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ぼくがかんがえたさいきょうのはなびコンテスト

#カクリヨファンタズム #お祭り2021 #夏休み #トンチキシナリオ #「さいきょう」にどんな字を当てるかは個々の判断に任せます


●竜神親分、大いに語る
「俺は昨今の花火の様相に一石を投じようと思う」
「はぁ、と言いますと」

 グリモア猟兵、ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)はカクリヨファンタズムで水着コンテストが開かれている最中、竜神親分たる碎輝に呼び止められ、立ち話に興じていた。内容は今回行われる花火大会についてだ。

「いいかジェイミィ。花火ってのは、基本的に三尺玉を撃ち上げたり、仕掛け花火で文字を描いたりという感じなんだが、もっとこう、派手に夜空を彩るのもアリだと思うわけだ」
「ほうほう、例えば」

 ジェイミィが身を乗り出すと、碎輝はニヤリと笑って自分が思う最強の花火というものを語りだす。

「俺であれば空に稲妻を走らせる。稲妻で表現するんだ、Rising Dragonってやつをな。今ちょっと想像したけどめっちゃかっけぇ。浪漫だろ?」
「浪漫を言うなら私は大口径ビーム砲を空に向かって放ちますね。それも複数。色とりどりのビームが天高く舞い上がるのは感動モノでしょう」
「ほう、ビームと来たか。それなら大口径グレネードランチャーとか……」
「コンテナミサイルを派手に撃ち込むのも……」
「隕石を呼んでメテオシャワーなんて……」
「曳光弾も立派な花火……」

 2人のやりとりは、最早、花火という概念への挑戦であった。何で撃ち出すのか、何で夜空を彩るのかについて浪漫あふれるやりとりをした彼らは、最終的に固い握手を交わした。

「だったらやるしかねぇな!」
「えぇ、やりましょう!」
「「『ぼくがかんがえたさいきょうのはなび』コンテストを!!」」

●貴方が花火と言い張ればそれが花火です
「水着コンテストお疲れさまでした」

 そして、水着コンテストが終わったグリモアベースにて、ジェイミィは集まった猟兵たちに一礼する。

「今年はキャバリアの水上装備も見れましたし、水着という概念についてもより拡張できたのではないかと思います」

 その言葉を聞いた一部の猟兵が曖昧な笑みを浮かべる。確かに、一部の種族の猟兵は水着という概念に対して挑戦を開始していた。目の前のウォーマシンも音速を超えるサーフボードに乗った状態を「水着」と言い張っていたのだから。

「そこで、次は皆さん、『花火』という概念への挑戦をしてみませんか」

 続いて放たれたその言葉にひっくり返る一同。

「実は碎輝さんとお話した際に、花火という概念についてとても有意義な議論ができましてねぇ。花火とは固定観念に囚われてはいけないのです。大型グレネードランチャーで花火を撃ち上げても良いではありませんか、曳光弾を空に向けて連射して花火と言い張るのも問題ないではありませんか。そう、皆さんが新たな花火という概念を作り出すのです!」

 それこそが、碎輝とジェイミィがプロデュースする「ぼくがかんがえたさいきょうのはなび」コンテストであるという。

「優勝条件は特に決めていませんが、よりエクストリームに、より奇抜で、よりド派手な花火こそがこのコンテストには相応しいでしょう! 手段は一切問いません! 我々の予想もつかない『花火』を期待しております!」

 ジェイミィの大演説を背に、猟兵たちは釈然としない表情で開かれたポータルからカクリヨファンタズムの浜辺へと向かうのであった。


バートレット
 どうも、バートレットです。
 水着コンテストお疲れさまでした。水着とはどういった概念なのかについて、認識を改める良い機会でした。

 さて、今回は花火をテーマにしたトンチキシナリオでございます。「貴方が思う最強の花火」をカクリヨファンタズムの花火大会会場で披露してもらいます。ありとあらゆる手段を用いて、自分が考える最強の花火を打ち上げてください。ド派手な魔法を空にぶっ放すもよし、搭載火器の一斉射を披露するもよし、とにかく「最強の花火」を表現するための手段は一切問いません。

 フラグメントには「静かに花火を楽しもう」とありますが別に静かでなくても良いです。むしろ自分で自分を打ち上げて「俺自身が花火となることだ」しちゃってもOKです。

 花火に関して解説やコメントが欲しい場合は、碎輝かジェイミィのどちらかがコメントしますので、コメント希望の旨をプレイングにご記載ください。

 オープニング承認後すぐに受け付けを開始します。プレイング募集状況はタグにてご確認ください。

 それでは、皆さんが考える最強の花火概念をお待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み2021』

POW   :    妖怪花火で空へGO!

SPD   :    妖怪花火の上で空中散歩

WIZ   :    静かに花火を楽しもう

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アイン・セラフィナイト
【コメント希望】
花火って確か、丸い火薬を詰め込んだ紙の球を空へ打ち上げて発火させる…え、そういうのじゃなくて?カクリヨだとなんでもありだね。

じゃあボクのかんがえたさいきょうのはなびは…【双翼の聲】で不可視の鴉たちを大空へ羽ばたかせるよ。

そして、ボクの『属性攻撃』『範囲攻撃』『リミッター解除』の炎魔法を鴉を起点として連続発動!その後は魔法の演算を『時空間管理デバイス』に任せて…更に極めつけは『境界術式』で召喚した魔書から炎魔法を天空へ連続発射だ!

たーまやー!大空を覆い尽くす火花、色とりどりの魔法、これでどうかな!

よし、演算はデバイスに任せたままで、ボクはアイスでも食べてまったりしようかな。



●エントリーNo.1 アイン・セラフィナイト
「花火って確か、丸い火薬を詰め込んだ紙の球を空へ打ち上げて発火させる……え、そういうのじゃなくて?」

 真っ先に名乗りを挙げたのは少年精霊術士のアイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)。書庫にある蔵書から、社会通念上の花火がどんなものかの知識はある。しかし、この「ぼくがかんがえたさいきょうのはなびコンテスト」においてはその知識は全くの役に立たない。何故ならばこのコンテストの趣旨自体、「花火という概念に対する挑戦」であるからだ。つまり既存の花火の定義は完全に吹っ飛ぶ。

「カクリヨだとなんでもありだね……」

 嗚呼素晴らしきはカクリヨの神秘。そんなわけで、アインは自分なりの最強の花火としてユーベルコード「双翼の聲」を駆使した花火を披露する。これは99匹もの不可視の鴉を召喚し、魔法発現の座標点として活用するものなのだが……。

「む、鴉を散開させましたね」
「おっ、レーダーで追ってるのか」

 碎輝と共に解説席に座るジェイミィはレーダーで鴉の行方を把握した。夜空全域に鴉を散開させ、そのまま待機状態に入っていることを確認する。

「さぁここからですよ……」
「どう出るんだ……?」

 ジェイミィと碎輝は固唾を呑んで夜空を見上げる。次の瞬間、会場の空を一気に色とりどりの火花が埋め尽くした。

「おぉっ、こりゃすげぇ! ここまで一気に大量の花火をノーモーションで披露するのか! ポイント高いぞこれ!」
「これはまさしく花火で空を絨毯爆撃と行ったところでしょうか。範囲、物量共に申し分ありませんね、コンテストの開幕を告げるに相応しい号砲と言えるでしょう」

 この花火のメカニズムは、アインの精霊魔術を活用したものである。空中に散開した鴉たちはそれぞれが精霊魔術の起点となる。そのどれか1体にアインが保有する魔書を使って時限式の炎魔法を仕込めば、全ての鴉に術式が適用され、待機状態となる。さらに時空間演算デバイスによって全ての鴉に仕込んだ魔法の自動管理を行うことで、時間差で術式を再度仕込み、発動を繰り返すことが出来る。その結果として、大空はひっきりなしに音と光のイリュージョンが繰り広げられることになるのだ。

「これぞ電脳魔術も学んだアインさんの真骨頂ですよ。西側を見てください、複数の炎色反応を組み合わせた炎でオーロラを形成してます」
「こりゃ後続のハードル上がっちまったんじゃねぇの? 序盤からド派手に決めたなぁ!」

 ジェイミィと碎輝が会場アナウンスで惜しみない賛辞を送る中、アインはアイスを食べてまったりしていた。術式の管理は全て時空間演算デバイスに任せてある。自分は何一つコントロールすることがないから楽なものだ。

「じゃあ、後はのんびり後続の皆の花火を堪能しようかなっと」

 真っ先に出番を終わらせた者特有の余裕を見せて、アインはアイス片手にビーチチェアに寝そべると、自分が作り出した炎の芸術を堪能するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!
解説はどちらでもOKデース!

仰る通りであります! ド派手で最狂の花火とは! ワタシ自身が花火となることデース!
トンチキということで、ド派手に混ぜ込んでみマース!
よろしくなかったら失礼しマスガ、よろしくお願いしマース!

「六式武装、連結展開!」オーバーヒート上等の大盤振舞デース!
まず我が身を絶対無敵モードに変形させ(指定UC)、《粉塵纏・破城槌》にて打ち上げ!
煙をたなびかせながら上空に、《告風楼》の推進力でさらに高く!
程よい位置に着いたら《荷電粒子体》の雷で輝き!
《フルバースト・マキシマム》で銃火の花を咲かせマース!
HAHAHA! これぞファイアーワークスデース!



●エントリーNo.2 バルタン・ノーヴェ
「仰る通りであります! ド派手で最狂の花火とは! ワタシ自身が花火となることデース!」
「2番手にして早速自らを打ち上げる猛者が来たか!」

 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)が提案する花火の概要を聞いた碎輝が興奮して身を乗り出す。さいきょうの文字に「最狂」を当ててきた辺りこのサイボーグメイドの本気(ガチ)っぷりが伺えるというもの。

「六式武装、連結展開! オーバーヒート上等の大盤振舞デース!」

 早速バルタンは花火の打ち上げ準備に取り掛かる。自らを絶対無敵モードへと変貌させ、発射に伴うありとあらゆるダメージをシャットアウト。そしてなんと、煙幕を周囲に張りながらパイルバンカーを自らの足元に展開して打ち込み、そのまま上空へとカッ飛んでいく。ジェイミィと碎輝、この斬新過ぎる打ち上げには思わずスタンディングオベーションである。

「素晴らしい……パイルバンカーによる打ち上げとはまさに新機軸……!」
「おぉ……パイルの夜明けだ……パイルの夜明けはここにあったんだ……!」

 感極まる浪漫馬鹿2名を他所に、バルタンは煙を棚引かせながら上空へ。圧縮空気で形成した手を下向きに放つことでさらに加速、高度を稼ぐと同時に全身を雷で覆う。その雷電による輝きが会場を煌々と照らす中、ついにバルタンは最後の一手として全武装展開からの一斉射撃を敢行。

「HAHAHA! これぞファイアーワークスデース!」

 それはまさに銃火で形成された花園。ユーベルコードの連続使用という大盤振る舞いによって演出される大空の一大スペクタクル。あまりにも美麗、しかしてあまりにも危険なバルタンの提案する「花火」は、見るものに「浪漫」の二文字の何たるかを徹底教育してみせる。

「ブラボー!!」
「感動した……!! 何という……何という浪漫の大盤振る舞い……!!」

 ジェイミィは立ち上がったまま惜しみない拍手を送り続け、碎輝に至っては感動のあまり言葉を失いおんおん男泣きしている。そんな2人を眼下に、バルタンはカクリヨの大空に硝煙の香りを振りまき続けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

終夜・日明
【アドリブ連携大歓迎】
負けず嫌いの血が騒ぎますね、せっかくですから優勝狙いましょう。
長年の【情報収集】と任務での【ハッキング】で培った我が技術の結晶体、今こそお目にかけましょう。

まずは『アストラル・ビットVer.C』を【武器改造】。
元々UCに使っているものと同じで一発の被弾もアウト、その特徴を利用して花火玉に仕立てますよ。
次に【指定UC】で打ち上げた際の弾道が100%計算通りになる未来を確定します。
これら495個を空に打ち上げ、【誘導弾】でビットたちがお互いを攻撃するように仕向ければなんと、龍神親分とジェイミィさんの顔が花火で描かれるというワケです!
他にも夏らしく海月なども再現してみましたよ。



●エントリーNo.3 終夜・日明
「負けず嫌いの血が騒ぎますね、せっかくですから優勝狙いましょう」

 続いてこの馬鹿と浪漫の祭典に名乗りを挙げたのは終夜・日明(終わりの夜明けの先導者・f28722)。普段は沈着冷静な彼だが、実のところは彼が語るように負けず嫌いで過激なところがある性分であり、この主催者の頭のネジがダース単位で吹っ飛んでいるとしか思えない狂乱の宴には琴線に触れるものがあったあたり、やはり彼も男の子であった。

 まぁ、問題としては、このコンテスト、未だに優勝をどうやって決めるのか何にも考えずに見切り発車で開催されているのであるが。仕方ないよね勢いって大事だから。

 ともあれ、日明は早速長年の情報収集と任務でのハッキングで培った技術の結晶を今こそ見せるときである、と仕込みを開始する。愛機オルトロスに乗り込むと、アストラル・ビットVer.Cを花火玉に改造する。というのも、このアストラル・ビット、一発でも被弾すると機能を停止する。それを逆手に取って、なんと被弾をトリガーに爆発するように三尺玉で使用する火薬を搭載。花火玉そのものがビット兵器になったようなものだ。

 そして日明お得意の電脳魔術を駆使することで打ち上げタイミングとを調整、100%計算通りの軌道で打ち上げられる状態を確定させてしまう。

「お膳立てはこれでOK……それでは、行きましょうか!」

 次々と宙を舞うアストラル・ビット。その総数は実に495個だ。これらを空に上げた後、全てのビットが誘導弾を放ってお互いを攻撃する。先程の改造の結果、被弾すれば爆発して花火になるため──。

「あれは……」
「俺たちの顔だ!」

 なんと、花火でジェイミィと碎輝の顔が描かれたではないか。緻密な調整が可能な日明とアストラル・ビットだからこそできる、空の芸術というわけである。

「他にも夏らしく海月なども再現してみましたよ」

 日明は得意げに語る。

 全てのリソースを花火にオールインするという浪漫を実現した日明の花火は、その発想力とそれを実現できるだけの緻密な調整を大いに評価されたのであった。

 

大成功 🔵​🔵​🔵​

桐嶋・水之江
オーケー、完全に理解したわ(わかってない)
とびきり大きな花火を打ち上げましょう
ワダツミがあれば簡単よ
海はあるのよね?深さは?思春期の少年の心に宿った闇より深い?結構
なるべく深く潜ってMLRSよりミサイルを全弾発射
でもってその後を追う格好でワダツミを浮上させるわ
船体を垂直に立てて、艦首を海面に向けてね
艦首が海上に出たら拡散ハイパーメガビーム砲を発射!
先に撃ってたミサイルを全部撃ち落として夜空を花火で埋め尽くすわ
海面から空に向かって伸びるビームの光も沢山見られるし、とっても迫力が出るでしょうね
ふぅ、やっぱり人の叡智が作った火はいつ見ても美しいわね
全てを焼き尽くす破壊と再生の象徴よ



●エントリーNo.4 桐嶋・水之江
 馬鹿と酔狂と浪漫を総動員した祭典、ぼくがかんがえたさいきょうのはなびコンテスト。そのコンセプトに、マッドサイエンティストを自認する桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)も黙っていられるわけがない。

「オーケー、完全に理解したわ」

 割と胡乱な開催目的なのだが本当に理解したのだろうかというツッコミを脇に置いて、水之江はとびきり大きな花火を打ち上げるべく行動を開始する。そのために用意したのがワダツミ級強襲揚陸艦。花火を打ち上げるために用意されたのが強襲揚陸艦というあたりすでに常軌を逸している状態だが、最初は困惑していた観客もすでにこの会場の空気に中てられたのか期待と興奮の眼差しでワダツミを見つめる。

「海はあるのよね? 深さは? ……思春期の少年の心に宿った闇より深い? 結構」

 会場の海について、それはもう充分以上の水深があることを確認した水之江は、そのままワダツミを急速潜航。ワダツミの安全潜航が可能な水深にまで潜ると、そこからMLRSよりミサイルを一斉発射する。海面目掛けて突き進むミサイルを追いかけるように、ワダツミも一気に浮上。浮上スピードを上げるためなのか、はたまた他の狙いがあるのか、船体を垂直に立てた姿勢で艦首を海面に向けた状態で、ワダツミも海面へと速力全開で水の上に舞い戻ろうとする。

 先行していたミサイルが海面を突き破って飛び出し、空中に躍り出たかと思うと、次に海面を割ったのはワダツミの鼻先だ。

「ビーム拡散偏向率修正良し……射角バッチリね。水之江キャノン、発射──!」

 次の瞬間、水之江の号令のもと、艦首が展開して拡散ハイパーメガビーム砲がぶっ放される。空に向かって極太のビームが吐き出され、それらは拡散して宙を舞うミサイルを一つ残らず撃ち抜いてみせた。空がミサイルの爆炎とビームの光条で染まり、眩いばかりの光が見るものの目を灼かんばかりに煌々と輝く。

「ふぅ、やっぱり人の叡智が作った火はいつ見ても美しいわね。全てを焼き尽くす破壊と再生の象徴よ」

 宣言通り、ド派手な花火を披露した水之江は満足そうに頷くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星川・アイ
【さいきょうのアドリブ・コメント希望】
花火……花火ってなんだっけ……
でも、コレのテストには丁度いいかも

という訳でジェナスに搭乗
UCでスレイプニルをモードZに形態移行させるよ
……えっ、質量が全然違う? 細かい事はいいのいいの

まずは砲口にエネルギーを集中させて、それを力場で固定・凝縮。巨大な光球を形成するよ
更に炸裂する高度や飛散する粒子のパターン設定……発射台になればいいだけだから、移動力は捨てて火力を集中……
(なんで花火でここまで設定してるんだろうとか考えながら)

そしてこの光球を……上空に向けて発射!
これで超高エネルギー体の花火が完成だよ!!
火薬に依存しないこの花火、どうかなジェイミィさん



●エントリーNo.5 星川・アイ
「花火……花火ってなんだっけ……」

 先刻から繰り広げられる花火という概念への挑戦を、星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー・f09817)は遠い目をしながら見守っていた。すでに花火というものの概念はこの場において崩壊しつつある。

 とは言え、自分も「さいきょうのはなび」を引っさげてきた身。ちょうどどこかでテストしたいものもあったので、これ幸いとばかりにコンテストの舞台に上がる。

「さぁここまで手を変え品を変え様々な花火を見せてくれた参加者ですが、今度も凄いですね。星川さん、何やら新たな機能を愛機のジェナスに搭載した模様」
「新機能のテストの場にわざわざこのコンテストを選んでくる辺り、奴さん本気だぜ。楽しみだ」

 解説席の2人の熱い視線を受けながら、アイはひとつ深呼吸すると、愛機たるキャバリアのジェナスの操縦桿を握る。

「行くよ……フォームチェンジ、モードZ(Zapper)!」

 なんと、ジェナスが装備していたビームライフル「XS-11Bスレイプニル」がみるみるうちに巨大化し、大型のビームランチャーとも呼ぶべき姿に変貌を遂げたではないか。質量保存の法則なんぞどこかに吹っ飛ばしたとばかりの所業には思わず観客もやんやの喝采を送る。

 そんな喝采を他所に、アイはさらに手を進める。砲口にエネルギーを集中させて、それを力場で固定・凝縮。これにより砲口の前に巨大な光球を形成してしまう。炸裂する高度や飛散する粒子のパターン設定を綿密に行いつつ、ジェナス本体を発射台に徹させるために移動力を犠牲に全エネルギーをスレイプニルに集約させた。

(なんで花火でここまで設定してるんだろう……)

 普段快楽主義者のアイですら流石に頭の片隅で疑問符を浮かべるこの状況だが、そんな一欠片の理性の叫びすら振り切らんばかりに光球を上空に向けて発射。大型ビームランチャーの火力を如実に表す光芒がカクリヨの空に大輪の華を咲かせる。

「火薬に依存しないこの花火、どうかなジェイミィさん」
「いやはや素晴らしい。純粋なエネルギー体でここまでの花火を表現するとは。実戦での破壊力も期待できますね」

 ジェイミィの太鼓判にガッツポーズを見せつつ、アイは首を傾げた。

(花火に対するコメントに「実戦での破壊力」が飛んでくるのってどうなんだこれ)

 ともあれ、テストは成功に終わったと言っていいだろう。その点に関しては満足できる結果だったと、アイはひとまず自分を納得させるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
※アドリブ等歓迎、特に機体&歌手
※『Chrome Christmas』で花火経験有
※当て字一任

…ちょっと。ジェイミィさん、碎輝クン
某秘書さんが半狂乱で助けを求めてきたよ?
胃薬と鎮静剤は処方したけどさ…

てか、コレの「本来の」出番とはね

夜の会場に『ナインス・ライン』で乱入し
『マーチング・ワスプ』美女型の演奏隊配置
淡く幻想的な歌と共にオペ76番【スターリィ・スカイ】開始

諸君、ハデにイこうか♡

『アダマンタイト』フルドライブ
機体を緑の特殊粒子で包み離陸
華麗な曲技機動と炸裂で花火に転用

更に『プロキオン/スカベンジャー/ドゥームズ・レイ』の光や
『シリウス・マイン』曳光弾で満天の流星雨を精密かつ立体的に展開♪



●エントリーNo.6 リーゼロッテ・ローデンヴァルト
「……ちょっと。ジェイミィさん、碎輝クン? 某秘書さんが半狂乱で助けを求めてきたよ?」

 愛機たるナインス・ラインを操作してステージに上がるなり、リーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は解説席の馬鹿野郎2名に対してため息交じりに声をかける。ひとまず大騒ぎしていたその某翼の悪魔には胃薬と鎮静剤が彼女から処方されたようである。

「はっはっは、なぁにお気になさらず」
「俺達にとっては念願のコンテスト開催なんだ、まぁ大目に見てくれや、はっはっは」

 ははは、と笑い声を上げる2人に「ダメだこいつら」とこめかみを押さえるが、それはそれ。実のところリーゼロッテもこのコンテストには乗り気ではあった。何しろ昨年のクリスマスにはビルシャス帝国で行われた聖誕祭の中でキャバリアによる花火を打ち上げたのだ。ここで自分が参加せずしてなんとするか、というのがリーゼロッテの率直な思いである。

 そんなわけでリーゼロッテは人型ドローン「マーチング・ワスプ」の美女型モデルで編成された演奏隊を配置。

「夜空に花咲く~♪ 浪漫の欠片~♪」

 淡く幻想的な歌声に反して歌詞は完全にこのコンテストを言い表す雄々しい内容、という状況下で、リーゼロッテはキャバリアのサブジェネレータ「アダマンタイト」の出力を全開にする。ナインス・ラインの機体全体をを緑の特殊粒子で包み、地を蹴って離陸。華麗な曲技機動と炸裂をそのまま花火に転用してしまう。

「もちろんこれだけじゃ終わらないわよ♪」

 コックピットの中でウインクをひとつすると、リーゼロッテはさらに「プロキオン」「スカベンジャー」「ドゥームズ・レイ」といったビーム兵器を乱射しつつ、「シリウス・マイン」から曳光弾を放つことで満点の流星群を表現。まさに、芸術点としてはこれまでのトップクラスと言えるだろう。

「おぉ、ここまでの表現力を見せるとは、ナインス・ラインの潜在能力は底なしですなぁ」
「キャバリアの動き自体も良いよな……こりゃすげぇ」

 リーゼロッテがキャバリアによって演出した総合芸術とも呼ぶべき花火は、その多機能ぶりも相まって見るものをしっかりと魅了するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テンス・アーケイディア
※碎輝さんのコメント希望です

まず無灯火の飛空艇形態で上空まで上がります

その後、BGMを流しつつ小型艦載機群を発進させて
ドローンの様に光の輪を作ったり周囲を球状に旋回させてから
頭上に待機させます

そこでUCを発動し810本のホーミングレイで

1,頭上に一纏めに打ち上げてから射程距離一杯でしだれ柳のように
広がりながら光が降って来る

2,周囲を旋回する艦載機の明かりを追うように折れ曲がって
レーザーが飛び交う

3,レーザーの幾何学様式の軌道を生かして宙に雪華紋を描き
光の花で夜空を飾る

と、以上のプログラミングを披露します

・セリフ
それではご覧ください
OPERATION "RAYSTORM"です!



●エントリーNo.7 テンス・アーケイディア
 続いての登場はテンス・アーケイディア(エターナルトラベラー・f33949)。ガレオノイドの登場に碎輝が目を輝かせる。

「あれが噂の飛空艇人間、ガレオノイドってやつか! まさかここでお目にかかれるとは思わなかったぜ!」
「ふふ、それは光栄です。では、私なりの花火をお見せしますね」

 碎輝の反応に相好を崩したテンスは早速自らの姿を飛空艇形態に転じる。そのまま無灯火で空へと上がり、パフォーマンス開始とばかりにご機嫌なBGMを流し始めた。

「まずは艦載機による展示飛行をお楽しみください」

 小型艦載機群を発進させてドローンの様に光の輪を作ったり周囲を球状に旋回させ、見るものを楽しませる。一通り展示飛行を終えると、テンスの頭上で待機。いよいよここからが花火の本番である。

「それではご覧ください。OPERATION "RAYSTORM"です!」

 テンスの掛け声とともに、810本ものホーミングレーザーが放たれる。頭上に一纏めに打ち上げてから射程距離一杯でしだれ柳のように広がりながら光が降って来る。その後、ホーミングレーザーは周囲を旋回する艦載機の明かりを追うように折れ曲がり、その幾何学様式の軌道は宙に雪華紋を描いてみせた。

「すげぇ……ホーミングレーザーでここまでド派手なことができるのか! それに艦載機もいい動きをする……これはまた新機軸の花火だな!」
「如何ですか、これぞブルーアルカディア仕込みの空戦技術を応用した花火です」

 碎輝にとっては未知の大空の世界であるブルーアルカディア。その住人が見せた光のイリュージョンは、碎輝にとって未知なる世界への憧憬と浪漫を掻き立てるに十分なものであったと言えよう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星群・ヒカル
【POW】
夏といえば花火!キラッキラに夜空を彩る星空とのコラボ!
となれば、おれが参戦しないわけにはいかないよなッ!
超宇宙お祭り花火番長、参る!

銀翼号ごとキャバリア「DXウチュウオー」に『騎乗』して夜空へと飛び立つぞ
『早業』で速やかに空中へ向かう
射程距離を考えて観客たちからはかなり離れて……

キャバリアから《超宇宙・真眼光波動》を発動し、夜空へ眩いばかりの『存在感』のある光を放つぜ!
これがまさに超新星なんだよなーッ!!
えっ、無駄に眩しすぎて見えなかった?そ、そういうこともあるかもな……。

※コメント希望



●エントリーNo.8 星群・ヒカル
「夏といえば花火!キラッキラに夜空を彩る星空とのコラボ!」

 そんな花火を派手に演出し、己が信ずる漢の浪漫を問う「ぼくがかんがえたさいきょうのはなびコンテスト」に、この男、星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)が参戦しないはずがない。

「超宇宙お祭り花火番長、参る!」

 名乗りを高らかに挙げて、ヒカルは愛用のバイク・銀翼号ごとキャバリア「DXウチュウオー」に乗り込み夜空へと飛び立つ。

「さぁここへ来て超宇宙番長の星群さん、満を持して登場ですよ」
「いやぁようこそおいで下さいましたって感じだな。内心来るのを期待してたぜ」

 ジェイミィと碎輝の熱烈歓迎を受けながら、ヒカルはウチュウオーの操縦桿を握り準備を整える。射程距離を考えて、観客たちを巻き込まないように距離を取り、キャバリアのエネルギーを全集中。

「その目に焼き付けろ。これが……超宇宙番長の輝きだッ!」

 そして放たれる大技、超宇宙・真眼光波動。その輝きこそが超新星、凄まじいばかりの光の奔流、魂の輝き。この超新星の輝きこそ、単純にして最強の花火であるとヒカルは語る。

「いやー、これ眩しすぎてウチュウオーが見えないのがポイントです。偏光グラス持ってないと多分光ばっかりでなんにも見えません……ですがそれこそヒカルさんの魂の輝きでしょうな!」
「間違いない! 俺たちには直視できないほどの輝き、超新星の勢い! よっ、超宇宙番長ッ!!」

 解説席の2人のコメントに、照れくさそうな表情を浮かべつつ、ふとヒカルは我に返る。

「もしかして、観客には無駄に眩しすぎて見えなかった……? ま、まぁそういうこともあるかもな……」

 光の奔流のオーバーキル。これぞ、超宇宙番長の魂の輝きを形にした花火である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレスベルク・メリアグレース
アドリブ大歓迎

成程、UC式花火を打ち上げて猟書家への対侵略兵装とするわけですか…
(尚四大親分もグリモア猟兵も何故か奇跡的な勘違いに勘違いを重ねて後述の状況へ陥っていく)
(因みにフレスベルクの水着は派手な露出は無いが色合いと構造の関係で扇情的かつ退廃的な『その水着で教皇はムリでしょ』なもの。意外と水着と下着はこういうのがお好きらしい)

それでは行きます!
世界を無に飲み込む『Ain』なるカタストロフ…アラベスク・ソード・カタストロフに連なる世界破滅級帰天(サイキック)を!
(ここでようやく教皇以外が勘違いに気がついた直後、UCが解き放たれる。その後は四大親分とグリモア猟兵がなんとかしてくれました)



●エントリーNo.9 フレスベルク・メリアグレース
「成程、ユーベルコード式花火を打ち上げて猟書家への対侵略兵装とするわけですか……」

 フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)はどこまでも生真面目であった。即ちフレスベルクの脳内ではこんな形の推論がされたはずである。

 事実1.ジェイミィが予知した依頼である
 事実2.基本ジェイミィは技術開発に余念がない
 事実3.四大親分のうち竜神親分が今回の依頼に絡んでいる
 事実4.カクリヨでの夏の催しが今後の対猟書家戦線を占う重要なファクターらしい
 上記の事実から導き出される結論:猟書家に対抗するための技術開発の一環である

「であるならば、私もひと肌脱ぎませんと! メリアグレース教皇として!」

 一方でジェイミィと碎輝は解説席からフレスベルクの様子を見守る。

「なんかフレスベルクさん、すごい気合入ってません?」
「こりゃとんでもねぇの用意してるって顔だなぁ。クロムキャバリア世界の国家元首なんだっけ? それならもうすげぇの見られそうだな」

 ところで、と碎輝はジェイミィを見る。

「フレスベルクが着ている水着、水着コンテストにエントリーしてないやつだよな。なんであの時着てなかったんだ?」
「あ、それについてはメリアグレース聖教皇国の政府関係者筋から『あの水着は流石に聖教皇国の風紀的に如何なものかということで政府側が参加NGを出した』というコメントを頂いております」
「はぁ……俺の目からは特に問題ないように見えるんだがなぁ」
「まぁ仕方ないんじゃないですかねぇ、国家の体面っていうものもありますし。好きな服くらい着せてあげてもとは思うんですが」

 2人の視線の先にいるフレスベルクが現在着用している水着は、メリアグレース政府の判断が実に正しいと言わざるを得ないデザインだった。露出こそ低いものの色合いや形状、構造が実に際どく、扇情的で退廃的であるという誹りは免れ得ない。ただ、それを現在目のあたりにしている主催者2人や観客席の妖怪たちは揃って色気を解する心がそもそも無いか、この祭の空気に中てられて虚空の彼方へと吹っ飛ばした連中であるため「なんか愉快な服着ているな」くらいの認識でしかなかった。

「それでは行きます!」

 認識のズレは訂正されることがないまま、フレスベルクはついに己の権能たる究極の帰天を解放する。

「世界を無に飲み込む『Ain』なるカタストロフ……アラベスク・ソード・カタストロフに連なる世界破滅級帰天(サイキック)を!」

 その言葉を聞いた瞬間ジェイミィは「あっ」と声を上げた。

「……ちょっとこれ主催者介入必要かもしれません」
「マジで?」
「フレスベルクさん多分致命的な勘違いをしているのではないかと……アレ確かエントロピー消滅事象による『無』の侵食をぶっ放すやつですよ」
「……つまりそれカタストロフ待ったなしじゃねーか!!」

 主催者席を蹴って飛び出すジェイミィと碎輝。こんなところでカタストロフを起こされては敵わんと、さすがの2人も表情を引き締め対処に当たる。結果として、フレスベルクの無茶は食い止められた。

 なお、フレスベルクは事態の収拾後勘違いにようやく気づき、静かに五体投地しながら土下座していたという。

「一国の国家元首の土下座とはレアなもん見れたな……災い転じて福となすってのはこういうことか、よし写真とっとこ」
「いやはや……結果的に幸運だったということでしょうか。後写真は勘弁してあげてください碎輝さん。フレスベルクさんも頭上げてください、今回は未然に防げたわけですし今後気をつけていただければ……」

 主催の2人は肩で息を切らしつつ、そんなフレスベルクを慰めていた模様。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
機神搭乗
「ご主人サマ!メルシー達でさいきょうの花火を打ち上げよう☆」
(概要を聞いて頭を抱え
おめーは何考えてるんだ!?

僕はパラシュート装備


【属性攻撃・空中戦】
炎光属性を機体に付与
輝く炎を纏って更に輝きを増して

超速で天にまさに花火のように光の筋を残して上がり

天で派手に爆発!(そしてUC発動

【念動力】
そして…夜空に光が灯り
それが無数に増えていく
即ち爆発して分裂した幼女達(1100師団(!?))
1「「ヒャッハー☆」」
10人は僕の周りで支えます(ゆっくり落下
【弾幕・スナイパー】
花火の如き弾幕を皆で展開

一部は光を纏ったまま隊列を組んで飛び回り

色取り取りの花火弾を撃って自分達の水着姿も表現

…これ最狂じゃね?



●エントリーNo.10 カシム・ディーン&メルシー
「ご主人サマ!メルシー達でさいきょうの花火を打ち上げよう☆」

 機神たるキャバリア「メルクリウス」、愛称メルシーは今回のイベントにノリノリで参加する意思を固めていた。一方、彼女の主であるカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)はそんな彼女が打ち上げる予定の「さいきょうの花火」の具体的な概要を聞いて遠い目になる。

「おめーは何考えてるんだ!?」

 頭の一つも抱えたくなるそのカオスな内容には、ある程度のカオスに耐性がついてきたカシムをして「狂ってる」と思わざるを得ない。とはいえ、最早やる気のメルシーを止める術はなく、カシムはメルシーの花火に付き合わされることになったという。

 ため息とともにパラシュートを背負うカシムを他所に、メルシーは炎光属性を自らの体躯たる機体に付与。輝く炎を纏い、更に輝きを増した状態で凄まじい速度を発揮しながら地を蹴って飛び出し、天を目指す。光の筋を後にひきながら上昇していくさまはまさに花火の如し。そして、ついに花火は天で炸裂する。

 ここまでは普通の花火の範疇である。そう、ここまでは。

 天で炸裂した花火の光は消えるどころか、むしろ無数に増えていく。その増殖する光の正体は、なんと。

「「ヒャッハー☆」」

 分裂した幼女の集団。その数1100師団。人数にしておよそ2200万人である。これら全てが、メルシーの分身体であり、メルシーと同等の戦力を持つという。

「よし、僕たちは降りるぞ!」
「わーい☆」

 10人はカシムが支え、パラシュートでゆっくりと落下。質量保存の法則は基本的に無視されるのが猟兵の倣いとは言え、いつの間にこんなに増やせるようになったのかと、カシムはおよそ2200万の幼女が飛び交う夜空を見て引きつった笑いを浮かべる。

 幼女たちは一斉に花火の如き弾幕を展開。一部は光をまといながら編隊を組んで夜空を飛び回り、また別の一部集団は色とりどりの花火を撃って花火にしては高すぎる解像度でカシムとメルシーの水着姿の絵を夜空に描き出す。

 とにかく幼女メルシーたちが好き放題する混沌の空と化した花火大会会場上空を見ながら、カシムは呟く。

「この光景……やっぱり文字を当てるならば『最狂』なんだろうな……」

 地面に降りた後一緒に降りた幼女メルシーにもみくちゃにされながら、自分の中の花火の定義をもう一度再考しよう、と考えるカシムなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白銀・霜奈
(アドリブ、連携歓迎です)

ふむ、面白そうな企画ね。
雪の結晶のように冷たい花火なんてどうかな?
……うっ、そんなのつまらないって云っても、
どうせ私の貧相な脳みそじゃ思いつきませんよーだ。
そんなこと云うならキミ(精霊)たちが考えればいいじゃない。

……逆の発想でたくさんの線香花火を空に打ち上げて
天の川のように並べようって?

どこが“逆”かはわからないけれども
線香花火は儚げで私も好きだし、確かに派手にはなりそう。
うん、誰も絶対思いつかないね。

ふふっ、これならきっとコンテスト優勝まったなしかな!



●エントリーNo.11 白銀・霜奈&スコ太&バケ蔵
 雪女の白銀・霜奈(住所不定の雪女・f34490)はカクリヨでの夏祭りイベントをあちらこちら巡っている中で、ジェイミィと碎輝が開催する「ぼくがかんがえたさいきょうのはなびコンテスト」に興味を示す。

「ふむ、面白そうな企画ね」

 そんなわけで、早速自らが考える「さいきょうのはなび」を考える霜奈。自分が雪女であることから、すぐにひとつ案を思いつく。

「雪の結晶のように冷たい花火なんてどうかな?」

 しかし、これに対して霜奈が従える雪の精霊のスコ太とバケ蔵は揃ってダメ出しをする。2人の指摘は「雪女だからといってそんな安直な発想が通用するコンテストではない」「打ち上げた時点で温度も何も関係なくなる」という情け容赦のないものであった。

「どうせ私の貧相な脳みそじゃ思いつきませんよーだ……そんなこと云うならキミたちが考えればいいじゃない」

 渾身の案を斬って捨てられ、露骨にいじけて見せつつ2人の精霊に振ってみる。するとスコ太がひとつの案を提示した。

「……確かに面白そうね」

 案は決まった。早速準備を整えると、11番目の挑戦者としてコンテストのステージに上がる。用意したのは一見、何の変哲もない複数の三尺玉だ。

「では、行きます……!」

 スコ太とバケ蔵とともに、三尺玉を発射筒に入れて次々と点火。通常の花火の打ち上げシークエンスをなぞるように、花火は次々と発射筒から大空に向かって打ち上げられる。そして、ひとつ、ふたつと割れて、夜空に大輪の華を咲かせて散る……のではなく、そのまま大輪の華を構成する火の粉がパチパチと音を立て始めたではないか。

 なんと、上空には無数の点火された状態の線香花火が漂っていた。霜奈たちの手によって打ち上げられた三尺玉には大量の線香花火が詰められており、これらを一斉に夜空で点火することで、普段は手元で楽しむ線香花火を夜空で、なおかつ大量に楽しむというのがスコ太の発想であった。当人は「逆の発想」と言うが、何に対しての逆なのかは定かではない。

「線香花火は儚げで私も好きだし、確かに派手になったわね」

 パチパチと音を立てて火花を散らす大量の線香花火たちが夜空を照らす。ひとつひとつの音は小さくとも、それらが大量にあるために、まるで遠雷のように線香花火の音が轟く。

 やがて、役目を終えた線香花火は次々と火の玉を落としていく。それはまるで光の驟雨。しとしとと降り注ぐ雨を思わせる光景は、どこか風流ですら合った。

「この派手さと侘び寂びを兼ね備えた花火、きっと誰も思いつかないでしょうね」

 霜奈は遠くの海へと降り注ぐ火の玉の雨を見ながら、コンテスト優勝への手応えを感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
【コメント希望】
花火かぁ…
ドーン、パーンって感じで、とってもきれいだよね。
…。
びーむ?みさいる??
ここ、クロムキャバリアだっけ?

ん-、さいきょうのはなびかぁ…

よし、それなら…
みんな、ちょっと離れてね

いまから、とっても強力なやつ行くからっ!!

多重詠唱で魔法の詠唱とともに、魔力溜めを同時進行
魔力をじっくり練り上げつつ…
青白い魔力光が手に集っているから、夜だときれいかも?

手の中の魔力光が大きくなってきたら、そろそろ放ち時だね
…魔法陣を自身の頭の上に展開

全力魔法で後先考えずに…

腕を魔法陣に向って突き出して…

ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト、いっけーっ!!

さらに、2回攻撃で限界突破の連射だーっ!!



●エントリーNo.12 シル・ウィンディア
「花火かぁ……」

 シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)にとって、花火とは夜空を彩る芸術のひとつ。その光景はとても美しく、だからこそシルは花火がとても好きであった。

「ドーン、パーンって感じで、とってもきれいだよね」

 しかし、しかしである。今この場で行われている「ぼくがかんがえたさいきょうのはなびコンテスト」はそんな花火の常識を丸めて食ってしまったような狂乱の宴。気がつけばビームが飛び交い、ミサイルが夜空を泳ぎ、猟兵たちのありとあらゆる手段による花火の概念に対する挑戦が次から次へと繰り出される、まさに混沌ここに極まれりといった光景が繰り広げられている。その漢の浪漫を煮詰めてコンクリートミキサーにかけ、夜空に向かって流し込む所業に、シルは唖然とするほかない。

「……びーむ? みさいる?? ……ここ、クロムキャバリアだっけ?」

 ついにはこの場がクロムキャバリア世界と錯覚するに至るシル。だが無理もない。主催の片割れは存在自体がクロムキャバリア世界のノリで出来ているような男であるし、もう片割れもクロムキャバリア世界のノリは大好物と来ている。観客の一般妖怪たちもすっかり出来上がっており、老若男女問わず男の浪漫を全身の毛穴で受け止めた猛者揃いと化していたのだから。

「ん-、さいきょうのはなびかぁ……よし、それなら……!」

 シル、ここへ来て覚悟完了。そっちがその気ならこちらにも考えがあるとばかりに、コンテストへエントリーを果たす。

「さぁついにこのコンテスト、期待の星の一人が登場です!」
「おぉ、来たか! 大祓百鬼夜行でシルの全力魔法は体感済みからな! 絶対とんでもねぇ花火を披露してくれるはずだぜ!」

 碎輝は3度に渡ってシルと戦いを繰り広げている。しかも、その全てにおいて限界を超えたシルの全力の魔法をその身でしたたかに受けており、彼女の魔法の威力とド派手さは太鼓判を押している。期待値は推して知るべし。

「いまから、とっても強力なやつ行くからっ!!」

 寄せられた期待に応えるように、シルは全リソースをつぎ込んで詠唱を開始すると同時に魔力をその身に溜め込んでいく。じっくり練り上げられた魔力は青白く輝き、夜闇の中で煌々と照らされている。その魔力の塊が徐々に膨らみ、大きなサイズになったところで、魔法陣を展開。

「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……」

 六属性の力がそれぞれの頂点に宿った六芒星を象る魔法陣は、シルの頭の上にゲートのように配置され、今か今かと発射の時を待ちわびる。シルは、すべての準備を整えて、魔力光を安定させると、手のひらを上へと向けた。

「六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ! ──ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト、いっけぇぇぇぇぇぇっ!!」

 手のひらの魔力光が打ち出され、魔法陣のゲートを通ると、それらは六属性分に分裂し、色とりどりのビームとなって上空に拡散、夜空を貫かん勢いで放出される。それはまさに、夜空を劈く光の柱の如し。しかしこれだけで終わるシルではない。

「連射だーっ!!」

 ダメ押しとばかりに同じものを次々と放つ。シルを中心に花弁のように広がる、幾重にも放たれた六属性の光線は、地上から夜空を目指して咲く向日葵のような鮮やかさであった。

「連射!? 今シルさん連射って言いましたね!?」
「あれ連射できたのかよ!? サービス精神旺盛にも程があんだろ!?」

 解説席でジェイミィはシルの声に我が耳を疑い、次いで目の前でシルが披露した大技には驚いた碎輝が椅子から転げ落ちながら叫ぶ。

 シンプルでありながらあまりにも強力無比。高出力の魔力ビームという大技の連射という浪漫。こうして形成された光の華には多くの観客がスタンディングオベーションである。感動のあまり泣き出すものもいた。

「ハラショー!! お見事でございます!! 練り上げられた発射シークエンスに凄まじい火力、連射という意表の突き方、見た目の美しさ!! どれをとっても見事と言う他ありません!!」
「すげー!! いいもの見せてもらったぜ!! 期待以上のとんでもねぇ大技、しかもそれを連続で!! これはもうパーフェクトと言わざるを得ないね!!」

 解説席の2人も大興奮で賛辞を送る。シルは肩で息をしながら、そんな2人に向かってVサインを送ってみせるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒田・一成
【コメント希望】

アドリブ歓迎します
丁寧語で話します。

子供たちに優しいヒーローになりたい青年です。
NG→絶対に粗暴な言葉使いをしないで下さい。

やぁ!また会ったね!碎輝くん!(初シナリオで碎輝くんとヒーローショーを行いました)
ジェイミィさんもこんばんわ!今日は俺も花火ショーに参加しにきたよ

真の姿のヒーロー姿になり花火を手に取り思いっきり上に投げる!
[勇気]を持って、イグニッションスイッチの[封印を解き]ながら[限界突破]で高く高く花火を投擲するよ!

着火はそうだな……俺の炎(サイキック能力で作った球型の黒い炎)で点火しよう
[スケアチェイス・デットエンド!]

「子供たちが喜んでくれればそれで十分さ!」



●エントリーNo.13 黒田・一成
「やぁ、また会ったね碎輝くん! ジェイミィさんもこんばんわ!」

 快活に挨拶するのは黒田・一成(『イグニッションヒーロー』・f33437)。ジェイミィも碎輝も彼とは面識がある。特に碎輝は、一成と共にヒーローショーを繰り広げた仲だ。

「おっ、来たかヒーロー! 今回は参加ありがとな! すっげぇの期待してるぜ!」
「やぁどうも一成さん。まさかご参加頂けるとは光栄です、素晴らしい花火をお願いしますね」

 解説席の2人からの激励を受けて、一成は早速花火の準備に入る。

「変身!」

 まずはヒーローの姿へと変身。漆黒の仮面とボディアーマーに身を包んだ戦士へと身を変じた彼は、そのまま三尺玉を手に取る。サイキックパワーを増幅させるイグニッションスイッチを起動すると、なんと三尺玉を手で天高く投擲。

「これは新しい……! 己の力で花火を投げ上げるのですか!」
「ヒーローたるもの、自分の力こそが武器だからな。一成らしいやり方だ、気に入ったぜ! 後はどう点火するかだが……」

 一成が花火を投げ上げたのを見て驚くジェイミィに、碎輝は自慢げに解説する。そんな2人を他所に、高く高く舞い上がる花火に対して、一成は手をかざす。

「もちろん、点火も俺自身の手で行います! 黒炎転身ッ! イグニッション! スケアチェイス……デットエンドッ!」

 ──Ready.

 システム音声が流れ、イグニションドライブが駆動する。こうして増幅されたサイキックエナジーが練り上げられ、かざした手から黒炎の輪が飛び出し、投げ上げられた三尺玉を追うように飛んでいく。やがて放物線の頂点に達した三尺玉が一瞬空中で静止すると、黒炎がそこに衝突、点火。すぐさま花火が炸裂し、夜空に大輪の華を咲かせる。花火の爆発を受けて、黒炎も火薬の炎色反応の影響を受けて色づき、カラフルになった炎の輪が空に残った。

「打ち上げ、点火、全てヒーローとしての力を行使して行っている……自己完結しているがゆえの完成度の高さが伺えますね……!」
「見たかジェイミィ! これが一成……いや、イグニションヒーローの、いや、イグニションヒーローだからこそ出来る最強の花火さ! すげぇぜ一成ーっ!」

 思わず息を呑むジェイミィに対して、一成の勇姿を我が事のように喜ぶ碎輝。ヒーローとして拳を交えたがゆえの信頼がそこにはあった。観客席の妖怪たちも、子供や特撮ファン、ヒーローマニアの妖怪を中心に大盛りあがりを見せる。一成は次々と三尺玉を投げ上げては黒炎で点火しながら、仮面の下で満足気な笑みを浮かべた。

「子供たちが、応援してくれる皆が喜んでくれれば、それで十分さ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミリィ・ライジング
【ライジング兄妹】

せっかく花火を打ち上げるのなら、私達の魔力を活かした花火がいいな。
発射装置はお兄ちゃんが用意してるから、私はどうしようかな……。

そうだ。発射した榴弾を化身に撃ち抜いてもらおう。
これは狙撃になるから……彼がいいかな?

UCで召喚した化身に木の【属性攻撃】を込め、榴弾が発射されて、
最高点に到達したら【暗視・スナイパー・貫通攻撃・誘導弾】の矢を放つ。
「3……2……1……今!」

お兄ちゃんお得意の炎の魔力で出来た花火を、木生火の力で更に派手にするよ!


ビリー・ライジング
【ライジング兄妹】

さいきょうの花火か……発射装置はグレネードランチャーがあるから、これでいいか。

俺達は魔法が得意だから、
それを活かすとなると『最兄最妹の花火』なんてどうだ?

グレランから発射する榴弾に、
炎の【属性攻撃】を【限界突破】まで込めよう。
熔解しないのか? そこは【火炎耐性】で対策済だ。

装填完了。まずはグレランを上空に5連発、派手な爆発で盛り上げる。

……あれ?これだけか?もう終わり?そんなわけないだろ!
終わったと思わせてからの【フェイント】のUCを仕込んだラスト一発。

【魔力溜め・範囲攻撃】で燃え上がる金色の炎の【存在感】で終わりだ!



●エントリーNo.14 ライジング兄妹
 いよいよ最後の挑戦者の出番である。名乗りを挙げたのはビリー・ライジング(輝く黄金・f05930)とミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)の兄妹であった。

「せっかく花火を打ち上げるのなら、私達の魔力を活かした花火がいいな」

 そんなミリィの提案を受けて、ビリーはふむ、とひとつ頷く。

「確かに俺達は魔法が得意だからな。それを活かすとなると……『最兄最妹の花火』なんてどうだ?」
「いいね、お兄ちゃん!」

 読み方は「さいきょうさいだいのはなび」。なるほど確かにフィナーレを飾るに相応しい、と解説席の2人も重々しく頷く中、ライジング兄妹は花火の打ち上げ準備を始める。

 まず、ビリーが用意したのはグレネードランチャー。これが花火の発射筒となる。このグレネードランチャーに込める榴弾には炎の魔力を限界まで詰め込んである。熱による熔解が心配されるが、そこはしっかりと対策済み。ビリーの扱うグレネードランチャーの耐火性能は折り紙付きで、並の溶鉱炉でも熔けないほどだ。

 一方、ミリィは化身である弓の名手の霊を召喚。彼には発射された榴弾の狙撃を命じる。榴弾を上空で炸裂させることで花火とする作戦だ。

「よし、装填完了だ! そっちは?」
「いつでもいいよ!」

 ビリーとミリィは互いの準備が完了したことを確認すると、いよいよ打ち上げに入る。ビリーがグレネードランチャーを構えて上空に榴弾を5連射。煙を棚引かせながら、放物線を描いて榴弾が夜空へと飛ぶ。その頂点に達したタイミングをミリィは見逃さない。

「3……2……1……今!」

 ひょう、と化身が放った矢が5本飛び、それぞれの榴弾を射抜く。この矢にはミリィの得意とする五行の力のひとつ、木の属性が込められていた。この五行の力にはそれぞれ相性関係が存在するのだが、その中でも「相生」と呼ばれるものの一つに、木生火と呼ばれるものがある。木は燃えることで火を生ずる。五行ではこれを属性を生み出す陽の関係として定めており、木の属性を火にぶつけることで火の規模を増大させることが可能なのだ。この木生火の効果こそがミリィの狙い。即ち──。

「お兄ちゃんお得意の炎の魔力で出来た花火を、木生火の力で更に派手にするよ!」

 ミリィの宣言通り、炎の魔力が込められた榴弾は木の属性を持つ矢によって炸裂、大きく、激しく燃え上がり、天を紅々とした炎で焦がしながら夜闇を照らす。夜空いっぱいに広がる炎はまさに、彼らの語るとおり『最兄最妹の花火』に相応しい……のだが、これだけで終わる2人ではない。

「もう終わり? そんなわけないだろ! ラスト一発……行くぜ!」

 臨界点を超えた本物の炎の色とビリーが称える黄金色の炎が吹き上がり、炎にさらなる彩りを加える。紅と金の炎の煌めきが美しいグラデーションを生み、夜空はその瞬間昼間のような明るさを取り戻した。観客たちもフィナーレを飾る美麗な炎の芸術にただただ息を呑むばかり。

「やったね、お兄ちゃん!」
「あぁ、大成功だな……!」

 感極まって兄に飛びつくミリィを、優しく抱きとめるビリー。強い絆で結ばれた兄妹のコンビプレーは、コンテストを締めくくる盛大な花火として結実するのであった。

●結果発表
「さぁそんなわけで結果発表です。今回の審査は非常に困難を極めました」
「みんな凄かったもんなぁ」

 解説席から全ての花火を見届けた2人は、今回の審査結果を会場に向けて発表する。大いに悩んだ。そもそも何を基準に優勝とするかも悩んだ。

「皆さんの花火はどれも素晴らしかった……よって、このように表彰させていただきます!」

・総合技能賞 アイン・セラフィナイト
・男の浪漫全部乗せで賞 バルタン・ノーヴェ
・精密技術賞 終夜・日明
・最大発射規模賞 桐嶋・水之江
・省エネ花火賞 星川・アイ
・総合芸術賞 リーゼロッテ・ローデンヴァルト
・先鋭的アイディア賞 テンス・アーケイディア
・スーパーノヴァ賞 星群・ヒカル
・特別敢闘賞 フレスベルク・メリアグレース
・最狂の発想で賞 カシム・ディーン&メルシー
・風流賞 白銀・霜奈&スコ太&バケ蔵
・最大威力賞 シル・ウィンディア
・パワープレイ殊勲賞 黒田・一成
・優秀コンビプレー賞 ライジング兄妹

 以上の受賞結果がジェイミィから読み上げられる。つまり、参加者全員が何かしらの賞を受賞したことになる。

「いやぁ見事なものでした」
「そうだな……浪漫がこれでもかと目白押し。参加者の発想力は本当に凄いな」
「花火という概念は最早皆さんの手で広げたようなものですね」
「あぁ、つまり、俺達は今日この日、こう叫ぶことができたんだ」

 ジェイミィと碎輝は、最後に声を揃えて高らかに宣言してコンテストを締めくくる。

「「──我々の花火は、自由だ!!」」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年08月01日


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#カクリヨファンタズム
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#夏休み
#トンチキシナリオ
#「さいきょう」にどんな字を当てるかは個々の判断に任せます


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト