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竜の巣に眠る琥珀島

#ブルーアルカディア #琥珀島 #緑風飛空艇団 #ジェード王国 #琥珀の天使核


●竜の巣
「べラード団長。そろそろ島が見える頃です」
「そうか、では甲板に上がる。皆にはそろそろ休憩は終わりだと伝えておけ」
「はっ!」
 ガタガタと微震の続く中で、口髭を撫でながら航路図を見ていた飛行艇団団長の『べラード』は、部下から声をかけられると部屋を出て飛空艇(ガレオン)の甲板に上がる。ぶわっと強い風が吹き抜け、その風に逆らうように力強く船首へと向かう。
「あれか……」
 豆粒のような影を発見し、ポケットから望遠鏡を取り出して確認する。すると確かに浮島が見えた。それは太陽の光を受け飴色に見える。
「琥珀島に間違いない。総員配置に着け! これより竜の巣に飲まれて放棄された琥珀島に向かう! 即ち竜の巣に入るということだ! 嵐が来るぞ! 気を抜けば船がバラバラになると思え!」
「「了解!!」」
 竜の巣とは乱気流が吹き荒れる飛空艇乗りにとっては避けたい場所だ。そんな危険地帯に3隻のガレオンは向かおうとしていた。
「団長。本当に向かうんですか?」
「ああ、この周辺でジェード王国の船を見たという情報が幾つも入っている。奴等はあの島で盗掘紛いのことをしているのだろう」
 屍人帝国であるジェード王国の攻撃を受けた事は記憶に新しい。それと同じ飛翔する緑の鳥の紋章を掲げた船だったという。
「敵対する相手が物資を手に入れるのをみすみす見過ごす訳にはいかん。それに奴等が手に入れるはずの物資をこちらが奪取できれば、我々が力をつけられる」
 浮島の生活は物資が限られている。他の島の分を手に入れられればそれだけで大きく力が増すことになるのだ。
「とはいえ、住人が移住したときに大半の物は運び出されたはずだが……何を狙っているのか……宝でも眠っているというのか? 何にせよ奴等の思惑は阻止せねばならん」
「団長! 鳥です!!」
「鳥?」
 マストの上の見張り台を見上げると、見張り役が空を指差している。そちらに視線を向けると黒い塊が見えた。それが徐々にこちらへと近づいてる。それを望遠鏡で確認した。
「鳥……だと!?」
 それは大型の猛禽の大群。遠くからでも黒い塊として視認できる獰猛な空の狩人の群れだった。
「竜の巣を縄張りにしているのか! 拙い。あれに襲われたら船が航行不能になる。スクランブルだ! ガンシップ全機発進準備!!」
 べラード団長が指示を出すと、騒がしく団員達が動き出す。
「緑風飛空艇団出撃! 船を守れ! 乱気流に注意しろ!」
 防衛の為に緑のガンシップがガレオンを守るように展開する。それと同時に乱気流の渦巻く竜の巣へと足を踏み入れ、激しい風の中で凶暴な鳥の群れとの戦いが始まった――。

●グリモアベース
「ブルーアルカディアで事件だよ! 飛行艇団がお宝を探しに竜の巣にある放棄された琥珀島に向かってるんだけど、竜の巣で鳥の群れに襲われて船が動けなくなったところにオブリビオンの魔獣がやって来て犠牲者が出ちゃうんだ!」
 ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が事件について猟兵達に説明を始めた。
「被害に遭うのは、以前いっしょに戦った翡翠島の緑風飛空艇団だよ」
 以前の事件で助力をした相手だ。せっかく助けた人々の命が散るのを見たくはない。
「このままだと多くの人が死んじゃうみたい。みんなの力で助けてあげて!」
 オブリビオンを倒し人々を救う力があるのは猟兵だけだ。

「まずはおっきな鳥の群れが襲って来るんだよ! こーんなおっきな鳥で、船のマストが食い破られたり、人も襲われちゃうんだって!」
 大きい物なら翼を広げた全長が3mを超える。そんな鳥の群れが襲い掛かる。船が襲われれば足が鈍り、人が襲われれば喰い殺されてしまう。鳥といえども馬鹿にはできない。
「それをやっつけたら、進んだ先にイカの魔獣の群れがいるんだよ! それが船を壊しちゃうんだ!」
 2mほどの巨大イカの魔獣。オブリビオンであるため鳥とは段違いの強さを持っている。
「鳥や魔獣だけじゃなくって、すっごい風が吹いてて思ったように飛べないみたい。そこにも気をつけてね!」
 竜の巣の乱気流によって少し場所を変えるだけで風の流れが違う。気をつけなければ思わぬ痛手を負うだろう。
「琥珀島に到着したら、屍人帝国の人型オブリビオンがいるみたい。このボスをやっつけたら島に残った物資が手に入るよ!」
 敵はちょうど物資の回収作業をしているようで、これを打ち破れば物資が手に入る。

「竜の巣は危ないところみたいだけど、みんななら人々を助けて無事に帰ってこれるよ!」
 ラフィロワは目をキラキラさせて頼もしい猟兵達を信じて世界を繋ぐ。
「空の冒険だよ! どんなお宝があるのかワクワクするね!」


天木一
 こんにちは天木一です。
 ブルーアルカディアで飛行艇団を護衛しながら竜の巣に入り、琥珀島のお宝を手に入れましょう!

 第1章はガレオンを襲う凶暴な鳥の群れを撃退することになります。魔獣ではありませんが死骸は肉や羽に使い道があるので多少のお金に変えられます。

 第2章はイカ型の魔獣の群れとの戦闘になります。天使核や食料がとれます。

 第3章ではロケットナイトのオブリビオンとの戦闘になります。天使核は欲しいとこの章でご希望された方の中からダイスで判定し、運の良い一名様が手にする描写を入れます。

 緑風飛空艇団は練度が高い部隊ですが、竜の巣の乱気流の為に戦闘力が落ちています。通常なら鳥くらいは大きな被害なく撃退できます。
 団長のべラードは冷静沈着な壮年の偉丈夫です。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 それでは竜の巣と呼ばれる危険空域での空の冒険をお楽しみください!
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第1章 冒険 『凶鳥乱舞』

POW   :    武器を取り、鳥の群れを追い散らす

SPD   :    攻撃を掻い潜りながら全速力で駆け抜ける

WIZ   :    餌や道具を使い、鳥の群れを大人しくさせる

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ガーネット・グレイローズ
襲われているのは、翡翠島の緑風飛空艇団じゃないか。
つい先日親交を深めたばかりの人たちだ、ここは早く助けにいかねば。

キャバリア「夜の女王」で出撃し、《推力移動》《空中機動》
で飛行しながらサポートメカで気圧と風の流れを《情報収集》。
鳥の群れが出現したら【パイロキネシスα】を発動させ、
火球を発生させる。
キャバリアとはいえ、この乱気流では移動が制限されるな。
しかしそれは鳥である相手も同じことだ。気流に沿って炎を
《念動力》で動かし、旋回するタイミングに合わせて
火球をぶつけていく!さらにPSDホーネットを射出し、
《レーザー射撃》で鳥を牽制。
うまく炎のほうへ近づいていくように誘導してやろう。


ランケア・アマカ
まずは魔獣ではない鳥の大群、ですか
…アレって、肉は食べられるんでしょうか?

とにかく、まずはあの鳥達を排除しましょう
ここは以前にガンシップ乗りの方から教わったことが生かせそうですね、MF-L1に乗って鳥の群れより上へ飛びます
こちらを追ってくるなら【疾風塵】で順次迎撃し、逃げて他を狙いに向かうなら降下しつつ撃ち落とします
いずれの場合もなるべく鳥達より上の高度から撃ち、優位に戦闘を進めていきたいです
周辺は乱気流ですが、うまく乗れそうな上昇気流があれば利用してみましょうか

…撃墜した鳥ですが、もし食材として使えるなら是非確保したいです
カレーの良い材料になるかもしれませんから



●援軍
「船に取り付かせるな! マストが破られないように畳め!」
 べラード団長が指示を出して部下達が忙しなく船の上を駆け回る。
「襲われているのは、翠玉島の緑風飛空艇団じゃないか」
 ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)が見覚えのある船と、その船員達を視認する。
「つい先日親交を深めたばかりの人たちだ、ここは早く助けにいかねば」
 見知った顔が襲われているのを放っては置けないと、急ぎブラッドギア【夜の女王】で出撃して空を翔ける。すると竜の巣の乱気流にぶつかって機体がガタガタと揺れた。
「キャバリアとはいえ、この乱気流では移動が制限されるな」
 ガーネットは機体が針路を歪めぬように制御しながら船に近付く。
「しかしそれは鳥である相手も同じことだ」
 ここを狩場にしている鳥とて乱気流の影響からは逃れられないと、ユーベルコード『パイロキネシス・α』を発動し、サイキックエナジーで無数の火球を生み出す。
「旋回するタイミングなら避けられまい」
 鳥が風に乗って速度を上げ旋回したところへ、念動力によって気流に沿って動いた炎が叩き込まれる。
「アギャ!!」
 悲鳴を上げて火だるまになった鳥が雲海へと墜落していく。
「あれは……援軍が来てくれたぞ!」
「「おおーー!!」」
 夜の女王に気付いたべラード団長が声を上げると、団員達もそちらへと視線を向け、夜の女王の姿を確認して士気が上がる。

「まずは魔獣ではない鳥の大群、ですか……アレって、肉は食べられるんでしょうか?」
 甲板から鳥の群れを見上げ、ランケア・アマカ(風精銃兵・f34057)はまずそんな雲海の世界に住まう者らしく逞しい思考で獲物を見た。
「とにかく、まずはあの鳥達を排除しましょう」
 何にせよ船に近付ける訳にはいかないと、魔女の箒のような試製セイルフローター【MF-L1】に跨って船から飛び上がる。
「ここは以前にガンシップ乗りの方から教わったことが生かせそうですね」
 上昇気流を掴まえ、ランケアは一気に鳥の群れよりも高く上昇する。
「ギャー!!」
 それを見た鳥たちが獲物だと追いかけて上昇を始める。
「追って来ましたね。ですが高所の有利はこちらにあります」
 無理に高度を上げてスピードを落とし始めた鳥に対し、ランケアはユーベルコード『疾風塵』を使い、振り返って天使核リボルバー【M3シルフィード】を撃ち放つ。放たれた弾丸は鳥を撃ち抜き撃墜した。
「近づかれる前に全て撃ち落とします」
 次々と弾丸を連射し、追走してくる鳥の群れを接近させずに雲海へと落としていった。
「アギャーー!」
 仲間を減らした鳥は、針路を変えてガレオンを襲おうと降下を始めた。
「逃げるなら追うまでです」
 同じくランケアも反転して降下し、速度を上げながら急襲して鳥を撃ち落とし、その死体が甲板に叩きつけられる。
「おお、獲物が自分から落ちてきたぞ!」
「今日は鳥の煮込みだな!」
 船員が邪魔にならないように鳥を回収し、撃ち落としたランケアに向けて手を振った。
「食材として使えるようですね。ではもっと確保しましょう。カレーの良い材料になるかもしれませんから」
 大好物のチキンカレーを思い浮かべ、勢いづくとまさに猟師の如く鳥を落としまくった。

「ギャギャッ」
 迎撃され勢いを失った鳥たちが一度高度を取ろうと風に乗って上昇する。
「逃がさん。お前達はここで墜ちろ」
 夜の女王の腰部装甲の裏側に収納されている遠隔レーザー射撃デバイス【RS-F浮遊自走砲「PSDホーネット」】を展開し、ガーネットのサイキックに反応して鳥に向けてレーザーを放った。
「アギャーッ」
 直撃を受けた先頭の鳥が吹き飛び、それを見た後続が針路を変える。そこには先ほど放った火球の群れがまだ残っていた。
「ギャーギャーッ!!」
 鳴きながら鳥たちが炎に突っ込み、炎上して落下していく。
「鳥の丸焼きですね。そのまま食べられそうです」
 さらにランケアも高度を上げて鳥たちの頭を押さえ、逃げ場を塞いで炎へと突っ込ませていった。
「勇士に続け!」
 緑風飛空艇団もまた好機と見るや射撃を浴びせ、攻勢に出て鳥たちを仕留めた。
「上手くいったな。だがまだ油断はできん。船の近くで守るとしよう」
 まだ鳥の大きな群れが上空に残っている。完全に鳥のテリトリーを突破するまでは油断せず、ガーネットは夜の女王をガレオンに並走させて周囲を警戒した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四壱六・豆花
(団の皆様の戦力なら、あの鳥は対処できるはずです。なら、ぼくは舵取りの一助となりましょう。)

船首に跳びのって、[サモニング・ガイスト]を発動。

「団長様、❬僕たち❭が前を引き受けます。」

喚びかけに応じた戦士達の霊と共に自らも特殊警棒を構え、船の前面に群がる鳥を集中的に迎撃。
戦力に余裕ができそうなら、マスト方向へ援護に向かいます。

船の進路確保と船体の保護を優先し、全速離脱を目標に動きます。


エリート・ミコ
宇宙バイクを駆るビーストテイマーのケットシーであるエリートミコ。
身体の小ささを活かして武器でもある宇宙バイクで鳥の群れに突貫する。
宇宙バイクから射出されたビーストテイマーの能力が付与された特殊弾が命中した鳥は確率でテイムすることができる。
誰が言ったかは分からないが「戦いは数だよ姉貴!」の言葉を信じ、数の暴力に対抗するには数の暴力だとして行動に移す。
その後ろ姿を見た者は、かの征服王のようだ、と言ったとか言わないとか。
群れの一部を味方につけるが、エリートミコは「それがしこそ王よ」と言わんばかりに先頭は譲らない。



●防衛
「援軍が来てくれたお蔭で余裕が出来た! 防御態勢! 弾幕を張って鳥を近づかせるな!」
「「了解!!」」
 べラード団長の指示に従い、団員達は落ち付いて鳥の対処を始め、ガンシップから銃を撃って追い払う。
(団の皆様の戦力なら、あの鳥は対処できるはずです。なら、ぼくは舵取りの一助となりましょう)
 その様子を見た四壱六・豆花(東方妖怪の神器遣い・f34750)は、これなら大丈夫そうだと前に視線を向けて船首に跳び乗る。
「団長様、❬僕たち❭が前を引き受けます」
 そう呼びかけるとユーベルコード『サモニング・ガイスト』を発動し、古代の戦士達の霊を召喚した。
「船に群がる鳥を迎撃します」
 豆花が先頭に立ち特殊警棒を構えて向かって来る鳥に叩きつける。それに続いて戦士の霊達も槍を手に鳥を貫いた。
「おお! あれなら大丈夫そうだな。よし! 船の前方は任せて、我々は側面と後部に回る!」
 それを見た緑風飛空艇団は船首側を豆花に任せ、その分の戦力を他に回して防御を厚くする。

「派手にやっている」
 戦場に足を踏み入れたエリート・ミコ(ケットシーのスターライダー・f34759)が戦う仲間達を見渡す。
「それがしも負けてはいられぬ」
 宇宙バイクに跨ると雲海の世界へとユーベルコード『ゴッドスピードライド』によって変形して速度を上げて飛び出す。
「誰が言ったか知らないが『戦いは数だよ姉貴!』という格言がある!」
 その言葉を信じて宇宙バイクから獣奏器を改造した特殊弾を発射する。
「グェエッ!」
 被弾した鳥が悲鳴を上げ、ビーストテイマーとして意志疎通を行う。
(それがしについて来い。そうすれば腹いっぱい餌をやろう)
「アギャー!」
 それならば従おうと鳥が離反し宇宙バイクに追従する。
「数の暴力に対抗するには数の暴力が一番有効でござろうよ」
 そうした行動を繰り返し手下を増やしたエリートミコは、ぶいぶい云わせて空を我がもの顔で翔ける。
「来るものは拒まず。去る者は追わず」
 『それがしこそ王よ』と言わんばかりに先頭を突っ走り、空の暴走族のように駆け巡る。
「なんだありゃ!?」
「ガンシップで鳥を率いてるのか?」
 その暴走っぷりを目にした緑風飛空艇団が驚きの声を上げる。
「鳥と鳥が戦ってる? どっちを攻撃すれば?」
「構うな! 近づく鳥だけを落とせ!」
 戸惑う団員にべラード団長が一喝し、気を引き締めて射程内に接近する敵だけを相手にしようと、エリートミコの集団から視線を外して銃を構えた。

「鳥の攻撃ペースが少し落ち着きましたね。上の方では凄い事になってますが、こっちはこっちのペースでやりましょう」
 特殊警棒を振るって鳥を叩き落とした豆花は、槍衾を作る霊の戦士と共に船の前方を邪魔する鳥を蹴散らした。
「マストを破られたら困ります。あちらも防衛しましょう」
 この場を霊に任せると豆花は帆柱を登り、畳まれたマストの上を飛翔する鳥を警棒で追い払った。
「助かる!」
 鳥をなんとか追い払おうとしていた見張り台の船員が、軽く構える銃を持ち上げて感謝を伝える。
「ギャァアー!!」
 鳥も一度高度を取って反撃しようとするが、そこへ暴走する宇宙バイクを駆るエリートミコが従えた鳥を率いて突っ込む。
「それがしの道を塞ぐのなら覚悟はできておろうな」
 風に乗って加速する暴走車の群れが鳥を撥ね飛ばした。
「この調子なら無事に鳥の攻撃を凌げそうです」
 豆花が帆柱の頂上にある見張り台まで上がり、周囲を見渡して鳥の包囲網が減っているのを確認して、これならば鳥の襲撃は何とかなりそうだと思った。
「退けい! それがしの前を遮るな!」」
 ノリノリでエリートミコは続々と鳥を従え、その後ろ姿を見た者は、かの征服王のようだ、と言ったとか言わないとか。後で鳥の餌の確保が大変な事になるとも思わず、突っ走って縦横無尽に空を駆け巡った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】
※アドリブ絡み連携大歓迎

や、べラード団長。輸送船の件以来かな?
厄介な状況だし、またお邪魔させてもらうよ♪

『ナインス・ライン』で『アスクレピオス』から投下
補機『アダマンタイト』で推力を高めて空戦っ
…でも、せめて風は味方につけたいね

そこでオペ84番【ミューゼス・エレメント】開始
生体電脳で組んだ『風精霊・シルフィード』の設計情報を
操縦席へ挿れた『マトリクス・メモリ』で疑似再現

「炎の矢と風の刃を出すから、ガンシップは注意してねっ」

そして情報が結晶化した「翠の精霊華」が風に舞えば
味方を襲う暴風は一転して、斬撃波として鳥達を切り刻む
その隙に両主腕の銃器…風に揺れないビーム兵器で蜂の巣さ♪


イオナ・アルフェラッツ
リーゼ様の【アスクレピオス】
その副艦長用立ち乗り席に搭乗
全翼機形態で安定性を重視します

『当艦は非合法機動医療艦アスクレピオスです。
只今より琥珀島探索及び人命保護に介入します』

告知後は各部レーザー機銃で迎撃
でも数と体格差が…【『剣の召喚獣』シラー】に頼ります

ミュウ!【星に誓う射手】で!
「いいよっ!」

【ステラ・メモリ】【コントラクト・メモリ】の力で
艦体を巨大弩に見立て巨大化したシラーを撃ち出します

「べラード団長、今から仕掛けますので…」

更に『鳳凰座の司る事象』を付与・分裂させる事で
94本の再利用可能なナパームミサイルに仕立てます
死角にいても逃しませんよ!

※アドリブ絡み連携大歓迎
※イオナの人格が主導



●嵐の中
『当艦は非合法機動医療艦アスクレピオスです。只今より琥珀島探索及び人命保護に介入します』
 竜の巣に姿を現した【アスクレピオス】の副艦長用立ち乗り席に搭乗するイオナ・アルフェラッツ(【ご主人さま】が2人!?・f34022)が、外部放送を流させて味方であることを報せる。
「味方の船だ! 攻撃を当てるなよ!!」
 すぐに緑風飛空艇団は誤射をせぬように連絡を取り、何事かと見ていたガンシップは違う方向へと展開する。
 アスクレピオスは全翼機形態で安定性を高め、風に流されないようにしながら各部に設置されたレーザーを放って鳥を落とす。
「ギャアッギャアッ!!」
 すると鳥の群れは散開してレーザーの射線から逃げていった。
「ナインス・ライン発進っ」
「了解です。ナインス・ライン投下します!」
 リーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)の乗った重量級キャバリア【ナインス・ライン】がアスクレピオスから投下される。そしてモニターに映った甲板で忙しなく指揮を執る団長に声をかける。
「や、べラード団長。輸送船の件以来かな?」
「君達も来てくれたのか!」
 その姿に気付いたべラード団長がキャバリアを見上げる。
「厄介な状況だし、またお邪魔させてもらうよ♪」
「助力に感謝を!」
 鳥に向かって上昇するリーゼロッテの背に、べラード団長は感謝の言葉を送った。
「さあ空戦よっ……でも、せめて風は味方につけたいね」
 補機『アダマンタイト』の推力でも、嵐の如き風に逆らっては速力が大きく落ちる。
「ならこれでいくよっ、オペ84番【ミューゼス・エレメント】開始」
 ユーベルコード『Op.LTXIV:MUSES ELEMENT』を発動し、生体電脳で組んだ『風精霊・シルフィード』の設計情報を操縦席へ挿れた『マトリクス・メモリ』で疑似再現する。
「炎の矢と風の刃を出すから、ガンシップは注意してねっ」
 そう周囲に呼びかけながら、リーゼロッテは情報が結晶化した翠の精霊華を放つ。風に乗って舞い飛ぶ精霊華は次々と鳥を切り刻んだ。
「アギャーーー!!」
 その恐るべき翠の刃に鳥達は危険を感じて逃げ惑う。
「逃がさないよっ、この風に揺れないビーム兵器で蜂の巣さ♪」
 ナインス・ラインが散り散りになる鳥に向けて両主腕の銃を向け、ビームを連射して撃ち落としていった。

「こちらもリーゼ様を援護したいですが、数と体格差が……なら『剣の召喚獣』シラーに頼ります」
 巨大で小回りの利かない艦からでは思ったように小さな鳥を落とせないと、手こずっていたイオナはユーベルコード『星に誓う射手』の使用を決める。
「ミュウ! 【星に誓う射手】で!」
「いいよっ!」
 己の中からもう一つの人格ミュウが返事をし、記録媒体型メガリス【ステラ・メモリ】【コントラクト・メモリ】の力を利用し、艦体を巨大弩に見立て巨大化した『剣の召喚獣』シラーの発射準備を整えた。
「べラード団長、今から仕掛けますので……」
「総員射線に入るな! 安全距離を取れ!」
 イオナが連絡を入れると、すぐにべラード団長は緑風飛空艇団を離れさせる。
「発射します!」
 艦から召喚獣が放出され近くの鳥が消し飛ぶ。
「アギャー!」
 危険を察知した鳥も逃げようと慌てて羽ばたく。
「『鳳凰座の司る事象』を付与・分裂させます。死角にいても逃しませんよ!」
 94本の再利用可能なナパームミサイルに仕立て、次々と爆発が起こって鳥は吹き飛んでいった。
「ギャァーギャーーー!!!」
 悲鳴を上げ鳥の群れは乱気流の乗って四方八方へと飛んでいく。
「派手にやってるねっ、こっちも負けてられないよ♪」
 その攻撃に交じり、リーゼロッテもナインス・ラインを駆って鳥を追い駆け、その後姿にビームを撃ち込んだ。
「よし、今のうちに島への距離を詰めるぞ!」
「了解であります!」
 リーゼロッテとイオナが鳥を叩き潰し注意を引いている間に、べラード団長はガレオンを進ませて鳥の領域から出ようと、嵐の中を慎重に前進した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霧島・絶奈
◆心情
お久し振りです、緑風飛空艇団の皆様
私も少しお手伝いさせて頂きましょう

◆行動
【空中浮遊】を活用し戦闘

【罠使い】の技を活かし、大量の「魔法で敵を識別する浮遊機雷」を【衝撃波】に乗せて戦場に散布
…多少は乱気流で流されるでしょうけれど、味方を誤射する心配はありませんよ

散布後は『涅槃寂静』にて「浄化」属性の「ウインドシア」を行使し【範囲攻撃】
攻撃するのは「竜の巣の乱気流」です
所詮一時的な物とは言え、乱気流さえなければ鳥を殲滅し得る緑風飛空艇団の皆様に十全な戦場を提供しましょう

私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
緑風飛空艇団の方々には前にお世話になりましたし
今回も助力してあげたいですわね。

■行動
万象招く凛彩の薔薇(UC)を使用して、鳥の群れを追い払いますわ。
炎の竜巻とかを発動させて、鳥を巻き込む様に吹き飛ばして行きますわ。

追い払いきれなかった鳥に対しては、『プリンセス・ローズ』で
【威嚇射撃】をして、飛空艇に近づいて来れない様にしておきますわね。
「皆さん、お怪我は無いでしょうか?」
と、皆の無事も確認しておきますわ。

鳥の死骸は、肉や羽を解体して、素材にしておきましょうか。
「お宝の前にも、まずはお金ゲットですわね」



●勇士
「お久し振りです、緑風飛空艇団の皆様」
 ガレオンの甲板に現れた霧島・絶奈(暗き獣・f20096)が団員に挨拶をする。
「私も少しお手伝いさせて頂きましょう」
 そして返事を待たずに空に浮かび上がり、大量の浮遊機雷を衝撃波に乗せて戦場に撒いた。
「アギャ!!」
 船に近付く鳥がその傍を通ると、機雷が反応し爆発を起こして吹き飛ばす。衝撃を受けた鳥はぼろぼろになって雲海へと落下していった。
「……多少は乱気流で流されるでしょうけれど、味方を誤射する心配はありませんよ」
 魔法によって敵を識別する機雷は、鳥だけに反応して爆発していく。
「緑風飛空艇団の方々には前にお世話になりましたし、今回も助力してあげたいですわね」
 ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)もまた以前に出会った団員の人々を助けようとガレオンの甲板に立つと、鳥を見上げてユーベルコード『万象招く凛彩の薔薇』を発動する。
「森羅万象よ、我が意に応え、世界に再なる彩りを齎しなさい!」
 世界の理に変化が起こり、頭上に炎が巻き起こると大きな竜巻となって鳥たちを纏めて吹き飛ばした。焼かれた鳥はそのまま雲海へと消えていく。
「近づけば丸焼きになりますわ」
 ローズが空を見上げると、鳥の群れは警戒したように離れた場所で旋回していた。
「皆さん、お怪我は無いでしょうか?」
「ああ、お蔭さんで大丈夫だ!」
「鳥なんぞに負けてられん!」
 そうしてローズが皆の無事を確認すると、緑風飛空艇団の面々は銃を掲げてまだまだ戦えることをアピールした。

「おお! 勇士だ! また勇士達が援軍に来てくれた!」
「勇士だ! また俺たちを助けてくれるぞ!」
 べラード団長が大きな声でさらに勇士が現れたと団員達を鼓舞し、緑風飛空艇団は頼もしい味方の出現に戦意を上げて鳥の迎撃に当たる。
「戦場で心に余裕を持つのは大切なことです。戦の駆け引きを良く理解しているようですね」
 絶奈は少しでも団員に余裕ができるように、黒剣と白槍を振るって衝撃波を放ち鳥を吹き飛ばした。
「アギャーーッ!」
 鳥は声を上げ、一部が回り込んで船を狙う。だがそこへ銃声が響き弾丸が眼前を飛び去る。
「ギャギャーーーッ!!」
 慌てて先頭の鳥が針路を変えると、それに釣られて残りの鳥たちも旋回して飛んでいく。
「飛空艇には近づかせませんわ」
 美しい薔薇の彫刻が施された赤い銃身の【プリンセス・ローズ】を構えたローズが、威嚇射撃で鳥たちを上手く追い返していた。
「ですが切りがありませんわ」
 追い払っても追い払っても、黒い風のように鳥の集団が攻めてくる。
「もう少し持たせてくれ! そうすりゃ鳥の狩場を抜けられるはずだ!」
「竜の巣の嵐は鳥にも厳しい場所だ。狩場以外には近づかん!」
 緑風飛空艇団の面々はこの鳥の群れが狩場にしている場所さえ抜ければ大丈夫だと経験則から知っていた。
「ではそれまで船を守ってみせますわ」
 ローズが銃の引金を引き、懲りずに飛んで来る鳥を驚かせUターンさせた。

「うぉっ横からの突風だ!」
「気を付けろ! 慎重に飛べ!!」
 ガレオンを護るガンシップが突風を受けて傾き、針路が思うように取れない。
「一番の敵は此の風のようですね」
 絶奈は風を浴び、少し移動するだけで方向の違う風が吹き荒れる。竜の巣と呼ばれる難所をその身で感じていた。
「所詮一時的な物とは言え、乱気流さえなければ鳥を殲滅し得る緑風飛空艇団の皆様に十全な戦場を提供しましょう」
 ユーベルコード『涅槃寂静』を発動し、ウインドシアを起こして竜の巣の乱気流にぶつけた。突風と突風がぶつかり合って風が一時的に止んでいく。
「さあ、今です。其の力を御見せください」
 状況は整えたと絶奈が微笑んで振り返った。
「風が弱まった?」
「チャンスだ! 全速前進! 狩場を抜けつつ鳥を迎撃しろ!」
 べラード団長の指示が飛び、ガレオンが速度を上げて前進し、ガンシップもそれに追随していく。そして近づく鳥には容赦なく発砲して撃ち落としていく。強風さえなければ空を狩場にする戦士にとって、鳥など獲物でしかない。
「これなら鳥たちの攻撃から逃れられそうですわ」
 ローズは頭上から追い駆けてくる鳥の群れに向けて炎の嵐と銃撃を放つと、ぼとぼととその死骸が甲板に落下してくる。
「お宝の前にも、まずはお金ゲットですわね」
 折角の資源を無駄にせぬように、ローズはちょうど死骸が船に落下する地点を狙って攻撃していた。
「こりゃ大猟だ!」
「解体は任せておいてくれ!」
 魔獣解体士が甲板に上がり、嬉しそうに獲物を回収していく。
「鳥の勢いが弱まってきましたわ」
 ローズが空を見上げると、鳥達が旋回し引き返していく。3隻のガレオンが竜の巣を進み、前方に見える浮島が大きく見えるようになっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ドーンテンタクルス』

POW   :    この触手はどう見てもイカだ
命中した【触腕】の【吸盤】が【返しのついた爪】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    如何ともし難い墨
海の生物「【烏賊】」が持つ【旨味成分をたくさん含んだ墨を撒き散らす】の能力を、戦闘用に強化して使用する。
WIZ   :    イカしたゲーミングフラッシュ
【虹色に発光する表皮から放たれる催眠光】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
👑11
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●空を泳ぐイカの群れ
「団長! 鳥どもは諦めたようです!」
「そうか、だがここは竜の巣だ気を抜くな」
「団長ぉー! 島の方から飛んで来るもの多数!!」
 鳥が去って一息つく暇もなく、見張り台からの連絡が入る。
「ガンシップを偵察に出せ!」
 べラード団長の指示に従い、前方を護衛していたガンシップが前に出て確認する。
「また鳥じゃないのか?」
「あれは……魔獣だ! 魔獣の群れだぞ!」
 ガンシップの団員が視認したそれは、2mサイズのイカの姿をした魔獣だった。
「総員戦闘準備! 連戦だが我々には心強い味方がいる! 一人も欠かすことなく進むぞ!」
「「了解!!!」」
 べラード団長と緑風飛空艇団は、猟兵と言う頼もしい勇士を味方に、魔獣の群れへと航路を変えずに前進する。
 強烈な風が吹き荒れる嵐の中、風に乗って空を泳ぐ魔獣との戦闘に挑む。

 少し油断すれば失速して雲海に沈んでしまう危険な空域。だがそんな嵐の中であっても、猟兵達は船と人々を守る為に風を切って行動を開始した。
ランケア・アマカ
この辺りにも出るんですね、あのイカ
大群が相手ですし、気を引き締めていきましょう

MF-L1に乗ってイカの群れに接近、【疾風塵】で一匹ずつ確実に仕留めます
立ち止まらず飛び回って、敵の撒いてくる墨には当たらないように戦いたいです
特に緑風飛空艇団を狙おうとするイカは優先して撃ち、犠牲者を出さないようにします
乱気流の中での戦闘ですから、うまく風を読んで急速接近・離脱を繰り返して敵を翻弄したいですね
魔獣なんかにやられるわけにはいきません

…イカが美味しいのは知ってるんですが、今回は他の方々に譲ります
鳥が確保してありますから、もう充分です


ガーネット・グレイローズ
引き続き、キャバリアに搭乗して出撃。

ん、あの生物は…イカじゃないか。
しかしなぜ、空の世界にイカが?

相手が魔獣だろうと、イカの特徴を活かした(洒落)戦法を使うに違いない。
《操縦》《空中機動》で距離を詰めつつ、敵の姿を《撮影》して油断なく備える。
「水平姿勢をとった…やはり、墨か!」
《瞬間思考力》で素早く反応し、【イデア覚醒】を発動。グリードオーシャンでの《戦闘知識》が生きたな。研ぎ澄まされた《第六感》を頼りに墨を掻い潜り、反撃にJOXブレイドによる《カウンター》一閃。綺麗に《切断》して、イカ刺しにしてやるよ!
味方への援護はPSDホーネットによる《レーザー射撃》で。《追跡》して退路を断つぞ。



●大漁
「この辺りにも出るんですね、あのイカ」
 ランケアは以前遭遇したことのあるイカを見て、魔獣の生息地をまた一つ知ることができたと頬を緩める。
「大群が相手ですし、気を引き締めていきましょう」
 だがすぐに緊張感を持って迫る魔獣の群れに向かってMF-L1を走らせた。
「私が先行します!」
「ガンシップは船から離れ過ぎないようにしろ! 了解した! すまんが頼む!」
 べラード団長が指示を出して迎撃態勢を整えながら、空を疾走するランケアを見送った。
「確実に一匹ずつ仕留めていきます……」
 イカのような魔獣『ドーンテンタクルス』に向けてランケアは天使核リボルバー【M3シルフィード】を構え、ユーベルコード『疾風塵』を発動して引金を引く。放たれた弾丸は普通なら失速して雲海に落ちてしまう距離を過ぎても減速せずに飛び、イカに命中して撃墜した。
 攻撃を受けたイカたちが、ランケアに向けて宙を泳いで接近してくる。そして真っ黒な墨を吐き出した。
「魔獣なんかにやられるわけにはいきません」
 それを気流に乗って加速したランケアは躱し、イカを引き付けるように旋回する。

「ん、あの生物は……イカじゃないか」
 夜の女王のモニターに映る魔獣の姿を確認して、ガーネットが驚きの声を上げる。
「しかしなぜ、空の世界にイカが?」
 空飛ぶイカの誕生について考え、生命の神秘に触れつつも機体を飛ばして接近する。
「相手が魔獣だろうと、イカの特徴を活かした戦法を使うに違いない」
 そんな洒落を口にしながらも、油断せずにガーネットは距離を詰めながら敵の姿をしっかりと捉える。
 すると夜の女王の接近を察知したイカは、こちらに口を向けて体を寝かせた。
「水平姿勢をとった……やはり、墨か!」
 いち早くそれに気づいたガーネットは、一瞬の思考によって判断し素早く反応してユーベルコード『イデア覚醒』を発動する。すると敵の動きが読み取れ、次にどう動くかがはっきりと予測できた。
(グリードオーシャンでの戦闘知識が生きたな)
 イカから吐き出された墨の飛び散る合間を掻い潜り、接近すると【BXフォースセイバー「JOXブレイド」】を一閃した。
「綺麗に切断して、イカ刺しにしてやるよ!」
 光の刃に両断されたイカはゆらゆらと落下し、ガンシップに回収される。

「おお! 今日は鳥だけじゃなくイカも食えるぞ!」
「馬鹿野郎! そういうのは自分で落としてから言え!」
 ガレオンを護るガンシップも射撃を開始し、近づくイカを落としていった。
「……イカが美味しいのは知ってるんですが、今回は他の方々に譲ります」
 ランケアはイカの味を思い出しながら、うまく乱気流を読んで利用しイカの群れを右往左往させる。
「鳥が確保してありますから、もう充分です」
 今日はもう鳥肉のカレーの気分だと、風に乗って突っ込むとイカを撃ち落とした。
「追い込み漁だ」
 ガーネットはランケアに気を取られているイカに向け、【RS-F浮遊自走砲「PSDホーネット」】を追尾させて後方からレーザーを撃ち込む。すると光線を背後を襲われたイカ達が驚き反転しようとする。だが慌てたせいで乱気流にぶつかって動きが止まる。
「この強風に逆らうのは自殺行為です」
 そこへランケアが風に沿って大きく上に飛び、イカの頭上から襲い掛かって挟み撃ちの形で撃墜していった。
「大漁だ! 拾えるだけ拾っておけ! いい土産になる!」
「今日は鳥とイカでパーティだな!」
 緑風飛空艇団の面々はご機嫌に大量の落ちて来る獲物を確保していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四壱六・豆花
「偵察ならぼくも行きます」
偵察に向かうガンシップに飛び移り、魔獸に接近。
虹色に発光する魔獸と対峙中、ガンシップがおかしな挙動を始めたため異常を察知。
(奇声や雄叫びは聞こえませんし、臭いも変化を感じません。…とすると視覚に訴えるあの虹色の光が原因ですか。)
先ずはガンシップの前面に[サモニング・ガイスト]で大楯を持つ戦士の霊を召喚し虹色の光を団員の視界から遮る。
さらに神器を使用した天候操作で雷光を発生させ、虹色の光を「より強い光」で阻害。
後方挺団に「虹色の光を直視しない」よう注意換気。
魔獸には、天候操作した雷の無差別攻撃で群れ全体を牽制しつつ、戦士の霊の槍で各個撃破を狙います。


霧島・絶奈
◆心情
さあ、愉しみましょう

◆行動
【空中浮遊】を活用し戦闘

【罠使い】の技を活かし、大量の「魔法で敵を識別する浮遊機雷型サーモバリック爆薬」を【衝撃波】に乗せて戦場に散布
散布後は『涅槃寂静』にて「死」属性の「濃霧」を行使し【範囲攻撃】

さて…質問です
貴方方は虹色の催眠光が命中した万物を味方に付けるそうですが…
其れは同時に複数の対象を味方とする事が出来るのでしょうか?
機雷を注視すれば死の霧に滅ぼされる
逆もまた然りです
抑々、時間制限を超えては無意味ですね

まあ、その隙に私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】しますけれど…

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
虹色に輝くイカですか、何とも幻想的ですけど
これも魔獣、油断は出来ませんわね。

■行動
夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(UC)を使用して戦う。
嵐の中でも【環境耐性】で吹き飛ばされない様に警戒しておき
敵は纏めてUCの【範囲攻撃】で倒して行きますわ。
【気絶攻撃】や【マヒ攻撃】も織り交ぜて行き、
敵の動きを止める様に戦いますわね。
UCが外れた敵には『プリンセス・ローズ』で
一体ずつ狙いを定めて、撃破していきますわね。

敵からの催眠光に対しては
【狂気耐性】で催眠状態から抵抗する様、努力しますわね。



●竜の嵐
 イカを退けながらガンシップが進むと、乱気流が荒々しくまるで竜が暴れているように風を吹かせ、雲を巻き込むようになって視界が悪くなる。
「前進微速!」
 乱気流に飛び込むのを恐れたガレオンは速度を落として慎重に風を確認する。
「竜の巣が荒れてきたな。先行してまだイカの群れがいないか確認に向かえ!」
「俺が行きます!」
「偵察ならぼくも行きます」
 命令を受けたガンシップの一機が偵察に出ようとすると、豆花が飛び移って同乗し先行する。雲を押し流す突風に入ると、虹色に発光するイカ達の姿が見えた。
「イカを発見! ……ガンシップの操縦が――!」
 パイロットがガンシップの操作が思うようにいかないと、慌てて操縦桿を傾ける。だが操作通りにガンシップが飛ばない。
(奇声や雄叫びは聞こえませんし、臭いも変化を感じません。……とすると視覚に訴えるあの虹色の光が原因ですか)
 豆花はすぐにその状況からイカの能力を推測し、それに対処する方法を考え出す。
「先ずは光を防ぎます」
 ユーベルコード『サモニング・ガイスト』によって呼び出した大楯を持つ戦士の霊を召喚し光を遮る。
「お! 操縦が戻った!」
 パイロットが操縦桿を上げて、イカの群れに突っ込むコースから上昇する。
「光を防ぐには……この方法でいきましょう」
 豆花は神剣型神器【天叢雲剣】を掲げ、天候を操作して雷光を放ちより強い光で虹色の光を打ち消した。
「虹色の光を直視しないようにしてください」
 そしてパイロットと後続に対して呼びかけ注意喚起を促した。
「速度を落とせ! イカを見ないように回避行動を取る!」
 すぐさまべラード団長が指示を出し、緑風飛空艇団は針路を変えてイカから距離を取る。それを追ってイカの群れは動き出した。

「其方から向かって来るのなら好都合です」
 船の甲板に立った霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はふわりと浮かび上がり、大量の浮遊機雷型サーモバリック爆薬を衝撃波に乗せて空中に散布する。
「さあ、愉しみましょう」
 イカが近づくと、機雷が爆発して爆炎を撒き散らしイカをイカ焼きに仕上げていった。
「おお! 腹の減る匂いがする!」
「イカ焼きだ! 回収しろ!」
 そうして落ちて来るイカ焼きをガンシップが回収していった。
 仲間をやられたイカたちは危機感を抱き、機雷から逃げながら虹色の光を発する。
「さて……質問です。貴方方は虹色の催眠光が命中した万物を味方に付けるそうですが……其れは同時に複数の対象を味方とする事が出来るのでしょうか?」
 語り掛けながら絶奈はユーベルコード『涅槃寂静』を発動し、死の気配を纏う濃い霧を生み出してイカの群れを覆う。
「機雷を注視すれば死の霧に滅ぼされる。逆もまた然りです。抑々、時間制限を超えては無意味ですね」
 濃霧に包まれるとしなびてイカたちは雲海に落ちていく。霧を逃れようとすると機雷の爆炎に巻き込まれて吹き飛んだ。
「まあ、その隙に私自身も攻撃しますけれど……」
 さらに絶奈は攻撃範囲に入らないようにその場に浮かぶイカに対し、白槍と黒剣を振るって衝撃波を叩き込み、機雷や霧の効果範囲に吹き飛ばした。

「虹色に輝くイカですか、何とも幻想的ですけど、これも魔獣、油断は出来ませんわね」
 甲板からイカの輝きを目にしたローズは、一時見惚れながらもすぐに警戒して夕焼け色のロングソード【夕の憩い】を掲げる。
「幻想的な光景ならこちらも負けてはいませんわ!」
 ユーベルコード『夕暮れ時に薔薇は踊り咲く』を発動し、剣が美しいオレンジ色の薔薇に変わり、花びらが散って周囲を覆い尽くすように舞い飛んだ。それがイカに触れると、ズダズダに切り裂かれて雲海に散っていく。
 それを見たイカの群れは、危機を感じて体色を変え虹色に輝き惑わそうとする。
「美しい色合いですが、薔薇の美しさに魅了されている私には通じませんわ!」
 ローズはその魅了に耐え、【プリンセス・ローズ】の銃口を構えて発砲する。弾丸はイカを撃ち抜き墜落させる。
「流石は勇士だな、魔獣のイカを圧倒しているぞ!」
「こちらも勇士が戦い易くなるように援護しろ!」
 緑風飛空艇団の戦士も一斉にマスケット銃を発砲して弾幕を張り、猟兵を手助けするように攻勢に転じた。
「これで戦い易くなりますわね。皆で力を合わせれば魔獣も獲物に過ぎませんわ!」
 ローズが船に迫るイカを撃ち落とし、それをガンシップが回収して魔獣の素材を確保していった。

 イカの群れは生命の危機を感じて、ひと塊に集まって虹色に輝く。
「群れで動かれると厄介ですね。牽制します」
 豆花は雷によってイカの群れを牽制し、群れから逸れた敵に戦士の霊の槍を突き立てて各個撃破していく。
「今だ! 勇士に合わせて射撃始め!!」
 緑風飛空艇団のガンシップもまた、ばらけたイカに向けて銃弾を浴びせる。
「魔獣といえども、追い詰めてしまえば普通の獣と変わりありません」
 続いて絶奈も黒剣と白槍を振るい、衝撃波を叩き込んでイカの群れを薙ぎ払う。そうして船の前を切り拓いた。
「このままイカの群れを突破しますわ!」
 ローズがオレンジに船の周囲を染め、覆う薔薇の花びらは近づくイカを切り裂いて怯ませる。
「前進半速! 船を進めるぞ! 嵐に巻き込まれないように注意しろ!」
 好機とべラード団長が指示を出し、船は乱気流に注意しながらゆっくりと前進を開始して嵐の難所を潜り抜けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】
※アドリブ絡み連携大歓迎
※引き続き『ナインス・ライン』搭乗

うん、紛うこと無きイカ…
天日干しが美味しそうだし極力確保しようかな♪

【アダマンタイト】の出力で姿勢を維持して…
イオナは『大凶』お願いっ
え?アタシは何時でもマジメさね♪

儀式の間にアタシは背部コンテナから出した
巨大アンカー…DA49号【シルク】を
左手腕へ装着して、超不運なイカ共へ射出っ

上手く刺さったら【マトリクス・メモリ】で
『電流の発生源』をアンカー先端部に形成
電気ショックで気絶させつつ質量弾に転用っ

後は振り回して別の奴へ叩き付けたり放り投げ
動きを止めたら右手腕の【プロキオン】で両方活き締め
まさに『イカ釣り漁』状態だねえ♡


イオナ・アルフェラッツ
【アスクレピオス】は引き続き安定性重視の全翼機形態です

鳥を無事追い払えましたが、次は大王イカですか?
「大凶お願い♪」ってリーゼ様も真面目にやって下さい!
コレは神社のおみくじと違うんですよ…もうっ

ともあれ【ステラ・メモリ】に祈りを捧げたら
胸元へそっと融合させ力を引き出します

…【其は悲哀の詩】

副艦長用立ち乗り席は星辰の祭壇と化し、
凶兆の先触れたる『紅き死兆星の流星雨』を喚びます
…イカの守護星が何かは知りませんけど

ともあれ彼らから奪い尽くした吉兆を以て
艇団の皆様を大きな艦体や各部機銃で庇います
流星雨自体もイカへの打撃に転用
倒した個体は何匹か艦内へ回収しますね

※アドリブ絡み連携大歓迎
※終始イオナが現出



●イカ釣り
「鳥を無事追い払えましたが、次は大王イカですか?」
 イカの群れを確認しながら、イオナは緑風飛空艇団を先導するペースメーカーのようにアスクレピオスを前に出し、あちこちから吹き荒れる強風を受けガタガタと微震を感じながら飛ぶ。
「うん、紛うこと無きイカ……天日干しが美味しそうだし極力確保しようかな♪」
 モニターに映るイカを見たリーゼロッテは食欲を湧かせ、ナインス・ラインを前進させる。【アダマンタイト】の出力を上げて風に煽られる中でも姿勢を維持して飛ぶ。
 イカの群れはキャバリアを巨大な獲物と見て、すいすいと空を泳ぐように接近してくる。
「イオナは『大凶』お願いっ」
「『大凶お願い♪』ってリーゼ様も真面目にやって下さい! コレは神社のおみくじと違うんですよ……もうっ」
 リーゼロッテがお茶目に通信を入れると、イオナは戦闘中はもっと真面目な態度を取ってもらいたいと小言を言いつつも、【ステラ・メモリ】に祈りを捧げて胸元へそっと融合させ力を引き出す。
「え? アタシは何時でもマジメさね♪」
 笑顔で軽口を叩きながらリーゼロッテはユーベルコード『DA-49:B.SILK』を使い、背部コンテナから巨大アンカーDA49号【シルク】を取り出し左手腕に装着した。
「さあ、漁の時間さっ」
 射出した巨大アンカーがイカの群れに飛び込み、超不運なイカに突き刺さった。痛みにイカがびくっと震える。
「刺さったね。まずは電気ショック漁でいくよっ♪」
 【マトリクス・メモリ】で電流の発生源をアンカー先端部に形成し、電気ショックを与えてイカを気絶させる。
「これで釣りの準備完了っ」
 気絶したイカを質量弾に転用し、釣り竿のルアーのように振り回し、他のイカに衝突させる。イカ達は強烈な体当たりに遭いふらふらと無防備に浮かぶ。そこへナインス・ラインを突っ込ませ、右手腕のビームランス【プロキオン】で貫き両方を活き締めにしてしまった。
「まさに『イカ釣り漁』状態だねえ♡」
 リーゼロッテはご機嫌に仕留めた獲物を掲げた。それを見たイカ達が慌てて逃げようとし、気流に流される。
「おおっなんてすげー釣りだ!」
「俺達も続くぞ!」
 ガンシップが逃げ惑うイカに攻撃し、次々と仕留めていった。

 仲間がやられたのを見て、イカの群れは反撃しようと集まって墨を口に溜めた。
「……其は悲哀の詩」
 イオナの居る副艦長用立ち乗り席は星辰の祭壇と化し、ユーベルコード『其は悲哀の詩』が発動して凶兆の先触れたる『紅き死兆星の流星雨』を喚び出す。
「……イカの守護星が何かは知りませんけど」
 紅き流星雨が空に輝き、イカ達から吉兆を奪い去り、不幸を与える。そして自身は幸運を得て、呼び出した流星雨はイオナにとっては幸運に、イカに取っては不幸にもその頭上に降り注いで雲海へと撃ち落とされていく。
「リーゼ様がイカの味を気にしていたようなので、こちらで何匹か回収しましょう」
 イオナはアスクレピオスを落下するイカの下に潜らせ、艦内に回収していった。
「どんどん釣っちゃうよ♪」
 入れ食いだとイオナは次々と巨大アンカーを叩き込んでは振り回し、イカを釣りあげていった。
 そうしてイカの群れが蹴散らされて散り散りとなり、島へのルートが拓ける。
「勇士達が道を切り拓いてくれた! このまま琥珀島に向かう!」
「「了解!!」」
 緑風飛空艇団が前進して琥珀のような輝きを放つ、少し透き通る砂利が地表に敷き詰められた島へと距離を縮めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『騎士道を捨てた略奪騎士』

POW   :    アーマー・クラッシャー
【左手の剣による強烈な水平斬りを放って】から【右手の剣による急所を狙った振り下ろし】を放ち、【装甲を砕く頑丈な双剣の重たい斬撃】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    ミサイル・テンペスト
【目標を追尾するマイクロミサイル】が命中した対象に対し、高威力高命中の【時間差で放った大量のミサイルでの飽和攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    フェイタリティ・コンボ
【マイクロミサイルで陽動攻撃を行う事】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【死角から高速で突撃し両手の双剣】で攻撃する。
👑11
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●宝探し
「隊長殿! 島の荷物を集めました! 後は船に積み込むだけです!」
「そうか」
 天幕に入った船乗りの部下が声をかけても、ロケットナイトの指揮官は興味無さそうに見向きもせずにいた。
「で、では、荷を積み込み終わったら報告にまいりやす!」
 機嫌が悪そうな上司をこれ以上煩わせぬように、素早く部下は背を向けて一隻のガレオンに荷物を運ぶ仕事に戻った。
「……つまらん任務だ。私の剣を振るう相手も居ない」
 地面に突き立てた2本の分厚く大きな剣の柄に手を置く。荷物を運び出す船の指揮など、全くやる気の起きる任務ではなかった。
「それに運ぶものがこれではな……」
 島で集められた荷物に目を向ける。そこには1m程の少し透明感のある石が積まれていた。ロケットナイトは剣を持ち上げて振り下ろし、無造作に石を叩き割る。すると砕け散った石に混じって宝石が転がった。
「これは当たりか。割ってみなければ分からんとは手間なことだ」
 島の地表の砂利はこうして割った石の破片を捨てたものだった。既に島民が発掘したお宝は竜の巣に飲まれた時に持ち出されている。
「こんなものは宝探しが好きなヤツにやらせておけばいいものを」
 ちまちまとした宝探しなどつまらぬと、戦い奪う事を愉しみとする堕ちた騎士は剣を地面に突き刺す。
「隊長殿!!」
 そこへ先ほどの部下が慌てて駆けこんできた。
「何だ」
「ガレオンです! この島に数隻のガレオンが近づいてます!」
「ほうっ」
 その報告を聞いてロケットナイトの声が弾む。そして双剣を手に天幕を出ると肉眼でガレオンとそれを護るガンシップ。それに護衛らしき猟兵達の姿を捉えた。
「つまらん任務だと思ったが、面白くなってきた! お前達は戦闘では役に立たん。荷の運搬を続けろ。俺はあれを墜としにいく――」
 言葉を終える前にロケットナイトは飛翔し、乱気流を利用して加速し緑風飛空艇団へと強襲に向かった。
四壱六・豆花
2章に引き続き、偵察のガンシップに相乗り中

「おや?先客ですか。仲良く山分けは…できそうにないですね。」

空中に飛び出てきた騎士からのミサイル群に対して、護符装束を分解し「式神使い」で操作、ミサイルに体当たりさせ被弾を防ぎます。

(狙いが雑ですね。…騎士の姿がない!囮ですか。)

「急上昇です、速く!」と操縦士に緊急回避を伝え、構えた特殊警棒で双剣攻撃の「受け流し」を狙います。
騎士を視認したところで[サモニング・ガイスト]を発動。

「あなた、どれだけ恨まれているんですか。」

騎士に恨みを持つ「戦士達の霊」の力を借りて空中で拘束、特殊警棒から「気絶攻撃」の「衝撃波」を放ち、騎士を無力化します。


霧島・絶奈
◆心情
さあ、共に愉しみましょう

◆行動
【環境耐性】によって乱気流に対応
更に【空中浮遊】を活用し戦闘

【罠使い】の技を活かし、大量の「魔法で敵を識別する浮遊機雷型サーメート」を…
【目立たない】様に自身の死角に当たる場所へと設置しましょう
敵が死角を突いてくるのであれば、敢えて隙を残したまま其処を死地にしてしまえば良いだけです

設置後は『涅槃寂静』にて「死」属性の「濃霧」を行使し【範囲攻撃】
更に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

如何にロケットナイトの高機動力と言えども…
空間諸共蹂躙する面制圧の前では持ち前の機動力も無意味です

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
敵にみすみすお宝を譲る訳には行きませんわね。
私達と、そして緑風飛空艇団の方々の為に、
お宝は必ず頂きますわ。

■行動
薔薇の刻印(UC)を使用して戦いますわね。
『プリンセス・ローズ』を使い【スナイパー】で狙いを定め
撃ち抜いた敵に薔薇の刻印を付与して
【継続ダメージ】による追加攻撃を加えて行きますわね。
【鎧無視攻撃】で硬そうな鎧も貫いてあげますわ。

敵のフェイタリティ・コンボには
死角からの攻撃を【第六感】で対処し
【瞬間思考力】で攻撃に対しての咄嗟の判断をして
【盾受け】で防御しますわね。

■戦闘後
天使核は、可能なら入手を希望したいですわ。



●空中戦
「島からロケットナイトが近づいてきます!」
 偵察の為に先行するガンシップのパイロットがそれに気づいた。
「おや? 先客ですか。仲良く山分けは……できそうにないですね」
 こちらを襲撃しようと殺意に満ちたロケットナイトを視界に入れ、ガンシップに同乗する豆花は敵対するオブリビオンだと戦闘態勢に入る。
「ガンシップか、ガレオンの前座といったところか」
 手早く撃墜して本命のガレオンに向かおうと、ロケットナイトは双剣を手に加速した。
「突っ込んで来ます!」
「そのまま真っ直ぐ飛んでください!」
 パイロットが緊張した声を上げると、豆花が指示を出して特殊警棒を構え、無造作に2人の首を狙って振り抜かれる剣を受け流した。
「何? 私の一撃を凌いだだと?」
 簡単に首を刎ねるつもりだったロケットナイトが驚き、すれ違うと反転して豆花へと目を向けた。
「面白い、歯応えのある敵は大歓迎だ!」
 それでこそ命も富も奪い甲斐があると、兜の下でロケットナイトは嗤い再度突撃を開始し、今度はマイクロミサイルをばら撒くように発射した。それに対して豆花は護符装束を分解し、個別に操ってミサイルに体当たりさせて空中で爆発させる。
(狙いが雑ですね。……騎士の姿がない! 囮ですか)
 ミサイルに気を取られた隙に、突っ込んで来ていたロケットナイトの姿が消えているのに気付いた。
「急上昇です、速く!」
「了解!!」
 豆花が焦った声を出すと、ガンシップが急ぎ高度を上げる。するとミサイルの煙を利用して死角に回り込んでいたロケットナイトが迫る。
「死ね!」
「くっ」
 振り抜かれる双剣を豆花が受け止め、ガンシップが大きく揺れた。
「これも防ぐだと?」
 ロケットナイトは油断できぬ相手だと、大きく旋回して速度を上げた。

「敵にみすみすお宝を譲る訳には行きませんわね」
 ローズは島のお宝を私はしないと、船首に立ってプリンセス・ローズを構える。
「私達と、そして緑風飛空艇団の方々の為に、お宝は必ず頂きますわ」
 オブリビオンに渡しはしないと、銃口を向けて引鉄を引いた。放たれる弾丸は敵の左太腿に命中し鎧を貫いた。
「なんだ?」
 痛みにようやく弾丸が当たったことに気付いたロケットナイトがガレオンを見下ろす。
「あそこから当てたのか! だが弾が一発二発当たったところで……!?」
 大したダメージではないと思ったところで、傷口を抉るような激痛が走った。
「これは!」
 傷口を見れば茨の刻印が刻まれ、それが傷を癒さずに痛みを与え続けていた。
「その傷は治りませんわ。小さな傷と侮れば致命傷となりますわよ」
 それはローズのユーベルコード『薔薇の刻印』の効果だった。
「呪いの類か! だが術者が死ねば呪いも消えよう!」
 ローズを狙いロケットナイトが急降下を始める。だがその行く手を宙に浮かぶ人影が遮った。

「空の騎士ですか、空中で戦うに相応しい相手です。さあ、共に愉しみましょう」
 微笑む絶奈は空に浮かび上がり、乱気流を活かして敵に接近する。
「ほう、この私に生身で空中戦を挑むか!」
 面白いとロケットナイトは真っ直ぐ突っ込んでマイクロミサイルを発射する。そしてミサイルに気を取られている間に死角へと回り込む。だが近づこうとしたところで爆発が起こり体が押し戻される。
「爆発した?! 何が!」
 辺りをよく見れば、そこには機雷が浮かんでいた。
「残念ですが其処は死角ではなく、貴方の死地です」
 黒剣と白槍を握った絶奈は衝撃波でミサイルを薙ぎ払い、振り向いてロケットナイトに向けて一閃し衝撃波を叩き込んだ。
「ぐぅっ!!」
 苦悶の声を漏らしながらロケットナイトは吹き飛ばされた。

「今です」
 その隙を見逃さず豆花がユーベルコード『サモニング・ガイスト』を発動し、騎士に恨みを持つ戦士達の霊を召喚する。すると数多くの空の戦士の霊が現れた。
「あなた、どれだけ恨まれているんですか」
 霊達が襲い掛かり、ロケットナイトに殺到する。
「くだらん! 一度負けた者が二度負けにやってきたか!」
 ロケットナイトは双剣を振るい、霊達と大立ち回りを空で繰り広げる。
「埒が明かんな。ならば纏めて消し飛べ!」
 霊の部隊を蹴散らそうとミサイルを大量に発射した。それが爆発している間にロケットナイトは煙の中を突っ切ってガンシップの真下から豆花を狙う。
「貰った!」
「下から狙ってますわ!」
 見上げて声を上げたローズは銃弾を放つ。その弾丸がロケットナイトの背中に当たり衝撃で敵の態勢を崩した。
「右に回避してください」
「っ了解!!」
 乗り出して下を見た豆花が指示を出すと、パイロットは思いっきりガンシップを右に曲げる。するとぎりぎりのところでロケットナイトが通り過ぎた。
「何とか回避できたようですわ。なら後はオブリビオンを墜とすだけですわね」
 ローズが続けて銃弾を空に向けて撃ち放つ。
「これ以上あれの弾に当たるのは危険だ」
 ロケットナイトローズの銃口から逃れるように警戒して飛翔する。そして速度を上げて一撃離脱戦法に切り替える。
「スピードが武器のようですね。では其の最大の武器を無意味なものとしましょう」
 絶奈はユーベルコード『涅槃寂静』を発動し、黒い死の色を宿す濃霧を生み出した。
「如何にロケットナイトの高機動力と言えども……空間諸共蹂躙する面制圧の前では持ち前の機動力も無意味です」
 その濃霧にロケットナイトを取り込み、鎧の隙間から入り込み肉体を腐らせていく。
「霧だと? これは……体が!!」
 それに気づいたロケットナイトは飛び出ようとするが、視界が塞がれ気流にも阻まれ中々出られない。その間にも体はダメージを負い続けていた。
「くっ!」
 全速力で駆け抜け、濃霧の薄くなった場所から体中に痛みを走らせながらもロケットナイトが飛び出した。
「これで――!」
「こうして追い込めば、自ずと罠に飛び込むものです」
 敢えて霧を薄くした場所に待っていた絶奈が衝撃波を叩き込み、吹き飛んだロケットナイトは雲海ぎりぎりで態勢を立て直して上昇した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【WIZ】【アスクレピオス】
※アドリブ絡み連携大歓迎
※『ナインス・ライン』搭乗

騎士さん、アタシらと手合わせ願おうか♪
この鎧はキャバリアさ、覚えときなっ

現着前に換装した【ヴァルカン】展開
【アダマンタイト】の出力をブチ込み
ビームランスと大盾で高機動接近戦さ

死角狙いの勝負手を引き出したら
実は最初から仕込んでおいた【マトリクス・メモリ】で
オペ53番【マトリクスドライブ・エクスファー】の本領発揮

王子サマの『因果律調整能力』で
突撃する騎士の体勢を「理不尽な突風」で崩す
…今だよ

狙い通りミュウが束縛した所を追撃
山本さんの超膂力、バズりんの超思考、碎輝クンの超進化
全てをビームランスの一閃に籠め…チェック・メイト


イオナ・アルフェラッツ
【WIZ】【アスクレピオス】
※アドリブ絡み連携歓迎、ミュウは少し脳天気

◆イオナ(青目)
『アスクレピオス』操艦アンドロイド達へ
艦武装による飛空艇団の護衛専従指示
私『達』は【トライ・ミーティア】で出ます
※機体搭乗時に人格交代

◆ミュウ(緑目)
中をスライムで満たして戦闘機モードで発進っ♪
※身体保護とUI対応用

リーゼ様、手伝うね!
機銃にミサイル、『フォーリン・バインド』のビーム、
『スピカ・バレット』のキャノンも撃つよ☆
騎士さんをリーゼ様の方へ追い込むんだっ♪
※『星光帯』も展開中

合図が出たら人型へ変形して『星の聖剣』召喚
そして【義成す天球儀】どっかーん☆
超極小ブラックホールで足止め…リーゼ様、ヤッちゃえ♡



●空の騎士
「ロケットナイトか、相当な凄腕のようだ。我々では足手まといになるだけだろう。勇士達に任せ、我々は身を守る事に専念せよ!」
「「了解!!」」
 猟兵とロケットナイトの戦いを見たべラード団長が自分達が動けば邪魔になると、部下達に指示を出しその場で待機させると、猟兵達の激しい戦いを静かに見守った。

「騎士さん、アタシらとも手合わせ願おうか♪」
 ナインス・ラインに乗ったリーゼロッテが敵の前に出る。
「なんという巨大さか、巨大ロケットナイトか?」
 その姿に思わずロケットナイトが動きを止めて見入った。
「この鎧はキャバリアさ、覚えときなっ」
 そう呼びかけながら換装しておいた急速侵攻用マグナ・ブースター【ヴァルカン】を展開する。そしてアダマンタイトの出力をブチ込み急加速して接近する。その手にはビームランスと大盾が握られ高機動接近戦タイプとなっていた。
「キャバリアだと? 新兵器か。だが大きければいいというものではないと教えてやろう!」
 対して怯まずに巨大なキャバリアに向かってロケットナイトも前進する。両者が空中で交差し、突き出すビームランスを回避し、ロケットナイトが剣を振るう。それをリーゼロッテは盾で受け止めた。
「ククッやるな! 面白い!!」
「そっちこそなかなかやるね♪」
 そしてすれ違うと互いに旋回してまた交差する。そうしてまるで騎兵の一騎打ちのように何合も打ち合った。

「『アスクレピオス』操艦アンドロイド達へ、艦武装による飛空艇団の護衛専従指示。私『達』は【トライ・ミーティア】で出ます」
 イオナがそう指示を出して艦のことを任せ、格納庫に向かってキャバリア【トライ・ミーティア】に搭乗する。すると青目が緑へと色を変える。そしてコックピットを身体保護のスライムで満たし戦闘機モードで発進させた。
「発進っ♪」
 人格が切り替わりミュウが楽しそうに機体を飛ばし、戦うリーゼロッテの元に向かう。
「リーゼ様、手伝うね!」
 敵が射程に入ると機銃にミサイルを発射し、さらには【フォーリン・バインド】のビームに【スピカ・バレット】のキャノンも撃ち込んだ。
「チッ新手か!」
 ロケットナイトかジグザグに軌道を変えて攻撃を回避していく。
「まてまてー! ……このまま騎士さんをリーゼ様の方へ追い込むんだっ♪」
 まるで鬼ごっこを楽しむようにミュウは敵をリーゼロッテの元へ追い込みながら、ユーベルコード『義成す天球儀』を発動し星光帯の展開を始めた。

「もう少し遊んでいたかったが、一気に決める!」
 ロケットナイトがマイクロミサイルを一斉発射し、空中で幾つも爆発を起こして目晦ましにする。
「どれだけ分厚い装甲だろうとも、断ち切ってくれよう!」
 ナインス・ラインの背後に回り込むと双剣による斬撃を浴びせようとする。
「そうくると思ってたよっ♪」
 落ち着き払ったリーゼロッテが最初から仕込んでおいた【マトリクス・メモリ】でユーベルコード『Op.LIII:M.DRIVE [X]』を発動する。
「オペ53番【マトリクスドライブ・エクスファー】の本領発揮といこうか♪」
 王子サマの『因果律調整能力』で『理不尽な突風』を起こし、加速するロケットナイトの飛行を妨げた。
「何が起きた!?」
 読めぬ風の動きに翻弄され、ロケットナイトはバランスを崩す。
「……今だよ」
 リーゼロッテがミュウへと合図を送る。

「合図だっ♪」
 ミュウはすぐにトライ・ミーティアを人型へと変形させ、星の聖剣を召喚してその手に握る。そして剣を振り下ろし、星光帯による束縛用の立体積層型魔法陣を展開し敵を包み込んだ。
「これでも逃げられないよっ!」
 超極小ブラックホールが発生してロケットナイトを捕らえる。
「リーゼ様、ヤッちゃえ♡」
 御膳立ては整ったとミュウが声援を飛ばした。
「さあ、これでチェック・メイトにしようっ♪」
 束縛された敵に向けリーゼロッテが機体を突進させ、山本さんの超膂力、バズりんの超思考、碎輝クンの超進化で強化し、全てをビームランスの一閃に籠めて放つ。体の中央を狙う一撃。しかしその一撃をロケットナイトは双剣をクロスして受けた。
「ま、負けん! 私は奪う側だ! この命を奪われてたまるか!!」
 必死に拘束された体を動かし、双剣を盾にする。だが左の剣にひびが入り、中ほどから折れるとビームランスの先端が左脇を掠める。それだけで鎧が肉ごと削り取られた。
「がぁっ! 死なん! この一番の宝は誰にも渡さん!」
 血を吐きながらも己が命を守ろうと、ロケットナイトはミサイルを至近距離で爆発させて自らの体を吹き飛ばして距離を取った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ランケア・アマカ
敵の指揮官が出てきましたか
退く気がないのなら、排除するだけです

大量のミサイルに追われるのは厄介ですね
MF-L1で飛び回りつつ【疾風塵】で迎撃します
ミサイルが多方向から来るなら気流に乗って全速で飛び、こちらを追ってまとまってきたところを撃墜すれば手間が少なそうです
ある程度ミサイルの処理が済んだら敵に接近、【疾風塵】を撃ち込みます
好機があればミサイルランチャーを狙って撃ち、味方がミサイルに追われる危険を減らしたいところです

屍人帝国に好き勝手はさせません
大人しく撃たれて消えてください、早く食事がしたいので


ガーネット・グレイローズ
ちまちました仕事はつまらない、か。
そういう台詞は、そのちまちました仕事を
完遂させてから言うんだな!

乱気流の中での戦闘経験の差は判断力で埋めるしかない!
【グラビティマスター】を発動、《仙術》の応用で空中を
飛翔して戦う。回避能力を活かして仙人のように老獪に立ち回るぞ。
クロスグレイブによる《レーザー射撃》で二発、三発と牽制。
ミサイルが飛んできたら、ブラックバングルから
《衝撃波》を撃って相殺するぞ。

…きた!その二刀を使わない筈がない!
外套の中からヴァンパイアバットを放ち、《目潰し》をして
一瞬の隙を作る!その速度で咄嗟に反応できるかな?
鋼糸を《念動力》で高速震動させ、動力甲冑を切り裂く
《鎧無視攻撃》だ!



●略奪騎士の宝
「これ程の猛者とはな……ならばこそ勝ちたい。命を奪い勝利の美酒に酔ってみせる!」
 満身創痍のロケットナイトは、血を垂れ流しながらもまだ勝つつもりで空を飛んでいた。
「敵の指揮官が出てきましたか。退く気がないのなら、排除するだけです」
 魔獣ではない人型オブリビオンを見て、ランケアはすぐに【MF-L1】を駆って飛び出す。
「ほう、なかなか速い。だがこの弾幕を躱せるか?」
 ロケットナイトが両肩のマイクロミサイルを一斉発射した。それが追尾してランケアに迫る。
「大量のミサイルに追われるのは厄介ですね」
 ミサイルは左右に広がりながら囲むように追って来る。ならばとランケアは乱気流に飛び込んで加速し、全速力で飛ぶことで追って来るミサイルをひとまとめにした。
「こうすれば手間が減らせます」
 そこへ振り返ったランケアが【M3シルフィード】の引金を引く。放たれた弾丸がミサイルを爆発させ、それに巻き込まれて他のミサイルも誘爆していった。
「外しただと!?」
 ロケットナイトは驚きながらも、次弾を発射しようとする。そこへランケアが銃弾を撃ち込むと、両手に持つ大剣を盾にして弾いた。
「そんな豆鉄砲がこの私に通るものか!」
 装甲を纏うロケットナイトは銃弾を怖れずに飛び、真っ直ぐに追い駆ける。

「フハハッ! やはりちまちましたつまらん宝探しなぞより、こうして命を奪い合う方が面白い!」
 ギリギリの戦いにハイになったロケットナイトは楽しそうに嗤いながら空を翔ける。
「ちまちました仕事はつまらない、か」
 人型相手では小回りで劣るキャバリアを降りたガーネットは、船の甲板から飛び回る敵を見上げる。
「そういう台詞は、そのちまちました仕事を完遂させてから言うんだな!」
 ユーベルコード『グラビティマスター』を発動し、重力制御によって自らの体を浮かせると、仙人の飛び方を再現して空に飛び上がった。
「翔剣士か? フン、空中戦ではロケットナイトの方が上だと教えてやろう!」
 それを見たロケットナイトが乱気流を利用して加速すると飛んで来る。
「乱気流の中での戦闘経験の差は判断力で埋めるしかない!」
 不利を補う為に少しでも敵の出足を挫こうと、ガーネットは巨大な十字架のようなビーム砲塔デバイス【クロスグレイブ】を構えてレーザーを連続で放って牽制する。
「速いが直線で飛んで来るならば躱すは容易い」
 それをロケットナイトが体を左右に振って躱していく。
「ドッグファイトでの射撃の使い方というものを教えてやろう」
 そしてロケットナイトはマイクロミサイルを連続発射してばら撒いた。
「弾を適当にばら撒いているだけだろう」
 軽口を叩きながらガーネットは【ブラックバングル】にサイキックエナジーを込めて衝撃波を放ち、飛んで来るミサイルを爆散させた。
「ミサイルはただの目晦ましに過ぎん! この剣で貴様を斬る!」
 ミサイルを囮に回り込んだロケットナイトが手にした双剣で斬り掛かる。
「……きた! その二刀を使わない筈がない!」
 本命が来ると確信していたガーネットは、外套の中からヴァンパイアバットを飛び出させて不意をつく。
「なんだ!」
 反射的にロケットナイトはコウモリを剣で斬り払う。そこに隙が生まれた。
「隙を見せたな!」
 その一瞬を見逃さず、ガーネットは鋼糸を念動力で操り、敵に巻き付けると高速震動させ、動力甲冑を切り裂いた。
「私の鎧をこんな糸で切断しただと!!」
 ロケットナイトは慌てて糸を剣で切断し、解放されて後方に下がる。しかし甲冑のあちこちに傷が入り出力が下がっていた。

「屍人帝国に好き勝手はさせません。大人しく撃たれて消えてください、早く食事がしたいので」
 帝国よりも鳥肉の方が気になると、反転したランケアが敵に接近し、ユーベルコード『疾風塵』を使いM3シルフィードを構えて弾丸を放つ。
「通じんと言ったはず――!?」
 ロケットナイトが大剣で防ごうとしたが、弾丸は剣に穴を穿ち貫通して左胸の装甲までも貫いた。
「今度の一撃は全てを吹き飛ばす必殺の銃撃です」
 ランケアの狙い通り急所に当たり、ロケットナイトは口から血を吐き兜を汚した。
「ごほっ! 莫迦な……」
 信じられないとロケットナイトは胸に手を当て、血に濡れた手を見て呟く。
「まだだ……まだ――」
「いいや、もう終わりだ」
 ガーネットがロケットナイトの両腕をレーザー光線で貫いた。握力を失い双剣が雲海へと落下していく。
「まだ武器はある!」
「ミサイルを潰しても切りがないのなら、ミサイルランチャーを狙います」
 ロケットナイトはミサイルを全弾発射しようとする。そこへランケアが発射元であるランチャーに向けて狙撃し、装填されていたミサイルが爆発した。
「この私の命が、一番の宝が……!!」
 全てのミサイルに誘爆し、ロケットナイトは大爆発に巻き込まれて木っ端微塵に吹き飛んだ。


●天使核
「終わったみたいですわね……なにか落ちていきますわ」
 甲板から見上げていたローズが輝くものが船の横を落ちて行くのに気付き、空中をステップするように跳んでキャッチした。
「これは……天使核ですわ」
 バラバラに吹き飛んだロケットナイトの天使核がここまで飛んできていた。
「思いがけないお宝が降ってきましたわね」
 運良く天使核を手に入れたローズは微笑んで、勇士の勝利を祝い歓声を上げる団員達の方へと振り返った。


●琥珀島のお宝
「これが琥珀島の宝か……」
 大きな石や岩のような塊を前にべラード団長は苦い声を漏らした。
「これを運び出すには労力がいるな。粉々に砕いて中を確認して必要なものだけを運びたいところだが、時間が掛かり過ぎる……」
 竜の巣の中で長時間そんなことをしていては何が起きるか分からないとすぐに諦める。
「よし、荷を積み終えた後はここで腹ごなしをしてから帰還しよう! 調理班は鳥とイカを使って全員を腹いっぱいにさせろ!」
「「おうさ!!」」
「その他の手の空いてる者は船にこの石を運べるだけ運び込め! 中はお宝かもしれんぞ!」
「「おおーーー!!」」
 何であれ敵に渡す訳にはいかないと、きびきびと団員が動き出す。
「そう言う訳だ。石に何が入っているかは戻って調べてみなくては分からん。一先ず報酬は食事と、魔獣の素材で我慢してくれ」
 すまなそうなべラード団長に、猟兵達は構わないと快く承諾し、食事が出来るのを待つ間、荷運びも手伝い団員達との交流を楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月09日


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🔒
#ブルーアルカディア
#琥珀島
#緑風飛空艇団
#ジェード王国
#琥珀の天使核


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はグレゴワール・ロジェです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト