羅針盤戦争〜チョコスイーツ大戦争!
●ショコラ・ショコラ
その島はキマイラフューチャーから落っこちてきた島で、穏やかな気候と美しい海に囲まれた島。そこに住む人々はショコラッテ島と呼んでいた。
キマイラフューチャーから落ちてきたという島だけあって、コンコンコンをすれば名前の由来にもなっているのだろう、何かしらの――チョコレートを使った甘味が出てくるのだ。
チョコレートのケーキにマカロン、プリンにキャンディ。苺ムースにチョコレートソースが掛かったもの、種類も豊富なプチフール……それらは極上のスイーツで、甘党には堪らない島として秘かな人気を博していた。
そんな平和で穏やかな島にも、脅威は訪れる――。
ショコラッテ島の海域に現れたのは、薔薇の花で飾られた豪奢なドレスを纏い、増え続ける肉体を零れ落とす一人の女、メロディア・グリード。
その美しい顔を歪めることもなく、歌うように囁くように告げる。
「増殖する私の残滓達スイート・メロディアよ。カルロスを助けなさい」
ぽこぽこと生まれ続ける、女と同じ顔をしたそれらが彼女の声に従うように海をチョコレートへと変えていく。
「竜王たる私を娶い姫君とした、あの男を、死なせる訳にはいきません」
カルロスが死んでしまえば、大天使の肉は探せない。大天使の肉でなければ、この増え続ける肉体――無限再生能力を封じる術はない。
「これは私達の利害関係、あの男を想ってのことでは無い」
だから、お行きなさい増殖する私の残滓達。
「猟兵達を、カルロスに近付けない為に」
広大なチョコレートの海を、無数のスイート・メロディアが島を目指して前進する。
あの男の助けとなる為に――。
●グリモアベースにて
「チョコレートスイーツが食べ放題らしいんよ」
ぱぁっと輝いた顔で八重垣・菊花(翡翠菊・f24068)がそう言った。
言ってから、あっちゃうわって顔をして言い直す。
「コンコンコンをするとチョコレートスイーツが出てくる島にな、メロディア・グリードの分身……スイート・メロディアが押し寄せるんよ」
それをスイーツを食べてからでかまへんよって、ちょちょいと倒してもらえへんやろか? と菊花が猟兵達に告げた。
スイーツを食べて、ちょちょいと? ちょちょいと倒せるものなのかと猟兵が問う。
「その分身な、めっちゃくちゃ強いらしいんやけど」
強さとしてはメロディア・グリードと同じ……つまりは七大海嘯と同格。しかし、だ。
「肉体がお菓子でできてるらしてな、チョコレートとかキャンディなんやって」
つまり、耐久力が死ぬほど低いのだ。
猟兵になったばかりの者であっても、簡単に倒せるのは間違いない。
「島に上陸するまでには時間があるよって、その間に好きなだけスイーツを堪能してもうてな? 島に上がろうとするんを阻止して欲しいんよ」
一斉攻撃を受ける前にこちらから攻撃を仕掛け、できるだけ多くの分身を倒す。それでなんとかなるはずだと菊花が頷いた。
「甘いの苦手な人は大変かもやけど、ビタースイーツも出てくるらしいよって頑張ってきてな!」
励ます箇所が違うのではないかとは思いつつ、猟兵達は菊花に見送られてショコラッテ島へと向かう。
いざやいざや、天然のチョコレートビュッフェの島へ!
波多蜜花
閲覧ありがとうございます、波多蜜花です。
食べ放題飲み放題、〆はスイーツなんて如何でしょうか。美味しく楽しくスイーツビュッフェしてきてくださいね!
プレイングの受付と〆切はシナリオタグと、MSページのURL先にてご確認ください。受付期間前のプレイングは流れてしまいますので、どうぞよろしくお願いいたします。
●今回のシナリオについて
こちらは戦争シナリオになりますので、この章のみで完結します。
まずはコンコンコンにより出てくるスイーツを満喫して、充分に英気を養ってから、押し寄せてくるスイート・メロディアを倒します。
倒す部分はUCを指定してあればなんとかなりますが、プレイングボーナスを加味しておくと大成功率が上がります。
コンコンコンによって出てくるスイーツはチョコレート味だったり、チョコレートが掛かっていたりと基本チョコレート尽くしです。お好きなチョコスイーツをプレイングにお書き添えくだされば、大抵食べる事が出来ます。
成人済みの方は、お酒を使ったスイーツやカクテルもOKです。
再送は無しで、大成功した方から優先的に採用+書けるだけの人数を採用の予定です。できるだけ、参加してくださった方全員採用したいと思っておりますが、もし予想よりも多いプレイングをいただけた時は、流れる場合もあることをご了承くださいませ。
また、受付期間外のプレイングと複数参加のプレイングだけどお相手様が来なかったプレイングは誠に申し訳ありませんが不採用となります(通常時であればお手紙で確認させていただく事もあるのですが、今回は戦争シナリオなので一律確認致しません)
※※成功判定に必要となりますのでUCは必ず選択してください。
●プレイングボーナス
一斉攻撃を受ける前に、可能な限り多くの「増殖する私の残滓達」を倒す。
●同行者がいる場合について
同行者が三人以上の場合は【共通のグループ名か旅団名+人数】でお願いします。例:【チョコ3】同行者の人数制限は三名様とさせていただきます。
プレイングの送信日を統一してください、送信日が同じであれば送信時刻は問いません。
未成年者の飲酒喫煙、公序良俗に反するプレイングなどは一律不採用となりますのでご理解よろしくお願いいたします。
それでは皆様の素敵なチョコレートスイーツビュッフェなプレイングをお待ちしております!
第1章 集団戦
『増殖する私の残滓『スイート・メロディア』』
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POW : スイート・エンブレイス
【甘い香りと共に抱きしめること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : キャンディ・ラプソディ
【肉体を切り離して作った毒入りキャンディ】を給仕している間、戦場にいる肉体を切り離して作った毒入りキャンディを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : チョコレート・ローズ
対象の攻撃を軽減する【融解体】に変身しつつ、【毒を帯びた薔薇の花型チョコレート】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
金子・諒太
【爆食男女】
チョコレート、食べ放題なんて、最高だな…!
初めてのコンコンコンで
出て来たスイーツに目を輝かせる
あれもこれもと
ありとあらゆるスイーツを出せるだけ出し
ん、なんだ、くれるのか?
あーん
差し出されたお菓子は遠慮なくもぐもぐ
さんきゅー、すっごい美味い
しょーがねーなー、もらっちゃったしなー
僕のも一口やるよ、どれがいい?
互いに交換したり分けっこしつつ
飲食店ならメニュー全部レベルの【大食い】で食べ進め
敵…メロディアだっけ
あれも美味しそうだよなー…食えるのかな(じゅるり
戦闘は【指定UC】で食事の分だけ体を肥大化
超高速で転がる事で道中にいる敵を【薙ぎ払い、吹き飛ばし、踏みつけ】て
食えるならもぐもぐするぞ
ミラ・パーチェ
【爆食男女】
アドリブ歓迎、いつも腹ぺこ!
チョコレート食べ放題……!
これは、これは、チョコレート天国!?
チョコレートスイーツ全制覇する勢いで食べましょう!
(コンコンコンコンッ!)
お、おいひい……
贅沢過ぎるわ、神様ありがとう……!
あっ、諒太くん!あーん!(友好の証のつもり?
一緒に食べると美味しい、って言うもの
いいの?えっと、それじゃあ……悩むけれど、ガトーショコラで!
メロディアさんの残滓、だったわよね
……チョコレートやキャンディで出来ている、のよね
食べられるのかしら?
あっ、諒太くん!私も行くわ!
UCで攻撃力を上げて、神の怒りでドカーンってするわ
あ、破片とか食べられそうならもぐもぐ!
●腹ペコ二人組のスイーツ食べ放題!
ショコラッテ島、そこは甘いものが大好きな者には堪らない島の一つ。もちろん、腹ペコな二人組にも――。
「チョコレート食べ放題……! ここは、ここはチョコレート天国!?」
「チョコレート、食べ放題なんて、最高だな……!」
目をきらきらに輝かせ、ミラ・パーチェ(夢追い人・f09057)が金子・諒太(戦える肉団子・f12789)を見る。諒太も頷いてそれに応え、僕達の天国はここだったんだな、と呟いた。
「コンコンコンってのを、すればいいんだよな?」
諒太がそう言って、何もない空間を扉をノックするように三回叩く。
「わ、本当に出た!」
ぽわんっと、本当に何もない空間から現れた一口サイズのチョコレートムースケーキを手に取り、諒太が口の中に放り込んだ。
「……美味い」
滑らかな舌触り、スポンジ部分はじゅわっと甘酸っぱいラズベリーソースで、チョコレートムースとの相性は抜群だ。
幸せそうな顔で頬を膨らませた諒太を見て、ミラもぱぁっと顔を明るくして宣言する。
「チョコレートスイーツ全制覇する勢いで食べましょう!」
私達ならできるわ! と、ミラもコンコンコンと空間を叩く。出てきたのはビスケットをお皿にした生チョコレート、ピックはプレッツェルで、全部食べられちゃう優れものだ。
「お、おいひい……!」
口の中でほろりと消えていく生チョコレート、あら? 私今生チョコ口に入れてたわよね? でも口の中にはもう無いわ、とばかりにミラが口の中に次々と生チョコを消していく。最後にビスケットとピックも食べて、甘い甘い溜息をついた。
「贅沢すぎるわ、神様ありがとう……!」
思わず神に感謝を捧げてしまう程、美味しかったのだ。
「ミラ、これは、序章に過ぎない」
スイーツ一つで満足するようなお腹であれば、この島には来ていない――!
「僕たちの、戦いは、これからだ……!」
口の中に残る甘い余韻を振り切って、諒太があっちもこっちもとコンコンコンをしてみせると、チョコレートのプリンにチョコソースの苺プリン、ノーマルなプリンにチョコレートのホイップクリームが載ったプリンと、プリンが何種類も現れる。スプーンは少し硬めに焼かれたビスケットで、プリンを食べた後に齧ればちょっとしたしょっぱさが良いアクセントになるという絶妙な塩梅。
「こっちはチョコレートが濃厚で、苺はほんのりとした甘酸っぱさが、チョコソースに合う……」
ノーマルなプリンは落ち着く美味しさだけれど、チョコホイップと一緒に食べればいつもとは違う顔を覗かせて、もう一口と思ってしまう美味しさだった。
「奥が深いぜ、プリン!」
諒太がプリンに舌鼓を打つ横で、ミラはコンコンコンで出てきたプチフールにほっぺたが落ちそうになるほどの美味しさを味わっていた。
「んん、これ、これおいひい……!」
小さいけれど、その味は破壊力抜群で何個だって入ってしまいそう。スポンジはふわふわで、挟まれたキャラメルソース交じりのチョコホイップが甘くてこってりとしているのに、上に掛かっているビターチョコの苦みがそれを上手く調和させているのだ。
「これは食べないと人生を損しているも同然ね……! あっ、諒太くん! あーん!」
こんなに美味しいプチフールなんだもの、一つくらいお裾分けしなくっちゃ! と、ミラが食べ仲間へ友好の証みたいな気持ちでフォークを差し出した。
「ん、なんだ、くれるのか?」
差し出されたものを断るなんてとんでもない、とばかりに諒太があーんと口を開いてぱくりと食べる。暫く黙って咀嚼して、飲み込む頃には笑みが浮かんで。
「さんきゅー、すっごい美味い」
いやこれは美味いな、もう一個欲しいな、と違う場所をコンコンコンすれば、プチフールの詰め合わせみたいなのが出てくる。どれも小さな宝石のように美しく、美味しそうだ。
「わあ、すっごく綺麗ね!」
艶々としたチョコレートでコーティングされたプチフールが、ピンクに黄色に青に……と並んでいるのを見て、ミラが瞳を輝かせる。
「しょーがねーなー、もらっちゃったしなー。僕のも一口やるよ、どれがいい?」
「いいの? えっと、それじゃあ……悩むけれど、ガトーショコラで!」
艶々の黒いチョコの上に金箔が散らされたプチフールを選び、ミラが摘まんで食べた。
「んん~、濃厚なチョコの味がすっごく美味しいわ!」
チョコレートとは違う、ガトーショコラの甘さとほろ苦さがとろりと口の中で解けていく。口の中が幸せすぎるわ、と思いながらコンコンコンをすれば、オランジェットが添えられた温かい紅茶が二つ。
一つを諒太に渡し、もう一つは自分で飲んで、またコンコンコンに勤しんだ。
互い美味しいと思ったものを分けっこして、全メニュー制覇というくらいに思う存分スイーツ天国を楽しんだならば、次は――。
「メロディア、だっけ」
浜辺に立ち、すぐ向こうに見えるスイート・メロディア諒太が見遣る。
「メロディアさんの残滓、だったわよね? ……チョコレートやキャンディで出来ている、のよね」
そう言って、暫しの沈黙のあと二人が視線を合わす。
「食べられるのかしら?」
「あれも美味しそうだよなー……食えるのかな」
ほぼ同時に同じような事を言って、頷き合う。
「食べてみれば、わかる」
「食べてみればわかるわ」
この時、食いしん坊二人の気持ちはどこまでも同じだった。
スイーツを食べた分だけ、本当にその分攻撃力を上げた二人が新たなスイーツを目の前に大暴れをしたのは、言うまでもなかった。
ところで、スイート・メロディアのお味は如何だったのでしょうか?
「甘かったわ!」
「甘かった」
だけど、この島のスイーツの方が美味しかった、と二人は口を揃えて笑うのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
イスラ・ピノス
思う存分スイーツを楽しめるなんて最高♪
後が大変なのはわかっているから遠慮なく楽しませて貰うね
チョコレートパフェくださーい!
フォンダンショコラやオランジェットとかも出来たら欲しい!
他にも目移りしちゃいそうだけど、戦いに響かない程度に満喫させてね。
時間が来たら迎撃ばっちり働くね!
上陸前の海での戦いなら迷わず泳いで勝負。
クイックドルフィンでオーラの衝撃波を出来るだけ広く遠くと発射していくよ!
泳ぐ=攻撃に出来るからね。放つ速さにも自信あり。
高速泳法でカバー範囲も広く意識して撃ち続けよう。
一斉攻撃が始まっちゃった後も回避と攻撃を同時に、って感じで応戦だね。
●食べ放題スイーツの力
「ここが噂のショコラッテ島ね」
思う存分チョコレートのスイーツが楽しめちゃう島と聞いて、イスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)はそれはもう満面の笑みを浮かべてやってきたのだ。
「すいませーん! チョコレートパフェくださーい!」
まるで注文をするかのようにイスラが願いを込めてコンコンコンをすると、ぽんっと飛び出てきたのはオランジェット。砂糖漬けにされたピールが付いたままの輪切りのオレンジに、甘いミルクチョコレートがコーティングされている。
「チョコパフェじゃないけど、オランジェットも大好きよ♪」
ビスケットのお皿の上に数枚乗ったそれを一つ摘まんで、あーんと開けた口の中へ。そうして広がるのはチョコレートの甘みと甘苦いオレンジピール、その二つが合わさってちょっと大人の味わいがイスラの味覚を刺激した。
「んんっ、美味しい!」
甘くってほろ苦くって、何個だって食べれてしまいそうな味にイスラが思わず笑みを浮かべてしまう。
「あっという間に食べちゃったわ……次は何が出るのかな」
今度こそチョコレートパフェ? と期待をしつつ、何もない空間へコンコンコンとノックをする。
ぽんっと出たのは最中の皮をお皿にした、生クリームが添えられたフォンダンショコラ。スプーンはちょっと硬めのクッキーで出来ていて、さっそく一口とイスラがスプーンで中を割る。
とろりと溢れたのはチョコレート、それを濃厚な生地に絡めて食べると口いっぱいに広がる甘いチョコとほんのりビターなチョコの味わい。
「蕩けちゃうって、きっとこういうことだわ」
ほっぺたが落ちちゃいそうよ、と思わず足をじたばたさせてしまう。全部食べると、次こそはと拳を軽く握る。
「今度こそ……チョコレートパフェが出ますように!」
コンコンコン、どうぞ願いよ届いてと目をそっと開けば、そこにはパフェのグラス型をしたワッフルコーン。手に取ると、チョコクリームにチョコアイス、チョコマカロンが載っていて迷わずにスプーンを突き刺した。
「んん~! これ、チョコレートパフェだわ!」
器はワッフルコーンで中は見えなかったけど、食べ進めればチョコムースに生クリーム、チョコのアイス……間違いなくパフェだ。
「ワッフルコーンがいいアクセントになって、すっごく……すっごく美味しいわ!」
幸せそうに微笑んで、他にも食べたいけれどこれで終わりにしましょうと立ち上がる。
「戦いに響かない程度に満喫したし、そろそろ働くね」
丁度イスラがチョコパフェを食べ終わると同時に、海がチョコレートに染まっていく。
「チョコレートの海でも、僕の機動力に変わりはないはずだよ」
白い砂浜を蹴って、イスラが海へと飛び込む。あっという間にスイート・メロディア達に迫るとチョコの海を一蹴り。それはソーダオーラと超高速泳法による衝撃波となって、残滓達が消えていく。
「僕の泳ぎについてこれる?」
ふっと笑って、イスラがチョコレートの海を華麗に泳ぎ、残滓達を甘い海に沈めるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アルデルク・イドルド
ディル(f27280)と
とりあず島のスイーツは安全みたいだからディルに食べさせても大丈夫だな。
いくらチョコや飴でできててもメロディアは食べさせられないからな。
ん、ディルどうしたんだ?お前の好きな甘いものいっぱいあるだろ?
美味しいから俺にも食べて欲しい?
…そうか、なら仕方ないな。一緒に食べようぜ。
その菓子?それはマカロンだな。
ディルが気に入ってるみたいだし来年チャレンジしてみるか…
このチョコ美味いな。ディルほらこれーー
(言って結局自分もディルクと同じだなと苦笑して)
さて、十分英気は養えたな?
それじゃあ行くか
UC【海神の弓矢】を【属性攻撃】海で強化して発動。じゃあな、メロディア。
ディルク・ドライツェーン
アル(f26179)と
すごいっ、お菓子がいっぱいだっ!!
コンコンするだけでチョコのお菓子が出てくるとかすごいなっt
アル、どんだけ食べてもいいのか?
美味しいのいっぱいあるといいな~♪
(美味しいお菓子があったらすぐにアルデルクの所に持っていきます)
チョコのケーキにプリンっ、あとこれは…さくさくほろほろで美味しいっ!
アル~っ、これはなんてお菓子なんだ?!
まかろん…?そっか、マカロンっていうのか
こっちも美味しかったっ、これは…ちょこぱい?
いろんなチョコのお菓子があるんだなぁ♪
いっぱい食べたし
そろそろ敵をぶっ飛ばしに行こうぜっ
UCを使用して【怪力】【なぎ払い】【吹き飛ばし】で
近くにいるやつ纏めて攻撃する
●コンコンコンのチョコレート!
戦争中であっても、個々の島の在り方は変わらない。それはこのショコラッテ島でも同じことだった。
島民たちは気儘に島で生きることを楽しみ、スイーツが食べたくなったら空間を叩いて美味しいチョコレートスイーツを楽しむのだ。
「取り敢えず、この島のスイーツは安全みたいだからディルに食べさせても大丈夫だな」
島のスイーツを楽しむ猟兵達や島民を見て、アルデルク・イドルド(海賊商人・f26179)が安心したように小さく笑う。
「いくらチョコや飴でできてても、メロディアは食べさせられないからな……」
あいつは絶対口に入れる、頬に飛んだチョコの飛沫とか、絶対に舐める。間違いない、という幼児を持つ母のような気持ちでアルデルクが頷いた。
だからこそ、安心して食べる事の出来るスイーツがコンコンコンで出てくるショコラッテ島の話を聞いて、ディルク・ドライツェーン(琥珀の鬼神・f27280)も連れて行ってやろうと思ったのだから。
さて、そんなディルクはといえば――。
「すごいっ、お菓子がいっぱいだっ!!」
辺りをコンコンコン、と叩いては出てくるチョコレートスイーツに顔を輝かせていた。
チョコレートケーキのお皿は薄焼きのビスケット、スプーンは硬めに焼いたチョコクッキー。全部全部食べられるときたら、テンションが上がらない訳がない。
しかも、しかもだ。
「コンコンするだけで、チョコのお菓子が出てくるとかすごいなっ!」
楽しくって仕方がない、という顔をして、ディルクがアルデルクに駆け寄る。
「アル、どんだけ食べてもいいのか?」
既に両手いっぱいのスイーツを抱え、口元にはチョコレートを付けたままディルクがアルデルクに問い掛ける。
「ああ、ここの島でコンコンして出てきたものは好きなだけ食べていいぞ。その代わり――」
「敵は食うな、チョコレートの海のチョコは食うな、だろ?」
ここに来るまでに何回も言われて、何回も約束させられたことを口を尖らせながらディルクが言う。
「その通りだ、あと食べられない量を出すなよ。残すのは失礼だからな」
「わかった!」
こんな美味しいお菓子を残したりしないぞ、とばかりに両手に抱えていたスイーツをディルクが食べだす。もちもちの大福の中にはふわふわのチョコムースと苺が入っていたし、チョコのケーキは艶々でしっとりとしていてお代わりが欲しいほど。
「他にもっと美味しいのでないかな」
コンコンコン、とさっきと違う場所で叩けば生クリームが飾られたチョコレートプリンが、チョコのタルト生地に苺のムースとバニラアイスがのせられたケーキがと、目にも楽しいスイーツがてんこ盛りだ。
「ん、これ美味いな。こっちのは生地がさくさくしてる! ん? これは……さくさくほろほろで美味しいけど、なんだろ?」
丸くて一口サイズで、チョコクリームが挟んであって……。
「アル~っ!」
「ん、ディルどうしたんだ? お前の好きな甘いものいっぱいあるだろ?」
ディルクが楽しそうに食べているのを少し離れた位置で眺めつつ、自分もスイーツを摘まんでいたアルデルクが自分を呼ぶ声に顔を上げる。
「これはなんてお菓子なんだ!?」
「その菓子? それはマカロンだな」
「まかろん……? そっか、マカロンっていうのか」
メレンゲに砂糖やアーモンドプードルを混ぜて焼き上げたお菓子だと説明してやれば、ディルクがそれを一つ摘まんでアルデルクに差し出す。
「これ、美味いからアルにも!」
無邪気な笑みを浮かべて差し出されては、アルデルクも大人しく口を開けるより他にない。あーんと開けた口にマカロンが放り込まれ、味わうように食べる。
「ん、美味いな」
「だろ? アルにも食べて欲しくてさ!」
美味しいものは一緒に食べたいのだと言外に言えば、アルデルクが小さく笑ってディルクの頭を撫でた。
「………そうか、なら仕方ないな。一緒に食べようぜ」
そう言って、二人で周囲の空間をコンコンコンと叩き、色々な種類のスイーツを口にする。
「あ、これさっき食べて美味しかったやつだ!」
「これはチョコパイだな」
「ちょこぱい? いろんなチョコのお菓子があるんだなぁ♪」
一つ一つ名前を教えて、一緒に食べる。
ディルクが一番に気に入ったのは、どうやらマカロンのようで、アルデルクは来年のバレンタインにチャレンジしてみるかとディルクには内緒で笑った。
「ん、このチョコ美味いな。ディルほらこれ――」
そう言って、やっている事がディルクと同じだなと唇の端を歪めつつ、あーんと口を開いたディルクにチョコレートとナッツの一口タルトを食べさせてやる。その後も幾つかスイーツを平らげると、チョコレート色に染まっていく海の方を見て立ち上がった。
「さて、十分英気は養えたな?」
「ああ、いっぱい食べたし、そろそろ敵をぶっ飛ばしに行こうぜっ」
浜辺に立つ他の猟兵達と同じように、アルデルクとディルクも臨戦態勢に整える。
海の属性を持つ数多の魔法の矢を顕現させ、ショコラッテ島へ押し寄せようとするスイート・メロディア達に向けて発動させる。
「じゃあな、メロディア」
降り注ぐ矢は残滓達をチョコレートの海へと沈め、それでもこちらへ向かってくる残滓達を倒す為に、波打ち際に立ったディルクが砂地に向けて拳を放つ。それは衝撃波となって脆い彼女達を一気に壊していった。
「あ、チョコついた」
「舐めるなよ?」
わかってるってば! と言いつつも、舐めそうになったのはアルデルクには内緒である。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
三上・チモシー
◎
やったー!
チョコスイーツ食べ放題だって、ライ麦ちゃん
チョコ大好き!
いっぱい食べようね!
巨大熱帯魚のライ麦ちゃん(ナマズ)を連れて、さっそくコンコンコン
チョコケーキだー♪
ガトーショコラに、オペラ、ザッハトルテ!
どれもおいしそう。いただきまーす♪
ケーキおいしかったねー
あっ、あれが敵かなぁ。本当にいっぱいいるね
あの敵もお菓子なんだって、ライ麦ちゃん
巨大化したライ麦ちゃんに乗って、高速泳法で敵集団に突撃!
体当たりドーン!&もぐもぐ【鯰遁走曲】
ライ麦ちゃんは大食いだから、いっぱいいっぱい食べられるよ!
おいしい? よかったねー♪
●ライ麦ちゃんといっしょ!
コンコンコンでチョコレートスイーツが出てくる島、それって食べ放題ってことだよね!? と、わくわくしながら島に上陸したのは平丸型鉄瓶のヤドリガミである三上・チモシー(カラフル鉄瓶・f07057)と、彼の巨大熱帯魚であるレッドテールキャット……鯰のライ麦ちゃんだ。
普段は50cmサイズのライ麦ちゃんを連れて、ちょっと良さげな岩に腰掛ける。
「チョコスイーツ食べ放題だって、ライ麦ちゃん」
チョコが大好きなチモシーからすれば、天国みたいな場所。うきうきとした笑みを浮かべ、いっぱい食べようね! と、ライ麦の頭を撫でた。
さっそく、と何もない空間をコンコンコンとノックをするように叩けば、ガトーショコラにオペラにザッハトルテがぽんっとビスケットのお皿に載って現れる。
「わあ、チョコケーキだー♪」
どれも同じだって? いやいやチョコレートケーキとは一口に言っても、それぞれ違いがあるのです。
ガトーショコラはチョコレートに卵、バターに生クリーム、砂糖にメレンゲ、小麦粉を使った濃厚でしっとりとしたケーキ。
「うんっ! おいしいね!」
オペラは現代地球で言うところのパリで生まれた、生地とクリームとチョコレートの層を七つ程重ねた見た目も美しいチョコレートケーキ。
「これ、日本茶も合ったりするかも!」
ザッハトルテはしっとりしたチョコスポンジの間に、あんずのジャムやフランボワーズのジャムが挟まれていて、表面をチョコレートでコーティングされたチョコレートケーキ。
「甘酸っぱいのがチョコと合ってる~!」
どれもそれぞれ違った美味しさがあって、チモシーがほっぺたを押さえて味わっている。その横では、ライ麦が一口でぜーんぶぱっくりと食べていた。
「おいしい?」
そう問えば、ライ麦のピンクの髭がぴょこっと揺れる。
「他には何が出るのかな?」
コンコンコン、とわくわくした気持ちで叩くと、ストロベリームースにチョコレートソースが掛かったケーキに、生クリームで飾られたチョコのタルトと美味しそうなケーキがたんまりと出てきて、チモシーとライ麦はせっせとお腹に詰め込んだ。
「ふ~、ケーキおいしかったねー」
まだ食べ足りないように尻尾を振ったライ麦に、チモシーが海の先を指さして笑う。
「あの敵もお菓子なんだって、ライ麦ちゃん」
チョコレートの海を越えてやってくる、スイート・メロディア達の姿が見えた。
「本当にいっぱいいるね。ライ麦ちゃん、お願い!」
チモシーの願いを受けて、ライ麦が3m程の大きさへと巨大化する。その広い背に乗って、チモシーが行くぞー! と、ライ麦に声を掛けた。
その声のままに、ライ麦が高速で残滓達へと突撃していく。
「ライ麦ちゃん、ご飯だよー!」
どーん! と体当たりをして、その大きな口の中へと吸い込めば、沢山いた残滓達も姿を消していく。
「まだまだいるからね、いっぱいいっぱい食べられるよ!」
チモシーの言葉に、ライ麦がとぷんと跳ねる。
「おいしい? よかったねー♪」
もっと食べる! とばかりに、ライ麦の快進撃は続くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
エウトティア・ナトゥア
◎ コハル殿(f11004)と一緒に参加じゃ。
ふっふっふ、このわしの冴えわたる【野生の勘】でコンコンコンスポットは大体わかるのじゃよ。
狼の群れを呼び出し、周囲を手当たり次第にコンコンコンしてスイーツを集めるのじゃ。
さて、ここはケーキを狙って… 正統派チョコレートケーキにガトーショコラ・ザッハトルテ…お、こちらはチョコムースじゃな。
うむうむ、大漁じゃな!コハル殿とスイーツをシェアしてホットチョコで頂くとするかの。
ふー大満足、やはりケーキはスイーツの王様じゃな。
む、オブリビオンはどうするかじゃと? そこはほれ、一斉攻撃前出現直後にマニトゥと狼の群れで齧っておいたらいいのではないかの?
二條・心春
◎
チーム【獣人同盟】でエウトティアさん(f04161)と参加します。
チョコレートスイーツ食べ放題とは、素敵ですね!こういう島で食べるのもいつもと違った感じで楽しいです。
そういえば私、ケーキポップは食べたことなかったです。何種類かいただきましょう。あっ、チョコレートプリンやミルフィーユチョコレートも良いですね。スイーツを揃えたら、ふたりでシェアして色々なスイーツを楽しみましょう。エウトティアさんが選んでくれたケーキ、とても美味しいです。けど……それ全部食べるんですか……?
後は敵を倒すだけですね。フルフュールさんを呼んでマニトゥさん達が倒し損ねた敵を狙い撃ちしてもらいましょう。
●野生の勘とコンコンコン
常春とも呼べる気候を保つショコラッテ島、島民は皆穏やかでチョコレートが大好きなのだという。そして何よりも特筆すべきなのは、コンコンコンと何処かを叩くと甘くて美味しいチョコレートスイーツが現れること。
そんな島へと訪れたのは、キマイラフューチャーの自然公園に暮らす故に、コンコンコンには一家言あるエウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)と、UDCアース出身の可愛いものと動物には目のない二條・心春(UDC召喚士・f11004)だ。
「チョコレートスイーツ食べ放題とは、素敵ですね!」
「うむうむ、食べ放題とは魅力的な言葉じゃな」
古今東西、食べ放題という言葉が嫌いな者がいるのだろうか? いるかもしれないけれど、この島を訪れる者の中には恐らくいないだろう。
「さっそくコンコンコンしましょう! 何が出るか楽しみです!」
張り切った声で心春が言うと、エウトティアが自信ありげな笑みを浮かべる。
「ふっふっふ、このわしの冴えわたる野生の勘で、コンコンコンスポットは大体わかるのじゃよ」
ここ! そことそこも! あっちもじゃ! なんて指をさしてはコンコンコンをすると、狙ったかのようにスイーツが出てくるではないか。
「さすがエウトティアさんです!」
お皿はビスケット、フォークやスプーンは硬めに焼かれたクッキーで、二人のテンションは上がりっぱなしだ。
「では一口……ん、とっても美味しいです、このケーキ!」
「正統派のチョコレートケーキじゃな」
まずは一つ、と手にしたケーキをぺろりと食べて、その味に二人の頬が緩む。
チョコレートのスポンジにチョコの生クリームと苺がたっぷりと挟まれて、口の中で蕩ける食感が堪らないし、飾られたイチゴチョコもチョコクリームとの相性が抜群なのだ。
「これはわしらの手だけでは足りぬな」
沢山食べたいのだと、エウトティアがすっくと立ち上がる。
「天狼の巫女の名の下に来たれ!」
エウトティアの声に応え狼の形を取った精霊の群れが喚び出されると、そのもふもふにこっそりと心春が目を輝かせた。
「さあ、おまえたち。周囲を手当たり次第にコンコンコンしてスイーツを集めるのじゃ」
エウトティアの命を受け、狼達がその前足であらゆる空間をコンコンコンとしてみせ、出てきたスイーツを二人の元へ運んできてくれる。
「わあ……可愛い……っ」
撫でてもいいですか、と心春がエウトティアに問えば、よいぞとの返事。スイーツを渡してくれる狼にお礼を言って、頭や首元をもふもふ……もとい、優しく撫でた。
狼達が集めてきてくれたのは、ガトーショコラにザッハトルテ、それにチョコムース。対して、心春もコンコンコンをして出したスイーツをエウトティアに見せる。
「チョコレートのケーキポップに、チョコレートプリンにミルフィーユチョコレート……どれも美味しそうです」
「うむうむ、大漁じゃな!」
二人で食べるには少し多すぎるのではないかと、心春がエウトティアをちらりと見遣って聞いてみる。
「エウトティアさんが選んでくれたケーキもとっても美味しそうです。けど……それ、全部食べるんですか……?」
「もちろんじゃ!」
このわしに任せておけと言わんばかりにエウトティアが微笑んで、勘を頼りにもう一つコンコンコンと空間を叩く。
「ほれ、ホットチョコレートじゃ。これを飲みつつ、ゆっくり頂くとするかの」
「はい、いただきましょう」
渡されたマグカップを受け取って、もしも残ったら持って帰ろうと心春が頷いて、まずはケーキポップへと手を伸ばした。
一口サイズのそれはクリームチーズにスポンジケーキを混ぜて、丸く固めてチョコレートでコーティングしたもの。中にはクリームチーズではなく生チョコと混ぜたものもあって、味も見た目も楽しくて美味しいと二人で笑みを浮かべる。
「こちらのチョコプリンも美味しいです」
「このザッハトルテも美味しいのう、甘酸っぱさとチョコのほろ甘い苦さが丁度いいのじゃ」
お互いに美味しいと思うものをシェアして、あれもこれもと食べているうちに沢山あったスイーツはあっという間に消えていった。
「ふー大満足、やはりケーキはスイーツの王様じゃな」
「全部食べちゃいましたね……私も大満足です」
スイーツで満たされたら、後は敵を倒すだけだと心春が海を見遣る。
「行きましょう、敵が見えます」
「うむうむ、マニトゥと狼の群れで齧ってやるとするかの」
マニトゥ、とエウトティアが名を呼べば、巨大な白狼が姿を現した。
「では、私はフルフュールさんを呼んでマニトゥさん達が倒し損ねた敵を狙い撃ちしてもらいましょう」
海岸へ着くと、心春が翼の生えた鹿型UDCの霊を喚び出す。甘えたように一声鳴いて、フルフュールが嵐を伴う雷を呼んだ。
「行け、マニトゥ、狼どもよ」
エウトティアの号令のままに、白狼と群れが海を駆けてスイート・メロディア達を齧ってはチョコレートと飴の残骸へ帰していく。残ったものは、フルフュールの雷が正確に打ち砕く。
「食べた分はきっちりと働かんとじゃな」
「はい、まだ来ますから頑張りましょう」
視線を交わして頷くと、二人の願いのままに狼と鹿がスイート・メロディア達を倒す為に駆け、雷を落とすのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
真宮・響
【真宮家】で参加:3人
利害関係ね。まあ、相手を想っているのは間違いないみたいだが。
それより奏がチョコレートスイーツに目が行っていて敵の群れに目もくれないんだが・・・まあ、奏をやる気にさせる為にスイーツを満喫するか。
アタシはビターのジャンドゥーヤやロシェを頂こうかね。ビターな甘さが好みだ。カクテルもあるなら頂こうかね。酒はそれなりに飲めるほうだ。後の戦いに支障ない程度に嗜むか。
奏、瞬、英気は充分養ったかい?さあ、このうざったい残滓の群れを一掃しようか。まあ、耐久力が低いなら【残像】【見切り】【オーラ防御】で攻撃を凌ぎながら、【範囲攻撃】を併せた竜牙で薙ぎ払うかね。
真宮・奏
【真宮家】で参加:3人
ああ、チョコスイーツ食べ放題・・・ぜひ満喫したい!!(残滓達にはまるっきり目が行ってない)幾らでも食べれますので一杯食べますよ~。
勿論、ガナッシュやトリュフの定番は勿論、チョコムースやチョコケーキも頂きます!!ああ、幾らでもチョコスイーツが食べれる。こんな楽園があったなんて・・・
はい、充分英気を養いました!!(口にチョコが付いてる)とにかく数が多いので、【範囲攻撃】で疾風の矢を撃って一気に大量を撃破していきますよ。あ、敵の攻撃が飛んで来た時に備えて【拠点防御】【オーラ防御】で防御を固めて置きますよ。
神城・瞬
【真宮家】で参加:3人
奏、最終的な目的はこのわらわらいる残滓達を一掃することですからね?分かってますか?・・・理解してはいるようなんですが、チョコスイーツの方に目がいってますね。まあ、一緒に楽しみましょうか。
プラリネ、ボンボン、マカロン・・・小さいものなら一杯食べれますね。甘いの好きなので、こういう時間もいいですね。
パワーは充填しました。【全力魔法】【高速詠唱】【魔力溜め】でフルパワーの氷晶の矢を【範囲攻撃】で広範囲に降り注がせます。増殖する前に、一気に殲滅しましょう!!
●魅惑のチョコスイーツ
チョコスイーツ♪ チョコスイーツ♪ そんな歌詞の、恐らくは自作であろう歌を小声で囀りながら真宮・奏(絢爛の星・f03210)がショコラッテ島の船着き場に足を付ける。
「わあ、なんだか面白い感じの島ですね!」
キマイラフューチャーから落ちてきたというその島は、どこか未来的にも見えるリゾートホテルのような建物やレジャー施設のようなものが不思議と島の緑と馴染み共存しているような島だった。
ショコラッテ島、という名の通り、建物はどこか様々なチョコレートのようにカラフルで可愛らしい形をしている。そして、どこからともなく嫌味のない甘い香りがするのだ。
「ああ、チョコスイーツ食べ放題……ぜひ満喫したいです!!」
「奏、最終的な目的はこの島に押し寄せてくる残滓達を一掃することですからね? 分かっていますか?」
あまりにも目の前のチョコにふわふわしている奏を窘めるように、神城・瞬(清光の月・f06558)がそう言うと奏が分かってます、大丈夫ですよ兄さん! チョコレートスイーツをいっぱい食べて、敵を倒すんですよね! と元気よく返事を返す。
「まあ、奏も満足するまでチョコレートスイーツを食べれば敵が来た時に頑張れる……はずさ」
困ったような顔をした瞬に真宮・響(赫灼の炎・f00434)がそう言って、可愛い娘の頭を撫でた。
「はい! いっぱい食べて、いっぱい頑張ります!」
天真爛漫な奏の笑顔に、瞬もふわりと笑みを浮かべて奏の頭を母と同じように撫でる。二人から撫でられて、更にやる気を出した奏がさっそくとばかりに船着き場から島の広場のようになっている場所へ向かい、何もない空間に向けてコンコンコンと空間を叩いた。
「わあ、本当に出ましたよ!」
ほら! と、ビスケットのお皿の上に載ったガナッシュを左手に、硬めのクッキーで出来たフォークを右手にもった奏がきらっきらの瞳で響と瞬を見る。
「へえ、皿もフォークも食べられるようなのが出てくるんだね」
「至れり尽くせりな島ですね」
そう言って、響と瞬も適当な空間をコンコンコンとノックすれば、現れたのはジャンドゥーヤとプラリネだ。
三人で適当な場所に座り、いただきますと声を合わせる。
「ん~~~すっごく美味しい! 甘くて、でもしつこくなくって……幾らでも食べられます!」
どれだけ甘くても奏ならいくらでも食べられるだろうとは思ったが、響も瞬も黙って笑顔を浮かべて頷く。
「おや、アタシのはビターのジャンドゥーヤだね」
ヘーゼルナッツのペーストとビターチョコレートを混ぜ合わせた、ビターチョコの味わいがナッツの香ばしさとマッチした美味しさを響の口の中で醸し出している。ビターな甘さを好みとする響には丁度良く、一個二個とチョコレートを摘まむ手が止まらない。
「僕のはプラリネですね、甘いけれど後味はしつこくないですよ。うん、こういう時間もいいですね」
プラリネはローストしたアーモンドに砂糖を焦がしたキャラメルを加えてペースト状にした物に、チョコレートでコーティングしたもの。甘いもの好きには堪らない美味しさだろう。
二人が一皿目に舌鼓を打っている間に、奏はといえば二皿目、三皿目と順調に平らげていた。
「これはチョコムース! 器はワッフルコーンで、内側にチョコレートコーティングがされています! すごい……こんなひと手間が掛かった美味しいチョコムースが食べられるなんて……!」
チョコムースの甘く蕩ける食感に、甘酸っぱいベリーのスポンジ。そしてパリパリのワッフルコーン……どれをとっても美味しくて、奏の手が止まる気配が一切見られない。
「こっちはチョコケーキですね」
ぱくっと一口頬張って、奏が幸せそうな溜息を零す。
「砕いたナッツが中のスポンジとチョコクリームの中に入っていて、食感もすごく良くて……チョコクリームもあっさりとしているのに味はしっかりとしていて、ホール丸ごと一個でもいけちゃう……」
お皿になっている薄焼きのビスケットもちょっとした塩気があって、甘いものと甘いものの間に食べる分には申し分のない箸休めだ。
「奏、嬉しそうな顔をしていますね」
「ああ、この間の海老も相当幸せそうだったけど、甘いものはまた別って顔だね」
響が砕いたアーモンドでごつごつとした岩のような感じを出したボンボン・オ・ショコラを摘まみながら、チョコレートとコーヒーのリキュールをミルクで割ったようなカクテルを飲んで笑う。
「海老……海老も美味しかったですね、手巻き寿司も頂きましたか」
戦争とは?? と、首を傾げたくなるくらいに食べているなと瞬が思いつつも、奏が幸せそうならそれでいいかとチョコレートのマカロンを口の中へ放り込んだ。
ホテルのスイーツビュッフェも斯くやという程に、様々なチョコレートスイーツを楽しんだ奏が満足そうに微笑んで、締めだと言ってホットチョコレートを飲みながらショコラのエクレアを摘まんでいる。
「奏、そろそろいいかい?」
「ん、はい!」
「では、次は甘い敵を倒すとしましょうか」
甘いと言ってもその力は侮れないもの。先制攻撃を受ける前に倒してしまいましょうかと瞬が立ち上がり、響と奏もそれに続くように立ち上がった。
浜辺の向こう側を見れば、チョコレートの海が押し寄せようとしていて、よく見ればスイート・メロディア達の姿が確認できた。
「奏、瞬、英気は充分養ったかい?」
赤熱する槍を構え、スイート・メロディア達を鋭い視線で見据えた響が問う。
「充分英気を養いました! チョコレートパワー全開の私をお見せしますね!」
「奏、口にチョコが付いてるよ」
響にそう指摘され、あっと笑って奏が口許を拭ってから疾風の矢を展開させる。
「奏らしいですね、ですが僕もパワーは充填しました」
口元を拭う奏に微笑みを浮かべ、瞬が同じように氷晶の矢を奏の横で展開していく。
「なら、あのうざったい残滓の群れを一掃するとしようか」
はい! と、奏と瞬の声が重なって、視線を交差させると同時に押し寄せようとするスイート・メロディア達へ矢を降り注いだ。
矢が当たった残滓は簡単に崩れてチョコレートの海へと消えていく。それでも無数ともいえる彼女達は怯むことなく進み続ける。
「利害関係ね。まあ、相手を想っているのは間違いないみたいだが」
メロディア・グリードの言葉を思い出し、そう響が呟いて押し寄せる残滓に向かって槍を振るう。穂先が触れた先から壊れていく残滓の後ろに、次々と現れる残滓を幾度となく槍を振るって響が倒し、奏と瞬が矢を降り注いだ。
「さあ、まだまだ来るよ! やれるね?」
「任せてください! まだまだチョコレートパワーは消えません!」
「ええ、どれだけでもお付き合い致しますよ」
子ども達の頼もしい返事に頷いて、響が前を向いた。
そうして、三人は残滓の群れが全て消えるまで、力を尽くしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
木槻・莉奈
シノ(f04537)と
チョコスイーツが食べ放題…!チョコ好きとしては見逃せない島ね…!
珍しいのもあるかしら、味覚えて帰らなきゃ
ね、シノ、色々食べてみたいから手伝ってね?
出来るだけ色んな種類をちょっとずつ食べれる様に、ケーキはプチフール中心
ルビーチョコは美味しいレシピ模索中だから色々試してみたいし…
それがチョコのいいところだと思うの…!
あ、これ甘さ控えめだけど風味がしっかりしててシノ好きそう
食べてみる?
えっ…もう、シノったら…(ちょっと照れつつ
『高速詠唱』『全力魔法』で炎の『属性攻撃』を乗せた【神様からの贈り物】
こんな素敵な島を貴女にあげるわけにはいかないの
お菓子らしく大人しく焼かれてちょうだい
シノ・グラジオラス
リナ(f04394)と
俺はウイスキーボンボンで色々なウイスキー試すのも楽しそうだ
もちろん、お手伝いはしますとも。来年のバレンタイン楽しみにしてるよ
甘いのは嫌いじゃないが、量は食べられないので控えめの物を選んで
ポテトにチョコをトッピングって発想とか凄いよな
しょっぱいから俺でも割と食べれるし
さすがリナ。それじゃあそれ貰お…(何か閃いて、楽し気に笑って)
今ちょうど手がふさがってるから、食べさせてくれるか?
(照れた様子に微笑んで)
よし、英気は十分チャージしたし、シッカリ働きますか
『マヒ攻撃』と『範囲攻撃』を乗せた【束弾き】で攻撃
出てくる時期が悪かったな。この時期の女性陣はいつもより強いんだぞ?
●甘くて美味しいひと時を共に
甘くて美味しいチョコスイーツが食べ放題……! そんな夢のような島があるなんて、と木槻・莉奈(シュバルツ カッツェ・f04394)は期待に胸を膨らませながらシノ・グラジオラス(火燼・f04537)の袖を引っ張って島を歩く。
「この辺が良さそうね」
海岸が見渡せて、尚且つ椅子とテーブルも用意されている、そんな素敵な場所。
「いいんじゃないか? 敵が見えたらすぐに向かえるし」
どうかしら? と見上げてきた莉奈にシノが頷いて、椅子を引いて彼女を座らせると自分もその隣へと座った。
「珍しいのあるかしら、味を覚えて帰らなきゃ」
「とりあえず、この辺を叩いてみるか」
何が出るかはわからないけれど、チョコレートのスイーツが出るのは間違いないのだ。
コンコンコン、と気軽に叩いてみれば、ぽんっと現れたのは薄焼きビスケットをお皿にした様々な種類のプチフールが載った盛り合わせ。
「わあ、可愛いわね!」
オペラにチョコムース、チョコレートのソースが掛かったストロベリーのタルトに苺とルビーチョコのガナッシュ、苺とチョコのミニロールケーキ……どれも美味しそうなものばかりだ。
「ね、シノ」
「何だ?」
「色々食べてみたいから手伝ってね?」
小さなケーキと言えど、全部食べていたらすぐにお腹がいっぱいになってしまう。美味しいチョコを自分で作りたい莉奈にとっては、色々な物をたくさん食べてみたいのだ。
「もちろん、お手伝いはしますとも」
来年のバレンタインを楽しみにしてるよ、とシノが笑ってビスケットのフォークでプチフールを半分に分けていく。
「う、期待してていいわよ」
もう絶対に美味しいレシピを覚えてやるんだから、と莉奈が半分に割られたそれを口に入れていく。
「これはオーソドックスだけど凄く美味しい……ん、苺のチョコかと思ったけど、これルビーチョコだわ」
ルビーチョコとは、ルビーカカオと呼ばれる豆から作られるピンク色のチョコレート。見た目はストロベリーのチョコに似ているけれど、味はほんのり酸味のあるフルーティーなチョコだ。
「嬉しい、ルビーチョコは美味しいレシピ模索中だから色々試してみたいと思ってたのよ」
楽しそうな顔で半分にしたプチフールを食べていく莉奈に笑って、シノも彼女が絶賛するケーキを口に放り込む。
「へえ、確かに酸味があるな。でもそれがケーキの甘さと合ってるっていうか」
甘いのは嫌いではないけれど、あまり多くは食べられないシノには丁度いい。甘さが控えめな方が好みだと莉奈に言えば、わかってるわと小さく笑われる。
「ちゃんと手伝うけど、俺はウイスキーボンボンで色々なウイスキーを試したいところだな」
この辺から出ないかと、シノがさっきとは違う場所をコンコンコンと三回叩く。
「おっと、これは……」
「ポテトチップチョコレートね」
厚切りのポテトチップにビターチョコレートがコーティングされたお菓子が、薄い最中の皮のお皿にちんまりと盛られている。それを一つ摘まんで、口の中に入れればパリッという良い音が響いてビターな甘さとポテトチップの程良いしょっぱさが広がった。
「ポテトにチョコをトッピングって発想とか凄いよな、しょっぱいから俺でも割と食べれるし」
「それがチョコのいいところだと思うの……!」
笑って食べるシノを眺めつつ、ソルトチョコもありね、と考えて莉奈がまた一つ違う空間をコンコンコンと叩く。
「あら、これって」
「ボンボンだな」
ウイスキーボンボンだと良いなと笑って、シノが一つ摘まむ。
「ん、当たりだ」
「ウイスキーボンボン?」
莉奈の問いにシノが頷いて答えると、私はまだ食べられないからシノにあげるわ、と莉奈がお皿をシノの方へと寄せた。
それから、もう一度コンコンコンと叩くと、今度はルビーチョコレートの詰め合わせのようなお皿が現れる。
「わ、嬉しい」
ルビーチョコをハートの形にしたタブレット、ルビーチョコのスコーン、ビターチョコとルビーチョコのモンブラン、ルビーチョコを使った生チョコレートのプチタルト……どれも見た目も美味しそうだったし、実際に食べるとほんのりとした酸味が舌に心地良い。
「あ、これ甘さ控えめだけど風味がしっかりしててシノ好きそう、食べてみる?」
「さすがリナ。それじゃあそれ貰お……」
ふっと脳裏に閃いた事を実行に移そうと、楽し気に笑ってシノが莉奈に言う。
「今ちょうど手がふさがってるから、食べさせてくれるか?」
ほら、と片手にウイスキーボンボン、片手に最後のポテトチップチョコレートを持ってシノが唇を開く。
「えっ……もう、シノったら……」
しょうがないわね、とプチタルトを口元に運べば、シノの唇が指先に触れて更に莉奈の頬が桜色に染まっていく。その表情に優しく微笑んで、お返しとポテトチップチョコレートを莉奈の口許へ寄せた。
照れたような、それを隠すように少し怒っているようにもみえる莉奈がそれをぱくりと食べて、甘じょっぱくて美味しいわと微笑んだ。
「よし、英気は十分チャージしたし、シッカリ働きますか」
水平線の向こうがチョコレート色に染まるのを見て、シノが立ち上がる。
「ええ、こんな素敵な島をあげるわけにはいかないものね」
頷いた莉奈も立ち上がり、二人で浜辺へと出た。
すぐ近くにまでやってきたスイート・メロディア達を見据えて、莉奈が薄花桜を掲げる。
「過ぎ去りし日は戻らぬ幻想。過去は過去へと、還りなさい」
力ある言葉と共に、薄花桜が茉莉花の花びらに姿を変えて、スイート・メロディア達へと襲い掛かった。
「惨めに、哀れに、這い蹲りな」
魔力で編まれた蒼い万雷が花びらでは倒しきれなかった残滓達を穿ち、海へ沈めていく。
「出てくる時期が悪かったな。この時期の女性陣はいつもより強いんだぞ?」
「そうよ、お菓子らしく大人しく焼かれてちょうだい」
万雷の中、茉莉花の花びらが舞う。
それは残滓達が消え失せるまで止むことは無かった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ビスマス・テルマール
◎
決戦の前の鋭気を養う
と言う意味では
こう言うのも良いですね。
スイーツビッフェですか
コンコンで赤味噌チョコブラウニー
とか出ますかね?他にもチョコが関与してる味噌スイーツがあれば色々と
無ければ、抹茶チョコやほうじ茶チョコのケーキとかクッキーとか
そこら辺を攻めてみましょうか。
【ウルシ】さんも
良かったら食べますか?
長い間窮地に陥り、その上で
失恋もし……チョコを渡す相手も
でも、わたしは一人じゃない
と言う事も知って、こうして
立ち上がれてる……このまま前を
向き続ければ何とかなりますよね?
●POW
『第六感』で『見切り』『空中戦&残像』で回避しUCを『範囲攻撃』を『属性攻撃(氷)』で一閃で多く巻き込みましょうか
●きらきらチョコレート
青い海、青い空、戦争中とは思えない程の穏やかな島――それがショコラッテ島だった。
「決戦の前の英気を養う、と言う意味ではこう言うのも良いですね」
戦争で疲れた身体を癒やす為に美味しいチョコレートスイーツを食べる……理にかなっていますね! と大きく頷いて、ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)が砂浜を歩く。少し歩いた場所に、座るのに丁度良さそうな岩場を見つけて腰を下ろした。
「天然のスイーツビュッフェですか……赤味噌チョコブラウニーとかも出ますかね?」
チョコレートスイーツでもぶれないなめろう好きは、味噌を使ったチョコスイーツが食べたいと願いつつ、コンコンコンと何もない空間を叩く。そうしてぽんっと出てきたのは薄いビスケットをお皿にした、プチフールの盛り合わせ。
「やはり……味噌は難しいのでしょうか、塩気のあるものとチョコは合うのに……!」
若干の悲しみを背負いつつ、それはそれとしてチョコレートのスイーツは美味しいのですと一つ摘まんで口の中へと放り込む。そしてゆっくりと噛み締めて――カッと目を開いた。
「こ、これは、味噌生チョコを使ったタルト……!!」
普通のチョコタルトかと思いきや、甘さの後にちょっとした塩気と僅かな辛み、間違いない、これは八丁味噌!
「素晴らしい……! ショコラッテ島、推せます!」
では、もしかして他のも? と、期待を込めて違う物に手を伸ばす。砕かれたナッツが飾られた、小さな一口チョコケーキをぱくりと食べれば、これも味噌が入っている、わたしにはわかる! とビスマスの瞳がきらきらと輝く。
「これは味噌ブラウニーですね、この味の深みといい……やはり味噌は万能の調味料です」
ではでは、こちらは……? 見た目はストロベリーチョコの掛かったしっとりふわふわな小さなシフォンケーキだが、きっとこれも! と、一口で食べて飲み込む。
「味噌シフォンケーキ……! ふんわりしっとりな食感もさることながら、香ばしさとコク、そしてほんのりとした塩気……完璧です!」
あれもこれも美味しい、味噌スイーツじゃない抹茶チョコやほうじ茶のチョコケーキだって、全部が美味しいとビスマスのご機嫌は鰻登りだ。
「一人で食べるのが勿体無いくらい……ウルシさん、ウルシさんも良かったら食べますか?」
そう呼びかければ、意思を持つ漆塗りのお椀型支援機ウルシがスッポンの形へと変形する。目の前に置かれたスイーツをはむはむと食んで、満足そうに頷いていた。
ざざーんと聞こえる浪の音、美味しいスイーツ、傍にはウルシさん。思い浮かぶのはちょっぴりセンチな記憶。
「長い間窮地に陥り、その上で失恋もし……チョコを渡す相手も……」
でも、私は一人じゃないとビスマスが立ち上がる。
「ええ、だからこそ……この島に押し寄せる窮地だって救ってみせます!」
海の向こうに見えたチョコレート色のそれに、ビスマスが戦闘態勢を整え、ウルシも主人の意を酌んで形を変えた。
ビスマスの鎧装から機械音が鳴る。
「唸るは可能性……なめろうスプラッシュッ!」
グルメツールウルシを用いたなめろうビーム突きが唸る。それはスイート・メロディア達を何度だってチョコレートの海へと沈めて――。
大成功
🔵🔵🔵
ニィエン・バハムート
散々チョコレートの海で戦ってお菓子の体した女を叩き潰し続けて来ているのですが、スイーツ食べる気になれるでしょうか…どっちかと言うと塩辛いものがそろそろ恋しいですの…。
あっ、チョコをかけたポテトチップスなんてものもあるんですのね!
甘いけどしょっぱい…甘じょっぱいってやつですの。
うんうん、食べだすと甘いもの食べたい欲が膨らんできましたわ!
フォンダンショコラ!フォンダンショコラって名前のやつ食べてみたいですの!私の住んでた田舎じゃ絶対に聞かないお洒落な響きのスイーツ!
…うわっ、美味っ!濃厚とろ~りですわ!焼きたてで暖かくて海での戦闘で冷えた体に染みますの!
【先制攻撃】の【範囲攻撃】で【蹂躙】。
●ソルティショコラッテ
うーん、と少し難しい顔をして、ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)がショコラッテ島の白い砂浜を歩く。
「散々チョコレートの海で戦って、お菓子の体した女を叩き潰し続けて来ているのですが、スイーツを食べる気になれるでしょうか……」
至極尤もな感想だった。ニィエンは故郷の窮地だというのもあって積極的に戦争に参加していたし、何よりもメロディア・グリードが関わる戦場に多く赴いていたのだ。
「どっちかと言うと塩辛いものがそろそろ恋しいですの……」
はぁ、と溜息をついてニィエンが木陰に設置されているベンチへと座る。それから、ちょっぴり力なくベンチの上の辺りをコンコンコンと叩いた。
やや食傷気味であった彼女の前にぽんっと現れたのは、内側にチョコが掛かったワッフルコーンをお皿にしたポテトチップチョコレート。
「あっ、チョコをかけたポテトチップスなんてものもあるんですのね!」
これなら食べられるかも……! と、恐る恐る手に取って口に運べば、ビターな甘さと塩気のあるパリッとした食感にニィエンの顔がみるみる明るくなっていく。
「甘いけどしょっぱい……甘じょっぱいってやつですの」
これは癖になる美味しさですわ、とポテトを摘まむ手が止まらない。最終的にはワッフルコーンも綺麗に食べて、ニィエンがきらきらと輝く海のように瞳をきらめかせ、笑みを浮かべた。
「うんうん、食べだすと甘いものを食べたい欲が膨らんできましたわ!」
これなら他のスイーツだって! と、ニィエンが違う場所をコンコンコンと叩いてみる。ぽわんっと出てきたのは薄いビスケットをお皿にしたフォンダンショコラ、フォークは少し硬めのビスケットで、生クリームがちょこんと添えられている。
「これ、これ知ってますわ! フォンダンショコラ! 私の住んでた田舎じゃ絶対に聞かないお洒落な響きのスイーツ!」
思わず興奮して大きな声を出してしまったが、大丈夫かしらと周囲をきょろきょろと窺う。
「よかった、誰もいませんわね……では、さっそく一口……!」
ほっと胸を撫で下ろし、ニィエンがそっと小さなフォンダンショコラをフォークで切って、口へと運んだ。
「……うわっ、美味っ!」
口の中でほんのり温かな蕩けるチョコが広がって、濃厚なチョコレートの風味が鼻へと抜けていく。
「濃厚とろ~りですわ! 焼きたてで暖かくて海での戦闘で冷えた体に染みますの!」
ああ、美味しい! 私の田舎でも食べられたらいいのに! そんな願いを胸に秘め、ぺろりと平らげたニィエンが立ち上がる。
「もう少し堪能したいところですけれど、お掃除のお時間ですわね」
蹂躙いたしますわよ、と微笑んで右手を突き出す。
「竜王の息吹で消し飛びなさい! バハムート・オーバード・ヘル・ブロア!」
押し寄せようとするスイート・メロディア達が、ニィエンが生み出した爆鳴気炎によって燃え盛る。その炎は瞬く間にチョコレートの海へと広がって、ニィエンが視認出来る限りの残滓達を焼き尽くす。
竜王の息吹は残滓達の姿が消え去るまで、消えることは無かった。
大成功
🔵🔵🔵
ペペル・トーン
まぁ、スイーツの食べ放題?もちろん楽しみましょう
甘いものは好きよ、奥底を温かく綻ばせてくれるもの
私の可愛いお友達を連れて
あの子達は食べられないから
こんなの味がするのって教えてあげるの
これは?と差し出されれば、喜んで
ふふっ、チョコばかりで全部同じに見える?
全部少しずつ違うのよ。少し、貴方達と似ているかしら
オランジェットは皮の部分が少し苦くて、でもチョコの甘さが包んでくれて
白い貴方達色のチョコは
他の染まったチョコよりも、甘さが強くて溶けるよう
甘味が続けばビターなお味や、スパイス利かせた変わり種がいいわ
一緒に味わえないのが残念だけど、嬉しいわ
ああ、そろそろ邪魔が入りそうね
全部退場させてきてちょうだい
●チョコレートソーダにクリームを
チョコレートスイーツが食べ放題の島があるのだと言われたら、あなたは何て答えるだろうか。
「まぁ、スイーツの食べ放題? もちろん楽しみましょう」
メロンソーダのような色をしたペペル・トーン(融解クリームソーダ・f26758)は、笑顔でそう答えた。そうして、彼女の可愛いお友達――カラトリーや食器、おもちゃを持った幼いフラスコチャイルドの幽霊達を連れて、ペペルは楽しそうにショコラッテ島へと降り立ったのだ。
「甘いものは好きよ、奥底を温かく綻ばせてくれるもの」
じんわりと、幸せな気分にしてくれるのだと歌うように囁いて、浜辺の近くにある一人用のテーブルの席に座る。
「コンコンコン、だったわよね?」
そう言って、取りあえずは目の前のテーブルの上をコンコンコン、と扉をノックするかのように叩く。現れたのは薄いビスケットをお皿にしたチョコレートの盛り合わせ、オランジェットにトリュフにガナッシュ、生チョコのキューブと可愛い貝殻の形をした色とりどりのチョコレート……見ているだけでも楽しくなってきそうな、そんなチョコレート達。
「ふふっ、チョコばかりで全部同じに見える?」
物珍しそうにチョコレートを眺めながらふわふわと浮くお友達にそう言うと、白く透き通った可愛い彼女達はこくこくと頷く。
「全部少しずつ違うのよ。少し、貴方達と似ているかしら」
本当は食べさせてあげたいけれど、この子達は食べられないからどんな味がするか教えてあげようと、ペペルが一つ一つ口に入れては彼女達にどんな味かを説明する。
「オランジェットは皮の部分が少し苦くて、でもチョコの甘さが包んでくれて……口の中で丁度いい美味しさになるのよ」
じゃあ、これは? とお友達が指をさしたのは貝殻の形をしたシーシェルチョコ。白と黒に分かれたそれを指で摘まんで、パキンと齧る。
「白い貴方達色のチョコは他の染まったチョコよりも、甘さが強くて溶けるよう」
舌の上で滑らかに溶けていくチョコにペペルが微笑んで、他のチョコレートもどんな味がするのかと伝えれば、白い彼女達が楽しそうにくるくると宙を踊った。
これは? あれは? と、可愛いお友達がコンコンコンをして出してくれたスイーツを食べ、ビターな味わいもシナモンの香り漂うチョコレートもどれも美味しいわ、とペペルが笑う。
「このチョコレートソーダにアイスとクリームがのったクリームソーダも、とっても美味しい」
しゅわしゅわ、ぱちぱち。甘くて蕩けて、ああ、甘い甘い女の子の味ね。
「一緒に味わえないのが残念だけど、こうやって貴方達とお話ししながら食べられて嬉しいわ」
そう言って、海を見遣って立ち上がる。
「でも……ああ、そろそろ邪魔が入りそうね」
遠くに見えるのは青い海をチョコレート色に染めていく、スイート・メロディア達の姿。
「さあ、私の可愛いお友達。無粋なあれを全部退場させてきてちょうだい」
ペペルの言葉を受け取って、幼いフラスコチャイルドの幽霊達が数を増し、瓦礫でできたお魚型の幽霊船で残滓達の元へ向かう。そして、手にした可愛らしい武器で――残滓達をチョコレートの海に沈めていく。
それはまるでおもちゃ箱をひっくり返したような戦いで、けれど確かに敵を殲滅するまで続いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
朱赫七・カムイ
【焔結】
甘やかな香りが心地よいね、エンリ
叩くと甘味がでてくる
不思議だ
好奇心のままコンコンし続けケーキやマカロンやクッキーにプリン…数多の甘味を楽しむ
エンリはどんなスイーツが好きだい?
私はねパンケーキだよ
クレープか……そうだ
私がエンリの為にチョコクレープを作ろう
薄い生地がちぎれぬよう気をつけて
チョコクリームと苺とバナナ
チョコアイス
アーモンドとチョコシロップを添え
はみ出たが許容範囲だろうか
はいどうぞ
エンリのパンケーキ
豪華でとても美味しそうだ
交換こなんて嬉しくて
無邪気な笑顔につられ笑い
一口食べればまた笑顔が咲いていく
食べた分しかと働こう
春暁ノ朱華
押し寄せる分身に切り込んでなぎ払い
齎す災いごと切断する
波紫・焔璃
【焔結】
ひひ、カムイとお出かけ!
んー、美味しそうな匂い
え!コンコンするとでてくるの!?
わ、ほんとに出てきた!
生チョコにエクレア
フォンダンショコラ
ひゃー!チョコいっぱい!
ん?クレープが好きだよ!
パンケーキはふかふかのやついいよね
じゃあ
あたしもカムイにすぺしゃるなチョコパンケーキ作る!
白いホイップクリームに
煮苺とラズベリー
梔子と桜のチョコ
スプレーチョコにアラザン飾って
キャラメルソースをかけたら完成!
ほんと?いひひ
カムイのクレープも美味しそう
わーい、交換こ!
甘くて美味しくて良き良き!
クレープも一口食べてみる?
にへりと笑って
りょーかい!
嘘つきは閻魔様の御前に!
燃える爍華でなぎ払い焼却
鎧砕きで砕いちゃう
●ハッピースイーツチョコレート!
浪の音が優しく響く浜辺で、朱赫七・カムイ(約倖ノ赫・f30062)は甘やかな香りを感じて大きく息を吸い込む。
「心地のいい香りだね、エンリ」
「ほんとだね! ん-、美味しそうな匂い」
隣を歩く波紫・焔璃(彩を羨む迷霧・f28226)もカムイとお出掛けだとわくわくする胸へ、その香りを吸い込んで瞳を輝かせる。お菓子のような、けれど決してきつい匂いではなく、甘くて優しい――そんな心地の香りだ。
「適切な場所を三回叩くと甘味が出てくる島だから、だろうか」
「え、コンコンするとでてくるの!?」
本当に? 叩くだけで? と、焔璃が試しに何もない空間をコンコンコン、と扉をノックするかのように叩いてみる。そうすると、ぽわんっと出てきたのは薄いコーンのお皿にちんまりと盛られた生チョコレート。ピックは細い焼き菓子で、丸ごと食べられる仕様だ。
「わ、ほんとに出てきた!」
「お皿と食べるための道具も、お菓子でできているのだね」
叩くと甘味が出てくるとは、何とも不思議で楽しい島だとカムイが笑う。
「エンリ、あそこで食べようか」
「ん? わかった!」
カムイが指さした先には、カラフルなパラソルが並ぶ下に大きなテーブルが付いた木製のダブルチェアが並んでいるのが見えた。テーブルを挟んで二人でスイーツを摘まむには、丁度良さそうに思えて焔璃が素敵だね! と頷く。
椅子に座ると、二人で好奇心のままに色々な場所をコンコンコン、と叩いて出てきたスイーツに笑みを浮かべた。
「マカロンとクッキーが出てきたよ」
「こっちはエクレアにフォンダンショコラ! ひゃー! チョコがいっぱい!」
テーブルの上をチョコレートスイーツでいっぱいにして、二人で分けっこをして食べる。
「エクレアは皮の部分もチョコなのだね、こっちのマカロンは中に苺のクリームが入っていたよ」
「チョコチップクッキーもざっくざくで美味しい! ん、フォンダンショコラも中がとろっとろのチョコレートで……ほっぺが落ちそう~!」
美味しいねと感想を言い合って、次はどこを叩こうかな……と焔璃が考えたところでカムイが彼女に問う。
「エンリはどんなスイーツが好きだい?」
「ん? クレープが好きだよ!」
薄焼きの生地に大好きなものを詰め込んで、くるりと巻いたクレープ。甘くって美味しくって、幸せな気持ちになるんだと焔璃が笑って、カムイは? と返した。
「私はね、パンケーキだよ」
「パンケーキはふかふかのやつがいいよね!」
お互いに、相手の好きなものを考えていたからだろうか、カムイがコンコンコンと叩く場所からはココアのクレープ生地にチョコクリームで和えられた苺とバナナ、チョコのアイスとアーモンドのチョコシロップ掛けが現れて。
焔璃がコンコンコンと叩く場所からは、チョコレートソースが掛かったふわふわのホットケーキと白いホイップクリームにチョコレートのホイップクリーム、煮苺とラズベリーに梔子と桜のチョコ、スプレーチョコにアラザン、チョコキャラメルソースが現れた。
「クレープ……そうだ、私がエンリの為にチョコクレープを作ろう」
「じゃあ、あたしもカムイにすぺしゃるなチョコパンケーキ作る!」
まずは、とカムイが薄いクレープ生地を破らぬように慎重な指使いで、丸い生地の上にチョコクリームで和えられたバナナと苺をのせて、アーモンドとチョコシロップをその上に掛ける。それから上の方にチョコアイスをのせて、くるりと巻いたらその上にもシロップを掛けて、焔璃の為のカムイ特製クレープの出来上がりだ。
対して、焔璃もふわっふわのパンケーキの上に白いホイップクリームを添え、その生クリームの上に煮苺とラズベリーをトッピング。チョコレートのホイップクリームはパンケーキの横に添え、梔子と桜のチョコを飾る。仕上げはスプレーチョコにアラザンを添えて、チョコキャラメルソースを掛ければ、カムイの為の焔璃特製パンケーキの出来上がり!
「少しはみ出てしまったが、許容範囲だろうか? はい、どうぞ」
「うわー、豪華! うんうん、これくらい許容範囲だよ、ありがとう!」
ぎっしり詰まった豪華なクレープに焔璃が笑って、カムイに自分の作ったパンケーキのお皿を差し出す。
「はい、あたしからも!」
「エンリのパンケーキ、豪華でとても美味しそうだ。ありがとう」
「ほんと? いひひ、カムイのクレープも美味しそう!」
いただきます、とせーので一口食べれば、蕩けるような甘さとチョコレートとフルーツの味わいに二人が笑みを零す。
「凄く美味しいよ、エンリ」
「カムイのも甘くてすっごく美味しくて、良き良き!」
互いに、互いの作ったスイーツを見て、交換こする? と、どちらからともなく笑いだす。
「わーい、交換こ! 一口どうぞ!」
「ふふ、交換こ、嬉しいものだね。こちらのも、はい」
無邪気に笑う焔璃につられて、カムイの唇からも笑い声が零れて、特製のクレープとパンケーキに笑みが咲き誇った。
「さて……食べた分、しかと働こうか」
口元を拭って、カムイが立ち上がる。
視線の先にはチョコレートに染まりゆく海と、スイート・メロディア達の姿。
「りょーかい!」
たくさん食べて、英気も充分だと焔璃が立ち上がり、カムイと共に波打ち際へと歩いた。
「――世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
喰桜の鯉口を切って、カムイが目の前まで押し寄せた残滓達にあらゆる理、存在、事象を断ち斬る赫の一閃を放つ。
「嘘つきは閻魔様の御前に!」
カムイの一閃に続き、焔璃の爍華が轟と燃え、残滓達をなぎ払う。
繰り返し繰り返し、残滓達の姿が見えなくなるまで、カムイと焔璃は演舞を踊るかのように武器を振るい続けた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ルーシー・ブルーベル
【月光2】
チョコ、ルーシーだいすきよ!
パパはすき?
コンコンコンって初めて
まずはチョコアイス出て来て…わっ、本当にでてきた
お酒入りチョコ…むう
興味あるけど今はガマンね
フルーツ一杯のチョコパフェもすきだし
中がトロッとチョコケーキもだいすき
わ、全部出て来た
ぱ、パパ
少し手伝って下さる…?
ん!お味はとてもおいしい
パパの次位に
グールさん鳴いてる?
パパの指にペタっと絆創膏を
【変身するお友だち】
範囲広く
より多くを巻き込みましょう
不足なら2回攻撃で再度
お腹一杯になったら運動しなくちゃ
太ったら困るもの
だって
抱っこされて重くなった?
なんて思われたら困るし
重くて抱っこしてくれなくなったら
もっと困るし
うん
…頂こう、かな
朧・ユェー
【月光2】
チョコに喜ぶ姿にふふっと笑って
えぇ、僕も好きですよ
コンコンコン
おや、こちらはお酒が入ったチョコでしょうか?
ん、甘過ぎずに美味しいですね
これはルーシーちゃんが大きくなったらですね
沢山出ていましたねぇ
お手伝い?えぇ、じゃ一つ頂きましょうか
僕の方が美味しいですか?
ありがとうねぇ
そうですね、食べたら運転ですねぇ
ぐぅぅぅーー
暴食グールが鳴る
おや?お腹が空いてしまいましたか?
屍鬼
指を噛み血を与えて
暴食グールを鬼へと
さぁ、沢山お喰べ
増殖するなら全て喰べ尽くす
絆創膏ありがとうねぇ
この子も年頃の女の子
何も言わずに抱っこして
甘いモノを食べたら美味しい紅茶でも飲みましょうねぇ
●スイート・スイーツ・ハート
チョコレート! と、はしゃぐルーシー・ブルーベル(ミオソティス・f11656)に微笑んで、朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)が転ばないように気を付けて、と声を掛けた。
「だって、チョコよ! チョコ、ルーシーだいすきよ! パパはすき?」
ヌイグルミを抱いた少女が金色の髪を揺らしてユェーに振り向いて、蕩けるような笑みを浮かべて問い掛ける。
「えぇ、僕も好きですよ」
「良かった! 一緒に食べましょうね」
海に面した広場のテーブル席に座って、ルーシーが辺りをきょろきょろと見回す。誰も彼もがコンコンコンと何もない場所を叩き、美味しそうなチョコレートスイーツを手にしているのを見て、小さく口を開いてユェーに視線を戻した。
「パパ、本当にコンコンコンでスイーツが出てきているわ」
「本当だね。僕らもやってみましょうか、ルーシーちゃん」
コンコンコンをするのは初めてなの、とわくわくしたような表情でルーシーが見様見真似でコンコンコン、と空間を叩く。
「まずはチョコアイスが出て来て……」
くれたら嬉しいわ、という言葉を遮って、ぽわんっと現れたのは薄いワッフルコーンをお皿にしたチョコレートアイスで、スプーンは硬めに焼かれたビスケットだ。
「わっ、本当にでてきた!」
すごいすごいと手を叩くルーシーに笑って、ユェーもコンコンコンとテーブルの上を叩いてみる。
「おや、こちらはお酒が入ったチョコでしょうか?」
お酒のボトルのような形をしたチョコレートに、ユェーが指先でちょんとつついて首を傾げた。
「あら、食べてみればわかるわ」
「ふふ、そうだね」
ルーシーがいただきますとチョコレートアイスを頬張るのを眺めながら、ユェーもチョコレートを一粒摘まんで口の中へと放り込む。
「ん、甘過ぎずに美味しいですね」
「お酒だった?」
「ええ、ウイスキーボンボンでしたねぇ」
お酒入りだったと聞いて、ルーシーの眉間に少しだけ皺が寄る。もし、お酒のチョコじゃなかったら一粒貰おうと思っていたのだ。
「興味あるけど、今はガマンね」
それに、このチョコアイスとっても美味しいし、と自分を納得させる。
「ルーシーちゃんがお酒を飲める年齢になったら、一緒に食べましょうねぇ」
「本当に? 約束よ、パパ!」
ええ、と頷いたユェーに微笑んで、ルーシーがいつか来るであろうチョコレートボンボンデビューの日を夢見つつ、チョコレートアイスをぺろりと平らげた。
「次は、ええと……ここと、ここを……」
コンコンコン、コンコンコン、と叩いてみれば、ぽんっぽんっとフルーツいっぱいのチョコレートパフェとフォンダンショコラが現れる。パフェはこれも薄いワッフルコーンの内側にチョコレートがコーティングされていて、パフェグラスのような形をしていたし、フォンダンショコラのお皿は薄いビスケットだ。
「わ、どっちもだいすきだけれど」
けれど、とルーシーがユェーを見上げる。
「ぱ、パパ」
「何でしょうか、ルーシーちゃん」
「少し手伝ってくださる……?」
思っていたよりも大きなチョコレートパフェに、ルーシーがとても一人では食べ切れないわと眉を下げた。
「お手伝い? えぇ、じゃあ一つ……半分こで頂きましょうか」
「半分こ、素敵ね!」
それならきっと、どっちも美味しく食べられるはず、とルーシーが笑みを零した。
まずチョコレートパフェだとスプーンを差し込めば、甘いチョコクリームとバニラのアイス、苺にバナナ、クラシックショコラケーキの小さいキューブと中々に贅沢な一品。
「ん! お味はとてもおいしい」
「どれどれ、僕も頂こうかな」
もう一つのスプーンを使って、ユェーがパフェを掬って一口食べる。
「本当だね、とても美味しい」
「でも、パパの作るパフェの次位によ」
パパがルーシーに作ってくれるものが一番おいしいの、とルーシーが笑う。
「僕の方が美味しいですか? ありがとうねぇ」
可愛いルーシーがそう言ってくれるのなら、今度作る時はこれよりもうんと美味しいものを作らなくてはいけませんね、とユェーが決意を胸にルーシーが食べ切れない分を胃に収めていく。
「フォンダンショコラもほんのりあったかくて、とろりとしていて、甘くっておいしい」
「こちらも美味しいですねぇ、どこかのお店に出せるくらいですね」
フォンダンショコラも半分こして、ユェーがチョコレートボンボンを全部食べるとルーシーが口許を拭いて立ち上がった。
「お腹一杯になったら運動しなくちゃ」
ルーシーが見つめる先は海岸で、遠く水平線の方がチョコレート色に染まっているのがわかる。
「そうですね、食べたら運動ですねぇ」
ユェーもそう答えて立ち上がると、ぐぅぅぅーと暴食グールが鳴った。
「おや? お腹が空いてしまいましたか?」
「グールさん鳴いてる?」
どうやらお腹が空いたようですよ、とユェーが笑ってルーシーと共に浜辺へと立つ。それから、親指を鋭い犬歯で噛み、血を暴食グールに与える。
「ディナーの時間だよ」
ユェーの血を啜った暴食グールが狂気暴食の巨大な黒キ鬼へと姿を変え、間近に迫ったスイート・メロディア達を手当たり次第に喰い尽くす。
「パパ」
ルーシーがユェーの指にぺたっと絆創膏を貼って、ありがとうねぇと笑ったユェーに頷くと、手にしたヌイグルミを空へと掲げる。
「おねがい、飛び立って」
そう願えば、ヌイグルミのララが騎乗可能な青花咲く蔦竜し、空へと舞う。そのまま、島へ向かってくるスイート・メロディア達を切り刻む為の花びらを撒き散らした。
「もう少し、運動しなくちゃ」
「どうして? もう充分じゃないかい?」
「だって、太ったら困るもの」
抱っこされて重くなった? なんて思われたら困るし、重くて抱っこしてくれなくなったら、もっと困るもの。
そんな気持ちは押し隠して黙ってしまったルーシーに、この子もいつの間にか年頃になったのだなと思いながら、ユェーが何も言わずにルーシーを抱っこする。
「あの残滓達を倒したら、美味しい紅茶でも飲みましょうねぇ」
「うん……頂こう、かな」
ぎゅっとユェーの首に腕を回して、ルーシが甘えるように頷いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
オズワルド・ダウナール
「やはり、チョコレートは人を幸せにするものだ。
見ているだけでワクワクしてくるからなぁ!」
そして、見てると食べたくなる。それが道理だろう?
適当な場所をコンコンしよう。チョコレートサンドイッチだのなんだの、片手で食えそうなものが出てくると嬉しいが…
さて、味わったらメロディアの討伐も忘れちゃならんね。
UC【怪奇!空を舞う怪剣たち】を放とう。
「先手必勝、存分に暴れてこい!兎に角殲滅だ。数を減らせ!」
なるべく沢山倒すよう命じておく。意味はあるかわからんがな。
さらに、私自身も何か【全力魔法】で応戦しよう。
「調理器具でも飛ばしてみるか?っははは!」
アドリブや連携・絡みは大歓迎だ!是非ともお好きにしておくれ。
●チョコレートは幸せの味
そこはキマイラフューチャーから落ちてきたという島、コンコンコンと何処かを叩けばチョコレートスイーツが出てくるという夢のような島――ショコラッテ島である。
そんな島を機嫌よく歩くのはオズワルド・ダウナール(オズの狂気な魔法使い・f30698)で、オズの魔法使いを名乗る、右目を隠した濡れ羽色の長髪と真っ黒な目が特徴的な長身の男だった。
「やはり、チョコレートは人を幸せにするものだ。見ているだけでワクワクしてくるからなぁ!」
そう、見知らぬ島の民や同じようにこの島を訪れている猟兵達がコンコンコンをして、出てきたチョコレートスイーツを楽しんでいるのを見ているだけでも、どこか心が浮き立つもの。そして、見ていると食べたくなる――。
「それが道理だろう?」
ワインレッドのドレスシャツの裾をゆるりと翻し、オズワルドが適当な場所をコンコンコンと優雅にノックする。ぽわんっと出てきたのは薄いビスケットをお皿にした、チョコレートのクリームに苺を挟んだサンドイッチ。
「いいな、片手で食えるというところがいい。それに皿もビスケットとは気が利いているな」
満足気に笑って、チョコレートサンドを手にすると一口齧る。
「ん、これはいける……」
一口食べればまた一口、一切れ食べればまた一切れと、あっという間にオズワルドの胃の中にチョコレートサンドが消えていった。
「この島が人気なのも頷けるというものだ」
他には何が出てくるだろうかと、好奇心のままにオズワルドがコンコンコンとその辺を叩く。出てきたのは生チョコレートをサンドしたマカロンで、一粒摘まんで齧れば生チョコレートが口の中で蕩けて幸せな気持ちにしてくれる。
「この幸福感、堪らんな」
思う存分チョコレートスイーツを堪能したなら、次はスイート・メロディアだとオズワルドが海岸へと向かった。
「味わった分だけ働くとしようか」
何事にも対価は必要だからな、とオズワルドが黒い白衣を翻す。そして、どこからともなく古今東西の様々な剣を己の力量の数だけ召喚し、こちらへ迫ろうとするスイート・メロディア達に向ける。
「先手必勝、存分に暴れてこい! 兎に角殲滅だ。数を減らせ!」
なるべく多くの残滓を倒せと命じれば、幾何学模様を描くように飛翔する剣が次々と残滓達を切り裂いてチョコレートの海に沈めていくのが見えた。
「さて、すり抜けて向かってくるのは私が直々に相手するとしようか」
オズの魔法使いの全力魔法を見るがいいさ、とオズワルドが笑う。
「調理器具でも飛ばしてみるか? っははは!」
笑う男の魔力が巡る、その力は飛翔する剣と共に残滓達をショコラッテ島に近付けることは無かった。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【陽花】
チョコレート!
食べ放題は嬉しいけど、僕そんなに食べれる方じゃないし…
辰神さん、よかったらそれぞれ違うの出して分けっこしよっか
やっぱり種類は多い方がいいし?
定番チョコクッキーにオランジュショコラ
いちごムースにガナッシュとか
甘い続きはくどくなるから
色んな果実を使っていたりと味にバリエーションを持たせ
流石に飲み物は出ないかなぁ…
ホットチョコレートもあったらチョコレート尽くしになるんだけど
はい、あーん
デザートを一口掬い辰神さんに差し出し
美味しい?
ふふ、よかった
逆に差し出される分は喜んで食べて
ありがとう、美味しいね
もし食べれそうだったらまた追加に行こうか
敵には【破魔】の【指定UC】で【範囲攻撃】
辰神・明
【陽花】
アドリブ歓迎
妹人格:メイで参加
チョコ、です……!
ふーちゃん、ふーちゃん、すごいね!
ちょこが……こーんなに、ふわぁ……!
栗花落おにーちゃん、はい、なのです!
メイも、いろんなチョコ……食べられたら、な(えへり
えと……生チョコに、チョコケーキ
他には、何がいいかな、です
ふーちゃんが出したのは、お花のチョコ!かわいい、です
わあ……っ!
ほっぺた、おちちゃいそう、ですー……
メイも、メイも!栗花落おにーちゃんに、あーんする!
(チョコケーキを一口分あーん
いっしょに食べると、ぽかぽかするの
敵にはUCを
くまさん、りすさん!
【先制攻撃】【部位破壊】で、いーっぱいどーん!なのです!
●ふわふわチョコタイム
キマイラフューチャーから落ちてきたというショコラッテ島は、どこかキマイラフューチャーの面影を残した島。名前の由来になっているのかはわからないけれど、チョコレートのように見える建物やチョコレートスイーツを飾り付けたような外観の建物が多く見えた。
そして、ふわふわふうわり、と漂う甘い匂い――。
「チョコレート! チョコレートの匂いがするね!」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が隣を歩く辰神・明(双星・f00192)に視線をやって、そう言った。
「はい、チョコ、です……!」
二人で息を吸い込んで笑い合うと、海の見える広場のテーブル席に座る。
「皆コンコンコンしてるね」
澪が他の席に座る人々を見れば、適当な場所を叩いてチョコレートスイーツを出しているのが見えた。
「僕らもしてみよう、美味しいチョコレートスイーツが出てくると良いね」
澪の言葉に明がこくこくと頷いて、腕に抱いていた黒狐のぬいぐるみを膝の上に座らせる。それから、恐る恐る見様見真似でコンコンコンと控えめにノックするかのように何もない場所を叩いた。
ぽんっと現れたのは薄いビスケットをお皿にした生チョコレート。ビター、ミルク、イチゴと彩りも鮮やかな可愛いキューブ型の生チョコレートが仲良く並んでいる。
「生チョコ、です……!」
「すごい、ピックがプレッツェルだよ。全部食べられるんだね」
僕も、と澪もコンコンコンと叩いてみれば、同じようなお皿にチョコレートとナッツがふんだんに使われたチョコクッキー。他にも何か、ともう一つ叩けば、オランジュショコラが現れた。
「どこを叩いても、美味しそうなチョコレートスイーツがでてくるなんて、本当に食べ放題なんだね」
「はい、はい! ちょこが……こーんなに、ふわぁ……!」
ふーちゃん、ふーちゃん、すごいね! と、明がぬいぐるみにも笑みを向ければ、名を呼ばれたぬいぐるみ……ふーちゃんがぴょこりと前足を動かして、明を真似るようにコンコンコンとテーブルを叩く。
「わあ、お花のチョコ! かわいい、です!」
明がふーちゃんを撫でれば、ふーちゃんも満足気に尻尾を揺らしている。そんな可愛らしい明とふーちゃんを見て、澪も笑みを零した。
「でも、食べ放題は嬉しいけど、僕そんなに食べれる方じゃないし……辰神さん、よかったら分けっこしよっか」
やっぱり食べる種類は多い方が良いし、と澪が明に提案する。
「栗花落おにーちゃん、はい、なのです! メイも、いろんなチョコ……食べられたら、な」
半分こもできたら、もっと嬉しいと明がえへりと笑った。
そうと決まればお互いが出したチョコを半分こだと、出てきたスイーツを二人の真ん中に寄せて摘まむ。
「わあ……っ!」
生チョコを口に含めば、とろりと蕩ける幸せの味。明が頬を押さえて、もう一つと手を伸ばす。
「すっごく滑らかで美味しいね、口の中で消えちゃう」
生チョコを堪能したら食感の違うチョコクッキー、さくさくしていて口の中ではほろほろで、チョコレートとナッツの味が二人の舌を飽きさせない。
目をキラキラさせて、明がオランジュショコラに手を伸ばす。砂糖で煮た丸く薄いオレンジにチョコレートが半分掛かったそれは、オレンジピールの苦さとシロップが染み込んだ甘さ、そしてビターチョコレートの程良い甘さが口の中で一気に解けて、たまらない味わい。
「ふわぁ……おいしい、です……!」
「んー、甘さとほろ苦さが丁度良くって、美味しいね!」
他にも食べようとコンコンコンをすれば、苺ムースにガナッシュ、果実をふんだんに使ったチョコケーキと二人を飽きさせないチョコレートスイーツがてんこ盛りだ。
「流石に飲み物は出ないかなぁ……?」
なんて、澪がもう一つだけコンコンコンをしてみれば、ホットチョコレートが二つ現れて、チョコレート尽くしだねと澪と明が笑った。
「辰神さん」
「はい、なんでしょう?」
顔を上げた明の前には、一口分の苺ムースが澪から差し出されていて。
「はい、あーん」
「あ、あーん」
思わずあーんと口を開けば、広がるのは甘酸っぱい苺の味とチョコレートの甘さが交わった蕩けるムース。んん、と頬を押さえて飲み込んで、幸せそうな顔で明が顔を上げた。
ほっぺた、おちちゃいそう、ですー……」
「美味しい? ふふ、よかった」
「メイも、メイも! 栗花落おにーちゃんに、あーんする!」
果実を使ったチョコケーキを一口分切り取って、澪へと差し出す。澪が遠慮なくそれに向かって口を開くと、果実の甘みとチョコクリームの甘さが広がって。
「ありがとう、美味しいね」
「はい、いっしょに食べると、ぽかぽかするの」
誰かと一緒に食べる美味しいものはとっても心に優しくて、ふわふわとした気持ちになるのだと明が微笑んだ。
たっぷりと美味しいひと時を過ごしたならば、海の向こうから広がり、島へと押し寄せるスイート・メロディアを倒すのみ。海岸に立った二人は視線を合わすと、それぞれ力を開放する。
「鳥たちよ、どうかあの人達を導いてあげて」
「くまさん、りすさん、お願い、なのです……!」
澪が鳥の姿を模した破魔の炎を放てば、明は巨大なもふもふクマさんと巨大なもふもふリスさんを召喚し、波打ち際に押し寄せようとする残滓達をただのチョコレートと飴の残骸へと変えていく。
巨大なぬいぐるみに炎が移らないように気を付けて、澪がチョコレートの海を焼く。
巨大ぬいぐるみ大戦争のような光景は、残滓が消え去るまで続いたのだとか――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
灰神楽・綾
【不死蝶】◎
チョコレートスイーツ食べ放題だなんて素敵なお仕事だねぇ
梓の話もそこそこに早速そこら辺をコンコン
おっ、クッキーが出てきたよ
チョコチップ、市松模様、ぐるぐる模様
見た目も可愛いし味ももちろん絶品
鼻を抜けるバターの香りがたまらない
ほらほら、梓も食べてみなよ
梓もこれぐらい美味しいクッキー作ってくれないかなぁ~
でも流石にこんなプロみたいなものは無理かなぁ~?
無事に梓をその気にさせたところで次なるコンコン
わぁ、見て見て梓
このチョコケーキ、ピンク色で可愛いね
苺チョコレートかな?
さすが梓、その手の情報には詳しいねぇ
さぁ腹ごなしだ
UC発動し、炎属性のナイフを念動力で操り
刃の雨を降らせて一気に攻撃
乱獅子・梓
【不死蝶】◎
いやいや、仕事の目的はそれじゃないからな??
スイート・メロディアからこの島を守るという
重大な任務が…おい聞けよ!
そんなに美味いのか…あっ、めちゃくちゃ美味い
この濃厚な香りと絶妙なサクサク感
これはきっと発酵バターの配分が…(ブツブツ
よし、今度ぐうの音も出ないほど美味いクッキーを
作ってやるから待ってろよ!
まんまと綾の策略にはまる
ああ、それは多分ルビーチョコレートだな
最近出てきた新種のチョコだとか
ホワイトチョコに色付けした苺チョコと違って天然ものだ
ちなみに値段もお高めだから
今のうちにたくさん食っておけ
敵が見えたら
UC発動し、炎属性のドラゴンを多数召喚
広範囲のブレス攻撃で一斉攻撃だ
●スイート・ビター・スイート
グリードオーシャン、欲望尽きぬ海ではあるが、それがスイーツにまで適用されるとは、海は広いな……なんて考えながら、乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)が砂浜を歩く。その隣で、のんびりとした笑みを浮かべて灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)が梓に言う。
「チョコレートスイーツ食べ放題だなんて、素敵なお仕事だねぇ」
「いやいや、仕事の目的はそれじゃないからな?? スイート・メロディアからこの島を守るという重大な任務が……」
「おっ、クッキーが出てきたよ」
梓の話もそこそこ……というかほぼ聞いていない様子で、綾が適当な場所をコンコンコンとノックするように叩くと、薄いビスケットをお皿にしたクッキーの盛り合わせがぽんっと出てきた。
「おい聞けよ!」
「ん、これ美味しいよ。梓も食べてみなよ」
はい、と半ば強引に梓の口にクッキーを突っ込んで、綾があそこに座ろうよと浜辺に並ぶテーブル付きのダブルチェアを指さした。
立ったまま食べるのも行儀が悪いかと、梓が口を動かしながら椅子へと座る。
「まあ、確かにこのクッキーは美味いが」
「でしょう? こっちの市松模様のチョコと苺のクッキーも美味しかったよ」
ぐるぐる模様のクッキーも、ざくざく食感のアーモンドクッキーも、どれもが絶品と言っても差し支えない味だ。
「あっ、めちゃくちゃ美味い……この濃厚な香りと絶妙なサクサク感、これはきっと発酵バターの配分が……」
食べながら、梓が材料をどのように配合すればこんな風味になるのかを考える。小声でブツブツ言っているようにしか聞こえないけれど、こうなればしめたものだと綾がこっそりと笑みを作る。
「すごいなー見た目も可愛いし、味も絶品なクッキー。ん-、鼻を抜けるバターの香りがたまらないよね」
そう言いながら、もう一枚とクッキーを摘まんで、綾が何気ない風に呟く。
「梓もこれぐらい美味しいクッキー作ってくれないかなぁ~」
ちらっ。
「でも流石にこんなプロみたいなものは無理かなぁ~?」
ちらっ。
そう言われてちらちらとこちらを見られては、梓の闘争心に火が点くというもの。
「よし、今度ぐうの音も出ないほど美味いクッキーを作ってやるから、待ってろよ!」
やったあ、と笑う綾の策略にまんまとハマった梓がもう一度味を確かめるように残りのクッキーを齧る。その気になった梓をにこにこと見ながら、次のチョコレートスイーツは何かなー? なんて考えながら綾がまた違う場所をコンコンコンと叩いた。
「わぁ、見て見て梓」
「ん?」
そう言って、綾が見せたのはピンク色をしたケーキ。中はチョコレート色のスポンジとピンク色のクリームの層になっていて、外側をピンク色のチョコレートでコーティングした可愛らしいもの。お皿はワッフルコーンで、フォークは固焼きのクッキーだ。
「苺チョコレートかな?」
そう言いながら、綾がフォークで一口切り取って口の中へ入れる。
「んん」
「どうした?」
ごくんとケーキを飲み込んで、綾が苺味じゃなかった、とケーキを指さす。
「ピンク色なのに苺味じゃないなんて、不思議だねぇ」
「ああ、それは多分ルビーチョコレートだな」
「ルビーチョコレート?」
何それ、と首を傾げた綾に、梓が簡単に説明してやる。
「最近出てきた新種のチョコだって話だ、ホワイトチョコに色付けした苺チョコと違って天然ものだ」
「さすが梓、その手の情報には詳しいねぇ」
そう言って、はむっともう一口。
「ちなみに値段もお高めだから、今のうちにたくさん食っておけ」
そう言われるともう一つ食べたくなるのが人情というもので、綾が同じ場所をもう一度コンコンコンと叩いた。
「はい、梓も食べなよ」
「お、ありがとな」
二人でルビーチョコレートのケーキを分けて、さあ次はなんだろうと違う場所を叩く。
「今度は苺とチョコのムースだ」
「こっちはチョコクリームのエクレアだな」
どれも美味しいと頬張って、もう一つ何か……と梓が叩けばオランジェットが添えられた紅茶が出て来て、二人で紅茶を味わいながらオランジェットを堪能する。
「梓、ねえねえあれ見て」
「何だ……って海がチョコレート色になってるな」
スイート・メロディア達が押し寄せてこようとしているのだろう、あと少しすれば波打ち際まで海がチョコレートに染まってしまう。
「さぁ、腹ごなしだ」
「ああ、食った分動くとするか」
波打ち際に並んで立つと、梓が炎属性のドラゴンを力の限り召喚する。
「さあ、暴れてこい!」
梓の声に、数多のドラゴンが羽音を響かせてスイート・メロディア達の方へと飛んでいく。
「じゃあ俺は魔法使いの真似事でもしようか」
綾が炎を纏ったナイフを限界まで喚び出すと、視認出来る限りのスイート・メロディア達へと飛ばした。
それはこちらへ向かってくる彼女達をチョコレートの残骸に変えて、海へと沈める。その後ろから更に侵略しようとやってくるスイート・メロディア達を梓が喚び出したドラゴン達が一気に炎の吐息を浴びせていく。
チョコレートの海を舐めるように炎が広がって、スイート・メロディア達が溶けて消える。数多の残滓はそれでもまだ進もうと、後から後から押し寄せる。
「梓、おかわりが来たよ」
「片っ端から倒してやれ」
了解、と綾が笑ってナイフを放ち、梓がドラゴンを操って。
それはスイート・メロディア達の姿が見えなくなるまで終わらない、食後の運動のようでもあった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
雨野・雲珠
【鏑木邸 3】◎
※オフ会で初めて会う感じ
シャララさーん!こっちこっち。
霞末さんともここで待ち合わせなんですけど、
お会いしたことありますか?
俺初めてで…か、霞末さん…!?
想像よりだいぶ年上且つ胡散臭い方でしたが、
甘いものを愛する人に悪い人はいません。
悪いお兄さん…まさかロカジさんが…?などと誤解しながらも
秒で適応してさっそくぶっへです!
コンコンコンするの初めてです
何でも出てくるって本当でしょうか…うわ!楽しい
わぁ…しかも、たいそうおいしい…
チョコの香りがするお茶とちいさいお菓子。
永久機関になってしまう…
へへへ、この桜のチョコはお土産にします!
拘束は難しそうな相手ですね
…ぬしさま、お願いします!
霞末・遵
【鏑木邸 3】◎
ごめんねえ、かわいい女の子じゃなくて
こういうとこっておじさん一人じゃなかなかこれなくてさあ
普通に行くけども
ところでもし悪いおじさんだったらどうする気だったの
いやあそこもっと悪いお兄さんいるけどさ
おじさんこういう文化には初めて触れるんだけど
これ叩くだけでいいの?
しかもリクエストに対応してるの?
へえー
これは謎のままにした方がいいやつだな
お酒に合うチョコある? お酒のチョコある? ていうかお酒ある?
動作確認みたいで楽しいね。どこまで答えてくれるんだろう
それおいしい? いっこちょーだい
攻撃は蝶にお願いしよう
属性攻撃の炎ならチョコでも飴でも溶けるよね
なるほど蝶チョコ……アリかもしれないな
夕時雨・沙羅羅
【鏑木邸 3】◎
うずさん、おまたせ
今日も楽しみ
あとひとり…僕も、顔は知らない
帳面上では、たのしそうなひと
あ、来た
悪い?あなたはアリスを食べる?
食べないなら、きっと仲良くなれる
甘いものはしあわせだし
可能性は無限大
こんこんこん、経験はあるが、やっぱり不思議
不思議な国より不思議な世界、でも、良い世界
僕はかわいいチョコが良いな
きれいなチョコも良い
それがおいしいと、もっと良い
ころんと転がる甘味に満足
あ、うずさん、桜の形のチョコだ
じゅんさんは、蝶を使うのか
蝶の模様のチョコ、いる?
うん、お土産にも良い
宝石みたいなチョコもある
…持ち帰りたいが、味も気になる
そうだ、お仕事もあった
ざぶんとひとのみ、してしまおう
●ファーストインプレッションはチョコレートと共に
ショコラッテ島、それはキマイラフューチャーから落ちてきたという島。名前の通り、見た目もどこかチョコレートのようだったり、チョコレートスイーツの飾りのようなものが付いた建物が多く見受けられた。
きょろきょろと物珍しい建物を眺めつつ、雨野・雲珠(慚愧・f22865)が水の尾鰭を揺らしてやってきた夕時雨・沙羅羅(あめだまり・f21090)に手を振る。
「シャララさーん! こっちこっち」
雲珠に気が付いた沙羅羅が、軽く手を振りながら雲珠の隣にやって来る。
「うずさん、おまたせ。今日も楽しみ」
チョコレートのスイーツが食べ放題だと聞いて来たからか、沙羅羅は心なしか楽しそうだ。
「はい、俺もです! もうお一方ともここで待ち合わせなんですけど、お会いしたことありますか?」
「あとひとり……僕も、顔は知らない。帳面上では、たのしそうなひと」
鏑木邸に顔を出すようになって長いけれど、新しく来た人とはまだ顔を合わせていないのだと沙羅羅も頷く。
「シャララさんもですか? 俺も初めてで……かずえさん、霞末さんでしたよね」
どんな方なのでしょうね、と言いかけた雲珠の前に、ぬうっと長身で灰色の髪をした男が姿を現す。
「あ、来た」
「こんにちは、ごめんねえ、かわいい女の子じゃなくて」
赤茶色の目をやんわりと細くして、男がそう言った。
「か、霞末さん……!?」
「そうそう、かずえじゅん、霞末遵だ」
名前はちょっと女の子みたいな響きではあったが、雲珠からすれば想像よりだいぶ年上且つ胡散臭い男だった。
「こういうとこって、おじさん一人じゃなかなかこれなくてさあ」
行くって聞いたから、ご一緒させてもらおうと思ってと遵が唇の端を持ち上げる。
「まあ普通に一人でも行くけども」
「いくんだ」
「今時おひとり様なんて珍しくもないからね」
吃驚するくらい胡散臭い、と雲珠は思ったけれど改めて自己紹介をすれば、遵は頷いて二人の名前を憶えてくれた。
「雲珠君に沙羅羅君ね。ところで二人とも、もし私が悪いおじさんだったらどうする気だったの」
拐かされたりでもしたら、大変だろう? と、口元に薄く笑みを浮かべて遵が問う。
「悪い? あなたはアリスを食べる?」
「アリスは食べないね」
「食べないなら、きっと仲良くなれる」
言い切った沙羅羅に遵がこのガバ判定どうなの? という目で、雲珠を見た。
「シャララさんらしい判定です……! 甘いものを愛する人に悪い人はいませんから、俺も大丈夫だと思います」
キラキラとした四つの眼に見つめられ、あっこれおじさんの分が圧倒的に悪いと気付いた遵が、そっかあ、そうだねえと頷く。
「あそこもっと悪いお兄さんいるしね」
「悪いお兄さん……まさかロカジさんが……?」
どうしてそこで僕の名前が出てくるの、と本人が聞いたら言われそうな事を呟きつつ、雲珠が海に面した広場のテーブル席へと移動する。
「良いも悪いも、この際ですから甘いものを食べてからということで……!」
「甘いものはしあわせだし、可能性は無限大」
だから甘いものを食べよう、と沙羅羅も大きく頷いて椅子に座った。
「そうだね、本題はチョコレートスイーツだったな」
そうだった、とばかりに遵も席へ着くと軽く首を傾げて二人に問う。
「おじさん、こういう文化には初めて触れるんだけど、これ叩くだけでいいの?」
「そう、コンコンコンするだけで、出てくる」
「俺、コンコンコンするの初めてです! 何でも出てくるって本当でしょうか……?」
論より証拠、百聞は一見に如かずだと、雲珠と沙羅羅がそれぞれ違う場所をコンコンコンと扉をノックするかのように叩く。
「うわ! 本当に出ました! た、楽しい……!」
「こんこんこん、経験はあるけど、やっぱり不思議」
不思議な国より不思議な世界、でも、良い世界だと沙羅羅は思う。どういう理屈で出てくるのかなんて、さっぱりわからないけれど。
雲珠が出したのはころんとした可愛らしいチョコレートのマカロンで、器は薄いビスケットで出来ている。沙羅羅のはワッフルコーンがお皿になっていて、可愛らしい形のチョコや綺麗な飾りの付いたチョコの盛り合わせ。
「へぇー、不思議なもんだね」
しかもリクエストに対応してるの? と小さく笑いながら遵がお酒に合うチョコある? と、コンコンコンと適当な場所を叩いてみる。出てきたのはナッツやキャラメルクリームを包んだプラリネショコラ。一つ摘まんで、軽く目を瞠る。
「じゃあ、お酒のチョコある? ていうかお酒ある?」
なんて言いながら、少し楽しそうにコンコンコンと空間を叩いた。
「いやあ、これは謎のままにした方がいいやつだけれど、いい文化だね」
チョコレートボンボンに、黒ビールとチョコレートリキュールにシナモンシュガーを少し足したホットカクテルを目の前に、遵が満足気に笑った。
「はい、このマカロンも大変美味しいですし! 俺は小さめのお菓子とチョコの香りがするお茶が欲しいです」
そう言ってコンコンコンと叩けば、チョコフレーバーの紅茶と貝殻の形をした可愛らしいチョコの盛り合わせが出て来て、雲珠が目を輝かす。
「おいしい、きれいなチョコも、可愛いチョコも、とってもおいしい」
もぐもぐとチョコを摘まんで、もう少し……と沙羅羅がコンコンコンをすれば、今度は桜の形をしたチョコに蝶の模様が描かれたものに、小さなチョコケーキに蝶の形の飾りが付いたもの、宝石のように艶々で綺麗なチョコレートと、様々なチョコレートの盛り合わせが現れた。
「すごい、すばらしい」
その美しさにぱちぱちと手を叩き、沙羅羅がどれを食べようかと眺めて雲珠を見た。
「うずさん、桜の形のチョコ、いる?」
「わあ、いいんですか? では俺はこの生チョコをお一つシャララさんに……!」
交換こですね、と雲珠が笑うと沙羅羅もうんと頷いて微笑んだ。
「蝶のチョコか、じゃあおじさん今日の攻撃は蝶にお願いしよう」
チョコレートボンボンを摘まんでそう言った遵に、沙羅羅がお皿の上の蝶を見て問い掛ける。
「じゅんさんは、蝶を使うのか。蝶の模様のチョコ、いる?」
「おいしい? おいしいならいっこちょーだい」
食べてはいないけど、どれも美味しいから間違いなく美味しいだろうと沙羅羅がお皿を差し出した。
「んん、いいね。コクがあってとろりと蕩けて」
うんうん、と頷いてカクテルを飲み、蝶チョコもアリかもしれないと遵が優し気な表情で二人が食べるのを眺める。
「このチョコも、たいそうおいしい……チョコの香りがするお茶とちいさいお菓子、永久機関になってしまう……」
同じ味ばかりではなく、時折苺味であったり僅かに塩気を感じたりと、飽きの来ないチョコに雲珠の頭上にぽこんと桜が一つ咲いた。
「桜のチョコは食べないの?」
「へへへ、この桜のチョコはお土産にします!」
遵に問われ、雲珠がそう答えると沙羅羅が持ち帰るという手があった……! と目を開く。
「でも、味も気になる」
やっぱり食べてしまおうと、蝶の飾りがついたチョコレートケーキを食べる。ナッツの混じったチョコクリームがふわふわのスポンジと一緒に口の中で蕩けて、しあわせも一緒に口の中に広がって小さく微笑んだ。
「ちょこぶっへ、大満足でした……!」
もうこのまま幸せな気持ちで岐路に就きたいところだが、海の向こうに広がるチョコレート色に三人が立ち上がると、浜辺へ向かう。
「いっぱい食べたから、お仕事もする。ざぶんとひとのみ、してしまおう」
そう言って、沙羅羅が大きな水のさかなに変身し、淡く光る飛沫を上げて空へと浮かぶ。
「わあ、大きなお魚に……!」
雲珠の声に尾鰭を振って、沙羅羅がチョコレート色の海へと変えていくスイート・メロディア達に歌を歌う。
せかいをひたす、あいのうただ。きみにきこえない、こいのうたを。
衝撃波を受けたように崩れ去る残滓達だが、その数はまだまだ多い。
「私は言った通り蝶にお願いしようか」
ひらり、ふわり。力に応じた幻蝶が炎を纏って現れる。
「炎ならチョコでも飴でも溶けるよね。お行き、花から花へ、ってね」
ひらひら、ふわりと赤い蝶が舞って、沙羅羅の攻撃を擦り抜けたスイート・メロディア達を襲う。炎の中で融けて、残滓達がチョコレートの海に消えていく。
「拘束は難しそうな相手ですね」
拘束した傍から壊れてしまうだろうし、何せ数が多いのだ。
「……ぬしさま、お願いします!」
そう希えば、神々しくも美しい神鹿が雲珠の背負った箱宮から現れ出でる。そうして、海岸に近付こうとした残滓達をその絢爛たる蹄で圧し潰した。
大きな水のおさかなと、燃える蝶と、神鹿の姿はスイート・メロディア達が全て消滅するまで消えることは無かった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
千家・菊里
【花守2】
食べ放題と聞いては――いえ、甘味三昧な島の危機とあっては、黙っていられません
しっかり腹拵えをしてばっちり勝利を掴みましょう
ふふ、甘味も敵も見事に平らげてみせますとも(きりり)
お供のおたまとうきうきこんコン
耳にした全てを一頻り堪能
ふ、大丈夫ですよ――スイートとビターを交互に頂き、口直し(?)兼食べ比べしておりますので完璧です
(おたま共々、それはもう幸せそうに豪華甘味達を頬張り)
伊織も此処なら無尽蔵にチョコが頂けて良かったですねぇ
(満足げに御馳走様し)
では――存分に甘味で蓄えた力を早速使うと致しましょう
UCでおたまと狐火踊らせ
纏めて溶かすよう範囲攻撃
腹ごなし後はおかわり祝勝会ですね
ふふふ
呉羽・伊織
【花守2】
おい、言い直しても意味合いがほぼ変わってないぞ!
お前ホント…この戦争中ずっと食気に走りまくってるよネ
ったく幸せそーで何よりダヨ
俺はどーせなら女の子とあまーいアレやコレやを楽しみたかった…!
(こんこんずがコンコンコン…シュールというかリズミカルというか――なんて若干和んでる間にどんどこ増える甘味を二度見し)
相変わらず凄い勢いだな、最早甘味の暴力だ…!
よく胸焼けしないよな~…いやどーいう口直ししてんだ!
(笑いつつも、自分も色々とちまちま各種味見を楽しんで)
うっ…るさいぞ、此処でなくとも(義理は)ちゃんとそこそこ貰ったし!
満腹になったトコではぐらかす様にUCの毒と闇を敵群へ
おかわり…!?
●スイートもビターも
チョコレートスイーツの食べ放題ができる島がある――そう聞いて、この島を訪れた猟兵が二人。
「食べ放題と聞いては――いえ、甘味三昧な島の危機とあっては、黙っていられません」
「おい、言い直しても意味合いがほぼ変わってないぞ!」
何ですか、と言いたげな目で千家・菊里(隠逸花・f02716)が呉羽・伊織(翳・f03578)を見遣る。手にした扇をパチンと畳み、言わないと分からないんですか? と菊里が唇を開く。
「チョコレートスイーツですよ?」
「お前ホント……この戦争中ずっと食気に走りまくってるよネ」
ぶれない菊里に、伊織がはぁっと溜息をついて思い出す。
チョコフォンデュもやった、海老も食った、手巻き寿司も巻いたな……戦争中だよな? と言いたくなるほどに、食べた。
「それもこれも、この海が食に満ち溢れているからでしょう」
こんな素晴らしい海を敵の手に渡してはならぬと、菊里が頷く。
「しっかり腹拵えをして、ばっちり勝利を掴みましょう」
「ったく、幸せそーで何よりダヨ」
「ふふ、甘味も敵も見事に平らげてみせますとも」
きりっとした表情で言ってのけた菊里に、ソウデスカ……と返して伊織が近くにあったテーブル席に腰を落ち着けると、それに続いて菊里も席に座る。
「さあ、おたま。一緒にコンコンコンと参りましょう」
お供のちょこん、もこんとした謎の毛玉――もとい、恐らく管狐……管に入るサイズには見えないおたまの頭を菊里が撫でる。そして、うきうきとした様子で、コンコンコン!
それを眺めつつ、伊織がこんこんずがコンコンコン……シュールというかリズミカルというか、なんていうかまあ、和むな? と、笑っていると、あっという間にテーブルいっぱいにチョコレートスイーツが並べられていく。
「ちょ、出し過ぎじゃないか!?」
「なんですか、これくらい」
これくらい……? と、もう一度テーブルの上を見れば、薄いビスケットやワッフルコーンを器にしたチョコレートケーキにマカロン、チョコレートプリンに苺のムースとチョコレートムースが交互に重ねられたムースケーキ、ざっくざくのチョコチップクッキーにオペラやフォンダンショコラ、モンブラン風の苺チョコタルトなど、盛りだくさんのチョコレートスイーツの数々。
「これくらいって量じゃないと思うんだが?」
いやもう言っても無駄だな、と思い伊織がチョコレートマカロンを一つ摘まむ。さくりとした食感、そして広がるマカロンの間に挟まれたガナッシュの濃厚な味わい……あ、これ美味いなと思いつつも、考えずにいられないのは――。
「俺はどーせなら、女の子とあまーいアレやコレやを楽しみたかった……!」
なんでコイツと一緒なんだろうなぁ、と菊里を見れば、おたまと共にチョコレートスイーツを幸せそうに食べているのが見える。伊織への突込みを放棄して、完全にスイーツを楽しむ態勢だ。
「ん、このチョコレートプリン、中のチョコソースがビターで甘過ぎずいくらでも食べられますね……こっちは苺とチョコのムースですか、ふわふわのムースが口の中で混じって蕩けて、なんという深い味わいでしょう」
菊里の言葉に頷くように、おたまも嬉しそうに尻尾を揺らしてチョコチップクッキーを貪っている。
「あーあー、毛に食いカス付けて……」
伊織が呆れたように手を伸ばし、おたまの食べかすを掃ってやれば、ありがとう! と言うようにチョコチップクッキーが一枚差し出された。
「くれるのか? ありがとうな」
ありがたく礼を言って受け取って、一口齧る。ざくざくで、チョコチップがたっぷり入ったクッキーは確かに美味しい。けれど、けれどだ。
目の前にある大量のスイーツが菊里の口に消えていくスピードが凄まじすぎて、そちらに意識がもっていかれてしまう。
「相変わらず凄い勢いだな、最早甘味の暴力だ……! よく胸焼けしないよな~……」
思わず呟いたそれに、菊里がふっと微笑む。
「大丈夫ですよ。スイートとビターを交互に頂き、口直し兼食べ比べしておりますので、完璧です」
「いや、どーいう口直ししてんだ!」
それは本当に口直しなのか……? と言いたくなるような事を言った菊里の手元をよくよく見れば、確かに甘そうなスイーツの後はビターチョコの色をしたスイーツを口にしているのが見えた。
「マジでぶれねぇな」
ふは、と笑いつつ、自分もチョコレートスイーツを楽しんでいると、菊里が苺とチョコのミニパフェを口にしながら言う。
「伊織も此処なら無尽蔵にチョコが頂けて良かったですねぇ、少し遅めのバレンタインデーだと思えば良いですよ」
「うっ……るさいぞ、此処でなくともちゃんとそこそこ貰ったし!」
義理は、という言葉はそっと伏せて、伊織が反論するのをはいはいと聞き流し、菊里がテーブルの上のチョコレートスイーツをおたまと共に完食する。
「ふう、ご馳走様でした」
満足気な笑みを浮かべながら、菊里が立ち上がる。
「ん? どうした?」
「そろそろ、存分に甘味で蓄えた力を使う時間のようですので」
そう言われ、伊織が海へと振り返れば、水平線からこちらに向かって海がチョコレート色に染まっていくのが見えた。
「おっと、行くか」
伊織も立ち上がり、浜辺へと向かって歩き出した。
波打ち際に到着する頃には、もうすぐそばまでスイート・メロディア達が押し寄せていて。
「おたま」
管狐の名を呼んで、菊里が狐火を躍らせる。それはチョコレートと飴で出来た彼女達を、纏めて溶かすような炎の雨のよう。
「自由気儘が取り柄でな」
己の力量の限りの毒と闇の暗器を、伊織がスイート・メロディアの群れに放ち、チョコレートの海へと沈めていく。
「腹ごなしが終わったら、おかわり祝勝会ですね。ねえ、伊織?」
「おかわり……!?」
するのか!? という視線を投げれば、菊里がふふふと笑う。
ああ、これは本気だなと覚悟を決めて、せめてお腹を空かせようと伊織はスイート・メロディア達を全て殲滅するまで暗器を投げ続けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヴィクトル・サリヴァン
こういう休息もないと疲れちゃうよね。
キマフューな空気もとてもいい、しっかり甘ーいモノ食べないと。
コンコンコン、さあ何が出るか。
パフェ?ムース?なーんでも好物だから嬉しいんだけどもね。
というより一つだけって勿体なくない?と色々叩いてみて満腹になりそうな位にスイーツ盛って。
さて頂きますを忘れずに、冬のチョコスイーツを存分に堪能。
お酒はお仕事があるからその後かなー。
さて戦闘。
多少範囲の制御雑になってもいいので速度重視でUC使用、炎と嵐を合成し文字通りの炎の雨を残滓達に喰らわせてあげよう。
押し寄せてくるんだからそっちには味方はいないはず。いてもまあどうにか躱してくれるよね。多分。
※アドリブ絡み等お任せ
●チョコで満たして
うーん、と大きな体でのびをしたのはシャチのキマイラであるヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)で、見上げたショコラッテ島の建物に思わず笑みを浮かべる。
目に飛び込んできたそれは、どこか近未来を思わせるのにチョコレートのような建物だったり、チョコレートのような飾り付けをされた建物。キマイラフューチャーから落ちてきた島だと言われれば、なるほど確かにと頷いてしまう様な、そんな外観だった。
「こういう休息もないと疲れちゃうよね」
勿論、戦争中なのだから戦場に出るのは大事なことだけれど、多少の息抜きもなければ疲れてしまう。
「それにキマフューな空気もとてもいい」
うんうん、と頷いて、ヴィクトルはしっかり甘ーいモノを食べて英気を養わないと、と笑った。
休憩場所にぴったりな広場の席に座って、パフェ? ムース? なーんでも好物だから嬉しいんだけどもね、と手慣れたようにコンコンコン、と適当な場所を叩き、何が出るかと期待に胸を躍らせる。
テーブルの上にぽわんっと出たのはワッフルコーンを器にした大きなチョコレートパフェで、硬めのクッキーで出来ているスプーンが刺さっている。
「これはこれは」
つぶらな瞳を細くして笑うと、さっそくとばかりにスプーンを手にして、いただきますの言葉を合図にチョコレートパフェを一口。ビターなチョコレートアイスと蕩けるような甘いホイップクリームが口の中で溶けて、もう一口とスプーンで掬えばキューブ型の生チョコレートがチョコレートのホイップクリームと共に現れる。
「うんうん、とっても美味しいね」
食べ進めるごとに美味しさと驚きが詰まったチョコレートパフェを綺麗に平らげて、器とスプーンも綺麗に完食。
「これは他のスイーツにも期待が持てるよね」
そもそも、一つだけなんて勿体なくない? ここは天然のチョコレートビュッフェができる島だものね、と色々叩いては出てくるスイーツに舌鼓を打つ。
「このチョコとベリーのムースも美味しいし、チョコレートケーキもふわふわのスポンジにしっかりとしたチョコレートホイップが……なんとも味わい深いね」
テーブルにぎっしりと並べたスイーツを綺麗に片付けて、お酒は仕事があるからその後で頂くとして、締めはホットチョコレートかな? と笑った。
言葉通りにホットチョコレートを飲み干して、ヴィクトルが遠くに見えたチョコレート色に染まりゆく海を見遣って立ち上がる。
「さて、お仕事だ」
海へと歩いて行けば、スイート・メロディア達の姿がもう目の前という距離。
「多少手荒かもしれないけれど」
そう言って、炎と嵐を合成し、文字通り炎の雨を残滓達へ喰らわせた。
そうして、そのまま押し寄せようとする残滓達を殲滅するた為に、炎の雨をどんどん海の方へと押しやって。
「……押し寄せてくる方に味方はいないよね?」
ちょっぴり今更な言葉を呟きつつ、いてもきっと躱してくれるよね、多分と頷いた。
大成功
🔵🔵🔵
宵鍔・千鶴
🌸🌙
レン、此処天国か…?
あちこちチョコだらけで
食べ放題だ
マカロンにプリン…
チョコと苺の組み合わせは最強だね
レン、どうしよう
迷う…んーー、あ、
見つけたのは中からとろりとチョコが流れる
フォンダンショコラ
前から食べてみたくって気になってたんだ
わくわくのきみの緋色をじいと見つめて
一緒に食べてみようのおねだりひとつ
チョコツアーいいね!俺達が食べ合いっこすれば
迷わなくても3倍の種類が食べれるね、あれ、違う?
ハクは何がすきー?なんて聞いてみて
巨大化ハク頼もしい
燃やして溶けたらまたチョコになる?
火力注意だね
ホットショコラとか丁度良さそう
俺もお手伝いしようと重ねて桜を舞わせ
早く終わったらチョコパの続きだよ
飛砂・煉月
🌸🌙
千鶴、これめっちゃチョコパし放題じゃんね?
何処見てもチョコだらけ
流石、天然のチョコレートビュッフェ
おそるべし(ごくり)
ケーキにプリン、マカロンも気になる
待って苺ムースのチョコ掛けとか完全にテロ
なぁなぁどれから食べる?
緋色はわくわくの眼差しに返るはおねだり
フォンダンショコラ
オレも気になってから一緒に食べよって言葉重ねて
手当り次第食べ歩きも良いなあ
あ、三人でわけっこチョコツアーなんてどう?
だって選ぶ方が難しいし
三倍であってる、数の力は強いよ
ハクはプリンに向かって飛ぶ
分身は巨大化したハクに焦げない様に燃やして貰お
あ、狙うのは敵だけな
千鶴の桜と合わせたら、あっは綺麗な色
終わったらチョコパ再開!
●チョコレートツアー!
ショコラッテ島に到着した宵鍔・千鶴(nyx・f00683)と飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)がまず思ったことは、チョコレートの島だ! であった。
キマイラフューチャーから落ちてきたというこの島には、どこか近未来的な建物が多く建っていて、それらはチョコレートを思わせる形をしていたり、チョコレートスイーツのように飾り付けられていて、見た目からしてチョコレート! って感じだったのだ。
しかも、島に住む人々や同じようにやってきている猟兵達があちらこちらでコンコンコンをしてはチョコレートスイーツを出して手にしているではないか!
「レン、此処天国か……?」
「天国かもしれない……千鶴、これめっちゃチョコパし放題じゃんね?」
思わず飛び出た千鶴の言葉に、煉月がそう答えた。
何処を見てもコンコンコンをする人々、そして現れるチョコレートスイーツの数々……! 魅惑のチョコレートスイーツパーティ!
「あちこちチョコだらけで、食べ放題だ」
「流石、天然のチョコレートビュッフェ、おそるべし」
二人でごくりと喉を鳴らし、ならば我々も! とばかりに、海に面した広場のテーブルへと腰を落ち着けた。
「まずはコンコンコンだよな」
「ああ、そうだな」
そう、コンコンコンをしなければチョコレートスイーツは出てこないのだもの。わくわくした気持ちを隠しもせず、二人は適当な場所をコンコンコンと叩いてみる。そうして、ぽわんっと現れたスイーツに目を輝かせた。
「すごい、チョコレートのマカロンが出てきた」
「こっちはチョコレートケーキだ」
薄いワッフルコーンを器にしたマカロンは丸いそれのてっぺんに、チョコクリームと苺が飾られていて金箔が散らされていたし、薄焼きのビスケットをお皿にしたチョコレートケーキはチョコレートホイップと苺のスライスがたっぷりとスポンジに挟まれ、ハート型のストロベリーチョコレートが飾られている。どこからどう見ても、美味しそうなスイーツだった。
「ちょっと他にも出してみる」
プリンとかムースだって食べたい。そう思って煉月が手当たり次第にコンコンコンをしてみれば、現れたのは同じように食べられる器に入ったチョコレートプリンにチョコのスポンジに苺のムースが詰まったケーキ。他にも、目にも眩いチョコレートスイーツの数々だ。
「待って、苺ムースのチョコ掛けとか完全にテロ……」
俺達のテーブルの上が完全にスイーツテロだよ……と煉月が片手で顔を覆いながら呟く。
「チョコと苺の組み合わせは最強だね……レン、スイーツテロに屈している場合じゃないだろう。勝つのは俺達だ……!」
「は、そうだった! なぁなぁどれから食べる?」
すちゃっと固焼きクッキーで出来たフォークとスプーンを持って、煉月が目の前のスイーツをキラキラとした瞳で見つめる。
「迷う……ん-ー、あ」
どうしようかと目を彷徨わせた千鶴が見つけたのは、フォンダンショコラ。中を切り開けばとろりとチョコレートが流れる魅惑のスイーツだ。
「フォンダンショコラ、前から食べてみたくって気になってたんだ」
煉月の緋色の瞳をじいっと見つめ、千鶴が一緒に食べようとねだった。
「フォンダンショコラ! オレも気になってから一緒に食べよ」
そう笑って、二人でフォンダンショコラを分ける為、フォンダンショコラを半分に割ればほんのりとした湯気を上げてチョコレートが流れ出す。互いに一口ずつ口の中へ放り込めば、口いっぱいに濃厚なチョコレートの味が広がって、言葉もなく次の一口へとフォークが動いた。
「すごく美味しい……」
「ヤバい、めっちゃ美味い……」
甘い溜息交じりに感想を言って、次はマカロンを一つ、とフォークでそっと掬って一息に口の中へ放り込んだ。
「美味しい……」
じぃん、と感じ入るかのようにそれだけを呟いて、千鶴がもう一つとマカロンを食べる。さくりとした食感の後に広がるのはマカロンの間に挟まれたチョコレートクリーム、くど過ぎない甘さが丁度良く苺の酸味ともよく合っていて何個でも食べられそうな味だ。
「オレも食べる!」
はっと我に返った煉月も、同じようにスプーンを手にしてチョコレートプリンに挑む。ふわり、とろりと口の中で蕩けるプリンに目を丸くしつつ、底の方にあるビターチョコレートソースと共に口に含めば、思わず足をじたばたさせたくなる美味しさ。
「プリンも美味いよ、千鶴」
「ではマカロンと交換しよう」
そうやって、互いに美味しいと思うスイーツを分け合って、テーブルの上が綺麗に片付いた。
「まだ……食べたいね」
「こうなったら三人でわけっこチョコツアーなんてどう?」
場所を変えてコンコンコンをすれば食べ歩きになるじゃんね? と煉月が提案する。
「俺と煉月とハクの三人でチョコツアー、いいね!」
俺達が食べ合いっこすれば迷わなくても三倍の種類が食べれるね、あれ、違う? と千鶴が首を傾げると、三倍であってると煉月が笑った。
「ハクは何がすきー?」
それまで大人しくテーブルの上で煉月が分け与えていたスイーツを食べていた白銀の竜、ハクがプリンのあった場所を尻尾でぺしぺしと叩く。
「なるほど、プリンか」
それじゃあ食べ歩きツアーに出るとしようか、なんて三人で海に向かいつつ、途中途中でコンコンコンをして美味しいチョコレートスイーツを楽しんだ。
そうして、海までやってくれば遠くに見えるのはチョコレートに染まっていく海とスイート・メロディア達の姿。
「手早く終わらせて、チョコパの続きだよ」
「もちろん! 終わったらチョコパ再開だ!」
そう二人で笑うと、ハクが二人の間を自分もというように飛び回った。
チョコパの続きの為にも、と煉月がハクを巨大化させてスイート・メロディア達を焦げないように燃やしてもらい、千鶴は己の武器を無数の桜の花びらに変えて、炎に重ねるようにして舞い散る桜を舞わせた。
燃やして、刻んで。
スイート・メロディア達の姿が見えなくなるまで、炎と桜の乱舞は終わることは無かった。
大成功
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硲・葎
◎
蒼くん(f04968)と!
チョコスイーツかあ。食べ放題はある種戦争と
呼べなくもない、かなあ。
頑張って食べよう!
ガトーショコラ、オペラとか。
ケーキ食べ放題ってなんだか幸せだなー!
これで敵が出なければもっといいんだけど。
「あ、蒼くんが持ってきてるのも美味しそう!
よかったらシェアしたいなー」
ホットミルクチョコも飲んで、リラックスしたいな!
「はい、蒼くん。あーんして♪」
あーんをし返されたら恥ずかしそうに口を開けよう。
敵が来たらわざとキャンディを食らってやろう。
毒耐性があるから大丈夫!蒼くんを庇いつつ、スキを伺って、蒼くんの攻撃に追撃する形でUCを
ぶつけてやろうかな。
「美味しいチョコをありがと♡」
戎崎・蒼
◎
葎(f01013)と
チョコスイーツの食べ放題ですら、戦争の内なのだね
甘いものは結構好きだし、食べられるだけやってみようか
僕はショコラカヌレやザッハトルテを
マカロンなんかもいいかもしれないな
「シェアか、いいね。……ふふ、なら僕も葎のを少し頂いても?」
なんて食べ放題を思う存分堪能しながら
「………!(恥ずかしながらパクりと一口)…ありがとう。じゃあ葎も……あーん?」
…こういった事をするのは慣れてないんだ
ともあれ
庇って貰う形にはなるから、葎に傷が付く前にさっさと終わらせてしまおう
弾丸を一つ撃ち込んで警戒の一射を
虚を衝く事が出来たなら葎と連携してUCで攻撃しようか
「チョコレート、ご馳走様」
●チョコレート戦争
水平線の向こうはまだ青い海を湛えていて、チョコレートスイーツを楽しむ時間はあるようだと戎崎・蒼(暗愚の戦場兵器・f04968)がチョコスイーツかあ、と笑う硲・葎(流星の旋律・f01013)を見遣った。
「食べ放題はある種戦争と呼べなくもない、かなあ」
美味しい食べ物の多いグリードオーシャンを前に忘れがちではあるけれど、なんと現在戦争中なのである。
「チョコスイーツの食べ放題ですら、戦争の内なのだね」
平和な戦争だね、と蒼が小さく笑うと葎も同じように笑う。
「でも、楽しめるうちに楽しんじゃったほうがいいよね」
「……そうだね、甘いものは結構好きだし、食べられるだけやってみようか」
「うん、頑張って食べよう!」
では早速、と律が砂浜に設置されているテーブル付きの椅子に腰掛けて、ここだと思う場所をコンコンコンと叩いた。
ぽわんっと現れたのは薄焼きのビスケットをお皿にしたガトーショコラ。チョコレート色のその表面には白い粉砂糖が雪化粧のように掛けられて、脇にはふわふわにホイップされた生クリームと食べやすくカットされた苺。
「わあ、美味しそう!」
その様子を見て、隣に座った蒼もコンコンコンと何もない場所を叩く。そうすると、葎と同じように食べられるお皿に載ったショコラカヌレが現れた。
蜜蠟が艶々と輝くチョコレート色のカヌレには、窪んだ部分にホイップクリームやハート型の苺チョコレートが飾られていて、見た目も可愛らしい。
「思っていたより本格的なスイーツが出てくるんだね」
味はどうだろうかと二人がさっそく一口、と固焼きのクッキーで出来たフォークを突き刺す。
「んん、濃厚な生地にふんわりホイップが合うー!」
ともすれば、口の中の水分が奪われるほどの濃厚さを滑らかなホイップクリームが丁度いい具合にしてくれているし、何より甘さが丁度いいのだ。
「僕のも美味しいよ、外側はカリッとしてて、でも中はもっちりとしていて……チョコレートの旨味もしっかりと味わえる」
添えられたホイップクリームも、苺のチョコレートも、どれもきちんと手間暇が掛けられた味がしている。高級ホテルのスイーツビュッフェに出て来てもおかしくない程だ。
「他には何が出てくるかな、オペラとかホイップたっぷりのチョコレートケーキとか、チョコムースのタルトとか……!」
期待に胸を膨らませ、葎がコンコンコン、コンコンコン、と違う場所を何度か叩いてスイーツを取り出す。出てきたのは願った通りのチョコレートケーキで、薄く焼かれたワッフルコーンをお皿にした小さめのケーキの盛り合わせ。それこそ、オペラもタルトもあれば、フルーツが飾られたチョコレートケーキや、苺とチョコのクリームが層になっているケーキまで。
「ケーキが食べ放題って、なんだか幸せだなー!」
「ふふ、僕のはザッハトルテにマカロンだね」
蒼の手元には同じような器に載せられた、艶々のザッハトルテにチョコレートのマカロン。マカロンにはガナッシュクリームやホイップクリーム、小さくカットされた苺が挟まれていて、見た目も可愛らしい。
「あ、蒼くんが持ってきてるのも美味しそう! よかったらシェアしたいなー」
「シェアか、いいね。……ふふ、なら僕も葎のを少し頂いても?」
もちろん! と笑顔を輝かせ、葎がケーキを半分に割って皿を二人の真ん中へと寄せた。
蒼も皿を寄せると、二人でシェアしながらのチョコレートスイーツタイムの始まり。マカロンの食感とその味の感想を言い合ったり、喉が渇いたとコンコンコンをしてホットミルクチョコレートを飲んだりと、リラックスした時間が過ぎていく。
「ん、この苺とチョコが層になってるケーキ、すごく美味しい!」
「どれ?」
「これ! はい、蒼くん。あーんして♪」
にこにこと笑って、葎がフォークに刺したケーキを蒼へと向けた。
「…………!」
差し出されたケーキに瞬間躊躇して、それでも蒼があーんと口を開けて一口で食べる。
「ありがとう、美味しい。じゃあ葎も……あーん?」
反撃が来るとは思っていなくて、少しだけ驚いたような顔をした葎が恥ずかしそうに口を開けた。
「んー! ザッハトルテも美味しい!」
「それは何より……本当はこういった事をするのは慣れてないんだけどね」
内緒だと笑うように言った蒼に葎も笑って、残りのチョコレートスイーツを胃の中へと収めた。
お腹がいっぱいになったら、今度はこの島に襲い掛かろうとする脅威を片付ける番だ。
「わー、海がチョコレート色に染まってるよ」
「スイート・メロディア達の姿も見えるね」
彼女達が海を染めていくのか、染まってゆく海を渡っているのか。
「……すっごい多いね?」
敵が来たらわざとキャンディを食らってやろうと考えていたけれど、いくら毒耐性が高くともあの人数から一斉に食らっては耐えきれないだろう。
「残念だけど、毒のキャンディは諦めよう」
「……食べるつもりだったのかい?」
そう問われ、葎がてへぺろとばかりに舌を出す。
「一体くらいからなら食らってもいいかなって思ったけど、一斉に来られちゃったらさすがにね!」
だからやらないよ、と笑って律が手にしたベリーロリポップを自身の力の数だけ複製した。
「代わりに、私のベリーロリポップをお見舞いしちゃうよ!」
蒼を庇うように立つと、葎が念力でそれらを操作して空を飛ばす準備を整える。律に守られる形を取りながら、蒼が魔銃を構えてスイート・メロディア達に向けて一発撃ち込む。銃声の音に怯むかと思われたけれど、すぐに進行を再開する。
けれど、その一瞬の虚を突くことが出来たらな、蒼と律には充分で――。
「これで終わりにしよう、クラヴェッタ。……Tiro volley」
「蒼くんの銃弾と共に爆発しちゃえ!」
蒼が放つ魔弾の一斉射撃にのせて、葎もベリーロリポップをスイート・メロディア達へとばら撒けば、弾け飛ぶチョコレートと飴細工の群れ。それを乗り越えて、なお押し寄せようとする残滓達を二人は手を休めることなく壊し続ける。
「美味しいチョコをありがと♡」
「チョコレート、ご馳走様」
最後の群れを殲滅し終えたのを確認すると、二人がそう言って笑った。
大成功
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