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ゴブリン退治で経験値を稼げ!

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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「よぉー猟兵! お前ら、ちょいと戦闘経験積んでかねぇか?」
 グリモアベースで猟兵の参加を募るのはエコリアチ・ヤエ(多重人格者の戦場傭兵・f00287)だ。ものすごく気安い感じで猟兵たちに話しかけている。
 なんでもアックス&ウィザーズにある雲をも貫く巨大樹木の付近で、村人や旅人が行くへ不明になる事件が発生しているという。
 とはいえすでに事件のあらましは予知済みだ。どうやらこの樹木の上を根城とする山賊とゴブリンキングのオブリビオンが人をさらい、奴隷として働かせているということらしい。
 ただ奴隷とはいうものの、どうやら単純な掃除や木の実などの食料調達といった単純労働作業をさせているだけらしい。
「ヒネリも何もねぇ。ただひたすら樹木を登って、数いる山賊をぶっ飛ばし、最後にゴブリンキングをやっつければオッケーだ」
 単純労働作業などをさらった人々にやらせているせいなのか、山賊もゴブリンキングも大して……いや、まったくもって強くないので、猟兵として経験を積むにはちょうど良い事件とのことである。
 囚われてる人々に関しては拘束は手枷をされている程度なので、戦闘が始まればそれぞれ巻き込まれない位置まで散るだろう。
 オブリビオンさえ倒せば、あとは現地の人たちなどの協力でこの樹木を降り、助かるであろうということもあり、囚われの人々に関しては一切気にしなくて良いとエコリアチは言う。
「じゃ、お前らをアックス&ウィザーズへ送り出すから、よろしく頼んだぜ」
 そう言うと早速エコリアチは転送の準備を整えた。


鬼騎
 1章:木登り。
 2章:集団戦山賊退治。
 3章:ボス戦ゴブリンキング退治。
 以上の構成です。
 そして2月、戦争が始まりました。ここで経験値積みたい方、いませんか?という依頼でございます。極力リアルタイム返却を目指してみますのでよければご参加をご検討ください。
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第1章 冒険 『雲海を越えて』

POW   :    木登りの要領で駆け登っていく

SPD   :    空を飛んだり太い枝を足場にして飛び登っていく

WIZ   :    自然や動物の力を借りたりして登っていく

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

赤星・緋色
おっけー経験値は任せろー!
じゃなかった、ゴブリン退治は任せろー

何故か知らないけど何か登ったりするのは私すっごい得意だよ
各種技能とスカイステッパーを使って今回の依頼参加者で最速の突破を目指す感じ

まずは見上げて技能の視力と見切りを使って目的地までの最短ルートを洗い出しておこうかな
ジャンプ技能とスカイステッパーを組み合わせて、大ジャンプからの連続ジャンプ
空を飛ぶより駆け上がるほうが早いしね
跳ぶ回数が切れたり足場がないようなところはクライミングも駆使して這い上がり
そんなスピードを出す意味ないかもだけど、訓練だしね
生身の肉体の限界に挑戦!かな。私はバーチャルキャラだけど



「おっけー経験値は任せろー!」
 じゃなかった。とテヘッ、とおどけるのは赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)だ。
 経験値もといゴブリン退治をすべく、まずは天まで届きそうな巨大樹木へと挑みにきていた。
「なんでだろうね、私何かを登ったりするのすっごい得意だよ」
 まずはこの巨大樹木を見上げ、あらゆる経験や技能を駆使して目的地までの最短ルートを洗い出す。
 敵が居座る位置は下からでは見えない。そのため道中、中間地点になりそうな場所を目印として定めていく。ルートの確認が終わればいざ参らん。巨大樹木攻略へ。
「訓練も兼ねて生身の肉体の限界に挑戦! 私、バーチャルキャラだけどね」
 えへへと笑いながら、その体をかがめると、その脚力をもって地面を蹴った。樹木を手で掴む動作は最小限に、木を蹴り宙を蹴り、連続大ジャンプにより空を駆け上っていく。
 時折足場が必要になれば事前に確認していた木のルートを使い、クライミングの技術も駆使してするすると樹木を攻略していった。
 地面からはすでに緋色の姿は見えないほどの高さまで到達してる。目的地への到達もあっという間といった感じだ。緋色は敵がいる目的地に向けさらにスピードを上げていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白波・柾
こういう体を使う仕事は得意なんだ
頭を使うのはあまり得意じゃないから、
木登りというのもウォーミングアップでちょうどいい
さあ、始めようか

できれば身につける装飾なども置いていけると
より身軽に動けるかな

太い枝や枝の根元、時にはうろなんかも利用して
速さ重視でサクサクと登っていこう
登れそうな足がかりがないときは
素直に幹に張り付いて登るしかないかな
まあ最悪、刀を突き刺してクライミングするという方法もあるし……。



「さあ、始めようか」
 白波・柾(正剣一刀・f05809)は必要最低限の身なりで樹木の前に立つ。装飾品などを排除することにより、身軽に動けるようにするためだ。
 頭脳労働より肉体労働のほうが得意だという柾は、軽くストレッチをしたあとすぐさま巨大樹木の制覇へと乗り出した。
「このあとに待ち受ける戦いのウォーミングアップに、木登りはちょうど良いだろう」
 戦闘前の木登りはウォーミングアップ。なかなかのパワーワードだと思わないだろうか。
 柾は肉体労働のほうが得意というだけあり、枝や幹などを軽く掴み、まるで重力でもないような速度で木をサクサクと登っていく。この身のこなし、彼は幼い頃に散々木登りした経験があるのではなかろうか。
 下手な小さい木よりも足がかりなども多く、巨大樹木はとても登りやすい様子なのだが、その眼前には枝や木の凹凸が少ない状態が迫り来る。時にはそのような場所もあるようだ。
 しかしこれも想定のうち。下げる刀から刀身を抜き、巨大樹木を突き刺し、引き抜く。
 これだけ巨大な樹木だ。この程度の傷は問題ないだろう。
 この傷跡に手をかけ、柾はさらにさらに上へと登っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

五十嵐・達也
大きな戦いもあるので、確かに経験は積んでおきたい
是非やらせて貰おうか

狩人の跳躍術で登っていくとしよう
勿論枝や幹を足場に、欲張らず着実に登っていく
「急いては事を仕損じる、と言うからな」
途中で落下しやり直し、というのもなんとも締まらない話で、有り体に言ってとても恥ずかしい
それだけは避けたいものだ。 そうだろう?
もし飛距離が足りない場合やうっかり落下してしまったときは狩人の比翼で安全に着地する
「さて、樹の上はどうなっている事か」



「大きな戦いもある、是非やらせて貰おうか」
 これから迫り来る銀河帝国軍の脅威に備え、少しでも経験を積んでおくべきだと考えた五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)はアックス&ウィザーズのこの地に足を運んだ。
 屈強な肉体を持つこの処刑人はオブリビオンとの戦いの前に、眼前を覆う巨大樹木へと挑むこととなった。
 むろんこの屈強な肉体はただの見せかけではない。狩人の跳躍にかかれば、空中を20回ほど蹴り上げ、空を自由自在に闊歩することが可能なのだ。
 しかしここで奢らないのが達也の見事なところ。
「急いては事を仕損じる、と言うからな」
 巨大樹木の枝や幹をひとつずつ確実に掴み、足場を利用してペースを落とすことなく着実に巨大樹木を攻略していっていた。
 落ちた時のことまで想定し、達也の背中には短時間とはいえ飛行が可能になる偽翼が装着されているのだが、これを利用することはまずなさそうだ。
 その鍛えられた体と技で、一定のペースを保ち着々と敵が居座る頂上へと近づいていた。
「さて、樹の上はどうなっている事か」
 この先に待ち受ける戦闘こそが達也の本領を発揮する場所なのだ。その時はもうすぐそこであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シェイド・レーム
【POW】
チッ…この俺様がゴブリン退治ねぇ…ンな小物を相手にしてる暇はねぇんだが…猟兵としての経験が浅いのも否めねぇしな。いいだろう、やってやるぜ!

木登りねぇ…俺様の死霊術の範囲外じゃねえか…アンデッドどもにどうこうさせれりゃ楽なんだが…受けちまった以上やるしかねえんだろうな。面倒クセーぜ…ったく。

■怪力1を使用して登る
ふん、このくらいできねーと猟兵としてやっていけねえしな。他に苦戦してる猟兵がいたら手を貸してやるかね。


イセッタ・リトルハーツ
【SPD】アドリブ・共同プレ可

……そういえばわたし、フェアリーだから飛べるじゃん!
よーし、できるだけ飛んで行こう!って、これじゃあ時間かかるし……ええい、考えるだけ野暮かな!

取りあえず上から何か落ちてきたら怖いし、第六感でなんとかならないかな?
もし予想できなくてもフェイントとか、二丁拳銃のクイックドロウ(技能)とか、一斉発射で頑張る!

途中疲れたら、太い枝で休んで、回復したらまた出発!


ヴィクトリア・アイニッヒ
人攫い、と聞いては放っておけません。
不埒な者共を成敗し、民を救わなければなりませんね。
……戦闘経験も、しっかり積んでおきたい所ですし。

【POW】で判定
……こう見えまして、実は意外と体力に自信があったりするんです。
単純な力作業と木登りとではまた別の話ですが……きっと、普段の鍛錬は裏切らないはずです。
念の為、色々と装備は整えておきましょうか。ロープや滑り止め、休憩用の食料や飲料、衣料品……鞄に準備しておきますから、必要そうな方がいれば是非どうぞ。

・連携、アドリブ歓迎



「チッ…この俺様がゴブリン退治ねぇ…」
 しかもゴブリン退治の前には木登りや山賊退治まであるというではないか。シェイド・レーム(人間の死霊術士・f13612)は悪態をつかずにはいられなかった。しかし猟兵としての経験が浅いという自覚もあるため、此処はひとつ気持ちを切り替え、この巨大樹木へと挑むことにした。
 死霊術士としてはアンドッドなどを利用できれば楽ができたところではあるのだが、そういうわけにもいかず。
 ひたすら己の筋力を頼りに巨大樹木を登っていると、フラフラ〜と飛んでいるフェアリーが目に入った。そのフェアリーはすでに疲れ果てているのか朦朧とし、いまにも……。
「おいっ!」
 落ちた。のだが、シェイドが咄嗟に手を伸ばし、掴みあげることに成功した。
「あわわ、ごめんなさい、助けてくれてありがとう」
 助けられた衝撃で気を取り戻したのはフェアリーのイセッタ・リトルハーツ(操りふわふわおてんばガール・f00009)だ。フェアリーだから飛べるじゃん! などという気軽な発想で空中を飛んできたのだが、その体長を考えるとここまで飛んでくるだけでも相当な体力を消耗してしまっていたようだ。
「そちらのフェアリーさん、大丈夫でしたか?」
 ふと二人に声がかかる。シェイドとは違う場所から登り始めていたヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)だ。フラフラと飛んでいくフェアリーを見て気になり、追いかけるようにして木を登って来ていたのだという。その優しそうで華奢な雰囲気からは分かりにくいが、ヴィクトリアがかなり鍛えていることが二人には伝わる。
 なぜなら彼女の肩にはロープがかかり、その背にある大きい鞄は荷物がバンバンに詰まった状態で平然とした表情をしているからだ。
 現在地はすでに地上からはかなりの高さだが、上を見ればまだ先は長い。三人は相談し、一旦近くにある木のウロで休憩を挟むことにした。
 さすがは巨大樹木。人間ふたりと、フェアリーひとり、簡単に入るほどのサイズのウロが存在しているのだ。
「色々持ってきてます。お好きなものをどうぞお食べください」
 ヴィクトリアが鞄から取り出したシートの上に三人は座り、彼女が持ってきていた食料や飲料が並べられる。イセッタは大喜びで自分と同じほどのサイズがあるパンに飛びつき、かじり始める。
「まさか休憩にこんな美味しい思いができるなんて、わたし幸せだよ!」
「次落ちても誰かがいるとは限らねぇんだ、お前どっちかの肩の上にでも乗ってけ……」
「……でも、わたしばかり楽するのはなんだかズルい気が」
 面倒クセーな、などと悪態をつきながらもシェイドはイセッタが飛びついたパンをイセッタが食べれるほどのサイズにちぎって渡し、残りを自分の口へと運ぶ。
 一人で食べきれないであろうことを見越した行動だが、その面倒見のよさに微笑ましくなりながら、ヴィクトリアは一つの提案を述べる。
「ではイセッタさんが私たちが登っていくのに良さそうなルートを教えてくれる、その見返りに私たちの上でお休みになる、というのはどうでしょう」
 イセッタには先回りしたり、あるいは木から少し離れた位置まで飛んで上方のルートを確認してもらい、そのあとは次の出番までどちらかの肩などにのり休憩を挟むという方法をヴィクトリアは提案する。
「ぁー、いいんじゃねぇか。それで」
「そっか、わかった! 二人が進む道しるべ役、バッチリ承ったよ!」
 休憩を終え、三人はまたウロを出て木登りを再開する。効率よく登っていけばなんてことはない。
 三人は順当に木を登り、戦場となる場所までよじ登っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

花巻・里香
いつもなら【魅惑の外装人形】のフェロモンで動物達を誘き寄せ誑かして運んで貰うところだけれど、良い子がいるかしら?。
大型種かバケツリレーのような数での連携プレーで運んで貰うことになりそうね。

良い子がみつからなければ、飛んだり登るのに注意することやルートを聞き出して、体に纏ったからくり人形のフライングユニットで飛んでいきましょ。
ようやく完成した装置だから、今回が初飛行になるわね。
試運転も兼ねることになるけれど十指の糸で装置を操縦し、念動力で調整しながらいきましょうか。



「ううん、良い子が見つからないわね……」
 花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)は巨大樹木の周辺の草原や森などを軽く散策するものの、目的のものを探し出すことができずにいた。
 それは巨大樹木を上まで登るために必要な存在。自分を乗せて運ぶことができそうな動物たちである。
 里香は魅惑の外装人形を使うことでその動物の体を強化し、自由に操ることができるのだが、その肝心の動物自体が見つからない。
 里香は動物を視認しないことには呼び寄せることもできず、この作戦は難航してしまったのだ。
「しょうがないわね、こうなったらアレの出番よ」
 里香はもう一つ用意していたプランへと作戦を変更する。巨大樹木の付近まで到着すると、自分の体に纏わせているからくり人形を操作した。
 するとからくり人形に仕込まれていた翅が扇状に広がり、里香の体がふわりと宙に浮いたのだ。
 しかしこのフライングユニット、実は今回が初飛行。試運転まで兼ねているのだから里香本人としては少々不安な面も。
 そのためプランとして後回しにしていたのだが、十指の糸での操作に加え、念動力による微調整で飛行には何も問題はなさそうだ。
 となればあとは敵がいるであろう頂上付近まで飛んでいくのみ。
 里香は一気に地上から飛び立っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリヴィエ・ベルジェ
すごい、すごい、すごい! こんなに大きな木、初めて見た!
空の上まで登れるなんて、とっても素敵!
あっ、大丈夫よ。目的は忘れていないわ!

でもわたしが登るとなると、途中で力尽きて落ちてしまいそうね……
【エレメンタル・ファンタジア】で、風の属性と周りで吹いている風を合成して、上昇気流にできないかしら?
登っている途中の景色は気になるけど、術を暴走させないように集中するの。がまんがまん、あとで降りる時に見ればいいのだから!

制御に失敗してすごいことになっても、上におもいっきり飛ばされるなら、まだ大丈……夫?
下に向かって飛ばされるなら、今度は風同士を緩やかな気流に合成してクッションになってもらわないと……!



「ここはなんて素敵な場所なの!」
 オリヴィエ・ベルジェ(飛び跳ねる橄欖・f05788)はすごい、素敵、と何度も口にしながら、くるくると回りながらあたりを見渡し、はしゃいでいた。
 元はオリーブの花を模した置物であったヤドリガミの彼女にとって、自分の足で初めて踏みしめる大地や降り注ぐ日差し、頬を撫でるそよ風。それらすべてが尊く、素敵なものだと感じているのだ。
 この素敵な光景に大はしゃぎだったオリヴィエだが、もちろん目的は忘れていない。
 流石にこの樹木を普通に木登りで登っていける自信はオリヴィエにはない。そのためユーベルコード、エレメンタル・ファンタジアにより風を利用して木の上まで登る作戦だ。
 術の制御に集中し、自分を包み込むように上昇気流を巻き起こす。あたりの草を散らしながら巻き上がった風にのり、オリヴィエの体は一気に空高くまで浮かび上がる。
 するとどうだろうか、オリヴィエの目に映ったその絶景。人と自然が共存する美しき世界が目に飛び込んできたのだ。
 術を制御しなければならなかったオリヴィエの脳内はほんの一瞬だけその景色に意識を取られた。それがオリヴィエの敗因。
「きゃぁああ!?」
 制御が離れ暴走したエレメンタル・ファンタジアはオリヴィエの体をさらなる突風で突き上げて、体が空中で回転する。強い突風で体制を制御することができずにいるうちに、どんどんとオリヴィエの居る位置が上昇していく。
 確かに目的地はまだ上だ。オリヴィエはなんとか術を制御しようと踏ん張りながら目的地へと近づいていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雨乃宮・いづな
木登りねー。あたしに翼が生えてれば楽だったんだろうけど。
ま、折角の依頼だし怪我しない程度に頑張りますか!

【SPD使用】
大樹の根元に到着したら、ユーベルコード『天駆翔』を発動。連続ジャンプで枝を経由しつつ上を目指して登っていくよ。
戦闘前に怪我しないように、しっかり飛べる回数を数えて余裕を持たせたルートで移動するね。
あたしより苦戦している人があたら、ロープを張ったりして移動しやすいようにフォローしていくよ。抱えて飛ぶのは流石に無理だからね。
後はそれを繰り返して頂上を目指して行くんだよ。さ、目指せ頂上ー!と言う訳で出発だよっ。



「折角の依頼だし怪我しない程度に頑張りますか!」
 そう意気込むのは雨乃宮・いづな(水縛鎖・f00339)だ。自分に翼が生えていれば楽だったろうな、などと思ういづなには翼の代わりにふさふさの耳と尻尾が付いている。
 眼前にそびえ立つ巨大樹木の根元から上を見上げ、どう登っていくか頭の中でシミュレーションを描けば、あとはひたすら上を目指して登っていくだけである。
 ユーベルコード、天駆翔。それは天まで走り抜けるいづなの力である。翼などなくても彼女には彼女なりの方法では天を飛ぶ力があるのだ。
 天を飛び、木に飛び乗り、そしてまた天へと飛び出していく。
 戦闘前に怪我などしたらシャレにならないので、空中を飛べる残り体力をしっかり把握しながら上へ上へと進んでいく。
 一旦木の枝に着陸し辺りを見渡せば、他の猟兵たちも皆しっかりと自分のペースで着々と進んでいるのが見える。自分も負けていられないぞと気合を入れ直す。
「よし、もう一踏ん張り! 目指せ頂上ー!」
 上へ上へとひたすら飛んでいけばもう巨大樹木も頂上まであと少しだ。
 いづなは目的地へと向かい、天を駆け抜けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィ・ピーチローズ
■心情
木登り…ですね。
あまり経験はないですけれど、
その先のゴブリン退治のために頑張りますっ。
(拳を握り)
戦闘は勿論、これもきっと良い経験にならはずですっ。

■行動
【野生の勘】を頼りに登りやすそうな枝をみつけ、えいやっ!と気合いを入れて昇る。

兎的な跳躍力で俊敏に、
不安定になったら背中の白い羽で体勢を立て直す
「急げなくても、確実に上へ…!」
諦めず、真剣にがむしゃらに上を目指す
「…眺めが良いですね…ってみとれてる場合じゃないですね、頑張りますっ!」

※アドリブ大歓迎です!



 ラヴィ・ピーチローズ(天を駆ける白兎・f04606)は空高く伸びる樹木を見上げ、てっぺんを見ることすら叶わない巨大さに驚き、立ちすくんでいた。
 木登りの経験もあまりないため、上がっていかなければならない道の長さに思わずため息まで出てしまうところだが、ここを登らねば敵に遭遇することもできない。
 先に待ち受ける山賊とゴブリンを退治すべく、拳を握り気合を入れる。
 この後待ち受ける戦闘だけでなく、この木登りだってきっと良い経験となるはずだと自分に言い聞かせて。
「いきますよ!」
 ラヴィは手始めに勘を頼りに登りやすそうかなと思う枝を見つけ、勢いよく飛びついてよじ登る。もともとうさぎのような跳躍力を持つキマイラだったためか、それは意外と簡単に登ることができた。
 万が一の時には背中に生える白い羽もあるのだ。急がず確実に一つ一つ感触を確かめながら黙々と木を登っていく。
 ふと木の枝から周りに意識が戻ればすでに地上は遥か彼方。自然の中に人の営みが見えるアックス&ウィザーズの世界は抜群の景色を誇っている。
「はっ! 見惚れてる場合じゃないですね、残りあともう少し、頑張りますっ!」
 すでに頂上は視認できる距離まで来ているのだ。すでに登りきった猟兵たちの後ろ姿も見ることができる。
 後少し、ラヴィは次の枝へと飛び移り、先へと進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リオン・ソレイユ
昔訓練で崖登りとかよくやったのう。
どれ、久々にやってみるとするか!

まずは地形の確認じゃな。
手や足をかけれそうな場所にあらかた目星をつけていざ挑戦じゃ!
とっかかりへは【早業】を使って素早く手足をかけ、テンポよく登っていくぞ。
「昔ほど体は動かんが、ワシもまだまだ捨てたもんじゃないのう」
手足がかけれそうな場所がなければ、一度ロープで体を固定したうえで、【力溜め】と【気合い】で鉤爪付きロープを上へ投げ、枝とかに引っ掛けるかの。
十分引っかかったなら、あとはロープを伝って登っていくだけじゃ。



「昔の訓練を思い出すのう」
 リオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)は不敵な表情で空へと伸びる巨大樹木を見上げていた。
 思い出されるのはその昔、訓練としてよくやった崖登りだ。
 リオンは久々にやってみるとするか、などと口にするが内心ワクワクとしている様子。これも一つの人生として現状を楽しんでいるのだろう。
 軽くストレッチをしながら樹木の形をよくよく観察する。枝や幹の凹凸の場所、距離、それらを目測し、どう登っていくのかルートをシミュレートする。
「いざ!」
 体をほぐし終え、リオンは動く。事前に見定めたルートを使い、手をかけ足をかけ、素早く木を登っていく。それは単純に力だけに任せて登るわけではない、熟練の者の身のこなしである。
「昔ほど体は動かんが、ワシもまだまだ捨てたもんじゃないのう」
 テンポよく登っていくと、その先にはとっかかりが見当たらない場所に行き当たるのだが、準備は万全だ。
 足場のしっかりした枝まで到達すると、そこで一度ずり落ちないよう体を固定させる。そして取り出すのは鉤爪付きのロープだ。
 リオンはこれをかなり離れた位置にある枝めがけ力一杯投げ上げた。見事しっかりと枝に引っかかったらあとはそのロープを登っていくだけだ。
 このペースで登れば目指す先はあっという間だろう。リオンはその技術を駆使し、ひたすら木を登り続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『山賊』

POW   :    山賊斬り
【装備している刃物】が命中した対象を切断する。
SPD   :    つぶて投げ
レベル分の1秒で【石つぶて】を発射できる。
WIZ   :    下賤の雄叫び
【下卑た叫び】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが到達した木の頂上。
 そこはまるで広場のように広く、テントなどが張られ、ここを根城に生活をしていたのがよくわかる。
 山賊のオブリビオンたちが広場全体に散り、臨戦態勢をとっている。
 まずはこの山賊たちを排除するのが猟兵たちの仕事である。
 敵は数がいるだけでまったく強くない。思う存分ぶっ飛ばしてやろう。
ヴィクトリア・アイニッヒ
無辜の民を襲う、その卑劣さ。許す訳にはいきません。
……が、数の多さは油断なりませんか。
しっかりと気を引き締めて臨まないといけませんね。

『神威の光剣』を虚空より召喚。
無数の光剣で、迫る山賊を面ごと制圧。拘束し、行動の自由を奪う。
……太陽は。我が主は、常に人々を見ておいでなのです。
当然、貴方方の悪行も。主に変わって、私がその悪意を祓いましょう。

光剣はあくまで動きを止める手段。攻撃は、愛用の斧槍で行う。
神は、私達に力を貸し与えてくれるだけ。最後の選択は、私達自身がしなければならないのです。
…戸惑いはしません。この刃で、その悪意を斬ります!

・連携、アドリブはお任せします。


秋月・信子
・SPD行動

ふぅ…みんなより遅れてきちゃったけど、間に合ったみたいだね

広場のように開けているなら、隠れる場所は限られる…か
けど、私達もですけど相手も同じ条件なはずです
前衛は任せて、後衛から伏せて『目立たない』ようにしながらボルトアクションライフルを構え、狙撃(『スナイパー』)で『援護射撃』をしますね
ユーベルコード「千里眼撃ち」を使うまで距離はあるけど…この距離でつぶて投げは届かない…よね?
※旅団【太陽の家】団長ヴィクトリア・アイニッヒが引き続き参加していれば、同団員として連携を希望。アドリブはお任せします



「ヴィクトリアさんの援護は私に任せてください」
「ありがとうございます、信子さん。では私は遠慮なく、前へ出るとします」
 ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)と秋月・信子(魔弾の射手・f00732)は海の見える小さな一軒家に集う知り合い同士だ。
 お互い別々に巨大樹木を登ってきたのだが、この広場でお互いの姿を確認しお互い連携をとることとなった。前衛と後衛、まさにぴったりな組み合わせだろう。
「さあ卑劣な者たちよ、参ります」
 ヴィクトリアは手を天へとかかげると、虚空より出現した光剣が山賊へと降り注ぐ。それは太陽神の威光を具現化した剣で、山賊たちの四肢を貫き行動を封じた。
 しかしこの神威の光剣は敵の動きを封じるだけの技。これを仕留めるのはヴィクトリアの愛用するハルバード、L'orgoglio del soleだ。
 神は力を貸し与えてくれるだけであり、最後どうするのかの選択はいつでも自分自身が決定しなければならないことなのである。
 ヴィクトリアは戸惑ったりはしない。悪行をなす者たちを主に代わり斬り捨てるべく地を蹴った。
 ヴィクトリアの動きを確認しながら、信子も動いていた。敵を視認でき、なおかつなるべく目立ちにくいであろう位置を見つけ陣取る。ここは木の上だ。少し端によれば木の枝などがあり、居所に困ることはなさそうだ。
「そこっ!」
 位置が定まったら後はひたすらヴィクトリアやこちらへ向かってくる敵を次々と撃ち抜いていく。使用するのはボルトアクション方式のライフル銃。素早いコッキングにより連射性の悪さを感じさせないその動きはなかなかの技術力を感じさせる。
 それに比べて山賊たちの攻撃手段はパチンコや手による石の投擲。それらがスナイパーである信子との距離感で届くわけもなく。
 ヴィクトリアはその柄の長さと刃物の重さを駆使し、戦場を駆けながら下から上からと勢いを付けてハルバードを振り回し、その隙間を縫うように信子の弾丸が次々と飛び交っていく。
 何人もの山賊たちは成すすべもなく一方的に蹂躙され、消滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコラ・クローディア
「地面から頂上までは無理でもなぁ、ある程度の高さからなら飛んでこれるんだよぉ!」
先を行く猟兵たちがつけた道筋を追い、少々遅れたが戦場へエントリーだ。もちろん、相手が予測しているような位置から飛び出すようなことはしない。龍の翼を開き、ちょっと飛行でズルをして相手の予想外の位置から不意打ちだ!
オレサマの激痛耐性、オーラ防御を突きぬけられる武器があるなら持ってこい。片端から見切りとカウンターで殴り返してやるからよぉ!
「初手全力だ――まとめて吹き飛べ、真竜解放「アンフィスバエナ」!!」
手近な山賊に槍を串刺し、そのまま槍を振りまわすことでブレスのなぎ払い攻撃を披露してやろう!

台詞、行動、連携アドリブ歓迎


シェイド・レーム
クク…木登りは退屈だったが、いるじゃねえか…俺様の暇つぶしになりそうなやつらがよぉ!行くぜ!!エクィテス!!

■デスナイトの召喚
数で圧倒してるつもりだろうが俺様にも手下ってのがいるのよ!それも飛びっきり狂暴なヤツがな!ヒャハハハハ!!

■呪詛2の使用
逃げてもいいぜ?俺様の死霊騎士と呪詛から逃げれるのならなァ!ヒャーッハッハッハ!(心底楽しそう)

■衝撃波1の使用
俺様のような召喚術を扱う相手は術者を狙うのが定石…クク、死霊術士が対策を練ってないと思ったか!衝撃波で吹き飛べぇ!!

■その他
俺一人でも十分だが長時間の死霊操作はだりーんだよ。他の猟兵の死角や隙を死霊騎士に守らせてやるからサッサとブッ殺すぞ。



『クックック……』
 それは戦場に静かに響く不気味な笑い声。いったいどこからと山賊たちがあたりを見渡すが、その災厄は頭上から降ってきた。
「ははは、どこを見てるんだまぬけどもぉ! 俺様は、ここだぁ!!」
 龍翼を開き頭上から滑空してくるのはニコラ・クローディア(世界を渡る龍賢者・f00091)だ。
 先を駆ける猟兵たちの道筋をたどり、この広場の近くまで登ったところで、己の背にある翼を使い広場頭上まで飛行してきていたのだ。
 しかし山賊たちに降りかかる災厄はこれだけではなかった。
「俺様のことも忘れてもらっちゃ困るぜぇ! ヒャーッハッハッハ!!」
 こちらは広場の地に足をつけるシェイド・レーム(人間の死霊術士・f13612)だ。
 退屈な木登り解放されたシェイドは目の前にいる最高の暇つぶし相手を前に、山賊よりも悪そうな高笑いを上げながら近づいていた。
 山賊たちの一部がシェイドに向かい飛び出したが、シェイドはただ無防備に山賊たちに近寄っていたわけではない。
 山賊たちをぎりぎりまで引き寄せた後、己の体の中で練り上げた魔力を急激に放出し、衝撃波で敵を吹き飛ばす。
「来いっ!!!」
 さらに続く追撃はシェイドのデスナイトの召喚。死霊騎士ノーランドと死霊騎士ウィルソンが吹き飛ばした山賊を下から斬り上げた。
 シェイドの続く攻撃にたじろぎ、後退した山賊だが、一所に固まった敵はニコラにとって格好の餌食であった。
「初手全力だ!」
 ニコラは山賊の中央付近の敵目掛け、愛用の双子竜槍、アンフィスバエナを突き立てた。むろん回りの山賊たちは飛び込んできたニコラに反撃しようと武器を振り下ろすがそうは問屋が卸さない。
「今ここに真の姿を許す――ゆけ、アンフィスバエナ!」
 ニコラが突き刺した山賊ごと槍を薙ぎ払えば槍の双頭よりブレスが吐き出された。ニコラの周囲を薙ぎ払うブレスは襲い掛かろうとした山賊をすべて巻き込み消滅させていく。
 そのブレスから逃れたところで外を囲むはシェイドとその死霊たち。
 その二人の猟兵は悪役よりも悪役くさい笑い声を高らかに上げながら山賊たちを 殲滅させていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ラヴィ・ピーチローズ
ふぅ…やっと頂上に辿り着きましたねっ。
でも、ここからが本番です、頑張りますっ(真剣な面持ちで)

■戦闘
「さぁ、行きますよポチ!思う存分暴れちゃいましょう!」
【ライオンライド】で黄金のライオン(命名・ポチ)に騎乗し
迫ってくる山賊を蹴散らす。

敵の「下賤の雄叫び」対策とポチの鼓舞のためにも
横笛型獣奏器で曲を奏でつつ、
ポチにはなるべく敵の多い場所に突撃、踏みつけ走り回るように指示。
あまりにも優勢だったら
(ポチも、広い場所を駆けまわれて嬉しそうです…!)
などと思ってみたりも

※アドリブ、絡み歓迎です!


雪色・真白
アドリブ可、共闘可

よっと、ここからはわたしも参戦だよ。どうやって来たかって?……ぴょんぴょーん、って。

こんなにわらわら居るならやる事は一つ。全員燃やす!
フォックスファイアを早業と範囲攻撃でずどどーん!って!たくさん燃やしてお掃除しないとね!

野生の勘とかで攻撃察知したり、当たっても激痛耐性と気合いで、何とかなれば……!



「ここからはわたしも参戦だよ。悪いやつらは全員お覚悟」
 それは少女のような見た目をした妖狐、雪色・真白(妖狐の戦巫女・f00461)だ。持ち前の身体能力で軽く木を登ってきた真白は、広場に居座る山賊たちを前に槍を手にし、堂々とした様子で仁王立ちしていた。
「私も、ここからが本番です。頑張りますっ!」
 やっとこさ頂上にたどり着いたラヴィ・ピーチローズ(天を駆ける白兎・f04606)も、真白の堂々とした様子につられ真剣な面持ちで気合を入れなおした。
「おぅおぅおぅおぅ、お嬢ちゃんたちぃ、こんなとこにいてただですmぎゃぁあああづい!?!」
 白い兎耳と翼をもつ少女と、白い狐の少女のように見える二人を甘くみて、メンチを切ろうとした山賊は突如広がる狐火に襲われる。それは目にも止まらぬ速さでばらまかれた真白のフォックスファイアであった。
「たくさん燃やしてお掃除だね」
 その炎の延焼は真白が自由自在に操ることができるため、木へ炎を移すことなく山賊を次々と炎に包み込んでいく。
 炎にまかれ狼狽する山賊をさらに撃破していくべく、ラヴィも行動に移る。
「さぁ、行きますよポチ!」
 それはユーベルコード、ライオンライドで呼び出した黄金のライオンのことだ。黄金のライオンにポチと命名するのも中々だが、そのポチにラヴィは騎乗し、炎から逃げまどう山賊たちを蹴散らし始めた。
 ポチの鼓舞に加え山賊たちの意思疎通などを妨害するため、ラヴは横笛型の獣奏器をポチの上で奏で始める。
 ポチはその曲を聴きながら自由自在に広場を走り回り、敵を蹴り飛ばし、爪で切り裂いていく。
 炎の中を飛び回るポチはまるでサーカスの火くぐりのような光景なのだが、今はそれを楽しむ時間ではない。
 とはいえこの広い場所を全力で走り回るポチは嬉しそうな様子であることが伝わってくるため、ラヴィは今度戦など関係なく広い所で思いっきり走り回らせてあげようかなどと考える。
「攻撃をすることすら叶わないなんてね」
 自在に操る炎で山賊たちを追い立てる真白はその場から動くことすらなくその様子を見守る。その手にするなぎなたを使うまでもない。
 白い毛並みを持つ二人の猟兵はちゃくちゃくと敵の数を減らしていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

花巻・里香
私は山賊達を色仕掛けで誘惑し【蟲惑魔法】でだまし討ちするわ
思えば、コレが効きそうにない相手ばかり戦ってきたものね
コレを受けて生き延びたとしても斬撃で終わっていた方が幸せだったかも知れないわよ。
呪詛をその身に受けた、あなたはもう男として終わっているのだから。

もっともあまりにも順調過ぎると、次に控えているゴブリンキング戦で試してみたかった新たな力の機会(【捕食衝動】)が失われるけれど。
こればかりは時の運よね、あまりにも弱すぎないことを願うわ。



「ほら、いらっしゃい……わたしと、遊びましょう?」
 なんとも言えぬほどの蠱惑を放つ花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)の言葉。その豊満な胸を強調しながら、さらに丈ギリギリのワンピースからのぞくその美しい脚を見せつけ、山賊たちを惹き寄せていた。
 本人の予想以上の効きに満足すると同時に、しみじみと今までの戦いを思い返していた。
 思えば蠱惑の法が効くような相手とはほとんど戦うことがなかったなと。村人を極楽にご招待したりなどもあったが、あれは単純に労いのための行動だ。
「ふふ、私に触れたい? それなら、もっと……」
 そう、もっと近くに集まり、もっと興奮を高めなさい。幸せなのは今うちだけだと心の中でほくそ笑む。
 十分に惹き付けることができたと判断した里香はユーベルコード蟲惑魔法を発動させる。
 里香の背後に召喚されたからくり人形は瞬時にその鎌になる腕を伸ばし、山賊たちのとある場所目掛け一撃必殺の斬撃を飛ばした。
『ぎぃぃあああああああああ!!!!』
 広場に轟く山賊の悲鳴。それは山賊たちの男としての終焉を告げる呪詛(物理)であった。消滅するほどの攻撃ではないものの、その威力は絶大。見事山賊たちを再起不能に追い込んだ。
「次に控えるゴブリンキングはどう攻めようかしらね」
 クスリと微笑みむ里香の表情は魔性のものであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

赤星・緋色
へいへーい、悪いことをするゴブリンたち!私たちが殲滅してあげるよ
ってゴブリンじゃなくて山賊だコレ!
黒幕のゴブリンはどこかな?

いくよ、ガジェットショータイム!
今回使うのは魔導蒸気で駆動するスピアガンかな
技能の範囲攻撃と援護射撃、敵を盾にするを使ってなんやかんや盗賊たちを狩っていくよ
今日も修行がんばろっ!

でもここの盗賊たちってどうやって下から上まで移動してるんだろうね
普通に登ってきてるのかな
雲を貫く木ってあるけど、雲があるところまででも最低2000mあるし
ずっと低い所に住んでるのかな



「へいへーい、ゴブリンたちよ私が……あれ!? ゴブリンじゃなくて山賊だコレ!?」
 ゴブリンキングが親玉なのに手下がゴブリンじゃないとは何ゆえに。どうせならスライムとかでも雰囲気出たのに、残念ながら赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)の前に立ちはだかるのは人の形をした山賊たちだ。
 とはいえこれらもすべてオブリビオン。人とも違う存在である。
 緋色は黒幕のゴブリンを探しながら戦場となっている広場を突っ切る。
 山賊たちは半分ほどに戦力を減らしながらもまだまだ諦めてはいない。
 パチンコなどを手に次々と緋色に向けて石つぶてが投げつけられるが、緋色のスピードをもってすれば石はかすりもしない。
 それらを避けながらお次は緋色の攻撃ターンである。
「いくよ、ガジェットショーターイム!」
 緋色の手の中に現れたのはスピアガン。魔導蒸気で駆動するそれはその力で矢を飛ばす。
 おまけにこの度製造されたスピアガンから放出された矢は電撃をまとい、地面に矢を打ち込めばその周囲にいる山賊たちへ向かい電流が襲い掛かる中々凶悪な出来に仕上がった。
「今日も修行がんばろっ!」
 緋色はサクサクとその機動力とスピアガンなどを駆使し、山賊たちを殲滅させていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リオン・ソレイユ
相手がオブリビオンならば、遠慮はいらんな。
これ以上被害が出る前に、早々に潰しておくかの。

まずは【スナイパー】で狙いを定めたうえで、ヘブンリィスラストを拡散状態で放ち、【範囲攻撃】じゃ。
「これで終いと思うたか?」
命中したらすかさず、【早業】と【2回攻撃】を使い、【毒使い】で強化した死棘槍による【範囲攻撃】を行うとするかのう。
この連撃は強烈じゃろ。

敵の反撃は極光の外套による【オーラ防御】で減衰したうえで、【武器受け】と【盾受け】でいなし、【カウンター】をお見舞いじゃ!



「オブリビオン相手に、遠慮はいらんな」
 リオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)は木を登ってきた時とは違う真剣な表情でこの戦場に立つ。
 いくら負傷者や死者がいないとはいえ、これ以上被害が広がる前にこのオブリビオンたちはしっかりと潰しておかねばなるまい。
 リオンは敵を捕捉し、盾、機械仕掛ノ神と魔剣ソニアを手に構えた。
「天の加護を得た我が一撃は、遍く全てを貫き、断ち斬るぞ」
 捕捉した敵目掛け、その手にする剣で突きを繰り出せば、それは光をまとい空を飛び敵を貫く。ユーベルコード、ヘブンリィスラストだ。
 動きやすさと頑丈さを兼ねた装備はリオンの動きを阻害することなく、次々に繰り出される突きにより敵を近寄らせることも許さない。
 近づくことを諦め防衛を固めようとした敵の動きを見て、リオンは次の攻撃ステージへと移行する。
「これで終いと思うたか?」
 次に繰り出すのはユーベルコード、死棘槍。それは先に繰り出したヘブンリィスラストで傷を与えていた敵に対し、猛毒の巨大な棘の槍が追尾し襲い掛かる技だ。
 息つく間もなく繰り出された連続技に抗える者なし。
 リオンに捕捉された敵はすべて膝をつき、消滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

小野寺・チャンコフスキー
経験積みには丁度いい。とはいうても、村の人や弱い立場の人たちから見れば、不安で怖くでしかたねがっぺさ?
気持ちよくちゃんこ鍋が食べられるように、おらも全力で協力するべさよ。

『チャンコ・ブースター』常にちゃんこ鍋は持ち歩いてるからよぉ。道中でしっかりたらふく食べて、力こそフォース。攻撃フォースがみなぎってくるんだぁな?

準備が出来たら四股踏んで『勇気』を込めていざ鎌倉!せっかく広場全体で陣取ってるなら、他の猟兵(りょうっぺ)とも一緒に動いた方が下手に逃げられないで済むのけ?

協力考えてる猟兵いるなら、合わせて飛び出すだよ。攻撃はもちもん張り手……ではなく、叩こうとした手を地につけ回し蹴りで顔面狙いだべ



「ちゃんこ鍋をたらふく食べれば攻撃フォースがみなぎってくるんだぁな!」
 小野寺・チャンコフスキー(頑健丸・f13595)は山賊を前にちゃんこ鍋をガツガツと口の中に放り込む。
 しかしこれは致し方なくちゃんこ鍋を食べている。
 なぜなら彼は今、この巨大樹木の付近にくらす村人やここを通りすがる弱い立場の人たちが不安や恐怖にかられているであろう事に心を痛めているからだ。
 ちゃんこ鍋は気持ちよく、そして美味しく食べるもの。美味しくちゃんこ鍋を食べることを邪魔する者たちはかならず成敗しなければならない。
 あと彼がどう樹木を登ってきたかは考えてはならない感じるんだ。
 そんなこんなでチャンコフスキーの力は溜まり、四股踏んで勇気を込めていざ鎌倉!
「他のりょうっぺ(猟兵)があまりおらん手薄なとこに向かうべ!」
 その大きな体でドッドッドッと山賊へ勢いよく向かい、張り手の予備動作をすると山賊は後ずさり距離を取られてしまう。
 しかしそれはフェイントの動作。チャンコフスキーは張り手ではなく、そのまま前かがみになり手を地面につけ、回し蹴りを行なった。
 実に反則っぽい行動だがこれは試合でもなければ相手は善人でもない。
 チャンコフスキーは遠慮なく敵の顔面にちゃんこ鍋でブーストを効かせた蹴りを叩き込んだ。
 その攻撃は重く、一撃で山賊をノックアウト。
 ちゃんこ鍋はまだまだたくさんある。なにせアイテム12個分だ。
 この調子でチャンコフスキーはどんどんと山賊を蹴り飛ばし、倒していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白波・柾
まるでジャックと豆の木だな
異国の童話にそういったものがあると記憶している
ただ、こいつらがいることが違う点だが
さあ、死合おうか

【下賤の雄叫び】がなかなか厄介そうだから
なんども発動される前に倒していきたいな
手近な敵に狙いを定めて
大太刀の間合いに入れば正剣一閃で攻撃していこう
良平の仲間たちとも連携して、数を減らしていけたらいいな



「まるでジャックと豆の木だな」
 雲をも突き抜ける登ってきた巨大樹木を見て白波・柾(スターブレイカー・f05809)はそう感想を述べる。以前どこかで知った異国の童話。しかしここは童話の世界ではない。敵は目の前だ。
「さぁ、死合おうか」
 敵に先に動かれては厄介だ。そう考え柾は一気に山賊に向け攻撃を畳み掛ける。
 戦場となっている木の上の広場は現在、敵と味方が入り乱れた混戦状態となっている。
 その手に握る大太刀、星砕丸。かつて降り注ぐ隕石を砕いたという逸話の残る妖刀を携え柾は構わず広場中央へと躍り出ていく。
 柾は戦場を駆けながら星砕丸の間合いに入った山賊たちを次々と切り捨てていく。
 「これでもくぎゃぁ!」
 山賊たちはこれでもかと石つぶてを投げつけてくるが、当たったと思ったそれは柾の残像である。
「こちらだ」
 本物の柾はすでに山賊の背後に回り込み、正剣一閃を放てば山賊の体は崩れ、霧散する。巨大樹木を登ってきた際に最低限の装備だけで登ってきているため、その効果は絶大だ。
 猟兵たちが登ってきた時からみて幾分も敵の数は減っているが、まだ全てを掃討するには至らない。柾はまた次の敵めがけ、戦場を駆け抜けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

五十嵐・達也
さて引き続きやらせてもらうとしよう
新しいUCの試験運用といこうではないか

「汝ら咎在りき。なれば咎狩人の手で断罪せしめん」
魔血覚醒にて、肉体を一回り隆起させ山賊に飛びかかる
先ずは徒手空拳での力具合を試させて貰うぞ
手刀で山賊の肉を裂けるか、内蔵まで突き立てられるか
拳でどこまで痛打を与えられるか、把握せねばなるまい
「試金石とさせて貰おうか――!」
試しながらも凄まじい速度で解体していく、人攫いなのだ、自分が現世より攫われたとて仕方あるまい?



「さてどうせなら試験運用とさせてもらおうではないか」
 首を鳴らし、五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)は此度良い機会だと思い、初めて使うユーベルコードの試験運用に乗り出す。
「汝ら咎在りき。なれば咎狩人の手で断罪せしめん」
 それはユーベルコード、魔血覚醒。咎狩人の血に秘められた肉体強化の禁術だ。
 その禁術により達也の肉体は筋肉が隆起し、一回りほど体が大きくなる。達也はその肉体に走る力の具合を確かめるべく、手近な位置にいた山賊へと飛びかかった。
「ひっ、ひぃ?!」
 すでに達也のその形相から山賊は手にしたパチンコを引くこともできずに震え、後ずさろうとする。しかしそれを許さないスピードで達也は山賊に肉薄し、手刀を繰り出した。
「さあ、試金石とさせて貰おうか――!」
 その手刀は綺麗に決まり、山賊の肩から入り、骨を砕き、肉体の在るべき形を破壊する。
 達也の動きはそれだけにとどまらず、即座に反対側の拳を突き出し、山賊の腹を貫き内蔵を体の外へと押し出した。
「げ……ぁ……」
「人攫いなのだ、自分が現世より攫われたとて仕方あるまい?」
 この力で人の体はどう破壊し、解体できるのか。
 達也は死を迎え消滅する山賊の体を尻目にし、次の獲物に向けて飛び出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雨乃宮・いづな
⚫️心情
数は多いけど、そういった相手と戦うための手段はちゃんと有るんだよ。
ま、味方も居るし気負わず行こっか。

⚫️行動【SPD使用】
ユーベルコード『紅霞』を発動。幻術で「目立たない」ように「迷彩」を掛けて、「忍び足」で移動しつつ相手の背後を狙っていくよ。
狙う相手はなるべく孤立してて騒ぎになりにくそうな所からね。
隙を見計らいつつ「鎧無視攻撃」で急所を狙って「先制攻撃」する事で「暗殺」していくよ。首とか心臓かな。
トドメを刺し切れなかったら「2回攻撃」で追撃して、再度『紅霞』を発動しつつチャンスを探っていくね。

多数を相手に正面取るのは大変だし、此処は確実に数を減らさなきゃね。



 ほとんどの山賊が倒された広場において、山賊たちは猟兵たちに囲まれ、ジリジリと追い詰められていた。しかしその分、敵への警戒心が高く、猟兵たちはどう近づいて倒すべくか思案していた。
 そのような状況でことは急に動く。突如一人の山賊が心臓に刀を突き立てられ、消滅したのだ。
 山賊が消滅したその場に逆に現れたのは雨乃宮・いづな(水縛鎖・f00339)だ。
「ふふ、狐の妖術見せてあげるってね。お代は君たちの命だよ!」
 そしてそのいづなの姿は再び虚にかき消えた。
 それはユーベルコード、紅霞。
 幻術により己の姿を消し、相手の背後を取る暗殺向けの技である。
 いづなはもうしばし長ければ打刀となるほどの大振りの脇差である止水を手に、いまだ何が起こったかわからず動揺している山賊の背後に回り、今度は首を切り落とした。
 当初の予定ではひっそりと騒ぎにならないよう暗躍する予定だったのだが、これはこれで狼狽し恐怖に震える山賊を次々と暗殺していくのも楽しいといづなは考える。
 恐怖にかられ飛び出した山賊は周りを囲っていた猟兵たちに撃破され。
 かたや取り残された山賊たちはいづなの手によって全員が討ち取られ、消滅した。
 これで全ての山賊が討ち取られ、残る敵はこの広場にたった一体、ゴブリンキングのみとなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ゴブリンキング』

POW   :    ゴブリン親衛隊の召喚
戦闘用の、自身と同じ強さの【杖を持ち、炎の魔法を放つ、ゴブリンメイジ】と【剣、盾、鎧で武装した、ゴブリンナイト】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    王の激励
【王による、配下を鼓舞する言葉】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    ゴブリン戦奴の召喚
レベル×5体の、小型の戦闘用【奴隷ゴブリン】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 この広場にたった一人取り残されたのはゴブリンキングだ。
 しかしこの敵にうろたえる様子は見当たらない。ゴブリンキングはその骨で装飾された杖をかかげ、猟兵たちに向け宣戦布告をした。
「ギャッハッハ、あんな雑魚どもを倒したぐらいでいい気になるなよ! オレさまにはまだ100万のゴブリン兵たちがいるんだからなぁ!」
 それはとてもフラグですという嘘八百のセリフを吐くゴブリンキングはやる気満々のようだ。
 猟兵よ、ゴブリンキングを皆でぶっ飛ばし、経験値を貰うとしよう。
ヴィクトリア・アイニッヒ
信子(f00732)と連携。
ゴブリンキング……成る程。中々手強そうな相手です。
どんな相手に対しても油断はせずいるつもりですが、より一層注意を払わねばなりませんね。

背中を信子に任せて、前線へ。
……悪意を持つ者を祓うのは、我が主、そして信徒の務めです。
虐げられる民を救い、務めを果たしましょう。

自身の周囲に『神威の光剣』を展開しつつ突貫、斧槍を振るい呼び出される戦奴を薙ぎ払う。
敵の壁は、私が崩します。邪魔をする壁が消えれば、信子さんの射線が通るはず。
……信子さん、今です!

・アドリブ、その他の方との連携も歓迎します。


秋月・信子
Wiz行動
【太陽の家】の仲間達と参加

さっきの前哨戦でライフルの弾を使い切ったから…ハンドガンで親玉を仕留めなきゃ
でも、流石に召喚されるゴブリンの数が多すぎてきりが…
こうなれば…数には数で対抗してユーベルコード【影の使い魔の召喚】で応戦します
戦闘用ゴブリンと相殺させて、本体への射線さえ作れば…一瞬の隙を狙って壁を作られる前に「クイックドロウ」で撃てる、はず…
え…?は、はい、ヴィクトリアさん!
作ってくれたチャンス、無駄にしません!

アドリブ、他の参加者との連携はお任せします



「ギャハハ、オラァオラァア、かかってこいよぉお!」
 それはゴブリンキングの人をイラつかせることは人一倍うまそうな挑発の言葉だ。その雑魚間溢れるセリフ以上に言い方が大変うざったい。
「ゴブリンキング……なかなか手ごわそうな相手です。より一層注意を払い戦わねばなりませんね」
 そう独りごちるのはヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)だ。その表情はとても真剣で、まさかとは思うが「100万のゴブリン兵」のくだりを本気で信じているのではないだろうか。
 ヴィクトリアの言葉を横で聞いていた秋月・信子(魔弾の射手・f00732)はまさかそれを信じてるんですかと思いつつ、目の前でポコポコと生み出さえれるゴブリンを見てハンドガンを手に声を上げる。
 「と、とりあずこの小さくて薄汚れた奴隷みたいなゴブリンを撃破しないと数が大変なことにっ!」
 信子は先ほどまで使っていたライフルが弾切れを起こしたことが痛恨のミスだと心の中で反省をする。ライフルさえ使えれば群れるゴブリンなど無視して敵の親玉を狙えたというのに。
 しかし前線に出ているとはいえハンドガンという得物は近距離や複数を相手取るには少々不向きである。
 信子の声を聞き、ヴィクトリアもハルバードを手に攻撃を繰り出し始める。
「それにしても本当にすごい数です」
 ヴィクトリアがその場でくるりと回り、ハルバードで周囲を薙ぎ払うとポコポコポコという軽快な音を立てながらゴブリンは消滅していく。
 しかしあたりにはまだまだ召喚された小さいゴブリンがひしめき合い、肝心のゴブリンキング狙いをつけることができない状態になっていた。
「げっへっへ、手も足もでねぇだろぉあぁん?」
「くっ、やっぱり数が多すぎるよ。こうなれば別の手段を用いるよ!」
 ハンドガンの残弾数も気になる信子は、ユーベルコードを使用し、形が不定形な小型の影の使い魔を召喚する。
 それは小さいゴブリンと同じほどのつよさで互いに殴り合い、そこら中でポコポコとゴブリンと使い魔が消滅していく。
 この軽快な音を聞くとなんとなくメルヒェンチックな様子が思いつかぶが、目の前で繰り広げられているのはゴブリンと影の使い魔の殴り合いであり、まったくもって可愛げがない。
「この数なら! 主よ、悪意を払うためその威光をお貸しください!」
 ヴィクトリアが山賊との闘いから続き、再び発動したのは神威の光剣。
 これで敵の動きを妨害し、ひしめく障害をハルバードを思いっきり振り上げ斬り捨てた。
「さあ信子さん、今です!」
「え? はっ、はい! 狙いますっ!」
 ゴブリンキングと信子との間には邪魔となる障害物が一切排除された状態が仕上がっていた。
 ヴィクトリアが作り出したこのチャンスを逃すわけにはいかない。
 信子はハンドガンをとっさにハンドガンを構え、ゴブリンキング目掛けて撃ち込んだ。
「ぎゃぁあ! いてぇえしぬぅう!?」
 その弾はゴブリンキングの左肩をに当たるものの、貫通ではなく、かすり傷を与えるのみの結果となってしまった。のだが、なんだろうかこの痛がり方は。
「オ、オレさまの肩になんてことしやがるぅ! 万死! 万死に値するっ!」
 一人大した怪我でもないのに騒ぎ立てるゴブリンキングは猟兵からの冷たい視線に気づくことはない。
 ヴィクトリアと信子は、再び攻撃を仕掛けるため得物を静かに構えなおした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

花巻・里香
残念ながら捕食炉の封印を解けそうにないわね

いつも通り私の十八番でいきましょうか
ゴブリンキングを誘惑し視線を誘き寄せてだまし討ちするようにからくり人形で仕掛けるわ。
そして相手にとっての好機を捨て身のフェイントで誘い
生まれた小さな油断を逃さずに十指の糸を絡めて抵抗する間も与えずに【蟲惑の小部屋】へ送りましょ。
いつでも出られる小部屋だけれどただでは帰さないわよ。
捕食の恐怖で僅かでも脱出の思考も奪い喰らい尽くしなさい。
ゴブリンキング相手に、これで終わるとは思えないけれど【擬態の外装人形】の転移で選手交代しておきましょ
(擬態対象は誰でも。エコリアチf00287のワンパンにもどうぞ)

共闘OK、お疲れ様です



「残念ね」
 花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)は山賊相手にすっかり上手くいきすぎて、己の内から捕食衝動が消え失せてしまったことを残念に感じていた。
「でも無くなってしまったものは仕方ないわよね。いつもの通りでいくわ」
 仕方なく里香はいつもの十八番の流れで攻撃を仕掛けると決めたが、そう決まれば後は動きがはやかった。
 一人騒ぎ立てるゴブリンキングと、それが召喚した小さい戦闘用ゴブリンたちは、里香が操るからくり人形に視線がクギつけとなる。大量のフェロモンを内包している宝石がついた傾国のチョーカーにより、からくり人形はこれでもかというほどにゴブリンたちを惹き寄せる。
「ふふ、ご招待〜」
 その全員が里香の誘惑により行動が止まっているところを、里香は堂々とゴブリンキングのみを十指の糸で絡めとる。そしてそのままユーベルコードにより用意された蟲惑の小部屋へと、それはまるで吸い込まれるかのように小部屋の中へと送り出したのだ。
「ひっ! ひぃっっぃいいいいい!?!」
 すればすぐさま上がるゴブリンキングの悲鳴。
 小部屋の中に存在する蟲たちがゴブリンキングを生きながらにして齧り付きその肉を喰らい始めたのだ。小さい蟲だが数が集まれば皮膚をえぐられるのなどあっという間である。
 時間にすればほんの一瞬だが、大慌てで小部屋を脱出したゴブリンキングの体中はあらゆる場所に怪我を負っている。
 からくり人形によるフェロモンの効果もそろそろ切れてしまうため、里香は追撃する間も無く飛び出してしまったゴブリンキングと、それが生み出した小さいゴブリンたちに対し、次の対策を考えはじめた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シェイド・レーム
見つけたぜ…偉そうに振る舞いやがって。へっ、骨なんかつけて呪術使い気取りかよ。俺様が真の呪いってやつを教えてやるよぉ!

・死霊ミサイル
死霊ミサイルだ!攻撃回数最優先!ヒャハハハ!この爆撃のなか召喚を維持できたら大したもんだぜお前!!発射ぁ!!

けっ…こんな三流メイジから盗める魔力なんて無ぇな、俺様の死霊ミサイルの実験台くらいにしかならねぇ、おい!他の猟兵ども!さっさとやっちまえ!!俺様が跡形もなく吹き飛ばしちまうぜ?



「ヒャハハハ! やぁっと見つけたと思えばザマァねぇな!」
 それは決してゴブリンキングのセリフではない。シェイド・レーム(ナイトハンター・f13612)による高笑いである。
 死霊術士であるシェイドはゴブリンキングのに呪術使い気取りの、見せかけだけの容姿に対し、真の呪いというものを教え込んでやろうと息込んだ。
「来たれ死霊ども!」
 シェイドが数多の死霊を地の底から召喚すれば、ゴブリンキングも親衛隊の召喚を行なった。
「こ、ここここれ以上貴様らの好き勝手になどさ、させねぇからな?!」
 完全に負け犬のような発言をするゴブリンキングだが、別にまだそこまでの傷は負っていない。どうやら心の方はすでにズタボロのようだが。
 ゴブリンキングはこれまで召喚していた小さいゴブリンをひっこめ、その代わりに召喚したのはゴブリンメイジとゴブリンナイトの2体だ。へっぴり腰ではあるが、まともに召喚したゴブリン達を操りシェイドに対して攻撃をしかけてくる。
「ヒヒヒヒヒ、そうそう。多少は抵抗してくれなきゃ面白くねーもんなぁ?!」
 しかし向かいくる敵に対し、シェイドは一切慌てることはなく、呼び出した死霊へと命ずる。
「おら行け! 死霊ミサイル発射だ!!」
 シェイドの命により呼び出された死霊たちはその体自身を弾丸とし、迫り来るゴブリンたちに突撃していったのだ。
「ヒャーッハッハッハ!」
「ギヒィ?!」
 威力よりもその死霊の数を優先した攻撃は召喚された二体の防衛を突破し、ゴブリンキング自体へも攻撃を与える。
 すると召喚されていた二体のゴブリンたちは空へとかき消えてしまった。実態はあれども維持するには術士自体の集中力が必要とされる術だったようだ。
「やっぱ所詮は三流メイジだなぁ。魔力を盗むほどもねぇ。他の連中ども、さっさとやらねぇと俺様だけで片付けちまうぜ?」
 シェイドの凄みにゴブリンキングは後ずさる。ゴブリンキング一人に対し、まだまだ猟兵の数がいるのだ。むろんすでに攻撃を仕掛けたシェイドたちも黙ってはいない。
 まだまだゴブリンキングを追い込んでいくべく、猟兵はその距離を詰めていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィ・ピーチローズ
100万のゴブリン兵…!(騙されやすい)
それならば、そのゴブリン兵を呼ぶ前に急いで倒さなくてはなりませんね…!
村の人々を守り、捕らえた人を助けるために…勝負です!

■戦闘
狙うは王様。
ぴょこぴょこと跳ねるような動きで跳躍し、UC【ガチキマイラ】で腕をライオン化。
(先程までのように簡単にはいきませんね…!)
と、思いつつも諦めずに足を動かし惑わせ隙を狙ってガチキマイラパンチ&生命力の吸収を。

他の仲間入れば声を掛け合い連携意識。
聖痕(スティグマ)で光を発し、敵の気を引いたりして
陽動的に動く。

※アドリブ、大歓迎です!


雪色・真白
アドリブ可・共闘可・判定WIZ

「はいはい、フラグフラグ。ちゃっちゃと済ませよっか」

 相手は自分で戦わないタイプかな。それならやりやすい。二丁の拳銃を乱射してまずはけん制ついでに数を減らすよ。
「なんだ、意外と余裕?」

できるだけ減ったら走って王へと向かうよ。ダッシュダッシュ。途中邪魔されたらスライディングとか、薙刀を縦に固定して、横に回るスイングアタックでできるだけ敵を減らすよ。

王の元へたどり着いたら、薙刀を使って棒高跳びの要領でジャンプ!視線を自分に集めたらトラップスライド(判定これ)で一気に急降下スライディングするよ!

さ、始めよっか!


イセッタ・リトルハーツ
共闘可・アドリブ可

あっ、真白までいつの間に!?むぅ、負けてられないね!

敵は集団戦に持ち込んでくるのかな。なら小さい方がいいね、ということでフォックスライド!
第六感とかでフェイントかけつつ走りなからリトルクイック二丁持ちで連射してかく乱、味方をサポートしていくよ!

「どいてどいて!猟兵達のお通りだよ!」
さっさと周りに倒してもらって終わり!わたし?やだなぁ。
「わたしは操る事が仕事だからさ?」

ちなみに攻撃受けたらオペラツィオン・マカブルでカウンターするよ。ね、簡単でしょ?



「100万のゴブリン兵を呼び切る前に、絶対倒さなくてはです!」
 ラヴィ・ピーチローズ(天を駆ける白兎・f04606)はウサギの耳をペタリと両側につけて警戒をあらわにしている。ここにも居たよ騙されやすい猟兵が。
「ぉおおおうそうだともオレさまにはひゃくまんの兵がいるんだからな! そうだとも! いけ貴様ら! このゴブリンキングさまに使われることを名誉としてなぁ!!」
 これまでの戦いでとても弱気になっていたゴブリンキングだが、ラヴィの言葉で気を取り直す。実に現金なタイプのようだ。ゴブリンキングが杖をかざせば、再び小型のゴブリンたちで広場があふれかえる。
 しかもゴブリンキングの有難いお言葉によりゴブリンたちは士気が上がっている始末だが、それを適当にあしらう猟兵がいた。
「はいはい、フラグフラグっと。さ、始めよっか!」
 それは雪色・真白(妖狐の戦巫女・f00461)だ。拳銃、和桜と和菊。その二丁を手にゴブリンの群れに乱発し銃弾の雨を降らせる。
 真白は見た目こそ少女だが、これでもそこそこ長生きしてきている妖狐だ。
 こんな分かり易すぎるハッタリに騙されたりはしない。
「あっ、真白までいつのまに!!」
 銃を乱発し続ける真白の後ろ姿を見て近づいてきたのはイセッタ・リトルハーツ(操りふわふわおてんばガール・f00009)だ。
 先の山賊との戦いの時はその存在に気づけなかったようだ。負けてはいられないと張り切るイセッタはユーベルコードにより自分の身長の2倍ほどのサイズの黒い狐を呼び出し、騎乗した。しかし二倍とはいえイセッタ自体が小さいため、呼び出されたのはごく普通サイズの狐であった。
 狐にまたがりイセッタは戦場をかける。その手には真白と同じく二丁の拳銃、リトルクイックRとLだ。なんてわかりやすい命名。
「私も、行きます! 狙うは王様!」
 ラヴィはうさぎのように大きくぴょんと跳ね、ゴブリンたちの群れのど真ん中へと着地する。襲いかかってくるゴブリンたちを尻目にもう一度大きくジャンプ。
 そして空中で発動するのはユーベルコードのガチキマイラだ。ラヴィの腕をライオンの頭部に変形し、その腕でゴブリンたちの群れへと着弾。そのライオンの頭部でゴブリンたちを次々と飲み込んでいく。
 今この戦場はなぜか白と黒のウサギと狐二匹で構成されている動物パラダイスと化しているだが、アニマルセラピーというわけにはいかない。
 このまま小さいゴブリンばかりを相手にしていても仕方がない。
 ラヴィはまず聖痕を光らせた。
「ギャッ?!」
 その光により目をくらませれたゴブリンたちの動きが止まる。
 それに続いたのはイセッタだ。
「さーどいてどいて! 猟兵のお通りだよ!!」
 リトルクイックを撃ち込みゴブリンキングへの道筋を確保。
 その確保された道を入り抜くのは真白だ。薙刀を手に道中ザックザクとゴブリンを斬り捨てながらゴブリンキングの元へと差し迫る。
 さらに後続にはラヴィも走り込んできていた。
「ぉぉぉおぉおお?!?」
 ゴブリンキングはうろたえ杖を構えるが間に合わない。
 真白とラヴィはゴブリンキングの前で特大ジャンプ。
 真白は薙刀を使い高くジャンプ。ゴブリンキングの視線がしっかり向いていることを確認。
 そのまま攻撃するのではなく、急降下し、薙刀ではなくスライディングでゴブリンキングへと攻撃を仕掛けたのだ。
「えぇええ?!」
 まさか足を取られるとは思っておらずそのままますっ転ぶゴブリンキング。しかし彼に向かっている攻撃はこれだけではなかった。
 真白よりもさらに高く飛び上がっていたラヴィはそのまま勢いをつけて落下。ライオン化している腕を振り下ろしてゴブリンキングを叩きつけた。
 齧り付くのではなく、振り下ろしたのだ。そして再び殴りあげてゴブリンキングの体を空中へと吹き飛ばした。名付けてガチキマイラパンチ。ついでに叩きつけた時に生命力吸収のおまけ付きだ。
「ぷぎゅぅ」
 吹き飛ばされたゴブリンキングは受け身を取ることもできず、他の猟兵の前へと落下するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコラ・クローディア
「笑い方がなってない、なってないぞぉ、オブリビオン――こういうときはなぁ、こう笑うんだよ……あーっはっはっはっはっはっ!」
山賊戦に引き続き、悪役顔負けの高笑いを披露しながら口腔内に魔法陣を展開。笑い声が呼吸的に限界に達するとともに
「――ハァッ!」
と哄笑に交えて高速詠唱した龍詞の雷咆によるサンダーブレスのなぎ払いで雑魚ごとキングを狙おうか。メイジとナイト? 本人が傷付けば消える肉壁にわざわざ火力を振り分けるほど、お人好しじゃあない。
「――そら、どうした。笑えよ、オブリビオン。苦戦に顔を歪めちゃあせっかくの虚勢が台無しだぞ?」
行動・台詞・連携アドリブご自由に
悪役ロールめっちゃ楽しいです



「ゴブリンキングといったか、全くもってなってない。なってないぞ!」
 それはなんとも悪そうな顔でゴブリンキングの目の前に仁王立ちしているニコラ・クローディア(世界を渡る龍賢者・f00091)だ。
 なんと不運なことか、ゴブリンキングはこの極悪非道な表情でこちらを見据えるニコラの前に他の猟兵に吹き飛ばされて落下したのだ。
「ひぃ?!」
 ゴブリンキングはニコラを見て地を這いながら後ずさる。
 しかしニコラは仁王立ちからは動かない。
「ゴブリンキング! アンタはな、笑い方が!全然!なってない!」
 ビシッ! と指をさしてニコラは何故かゴブリンキングに力説を始める。
「悪役っていうのはな、笑い方が大事なんだ。それによりどれだけの力を秘める敵なのかが見極められる」
「ぉ、ぉう……」
 何故説教が始まったのかわからないゴブリンキングもたじたじである。
「笑い方は、こう! あーっはっはっはっはっはっ!」
 腹の底からの高笑いを披露するニコラ。完璧な高笑いに他猟兵からも感嘆の声があがるほどだ。しかしただ高笑いを披露するだけでは芸がない。
 ニコラは高笑いをあげながら口腔内に魔法陣を展開させた。それを見たゴブリンキングは地面に尻がついたままの状態で慌ててゴブリンを召喚しようとするが、その動作では到底間に合わない。
「――ハァッ!」
 高笑いの最後の語尾で展開した魔法陣から、龍詞の雷咆によるサンダーブレスが放たれゴブリンキングを襲った。
「アババババ」
 完全なるだまし討ち。一体どちらが悪役か。
 どちらに向かっても猟兵だらけなのだが、少なくともニコラと対峙するよりはマシだと判断したのだろう。感電しながらもゴブリンキングは一目散に他の方向へと逃げていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リオン・ソレイユ
ほう、この状況下でハッタリをかませるとはなかなか気概があるのう。
じゃが、せめてこれくらいのことはして見せんと、そのハッタリは通用せんぞ?

万軍の門を使用し、古の英雄の軍勢を召喚じゃ。
これだけ広ければ、あやつ等を喚んでも支障はないじゃろ。

「蹂躙殲滅陣展開、突撃!」
本来は一人に使うような技ではないが、今日は特別じゃ。
ワシも軍勢と共に突撃し、【鎧砕き】と【鎧無視攻撃】を駆使して魔剣による斬撃を放つぞい。
敵の手勢が召喚されたのならば、本体を最優先で狙うかの。

※連携、アドリブOK


赤星・緋色
出てきたね盗賊の親分、ここまでだー!(ばーんというエフェクト表示)
ふははははー、子分たちは全滅したよ
私が退治してあげる!って今度こそゴブリンだコレー

ひゃ、ひゃくまん……そんなの呼ばれたら勝てないよ
わー無理だー終わりだー
でも今いるの目の前の一体だけだし、それ倒しちゃえばいいよね!

ガトリング準備
属性弾は岩をセット
一応木の上だし、炎系は使わないほうがいいよね

接近されたら見切りで回避に専念
すきを見てスライディング&ダッシュで距離を取って再び射撃で攻撃
もし近くで仲間が戦ってたら援護射撃をするよ



「はひぃ?!」
 ゴブリンキングが極悪非道な猟兵から逃げてきた先に居たのはリオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)と赤星・緋色(サンプルキャラクター・f03675)の二人だ。
「出てきたね盗賊の親分ここまでだー! って今度こそゴブリンだコレー?!」
 緋色はてっきり最初ゴブリンだと勘違いしてたら山賊が出てきたので、山賊が親分だと思ったらやっぱりゴブリンが親分だったということで大変混乱していた。
「おおおおおオレさまはご、ごひゃくまんの兵が、いるんだから、こっちくるんじゃない、高笑いもあげなくていいからなああ!?」
 ゴブリンキングは先の猟兵から心身共に受けた傷をひきづっているらしい。
「ご、ごひゃくまん?!」
 しかしここにも騙される猟兵が一人。数人の猟兵は少々ピュアすぎるようだ。
 そして何故かハッタリの数まで増えている。
「ほう、この状況下でまだハッタリをかますとは」
 ゴブリンキングのハッタリを楽しそうに聞くのはリオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)だ。むろん戦いにおいて真剣な態度で臨むのだが、このハッタリをかます気概はなかなかのものだと気に入っていた。
「じゃが、ハッタリかますならこのぐらいはせんとな!」
 バッ! と両手を広げ、吠える。
「蹂躙殲滅陣展開!」
 すればユーベルコードにより万軍の門は開かれ一騎当千の英雄たちが召喚され軍を成す。
「あわわわわわわ」
 すでにうろたえるゴブリンキングは焦りながらも小型ゴブリンを大量に呼び出すが、猟兵たちの対策はバッチリなわけで。
「よっこいしょー!」
 緋色がユーベルコードにより取り出したるは巨大なガトリングガン。今回は木を燃やさぬよう岩属性を付与され、小石が飛び出すようになっている。
 もはや戦う前から結果が出ているような様子だが、むろんゴブリンキングは降参というわけにもいかない。
「おおおおオレさまの手下ゴブリンどもよっ! こいつらの首をとったやつは昇格させてやる! いけ!!」
 これを合図に戦いの火蓋が切られる。
「突撃ぃー!」
「ひっさつ! ガトリングはっしゃー!」
 結果は一目瞭然。あっという間にゴブリンの群れはリオンが召喚した英霊たちに薙ぎ払われ、緋色のガトリングガンの餌食となる。
 英霊たちとともに飛び出していたリオンはそのままゴブリンキングへと肉薄し、魔剣ソニアを振るい斬撃を放つ。
「ぎゃああああ!!」
 その斬撃はゴブリンキングの胸を切り裂き深手を負わせた。
「ちくしょう、ちくしょう!」
 勝ち目がないとみればあっという間に別の場所へと逃げていく。
 度々ダメージを負いながらもまだ討伐できないゴブリンキングはしぶとさだけは一級品のようだが、それも時間の問題だ。
 ゴブリンキングの眼前には他の猟兵が立ちはだかっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

五十嵐・達也
非常に、温かい目で見守りたくもなるゴブリンキングだな。
本気で言っているのであろう事がよりもの悲しい。
それはそれとして咎殺すべし。

再び新たなUCを試す時が来た
私と同じく顔を隠した血濡れの処刑人を呼び出そう
「来たれ我が同輩にて血を浴びし者、咎人は汝の前に在り」
恐らく大丈夫であろうから、処刑人が戦う様を見守るとする
装備している拷問具や処刑道具で戦ってくれるだろう
後ろから動きを見て、私自身の動きを改善すべく考える事もできる、素晴らしい事だ
「ああ、そろそろいるならばゴブリンを呼んだ方が良いぞ」
概ね偽りであろうが声をかけておく、そう時間は残されていまい



「ひー!!! こわいっ!!!」
 それはゴブリンキングの悲鳴。胸に傷を負い無我夢中で逃げてきた先に待ち受けていたのは白いマスクに血の匂いを漂わせる五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)だった。
 こんな男が腕を組み仁王立ちしていたら誰だって怖い。夜の街角で遭遇しようものなら失禁ものだろう。
 しかしここは木の上、そして戦場。達也はいまだにハッタリを喚き散らすゴブリンキングに生暖かい視線を送りながらも、それはそれ、これはこれ。達也はゴブリンキングを咎殺すべしと行動に移す。
 先の戦いに続き、再び新たなるユーベルコードを試すべくそれを発動する。
「来たれ我が同輩にて血を浴びし者、咎人は汝の前に在り」
 その力により、達也に似て非なる同輩、血濡れの処刑人が召喚された。それは高い戦闘力をもち、己と同じ方法で戦うコピー人形のようなものだ。
 この血濡れの処刑人は一歩、また一歩とゴブリンキングに近づくにつれ、その体は赤黒いオーラで覆い尽くされる。またその手に握られるは咎狩りの長銃だ。
「いいいいいいいでよぉお! ゴブリンメイジ! ゴブリンナイト!」
 恐怖にかられながらもゴブリンキングはなんとか手下を呼び出す。だが、そこに一発の銃声が響く。
「ぐぎゃ」
 撃ち出された銃弾は召喚されたゴブリンメイジとゴブリンナイトをすり抜け、ゴブリンキングに一撃を与えた。すると召喚されたゴブリン二匹はその体を維持できなくなり、消滅してしまう。
 達也本人はその行動を後ろからただ見守る。自らと同じ動きをする血濡れの処刑人を観察し、己の改善につなげる考えだ。
 さらに迫る血濡れの処刑人は鉈を手に一人になったゴブリンキングを追い立てていく。
 その様子を見て達也はゴブリンキングに声をかける。
「逃げるのもいいが、その何百だかの兵がいるならば呼んだ方が得策だぞ」
 ゴブリンキングに残された時間はあとわずかだろうからな、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白波・柾
なんとやらほどよく吠える、ということわざを聞いたことがあるな
果たしてそれが正しいのか、間違っているのかは
これから戦ってみればわかることだ
さあ、尋常に―――勝負だ

『王の激励』がなかなかに厄介そうだな
できればそれ以外のユーベルコードの発動にかかりきりになるなどの
状況を生み出せたらベストなんだが

基本はヒットアンドアウェイ
あまり距離を詰めすぎても、距離を置きすぎてもいけない
行動しやすい射程を常に維持
大太刀の間合いに入れば正剣一閃で攻撃していこう
猟兵の仲間たちとも連携して、数を減らしていけたらいいな


ポノ・エトランゼ
戦闘経験(値)!
がんがん積むわよ!
とと、
このテのゴブリンキングは再犯の可能性もあるだろうから、しっかり倒さないとね

【WIZ】活用
大きな樹木の上だから、足場はあまり心配せずとも良いかしら?
下から射るよりも、高度を取った方が良いかしらね。
なるべくゴブリンキングより上の位置を取って、『スナイパー』活用。『援護射撃』していくわね。
エルフボウを使って、他の猟兵さんたちの攻撃と攻撃の合間を繋げるように、矢を射っていくわ。
ゴブリン戦奴の召喚へはUCを。
範囲攻撃で奴隷ゴブリンを的確に狙い撃っていきたいわね。
敵攻撃は『見切り』でなるべく避けていくわ。
森で育ちだもの。身軽に躱してみせる……!

アドリブ・共闘歓迎



「よぉーし! 経験(値)をがんがん積むわよ!」
 それは戦場となっているゴブリンキングより少し離れた位置にある枝の上。
 ポノ・エトランゼ(エルフのアーチャー・f00385)は人より高い位置に陣取り攻撃の機会を狙っている。森育ちのポノはこのような場所での戦いに慣れているのだ。
 より有利な戦法をとり、確実な勝利を掴む気概だ。
 そしてポノと同じタイミングで攻撃を狙ってきたのは白波・柾(スターブレイカー・f05809)だ。
 現在ゴブリンキングの背後にポノが位置し、正面には柾が位置する。ゴブリンキングに勘付かれないよう違いにアイコンタクトを送り、連携していく意思を確認する。
「なんとやらほどよく吠える。あぁ、なんとやらは高いところが好きということわざも聞いたことがあるな」
 それは柾が背後に気づかせないためあえて口にする言葉。これでゴブリンキングの気を取れればという考えだが効果は絶大だ。
「むぉおおてめぇ許さねぇ! オレさまを誰だとおもってやがる! キングだぞ! キング!!」
 なんとも幼稚な理屈だが、傷も忘れ地団駄を踏み、怒りに任せ小型ゴブリンを召喚する。しかし柾が最も警戒していた激励の言葉を述べることをすっかり忘れているようだ。
 この調子で話しかけていけばそちらに気を取り戻すことなく攻撃に繋げられるかもしれない。
「ところで俺の刀だが、なかなかの上物でな」
 柾は妖刀を手にとり見せる。これの逸話でも語って気を引こうかと思ったところでゴブリンキングは何故かすごい勘違いをし始める。
「はぁ?! それがなん、ははーん、さてはそれを献上してオレさまに許しを乞おうってかぁ?」
 此の期に及んですごい上から目線の発想だが、コレを機にベラベラとゴブリンキングは己の凄さとか、もってる宝物とかの話をし始める。
 柾は全くもって興味がないのだが、これで敵を強化されることもなく、攻撃の準備が整った。
 ゴブリンキング後方の枝の上ではポノがコレでもかという数の魔法の矢を作り出し、風をまとわせている。
 この魔法の矢は召喚されたゴブリン用。そしてポノが限界まで弦を弾く弓、エルフボウで狙うはゴブリンキングだ。
「いくよ! ウィザードアローよ、射よ!」
 高所から放たれた矢はまっすぐにゴブリンの群れめがけて降り注いだ。
「ッ?!?」
 ゴブリンキングは攻撃がどこから飛んできたのかと振り向けば、後方にいたポノと、そして自らめがけて飛んでくる一本の矢が目に飛び込んでくる。
「ここでお終いよ!」
「ひぎゃあ!」
 その矢は見事ゴブリンキングの胸に突き刺さるが、その次の瞬間。ゴブリンキングの後方、つまり先ほどまで正面を向いていた方向から声が届く。
「せめてもの情けだ。一撃で仕留める」
 柾は極限まで研ぎ澄まされ、加速された素早い一撃を放つ。
 それはゴブリンキングの頭と胴を切り離し、見事トドメをさした。
 倒されたゴブリンキングはその場で塵と化して消えていく。

 静まり返ったこの広場を見渡せば、どうやらここを根城にしていたオブリビオンたちが使っていたと思われる木の中の空洞へつながる穴が見つかる。
 巨大な樹木だ、そのような抜け道があってもおかしくない。
 猟兵や囚われていた人々は無事に帰路につくだろう。
 たまにはこんな、冒険譚もよいのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月08日


挿絵イラスト