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アポカリプス・ランページ⑦〜戦車軍団の指揮官を討て!

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #ヴォーテックス一族 #ロンメル・ヴォーテックス #アポカリプス・ランページ⑦


●戦車軍団の中心にて
「……無能な兄妹共は、禄に嘘もつけないのか。異世界から来た猟兵? そんな奴、いる訳がなかろう」
 強い猜疑心のせいか、『ロンメル・ヴォーテックス』は迫る猟兵達の存在を認めていなかった。
「兄妹共が差し向けた刺客は、戦車軍団で完膚無きまでに粉砕してくれる。そして兄妹の争いを制した私が、世界の王として君臨するのだ!」
 精強なる戦車の軍団の中心で、軍人宰相は刺客を待ち受けるのであった。

●軍人宰相
「アポカリプスアタックによって、旧ロズウェル―――ロンメル機動陸軍基地への道が繋がったぞ。軍人宰相『ロンメル・ヴォーテックス』との決戦だ!」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、次なるヴォーテックス一族との戦いが可能となったことを、集まった猟兵達へと告げた。
「このロンメルは特定の拠点を置かず、『戦車軍団』を動く拠点としている。今回はその戦車軍団へと突入し、中心部で指揮を執るロンメルの撃破を目指して貰うこととなるぞ」
 軍団と言うだけあって、戦場では多数の戦車が統制を持って展開されている。ロンメルは巧みな指揮でこの戦車軍団を操り戦闘を行うとのことだ。
「ロンメルは単騎の強さと言うより、その指揮能力こそが脅威となるぞ」
 有力なオブリビオンとしてはなかなか珍しく、ロンメルはそのユーベルコードも軍団の強化に特化している。彼の率いる戦車は、ただの兵器の枠に収らぬ精強さを誇るため、注意が必要だ。
「ロンメルはクライストやブラッドルビーほどの悪事を行っているわけでは無いが、軍団としての戦力面で見れば、かなりの脅威であることは間違いない。戦争後の平和を目指すため、ここで必ず倒してくれ」
 百々は説明を終えると、猟兵達を現地へと転移させるのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『戦車軍団に対処する』です。
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第1章 ボス戦 『ロンメル・ヴォーテックス』

POW   :    軍人宰相の指揮
自身が操縦する【戦車軍団】の【反応速度】と【耐久力】を増強する。
SPD   :    アンブッシュ・タクティクス
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、【ロンメル率いる戦車軍団の搭載火器】の威力と攻撃回数が3倍になる。
WIZ   :    戦場の掟
敵より【指揮する配下の数が多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
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バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

ヒャッハー! 対戦車軍団戦デース!
対戦車兵装はありマスガ、この物量差だと個人では焼け石に水。
それでも、できるだけのファイトを見せマショー!
参りマース!

「六式武装展開、雷の番!」
敵軍も、戦闘機ならばまだしも人のサイズで飛び回る目標を狙った経験はないデショー!
猟兵の存在を知らぬならなおのこと!
気合十分! 電撃を纏って飛び回り、遊撃を行いマース!

戦車の直上にとりついてグレネードランチャーやチェインハンマーを叩きつけて、爆散!
右へ左へ上に下に、縦横無尽に飛び回って潰しマース!
メインアタッカーというより攪乱役デスネー!

ロンメルの指揮車両がわかったら、重火器の一斉発射で攻撃デース!


イザベラ・ラブレス
ロンメル…あの砂漠の狐と呼ばれた軍人よね
だけどなんかこう…本家へのリスペクトが薄いというか…解釈違いだわ!あんなのロンメルじゃないわ!
解釈違いロンメル死すべし、慈悲は無い!

偉い人は言いました
「戦いは数だよ」ってね!シミャーズ戦士団、あの戦車部隊にチェストをかましてきなさい!
チェスト・偽ロンメル!(偽ロンメル、ブッ殺せ!の意)

私もマイティー・バリーに乗りながらシミャーズ戦士団と一緒に行動するわ。170mmガトリング砲と30mm機関砲で【砲撃】と【援護射撃】を繰り返し敵の攻撃は装甲で【かばう】!
私を(ト)りたきゃ戦艦でも持ってきなさい!

ロンメル本人には全武装の【一斉射撃】を食らわせるわよ!



「ヒャッハー! 対戦車軍団戦デース! 対戦車兵装はありマスガ、この物量差だと個人では焼け石に水デショウカ?」
「物量なら自信があるわ。偉い人は言いました。「戦いは数だよ」ってね!」

 いつも通りに高いテンションのバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)だが、戦車軍団の威容の前には少々攻めあぐねている様子。そこに声を掛けたのは、イザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)だ。

「シミャーズ戦士団、あの戦車部隊にチェストをかましてきなさい! チェスト・偽ロンメル!」

 イザベラはユーベルコードによって白兵戦キャバリアに搭乗したシミャーズ戦士団を召喚すると、突撃命令を下す。そして、戦車部隊と戦士団が激突する!

「ロンメルって、あの砂漠の狐と呼ばれた軍人よね? だけどなんかこう……本家へのリスペクトが薄いというか……解釈違いだわ! あんなのロンメルじゃないわ! 解釈違いロンメル死すべし、慈悲は無い!」

 どうにもイザベラは歴史上のロンメルに思い入れがあるようで、ヴォーテックスのロンメルは偽物だと断定し、『マイティー・バリー』に搭乗して殺意全開で戦士団と共に襲い掛かっていく。

「ワタシも負けずにできるだけのファイトを見せマショー! 参りマース!」

 イザベラ達に負けられないと、バルタンもユーベルコードを発動する。

「六式武装展開、雷の番!」

 気合いは十分、迸る電撃はバルタンへと纏わり付き、彼女に飛翔を可能とさせる。

「敵軍も、戦闘機ならばまだしも人のサイズで飛び回る目標を狙った経験はないデショー!」

 イザベラ達が戦う頭上を越えて、バルタンは空中から戦車軍団を急襲する。右へ左へ上に下に、縦横無尽に飛び回るバルタンの動きにさしもの戦車軍団も対応仕切れず、『チェインハンマー』の一撃で大破していく。バルタンの攪乱によって、戦車軍団と正面衝突しているイザベル達も優勢に戦えている様子だ。

「クソッ、人型兵器の集団に、高機動の飛翔型サイボーグだと!? 兄妹共の新兵器なのか? 臆するな! 隣接車両と連携を取って迎撃せよ!」

 だが、相手も指揮に長けたオブリビオンだけの事はある。彼の指揮によって戦車軍団の動きは目に見えるほど良くなり、二人の襲撃に抵抗する。

「防御重視とは面倒ね……一斉射撃で行くわよ!」
「ワタシも合わせるでありマス!」

 それならばと、イザベラはシミャーズ戦士団に一斉射撃を命じる。バルタンもグレネードランチャーを構えて、同時に攻撃だ。この圧倒的な火力の前に、戦車軍団はその数を大きく減らすこととなった。

「なんなんだこいつらは!? これほどの力で、なぜ兄妹共の下につくのだ?」
「ワタシ達はヴォーテックスの配下ではなく、猟兵デース!」
「ハッ、私を殺りたきゃ、戦艦でも持ってきなさい!」

 実際に交戦しても、ロンメルは猟兵の存在を認められないようだ。バルタンが訂正しても、聞き入れる様子は無かった。そしてイザベラはと言えば、戦車軍団に大損害を与える事が出来てご満悦であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マキナ・エクス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎

さてさて、どうしたものかね。さすがにあの軍勢相手に正面からぶつかるのは避けたいところだけれども。どうにかして相手を混乱させる必要がありそうだね。

ではUC発動。敵戦車軍団の周辺の足場を銀の矢に変換して相手に降り注がせる。足場が悪くなればまともには動けないだろう。もしくは敵戦車のパーツも無機物だろうし矢に変換して破壊できないか試してみよう。

敵の攻撃は【オーラ防御】や防御用からくり人形で防ぎつつ。
接近してパイルバンカーで【串刺し】。対物拳銃で【貫通攻撃】【2回攻撃】【零距離射撃】で強烈なのを叩き込もう。


アリス・フェアリィハート
アドリブや連携等も歓迎です

すごい数の戦車さん…
でも
この世界の為にも…!

戦車軍団と
対峙したら
【第六感】【早業】で
UCを発動
現出した『兎穴』から
一度に複数羽もの
兎さん達を放ち
戦車軍団の『時間』を『混乱』させます

攻撃タイミングを狂わせて
同士撃ちをさせたり
進行スピードを速めたり
遅らせたり
戦車軍団を『大混乱』に陥れ
その動きを止めます

その隙に
自身の翼で飛翔
【空中機動】【空中戦】
を使い
上空から
自身の魔鍵
『クイーンオブハートキー』からの【衝撃波】【誘導弾】【範囲攻撃】【全力魔法】で
ロンメルさんを攻撃

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【結界術】【オーラ防御】
で防御・回避

『今…貴方の前にいる私達が…猟兵です』



 整然と整列した戦車軍団を見据え、マキナ・エクス(物語の観客にしてハッピーエンド主義者・f33726)はそれを攻略するための戦術を検討する。

「さてさて、どうしたものかね。さすがにあの軍勢相手に正面からぶつかるのは避けたいところだけれども。どうにかして相手を混乱させる必要がありそうだね」

 そして戦術を決めたマキナであったが、姿を見せたところで彼女へと向けて戦車軍団から激しい砲撃が行われた。

「兄妹共が差し向けた刺客だな。完膚無きまでに粉砕してくれる!」
「うーん。これ以上近づくのは厳しそうだね」

 戦車の射程は、マキナのユーベルコードの射程よりも長い。この砲撃の中を、更に近づくのは危険すぎる。そもそもロンメルの『戦場の掟』で強化された砲撃は精度も威力も高く、オーラやからくり人形による防御ももうさほど保ちそうに無い。

「すごい数の戦車さん……でも、この世界の為にも……! 白兎さん……手伝って下さい……!」

 そうして進退窮まったマリアには幸運なことに、アリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)が戦場に突入してきた。彼女がユーベルコードを発動させると、空中に現出した『兎穴』から、複数羽もの懐中時計を付けた白兎が出現した。

「さあ……一体どれが本当の『時間』なんでしょう……☆」
「何をやっている? 惑わされるな!」

 白兎は戦車軍団の『時間』を『混乱』させる。この超常の現象の前には、いくらロンメルが指揮能力が高いといっても、軍団の統制を保つことは出来なかった。時間のズレた戦車達は連携を取ることもままならず、大混乱に陥った。

「これは助かったね。ある程度近づくことが出来れば、こっちのものだ。偽典閲覧、伝承認識、神具構築。汝月の女神の威光を見よ!」

 戦車軍団が混乱している隙に、マキナは自身のユーベルコードの射程内に近づくことに成功していた。そして発動された『偽典神話・月の女神の矢』によって、戦車軍団の足場は銀の矢に変わり、戦車軍団を貫いていく。混乱していた上に足場も崩されて逃げることの出来ぬ戦車部隊は、この攻撃でかなりの数を減らすことになった。

「最強の私の戦車軍団が、こうもやられるだと……!? 兄妹共は一体何を味方に付けたのだ!」
「ヴォーテックス一族は……関係ありません。今……貴方の前にいる私達が……異世界から来た、猟兵です!」

 飛翔して空中から敵軍の様子を伺っていたアリスは、戦車軍団の被害に慌てるロンメルの姿を視認する。そして、アリスはその指揮官へ向けて、魔鍵『クイーンオブハートキー』からの魔法で爆撃する。ロンメルはすぐに隠れてしまったが、ある程度は直接のダメージも与える事が出来たようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ダイ・オウガ
燃える心に勇気を乗せて、唸れ豪腕、大螺旋!
勇者猟兵ダイッ(↓)オウッ(↓)ガァァァ(↑↑↑)!!

名乗りを派手にする事で敵の注意を引きつけよう

そして敵が大多数の戦車軍団であるならば、やるべきは敵を減らし皆の活路を開く事である!

回避力など皆無の私にとって大事なのはダメージに耐えるというその一点
バリア(オーラ防御)により激痛に耐えつつも戦車を投げ飛ばしあえて包囲させるぞ

狙いはUCダイナミックウェーブ!
戦車軍団の悉くを基地までお帰りいただきロンメルを丸裸にしてしまうことだ

なに、若人達が先を行く礎になるのが勇者の務め、この指の一本でも動く間はここでお前達の相手をいつまでもしてやるぞ兵隊諸君!



「燃える心に勇気を乗せて、唸れ豪腕、大螺旋! 勇者猟兵ダイッ、オウッ、ガァァァ!!」
「!? なんだあの兵器は!?」

 その名を名乗り派手に戦場へと降臨したダイ・オウガ(勇者猟兵・f30091)の姿に、ロンメルも驚いている様子だ。まずは敵の注意を引く狙いは成功したと言って良さそうだ。

「敵が大多数の戦車軍団であるならば、やるべきは敵を減らし皆の活路を開く事である!」
「こんな刺客を放ってくるのは、デスファイアか? ……ええい! 集中攻撃だ。数の利を見せてやるのだ!」

 進軍する勇者猟兵ダイオウガに、戦車からの砲撃が集中する。元よりダイオウガに回避力など皆無。彼はバリアによってダメージを軽減するも、『戦場の掟』で強化された砲撃の威力は生半可なものでは無い。しかし、彼は激痛に耐えて進軍し、包囲してくる戦車軍団を攻撃の射程に捉えた。

「今はここから去るがいい、『ダイナミック・ウェーブ』!!」
「何っ!? 戦車軍団よ、抗うのだ!」

 そしてダイオウガはユーベルコードで空間の歪を放ち、戦車軍団を転移させて排除させようと試みる。これでロンメルを丸裸に出来れば簡単だったが、ロンメルは的確に対応し、兵士達に転移を拒否させる。
 一番の狙いこそは果たせなかったが、転移の拒否によって戦車軍団は代わりにダメージを受け、走行不能に陥ったものも一台や二台では無い。敵の戦力を削る意味では、ダイオウガは十分な働きをしたと言えよう。

「なに、若人達が先を行く礎になるのが勇者の務め、この指の一本でも動く間はここでお前達の相手をいつまでもしてやるぞ兵隊諸君!」

 そのままダイオウガは力尽きる寸前まで、戦車軍団を削ったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セルマ・エンフィールド
徹底した現実主義というべきか、自分の目で見た物しか信じない主義なのでしょうね。
市街戦であれば、こちらの方が小回りが利きます。それでも戦車の軍団に個人では適わないと踏んでいるのでしょうが……こうすればどうでしょうか?

【ファンブルの冬】を使用、戦場を氷霧で覆い、戦車軍団の視界を閉ざします。下手に動こうとすれば不運により誤射するか、衝突するか……威力や攻撃回数を強化しようとこれでは意味はないでしょう。

戦車軍団の動きを封じたら私は耳を澄まし物陰に隠れながらひっそりと進みます。戦車軍団に指示を出すロンメルを見つけたら「フィンブルヴェト」を用い『スナイパー』の技術でロンメルを狙撃します。


須藤・莉亜
「戦車なんて噛み砕いても美味しくはないんだけどねぇ…。」
いや、鉄は血の味って言うし、ガム感覚ならワンチャンあるか。

暴食蝙蝠のUCを発動。周囲を霧で覆って先ずは敵さんらの視界を奪わせてもらおう。
んでもって、無数の蝙蝠になった僕らで敵さんの元に向かう。
霧の中で戦車に取り付いて噛み砕いて行く部隊と敵の戦車を撹乱する部隊、後は僕を含めた敵さんに向けて突っ込む部隊に分かれて動く事にしようか。
撹乱部隊と破壊部隊が作った隙を逃さずに即決即断で敵さんの喉元までごー。

あ、やられちゃった蝙蝠は周囲の敵さんらの生命力を奪って補充して行くって事で。

「…やっぱし、美味しくはないや。」



 猟兵との交戦で戦車軍団の数を三分の一程度まで減らしたロンメルは、廃墟となった市街跡地にその戦力を布陣させていた。それにトドメを刺すべく挑むのは、セルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)だ。

「徹底した現実主義というべきか、自分の目で見た物しか信じない主義なのでしょうか? いえ、むしろ猜疑心が強く、視野狭窄に陥っていますか?」

 猟兵の存在もフィールド・オブ・ナインの復活も信じていないロンメルだが、実際に猟兵と交戦してすらそれを兄妹の刺客と断じているのは、少々頑なに過ぎる。指揮能力はあっても、それ以外の能力はどこか歪なのかも知れない。

 「この場所であれば、こちらの方が小回りが利きます。それでも戦車の軍団に個人では適わないと踏んでいるのでしょうが……こうすればどうでしょうか?」

 セルマは戦車軍団に正面から挑む愚を避け、ユーベルコード『ファンブルの冬』で戦場を氷霧で包み込んだ。視界を制限すれば、いくら指揮官が有能でも、戦車軍団は動きづらくなる。更に、氷霧は移動するセルマの姿を隠す効果もある。セルマは耳を澄まし物陰に隠れながら、慎重に戦車軍団の動きを伺いつつ、ロンメルを狙撃出来るポイントを探して進むのであった。

 そして氷霧に包まれた戦場には、もう一人、須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)の姿があった。

「視界を塞ぐのはいい手だね。僕も便乗させて貰おうか」

 莉亜は氷霧に重ねて、『暴食蝙蝠』による霧を発動させる。戦場は更に濃い霧で覆われ、10m先もよく解らないほどになった。これでは、戦車軍団もまともに行動するのは不可能だ。ユーベルコードの発動によって無数の蝙蝠になった莉亜は、霧の中で戦車部隊へと襲撃をかける。

「戦車なんて噛み砕いても美味しくはないんだけどねぇ……」

 三部隊に分れた蝙蝠の内の二部隊が、戦車へと攻撃を開始する。一部隊は凶悪な吸血能力で取り付いた戦車を破壊し、もう一部隊は戦車を攪乱していく。攻撃は順調だが、吸血したその味は酷いものだ。鉄は血の味って言うものであるし、ガム感覚ならワンチャンあるかと思っていた莉亜だが、その考えはやはり甘かったようだ。
 そうして戦車軍団が蝙蝠の攻撃で混乱する中、最後の一部隊の蝙蝠が、ロンメルを目指して進んでいった。

「いたいた。それじゃあ、その血を吸い尽くさせてもらおうか」
「くっ……なんだこいつは! 鬱陶しい!」

 視界不良と襲撃に混乱する戦車部隊をなんとか統制しようとするロンメルを発見した蝙蝠となった莉亜は、一斉に襲い掛かっていく。蝙蝠達はロンメルを吸血してその体力を確実に奪っていくものの、数を増やした分一体一体の強さはさほどでも無い。それ故に、ロンメルに対する決定打が足りていなかった。

「!? この声は……!」

 だが、氷霧の中にその決定打を持つセルマはいた。彼女は蝙蝠に対処するロンメルの声からその位置を把握すると、マスケット銃『フィンブルヴェト』を構える。

「これで……終わりです!!」
「ガハッ―――――」

 セルマの放った氷の銃弾は、狙い違わずロンメルの側頭部を貫いた。ロンメルは絶命し、指揮官を失った戦車軍団の混乱は更に拡大する。最早烏合の衆となった戦車軍団は、猟兵達によってあっさりと掃討されたのであった。

 軍人宰相『ロンメル・ヴォーテックス』は、ここに猟兵の手で討ち取られた。ヴォーテックス一族の撃破は順調に進んでいる。もう少しで、『フィールド・オブ・ナイン』へも手が届くことだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月05日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト