大祓百鬼夜行⑫〜まだ猫であるうちに
●ニャルベロスの呼び声
猫達の魂が集まり生まれた妖怪、それがニャルベロスである。
首が3つあることと火を吐くのが特徴のマイペースな妖怪猫だ。
「にゃ~今日も誰も来なかったにゃ~」
「もっとアピールが必要だにゃん!もっと燃やすにゃ(ごおおおお)」
「…そう言いながら・・・お肉を食べているばかりにゃあ…(すやすや)」
ニャルベロスの首それぞれが意思を持ち、交代で遊んだり燃やしたり食べたり寝たりしながら、自分達の縄張りである団地で猟兵達を待ち侘びている。
団地でのんびりと日々を過ごしているニャルベロス達だが、誰もが骸魂に蝕まれていくのを感じていた。
猫達の魂の中に潜んでいる人間たちに虐げられた記憶が、それを増長させているのだ。
このまま時が過ぎればニャルベロス達は完全に凶悪な妖怪となり、カクリヨファンタズム、ひいては故郷であるUDCアースにも害を為す存在となってしまうだろう。
「今日こそは来ないかにゃあ!」
「全力で戦うにゃん!」
「いっぱい遊びたいにゃあ」
「よく焼いて食べてやるにゃん!」
今日もニャルベロス達は尻尾と3つの首をぶんぶん揺らしながら、自分達を倒してくれる猟兵達を待ち侘びるのであった。
●グリモアベースにて
「カクリヨファンタズムで戦争が始まったね。UDCアースの危機でもあるし、絶対に負けられないよね」
「にゃ~ん!」
金髪ショートカットのグリモア猟兵の少女、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)が、相棒である銀色の猫を引き連れて説明を始めるのだった。
「向かって欲しいのは懐かしさを覚えるような古いアパートが立ち並ぶ妖怪団地の一つだよ。そこで団地武装団であるニャルベロス達を倒して欲しいんだ」
ニャルベロス達はかろうじて意思を保ちながらも、猟兵達が来るのを待っているのだという。
「彼等の殆どは2つの世界を滅ぼす事を望んではいないのだけれど、生前に人間たちに酷い目にあわされた猫達の魂もニャルベロス達の中に少なからず存在していて、その魂がニャルベロス達を凶悪な妖怪にへとしようとしているみたいだね」
それを阻止するにはニャルベロス達と戦って倒すほかないと、リリスフィアは真剣な表情で告げる。
「ニャルベロス達は皆と戦って倒される事を望んでいるみたいだから、喜んで戦ってくれる筈だよ。団地を利用した奇襲を得意としていて、大半はアパートの隙間や倉庫の隅に潜んでいたりするから大規模な攻撃は控えた方がいいかな…」
リリスフィアは意を決して次の言葉を発する。
「でも…もしニャルベロス達を傷つけたくないなら、全力で遊んであげるよという方法もあるよ。団地内で疲れ果てるまで遊んであげればニャルベロス達も満足して魂が解放されるみたいだね。ニャルベロス達の体力は底なしだから、普通に戦うよりも大変になると思うかな」
ニャルベロス達は言葉を話しはするが、本能は生前の猫ままなので、その辺りを刺激してあげればいいかもしれないとリリスフィアは付け加える。
「2つの世界の為、そして破壊衝動に耐えているニャルベロス達の為にも皆の力を貸して欲しいんだ」
「にゃあ~ん!」
そう言い終えると、リリスフィアは銀猫と一緒に転送の準備を始めるのであった。
吾妻 銀
吾妻 銀です。
初めましてもしくはお久しぶりとなります。
大祓百鬼夜行の1本目のシナリオを出させて頂きます。
戦争シナリオですので1章構成となります。
今回はしんみりとした雰囲気のシナリオを目指したいと思います。
3つの首をもつ妖怪猫との集団戦です。
普通に戦って倒してもよし、遊び倒して満足させるものよしとします。
ニャルベロス達との戦いが大祓骸魂を弱め、居場所を特定する事にも繋がります。
ニャルベロス達もそれを望んでいますので、思うがままに行動して頂ければと思います。
プレイングボーナスは『迷宮のように改造された団地を利用して戦う』となります。
『戦う』の部分は『遊ぶ』でもボーナス判定として扱います。
受付はOP公開直後から、断章なし、8名前後を採用する予定です。
皆様の参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『三首猫ニャルベロス』
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POW : 猫炎殺(ニャルベロスファイア)
【3つ首の1つから吐き出された炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【魚が美味しく焼ける程度の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 猫接種(ニャルベロスフード)
戦闘中に食べた【よく焼けた何らかの肉】の量と質に応じて【ご機嫌に尻尾を揺らして】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ : 猫凍結(ニャルベロススリープ)
非戦闘行為に没頭している間、自身の【首の1つが】が【ぐっすりと眠り】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
👑11
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月凪・ハルマ
この状況、猫派としてもほっとけないな
それじゃまぁ折角だし、遊び倒すとしましょうか
◆SPD
まず【瞬身】を発動して自身を強化した後、
マタタビを周囲にばら撒き反応を待つ
ニャルベロスを発見したら団地内を逃げ回りつつ、
興味を引くような物を与えてひとしきり遊ばせる方向で
なお壊れたり、飽きられる度にその都度別なものを使用
限りはあるが、できるだけ内容が被らない様にしたい
向こうからの攻撃は【見切り】【残像】【第六感】で回避
基本の猫じゃらし、お次は毛糸玉、更には動くネズミや
カエルのおもちゃ等を用意
あとは……そうだな。レーザーポインターなんかも面白いか
時間はかかるかもしれないが、今回は殴って解決は無しの方向で
鳥栖・エンデ
やぁ、ニャルベロスたち
ネコ……猫科なキマイラとして
ボクも気持ちは分からないでもないからねぇ
団地で存分に遊び尽くそうじゃないか
己の羽根を用い「送葬」で影の鳥たちを呼び出して
隠れ鬼でも、鬼ごっこでも
沢山潜んでいるのならボクの眼と鳥の群れで
どんな隙間や隅っこからでも見つけて捕まえちゃうよ〜
追いかけっこが良いのなら、影の鳥は空から
ボクも高いところは得意だからなぁ
階段やベランダを足場にして、
猫にとっての遊び場って沢山あるよね
……一応トラ系キマイラではあるんだけども
まぁ、細かいことは気にせずに
満足するほど楽しめるまでは
勝ち負けとかは気にしないでおこうか
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!
雰囲気に合わせてテンション抑えてもOKであります!
オーライ、ニャルベロス! ワタシがたっぷり構いマース!
遊びの前にはまず腹ごしらえデスネー!
現場に入ればキッチンを展開して、インターネットで調べた大丈夫な食材(鶏もも肉など)を使った簡易キャットフードを作成しマース!
「ニャルベロス殿ー、ごはんデスヨー」
陶器製フードボールに盛って、提供デース!
おいしく味わってくれれば幸いであります!
……状況的に敵に塩を送るような形デスガ、お互いに満喫できればミッション達成となるはずデース。
おなか一杯になったらたっぷり遊んで発散しマショー!
ごはんが終わったら、猫じゃらしを装備して挑みマース!
パルピ・ペルポル
まぁこちらとしてももふもふはあまり傷つけたくないし。
全力でもふり倒し…もとい、遊んであげるとしましょうか。
一応奇襲は警戒してこっそり間に雨紡ぎの風糸を自身の周囲に展開して盾として使用するわ。
で、ニャルベロスがかかったら思いっきりもふもふなでなでしてあげるわ。
もふりすとたるもの猫の撫でポイントは押さえてあるわ…はーいよしよしこの辺かしら。
大人しくなったら糸は解除してそのまま火事場のなんとやらでがっつりもふもふするわ。
あとは折り紙で作ったネズミたちを放っておいかけっこで遊ばせたりね。
ねこじゃらしもあるわよ…全身使ったじゃらしテクニックをとくと見るがいいわ。
はーやっぱりもふもふは癒しよねー。
夜鳥・藍
しっぽどころか顔が複数。これは三又の猫じゃらしが必要なのでは?
でも身体は一つなのだから……どうなるんでしょう?
これは試してみないと(猫じゃらし複数準備)
刀剣二刀流は諦めましたが猫じゃらし二刀流は出来るはず。
まずは一本ちらつかせて様子見。顔が三つでも身体が一つだから、内二つの気を引けば十分遊べるはずです。一つでは足りないならもう一本猫じゃらしを追加して遊びます。いえ体力の消耗です。決して私が遊びたいわけでは。
ほどほど遊んで疲れたら隙を見て竜王の召喚を。ちょっとちくっと、あとびりびりするかもしれませんが元に戻るためなので少し我慢してくださいね。
どこか懐かしい感じがする古いアパート団地、そこで待っているニャルベロス達を見つけるべく、猟兵達は足を踏み入れるのであった。
「すぐには出てきてくれないようだね」
名前以外の過去の記憶をほぼ失っているヤドリガミの化身忍者、月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)はアパートの周囲を注意深く観察する。
団地内は静かで人の気配もなく、唯一の主であるニャルベロス達も姿を見せる様子がない。
隠れて自分達を驚かすつもりなのだろうと、ハルマは推測する。
「この状況、猫派としてもほっとけないな…それじゃまぁ折角だし、遊び倒すとしましょうか」
ハルマは予め用意しておいたマタタビを取り出して、団地のあちこちにばら撒くのであった。
「さて、姿を現すまで様子を見ようかな」
手持ちのマタタビをばら撒き終えてから、ハルマはどこかに身を隠そうかと丁度よさそうなアパート内の狭い隙間に入り込もうとする。
だがそこで思わぬハプニングに遭遇した。
ハルマは何か柔らかい物を踏んづけてしまう。
「にゃ!見つかったにゃあ!」
偶然の鉢合わせというべきか、ハルマが隠れようとした先に三つ首の妖怪猫ニャルベロスの1匹が潜んでいたのである。
尻尾を踏まれたニャルベロスはびっくりして跳びあがった。
「お前、猟兵だにゃ!いきなり襲って来るなんて卑怯にゃん。正々堂々と戦うにゃあ!」
尻尾を踏まれて涙目のニャルベロスであったが、すぐに気を取り直してハルマに威嚇の姿勢を取った。
「今回は殴って解決するつもりはない、お前たちと遊びにきた」
「にゃ?それなら鬼ごっこをするにゃん。捕まえてみるにゃ」
ニャルベロスはそれだけ告げしゅぱっとにハルマの脇をすり抜けて、走り去っていく。
「勝負だにゃあ!」
ハルマがばら撒いたマタタビに釣られて他のニャルベロス達も姿を見せるも、ハルマの姿を見ると俊敏な動きでマタタビを咥えてアポートの中にへと逃げ去るのであった。
「本気の勝負か…―集中しろ。もっと、深く……!」
ハルマはニャルベロス達を追いかけるべく、『瞬身』を発動して自身の能力を最大限に高める。
「あそこか…」
『瞬身』によって先程までは感じ取れなかったニャルベロスの気配を感知して、アパートに踏み込んで追跡を開始した。
「そう簡単には捕まらないにゃあ!」
見つかったニャルベロスはハルマを近づかせまいと、3つ首の1つから炎を吐き出す。
「おっと危ないな!」
アパート内の狭い空間の中で吐き出された炎を、ハルマは限られた避難場所を見つけ、そこに飛び込んだ。
ニャルベロス達はあくまで戦うつもりなのだと、ハルマは実感させられる。
だがそれでもハルマは攻撃するつもりはない。
「残念、逃げられたにゃあ!」
ハルマに避けられたのを確認したニャルベロスは即座に逃げ出すのであった。
「これは時間はかかるかもしれないな…用意しておいたおもちゃの出番も先になりそうかな」
アパートの地形を駆使して逃げ回るニャルベロスを捕まえるのは一苦労しそうだと、ハルマは覚悟を決めるのであった。
鬼ごっこが始まった途端、息を潜めていたニャルベロス達の動きが活発になる。
熟知している団地内を縦横無尽に駆け回って、猟兵達をかく乱していく。
「お前も猟兵だにゃ、一緒に鬼ごっこするにゃあ、それが嫌なら戦うにゃん!」
ニャルベロスは団地アパート内に踏み込んだキマイラの青年、鳥栖・エンデ(悪喰・f27131)に対して、尻尾を振って挑発するのであった。
「やぁ、ニャルベロスたち。ボクも猫科なキマイラとして気持ちは分からないでもないからねぇ、団地で存分に遊び尽くそうじゃないか」
そんなニャルベロスに対して、エンデは友好的な態度で挨拶をする。
「いい心掛けにゃん、それなら存分に遊ぶにゃん。そっちが負けたら大人しく丸焼きになるにゃん」
エンデの返事を聞くと、ニャルベロスはささっとアパートの奥にへと逃げ込むのであった。
好戦的なニャルベロスだが、それは猟兵達と戦い倒される為に敢えてそのような態度を取っているのだと、エンデは理解していた。
「どんな隙間や隅っこからでも見つけて捕まえちゃうよ〜」
ニャルベロスたちが去っていくのを見届けた後、エンデは自身の羽根を媒介に影法師のトリを召喚して、ニャルベロス達の追跡を開始する。
「猫にとっての遊び場って沢山あるよね」
エンデは影の鳥たちと一緒に、アパート内で猫が潜んでいそうな場所にへと向かう。
「まずは1匹かな?」
「にゃ!」
エンデが思っていた通り、アパート内の古びた階段の下に1匹のニャルベロスが隠れているのを発見する。
ぐっすりと眠っていた首もおどろして目を開ける。
「よく見つけたにゃあ、でもまだ勝負はこれからにゃん!」
エンデは影の鳥に命じてニャルベロスを捕まえようとしたが、その前に俊敏な動きで階段を駆け上がられ、逃げられてしまうのであった。
「そういえば、鬼ごっこの具体的なルールは決めていなかったね…でも、細かいことは気にせずに満足するほど楽しんでもらえればいいかな」
エンデも無理に追いかけ力づくでニャルベロスを捕まえるような事はせず、次に猫が潜んでいそうなベランダに向かう事にした。
「お邪魔するよ」
上の階から順に見ていこうと、エンデはアパートの一室に足を踏み入れる。
「早速、予想的中だね」
アパートの部屋には人が住んでいる形跡は無く、窓の外のベランダにニャルベロスが日向ぼっこをしていた。
気付かれないようにエンデはそっと近づこうとしたが、ニャルベロスの鋭敏な感覚がそれを許さなかった。
「よく見つけたにゃん。起きるにゃあ、寝る時間は終わりだにゃん!」
見つかったニャルベロスは寝ている首をつついて起こすと、ぴょんと飛んで隣の部屋のベランダにへと逃げ込むのであった。
「ここに住んでいるだけあって、逃げ道もよく知っているようだね」
これが団地闘法なのかと、エンデはつい感心してしまう。
とはいえエンデが影の鳥と連携して本気で追いかければ、ニャルベロスを捕まえるにはそう時間はかからないだろう。
だがエンデの目的はニャルベロス達を満足させる事である。
簡単に終わらせてしまってはニャルベロス達も満足しないだろうと、エンデは勝ち負けとかは気にせずに、長期戦を覚悟で鬼ごっこに興じる事にした。
猟兵とニャルベロスとの鬼ごっこは予想通り長期戦と化していた。
全力での鬼ごっこは団地アパートを熟知しているニャルベロスでさえも体力を消耗する程であった。
「逃げ回っていたらお腹がすいたにゃ!」
「何か食べにいくにゃん」
自由気ままなニャルベロス達はそう思い立つと、食料が備蓄されている台所に向かうのであった。
「今日も美味しく焼くにゃ」
ニャルベロスは料理は出来ないが、炎で生肉を焼いて食べる事は出来るのである。
無人ではあるが団地内には、ニャルベロス達が生活できるだけの食料が知らぬ間に備蓄されるようになっているのである。
「にゃ、美味しそうな匂いがするにゃ!」
ニャルベロスは鋭敏な嗅覚で自分達の好物の匂いを感じ取り、速足でその場に向かった。
先回りしたニャルベロスが既に食事中なのかと思ったが、匂いの先に居たのは居たのはエプロンを着た、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)だった。
「オーライ、ニャルベロス!ワタシがたっぷり構いマース!」
バルタンの姿を見て逃げ出そうとしたニャルベロス達であったが、食欲には勝てず足を止めた。
猟兵であると同時に料理の達人でもあるバルタンは、アパート内のキッチンと食材を利用して、インターネットで調べただけで、ニャルベロス達の食欲を刺激する簡易キャットフードを完成させたのである。
達人の手で誕生したキャットフードは、人間でも思わず食べたくなるような程の出来栄えである。
「ニャルベロス殿ー、ごはんデスヨー」
「「「にゃにゃ~ん!」」」
バルタンが陶器製フードボールにキャットフードを盛ると、すぐに匂いに釣られたニャルベロス達が飛びつくのであった。
「う、うまいにゃあ!」
「これは鶏もも肉の味にゃん、ただ焼くよりずっと美味しいにゃん」
バルタン特製キャットフードを腹ペコのニャルベロス達は夢中になって平らげていく。
普段は3つの首が交代で食事をするニャルベロスだが、この時ばかりは我慢できず奪い合うようにキャットフードを食べ尽くすのだった。
陶器を嘗め回した後で、ニャルベロスは不満そうに声を上げる。
「もうなくなってしまったにゃ!」
「これだけじゃ満足できないにゃ、もっと食べさせて欲しいにゃ」
ニャルベロス達は3つの首があるだけに食べる量も3倍なのだ。
そして匂いを嗅ぎつけた新たなニャルベロスが次々と姿を見せたのである。
「にゃん達にも食べさせるにゃん!そうでなければお前を焼いて食べるにゃん」
食欲に飢えたニャルベロス達が、食べさせてくれなければ焼いて食うぞとばかりの勢いで、バルタンに迫るのだった。
骸魂に取りつかれたニャルベロス達の狂暴性が垣間見える瞬間である。
「むむ、これは中々の強敵なのデス。こうなったら全員満腹になるまで料理してやるのデース。首を洗って待っているのデース」
「仕方ないにゃあ。3分間待ってやるにゃん。すぐに作るにゃん」
衝動に飛び掛かろうとしたニャルベロスもいたが、空腹に勝てなかったのか寸の所で堪えて待つのであった。
中には首同士を舐めて待機するニャルベロスまでいる。
「これが遊ぶまで時間がかかりそうデース」
ニャルベロス達に急かされながら、バルタンはキャットフードの調理に再度挑むのであった。
食事中のニャルベロスもいる中で、真面目に猟兵達に挑もうとするニャルベロスもいた。
「見つけたにゃあ。フェアリーの猟兵にゃん」
「一緒に遊ぶ…もとい戦うにゃあ!」
団地アパート内のロッカーに潜んでいたニャルベロスの1匹が、パルピ・ペルポル(見た目詐欺が否定できない・f06499)を見つけて飛び掛かった。
自分よりも小さいフェアリーであるパルピ相手なら与しやすしと見たニャルベロスであったが、それは間違いであったとすぐに思い知らされる事となる。
「見た目だけで判断するのは…ね」
ニャルベロスの奇襲を警戒していたパルピは、こっそりと雨紡ぎの風糸を周囲に展開していた。
蜘蛛の糸より細く、柔軟性と強度を兼ね備えた透明な糸がニャルベロスに絡みついたのである。
「う、うごけないにゃあ!」
ニャルベロスは慌てて首を振り回して糸から逃れようとしたが、3つの首であった事も災いして余計に絡みついてしまったのである。
「つ、捕まったにゃあ」
「ふふ、思いっきりもふもふなでなでしてあげるわ」
パルピは動けなくなったニャルベロスの側に近寄って、猫の壺ともいうべき場所に小さな手で優しく触れるのであった。
「に、にゃあ!」
ぴくりと反応して思わず鳴き声を上げてしまうニャルベロスに追い打ちをかけるべく、パルピは思う存分に撫で撫でするのであった。
首が3つある奇妙な姿ではあるが、もふもふの感触はまさに猫そのものである。
パルピはその幸せな感触をしっくりと堪能した。
「そ、そこは止めるにゃん!力が入らないにゃあ…」
フェアリーとは思えない程、パルピの腕力は強くニャルベロスは抵抗も出来ず、ただもふられるだけであった。
「もふりすとたるもの猫の撫でポイントは押さえてあるわ…はーいよしよしこの辺かしら」
「「「にゃ~ん」」」
もふりすとであるパルピにたっぷりと撫でられ、ニャルベロスはすっかり骨抜きになってしまう。
パルピもまた戦う事など、すっかり頭から消えていた。
「はーやっぱりもふもふは癒しよねーそれじゃ、糸は解除してあげる」
雨紡ぎの風糸から解放されたニャルベロスだが、もうどうにでもしてくれとばかりに、ニャルベロスは仰向けになるのであった。
「しっかりするにゃあ。にゃん達は戦わないといけないにゃん」
それでも猟兵達に戦い倒されなければならないという使命を思い出したニャルベロスの首の1つが、他の2つの首を鼓舞しながら起き上がろうとする。
「ふ~ん…それなら追いかけっこで勝負する?」
パルピは折り紙で作ったネズミたちを放ち、魔力で操作する事で本物のネズミであるかのように這い寄らせて、ニャルベロスの本能を刺激する。
「ね、ねずみにゃ、捕まえるにゃあ!」
猫の本能に抗う事が出来ずニャルベロスは、尻尾をぶんぶん振り回しながら折り紙ねずみを追いかける。
「たっぷりと遊んであげるわ。ねこじゃらしもあるし、全身使ったじゃらしテクニックをとくと見るがいいわ」
それからもパルピはニャルベロス達の奇襲を躱しながら、延々と遊び続けるのであった。
団地の屋外は猟兵達の簡易拠点と、捕まったニャルベロス達の遊び場と化していた。
「にゃあ、猫じゃらしとは姑息な手を使うにゃ、そんなあからさまな手には引っかからないにゃあ」
「でも、少しだけ遊んであげるにゃ。おもちゃもあるのかにゃ?」
猟兵達から差し出された猫じゃらしと玩具の道具の数々に、鬼ごっこで捕まったニャルベロス達は戦う事も忘れてじゃれついている。
そんな光景を目撃したサクラミラージュ生まれのクリスタリアン、夜鳥・藍(占い師・f32891)はどうしたものかと考え込んでいた。
「しっぽどころか顔が複数。これは三又の猫じゃらしが必要なのでは?」
だがあいにくそのような猫じゃらしは持ち合わせてはいない、それならばと藍は妙案を思いつく。
「でも身体は一つなのだから……どうなるんでしょう?」
藍は猫じゃらしを複数に束ねてから、威嚇している1匹のニャルベロスにちらつかせて見せた。
「「にゃっ!?」」
するとニャルベロスは敏感に反応して、好奇心剥き出しで藍につか寄ってくるではないか。
「これは試してみないと…刀剣二刀流は諦めましたが猫じゃらし二刀流は出来るはず」
藍もまた好奇心を抱き、まずは1本の猫じゃらしをニャルベロスにちらつかせて様子見る事にした。
「にゃっにゃっ!」
ニャルベロスの首の1つが反応して、藍に差し出された猫じゃらしをつついて遊び始める。
「効果は十分みたいね」
2つ目の首も猫じゃらしで遊びたそうにうずうずとしているのを見て、藍はもう片方の手で猫じゃらしをちらつかせる。
「用意がいい猟兵だにゃん!」
2つ目の首も喜んで猫じゃらしにじゃれつく。
「すやぁ…」
3つ目の首はというと、ぐっすりと眠っているようだった。
猫じゃらしがもう1本必要かと思ったが、その心配はなさそうである。
「……マイペースな子ね。これはじっくりと遊んであげないといけないかしら。決して私が遊びたいわけではないわよ」
思わず心が和んだ藍であったが、気を取り直して猫じゃらしをふりふりするペースをあげる。
これはあくまでもニャルベロスを消耗させる為の手段なのだと、藍は自分に言い聞かせる。
ニャルベロスが遊び疲れた所で、藍は竜王招来による雷撃を放って攻撃するつもりでいる。
(びりびりして痛いだろうけれど、これも元に戻す為、我慢してもらわないと)
自分の心も痛むだろうと藍は覚悟しつつ、ニャルベロスとの戦い、もとい遊びに興じる。
だがその時が来るのは、まだまだ時間がかかりそうだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
疎忘・萃請
来たよ
お前がまだお前であるうちに
さあ、遊ぼう
アタシだけだとつまらんだろう
さあさ、御出で、古き友人達
迷宮のようになっているのなら
それをもって遊ぶまで
隠れ鬼の始まりだ
塗り壁は行き先を塞いでおくれ
八咫烏は猫をお探し
3本足と三つ頭。なんだか親近感が湧く?
ふふ、そら、行った行った
お前たちが体を張ってくれたおかげでアタシがここにいる
もう大丈夫
心行くまで遊ぼう
鎌鼬の風に乗り、明食鎖を猫へ投げつける
捕まえた
そらそら、遊ぼう
鬼の力で撫でてやろうか
それともたかいたかい?
カクリヨとUDCアース
愛しい故郷を守るため
アタシはお前たちの覚悟を貰って先へ行くよ
八重咲・科戸
どわぁあっ!?いきなり目の色変えて襲いかかってきたぞ!?
は?誰がネズミだ!私はイタチだ、鎌鼬!!可愛くない奴らだな!
業腹だが私の姿(ICのイタチモード)は奴らの好奇心…狩猟欲求をかきたてるもののようだ
……まあいい、つまり私は適任だったと言うこと
私がお前達の相手をしてやろう
さぁかかってこい!遊んでやるぞー!
攻撃してきたらUC発動
負傷しない程度に吹飛ばし、別の場所に転移する
遅い!
鈍い!
スロウリィ!
そんな蠅が止まるようなぬるい猫パンチなんぞなぁ!
お前らの狩りの腕はその程度なのか!これでは本物のネズミすら捕らえられまい!
――どわっ!?(調子に乗りすぎて肉球が頬を掠めた)なんのまだまだぁ!!
朧・紅
紅人格で参加
アドリブ歓迎
ねこさんあーそぼっ
僕は体力温存に空飛ぶギロチン刃に乗って縦横無尽に鬼ごっこですよぅ♪
君たちが好きなものは…これですね!
ほら猫じゃらしが窓の端からちらり♪
廊下をばびゅんと抜けて
階段を毛糸玉がころころぽんと先導したり
外へ出ればたくさんのボールがころころ四方八方
ねこさんみてみて
日陰のビル壁にペンライトでちかちか屋上へ誘う様にびゅーん!
でっかい魅惑の毛糸玉一号
なげましたー!
…そいえば猫さんは持って帰ってはくれませんですね
じゃれつき絡まってく姿お写真ぱしゃり
腹ペコな君にじゃん♪ねこさんの虜にゃんちゅー…なんとか!
結べるなら尻尾にリボンをプレゼント
楽しかった事忘れないでくださいね
猟兵とニャルベロスの妖怪団地での遊びは長い間続いていた。
団地の外は永遠に夕方から変わる事なく、いくら時間が経過しようともアパートは夕日に照らされ続けている。
さすがの猟兵達も疲労を感じずにはいられず、交代でニャルベロス達の相手していた。
ニャルベロス達も首同士で交代で休んだり食事したりで、まだまだ余力を残している。
「にゃあ、次は誰が遊んでくれるのかにゃ?」
「すやあ…」
アパートの入り口の前でニャルベロス達はうずうずしながら、尻尾を振って次に来る猟兵達を待っていた。
中にはのんびりと寝て体力の回復を図っている首もいたりする。
あくまでマイペースであるが、こうしている間にも骸魂の浸食がニャルベロス達を苦しめているのだ。
「来たよ。お前がまだお前であるうちに。さあ、遊ぼう」
緑色の緑髪と瞳の少女の外見である鬼、疎忘・萃請(忘れ鬼・f24649)はニャルベロス達に手を差し伸べる。
「にゃあ、鬼ごっこは飽きたから、次はかくれんぼで遊ぶにゃん!」
ニャルベロス達は萃請を見てそう告げると、散り散りになって迷路のようなアパート内に逃げ込むのであった。
「かくれんぼか…でも、アタシだけだとつまらんだろう。さあさ、御出で、古き友人達」
萃請は古に忘れ去られた妖怪を次々と呼び出した。
彼女に呼ばれて妖怪達が次々と姿を現す。
萃請もまた妖怪の軍団『百鬼夜行』を操る存在なのである。
これにはニャルベロス達もびっくりである。
「にゃにゃっ、妖怪達が沢山現れたにゃあ!」
「壁と思っていたら妖怪だったにゃああ!」
萃請が呼び出した妖怪、塗り壁は行く先を塞がれ、ニャルベロス達は慌てて別の隙間にへと逃げ込んだ。
団地アパート内は迷路のようになっており、猟兵達も未だその全貌を掴めてはいないのである。
「これは遊び甲斐があるな…さあ、隠れ鬼の始まりだ」
萃請は妖怪達にニャルベロス達の捜索を命じる。
白い布の妖怪がアパート内の隙間に入り込み、犬の妖怪がくんくんとニャルベロスの匂いを嗅ぎつける。
妖怪達の中でも八咫烏は特に乗り気なようである。
「三本足と三つ頭。なんだか親近感が湧く?ふふ、そら、行った行った」
萃請が優しく八咫烏の頭を撫でると、八咫烏はアパート内に入り込んでいった。
八咫烏が早々にニャルベロスを見つけたらしく、奥から鳥と猫の鳴き声が騒がしく聞こえた。
「お前たちが体を張ってくれたおかげでアタシがここにいる。もう大丈夫。心行くまで遊ぼう」
萃請もまた鎌鼬の風に乗って迷路のようなアパート内を捜索し、隅に隠れていたニャルベロスの1匹を発見したのだった。
そして明食鎖を投げつけて見事、ニャルベロスを捕まえるのであった。
「にゃあ、捕まったにゃああ!」
全長2尺8寸、それもかなりの重量である分銅鎖に捕えられ、ニャルベロスがじたばたともがくが抜け出すことは出来なかった。
「そらそら、遊ぼう。鬼の力で撫でてやろうか、それともたかいたかい?」
「にゃあ、まだまだ勝負はこれからにゃん!」
不利な状況に追い込まれてもニャルベロスはまだ降参する様子は無く、姿勢を低くする。
全力でなければ意味がない事を本能的に知っているからである。
「カクリヨとUDCアース。愛しい故郷を守るため。アタシはお前たちの覚悟を貰って先へ行くよ」
萃請もまたニャルベロスの覚悟に応え、新たな妖怪達を差し向けるのであった。
萃請達が隠れているニャルベロス達を探し回っている頃、アパート内で捜索していた鎌鼬がニャルベロスの奇襲を受けていた。
「にゃあ!ネズミを見つけたにゃあ。焼いて腹ごしらえするにゃん」
「どわぁあっ!?いきなり目の色変えて襲いかかってきたぞ!?…は?誰がネズミだ!私はイタチだ、鎌鼬!!可愛くない奴らだな!」
ネズミと間違えられて襲われたのは、鎌鼬一族の末裔で猟兵に目覚めた、八重咲・科戸(一人一組の鎌鼬・f28254)だった。
科戸にとっては業腹であるが、イタチの姿はニャルベロスの好奇心…狩猟欲求をかきたててしまうようである。
「……まあいい、つまり私は適任だったと言うこと。私がお前達の相手をしてやろう。さぁかかってこい!遊んでやるぞー!」
「にゃあああ!」
科戸の言葉に応え、ニャルベロスは最大火力で炎を吐くのであった。
だがそれは科戸の狙い通りである。
「かかったなアホが!すりかえておいたのだ!」
科戸のUC『伍式・転身颶』が見事ニャルベロスの炎を無効化し、更にニャルベロスを吹き飛ばすのであった。
「うにゃん!」
吹き飛ばされたニャルベロスはアパートの壁に叩きつけられる。
「よ、よくもやったにゃあ!お返しするにゃ」
科戸が威力を抑えていた事もあって、大した負傷もなくニャルベロスは起き上がり、反撃とばかりに猫パンチを繰り出した。
しゅぱぱと襲い掛かる猫パンチを科戸は容易く回避してみせる。
「遅い!鈍い!スロウリィ!」
「にゃにゃにゃにゃ~」
ニャルベロスも諦めずにパンチし続けるが、科戸も簡単に当たるほど甘くは無かった。
「そんな蠅が止まるようなぬるい猫パンチなんぞなぁ!お前らの狩りの腕はその程度なのか!これでは本物のネズミすら捕らえられまい!」
科戸はニャルベロスの闘争心を煽る言葉を投げかける。
「「「にゃにゃにゃにゃ~」」」
そしてニャルベロスが3つの首の意志を一つにして、限界を超えた一撃を科戸に向けて放つのであった。
「――どわっ!?」
調子に乗っていた所への鋭い猫パンチを、科戸は避けきれずに肉球が頬を掠めた。
すかさずニャルベロスが体当たりして、今度は科戸が吹き飛ばされてしまう。
「まだやるかにゃん!」
「なんのまだまだぁ!!」
科戸は起き上がってニャルベロスを睨み付ける。
それからも科戸と猫の激しいバトルが繰り広げられるのであった。
かくれんぼで遊んでいる一方、鬼ごっこを続けている猟兵とニャルベロスもいた。
「ねこさんあーそぼっ、鬼ごっこですよぅ♪」
「にゃあああああ!」
2つの人格を持つ少女、朧・紅(朧と紅・f01176)が無邪気にニャルベロスを追いかけていた。
それに対して、ニャルベロスは必死に逃げ回っている。
相手が無邪気な少女とはいえ、体力の温存も兼ねて空飛ぶギロチン刃に乗って縦横無尽に迫り来るのだから、無理もない事である。
「少し怖がらせちゃったかな?」
アパート内の地形を利用して逃げまくるニャルベロス達の様子に、紅もやり方を変える事にした。
「君たちが好きなものは…これですね!」
空飛ぶギロチン刃から降りると、紅はアパートの窓の端から猫じゃらしをちらりと見せつける。
「にゃにゃ?」
「何度もその手には乗らないにゃ、危険な香りがするにゃ」
猫じゃらしに反応してぴたりと足を止めるニャルベロス達だったが、警戒して紅に近づく様子はない。
「んーそれじゃこれならどうかな?」
紅はUC『空想造血』でニャルベロス達が好みそうなモノを召喚する。
召喚されたモノは廊下をばびゅんと抜けて、階段を転がり落ちていく。
「追いかけるにゃあ!」
これにはニャルベロス達も我慢できず、ころころと転がる毛糸玉を追いかけるのであった。
「ねこさんこっちだよ」
紅は毛糸玉を追いかけるニャルベロス達をアパートの屋上にへと先導した。
夕焼けが紅とニャルベロス達を赤く照らし出す。
「ボールがいっぱいにゃあ」
屋上には紅に想造された沢山のボールがころころと四方八方転がっており、ニャルベロス達の本能を刺激した。
「ねこさんみてみて」
紅は止めとばかりにペンライトで屋上のビル壁を照らし出す。
「でっかい魅惑の毛糸玉一号…なげましたー!」
屋上のビル壁から突如として、一際巨大な毛糸玉が出現し、ニャルベロス達に向かって飛来した。
「「「にゃ~!」」」
ニャルベロス達は猫としての本能が赴くままに巨大毛糸玉に飛びついて、一緒に屋上内を転がり始めるのであった。
ニャルベロス達は毛糸玉とボールに夢中で、紅に近づいてくる様子はない。
「…そいえば猫さんは持って帰ってはくれませんですね」
そんなニャルベロス達に癒されながら、紅は黒猫チャームが素敵に揺れる彼岸花を模したカバーのスマートフォンを手に撮影を開始する。
「うん、タイミングばっちりだね」
紅は毛糸玉にじゃれつき絡まってく、ニャルベロスの姿をぱしゃりと写真に撮るのであった。
「にゃ~絡まったにゃあ!」
その直後に勢い余って毛糸に絡まってしまうニャルベロス。
「あわてんぼさんですね」
紅がそれを解いてあげると、ニャルベロスはお腹の音を鳴らして何かを期待するようにじっと紅を見つめるのだった。
「そして腹ペコな君にじゃん♪ねこさんの虜にゃんちゅー…なんとか!」
紅はうろ覚えの記憶で猫が好みそうなおやつを想造する。
名前は思い出せなかったが、とにかく猫の好物であるという事を理解しているので問題は無い。
紅は美味しそうにおやつを食べているニャルベロスの隙を突いて、大きな尻尾にリボンを結びつけるのであった。
「楽しかった事忘れないでくださいね」
「にゃ~ん」
紅の言葉にニャルベロスはリボンが付いた尻尾を揺らしながら頷くのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジョヴァンニ・カフカ
生前の猫ちゃんに酷い事をした度し難い輩がいるんですねェ
大祓骸魂とは別で懲らしめてやりたい気持ち
先ずは仕事に集中しなければ、ですが
仕掛け罠と称し団地内各所の地面、床に円を描きます
猫ちゃんの習性で入りたくなるのだとか
出でよ、ニャルベロス…なァんて
鬼ごっこ、俺も仲間に入れてくださいよニャルベロスさん
パルクールの要領で壁も窓枠も配管や室外機…全て足場に利用します
途中、レプリカクラフトで作成した猫缶の開封音での挑発や、装備する蠢く影を伸ばしてけしかける等、趣向を変えつつ
攻撃回避は第六感、逃げ足、ダッシュ
丸焼きは遠慮したいですよ
追って追われて、猫と鼠のコメディアニメの様です
この調子でとことん遊びましょうね
「生前の猫ちゃんに酷い事をした度し難い輩がいるんですねェ、大祓骸魂とは別で懲らしめたいです」
常時フードを被り、狐面を着けた猟兵、ジョヴァンニ・カフカ(暁闇・f28965)はニャルベロス達が生まれた境遇を聞いて、そう思わずにはいられなかった。
動物や可愛らしい物好きでペット探しを請け負う事もある、ジョヴァンニはニャルベロス達に同情的である。
「…先ずは仕事に集中しなければ、ですが」
ニャルベロス達を助ける為にもジョヴァンニは気を取り直して、団地内各所の地面に猫の習性で入りたくなりそうな円を描くのであった。
「出でよ、ニャルベロス…なァんて」
「にゃあ?」
するとジョヴァンニの言葉に反応したかのように、ニャルベロスの1匹が地面に描かれた円に興味を持って近づいてくるではないか。
思わずジョヴァンニの表情も和らぐのであった。
「鬼ごっこ、俺も仲間に入れてくださいよニャルベロスさん」
「いいにゃん。勝負するにゃん!」
ジョヴァンニの挑戦を受けたニャルベロスは、しゅぱっと走り去っていく。
「猫だけあってフットワークが軽いですねぇ」
ニャルベロスを見失わないようジョヴァンニは、パルクールの要領で追跡を開始する。
「捕まったりはしないにゃ」
迷路のようなアパート内を知り尽くしているニャルベロスが、人間では入りにくい狭い場所に逃げ込むのに対して、ジョヴァンニは壁に窓枠、時には配管や室外機をも足場として利用し、ニャルベロスに追いすがるのであった。
「しつこいにゃん。それならこれでどうにゃあ!」
ニャルベロスは逃げ場のない隙間から、ジョヴァンニに向けて炎を吐きかける。
「丸焼きは遠慮したいですよ」
ジョヴァンニはやむを得ず後退して炎を避けるが、その隙にニャルベロスに逃げられてしまうのであった。
「…それなら趣向を変えましょうか」
ジョヴァンニは足を止めて、レプリカクラフトで作成した猫缶を取り出し、開封音をアパート内に響き渡らせる。
「「にゃにゃ?」」
猫缶の音を聞いたニャルベロスが敏感に反応して戻って様子を伺いに来る。
猫としての本能が好奇心を優先したのである。
「隙ありですよ」
ジョヴァンニは蠢く影を伸ばしてニャルベロスを捕まえようとするが、影が届く前にニャルベロスに気付かれてしまい再び逃げられてしまう。
「これは手強いですねぇ…遊び甲斐がありそうです」
それからもジョヴァンニとニャルベロスは、猫と鼠のコメディアニメのような追跡劇を繰り広げ、アパート中をとことん遊びまわるのであった。
成功
🔵🔵🔴
ネフラ・ノーヴァ
詩乃殿(f17458)と共に。アドリブOK。
ニャルベロスとはなんという可愛さ三倍。猫好きが過ぎて口角が上がったままになってしまうな。
ではたっぷりと遊びつくそうか。
UC想姿双愛で分身を呼び出し、詩乃殿のいる方へ追い込む。
集まったところで用意してきた鶏のささみで釘付けだ。満腹になるまで食べさせよう。そうなれば眠気も勝って動きが鈍るはず。
捕まえて昇天するまでモフモフしよう。特に顔と顔の隙間に両手突っ込むとさぞ気持ち良さそうだ。フフッ。
大町・詩乃
ネフラさん(f04313)と。
アドリブOKです。
ニャルベロスさんが疲れ果てるまで遊び倒す、いえ遊んであげれば良いのですね♪
お任せ下さい!カクリョファンタズムを護る為、頑張ります!
(言葉こそ猟兵らしいが、満面の笑顔を見ると「ああ、猫とじゃれたいのね」と一目瞭然)
神社奥の神域(住居)より、猫じゃらし・ゴムボール・猫レーザーポインターを持参。
「世界を護る為、あなたに挑みます!」と勝負を申し込む。
相手が飽きない様にアイテムを使い分け、気を引くタイミングを複数パターン用意して対応。
ニャルベロスさんが遊び疲れ、空腹を覚えたらネフラさんにバトンタッチ。
「ふぅ♪」と良い仕事終えた後の充実した笑顔を浮かべます。
妖怪団地内での猟兵とニャルベロスとの長い戦い…もとい遊びもようやく終わりが見えようとしていた。
猟兵達の疲労も相当なものであったが、ニャルベロス達も満足するまで疲れ果て、既に骸魂から解放され、3つ首とも眠りこけているニャルベロスまで出てきている。
あと一息といった所だろう。
「おお…ニャルベロスとはなんという可愛さ三倍」
アパート内の隅ですやすやと眠っているニャルベロスを目撃したクリスタリアンの猟兵、ネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)は、猫好きが過ぎて口角が上がったままになってしまうのであった。
起こさないようネフラはそっとその場を通り過ぎる。
「まだ起きているニャルベロスさんが疲れ果てるまで遊び倒す、いえ遊んであげれば良いのですね♪」
ネフラの隣には普段はヒーローズアースの神社で巫女として働いている、大町・詩乃(阿斯訶備媛・f17458)が意気込んでいる。
「お任せ下さい!カクリョファンタズムを護る為、頑張ります!」
いかにも猟兵らしい言葉ではあるが、その満面の笑顔からは戦う気などまるで無く、猫とじゃれたいだけというのが、側にいるネフラには一目瞭然であった。
「詩乃殿もやる気のようだし、ではたっぷりと遊びつくそうか」
「にゃあ、遊ぶにゃん。早くにゃん達を解放して欲しいにゃあ!」
まだ起きているニャルベロス達が2人に対して威嚇するように姿勢を低くする。
「ではふたり一緒にお相手頂こう」
ネフラの言う『ふたり』とは詩乃の事ではなく、UCにより生み出された鏡写しの自分であった。
「にゃにゃ!2人に増えたにゃあ」
2人の連携はまさに一心同体、ニャルベロス達が消耗している事もあって、ネフラは順調に詩乃が待機している方にへと追い込むのであった。
「世界を護る為、あなたに挑みます!」
そんな言葉を発する詩乃の手には猫じゃらしと猫レーザーポインターがそれぞれ握られており、脇にはゴムボールが置かれていた。
「望むところにゃん!全力で戦うにゃん」
追い込まれたニャルベロス達も負けじと詩乃に挑もうと意気込んだが、その数秒後には詩乃が持参した玩具で遊ぶ姿があった。
ニャルベロス達が飽きないよう、詩乃は玩具を器用に使い分けながら、遊ばせるのであった。
「可愛いですね~」
じゃれつくニャルベロス達を眺める詩乃の表情は実に幸せそうである。
やがて疲れた様子のニャルベロスが出てくると、詩乃はネフラにバトンタッチする。
「お腹もすいただろう。これを食べるといい」
「「にゃ~ん!」」
ネフラは鶏のささみを取り出して、遊び疲れたニャルベロスに食べさせる。
ニャルベロスは3つの首で仲良く分けながら、鶏のささみを平らげるのであった。
「ふふ、まだまだ沢山あるぞ。満腹になるまで食べるといい」
「気が利くにゃん、一時休戦だにゃあ」
詩乃にレーザーポイントに照らされていたニャルベロスが、鶏のささみに飛びついた。
「今ですよネフラさん、ニャルベロスの動きも鈍っています」
詩乃の言葉に頷いてネフラは、満腹で動きを鈍らせたニャルベロスを捕まえる。
「にゃっ!」
「さあ、覚悟してもらおう」
ネフラはモフモフを開始するのであった。
「「にゃ、にゃあ~ん」」
疲労と満腹感で動き気力も無くなった、ニャルベロスは気持ち良さそうな鳴き声をあげる。
「ふふ、ここはどうだ?」
ネフラが顔と顔の隙間に両手突っ込むと、特に気持ち良さそうに目を閉じるニャルベロスであった。
「にゃあ…何だか眠くなってきたにゃん…お休みにゃん…」
襲い掛かる睡魔にとうとう耐えられなくなったニャルベロスは、3つの首一緒になって眠ってしまうのであった。
それと同時に黒いもやもやが、ニャルベロスから離れていくのが、ネフラと詩乃にはっきりと見えた。
他のニャルベロス達も疲れ果て、満腹になって、深い眠りにつくにはそう時間はかからなかった。
ニャルベロス達から離れた骸魂は、悔しそうに猟兵達の間を取り囲むが、やがてどうにもできないと諦めたのか団地内から飛び去っていく。
「ふぅ♪やりましたね♪」
詩乃はニャルベロスの頭を撫でながら、良い仕事終えた後の充実した笑顔を浮かべる。
ふと時間を確認すると、団地に突入してから丸1日もかかっていた事に気付いて、2人に疲労感がどっと押し寄せるのだった。
「ああ、やったな。それに骸魂を追いかければ大祓骸魂が居る先に辿り着けるかもしれないな」
ネフラはそう思い立つと、すぐに他の猟兵達とも連絡を取る。
それから猟兵達はニャルベロス達が残してくれた手掛かりを無駄にするわけにはいかないと、骸魂の行く先を追跡にかかるのであった。
猟兵達が去った後の団地は静かになり、沈む事の無い夕陽が団地アパート内で眠っているニャルベロス達を優しく照らすのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵