キノコ、爆弾、そしてお宝!?
●異変
アルダワ魔法学園、その地下に広がる大迷宮。既に探索し尽くされ、今では誰も通らなくなった一角で不思議な現象が起こっていた。
もこ、もこもこ、ピョコン!
石造りの迷宮に、突然とキノコが大量発生し始めたのだ!キノコは瞬く間に迷宮を埋め尽くし、そこをまるで森のようにしてしまう。
いったいどうしてこのようなことが起こったのだろうか?
●招集
「みんなー!また地下迷宮で事件だよっ!」
そういって猟兵達を招集したのは、ニーナ・ソーサリー(魔法学園のキマイラ少女・f05920)、グリモア猟兵でもある魔法学園生徒だ。
「えっとね、迷宮を探索している生徒を隠れて襲おうとしている災魔がいるみたいなんだよね。危ないから誰かが被害に会う前に退治してもらえないかな?」
自分の友達が襲われるかもしれないので、早急に対応してほしいとニーナは告げる。
「災魔が隠れているのは、予知によると第339迷宮になるんだけど、ちょっと不思議なことになっているんだよね」
不思議なこととは何かと聞く猟兵に、ニーナは説明する。そこは既に探索済みの迷宮のはずだが、過去のデータとは全く状況が異なっているとのことだ。
「キノコさんがいっぱい、いっぱいなんだよ~~!!」
どうやら迷宮内にキノコが大繁殖してしまっているらしい。地面も見えないほどということなので、過去の地図などは全く役に立たないだろう。様々なキノコで新たな迷路となっているそこをどうやって攻略するか、猟兵達の腕の見せ所だ。
「その先もどう変わっているかわかんないから、みんな注意して探索してね?」
ニーナはそういって猟兵達を送り出した。
夢幻
●マスターの夢幻です。
新たなフラグメントでの新たな冒険、お楽しみください。
第1章 冒険
『キノコの森で大冒険』
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POW : キノコの木を殴り壊せる,硬いキノコを折れる,キノコの木を登れる,
SPD : 火を起こせる,キノコで簡易小屋を組める,ソウハダケに競争で勝てる
WIZ : キノコの毒性を理解,方向感覚を失わない,キノコを調理可,図鑑を作成可,
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新堂・十真
元の地図がアテにならないほど様変わりした迷宮っつーのは力押しじゃやべーだろうな。
地道に調べたほうが良いだろ。
毒のあるキノコなんかいたら胞子にも注意したほうがいいだろうし……。
影の追跡者を出してキノコを調査、毒見させながら紙にマッピングしていくぜ。
追跡者なら味がおかしいキノコに遭遇しても毒にやられるこたぁないだろうし……。
調理可能なキノコが見つかったら兵糧になるだろうしな。
ああ、他の探索者に遭遇したら、俺の得た情報は共有してもいい。
使える目と手は多いほうが良いに決まってるからな。
ああ、それと出来ればキノコの調理は料理が得意な奴に任せたい。
旨いほうが良いに決まってるし。
イヴ・クロノサージュ
うわぁ、この迷宮以前の授業で来た事があるけれどキノコだからけで大変ね
得意分野:WIZ
能力判定:学習力、情報収集
過去の地図が役に立たないなら
私が作ってしまいましょうか
機械人形はテキパキとマッピング
キノコの種類は事前に調べており、持参しているノートに毒キノコや危険種は赤線でチェック
何か探索で困った猟兵がおれば
ヒントを差し上げてもいいですね。
急な奇襲に対抗する為
護衛のガーディアンも召喚しておきましょう
それにしてもフフ...
機械鎧兵の美しさは素晴らしいですね。
探索中はマイペースにのんびりと歩行している機械人形
お気に入りのユーベルコードと一緒にキノコだらけの森を楽しんでる模様です
キノコの迷宮に最初に入っていったのは、イヴ・クロノサージュ(花と自然を愛する機械人形・f02113)と新堂・十真(((#^ω^)やんのか?おっ?・f01832)だ。
「うわぁ。この迷宮、以前の授業で来た事があるけれど、その時は普通の迷宮だったんですよね。それが今はキノコだからけで大変ね。」
どうやらイヴは以前にこの迷宮へ来たことがあるようだ。しかし、迷宮の様子はすっかり変わってしまい、見渡す限りにキノコキノコキノコ。
「やっぱり地図はアテにならねえのか?」
「ええ、これだけ変わってしまうと過去の地図は役に立たないでしょうね。仕方がないので、新しく作ってしまいましょうか。」
「ああ、様変わりした迷宮っつーのは力押しじゃやべーだろうし、地道に調べたほうが良さそうだぜ。」
過去の地図が役にたたないことを確認し、新しく地図を作ることにした二人。十真は粗野な口調ではあるが、地道な調査を選ぶあたりなかなか慎重なようだ。
「マッピングするなら人手は多い方がいいですよね。魔導召喚――ディメンションリンク・ガーディアン!」
イヴは2体の機械人形を召喚し、片方は護衛に使いつつもう一体には探索させることでテキパキとマッピングを進めていく。
「おっし、じゃあ俺もっ、出ろっ! 影の追跡者!!」
十真は影の追跡者を出して調査することにしたようだ。早速近くにあった赤色と黄色のまだら模様のキノコを影の追跡者に食べさせてみる。
「こいつなら毒にやられるこたぁないだろうからな……うげぇ!」
確かに毒にやられることはない。しかし、五感を共有している以上、おかしな味のキノコを食べれば十真もそれを味わうことになってしまう。
「それは毒は無いけれど、食べられないキノコですよ?」
イヴはノートを見ながら十真に説明する。事前に調べて来たようで、そのノートには毒キノコや危険種が赤線でチェックを入れられている。
「マジで!? そうすると、どれが食べられるやつなんだ?」
イヴに食べられるキノコの見た目を教えてもらい、集めていく十真。もうまずいのはこりごりだ。集めておいて料理が得意な奴に任せることにしたようだ。
「それにしてもフフ...…機械鎧兵の美しさは素晴らしいですね♪」
イヴは十真に一通りキノコの種類を教えた後、のんびりと機械人形を歩かせながら探索している。彼女はお気に入りの機械人形と一緒の探索を楽しんでいるようだ。
そうして二人の探索によって、キノコの迷宮の1/3くらいのマッピングが完了したのだった。
成功
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ナミル・タグイール
キノコ迷宮、ふわふわで楽しそうデスにゃ!
金ピカなきのことか生えてたりしないかにゃあ。
ウロウロすると迷うから、なるべく真っ直ぐ突き進むにゃ!
「災魔どこにいるにゃー!」
邪魔な壁やキノコは【グラウンドクラッシャー】で壊すマスにゃ。爪ブンブンにゃ。
無理そうなら噛みついてみたり…色々試すにゃ。
キノコを斬りながら進めば目印になってきっと迷わないにゃ!
幻武・極
キ、キノコ、こんなにデカイキノコは初めて見るよ。
しかも、こんなに沢山あるとどこにオブリビエンが隠れていても分からないね。
まずは、この邪魔なキノコをどかすしかないね。
ゲームデバイスの万歩計モードをブンブン振り回すことでパワーチャージし羅刹旋風で巨大キノコを攻撃。
動かないキノコに攻撃が当たらなかったら、それは万歩計モードにパワーチャージをしたときにバテたんだね。
今度やるときはその後のことも考えてチャージしないとだね。
キノコの迷宮を進んでいった猟兵達、しかし、途中でキノコの壁によって進行を阻まれてしまった。マッピングをしていた者達によると、どうやらこの先に道が続いているようなのだが、大増殖したキノコが埋め尽くして道を塞いでしまっているらしい。
「ナミルに任せるのデスにゃ!」
そこで一番に手をあげたのはナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)だ。
「キノコなんかナミルの爪でぶっ壊すにゃー!」
爪をブンブン振り回して、グラウンドクラッシャーのユーベルコードでキノコを破壊する。装備しているたくさんの装飾品を鳴らしつつ、まっすぐ突き進んで道を作っていくナミル。
「災魔どこにいるにゃー! ……にゃ?」
調子よくキノコを壊していくナミルであったが、突如ガツン!という音と共に爪が弾かれる。目の前をよく見てみると、ゴツゴツした岩肌のような外見の巨大なキノコが道を塞いでいる。噛みついてみたりと色々試すものの、とても固いキノコなようで歯が立たない。
「ここはボクの出番だね。」
ゲームデバイスをブンブン振り回しながら出た来たのは、幻武・極(最高の武術?を追い求める羅刹・f00331)だ。
「こんなにデカイキノコは初めて見るよ。でもボクの武術なら……羅刹旋風!!」
ズドォオン!!と極の必殺のゲーム武術が巨大キノコに直撃、見事に道を塞ぐ邪魔者を粉砕した! ずっと武器を振り回してチャージしておいたことで、とてつもない威力を発揮したのだ。本来当てにくい技ではあるが、動かない目標相手であればそれは関係ない。
「やったね! でも、少し疲れちゃったかな。」
パワーチャージでバテてしまったと分析する極。今度からはその後のことも考えてやるようにしようと反省している。
「後はお願いできるかな?」
「ありがとデスにゃー! ナミルにまかせるのにゃ!」
残りはナミルに任せ、休憩することにした極。キノコでふさがっていた道もあと少しだったようで、しばらくすると猟兵達が通れる道が開通した。
成功
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ナーシャ・シャワーズ
ソウハダケ?知らん名前だな…
だが競争がどうのって話があるってことは動くのか?
しかもどうやらスピードに自信があるようだ。
…勝ったところで何があるんだか知らんがな。
トロフィーでもくれるのかい?
ま、さすがに菌類になめられてはたまらん。
勝負を挑んでくるっていうんなら格の違いを見せつけてやらんとな。
ちょいと事情があってフルパワーとはいかないが
スペースサーファーのスピードは宇宙でも有名だったんだ。
ただまっすぐ進むだけのレースじゃあるまい。
小回りの利かない暴れ馬だが…年端も行かない頃からの相棒だ。
そこはテクニックってやつでカバーするとしよう。
ナミルと極が作った通路を通り抜けた先で猟兵達が見た物は、なんと!走り回るキノコであった! どうやらソウハダケというキノコで競争を仕掛けてくるようだ。
「へえ、ソウハダケ?初めて聞く名前だな。でも、勝負を挑んでくるっていうんなら格の違いを見せつけてやらんとな。さすがに菌類になめられてはたまらんからね。」
そう言って宇宙バイクに乗ってソウハダケと勝負をはじめたのはナーシャ・シャワーズ(復活の宇宙海賊【スペースパイレーツ】・f00252)だ。
「なかなかスピードには自信があるようだが、こっちのスペースサーファーのスピードは宇宙でも有名だったんだぜ。ま、ちょいと事情があってフルパワーとはいかないがね。」
直線勝負ではナーシャに分があるようで、ナーシャの駆るスペースサーファーは全力疾走するソウハダケに先行して進んでいく。
しかし、コースは直線だけではない。たくさんのキノコによってスラローム状になった通路に差し掛かると、小回りの利くソウハダケが逆転した。
「チッ、この暴れ馬はちょっと小回りが利かないからね。でも、年端も行かない頃からの相棒だ。そこはテクニックってやつでカバーできるんだよ。」
ナーシャは巧みなドライビングテクニックを用いることで、キノコの上を跳ねるようにして進んでいく! キノコの上をショートカットして進んだナーシャは、すぐにソウハダケを追い越してそのままゴールとおぼしき場所にたどり着いた!
「勝ったところで何があるんだがと思っていたが、こいつはいいトロフィーじゃあないか!」
ソウハダケとのスピード勝負のゴール地点でナーシャが見た物は、キノコが途切れて通常の迷宮の石壁になっている通路だった。そう、猟兵達はキノコ迷宮を攻略したのだ!
成功
🔵🔵🔴
西園寺・メア
■心情
右を見てもキノコ、左を見てもキノコ、足の踏み場のないほどキノコ…もううんざりだわ
死霊蛇竜よ、やっておしまい
■調査
リザレクトオブリビオンで生み出した死霊蛇竜で整地して前線基地となるキャンプを作成
持ち込んだキノコ図鑑を利用して、新種や既存種か、有毒か無毒かを調査
暗黒騎士にはキノコ採取や毒見をさせる
「お嬢様ァァ…ご無体ですぞォぉ……(ばたり)」
「あら、このキノコは大当たりね」
■備考
お嬢様思考、行動
台詞アドリブ歓迎
「右を見てもキノコ、左を見てもキノコ、足の踏み場のないほどキノコ……もう、うんざりだったわ。」
そうキノコ迷宮の感想を漏らすのは西園寺・メア(ナイトメアメモリーズ・f06095)だ。ようやくキノコ迷宮は終わりまで来たのだと安心したところだが、その先を見て顔を曇らせる。
「今度は何なのかしら? 爆弾??」
メアが見つめる通路の先は地雷や時限爆弾など、様々な爆弾がトラップとして仕掛けられているのであった。
「もう、本当に嫌になるわね。いったん休憩にしましょうか。……出てきなさい!」
死霊術を使用して、騎士と蛇竜を呼び出したメア。そのまま蛇竜に周囲を整地させ始める。どうやらこの場所に前線基地となるキャンプを作ることにしたようだ。
「ほら、貴方もボケっとしていないで動きなさい。」
暗黒騎士にはちょうどいい大きさのキノコを持ってこさせ、即席のテーブルとイスを用意させる。さらにどこから取り出したのやら、暗黒騎士は紅茶を入れて主人に差し出すのだった。
「災魔はいったいどこにいるのかしらね?」
優雅に紅茶を飲みながら、まだまだ続く迷宮に対してそう呟くメアであった。
成功
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第2章 冒険
『ボムボムトラップ』
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POW : あえて攻撃を加える事によって誘爆させる、爆発する事自体は受け入れて全力で爆風を受け止める
SPD : 爆弾に触れぬ様慎重に部屋を通り抜ける、爆弾が起爆する前に全力疾走で部屋を抜ける
WIZ : 魔法や知恵を駆使し、爆弾を解除する、又は爆風を抑える為の策を講ずる。
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キノコ迷宮を攻略した猟兵達を待ち受けるのは、様々な爆弾の罠が待ち受ける危険地帯だ!
無策で突っ込めば爆弾の爆発を受けて大怪我をしてしまうだろう。しかし、猟兵達には素晴らしい力や速さ、そして知恵があるはずだ。キノコ迷宮を攻略できたのだから、この危険地帯もきっと突破できるはずだ。
猟兵達はメアの作った前線キャンプで一休憩した後、各々の作戦で爆弾地帯へと挑んでいくのであった。
マティス・ジュブワ
爆弾トラップだと?!
ならば、漢探知だ……いや、バカを見る目は辞めてくれ
別の迷宮でも非常にコレは有効だったんだぞ?
ま、見てろって
そう言って、エレクトロレギオンを召喚
召喚したレギオン達に漢探知を敢行させる
他のメンバーを巻き込まないように慎重に
そうしてレギオンが爆発させた場所を悠々を進んでいく
多分最後に、起爆しそこなった不発弾踏みつけて爆発するおまけとか、来そうな気がする
ナミル・タグイール
キャンプありがたいにゃ!ゆっくり休めたし次も頑張るにゃ!
キノコの次は爆弾デスかにゃ。やっぱり迷宮って色々あって楽しいにゃ!
・作戦
POWのゴリ押し戦法 困ったら破壊デスにゃ!
怪しい場所に斧を投げて誘爆させるにゃ。
投げたらすぐ【ミダスの手】を発動して、爆発が落ち着くまで無敵モードになるにゃ。
金ぴかにゃ!
でも痛いには痛いにゃ…。体力が続く限りはこの繰り返しで安全確保して進むマスにゃ。
近くに他の人がいたら誘爆させるのは中止
巻き込んで怒られたくないデスにゃ…。
その時は私を盾として使ってもらえないか提案。
黄金の盾デスにゃ!
「キャンプありがたいにゃ! ゆっくり休めたし次も頑張るにゃ!」
ナミルはキャンプを用意してくれたメアに感謝を告げててから、爆弾地帯へと駆け出していく。
「キノコの次は爆弾デスかにゃ。困ったら破壊デスにゃ!」
ナミルの思考は単純だ。詰まったらとりあえず破壊してしまえばいい。そうして斧を投げて仕掛けを誘爆させ始めるナミル。しかし、斧1つではなかなか進まない。
「誘爆……漢探知するというならもっといい方法がある。別の迷宮でも非常にコレは有効だったんだぞ? ま、俺に任せろって」
そう言ってマティス・ジュブワ(マッドエレメンタラー・f05853)は大量の機械兵器を召喚する。召喚したレギオン達を使って仕掛けを発動させることで無効化していくマティス。数が多いだけあって、その効率は段違いだ。
「おお、すごいデスにゃー!」
「はっはっは、まあ俺のレギオンを使えばこんなところか。……ん?」
自慢気なマティスだが、ちょっと足元の注意が疎かだったようで、何かを踏んづけた感触と共にカチッ!という音がする。それを見てみると、どうやら誘爆させ損ねたトラップが残っていたようだ。点滅してカウントダウンを始めるトラップ、爆発まであと数秒といったところか。
「危ないデスにゃー!!」
とっさにマティスを突き飛ばして身代わりになるナミル。おかげでマティスは無事だったが、ナミルは爆発の直撃を受けてしまった。
「おい、大丈夫か?」
爆発の煙で姿が見えないナミルを身を案じるマティスであったが、
「やっぱり迷宮って色々あって楽しいにゃ!」
煙の中から現れたナミルはピンピンしている。その上何やら姿が金ぴかに輝いている。この金ぴかが無傷の理由で、マティスを突き飛ばしてすぐにユーベルコード「ミダスの手」を使うことで全身を黄金へと変じさせ、爆発を無効化したのだ!
その後はナミルが時々盾になりつつ、マティスのレギオン達が効率的に仕掛けを発動させ無効化していくのだった。
成功
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新堂・十真
なっ……爆弾地帯?
せっかく迷路を抜けたのにこれかよ……。
……進む前に遠距離から地道にサイコキネシス使って
爆弾の作動しそうな仕掛けを探って進むか
間違って爆発しても、爆風の直撃は受けないだろうし……。
でも、暴発の危険性は無視できねーし
近くに居る奴には一応注意喚起してから実行するぜ。
同行者のほうが冴えた案が有るなら、そっちに乗っかった方が安全だろうしな。
いざ爆発が起こるとなったら、間に合う限りはサイコキネシスで爆風を抑え込んで
防御を試みてみるか……。
ロカロカ・ペルペンテュッティ
爆弾罠の危険地帯、ですか。ゾッとしませんね。
ダンジョンに住まう姿なき住人、精霊・地霊達に一番爆弾の数が少なく先へ進めるルートを訪ねてみるとしましょう。(技能:地形の利用、第六感)
爆弾の少ないルートのあたりが付いたなら、次は彼らの出番です。
ボクの身の内のUDCの因子を活性化し、標本番号042《群れし餓鬼玉》を呼び出します。
今のボクの力なら、ざっと70体ほどの《餓鬼玉》を呼び出す事が出来ます。彼らの力を借りて、爆弾の掃除と行きましょう。
彼らはおなかをすかせていますから、爆弾であろうと……恐怖など感じずにくらいついてくれます。
一気に誘爆して消耗などしないよう注意して事に当たります。
「せっかく迷路を抜けたのに爆弾地帯かよ……」
様々な爆弾トラップの仕掛けられた迷宮にうんざりとした様子の十真。きっとこの迷宮を作ったやつは相当性格が悪いに違いないと確信する。
「ええ、爆弾罠の危険地帯、ゾッとしませんね」
そんな十真に返事を返すのは体中に様々なタトゥーが刻まれたキマイラ、ロカロカ・ペルペンテュッティ(《標本集》・f00198)だ。
「あー、どうやって攻略していきゃいいんだ? 遠距離から地道にサイコキネシス使って爆弾の作動しそうな仕掛けを探って進むか?」
「闇雲に進んでもイマイチです。ちょっと待っていてくださいね?」
サイコキネシスによる力押しで行こうとする十真をロカロカが止める。その場で何か独り言を言い始めるロカロカに対して、十真は不審げな表情だ。
「あん? 何やってんだ??」
「ダンジョンに住む精霊・地霊達に一番爆弾の数が少なく先へ進めるルートを聞いていたんですよ。どうやらこっちへ進むのが良さそうですよ」
「へえ、そんなんがいんのか。おっけ、じゃあそっちから行こうぜ」
ロカロカの指差す方向へ進んでいく二人。しかし、いくら爆弾が少ない道といっても、それなりの数の爆弾トラップは存在する。
「まあ、完全にスルーってわけにはいかねえよな。……よっと」
十真は見つけた爆弾トラップをサイコキネシスで発動させていく。十分に距離を取れば、爆風による被害を受けずに無効化することは可能だ。
「ボクも手伝いますね。……今回はキミ達の出番だよ。蠢く手、貪る顎、奇怪なる姿の群体。《群れし餓鬼玉》」
調子よくトラップを無効化していく十真を見て、ロカロカは体内のUDCの因子を活性化させ、70体もの餓鬼玉を召喚する。そして十真と同じように自身は爆弾から距離をとったまま、餓鬼玉をぶつけることでトラップを発動させ無効化していく。
餓鬼玉はトラップで消滅してしまうが、元々トラップの少ない道だ。70体もいれば十分だろう。
二人の活躍により、爆弾トラップの迷宮も大分ゴールが近づいてきたようだ。
成功
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ナイア・アルハズラット
ふ~ん?まぁ、災魔退治も大事だけど?こんな不思議な状況なんだもの、もしかしたらお宝とか魔道具とかあるかもしれないし?
というわけで、迷路攻略ご苦労様。後から来たけど、ここからはお先に失礼するわね♪
《猟犬の歩法》で爆弾に触れず飛び越えて行くわ。
勿論、ジャンプだけで飛び越えるのは難しいでしょう、【空中戦】【槍投げ】を利用して、着地地点にあらかじめ武器の槍を投げて爆弾を誘爆させて排除し中継地点に、【投擲】【早業】でワイヤーフックを引っ掛けてスイングジャンプ、もしうっかり踏んだり時限爆弾があっても【逃げ足】でササッっと駆け抜けちゃいましょう!
こういうのは度胸と勢い!ビビったら負けなのよ。
ナーシャ・シャワーズ
おやおや、今度は地雷原か。
またスペースサーファーで突っ切るというのも手だが…
折角の歓迎だ。ゲームに付き合って進むとしようか。
こういったトラップを切り抜けるコツはまず観察することだ。
そうする事でパターンも多少は見えてくる。
反応する範囲、爆発した場合に影響のある範囲…
そこまで見切ったらあとは進むだけだ。
勿論、使えるものは何でも使うのが基本だ。
こんな状況ではワイヤーガンの立体的な機動もバカにできないもんさ。
私なら反射的に射出できるからな。いざってときは頼りになる。
ま、飛んでった先で爆発しちゃあたまらない。
それも含めて腕の見せ所、って奴かね。
これまでの猟兵達は爆弾トラップは全て発動させて攻略してきた。しかし、猟兵のやり方はそれだけではない。自身のスピードを生かし、爆弾を飛び越えて進む猟兵が二人いた。ナイア・アルハズラット(いずれ深淵に至る魔導書・f04959)とナーシャだ。
「迷路攻略ご苦労様。後から来たけど、ここからはお先に失礼するわね♪」
爆弾を誘爆させていた猟兵達を抜き去り、ナイアは猟犬の歩法による空中ジャンプを駆使して飛び跳ねていく。それだけでも十分なほどではあったが、ジャンプの中継点として投げた槍を使ったり、目にもとまらぬ早業でワイヤーフックを投擲してのスイングジャンプと、華麗に爆風を避けて進んでいく。様々な高い技量を持つナイアだからこそできる攻略法だ。
「スペースサーファーで突っ切るというのもいいんだが、やっぱりゲームには付き合ってやらないとね」
キノコの森でもソウハダケに付き合ってレースをしたナーシャはここでも迷宮を正攻法で攻略することに決めたようだ。
「こういったトラップを切り抜けるコツはまず観察することだ。そうする事でパターンも多少は見えてくる」
優れた技術を生かして進むナイアに対して、ナーシャは地形を見極めてルートを選択する。反応する範囲、爆発した場合に影響のある範囲……そこまで見切れば、自ずと進むべきルートは見えてくる。
「さあて、腕の見せ所だね!」
進むべきルートを見極めたといっても、爆弾トラップの上を越える以上、容易には進めない。ナーシャは神速の抜き打ちによりワイヤーガンを使っての立体的な機動でもって、爆弾地帯を進む。この動きを前提としてのルート選択であったようだ。
「私が一番乗りね♪」
最初に爆弾地帯を越えたのはナイアだ。ナーシャは確実に攻略するために観察した分、少し遅れて到着する。
「これでも大分速く進んだつもりだったんだけどね、なかなかやるじゃあないか」
まさか自分よりも速い猟兵がいるとはとナイアを称賛するナーシャ。
「ふふん。それほどでもあるかな♪ さあて、災魔退治も大事だけど、この先にお宝とか魔道具とかあるといいわね」
爆弾地帯を攻略した猟兵達、その先で何が待ち受けているのだろうか?
大成功
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第3章 ボス戦
『ミミックロボット』
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POW : トレジャーロボット
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【貨幣もしくは宝石】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : ゴーレムフォース
レベル×1体の、【額】に1と刻印された戦闘用【小型ゴーレム】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : フルスチームグラップル
【フルパワーでの掴みかかり】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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キノコの迷宮、爆弾地帯と迷宮を攻略してきた猟兵達は大きな部屋へとたどり着く。ここが迷宮の終点のようだ。
そこで猟兵達が目にしたのは、部屋の中央に鎮座する巨大な宝箱だ!
迷宮を攻略した報酬かとも思われるが、しかし、一つ忘れていることはないだろうか?グリモア猟兵のニーナからは迷宮に潜んで生徒を襲う災魔を倒してほしいと聞いているはずだ。しかし、まだ猟兵達は災魔に出合っていない。
ちなみに宝箱の奥を見ると、傘に魔方陣の描かれたキノコが胞子を吐き出していたり、小さなゴーレムが何か機械を作っているのが見える。おそらくこれらが迷宮の変化の原因だろう。戦闘力はなさそうなので、安全を確認した後に破壊してしまえばよい。少なくとも、まだ見ぬ災魔以上に気にする必要はなさそうだ。
さて、猟兵達よ。このあからさまに怪しい宝箱、どう対処する?
マティス・ジュブワ
おおっと、宝箱があるじゃねぇか
こいつは良い報酬が……と思ったが、まずは何か作ってるゴーレムをなんとかすべきかねぇ
宝箱に手を出すのは、それからでも遅くあるまい
宝箱を避けて、そろりそろりとゴーレム達へ近づいていく
どんな機械を作っているのかの興味津々
折角だから、奪い取ってやりゃいいか? 等と考えて……
毎度お馴染みレギオン達をゴーレムへ襲いかからせる
機械が組み上がって何が起こるかわかんねぇからな
まずは奪い取らせてもらうぜ
数体のレギオンでまずはゴーレム達を押さえつけ、無力化させて
機械を奪い取ってこさせる
なお、災魔の事は頭から完全に抜け落ちている模様
「宝箱とはいい報酬だが、まずは何か作ってるゴーレムをなんとかすべきかねぇ。宝箱に手を出すのは、それからでも遅くあるまい」
マティスは宝箱は放置して、奥のゴーレムへ対処することへしたようだ。無数の機械兵器を召喚しつつ、ゴーレムへと近づいて行くマティス。
「一体どんな機械を作っているんだ? 折角だから、奪い取ってやりゃいいか?」
ゴーレムの作る機械に興味津々のマティス。ゴーレムの方へ進むということは、必然宝箱の脇を通ることになる。ちょうど宝箱の横に来たあたりで、ゴーレムの作っているものが見えてきたが、まだまだ作りかけで脅威となることはなさそうだ。また、奪い取っても使えそうにない。
とはいえ念のためにと、マティスは機械兵器にゴーレムの破壊を命じる。戦闘力のないゴーレムは機械兵器によって簡単にただのスクラップにされてしまうのだった。
しかし、迷宮の奥底で災魔に対して無警戒というのはあまりにも拙かったのではないだろうか? 突如として宝箱が開いたかと思えば、鋭い爪を生やした腕がマティスを薙ぎ払った。その不意打ちの一撃はまともに入り、マティスは部屋の壁まで吹き飛ばされた。
そう、この宝箱こそが災魔であり、迷宮に潜み生徒を襲う元凶だったのだ。
苦戦
🔵🔴🔴
ジャコンジャコン、ガチャガチャガチャ!ジャキーン!
宝箱は変形し、その真の姿を現した! 迷宮に潜む災魔の正体は、宝箱への擬態を行うミミックロボットだったのだ!
凶悪な本性を現した災魔は、自慢の迷宮を踏破した邪魔者である猟兵達へと襲い掛かってくる!
猟兵達よ、元凶たる災魔を撃破し、迷宮に平和を取り戻すのだ!
ナミル・タグイール
「お宝にゃ!ナミルのものにゃー!」
災魔のことも忘れて一目散に宝箱を開けに行きたいにゃ!
強めに誰かに止められなければ、そのまま嬉しそうに無警戒で突撃
なにか言われたら不満そうにストップ
誰かと取り合いになったらなるべく譲りたくないにゃ。(攻撃はしない
お宝が貰えなかったらボスに激昂
真の姿を開放して呪詛を纏った更に巨大な獣人姿になるにゃ。
【黒風鎧装】も一緒につかって【漆黒の旋風】も纏うにゃ!
すべての攻撃に【呪詛】をいっぱいこめて怒りに任せて戦うにゃ!
金ピカはどこにゃ!どこに隠してるにゃあ!
ボスの体が金ピカだったら千切って代わりにいただくにゃ。
体で支払うにゃああ
・お宝大好きで欲望のまま暴走している感じ
「にゃにゃ!? お宝じゃ無かったにゃ!?」
宝箱へと突撃しようとしたナミルであったが、宝箱がマティスを吹き飛ばした後に変形を始めたのを見て、急ブレーキをかけて止まる。
「うー、ナミルのお宝がなくなっちゃったにゃ、もう許さないにゃ!!」
自分が手に入れるはずのお宝が無くなってしまったと激昂するナミル。いや、元々ナミルのものではないし、そもそもお宝も存在せずミミックロボットだったわけではあるが。
怒りのままに真の姿を開放したナミルは、さらに黒風鎧装を使用して漆黒の旋風を纏うことでその力を強化する。現れたのはミミックロボットにも匹敵する大きさの、呪詛を纏った巨大な獣人だ。
「金ピカはどこにゃ! どこに隠してるにゃあ!」
ナミルは怒りのままに爪を振るってミミックロボットを攻撃する。ミミックロボットも反撃しようとしているようだが、ナミルの攻撃に付与された超強力な呪詛によって行動が妨げられているようだ。
「にゃあああああ!!」
ナミルの攻撃は確実にミミックロボットを削っている。しかしミミックロボットもフロアボス級の災魔であり、その体力は膨大なもの。まだ、戦いは始まったばかりだ。
成功
🔵🔵🔴
イヴ・クロノサージュ
のんびり景色を楽しみながら、大きな迷宮に辿り着いた彼女
パワー勝負ならうちの機械鎧兵たちは負けませんよ!
得意分野:WIZ
能力判定:戦闘知識、属性攻撃、怪力
機械鎧兵武装《ブラスターアーム》を機械鎧兵に装着!
あの怪力であれは巨大宝箱といえど力押しでは互角以上でしょうっ!
あれ?凄い凄い―!?かなり押してます…!!
やっぱりうちの機械鎧兵は素晴らしいですね♪(キラキラ
アームの怪力で打撃!打撃!かなりの善戦をしていると思います!
あっ、でも…ちょっと不安が
わたし自身は戦闘苦手でして…誰か守って頂けないでしょうか…?
魔導巨兵はまだカスタマイズしてないので…。(絶望顔)
壁にはなると思うけども…
きゃぁぁああ――!?
「パワー勝負ならうちの機械鎧兵たちも負けませんよ! 魔導召喚!」
ナミルの奮戦を見て、イヴもディメンションリンク・ガーディアンで召喚した自慢の機械鎧兵をミミックロボットへと進軍させる。
「さあ、ブラスターアームを装備したその怪力、見せてあげるのです!」
オリジナルのカスタマイズを施された機械鎧兵は、ナミルの呪詛で動きの鈍っているミミックロボットに対し、アームでの連打を加えていく。
「凄い凄い―!? かなり押してます…!! やっぱりうちの機械鎧兵は素晴らしいですね♪」
目をキラキラとさせて機械鎧兵を褒めたたえるイヴ。しかし、ミミックロボットも強大な災魔だ。そのままでは終わらない。呪詛の効果が薄れたところで、凶悪なユーベルコードが機械鎧兵に襲い掛かる!!
フルスチームグラップル! ミミックロボットは全身の機構をフル稼働させて、巨大な両手で機械鎧兵を鷲掴みにして拘束する。その上、なんと機械鎧兵をイヴに向けて投げつけてきた!!
「えっ!? わたし自身は戦闘苦手ですのよ? きゃぁぁああ――!?」
飛んでくる機械鎧兵に対して絶望的な表情になるイヴだが、どうにか魔導巨兵を壁にして防ぐことには成功した。しかし、配下は二体とも大ダメージを受けて消滅していく。
「ああっ、わたしの機械鎧兵たち……」
機械鎧兵が倒されてしまったのは残念だが、攻撃と防御、十分に彼らは仕事を果たしただろう。
成功
🔵🔵🔴
ナーシャ・シャワーズ
大きい葛籠には碌なものが入っていないとは言うが
この世界でも同じだったか。
小型ゴーレムなんぞが出てきたところで嬉しくもなんともないねぇ。
ま、合体されたら面倒だ。
数字の小さい内に数を減らしておくに越したことはあるまい。
ここは手早く済ますに限る。
それで全部倒せればいいが流石にそうもいくまい。
強くなるとは言うが単純なスペックが上がるのか
それとも動きの質が良くなるのか…
わからんがまあ、数字の小さい内からよぉく見ておけば
何かしらの突破口は見えてくるだろう。
あとはやる事は変わらんね。
邪魔ものどもを突破し、本体に弾を撃ち込むだけだ。
天命座・アリカ
やっとついたよ最奥だ!終幕までには間に合った!
少し遅れて来てみれば!宝が暴れているじゃあないか!
強欲を罰する機械かい?欲望が人を滅ぼすと、なるほど確かによく言った!
だがしかし!易々妨げられないのだよ!天命座の行いは!
誰かさんの活躍で!雑踏は蹴散らされている!
集中できるさテカブツに!
エレクトロレギオン!
君の剛腕脅威だが!二本の腕では限りがあるさ!
対してこちらの数を見よ!八十と一の大演目!
掴めるのなら掴めばいいさ!その隙私は見逃さないよ!
薙ぎ払ってきたのなら?付かず離れず踊っていよう!
つまりはね、私だけじゃあないんだよ。
八十と一に+αさ、仲間を信じていればいい!
時間稼ぎと洒落こもう!【時間稼ぎ1】
「どうにか終幕までには間に合ったようだね!」
天命座・アリカ(自己矛盾のパラドクス・f01794)も少々先行する猟兵からは遅れたが、迷宮を越えミミックロボットとの激戦の地へとたどり着いた。
「なんと宝が暴れているじゃあないか! 強欲を罰する機械かい? 欲望が人を滅ぼすとは言うけれど、易々妨げられないのだよ! 天命座の行いは!」
暴れるミミックロボットを見てテンション高く声を上げるアリカ。その声を聞き、自分と対峙する猟兵が増えたことに気づいたミミックロボットは、側面のハッチを開け、大量の小型ゴーレムを発進させる。敵の数が増えるならば、手下を使って対処してやろうということなのだろう。
「大きい葛籠には碌なものが入っていないとは言うが、小型ゴーレムなんぞが出てきたところで嬉しくもなんともないねぇ」
うんざりとした声を上げるのはナーシャだ。
「しかも合体するタイプなのかい? なかなか面倒だね」
出現した額に1の数字を持つ小型ゴーレムは、所々で合体している。どうやら合体すると額の数字が増えるようだ。
「私に任せておきたまえ! キミが数で攻めるなら、こちらも数で対応するまで! 八十と一の大演目さ! エレクトロレギオン!」
小型ゴーレムに対して、その数倍の数の機械兵器を召喚するアリカ。しかし戦闘力は小型ゴーレムの方が上のようで、レギオン達ではなかなか小型ゴーレムを倒すに至らない。
「いい技だね! そのままもう少し耐えてもらえるかい?」
「オーケーだよ! 私には時間稼ぎだってお手のものさ!」
アリカは仲間を信じて時間稼ぎに徹することにする。その間にナーシャは小型ゴーレム達を観察する。動きのパターンはあるのか? 合体するとスペックはどう変わるのか?
「だいたいわかったよ。後は潰すだけだね!」
どうやらゴーレムは単純なプログラムで動いているようで、動きを見切れば後は簡単だ。ナーシャの神速の抜き打ちはゴーレム達を次々と貫いていく。
そうした二人の協力により、小型ゴーレム達が殲滅されるまでさほど時間はかからなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
マティス・ジュブワ
壁際までふっ飛ばされ、更にはその時に眼鏡が割れてしまった
半ば気絶しかかっていたが、他の猟兵が戦っている音に目を醒ます
いてて……って、マジ痛てぇ
あー、くそっ。パターンから行ってこういう可能性もあり得たっつーのに、ゴーレムに気を取られた俺のミス、ってとこか
しゃーない、援護して挽回していくとしよう
ふらふらと立ち上がる、眼鏡は懐から新しい物に交換
静かに、朗々と、壁際でミミックロボットに気取られぬよう詠唱を始める
それは身に纏う風の精霊の力を行使するユーベルコード
クー・ドゥ・ヴァン・シェーヌ:強風の鎖を意味するその言葉に違わず、ミミックロボットを風の鎖が縛り上げて自由を奪う
さぁ、皆さんやっちゃって下さいな
ナイア・アルハズラット
ちょっとぉ!なにこれ!お宝ゲットと思ったらミミックの類じゃないのこれぇ!
私のお宝返しなさいよ!!
はぁ~もうがっっかり!この鬱憤はコイツを倒して発散させれ貰うわ!
……と言っても、私じゃちょっと手に余っちゃいそうね。
じゃぁ、アシストに徹してましょうか。
手に持った槍で《盗賊の瞬撃》による高速戦闘を仕掛けるわ、ダメージ狙いではなく牽制。
他の猟兵が動きやすいように動きを邪魔してやるわ♪
小さいロボットを出すなら好都合、出した瞬間に私が壊してあげるわ。
新堂・十真
へっ、案の定……宝箱は罠かよ。
まあ分かりやすく旨い話は転がってない、ってな。
しかしさすがに強ぇな……出し惜しみしてる場合じゃないか
親父と似た技を使うのは面白くねーが……旋風抗雷撃だ。
相手がバケモンである以上小細工はなし……ぶん殴るのみ!
ナミルの呪詛が効いているうちに叩き込んで、できるだけダメージを与えていくか。
とはいえ……相手もフロアボス。
何もしないまま殴られてるって訳でもねーだろ。
……そういや俺のユーベルコード、地形破壊の効果があったな。
相手の足は車輪みたいだし、動けないうちに奴の足元を崩してみるか……。
ヤバそうな攻撃が飛んできそうなら深追いせず、距離を取って様子を見たほうが無難かな。
西園寺・メア
あれが元凶の災魔のようね
ならば、やることはひとつよ……
心情
キノコや爆弾でうんざりが溜まってる。げきおこ
真の姿を開放して能力を上げ、死霊術を行使
【踏破せよ、果ての果てまで!】
災魔と騎士団がぶつかり合う前に呪詛で騎士団を強化
より速く、より強く、より凶暴に狂わせる
最後の一騎まで突撃したことを見届けて「やったかしら?」とフラグを立てる
最初に不意打ちを喰らって気絶していたマティスだが、他の猟兵達の戦闘の音を聞き、どうやら意識を取り戻したようだ。
「いてて……って、マジ痛てぇ」
マティスはふらふらと立ち上がりながら、割れてしまった眼鏡を懐から出した新しい物に交換する。
「あー、くそっ。パターンから行ってこういう可能性もあり得たっつーのに。ゴーレムに気を取られた俺のミス、ってとこか。ま、しゃーないな。」
反省すべきところを反省した後は、気を切り替えて援護に回ることにしたマティス。ミミックロボットは最初で倒したと思っているのか、マティスのことは意に介さずに他の猟兵達と戦っている。警戒されていないことを生かし、マティスは挽回のための精霊術の詠唱を開始する。
一転してミミックロボットだが、ナイアの放つ盗賊の瞬撃による高速戦闘に翻弄されていた。
「速さには自信があってよ?」
ミミックロボットの攻撃はどちらかと言えば大振りだ。威力は凄まじいものの、小回りは効かない。それでは縦横無尽に動き回るナイアは捉えきれない。とはいえ、ナイアの攻撃も軽く、何度も命中はしているがミミックロボットの装甲に弾かれてしまっている。
(私じゃちょっと手に余っちゃいそうだからね。なら、アシストに徹してましょうか)
この状況はナイアの狙い通り、他の猟兵が動きやすいようにミミックロボットの牽制が目的だったのだ。
「お宝ゲットと思ったらミミックの類なんてホントがっかりなのよね! この鬱憤はあなたを倒して発散させて貰うからね!」
ナイアの何度目かの槍撃が当たったところで、うっとおしそうに大きくなぎ払うミミックロボットであったが、無理な体勢で攻撃したせいかバランスを崩してしまう。そう、待ち望んだ攻撃のチャンスが来た!
そこに合わせたのはメアだ。これまでの迷宮でのキノコや爆弾でうんざりが溜まってげきおこな彼女は、真の姿を開放しての大召喚から死霊の騎士団を突撃させる。
「蹂躙とはかくあるべき、血も、命も、悲鳴すらも飲み込みただ進むべし!踏破せよ、果ての果てまで!」
呼び出されるは幻夢騎士団長シェイプと配下のスケルトン騎兵達、メアはそれだけに飽き足らず、更に呪詛まで使って騎士団を強化する。
ズドドドドド!!!
さしものミミックロボットとはいえ、バランスを崩した所にこの突撃はたまらない。騎士たちの攻撃がミミックロボットの装甲を滅茶苦茶に破壊していく。
しかし、それでもまだミミックロボットは倒れない。無理矢理に上体を起こすと、召喚者であるメアへと向けて体を軋ませながら両手を広げて走り出す。先ほどイヴの機械鎧兵を倒したフルスチームグラップルの体勢だ。まともに喰らってしまえば、メアは重傷を免れないだろう。
だがここで、機を待っていたマティスが動く!
「風よ、叡智を秘めた我が守護精霊よ、御身のその力により眼前の存在の妨げとなり、その身を虚空へ縫い付けん事をここに願う」
朗々たる詠唱の元、マティスの発動したクー・ドゥ・ヴァン・シェーヌによって、風の精霊が放つ縛鎖がミミックロボットの動きを止める。
「さあ、やっちゃってください」
その言葉を受けて、十真がミミックロボットの正面に歩み寄る。
「親父と似た技を使うのは面白くねーが、この期に及んで出し惜しみしてる場合じゃねえからな」
色々と思うところはあるようだが、仲間の行動を無駄にはできない。気合を入れた十真の拳に電雷と暴風が纏わりつき、必殺の一撃の準備が整った。
「相手がバケモンである以上小細工はなし……ぶん殴るのみだ! いくぜ! これが俺のとっておきだ!!」
十真の放った旋風抗雷撃がミミックロボットに直撃する! 単純で重いその拳はミミックロボットを粉砕し、更には迷宮の床に大きなクレーターを刻みこんだ!!
迷宮に潜む脅威は猟兵達の力によって、遂に討伐されたのだ!
その後猟兵達は、キノコ迷宮の元凶であろう魔方陣付きのキノコを処分してから迷宮より帰還する。任務を果たした猟兵達を、笑顔のニーナを初めとして、たくさんの魔法学園の生徒が出迎える。
「みんなのおかげで安全に探索できるようになったよ! ありがとー!」
猟兵達は困難な迷宮を越え凶悪な災魔を倒し、アルダワ魔法学園の生徒たちの笑顔を護ったのだ。
大成功
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