デスゲームの洋館とタフでお馬鹿な悪魔たち!
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デビルキングワールド。荒野に立つ巨大な洋館の中。
三又の槍を持ち、赤い羽根を持つ少女――オブリビオンは頭を抱えていた。
「どうして、こうなったのです?」
しばらく前、オブリビオンは、悪魔十人を屋敷へ招待。
屋敷内に十人を閉じ込め、それぞれに武器を与え、殺し合いをさせるつもりだった。
ところが、オブリビオンから説明を聞いた悪魔たちは、
『殺し合いをさせるなんてまじぱねぇ!』
『殺し合いならたくさんでやったほうがいいよな! 俺、20人くらいダチ連れてきますっ』
『じゃあ、俺はもっと連れてくる!』
そういって、屋敷の扉を破壊し、友達を呼びに行ったのだ。
彼らはきっと友達悪魔を大量に連れ戻ってくるだろう。
「閉じ込めるのが難しい悪魔が、大量に来たら、デスゲームができません……」
オブリビオンは溜息をつき考え、
「とりあえず屋敷に入ってこられる前に、数を減らしましょう……屋敷の周囲に落とし穴を仕掛けましょうか。たくさんたくさんしかけないと……」
大量の悪魔たちを迎撃するため、罠の準備を始めるのだった。
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「今回はデビルキングワールドでのお仕事だよ!」
グリモアベース。ベッキー・ウッドは猟兵たちに説明を開始した。
「一体のオブリビオンが、十人の悪魔たちを洋館に閉じ込め、デスゲームを始めようとしたよ!」
閉鎖された館の中、最後の一人になるまで殺し合いをさせる、恐ろしい計画……だったのだが。
けれど、のりがよくタフで、しかもお馬鹿な悪魔たちは洋館をあっさり脱出。
せっかくのデスゲームならみんなでやるほうが楽しいぞ、と大量の友達を連れ洋館に戻ってこようとしている。
一方。後に引けなくなったオブリビオンは、館の周辺の荒野に、大量の落とし穴を設置。
罠で悪魔たちの数を減らして、デスゲームを続行しようとしているのだ。
悪魔たちはタフだが、万が一にも死なないとも限らないし、オブリビオンの企みを放置するわけにもいかない。
「だからみんな、洋館の中にいるオブリビオンを退治してほしいんだ!」
そのためにまず、『落とし穴が大量にある荒野を突破し、館に侵入しなければならない』。
荒野に仕掛けられている落とし穴は大量。かなり深く、這い上がりにくいよう穴の底にはねっちょねちょの油がたまっている。
また、穴は土や草で隠れされている。どこに仕掛けられたかを知るためには、地面を注意深く観察するなどしないといけないだろう。
「悪魔たちもみんなと同じく荒野を突破しようとしているわけだけど、あんまり大量の悪魔が洋館に侵入しちゃうと、洋館内でのデスゲームが大変。
だから『ここで、脱落者を増やして』ほしい」
全員を脱落させるのは無理だが、悪魔たちを騙して落とし穴に誘導したり、穴へ体を押したり、猟兵たちの知恵と工夫次第で、多くの悪魔を脱落させることができるだろう。
「罠を乗り越え、悪魔のみんなもぶちのめし、それからオブリビオンもやっつけちゃおう! みんながんばって!」
支倉みかん
支倉みかんです。
ご閲覧ありがとうございます。
閉鎖空間で行われる、恐るべきデスゲーム。
ですが、参加者がデビルキングワールドの悪魔たちだと……?
●第一章
この章での目的は、次の二点。
『落とし穴の仕掛けられた荒野を突破し、洋館に侵入する』
『猟兵と同じく荒野を突破しようとしている悪魔をできるだけ多く脱落させる』
ここで脱落者を増やせば、第二章での戦闘が有利になるでしょう。
方法は例えば、騙して落とし穴に突撃させたり、落とし穴へ体を押したり等など。
全員を脱落させることは無理ですが、皆さんの工夫次第で、脱落者を大量に増やすことはできます。
●悪魔たち
獣人型をした、けむくじゃらで筋肉質な悪魔たちです。
大量にいますし、タフです。
落とし穴に落ちても、少々の攻撃を食らっても、脱落・気絶はしますが、なかなか死にません。
基本的に、馬鹿です。
以上です。皆さんの個性を活かし依頼を成功に導いて下さい。
よろしくお願いします。
第1章 冒険
『イェーガー:インポッシブル』
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POW : 常人には不可能なパワーを使い侵入する
SPD : 常人には不可能なテクニックを用いて侵入する
WIZ : 常人には考え付かないプランで侵入する
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悪魔たちは広々とした荒野に集い、前方にそびえたつ洋館を見つめていた。
悪魔たちはいずれも、獣人めいた姿。筋肉質でかつ毛むくじゃらの体。バールや鉄パイプで武装している。
「みんなーデスゲームがやりたいかーっ」「おーっ」
悪魔たちは雄たけびとともに洋館めがけ突っ込んでいく。そして、一人の悪魔が,
ずぼっ。ひゅーすとん!
見事に落とし穴にはまる。
それを見た他の悪魔たちは「おもしれーっ」「まじぱねーっ」歓声をあげ走りだすのだった。
転移した猟兵たちは、少し離れた地点から、悪魔たちの背中を見ていた。
そして行動を開始する。落とし穴の荒野を突破するため。悪魔たちを落とし穴にはめ脱落させるため!
鬼鉄・マオ
大した事にはならなそうだし、デスゲームなど好きにさせておけばいいと思うのだが…雇い主の意向がその阻止である以上、そうも言ってられんな。
悪魔共は勝手に穴に落ちているな。まあいい。私は慎重に行かせてもらう。
(金属バットを振るい、ドン、と地面を【怪力】で強めに叩く)
これで落とし穴は先に崩れていくから、引っかからないという訳だな。続けていくぞ。
ドン!…ガラガラ。ドン!…ガラガラ。
………。
ええい、面倒臭い!時間の無駄だ!穴など纏めて吹き飛ばしてやる!
喰らえ、『重爆星壊撃』!(地面にUCを放つ。地形破壊で周囲の落とし穴を破壊し、ついでに悪魔も巻き込む)
…しまった。やりすぎたか。まあいい、先に進むとしよう。
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鬼鉄・マオは、楽しそうに突撃する悪魔たちを見、ため息。
「大したことにはならなさそうだし、好きにさせておけばいいと思うが……雇い主の意向がデスゲームの阻止である以上、そうも言ってられんな。……まあいい」
マオは黄金バット『無銘』を振り上げ、地を叩く。ドン! 激しい音
ガラガラ! 落とし穴を隠していた土が崩れ、穴が露わに。穴を迂回し進むマオ。
「引っかかる前に穴を見つける……知恵者だ!」「ぱねぇ!」
悪魔数人がマオへ歓声。
マオはその後も地面を叩き、穴を見つけ、進む。叩き、穴を見つけ、進む……。
地道な反復作業。先ほど歓声を上げた悪魔が、ぼそり。
「地味……」
マオはそんな声に惑わされず作業を続け、そして、
「ええい、面倒くさい!」
キレた。
退屈な作業などやってられぬと、バットの柄を握りなおす。
「穴など纏めて吹き飛ばしてやる! 喰らえっ!!」
オレンジのポニーテールを揺らし咆哮。そして大地へ【重爆星壊撃】!
轟音。震える荒野。「ぎゃーっ」悪魔たちの悲鳴。湧きあがる土煙。
マオの一撃は、地面を落とし穴ごと粉砕。地面に巨大なクレーターを作る。
周辺には悪魔たち多数がボロボロになり倒れている。マオの技が彼らを巻き込んだのだ。
「落とし穴を突破するために、他人を巻き込む――すげえ悪だ!」「リスペクト!」
再び興奮する悪魔らの声。
悪魔の数はいまだ多く、洋館への道のりも長い。マオは荒野を突き進む。手にバットをしっかりと持って。
大成功
🔵🔵🔵
柊・はとり(サポート)
※アドリブ連携歓迎、御自由に
また事件かよ…
俺は柊はとり
歩けば事件に遭遇する呪われた体質のせいで
殺された後も嫌々高校生探偵をやっている探偵ゾンビだ
謎解きは特技だが好きじゃない
この場に居合わせたのもきっと偶然だろうが
関わっちまった以上は解決に尽力する
性格は察しろ
ちなみにこいつ(剣)はコキュートス
人工知能程度の会話ができる
『事件ですね。解決しますか? 柊 はとり』
うるせえ
●冒険
情報収集を軸に探偵的な技能を使い
UCで攻略法や解決法を導き出すのが基本だ
こう見えて運動神経も悪くない
あまり人間離れした事はできないが
力任せで解決する事は力任せでもいけるぜ
人が死ぬのは慣れてるが嫌いだ
阻止できるなら全力で阻止する
一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット、伸縮式の山刀(蛇腹剣)等を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、オブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。
一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減る系の物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。
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柊・はとりは荒野と悪魔たちを見ていた。無防備に落とし穴にはまる悪魔に、溜息。
「……洋館でのデスゲーム……罠を潜り抜けてまで参加したいとは思わないけどな」
『洋館でのデスゲーム、事件ですね。解決しますか? 柊 はとり』
はとりの独り言に、氷の大剣『コキュートスの水槽』に搭載された反応するAI。
はとりは「うるせえ」とAIを黙らせてから、現状を考察。
「……悪魔たちの頑丈さと穴の深さからすると、落ちても命に別状はない。一方で、先に進んでオブリビオンに遭遇すれば、命の危険もある……。なら、できるだけ多くここで脱落してもらう方がいいか」
決意の表情になると、はとりは地面に視線を落とす。
眼鏡の縁に指をあてがいつつ注意深く観察。
草の伸び方の角度や草の間から見える土の色に、注目。
「落とし穴の位置はわかった」
うなづくはとり。はとりの青い瞳と探偵としての観察力が、落とし穴の痕跡を見抜いたのだ。
「なら、後はそこに悪魔たちを誘導すればいい。その方法は――」
そこで、はとりは仲間に視線を向ける。
白いマスクをつけた一郷・亞衿は、はとりの視線を受け止め、明るい口調で話しかける。
「はとりくん、落とし穴の場所が分かったの? なら、悪魔のみんなを落とすのはあたしに任せて」
紫の瞳の目でぱちっとウィンク。
亞衿ははとりから落とし穴の位置を聴いてから、すぅーっと大きく深呼吸。
片手を悪魔たちに向け【怪奇現象:騒霊】を発動!
現れるのは透明な浮遊霊たち。
霊の一体が悪魔の肩を強く押す。悪魔は「うおっ」バランスを崩してよろめき、ひゅーっ、すとん! 見事に落とし穴に嵌った。
近くにいた悪魔たちは驚愕。
「ひとりでに転んだ? そんな、馬鹿な?」「いったい何が起こったんだ?」
混乱した悪魔たちの声に、亞衿は答えた。
「幽霊だよ。幽霊が出たんだよ」
注意を自分にひきつけるため、重々しい声色で。
「そう『幽霊はここにいる。信じようと、信じまいと――』」
悪魔たちが自分を見ているのを確認し、亞衿はこっそり霊を操る。悪魔たちの足を引っ張らせ次々と穴へ!
「うまくいったな、一郷。次はあの黒シャツを右に転ばせてくれ。できるか?」
「できるよ、このままいっぱい落としちゃおう!」
はとりが探偵としての観察眼をいかし指示を出し、亞衿が浮幽霊を操って悪魔たちを落とす。二人は連携し、悪魔たちを効率よく脱落させていく。
しばらく後。亞衿とはとりは周囲を見回す。多くの悪魔を落としたことを確認。
「ここはこれで十分かな。そろそろ洋館に向かう?」
「そうだな。行こう――このデスゲーム事件、犠牲者なしで解決しないとな」
亞衿とはとりは頷き合い、走り出す。デスゲームの元凶・オブリビオンがいる洋館に向かって。
成功
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第2章 集団戦
『悪そうなお兄さん』
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POW : やっちまってください、アニキ!
戦場に、自分や仲間が取得した🔴と同数の【子分】を召喚し、その【野次】によって敵全員の戦闘力を減らす。
SPD : ダチを可愛がってくれたじゃねえか
全身を【強そうなオーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
WIZ : おいおい、俺たちと遊んでくれるってのか?
【見事なやられっぷり】を披露した指定の全対象に【『なんか、もうどうでもいいかな』っていう】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
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荒野を突破した猟兵たちは扉から洋館内に。
扉の向こうは大広間になっていた。床のあちこちに、たくさんのボール――およそサッカーボールと同じサイズのボール――が転がっている。
先に洋館に入っていた悪魔たちが、「うおーっ、ですげーむだーっ」と歓声。
猟兵たちは洋館に入る前に、悪魔たちの数を減らしたが、それでもまだ多くの悪魔が残ったようだ。
猟兵と悪魔たちの背後で、入口の扉が、ばたん、と閉まる。
そして洋館の奥から声が響いた。
「ようこそ。デスゲーム会場に。お馬――いえ、肉体派の皆さんに合わせたデスゲームをご用意しました。その名も『爆弾ドッジボール!』」
「足元に大量にあるボールには全て爆弾が仕掛けてあり、衝撃を与えれば爆発します。
そのボールを拾い、ほかの者たちにぶつけ、殺しあってください。
生き残った者だけが、ここを出られます。さぁデスゲームのスタートです……!」
『悪い奴はカッコいい』という教えをまじめに守るお馬鹿な悪魔たちは、その言葉に大はしゃぎ。
「おーっ」「爆弾で殺し合いなんて、ものすげー悪!」「デスゲーム万歳!」
口々に言いながら、爆弾入りボールを拾う悪魔たち。そのうち何人かは猟兵たちを狙っているようだ。
大量の爆弾入りボールが転がる広間での戦い――猟兵たちは悪魔たちが投げてくる爆弾入りボールに対処しつつ、悪魔たちを攻撃し、気絶や戦闘不能に追いやり、脱落させねばならない。
悪魔たちへの攻撃手段は、爆弾ボールでも自分の武器やユーベルコードでも、どちらでも構わない。
悪魔たちは頑丈。爆発や少々の攻撃では死なない。だから遠慮なく戦い、気絶させていい。
なお、爆弾入りボールは数が減れば、どこからともなく補充される仕組みになっているようだ。
この先にいるオブリビオンを退治するためにも、悪魔たちとの爆弾ドッチボールに勝ち抜け、猟兵よ!
柊・はとり
爆弾ドッジボールな
この命を弄ぶルールいかにもで胸糞悪いぜ
乗った奴も同罪だぞ悪魔共
死なないなら手加減の必要はないな?
頭脳労働専門の探偵もいるが
生憎俺はそうじゃないんでね…!
【第二の殺人】の開幕だ
100秒で全滅させてやる
バカの動きは単純だろうから
第六感と瞬間思考で球筋を見切って避け
学習力で奴らの癖を頭に叩きこむ
ドッジボールってのはな
相手の動きを先読みして当たる球投げれば当たんだよ
後は球速さえあれば完璧…
おらッ通常の6倍速だ喰らえ!
はいお前アウト
お前も!お前もな!
なんかもういいかなという気持ちは…
なくはないが…
体育の種目で俺に勝てると思うなよ…!
はあ久々に健康的な運動したな
最終ステージまで寝とくか…
●
爆弾ボールを拾い上げる悪魔たちに、柊・はとりは冷たく告げる。
「爆弾ドッジボール。胸糞悪いルールだが、乗ったお前たちも同罪だ。手加減抜きでやらせて貰うぞ悪魔共」
その声を聴き悪魔たちは、
「じゃあ、まずてめーからだぁ」「一人を皆でボコるなんて、凄い悪だ!」
声を弾ませはとりを包囲。一斉にボールを投げてくる。
はとりは目を大きく開く。ボールの軌道を読みきり、背をそらす。最低限の動きでボール全てを回避!
「頭脳労働専門の探偵もいるが、生憎俺はそうじゃないんでね……!」
ボールを拾いなおそうとする悪魔たちへ、はとりは勇気と覚悟を込め宣言。
「さぁ【第二の殺人】の開幕だ。100秒で全滅させてやる」
【第二の殺人『眠れる森』】で強化された身体能力、その全力でボールを投擲!
「はいお前アウト!」
言い終えた直後、ボールが悪魔の胸に命中! 爆発が起き、吹き飛ぶ悪魔。
他の悪魔は驚き硬直。はとりはすかさず追撃の球を投げつける。
「驚いてる暇はない、お前もアウトだ! お前もな!」
次々に怒る爆発。その度に倒れてゆく悪魔たち。
はとりは敵の動きの癖を完全に見抜いていた。故に敵が次にどう行動するかを正確に予測。回避を許さず確実にボールを当て続ける!
「最終ステージまで休ませてもらう。後は任せた」
周囲の悪魔を撃破したはとりは、残る悪魔たちの対処を仲間に任せ、壁に背を預け目を閉じる。体を休め、デスゲームの黒幕を倒すため。
大成功
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天宮院・雪斗(サポート)
『なせば大抵なんとかなる』
妖狐の陰陽師×ビーストマスター、8歳の男の子です。
普段の口調は「子供(ぼく、相手の名前+ちゃん、年上名前+お兄(姉)ちゃん、、おじ(ば)ちゃん等。だね、だよ、だよね、なのかな? )」、怒った時は「子供(ぼく、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。甘えん坊で、頭撫でられるの好き、お姉ちゃんたちに甘えるのも好き。あとはおまかせ(アドリブ・行動OK)です。おねがいします!
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(サポート)
『テケリャア!!!』
バイオモンスターのラヴクラフト神拳伝承者 × 四天王
年齢 102歳 女
外見 243cm 黒い瞳 赤茶の髪 白い肌
特徴 特徴的な声 声が大きい 実は美形 虐殺を生き延びた 奴隷だった
口調 テケリャア(私、呼び捨て、言い捨て)
お腹が減ると ケテルャア(私、呼び捨て、言い捨て)
常に飢餓感に苦しんでいます
てけりゃあ叫んで捕食したり怪力任せに潰すのが得意です
不定形の化け物として描写してください
連携歓迎です
●
天宮院・雪斗は爆弾ボールが飛び交う大広間の中を駆け回っていた。
一本歯の天狗下駄で小気味いい音を立て、しっぽと狩衣の裾を揺らしながら。
そんな雪斗の姿は悪魔たちの注目を集めたようだ。
「そんな履物じゃ、俺たちの爆弾ボールはよけれねぇだろう?」「降参するなら今のうちだぜぇ?」
わらわらと寄ってくる悪魔たちに、雪斗は元気よく返事。
「大丈夫だよ。ぼくにはこっちのほうが動きやすいし――それに爆弾なんて避けられなくても大丈夫なんだから!」
そして息を吸い込み、
「装着!」
大きな声で詠唱。自分の想いから【黄金の子狐鎧】を生み出し、小さな体に纏う。
「黄金の鎧!?」「正義っぽい!」「なら、悪の俺たちは攻撃しねぇと!」
悪魔たちは雪斗へたくさんの爆弾ボールを投げてくる。うち幾つかが雪斗に命中。爆発が起きる。
しかし、雪斗は倒れない。平然とした顔を悪魔たちに向ける。子狐座の戦闘鎧がその無敵の力で、雪斗へのダメージを大幅に軽減してくれたのだ!
「「すげーっ!」」
雪斗の鎧の力に声をそろえ感嘆する悪魔たち。
テケリリケテルリリ・テケリリテケリャアは、人を真似た唇を動かし笑みらしきものを作る。
「テケリャア!」
人とも獣ともそれ以外ともつかぬ、飢えを渇きを剥きだしにした声。
腕部から大剣じみた物質を生やし、
「テケ、リリ――テケリャア!!!」
尋常ならざる怪力で、ボールを悪魔たちに叩きつける!
悪魔たちは雪斗の活躍に注意を奪われていた。故にテケリリケテルリリの剛速球を避けることができない。
爆発。情けなく気絶する悪魔。その悪魔を見、テケリリケテルリリはまた叫ぶ。
「テケリャア!」
不定形の体を動かし気絶した悪魔に近づくと【記録喪失】を実行。
はたして悪魔の体、その輪郭がぐにゃりと歪む。数秒も立たず、テケリリケテルリリと同質の姿へ変貌。
「テケリャア!」「テケリャア!!」
二体になったテケリリケテルリリたちは、思い思いに啼きながら広間をぐにぐに動きまわる。
「気絶した奴を食べて自分に変えた?!」「それってすっごく悪者っぽいっ!」
悪魔たちはテケリリケテルリリの異形とその技に、両手を上げて喜びつつ大混乱。
「テケリリお姉ちゃん、凄いなぁ……うん、ぼくも頑張らなきゃ!」
雪斗は仲間の暴れ振りを驚愕の顔で見ていたが、悪魔たちの混乱に気づくとボールを拾い反撃に転じる。悪魔たちに確実に爆弾ボールを当て吹き飛ばしていく雪斗。
テケリリケテルリリは不定形に揺らぎながら、
「テケリャア!」と、脱落した悪魔たちに体の一部を差し向ける。
「このままいけばきっと勝てるよ、テケリリお姉ちゃん!」
「テケリャア!!!」
雪斗とテケリリケテルリリは言葉と叫び声を交わしつつ、悪魔たちとなおも戦い続ける!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
一郷・亞衿
ゲーム内容がパワー偏重すぎる……!
デスゲームと言ったら、こう……知的遊戯みたいな一面があってこそのモンじゃない?
ま、これがデビキン流ってことなら仕方ない。やるぞー。
『未詳生物:スカイフィッシュ』を使用。
床や壁を這うような目立ち辛い軌道でロッズたちを飛ばして、一般参加悪魔さんたちが爆弾ボールを投げようとしたらそこ目掛けてロッズを突っ込ませよう。
手中にある間に強制起爆しちゃえば、こっちは攻撃を受けずに済むし相手は至近距離で爆風を受けることになるしで一挙両得って訳。
もしロッズたちの包囲網を掻い潜って爆弾が飛んできたら、鞭状に変形させた[10/7 feet]を振るって中〜遠距離で斬り払っていく方向で。
●
一郷・亞衿は目前で行われる爆弾ドッジボールを見、誰へともなく呟く。
「デスゲームって、腹の探り合いしたり、疑心暗鬼に陥ったり、知的遊戯的な面があってこそのモンじゃない? それを踏まえてこのデスゲームに一言いいかな?」
一拍置き、
「ゲーム内容がパワー偏重すぎる……!」
ひとしきり想いを口にした後、亞衿は気を取り直し山刀『10/7 feet』で一点を指す。その先に、亞衿へボールを投げようとする悪魔たちの姿。
「ま、これがデビキン流ってことなら仕方ない。やるぞー。というわけで――行けっ! ロッズ!!」
【未詳生物:スカイフィッシュ】を実行。現れるのは、棒状の生き物たち。
ロッズたちは亞衿の意に従い飛ぶ。床や壁すれすれの位置を飛び目立たぬよう超高速で悪魔たちに接近。彼らが持つ爆弾ボールに体をぶつける。
ボールは悪魔を巻き込み爆発! 悪魔たちは至近距離での爆発に、黒焦げになる。「「あんぎゃあ」」情けない悲鳴をあげ、倒れていった。
けれど悪魔は全滅したわけではない。残った悪魔数人が全力でボールを投擲。
ボールの一つがロッズの合間を掻い潜り、亞衿へ。
「包囲網を越えてくるなんてやるね! でもそれも予想済みだよっ」
亞衿はすかさず、『10/7 feet』を蠢かせ鞭に変化させる。爆弾ボールを斬り払いガード!
敵の反撃を防ぎつつ、亞衿はその後も巧みにロッズたちを指揮。悪魔たちを着実に減らす。
「さぁ皆、悪魔さんたちもあとちょっと。気を抜かずやっちゃおう!」
広間に響く亞衿の快活な声。
大成功
🔵🔵🔵
ニニニナ・ロイガー(サポート)
ど〜も~
要請を受けて参りました、UDC職員のニニニナとドビーちゃんっす。
よろしくっすよ〜
そんなわけで、どんな触手がご入用っすか?
長い触手に太い触手、幅広触手に細触手。
鋸歯つきのゴリゴリ削れる触手にヒトデみたいな手裏剣触手、
ドリル触手に粘着触手に電撃触手その他色々行けるっすよ。
あるいは溶解液を吐く触手とかご所望っすかね?
麻痺触手に毒触手に石化触手になんなら自白用の催眠触手とか…
後は耐熱耐冷耐衝撃触手に再生触手なんかもOKっす。
マニアックな所だと按摩触手に美肌ローション触手、電脳アクセス触手とかも便利っすね。
あ、触手本体は見えないようになってるので、
一般人が狂気にとか気にしないで大丈夫っすよ~。
弥久・銀花(サポート)
敵が集団の場合は罠に掛けて一網打尽、或いは私が囮になって頃島までエスコートしますね
ユーベルコードのワイルドエールで敵に突っ込んだり、縦穴を掘って敵を落としたり
無視できない煽り攻撃で楽しく罵倒しながら他の人の近くまで誘引したりします
(ですが例によって奇襲には弱いので、場合によってはあっさりと敗北します、触手とかエッチなトラップとかには特によく引っ掛かります)
●
弥久・銀花は爆弾ドッジボールに夢中な悪魔たちをみて、「あ~あ」大きくため息。
悪魔数人がこちらを見たのを確認して、銀花は続ける
「悪魔っていうからどんな悪党かとおもってきたら、ボール遊びに夢中ですか? 私がきたのは、デビルキングワールドなんですか? それとも頭お花畑の人ばっかりの保育園なんですかぁ?」
流れるような口調で発するのは、【無視できない煽り攻撃】。聞くに堪えない罵詈雑言!
悪魔たちは睨みつけてくるが、銀花は止まらない。
「え? もしかして怒ってますぅ? 図星さされて? ごめんなさい。悪党のコスプレをしたお子様には手加減できなくてぇ」
ぷつん。悪魔たちは切れた。「なにぉぉぉぉっ」「悪を舐めんなぁ!」と咆哮をあげ、爆弾ボールを投げつけてくる。
銀花はサイドステップでボールを避けてから、棒読み口調で、
「わー。すごーい。どうやったら、そんな遅い球を投げれるんです? へっぴり腰でも悪党になれるんですか?」
悪魔たちをさらに煽る。煽りまくる!
白衣を着たニニニナ・ロイガーは、丸眼鏡ごしに銀花と悪魔たちを眺めていた。
「銀花さん、見事な挑発ぶりっすねー。アタシとドビーちゃんも頑張らないとっすねー」
感心した声を出してから、顎に手を当てしばし思案。
「ドッジボールに向いた触手は……ああ、あれなら」
ぽんと手を打つと、ニニニナは己の内に棲む【見えざるモノ】に呼びかけた。
「おいでおいで~」
ニニニナは不可視の触手を広間に召喚。その形状は先端に口のある触手。人を丸呑みにもできるその口で、爆弾ボールを十個ほどごくんごくんと呑みこみ――、
「さぁ、がんがん撃つっすよ~」
ニニニナの声に応じ、触手は丸呑みしたボールを次々に吐き出す。爆弾ボールが悪魔たちへ飛んだ!
悪魔たちは銀花の苛烈な挑発に怒りすぎていて、触手が飛ばすボールに対応できない。
放たれたボール全てが悪魔たちの体に直撃。悪魔たちは悲鳴を上げながら、衝撃と爆風に吹き飛ばされていった。
「まだだっ。まだ、負けてねーっ」「簡単には負けないのが悪だっ!」
まだ倒れていない悪魔たちはニニニナや銀花からいったん距離を取ろうとするが――。
「触手にはこういう使い方もあるっす!」
ニニニナが操る触手が床を這い回り、移動する悪魔たちの足をひっかけた。すてーん、音を立て転ぶ悪魔たち。
悪魔たちはなんとか立ち上がろうともがいたが、銀花はそんな彼らに大きな声で告げた。
「立ち上がる時間なんて与えませんよ。ニニニナさんが作ってくれたチャンスは逃しません!」
白雪桜の鞘を握りしめ、誘導弾を生成する。その誘導弾で転んだ悪魔たちの背中をしたたかに撃ち、気絶させる!
銀花とニニニナ、二人の活躍で悪魔たちは全滅。
その時、広間の壁の一部がせりあがり、通路が姿を現す。通路の奥から声。
「よくぞ、デスゲームを生き延びました。あなたがたこそ、悪の中の悪――その悪にふさわしい褒美を与えましょう――さあ、この通路の奥にくるのです」
銀花とニニニナは、
「いきましょうっ。デスゲームの主催者なんかに負けられません!」
「ええ。アタシもがんばるっすよ~。まだまだいろんな触手があるっすからね~」
それぞれの意志を込めて頷き合う。そして二人は、仲間の猟兵とともに、デスゲームの主催者、オブリビオンがいると思しき通路の奥を目指す。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『ルビー・ジュエルシード』
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POW : 弱きを挫く三叉槍
敵より【強い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
SPD : バッドアップルエリクシル
対象の【身体】に【『赤き宝石』を核とする茨】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[身体]を自在に操作できる。
WIZ : フォールダウン・アセンション
【重力を反転させ、空へと万物】を降らせる事で、戦場全体が【空中】と同じ環境に変化する。[空中]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
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悪魔たちとのデスゲームを勝ち抜いた猟兵たちは、通路を進み、そして一つの部屋にたどり着く。
広々として天井の高い部屋の中央に、赤い羽根の少女――その姿をしたオブリビオン。
今回のデスゲームの主催者たる彼女は言う。
「よくぞ、デスゲームを勝ち抜きました。あなた方こそ悪の悪! あなた方にはここから出る権利と悪事の限りを尽くすためのノウハウを、それから……って、猟兵!?」
オブリビオンの顔に、驚き、納得、そして敵意。
「どうして、デスゲームに招いた悪魔たちがあっさり脱出し、そのうえ大量の友達を連れて戻ってきたのか……。
最初からあなたたち猟兵の策略だったのですね。私を混乱させるための。全て分かりましたよ!」
全然分かってない。
悪魔たちが館を脱出できたのも、友達を連れて館に戻ってきたのも、彼らがタフでお馬鹿だったからだが――。
オブリビオンは、それを猟兵の仕業と深読みをし過ぎてしまったようだ。
「いいでしょう、猟兵。この私、ルビー・ジュエルシードに策を弄し愚弄した罰、受けてもらいます……!」
猟兵に三又の槍を向けてくる。
本当は洋館でシリアスなデスゲームがやりたかったのに、悪魔たちのタフさとお馬鹿さに台無しにされ、落とし穴と爆弾ドッジボールに路線変更を余儀なくされたオブリビオン、ルビー・ジュエルシード。
想定外の悪魔たちのお馬鹿さと、猟兵の登場に、混乱し冷静さを欠いているようだ。そこに付け入る隙があるかもしれない。
が、ルビーの実力は本物。油断だけはしてはならない。
デビルキングワールドを守るため、二度とルビーにデスゲームをさせないため、戦え猟兵よ!
柊・はとり
俺は知っている
デスゲームなんか主催する奴は
大体ろくでなしだって
こいつも看過はできない…が…
いや別に策とか弄してないが
俺ドッジボールしてただけだし
偶にいるポンコツ主催者か…
少し気の毒になってきたな
だが探偵を招いてしまったのが運の尽き
しかもさっき完璧に自白してたな…
悪いが俺の偽神兵器に録音させてもらった
『よくぞデスゲームを』から『全て分かりましたよ』の辺りな
この事件の黒幕はあんただ、ルビー・ジュエルシード!
ここに探偵と真犯人がいる
どちらが強い立場かは明白だよな
殺気を放ち牽制しつつ
懐に切り込んで三叉槍を打ち払う
偽神兵器に氷属性の力を込め
渾身のなぎ払いで切断させて貰うぜ
とどめを刺せない時は仲間に任せる
●
猟兵たちの前線に立つ柊・はとりへ、敵――ルビー・ジュエルシードが怒りを露わに突進してくる。
「猟兵……いくら策を弄しても勝つのは私です……」
「別に策とか弄してないが、俺ドッジボールしてただけだし……おっと!」
返事等きかぬとばかり、ルビーが槍を繰り出してきた。槍先で、はとりの左胸を抉らんと。
はとりは咄嗟に『コキュートスの水槽』を振る。鋭い突きを間一髪で弾く!
手に痺れを感じつつ、はとりは眼鏡越しの冷徹な眼で敵を観察。
「その技は『弱きをくじく三叉槍』か……だが、あんたと俺、どちらが本当の弱者だろうな?」
はとりは、敵の返事を待たず、続ける。
「さっきのあんたの自白は、録音させてもらった。――この事件の黒幕はあんただ、ルビー・ジュエルシード! ……ここに探偵と真犯人がいる。どちらが強いかは明白だよな」
偽神兵器で敵を指し、探偵としての言葉を紡いだ。
「な、何を……はっ、その言葉も私を惑わす策ですね。許しません」
ルビーははとりを黙らせんと再び突いてくるが、動きが荒い。彼の推理と殺気に心を乱されたか。
はとりは体を捻り攻撃を回避。冷気を武器に込め、踏み込み腕を振る。
【零の殺人『探偵コロシアム』】にて魂の力の全てを用い、横薙ぎの一撃! 刃は敵の槍を弾き飛ばし、胴に深い傷を作る!
慌てて槍を拾うルビー。その額には、痛み故か大粒の汗。
先の一撃に消耗したはとりは、後ろに退きつつ、仲間に瞳を向けた。追い撃ちを頼む、と視線で訴える。
大成功
🔵🔵🔵
岩社・サラ(サポート)
「最優先撃破対象確認。これより戦闘に移ります」
傭兵としての戦闘技術と一族に伝わる土魔法を組み合わせて戦う冷静な性格の女性。
口調はですます調。必要以上に会話はしない。
依頼に関しては負傷を厭わず可能な限り全力を尽くすが、公序良俗に反する行為は行わない。
仲間との連携ができる場面では積極的に連携を行う。
行動
目立たないように隠れながらDMRによる狙撃。ショットガンによる接近戦。装甲目標ならミサイルランチャー。接近戦なら斧。と武器を使い分けて戦います。
敵の攻撃を防御する際はゴーレム(アイテム)を召喚し庇わせることで対処します。
ユーベルコードは選択したものを適時使用します。
書かれていない部分はおまかせします
バン・クロスハート(サポート)
【ボス戦、サポートします!】
「世界を乱すオブリビオンは許しません!」
「貴方は、削除します!」
僕の得物はダブルセイバーですから
前衛に回ってユーベルコードで支援しますね!
【前衛】
ダブルセイバーと具現化するレンガで敵の攻撃を凌ぎます!
動き回って攪乱も狙います
技能:残像、激痛耐性、武器受け、ダッシュ、逃げ足
【支援】
<クローズサイクロン>
武器を回転させて生み出す竜巻で相手の動きを封じます!
<インフィニティクロッサー>
手数が不足している時ならこちらで!
ダブルセイバーを複製し、敵にぶつけます!
<ドラッグオンチート>
強大な相手には身体能力を上げて対応します!
技能:念動力、部位破壊、二回攻撃、ドーピング
●
「状況了解、最優先撃破対象確認。これより戦闘に移ります」
岩社・サラは機械的な口調で言い、DMR【アーミーモデル】の銃口をオブリビオンのルビーへ向けた。まず動きを封じるべく、敵の羽めがけ発砲!
ルビーは消耗してはいたが、それでも身体能力は高い。体を捩り弾丸を回避。
「成程――正確な射撃です。ですが、私には通じません……!」
敵の挑発めいた言葉に、サラは顔色ひとつ変えない。
「命中精度を上昇させるため、情報収集と分析を開始します。分析終了まで推定所要時間は、およそ三分」
小声でそう言うと、紫の瞳をまっすぐ敵に向けた。
羽や四肢の動き方を、筋肉の使い方を、一つも見逃すまいと、集中力の全てを使い観察。
「何を企んでいるかは知れませんが、もう策略には引っかかりません。すぐに倒します」
サラへ突進するルビー。
バン・クロスハートは、VS-クローザーシューズで駆け、ルビーの行く手を阻む。
「いいえ、倒せさせません。世界を乱すオブリビオンの好きにさせるわけにはいきませんから。貴方はここで削除します」
両手にはサーバーから具現化した両剣VW-ダブルクロッサー。二つの刃を操り、バンはルビーに切りかかる。
だが。バンの一撃はルビーの槍に弾かれた。ルビーは流れるように攻撃に転じる。バンは具現化させたレンガで守ろうとするが間に合わない。敵の穂先が腹をかすめた。
血が流れる。
「……まだ、まだ負けていません」
両剣を構えなおしながら、気丈に告げるバン。
「これで終わりです……」
ルビーは渾身の一撃を放とうと腕に力を込めていたが、
「解析終了、射撃再開。目標撃破します」
サラが再び、DMRで発砲。
敵の動き方をよく観た上で、スナイパーとしての経験を活かし敵の動きを先読み。さらに【マーセナリースキル「シャープシューター」】で命中精度を上昇。
故に、サラの弾丸は狙いたがわず、ルビーの腕を撃ちぬいた! ルビーの動きが止まる。
「サラさん、ありがとうございます。助かりました!」
バンはルビーに礼を述べた後、【ドラッグオンチート】を発動。取り出したVD-フォビドゥンポーションに口をつけ、ごくっと飲み干す。
ポーションが、バンの全身の細胞を活性化する。その力で、バンは再び切りかかる。スピードの増した斬撃で、敵の肩を裂く!
「攻撃を続行します」「僕も頑張りますね、このまま前衛は任せてください!」
サラとバンは攻撃し続ける。サラの銃とバンの両剣が敵の傷を増やした。
床がルビーの血で汚れた。しかしルビーは倒れない。視線に怒りと殺意を込めながら、反撃の機会を伺っている……!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
一郷・亞衿
空を飛ばれるだけならともかく、こっちも飛ばされるとなると割と厄介だなあ……
遠距離攻撃の手段は色々あるけど、空中で姿勢制御しながら術式行使するのは結構大変そうだし、あとは能力をオンオフされる恐れがあるのも不安材料。敵にアドバンテージ握られたくは無いよね。
自力飛行出来る姿に変身して近接攻撃仕掛けたりしてもいいけど、ここは『人生狂騒曲』で行こうかな。おいでませ骨竜&死せる戦士達!
戦士の霊に敵を襲わせつつ、あたし自身は骨竜を遮蔽にしながら魔力弾とか撃って攻撃しよう。
重力反転の効果は減らせないかもだけど、仮に他のUCを併用されてもそっちの方は古竜骨装備で無効化ないし激減させらせるはず。物量でごり押しだ!
アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する
バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ
戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる
●
アウル・トールフォレストと一郷・亞衿は、傷ついたオブリビオン・ルビーと向き合っていた。
「デスゲームって楽しそう、わたしも参加したかったな!」
「アウルちゃん、気を付けて。まだ、どんな力を使ってくるかわからないから」
はしゃぐアウル。警戒を促す亞衿。
二人の前で、ルビーは赤い羽根で飛びあがり、槍で天井を指した。
「堕ちなさい!」
そう声にした瞬間、重力が反転。アウルと亞衿の体が、天井へ落下し始めた!
アウルは落下しつつ無邪気に笑う。
「すごいね。さかさまだよっ」
言いながら体表に自生する蔦植物を急成長させる。その蔦を、ルビーの腕にくるっと巻き付けた。
「な?!」驚き、アウルの蔦を振りほどこうともがくルビー。
亞衿も落下しつつ、ルビーの姿に紫の瞳でを向けたまま、脳内では冷静に最善手を模索。
(重力を反転させる力って割と厄介だな。姿勢制御しながらだと遠距離攻撃は結構大変そうだし、他にも不安材料もあるし。自力飛行できる姿になってもいいけど……よし!)
数秒で思考を終え、亞衿は古竜骨粉を取り出し宙に散布。
「“この世は舞台、みな役者──” おいでませ骨竜&死せる戦士達! 物量でごり押しだ!」
【人生狂騒曲】を発動、400超の霊を乗せた骨竜を召喚。
戦士の霊達は重力を無視、一斉にルビーへ突撃。亞衿自身も骨竜に隠れながら、魔力弾をルビーめがけ発射!
アウルの蔦に腕を掴まれたルビーは、回避できない。霊たちがルビーの体力を奪い、さらに弾丸が貫く。
「きゃあっ」ルビーの悲鳴。ダメージで技が維持できなくなったのか、重力の反転が消えた。
亞衿とアウルは無事、床に着地。そんな彼女らにルビーは、
「……流石は猟兵。では、これならっ?!」
赤い宝石二つを投げつけてくる。宝石は二人の体にくっつき茨を生やす。宝石と茨から流れる魔力が、二人の体を操ろうとしてくる。
「他のユーベルコードを使われるのも、予想済みだよ
。死せる戦士達、もう一度お願いっ」
亞衿は敵の力に抗いながら、戦士の霊達に呼びかけた。霊たちは亞衿たちに近づき、古竜の骨の力で宝石の魔力を無効化。二人の体は自由を取り戻した。
「体が勝手に動くのも面白いけど、やっぱり自分で動くほうがいいよね! 亞衿ちゃん、ありがとっ」
アウルは、亞衿への礼を言い終えるや走りだす。
「ちょーっとだけ、カタチを変えるよ」
走りながら【新緑、始まりの息吹を此処に】を発動。アウルの瞳が青く輝く。体が人より獣に近い姿に。
アウルは四つん這いになり床を疾走。増大したスピードで、ルビーとの距離を瞬く間に詰める。
目前のルビーに、アウルは瞳の目を楽しげに細め――腕を一振り、二振り!
鋭く伸びた爪が敵の首を微塵の容赦もなく搔き切った。
動きを止めたルビーに、亞衿が魔力弾を叩きつけ、アウルが再び爪で抉る。致死量の鮮血が散り、オブリビオンたるルビー・ジュエルシードは、
「み、見事、です……」
その言葉を最期に、消滅。
「デスゲームの主催者を倒すなんて悪いっす!」「こいつぁすげーっ。悪のベストオブザベストっす」
オブリビオンを倒し、部屋を出た二人を出迎えてくれたのは悪魔たち。皆、気絶から目を覚ましたり、落とし穴から何とか這い上がったりしたようだ。
オブリビオンを倒したことを告げると、悪魔たちは目をキラキラさせ称賛の言葉を口にする。
一緒になって騒ぐアウルと、マスクを着けたまま苦笑する亞衿。
オブリビオンから世界を守った彼女たち猟兵へ、悪魔たちの歓声はしばらく続くのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴