!

さて、こっちも攻めねえとジリ貧だな
対猟兵戦闘機械に【ハッキング】、出来るだけ妨害を仕掛ける
武装の動きが鈍い間に兵士を向かわせて押さえる
敵の兵士を抑えれば、マザーに手が届くだろう
その首刈り取って、さっさと終わらせてやる!


ティオレンシア・シーディア
うーわぁー…グリモア関連への直接攻撃かぁ…
アルダワの時には未遂だったけれど、ついに出てきたわねぇ…
一応あたし元バウンサーだけど、こんな無茶苦茶なのは相手したことないんだけどなぁ…

何は無くてもまずはロボ軍団潰さないとねぇ。黙殺・妨害で○範囲攻撃釣瓶撃ちするわぁ。
…ここは相手の腹の中、でもって相手の特性上「うまく使わないと願いは叶わない」。てことは、かかってくる連中、もっと言えば壁も地面も「この場所自体」がマザーとネットワークで繋がってることになるわよねぇ?
帝釈天印の雷をベースにアンサズとハガルによる情報汚染・ラドとソーンによる伝達封鎖…塵も積もれば、中々処理が重くなるんじゃないかしらぁ?



《もはや、よもや――こちらに勝算はないと言えましょう》
 ――マザーコンピュータは、ひび割れたフラスコの中から半ば崩壊しかけた戦闘機械都市の情景を仰いだ。
 しかし。
《ですが、ただでは還りません。――なんとしても、目的は果たします。グリモア猟兵の抹殺をもって》
 それはフォーミュラとしての矜持か。執念か。
 その意思が膨れ上がり、戦闘機械都市内の大気が熱を帯び――そして、同時に冷たく張り詰める。
 必ずや、殺す。
 マザーコンピュータが都市中に張り巡らせた監視網はグリモア猟兵を探し、そしてあらゆる火器の照準がロア・メギドレクスを追った。

《グリモア反応を検知。対象をグリモア猟兵と認定》
《最優先抹殺対象として設定されています》
《抹殺》
《抹殺》
《抹殺》
 ――都市機能の全てが、グリモア猟兵へと襲い掛かる。
 立ち上がった戦闘機械が街路を走り、そしてその躯体に搭載した殺人光学兵器や120連装小型ミサイルランチャーでグリモア猟兵を攻め立てた。
「ちッ……!流石に分が悪いか!」
 ターゲットであるグリモア猟兵、ロア・メギドレクスは旧デトロイト市街のメインストリートを走りながら爆発する榴弾や爆ぜる殺人レーザーを躱す。
 ――しかし!
《ターゲットを抹殺します》
「……ッ!こんなところにまで潜んでおるとは!」
 側面!路地に当たる部分から、チェーンソーブレイドを鳴らす機動兵器がロアの眼前へと飛び出したのだ!
 後退は――不可能!1メートル後方で榴弾の爆ぜる音!左右のビル群は壁となって退路を塞ぐ!――絶体絶命だ!このままではロアはその真体である化石を砕かれ致命傷を受けてしまう!
「余が不覚をとったか……!」
 すまぬ、猟兵たちよ!――ロアが覚悟を決めた、その時である!
「うーわぁー……グリモア関連への直接攻撃かぁ……」
「ふざけやがって……グリモア持ちを引きずり出すのは掟破りだろうが!」
 銃声!そして弾ける砲火!貫く弾頭に中枢部を撃ち抜かれ、機動兵器が機能停止を引き起こして崩れ落ちる!
「……汝らは!」
 骸めいて倒れた機動兵器の残骸を踏みしめながら現れた猟兵たちの姿を、ロアは仰ぎ見る。
「ティオレンシア・シーディア(f04145)!それにヴィクティム・ウィンターミュート(f01172)!うむ、うむ!余の『お得意さん』ではないか!いつも世話になっておる!」
 ――そう。二人はロアが案内する案件に参加した経験も多い歴戦の猟兵たちなのだ。その実績を良く知るだけに、ロアからの信頼は篤い。
「……おっと!勿論余が信を置いておるのはこの二人だけではないぞ。余が手ずから案内した案件に手を貸してくれた猟兵たちの顔と名前はだいたい覚えておる。決して忘れていたわけではないゆえ、先ほど言及されなかった者たちも――」
 ロアはどこともなくカメラ目線になって呼びかける。平素よりのご愛顧、誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!ロアはキメ顔でそう言った。
「茶番やってる場合じゃねぇぞ」
「そうねぇ。こっちも手を打っていかないと。まだまだ敵の火力が残ってるわけだし――あらぁ?」
 その時である。
 ――ティオレンシアは、通りの向こうから聞こえる爆発音と、見えた炎の色に気づいたのである。
 ごう、ッ!――轟音と共に戦闘要塞化ビルを貫きながら軌跡を描く蒼炎の翼!
 はばたく炎とともに、ビルを崩した何者かが素早く風を切り裂いて――その道中ですれ違い様に無数の戦闘マシンを破壊しながら――猟兵たちの元へと参じ、合流する!
「おお、汝はルパート!ルパート・ブラックスミス(f10937)!」
 ロアは眼前に降り立った黒騎士鎧へと歓声をあげた。――彼もまた、ロア曰くの『お得意様』の一人である。
「すまない。遅くなった、ロア殿。道中で敵の砲台を片付けてきたものでな」
「いや、よい仕事であった。いつもながら迅速かつ的確な戦いぶりだ」
 頷くロアが、あらためて状況を確認する。
「さて。ここからどうするかだ。此度はグリモア猟兵たる余を前線に引きずり出すという卑劣極まりない真似をされておるわけだが――」
「うーん、アルダワの時には未遂だったけれど、ついに出てきたわねぇ……」
「とうとうやってきやがったな。ったく、考えなきゃいけねえことが増えた……やってくれたぜ」
 ティオレンシアとヴィクティムが同時に眉を顰めた。
「一応あたし元バウンサーだけど、こんな無茶苦茶なのは相手したことないんだけどなぁ……」
「しかし、どの道この状況だ。我々の手で敵の仕掛けたこの罠を突破する他にないだろう」
「うむ。余もそう思う」
「ああ。どうやったかは知らねえが、向こうがその気なら付き合ってやる。安心しな、誰も死にはしねえ……絶対にな」
「そうねぇ、このままやられっぱなしも性に合わないわぁ」
 かくして猟兵たちは頷きあい、そして今すべきことを定めた。
 即ち――この状況を仕掛けたマザーコンピュータを、ブッ潰す、ということである。
「よし。なれば各々できる手を尽くすがよい!これよりオブリビオンフォーミュラ、マザーコンピュータの討伐作戦を発令する!」
 そして、ロアは号令をかけた。

「Void Link Start……ワールド・クリエイト──『Lost Eden』」
 ヴィクティムはその身に宿した虚無へと働きかけ、その力を励起する。
 【Void Create『Lost Eden』】。ヴィクティムの意志に応じて鉄の路面を砕き、黒い塔が戦闘機械都市の内部に聳え立った。
『……』
 ――そして、塔から現れる黒い影!そこから出現したのは虚無の力によって構成された兵士の群である。
「おお……なるほど、戦力を呼んだか。流石であるな!」
「ああ。数揃えねえと物量に対抗すんのはしんどいからな……兵士ども、半分は防衛に入れ!ロアを守んのが最優先だ!傷一つ付けるなよ!」
『……』
 ヴィクティムはその半数をグリモア猟兵の護衛に回しつつ、残りを引き連れて前進を開始する。
「さて、こっちも攻めねえとジリ貧だ。俺達も前に出るぞ!」
「えぇ。何は無くてもロボ軍団は潰さないとねぇ」
 ヴィクティムに続き、ティオレンシアもまた動き出した。
《抹殺》
《抹殺》
《抹殺》
 ――二人の進む眼前には、戦闘機械都市より生み出された無数の機動兵器。対猟兵戦闘機械!
《抹殺》
「ちッ!」
「ホントもう……火力も数もすっごいわねぇ」
 砲戦仕様の対猟兵戦闘機械は、搭載した大口径機関砲や榴弾砲で猟兵たちへと攻撃をかける!
 ヴィクティムとティオレンシアは左右に分かれるように散開して躱しながら、聳え立つ敵群の威容を仰いだ。
「ゴールドシーン、よろしくねぇ!」
『ぴきゅ』
 ティオレンシアは銃を抜く。45口径コルトSAA改・オブシディアン!同時にティオレンシアの胸ポケットで煌めく鉱物生命が鳴いた。
 刹那、彼女の眼前に展開するのは輝く魔術紋!ティオレンシアはそれに向かって素早く引き金を引く。
《――!》
 魔術刻印を刻んだ弾頭は、魔術紋を通過することで極めて密度の高い魔力を纏った。――強力な魔力弾へと変わった45口径弾頭が、荒れ狂う嵐のように機動兵器群を呑み込む――【黙殺・妨害/デザイア・ディスターブ】!
 魔法弾に貫かれた戦闘機械は次々にその機能を停止してゆく!
 ――しかし!
《抹殺》
《抹殺》
《抹殺》
「あらま増援。どんだけ兵隊持ってるのかしらねぇ?」
 戦闘機械都市はまた新たに対猟兵戦闘機械を構築し、再び戦線に投入したのだ。物量で圧し潰す作戦か!
「まともに相手はしてられねえ。こっちのテで仕掛けるぞ!」
 ここでヴィクティムはデバイスを起動する。――敵はネットワークによって制御される戦闘躯体。ならば、それはヴィクティムにとっての得意分野だ。
 脳内で起動した電脳電算機が高速の演算で敵のネットワークを捉え、ヴィクティムはそこに介入を開始する。
《抹、サ――ツ――》
《攻撃、対象、を、ロスト……》
 ――覿面!
 ヴィクティムの手によって電脳にハッキングを受けた対猟兵戦闘機械たちが、たちまちその動きをにぶらせたのである!
「今だ、行け!」
 そしてヴィクティムは手持ちの兵隊へと号令をかけた。それに従って、兵士たちが機動兵器へと群がり機体を破壊してゆく!
「なるほど、ハッキングしたってわけねぇ?」
 ティオレンシアもその攻撃へと加わり、敵の戦闘兵器群を次々に撃ち抜いて機能を停止させてゆく。
 ――そこで、彼女ははたと気が付いた。
「ねぇ」
「なんだい」
「ここでかかってくる連中……んー、もっと言っちゃえば、この都市を構成してる壁も地面もなにもかも……マザーの意志で動いてる、ってことは、“この場所自体”がマザーとネットワークで繋がってることになるわよねぇ?」
 ――いわば、今こうして襲ってきている敵の戦闘マシンも、戦闘機械都市の火砲群も。いずれもマザーの端末であり、その身体の一部なのではないか、と。
「……はーん、なるほどな。“繋がってる”なら」
「ここから辿って本体にも介入できる、ってことでしょぉ?」
 端末である戦闘機械からつながったネットワークを辿れば、敵の本体であるマザーの電脳へと入り込むことも可能ではないか。
「いいじゃねえか。悪くないアイデアだ。……なら、ちょいと本腰入れるとするかね」
「あたしにもテがあるわ。ここは共同作戦といきましょ?」
 ティオレンシアはその手の中にルーンの印を刻んだ輝石を鳴らす。
 ヴィクティムはそれに頷き、2人は同時にマザー本体へのハッキングを開始した。

 ――一方。
「むう……こちらにも手を回してきたか!」
 二人の猟兵が前に出たのを好機と見てか、敵もまたグリモア猟兵を狙う戦力を投入してきたのだ。ロアたちを取り囲むように、戦闘機械群が攻め寄せる!
「そのようだな。……ならば!」
 ルパートが姿を変えたのは、その瞬間であった。
 その躯体は瞬く間に巨大化し、そしてかたちを竜へと変ずる!
「おお……ルパートよ、その姿は!」
「この姿は、戦争の最中で偽神細胞をもって竜になることを目指した機械兵器を取り込んだ力」
 【黒騎士体現せし竜身/ドローアップディラテーションドラゴン】。
 それはかつて未完と呼ばれた“なり損ない”の心核を、ルパートが呑み込んだことで至った姿だ。
「ロア殿、この力を竜と認めるか」
 ルパートは悠然とロアを振り返り、そして問うた。
「たわけたことを抜かすでないぞ、ルパート。――汝も、そしていま汝の中にあるものも、何者かの承認を得ねば何かになれぬような惰弱なものではあるまい」
 ロアはそれを叱咤する。
 しかして、一拍の間を置いて――ロアは再び口を開いた。
「しかし、だ。汝ほどの騎士が欲するということは、それは汝らにとって必要な言葉なのであろ。ならばよく聞くがいい、竜よ。――騎士竜ルパートよ!最古の王竜が化身たる余が命じる!騎士として、竜として、恥じることなき戦いを見せよ!」
 かくして、王竜は高らかに叫び命を下す。
「有難い言葉だ。王竜の化身たる貴殿に認められるならば、あの機械の誉の一つとなろう」
 そして――ここに、未完の竜は完成の刻を得る。
 騎士竜ルパートの内側で、鼓動が熱を帯びた。
「ならば往け!我らが道を阻む悪しき者どもを悉くねじ伏せ、そして誇り高く吼えよ!」
「応!」
 騎士竜が咆哮し、雷鳴の如く加速しながら戦闘機械都市を翔ける。
《抹殺――……》
「温い!」
 その手に握った突撃槍を薙ぎ、押し寄せる火砲を振り払った。勢いのままルパートは戦闘機械に激突し、そして叩き伏せる!
「王竜の前でこの姿をしているのだ。我が身に力は漲るとも!」
「うむ!その力強き咆哮!その誇り高き威容!汝はまさしく無二の騎士竜である!」
 ルパートは更に戦場を駆けた。
「照覧あれ、王竜よ!これがこの地獄で生まれし竜の力である!」
 ――敵の動きも、ヴィクティムとティオレンシアが仕掛けた妨害によって鈍りつつある。もはや鎧袖一触!猟兵たちの攻勢によって、敵の戦力である戦闘機械群は瞬く間に制圧されてゆく!

《ザ、ッ――これほどの――――ザザッ――戦力とは……こちらの――ザッ――ミス、だったということ―――ですか――》
 そうして遂に、猟兵たちは敵の本体を捉えるに至ったのである。
「ようやく手が届いたな、マザー。……その首刈り取って、さっさと終わらせてやる!」
 ヴィクティムは、その手の中に刃を握る。エクスマキナ・ヴォイド。その切っ先が黒く輝く。
「そうねぇ。ここまで好き勝手してくれたんだから……落とし前はつけてもらうわよぉ?」
 そして、ティオレンシアが銃口を向けた。
「これで終わりだ、オブリビオンフォーミュラ。もはやこの世界に貴殿らの居場所はない……骸の海へと還るがいい」
 騎士竜ルパートもまたその威容をもってマザーコンピュータへと対峙する。
《――ザッ――――……プレジデント――デミウルゴス――スーパー戦車――ポーシュボス……活動中の、全フォーミュラとの――通信途絶――ザッ―――私達の、完敗のよう、ですね――》
 ノイズ塗れの思考の中で、マザーコンピュータは敗北を理解した。
《では――撃ちなさい。……あなた達の、勝ちです》
 既に戦闘機械都市の戦力はその殆どが失われ、これまでの交錯を経てマザーコンピュータ自身にももはや余力は欠片も残されてはいない。
 故に、彼女はここでリザインを宣言した。
「……潔く負けを認めるかい」
《はい》
「では、自分たちが介錯を務めよう」
「それじゃ、これでお終いねぇ」
 そして。
 猟兵たちのユーベルコードがマザーコンピュータの存在核を貫き、そして骸の海へと還した。
 ――戦闘機械都市の崩壊と爆発が始まったのは、その瞬間である!
「ドレック!旧世代のB級映画かよ!」
「なるほど、これが最後の仕掛けということか!」
「とにかく爆発させとけって風潮?嫌ねぇ、安っぽすぎないかしらぁ?」
「……ならば、ここにはもはや長居無用であるぞ!」
 そこで慌てて飛び込んできたロアが、掲げたグリモアを輝かせる。――マザーコンピュータが滅びたことで、グリモアに課せられた制限が解けたのだ!

 かくして猟兵たちは敵の仕掛けた卑劣な罠を跳ね除け、グリモア猟兵の防衛とオブリビオンフォーミュラの撃破に成功し、ベースへと帰還を果たしたのである。
 これで全てのフィールドオブナインは倒れ、あとは最後の一人、フルスロットル・ヴォーテックスを残すのみである。
 アポカリプス・ランページの終結は、近い!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年09月23日


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🔒
#アポカリプス・ランページ
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#アポカリプス・ランページ⑯


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト