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崩れ行く均衡、終わりへと向けた贐

#アポカリプスヘル #クライスト・ヴォーテックス #ヴォーテックス一族

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●狂える者は救われるのか
 燦燦と太陽が照らすアカプルコ。白亜が目立つ屋敷が町の中心にそびえていた。
「俺達の抗争に介入してやがるやつらがいるとするならば、白の城砦で迎え撃つ。お前ら、守りを固めろ」
 この街の主であり、ヴォーテックスシティを支配する一族の一人、狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』が自らの居城で指示を出す。茶髪をハーフアップにした少女が一礼をし、退室した。教主たる男の言葉を伝達するために。
「何が足りない。俺はお前達を信仰している。敬虔な信者を護るのが神の務めじゃねぇのか? さっさと蘇り、俺に力を貸せ!」
 苛立たし気に語尾を荒げてクライストは机を叩いた。彼が信奉する神々、オブリビオン・ストームを齎した偉大なる神々『フィールド・オブ・ナイン』の事。どんなものであるかは彼のみぞ知る。

●狂乱を諫め、求めるは自由
「今回はアポカリプスヘルでの大きな戦いとなります。皆様のご助力をお願いいたします」
 深々と頭を垂れて、明日葉・雅(咎喰らい・f07590)は猟兵達へ視線を向けた。彼女が告げるのは平和への兆しとなるもの。
「メキシコにあるクライストシティ、旧アカプルコに拠点を構えているクライスト・ヴォーテックスの討伐をお願いいたします。彼はヴォーテックス一族の一人、無辜の民を虐げている者です」
 雅は静かに説明を続ける。弱者を蹂躙する悪に対して、容赦は必要ない。と彼女瞳は雄弁に語っていた。
「ここでの戦闘は銃撃戦が主となります。敵はオブリビオンのみですが、近接攻撃を弾く白い外套を纏っています。なので、近接攻撃を行う際は何か対策が必要となります」
「んで、敵の根城となってる街だ。本丸に直接は繋げられない。だもんで、市街地を突破し、敵の居城である白の城砦へと乗り込んでくれ。中で暴れてりゃ奴さんの方からやってくるだろうさ」
 雅の背後、同じ顔が現れたがおなじみ、明日葉である。戦闘の流れの補足を入れた後、二人はグリモアを起動させた。門番のようにゲートの脇に二人は並ぶ。
「皆様、これ以上の犠牲を防ぐため、よろしくお願いいたします」
「ここまで苦難を超えてきたんだ、信頼してるぜ」
 深々と首を垂れる雅、まっすぐに見つめる明日葉、対照的な二人に見送られ、猟兵達は戦場へと旅立つ。無辜の民の安寧のためにも、負けられない戦いが始まった。


紫雨
アポカリプスヘルでの命運を左右する依頼となります。紫雨です。
銃撃戦のかっこよさを引き出せるように頑張る所存。スカートからとかスリットからとか取り出される銃ってロマンですよね。
今回のプレイングボーナスは以下の通りとなります。
敵をも魅了する素敵なプレイングをお待ちしております。

プレイングボーナス(全章共通)::銃撃戦を行うor近接攻撃が有効打となる行動をとる
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第1章 集団戦 『破邪顕正宗の信者』

POW   :    世の平穏のために
自身の【配下の命】を代償に、【召喚した鬼の亡霊】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【物理攻撃無効の炎の肉体】で戦う。
SPD   :    破邪顕正のために!
【命を賭して戦え】という願いを【自身の配下】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
WIZ   :    死にたくない!
【命を賭して私を助けろ】という願いを【自身の配下たち】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御形・菘
はっはっは、無辜の民草を虐げる! まさに巨悪ムーブ!
ならばその後の展開も必然というもの! 妾にボコられ滅びるという結末もな!

対策万全とイキる輩たちを、あえて近接オンリーでボコるのもクールかもしれんが、
たまには妾も思惑に乗ってやるとしよう
といっても銃撃ではなく砲撃だがのう!

此度の妾は固定砲台! 前線に陣取って、発見した者からガンガン砲撃をブチ込む!
このバトルも当然生配信中なのでな、アーダーライトの出力も十分!
皆の応援の力を集めた、歓喜の閃光に消し飛ばされるがよい!
相手から攻撃食らい放題?
はっはっは、死にたくないとか助けろとか、そんなメンタルの時点で、
妾を落とすことなど絶対不可能と思い知れ!



 照りつける太陽の元、街中で異様に目立つ白衣を纏う集団。手には銃器があり、巡回をしている少女達の前に立ちふさがる者が一人。目を引く姿、彼女の周囲をドローンが飛び回る。よく見ると撮影中を示す赤いランプがついていた。
「はっはっは、無辜の民草を虐げる! まさに巨悪ムーブ! ならばその後の展開も必然というもの!」
 彼女、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は固定砲台ともいえる重装備を展開し、敵集団『破邪顕正宗の信者』へ照準を向ける。普段であれば近接戦闘を行う彼女も今回は相手に合わせているようだ。
「妾にボコられ滅びるという結末もな! アーダーライト、出力十分! 撃てぃ!」
「外敵発見、排除します」
 彼女達はマシンガンやライフル等装備している銃器を菘へ向ける。彼女達が銃口を合わせる前に隊列の半分を菘の砲撃が消し飛ばした。動揺する様子もなく信者達は照準を合わせた者から引き金を引く。弾丸が雨霰と降り注ぐのだ。
 されど、菘が怯む事無く受け止める。傷が増えるたびに彼女の存在感が増しているようだ。
「はーっはっはっは! 場が温まってきたではないか! 体力ミリ残しになろうが決して削り切れん、妾はここからが本当にしぶといぞ!」
 宣言する菘の横顔をドローンがぬく。瞬間、禍々しいオーラを彼女は纏い、再度、砲撃を放った。先ほどよりも威力が上がったそれは残っていた敵を全て消し去る。残ったのは不敵に笑う彼女だけ。
「死にたくないとか助けろとか、そんなメンタルの時点で、妾を落とすことなど絶対不可能と思い知れ! 無辜の民草を虐げる者よ、お主を倒すのは妾である!」
 生配信を通してクライスト・ヴォーテックスへ宣戦布告をする菘。威風堂々たる姿はこの街を救うのだと感じさせるものだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ(サポート)
※アドリブ&絡み歓迎

●特徴
サイボーグ(四肢機械化済み)の技術者&狙撃手。SSW出身の鎧装騎兵。
民間人互助や義侠心に厚い。
口調 通常(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
メイン武器 アームドフォート、マシンガン、パイルバンカー

●台詞例
『敵影捕捉、これより戦闘行動に入ります』
『索敵完了、狙撃開始』
『掃討戦ならばこの武器の出番ですね』
『これで一掃します』

●行動
狙撃手としての『狙撃・援護射撃』や技術者として『(技術)支援』がメイン。
遠距離狙撃や砲撃メインで援護に徹します。

主な技能:スナイパー・メカニック・武器改造・情報収集



 黒鉄の装甲を纏い、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)はアカプルコに降り立つ。
 事前に行動させていたサーチドローンの情報を確認していた。複数の角度からの映像、現在地点からの距離、素早く撃破するためにはどうすればいいか。
「索敵完了、これより戦闘行動に入ります」
 思考の海から戻ってきたクネウスは狙撃を選んだらしい。行進している敵を一網打尽にすべく狙撃ポイントへ移動を始めた。
「目標地点到達」
 メインストリートを見下ろす背の高い建物の上。狙撃銃の銃口は徐々に見えてきた白い集団へと向けられ、照準を合わせた。
「CODE:ARTEMIS。観測情報を反映、誤差修正完了。シュート!」
 狩猟をつかさどる女神の冠したこのUDが外れる事はない。引き金を引かれ、飛び出した弾丸は空を駆ける。
 先頭にいた信者は正面から受けた凶弾に倒れた。襲撃に気付き、態勢を立て直そうとするも手遅れ。次々と襲い来る弾丸に一人、また一人と、急所を貫かれ倒れ伏す。
「目標沈黙を確認」
 静かに呟かれた声と共に狙撃銃は降ろされた。ひとまず、この区画の信者達を倒しきることに成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

アト・タウィル(サポート)
『どうも、アトです。』
『ふふ、それはどうも。』
『私にできることなら、なんなりと。』

ねじくれた魔笛≪Guardian of the Gate≫を携え、ふらっと現れる女性。性質は大人しく、いつも笑顔を浮かべているが、その眼は深く開いた穴のように光を写さない。大体平常心で、驚くということがあまりない。その代わり、空気は読むので、必要に応じて驚いたふりなどはする。

戦闘では、魔笛を用いてUCを使う。音楽系はもちろん演奏で、サモニングガイストもそれに合わせて現れる形。ミレナリオ・リフレクションでは、相手のUCが剣などを使う場合は必要に応じて武器としても使う。

後はお任せします、自由に使ってください


緋神・美麗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
技能を駆使して命中と火力を底上げした範囲攻撃UCを選択して使用
数>命中>威力の優先順位でUCを選択



 アト・タウィル(廃墟に響く音・f00114)はねじくれた魔笛を携え静かに存在した。誰かに気付かれることもなく、静かに自然に街並みに溶け込んでいる。
「まだあちらこちらに姿が見えますね。私にできることを」
 小さく呟き、人目が集まりやすい、道の中央に歩み出た。そこが彼女の舞台であるかのように。笛を構え、息を吸う。すべては共に戦場を行く者のために。
「さぁ進みましょう。進めばすべてがうまくいきます」
 奇妙に捻じれたフルートを奏で始める。美しく流麗に紡がれる旋律はなぜか心を掻き立てるが、すぐに共感を抱くだろう。それはすぐ近くで聞いていた女性、緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)も同じだ。
「耳になじむと良い音色ですね。私もやりましょうか」
 戦闘力を強化された美麗は準備を始める。取り出し、展開し、現れたのは超巨大な電磁砲。弾丸としてセットされているのは巨大な鉄の塊だ。
「チャージ」
 その掛け声と共に電磁砲は充電を開始し、磁界を発生させる。不意にわずかではあるが、鉄塊が法の中で浮いた気がした。それは射出準備が完了した証。
 美麗の視線の先には白い装束の集団がこちらに来ているのが見えていた。笛の音と電磁波による干渉に気付いたらしい。だが、もう遅いのだ。
「セット、いっせーのっ‼」
 十分に引き付けてから彼女は引き金を引く。音速を超え、飛び出した鉄塊はその身を削りながらも信者達の群れを強襲。先頭側にいた者達は高威力による一撃になり消し飛ばされる。距離が延びるにつれ、鉄塊は小さくなり、威力も落ちていくが、後続の者達を全て吹き飛ばすだけの威力は残っていた。
「……この周囲はこれでよさそうですね」
「そうみたい。うまくいったわね」
 演奏をやめたアトは笛を下ろして辺りを見回した。少々、地形が変わっているかもしれないが、ご愛敬というやつである。
 この地を支配する恐怖を打ち払った際、街は活気に満ちた姿へと変わっていくのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マティアス・エルンスト(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK

「……俺が前に出る。お前は俺を盾にしろ。」

一人称:俺
口調:寡黙で無機質。表情も一見無愛想で感情が読み取りづらいが仲間想い。
性格:知らない物事へ対する好奇心と知識欲が旺盛。自身を精密な電子機器と思っている様子。

戦法:高いPOWを活かし、エネルギー充填したアームドフォートによる威圧感たっぷりの威嚇射撃や一斉発射等、「攻撃は最大の防御」を体現した戦法を好む。
仮に間合いに踏み込まれても剣や槍で受け流し、鎧砕きも狙いながらのカウンター攻撃。

指定したUCを何でも使用。
戦況等に照らし「適切・最善」と判断すれば他の存在からの指示や命令にも即応する。

他はお任せ。



「……異常事態。これが教主様が言っていた存在」
 どうやらここを通る信者達が最後の集団のようだ。街に漂う異様な気配に警戒を露わにしているのが見て取れる。先頭に立つ一人が見つけた人物を睨みつけていた。
「ここが最後のようだな。制圧する」
 マティアス・エルンスト(人間見習い・f04055)はアームドフォートを展開すると静かに標準機越しに視線を向ける。すでに戦線を開く準備は整った。
 先に敵影を見つけたマティアスによる砲撃から。高火力の一撃が信者達の中央に炸裂。警戒していても遠距離からの攻撃には対応しきれなかった。直撃した者はそのまま倒れ伏し、残った者も手にした銃器にて反撃を行う。
「抵抗するか、ならば、最大火力にて殲滅する」
 反撃をされるならばそれを超える圧倒的な火力にて殲滅せんと全武装へエネルギー充填。そう時間かからずに最大まで溜まった瞬間、解き放った。残っている信者達すべて飲み込む砲撃により、市街地の戦闘は終了する。
 この街を支配する恐怖の一つはここに破れ、猟兵達が目指すべき白亜の城砦へと続く道が開かれた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『マシンビースト』

POW   :    ワイルドビースト
【野生化モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    同型機との経験共有
【頭部に内蔵した高熱の刃】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【行動パターン】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    光学迷彩
自身と自身の装備、【自身と同型の】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

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御形・菘
う~む、不可視の相手に遠距離攻撃をせねばならんのか
実に難しいミッションであるな
なんてことは全然ないぞ、妾はスゴいからのう! 対策はバッチリだ!

右手を上げ、指を鳴らし、さあ降り注げ花弁よ!
はーっはっはっは! 透明になろうが関係ない!
お主らが妾へと攻撃を意図する、その時点で既にロックオン完了しておる!

妾は花の降り注ぐ地点へとアーダーライトの砲撃をブチ込めばよい!
身に触れた花が、残るか消えるかは分からんが、それも異変として見えるであろう
それに、花が地面に積もっていけば足跡も残るしのう
はっはっは、光学迷彩とかカッコ良い技術に頼り切るだけではいかんぞ!



 白亜の屋敷を警備するのはマシンビーストの群れである。彼らが巡回をしている前に現れた異形。すかさず、獣達は警戒を露わに姿を消した。
「う~む、不可視の相手に遠距離攻撃をせねばならんのか……。実に難しいミッションであるな」
 異形、否、御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は困ったように呟いた次の瞬間、不敵に笑う。そして、高らかに右手を掲げた。
「なんてことは全然ないぞ、妾はスゴいからのう! 対策はバッチリだ! さあ降り注げ花弁よ!」
 パチン。軽快に指が鳴らされ、上空に現れたのは巨大な魔法陣。そこから現れ、落ちてくるのは彼女の髪色と同じ灰色の花弁が雨霰と降り始めた。どうやらそれらは彼女のUCらしい。
「はーっはっはっは! 透明になろうが関係ない! お主らが妾へと攻撃を意図する、その時点で既にロックオン完了しておる!」
 事実、菘の言う通り、花弁が不自然に落下していたり、留まったりしている場所がちらほらを見えるのだ。その場にアーダーライトの標準を合わせ、引き金を引く。砲撃は過たずマシンビーストを貫くだろう。
「妾の前に立ちふさがった、それがお主ら敗因じゃ。妾の雄姿を焼き付けて骸の海に帰るがよい!」
 堂々と砲撃を続ける彼女へ獣たちの牙が届くことは無く、静かであった屋敷に開戦の狼煙をあげだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

二條・心春(サポート)
『皆さんのお役に立てるよう、頑張ります!』
『助けに来ました。もう大丈夫ですよ』
UDCアースで学生をしながら猟兵の活動もしている、自分にちょっと自信がないけど心優しい普通の少女です。落ち着いて礼儀正しいですが、可愛いもの、特に動物を見るとテンションが上がります。基本的に誰にでも敬語で話します。
基本戦術としては、「UDC管理用タブレット端末」を使い、心を通わせたUDCの霊を召喚して「対UDC用量産型直槍」や「対UDC用特殊拳銃(試作型)」を使い一緒に戦います。また、一般人は優先して助けます。
戦闘以外では、タブレット端末を使って情報収集や探し物をしたり、聞き込みを行います。


シャーロット・ゴッドチャイルド(サポート)
ダークセイヴァ―の貧しい農村に生まれた聖なる力を宿した女の子です。暗い過去を背負った子ですが、いつも周りに気を使っていて笑顔を絶やしません。

ホーリー・ボルト~光の精霊の力で、光属性の魔法の矢を放ちます。
エレメンタル・ファンタジア~炎の精霊を呼び出し、炎の竜巻を巻き起こす。予想以上の威力のため、制御するのがやっと。
絶望の福音~10秒後の未来を予測する。
生まれながらの光~左の手のひらにある聖痕から他者を癒す。

「私は笑うって決めたの・・・じゃなきゃ、前に進めないもん!」

エロやグロに巻き込まれなければ大体のことは大丈夫です。



 白亜の屋敷を舞台に始まった闘争はこちらでも。マシンビースト達が警戒のうなりをあげ、その姿を光学迷彩を用いて隠れる。
「街の皆さんを苦しめてる元凶がここにいるんですね」
「なら、先に進まないとだね」
 二條・心春(UDC召喚士・f11004)とシャーロット・ゴッドチャイルド(絶望の福音・f23202)は静かに頷き合った。心春は対UDC用特殊拳銃(試作型)を構え、使役するUDCからどの力を借り、銃弾へと込めている。その間にシャーロットは精霊術の教科書を手に前を見据える。先に行動を起こしたのはシャーロット。
「私がやるべきことをやるだけだよ。それ!」
 彼女の短い詠唱から呼び出されるのは6本の光の杭。杭は敵を貫くのではなく、地に突き刺さる。真円に並んだそれらは互いを光の線で結び合い、描かれるは光り輝く六芒星の魔法陣。
 彼女達に襲いかかろうと駆ける鉄の足音が不意に止まった。姿は見えないが、どのあたりで止まったかは把握できるだろう。
「動きを封じたよ。あそこ、狙って」
「わかりました。えーと……そこですね!」
 魔法陣の反応があり、動きを止めた敵をシャーロットが指示し、心春が狙い撃つ作戦のようだ。
 彼女が選んだUDCは雷鹿。機械にとって雷はすこぶる相性が悪い。全体に視線を向け、音が聞こえた範囲を確認し、銃口を向けた。そこにいると確信があるならば、暴風を纏う雷の弾丸は足を止めた敵を貫くなど容易である。貫かれた敵は火花をあげ、小規模な爆発を起こして消えていく。立て続けに鳴り響く銃声はこの場に確認できたマシンビースト達を殲滅するまで続いた。
「敵はいなさそうですね」
「魔法陣の中にはいないみたい。先に進めるね」
 銃を下ろし、警戒する心春と魔法陣を消し屋敷の奥へと視線を向けるシャーロット。彼女達が討つべき敵はこの屋敷の奥にいる。響く銃声や衝撃音、屋敷を護る存在が徐々に数を減らしている事は気付かれているだろう。
 白亜の屋敷に君臨する教主を戦場へ引き摺り出すまであと少し。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

緋神・美麗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
技能を駆使して命中と火力を底上げした範囲攻撃UCを選択して使用
数>命中>威力の優先順位でUCを選択


レイカ・ヴァンスタイン(サポート)
フェアリーの聖者×プリンセス、8歳の女です。

戦闘は苦手で援護や救助、支援など中心です。
武器は人間大の人形(銃火器持)ですので、運搬作業も可能です。
普段は悪戯(許せる範囲)で遊ぶ※戦闘とは別です。

普段の口調は「マイペース(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」
苦しい時は「愛想笑い(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」です
幼いので殆どひらがなで喋ってます。

・ユーベルコードは必要に応じて、多少の怪我は厭わず積極的に行動(支援中心)します。
・他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
・あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「まだ籠城を決め込んでいるなんて、随分とのんきですね」
 緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)は静かに奥に控えてるであろう人物へ視線を投げる。街でも屋敷でも大きな戦闘音が響いているのに、と呆れも混ざっている様子。
「ウチが遊ぶにはここは嫌な場所なの」
 使役する人形に乗る形でレイカ・ヴァンスタイン(銀光精・f00419)は嫌そうにつぶやく。悪意に満たされたこの屋敷は到底居心地がいいとは言えないため。その怯えた声に気付いたのだろう、マシンビースト達が姿を現した。ここまでの戦闘によりその数を減らしている。
「なら、レイカさんのためにも早く終わらせた方がいいですわね」
「そうなの! でも、この街のみんなのためにもが正しいなの。だから、頑張ってほしいなの! あなたの実力、見せてなの!」
 可憐な声が声援を送るが、内容がどことなく挑発めいていた。本人に悪気は一切なく、純粋に力を出してほしいからこその声かけであり彼女のUCである。
「そこまで言うのなら、私の全力見せてあげるわ」
 美麗が片手を頭上高く掲げ、光が収束していく。彼女が行うのは広域制圧のためのUC。光が手に集う姿にマシンビースト達の様子が変化した。
 警告音と共に狂暴性が増し、ワイルドモードへと移行する。身を低くし、敵を見定めるように動きを止める。一瞬の静寂、それを切り裂いたのは美麗の声。
「全部まとめて薙ぎ払うわよ」
 収束された光が解き放たれる。鋭い光弾が弾けるように天から地へ降り注いだ。避けるはずの敵はそのまま光弾へ体当たりを繰り出している。どうやら理性的に思考することが出来なくなっている様子。素早く動く物へ襲いかかっているということはすぐに気づくだろう。
「これならすぐに片付きそうね」
「ウチもお手伝いしてるから当然なの」
 油断なく周囲を見渡しながら美麗が状況を確認した。彼女の隣ではレイカが人形を使役し、銃型の何かを用い支援をしている。確実に光弾が被弾するように、と。
 彼女達含む、猟兵の奮闘により、警備を担当しているオブリビオンの群れも掃討することが出来た。
 これより相対するはこの街の恐怖の象徴。元凶たる男である。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』

POW   :    この俺が「聖書(バイブル)」だ
【クライスト・マシンガンの連射】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ロンギヌスが槍だと、誰が決めた?
【痛みを感じないかの如き狂信的突撃】で敵の間合いに踏み込み、【ハンマーを利用したアクロバット】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ   :    知ってたか? テキーラはこう使うんだ
レベル×1個の【テキーラと火薬を混ぜた純白】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御形・菘
お主が自称教祖サマか!
実に悲しいのう、お主は皆の心を束ね、祈りを捧げる相手を徹底的に間違えた!
といっても、お主なんぞに拝まれるのは妾的にはノーサンキューだがのう?

はっはっは、マシンガンの銃撃など今更恐れるものか、左腕でガードしつつ全力で突っ込む!
そして、お主ごときの命令など聞くはずがなかろう?
進撃を止めはせん、ダメージなど耐えてみせる!

ご自慢の外套は近接攻撃を弾くそうだな
ならば試してみるとしよう、邪神の一撃にすら砕かれずにいられるかを!
ゼロ距離で撃たれても気にせんが、身体をガッチリ拘束して銃撃を潰し、完全に回避不能の状態でな!
まあ一撃で落とせずとも、そのまま何度も頭突きをブチ込むがのう!



「はぁ、まったく使えん奴らめ。ようこそ、俺の敵よ」
 大仰な振る舞いにて城砦たる屋敷から姿を表したのはここの主にして教主、クライスト・ヴォーテックスだ。
「ほぉ、お主が自称教祖サマか! 実に悲しいのう、お主は皆の心を束ね、祈りを捧げる相手を徹底的に間違えた!」
 相対するのは自らを邪神と名乗る御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)である。挑発的に笑う彼女にクライストは笑い返さない。
「俺は俺の信じる神に従う。お前のような神は不要だ。『俺の前から消えろ』」
 マシンガンの銃口を向け、引き金を引く。彼にとって力になるか否かが重要。その言葉に、せまる弾丸に菘は不敵な笑みを変えない。
「それはこちらもじゃ! お主なんぞに拝まれるのは妾的にもノーサンキューじゃ!」
 弾丸に込められたルールはただ一つ、この場から立ち去れ。拒絶を示されても彼女は変わらず、前に進む。左手を盾に、腕に食い込む弾丸も、ルール違反によりその身を蝕む痛みも無視し、走る。
「お主ごときの命令など聞くはずがなかろう? そうそう、ご自慢の外套は近接攻撃を弾くそうだな」
 痛みに耐えていようと不敵な笑みが陰ることは無く、それ以上に輝いているようだ。言葉と共に尾を振るう。横薙ぎの攻撃など効果はないと回避動作を取らぬクライスト。彼の予想とは裏腹にそれは攻撃ではなく捕らえるための一撃。
「ならば試してみるとしよう、邪神の一撃にすら砕かれずにいられるかを!」
 大きく頭を振りかぶった彼女はためらいなくクライストの顔面へ叩きつける。頭部は外套の効果外。反射されることなく、彼の頭部へ叩き込まれる。
「ははは! 妾の一撃に耐えるとは、大したものじゃ!」
 高らかに笑いながら告げる彼女は蝕む痛みに呻き声をあげることなく、堂々と立ち、対するクライストは頭突きを受けた顔面に手を当て、数歩下がった。
 手から覗く瞳は怒りに燃えているように見える。まだ、彼との闘いは始まったばかり。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「あなたがここの城塞の主ですか。今回の戦いの勝敗も決しました。」「しかし、素直に倒される気はなさそうですね。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【高速詠唱】で【属性攻撃】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【新・ウィザード・ミサイル】で、『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【第六感】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



 静かに怒りを露わにするクライストへ新たな猟兵が現れた。
「あなたがここの城塞の主ですか。今回の戦いの勝敗も決しました」
 黒衣を纏い宣言するは火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)である。歴戦の猛者である彼女は七色に輝く杖を構える。
「ふん、お前らに負ける俺じゃない。お前らだ」
 雑に放り投げられたテキーラの瓶は白炎と共に燃え上がり、巨大な炎が口を開けた。臆することなく明は高速詠唱にて魔力を練り上げ、500を超える魔法の矢を展開。
「いいえ、私達が勝ちます。全ての属性を収束して、今、放つ!」
 構えた杖をクライストへ向ければ魔法の矢達は矢じりを敵へ向け、放たれた。水属性を中心に半数は巨大な炎を貫き霧散させ、炎属性を中心とした残る半数は雨霰のようにクライストへと降りかかる。
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げる事です」
 冷静に状況を観察している明目掛け降り注ぐ白炎を第六感を頼りに回避。油断なく見つめる先では白衣が燃え、黒く染まった姿があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キア・レイス(サポート)
大得意 隠密・潜入・暗殺・遠距離攻撃・籠絡
得意 偵察・探索・支援・制圧・集団戦・時間稼ぎ
不得意 目立つ・コミュニケーション・ボディタッチ・格闘戦
特技(アイテム装備時)ピアノ演奏・歌唱・二輪車操縦

幼い頃から吸血鬼に飼われていた奴隷
吸血鬼の魔力を少量ながら持ち一部UCはそれを元に発動している
現代火器による戦闘と斥候・諜報・盗賊行為が得意な他、色香を使った誘惑が得意技
反面普通の人と関わったことが少なく踏み込んだ会話が苦手、他に不用意に身体を触られると不快感を覚え一瞬身体が動かなくなる

アドリブ歓迎
UCや装備品の説明文は読んで頂くと書きやすいと思います
また一部UC使用時の口調は覚醒時を使用してください



「ちっ、お前達を信仰している俺が居なくなったら蘇るなど出来ないと、わかっているのか! フィールド・オブ・ナインよ!」
 この場に存在しない者達へ向け、クライストは吠える。この窮地を抜け出すためには力が必要だからだ。
「見苦しいな。負け犬の遠吠えのようだぞ」
 声の主は銀髪を靡かせるキア・レイス(所有者から逃げだしたお人形・f02604)だ。その身に不釣り合いな巨大な砲のような銃を携えている。
「撃つと自分も吹き飛ぶが……貴様は吹き飛ぶ程度ではすまないぞ」
「ふん、そんなことか。『打つことを禁じる』」
 ルールの宣告と共にクライストマシンガンが火を噴く。弾幕のごとく放たれたそれらを前にキアは怯む様子はなく、引き金を引いた。周囲の音をかき消すほどの轟音が響き、彼女も後方へと吹き飛ばされる。そのそも12センチ砲の反動を人の身で耐えられるものではない。
 その威力は一目瞭然。吹き飛ばされたキアが目を開いた先は風景が変わっていた。クライストがいたであろう場所は更地に変わり、当人は屋敷にめり込む形で止まっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロラン・ヒュッテンブレナー(サポート)
※絡みアドリブOK
※感情が尻尾や耳によく表れる
※人見知りだが【優しい】性格で育ちのいいお坊ちゃま
※戦闘時は魔術器官と電脳空間の演算力を用いて知略で戦う
※「ぼく」「~なの」「~さん

体のあちこちにつけた魔道具の回路を起動し(【高速詠唱】)、
狼の嗅覚聴覚視覚(【聞き耳】【暗視】)を駆使した【情報収集】と、電脳空間からの【ハッキング】で敵戦力を分析(【学習力】)

適切な魔術(UC)を組み合わせたり【乱れ撃ち】する
防御は【結界術】で作る【オーラ防御】壁や、
小柄な体系と狼の機動力(【ダッシュ】【残像】)を使う

仲間を守り、敵には【勇気】をもって容赦ない作戦・攻撃を行う(【全力魔法】)


ルドラ・ヴォルテクス(サポート)
それは亡霊。
オブリビオンを狩りに現れ、狩が終わると忽然と姿を消してしまい、捉える事はできない。
もう肉体的な終焉は迎えた筈だが、その意志が、平穏な世界を破壊する者に終わりを告げに再臨させているのだと言う。

戦闘は嵐のように激しく、されど、無言のまま、生前のものと思しき武器やUCが振るわれる。

復興の妨げになるものがあると、力を振るい障害を破壊するが、たちまちの内に砂塵の向こうに消え、言葉を発する事はない。

主な武器は生前所持していた武器類、ユーベルコードは制限なく使用可能。

※ 他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。



「こんな、ことがあるわけない。俺が、死ぬなどありえない」
 ぐらりと落ちるように壁から離れ、ハンマーを支えに立つクライスト。かなり消耗しているのは一目瞭然。言葉に力強さも不敵さもなくなっていた。
「目標を補足。撃破開始」
 ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は兵装を展開し、全力でオブリビオンを狩り尽くす意思を表す。その後ろ、怯えたように耳を伏せているのはロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)だ。
「怖いけど、頑張らないと。ルドラさん、援護します」
 恐ろしいが勇気振り絞り、魔術回路を蜂起させていく。紡ぐのは敵を閉じ込め、動きを封じる魔術。攻撃態勢に入っているルドラが動きやすくなるようにと。
「魔術回路装填……、1号投下……、2号、3号、4号……、5号投下、回路接続……」
 詠唱は淡々と機械仕掛けのように紡がれる。クライストの足元と頭上に広がる魔法陣は5つ、それらはとても強力な魔力を宿しているようだ。
「励起。複合魔術陣、発火」
 魔法陣から走るのは5本の黒い雷。互いに繋がり合うように生まれたのは檻。電撃だけではなく重力も発生させたそれにクライストは囚われる。
「お前は無防備じゃないか。くらいやがれ」
「哮り、吼えろ!」
 重力により身動きがとりにくい中、テキーラを投げようとするクライスト。行動阻害するよう咆哮が響く。その声の主は荒れ狂う紫電を纏うルドラだ。そして、その咆哮より生まれし震電が意思があるかのように敵対者へ喰らいつく。
 畳み掛けるようにルドラは紫電を纏ったままクライストへと襲いかかった。接敵する直前に重力の檻は解除され、彼が振るう剣は誰に止められることなくクライストへと振り下ろされる。最後の力を振り絞り、ハンマーにて受け止めようとするもそれごと切り裂かれた。
「こんな、こんなことが……神よ、なぜ」
 茫然とした呟きを遺し、白亜の街を支配していた教主は倒される。その姿が塵と消え、後に残ったのは壊れ果てた屋敷の姿だけ。
 恐怖の象徴が無くなったこの街はいずれ復興し、人々が平和に暮らせるようになるだろう。その時はそう遠くないはずだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年11月18日


挿絵イラスト