【猟書家】戦え健鋼戦隊アスリーテス!!
●とある幼稚園バスの車内。
「ふはははは!スポーツ大好き園の子供達よ!貴様等は我等の基地へと連れ去らせて貰う!
お前達は此れから毎日、我が組織謹製の筋肉向上薬を摂取し我が組織の戦闘員となるのだ!
大体、10年後位に!!」
『『『『ドーピン!ドーピン
!!』』』』
幼子の泣き声が響くバスの車内。
運転手や先生は無力化され子供達を守る者は誰もいない。
筋骨隆々な馬顔の怪人は黒覆面をしたマッチョ達に指示をし今にも子供達を連れ去ろうとしている。
其の時であった。
「其処迄だドーピンガー帝国の魔体獣!
子供達をお前の好きにはさせない!」
「っ!この声は!!」
バスの上から怪人へと駆けられる鋭い声!
「逞しき筋肉は護る為!培いし技は止める為!
ヘラクレスラー!!」
赤き獅子のスーツに身を包む巨漢は其の剛腕で覆面マッチョを一人捕まえると武器代わりに振り回し……。
「正確な狙いは射止める為!素早き投擲は如何なる犠牲者も出さぬ為!
ペルセソーサー!!」
蒼き鯨のスーツに身を包む細マッチョの青年は手に持つソーサーを投擲。
覆面マッチョを薙ぎ払う。
「速き友は光を越えて、人々の窮地に辿り着く!
カストレーサー!!」
黒馬を象ったスーツを纏う少年は黒き巨馬に跨り覆面マッチョへ突進、轢き潰していく。
「素早き拳は天をも砕き、あらゆる悪を打ち砕く!
ポルクボクサー!!」
ハクチョウを象るスーツの少年は拳を一閃。
群がるマッチョを殴り飛ばす。
「皆の夢を補佐する為!あらゆる傷と病は癒して助ける!!
アスクドクター!!」
緑色の蛇を象ったスーツを着る少女は仲間の傷を癒しつつ手に持つ杖でマッチョ達の攻撃をいなし……。
「苦しむ生徒あれば此れ助け夢導く一条の矢とならん!
サジッタティーチャー!!」
黄色いケンタウロスを模したスーツの壮年男性は手にする弓で敵を討ち貫く。
「健全なる魂宿りし鋼の如き肉体が!」
「邪悪なる業薬使いし偽り魔体を打ち砕く!!」
そして六人のヒーロー達はバス周辺の覆面マッチョ達を全て掃討。
「「「「「「我等!健鋼戦隊!アァァァァス!リーテス
!!」」」」」」
倒した覆面マッチョ達は何故か彼等の名乗りと共に爆発する。
「おのれおのれおのれおのれええええ!!
アスリーテス!貴様等又我等の邪魔をするかああああ!!!」
『ドーピン!ドーピン!!』
そして、ヒーロー達の姿を観止めた怪人は怒り心頭、叫びを挙げる。
「邪魔をしない訳がないだろうがドーピンガー帝国!
子供達の未来を貴様等の手で穢させはしない!」
「幸い運転手や先生たちも命に別状はないようだが……早く治療しないとな」
そして其の叫びに対しヒーロー達は怒りと共に睨み返し、怪人とヒーロー達の戦いが始まった。
怪人の力は中々に強力では在る物のヒーロー達は其の優れたチームワークによって此れを鎮圧。
「此れでトドメだ!」
『『『『『『ジャッジメント!オリンピアバスター
!!』』』』』』
「ドーピンガー帝国、ばんざああああああああああああいいい!!」
そして、必殺武器で敵の怪人を討ち倒す。
ヒーロー、アスリーテスの何時もの光景が其処に在った。
この時迄は、だが。
『流石、競技神の力を受け継ぎし者達、といった所かな?』
『あのチームワーク、出来る事なら彼等全員と遣りあいたかったのだが……そうもいかない、か。
勝ち負けよりも正々堂々とスポーツを楽しむ事を優先できないのは中々辛いものだね』
そんな彼等をビルの上から見ていた緑の影が複数。
頭に皿を持ち嘴を持つ……所謂河童が其処に居た。
様々なスポーツのユニホームに身を包む彼らの名はアイオワオブリビオンズ!
多種多様なスポーツを楽しむ彼等の魔の手が今アスリーテスへと迫ろうとしていたのだ!
『ヘラクレスラー!闇のスポーツ勝負で僕と勝負だ!
君が負ければ君の命を頂こう!』
「……っ!この河童、何てマッスルだ!だが、俺は決して負けはしない!」
ヘラクレスラーが近接戦を得意とする河童に……。
『ペルセソーサー、中々の飛距離だね。
だが僕はもっと飛ばす事が出来るのだよ!』
「このフォーム……貴様、名うてのスラッガーだな!」
ペルセソーサーは強力無比なホームランバッターに……。
事件を解決し終え帰宅の途についていた彼等に河童たちは襲い掛かってきたのだ!
此の侭では彼等は闇の勝負に負け其の命を奪われるのは必至。
此れを救えるのは猟兵達のみなのだ!
●グリモアベースにて。
「双子の兄弟のカストレーサーとポルクボクサー以外は別々の所にいて其々に襲われてるんで助けに行ってほしいんだなー。
因みに今回の敵はスポーツ勝負を仕掛けて来るんだなー」
グリモア猟兵の説明にスポーツ勝負?!と猟兵達は困惑の表情。
「うん、スポーツ勝負。
あ、河童たちを倒した後に顕れる幹部の方は普通の戦闘なんで安心してね?」
何でも幹部の力を得たからか其れとも敵が狙いアスリーテスに宿るギリシャの今は名も知られぬ『競技神』の欠片の力による影響かは不明だが敵はスポーツ勝負を仕掛けてくるし此方側も其の勝負を受けた方が闘いやすくなるらしい。
「あ、因みに河童達はアスリーテス達に合わせたスポーツで勝負を挑んでるけど別に此方側は別のスポーツで戦いを挑んでも問題ないからね?」
基本的に向こうは此方に合わせるし正々堂々とやりあえるなら文句は言わないらしい。
「能力的にもあらゆるスポーツが可能な施設を準備したり、実況や解説、撮影スタッフを呼んで視聴者の声援で強くなったり、ルール違反した人に罰を与えたりと正々堂々とやっていけば悪影響の出にくい感じだね」
まあ、直接攻撃とかしたりせずユーベルコードを応用したプレイとかは別に普通にOKも出る様なので其の辺をつけば勝利するのも容易だろう。
「複数人居る様な競技で挑むなら助けに行った先のアスリーテスに協力を求めると良い感じかな?
河童達も人手がいるならメンバー貸し出してくれるし」
因みに河童達は積極的に活躍は流石にしないが足を引っ張る様な真似はしないらしい。
「アスリーテスはアスリーテスで自分の得意ジャンルじゃなくても凄腕のアスリートだから皆の力になってくれる筈だよ」
後、地理には詳しいので黒幕がやってくる前に容易に合流が可能だし罠とかの準備も出来るだろうとの事。
「で、河童達との闘いが終わったら猟書家、ダークメナスとの闘いになるんだなー」
能力としては戦闘力増強と高速飛行能力、高速移動と羽から放つ衝撃波、憎悪を糧に神々の時代から存在する古代遺産を呼び出し戦うと言った所だとか。
「後はアスリーテスの力の源となった滅びし神『競技神』を呼び出したりもするけれど、此れはアスリーテスが其の場に居れば無力化出来るんだなー」
なので特に問題なく対処可能だろう、との事。
「それじゃあ皆頑張ってなんだなー」
そう言ってグリモア猟兵は猟兵達を送り出したのだった。
久渓洞
初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
今回の依頼は猟書家依頼、第一章は河童達相手のスポーツ対決、第二章は黒幕ダークメナスとの戦闘と言う流れになります。
どちらの章でもアスリーテスと共に戦う、もしくは猟兵組織「秘密結社スナーク」の一員であると名乗る事でプレイングボーナスが得られます。
又、第一章では誰を助けに行くか選んでも良いですし選ばずに行っても問題ありません。
其れでは皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。
●以下、アスリーテス特徴(確認しなくても問題ありません)
ヘラクレスラー。
リーダーの熱血高校生。レスリングを得意とする青年。
かなりの筋肉の持ち主で柔道やプロレス等も得意。
ペルセソーサー。
クールな青年。競技の際の事故で祖父を喪い引退したがヘラクレスラーの説得で復帰した過去あり。陸上競技全般が得意。
カストレーサー。
人馬一体の凄腕少年騎手な小学生。穏やかな性格でのんびり屋。
乗馬以外にも自転車等も得意としている。
ポルクボクサー。
やんちゃな性格のボクサー少年。カストレーサーの双子の弟。
ボクシング以外にもムエタイやキックボクシングにも手を出している。
アスクドクター。
しっかり者の高校生の女の子。スポーツ医を目指すヘラクレスラーの幼馴染で彼の事が好き。
杖術を修めバッターとしても腕はいい。
サジッタティーチャー。
ペルセソーサー以外のアスリーテスにスポーツを教え込んだ教師にしてトレーナー。穏やかな性格だがトレーニング時は厳しい。
基本的にあらゆるスポーツを得意としている。
第1章 集団戦
『スポーツチーム『アイオワオブリビオンズ』』
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POW : 『さぁ、このトロフィーを賭けて僕達と勝負だ!』
小さな【トロフィー】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【あらゆる競技が可能な総合スポーツ施設】で、いつでも外に出られる。
SPD : 『準備はいいかい?さぁ、配信を開始してくれ!』
戦闘力のない【撮影スタッフと機材、実況者と解説者】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【視聴者の声援】によって武器や防具がパワーアップする。
WIZ : 『宣誓、我々は正々堂々と戦うことをここに誓う!』
【マイク】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
👑11
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レナ・フォルトゥス
【ライトブリンガー(f32754)と一緒】
やれやれ、河童の集団が、1人を集団で襲うなんて、まるで弱肉強食のサヴァンナ、ハイエナやリカオン、そして雌ライオンみたいなものですわね。
この、秘密結社スナークの一員、森羅万象爆裂魔人こと、レナ・フォルトゥスが相手になってあげるわ。
あいにく、対集団戦は、あたし、得意なのよね。
ライトブリンガー、彼は任せるわ。
スポーツが得意と言っても、こういうのは、どうかしらね?
見る限りのカッパに対して、ホーミングレーザーを撃ち込む。
「これこそが、破邪顕性よ。邪悪なモンスターは、さっさと退場すべきですわ」
アドリブ歓迎
ライトブリンガー・フォルトゥス
【レナ(f09846)と一緒】
ぶひんっ!
レナと一緒に来る。
そして、カストレーサーを見て、自ずと首の後ろの裾を加えて、自分の背中に乗せる。
「安心して、こいたらは、ぼくとレナで何とかするから、首に抱いて掴んでて」
そして、角の魔力を使って、12匹の大きいアイリッシュウルフハウンド犬を呼び出して、カッパを襲うように指示。
「あいつら、狼みたいに襲うやつだから、容赦なく屠ってきてね」
もし、接近してくるやつがいたら、前足で潰すか、後ろ足で派手に蹴っ飛ばす。
アドリブ歓迎
●爆裂と一角馬。
「やれやれ、河童の集団が二人を集団で襲うなんて、まるで弱肉強食のサヴァンナ、ハイエナやリカオン、そして雌ライオンみたいなものですわね」
「ぶひんっ!」
河童達と相対しているカストレーサーとポルクボクサー。
そんな二人を助けに顕れたのはレナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)とライトブリンガー・フォルトゥス(白い馬・f32754)であった。
『ほう、言ってくれるね。
……だが、そう言われても仕方ない、か。
それで、君は何者だい?』
そんなレナに対し河童の一人が代表して声をかける。
「秘密結社スナークの一員、森羅万象爆裂魔人ことレナ・フォルトゥス。
私があなた達の相手になってあげるわ。
……ライトブリンガー、彼はお願いね?」
傍らのライトブリンガーにそう言うとレナは白い宝石をはめ込んだ腕輪をした右手を掲げ……。
「あいにく対集団戦は、あたし得意なのよね。
スポーツが得意と言っても……こういうのはどうかしらね?」
『くっ!此れは又……!』
降り注ぐは百を優に超えた光の雨、河童達の数など遥かに超えた其れは圧倒的な物量で彼等を飲み込んでいく。
……だが河童たちの表情は恐怖ではなく喜びに満ち溢れていた。
『ふふっ!千本ノックみたいな物と思った方が良さそうだネ!』
『上の命令とはいえ楽しいスポーツ勝負が出来なかったところさ。
寧ろ、こっちの方が楽しそうじゃないか』
そう言いながら手に持つバットで河童達は光を打ち返そうとしていく。
本来ならば其の程度で抵抗できる筈もないのだが何故か幾人かの河童が抵抗を続けていた。
「成程、これが此の地に漂う神の影響とやらね。
それなら……」
面倒な事態ではあるがレナも幾多の戦場を駆け抜けた熟練の猟兵。
スポーツ勝負の方がやりやすくなるというなら、そう魅せるだけの事。
「これなら問題ないでしょう?」
『此れはバレーボール?!グッ……レシーブしきれな……っ!!』
レナは今迄放ってきたレーザーをバレーボール状に変えて河童達を再度攻撃。
自由に動きを変えられるホーミング能力を持つレーザーをレシーブする事等出来る筈もなく河童達は抵抗する暇もなく消えていく。
バレーボールならばレシーブに失敗し当たる事も可笑しくないしスポーツと認識されると判断しての事であり、その判断は正解であった。
「これこそが破邪顕正よ。
……まあ、邪悪と言う程でもなかったようだけど……意に添わぬ行いをさせられる位ならさっさと退場すべきですわ」
双子を囲んでいた時よりも遥かに楽しそうな表情を浮かべていた河童達の消えた場所を一瞥しつつレナはそう嘯くのであった。
●双子と一角馬。
「そう言えば双子は一緒に居るんだったね。
安心して、こいつらはぼくとレナで何とかするから。
首に抱いて掴んでて?」
「とりあえず、にーちゃんが抱き着く感じで。
俺は慣れてるしさ」
「りょ、了解!」
カストレーサーとポルクボクサーの二人に近付くと同時に首の後ろの裾を掴んで己が背中に乗せて言ったライトブリンガーの言葉に双子はそう返す。
(いうだけ有ってカストレーサーの方は乗り方が上手だね)
小学生なだけに双子の体格も其処迄大きくないのもあるが此れなら落馬する可能性も全くないとライトブリンガーは判断。
其の侭、河童達へと向き直り角の魔力を開放する。
『此れは……犬、かな?』
「あいつら、狼みたいに襲う奴だから容赦なく屠ってきてね」
「「「「「「「「「「「「ワンッ
!!」」」」」」」」」」」」
そして現れた12匹のアイリッシュウルフハウンド達は其の侭河童達へと襲い掛かる。
普通ならば全犬種中最大の体高を誇る彼等に襲い掛かられる等恐怖するしかない状況なのだが……。
『ははは!犬相手の訓練か!
命のかかったやりとりを素晴らしいアスリート達とするよりはるかに楽しいね』
『彼等を相手に何処迄逃げ切れるか。逃げ切れたならば其れは僕等がより強靭な体と反射神経を手に入れられたと言う事!
……スタッフの皆、配信をお願いするよ!』
此れに対し河童達はノリノリで逃げ出し始めるのであった。
彼等からしてみればアスリーテスとは全力でスポーツ対決をしたかったのだし、個別に取り囲んで撃破なんて真似をする位ならスポーツマンとして良い訓練になりそうな犬に追われる方がマシだったのだろう。
そのままトレーニング配信等と宣い配信を行いだす程であった。
「もし、接近してくるやつがいたら、前足で潰すか後ろ足で派手に蹴っ飛ばすつもりだったんだけどなあ」
とはいえ命の危機さえトレーニングにしてしまうスポーツ馬鹿っぷりはライトブリンガーも思わず呆れてしまうもの。
「猟兵って凄いとは聞いてたけど凄まじいなあ」
「なあなあ、馬の兄ちゃん。
兄ちゃんはどんな敵と戦った事があるんだ?」
「ボクかい?
ボクは虎や龍相手に……」
それこそ双子とのんびり話す事すら可能な状況で……。
『ぐっ……!?逃げ切れなかったかあ……。
だが、良いトレーニングになったよ!ありがとう、馬君!!』
「あ、うん。楽しめたなら何より?」
挙げ句の果てにライトブリンガーに礼を言って消えていく始末。
「ヘラクにーちゃんですら此処までスポーツ馬鹿じゃねーって……」
「とりあえず、他の子も襲われて?襲われてる様だし合流しないかい?」
そんな風に河童に呆れつつライトブリンガーは双子を伴い河童を殲滅したレナと合流。
他の場所へと向かうのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
エドゥアルト・ルーデル
バスケしようぜ!お前ボール…なにダメなの?
なんてこったお得意の世紀末バスケが潰されちまった…なんてェ我儘な!人の心とか無いんでござるか?
しゃーない代わりにチェスボクシングしようぜ!頭脳と力両方使うクールな競技さ!アスリーテス諸君はセコンドね
女の子の応援でこんなにも身体が軽い…具体的には3倍ぐらい!男の応援はいらねーんだYO!
ボクシングと言うよりCQBの立ち回りで嘴全部折ってやる!ズギュンドギュン腕がなり!ベキュンボキュン(と相手の骨が)折れてゆくでござるよ!フッフー!
因みに拙者職業柄演算も得意でネ!チェスも普通に強いのでチェスとボクシング両方でベコベコにして再起不能<リタイア>にさせるが
●因みに将棋ボクシングではボクサーが勝ったという。
「バスケしようぜ!お前ボールな?」
『いや、ハーブか何かやっておられるのかな?
健康に悪いからやめた方が良いと思うよ?』
突然現れたエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)の発言に河童の代表は困惑した表情でそう返答する。
ほら、アスクドクターちゃんも襲撃の中、河童の包囲網を突破して彼女を助けようとやってきたヘラクレスラー君も困惑してんだろ!?
「……なにダメなの?」
『流石に自分がボールになるのはちょっと嫌かなあ?』
『バスケ自体は大好きだけどねえ』
寧ろ何故受け入れられると思ったのか、と河童達は困惑しながらツッコミを入れてくる始末。
「なんてこったお得意の世紀末バスケが潰されちまった……なんてぇ我儘な!
人の心とか無いんでござるか?」
だが、その反応に対してエドゥアルトは何処吹く風。
寧ろ自分が被害者であるかの様に反応する。
「寧ろオブリビオンとはいえ言葉話せる相手をボールにする方が人の心がねえんじゃねえかなあ……」
「しっ!ダメだよへー君!そんな本当の事言ったら!」
まあ、流石に助けに来た対象にもこんな反応された事もあって流石のエドゥアルトも軌道修正を図る事になるのだが。
「しゃーない。
代わりにチェスボクシングしようぜ!頭脳と力両方使うクールな競技さ!」
『ほう!チェスボクシングか!話には聞いていたがやった事はないんだが……良いね!』
そうして出されたエドゥアルトの提案に最初の提案に比べれば遥かにスポーツらしいスポーツなので河童達は楽しそうに乗ってくる。
「んー、ひょっとして最初のは元々断られる前提だったとか?」
「あー、あの提案の後ならどんな提案でも普通に感じるだろうしなあ」
そして、そんなやり取りをしているエドゥアルトと河童達を見て感想を言い合うアスリーテスの幼馴染s。
「HAHAHA!アスリーテス諸君はセコンドね?」
「あ、はい」
「了解だぜ、おっさん!」
「拙者は未だ若いから?!」
そんな幼馴染sに声をかけるとエドゥアルトは河童達へと向き直り準備を開始。
河童の代表とチェス盤を挟んで一対一。
「デュフフフ!どうしたで御座るかな!」
『むぅ……中々責められなかったな。だが、次はボクシング!
こっちで挽回させて貰う!』
そして、第一ラウンドのチェスは2分の間に河童は攻めきれずに膠着状態。
其の侭、ボクシングの方に移行するが……。
「おじさん、頑張れー!」
「頑張れよおっさんー!」
「女の子の応援でこんなにも体が軽い……具体的には3倍ぐらい!(ユーベルコードの効果です)
後、男の応援はいらねーんだYO!」
『ぐっ!ガハ……っ!』
ユーベルコードの効果もあり更に言えば元々体術も得意なエドゥアルトは軽口を叩きつつ河童を終始圧倒。
ボクシングと言うよりもCQB,軍隊の近接戦闘技術の立ち回りで河童の嘴を次々へし折っていく。
「ズギュンドギュン、腕がなり!」
『ぐっ……がはぁっ!』
其の動きは圧倒的。
河童達をボクシングで打ち倒し続け……。
「ベキュンボキュン」
『ぐっ!何て拳だ!ボクのあばら骨が……!』
「折れてゆくでござるよ!フッフー!」
死屍累々とした状況を創り出していく。
其処でチェスの方に活路を見出そうとした者も現れるが……。
「チェックメイト、で御座るな」
『ぐっ……参りました』
「因みに拙者職業柄演算も得意でネ!
チェスも普通に強いので両方でベコベコにしてさしあげるで御座るよ?」
最初はあくまで河童達を油断させる為に駒を動かしていたのだろうチェスの方も次第に圧倒的に。
次々とチェスのラウンドでも勝利を重ね敗北を認めた河童達は倒れていく。
「うわっ、やっぱ猟兵さんってすっげえなあ」
「うん、本当に凄いよね……」
こうしてヘラクレスラーとアスクドクターが見守る中、エドゥアルトは全ての河童達を打ち負かしたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
熾条・一芽
初依頼につきMSさんのアドリブぜひお願いします!連携等も大歓迎です。
『ねぇ。サッカーやろうよ。』
『いないの?サッカー、出来る奴。』
『剛脚一蹴』でシュートを放ち乱入する形で助けに入り協力します。ペルセソーサーとか脚強そうなので一芽は気になってます。
サッカーに拘りがありますが足を使う競技であれば一芽は乗ります。
『何やるの?』
『不正はなしだよオブリビオン。』
『したら、泣かすよ?』
スポーツにおいて正々堂々の元に貪欲に勝利に固執しますがラフプレーには倍のラフプレーで返すような子です。
●ボールは友達!
ドゴッ!そんな轟音を立てて河童達とペルセソーサーの間に球状の何かが激突する。
「此れは……サッカーボール、か?」
『これ程のシュート、余程のプレイヤーが放った物に違いないね!』
ペルセソーサーも河童達は誰が此の見事なシュートを放ったのかと周囲を見渡し探し始める。
「ねぇ、サッカーやろうよ。
いないの?サッカーできる奴」
『ほう、君があのシュートを?!
サッカーならば得意だよ!良いね!実に楽しみだ!』
「む、あれは一つのスポーツに打ち込み続けていなければ得られない体。一流のサッカープレイヤーに違いないな」
そんな中、サッカーをやろう、そう誘って現れたのは羅刹の少女、熾条・一芽(貪欲なる絶脚・f21039)であった。
其の身体付きからシュートだけではない、パスやドリブル、あらゆる物に秀でていると直感で見抜いた河童達は大興奮。
楽しいサッカーが出来そうだととても乗り気でペルセソーサーも興味津々な様子であった。
(へぇ、陸上をやってるって言ってたけど脚が凄く強そうだね!
其れに河童達も此の調子なら楽しいサッカーが出来そうかも)
それに対し一芽の方も河童の反応やペルセソーサーの体付きに好印象を抱いたようであり……。
『それでどうするかい?
交互に攻めと守りを交代しながらやるか、其れとも二人が私達の守る陣地を攻めるのにするか、二対二でやりあうか』
数の関係上、二対二が無難だろうが彼、ペルセソーサーの足を活かせないのが勿体なく在るね。
そんな風に宣いながら一芽へ向けて河童はどれを選ぶか質問。
『ああ、君達二人で攻めてくるのなら3点取ったらそっちの勝ちとかそう言う流れになるよ』
更に説明不足のあった所を補足して選択を迫る。
「そうだね……どうせなら全員が楽しめた方が良いに決まってる。
ボクと彼が攻める形式で。
いう迄もないけど……」
『不正は当然あり得ないさ。例え僕等を動かしている方が命令したとしても……さあ、このトロフィーをかけて僕等と勝負しよう!』
不正したら泣かすつもりだったんだけどなあ、そんな感想を抱きながら河童達の差し出したトロフィーを一芽とペルセソーサーは触り、二人と河童はトロフィー内のコートへと移動する。
そして、ゲームは開始するが……。
「ふふ!ボクに追いつくなんて中々やるじゃない!
でも、ボールを奪う迄にはいかないね!」
『っ!まさか、あんな隙間を通してパスするとは……!』
責め立ててくる一芽からボールを奪わんと動き出す河童達。
だが、彼等に対し一芽は振り払う様に突き進み、追いつかれればペルセソーサーへとパスをする。
『ぐっ!流石、陸上競技に秀でるだけの事はある!
ボール保持力も中々の物だ!』
「流石に足で負ける訳にはいかない……からな!」
そして、ペルセソーサーも其の足を活かして自分を囲もうとする河童達を強行突破。
フェイントも交えつつ追いすがる河童達を振り払い其処に更に河童達が追いすがり……。
「よし、囮の役目は出来たな……其処!」
『っ!マークしていたのに抜いただと?!』
「ナイスパス!それじゃあ……エースストライカーの蹴り魅せてあげるよッ!」
『ぐっ!抑え……きれな……っ!』
そして、一芽はパスを受け取ると剛脚一蹴、蹴り放たれたボールはキーパーごとゴールへと叩き込まれていく!
正に圧倒的。
荒々しくも正確な其の一撃は岩をも砕く荒波の様。
そして、その後も一芽の勢いのままにゲームは続く。
勿論、河童達も諦めはせずディフェンダー達が盾になりながらシュートを防いだりもしたが其処からフリーになったボールをペルセソーサーが確保。
的確なシュートでゴールを奪い……その後は長く粘ってはいたものの……。
「此れで……終わりだよ!」
『ぐっ!三点目を奪われてしまった……か』
『見事!このトロフィーは君のものだ!!此れだけの選手と遣れたならば満足だよ僕等は!!』
「こっちこそ、楽しいゲームだったよ」
一芽は見事に勝利を掴み取り、河童達はトロフィーを差し出すと彼女を称賛しながら消えていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『ダークメナス』
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POW : 我、失われし汝等の盟主なり
全身を【盟主の威光 】で覆い、自身の【同志達が奪ってきた神or不死の怪物の力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : 我は盟主として、同志達の無念を晴らそうぞ
自身に【神々の時代の頃より得てきた同志達の無念 】をまとい、高速移動と【六枚羽根より滅びを齎す衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 我が同志達の怨念、晴らさずにいられようか
自身が【同志達が殺された事への憎悪 】を感じると、レベル×1体の【神々の時代より存在する古代遺産】が召喚される。神々の時代より存在する古代遺産は同志達が殺された事への憎悪 を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
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●そして、最後の戦いが始まる。
『全く、ヒーローとはいえ猟兵でもない人間を討ち取れないとは……』
そんな事を嘯きながら異形の女は私とスポーツによって交流していた彼等の骸を踏み躙る。
「……っ!彼等は貴方の部下だった筈です!
其れを何故、この様な……っ!」
互いに命をかけたものであっても彼等は私と正々堂々とスポーツを行っていった仲だ。
其れがよりにもよって主である此の女に屠られ踏み躙られる。
其の姿が赦せずに私は声を荒げた。
『たとえ部下であったとしても悠長にスポーツ等に現を抜かし為すべき事を為さぬ者等、此の様に扱われて当然であろう?
まして人間相手に我が出張る様な事態を招いたのだから』
そう言って女は彼等の躯を踏み躙り……彼等の骸は砕けて消えていくのだった。
「……っ!教師として、ヒーローとして……それ以前に一人の人間として貴女だけは絶対に許せない!」
『許せないからどうだというのだ。
まあ良い。競技神よ……此の男を殺せ』
怒りの眼差しを向ける私をどうでも良いかの様に見下ろしながら女は『何か』の影を呼び出し、其の『何か』が私に襲い掛かる。
だが……。
「そうは……」
「……させない!!」
「皆……っ!」
其処に顕れた私の仲間達、大切な生徒が『何か』の攻撃を受け止め……『何か』の攻撃は霧散する。
「先生、こいつは俺達の力を合わせれば無力化できるみたいなんだ!」
「……だから俺達と一緒にこいつを抑えるのに専念してほしい」
『ふむ、面倒だな……だが、貴様等が出来るのは競技神の抑えのみ。
我が攻撃によって屠れば良いだけの事だぞ?』
確かに女の言う通り、此の『何か』を抑えるだけではどうにもならない。
けれど、私の生徒たちの目は決して諦めたりしていないことが見て取れた。
「へん!あんたの相手は別にいるって事さ!」
「おいら達は露払い。主役は今からやってくるのさ!」
「あの人達なら……貴女を絶対に倒してくれるわ!」
彼等の言葉に応える様に背後から誰かがやってくるのが感じられた。
『そう言う事か……ならば、猟兵達よ!貴様等を討ち倒し我は目的を達成させて貰う!』
そして、異形の女と彼等、猟兵達の戦いが始まったのだ。
エドゥアルト・ルーデル
あー…そっすね…
ヒーロー諸君、慌てず騒がず冬のナマズのようにじっとしていてくだされ
【古代遺産】がぽこじゃか出てくるもんだからやべーんでござる処理が!
急に動くオブジェクトなんか増殖したらまあねぇ…そうなると神代とは一切関係ない新しき神が出てちゃうんだなこれが…ああっ出た!【物理演算の神】がお怒りだ!【お戯れのバグ】が来るぞォ!
神は万物に平等…動くのであれば遺跡も例外ではない!空高く打ち上げられたり、跳ね回ったり、テクスチャの隙間から世界の裏側へ堕ちたりする遺跡群
ダークメナス氏も巻き込まれて…遺跡と衝突して全身のボーンが壊れてるでござるな!おもしれー!
後拙者も地面にめり込んだので助けてくだされ
●バグは非常に恐ろしい。
「あー……そっすね……」
アスリーテスか其れとも眼前の黒幕に対する物かエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)はカップルのイチャイチャでも見せつけられでもしたのかテンション低めで眼前の敵に対し返答する。
とはいえテンションが低かろうが戦わざるを得ないのが現状。
「ヒーロー諸君、慌てず騒がず冬のナマズの様にじっとしていてくだされ」
「お、応!」
「エドさん頑張ってくださいー!」
此れからの戦いを考えてアスリーテスに声をかけ……何かさっき助けた幼馴染sが腕組んでる姿を見て渋い顔を浮かべながらもエドはダークメナスへと向き直る。
『我が同士達の無念晴ら「古代遺産がぽこじゃか出て来るもんだからやべーんでござる処理が!」……なんて?』
そして、古代遺産を取り出したダークメナスに被せる様に言葉を放ち、ダークメナスを非常に困惑させる事となる。
因みにメナスが取り出したのは前方にトゲトゲが横に刃がついたミ●四駆っぽい謎の物体であるが……エドに襲い掛かろうとしたのだが……。
「急に動くオブジェクトなんか増殖したらまあねぇ。
……そうなると神代とは一切関係ない新しき神が出てちゃうんだなぁこれが……ああっ出た!
物理演算の神がお怒りだ!
お戯れのバグが来るぞぉ!」
エドの言葉と共にミ●四駆の周辺の大地が高速で盛り上がり、ミ●四駆は天空へと打ち上げられていく。
『な……え?』
混乱するメナスを他所に戦いの場は混沌へと叩きお落とされていく。
木々は虹色に輝いてポ●モンのポ●ゴン回の様に見る者の意識を奪いかける、ポストは唐突に射出されジェット噴射で周囲を飛び回る。
大地はまるでトランポリンみたいに揺れ動き、エドも含め皆、ボールの様に跳ねまわったり上空へ打ち上げられたり……。
「って、此処何処――――?!」
「うわああああああ?!!」
幼馴染sなんてテクスチャの隙間から世界の裏側へ入り込んだりして仲間に助けられたりしている。
そして、全く動いてないアスリーテスですら被害を受けたのだから戦闘中のメナスと言えば……。
「ダークメナス氏も巻き込まれてるで御座ろうが、どんな……遺跡と衝突して全身のボーンが壊れてるで御座るな!おもしれー!」
エドの視線の先にはシュー!超エキサイティング!お前バスケットボールな!とばかりに隆起する床に跳ね飛ばされ天井に激突、其の侭、トランポリンの様に変化した天井に跳ね返されて更に床に激突し跳ね返され……を繰り返し、最早言葉すら漏らせないメナスの存在が
あったのだった。
「いや本当に笑うしかないで御座るな……あ、ペルセソーサー殿ペルセソーサー殿。
拙者も地面にめり込んだので二人の次は拙者も助けて下され」
「あ、ああ了解だ……」
因みにエドさんは其の侭普通に救助されたそうです。
大成功
🔵🔵🔵
レナ・フォルトゥス
【ライトブリンガー(f32754)と一緒】
出てきたわね、猟書家。
何を狙うのかはともかく、スナークの具現化は止めさせていただくわよ。
あなたが何者で、何が目的で動いているかは知らないけど、これ以上好きにはさせないわよ。
秘密結社スナークとしてね。
何がどうかは知らないけど、何かを呼び出そうとするなら、こちらは、それ以上を展開するのみよ。
実力を知らしめるが故に、【全力魔法】【属性攻撃】【高速詠唱】でウィザード・ミサイルを打ち込み、更に【多重詠唱】によって、「かまいたち(真空属性)」や「石弾(大地属性)」を敵目掛けて放つ。
「さて、この攻撃、止められるかしら?無理よね」
魔力でゴリ押しに撃ちまくる。
ライトブリンガー・フォルトゥス
【レナ(f09846)と一緒】
これが、猟書家ってのかな??
よくわかんないけど、世界のために止めないとね。
ぼくだって、がんばらないとね。
とにかく、ぼくも、レナと一緒に魔力を使って雷を放っておくんだよ。
ここで、UC使う。
何しでかすかわかんないけどさ、どうせ、悪いことなんだからさ。
全力で止めさせていただくよ。
【属性攻撃】【全力魔法】【天候操作】そして、【浄化】で敵を消し去っておく。
【幸運】で下手なことにならないようにする。
アスリーテスが攻撃を抑えてる間に、猟書家を抑え込まないと。
ぼくが出来ることは限られてくるけど、みんなは守らないと。
●そして、炎と雷は邪神を飲み込む。
「出てきたわね猟書家。
何を狙うかはともかく、スナークの具現化は止めさせていただくわよ」
そう言ってレナ・フォルトゥス(森羅万象爆裂魔人・f09846)は共に戦う仲間と共に此の戦場に決着を付ける最後の一人として戦場に降り立った。
「これが猟書家ってのかな??
よくわかんないけど世界の為に止めないとね。
ぼくだってがんばらないと」
その仲間であるライトブリンガー・フォルトゥス(白い馬・f32754)も少し言葉はのんびりとした感じでは在る物の其の目は真剣。
眼差し鋭く上空のダークメナスを睨みつける。
『来たか……猟兵!
貴様を殺し我が同胞の……同志達の怨念を……「あなたが何者で何が目的で動いているかは知らないけれど此れ以上好きにはさせないわよ。
秘密結社スナークとして、ね」……っ!貴様ァ!!』
己の言葉を遮り、更には自身が滅びし神々の力を束ね生み出さんとする超生物スナーク、その名を騙るレナに対しダークメナスは怒りの声を上げる。
『青銅の巨兵、守りの巨人、其の原型よ!
我が眼下にありし神を侮りし者達を討ち砕け!』
そして、其の声に応え百を優に超えた古代遺産、青銅の巨人兵がメナスの影から現れ出でていくる。
其れは余りにも巨大で腕の一振りでビルを砕く程の力を持つことが感じ取れた。
……だが、レナもライトブリンガーも此の程度の敵に恐れ戦く程に弱くはない!
「何がどうかは知らないけど何かを呼び出そうとするなら、此方は其れ以上を展開するのみよ」
その宣言と共にレナは素早い詠唱によって魔法陣を展開。
其の侭そこから炎の矢をまるで豪雨の如き勢いで降り注がせていく。
『くっ!タロスの原型達よ!守りを固めよ!』
此れに対してメナスは巨人達の何体かを前面に押し出し溶け出す彼等を盾にする事で防ごうとするが……。
「させないよ」
そう言ってライトブリンガーがレナに続いていく。
彼は体に括り付けた鋼鉄製の多節鞭の力を発動させると其処から生じた雷鳴を角に集中。
「何してかすかわらんないけどさ、どうせ悪いことなんだからさ。
全力で止めさせていただくよ」
其の侭、角を天に掲げ……メナスごと青銅の巨兵たちに向けて雷の嵐を放射する!
『ぐっ!……だが、未だ……!』
それに対してメナスは此れから逃れようとする。
だが、其れは許されない。
「いいえ、此れで終わりよ」
「うん、アスリーテス達が神様を抑えてる間に君を倒すよ。
ぼくが出来る事はかぎられてくるけど、みんなは守らないと」
ライトブリンガーによって放たれた雷鳴を呼び水に呼び出された豪雨と暴風がメナスも巨人も立ち上がる事を赦さぬ程に打ち据えていき……其れに後押しされてレナが放った真空によって生じる風の刃が巨人を斬り伏せ、石弾が撃ち砕く。
『ぐっ……がぁっ!』
「さて、この攻撃止められるかしら?無理よね」
『……っ!猟兵…如き…に……っ!』
そして、レナの言葉と共に放たれた炎の矢は炎の洪水となってメナスへと降り注ぎ其の姿を完全に飲み込んでいくのであった。
大成功
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火土金水・明
「私は猟兵組織『秘密結社スナーク』の一員、『魔法少女ブラックマルス』。」「オウガ・フォーミュラに従う者達を滅ぼす者です。」「ヒーローさん達の頑張る姿は、私達の力になります。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【新・ウィザード・ミサイル】を【範囲攻撃】にして、『ダークメナス』と召喚された者達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
●帝竜の如く蹂躙し。
『……っ!……又、現れたな猟兵……っ!』
「ええ、貴方を止める為にやってきましたよ」
そう言って炎に半身が焼き爛れたメナスの眼前に現れたのは黒い衣服に身を包み、魔女の様な帽子を被った少女、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)であった。
「私は猟兵組織『秘密結社スナーク』の一員、『魔法少女ブラックマルス』!
オウガフォーミュラに従う者を滅ぼすものです!」
『……っ!貴様も其の名を騙るか……っ!』
明はそう宣言すると同時にスナークを名乗る彼女に激高するメナスへと向けて七色に輝く杖を突き付ける。
そして……。
「全ての属性を収束して、今、放つ!」
『何だ……この膨大な魔力は……っ!!』
詠唱と共に放たれた八つの色彩の魔力の矢がメナスへと降り注いでいく。
先ずは全てを燃やし尽くす煉獄の炎の矢が焼き爛れたメナスの肌を更に焼き焦がし、其処に間髪入れず水の魔力を秘めた矢が集い生じた全てを押し流す瀑布が打ち据える。
そうする事で高温で熱された身体が急激に冷まされてひび割れていき……。
『ぐっ……っ!我が体にヒビを?!』
「当然ですけど、此れで終わりませんよ?」
明の言葉と共に全てを凍てつかせる氷の矢が降り注ぎ、メナスの身体を更に砕き紅蓮の如き地の華を咲かせ……その後も全てを押しつぶす岩塊が、天より降り注ぐ雷鳴が、防ぐ事なく浸食せし猛毒が、全てを覆い尽くす光と闇がメナスを討ち倒していく。
其れは正に彼の竜帝の如き蹂躙であった。
『未…だ…だ……!我が同胞たちの怨念を……っ!』
だが、その様な状況にあって尚、メナスは諦めず抵抗せんと神々の古代遺産、神威を放つ猟犬を召喚する。
『さあライプラス!如何なる獲物も逃す猟犬よ!奴を……!』
『―――――!!』
「此れは……早すぎる……!」
そして魔力の矢が降り注ぐ戦場の中、猟犬は明へと向かって駆けていく。
其の動きは俊敏極まり、一瞬の内に明の喉元に喰らいつくが……。
『……っ!消えた
……?!』
「流石ゼウスがタロスと共に愛する女性に遣わした猟犬ですね。
でも残念、其れは残像です」
咽喉元に猟犬が食らいつくと同時に明の姿は掻き消え、其れと同時に何処かから明の声が聞こえてくる。
明の居場所を探ろうと猟犬は臭いを探るが、瀑布が匂いを押し流し、更に強烈な臭いを放つ毒矢が周囲に偏在する状況と在っては流石に神威の猟犬であっても明の居場所を探れない。
そして、そんな隙だらけな状態を放っておくほど、歴戦の猟兵は甘くなく。
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に、ですからね」
『ぐっ……!此れは……!』
明の宣言と共に豪雨の如く無数の魔力の矢は再度降り注ぎ……猟犬ごとメナスを蹂躙していくのであった。
大成功
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神楽坂・神楽
子分らがやっていることを見逃しておきながら、結果が失敗だったらそやつらのせいか。
もし成功していたならば、自分の采配が良かったと悦に入っておったのであろうな。
盟主を名乗る割にはなんとも器の小さきことよ。
さて、あやつは音の速さで空を駆ける力を持っておるようだが、それに対抗する術くらいは持ち合わせておる。
UCにより自身の時間を加速するとともに、敵の移動先へと瞬間移動。
《氣》を纏った拳や蹴りを喰らわせてやろう。
お主の目的は、人に宿る古の神の力を奪い、集めることと聞いておる。
ならば逆に、自分の力が敵に奪われることくらいは想定しておったのだろう?
儂の《刻印》は悪食でな。お主の全てを分解、吸収してやろうぞ。
●そして戦いは終わる。
「子分らがやっていることを見逃しておきながら、結果が失敗だったらそやつらのせいか。
もし成功して居たならば自分の采配が良かったと悦に入っておったのであろうな」
盟主を名乗る割にはなんとも器の小さき事よ。
そう今にも倒れ伏しそうなメナスに対し揶揄する様に告げたのは神楽坂・神楽(武術指導員・f21330)。
そして、其れはメナスにとって何より許せぬ事であった。
『我を侮辱するか……!
其れは喪われた我が同胞達を侮辱するのと同じこと……!
斯様な事、決して許しはせぬぞ……!』
「わしが小さいと言うておるのは貴様だけなのじゃがのう。
いや、貴様の様な者を盟主と仰ぐ視る目のなさを指摘しておるのじゃから同じ事か?」
怒りの眼差しをむけるメナスに対し神楽は余裕の表情で其れを受け流しつつ、メナスを見据える。
(あやつは音の速さで空を駆ける力を以って居る様じゃが……其れに対抗する術位は持ち合わせておるでな)
ならば大事なのはメナスの動きを見切る事。
そして……。
『我、喪われし同朋達の盟主なり……!我が同胞達の集めし力によりて「させぬぞ?」……っ!!』
メナスに対抗する術、時と空間を操作する技術を以ってすれば、敵が飛び立つ前にメナスの懐へと入り込み……自身の時間を加速させたことによって繰り出される拳を以って撃ち砕く事すら可能となるのだ。
『き……貴様ぁ……!』
「どれだけ強力であろうと……動く前に征する事が出来れば其の力を発揮できまい?」
そして、わしはお主が力を発揮できる機会を与えてやる程、甘くはないぞ?と嘯きながら神楽は其の拳に氣を纏わせてメナスを打ち据える。
ならば距離を取らんとするも時間加速により強化された速さと幾多の戦場を駆け抜けた猟兵である神楽の熟練の技から逃れる事等出来はしない。
拳の攻撃範囲から逃れようとすれば蹴りがお見舞いされ、攻撃され吹き飛ばされる勢いを利用して距離を取ろうとすれば瞬間移動で距離を詰められる。
かといって空を飛んで逃れようにも力を発動させる前の掛かりを潰され発動する事すら許されない。
此れが最初の戦いならば未だ傷を負いながらも無理やりに、といけたであろうが今のメナスは今までの戦いで負傷しており、そのような事をすれば命が尽きる事も有り得る状態。
『ぐっ……が……っ!』
「お主の目的は人に宿る古の神の力を奪い、集める事ときいておる。
……ならば逆に自分の力が奪われる事位は想定して居ったのだろう?」
そして、逆転の方法がなく只耐え凌ぐだけの状態であれば……トドメの一撃を以って撃ち倒されるのは道理である。
『貴…様……何…を……!』
「儂の《刻印》は悪食でな?
……お主の全てを分解、吸収してやろうぞ」
『ぐ……ガァァァァっァァァァァァぁ!!』
神楽は拳を一閃。
メナスの核を殴り飛ばし……メナスは悲鳴を挙げて喰らわれ消えていく。
其れが此の地における神の力を巡って起きた戦いの終わりであった―――。
大成功
🔵🔵🔵
●戦いが終わって。
戦いは終わった。
アスリーテス達は此れからも人々を護り闘っていくだろう。
だが、完全に滅び切っていないダークメナスを始めとした猟書家達の暗躍は未だ未だ続いていく。
此のヒーローズアースの平和を再び取り戻す為に、猟兵達の戦いは続くのであった。