アポカリプス・ランページ③〜ノーワイズ・ノーライフ
●カリフォルニア州エルドラド郡
エルドラド。かつては巨大な黄金鉱脈を擁する都市であった。が、今や大地は燃え盛る炎に包まれ、最強格のソーシャルディーヴァと言わしめた『プレジデント』の為の大規模通信サーバが隠匿されている。
そんなサーバを護るのが……この、『かしこくないどうぶつたち』であった。
『わーたのしーねー』
『もえてるねー』
『へいきだよーなんでだろーねー』
彼らは、気づかぬうちに耐火装甲を付けられていたのだが、そんな事をかしこくない彼らは知る由もなく。警備をかしこくない感じで、続けているのだった。
『もーえるーわははーたーのしー!』
●グリモアベース
「皆さん、お疲れ様です。戦争3日目になりましたが体調の方はいかがでしょうか!」
猟兵達の体調を心配する賢い動物のグリモア猟兵、土谷・メイ(イヌの砲撃術【大】・f27738)。まだ3日目だが、スタートからなかなか進まない戦況を打破する為にメイ自身もこうして予知を続けているのだった。
「今回は大規模通信サーバのあるエルドラド郡に向かってもらいますが……かしこくないどうぶつがいます。皆さん、かしこくない存在にされないように気を付けつつ、彼らの持つ耐火装甲を何とかクリアして倒してやって下さい! もう俺は見てられないです!」
かしこくなくなるパワーも持っているらしい。油断は禁物である。
「賢い戦法も場合によっては凶と出るかもしれません、気を付けて下さいね!」
そう言いながら、メイは猟兵達を転送する為にグリモアの力を使うのだった。
椿油
椿油です。戦争3日目のシナリオをたのしくコミカルにお届けします。
今回も『かしこくないどうぶつたち』との集団戦、1章構成でお送りします。
プレイングボーナスは、燃え盛る炎に耐えて戦う事です。
皆様のアツいかしこそうなプレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『かしこくないどうぶつたち』
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POW : わーいたーのしー
【かしこくなくなるおーら】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : むずかしいことはよくわからないよ
【すごくかしこくないどうぶつ】に覚醒して【かしこそうなこうげきがきかないどうぶつ】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : みんなでいっしょにあそぼうよ
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【かしこくないどうぶつたち】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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ゼロ・クロニクル
アドリブ、連携歓迎。
わーたのしー、ではない!
お前たち、しっかりせぬか…。
賢い動物の誇りをなくし、フィールドオブナインにいいように利用されて。見ていられんな。
…ときにお主ら、サーバーってわかるか?
さて、奴らを倒すにはこの炎が厄介だな。
ここは…秘密兵器を使う。
ブルーアルカディアより、炎の召喚獣が遺した「炎獣のたてがみ」を装着し、《火炎耐性》を得たうえで戦いに臨むぞ。うむ、これは便利!
《闇に紛れる》《ダッシュ》で素早く敵に接近し、【智慧ある獣の牙】による噛みつき攻撃。敵の動きのクセを覚えて、効率的に攻撃の流れを組み立てていこう。奴らのペースに飲まれないよう、ちゃんと頭を使って戦うぞ。
「『わーたのしー』ではない!! お前たち、しっかりせぬか……」
かしこくないどうぶつたちの前に、かしこいどうぶつのゼロが参戦した。
「賢い動物の誇りをなくし、フィールドオブナインにいいように利用されて。見ていられんな」
『なんでー?』
「そういう所だ。……ときにお主ら、サーバーってわかるか?」
『なにそれー』
『たべものかなー?』
『しらなーい』
ゼロはあからさまに落胆していた。さて、厄介な炎をなんとかせねば。ゼロが取り出したのは、ブルーアルカディア産、炎の召喚獣が遺してくれた「炎獣のたてがみ」。これで火炎耐性がついた。
「うむ、これは便利!」
炎が平気になったところで、闇に紛れつつ接敵するゼロ。UC《智慧ある獣の牙》により、相手の動きのクセを覚えて戦っていく。
『わーいたーい』
『でもあつくないからだいじょーぶ』
『ぼくらぜんぜんかしこくないのでー』
動きのクセとは言っても、物凄く適当に逃げている、かしこくないどうぶつたち。
「それで良いのか……もっとしっかりせぬかァ!!」
ガリガリと噛まれまくったかしこくないどうぶつたちであった。
『いたいーぴえーん』
「ぴえーんではない!」
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
僕残念ながら炎の耐性は持ってないんだよねぇ…
だからちょっと無理矢理な手段にはなるけど
オーラ防御に水魔法の【属性攻撃】を組み合わせて
水の膜で自分を覆う事で緩和
足りなければ【多重詠唱】で氷魔法も組み合わせ
ところでこの子達とっても可愛いんですけれど
攻撃ついでにもふっていいかな!? いいよね!!
というわけで全身で思いっきりあたーっく!します!
ちょっと装甲邪魔だけど露出したところは…
えへへぇ、もふもふだぁ(抱き着き
挑んで来ようとする子がいたらぴょいっと空に逃げつつ
はいはいよしよーし
楽しい水浴びだぞほらほらー
水魔法の【範囲攻撃】で遊…げふん
攻撃しつつ、頃合いを見て【指定UC】の【浄化】
いたくないよー
「僕、残念ながら炎の耐性は持ってないんだよねぇ……」
というわけで澪は、オーラ防御に水魔法で膜を作った。若干熱いので、念の為氷魔法で氷の膜も作っておく。これで安心だ。
「(ところでこの子達とっても可愛いんですけれど攻撃ついでにもふっていいかな!? いいよね!!)」
──いいとも。全身で思いっきりダイビングアタックして、装甲の隙間から露出した毛を探す澪。
「えへへぇ、もふもふだぁ」
『わーい、わしゃわしゃだー』
『うれしいなー』
お前達は本当に護るつもりがあるのだろうか? と問いたくなるが、警備オブリビオン配備担当に問い詰める案件なので仕方ない。
『ぼくぜんぜんかしこくない。だからぼくとあーそぼー』
良かった、ちゃんと警備する仔も居た。澪はぴょいっと空に逃げた。
「はいはいよしよーし、楽しい水浴びだぞほらほらー」
水魔法の範囲攻撃を繰り出し、いやこれは決して遊んでなんかいない。
──さてそろそろ猟兵の仕事だ。UC《Fiat lux》により全身から溢れ出る光で、魔を浄化する。
「全ての者に光あれ。いたくないよー」
『ほわあーきもちいー』
『てんにものぼるー』
『わがしょうがいにいっぺんのくいなしー』
こうして、かしこくないどうぶつたちは浄化されたのだった。……かしこい仔が居た気もしなくもないが。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎
わしでここ来るの、何度目じゃ?まあよいか…手札がある以上、やって損はなし。
結界は耐火に回して。
出よ、陰海月。指定UCのお披露目である。陰海月は癒しよな…うむ。癒しじゃ癒し。
で、まあ単純なる刺突である。単純であるからな、まあ通るであろ?わしであるのは、ここも関係しておるよ、一番単純な攻撃であるからな。
…相手、勝手に寿命削るからの…攻撃は第六感からの見切りで避けよう。
※
陰海月、耐火結界に守られつつぷきゅぷきゅ炎の揺らめきダンス。心なしか、光りも赤に片寄ってる。
『侵す者』として来た、義透。
「わしでここ来るの、何度目じゃ? まあよいか……手札がある以上、やって損はなし」
確かに、『侵す者』の義透は何回もここで見かけた気がする。
『ぼくぜんぜんかしこくないよーあそぼーみんなでーわーい』
すごくかしこくない群れが出て来た。これを待っていた。
「出よ、陰海月」
耐火の結界を張りつつ、ミズクラゲの陰海月を呼び出した。あまり使う機会が無いかもしれなかったUC、《それは虹のように》のお披露目会だ。
「ぷ~きゅぷきゅ~」
1680万色に輝く陰海月が、ゆらゆらとダンスを踊っている。癒される。
『なにあれーひかってるー』
『まぶしーねー』
『なにいろだろー』
『さあ?』
このゲーミング色の良さをあまり理解していない奴らもいるようだ。で、そこから義透による黒燭炎の刺突である。至極単純。かしこい攻撃がきかないのなら、単純な攻撃にしてしまえばいい。それもあってかの、『侵す者』らしい。
『いたいねー』
『ちくちくだあー』
『まぶしーけどいたいのもあったー』
「……それで、よいのか」
寿命減少により、勝手に自滅していく。最期までかしこくないどうぶつたちであった。
大成功
🔵🔵🔵
ルドラ・ヴォルテクス
●アドリブOKです
【ストーム・ランページ】
……なんだこいつら……。
まぁいい、炎耐性付与(限界突破)、これでダラダラやって来たやつをしばくと。めんどくせぇな。
なんだ?おい待て、クッソ、出力が上がらねぇ……。
スーツ『寿命の無駄遣いは禁物です』
は?ちまちま倒すのか?
スーツ『そこに落ちてる骨の利用を推奨します』
アホか、んなもんなんの役に……おい、なんでむちゃくちゃ集まってるんだよ……。
……おい、おまえらそこに並べ。
(ストームランページのフルスイングで星にする)
……本当に頭わりぃ奴らだったな……。
『わはーい』
『たのしーなーおいかけっこはたのしーなー』
「……なんだこいつら……。まぁいい、炎耐性付与、これでダラダラやって来たやつをしばくと。めんどくせぇな」
ルドラはUC《ストーム・ランページ》で、チャンドラー・エクリプスを巨大化する。しかし、問題が良い方向か悪い方向か、起きてしまった。
「……なんだ? おい待て、クッソ、出力が上がらねぇ……」
『寿命の無駄遣いは禁物です』
戦闘用マシンスーツのアタルヴァ・ヴェーダが、恐らく今回の戦争で初めて警告した。
「は? ちまちま倒すのか?」
『そこに落ちてる骨の利用を推奨します』
言われるがまま骨を拾う、ルドラ。
「アホか、んなもんなんの役に……」
『あそんでくれるのー?』
『わーいなげてー』
『あそぼーあそぼー』
『ひろってくるー』
「おい、なんでむちゃくちゃ集まってるんだよ……」
かしこくないので、敵が骨を持っていても無警戒で集まってきたのだった。
「……おい、おまえらそこに並べ」
『ならぶー?』
『じゅんばんじゅんばんたのしいねー』
『ぼくのばんいつかなー』
『つぎわたしのばんー』
チャンドラー・エクリプスのフルスイングで、全打ホームランが決まった。
「……本当に頭わりぃ奴らだったな……」
本当に、彼らが警備担当でいいのだろうか──。
大成功
🔵🔵🔵
地籠・凌牙
【アドリブ連携歓迎】
わーたのしー、じゃねえよ(頭抱え
いやそもそもなんでこんなとこにいるのか把握してんのか?
してねえ?ですよね知ってた!!!知ってたよ!!!
難しい言葉がわからん?わかんないなら大人しくしてようなー俺はちょっとこの先に用事があrいや防衛することは覚えてんのかよ!!!まあ犬だからか……?
【火炎耐性】で炎は耐えられるが別の意味で体力削れる……(頭抱え
ええいこんだけツッコんだん【指定UC】いけるだろ!
かしこくない分本能からの直感がヤバい、【第六感】で感知して【見切り】回避!
【怪力】込めて【鎧砕き】で耐火装甲を砕いて【ダッシュ】で迅速に距離を取る!
かしこくなくなるのは嫌だッ
!!!!(切実)
「わーたのしー、じゃねえよ!!」
凌牙は訝しんだ。というかツッコんだ。
「いやそもそも、なんでこんなとこにいるのか把握してんのか?」
『なんでだろーねー、だれかしってるー?』
『しらなーい』
『わかんなーい』
「ですよね知ってた!!! 知ってたよ!!! ……難しい言葉がわからん? わかんないなら大人しくしてようなー、俺はちょっとこの先に用事が」
通ろうとすると、かしこくないどうぶつたちは邪魔をする。
『とおらないでねー』
『とおらないのはおやくそくー、めっ、だよー』
『とおったらかんじゃうよー、がぶーって』
「いや防衛することは覚えてんのかよ!!! まあ犬だからか……?」
もしかしたら、オブリビオン犬としての本能かもしれない。火炎耐性はあるが、別の意味で体力が削れていく気がする凌牙。
「ええいこんだけツッコんだんだ、いけるだろ!」
──UC《【運命改竄】理不尽に抗いし怒れる者の糾弾》の行動成功基準は、ツッコミの量であった。
『あははぜんぜんかしこくないよーぼくともあそぼーよー』
かしこくないアタックを第六感で感知し、見切った。さらに怪力を込めた鎧砕きで即座に耐火装甲を砕き、ダッシュしてでも迅速に距離を取った凌牙。全てオールクリア。あれだけツッコんだおかげである。
『いたいよーうわーん』
「かしこくなくなるのは嫌だッ
!!!!」
ツッコミの量が多かったおかげか、その後ほぼ全ての耐火装甲砕きに成功したという……。
大成功
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水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
知力はともかく野生も失っているように見受けられるのですが……いままでどうやって生きてきたのでしょうか。
うぅむ、賢そうな攻撃が効かない、と。搦め手や策略は悪手ですか。アノンに変わっても良いのですが、あんなの食べたらますます頭が悪くなりそうですしね
(誰が阿保だテメェ)
(事実でしょう。嫌なら次からは、もう少し頭を使って戦ってください)
ふむ、とりあえず力押しのごり押し、少々可哀そうですが引き潰しましょう。UC発動。巨大ブルドーザーを構築。搭乗したら真っ直ぐ行って轢くのみです。多分逃げることすらしないのでしょう。残ったり埋まったらUターンしてもう一回轢きます。
「知力はともかく野生も失っているように見受けられるのですが……いままでどうやって生きてきたのでしょうか」
怜悧もやはり訝しんだ。
「うぅむ、賢そうな攻撃が効かない、と。搦め手や策略は悪手ですか。アノンに変わっても良いのですが、あんなの食べたらますます頭が悪くなりそうですしね」
「(誰が阿保だテメェ)」
「(事実でしょう。嫌なら次からは、もう少し頭を使って戦ってください)」
アノンとは、生き物=食べ物と認識している人格の名前だ。
「少々可哀そうですが引き潰しましょう。巨大ブルドーザー、構築」
UC《武装構築》発動によって、UDC液体金属で出来た巨大ブルドーザーが現れる。
『わーなにあれーおっきいー』
『おもしろそー、みにいこー』
『めのまえではしゃいでみようよー』
愚かにも、自ら轢かれに行った、すごくかしこくないどうぶつたち。巨大ブルドーザーに搭乗した怜悧は、発進し真っすぐ運転する。
『わーちかーい』
『みてみてー、ひかれちゃいそー』
轢かれた。
『あ』
『まーいいやー』
もっと轢かれた。
『どうでもいいやー』
さらに轢かれた。あわれかしこくないどうぶつたち。次は、もっとかしこく生まれ変わって賢い動物の猟兵になって欲しいものである。
──これにて一犬落着……なのか?
『(わ~いおそらとんでる~)』
天に行く時も、かしこくないままであった、とさ。
大成功
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