リベンジャーズ・エンドビーチ(作者 ブラツ
10


#スペースシップワールド  #戦後  #ミディア・スターゲイザー  #スペース★モヒカン  #地獄宇宙人アビ星人(二代目)登場  #アビ星人 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド
🔒
#戦後
🔒
#ミディア・スターゲイザー
#スペース★モヒカン
#地獄宇宙人アビ星人(二代目)登場
#アビ星人


0



●しつこい人達
『あなた達は! 一体何者なのですか!?』
 銀河リゾート船『ゴルタロス号』に木霊する悲鳴。ビーチを模したレクリエーション区画に無数の宇宙モヒカンが飛来し、たまたま居合わせたミディア・スターゲイザーが凛々しく問いかける。こんな輩を相手にしている場合では無いのに……。
『ハァ?』
『俺たちは』
『『『『地獄宇宙リベンジャーズっだッ!!!!』』』』
 首を傾けケタケタ変な笑い声を上げながらモヒカンが叫ぶ。彼等は銀河帝国の残党――優秀なスターライダーが身を崩して宙賊まがいの略奪行為を続けていたのだ。
『やはり、銀河の辺境にはこんな蛮族が未だのさばっているのですね……』
『バンゾクって何だよ只の族じゃねえ!』
『俺たちは『『『地獄宇宙リベンジャーズだ!!!!』』』』
 言葉が余り通じない。皆、酸素欠乏症なのだ。叫び惑う人々を背に避難を促すミディアをジロリと眺め、モヒカンが再び声を荒げた。
『皆さん、ここは危険です! 早く非難を!』
『へっ、チャンネーが一人でキバってどうにかなると思うんかい!』
『へっへっへ……俺たちのボスのみやげに丁度いい!』
 しかし対峙するミディアは一歩も引かない。彼女も宇宙の戦士、ヘロドトス以来幾多の激戦を潜り抜けてきた勇士であり、今や銀河に無くてはならぬ存在なのだから。
『あなた達くらい、私一人でも……!』
 勇壮な光剣を片手に熱線銃をモヒカンへ向けるミディア。戦争は終わったのだ――これ以上、市井の人々を泣かす様な事は絶対に許さないとモヒカンを強く睨みつける。
『ヒャーッハァァァァッ!!!! ウラァァァァッ!!!!』
 そしてマシンの爆音が轟いて、ワンナイト・カーニバルの幕が上げられた。

「お集まり頂きありがとうございます。早速ですが緊急の事態です」
 グリモアベースの会議室、水着のままのユーノ・ディエール(アレキサンドライト・f06261)が焦った表情で猟兵達に作戦を告げる。背後のスクリーンには真夏の日差しと、煌びやかなビーチと、モヒカンと美女が映っていた。
「スペースシップワールドで作業中のミディアさんを銀河帝国の残党が急襲しました。ミディアさんを助け、これを退ける事が本作戦の目的です」
 どうやら背後のビーチはリゾート船の中らしい。外殻を突き破り宇宙モヒカンが突如として攻めてきたのが現状だとユーノが続ける。
「この船のコアマシンのワープドライブ起動作業中だったミディアさんを襲ったのは、地獄リベンジャーズなどという宇宙の暴走族。大体はチンピラの類ですが……」
 ミディア・スターゲイザーは銀河皇帝に連なる血族の力を以て、全銀河中の宇宙船のコアマシンをワープドライブ対応にするべく日夜奔走していた。それを妨害し、あわよくば潰えさせる為に銀河帝国の残党が動いているのは有名な話だった。その残党、ただのモヒカンだけでは無いとユーノは睨んでいた。
「この地獄という名、スペースシップワールドではあの忌み名に関係があると見て間違いないでしょう。奴等の背後にはア……」
 言葉を続けようとした刹那、ユーノのグリモアが大きく輝いて勝手にゲートを繋げた。これ以上の時間は敗北を現実のものとしてしまうのか――最早一刻の猶予も無い。
「急ぎましょう。戦場はリゾート船内のビーチですので、砂浜や浅瀬に足を取られない様に注意して下さい。あと、水着を着て行けば相手を油断させられるかもしれません」
 リゾート客に紛れて攻撃すれば、モヒカンの知能ならば簡単に欺けるという事だろう。よろしくお願いしますと頭を下げて、ユーノは猟兵達を見渡した。

 夏と火薬の匂いがうっすらと広まっていく。
 さあ、汚物は消毒の時間だ。


ブラツ
 ブラツです。
 水着だ水着だ。
 わっしょいわっしょい。

●作戦目的
 交戦中のミディア・スターゲイザーを援護し敵を殲滅して下さい。
 ミディアはフォースセイバーと熱線銃を装備し、猟兵達の行動に合わせて以下のユーベルコードで共に戦います。

●POW:サイコキネシス
 見えない【サイキックエナジー】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。

●SPD:カウンターブラスト
 完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【熱線銃】から排出する。失敗すると被害は2倍。

●WIZ:ワープドライブ・ペネトレーション
 【直近のコアマシンが創造したミサイル】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。

 章を通じて指示があればミディアは大体その通りに動きますし、何も無ければ自分の身を守って戦います。但し戦闘に関係の無い行動はマスタリングされる場合がありますのでご注意下さい。

 第1章は集団戦です。水着を装備し敵を欺く事でプレイングボーナスになります。
 第2章はボス戦です。水着ボーナスはありません。

 以上になります。詳細はオープニングの通りです。
 水着はご指定がありましたらそれを基に描写いたします。
 第1章は幕間なしで進行しますので、いつでもプレイングを頂きます。
 第2章は恐れ入りますが、幕間提出後にプレイングをお願いします。
 アドリブや連携希望の方は文頭に●とご記載下さい。
 単独描写を希望の方は文頭に△とご記載下さい。
 同時描写希望時は何がしかの識別子の記載をお願いします。
 他、タグをご確認頂ければ幸いです。

 それでは、よろしくお願い致します。
159




第1章 集団戦 『スペースモヒカン』

POW ●ゴミクズは焼却だーっ!!!
【手にした火炎放射器から放つ炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【暴力的な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD ●俺様のスピードについて来られるか!!
自身が装備する【イタイ改造を施した宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ ●行くぜダチ公どもっ!!
【宇宙暴走族の仲間達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


黒影・兵庫

(水着姿で{誘導灯型合金破砕警棒}を構えながら)
奴らの背後にいる奴って誰なんでしょうね?せんせー?
(「さぁ?それよりまずはゴミ掃除してからにしましょう」と頭の中の教導虫が話しかける)
分かりました!
(「それと護衛もね。どう動く?」)
はい!まず俺はミディアさんを『オーラ防御』で保護し
近づいてきた敵を『衝撃波』で吹っ飛ばします!
(「反撃は?」)
UC【光殺鉄道】で召喚した光学兵の皆さんでバイクごと焼き切ってやります!
せんせーも壊れた敵のバイクを『念動力』で操って敵にぶつけてください!
(「OK。じゃあ最後に大事なことしないとね。黒影」)
あ、はい!
ミディアさん!虫さんが苦手なら目を閉じててください!


●終末の少年
 人工的な潮風と太陽光、そして安っぽい燃料の臭いが綯交ぜとなった混沌。リゾートの穏やかな情景は悲鳴と奇声が響き渡る戦場へ変貌し、たった一人で悪意に立ち向かう青髪の美女――ミディアを囲む様に、モヒカン頭のはぐれ者達がじりじりと間合いを詰めていた。
「……奴らの背後にいる奴って誰なんでしょうね? せんせー?」
<<さぁ? それよりまずはゴミ掃除してからにしましょう>>
 ふと、陽炎がぼうと膨らんで――歪んだ空間から一人の少年がひょっこりと姿を現わす。水着姿でまだ幼さの残る肉体を晒して、短く揃えた黒髪を揺らしながらモヒカン共を興味深げに眺める黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は、独り言ちる様に問答を――己の内に潜む教導虫へ問い掛ける。
『オウ、何だァテメェコラァメンチ切ってんじゃねーぞゴルァ!!』
『ガキはさっさとママん所帰れってんだゴルァ!! アァッ!?』
 成程、ゴミ掃除。手にした警棒に力を込めて溜息を一つ――あの口振りからすると、ただの子供が戦場に紛れ込んだのだと思われたのだろう。ならば難しい事を考える必要はない。
「分かりました!」
 故に兵庫の初撃は容易く決まった。叫ぶと同時にミディアを守る様に駆け出して、振るった警棒の衝撃波が轟音と共に砂浜へ巨大な円弧を刻む。
『テメ何すんだゴルアアァァァ………――――』
<<それと護衛もね。どう動く?>>
 遅れて教導虫の声が響く。忘れた訳じゃあない。背後のミディアを守る様に闘気のバリアを張り巡らせる兵庫。途端、舞い上がる砂埃と共に正面のモヒカンが豪快に吹き飛ばされた。
『あ、ありがとうございます!』
「どういたしまして。それと!」
 バリバリとバリアに弾かれる砂の大音がモヒカンの悲鳴を掻き消す。かろうじで聞き取ったミディアのお礼に威勢良く返し、再び残るモヒカンをじろりと睨む兵庫。
<<――反撃は?>>
「アレを使ってバイクごと焼き切ってやります! 先生も念動力を!」
<<OK。じゃあ最後に大事なことしないとね。黒影>>
 敵の数は多いがミディアは今の所健在。この状況を維持して逆転する為にやる事は一つ――猟兵ならば誰もが持つ埒外の異能を解き放つ。
「あ、はい! ミディアさん!」
『はい、何でしょう!』
 だが兵庫の異能はただの威力ではない。力ある姿は時として、恐るべき代償を伴う場合があるからだ。その姿形が尋常で無ければ無い程――。
「虫さんが苦手なら目を閉じててください!」
『え、虫?』
 人は、正気ではいられない。
「あとスプラッタも!」
『……大丈夫です。私も宇宙の戦士ですから!』
 力強く頷くミディア。ならば良し、と虚空に光の筋を描く兵庫。途端、ブゥンというエンジンの様なけたたましい音が辺り一面に響き渡る。
『何ゴチャゴチャイチャイチャしてんだガキャア!!』
「では! 光学兵の皆さん!」
 怒り狂うモヒカン共が手にした火炎放射器を一斉に放つ。空を裂く赤い筋はしかし、見えざる壁に遮られ――否、兵庫の超常が、無数の鋼の虫の群れが凄まじい勢いで炎ごとモヒカンを飲み込んだのだ。それだけではない。
『何じゃゴルアアァァッァア……!?』
「さあ、サイコロステーキのようにしちゃってください!」
 兵庫の号令一下、夥しい光の渦がマシンごとモヒカンを寸刻みに解体していく。鋼の虫――光学兵の殺戮光線だ。その残骸を教導虫が念動力で飛ばしながら、遠くに陣取るモヒカンへ続々と投げつける。
『……流石、です』
 ミディアの瞳に映ったその情景は、あたかも黙示録の一節が如く。
 蹂躙する虫の軍勢は、立ち塞がる存在を決して許しはしないのだ。
成功 🔵🔵🔴

ミルフィ・クロノラヴィット


~ミルフィ・怒りのビーチ~

わたくしの姫様との
バカンス(予定)の為に
下見しようと…(怒

【POW】

水着姿
(白のマイクロビキニ:水着JC参照)で
リゾート客に紛れ敵を欺き
ミディア様を援護し戦闘

クロックハンズ・マルチライフルを手に
アームドフォート展開
【足場習熟】も使い
『氷結』の【属性攻撃】
【誘導弾】【一斉発射】
【レーザー射撃】【砲撃】等や
UC(味方を巻き込まない様)で攻撃

ミディア様にはUCで
敵の進行方向に
障害物や遮蔽物等置いて貰い
コケさせたり
敵を遠隔攻撃
お願い出来れば

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【火炎耐性】【オーラ防御】で
回避・防御

『たっぷり弾丸を御賞味あれ!』
(某乱暴な怒りの帰還兵の如く)


●マッドラビット~怒りのバケーション
『オウ姉ちゃん。迷子かァ?』
「…………」
 一方、無数のモヒカンが虫の軍勢に蹂躙されたと同時に、別のモヒカン達が一人の少女を取り囲んでいた。
『だったらヨ案内してやるぜ』
「……」
 仕事をサボってナンパに精を出す。正に模範的モヒカン行動である。少女の豊満な肉体を舐めるような視線で覗き、モヒカンは下卑た声を上げた。
『ゲヘッ、恥ずかしがんなくていいぜ、ゲヘェツ!』
「……わたくしの姫様との」
 静かに肩を震わせて、少女が握る拳からぶしゅうと僅かに気が立ち昇る。これは恐怖などでは無い――純粋な、ただ一つの感情。
「バカンスの為に」
『何だぁ、俺たちとバカンスしたいってか?』
 それは怒り。こんな下品な輩共に絡まれる為に来た訳ではない。にも拘らずいの一番に出くわしたのが逃げ惑う民でも勇敢な乙女でも無く、モヒカン。
「下見しようと……」
『いーぜ。一番いい部屋取ってやるからよォ!』
 一番どうでもよく且つ排除すべき対象に、こうも散々ダラダラいやらしい感じで絡まれる謂れなど――無いのだ。
「だったら……」
『行くか? アアン? 行くか?』
 だから、今すぐにでも、こいつらを……。
「たっぷり弾丸を御賞味あれ!」
『ゲゲェ! 猟兵ぇ!?』
 消し飛ばす。弾ける肉体――否、弾丸。ミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)はいつの間にか両手一杯に抱えた銃火器と武装を満載したアームドフォートを展開し、モヒカンへの逆襲を開始した。

「ミディア様、助太刀いたします。あんな下衆な輩の好きにはさせません!」
 スラスターの火が放物線を描き、浮かび上がった超常のウサギは天より破壊の雨を撒き散らす。全周砲撃から強襲突撃。レーザーによる突破攻撃に続いて誘導弾とキャノンによる一斉射。時計の様に精密に、複雑に絡み合った種々の武装はその形通り、見事な連携を単独で成し遂げる。
『ありがとうございます! 私も手伝いましょう!』
 ミルフィの奇襲で開かれた突破口に合わせて、戸惑うモヒカン共を念動力で宙へと舞い上げるミディア。自由を奪われ成すがままにされるモヒカンを、光の速さで飛来する破壊の渦が容赦なく弾き飛ばす。
『ど、どうなっとるんじゃワレェ!!』
『どうもこうも……何じゃああの白ウサギはあぁぁぁ!!』
『はわわっ!? み、ミサイルが……!』
 戦場は阿鼻叫喚の渦中に。但しその叫びはモヒカンのもの。人々の自由とバカンスを踏み躙る悪人共に情けなど無用。空中に氷の足場を展開し、一跳び、二跳びと更に高く飛ぶミルフィは汚物を洗浄せんと、苛烈な砲撃を喰らわせ続ける。
『て、テメエらぁ!! 引いてる場合じゃあ無え!』
『しかしオメェよお、あのボディはやべえぞ!』
『んだ。火ぃ噴いてる場合かよ!』
 しかしモヒカン共は火炎放射で迎え撃ちながらミルフィの肉体に魅了され、足並みをそろえる事が出来ずにいた。飛び跳ねる度に揺れるグラマラスなシルエットを覗く度、その姿をや個の目に焼き付けんと火勢が止まる。その隙を的確な反撃で撃ち払うミルフィ。刹那、零距離で接敵したモヒカンの自慢のトサカを、ライフルから鋭く伸びた銃剣が切り捨てる。
『ああ! 俺の頭が……もうヤル気出ねえ……』
「だったらそこで、一生うずくまってなさいな!」
 ひらりと、つるつるの頭を足蹴にして追い撃ちの弾丸を浴びせるミルフィ。
 怒れるウサギは吹き上がる炎を背に飛び回る。
 姫様の為の時間を奪う野蛮なモヒカン共に、慈悲などある訳がない。
成功 🔵🔵🔴

レパル・リオン

2021年の水着、つまり転衣召還で呼び出した衣装『スノウベアー』で行くわ!

観客が逃げるのを邪魔しないように、人々の動きを見切ってよけて走る!
そのまま先制のポーラーフィスト(氷のように硬く、熊のように力強いパンチ)で攻撃!

ただのアニマル水着少女と思った?まだわからないなら、名乗ってあげる!
世界の平和のためならば、銀河の果てでもやって来る!
魔法猟兵!イェーガー・レパル『スノウベアー』参上!

あ、ミディアちゃんも着る?『スノウベアー』
なんにしても、もう大丈夫よ!だって、あたし達はヒーローだもの!

ポーラーレッグ(ポーラーフィストの3倍硬く力強いとされるキック)で、バイクごとモヒカンを真正面から粉砕よ!


●魔法猟兵育成計画
『おい姉ちゃん、そろそろ諦めろや、なあ』
『いいえ、私の心は決して折れない! 死を覚悟したあの戦いから、それは何も変わってない!』
 青い髪を振り回し、手にした熱線銃でしつこいモヒカンを追い払いながら気炎を吐くミディア。その前に突如、ふわりとした大きな影が姿を現わした。
「その心意気や、ヨシ!」
 氷の意匠か、水色の棘とフワフワの綿で囲まれた着ぐるみの様な水着を纏い、獣人の少女――レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)は弾ける笑顔を周囲へ振り撒く。
『んだテメこらブッ飛ばすぞゴルァ!!』
『テメェ暑くねえのかよ大丈夫かよゴルァ!!』
「うっるさーい!」
 モフモフの毛並みを着ぐるみと勘違いしたモヒカンが心配する姿をよそに、レパルはその剛腕で殺到した荒くれ者を一撫でに吹き飛ばす。氷のように硬く、熊のように力強いパンチはモヒカンをマシンごと彼方へと追いやって、未だ逃げる人々を護る様にミディアと共に陣取った。
「ただのアニマル水着少女と思った? まだわからないなら、名乗ってあげる!」
『オウヨ』
『聞くんですね……』
『ツッパリが名乗りをシカトこくなんざ出来っかよ』
 名乗られたとあれば聞かねばなるまい。ツッパリの仁義を頑なに守るモヒカンはその手を止めて、二人を取り囲みながらその声を静かに聞き入る。
「世界の平和のためならば、銀河の果てでもやって来る!」
『『『『何モンだテメェ!!!!』』』』
 合いの手もバッチリ。訓練されたキマイラでもこうも上手くはいかない。流石は元銀河帝国空間騎兵隊、見事な声援をその身に受けて、レパルはくわッとつぶらな瞳を見開いた。
「魔法猟兵! イェーガー・レパル『スノウベアー』参上!」
 途端、周囲に無数の氷の柱がそそり立つ。完璧な登場シーンにPVもうなぎ登り。今回の取れ高も十分と言わんばかりに、レパルは堂々とモヒカンと対峙した。

『スノウベアー……可愛いですね!』
「あ、ミディアちゃんも着る?『スノウベアー』」
 そわそわと羨まし気な視線を送るミディアにウィンクで応えるレパル。彼女が片手をひらりと翳せば、途端、ミディアの纏う衣装もレパルと同じく、可愛くカッコイイ魔法猟兵のそれとなったのだ!
『オイ、ヤベェぞアレ!』
『テメエ、動画撮ったかテメエ!』
『スローにして後で観るべ!』
 ビキニを基調にした水着に獣じみたモフモフと爪、鋭い氷のスパイクは世紀末を彷彿させる超常の顕現。フォースナイトのコズミック・デカダンスは瞬く間にプリティでグラマラスな魔法猟兵の姿へと転じたのだ。
「なんにしても、もう大丈夫よ!」
『ええ! 凄い力が溢れます!』
 それこそがレパルの超常。今戦っている対象に有効な能力を着用者に与える魔法少女の衣装を召喚する――その効果はどう見てもモヒカン達に抜群だった。
『パシャパシャパシャパシャ』
『こっちに目線! こっちに目線!』
 戦闘そっちのけで撮影会を開始するモヒカン達。超常の魔力に捉われた時点で勝機は無い。そして正気も無い。じりじりと距離を詰められている事に気付く事も無く、鼻の下と顎を伸ばして興奮するモヒカンを前に、二人は静かに頷いた。
「だって、あたし達はヒーローだもの!」
『ええ! こうですね……ポーラーレッグ!』
 瞬間、爆音と共にモヒカンが爆ぜた。強化された二人の前蹴りがマシンごとモヒカンを木端微塵に打ち砕いた。
 それでも、モヒカンは満足して逝ったのだ。最後に見た美女達のスラリと伸びた脚線美――思い残す事など、その瞬間に仕事ごと消え失せたのだから。
成功 🔵🔵🔴

トリテレイア・ゼロナイン


UCの●水中戦用装備(蜘蛛脚水着)で水中を進行
巡航形態の直線機動力活かし水中からビーチへ強襲、●騙し討ち
展開バリアの●盾受けで炎寄せ付けず体当たりで纏めて轢き潰し

ご無事ですか、ミディア様?
ここは私に任せ、他の場所へ向かって下さい
…少々、お見苦しい戦いぶりをお見せする事になりそうですので

蜘蛛脚と鋏を展開し格闘形態に
向上した敏捷性と各部スラスター推力移動で翻弄し強襲
多脚用いた超信地旋回並みの回頭で回り込んでの反撃すら許さず
怪力バサミでバイクごと挟み潰し、拘束した敵をランスで刺し貫き殲滅

(騎士らしくない武装の極致の使用で思考演算に鬱憤が溜まっており)

貴方達に品位が無くて幸いでした
存分に戦えます…!


●異形の騎士道
『おい、このままじゃあヤベえぞ……』
『こうなりゃばっくれっか……何だあれ!?』
 戦闘が開始してしばらく、猟兵達の猛攻に晒され離脱を試みるモヒカン達がいた。元々リゾートで暴れるだけの簡単なお仕事だった筈なのに、出てきた相手は反乱軍ならぬ解放軍の伝説級の戦士達……聞いていた内容と違うにも程がある。
『ソナーに巨大な質量反応だあっ! 何で今まで気づかなかった!?』
 故に撤退を試みた刹那、海の方が異様に盛り上がり、その中より巨大な鋼鉄の塊がざぶんと姿を現わして――反転したモヒカンのマシンをそのまま飲み込んで、すり潰していった。
『ああっ! シゲルが!』
『ば……化け物ッ!』
「失礼な」
 それが最後の言葉となった。化け物と呼ばれた巨大な鋼鉄の正体――水中・水上強襲用特殊格闘戦用試作強化ユニットを身に付けたトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)は、大きな飛沫を上げてビーチへ強襲する。こんな所で時間を喰っている訳にはいかないのだ。

 ミディアは最初、新手の敵が現れたのかと身構えた。巨大な甲殻類型陸戦兵器――その上部には帝国の騎士型ウォーマシンそっくりな姿が見て取れたからだ。だがそのマシンはビーチへ上陸すると同時に、巨大な脚で群がるモヒカンを続々と串刺してバーベキューにしていったのだ。
「ご無事ですか、ミディア様?」
『ええ、ありがとうございます!』
 ならば、きっと味方だろう。優しさと勇ましさが同居する凛とした電子音声に即答で返し、並ぶようにミディアもフォースセイバーを構える。しかし。
「ここは私に任せ、他の場所へ向かって下さい」
『ですが、敵の数は……』
 ミディアの勇敢さに憧憬を感じつつも自らが一線を張ると言って譲らないトリテレイア。本来なら――こんな姿形でなければ共に轡を並べたい所であった。だが。
「……少々、お見苦しい戦いぶりをお見せする事になりそうですので」
『分かりました。ご武運を!』
 ひらりと身を翻し駆け出したミディアの反応を追いながら、蜘蛛脚と鋏を展開し格闘形態に。スラスターが火を噴いて周囲の空間がぞわりと歪む。嗚呼、幾ら水陸両用とはいえこんな姿形でなければ……。
『んだぁポンコツテメェやんのかミニクレーンがゴルァ!!』
「はぁ……」
 モヒカンにはどうやらこの姿が建設現場の作業機械に見えるらしい。おかしい、これは水着で私は騎士だ。それがあんなモヒカン風情にまであの様に言われるなどと……。
『テメェ排気なんかしてっ場合かよ舐めやがって!』
「貴方達に――」
 そうか、これがデストロイマシンが消し去った太古の感情のうちの一つ。しかしこの姿でこの思いを解き放てば……水妖そのものでは無いですか。ならば。
「品位が無くて幸いでした」
 存分に戦える。原初の衝動に突き動かされ、ウォーマシンの鼓動が高鳴る。轟音と共に巻き上がった砂嵐と炎がうねり、モヒカン共を破壊の渦が飲み込んだ。
『ヒィッ!?』
 巨大な鋏がマシンごとモヒカンを持ち上げて、軋む鋼鉄がそれを真っ二つに両断。たたらを踏む長大な脚が動く度にモヒカンを串刺しにしていく。スラスターの噴煙がモヒカンの炎を吹き飛ばし、巨大な質量が有無を言わさず逃げ惑うモヒカンを踏み潰していった。
『ば、化け物ッ……!』
「では望みどおりに」
 消えて行け、骸の海へ。悲鳴の様な駆動音が響いて円を描く様な機動で全てを蹂躙するトリテレイア。全身に戦場の風を浴びて、今はただ――この衝動のままに。
大成功 🔵🔵🔵

カイム・クローバー

水着は今年、手に入れた物を。エプロンもキッチリ着用済みだ。
海の家がリゾート船の中にあるのかどうかは分からねぇが、カキ氷(イチゴ味)とブルーソーダ(アイスクリーム入り)を乗せたトレイ片手に。

おいおい、盛りの付いた犬みたいにはしゃぐなよ。リゾートビーチだぜ?美人と接するなら男の余裕ってモンを見せるべきじゃねぇか?
トレイは適当なテーブルに置いてミディアの前に立つ。
魔剣を顕現させ、敵UCに対しても余裕を見せる。…空気読めよ。かき氷が溶けちまうだろうが。
UCに対してUCで対抗。【焼却】を以て暴力的な炎ごと焼き尽くすぜ。

飲むか?肩肘張ってたんじゃ疲れちまう。『ボス』とやらが来る前に一息入れた方が良いぜ。


●彼方より愛を込めて
『ゲェッヘッヘ……姉ちゃんよ、また一人になっちまったな』
『もう逃がさねーぜ。一緒にツーリングしようや、なあ』
『お断りします! そんな違法改造マシンなんて下品過ぎます!』
 熱線銃を放ちながら間合いを取るミディア。しかしモヒカンは数だけは多い。数にものを言わせ退路を塞がれたその時――乾いた銃声と共に目の前のモヒカンが彼方へと吹っ飛んだ。
「おいおい、盛りの付いた犬みたいにはしゃぐなよ」
 浅黒い肌の逞しい身体。サングラス越しに荒れるモヒカンをジロリと睨み、荘厳な魔銃の銃口を彼等に向ける姿はカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)のもの。空いた手にかき氷とソーダを乗せたトレイを器用に抱え、海風がぱたぱたとシンプルなエプロンをはためかせていた。
『海の家の兄ちゃんよぅ、お客様の邪魔すンじゃねえよオウ!』
「はっ……リゾートビーチだぜ? 美人と接するなら男の余裕ってモンを見せるべきじゃねぇか?」
『あ、あなたは……!』
 いつの間にかミディアの側へ身を寄せるカイム。トレイのソーダを差し出して、ニヤリと口端を歪ませて微笑む。
「飲むか? 肩肘張ってたんじゃ疲れちまう」
 いい具合に転がっていたマシンの残骸をテーブル代わりにそっとトレイを置く。折角のリゾートがこんな田舎ヤンキーじみた連中に荒らされては台無しだ……こいつはきついおしおきが必要だな、と思案して。
『テメェシカトこいてんじゃねぇぞゴルァッ!』
「……空気読めよ。かき氷が溶けちまうだろうが」
『ヒッ……!?』
 声を荒げるモヒカンの喉元に突如、ずいと伸びた黒い魔剣の切先が突き付けられる。いつの間にか抜かれた漆黒はそのまま、ゆっくりと放たれた炎でモヒカンを闇色の炎に包み込み――荒くれ者は声無くその姿を消していった。
「『ボス』とやらが来る前に一息入れた方が良いぜ」
『ありがとうございます。ですが……』
 そっと青いソーダの入ったグラスをとるミディア。ここまでずっと連戦だったのは事実、彼女にとっても多大な負担となっていた。だが戦いは終わってないと気を吐くミディアを、カイムは優しくたしなめた。
「問題ない。バーベキューの後片付けは男の仕事さ」
 ぼう、と闇色の炎が掻き消える。後には何もない。きっちり始末してやるさ、こんな風にとジェスチャーで思いを伝え、カイムは戦場に躍り出た。

『この、テメェこの野郎!』
「ハ、そんなんじゃあモテないだろうアンタら」
 逆上して放たれた火炎放射器の炎を魔剣の黒い炎が覆い尽くす。赤と橙の苛烈な怒りは静謐にして凄烈な闇に呑み込まれ、暴力的な漆黒の炎は音も無くモヒカンだったモノを続々と無へと還していった。
「男と戯れるのは趣味じゃない……悪く思うな」
『スカシてんじゃあねえぞゴルァッ!!』
 黒い炎を飛び越えたモヒカンすら、魔銃の一閃が容赦なく撃ち落とす。穴の開いたタンクから引火して、スラスターごと赤黒い炎に呑み込まれるモヒカン。汚物は焼却――爆炎を背にカイムは再びミディアへ向き直る。
「どうだい、少しは休めたか?」
『ええ……美味しいですね、これ』
 だろう? と微笑むカイム。アイスを頬張るミディアを流し見て、未だ殺到するモヒカンを静かに焼き尽くす。敵は世界の要を的確に狙うくらい頭の回る相手だ。この後の相手は目の前の三下どころでは無いだろう……笑顔とは裏腹に、カイムは周囲に気を張り巡らせる。あくまでスマートに、このひと時を守る為に。
大成功 🔵🔵🔵

荒谷・つかさ


なるほど、宇宙にもこういう迷惑浪人集団みたいなのが居るのね。
任務了解よ、片っ端から始末してあげるわ。

今年の新作水着(白ビキニ&パレオ)を着て参戦
折角の白水着を血で汚すのも何なので、今回はできるだけ距離を置いて戦う
そのため【鬼神剛腕砲】発動
リゾート船なら、ナイフやフォークといった金属製の食器類は豊富なはず
それらを幾らか拝借し、眉間や喉元等急所狙いで投げつけて攻撃
私の「怪力」なら直撃すれば貫通するくらいの威力は出るでしょ
最接近されたらそいつを掴んで別の敵へ投げつけ攻撃

ミディアには火炎放射器の銃口をサイコキネシスで逸らして、上方への無駄撃ちや側面への同士討ちを誘発してもらうよう依頼する


●鬼の夏休み
「なるほど、宇宙にもこういう迷惑浪人集団みたいなのが居るのね」
 焼き尽くされたモヒカンの跡を見て、荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)はそっと呟いた。先の戦いから少し離れた所、避難民を装って戦場を観察していたつかさはゆっくりと腰を上げ、丹念に足についた砂を払う。
「任務了解よ、片っ端から始末してあげるわ」
 爽やかな白い水着を纏った姿はあたかも深窓の令嬢の様。長い髪をそっとかき上げて、視線の先には焦点の定まらない目つきのモヒカンがうようよと。
『ヘヘッ! また生きの良いチャンネーじゃねえか!!』
『じゃあ俺から――』
 ああ――汚らわしい。爆音とともに砂埃を巻き上げて、か弱い乙女を狙う目つきは獣のそれ。だがモヒカンは見誤っていた。彼女は、つかさは――。
『消えた……』
「違うわ。消したのよ」
 存在そのものが尋常では無いという事。一振りでユーベルコード12発分の威力を誇る怪力の拳が、すれ違いざまのモヒカンを文字通り消した。音も無い。跡も無い。残されたのは事態を理解出来ない哀れな無能と、遅れて聞こえた音より早い拳の破裂音。豊かな胸を揺らしながらゆったりと歩を進めるつかさの姿は正に戦場の女王。そのままモヒカンと交戦するミディアの側へ。

「ミディア、打ち漏らしを片付けて貰えるかしら? それと妨害を」
『――ハイ。お任せください!』
 答えるミディアの声に満足げに頷くつかさ。つかさの手には拾った残骸やら、食器やら、とても武器には見えないモノばかり。だがつかさの超常をもってすれば――それらは戦艦の装甲すら穿つ無敵の砲弾となる。
「じゃあ始めましょう。海岸掃除の時間よ」
 途端、つかさの腕が消えた。否、余りにも早い超常の投擲が目視では最早追い切れないのだ。放たれた有象無象は狙撃銃の様に、あるいは散弾の様に、殺到するモヒカンの群れを的確に貫いて。その度に舞い上がる汚い花火が、潮と燃料の臭いが綯交ぜになった戦場を瞬く間に煙で覆っていく。
『ああ! 火が! 火が!』
『真っ直ぐ飛ばなくて前が見えねえ』
 それだけでは無い。つかさの射線から外れたモヒカンはミディアのサイコキネシスで火炎放射を歪められ、あるいはマシンごと動きを封じられて、逃げだす事も立ち向かう事も敵わずに中空でフラフラと縫い止められる。
「そのまま炎に抱かれて逝くといいわ」
 そうなれば後は射的の様なもの。第一陣、第二陣と順繰りにモヒカンを片付けていくつかさ。幸い残弾は豊富。無くなればまた拾えばいい。
『テメェ、この野郎調子乗りやがって!!』
「失礼ね、野郎じゃないわ」
 この様に。果敢にも突撃を敢行したモヒカンのマシンからその心臓部だけを怪力で引き抜いて、手にした塊を追い縋る奴らに向けて投げ放つ。
「折角の水着だもの。汚したくないのよ」
 あなた達の血でね。遅れて響いた爆音がモヒカンの最後を彩った。

『凄い……あっという間に』
「鍛えればあなたにも出来るわ。それだけの事よ」
 ニヤリと口端を歪ませるつかさ。こんな手勢は格闘戦を挑む程では無い。息一つ切らさず、投擲とすれ違いざまの貫手だけでモヒカン達は哀れ鉄屑と炎に抱かれその殆どがダウンしていった。
『何という力なのです、これは』
「これはね、筋肉の力よ」
 そして人の可能性の極致。純白の水着が人工の光を浴びてキラキラと輝いて、背中の鬼が僅かに微笑んだような気がした。
成功 🔵🔵🔴

ガーネット・グレイローズ

何の騒ぎだ?騒々しい…。む、あれは宇宙の暴走族じゃないか。確か、略奪を専門とする帝国の騎兵隊だったはず。

今年仕立てたばかりの水着を着用。海水浴客に扮して戦闘の準備を整えよう。メカたまこEXを船内に放ち、《闇に紛れる》機能を使いながら《撮影》して、敵が攻め込んでくるルートを予め《情報収集》しておく。準備ができたら【裁断領域】を展開し、鋼糸でできた迷路を敵の進路に沿って張り巡らせておく。どうせ考えもなしに突っ込んでくるのだろう、《念動力》で糸を操って奴らをワイヤーに絡めとり、《功夫》による拳打、蹴りで片っ端から叩きのめしてやる。歯ぁ食いしばれっ!


●闇を狩る者
「何の騒ぎだ、騒々しい……うん?」
 ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)はリゾートらしいシックな色合いの水着を纏い、避難する人々に紛れ移動していた。幸いミディアや猟兵の奮闘もあり被害は出ていない。だが……。
「あれは宇宙の暴走族じゃないか。確か、略奪を専門とする帝国の騎兵隊だったはず」
 スペースモヒカンは宇宙のモヒカンである。徒党を組んで宙賊じみた活動を行ういわば非正規部隊――そして見た目に違わず、しつこくぞろぞろと仲間を引き連れて戦場を蹂躙し続ける宇宙の厄介者であるという事。ならば。
「メカたまこEX展開、奴らの侵入ルートを把握するんだ」
 こういう輩は元から断つに限る。サングラスに偽装した情報端末――『メカたまこEX』を制御するアイウェアを操作して、奴らが現れる場所を走査すればいい。艦内警備用ドローンでもあるメカたまこを使えば、幾ら広大なリゾート船と言えど掌握は難しくない。何より。
「こういうゲリラ戦は奴らだけの十八番でない事を教えてやろう」
 口元を歪ませて、ガーネットは颯爽と靴音を響かせた。

「矢張り、な」
『何だァ? どうして水着のネーチャンがこんなとこにいんだよ!』
『まあいい。丁度一人だぜ……』
 艦内廃棄物処理場。その排気口と直結しただだっ広く薄暗い空間にモヒカン達はいた。否、ここから奴らは進入してきたのだ。
「――どうせ考えもなしに突っ込んでくるのだろう」
『ハアッ!?』
『何だテメバカヤロウコノヤロウ!!』
 どうやらここ以外に奴らの入口は無いらしい。ならば丁度いい。ゴミに紛れて着々と仕込みを済ませるガーネットは、尊大な口調でモヒカン共を挑発した。気付かれる事は無いだろうが油断はしない。それが宇宙の戦士の掟だ。
「だから、やられる」
『ザッケンナ! やられるのはテメ……』
 マシンを加速して突撃したモヒカンはされど、見えざる力に導かれて吹っ飛んだ。ちらりと、モヒカンの胴体に食い込むワイヤー――それがガーネットの超常。生暖かい排気がパレオを逆さまに吹き上げて、まるで花の様に佇むガーネットの周りに、いつの間にか無数の鉄線が触手の様に蠢いていた。
「歯ぁ食いしばれっ! 直々に教えてやるよッ!」
『テメッ! 野郎どもぉ!!』
 そのまま、ガーネットの前に吹き飛ばされたモヒカンは見事な回し蹴りで蹴り飛ばされた。ここは最早ガーネットの狩場。逆上して殺到するモヒカン達は先と同じく、ワイヤーでマシンと分断されて続々とガーネットの拳と蹴りで廃棄物の海へと沈んでいく。
「……伊達に戦争を生き抜いちゃあいないさ」
 お前達はどうなんだ? クイと片手で敵を招いて再び挑発するガーネット。
 モヒカンはその時思い知ったのだ。目の前の美女がただのリゾート客ではない事を。
 自分達より遥か昔から、銀河帝国と戦い続けた精鋭中の精鋭であるという事を。
成功 🔵🔵🔴

大町・詩乃
あら?
私、アポカリプスヘルに間違ってきてしまったのでしょうか?
あちらでよく見かける人が沢山…。
でも、どこの世界であれ、真っ当に生きる方を護る事に変わりありません。

水着姿(今年のパレオ付の水着)でリゾート客を装い、響月は太腿のパッチに挟み、小型化した天耀鏡はパレオに包むように隠してミディアさんに近づく。
そして結界術で防御壁を展開し、天耀鏡を元の大きさに戻してオーラ防御を纏わせた上で詩乃とミディアさんを盾受けでかばう。
また、炎は水の属性攻撃・全力魔法・高速詠唱・範囲攻撃で鎮火します。

響月を口に当ててUC発動。
音の属性攻撃・範囲攻撃を上乗せして、モヒカンさん達に攻撃しますよ。
悪い子にはお仕置きです!


●審判の音色
「あら? 私、アポカリプスヘルに間違ってきてしまったのでしょうか?」
 和服をモチーフにした大胆な水着を纏い、大町・詩乃(阿斯訶備媛・f17458)はリゾートのど真ん中に現れた。ミディアと交戦しているモヒカンの数も大分減った――むしろ、先の戦い以降殆ど増えてはいない。戦場の趨勢はここに決着を迎えつつあったが、モヒカンの生命力だけは尋常ではない。未だ油断は出来ぬ状況だ。
「でも、どこの世界であれ、真っ当に生きる方を護る事に変わりありません」
『アポ、カリ……?』
 凛と鈴を鳴らしながらゆったりとした足取りでミディアの前に出る詩乃。若葉色のパレオを翻し、そっと手にしたのは超常の龍笛。戦う力を失いつつあるモヒカンに、最早暴力は必要ないと思案して。
「参りましょう、ミディアさん。助太刀いたします!」
 故にこの戦場を鎮める為に。巫女たる神は静かに瞳を閉じた。

『ウホッ! またイイ女じゃねえか……』
『何でぇ、オレタチと遊んでくれるんか? ああん?』
 居並ぶ二人の美女を前にモヒカン達は血相を変えた。あえて言おう。奴らはここへ何しに来たかを忘れていた。ブォンブォンと喧しいアクセルミュージックを奏でながら囲む様に旋回を続けるモヒカン達。
「品の無い……宇宙にもこんな輩がのさばっているとは、正に世紀末ですね」
 その様子をちらりと見て溜め息を吐く詩乃。輩の本質はどの世界も変わらない……だからこそ、こういう技が一番効くと知っているから。
「だから……悪い子にはお仕置きです!」
 そして音が奏でられる。それは心に突き刺さる様な冷たい音。それは陽の光の様な暖かい音。無限の音色がリゾートに響いて、モヒカン達の魂を蝕んだ。
『何だァ! この音――!?』
『ああっ! 反乱軍が! 反乱軍が!』
『おかおかおか……おかぁさーーーん!!!!』
 全員狂った。喚きながら、涙を流しながら、火を吐きマシンを唸らせ絶叫するモヒカン達。揃って天を仰ぐ様に上を向いて、迷惑な音と光と爆炎を周囲へ撒き散らす。
『これは一体、何を……』
「魂に響く音色が、彼らに過去の記憶を呼び覚まさせているのです」
 厄介な炎を大きく広げたヒヒイロカネの神鏡で防ぎながら、祝詞と共にモヒカンの炎を鎮める詩乃。不思議そうに阿鼻叫喚の地獄絵図を眺めるミディアに説明しつつ、詩乃は裁きの仕上げに入った。
「ミディアさん、あの人達の動きを封じられますか?」
『……はい、お任せを!』
 ミディアが応じると共に不可視の念動がモヒカンに重く圧し掛かる。魂の記憶と共に正気を失ったモヒカンは最早声も上げられず、その場に力無く崩れ落ちて。
「……二度と悪い事が出来ない様、懲らしめましょう」
 そして詩乃が重ねた全力の水撃がモヒカンを大海原へと押し流した。洗い流し清めてくれる――僅かばかりの慈悲と共に、宇宙の輩は海底へと沈んでいった。
「彼らもオブリビオン、ですからね」
 いずれ魂のリフレインは再び世界を脅かすだろう。それでも、この記憶が……神の罰が、僅かでも罪の記憶を流してくれると願って。
大成功 🔵🔵🔵

ヘスティア・イクテュス

なんだっけ?ダーク・ミンチョ体…?
こういうタイプの久々に見たわね…というか残党として生き残ってたのね

というわけで今年の提督風水着を着て一言
はい、此方宇宙警察第八方面支部よ、そこの違法改造バイク止まりなさい!(笛を吹き、ホログラムで偽装した手帳を出しながら【騙し討ち】)

はい、免許証出して~えっ?無い?じゃあバイク没収ね(同じ提督姿の知らない間にアベルが用意してたエリートプチヘスの存在に精神ダメージを受けつつ)
はい、そっちのも…

抵抗するならミスティルテイン&プチヘス達で『威嚇射撃』
そのままシルキーで『捕縛』

全くこんなことしてお袋さんが悲しむわよ
(プチヘス達に熱々のカツ丼を顔に押し付けさせ)


●出動! ミニスカ宇宙海賊ポリス!
「なんだっけ? ダーク・ミンチョ体……?」
『恐らくですが当該地域の方言の様なものでしょう。辺境ですし』
 サポートAI・アベルの呆れた様な的確な返答にウンウン頷くヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)。いたわー。地元でも仕事の無い若者がストレスを発散させる為にこんな感じになっちゃってド○キの前で毎晩サーカスしてたわー。
「こういうタイプの久々に見たわね……というか残党として生き残ってたのね」
『いえ、これは生きるというより生き様です。むしろ習性ですね』
 いきり立つ若者は自己主張と自己顕示の為、大抵がデカいマシンで爆音を奏で迷惑を撒き散らす。あれ、帝国軍じゃなかったっけ……まあいいや、とヘスティアは己が務めを果たすべく颯爽と戦場に舞い降りた。
「じゃあお仕事しましょ……はい、此方宇宙警察第八方面支部よ、そこの違法改造バイク止まりなさい!」

 ピピ~~~~!!!! ピピピピ!!!! ピピ~~~~!!!!
 ブォンブォンブォ……ブボボボ……!?
 ピッピ! ピッピ! ピピ~~~~!!!!!!
 ブボ……ボボボボ…………

『やっべマッポだ! おいズラかんぞオメ……』
『ヤベェよ囲まれてんぞオイ……』
『オメ、他ン奴らどうしたよ!?!?!?』
『そりゃオメぇ、さっき流されてどっか行っちまったべよ』
 突如現れた提督風宇宙警察の無慈悲な宣告に狼狽えるモヒカン達。掲げられたヘスティアのホログラム警察手帳(有印私文書偽造)は宇宙の法則(ルール)そのもの。如何に野蛮なモヒカンと言えど、これを破れば(破ってる)ただでは済まない。
『はい、免許証出して~――えっ? 無い? じゃあバイク没収ね』
『はい並んでくださーい。只今から臨時の不正改造車取締検査を開始しまーす』
「アベル誰よアレ! プチヘス!? 嘘でしょ何でわたしより色々大きいのよ!」
『その方が効果が抜群だからです。はい仕事仕事』
 いつの間にかアベルが用意したミニスカ提督姿のプチヘス達が、テキパキと取締と無料車検を開催し、哀れなモヒカンは罰として続々と頭髪を剃られている。
『駄目でしょーこんな事しちゃ。でも免許もお金も無いんじゃ身体で払ってもらうしかないからねー』
『そんな……俺っちのモヒカンが……』
 響き渡るモーター音はバリカンのそれ。モヒカンが無ければただの輩。情け無用、容赦無しの地獄の取締まりをミディアは呆然と眺めていた。
『あ、あの……』
「署長! 署長も何か言ってやってくださいよ! ほら!」
 リゾートにこだまする赤色灯と悲鳴。無理やりヘスティアにマイクを押し付けられたミディア署長は狼狽えながらも、超常の取締りに乗らざるを得なかった。

『あの! 皆さん!』
『オラッ! 署長のお言葉だ静かにしやがれ!』
 声を荒げるプチヘス提督が威嚇射撃で輩を制する。摘発された違法車両は8台、無免許運転が8名、救いようのないモヒカンは罰として全て剃られ、魂を失った輩共は茫然とミディアの言葉を聞き入っていた。
『あの……もうこういう事しちゃ、ダメですよ!』
『『『『……ハァーイ』』』』
「以上よ! 解散! ほらカツ丼食べて帰った帰った!」
 若干恥ずかしそうに宣言するミディアの言葉に気の抜けた返事を返し、カツ丼をぼそぼそと食べ始める輩共。これでスペースモヒカンは完全に壊滅したのだ。
「全く、こんなことしてお袋さんが悲しむわよ――って、あれは」
『敵性反応確認、これまでとは違う奴ですね。矢張り、間違いありません……』
 ヘスティアの額の徽章がキラリと輝く。悪の芽はここで潰えた。
 一仕事終えたヘスティアの目はしかし、輩とは違う何かの影を捕らえていた。そしてアベルの言葉を遮って、影が大きな怒声でリゾートを震わせた。

『地獄宇宙リベンジャーズはどこ行ったぁぁぁぁ!?!?!?』
大成功 🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『地獄宇宙人アビ星人』

POW ●宇宙地獄近接格闘術
単純で重い【宇宙マーシャルアーツ 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD ●宇宙地獄超次元殺法
【短距離テレポートを駆使した近接格闘術 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【超高速連続攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ ●宇宙地獄プラズマ弾
【掌から100,000,000℃の光弾 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠砲撃怪獣・ガンドドンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●よみがえる地獄宇宙人
『で……言いたい事は』
『あのぉ……マッポに単車没収されちまってぇ』
『そういう事聞いてんじゃあ無いんだよ、なあ』
 元モヒカンの輩達は砂浜に正座させられ、スーツ姿の奇怪な宇宙人に尋問されていた。その宇宙人は高級そうな身なりではあるが、頭から触手を生やし顔面の発光器官からビガビガと怪しげな音を立て、くぐもった声音で禿頭の手下どもを舐める様に見回している。どうみても尋常ではない――それもその筈、奴こそが世界に悪名を轟かす地獄宇宙人アビ星人。スペースシップワールドが発祥とされる失われた惑星の住人だったこのオブリビオンは、グリードオーシャンにも姿を現し、更にはその上位個体らしき存在が猟書家として、未だにこの世界で災厄をばら撒き続けているのだ。
『俺の言った事、覚えてるか?』
『えっと…………』
『地獄宇宙リベンジャーズでテッペン獲る!』
『違う』
『リゾートで女子供を攫ってくる!』
『違う』
『……宇宙最速?』
『ああ…………もう』
 だから、こんな輩と組むのは嫌だったのだ。栄えある銀河帝国の生き残りとして、その再起の障害となる最も危険な女――ミディア・スターゲイザー。奴を殺さぬ限り再び銀河に覇を唱える事は出来ない。その為の組織だった筈。
『あのさあ、俺はある女を探して殺せって言ったよね?』
『アイツですか?』
『そうそれ……って、アアアアアア!!!!!!』
 その時アビ星人に稲妻奔る。アイツだよアイツ! 目の前にいる青髪の美女こそ憎きミディア・スターゲイザーその人ではないか! ミディアは先程から胡散臭そうな視線をずっとこちらへ投げかけている。そんな目でこっちを見るな!
『何で! 気付かねえんだよ!』
『いや、マブいチャンネーだなぁって』
『奴がターゲットだよバカぁ! バカぁ!』
 すっとぼける輩に対してプンスカ怒るアビ星人。こうなればお遊びはここまでだと教えてやらざるを得まい。
『もういいよ……お前ら全員クビ』
『え……総長?』
『解散だ。地獄宇宙リベンジャーズは解散だ』
 ここから先は――不意にアビ星人の身体がブクブクと肥大して、全長数十メートルはあろう巨大な姿へと変貌した。
『俺が一人地獄宇宙だ。この世界に逆襲してやる』
 覚悟せよ。砂を巻き上げて、地獄が雄叫びを上げた。
ミルフィ・クロノラヴィット


あれは
銀河帝国戦他
度々現れた
ケムーr(自主規制
いえ…アビ星人!

下見の筈が
意外な者に…

『ミディア様…奴は…!』

【POW】

水着姿続行
ミディア様を護り
援護しつつ戦闘

手にした
クロックハンズ・マルチライフルに
アームドフォート展開
【足場習熟】や
背に『淫魔の翼』を広げての
【空中機動】も使い
【誘導弾】【一斉発射】
【レーザー射撃】【砲撃】等や
UC(味方を巻き込まない様)で攻撃

ミディア様には
引き続きUCで
敵の攻撃やUCに対し
障害物や遮蔽物等置いて
貰ったり
敵を遠隔攻撃
お願い致しますわ

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】【残像】
【オーラ防御】で防御等

『貴方も…何処にでも現れますのね…ミディア様を傷付けさせはしませんわ!』


火土金水・明
明「敵は宇宙人ですか。やっぱり、宇宙の世界だとそうでないと。」クロ「感心してる場合じゃないにゃ。」明「おっと、そうでした。気を引き締めて戦いましょう。」クロ「じゃあ、明、頑張るにゃ。(クロはミディアさんの近くまで移動します。簡単に言えば退避です)」
【POW】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の一撃】で、『地獄宇宙人アビ星人』を攻撃します。相手の攻撃には【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


●地獄宇宙の再挑戦
「あれは……銀河帝国攻略戦、他にも度々現れた……」
 固唾を飲んで巨大化するアビ星人を見やるミルフィ・クロノラヴィット(メイドオブホワイトラビット・f20031)。伝聞には聞いていた恐るべき敵の恐るべき能力――間違いない、奴こそは。
「ケムーr」
『ミルフィ様危ない!!』
 不意に触手から放たれた怪光線が砂浜を大きく削り取る。水滴の様に垂らされた光線の跡がクレーターとなって、間一髪ミディアのサイコキネシスに弾かれ助かったミルフィが、自らの無事を安堵して巨大なアビ星人の影を振り返った。
「ありがとうございますミディア様。奴は正しくアビ星人……」
 下見の筈が意外な者に。歪に発光する巨体を眺めながら、全身の武装のセーフティを解除するミルフィ。これまでのモヒカンとは全く違う圧倒的な殺意の塊を前に、己の闘志と合わせてガチガチと無数の砲門が形を成していった。
「本当に……何処にでも現れますのね」
『出前迅速神出鬼没は我々のモットーだからな』
 胡乱な宣告と共に、再び頭頂の触覚から怪光線を放つアビ星人。ふわりと、その一撃を避けたミルフィは視線と共に夥しい数の火力の束をアビ星人へと向ける。
『そしてこの宇宙を手に入れる為にミディア・スターゲイザー――貴様を!』
「させません! ミディア様を傷付けさせはしませんわ!」
 全ては宇宙と、ミディアと、そしてお嬢様の為に。再び開かれた戦端が轟音と共に、砂浜を真っ赤に染め上げた。

「敵は宇宙人ですか。やっぱり、宇宙の世界ならそうでないと」
『感心してる場合じゃないにゃ』
 ふわりと、空中に影が浮かぶ。火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)――世界を股に駆ける魔王の落とし子は、眼前に広がる破壊の光景を前に嘆息する。
「おっと、そうでした。気を引き締めて戦いましょう」
 その肩にちょこんと乗る使い魔の声を受け、くいと三角帽の鍔を上げる。自分が世界を股にかける猟兵ならば、相手も世界を股にかけるアビ星人――不意に放たれた怪光線を防がんと、ミルフィの前に飛び出して張り巡らせたオーラでそれを弾く。火力は十分、ならばそれを当てるだけ。即席の連携なれど、やる事がシンプルならば迷いはない。
「危ない所を……助太刀感謝いたします」
『じゃあ、明、頑張るにゃ』
 猫らしい使い魔の明るい声音を背に受けて、二人はアビ星人を取り囲む様に空を駆ける。照準が定まらなければあの怪光線も怖くは無い。それに。
「ああ。それじゃあ行こうか」
 明も防戦一方では無い。残像を振り撒きながら、ミルフィが放つミサイルとレーザの乱舞に合わせて自らも魔力の刃を続々と解き放った。
『おのれ、またも猟兵が増えただと!?』
 拳を振るいたたらを踏んで、殺到する猟兵の威力をかろうじで凌ぐアビ星人。まるで昼間の花火の様に空間を彩る閃光は、時折砂を巻き上げて瞬く間に視界を埋め尽くした。如何に巨体と言えど高速で連撃を重ねる猟兵の動きを追う事は至難。それに煙幕の様に自身を砂が覆えば、視界不良が敵の動きを捉える事は容易では無くなった。そして。
「ミディア様!」
『はい!』
 叫ぶミルフィの声に合わせて、ミディアのサイコキネシスがアビ星人への活路を開く。死角に回り込む猟兵の動きに合わせ砂のカーテンを払えば、真っ直ぐ叩き込まれた強烈な重火器が徐々にアビ星人へのダメージを蓄積させていく。
「的が大きい分、狙い易くて丁度いい!」
「残像ばかり狙われてもね。当たらなければ何とやらさ」
 小回りの利く二人に翻弄され、ミディアが示す必勝の道筋が遂にアビ星人の膝を地に付ける。威力を見せつけんと巨大化したことが仇となった――この辺り、流石はモヒカンの頭領であろう。
『この、宇宙マーシャルアーツが……!』
「当たらないよ、そんなんじゃあ」
 自称最強の宇宙地獄近接格闘術も近寄らなければどうという事は無い。ミルフィの火線が、明の魔力が、動きを止めたアビ星人へ嵐の様に叩き込まれて。
「全弾喰らいなさい! 極悪宇宙人!」
『地獄宇宙人だ!』
 それでもと、必死の抵抗を見せるアビ星人の眼前に銀の剣を携えた明の姿が飛び込んだ。奴らは遠間からの攻撃しかしてこない――それ自体が猟兵達の遠大な仕込みであるとは気付かずに、遂に本命の一撃が叩き込まれる。
「さよならだ。危ない星人くん」
『誰が危ないだ! 俺はアビ星人――』
 それが最後の言葉となった。真っ二つに割られたアビ星人が大音を立てて砂浜に沈む。炸裂するミルフィの猛攻を背に、銀の剣が鈍い光をギラリと見せつけた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

レパル・リオン
こ、コイツが地獄宇宙人アビ星人!
…でかい!気分は宇宙防衛軍よ!
だが、なめるなあああああーーーっ!平和のためにエイリアンハンティングしてくれるわぁーっ!
マジカル気合のスーパーヒーロー、イェーガー・レパル参上!

うおおーっ!ここまでデカいパンチやキックは、もう気合でダッシュして逃げるしかない!
だけど諦めてる暇はないわ!逃げるついでに助走をつけるわよ!

走りまくって狙うのは、アビ星人の片足!どれだけ大きくてもアキレス腱はあるわ!そいつをぶった斬る!氷と熊と虎のパワーを合わせて!足を輪切りにしてやるう!

どうよ、そんな足でまだ戦う気?
あたしだって、まだまだ暴れてやるつもりだけどね!


ガーネット・グレイローズ

長身に発光する頭部の器官…
侵略宇宙人のアビ星人か!手強い相手だが、
負けるわけにはいかない。
ミディア女史をお守りせねば!

「貴様の相手は私達だ!」敵の注意を引きつけつつ、
【グラビティマスター】を発動。《仙術》を
応用した重力制御法により空中を飛翔し、《空中戦》を
仕掛ける。まずは回避率を強化し、光弾を避けることに
注力。スラッシュストリングを《念動力》で操り、
中間距離から牽制を仕掛けよう。
相手が焦れてきた雰囲気を出し始めたら、
マントの中からヴァンパイアバットを放って不意打ち。
蝙蝠の《遊撃》の間に、《滑空》で一気に距離を詰める。
《功夫》による《2回攻撃》を受けるがいい!
オチャアアアッ!(怪鳥音)


●モンスター・ハント
「やったの!?」
 レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)は目の前で倒れた巨大な宇宙人をそっと見る。真っ二つに断たれた肉体から湯気の様な、混沌とした何かが漏れ出ている事を除けば、奴は――アビ星人は戦う力を失ったかに見えた。しかし。
「いや……来るぞ!」
 傍らのガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)は手にした鋼糸をヒュンと振るう。確かに奴は倒れた。だが念動力で探りを入れた五体から力が消えた気配はない……片脚を半歩前に砂を踏みしめ構えた刹那、轟音と共に倒れた筈のアビ星人がのっそりと立ち上がった!
『フハハハ……死ぬかと思ったぞ』
 それは真っ二つに立たれた身体を脱ぎ捨てる様に新生した。あたかも脱皮する様に――矢張りアビ星人に常識は通用しない。
「こ、コイツが地獄宇宙人アビ星人!」
「ああ。長身に発光する頭部の器官……有名な侵略宇宙人のアビ星人だ!」
『ハッハハ……サインならやらぬぞ』
 確かに先の戦いでアビ星人は倒された。だがその執念深さは宇宙一、コポポポと怪音を奏でて再び怪光線を乱舞するアビ星人を囲む様に、猟兵達は二手に分かれて迫る魔の手を躱した。
「それにしても……でかい! 気分は宇宙防衛軍よ!」
「そうだな。正に怪獣退治って所だ」
『誰が怪獣だ!』
 衝撃が砂浜を抉り、揺れる大地が足元をすくう。怪獣扱いに憤慨したアビ星人はそのまま前進と攻撃を続け、せわしく動きまわる猟兵を一人ずつ潰さんと巨大な脚でたたらを踏む。そして、狙いは猟兵だけでは無かった。
「威勢だけは十分……だが、負けるわけにはいかない!」
 もう一人――ミディアを狙って地面を崩し、巻き込み葬り去ろうとするアビ星人へ鋼糸を放ち動きを遮るガーネット。ふわりと空中を自在に飛び回るガーネットの下ではレパルが、鋭い爪を翳しつつ砂埃を舞い上げて駆け回る!
「貴様の相手は私達だ!」
「その通りよ! マジカル気合のスーパーヒーロー、イェーガー・レパル参上!」
 まるでアスレチックの様にボコボコになった砂浜をジャングルを駆ける獣の如く跳び回るレパル。ガーネットの牽制で体勢を崩したアビ星人へすれ違いざまの一撃を喰らわせながら、レパルは更に加速する。
「平和のためにエイリアンハンティングしてくれるわぁーっ!」
「如何にも。ミディア女史をお守りせねば!」
 舞い上がる砂煙の中で踊る影。戦いの第二ラウンドは疾風と共に巻き起こされた。

『フハハ……威勢が何だと、え?』
「あの巨体で暴れまわるのは、流石に厄介だな!」
「うおおーっ! ここまでデカいパンチやキックは、もう気合でダッシュして逃げるしかない!」
 レパルが強烈な一打を与えても、返す拳が、蹴りが、致命までには至らせない。超常の力で重力を操り飛翔するガーネットも、アビ星人の体躯に比例した剛力が無理矢理に拘束を解いていく。
『俺は先代とは違う……少々荒っぽいぞ!』
「だが、なめるなあああああーーーっ!」
 一進一退の攻防――操れぬマリオネットの如きアビ星人の動きはしかし、徐々に出来の悪い特撮じみたぎこちの無い物へと変わっていった。時折ミディアを狙い頭を振るう度、ガーネットの精緻な念動力が鋼糸と砂埃で視界を覆う。
「荒っぽいだけあって雑だな、貴様」
『おのれちょこまかと……!』
 そして、それ自体が牽制――足元ではレパルが氷を帯びた攻撃で、傷を与えつつ徐々にその機動力を奪っていたのだ。しかし荒っぽいアビ星人がそんな攻撃を受けているとは知る由もない。挑発と攪乱で徐々に戦闘力を奪う。正に見本のような怪獣退治の姿がここにあった。
「大分きてるんじゃない? そんな足でまだ戦う気?」
『フハハ……だったらこうすれば……!』
 思い通りに動けないアビ星人は肩幅に足を広げ、おもむろに両掌を重ねる。瞬間、重ねられた掌から迸る超高温の炎が、傷つき凍てついたアビ星人の両脚を急速に解凍していった。その炎は気流を乱し、宙を舞うガーネットの飛翔にすら影響を与える。逆転の秘策――そのつもりで放たんとした一兆度のプラズマはしかし、未だ猟兵の手の内である事にアビ星人は気付かない。
「フン、それを狙っていたのさ!」
 不意にアビ星人の視界が隠される。灰になった砂埃では無い――ガーネットが翻した外套から放つ無数の眷属の群れ。それがプラズマ生成に集中するアビ星人の顔面を覆い尽くし、平衡感覚を失った巨体がぐらりと傾いた、その時。
『蝙蝠がッ!?』
「撃たせないよ、そんなの!」
 一閃――レパルの研ぎ澄まされた超常の爪と牙が、アビ星人の足元をざっくりと切り裂いた。狙いは最初からアビ星人の片足――そのアキレス腱。どんなに巨大だろうと運動を司る部位を破壊してしまえば、そう簡単に立ち直れはしまい。氷と熊と虎のパワーを合わせて! その足を輪切りにしてやるッ!
『グッ……まだだ!!』
「でしょうね! あたしだって、まだまだ暴れてやるつもりだけどね!」
 夥しい量の変な色の液体が砂浜を染め上げ、片膝を突くアビ星人。その隙を狙い、重力を操り飛翔したガーネットの連撃が巨大な頭部目掛けて降り注いだ。
「オチャアアアッ!!!!」
『アビャアアアァァァァッ!!!!』
 二つの影が交錯した刹那、炸裂する猟兵の妙技。
 首を刈り取る神速の二段足刀――武侠の世界で磨いた技が、宇宙に冴え渡る。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

黒影・兵庫

なるほどコイツが黒幕ですね!よし、せんせー!俺たちも巨大化しましょう!
(「いやいや…どうやって?」と頭の中の教導虫が返事する)
こうするんです!
(UC【蜂蜜色の奔流体】を発動し手足と胴を伸ばす)
わはは!どーだ!
(「いや!伸ばしただけでしょ!」)
ですがせんせー!敵の攻撃を即座に縮むことで回避が可能なうえ
そのまま伸ばして反撃できる俺の方が凄いんですよ!
(「まぁそう言われたら確かに…」)
そして『オーラ防御』のスキルで強靭になったオーラの塊である俺が
負けることなどありえません!
(「自信は精神力に繋がるからその心意気は大事よ!」)
はい!じゃあいくぞ!地獄宇宙野郎!
(『衝撃波』を纏ったパンチを放つ)


カイム・クローバー

小言の多い上司は俺も好きじゃないね。自由にやらせて欲しいモンだ。

短距離テレポートからの近接格闘を【見切り】の技能で躱す。図体がデカいとモーションも大振りになる。風圧と威力は鬱陶しいが。
(風圧で乱れた前髪を掻き上げて)
さてと――それじゃあ、俺もバイトは上がって本職の仕事と行こうか!
悪いが、コイツを少し預かっといてくれ。サングラスをミディアに投げて、エプロンを翻して、UC。コートを纏ったいつもの姿に戻ると同時、格闘術で突き出された手に魔剣の【串刺し】を叩き込み、【怪力】で受け止める。

アンタに一つ、良い事教えてやる。
――部下は褒めて伸ばすと効率良いらしいぜ?
次に生まれ変わる事があったら試してみな。


●理想の上司
<<中々しぶとい……厄介そうな奴ね>>
 足と首を刈られたまま倒れ伏せるアビ星人を見やり、黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)の内なる教導虫が脳裏に囁く。見立てでは恐らく奴は健在――次に動き出す前に、こちらも準備をと言葉を続けようとした刹那、兵庫が勇ましく宣言した。
「なるほどコイツが黒幕ですね! よし、せんせー!」
 ブンブンと腕を回し全身より黄金の闘気が迸る。発動した超常は幾重にも重なり、まるで粘性のある鎧の様に兵庫の全身にぞわりと纏わりついた。否――全身を闘気の塊へと転じたのだ。滴る蜂蜜の様なその塊がブンと固定され、肥大化した超常がきらりと人工の光を反射する。ニヤリと口端を歪ませて、兵庫は堂々と言葉を紡ぐ。
「俺たちも巨大化しましょう!」
<<ええ――って、どうやって?>>
 その超常――ユーベルコードは精神力に比例して強くなるオーラの塊。全身をアビ星人の様に自らを巨大にするものでは無い。だが兵庫の考えはそうでは無かった……相手が巨大なら、矛を交える所だけ大きくすれば事足りる!
「こうするんです! せぃや!」
 瞬間、風を切って兵庫の黄金の腕が大きく伸びた。その形は握られた拳そのもの。弾性も衝突部だけ硬化させれば、幾重にも重なった筋肉の様な黄金の槌となる。
『痛ッ! いった! 何をする小僧!?』
「わはは! どーだ!」
<<いや! 伸ばしただけでしょ!>>
 ぶぅんと振り回した闘気の拳は死んだふりを続けるアビ星人を吹き飛ばし、アビ星人は余りの痛さに悶えながらゆっくりとその巨体を立ち上がらせた。
「成程、目には目をってね」
 その様子を涼し気な格好で見やるカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は呆れた口調で言葉を続ける。先の戦い、部下のモヒカン達にぐちぐちと文句をつける姿が脳裏を過る。その割には奴自身も小者じゃないかと苦笑しながら。
「俺も小言の多い上司は好きじゃない。あのくらい自由にやらせて欲しいモンだ」
 それは兵庫の柔軟な発想を受け入れて即座に活動を支持する教導虫に向けて。余りにも杜撰なアビ星人とモヒカンの関係とは程遠い、理想的なパートナーシップ。
『まあ、モヒカンの方々は人の話を聞く様な感じでは無かったですし……』
「確かにな。それじゃあ――俺もバイトは上がって本職の仕事と行こうか!」
 ちゃんと連携出来れば奴らも変わったのだろうが、そうはならなかった。傍らのミディアへ返す言葉を内に秘め、ばさりとエプロンを翻す――超常の早業。いつの間にかコートを纏った、悪しきを狩るいつもの姿に変わるカイム。
「悪いが、コイツを少し預かっといてくれ」
『ハイ……お気をつけて!』
 手にしたサングラスをミディアに渡すと、狩人はそのまま音よりも早く戦場へ駆けていった。

『舐めるなよ、虫けら風情が――!』
「舐めてるのはどっちでしょうか……ねッ!」
 一方、巨大な腕をブンブン振り回しながら、未だ傷の癒えぬアビ星人を追い回す兵庫。重たい一撃が砂浜を抉る度、ドシンと重たい音が響いてふらつく巨体。かろうじで直撃を避けるも、健在の兵庫に追い詰められたアビ星人には最早成す術が無い様に見えた――その時。
「消えた!?」
『宇宙地獄超次元殺法――重ねアビ返し!!』
 必殺の一撃を繰り出した兵庫の大振りを紙一重で躱したアビ星人。超常の瞬間移動で兵庫の背面を取り、巨大な両腕が小柄な兵庫を掴もうと迫る。
『……何ッ!?』
 しかし決死の一撃も虚しく空を撫でるだけ。接触の刹那、グンと伸ばした両腕で大地を叩き、空高くに五体を弾き飛ばした兵庫は得意げにアビ星人を見下ろす。
「伸縮自在で攻防一体のこの身体、その程度の地獄にはやられません!」
<<そう言われたら確かに、その身体は便利よね……って、上!>>
 だがアビ星人の攻撃も一つでは無い。兵庫を大きな黒い影が覆う――再び瞬間移動した地獄宇宙人は気炎を吐いて、兵庫を叩き潰さんと再び剛腕を振り下ろした。
「……図体がデカいとモーションも大振りになる。見切れないと思ったか?」
 それでも、その一撃も眼前の脅威に防がれた。両者に割って入った黒い風――乱入したカイムが翳した魔剣がアビ星人の奇襲を凌ぎ切ったのだ。
『まさか……大アビ山おろしを押さえられるとはッ!?』
「そう言う事だ。生憎だが俺達は地獄巡りを少し前に済ませていてね」
 巨体が繰り出す風圧を全身に受けて、白銀の長髪がふわりと舞う。風圧が鬱陶しい事この上ないが、四の五の言ってる場合では無かった。
「そして! 強靭なオーラの塊となった俺が負けるなどありえません!」
<<ええ。自信は精神力に繋がるからその心意気は大事よ!>>
 カイムの後ろ、その影より繰り出された黄金の巨腕がガシリとアビ星人の巨体を掴み返した。こうなればもう、瞬間移動で逃げる事すら敵わない。
「はい! じゃあいくぞ! 地獄宇宙野郎!」
『馬鹿な、これ程の力が一体どこから……』
 狼狽するアビ星人を一瞥し、カイムの魔剣がぐさりと巨体に突き刺さる。その剣を足場にして、狩人はまるで舞う様にスラリと仕事道具を取り出した。
「アンタに一つ、良い事教えてやる」
 二丁の魔銃――双頭獣の名を冠する鈍色が炎を吐く。宙に浮いたまま、反動を全身で往なして、放たれた連弾がテンポよくアビ星人の巨体に無数の穴を穿っていった。鬱陶しい狩人を払わんと手を伸ばそうとも黒炎を纏う剣は深々とその肉体に突き刺さったまま。バレエダンサーの様に跳び回るカイムのステップに合わせて、焼けつく様な痛みが全身を蝕んで悶えるアビ星人。
「――部下は褒めて伸ばすと効率良いらしいぜ?」
 次に生まれ変わる事があったら試してみな。眩い銀と迸る黄金は、地獄の闇を払う様に。痛みと重力に捉われたアビ星人はそのまま、三度砂浜へ斃れ落ちた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

トリテレイア・ゼロナイン

(人を見る目が、いえ、残党も人材不足なのか、という考えはそっと胸に仕舞うクールな一代目は知らない機械騎士)

裏で糸を引いていたのは貴方でしたか、地獄宇宙人アビ星人!
宇宙に悪名轟かすその悪行、騎士として阻ませて頂きます

巨大化した程度で怯む者などこの場には誰もおりません
いざ!

マーシャルアーツの一撃を脚部スラスターの推力移動も乗せた怪力で振るう電脳剣で武器受け、シールドバッシュで反撃
攻防繰り返し

…やはり重い
剣は無傷でも、振るう腕がその内に折れるでしょうね

ですが、その前に“こちら”の充填が間に合ったようです

腕にマウントした盾
その裏で握っていたUC解放(騙し討ち、物を隠す)

その巨体、両断させて頂きます


大町・詩乃
あの宇宙怪獣はとても強い…ですが人々と世界を護る為に戦います!
UC発動。
パレオを脱いで身軽に(BUの水着姿)。

ミディアさんを護る。
「一緒に行動しましょう。失礼します。」と手を彼女の背中越しに回して抱く。

UC&空中戦で共に飛翔。
見切りで避け、残像で惑わせ、結界術で防ぎ、オーラ防御を纏った天耀鏡の盾受け+受け流しでいなす、等で凌ぐ。

皆さんの攻撃や力持ちの方が投げ飛ばしたり等で相手に隙が出来れば、ミディアさんを安全な場所に降ろして瞬時に接近。
第六感で掴んだ弱点(側面)をスナイパーで狙い、手を交差し、光の属性攻撃・全力魔法・神罰・高速詠唱・貫通攻撃・鎧無視攻撃による超強力な光線を放って怪獣を倒します!


烏丸・都留

SPDアドリブ共闘OK

ビーチの波間に漂っているサーフボード上の空間が揺らいでいる……
「やっと出てきたのね……待ってたわよ。」

UC効果や、「時騙しの懐中時計」(早業、見切り、瞬間思考力)と「懐中羅針儀Ω」(失せ物探し、追跡、第六感、野生の感)の能力で相手の出現位置を予測割り出し、味方に伝え支援。


また自身はステルスし、サーフボードに擬態した装備群から、子機を展開。
適時見方を支援(陽動/回復/バフ/UC効果/情報連携含む)。

また「聖魔喰理扇」(捕食/略奪/浄化/大食い/吹き飛ばし)で相手の攻撃の理を崩し去なす。
理を崩した上で、プラズマの熱量を自身のエネルギーに転換、自身の強化に努める。


●神々の戦い
 蜂の巣の様に無数の穴が穿たれたアビ星人。満身創痍ながらされど魂は潰えず――オブリビオンの本能が未だ健在の猟兵を感じ取るや、まるで幽鬼の様にゆらりとその巨体を立ち上がらせる。その姿を、大町・詩乃(阿斯訶備媛・f17458)は固唾を飲んで見届けた。
「……あの宇宙怪獣はとても強い。ですが人々と世界を護る為に戦います!」
『だから! 宇宙人! 地・獄・宇・宙・人!!』
 一見場違いな水着姿のまま、足に纏わりつくパレオをゆっくりと外して屹然とした視線を向ける詩乃。立ち昇る神の気迫に負けじと、怪獣扱いに憤慨するアビ星人。その傍ら、無機質な駆動音を轟かせ近寄る影に緊張を走らせる。
「裏で糸を引いていたのは貴方でしたか、地獄宇宙人アビ星人!」
『フハハハ、そうだとも。ようやく話の分かりそうなのが出てきたな』
 トリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)――この宇宙で数多の悪を葬った『誰かの為』の機械騎士。水妖めいた巨大な水中戦装備をパージして、迸る紫電が旺盛な戦意をアビ星人に見せつける。決戦の時だ。
「宇宙に悪名轟かすその悪行、騎士として阻ませて頂きます」
「一緒に行動しましょう、ミディアさん。失礼します!」
『えっ、ちょ……キャッ!?』
 ガチャリと『彼女』の忘れ形見の切先をアビ星人へと向けるトリテレイア。同時に、ミディアを後ろからそっと抱いた詩乃が、共に大地より舞い上がった。飛翔する二人はそのまま、風を切ってアビ星人の周りをゆっくりと旋回する。
『フハハ、獲物自ら俺に挑むか!』
 なりふり構わす暴れるであろうアビ星人を押さえるにはそうするのが良いと判断した詩乃の戦術。狙いをこちらへ向けさせつつ、若草色の神の加護と神鏡の権能が迫る怪光線を遮って――。
『怯えろ、竦め!』
「何を……巨大化した程度で怯む者などこの場には誰もおりません」
 巨大な両腕を振り回し詩乃とミディアを叩き落とそうとするアビ星人。その足元では青白い炎を吐いて、トリテレイアが果敢にその暴威を攻め立てる。
「いざ!」
 超重の一撃が鈍い音を響かせる。翳した盾が激突し火花を散らせながら、反動を利用した連撃が鉄筋の様に太いアビ星人の脚を強引に削る。意識を上に向けさせて、その隙を狙うも、矢張り地獄宇宙人の名は伊達では無い。
『どうした木偶人形、さっきの威勢はどこ行ったアアッ!!』
「……やはり、重い」
 着実にダメージは与えている。だが奴を倒す迄自身の身体が持つだろうか……まるで攻城戦の様相。剣は無傷でも、振るう腕がその内に折れるだろう。フィードバックを慎重に精査して、次を、その次を狙うトリテレイアの電脳が不意に、夥しい量の情報の洪水が埋め尽くした。
「ならば」
 声が、聞こえた。それは彼方の水平線より。
「手伝いましょう。待ってたのよ」
 それこそが、降着した戦線を打開する切り札――カメラが捉えた水平線に映る影。一人の女が、波間の上でゆらゆらと揺蕩っていた。
「この時を!」
 烏丸・都留(ヤドリガミの傭兵メディック・f12904)――トリテレイアと同じく、この宇宙の歴戦の勇士。航宙強襲揚陸艦の記憶を内包した彼女の周り、揺らめく空間が眩い光と共にその力を顕現させた。

「クロックアップ。ターミナルズ、エンゲージ――友軍の支援を!」
 叫ぶ声と共に無数の戦闘端末『対UDC/NBC対応自立戦略生体型クラスタード・デコイ』が解き放たれる。それらがアビ星人を取り囲み、手にした神器たる懐中時計がアビ星人の瞬間移動を予測・阻害する。奴の手の内は既に把握済み――このまま馬鹿正直に真正面からやり合うなど、あり得ない。
「助かります。ミディアさん!」
『はい、大丈夫です……フォースグリップ!』
 変動した戦線を利用して、端末に流れる情報から最適な行動を読み取ったミディアが、アビ星人の瞬間移動を防がんと不可視の力場で動きを止めた。抱きかかえた詩乃の力も合わさって、途端にアビ星人は千鳥足でたたらを踏む。
『痛た……おのれ、小娘どもめ!?』
 このままでは逃げる事も叶わない。狼狽えるアビ星人を尻目に今度こそ詩乃はミディアを安全な物陰へと避難させて、再び一人で戦場へと舞い戻る。
「ここで待っていて下さい。仕上げと参りましょう」
『ええ、ご武運を!』
 小さく敬礼するミディアを横目に、微笑む詩乃が飛翔する。風を切り、もっと早く――都留が齎した情報を基に、自由を失ったアビ星人へ止めを刺さんと砂を巻き上げ加速した。
『何故だ! ええい動け、俺の身体!』
「愚かな……」
 その音に怒声を浴びせ、鬱陶しく取り囲む端末を振り切らんと左右に身体を振るアビ星人。瞬間移動しようにもミディアのサイコキネシスが邪魔をして、的確に状況をフィードバックする都留の端末と、それを支援する時を司った神器の権能が自由を与えない。そして迫る神の凄まじきオーラを背景に、機械騎士は再び火を吐いて胡乱な巨体に吶喊した。
『木偶人形風情が、しつこいぞッ!』
「トリテレイアさん!?」
 ガツン、と足元に鉄塊がぶつかる。今度は押し負けない――奴の弱点は把握した。先の戦いで傷ついたアキレス腱、穿たれ傷の塞がらない巨体、一度真っ二つに断たれ、無理矢理回復させた巨体に残る生命力は少ない――手数も力もこちらの方が、圧倒的に上回っている!
『邪魔をするな!』
「いいえ――その巨体、両断させて頂きます」
 再び、ぶつかった大盾の反動で弾かれたトリテレイア――否、あえてぶつかり隙を見せる様に、確実に敵を叩ける場所へと先回りする。
「了解、総員データリンク。奴の出現地点は……ここよ!」
 都留の予測は追い詰められたアビ星人が無理矢理に瞬間移動するであろうという事。しかしその刹那は、転移直後の隙だけは絶対に覆す事は出来ない。
『ぬああっ!? どうして……』
 そこに宇宙地獄超次元殺法の冴えは無い。見切られた巨体の緊急離脱は、遂に唯一の活路すら自らの手で葬ったのだ。
「エネルギー充填完了。刀身解放!」
「光は、ここにあります――!」
「ターミナル、ウェポンズフリー……アタック!」
 バチン、と剣の封印が解かれる音。トリテレイアが手にしたデバイスから、要塞すら両断する巨大な光の束が姿を表す。
 甲高い風切り音が止まり、光を纏った神の手には全てを貫く全力の、神罰たる超常の光の渦が。
 そして無数の戦闘端末が槍の様に陣を整え、空中に巨大な電磁投射砲の姿を現わす。
『ば、ばば……』
 最早、断末魔の叫びすら無い。交差した詩乃の両手から放たれた光線がアビ星人の傷痕を焼き切って、超常のレールガンが『聖魔喰理扇』から転じた力を威力に変えて大穴を穿つ。そして機械騎士の渾身の一撃が、自身の遥か数倍の巨体を横一文字に両断した。肉を焼き切る焦げた臭いが充満し、震動と共に巨体が地に落ちる。
「言ったでしょう。怯む者など一人もいないと」
 かつて、宇宙の戦乱を終結させた勇士が宣う。
 故に、もう二度とあの悲劇は起こさない、と。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ヘスティア・イクテュス

やだ、青髪の美女でマブいチャンネーだなんて照れるわ…
あっ褒めてもバイクは返さないわよ

ピピー!リゾート船内での許可の無い巨大化は法令違反よ!
(ホログラム警察手帳を掲げ)
というわけで法令違反は即死刑、そんなに地獄地獄って好きなら一人で好きなだけ地獄に落ちなさい!


行けプチヘス!合体!巨大化!ビッグヘスで対抗!
アベルで過去の戦闘データも合わせて【情報収集】
敵の転移座標を予測、プチヘスに送信し超次元殺法へ対処

プチヘスに意識を向けさせて間にシルキーの縄を射出し『捕縛』
動けなくなったら全員分のブラスター銃が合体した機構
プチヘスヘルブラスターを発射【範囲攻撃】


荒谷・つかさ
アビ星人だかアリ地獄だか知らないけど、要するにお前が奴らの元締めって訳ね。
水着、あんまり汚したくなかったんだけど……あれだけの獲物が出て来たなら、仕方ないか。
(言いつつ真の姿に変化、うっすらと好戦的な笑みが浮かぶ)

ミディアには後退してもらい、サポートを依頼
私の足元にサイキックエナジーを集中、疑似的に足場を作ってもらう
何故って、私の踏み込みや敵の攻撃で地形(宇宙船)が壊れかねないからよ

敵の攻撃に合わせ、真っ向から【螺旋鬼神拳】をぶつける
地形を壊す一撃、なるほど強いわね
でも私の「怪力」は「世界の壁」に届いた
(※世界の壁に拳で罅を入れるコード持ち)
私を相手取るには……その程度じゃ物足りないわね!


●黄昏を越えて
『まだだ……まだ、終わらん!』
 アビ星人は倒れた――かに見えた。だが浜辺に転がる巨大な死体から無数の小型アビ星人が姿を現わし、ギチギチと怪しげな音を立てて隠れるミディアを探し動き回る。害虫の群れの如く蠢くそれらは地獄宇宙人の名の通り、最高のリゾートの景観を正に最悪の地獄と化した。
『どこだ! どこへ行った!? 青い髪の女だ! 探せ!』
「やだ、青髪の美女でマブいチャンネーだなんて照れるわ……あっ、褒めてもバイクは返さないわよ!」
 しかし現れた青い髪の女はミディアでは無く、提督風の水着を纏ったヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)だった。自信満々に胸を張るヘスティアの姿を見やり、アビ星人は激怒した。
『いや違う、お前じゃねえから、座ってろ』
「何よ! 失礼な地獄変質者ね!」
『お嬢様、あれは地獄宇宙人です』
「ああ……もう……」
 ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てる両者を見やり、逞しい影――荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)が溜め息を吐く。つかさはうろつく小さいアビ星人の触覚を掴み、問答無用でそれをつるし上げた。
「アビ星人だかアリ地獄だか知らないけど、要するにお前が奴らの元締めって訳ね」
『だとしたら……ど、どうだと言うのだぁッ!』
 ぶらぶらしながら涙目の小さいアビ星人……最早ミディアを探すよりこの瞬間の危機をどうにかしなければなるまい。途端、わらわらと無数のアビ星人が集まって、三度巨大なアビ星人が浜辺に再生した。だがそのサイズは若干小さい――つまり、奴に残された力もあと僅か。
「リゾート船内での許可の無い巨大化は法令違反よ! 法令違反は即死刑!」
 それを見やりヘスティアが声を荒げる。ピピィーーッ! と笛を吹いて厳重警告。警告即ち死刑。地獄宇宙人を取り締まるべく、ヘスティアは無数のプチヘスを掻き集めて、さも機動隊の様に陣形を整えた。
「水着、あんまり汚したくなかったんだけど……あれだけの獲物が出て来たなら、仕方ないか」
「って、つかさ! ちょっと――」
 その前を行くつかさの純白の水着を闘気が包み、顕現した姿はサラシを撒いた長身の美女――鬼の戦士の真の姿。薄水色の長髪をなびかせて、真紅の角がバチリと紫電を撒き散らす。ここがクライマックスならば容赦は不要――口端を歪ませたつかさは声と共に、風となった。
「先に行くわよ、ヘスティア」
『ああ……』
『つかさ様!』
 大地が抉れ、振動がリゾート船を揺るがす。圧倒的な膂力が真の姿で解放された今、つかさは誰にも止められない。その足元を見やり、遠目にミディアが不可視の力場でギリギリの足場を形成する。砂を押し退け、僅かでも衝撃を和らげる為に――恐るべき威力を前に、巨大化したアビ星人すら言葉を失う。
『お嬢様、こちらも準備を』
「了解。行くわよプチヘス達!」
『『『『Yes,ma'am』』』』
 歴戦の兵たちが声を上げる。隊列を保ったまま、ヘスティア率いるプチヘス軍団は一路、アビ星人の元へと全速で前進を開始した。

『おのれ、さっきからごちゃごちゃと……』
 一つは大地を揺るがす鬼の気迫。一つは自らと対峙する巨大な影。ここにきて最大最強の敵を前にしたアビ星人は、とうとう本来の目的すら忘れ、オブリビオンの本能に従う暴力装置と化す。
「ミディア、用意はいいかしら?」
『ハイ、お任せ下さい!』
 振るわれた剛腕が砂浜にクレーターを造り、空を切る足刀が竜巻を巻き起こす。宇宙地獄近接格闘術は地形すら凌駕する禁断の業。それらを軽く躱しながら、爆音を背景にミディアがこさえた足場を進むつかさ。
『何という速さ、ですか――』
「地形を壊す一撃、なるほど強いわね」
 まともに進む事もままならぬ超常の乱舞を潜り抜け、それでも前進を止めないつかさに舌を巻くミディア。足場さえあれば人は道を切り開ける。より高くへと辿り着く為に――最早、身長差は関係ない。それに。
「でも私の怪力は『世界の壁』に届いた――!?」
『だから何だと……ぬうんっ!』
 瞬間、空が破裂した。つかさの拳はただでさえ超常を越える界を割る拳。それを本能で見切り、瞬間移動で窮地を脱するアビ星人――しかし背後をとられたつかさを助けたのは、アビ星人と同等の巨大な影。友の面影を残すその巨体を見上げて礼を述べるつかさ……だったが。
「危なかったわ。ありがとうヘスティ……え……誰?」
 何かおかしい。友は、ヘスティアはこんなちんちくりんな頭身だったろうか。アベル! アベル何が起こってるの? まさか変な宇宙線に当てられて……。
「合体! 巨大化! ビッグヘス! 転移座標も計算済みよ!」
『Heeeeeeeell!!!!!!』
 それはヘスティアの奥の手――相手が巨大化するならば、こちらもそうすればいい。無数のプチヘスが集い、巨大な姿が顕現したのだ。光剣と熱線銃を手にした巨大な宇宙の戦士……かつて、銀河帝国と刃を交えたヘスティアの姿を模した超常の戦士は、正面から巨大なアビ星人と対峙する。
『この、何だ。何とも言えない不愉快な感情は!?』
『Heeeeeeeell!!!!!!』
「さあ行くわよつかさ! これで奴は動けない!」
「え、ええ……」
 小さなアビ星人が合体して巨大なアビ星人に。それは分かる(分からない)。だが小さなヘスティアが合体して巨大なヘスティア……に……宇宙とは……?
『! 何を……!?』
 胡乱な思考が頭を廻った刹那、巨大アビ星人の動きが止まる。見ればデブリ回収用の巨大な網がアビ星人を頭からすっぽり覆って雁字搦めにしていたのだ。
「犯人確保! シルキーの拘束、解けるものならやって見なさい!」
『All blaster combined――仕上げの時間です』
「その様ね。それじゃあさよならよ、地獄宇宙人」
 そうだ。今やるべき事は目の前の敵を倒す事。幸い距離は縮まった――後は。
「勝手に一人で――」
「好きなだけ地獄に落ちなさい!」
 再び拳が音を放つ。遅れて届いた衝撃が砂塵を破裂させる。同時に巨大プチヘスロボの合体させた巨大熱線銃が怒涛の一撃を放射して。二人の視界は極彩色の超常に埋め尽くされた。
『あ……アビ星……万ざぁーーーーい!!!!』
 つかさとヘスティアが長髪を衝撃でなびかせて、炸裂した音と暴力の渦が、網を被ったアビ星人を粉々に粉砕した。断末魔と共に虚空へ消えるアビ星人。だがあれが、最後のアビ星人とは到底思えない。

「私を相手取るには……その程度じゃ物足りないわね」
「精々クエーサービーストでも用意なさいな」
『お嬢様、それはちょっとやり過ぎかと』
 再び浜辺に静寂が戻る。しかし風光明媚なリゾートは、立ち昇る煙が鎮魂めいた様相を示す激戦必至のハンバーガー・ヒルと化していた。今はそれでいい(よくない)……後はミディアがコアマシンを調律出来れば、作戦は終了だ。
 今はそれでいい。それを続ける他無いのだ。いつかこの銀河で人類が再び雄飛を果たし、本当の平和を取り戻すまで。終わりなき戦いは続く。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月05日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵