今、アックス&ウィザーズのとある町で、恐ろしい事が行われていた。
町の人々は全員、大きな神殿に集められ、なにやらひっきりなしに祈りを捧げている。
しかも、町の人々の様子が、少しおかしい。
虚ろな目で顔色も良いとは思えない。
なぜなら……。
「人の想いや信仰の力は強い。だからこそ……その利用価値がある。違うかね?」
白髪の老人……いや、神殿の中央に位置し、人々と共に力を注ぎ込んでいるのは、異端神官ウィルオーグ。
町の人々を洗脳し、こうして、恐ろしい儀式を成功させるべく、力を振るう悍ましき神官だ。
「おお、そろそろ頃合いか。さあ、目覚めよ……我が『偽神』よ!」
そこに現れたのは、過去に絶滅したと言われる黄金の毛並みを持つ、神聖なヒポグリフの姿だった。
――その天啓が届いたのは、数日前のこと。
夢に現れた『知識の神エギュレ』は、この世にはいないはずの始祖が汚濁と共に蘇った事。そして、とある町の人々が洗脳されて、偽神と呼ばれる神でもないものを呼び出すために使われていることを告げられた。
かつての『知識の神エギュレ』の初代大神官、ウィルオーグはその豊富な知識を用いて、篤い信仰と人々への慈悲を与えられた。
しかし、今、その尊いお方である、かの神官は歪み果ててしまった。
「天啓を受けたからには、全ての人々を守り、偽神を……闇に落ちたウィルオーグをも撃ち滅ぼさなくては!」
彼女は今は崇める者もほぼいなくなった『知識の神エギュレ』を今でも信仰している……聖堂も信者も、名誉も称賛もなく、清貧のままに世界をさすらい、人知れず人々を守るエギュレ神のパラディンだった。
「皆様、ようこそ、お越しくださいました。皆様には、アックス&ウィザーズのとある町へと向かっていただき、猟書家が生み出す『偽神』……いえ、恐ろしい力を持ったオブリビオンを倒していただきたいのです」
そう集まった猟兵達に話を切り出すのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「彼らがいるのは、町の中心にある大神殿の中になります。そこで猟書家の異端神官ウィルオーグが人々の信仰心を使って、オブリビオンを呼び出しました。多くの人々は驚き、逃げていきましたが、まだ逃げ遅れた者が多数いるようです。もし可能でしたら、彼らの救出もお願いいたします」
リズの話によると、猟兵達の仕事は、召喚されたオブリビオンを倒し、猟書家のウィルオーグを倒すことが目的だ。
「それと……実はこの神殿にはもう一人、皆様と同じようにオブリビオンを倒し、猟書家を倒そうとやってきた、パラディンのナルーシャ様も来ています。丁度、皆様が突入する頃と同じタイミングで出会えるはずです。彼女は『無敵城塞』を使えますから、彼女と連携を取れば、より有利に戦えるでしょう」
彼女と連携を取れるようにしておくと、良いのかもしれない。
「とにかく、オブリビオンも猟書家も手強い相手です。油断せず、彼らを討ち果たしてくださいませ」
そういって、リズは猟兵達を現地へと送り届けるのであった。
柚葵チハヤ
どうも、こんにちは。柚葵チハヤです。
今回は、猟書家シナリオで、全2章構成となります。どうぞ、よろしくお願いしますね。
今回のプレイングボーナスは……。
プレイングボーナス(全章共通)……パラディンと共闘する。
となります。今回、参加するのは『知識の神エギュレ』を今でも信仰しているパラディン、ナルーシャさんです。少々、気の強い所はありますが、人々を救いたいという気持ちは皆さんと同じです。協力して戦ってくださいませ。
それと、第1章では、ナルーシャさんの張った無敵城塞の方へとオブリビオンは攻撃してきます。皆さんのフォローがあれば、よりよく敵を引き付けることも可能でしょう。
もしよければ、狙ってみて下さい。
引き続き、2章では、猟書家のウィルオーグとの戦いが待っています。
こちらも断章等記載しますので、ご確認をお願いしますね。
それでは、皆さんの熱いプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『光輪のヒポグリフ』
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POW : 光輪の乱舞
【黄金の光輪から無数の光線】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 光輪の障壁
対象のユーベルコードに対し【障壁と化した光輪】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ : 光輪加速装置
【無数の光輪を召喚、高速機動モード】に変形し、自身の【動きの小回り】を代償に、自身の【攻撃力と直線速度】を強化する。
👑11
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「きゃああああ!!!」
「あ、あれは……本当に神……なのか……?」
逃げおおせた町の人もいるが、まだ逃げきれていない者もいるようだ。
「ははははははははっ!! この大いなる戦のために、戦っておくれ!!」
ウィルオーグは、生み出されたオブリビオンを前に、楽しそうに嗤っている。
「黙れ、堕ちたウィルオーグよ! 私が来たからには、好きにさせはしない!」
そこに駆けつけたのは、パラディンのナルーシャだった。白く輝く鎧を身に纏い、逃げ惑う人々の前で無敵城塞を発動させる。
と、光輪のヒポグリフの光輪の乱舞が、ナルーシャを襲う。
既に発動させている無敵城塞のおかげで、無傷だが……。
「……このままでは、動けぬ……」
しきりにヒポグリフは、なおもナルーシャを攻撃してくる。
戦いに転じれない彼女のためにも……。
この狂った儀式を正すためにも、猟兵達の力が必要だ。
※マスターより
光輪のヒポグリフは、現在、ナターシャが引き付けている状況です。
ただ、周りに避難中の人々が逃げ惑っています。
なので、この章のみ、「逃げる人々のサポートをする」ことでもプレイングボーナスが入ることにしたいと思います。
もちろん、ナルーシャと共闘することでも、ボーナスが得られます。
それを加味して、プレイングをどうぞ!
皆様の参加をお待ちしています。
ニクロム・チタノ
みんなパニックになってるね?
あ、あのヒトがパラディンのナルーシャさんだね!
チタノ私に反抗の祝印を
先代反抗者のみんなは避難してるヒト達を守って脱出させて
ボクはチタノに乗ってナルーシャさんを助けるから
あのオブリビオン一直線に突っ込んでる、チタノ真横から一撃お見舞してやろう!
信じてるモノは違うけど思うところは同じみたいだね、そういうヒト見捨てたくないね!
これより反抗を開始する
偽りの神に誅滅を
いち早く、この場に到着したのは、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)だった。
「みんなパニックになってるね? あ、あのヒトがパラディンのナルーシャさんだね!」
周りの状況を把握したニクロムは。
「チタノ、私に反抗の祝印を!」
すぐさま十三番目の加護(チタノクルセイド)を発動させ、反抗の竜チタノと先代反抗者達を召喚した。
「先代反抗者のみんなは、避難してるヒト達を守って脱出させて。ボクはチタノに乗って、ナルーシャさんを助けるから」
そのニクロムの言葉に力強く頷いた召喚された先代反抗者達は、すぐさま逃げ遅れた人々を守り、フォローを開始する。
ニクロムは側にいた竜のチタノに乗り、ナルーシャの元へと急ぎ。
「あのオブリビオン、一直線に突っ込んでる! チタノ、真横から一撃お見舞してやろう!」
その言葉通りに、チタノは真横から蒼焔のブレスを吐いて、攻撃を仕掛けた。
「ギャアアアアア!!」
その炎をまともに食らってしまった光輪のヒポグリフは、バタバタと翼をはためかせて悶えている。
「信じてるモノは違うけど思うところは同じみたいだね。そういうヒト、見捨てたくないんだ」
そのニクロムの言葉に。
「それは助かる。共に戦おう」
どうやら、ナルーシャもニクロムの気持ちを理解したようだ。ふっと笑みを浮かべた。その様子に思わずニクロムも笑みを浮かべ。
「これより反抗を開始する。偽りの神に誅滅を!」
まずは光輪のヒポグリフを倒すための戦いが、こうして幕を開けた。
大成功
🔵🔵🔵
シアン・ナアン(サポート)
◎〈おまかせ〉
『まずは自分を壊しちゃお!世界もどーせ壊れてるから!』
『自由こそ真の秩序……』
『シアン難しい話わかんなーい☆』
◆口調
コロコロ変わり、ぐちゃぐちゃである
◆行動
戦闘、遊び、調査等何をするにも分身を使って活動する
分身も意識があり区別がつかない
死に対して一家言ある
行動指針に一貫性がなく都度変わる
爆発物好き、派手好き
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我や死ぬことも厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為は多分しません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は恐らくしません。
つまりはだいたいおまかせ。よろしくおねがいします!!
次に現地にたどり着いたのは……。
「イェーイ♪ 今日はどこを壊しちゃえばいいのかな?」
マシンガンを手にやってきたシアン・ナアン(自己壊乱・f02464)だった。
……少々、心配になる言動をしているが、逃げ惑う人々に目をくれないところを見ると、ちゃんと倒すべき相手は分かっているようだ。
「んー? 仲間も攻撃してるっぽいし、あの金ぴかのあいつを倒せばいい……」
と、そのときだった。
「危ない、逃げろ!!」
ナルーシャの声が響いた。
「え?」
ヒポグリフの黄金の光輪から無数の光線が、一気にシアンへと放たれた。
ガガガッ!!
周りに煙が立ち、攻撃を受けたシアンを覆い隠す。
シアンの影がゆっくり倒れたと思った、そのときだった。
「目の前が真っ暗になったー!!」「代わりな、バトンタッチだ」
ぱあんと、手を叩く音と共に、出てきたのはもう一人のシアン。
「さて……オレをぶっ倒したの、お前か? 覚悟は決めてんだろな?」
がしゃんとマシンガンに弾を込めると。
「オラオラオラオラァ!!!」
凄まじい勢いで、ヒポグリフに乱射し、そして。
「これでも食らいな!!」
地面に落ちたヒポグリフの口の中に、爆弾を突っ込んで、シアンは一気に離れた。
途端に爆破!!
ヒポグリフに更なるダメージを与えたのだった。
成功
🔵🔵🔴
水鏡・怜悧
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
知識の神、ですか。知識と清貧がどう結びつくのでしょうね。知識欲というのも中々に強欲だと思うのですが。
共闘のためにも、まずは周囲の方々の安全を確保しなくてはいけませんね。ナルーシャさんには悪いですが一度突進を防いでいただきます。敵の動きが止まった瞬間にUC発動。足止めで時間を稼ぎつつ、周囲の情報を把握。安全なルートを特定し避難を指示します。怪我した方には医術で治療。
「落ち着いて、ゆっくりで構いません。余裕のある方は、けが人の避難を手伝ってください」
あらかた避難が終わったらナルーシャさんのサポート。UCの効果で狙いが単調になっているはず。重力属性の魔銃で動きを遅くします
「知識の神、ですか。知識と清貧がどう結びつくのでしょうね。知識欲というのも中々に強欲だと思うのですが……」
そう呟くのは、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)。いや、今は黒色の瞳をしているので、ロキの人格が表に出ているのだろう。
彼もまた、人々をナルーシャを助けるためにこの地へと来たのだ。
「共闘のためにも、まずは周囲の方々の安全を確保しなくてはいけませんね」
ナルーシャの側へ赴き、ロキは叫んだ。
「ナルーシャさんには悪いですが、一度、突進を防いで貰えませんか?」
「む? よく分からぬが心得た!」
ロキの言葉にナルーシャは頷く。再び、無敵城塞を発動させ、突っ込んでくるヒポグリフの突進を受けきった。
と、敵の動きが止まった所で、ロキは。
「力尽くでは抜けられませんよ? さぁ、どうします?」
思考拘束(シコウコウソク)を発動。ヒポグリフの死角から放たれた液体金属でもって、敵を拘束すると。
「落ち着いて、ゆっくりで構いません。余裕のある方は、けが人の避難を手伝ってください」
ロキの誘導と怪我の治療によって、何人かを外に避難させることが出来た。
だが、残っている者はまだいる。
避難させて戻ってきたロキは、残った人々を更に安全に逃がすため、今度は自分の魔銃でもって、更に敵の動きを鈍らせるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
シビラ・レーヴェンス
露(f19223)と。
先に戦っている者が街の人々を逃がす時間を稼いだようだ。
なら私と露はナルーシャのサポートをしつつ戦おう。
詠唱の時間稼ぎを露に任せやや離れたところでまず待機。
【滅術呪】行使の為に封印を解き限界突破をしておこう。
その上で身体のパフォーマンスを上げ多重詠唱を高速で行う。
露が心配だ。高速詠唱しつつオブリビオンへとダッシュする。
射程ギリギリでオブリビオンの死角から【滅術呪】を行使。
行使時に全力魔法と範囲攻撃に貫通攻撃と鎧防御無視を付与する。
勿論私だけの攻撃でなく露とナルーシャとの連携波状攻撃をする。
状況次第で私の魔術を放つタイミングを遅らせたり工夫しよう。
神坂・露
レーちゃん(f14377)と。
まずはナルーシャさんに反撃のキッカケ作らないと!
それからそれからレーちゃんの詠唱時間を稼ぐためにいくわ♪
あたしは【蒼光『月雫』】で攻勢に出ようと思うわ。
リミッター解除後に限界突破で能力底上げと棘の数増やして。
それから全力魔法の範囲攻撃で鳥のオブリビオンにアタック!
光の攻撃は見切りとか野生の勘とかでなるべく避けようと思う。
まだ逃げ切れない町の人達のことを考えて注意を惹きながら戦うわ。
あたし一人だと難しいからナルーシャさんと連携とか協力必須よね。
ナルーシャさんの攻撃にタイミング合わせたり色々するわ♪
あたしが目立ったらレーちゃんがきっと何とかしてくれるはず!
次に戦いに加勢しに来たのは。
「先に戦っている者が街の人々を逃がす時間を稼いだようだ。なら、私と露がやることは一つ」
状況をいち早く把握した、シビラ・レーヴェンス(ちんちくりんダンピール・f14377)と。
「うん、まずはナルーシャさんに反撃のキッカケ作らないと!」
力強く頷く、神坂・露(親友まっしぐら仔犬娘・f19223)だ。
「だな。露!」
「はーい! 任されたんだよ!」
嬉しそうな表情を浮かべ、露はシビラの詠唱時間を稼ぐため、ヒポグリフの前に出て、冬の月のように青白い色に煌く、片刃のクレスケンスルーナを引き抜いた。
「闇に散れ~♪」
加速する敵へと、透明度の高い水晶の棘でもって、包囲攻撃を開始していく。
「あっと、ナルーシャさんにも声かけないと。ナルーシャさーん♪」
露は棘の攻撃をし続けながら、ナルーシャにも声をかけた。
「貴殿達も助けてくれるのか。ありがたい!」
ナルーシャの言葉に露は微笑み返し。
「あたしたちも協力するから、ナルーシャさんも反撃して! 逃げる人々は、あたしたちが何とかするから」
「いいのか、助かる! そろそろ攻撃したいと思っていた所だったのだ」
無敵城塞を解除し、ナルーシャも輝く銀の槍を持って、攻勢に転じる。
と、そこでシビラの詠唱が終わったようだ。
「Stai în fața mea Tuturor prostilor…… Dă distrugere în mod egal!」
滅術呪(レスティンギトゥル)だ。射程ギリギリの死角から放たれた消滅の閃光がヒポグリフの体を撃ち貫く。
「ギャアアアアアア!!!」
「まだまだ、あたしたちの攻撃は」
更に露の水晶の棘と。
「始まったばかりなのだ!」
ナルーシャの槍と、そして。
「これで終わりだ……」
再びのシビラの滅術呪が、ぴったりと重なる。
「ガアアアアア!!」
と、同時に、ヒポグリフは閃光に包まれ、そして消滅した。
「まずは、一つ……だな」
シビラのその言葉に、露とナルーシャは頷いた。
そう、『偽神』であるヒポグリフは倒されたが、まだもう一人、倒さねばならない相手が残っているのだ。
ナルーシャ達の視線の先には、恐ろしい顔で猟兵達を睨みつける異端神官ウィルオーグの姿があった。
大成功
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第2章 ボス戦
『異端神官ウィルオーグ』
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POW : 第一実験・信仰に反する行動の規制
【論文】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : 第二実験・神罰の具現化
【自身や偽神に敵意】を向けた対象に、【天から降る雷】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 第三実験・反教存在の社会的排除
【名前を奪う呪詛】を籠めた【蝶の形をした黒い精霊】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【縁の品や周囲からの記憶など、存在痕跡】のみを攻撃する。
👑11
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「……せっかく『偽神』を呼び出したというのに……忌々しい奴らめ」
異端神官ウィルオーグは、その手に呪詛を纏わせ。
「今度は私が相手しよう。『偽神』とは比べ物にならんくらいの力を見せつけてくれよう……」
そういって、楽しげに口元を歪め、嗤いだしたのだった。
※マスターより
いよいよボスとの戦いとなります。
皆さんの活躍により、この場に残っている町の人々は残り2名まで減っています。
ウィルオーグは、あまり目を付けていませんが、ダメージが蓄積すれば、残っている人々を囮とかに使ってしまうかもしれません。
その前に二人を逃がすか、守るかすると良いでしょう。
皆様のウィルオーグとの熱い戦い、お待ちしています!
ニクロム・チタノ
出たね猟書家
でもまだ逃げ遅れてるヒトが二人いるね?
まずは避難を完了させてみんなが憂いなく戦えるようにしよう!
妹達姉様方力を貸して
姉様達ボクと一緒に重力波で攻撃して敵の気を惹き付けるよ!
その間に妹達で二人を逃がすんだ!
それが出来たら、ナルーシャさん行くよ!
猟兵の反抗の時間だ!
水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
「神ではなく偽神、ですか。実験が実験であるうちに、終わらせなくてはいけませんね」
相手が注視していないなら、護りに動くよりは攻めて注意を引き付けるべきですね。町の方には逃げるよう視線で促し、巻き込まないよう動きだけ気を付けておきます。
UC発動。構築するのは電気銃。付属させた避雷針で雷を安全に受け止め、エネルギー弾へ変換します。
「ナルーシャさん、すみませんが前衛はお任せします」
防御に専念いただき、雷以外の魔法や物理攻撃は防いで貰いましょう。隙を伺いつつ電気銃でのマヒを狙います。町の方に注意が向かないよう、敢えて姿は隠さず戦います。
「神ではなく偽神、ですか。実験が実験であるうちに、終わらせなくてはいけませんね」
そう高らかに声を上げるのは、怜悧。横目に見えるのは、逃げそびれた人々が二人。
彼らのために怜悧が選んだのは。
「電気銃構築!」
武装構築(ブソウコウチク)を発動させ、UDC液体金属で成形されたのは、電気銃だった。
「そんな玩具で、私の力に対抗できると思っているのか!」
ウィルオーグは、第二実験・神罰の具現化でもって、天から降る雷で怜悧へと攻撃を浴びせるが。
「じゃあ、試してみましょうか!」
銃に取り付けられた避雷針を使って、降り注ぐ雷を全て、銃へと取り込んでいく。怜悧の手には、銃が吸収しきれなかった余剰の電撃が、ビリビリとした感触が伝わってきた。
「ほう……して、それをどうする?」
値踏みするかのようなウィルオーグの言葉に。
「ナルーシャさん、すみませんが前衛はお任せします」
「心得た!」
怜悧は、先ほどの雷撃をエネルギー弾へと変換し。
「……こうするんですよ!」
自分の魔力を加え、威力を高めた弾を、ウィルオーグへと放った。
「そんな雷撃、問題は……なにっ!?」
「マヒの効果も上乗せしたんです。自分の雷を見に受けた感想、聞かせていただけませんかね」
そう怜悧は楽しげに瞳を細めたのだった。
「出たね、猟書家。でも、まだ逃げ遅れてるヒトが二人いるね? まずは避難を完了させてみんなが憂いなく戦えるようにしよう!」
怜悧が相手をしている間に、ニクロムは、逃げ遅れた人々の元へと駆け付けた。
「怪我はない? 大丈夫?」
ニクロムは彼らに声をかけ、無事を確認すると。
「妹達姉様方、力を貸して!」
哀れな姉妹達(ニクロムナンバーズ)を発動させ、左頬に数字が刻印された2966ナンバーズを召喚した。
「姉様達、ボクと一緒に重力波で攻撃して、敵の気を惹き付けるよ! その間に妹達で二人を逃がすんだ!」
ニクロムよりも幼そうな少女のナンバーズ達がこくりと頷き、逃げ遅れた人々を外へと避難させていく。
「そ、そうはさせ……くう
……!!」
「行かせない!!」
ニクロムとニクロムよりも年上らしい女性のナンバーズ達も協力して、重力波でもって、攻撃を仕掛けていく。
「ナルーシャさん行くよ! 猟兵の反抗の時間だ!」
逃げ遅れた人々は、もういない。
憂いはなくなった。ここから、猟兵達の反撃が始まるのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
※マスターより
皆さんの活躍により、逃げ遅れた人々はもういません。
全力で戦えますので、どうぞ、自由に戦ってくださいませ!
ジャック・アイトール(サポート)
こんなボロナイフにまで声かけるとはな
まぁ、死なねぇ程度に手を貸してやる
銃器とナイフを扱う傭兵だ
遠くからの援護が必要なら銃で射撃するし、白兵戦ならナイフで応戦
来たからにはちゃんと戦うが最終的には自分の生存優先だ
戦況を見て戦法は変えていくぜ、真正面から戦うとかいうバカな真似はしねぇ
必要なら騙し討ちや罠を仕掛けることもある
使えそうなのはここら辺か【戦闘知識】【暗殺】【投擲】【2回攻撃】
大体何でもやるが行き過ぎは良くねぇよな、公序良俗から外れすぎない程度に任せる
あ、お色気系はお兄さん得意じゃないかな、うん!
口調は大体プレイングの通り、もう少しテンション高くていいかも
連携もアドリブ大歓迎、よろしく頼むぜ
「こんなボロナイフにまで、声かけるとはな……まぁ、死なねぇ程度に手を貸してやる」
そういって、この地にやってきたのは、ジャック・アイトール(スクラップ・アーミーズ・f30683)。その腰には壊れる気のないサブマシンガンや廃材置き場で見つけ、修復したアサルトライフルが取り付けられていた。
「貴様のようなものが、何人来ようと、私はやられぬぞ!」
対するウィルオーグは、雷を落としながら、ジャックを仕留めようと躍起になっている。
「おっと! あぶねえな……オレを殺す気か?」
遠くからサブマシンガンで応戦しつつ、機会を伺う。
「ほう……正面切って来ないのか。一応、考える頭はあるのだな」
そう呟くウィルオーグに。
「自分の命が大事なもんでね……ほうら、晴れ舞台だ! 派手に散りな、野郎どもっ!」
「なにっ!?」
隙を見せたウィルオーグに、ジャックは葬撃(スクラップ・ラストダンス)を発動。自身が装備する壊れかけた銃火器と刃物を大量に複製し、自身の念動力でもって、掃射していく。
「ぐおおおおおっ!!」
「まずは一つってやつだな……」
掃射で傷ついたウィルオーグを前に、ジャックは、サブマシンガンの老兵を手に、にやりと笑みを浮かべた。
成功
🔵🔵🔴
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
近接では『シャッター棒』を杖術っぽく使います
公共良俗遵守
「あらあら、盛り上がってるわねぇ。お忙しい所、お邪魔しまーす!」
どっかーんと、壁を花を乗せた車でぶち抜いてきたのは。
「新しい販路を求めてやってきた花屋です。宜しくお願いしまーす」
優雅に車に降りて、ニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)は自己紹介している。
「な、なんだ、貴様はっ!?」
奇想天外なニコリネの登場に、ウィルオーグは少々困惑している。
「ここで、派手なイベントをしているって小耳にはさみましてね。なら、私の花で彩を添えないとと思いまして」
にこっと営業スマイルを浮かべるニコリネに、ウィルオーグは名前を奪う呪詛を込めた腕を振るう。
「ならば、貴様の記憶から奪い取ってくれるわ!」
呪詛を含んだ黒い蝶がニコリネを襲った。
「んンッ……あなたって、意外と手強いのねぇ」
敵の攻撃を食らいながらも、ニコリネの笑みは消えることなく。
「そういうことなら、私も気合入れるわよ! さぁ、確り稼いでいかないとね!」
ProSEEDs(プロシーズ・オブ・シード)を発動させ。
「あなたには、この花とこの花を入れた……花束がおすすめよっ!!」
感情を強く揺さぶり、購買欲を増幅させる色とりどりの花束を放った。
「ぬ、ぬおおお……買いたくないのに、私が買わされる……だと!? ぐおおおおお!!」
「お買い上げ、ありがとうございまーす♪」
ニコリネの押し売りにやられ、ウィルオーグは、そのまま片足をついたのだった。
成功
🔵🔵🔴
シビラ・レーヴェンス
露(f19223)と。
ふむ。実験か…ならば私も試したいことがあるから行おう。
猟書家の老人への攻撃は露にでも任せておこうと思っている。
さて。私の実験だが…。
範囲内の分子や原子の運動を停止しても魔術行使は可能なのか。
同じく運動停止中に精霊(蝶の形)の加護を得られるのか。
この二つだな。露には影響は発生しない術だから全力で実行する。
【凍てつく波動】を行使。
封印を解いてからパフォーマンスで私の身体機能を上昇させる。
次に限界突破して更に機能を上昇させてから範囲攻撃の全力魔法を。
そうそう。属性攻撃の追加を忘れていたな。そして高速詠唱を行う。
実験の結果はどうなるだろうか。
老人だからな。身体に障るかもしれん。
神坂・露
レーちゃん(f14377)と。
神様を呼ぶなんておじーちゃんでも猟書家って凄いのね♪
でもでも少しやり過ぎよ。信仰は悪いことに使うものじゃないわ。
それから町の人は実験道具じゃないわ。おじーちゃん覚悟!
…え?精霊力は使わない方がいい?何で?レーちゃん?
まあいいわ。じゃあじゃあ愛剣二本で勝負!いくわよ!
両方の刃に破魔の力宿してから前回突破の全力ダッシュで突っ込むわ。
このおじーちゃんは何だか色々な魔法を使うみたいだから速さで勝負よ。
あたしの速さに視力がついて来れるかしら?…あ。ついてこれるみたい。
じゃあじゃあ継戦能力で速さを維持しながらヒットアンドアウェーする。
…?段々動きが鈍くなってる?おじーちゃん。
「神様を呼ぶなんて、おじーちゃんでも猟書家って凄いのね♪ でもでも、少しやり過ぎよ。信仰は悪いことに使うものじゃないわ。それから町の人は実験道具じゃないわ」
そう訴えるのは、露だ。ちょっと怒っているようにも見える。
その隣では、シビラが。
「ふむ。実験か……ならば、私も試したいことがある」
そう呟いていた。
「なになに、レーちゃん?」
何かを考えているシビラに露が声をかけると。
「露。精霊力は使わずに戦えるよな? じゃあ、それでよろしく」
「……え? 精霊力は使わない方がいい? 何で? レーちゃん?」
問いただそうにも、もうシビラは自身の古い魔導書を使って、詠唱を始めているし。
「攻撃しないのか? ならば、こっちから行かせてもらうぞ!」
ウィルオーグも天から降る雷撃で攻撃してきた。
「まあいいわ。じゃあじゃあ愛剣二本で勝負! いくわよ、おじーちゃん覚悟!」
露はクレスケンスルーナとダガーの刃を引き抜き、両の刃に破魔の力を宿しつつ、全力の限界突破したスピードでもって突っ込んでいく。
「あたしの速さに視力がついて来れるかしら? 銀色の風
……!!」
「私を舐めるな、小娘!!」
露のスピードに合わせて、ウィルオーグも雷撃を浴びせる。両者は互角のようだ。
二人は互いの攻撃を受け、一度、後方へと引いた。
「……あ、いたた……。ついてこれるみたい」
残念そうに露はそう呟くが、そのスピードを保ちながら、ヒット&ウェイで攻撃を重ねていった。
一方その頃、シビラは。
「さて。私の実験だが……範囲内の分子や原子の運動を停止しても魔術行使は可能なのか。同じく運動停止中に蝶の形の精霊の加護を得られるのか。この二つだな」
どうやら、それを解明したいようだ。
魔導書の封印を解き、高速詠唱で。
「Dormi liniștit……」
凍てつく波動(アブソリュート・ゼロ)を発動。限界突破して更に機能を上昇させてからの範囲攻撃の全力魔法……分子や原子の運動を停止させる波長を放ち、身体機能を徐々に低下させる冷気をウィルオーグへと浴びせる。
「ぐおっ! わ、私の体が……」
「……? 段々動きが鈍くなってるの、おじーちゃん?」
「露! いいから止めを!」
シビラの声に露はいち早く反応した。
「それじゃあこれで……終わりっ!!」
旋風のような凄まじい勢いの銀の舞(トリウィア・ロンド)で、目にも止まらぬ鋭い斬撃がウィルオーグを切り裂いた。
「ぐああああああ!!!」
こうして、大きな町を襲った恐ろしい事件は幕を閉じた。猟兵達は助けられた人々に感謝されながら、平和を取り戻した町を後にするのであった。
大成功
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