存分に喰らうがイイッッ!!
●蒼空の狩人
「皆さん、《ブルーアルカディア》の話はすでにご存知ですね? 空にも世界があるんですねぇ」
感心しきりの李・蘭玲(老巧なる狂拳・f07136)は、ブルーアルカディアの“かんたんなお仕事”を用意したとか。
「魔獣狩りに出た勇士達の飛空艇が墜とされる、という光景を予知しましてね? 皆さんには飛空艇の撃墜される未来を阻止して頂きたく思いますよ」
割と重い話じゃないか……?
訝しむ猟兵をよそに、蘭玲は話を続ける。
空の世界なのだから、まずは飛空艇に乗らねばなるまい。
「勇士の皆さんと協力して、魔獣を近くの島へ誘きだすと、陸地のほうが慣れている皆さんも戦いやすいと思うんですよね。誘い出すにあたって“勇士の存在”は侮れませんよ?」
セイルフローターやワイバーンなどのパイロット。
自らを船に変えるガレオノイドに、単独飛行を可能とするロケットナイト。
彼らの手を借りれば、誘導することも難しくはない。
「陸地に誘い出したら狩猟……いや、討伐開始ですよ。あちらの世界では、オブリビオンの亡骸から素材を剥ぎ取ったり、肉を喰らうという独自文化があるそうで。終わったら盛大に打ち上げをやるでしょうねぇ」
蘭玲が現地で話を聞いて回った際に、狩猟メシについても小耳に挟んだそうで。
「今回のセラフィムビースト……あれの尻尾が肉厚で、丸焼きにすると脂がじわーっと出てくるんだとか。肝の部分は新鮮なうちなら刺身で、耳に至ってはコリコリの珍味になるそうですねぇ」
そんな美味しいお肉をピリ辛なソースに通してパクッと食べれば……?
堪りませんなぁ! 止まりませんなぁ!! 仕事終わりの一杯が進みますぞォォーッ!!
「絶対イイ、イイに決まっていますよこれは? ご相伴に預かれないことが残念無念……お土産に皆さんのグルメレポートをお聞かせ下さいね?」
珍しくしょんぼりした蘭玲に見送られながら、猟兵はまだ見ぬ空の世界へ旅立つ――!
木乃
木乃です! ついに来ましたね空の世界!
というわけでブルーアルカディアからお送り致します。
『第一章:』
飛空艇に乗船し、セラフィムビーストを近くの浮遊島へ誘導しましょう。
拠点となる飛空艇には、ワイバーンやセイルフローターのパイロット、
ロケットナイト、ガレオノイドなど自力で飛べる勇士が多いです。
猟兵も自機を持ちこみ、空中で行動することが可能です!
『第二章:ボス戦』
誘導したセラフィムビーストを倒しましょう。
あとで素材を剥いだり、打ち上げに使ったりするのが空の世界なので、
黒焦げにしたり、消滅させないようにお気をつけ下さいね☆
『第三章:日常』
セラフィムビーストを使った空グルメを堪能しましょう!
尻尾の丸焼き、肝の刺身、耳の素焼きなどなど……ご飯が三倍速で進むような料理が満載なようです。
材料の一部を使って、勇士に振る舞うのも楽しそうですね。
『この章だけ参加したい!』という方も大歓迎ですのでお気軽にお越し下さい!
以上です、それでは皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 冒険
『魔獣誘引作戦』
|
POW : 力ずくで誘導する
SPD : 罠や道具を使って追い立てる
WIZ : 性質や習性を利用して誘い出す
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
|
●魔獣エスコート大作戦!
集合先となった飛空艇へ向かい『自分も乗船させて欲しい』と申し出ると、操縦士は猟兵を快く受け入れてくれた。
飛空艇内には勇士のみならず、ワイバーンやヒポグリフなど空獣の厩舎、セイルフローターのメンテナンスルームも設けられている。
……勇士らも“見慣れない装備”に興味があるようで、猟兵に好奇の目を向けていた。
志を同じくする者であれば、彼らも邪険にしてくることはない。
くつわを並べて戦う同胞なのだから。
ゆっくりと飛空艇が離陸し、雲の隙間を縫うように移動すること十数分。
備え付けの伝声管から操縦者の声が届いた。
『大型の魔獣をはっけーん!! セラフィムビーストのお出ましだよ……って、言っても現在地は雲が多くて視界が悪いぞぅ?』
操縦者の忠告するとおり、飛空艇の窓からも白い雲で覆われた状況がよく見えた。
……その先に、うっすらと見える“天使核の巨大な翼”も……あれは浮島から溢れているオーラに違いない。
『勇士諸君は心して飛び立ってくれ! あ、現場の判断で移動が必要にならこっちも追いかけるのでよろしくぅ!』
ハイテンションな操縦士の要請を背に受け、勇士とともに未知の空へ飛び立つ――!
御園・桜花
「新世界…初めて訪れると、ドキドキしますね」
雲海眺め
「新世界用に、エンジンやらシャシーやら色々交換して貰ったんです。見た目は可愛いままですけど、全然違う子になったんですよ」
嬉しそうに持ち込んだケータリング用キャンピングカー撫で
「制圧射撃で軽傷を与えたら追ってきますか?効きやすい属性の攻撃はあるのでしょうか」
戦闘前に再確認
効く属性があれば制圧射撃時に高速多重詠唱で該当属性持つ精霊を召喚し銃弾にその属性を付与予定
敵が現れたら
「其れでは戦場デリバリー行ってきます!」
UC「出前一丁・弐」
ケータリングカーから腕だけ出して制圧射撃したり敵の攻撃を第六感や見切りで躱しながら軽く轢いたりして目的地まで敵を誘導
マキナ・エクス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎
オブリビオンの肉か、非常に興味深いね。
食事は物語を彩る重要な要素の一つ。ぜひともご同伴にあずかりたいものだ。
さてさて、何はともあれまずはオブリビオンを誘導せねばね。
空中の足場については心配いらないよ、自前の船があるからね。
というわけでUC発動。
【砲撃】と後ついでに海賊たちとのどんちゃん騒ぎで騒がしくして、こっちに注目していただこう。
戦闘は陸地についてからが本番になるだろうし、あとで素材をはぎ取るから本格的に攻撃するのは避けて、主に牽制メインで動くとしよう。
さあさあ、鬼さんこちら手のなるほうへ♪
時をしばし遡ること、数分。
眼下に広がる広大な空、白波のごとく広がる白い雲に、波間を突き進む飛空艇。
ロマン溢れる情景にマキナ・エクス(物語の観客にしてハッピーエンド主義者・f33726)は感激していた。
「これから狩るオブリビオンの肉、それも非常に興味深いね」
美食は物語を彩る重要な要素でもある。
どのようなものか想いを馳せるマキナの隣で、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)も、窓越しに広がる雲の海に胸をときめかせていた。
「新世界……初めて訪れると、ドキドキしますね」
「まだ私達の知らないことは多いからね、少しずつ解明していくことになるだろう……ところでキミは“あれ”で挑むのかな?」
チラと一瞥した桜色のケータリングカー……翼のない鉄の塊に“それは本当に飛べるのか?”と、言葉を口にしないまでも、疑念に感じている勇士も少なくなかった。
だが桜花はそれを気にした様子もなく、
「エンジンやシャシーをやら色々交換してもらったんです。見た目は可愛いままですけど、全然違う子になったんですよ」
うふふと嬉しそうに、上品な笑みを浮かべて車体を撫でた。
さて、“知らないことが多い”ということは“敵の特徴も解っていない”ということ。
セラフィムビーストについて、桜花達は勇士に話を聞いてみた。
「軽傷を与えたら追ってきますか?」
「いきなりブン殴られて怒らねぇワケないだろ? 挑発すんのはいいけど、危ねぇから一人でやんなよ」
集中攻撃されれば墜落は免れられない……すなわち“死”を意味する。
陽動するなら複数人でやるべきと、姐御肌な勇士は警告してきた。
「では、効きやすい属性の攻撃もあるのでしょうか」
「棲息地によるとは思うけど……いちおう生き物だし、火には弱いんじゃねぇかな」
どうやら“そこまで危険度の高い相手ではない”と思っているらしく、勇士の彼女は適当に答えていたが、獣が火を嫌がることは確かな事実。
「上手く使えないでしょうか……」
桜花が言い終わるより早く、伝声管から操縦士のお呼びがかかる。
獲物のお出ましだと息巻く勇士に混ざり、桜花は愛車に乗りこみ、マキナは甲板へ急ぐ。
そして現在。
『GGGGGGGYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』
緩やかにうねる角、毛むくじゃらなたてがみ、そして分厚く長い尾を揺らす魔獣の雄叫びが轟く。
飛空艇のハッチが開くと、空獣やセイルフローターが続々と飛び立つ。
「其れでは戦場デリバリー行ってきます!」
「おい嬢ちゃん、マジで大丈夫なんだよな!?」
姐御勇士の心配をよそに、桜花は大空へダァァァァイブ!
《出前一丁・弐》を発動し、ケータリングカー搭載ターボエンジンで豪快に飛翔する。
「……マ、マジで飛びやがった」
呆然とするハッチ内の空気など露ほども知らない甲板側は、ロケットナイトやガレオノイドが飛び出していた。
「さあ征こう――偽典閲覧、伝承認識、軍勢招集。かつて大海原を支配した荒くれもの達よ、錨をあげろ!」
マキナの呼び声に《飛行帆船【ビブリオ】》が雲間から現れる。
突如、現れた大型飛行戦列艦に驚く声があげる中、飛び移ったマキナが魔獣を指差す。
「今はまだ前座、しかし盛り上げてこそ物語は華やぐというもの……派手にいこうか!」
ビブリオに乗船する幽霊達がラッパ銃を鳴らし、カトラスを振り回してどんちゃん騒ぎ、船体から突き出す砲身から爆音が放たれる。
《ドォン! ドンドォーンッ!!》
騒々しさで言えば、マキナの飛行帆船が群を抜いているだろう。
……気がかりなのは“適切な距離を維持する機動性が必要なプラン”だったことか。
『GGGUURRRR、GGGGGGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
牽制するための砲弾を掻い潜り、たてがみを逆立てた魔獣が燃え盛る隕石を放つ。
艇体への直撃は避けられたものの、興奮する魔獣の注目は避けられそうにない……しかし、脇が甘くなっていた。
「お待たせいたしました、一発お届けです!」
桜花のケータリングカーが脇腹へ突撃し、魔獣は盛大に弾き飛ばされる。
さらに体勢を崩す魔獣めがけ、桜花が追撃の制圧射撃をお見舞い!
「うふふっ、この子も絶好調です」
桜花が上機嫌にハンドルを切ると、鼻息を荒くしたセラフィムビーストも後を追い、勇士達が魔獣の攻撃を妨害する。
「彼らに前衛は任せるとして……私は先頭に回って引っ張るとしよう」
質量のメリットを活かす意味でも、ある程度の被弾は覚悟して……マキナは幽霊達に浮遊島への接近を急がせるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
九重・白亜
【MJA】
空の上……幾度となく世界を渡ってきましたが、これは初めてですね。良い景色です。
それで、なるほど。追い込み漁を行うのであればお任せを。オレは飛空挺から攻撃を行います。
UCを発動。すみません、後で戻しますのでご容赦を。飛空挺の側面に固定型バリスタを数台、創造します。
一つはオレが、残りは勇士の方にも使っていただきます。
機銃よりもこちらの方が勇士も使いやすそうですしね。矢の弾幕を浴びせれば、嫌がって離れようとするはず。これを利用して迎撃ポイントまで追い立てます。
皆さんいいでしょうか。では、発射ッ!!
レーヴァ・アークルージュ
【MJA】
お空の世界かぁ
火炎魔術の熱操作で浮遊はできるけど、ここはプロメテウスを使おう
ガイオウガの力を宿し、そのエネルギーを安定した出力抽出に比重を置いて火炎属性魔術を行使
流石に強い出力だけど、飛行機と同じで高い出力はある程度の閾値を超えると安定するから…良し、これなら
そう呟いて勇士たちの位置取りを確認して火炎の防壁魔術を展開。ビーストたちを誘い込み漁の様に追い詰めていく
そこにプロメテウスを駆るジャイアントキャバリアの機体を用いた誘導と牽制を行って行くよ
「これがお空の世界かぁ」
「空の上……幾度となく世界を渡ってきましたが、これは初めてですね」
レーヴァ・アークルージュ(超学園級の烈焔魔導士・f29627)が感心する声に「いい景色ですね」と九重・白亜(今を歩む魔術師・f27782)が同意するよう頷く。
だが、“空の底に落ちれば消滅する”と言われているだけに、戦い方にも工夫が求められる。
「オレは飛空艇から攻撃を行います」
「空の底に落ちて帰れなくなりましたー、なんて洒落にならないもんね。私は外から仕掛けてみるね」
レーヴァは《創炎神機『プロメテウス』》に搭乗し、高度を維持する分の魔力ソースを算出すると、ハッチから飛び立っていく。
急ぎ甲板へやってきた白亜の目に、甲板で待機する勇士の姿が留まる。
おそらく魔獣が本艇を襲撃してきた際の防衛役だろう。
(「すみません、後で戻しますのでご容赦を」)
《創造魔術:構築》……拠点代わりの大型飛空艇の側面に、固定バリスタを創造する。
「皆様、こちらに弩台をご用意いたしました。お手を貸して頂けますか?」
「は!? い、いつの間に……こっちに注目を引きすぎない程度だぞ!」
白亜のいる飛空艇はいわゆる“ベースキャンプ”に相当する。
落とされると出撃した勇士が帰還できなくなる……勇士の攻撃は積極的ではないが“魔獣が飛空艇に接近しないよう妨げる手段”として、充分に機能した。
「皆さんいいでしょうか。……では、発射ッ!!」
無数の矢尻が中空で放物線を描き、雲を突き破って魔獣に降りかかる。
いつも以上の高出力で姿勢制御に手間取っていたレーヴァだったが、
(「出力も安定してきた……よし、これなら!」)
調子が出てきたところで、勇士達のポジションを確認する。
彼らは魔獣の背後を取るようにしながら、他の猟兵が先導していく方向に動いていた。
飛行中に落とせば、獲物が奈落の底へ消えてしまうだけに、攻撃は牽制する程度に留めている様子。
「だったらあっちに回り込んでいけばいいね……火炎属性の防壁魔術を展開、行くよ!」
脳内シュミレートを済ませ、レーヴァがプロメテウスを駆る。
白亜たちの放つ矢雨をすり抜け、炎の機神は突き上げるように左翼をかすめる。
『GGGGRRRRRRAAAAAAAAAAA……GGAAAAA!?』
チリチリと焼ける感触に魔獣がひるみ、そこへバリスタ隊の一斉射撃が降り注いだ。
勢いを乱されたセラフィムビーストは立て直しを試みるが、その度に勇士やレーヴァ達に妨げられ、調子を戻すまでにかなりの時間がかかっていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ルビィ・フォルティス
今のところ順調のようですわね。
このまま追い込みましてよ!
小柄で乗騎もない自分では魔獣を追い立てる圧はないと判断
後ろからセラフィムビーストを追い立てるのは勇士たちに任せる
機動力を生かしてセラフィムビーストと並走し、島に誘導するコースから逸れそうになった時にアドウェルサの風の魔力で突風を起こし、逸れないようにする
突風だけで誘導が難しそうであれば霹靂の剣陰を使用しコースに戻す。
あら、怒らせてしまったようですわね。前方に移動しますわ。
蹴りによって魔獣が怒り、自分を狙って来たら魔獣の前方に移動
浮島に向かい、自分を追わせることで魔獣を誘導する
ほら、こちらですわ。 あんまり遅いと置いていきましてよ?
ベル・プリンシパル
大型の魔獣狩り…これぞ勇士の花形だね!
自慢の腰翼で大空を飛んで【空中戦】をしかけるよ
一流の勇士になるためにも、そして先輩勇士たちに良いところを見せるためにも、気合を入れて頑張るぞ!
とはいえ、こうも雲が厚いと狙いが定めにくいや
魔獣も俊敏なようだし、雲に紛れての奇襲が危険だ
よし、囮作戦でいこう!
遠くに向かって発射した光球から、魔獣を自動追尾する魔力の矢を撒き散らすよ
こうすれば、俺じゃなくて攻撃が飛んできた光球の方に反撃しようとして飛び出てくるはず
威力は抑えてるから致命傷にはならないはずだけど…へへ、鬱陶しいでしょ
繰り返しながら華麗な【空中機動】で雲に出たり入ったりして挑発し、浮遊島まで誘導するぞ!
ベル・プリンシパル(いつか空へ届いて・f33954)にとって、勇士とは誇り高く、輝かしい存在だった。
今まさに自分も勇士の1人として立ち会っている現実に感動を隠しきれずにいる。
「大型の魔獣狩り……これぞ勇士の花形だね!」
目前では、魔獣の注目を引いている勇士をアシストするよう、別の勇士が突撃をしかける……空の世界ならではの共闘が繰り広げられていた。
「今のところ順調のようですわね。このまま追いこみましてよ!」
浮遊島との距離を目視で確認し、ルビィ・フォルティス(空の国の家出娘・f33967)が気勢をあげる。
ルビィ自身、小柄で乗機も持たず、魔獣を追い立てるほどの圧力は出せないと自覚していた。ならばこそ、小回りを効かせることが出来る。
『GGGGYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAA!』
「あちらへお行きなさい!」
セラフィムビーストと並走するよう、死角に回りこんだルビィは伝家の宝刀・アドウェルサで疾風を起こし、島に誘導するコースへ押し戻す。
同じ年頃のルビィが果敢に挑む姿は、ベルのやる気をさらに燃え上がらせた。
「俺だって一流の勇士になるんだ、先輩勇士たちに良いところを見せるぞ!」
そう意気込んだものの、ベルは厚い雲で視界が悪いことが気になっていた。魔獣も空中での戦いには慣れている以上、雲に紛れて奇襲したり、逃げられてしまうかもしれない。
(「よし、それなら!」)
ベルは弓型の詠唱装置・アルテミスを番える……放たれたのは光の球。
《ファイアワークス》による無数の魔法の矢に、セラフィムビーストは厭うように距離をとろうとする。
「へへ、鬱陶しいでしょ!」
雲に隠れて退却しようとセラフィムビーストは試みるが、ルビィの《霹靂の剣陰》が炸裂し、魔獣は突風によって戦場へ強制送還。
それからも回りこんだ勇士や他の猟兵、ルビィによって逃走ルートは確保できず、魔獣は浮遊島上空へと追いこまれた。
『GGGGGGRRRRRRRR……AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
「あら、怒らせてしまったようですわね」
「けど誘導には成功したね!」
若かりしエンジェル2人の活躍も含めて、引きつける者、牽制する者、追いこむ者に猟兵がバランスよく立ち回ったことで、最寄りの浮島へ最速で到達することに成功。
あとは怒り心頭のセラフィムビーストを狩るのみ。
「よっしゃ! このまま酒のつまみになってもらうよ!」
「天使核はオレ様が頂いていくぜー!!」
怪気炎をあげた勇士たちも、このまま狩猟しようと総攻撃を開始する。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『セラフィムビースト』
|
POW : 天使核獣
【天使核のエネルギー】を使用する事で、【八翼】を生やした、自身の身長の3倍の【滅びの獣】に変身する。
SPD : セラフィムコメット
【天空に出現した『天使の輪』】から、戦場全体に「敵味方を識別する【燃え盛る隕石】」を放ち、ダメージと【消えない炎】の状態異常を与える。
WIZ : 獣の烙印
攻撃が命中した対象に【獣化をもたらす烙印】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【烙印の侵食】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:カツハシ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
●魔獣ハンティング!
『FFUUUUUUUU,FFFUUUUUUUUUU
……!!』
誘導したセラフィムビーストはすっかり頭に血がのぼっている。
浮島に足を降ろすと、極太の尻尾を落ち着きなく振り回し、剥き出しのかぎ爪で地表を掻きむしった。
興奮しきった魔獣を前にしても、勇士にひるむ気配はなく……。
「こいつは活きがいい魔獣だぜ、今夜は美味い酒の肴にありつけそうだっ」「ここからが本番だ。気を抜くんじゃないぞ!」
返り討ちにしてやらんと、本腰を入れる勇士は武器を握り締める。
いよいよ、狩りの時間も佳境に差し掛かってきた。
あとで素材を採取することもあり、“焼失したり、消失しない”よう注意しつつ、猟兵も全力攻勢の構えをとる。
御園・桜花
「其れでは最前衛を務めさせていただきます」
ケータリングカー飛び出し最前線へ
「貴方の力で私はより強くなれますの…さあ、素敵なお肉になって下さいまし!」
UC「幻朧の徒花」使用
敵のUCでどんどん攻撃力増し又敵自身からも生命力吸収
接敵して桜鋼扇でばんばん敵を殴りつつ躱せそうな攻撃は第六感や見切りで躱しカウンター可能な攻撃はカウンターや盾受けからのシールドバッシュ合わせどんどん敵にダメージを積み重ねる
「さあ!美味しいお肉になって下さいまし!さあ!さあ!」
止め近くになったら桜鋼扇広げ縁を斬擊武器として使用
頸動脈等狙い血抜き兼ねる
「料理人としての血が滾ります…」
蛮族のように雄々しく鎮魂歌歌いつつ次の獲物へ
マキナ・エクス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎
ははは!いやはや機動力にまでは頭が回っていなかったな!今度追加でロケットエンジンでも取り付けようか?
帆船である意味があるのかって?ロマンだよ。
それじゃあさっそく魔獣狩りと行こうか!
そういえば私の武器は何かと毒を流したり呪詛を込めたりと、食肉狩りには向いてないねえ…
それじゃあUC発動。スパ○タ兵たちを召喚して人手を補充するとしよう。
私も【戦闘知識】や【情報収集】で相手の動きを見ながら、魔術糸で【捕縛】して動き妨害しながら、二丁拳銃で【貫通攻撃】【二回攻撃】【零距離射撃】で攻撃しよう。
いやはや、ここまで大きいと実に食べ応えがありそうだねえ。
中破する大型戦列帆船を安全圏に待機させ、マキナは勇士達に合流を果たした。
「ははは! いやはや機動力にまでは頭が回っていなかったな! 今度追加でロケットエンジンでも取り付けようか?」
帆船である必要はあるのか? ロマンとはそういうものだよ諸君。
同じように愛車を安全圏に潜ませ、生き生きとする桜花が茂みから飛びだしてくる。
「其れでは最前衛を務めさせていただきます!」
未知なる食材に彼女の興味は尽きない。
カツサンド? ハンバーグ? それとも、ミートオムレツ?
正解は後ほど!
興奮するセラフィムビーストめがけ、すでに勇士達の攻撃は始まっていた。
彼らの隙間を駆け抜けて桜花はユーベルコードを発動。
「貴方の力で私はより強くなれますの……さあ、素敵なお肉になって下さいまし!」
桜吹雪に包まれていく桜花は、魔獣の繰り出す隕石めがけて、自ら飛びこんだ。桜鋼扇で直撃を避けつつ負傷を受ける彼女だが、次第に降り注ぐ隕石を鋼扇で粉砕し始めたではないか。
「ほほう、ああいった戦い方もあるのだね。……そういえば私の武器、毒とか呪詛とか、食肉狩りには向いていないねえ……」
ならば、頼れる闘士達にこの場は任せよう。……マキナが召喚したのは古代の重装歩兵団。
「さあ、相手は我々を掃滅せんと怒り心頭だよ。常に頭上を注意するようにね!」
自らの兵隊を指揮しながら、マキナは魔術糸【アリアドネ】を指に通し、魔獣の翼を絡めとると古代兵達が一斉に貫いた。
『GGGGGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
深々と突き刺さる槍の数々に、耳をつんざくような悲鳴が響く。
前脚に烙印を浮かべ、かぎ爪を振り回して闘士を薙ぎ払っている中。
「お会計もきっちり済ませて下さいまし!」
消耗させられた分はきっちり取り返す……鋼鉄扇でズシンと重い一撃を叩きこみ、桜花の打ち身はみるみるうちに治まっていく。
「その毛皮、いただくとするよ!」
深く体勢の沈んだ一瞬を勇士達も見逃すことなく、セラフィムビーストのたてがみは、チェーンソー剣で無惨に斬り裂かれていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ベル・プリンシパル
ルビィ(f33967)と一緒に
よーし、ここからが大詰めだね
先輩勇士たちにも後れは取らないってところ、見せてあげるよ
ねっ、ルビィ!
自分の翼とゲイルブーツの風の魔力で飛翔して、隕石を避けながら高速の【空中機動】
ルビィと魔獣を挟むように位置取りをするよ
巨大化して強くなったみたいだけど…むしろ的が大きくなって好都合ってものさ!
ルビィが作ってくれた隙に合わせて仕上げだ!
彼女が接近しやすくなるように、バインドダートを魔獣に当てて動きを封じ、巨大化と隕石、消えない炎を止めて援護をするよ
攻撃の間合いにルビィが入ったら、追加で魔獣にバインドダートを当てて封じ込めを強化
最後の抵抗もさせないからね!
ルビィ・フォルティス
ベル様(f33954)と一緒に
当然ですわ。
先達にも、他の世界の勇士にも、魔獣にも、決して遅れは取りませんことよ。
わたくしたちの技、見せて差し上げましょう。ベル様?
ベル様と魔獣を挟むようにして、自前の翼による飛翔で飛び回り攪乱
降り注ぐ隕石をアドウェルサと天使靴シューズの蹴りで起こす風で吹き飛ばして防ぎつつ、深追いしない程度にセラフィムビーストを攻撃してベル様が敵の動きを封じやすいように敵の意識をこちらに引き付ける
ベル様が敵の動きを封じたら天使靴シューズによる空中ステップで加速し一息に敵に接近
薔薇の剣戟による四連撃で必要以上の傷をつけることなく仕留める
翔剣士に伝わる剣技の極み、ご覧あそばせ!
「よーし、ここからが大詰めだね。先輩勇士たちにも後れは取らないってところ、見せてあげるよ!」
道中で意気投合したようで、ベルが「ねっ、ルビィ!」と問えば「当然ですわ」とルビィは自信に満ちた返答を返す。
こうして戦友と巡り会うことも、空の世界を旅する勇士でも何度あることだろうか。
そして、若き勇士達の戦いもクライマックスを迎えようとしている。
「先達にも、他の世界の勇士にも、魔獣にも、決して遅れは取りませんことよ。……わたくしたちの技、見せて差し上げましょう。ベル様?」
お互いに頷き返し、魔獣を挟撃するようにベルとルビィは滑空し、すばやく間合いを詰めていく。
風の魔力で気流をつくり、自らの翼で風の流れを味方につける若きエンジェル達は、怒り狂う魔獣にとって目障りこの上なかったらしい。
『WWWOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAAAA!!』
「うふふ、そのような大味の攻撃ではわたくしを捉えることは出来ませんわよ!」
ルビィは軽やかに宙を舞い、魔獣の注意を引きつけた。
空中を蹴って飛来する隕石の隙間を掻い潜り、被弾しそうなものはアドウェルサの疾風で軌道を逸らす。
魔獣にとっては羽虫に集られているような気分だろう……ついに《天使核》を起動させた。
「“八翼”だ! 咆吼で吹っ飛ばされないよう注意しろ!!」
もはや“巨獣”と言ってもいいほどのサイズに、勇士の一人が警戒するよう呼びかけ、他の勇士達も距離を取り始める。
「むしろ的が大きくなって好都合ってものさ! 見てろよぉ……!」
番えた魔力の矢をベルが放つと、硬く引き締まった左肩めがけて魔力杭に変形し刺し穿った。
巨大化した魔獣は急速にしぼんでいき、守りに入っていた勇士らは再び攻勢に転じる。
「もう少し弱らせないと、かな?」
「暴れるだけ無駄というものですのに。ベル様、続けましょう!」
まだまだ暴れ足りないらしい魔獣めがけ、ベルとルビィは両翼を広げ飛び立つ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
レーヴァ・アークルージュ
【MJA】
さて、セラフィムビーストをここまで追い詰められたか…
純粋魔術でやり合うと相手のくり出すUCが厄介だね
ここは戦闘魔術で戦うとしますか
そう呟くと同時、虚空から八体の翼や飛行手段を有する異能者が現れる
それは創世の業火を身に纏った、善なる歴史を辿った私のジェネシス・エイト 今回は全員が飛行手段を有した歴史のジェネシス・エイトを呼び出したよ
そう言うと同時、天使核を解析した科学者のジェネシス・エイトが敵のUCを無力化する装置を起動
そこにオブリビオン・フォーミュラ級に強化された私と他の7人で一気に攻めていくよ!
九重・白亜
【MJA】
無事、迎撃ポイントに追い込めましたか。焦がさず、消滅させず、ですよね?では注文通りに!
天使核の力でデカブツになったか。増えた翼は……可食部になるのか?念のために増えた部分にだけ注視しよう。高く飛び上がって肩へ、そこから至近距離でUCを撃ち込む!
これだけデカくなれば、肉もその分増えるな。調理が楽しみだ。 あくまで破壊するのは増えた翼にだけ。それ以外はアークルージュ様にお任せします。よいグリルを。
「無事、迎撃ポイントに追い込めましたか。焦がさず、消滅させず、ですよね? ……では、注文通りに!」
巨大化を封じられ、中途半端なサイズになったセラフィムビーストの八翼に白亜は注目する。
ユーベルコードは埒外より来たる力。肉体に新たな部位を生やす、というモノは他にもある……これもそういった類いだろう。
『GGGYY、YYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』
肉片ごと削ぎ落とす荒技で拘束を外し、小さな山の如き体躯を見せる魔獣が中空へ飛翔する。
「純粋魔術でやり合うと相手のくり出すユーベルコードが厄介だね、ここは戦闘魔術で戦うとしますか」
レーヴァが呟くと、虚空から八体の異能者が姿を見せた。
創世の業火を纏った者達は、レーヴァの号令を受けて飛翔し、セラフィムビーストを一斉に追い立てる。
「みんな、一気に攻めていくよ!」
『GGGUUU、UUUOOOOOOOOOOOOO!!?』
うねる大角に亀裂を走らせる猛攻に、弱った魔獣は墜落を始めた。
落下していく魔獣めがけ、上空の勇士達も支援砲火を浴びせ、
「その翼、破壊させて頂きます……調理が楽しみだ」
落下してくる魔獣に白亜は飛びつくと《破壊魔術:破砕》を発動。
メモ用紙を投げ捨ててから飛び降り、魔獣は爆風で地面に叩きつけられ、ズシンと激しい振動が浮遊島を揺らす。
●
肩で息をする魔獣めがけ、上機嫌な桜花が踏みこんだ。
「さあ! 美味しいお肉になって下さいまし! さあ!さあ!」
たてがみの削がれた太い首めがけ、扇の縁を滑らせ、生きたまま血抜きを始める。
だが、まだ抵抗しようと前脚を振り上げる瞬間を、ルビィは見逃さなかった。
「翔剣士に伝わる剣技の極み、ご覧あそばせ!」
薔薇の花弁が風にひらり。
華麗な4連撃が決まり、獰猛な魔獣はこの場で力尽きた。
「よぉーし、狩猟完了だぁ!」
「ささっとバラしちまうとしますかっ!」
お待ちかねの剥ぎ取りタイムに、疲れを忘れたかのように勇士達が解体作業に入る。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 日常
『勇士達の酒盛り』
|
POW : 沢山飲んで沢山食べる
SPD : 宴会芸で盛り上げる
WIZ : 自慢の料理やドリンクを振る舞う
イラスト:十姉妹
|
●勇士の特権?
「お疲れさん。アンタ、いい射撃センスしてるじゃないのさぁ!」
「お前さんが注目を引いてくれたから、ラクな仕事だったよ。がははっ!!」
船上となった浮遊島には、仕事終わりに健闘を讃え合う勇士達の姿があった。
ともに死線を潜り抜けたのだ。
勝利を分かち合うには充分すぎる理由だろう……その命運を、猟兵に救われたとは誰一人気付いていない。
「みんなー、準備できたよぅ!」
大型飛行船も島に着岸して素材を積み終わると、木製の簡易テーブルや篝火が代わりに用意されていた。
「エールもチーズもたっぷりあるからね! 今日の魔獣の肝はぷりっぷりで、お酒が進みそうだぞぅ? 尻尾も肉厚でジューシーだ、俺っちも料理しがいがあるってモンさ! ……あ、ヤングな子達には果実ジュースがあるからね!」
この操縦士、料理の腕はなかなかのものらしく、勇士達も大人しく待っている。
操縦士に食材を分けて欲しいと頼めば、彼は喜んで分けてくれるだろう。
気付けば、空の世界も茜色に染まりはじめている。
今日の夕食は、とれたての空のごちそう。
さあ、遠慮なく頂くとしよう!
マキナ・エクス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎
【POW】
いやはや、なかなか楽しい狩りだったね。こういうのもたまには悪くないね。
さて、お楽しみの時間だ。魔獣を食べる機会なんてしょっちゅうあるもんじゃないからね、堪能させていただこう♪
そこの尻尾肉の料理をいただけるかな?
いやはや、非常に肉々しいというか食べ応えがありそうだね。
あ、そこの肝もおいしそうだね一ついただけるかい?
ではではいざ実食♪
んん♪これはおいしいね、ここのシェフはいい腕してるね。
お酒もいただこうかな、これはお酒が進みそうだ。
(しばらくして…)ウへへへへ…♪ちょっと飲みすぎたかも~(ふにゃふにゃ)
「いやはや、なかなか楽しい狩りだったね。こういうのもたまには悪くないね」
マキナの綴る“物語”の1ページに、空の物語は無事に納められそうだ。
空飛ぶ船に集う、勇気ある戦士達の物語。
だがそれとは別に、私的な予定もしっかり組み込んでいる。
「魔獣を食べる機会なんてしょっちゅうあるもんじゃないからね、堪能させていただこう♪」
芳ばしく焼けた肉に混じった、臭み消しのハーブの香り。
ごちそうの匂いにマキナは軽い足取りで料理を取りに向かう。
木製の皿に盛られた料理からは熱々の湯気が立ち上り、キンキンに冷えたジョッキも汗をかいてテーブルを濡らしている。
早速マキナも皿を手に取った。
「そこの尻尾肉の料理を頂けるかな? あ、そこの肝もおいしそうだね。ひとつ頂けるかい?」
気付くとマキナの皿には肉の山がひとつ。
ふと端に目をやると、深い紫色のソースがあった。
「それはカシェスベリーのソースさ。塩コショウの利いたコロコロステーキと相性バツグンだよ!」
好奇心に後押しされて、カシェスベリーのソースも少しもらって……いざ実食!
「んん♪ これはおいしいね、肉の脂っこさをカシェスベリーの爽やかな甘酸っぱさが中和してくれる……ここのシェフはいい腕をしてるね」
クセのある肝の風味を堪能しながら、マキナはジョッキも口を運ぶ。
“狩猟メシ”の取材は充分な成果があげられそうだ。
……数分後、うっとりしながら突っ伏すマキナの姿が目撃されたとかなんとか。
大成功
🔵🔵🔵
御園・桜花
「うふふ、やっとうちの子の本領発揮です」
UC「ノームの召喚」使用
狩った肉をブロックで貰い受け車内で調理
ノームは調理補助と料理配布
時間差でどんどん出す
ブロック肉良く酒で洗ってから
①すり下ろし大蒜と塩胡椒刷り込みビニールにいれ1時間
ビニール袋ごと弱火で30分茹でロースト魔獣肉
②薄切りにしてすり下ろし大蒜と山葵醤油に15分程漬込み
薄切肉の間にチーズと紫蘇挟みカツレツ
③大蒜すりこみミンチ肉
味噌玉葱卵牛乳塩胡椒加え半分はハンバーグ半分はミートボール
ハンバーグは焼いてケチャップとソースかけ目玉焼きのせ
ミートボールはブラウンシチュー
根菜と一緒に煮る
「沢山作れて満足です。さあ、他の方の料理もいただきましょう」
魔獣のブロック肉を手にしながら、桜花は“待ってました!”と上機嫌にキッチンカーへ戻ってきた。
「うふふ、やっとうちの子の“本領発揮”です♪」
調理補助と給仕のお手伝いに陽気なノーム達を召喚して、レッツクッキング!
まずは新鮮なブロック肉を切り分け、調味酒でささっと洗う。
「そして、すり下ろしたニンニクと塩コショウをすり込んで、味を染みこませましょう……鮮度がいいから赤身も鮮やかですね」
袋詰めした“それ”はあとで仕上げるとして……今度は薄く切った肉を、すり下ろニンニクとワサビ醤油に漬け込む。
「そちらは挽き肉の用意と野菜の切り分けはできましたか?」
桜花の問いにノーム達は頭上に掲げてみせた。
大きめに切った根菜、刻みタマネギもバッチリ!
「ではミンチ肉の半分はミートボールにして、もう半分はハンバーグにしてくださいね」
ノームは味噌玉とタマネギ、卵に牛乳、塩コショウを混ぜ合わせて、まんまるミートボールと楕円に整えたハンバーグに成形していく。
戦場に出ていたピンクの乗り物で料理をしている気配に、周りの勇士達も興味津々に覗きこんでいた。
「最初はブラウンシチューと目玉焼きハンバーグです、どうぞ召し上がれ♪」
「おお、食堂で出る料理みたいだ! さっそく頂くとするぜ!」
できた料理をノームに持っていくよう言い付けて、桜花は残る食材の仕上げにとりかかる。
「袋詰めのお肉は弱火で茹でて、薄切り肉にはチーズと紫蘇を挟んで……」
さらに薄切り肉は卵液とパン粉をまぶして、こんがりキツネ色に揚げれば……。
「魔獣肉のカツレツ、完成です! カラッと揚がってサクサクですねっ」
渾身の出来栄えに破顔する桜花は最後の一品……じっくり熱を通していた袋の肉を鍋から上げた。
しっかりと蒸しあがった肉もスライスすれば、“ローストビースト”の完成。
あとはノーム達に運んでもらえばいいだけ……できた料理は勇士達にも大好評だ。
「沢山作れて満足です。さあ、他の方の料理も頂きましょう」
満足げに背中を伸ばし、桜花も食事の輪に加わっていく。
大成功
🔵🔵🔵
九重・白亜
【MJA】
これほど新鮮であれば、どのように調理してもよさそうですね。
キメラの肉ということですので、繊維はかなり硬いでしょう。そう尻尾です。こちらをオレがいた世界風の料理にします。 醤油、とき卵……そこに一口サイズに捌いた新鮮な尻尾を入れます。油を煮た鍋を用意してください。伝統料理(大嘘)から揚げを作ります。
衣に包むことで、サクっとした触感と肉独特のジューシーさを同時に味わえます。この中にチーズを入れたり、ソースをかけたりするのもアリですよ。
あ、飲み物はジュースで。
こうして、様々なものに出会えた縁に感謝を。お互い楽しみましょう。
レーヴァ・アークルージュ
【MJA】
加熱全般は得意、そして料理の工程の内七割以上は過熱に由来するモノ
つまり、料理は得意なんだよ。里の皆からは世継ぎの為にと料理を仕込まれていたんだよねぇ
エールはまだ里の皆が飲ませてくれなかったけど……代わりに、これを振舞われたなぁ、肉のエール煮込み。
しっかりと煮込んでアルコールは完全に飛ぶから未成年でも食べられるけど、代わりにエールの風味や苦みはほんのり肉に残って独特の味を出すんだよねぇ
肉の方は肝……アース系世界ではレバーって言うらしいけど、これは香草と炒めればレバニラ風味に
チーズはひき肉にした尻尾肉を練ってハンバーグにし、その上に乗せてチーズハンバーグにするよ
レーヴァと白亜も“条件付き”でキッチンスペースを借りることになった。
その理由は……。
「優秀な戦士といえど、未成年に酒を渡した……と噂が立てば、乗船させた操縦士の彼が罰を受けます。当初は断った彼の立場も理解してあげてくださいね?」
“それはそれ、これはこれ”だとお目付役の堅物そうな勇士に、レーヴァは頬をかく。
「あはは……実家の味を再現できるかなーって。お兄さん監視の下、ってかなり譲歩してもらった条件なことは解るから。ちゃちゃっと料理しちゃうね!」
気を取り直して、レーヴァは鍋に注いだエールに魔獣肉を沈めていく。
「これほど新鮮であれば、どのように調理してもよさそうですね」
白亜が触れてみると肉の繊維質は固め、ちょうど体格のよい牛くらいはありそうだ。
その魔獣の尾肉に片栗粉をまぶし、醤油と溶き卵にくぐらせて、油鍋にサッと落とせばジューッと衣の揚がる小気味よい音が溢れてくる。
「なんですか、この料理は?」
「故郷の伝統料理、唐揚げでございます。酒の肴にちょうどいいものですよ」
伝統料理というのは嘘なのだが。馴染み深い料理には違いない。
揚げている間に白亜はチーズや特製ソースを用意して、皿いっぱいの“魔獣の唐揚げ”ができあがり!
レーヴァは監視役の勇士に煮汁の味見をしてもらい、
「……確かに、アルコール特有の焼けるような喉越しはありませんね」
「しっかり煮込めばアルコールを完全に飛ばせるの。これなら大丈夫だよね?」
「ええ。問題なしと申告しておきます……ただ、よそでは作らないことをオススメしますよ」
最後に“釘を刺し”てから勇士は空きビンを回収して立ち去った。
レーヴァと白亜は完成した料理を手にテーブルへ。
“ビーストの唐揚げ”に“魔獣のエール煮込み”、“魔獣の肝の香草炒め”“尻尾肉のチーズハンバーグ”など、大変ボリューミーな内容となった。
「こうして、様々なものに出会えた縁に感謝を。お互い楽しみましょう」
「うんっ! 今日はお疲れ様、カンパーイ!」
甘酸っぱい果物ジュースを手に、二人はお互いに作った料理を口に運ぶ。
「エール煮込み、でございますか。独特な味わいがありますね」
「エールの風味や苦みが染みこんでるからね、けどアルコールは火にかけると熱で飛ぶから安心してね! ……んー! 白亜の作った唐揚げもすっごいサクサクで美味しいっ」
肉質がしっかりしているので唐揚げは歯ごたえもバッチリ!
大仕事をふたつもこなしたとあって、ペロリと平らげてしまうのも時間の問題のようだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ベル・プリンシパル
ルビィ(f33967)と一緒に
わぁ…!
大物なだけあって、量も多いし料理の種類もたくさん…!
ね、色々食べ比べてみようよ、ルビィ!
ふふふ、狩猟メシと言えば、まずは肉の串焼きだよね
こっちが塩コショウだけで味付けしたものでしょ、こっちはピリ辛ソースをつけたものに、トロトロのチーズをかけたもの!
すっごく食欲をそそる匂いに、我慢できずに一口…美味しい!
これぞ勇士の特権って感じだよねぇって、お肉に舌鼓を打って楽しむよ
ルビィが食べてるのは…へえぇ、お刺身!
お刺身っていうと魚のイメージだから、そういうのってすごく新鮮だなぁ
うん、すっごく興味ある!ね、一つ交換しようよ!
っと、そうだね。お互いの活躍を祈って…乾杯!
ルビィ・フォルティス
ベル様(f33954)と一緒に
できるだけ傷を付けずに倒した甲斐はありましたわね。
えぇ、全ては食べきれなさそうなのが残念ですけれど、目一杯料理を楽しませて頂きましょうか。
せっかくですし、新鮮なうちしか頂けないものを貰いましょうか。
セラフィムビーストの肝を刺身にしたものを貰ってくる
ピリ辛ソースにネギに生姜、薬味もたくさんありましたわ。
こればかりは屋敷では楽しめない贅沢ですわね。
酸味のある果実ジュースを飲みながらゆったりペースで刺身を口に運ぶ
ん、絶品……ですわね。
あらベル様、こちらにも興味がありまして?
もちろんかまいませんことよ。
そういえばすっかり忘れていましたわ。今後の空の旅の安泰を祈って、乾杯。
「わぁ……! 大物なだけあって、量も多いし料理の種類もたくさん……!」
食べ盛りのベルにとって、とれたて食材での食べ放題は嬉しいご褒美。
「ね、色々食べ比べてみようよ、ルビィ!」
「えぇ、全ては食べきれなさそうなのが残念ですけれど、目一杯料理を楽しませて頂きましょうか」
目移りするベルが転ばないよう、お姉さんぽく振る舞うルビィは後からついていくように料理を選びとっていく。
選んだ料理も二人の個性が見て取れるメニューだった。
「ふふふ、狩猟メシと言えば、まずは肉の串焼きだよね!」
ベルが選んだのは鉄串に刺して豪快に焼いた“ビーストの串焼き”、それも塩コショウにチリソース、チーズをかけたものも。
「んー……っ、もう無理! いただきます!! ハフ、ハム、んぐ……!」
席につくなり串焼きの誘惑に負けて、ベルはガブリとかぶりつく。
ジューシーな肉汁と塩コショウ、王道にして至高の組み合わせがベルの食欲をさらに焚きつける!
そんなベルの姿に「あらあら」とルビィは顔をほころばせた。
「慌てなくとも食事は逃げませんわよ、お味はいかがでして?」
「すっっっごく美味しい! 狩ってすぐに料理して、その場で食べられるなんて……これぞ“勇士の特権”って感じだよねぇ」
次から次へ、食事を口に運んでいたベルは、ルビィの食事にも目を向ける。
「気になります? これはセラフィムビーストの肝のお刺身ですわ。せっかくですし、新鮮なうちしか頂けないものを頂こうと思いましたの」
そのまま食べられる状態で生の肉を出すのは至難の業……飛行船の操縦士が知る秘伝の技が可能としているそう。
辛味の効いたタレにネギ、ショウガの薬味も添えて食べる、通好みの逸品である。
「へえぇ、お刺身! お刺身って言うと魚のイメージだから、すごく新鮮だなぁ」
「こればかりは屋敷では楽しめない贅沢ですわね……ん、絶品……ですわね」
臭みのない、口溶けのよい肉とフルーティーな酸味の果実ジュースの組み合わせもまた良し。
ゆったりと食事するルビィの手元をベルはじーっと見つめたまま。
なにが気になるのか、ルビィはすぐに合点がいった。
「あらベル様、こちらにも興味がありまして?」
「うん、すっごく興味ある! ね、1つ交換しようよ!」
ベルの皿に刺身が一枚、ルビィの皿に串焼きが1つ渡り、互いに選んだ美味を堪能しあう。
……心地よいひとときに流されるのもまた一興。
しかし、ルビィはハッとしてグラスに手を伸ばす。
「そういえばすっかり忘れていましたわ……ベル様、よろしいかしら?」
ルビィの意図に気付き、ベルも喜んでグラスをとった。
「今後の空の旅の安泰を祈って」
「お互いの活躍を祈って」
「「乾杯!」」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵