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羅針盤戦争〜激突! チワワVSサメ

#グリードオーシャン #羅針盤戦争


●仁義なき生存戦争
 羅針盤戦争。
 各地で七大海嘯との激戦が繰り広げられる中、ここ、チワワン島(とう)もまた、戦火に呑まれようとしていた。

 チワワン島に突如建てられた宮殿。
 やたら鮫のオブジェで溢れたその広間で対峙するのは、1人の人魚と、海賊帽をかぶったチワワたちであった。
「おいっコンキスタドール!」
 チワワは喋った。賢いので。
「オイラたちの島を返しやがれ!」
「やだ」
 ぺいっ。
 海賊チワワたちの威圧を、人魚……コンキスタドールは一蹴した。
「元々この島は、我の棲家。なのにお前らの島がよその世界から降ってきて、ぶっ潰した。なのでこの島を取り返すのは、我に与えられた当然の権利。コンキスタドールとか関係ない」
 ぷいっ、とそっぽを向く、コンキスタドール人魚、いや、鮫。
 そんな態度を取られて、海賊チワワたちが黙っているはずがない。
「いや、その論理で行くと、オイラたちのご先祖が住んでた島なんだから、オイラたちのだろ!」
「返せー!」
「やだ」
 一向に刃を交えるようすもなく、口喧嘩だけがひたすら続くのであった。

●仁義なき?グリモアベース
 雌雄を決する戦いが各地で繰り広げられている中、ヴェルタール・バトラー(ウォーマシンの鎧装騎兵・f05099)が猟兵に協力を依頼したのは、とある島の解放であった。
「チワワン島……元々アポカリプスヘルから落ちて来た島で、賢い動物たちが住んでいました。海賊もいました」
 だが、その島のあった場所をナワバリとしていた、と主張するコンキスタドールが襲来。チワワン島を支配してしまったのだ。
「敵は、『大洋の奪還者』オセアナ・ディブロン。可愛いですね」
 見た目は。
「その正体は、メガリスの力で人の姿を得る事に成功した鮫でございます。七大海嘯配下の実力を誇るとされるだけあって、鮫魔術を自在に操り、歯向かうものを蹴散らします」
 なお、『邪剣』のピサロがこの世界から脱した際には、戦力として連れていかれる予定らしい。
 もちろん、チワワン島の住民サイドも、黙ってはいない。
 海賊を中心に抵抗している。猟兵がディブロンと戦うのであれば、必ずや力を貸してくれるだろう。
「チワワン島の皆さんは、みなチワワ系の賢い動物でございますので、意志疎通に問題はありません。また、銃火器の類を装備しているため、戦闘力に関しても頼みにできましょう」
 鮫とチワワ。
 どちらが強いのか……雌雄を決する時だ。
「一つの島を巡る戦いとはいえ、チワワン人の皆さまにとっては死活問題。ズバッ、とご助力願います」


七尾マサムネ
 こちらは戦争シナリオでございます。
 1章のみで完結します。

●今回のプレイングボーナス条件
 チワワン島の海賊チワワ達と協力する。

 それでは、皆様のご参加、お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『『大洋の奪還者』オセアナ・ディブロン』

POW   :    鮫牙呪具魔術『アクセリオス・デ・コルミリオス』
命中した【鮫】の【牙でできたアクセサリー】が【自身からすぐに外れ、対象に食い込む形】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    鮫肌装甲魔術『ピエル・デ・ディブロン』
全身を【触れたものを削り取る鮫肌】で覆い、自身の【鮫魔術の魔力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
WIZ   :    鮫影具現魔術『ソンブラ・デ・ディスカード』
【あらゆる環境で活動できる元の姿の自分】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
👑11
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菫宮・奏莉
島の問題ですから、わたしたちが手をだすことではないと思うのですけど、
コンキスタ鮫が関わってしまっているとなると、話は別なのです。

ただ、鮫はあらゆるものを超越した存在、だとおねーちゃんも言っていたのです。
これは強敵さんなのですよ!

でもわたしだって、
勇者として目覚めたからにはそれなりに強いはずなのです、たぶん!
(ぐっ、と、がんばるぞい、のポーズを決めようとしてコケつつ)

さ、ワンちゃんたち、いっしょに……って、え?
犬じゃない?
そ、そうなのですか?
あとでもふもふさせてもらおうと思っていたのですが、残念です。

と、とりあえず、殴ったりとかなんとなく可哀想な感じなので、
わたしの運をお裾分けなのですよー!



 広間に吹き荒れる、オセアナの鮫魔術!
 様々な毛並みのチワワ海賊たちが、見るも無残な事になる寸前。
 魔力を弾いたのは、松葉杖!
 菫宮・奏莉(血まみれ勇者・f32133)であった。
 思わぬ横やりに、サメ子……もとい、オセアナの眉がひそめられる。
「島の問題ですから、わたしたちが手をだすことではないと思うのですけど、コンキスタ鮫が関わってしまっているとなると、話は別なのです」
 余計なお世話だ。
 そんな風にチワワ海賊たちに邪険にされる覚悟であった奏莉に、チワワ海賊たちは尻尾を振った。
「ありがとー! ぐしゃあっ、てなるところだったぜ!」「
「お前だってそんなに怪我してるのによぅ!」
 チワワに囲まれた。
 しかしそれは、体に装着した銃火器が奏莉の方を向くと言うことでもあり、正直ちょっと怖かった。
「一緒に頑張りましょう! 鮫はあらゆるものを超越した存在、だとおねーちゃんも言っていたのです。これは強敵さんなのですよ!」
「知った事か! チワワの底力、見せてやるぜ!」
 チワワ海賊の根拠不明な自信を感じて、奏莉も気合を高める。
「大海を統べる鮫魔術の力、見せる時」
 オセアナの背後に、真なる姿……サメのフォルムが浮かび上がる。奏莉も、少しばかり決意が鈍る。
「でもわたしだって、勇者として目覚めたからにはそれなりに強いはずなのです、たぶん!」
 ぐっ。
 奏莉は、がんばるぞい、のポーズを決めようとして……。
 コケた。
「…………」
 チワワ海賊たちのまなざしが、一気に不安を帯びるのが、奏莉にもわかった。
「さ、ワンちゃんたち、いっしょに……」
「誰がワンちゃんだ! オレたちは気高き海賊、賢き勇者よ!」
「そ、そうなのですか? あとでもふもふさせてもらおうと思っていたのですが、残念です」
「あ、それはして」
 して欲しい。
「おしゃべりはそこまで。鮫魔術の真髄、とくと味わえ」
 オセアナの纏っていた鮫の幻影が、実体化した。
 虚空を泳ぎ、奏莉たちに牙を剥く!
 これは、本体を叩くのが良策。だが見た目は可愛いので、奏莉はちょっとためらった。殴るとかひどい。
「と、とりあえず、わたしの運をお裾分けなのですよー!」
 ぶわっ。
 奏莉から溢れる運気。
 すると突然、天井から落下してきた照明が、オセアナを直撃した。運気は悪運であった。
「ああ、殴るよりもっと無惨なことに……」
「やるな、嬢ちゃん!」
 援護射撃するチワワ海賊たちは、無邪気だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エリック・シェパルド
【兎と狼】
警察が海賊と組むのは不味いかもしんねぇが、島の平和の為なら一時的に手を組むか

『困ってんだろ?なら俺らに手伝わせてくれ…って誰が犬だっ!!』

UC発動でデュラハンにザクロを乗せて【騎乗】してそのまま【騎乗突撃】を仕掛けるぜ
『振り落とされんなよ?』

突撃したらそのまま警棒で岩を弾丸のように撃ちまくるぜ(属性攻撃/貫通攻撃、継続ダメージ使用)
『ハッ、舐めんな!どんなに早くとも逃がさねぇよ!』

攻撃はデュラハンで回避

チワワン民にも掩護射撃して貰おう
攻撃あるのみだ!頼んだぜ

『メガリスが無ぇと陸にいれねぇなら尚更な。突然使えなくなったら危ねぇぞ?』

アドリブ歓迎


ザクロ・シャハブ
【兎と狼】

島を半分とかは無理か
俺も一本の人参を分けようとか言われたら喧嘩する

「チワワン島の海賊達。兎と犬の助太刀は歓迎してくれるか?」

エリックのデュラハンに乗せてもらって距離を詰めればUCを【零距離射撃】
今回は攻撃力だ。零距離なら外さない
そのまま【呪殺弾】で動きを鈍らせたり黒縁に持ち替えて【串刺し】して妨害しよう(二回攻撃使用)
「暴れるな。もっと痛くなる。」
「これくらい遅くしたら確実に喰らいつけるか?」

POWなどの攻撃は黒縁に持ちかえて【なぎ払い】をするか【激痛耐性】で我慢
「痛くないな(真顔で震え声)」

「…陸より海に住みやすい場所を作り直す方が良い気がするのは俺だけか?」

アドリブ歓迎



 オセアナの鮫魔術が、チワワ海賊たちを手玉に取る。
「くそっ、鮫風情が……!」

「困ってんだろ? なら俺らに手伝わせてくれ」

「!? 誰だ!?」
 チワワ海賊たちが声の方を振り返れば、現れたのは、援軍。
 エリック・シェパルド(狼のおまわりさん・f26560)とザクロ・シャハブ(懐中兎計・f28253)だ!
「なんだ犬か」
「誰が犬だ! よく見ろ、俺は狼だっ!」
 エリックは、チワワ海賊たちを威嚇すると、こほん、と咳払い。
「警察が海賊と組むのは不味いかもしんねぇが、島の平和の為なら一時的に手を組むのもやむなしだ」
「サツだと!? だが今はオレたちも利用させてもらうぜ、その方が賢い選択だからな」
 外見とは裏腹に渋いボイスなロングコートチワワ海賊(可愛い)に、エリックも、不敵な笑みで応えた。
「さあ、犬……」
「狼!」
「そう! 狼が来たからには、形勢逆転だ鮫女!」
「チワワと犬と兎には負けない」
 一触即発、もはや激突は避けられぬサメとチワワを、ザクロは交互に見やった。
「島を半分……とかは無理か」
 きっ!
 何気ないザクロの呟きに、オセアナとチワワ海賊たちが反応した。敏感に。
「喧嘩売ってる?」
「仲良くとか、んな事できっか!」
 オセアナとチワワ海賊、両方から抗議が来たので、ザクロはたじろいだ。
「確かに……俺も一本の人参を分けようとか言われたら喧嘩する」
「だろ?」
 何故か得意げなチワワン人。
「なら、仕方ない。チワワン島の海賊達。兎と犬の助太刀は歓迎してくれるか?」
「もちろんだ! 島を守る志があれば、兎だろうと警察だろうと構いやしねえ」
「でも鮫は……」
「嫌いだな!」
 正直な賢い人たちだと、ザクロは思った。

「にしても、猟兵がこんなに……この島、実は重要な場所……? ならなおさら渡せない」
 エリックたちの加勢の意味を勘違いしたオセアナが、そのはかなげな容姿を鮫の鱗で覆った。
 鮫肌魔術装甲の展開である。
「この姿が速いのは、水の中だけじゃない」
 鋭利さを増したフォルムで、加速するオセアナ。
「速さじゃこっちだって、陸でも海でも負けねえぜ? 来いっ!」
 エリックは、入り口から飛び込んできた愛車デュラハンにまたがると、その機能を発動した。
 超速戦闘モード! ザクロを乗せると、そのままオセアナとの高速対決に挑んだ。
「ちょっと派手に飛ばすぜ、振り落とされんなよ?」
「頑張ってみる」
 高速サメVS宇宙バイク。
 エリックのデュラハンが敵と距離を詰めたところで、ザクロの出番だ。
 手にした古びた時計が、リボルバーに変わる。
 迫る敵に臆せず、狙いを定める。そして、双方が高速ですれ違う瞬間を狙い、撃つ。
「っ!!」
 オセアナの短い悲鳴。
 高度を下げ、そのまま床に不時着する。
 ザクロの弾丸が、交錯の瞬間、敵を貫いたのだ。
 零距離で外すザクロではない。加えて、攻撃力を高めた弾が、オセアナご自慢の鮫肌を貫通し、肉にまで到達したのである。
「このくらい……なんとも」
 起き上がるオセアナ。そのまま、デュラハンを追撃する。
 しかし、その動きは鈍かった。先ほどのザクロの弾丸にこめられた呪いの力が作用し、鮫魔術の効果を減衰させているのだ。
「暴れるな。もっと痛くなる」
 警句ともに、ザクロは、黒刀『黒縁』に持ち替えた。
 相手の動きは、先ほどよりずっと捉えやすい。
「これくらい遅くしたら確実に喰らいつけるか?」
 魔術で無理矢理体を動かし、喰らいついてくるオセアナを、串刺しにした。
 ザクロの、鮫を圧倒する剣技に、海賊たちが沸き立つ。
「今がチャンスだ! 喰らえ鮫!」
「チワワン魂見せたるぜ!」
 チワワ海賊たちの援護射撃を鮫肌で耐えながら、突破してくるオセアナ。
 チワワたちを意に介する様子も無く、標的はエリックたちと決めているようだ。
 傷ついても、相手は、速い。だがエリックのバイクテクも負けてはいない。
 デュラハンを巧みに駆りながらぎりぎりで相手を回避、反転、追走。
 そしてエリックが取り出したるは、警棒。
「ハッ、舐めんな! どんなに早くとも逃がさねぇよ!」
 警棒の切っ先から放たれるは魔術の岩石。
 硬質の弾丸となって、オセアナを次々と打ち据える。
 魔術のこめられた岩だ、一度しのいだ程度では、ダメージを振り払うことなどできはしない。
「よし、鮫肌が傷ついたぜ! そこを狙え!」
「了解だ!」
「撃つべし撃つべし!」
 エリックの掛け声とともに、チワワン民が一斉に火力を解放した。
 先ほどはかすり傷程度だったが、エリックたちによって鮫肌装甲を損傷した事で、その本体にまで、威力が到達する。
「くっ、このくらいで、鮫の牙は折れない」
 オセアナがザクロに投じたのは、鮫牙のイヤリング。
 だが、その軌跡は見切っていた。黒縁が一閃、牙はあえなく真っ二つになって床に転がり落ちた。

 ところで。
「……陸より海に住みやすい場所を作り直す方が良い気がするのは俺だけか?」
「メガリスが無ぇと陸にいれねぇなら尚更な。突然使えなくなったら危ねぇぞ?」
 ザクロとエリックの問いかけは、オセアナの心に直接突き刺さった。
 精神攻撃は、自慢の鮫肌でも防げなかった、らしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サンディ・ノックス
コンキスタドールなのは関係あるよ
過去は骸の海に還らなきゃいけないんだ

にっこり笑って口論に割り込みチワワ達に加勢すると告げる

俺は前に出て鮫を引きつけるから後ろから援護をお願い
誤射はあまり心配しないで、痛いの慣れてるし鎧もあるしね

胸鎧と一体化、黒の全身鎧の異形に変身
暗夜の剣を抜きUC解放・宵を発動
短期決戦で行こうか、UCは攻撃力を重視しそこに怪力も乗せて斬りかかろう
負わせた傷に何度も追撃して消耗させていく

剣戟の合間に飛んでくるアクセサリーは剣で受け流す
止め切れなかったものはさて、鎧を貫通して食い込むのかな
身体にまで食い込んだら痛いけど
戦いは痛いからと足を止めるようじゃ出来ないんだよ



 チワワ海賊団とオセアナの舌戦。
 チワワ側の論客として加勢したのは、サンディ・ノックス(調和する白と黒・f03274)だった。
 一見、青空の如き爽やか笑顔と共に、オセアナにこう告げる。
「コンキスタドールなのは関係あるよ。過去は骸の海に還らなきゃいけないんだ」
「だとしても、過去は清算する。我が縄張りを取り戻す」
 オセアナが、身に着けていたアクセサリーが鋭く、禍々しく変質する。
 鮫魔術だ。
「やっぱりそうなるよね。じゃ、俺は前に出て鮫を引きつけるから後ろから援護をお願い」
 サンディの申し出に、海賊たちは、見た目とは違う低い声で、
「任せろ。オイラたちも遠距離攻撃の方が得意だ。ま、流れ弾は勘弁してくれよな」
「誤射はあまり心配しないで、痛いの慣れてるし鎧もあるしね」
 言うなり、サンディが変貌した。
 胸鎧が拡張、サンディの全身を覆い、黒の異形に転身したのだ。
「うおお」
「かっけー!」
 尻尾振り振り、チワワ海賊から歓声が上がる。
 サンディの変身そのものも、士気高揚に十分役立ったらしい。
「鮫の牙は鎧さえ噛み砕く。行け」
 オセアナが手を振ると同時、鮫牙のアクセサリー群が飛翔、サンディに食らいつかんとする。
 がきぃん!
 壁を打った金属音は、黒鎧を穿った音ではない。暗夜の剣が、アクセサリーを弾き散らした音だ。
「短期決戦で行こうか」
 構えた暗夜の剣の闇が、濃度を増した。
 破壊の加護を刃に乗せて、切りかかる。
「よし! 猟兵を援護するぞ」
「キャン!」
 オセアナ目がけ、チワワ海賊団の火器が掃射される。
 相手は鮫肌、並み大抵の弾丸など大した損傷とはならない。だが、お陰でサンディの進軍はスムーズ、すぐにオセアナと接敵した。
 剣を振るう。特別速度に優れた斬撃ではない。だが、海賊たちの援護射撃もあり、確実に一撃一撃をオセアナに与えていく。
 高めたのは、一撃あたりの威力だ。当たれば鮫肌が裂け、弾け、流血する。
 サンディはなおも攻勢を強め、連撃。傷つけた箇所を狙って次々と切りつけていく。
 が、サンディが相手に近いと言う事は、相手からもサンディが近い、ということでもある。
 サンディの剣閃の合間に飛び出す、鮫牙のイヤリング。至近から繰り出されたそれが、黒鎧に牙を立てる。
「一度当たればもう逃がさない」
「戦いは痛いからと足を止めるようじゃ出来ないんだよ」
 肉を切らせて骨を断つ。
 サンディは臆さず踏み込み、一太刀を浴びせた。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
どっちもかわ…ン゛ン゛ッ(咳払い
いっそ共存出来れば話早そうなんだけどねぇ
コンキスタドールである以上は仕方ないね

追い返すよ!
申し訳ないけど僕魔術系だから、どんなに詠唱略してもちょっとかかるんだ
だからチワワさん達は連撃お願い
なるべく隙を与えないように

島の中なら【空中戦】が出来るから
敢えて飛ぶことでチワワ達だけに矛先が向かないようにしつつ
念の為に【オーラ防御】で身を護り
【高速詠唱】で氷魔法の【属性攻撃】を行い
鮫さん本体に凍結による足止めを

あらゆる環境ねぇ…それは飛行も出来るのかな
それとも単なる環境順応?
どっちでもいいや、まとめて払うだけだから
【歌唱】で操る【指定UC】に【破魔】を乗せて【範囲攻撃】を



「バーカバーカ、お前の母ちゃんコバンザメ!」
「犬ッコロ風情が」
 もはや子どもの口喧嘩。
 チワワ海賊団とオセアナの対決?を、優しく見守る眼差しがあった。
「どっちもかわ……ン゛ン゛ッ」
 咳払い。
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、一応体裁を整えた。
「いっそ共存出来れば話早そうなんだけどねぇ。コンキスタドールである以上は仕方ないね」
「おっ、味方か? 嬢ちゃんも味方か?」
 はっはっはっ。
 様々な毛並みと毛色を備えたチワワ海賊たちが、澪に駆け寄る。
 可愛い。
「嬢ちゃんじゃないんだけど……味方なのはホント! あの子を追い返すよ!」
「ラジャー!」
 すると、オセアナも悪口を考えるのをやめて、鮫魔術の準備にかかった。
「申し訳ないけど僕魔術系だから、どんなに詠唱略してもちょっとかかるんだ。だからチワワさん達は連撃お願い。なるべく隙を与えないように」
「オッケーだぜ! 嬢ちゃん」
 嬢ちゃんじゃないけど。
 澪は訂正をやめた。
「具現せよ、我が真なる形よ。ソンブラ・デ・ディスガード」
 ざばん。
 鮫魔法陣の投影とともに、床が水音を立てた。
 オセアナの呼び出した本来の姿……雄々しくも禍々しき鮫が、澪とチワワ海賊団に襲い掛かった。
「でけえ!」
「けど的がデカイのは誤算だぜ! ファイア!」
 チワワたちの銃火器が、一斉に火を噴いた。
 賢い、というだけあって、過剰な釣瓶打ちを避け、敵影を見失うことがないよう配慮されている。
 しかし、本来の姿、というだけあって、そのサメ肌は伊達ではない。
 銃火の隙をついて、鮫が接近する。空気を水代わりにして泳ぎ、チワワたちの間を、蹂躙して回る。
 だが、
「こっちだよ!」
 鮫が見上げた先は、天井方向。宙を舞った澪だ。
 甘噛みしていたチワワ(無事)を放り投げると、そのまま澪を追いかける鮫・オリジン。空中を泳ぐことくらいはわけないようだ。
「あらゆる環境に適応する、ってこういうことなんだね」
 が、上昇する鮫・オリジンを襲ったのは、氷の嵐だった。
 詠唱を高速で完了させた、澪の氷結魔法!
 勢いを殺され、床に叩きつけられる鮫・オリジンへと、チワワたちの追撃がお見舞いされた。
「見たか、チワワの底力!」
「猟兵さん、見せ場は譲ってやるぜ!」
 チワワの合図。
 澪の歌声に呼ばれた花刃が、鮫・オリジンのサメ肌を切り裂いた。そばにいたオセアナすらも巻き添えにして。
 刃が通り過ぎた後、残るのは、澪の咲かせた花畑。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イコル・アダマンティウム
「人魚……人鮫?」

倒したら、鮫に戻るの、かな?

僕は格闘特化の愛機、キャバリアに搭乗して出撃する、よ


【協力申請:罠】
「落とし穴……お願いできる、かな?」
チワワさんには戦場に落とし穴をお願いする、よ
そんなに大きくなくていい
態勢さえ崩しせれば、僕は致命傷を狙える

後の誘導は、機体で走って行う、ね<ダッシュ>
「ん、こっち」

<地形の利用>
【対アクセリオス】
「痛っ……むぅ、抜けない」
アクセサリーは機体の拳で迎撃する、よ
<見切り><武器受け>
拳で受け止めて、食い込ませる、ね

【拳+牙】
相手が態勢を崩した所を機体の拳を殴る
UC[一撃必殺]
「……ん、痛かった」
牙のアクセサリーを利用して、お返し
<暴力><カウンター>



 イコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は、なおもチワワ海賊団と言い合いを続けていた大人げないコンキスタドール……オセアナを観察した。
 上半身は愛らしい女の子。下半身は鮫。
「人魚……人鮫? 倒したら、鮫に戻るの、かな?」
 イコルは、首を傾げた。
 それに合わせて、搭乗中の愛機、Tactical Armor-001:Last ONEの頭部も傾く。
 神経はイコルと接続されているし、そもそも、格闘戦を行うためのキャバリアだ。それくらいはお手の物。

 一堂に会する、キャバリアと鮫とチワワ。異種格闘技の様相である。
 そしてキャバリア……イコルは、チワワの味方であった。
「落とし穴……お願いできる、かな?」
「お、おう!」
 青く雄々しい鋼の巨人から可愛らしい声が響いたので、チワワ海賊たちは驚いた。
が、すぐに猟兵だと理解し、返答した。外見とは裏腹の、良い声で。
「戦場で打ち合わせをしている暇なんてない」
 イコルたちが何やら準備を整えている間に、オセアナも詠唱を完了していた。
 身に着けていた鮫の牙型のアクセサリーがその身を離れ、宙を舞う。それはもはや、攻撃用の飛行ユニットの様相だ。
「ん、こっち」
 イコル機が、広間を駆ける。ひゅひゅん、と、飛来する鮫具を回避。
 直撃コースにあるものは、機械の拳で殴り飛ばす。
「痛っ……むぅ、抜けない」
「鮫の牙の貪欲さ、思い知るといい」
 イコルの声にこもる痛みを聞き、オセアナが勝ち誇る。
 そのまま自身も、イコル機を追走する。
 もしもオセアナが、今の攻撃を外していれば、より慎重になっていたかもしれない。
 だが、イコルに対して優勢であるという事実が、わずかにその心に油断を生んでいた。
だから、気づかなかった。イコルの挙動が、オセアナを誘導しているということに。
「!?」
 突然。
 T.A.:L.ONEの視界から、オセアナが消えた。落とし穴に落下したのだ。
 なぜこんなところに落とし穴が? これこそが、イコルとチワワ海賊団の作戦であった。
「へっ、ざまあ!」
「どうだ、穴掘りなら得意なんだぜ!」
 穴に落下したオセアナを見下ろし、得意げなチワワたち。
 小さくてもいい、とイコルはお願いしたのだが、チワワたちは張り切ったらしい。
 相手が十二分に体勢を崩していれば、イコル機にとっては千載一遇。
 振るう硬き拳、その先端には、先ほど穿たれた鮫牙アクセサリー。
「……ん、これ、痛かった」
 鋭利さを付与された必殺の機拳が、オセアナを地面へ更に沈めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エィミー・ロストリンク
【POW】
何というかほのぼのとした争いをしているねー?
七大海嘯の勢力なら、それの排除は手を貸さないといけないけどー

チチワ海賊団に対して、UC「王笏の財宝を分け与える姫君」を発動して武器供給を引き受けると説得
了承が取れた段階で、対鮫魔術効果を持つ簡易メガリス武器を創造し、海賊団に対して提供して攻勢を強めていく
自身もオルトロスのガトリング射撃や、ケルベロスのアンカー攻撃などで中遠距離で戦って魔術発動の隙を与えない

これで終わりにするよー! アカハガネ!

途中でキャバリア・アカハガネに搭乗して突撃
アクセサリーが食い込もうとも、ガイオウガ装甲で耐え抜き、両腕のガトリングキャノンの至近距離乱射を叩き込む



「このサメ女ー!」
「カナヅチわんこ」
 口論を続け過ぎて、互いに語彙力が枯渇してきた様子のチワワ海賊たちと、オセアナの相対。
 その様子を、エィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)は、飼い主のような心持で見守っていた。
「何というかほのぼのとした争いをしているねー?」
 とはいえ、オセアナが七大海嘯麾下なら、排除に手を貸す事はやぶさかではない。
「さあチワワ海賊団のみんな。今からメガリスの力を貸すよ。あのサメ子ちゃんをこの島から追い出そう」
 良き所で割って入ったエィミーの説得に、チワワたちが沸き立った。
「おおっ、マジか! それもメガリス!」
「ちょうど弾薬の残りが心許なかったんだ」
 了承が取れた。
 エィミーがもたらした武器を、受け取るチワワたち。どれも簡易型ではあるが、いずれも対鮫魔術効果を秘めた、優れものだ。
「よし、いくぜ野郎どもー!」
「おー!」
 新たにメガリス武器を装備したチワワ海賊団が、オセアナへの攻撃を開始した。
 より火力を増した射撃に、エィミーのオルトロスも加わる。
「無粋な武器。サメの肉体こそ最大にして至高の武器」
 対するオセアナは、自らの身につけていたアクセサリーを魔術で武器化、ファンネルのように操って抵抗した。
 だが、その大半はエィミーのガトリング射撃を加えたチワワ海賊団の攻撃により、迎撃されて行く。
「すげえぜ、猟兵さん!」
「こいつは良い武器だ」
 海賊たちのハートは、エィミーにがっちりつかまれたらしい。
「くっ、鮫魔術が押されて……」
 猛攻に耐え、鮫魔術行使に移ろうと試みるオセアナ。
 だがそこに、エィミーのケルベロス……白きアンカーが伸びてくる。
 エィミーたちの間断ない攻撃に、オセアナも攻めあぐねているようだ。
「これで終わりにするよー! アカハガネ!」
「!」
 エィミーの声に危機感を覚え、とっさに後退するオセアナ。
 直後、オセアナがいた場所に現れたのは、キャバリア・アカハガネ。
 コクピットにエィミーを迎え入れると、機動スタート。
「これもメガリス。けれど、大きな的なら当てやすい」
 鮫魔術が、アカハガネに牙を立てる。
 だが、帝竜ガイオウガ装甲がその貪欲さに抗う。各所に牙を打ち込まれつつも、猛然と前進。
 そして、両腕のガトリングキャノンが、オセアナを標的として捉える。
「やっちまえー!」
 チワワたちのリクエストに応え。
 アカハガネから、至近距離の乱射が叩きこまれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

クラウン・メリー
零(f02413)と

よーし、零頑張って戦おう!
わあ!夕夜だ!夕夜もいっしょに戦おう!
ふふー、俺の戦い楽しみにしててね!

ね、チワワさんも協力してくれるかなっ?
だっこしてチワワさんといっしょにぱたぱた飛んで敵に向かうよ!
ほらほら、オセアナこっちこっち!

敵を引き付ける為に芸を披露しちゃう!
チワワさんに黒剣を渡し
それを俺に向かって思いっきり投げて!

ぽいっと投げてもらえれば
黒剣を二本、三本とぽんぽんジャグリング
ふふー、凄いでしょ?もっとびっくりさせてあげる!

ウィンクして今だよ!と零と夕夜に合図して
零が攻撃している隙に黒剣でズバッと攻撃!
ふふふー、零も夕夜も攻撃凄いっ!

俺だってまだまだ芸を披露しちゃうよ!


天星・零
クラウンさんと共闘

enigmaで夕夜と

『ふふ、できれば戦いたくはないのですけれど。
 残念です。えぇ、仕方がないので戦いましょう。夕夜もお願い』
「おう!そういえば俺達とクラウンって初めてだよなどんな戦い方か気になるぜ」



【戦闘知識+情報収集+追跡+第六感】で戦況、弱点死角を把握し周囲警戒を怠らず対応し、敵行動も予測

チワワも守りつつ
防御は零が虚鏡霊術で霊力の壁で【オーラ防御】

遠距離は十の死とグレイヴ・ロウを戦況に合わせ使用
近接はØ
夕夜はØとpunishment blasterとグレイヴ・ロウ

『おいで…バベル』
クラウンさんの黒剣後、指定UCに加勢してもらい爆発

零は微笑みを崩さず

口調はステシ
夕夜は一言欄



 クラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)は、天星・零(零と夢幻、真実と虚構・f02413)と共に、島の支配者となろうとするコンキスタドール……オセアナとの対決に臨んでいた。
 突然現れた零たちに、オセアナの、敵意に満ちた視線が突き刺さって来る。
『ふふ、できれば戦いたくはないのですけれど。残念です。えぇ、仕方がないので戦いましょう』
「よーし、零! 頑張って戦おう!」
「おっと、俺もいるぜ!」
 張り切るクラウンに答えたのは、Enigmaの力で実体化した零のもう一つの人格……銀髪の少年、夕夜だ。
「わあ! 夕夜だ! 夕夜もいっしょに戦おう!」
「おう! そういえば俺達とクラウンって初めてだよな。どんな戦い方か気になるぜ」
 夕夜は、クラウンの出で立ちを見て、興味津々だ。
「ふふー、俺の戦い楽しみにしててね! ね、チワワさんも協力してくれるかなっ? わわっ!?」
 クラウンが声を掛けるや否や、周りにチワワ海賊団が集まって来た。
「おっ、新しい猟兵だ!」
「オイラたちに力、貸してくれるよな?」
「もちろんっ! 一緒に鮫からこの島を取り戻そう!」
 クラウンは、元気な返事とともに、チワワの一頭……というか賢いので普通に1人……を抱き上げ、オセアナに立ち向かった。
「うわわ、飛んでるぞーっ!」
「だいじょうぶだいじょうぶ!」
 興奮するチワワ海賊とともに、オセアナの周りをぱたぱたと飛び回るクラウン。
「ほらほら、オセアナこっちこっち!」
「む」
 じゃきん。
 オセアナが何事か唱えると、装備していたアクセサリーが、牙や刃のように鋭く、かつ、大きく変化した。
「あれが刺さるとやべえぞ! オイラは見てた!」
「わかったよ! ほらどうぞ!」
 クラウンが地上のチワワたちに投げ渡したのは、黒剣だ。
「? これで戦えってことか?」
「ううん、違うよ! それを俺に向かって思いっきり投げて!」
「え?」
 クラウンの思わぬ申し出に、戸惑うチワワだったが、
「ほらほらいつでもどうぞ!」
「えーい、どうなっても知らねえぞ!」
 ぽいっ。
 チワワたちが器用に投じた黒剣を、クラウンは2本、3本とジャグリングしてみせた。
「なっ」
 これには、チワワどころか、オセアナも驚いた。
「ふふー、凄いでしょ? もっとびっくりさせてあげる! さあ次だよチワワさん!」
「お、おうっ!」
 クラウンとチワワ、いつの間にやら連携が取れている。
 チワワから次々剣を受け取り、ジャグリングは難易度を上げていくクラウン。
 チワワ海賊たちとオセアナは、クラウンの披露する妙技に、すっかり釘付けだ……!
 今だよ!
 クラウンのウインクの合図を受けた零と夕夜は、一気に攻撃に転じた。
「なるほど、確かにピエロだ、面白い! 凄いぜクラウン!」
 褒めつつ、武器を構える夕夜。そこにチワワ海賊たちも加勢する。
「行くぜ、猟兵に負けてらんねえ!」
「島を取り返してやるぜ!」
 零たちは、チワワ海賊たちの銃火器による攻撃をうかがっていた。
 さすがは海賊団、連携は、零の目から見ても充分なものだ。
 しかし、それに対するオセアナも、メガリスで増幅された鮫魔術の力はあなどれない。
「我が真なる鮫の力よ、今ここに」
 魔術で顕現したオセアナ本体の姿……巨大サメが、チワワたちに牙を剥いた。
 同時存在、零と夕夜の関係にも似た術であろう。
 地上であるにも関わらず、海とそん色なく空気の中を泳ぎ回る鮫。その行く手が、突如として遮られた。
 零の張り巡らせた、霊力の壁に、頭部が衝突したのだ。
 そうしてチワワたち共々、敵と充分な距離を取りつつ、零は攻撃に転じた。
 鮫の浮遊する真下から、十字架型の墓石がそそり立つ。グレイヴ・ロウ……それは鮫の墓標の如く突き立ったのである。
 鮫がひるんだところに、夕夜が踏み込んだ。
 敵に駆け出しつつ、虚空から突き出した等身大の刃を掴む。そのまますれ違いざま、鮫を切り裂いた。鮫肌に刻まれる、一文字の傷。
「ふふふー、零も夕夜も凄いっ!」
 零たちの攻撃に乗じて、クラウンも黒剣を手に取ると、オセアナに切りかかった。
「俺だってまだまだ芸を披露しちゃうよ!」
 何せ黒剣は、まだまだあるのだ。
「く……猟兵、許さない」
『おいで……バベル』
 クラウンの黒剣がオセアナに刺さったのを確かめた零。微笑みをたたえ、新たな救い手をこの場に招いた。
 現れたのは、シルクハットをかぶった、巨大な球体……眼球。
 その視線が、鮫とオセアナを捉えるなり、二者は、球形のバリアに取り込まれた。
「これは、魔術?」
『チワワのみんなは……離れて』
「お、おうっ! 退避ー!」
 ささっ。
 零の言葉に従い、海賊たちが距離を取った直後。
 バリアが内部から破裂した。もちろん、内部のオセアナたちを巻き込んで。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ニュート・フレイル
海上だと飛行できない世界だって聞いたけど、島なら大丈夫なのかな
想像してた戦場と全然違う雰囲気だけど、とにかくやれるだけやってみよう

島民も戦ってくれるなら援護射撃をお願いしてみる
当たらなくて良いし前に出なくて良い、主力は私達猟兵だから、何があっても命を大事に
多方向から狙って敵の動きを制限できるだけでも有利になるはず
私はUC発動して、飛べるだけ飛んで敵を狙う
鮫魔術の強さも速さも分からないけど、命中させられる隙はあると思う
相手がどんなに無茶な機動でも負けたくない、飛び続けてみせる
チャンスが来たら、あとは逃さず撃つだけ

…それにしても鮫って、あんなに強くて可愛くなれるんだ
メガリスとかいうの、凄いね



 ニュート・フレイル(Delta Dart・f31856)が、グリモア猟兵の導きでやって来た戦場は、思っていたのとは若干異なる雰囲気だった。
「このサメ肌! モフモフ出来ねえんだよ!」
「モフモフなんて海では動きづらいだけ」
 チワワと鮫の口喧嘩。
 ぶつかり合う殺意。しかし、ニュートとしては、どこかほのぼのした雰囲気も感じ取ることが出来たのである……。
「……とにかく、やれるだけやってみよう」
「だいたい鮫は……おっ、猟兵だな! 一緒に戦ってくれるか!?」
 ニュートの加勢に気づいたチワワ海賊たちが、喜び勇んで駆け寄って来る。
 もちろん、ニュートとしては是非もない。
 チワワ海賊たちの装備した銃火器を確かめ、援護射撃を依頼した。
「任せろ、この武器で海を渡り歩いて来たのさ。あのコンキスタドール相手には……正直荷が重いけどな」
 最後の方は、ニュートにだけ聞こえる程度の小声。チワワ海賊にもプライドというものがあるのだ。
 その誇りを傷付けぬよう、ニュートも小声で言った。
「敵に当たらなくて良いし無理に前に出なくて良い。主力は私達猟兵だから、何があっても命を大事に」
「この島を取り返すためなら命かけてもいいけどな……わかったぜ!」
 ニュートの忠告を聞き入れるなり、海賊たちは散開した。オセアナを包囲する構えである。
 すると、オセアナの体表が、変化を始めた。鮫魔術により、鮫肌を強化したのである。
 見た目にも刺々しく、うかつに手出しすればただでは済むまい。
 だが、チワワ海賊たちは臆せず、射撃を開始した。
 並みのコンキスタドールなら怯んでしまいそうな火勢にも、オセアナは臆することはない。
 強化した肉体で飛翔、チワワたちへと襲い掛かる。
 しかして、それを迎え撃ったのは、ニュートである。相手同様飛翔の力を発揮すると、空中戦を展開する。
 どちらも超常の力を発揮しているだけあり、その機動は、半ば物理法則を無視した激しいもの。
 だが、チワワ海賊たちの射撃が、オセアナの進路を制限しているため、押しているのはニュートの方だ。
 そして海賊たちの支援が、ニュートにチャンスをもたらす。
 拳銃の狙いをしかと定めると、敵を撃ち抜く。レーザーに貫かれたオセアナは、床に落下して二転三転。
「くっ、鮫肌が……」
「……それにしても鮫って、あんなに強くて可愛くなれるんだ。メガリスとかいうの、凄いね」
 オセアナと違ってふわりと着地しながら、ニュートは感心をこぼしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

木元・杏
まつりん(祭莉・f16554)と
きゅっと海賊帽(耳穴つき)をまつりんに被せて
ん、かっこいい
まつりんはチワワん人と似てるから直ぐに仲良くなれそう
ん、わたしも…【どれすあっぷ・CBA】
犬耳&尻尾つきのメイドさん…チワワんメイドに変・身

こんにちは
わたし達もチワワん島を鮫から守りたい
あなた達の手助けしていい?
見ての通りのメイドだから、お掃除はお手のもの、任せて

ん、元の姿かわいい
鮫は海でも生きていける、ここは大人の対応でそそっと陸は譲って、あなたは海に帰って?
お帰りにならないならお還り頂く

勢いよく宮殿の柱を蹴り、加速を付けて本体へとジャンプ&ダッシュ
巨大な刺身包丁にした灯る陽光で捌きにかかる


木元・祭莉
アンちゃん(f16565)と。

わんこだー!(走り出す)

賢いわんこ!
海賊なんだって?
うわー、カッコイイー!!(ちょーハイテンション☆)

ちゃお、おいらも海賊だよ♪(帽子から耳ピン)
コンキスタドールが邪魔しに来たんだって?
撃退するんだよね、加勢するぜっ!!(尻尾ぶんぶん)

あれがサメの姉ちゃんだね?
チワワン隊、弾幕を張れー!
さあ、れっつ・だんしん♪

ヒマワリが姉ちゃんの傍で踊り出したら、ダッシュ&ジャンプ!
鮫魔術は如意な棒で打ち払い。
持ってかれるなら、短く縮めるよ♪(しゅるん)

ヒマワリが絡みついたタイミングで。
落下拳、どーん!
チワワン隊も、背後でどかーん!(爆・裂☆)

島の平和は、わんこが守るぜぃ!!



「わーい、わんこだー!」
 とたたっ。
 グリモア猟兵に戦場へとお届けされるなり、木元・祭莉(まつりんではない別の何か・f16554)は走り出した。目標、チワワ海賊団!
 祭莉は、早速、チワワ海賊と目線を合わせてご挨拶。
「賢いわんこ! 海賊なんだって?」
「そうさ、この帽子がその証だぜ」
 ふんっ。
 威張って見せるチワワ海賊に、ぱちぱちと拍手の祭莉。
「それに見ろ、チワワ海賊団のマークを刻印したこの銃火器!」
「うわー、カッコイイー!!」
 チワワたちの海賊アピールに、祭莉は、ちょーハイテンションだ。
「待って、まつりん」
「?」
 きゅっ。
 木元・杏(メイド大戦・f16565)は、耳穴付きの海賊帽を祭莉にかぶせて、にっこり笑顔。
「どお? かっこいい?」
「ん、かっこいい」
 こくん。
「ちゃお、おいらも海賊だよ♪」
 帽子から耳をピンと出して。ふふん、と祭りは、威厳ありげなポーズ。
「おっ、似合ってるな。どこの海賊団だ?」
「えーと、たまこ海賊団……はコワイからやめとく……。んじゃ、木元海賊団?」
 ぞわっ。
 祭莉を、本能的な恐怖が襲った。どこからともなく。
 ともかく。
「コンキスタドールが邪魔しに来たんだって? 撃退するんだよね、加勢するぜっ!!」
「よし、犬パワーを見せてやろうぜ!」
 祭莉、尻尾ぶんぶん。
 チワワたちも尻尾やお耳ふりふり。
 まつりんはチワワん人と似てるから直ぐに仲良くなれそう。
 そんな杏の予想は、見事的中したようだ。
「ん、わたしも……変・身」
 くるりん、と可憐に身を回せば、杏、ドレスアップ。
 舞い散る桜華。
 現れたのは、犬耳&尻尾つきのメイドさん……すなわち、チワワんメイド。
 くーるびゅーてぃ!(決めの効果音)
「こんにちは。わたし達もチワワん島を鮫から守りたい。あなた達の手助けしていい?」
「もちろん大歓迎だぜ!」
 チワワは、杏のファッションをチェックした。
「えっと、犬耳はいいけど、そのかっこでどうやって戦うんだ?」
「見ての通りのメイドだから、お掃除はお手のもの、任せて」
 すると。
 杏が見ている前で、オセアナが鮫魔術を披露した。
 出現したのは、少女型オセアナより一回り大きな鮫。それも、普通よりだいぶカッコいいフォルムとディテールを兼ね備えた鮫だ。
「ん、元の姿かわいい」
 杏の感想に、鮫・オリジンは、ぽっ、と頬を染めた。……気がした。
 しかし、杏は、き然とした態度で訴える。
「鮫はチワワと違って、海でも生きていける、ここは大人の対応でそそっと陸は譲って、あなたは海に帰って?」
「生息地域の問題ではない。ここは本来我の領地。引きさがるつもりなどない」
 頑として譲らぬオセアナ×2。
 杏は、ふう、とため息をついた。
「お帰りにならないならお還り頂く」
「アンちゃん、話、済んだ?」
「おっけー」
 祭莉は、オセアナとの臨戦態勢に入った。
「それじゃ、チワワン隊、弾幕を張れー! 目標、サメの姉ちゃん!」
「「おーっ!」」
 だらららっ!
 祭莉の指揮の元、チワワ海賊団ご自慢の火器が、けたたましい音を鳴らす。
「さあ、れっつ・だんしん♪」
 祭莉が、銃撃を受けるオセアナの後ろに咲かせたのは、立派なヒマワリ。
 呑気にふわふわ、ダンシング!
「これはどういう仕掛けが」
 じとっ、とした眼差し。
 突然生えたヒマワリを見つめるオセアナ。
 奇妙な現象に気を取られている隙に、祭莉がオセアナ目指し、ダッシュ&ジャンプ!
「おっと危ない」
 オセアナの鮫魔術は、既に準備完了していたらしい。サメの牙となって襲い来るアクセサリーの数々。
 だが祭莉は、それらを如意な棒で打ち払う。
 その時には、オセアナへとヒマワリが絡みついている。
「動けない……」
「落下拳、どーん!」
 祭莉の必殺打撃に合わせて、チワワン隊も、どかーん!とロケットランチャーを発射した。

 爆・裂☆

「島の平和は、わんこが守るぜぃ!!」
「ぜーっ!」
 もくもく。
 立ち昇る煙をバックに、祭莉&チワワン隊が、びしっ、とポーズを決めた。
 しかし杏は、爆煙の中で蠢く鮫影を見逃さなかった。
「おい、まだ動くぜ、この鮫!」
「鮫は、さばかないと、ダメ」
 しゅばっ。
 おののくチワワたちの間を駆け抜けて。
 後は任せてと、杏が駆け出した。
 奔る軌跡を、花弁で彩って。勢いよく宮殿の柱を蹴り、速力に弾みを付ける。跳躍からの、高速接近。
 手にした灯る陽光が選んだ形は、巨大な刺身包丁。鮫を捌くのに最も適した形状である。
 光る刃を前に、本能とはまた違う何かが、自分を見舞う危機に反応したのであろうか。ぐわっ、と口を開く鮫・オリジン。
 歯並びの良い牙を見せつけて威嚇のつもりか。だが、杏は鮫など怖くない。
 鮫の突撃を難なくかわすと、反対に包丁を突き立て、解体にかかった。
「やめろ。やめて」
 少女オセアナが涙目になっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーンハルト・ハイデルバッハ
なるほど、チワワン島の皆々様は賢い動物でいらっしゃる。
小さな身でありながらも怯まずに敵に立ち向かうその姿、同じ小さき生き物として感服致してございます。
不肖リーンハルト、助力させていただきましょう。

キャバリア「ガイストリヒェ」に搭乗して参戦
「かつてこの場に別の島があったとて、ここはチワワン島の敷地内。貴女様のなさっていることは立派な不法侵入、および不法占拠でございます」
宮殿内とのことなので、『朝嵐』による中短距離からの射撃を実施
チワワン島の皆様は私のキャバリアで守りながら撃っていただきましょう
敵と召喚された敵を一度に攻撃できるように位置取り、『百剣』にて攻撃いたします

アドリブ・連携歓迎



 耳に届くは、元気な吠声。
 リーンハルト・ハイデルバッハ(黒翼のガイストリヒェ・f29919)は、チワワ海賊たちに加勢した。
「なるほど、チワワン島の皆々様は賢い動物でいらっしゃる。小さな身でありながらも怯まずに敵に立ち向かうその姿、同じ小さき生き物として感服致してございます」
「猫にもわかるか。これが海賊の心構えって奴よ」
 小さく、愛らしく、それでいて勇ましいチワワ海賊団。
 リーンハルトは、固めた拳を胸に当て、
「不肖リーンハルト、助力させていただきましょう」
 そう告げると、リーンハルトは愛機『ガイストリヒェ』に搭乗した。
 おお……とチワワ海賊団がざわめいた理由は、シンプルに、かっこよさからであろう。
「どんな力を持ち出そうと、メガリス、そして鮫魔術の力にはかなわない」
 相対するオセアナもまた、一歩も譲らぬ構えであった。
 メガリスを得て転身する以前の姿……雄々しき巨鮫を魔術にて呼び出すと、ガイストリヒェと対峙する。
「かつてこの場に別の島があったとて、ここはチワワン島の敷地内。貴女様のなさっていることは立派な不法侵入、および不法占拠でございます」
「我は異界よりの侵略を受けた被害者。ゆえにこれは正統なる権利」
 リーンハルトの言葉を一蹴すると、オセアナに使役された鮫……便宜上、鮫・オリジンと呼称する……が牙を剥いた。
 自身の所有する建物であろうとも、一切構わない。柱さえ噛みちぎる勢いで、リーンハルトに迫る鮫・オリジン。
 対するリーンハルトには、守るべきものがある。他ならぬ、チワワ海賊団だ。
 高い知性と、銃火器での武装があるとはいえ、外見は一般チワワとそん色ない。
 すなわち、可愛い。
 エナジーウイングを展開したガイストリヒェを盾としながら、『朝嵐』を駆使した距離を置いた迎撃を行う。
 そして、キャバリアに庇われつつも、自慢の銃火器を発射するチワワ海賊団。
 鮫・オリジンのサメ肌が、銃弾を弾く。しかし、砲火の激しさに押され、オリジンも、少女オセアナの守りに徹せざるを得なかった。
 その間に、リーンハルトは愛機のポジショニングを完了していた。
 ガイストリヒェの背後に、10の剣が顕現した。
 エナジーブレードであるそれが、リーンハルトの合図と共に射出。
 鮫・オリジンと少女オセアナを同時に蹂躙せしめたのである。芸術的な紋様を、空中に描き出しながら。
「すげえー!」
「やったぜ猫! ロボ!」
 チワワ海賊団から、歓声が上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
【星鯨】
ふふ、ケビ君
そこは私たち、でしょう
僕もチワワ海賊さんがた、皆さま方に助力させていただければと
住まう島を取り戻すために戦う貴方がたのお力になりたいのです

「衝撃波」で「吹き飛ばし」、敵の体勢を崩すことを狙いながら
もう一人増えたケビ君の動きにも合わせて、お互いの死角を抑えていきましょう
チワワの方々の銃火器掃射の合間にも気を付けて、出来るだけ敵を休ませないように

敵の体勢を崩せたならば
「高速詠唱」を行いつつ「マヒ攻撃」をのせた【天航アストロゲーション】を
その大きな横っ腹に撃ち込みましょう

いつも思いますが、ケビ君は実に興味深い戦い方です
僕もUDCに親しめば、戦いの幅が広がりそうです


ケビ・ピオシュ
【星鯨】
君たちの島を取り戻す手伝いをさせてくれるかい
攻撃が行かないように、私が守るさ

ウムウム、そうだね逢坂殿
さあさ、安心して精一杯撃っておくれ
人鮫なんて共に蹴散らそう
背から伸びる掌を広げてアピール

君が増えるのならば
私も増えて抑えよう
ユーベルジャック
君にできる事位
私にだってできるさ

二人いれば庇う事も戦う事も2倍できるね
もう一人の僕、行こう

戦い方は
大きな掌で庇って、叩いて、薙いで
伸びる尾は大きく開いて血肉を喰らうよ

私は足は早く無いし
掌で地を叩いて移動する方が早いよ
けれど
小さな体から突然武器が出てきたらきっと驚くだろう?

それに私は一人じゃ無いからね
皆がきっと良くしてくれるだろう
ねえ
逢坂殿、チワワ殿達



 ケビ・ピオシュ(テレビウムのUDCメカニック・f00041)たちもまた、チワワ海賊団の加勢へと訪れていた。
 海賊にしては、あまりに可愛すぎるチワワたち。
 しかし、内に秘めたる勇ましさと力強さを、ケビはチワワたちの瞳から読み取った。
「君たちの島を取り戻す手伝いをさせてくれるかい。攻撃が行かないように、私が守るさ」
「ふふ、ケビ君。そこは『私たち』、でしょう」
 にこり。
 笑ってやんわり付け加えたのは、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)だった。
「ウムウム、そうだね逢坂殿。さあさ、安心して精一杯撃っておくれ。人鮫なんて共に蹴散らそう」
 宵に頷きを返すと、背から伸びる掌を広げてみせるケビ。
 思わぬアピールに、驚くチワワたちをなだめながら、宵も申し出る。
「僕もチワワ海賊さんがた、皆さま方に助力させていただければと。住まう島を取り戻すために戦う貴方がたのお力になりたいのです」
「おうよ! 島を取り戻すのに戦力はいくらあっても困らねえぜ」
 チワワ海賊が、これまでの戦いで若干すすけた毛並みで、宵に応えた。
 かくして、宵たちを仲間に加えたチワワ海賊団の、新たな攻撃が始まった。

 だいぶ戦いが続いて、弾薬の類が減っているのでは?
 そう思うケビだったが、前半戦は実質口喧嘩だったので、消耗は抑えられていたようだ。
「ふむ、ならば存分に攻めようか」
「そちらが数に頼むなら、我も鮫魔術の力で応じるまで」
 オセアナの詠唱が、一頭の鮫を呼び出した。
 これが、オセアナの鮫としての本来の形。随分と雄々しいフォルムだが、今現在が少女型なら、雌だったのだろうか?
 虚空を泳ぎ、海賊団に向かう鮫。その体当たりを防いだケビは、少女オセアナを見た。
「君が増えるのならば、私も増えて抑えよう」
 ざざっ。
 ケビの表情……テレビ画面に一瞬、ノイズが走った。すると、ケビの横に、もう1人のケビが現れたではないか。
「我の力をコピーした?」
「君にできる事位、私にだってできるさ」
 ケビ1人でもチワワ海賊団にとっては百人力、それが2人になれば、更に倍。
 単純計算でも、2人いれば攻撃も防御も2倍。
「さあもう一人の僕、行こう」
「行こうか」
 ケビツインズが、オセアナに立ち向かった。
「私は一人じゃ無いからね。皆がきっと良くしてくれるだろう。ねえ逢坂殿、チワワ殿達」
「おうよ!」
「ケビ君の期待になら応えないわけにはいきませんね」
 海賊・猟兵連合が連携して攻めるのに対して、宵は、オセアナたちの連携を遮断にかかった。
 ダブルケビを狙う、少女オセアナ。
 だが、系統こそ違えど、同じ術士として。発動のタイミングを見切ることに成功した宵は、とっさに杖から放った衝撃波で、オセアナを吹き飛ばした。
 多数の味方の死角をカバーして、戦っていく宵。
「チワワの方々、こちらは何とか避けますので全力でどうぞ」
「わかったぜ! ファイアー!」
 宵の言葉に素直に従い、ありったけの銃火器を掃射するチワワ海賊団。
 間断なく攻撃を仕掛け、相手に隙を与えぬ、宵たちの猛攻。
 十八番の鮫魔術で2体に増えたオセアナも、反撃の糸口をつかむことができないでいるようだ。
「鮫は負けない。負けられない」
 鮫オセアナが、空気の中を暴れ回る。チワワがその歯並びのよい牙の餌食になるのを、ケビの1人がかばった。ひときわ大きな掌で。
 そのまま、バキッ、と反撃の一打を食らわせると、ぱかっ、と牙が丸ごと抜けた。 だが、すぐに新しいものに生え変わる。
「厄介だね」
 ケビの足は速くない。いっそ、掌で地を叩いて進む方が早いくらいだ。
 ゆえに、魔術鮫が追いつくのは訳のないことであった。
 だが。
 ケビの小柄から伸びた尾が、突然大きく開いた。あろうことかサメ肌を食い破り、その血肉を食らってしまう。
 異能の力を発揮したケビたちが、むん、とチワワの守りとなった。
「いつも思いますが、ケビ君は実に興味深い戦い方です。僕もUDCに親しめば、戦いの幅が広がりそうです」
 小柄から繰り出されるケビの手数の多さに、思わず感心する宵。
 その視界を、チワワ海賊団やケビの蹂躙に泳ぎ回る鮫オセアナが、横切った。
「先にこちらを大人しくしてしまいましょう。力を合わせましょう」
「了解だ!」
 宵は、チワワたちの数名とタイミングを合わせると、一気に攻めかかった。
 正面から銃火器を浴びせて動きを止めた後、横合いから衝撃波を叩きつける!
「しゃーッ!!」
 悲鳴を上げて、鮫オセアナの体勢が崩れる。
 その瞬間、宵が一気に大技を繰り出した。掲げた宵の杖から、星の力が迸る。
 宮殿の天井を破って招来したのは、隕石群である。
 宵の導きに従った星海の欠片は、鮫オセアナの横っ腹に激突。その肉体を四散せしめたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
か、可愛い方々ですねぇ。
とは言え、まずは落ち着いてご協力をお願いしましょう。

まず『FMS』で『銃眼』を開けたバリアを展開、その後方に『海賊さん達』と『FRS』『FSS』を配置しますねぇ。
そして【万華】を使用、全身を『雷』に変換し『雷速』による接近戦を仕掛けますぅ。
相手の『アクセサリ』は当たらなければ良い以上、『雷速での回避』が可能であればまず防げますし、海洋生物ならば『雷』は良く効く可能性も?
また同様に、通常の『銃弾』であればこの状態の私には効きませんから、海賊さん達には『FRS』『FSS』の[砲撃]と共に『銃眼』から誤射の可能性を無視して[援護射撃]していただければ。


ヴィクトル・サリヴァン
何とも可愛らしい住人たちだね。
でも荒くれだらけの世界で今も途絶えず残ってるなら力は十分。
島を取り戻したい想いもわかるし協力したいかな。

まずはチワワン人海賊達にフレンドリーに接触、助力を申し出る。
遠距離得意みたいだけど抑え込む人がいた方がよくない?
力を合わせなくてもいけるかもだけど合わせたら万全だと思うし、何より力を貸したいんだと熱意を込めて。
戦闘ではUC発動、海賊の火器攻撃を支援する形で敵を海賊達に近づけないよう生命力吸収しつつ接近戦で抑え込む。
纏ってる皮膚は頑丈だから巻き添え気にしなくて大丈夫だよ。纏めてやっちゃって。
元のサメ姿になったら容赦なく肋骨のないボディ狙い。

※アドリブ絡み等お任せ



 ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は、オブリビオン鮫という脅威に立ち向かうチワワ海賊団の様子を、愛でていた。
「何とも可愛らしい住人たちだね」
 だが、荒くれだらけのこの世界で、今も途絶えず生き残っているのは、実力が確かな証だろう。
 故郷である島を取り戻したいという、チワワたちの想いも理解できる。
「おや、援軍だね」
 ヴィクトルが、猟兵の来訪を感じ取った。
 気配の正体……夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、殺伐さにどこか欠けた戦場へと舞い降りた。
 先に来ていたヴィクトルに、ぺこりとお辞儀。
 それから、殺伐としていない理由の1つ……チワワ海賊団を見た。
「か、可愛い方々ですねぇ」
 チワワたちが武器を装着していなければ、そして今が戦闘状態でなければ、るこるもモフモフさせてもらいたいところだ。
 なぜか手指をわきわきさせるるこるに先んじて、ヴィクトルが海賊団に話を持ち掛けた。
「キミたちが島を取り戻したいと言うなら、俺も手伝おう」」
 ヴィクトルの巨躯を見上げる、チワワ海賊たち。
 ヴィクトルは、チワワのモフボディに装着された銃火器をさして、
「遠距離得意みたいだけど抑え込む人がいた方がよくない?」
「ん、まあ、そうだな?」
「力を合わせなくてもいけるかもだけど合わせたら万全だと思うし、何より力を貸したいんだ」
 熱量のこめられたヴィクトルの申し出に、チワワ海賊たちは互いに顔を見合わせた。
「ふっ、もちろん」
「大歓迎だぜ! シャチが味方なら鮫なんて敵じゃねえ」
 かくして、ヴィクトルたちを助っ人として迎えたチワワ海賊団、その最後の抵抗が始まったのである。

「鮫はシャチなどに負けない」
「なら、これはどうですかぁ?」
 ライバル心を露わにするオセアナに、るこるは武装を披露した。
 空中に展開した10に及ぶ円盤型の兵装群……『FMS』がバリアとなり、チワワ海賊団やヴィクトルをガード。
 後方に陣取る海賊たちの射線は、しっかり確保された状態だ。
 るこるは更に大盤振る舞い。『FRS』『FSS』までもがっちり配備、万全の攻撃体勢を整える。
「これで皆さんは安全ですぅ」
「マジ助かる!」
 尻尾を振って感謝を表すチワワたちに、微笑み返すと、るこるは、
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 雷に変化した。
 閃き、飛翔。瞬く間にオセアナとの距離を詰め、接近戦を仕掛けた。
「そんなこけおどし、鮫魔術には通用しない」
 オセアナが、魔術を披露した。
 その可憐な容姿を彩っていたアクセサリーが、鮫の牙へと変わる。
 るこるの繰り出す拳に合わせて、鮫牙アクセサリーをぶつけるオセアナ。だが、るこるの肉に突き立つ寸前、雷速を発揮。急速回避した。
 そして反撃。半人半鮫の体を、雷撃が駆け巡る。元が海洋生物のためか。若干効きがいいようだ。
「くっ……人、そしてシャチなど、鮫が食いちぎってやる」
 るこるから逃れながら、オセアナはもう1人の猟兵……ヴィクトルに標的を移す。
 鮫魔術の詠唱に入るオセアナ。無論、術を完成させるつもりが、チワワ海賊団にあるはずがない。
「鮫のいいようにさせるかよっ!」
 銃火器の残弾を使い切る勢いで、火力を叩き込む。
 サメ肌で猛攻をしのぎつつ、本来の鮫なる姿を召喚するオセアナ。
 鮫オセアナは、適応能力により、水のない環境でも動き回れるらしい。自在に浮遊しながら、海賊団に食らいつかんとしてくる。
 が、その開かれた口を抑えたのは、ヴィクトルだった。その体表は金属に覆われ、近接・格闘戦用に変化している。
「チワワさんたちの毛並みは汚させないよ」
「しゃーッ!」
 ヴィクトルの怪力で抑え込まれた鮫オセアナは、口を閉じる事も出来ず、其の場に釘づけにされる。
「今の皮膚は頑丈だから巻き添え気にしなくて大丈夫だよ。纏めてやっちゃって」
「ええ、私も大丈夫ですから、存分にお願いしますぅ」
 るこるも答えた。
「お、おう!」
 ヴィクトルたちを巻き添えにしてしまうと、攻めあぐねていたチワワ海賊団だったが、他ならぬヴィクトルたちの言葉を受け、攻撃を再開した。
 るこるのセッティングした銃眼から、再び援護射撃を繰り出すチワワ海賊団。
「しゃーッ!」
 精度の高い銃撃を受け、のたうつ鮫オセアナ。ヴィクトルは容赦なく、肋骨のないボディに一撃を食らわせた。それが、とどめとなった。
 魔力の粒子となって、霧散していく鮫。
 自身の分身に思わず手を伸ばす少女オセアナを、強力かつ複数の射撃が手厚くもてなした。
 るこるの配置した砲台群に、チワワたちを守っていたビームシールドからの砲撃が、加わったのだ。
「チワワさんたちは追い出させませんよぅ」
 海賊団との火力を集中、全方位からの砲撃が、遂に少女オセアナを撃破したのであった。

 チワワ海賊団が、猟兵と共に、勝ち鬨を上げる中。
 オセアナは、静かに消えていく。
「島を取り返せないままなんて……無念」
「安心しろ鮫! この島はオイラたちが大事に護っていくからよぅ! 鮫の石碑とかも作ってやるぜ!」
「……!」
 チワワ海賊の、思わぬ葬送の言葉。
 オセアナは、最期に、少しだけ口元をほころばせた。
 ……ような気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月27日
宿敵 『『大洋の奪還者』オセアナ・ディブロン』 を撃破!


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#グリードオーシャン
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#羅針盤戦争


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト