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俺の言葉を聞けぇ!

#アポカリプスヘル #クライスト・ヴォーテックス #ヴォーテックス一族

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#アポカリプスヘル
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#クライスト・ヴォーテックス
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#ヴォーテックス一族


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●アポカリプスヘル
 猟兵達はヴォーテックス一族同士の醜い同族争いを利用して、幾つモノの拠点を潰していく中、遂にヴォーテックス一族のひとり『クライスト・ヴォーテックス』の本拠地を発見した。
 その場所は、メキシコ合衆国、アカプルコ・デ・フアレスにあった。
 かつて海岸リゾート地として知られたそこは、今や『クライストシティ』と呼ばれ、狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』に支配されていた。
「いいか、お前ら! 正しいのは、俺達! 俺達こそ、正義だ! それ以外は悪! 正義ヅラした悪党ばかりだ。だから、迷うな、躊躇うな! 正義は俺達と共にある!」
 狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』が、多数の信者(オブリビオン)を前にして、自らの歪んだ正義を訴えた。
 クライストは『ヴォーテックス・シティ』を支配する『ヴォーテックス一族』の一人であり、狂える『オブリビオン教団』の教祖であった。

●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ!」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明した。
 今回の目的は、いずれ起こるであろうアポカリプスヘルでの戦争に備え、ヴォーテックス一族の戦力を削ぐ事。
 ただし、ヴォーテックス一族のひとりであるクライストは白塗りの城塞に住んでおり、そのまわりを白塗りの服に身を固めた信者オブリビオンに守られているらしい。
 そのため、迂闊には近づく事が出来ず、倒す事も困難なようである。
 それでも、このまま放っておけば、戦争が起こった時に脅威となるため、その前に倒して欲しいという事だった。


ゆうきつかさ
 どうも、ゆうきつかさです。
 今回の目的は、狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』を倒す事です。
 第1章は太陽の照りつけるアカプルコの市街地で、『オブリビオン教団』の信者達と激しい銃撃戦を繰り広げます。
 教団員は全員、近接攻撃を弾く白い服に身を包み、特製の銃器で武装しています。
 こちらも近接よりは銃撃や遠隔攻撃で対応した方が有利です。
 その中には、『対物突撃兵』スクラップメーカーも混ざっており、戦車の装甲すら破壊するヒートブレードを装備しています。
 第2章はクライストの住む『白の城塞』に乗り込み、引き続き教団の白塗り信者達と銃撃戦を繰り広げます。
 白の城塞は、戦車も悠々と入れる程の巨大な屋敷であり、プールや南国の木々、そして軍事的な防御力にも優れた、いわゆる『マフィアの屋敷を超でかくしたような場所』です。
 その中には改造屍人『インテグラルアーム』も混ざっており、筋力増強された巨体と触手化した右腕を振り回して襲い掛かってきます。
 第3章は『クライスト・ヴォーテックス』との決戦です。
 決戦が行われるのは、白一色の大広間です。
 戦闘中、彼は自らが信仰する、オブリビオン・ストームを生み出した神々の如き存在『フィールド・オブ・ナイン』への礼賛を唱えながら、容赦なき暴力で攻撃してきます。
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第1章 集団戦 『『対物突撃兵』スクラップメーカー』

POW   :    対物剣術「斬撃による解体」
【ヒートブレード】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    ディスマントルアタック
【ヒートブレードを用いた連続攻撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を更地にするまで破壊し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    対人剣術「怒涛の連撃」
自身の【背負っているバッテリーパックのランプ】が輝く間、【ヒートブレード】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。

イラスト:渡辺純子

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・和鏡子
ミレナリィドールの聖者×ガジェッティア、13歳の女です。
 普段の口調は「優しい感じ(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、考え事中は「無口(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(特に医療関係に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
(ユーベルコードは状況に応じて使用します)
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。




「殺せ、殺せ! 殺せえええええええええええ!」
 アカプルコの市街地は、オブリビオン教団の教団員達によって、半ば支配されているような状態であった。
 市街地には、未だに市民達が残っていたものの、彼等には戦う術はない。
 ただ嵐が過ぎ去るのを待つかの如く、物陰に隠れてガタガタと身体を震わせる事しか出来なかった。
「大丈夫ですか。すぐに助けが来ますからね」
 そんな中、佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)は、【生まれながらの光】を使い、怪我をした市民達の治療にあたっていた。
 市民達の間には、不安と言う名の病気が蔓延しており、何かが引き金となって爆発し、パニックに陥っても、おかしくないような状況であった。
 その事に気づいた和鏡子が、市民達を励ましながら、少しずつ希望の光を灯すようにして、少しでも事態を良い方向に持っていこうとした。
「いいか、お前等! 正義は我らにあり! 市民は殺せ! 皆殺しだァァァァァァァァ!」
 そうしている間も、教団員達が見つけた市民を血祭りにあげ、次第に士気を高めていた。
 彼等にとって、市民は邪悪な存在であるらしく、情け容赦なく肉の塊にする事で、自分達の正義が間違っていない事を示しているようである。
 例え、それが間違った考えであったとしても、彼等を罰する者がいない限り、正される事はないようだ。
「本当に大丈夫なのでしょうか?」
 そのため、子連れの女性が不安げな表情を浮かべ、和鏡子に縋り付くようにして問いかけた。
 この様子では、精神的に、限界なのだろう。
 恐怖に怯えた子供が、しがみついていなければ、とっくの昔に心が壊れて、抜け殻と化していてもおかしくない程、弱々しい印象を受けた。
「ここで弱気になれば、それこそ敵の思うつぼです。とにかく、気持ちを落ち着かせて。私が安全な場所まで誘導しますので、皆さん、ついて来てください」
 そんな不安を消し去るようにして、和鏡子が教団員達に見つからないようにしながら移動を開始した。
 そうしている間も、教団員達が市民を探し回っているため、見つかってしまうのは時間の問題であった。
 それでも、弱気になる事なく、物陰から物陰に移動するようにしながら、市民達を安全な場所まで誘導するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、18歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


桜雨・カイ(サポート)
【日常】
口調は年齢立場変わらず丁寧語です
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから
まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。

【戦闘】
UCは状況に応じて使い分けます
【錬成カミヤドリ】は防御と攻撃に分ける事が多いです
【エレメンタルー】は精霊にお願いすると手を貸してくれます(炎が多いです)【念糸】で敵の動きを封じる時も。
基本は人を守ろうと動きます。
…でも、どうしても避けられない時は…手を下す側にまわります。
どんなに辛くても……大丈夫です、自分で決めた事ですから。


ナギ・ヌドゥー(サポート)
普段はなるべく穏やかで優し気な感じで話してます。
……そう意識しておかないと自分を抑えきれなくなりそうなので。
それでも戦闘が激しくなると凶悪な自分が出てしまいますね。
オブリビオン相手なら最初から素で対峙し、手段を選ばず殺しにいきますよ。

探索行動の時は第六感などの知覚に頼る事が多いです。

日常的な行動は、寛ぐ事に慣れてないから浮いた存在になるかもしれません……

武器は遠距離ではサイコパーム、近距離では歪な怨刃、
痛みや恐怖を与える時はソウルトーチャーを使います。

己は所詮、血に飢えた殺人鬼……
それでも最後の理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。
どうぞ自由に使ってください。




「殺せ! 殺せ! 我らの正義のために!」
 アカプルコの市街地では、オブリビオン教団の教団員達が、何かに取り憑かれたように暴れまわっていた。
 だが、それを止める者は誰もいない。
 迂闊な事をすれば、その時点で命の保証はない事を市民達も理解しているため、物陰に隠れて時間が過ぎるのを待つだけだった。
 幸い、大半の市民は避難を終えており、残っているのは、逃げ遅れた市民達であった。
 その市民達も、まるで時が止まっているかのようにジっとしているため、いまのところ教団員達には見つかっていなかった。
「正義のため……ですか」
 そんな中、ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)は物陰に隠れ、教団員達の様子を窺った。
 教団員達は自分達にとって都合のいい事が正義であると訴えており、逆に自分達にとって不都合な事は、すべて悪であると決めつけているようだ。
 そのため、オブリビオン教団を否定する者や、従わぬ者達は、すべて悪として罰せられているらしい。
「少なくとも、教団員達は、そう信じているようですが……」
 桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)が物陰に隠れつつ、表情ひとつ変える事なく答えを返した。
 カイにとっては、驚くような事でも、ない。
 それも個性だと思っているため、嫌悪感を抱く事もないようである。
「……となると、説得は難しそうね」
 藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)が物陰に身を隠し、残念そうに溜息を洩らした。
 教団員達はオブリビオンではなく、一般人のようだが、身も心も教祖に捧げているため、説得されて考えを改める可能性は低そうだ。
「ヒキャキャキャキャッ! いたぞ、いたぞ、ゴミ蟲共が!」
 次の瞬間、『対物突撃兵』スクラップメーカーの一団が、不気味な笑い声を響かせ、猟兵達の背後に陣取った。
 どうやら、最後の仕上げにするため、裏道を練り歩いていたらしく、偶然猟兵達を見つけたようである。
「それじゃ、イイ声で鳴いてもらおうじゃねえか! これでも喰らえ!」
 すぐさま、奇妙な仮面を被ったスクラップメーカーが、興奮した様子でヒートブレードを用いた連続攻撃を繰り出した。
「そんなの、お断りよ」
 その気配に気づいた蒼夜がヒートブレードを避けるようにして、スクラップメーカーの死角に回り込み、【びったんびったん】で足を掴むと、勢いよく持ち上げ、容赦なく地面に叩きつけた。
「ぐはっ!」
 その一撃を食らったスクラップメーカーが悲鳴を上げ、糸の切れた人形のようになって、グッタリとしたまま動かなくなった。
「き、貴様ァァァァァァァァ!」
 その事に腹を立てたスクラップメーカーが、背中に背負ったバッテリーランプを輝かせ、何かに取り憑かれた様子で、ヒートブレードを振り回した。
「炎には……炎です……!」
 即座に、カイが【エレメンタル・ファンタジア】を発動させ、炎の竜巻を発生させ、スクラップメーカーを飲み込んだ。
「ぎゃああああああああああああああ!」
 そのため、スクラップメーカーは成す術もなく、炎の竜巻の中で消し炭と化した。
「よ、よくも!」
 それを目の当たりにした別のスクラップメーカーが、ヒートブレードを握り締め、猟兵達に斬りかかってきた。
「真正面から突っ込んでくるなんて、随分と芸がありませんね」
 次の瞬間、ナギが【オーバーブースト・カース】で、ディーモンハートの呪詛鼓動】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にすると、歪な怨刃(鉈)でヒートブレードを弾き、そのまま振り下ろして、肉を抉り取り、大量の返り血を浴びるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

リーリア・ブラッドスノー(サポート)
 強化人間のアリスナイト×バロックメイカーの少女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、後輩の前では「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。
依頼成功の為には己の身体も道具にします。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

負傷描写は重め、多めな傾向が好み、NGは無いので瀕死やグロテスクな描写も歓迎。

ほかはお任せいたします。
よろしくお願いいたします。


ミロ・バンドール(サポート)
大人向けな依頼は不採用にしてください

口調はステシの基本通り
強がって一匹狼を気取った態度ですが、連携にはきちんと応え
最善の結果のために努力します
いわゆるツンデレ

基本的な戦闘スタイルは敵の力を削ぎ、次の味方の行動へ繋げるサポート役で
次いで重視する行動が敵の押さえです
技能の各種耐性や改造を活かし、戦場の状況に合わせたスタイルを模索します

一般人等保護対象には耐性技能を利用して盾になり
UCは誰かが望まない犠牲になるときは差し控える傾向

*備考
・精神攻撃にはとても弱い(ヘタレると寝言時の口調)
・ギャグ展開にはよく巻き込まれる(弄られOKです)

※キャラぶれても気にしないので、お気軽に弄って下さい


エダ・サルファー(サポート)
アックス&ウィザーズ出身の聖職者で冒険者です。
義侠心が強く直情的な傾向があります。
一方で、冒険者としての経験から割り切るのも切り替えるのも早いです。
自分の思想や信条、信仰を押し付けることはしません。
他人のそれも基本的に否定はしません。
聖職者っぽいことはたまにします。
難しいことを考えるのが苦手で、大抵のことは力と祈りで解決できると言って憚りません。
とはいえ、必要とあらば多少は頭を使う努力をします。
戦闘スタイルは格闘で、ユーベルコードは状況とノリで指定のものをどれでも使います。
ただ、ここぞでは必殺聖拳突きを使うことが多いです。

以上を基本の傾向として、状況に応じて適当に動かしていただければ幸いです。




「探せ! 異教徒達を! そして、殺せ! 我らのために……!」
 オブリビオン教団の教団員達が、『対物突撃兵』スクラップメーカーと共に、殺気立った様子で市街地を駆け回っていた。
 猟兵達が現れた事によって、事態は一変。
 その事が原因で、教団員達の間に動揺が走っており、教団にとって望ましくない結果を招いていた。
「ひょっとして、わたしを探しているの?」
 その行く手を阻むようにして、リーリア・ブラッドスノー(うつろなる幻想・f27329)が、教団員達に対して問いかけた。
 特に深い意味はない。
 ただ隠れていても、面倒なだけ。
 それよりも早めに決着をつけて落ち着きたいようである。
「ああ、その通りだ!」
 すぐさま、ガラの悪いスクラップメーカーが、ヒートブレードを振り下ろし、リーリアの身体を斬り裂き、返り血を浴びた。
 相手が猟兵かどうか、確かめる必要などない。
 教団員か、そうでないか、それだけを判断基準にしているような感じであった。
「……随分と酷い事をするんだな」
 それを目の当たりにしたミロ・バンドール(ダンピールの咎人殺し・f10015)が、嫌悪感をあらわにした。
「それは、俺達にとっては誉め言葉だ! それに一思いにやっちまった方が、コイツのためだろ!」
 ガラの悪いスクラップメーカーが、小馬鹿にした様子で、ケタケタと笑った。
 まわりにいた教団員達も、ミロを見下すようにして、同じようにケタケタと笑い始めた。
「つまり、こういう事かい?」
 次の瞬間、エダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)が、まわりにいた教団員達を蹴散らし、スクラップメーカーに冷たい視線を送った。
「おいおい、マジか、マジか。まさか教団に逆らったヤツがどうなったのか、知らねえわけじゃねえよなァ?」
 その途端、ガラの悪いスクラップメーカーが、大袈裟に騒ぎ始めた。
「それじゃ、今度はわたしの番ね」
 その間に、リーリアがフラッと起き上がり、全身血塗れになりながら、【生体解剖疑似体験(イマワシキキオク)】を発動させ、解剖用メスを見せる行為から自身の生体解剖をされた記憶を放ち、麻酔無しで解剖される幻痛、幻覚を感じる事によって、ガラの悪いスクラップメーカーの動きを封じ込めた。
「ば、馬鹿な! 身体が動かねぇ! おいおい、嘘だろ! シャレにならねえって! 俺は、まだ何もしてねぇぞ! し、死にたくねぇ! た、助けてくれ! なっ! 話せばわかるって! これからは仲良くしようぜ! ダチだろ!」
 ガラの悪い男が、激しく動揺した様子で、必死に命乞いをし始めた。
「喧嘩を売った相手が悪かったな!」
 その事に苛立ちを覚えたミロが【咎力封じ】を発動させ、手枷、猿轡、拘束ロープを放って、ガラの悪いスクラップメーカーの攻撃力を減少させた。
「まあ、いまさら後悔したところで、手遅れだけどな!」
 次の瞬間、エダが【聖職者式猫騙し(セイショクシャシキネコダマシ)】を発動させ、祈りを込めて手を叩く事で破裂音と衝撃波を放ち、ガラの悪いスクラップメーカーを倒した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

火土金水・明
「相手は『オブリビオン教団』の信者達ですか。まずは、要塞の外にいる部隊を潰していきましょう。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『『対物突撃兵』スクラップメーカー』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【第六感】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。


ナターシャ・フォーサイス
偽りの信仰、偽りの正義。
楽園の使徒として、見過ごすことはできませんね。
ゆえに貴方がたもまた、真なる信仰、真なる救済へと導きましょう。

近接戦と言うのに、あちらは近接攻撃を弾くのですね。
ならば、彼の者の届かぬ場所からやるのみ。
天使達を呼び、空へと上がります。
射線を通すことになりますが、これが最も早い方法。
動き続ければ何とかなるでしょう。

天使達に足止めさせ、数体の天使と私で【高速詠唱】【全力魔法】【範囲攻撃】【焼却】の聖なる光で、諸共祓います。
こうしてみると我々こそが第二の太陽でしょうか。
…いいえ、いいえ。これこそが、我らが楽園の光。我らが救済なのです。
どうか貴方がたにも、楽園の導きのあらんことを。




「何か気に障りましたか?」
 一方、ナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)は街中で、オブリビオン教団の教団員達に囲まれていた。
 キッカケは、些細な事。
 ……教団の考えを否定した。
 ただ、それだけの事だった。
「まるで私達が邪教徒か、狂信者のような言い方ですね!」
 教団員達が両目を血走らせ、殺気立った様子で吠えた。
 答えによっては、袋叩きにするつもりでいるのか、その手にはメイスが握られていた。
「そもそも、偽りの信仰、偽りの正義を広めようとしている時点で、楽園の使徒としては見過ごす事が出来ません。ゆえに貴方がたを、真なる信仰、真なる救済へと導きましょう」
 ナターシャが臆する事なく、キッパリと言い放った。
「おいおい、マジか。本気か。まさか、教団に喧嘩を売ってくる奴がいたとはな」
 その騒ぎを聞きつけ『対物突撃兵』スクラップメーカー達が、物陰からワラワラと姿を現した。
 スクラップメーカー達にとって、教団に喧嘩を売った時点で、処刑対象。
 例え、そこに正当な理由があったとしても、死……あるのみ。
「つー訳で、死ねええええええええええええええ!」
 そのため、スクラップメーカーが背中のバッテリーランプを輝かせ、問答無用でヒートブレードを振り下ろした。
「……お断りします」
 すぐさま、ナターシャが【限定解放:楽園の使徒(アンロック・イニシエート)】を発動させ、天使達を率いる機械仕掛けの大天使に変身し、機械仕掛けの切断翼で飛び上がった。
 それに合わせて、天使達が次々と攻撃を仕掛け、スクラップメーカー達を足止めした。
「邪魔だ、退け!」
 その事に危機感を覚えたスクラップメーカー達が、苛立ちを隠せない様子で、狂ったようにヒートブレードを振り回した。
 それを嘲笑うようにして、天使達が舞い踊り、スクラップメーカー達のまわりを飛び回った。
「さて、仕上げと行きましょうか」
 次の瞬間、ナターシャが数体の天使と共に、高速詠唱で全力魔法の範囲攻撃を仕掛けると、聖なる光で教団員もろとも、スクラップメーカーを焼却した。
「こうしてみると我々こそが第二の太陽でしょうか。……いえ、これこそが、我らが楽園の光。我らが救済。どうか貴方がたにも、楽園の導きのあらんことを……」
 そう言ってナターシャが、消し炭と化した者達の冥福を祈るのだった。


(ここが『オブリビオン教団』の本拠地ですか)
 そんな中、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は、クライストの住む『白の城塞』の前に立っていた。
 その前には広場があり、オブリビオン教団の教団員達の手で、市民達が邪教徒として火あぶりにされそうになっていた。
「だ、誰か、助けてぇ!」
「お、俺達が何をしたっていうんだ!」
「か、神よ!」
 市民達が助けを求め、悲鳴にも似た叫び声を上げた。
「うるさい、黙れ!」
 その事に腹を立てた教団員が、市民達の言葉を遮るようにして、松明で火をつけようとした。
(……さすがに放っておく訳には行きませんね)
 それを目の当たりにした明が物陰に隠れたまま、全力魔法で教団員達を吹き飛ばした。
「だ、誰だ! いま攻撃したのは、誰だ!」
 これには教団員達も驚き、警戒した様子で、辺りを見回した。
 だが、まわりにいるのは、教団員達だけで、明の姿を見た者はいなかった。
「な、なんだ! 何が起こっている!」
 その途端、騒ぎを聞きつけたスクラップメーカー達が、教団員達のところに駆け寄った。
「あ、あの……いきなり、その……吹っ飛んで……」
 しかし、教団員も状況を理解していないため、上手く説明する事が出来なかった。
「私はここですよ!」
 そんな中、明が物陰から飛び出し、スクラップメーカー達をジロリと睨みつけた。
「ならば死ねええええええええええええええ!」
 次の瞬間、スクラップメーカー達がヒートブレードを握り締め、息を合わせるようにして一斉に斬りかかってきた。
 だが、そこにあったのは、明が作り出した残像のみ。
 本物の明は、スクラップメーカー達の背後にいた。
「申し訳ありませんが、私も時間がないのです。なので、このまま一気に終わらせます!」
 それと同時に、明が高速詠唱で継続ダメージと鎧無視攻撃を付与し、フェイントを絡めた全力魔法と範囲攻撃で【コキュートス・ブリザード】を発動させ、氷属性の魔法の矢をスクラップメーカー達めがけて雨の如く降らせた。
「ぎゃあああああああああああああああああ!」
 そのため、スクラップメーカー達は次々と魔法の矢を食らい、悲鳴を上げながら、命を落とすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『改造屍人『インテグラルアーム』』

POW   :    暴虐たる捕縛者
【巨大化能力】を使用する事で、【全身に触手】を生やした、自身の身長の3倍の【第二形態】に変身する。
SPD   :    マルチプルインテグラル
【無数】【の】【触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ポイズンテンタクルス
【触手】から【粘液】を放ち、【それに含まれる麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:V-7

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・和鏡子
ミレナリィドールの聖者×ガジェッティア、13歳の女です。
 普段の口調は「優しい感じ(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、考え事中は「無口(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(特に医療関係に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
(ユーベルコードは状況に応じて使用します)
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。




(確か、こっちの方だったはず……)
 佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)は、城塞内に連れていかれた市民を助け出すため、物陰に隠れながら牢屋を目指して進んでいた。
 ここで教団員達に見つかったら、最後。
 どんな目に遭うのか、分からない。
 だが、こうしている間にも、市民達が酷い目に遭っているかも知れないため、立ち止まっている訳にはいかなかった。
 そんな気持ちが和鏡子に、勇気と力を与えていた。
 しかし、和鏡子がいるのは、敵の本拠地。
 そのため、簡単に進む事は出来なかった。
 こうしている間も、教団員達が見回りをしているため、気を抜く事が出来なかった。
(とりあえず、これを着ておけば……)
 そんな中、和鏡子が更衣室を見つけ、忍び足で室内に入り込むと、そこにあった服を着込んだ。
 だが、慌てていたため、サイズが合っておらず、見た目がハロウィンのお化けそのもの。
 そんな姿で誰かに見られてしまうと、逆に怪しまれるような気がしたため、風に舞ったシーツのような動きをしつつ、市民達が閉じ込められている牢屋に向かった。
「ぐう……」
 そこには、牢屋番と思しき教団員がいたものの、グウグウと寝息を立てており、夢の世界に旅立っているようだった。
 そのため、和鏡子は牢屋番から鍵を拝借すると、それを使って市民達を救出するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライザー・ヴェロシティ(サポート)
・出身世界「アックス&ウィザーズ」の猟兵だ
元の世界でも傭兵として活動していた
依頼の傾向は純戦闘
重視するのは報酬だ(金銭、食事等)

仕事は仕事として割り切るスタンスだな
あとは強敵と戦う依頼を好む


・性格は荒っぽいほうだろう
デジタルとか近未来の文化にゃ馴染みがない

・風属性の魔法を主体とするマジックナイトだ
剣に風属性を付与して行う近接戦闘を主とするぞ
使用するユーベルコードは主に近接の強化
または攻撃のレンジや範囲を補うモノだ


・耳がいい
乱戦時とかにゃ僅かな音を頼りに見えない敵の位置を把握するぜ

ただ耳がよすぎるんでな、歌や高音は聞きすぎると頭が痛くなる
特に歌は嫌いだ
味方なら兎も角、敵が歌ってんなら全力で止める


吾喜内・来世(サポート)
「情けは人の為ならず! 困ったときはお互い様だ!」
女性的な身体に男性的な言動、陰鬱な外見に陽気な性質を持った桜の精です。
善意と正義感に従い、世の不条理や他人の不幸を掃う為に行動します。
心根が素直な為、敵の言葉に迷ってしまうこともありますが、事件解決という目的は忘れずに遂行しようとします。

「祖なる桜が一柱。請いて願いて奉る」
ユーベルコードは状況に応じて使い分け、攻撃と防御はそれ任せです。
本人は援護や救助の役割を主に担当します。装備の薬からその場面で最適なものを選び、自分や味方、敵にすらも服用させます。

アドリブや他者との絡みは大歓迎です。
やりやすいように、自由に動かしてください。


藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、18歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)


彩華・夜翔(サポート)
地味でゆる系な僕だけど、役に立てると良いな。

とりあえず可能であれば先制攻撃や不意打ちを狙うかな?
こっそり敵の背後とったりするの好き。
いい感じにみんなのサポートができたら嬉しいよ。

お手伝いついでに綺麗な景色が見れたら良いな、なーんて。
よろしく、ね。


戦闘は基本的には装備武器の双刃刀を使用。
スピードを活かした素早い動きで敵を翻弄するのが得意。遠距離や咄嗟の時の為にこっそり銃も持っている。

二人称(君(きみ)/名前+くん、さん)
いつも笑顔で戦闘中でも口調は柔らかい落ち着いた少年

アドリブは細かく気にせず遠慮なく!
共闘、負傷、ネタ等、何でもガンガンお好きにどうぞー!


仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います

UCは指定した物をどれでも使用

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)

処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣等大剣で敵を攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにし敵を攻撃
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵群を倒す
守護対象がいれば武器受けでかばい、敵をおびき寄せ注意を惹いたりします
キャバリアを操縦したり生身でも戦います




「やっぱり、ここに来やがったか! 待っていたぜ!」
 一方、白の城塞の入り口では、白塗りの教団員達が銃を構え、猟兵達を待っていた。
 その後ろには、改造屍人『インテグラルアーム』が立っており、興奮した様子で鼻息を荒くさせていた。
 どうやら、猟兵達がここに来るという情報を入手したらしく、みんなヤル気に満ち溢れていた。
「こっちも仕事なんでな。邪魔をするなら、容赦はしない」
 ライザー・ヴェロシティ(Sturm Jaeger・f00188)が、躊躇う事なく答えを返した。
 数だけで言えば、圧倒的にこちらが不利ではあるものの、ここを突破しなければ、先には進めない。
「何だか面倒な事になっているようだね。僕も一緒に戦わせてもらうよ」
 その横に陣取りながら、吾喜内・来世(サクラキメラ・f22572)が教団員達をジロリと睨みつけた。
 だが、教団員達は、まったく怯まない。
 それどころか、猟兵達を見下すようにして、薄ら笑いを浮かべていた。
「何か勘違いをしているようだが、今まで通り上手く行くと思ったら大間違いだ! 外にいたのは、我々の中でも下の下だからな! 調子に乗って、ここまで突っ込んできたのが間違いだったな。まあ、いまさら後悔したところで手遅れだが……」
 そんな中、ダミ声の教団員が特製の銃器を構え、威嚇射撃をし始めた。
「……随分と乱暴な挨拶ね」
 仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)が、銃弾の雨から逃れるようにして、近くの物陰に身を隠した。
「ひょっとして、これで終わり? 思ったよりも呆気ないね」
 その間に、彩華・夜翔(闇彩変幻・f02015)が教団員達の背後に立ち、含みのある笑みを浮かべた。
 このまま、息の根を止める事も出来るのだが、教団員達は近接攻撃を弾く白い服を身に纏っているため。脅しだけで済ませておいた。
「うわ! 何時の間に! な、なんで、こんなところにいる!」
 その事に驚いた教団員達が腰を抜かして、這うようにしながら、インテグラルアームの後ろに隠れた。
「オ前達……トモダチ……オデ……守る……」
 インテグラルアームが教団員達を守るようにして、猟兵達の行く手を阻んだ。
「……と言うか、この程度の脅しで、私達が逃げ出すと思っているの? だったら、大きな勘違いをしているようね」
 それでも臆する事なく、藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)が、教団員達に迫っていった。
「それじゃ、こっちも挨拶代わりに……行くよっ!」
 城田・紗希(人間の探索者・f01927)がノリノリな様子で、【ウィザード・ミサイル】を仕掛け、炎属性の魔法の矢を雨の如く降らせた。
「駄目……ゼッタイ……!」
 すぐさま、インテグラルアームが教団員達を守って、炎属性の魔法の矢をすべて防いだ。
「うわわわわ! マジか、こいつら! 聞いていた話と違うぞ! こんなヤツらを相手にしていたら、命がいくらあっても足りはしねえ! おい、お前! アイツらを倒せ! 遠慮はするな! やっちまえ!」
 その事に危機感を覚えたダミ声の教団員が、インテグラルアームに指示を出し、他の教団員達と共に、脱兎の如く逃げ出した。
「トモダチ、イジメタ。お前達、ワルイ奴。ワルイ奴、許さない。絶対に……ユルサナイ! お前等、コロス! 皆殺しィィィィィィィィィ!」
 すぐさま、インテグラルアームがケモノのような叫び声を響かせ、無数の触手を伸ばしてきた。
「皆殺しとは、大きく出たね」
 即座に、夜翔が【落星ノ使者(ダーク・メッセンジャー)】を発動させ、宇宙空間(そら)から無数の星の欠片を降らせた。
 それが音を立てて天井を突き破り、インテグラルアームの触手を千切るようにして、次々と床にめり込んでいった。
「オデは負けない! 絶対に負けないィィィィィィィィィィィィ!」
 その事に腹を立てたインテグラルアームが、触手から次々と粘液を飛ばしてきた。
 ここまで来ると、駄々をこねた子供と同格。
 相手に当たる事よりも、自らの怒りを発散させる方に重点を置いているような攻撃であった。
「それじゃ、こっちも手加減なしでいきますよ!」
 紗希が再び【ウィザード・ミサイル】を発動させ、炎属性の魔法の矢を放って、次々と粘液を焼却した。
「吼え狂う混沌よ……邪魔する者に襲い掛かれ……!」
 それに合わせて、アンナが【失楽園(ライク・フォールン・リーブズ)】を発動させ、地獄の炎に包まれた翼を生やし、112体の名もなき悪魔を召喚した。
 アンナによって召喚された名もなき悪魔達は、インテグラルアームに飛び掛かり、触手を千切っては投げ、千切っては投げて、丸裸の状態にした。
「すっぽんぽんは、いやああああああああああああああああああ!」
 その叫びと共に、インテグラルアームが巨大化し、第二形態に変身して、全身に再び触手を生やした。
「やれやれ、まるで大きな子供だな」
 すぐさま、ライザーが【Volcanic Gust(ヴォルカニック・ガスト)】を発動させ、ルーンスピアを投げつけた。
 次の瞬間、インテグラルアームの身体を暴風が包み込み、容赦なく触手を引き千切った。
「そんなバカな……オデ、強くなったハズ。それなのに……弱くなっている」
 その現実を受け入れる事が出来ぬまま、インテグラルアームが激しく身体を震わせた。
「確かに、身体が大きくなっただけで、大した事は無さそうね」
 その隙をつくようにして、蒼夜が【びったんびったん】を仕掛け、インテグラルアームの足を掴んで、何度も床に叩きつけた。
「ウガ、ガガガ……」
 その間、インテグラルアームは必死に拳を振り回そうとしていたが、蒼夜にはまったく当たらなかった。
「そこまで苦しんでいるのなら、一思いに倒してしまった方が、お互いのためだね」
 そんな空気を察した来世が【糸括(イトククリ)】で桜の樹を召喚し、桜の花びらを舞い散らせた。
 それが鋭い刃となって、インテグラルアームの身体を切り刻み、あっと言う間に肉の塊に変えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

ナターシャ・フォーサイス
死人すら甦らせ、しかも改造もするとは…
どこまで腐っているのでしょう。
…まぁ、私も似たようなものですから、とやかくは言えないのでしょうけれど。
…けれど、使徒としてはやる事はひとつなのです。

結界を張り、粘液を弾き返しましょう。
それでも無理なものは【オーラ防御】で。
あいにくと、その手のものは間に合っていますので。

次点で天使達を呼び、【高速詠唱】【全力魔法】【範囲攻撃】【焼却】の聖なる光を以て、彼の者たちの罪と闇を祓いましょう。
数には数を重ね、各々の光を重ねて極光と成すのです。
城塞諸共、一切合切を薙ぎ払いましょう。
…どうか貴方がたの魂にも、安寧の訪れんことを祈って。




「死人すら甦らせ、しかも改造もするとは……どこまで腐っているのでしょう」
 城の城塞に足を踏み入れたナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)の前に現れたのは、改造屍人『インテグラルアーム』であった。
「グ……グ……ガ……ガ……ガ……」
 インテグラルアームは腐臭と薬品臭を漂わせながら、血に飢えたケモノの如く表情を浮かべ、恨めしそうにナターシャを睨みつけていた。
「……まぁ、私も似たようなものですから、とやかくは言えないのでしょうけれど……。使徒として、やる事はひとつなのです」
 ナターシャが覚悟を決めた様子で、インテグラルアームを睨み返した。
「グ、ガ……ガガァァァァァァァァァァァァ!」
 次の瞬間、インテグラルアームが叫び声を響かせ、身体から生えた幾つもの触手から、勢いよく麻痺毒を含んだ粘液を放出させた。
「ここで同情していたのでは、命が幾つあっても足りませんね。光を以て、彼の者たちの罪と闇を祓いましょう」
 すぐさま、ナターシャが【限定解放:楽園の結界(アンロック・サンクチュアリ)】で結界を展開し、インテグラルアームが飛ばした粘液を防いだ。
 その間に、ナターシャが機械の大天使に変身し、天使達を率いて、高速詠唱で全力範囲魔法を発動させ、罪祓う浄化の光でインテグラルアームを焼却した。
「グカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 そのため、インテグラルアームは身を守る事さえ出来ず、消し炭と化して崩れ落ちた。
「……どうか貴方の魂にも、安寧の訪れんことを祈って」
 そう言ってナターシャが、ゆっくりと目を閉じた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』

POW   :    この俺が「聖書(バイブル)」だ
【クライスト・マシンガンの連射】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ロンギヌスが槍だと、誰が決めた?
【痛みを感じないかの如き狂信的突撃】で敵の間合いに踏み込み、【ハンマーを利用したアクロバット】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ   :    知ってたか? テキーラはこう使うんだ
レベル×1個の【テキーラと火薬を混ぜた純白】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。

イラスト:鹿人

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・和鏡子
ミレナリィドールの聖者×ガジェッティア、13歳の女です。
 普段の口調は「優しい感じ(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、考え事中は「無口(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
普段は優しい性格で困っている人に積極的に手助けします。
(特に医療関係に強いです)
戦闘では回復や援護など防御的な立ち回りをします。
(ユーベルコードは状況に応じて使用します)
描写におけるタブーは一切ありませんので、NPC感覚で自由に使い倒して頂いて大丈夫です。


高柳・零
はあ、正義って一つじゃないんですよ。自分自身で言ってるじゃないですか。
他にも正義を名乗る人がいるって。

敵のUCは盾受けしながら、オーラを全身にガッチリ張って火炎耐性で耐えます。
「テキーラの火吹き芸なんて昔からありますよ。別に驚きも…ちょっと!変な薬混ぜるのやめませんか?温度高すぎです。まあ、それでも大丈夫ですが」

もし、敵が炎を延焼させ続けるなら、相手に抱きつきます。
「そんなに火が好きなら自分でも味わいましょう」

衝撃波で牽制しつつ、動きが止まった所で指差しして思い切り脳天に光を落としましょう。
「ふっふっふ。光属性に悪相性は無いんですよ」

アドリブ歓迎です。


山梨・玄信
戦争は始まっておるが、こいつを倒す事にも意味があるはずじゃ。

【POW】
先ずは褌一丁になり、ヌギ力を高めてUCを発動するぞ。
強化されたオーラ防御を前面に張り、マシンガンの弾を弾きながら敵に向かって突撃じゃ!あ、因みにわしは時速1万キロで飛べるから一瞬で近付けるぞ。
もし当たってルールを宣告されてもダメージを激痛耐性で耐えて気にせず行くぞ。

そのまま敵に体当たりし、今度は拳を強化して2回攻撃でぶん殴るのじゃ。
泣いても(泣かないと思いますが)殴るのはやめんぞ。

「成る程、お主らの神にとってわしは悪じゃ。なら、お主らの神が悪でない保証は誰がするんじゃ?」

アドリブ歓迎じゃ。


ナターシャ・フォーサイス
貴方が教祖ですか。
成程、とても傲慢で粗野な方なのですね。
偽りの信仰に偽りの教義。
許容できるものではありません。
そこに直りなさい。
真なる信仰、真なる救済が何たるか、教えて差し上げましょう。

【召喚術】で天使達を呼び、【結界術】で強化した結界を張ります。
まずはその力を封じます。
それでも仇成すなら、反射の加護が弾きます。
大勢は決したようなものですが…それでも、と言うのなら。
【高速詠唱】【多重詠唱】【全力魔法】【範囲攻撃】の聖なる光を、天使達と重ねましょう。
対象はクライストただ一人、拡散する光を収束させるのです。

救済とは、正義とは、押し付けるものではないのです。
どうか貴方へも、楽園の加護のありますよう。




「一応……ようこそ、と言うべきか」
 狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』がいたのは、だだっ広い真っ白な部屋だった。
 クライストのところまで、真っ赤な絨毯が伸びており、その先には悪趣味な玉座が置かれていた。
 そこに踏ん反り返るようにして座りながら、クライストが猟兵達を見下すようにして言葉を吐いた。
「あなたがクライスト……なのですか? 一体、何のために、こんな事を……!」
 佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)が、クライストのプレッシャーが弾き飛ばす勢いで、大声を上げて問いかけた。
 本当は怖くて仕方がないものの、ここで逃げてしまったら、すべてが無駄になってしまう。
 その事を本能的に理解しているためか、和鏡子は決して逃げなかった。
「何のため……? これは面白い事を聞くな。そんな事、決まっているだろ? ……世界のためさ。いや、我々、選ばれた存在のため、と言うべきか。そもそも、劣等種は淘汰されるべきなのだ。それを奴隷として生かしてやっているのだから、感謝される事があっても、恨まれる筋合いはない!」
 クライストが自信に満ちた表情を浮かべ、キッパリと断言をした。
 自分がやっている事に、何ひとつ間違いがないと思っているため、何を言われても、決して視線を逸らす事がなかった。
「成程、とても傲慢で粗野な方なのですね。偽りの信仰に偽りの教義。許容できるものではありません。そこに直りなさい。真なる信仰、真なる救済が何たるか、教えて差し上げましょう」
 ナターシャ・フォーサイス(楽園への導き手・f03983)が嫌悪感をあらわにしながら、クライストに対して言い放った。
「ハハハハハッ! これは厳しいな。だが、正しいのは、俺だ。例え、どんなに綺麗事を並べたとしても、正義は俺と共にあるのだから……」
 クライストがまったく躊躇う事無く、キッパリと断言をした。
「はあ、正義って一つじゃないんですよ。自分自身で言ってるじゃないですか。他にも正義を名乗る人がいるって……」
 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が、呆れた様子で溜息を漏らした。
「いかにも……。だが、それはすべて偽りの正義だ。自分の行いが正義であると、勝手に思い込んでいる愚か者達ばかり。故に、駆逐せねばならん。その間違いを正すために、な」
 クライストが不気味な笑みを浮かべ、猟兵達を品定めし始めた。
 おそらく、クライストにとって、猟兵達がやっている事も、偽りの正義なのだろう。
「ならば、どちらが正しいのか、ここで試してみるのじゃ」
 すぐさま、山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)が褌一丁になり、脱ぎ力を高めて【ヌギカル☆玄信(ヌギカルゲンシン)】を発動させた。
 次の瞬間、露出した肌の映える輝きで全身を覆い、戦闘力を増強させて飛翔能力を得た。
「なんだ、ただの変態か」
 クライストがクールな笑みを浮かべ、マシンガンをぶっ放した。
「単なる変態だと思ったら、大間違いじゃ……!」
 即座に、玄信がオーラ防御を前面に張り、マシンガンの弾を弾きながら、時速1万キロで空を飛びながら、クライストに突っ込んでいった。
「なるほど、変態を極めし者か。だが、俺のルールからは、誰も逃れられない……!」
 クライストがまったく臆する事なく、何やらブツブツと呟いた後、指をパチンと鳴らした。
「この程度の痛みで、わしが怯むと思ったら、大間違いじゃああああああああああ!」
 その痛みに耐えながら、玄信がクライストを何度もブン殴った。
「やるじゃないか、変態紳士」
 クライストが血の塊をペッと吐き捨て、その場から飛び退いた。
「お主らの神にとって、わしは悪じゃ。なら、お主らの神が悪でない保証は誰がするんじゃ?」
 玄信が拳についた血を払い、クライストに問いかけた。
「……保証? 面白い事を言うじゃねえか。俺が正義だと信じている。それだけで、十分だ」
 クライストがテキーラを口に含み、火薬を混ぜて純白の炎を吐き出した。
「……と言うか、テキーラの火吹き芸なんて昔からありますよ。だから別に驚きも……って、ちょっと! 変な薬混ぜるの、やめませんか? 温度、高すぎです」
 その事に気づいた零が純白の炎を天霧の盾で受け止め、オーラ防御を展開しながら、火炎耐性で耐えた。
「私は、ここです……! 狙うのなら、私を狙ってください!」
 和鏡子が覚悟を決めた様子で、クライストの注意を引いた。
「ほお……、これは勇ましい。だったら、踊れ! 舞い踊れ!」
 クライストが再びテキーラを口に含み、純白の炎を勢いよく吐き出した。
「そんなに火が好きなら自分でも味わいましょう」
 それと同時に、零が全身炎に包まれながら、クライストに抱き着こうとした。
「思ったよりも、やるじゃないか。しかし、残念だったな。この服は……耐火性だ」
 それを迎え撃つようにして、クライストが落ち着いた様子で、ハンマーで零をブン殴った。
「ふっふっふ、だったら、これはどうですか?」
 その一撃を食らった零が吹き飛ばされながら、【ジャッジメント・クルセイド改】でクライストを指差し、再生を封じる光を天から降らせた。
「ほお……、これは……随分とシャレているじゃないか。だが、すべては偽り……。俺を浄化させるほどの力はない」
 クライストが含みのある笑みを浮かべながら、再び純白の炎を吐き出した。
「私には無理をしているようにしか見えませんが……。それでも、全く効かないというのであれば、いつまで我慢できるのか試してみましょうか」
 そんな空気を察したナターシャが【召喚:楽園の祝福(サモン・グレイス)】を発動させ、結界術で強化した守護結界を展開し、クライストが吐いた純白の炎を防いだ。
 その間に、召喚された天使達が、仲間達に対して、攻撃反射の加護を与えた。
「救済とは、正義とは、押し付けるものではないのです」
 次の瞬間、ナターシャが高速多重詠唱で、天使達と共に聖なる光を放った。
「こんな光で、俺を倒せると思ったら、大間違……」
 その途端、クライストは自分の身体に、違和感を覚えた。
 それはいままでに感じた事のない感覚、恐怖。
「……ば、馬鹿なっ! 俺の身体が……う、嘘だ! 正しいのは、俺だけ。間違っているのは、お前達のはずなのに……。それなのに、これは一体どういう事だ!」
 必死に、それを否定しようとしても、その気持ちに反して、身体は消滅していき、精神は崩壊し始めていた。
「う、嘘だ、何かの間違いだ! そんなはずはない。そんなはずはァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 その断末魔と共に、クライストの身体が浄化され、塵ひとつ残す事なく、この世から消え去るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月06日


挿絵イラスト