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羅針盤戦争〜『四の王笏』カルロス・グリード白騎決戦〜

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #四の王笏島


●グリードオーシャン・四の王笏島
「早くもここを探り当てるか、猟兵」
 そう言いながらこのスペースシップワールドの世界が降臨したような四の王笏島を一番高いタワーから睥睨する七大海嘯『四の王笏』カルロス・グリード。その身体は他の分身体とは一線を画すような、白い鎧を身に纏っている。
 『四の王笏』も何もしなかったわけではない。各地に自身が支配下においたクエーサービースト・アルバドラーダを送り、猟兵達の侵攻にも対抗してきた。だが早くもこの島を発見されるとは驚くべき侵略スピードだとも驚く。
「アルバドラーダも足止めにならぬか。だがそれならばこちらも全力で対処するのみ」
 その為の白い鎧、いやスペーススーツであろう。この力はかつての銀河帝国の白騎士ディアブロの力を再現する為に超AIが搭載されている。それを制御することによって、かの力を再現することができる。
「この白騎士の鎧の力、見せてやろう」
 それは未来をも操るユーベルコード。先の銀河帝国との戦争で猟兵を大いに苦しめた能力。それが再び猟兵達の前に立ち塞がる。カルロス・グリードはその力を使いこなし、その地にて猟兵達の侵攻を堂々と待ち受けるのだった。

「銀河の悪夢に再び苦しむがいい、猟兵」

●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「『四の王笏』の本拠地が見つかったけど、今度もすごい力を持っているんだー」
 そう言いながら予知した内容を語っていくグリモア猟兵見習いエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)。先に見つかった『三の王笏』の力もすごかったが、スペースシップワールドの力を持っているであろうと予想していた『四の王笏』の力は凄まじかった。
 四の王笏島はグリードオーシャンとは思えないほど文明の発達した島であり、まさにスペースシップワールドの前線基地のよう。そしてカルロス・グリードは白いスペースシーツ「白騎士の鎧」を身に纏って超AIを制御することで、予知とも呼べる精度で『未来の可能性』を認識し、未来を操作するという恐るべき能力を持つ。
 まるでかつての銀河帝国の大幹部・白騎士ディアブロの如き力。それが再び猟兵達の前に立ち塞がるというわけだ。だがその戦争を知らないが故に、経験した人ほどの恐れがないエィミーは自信ありげに猟兵達を励ます。
「大丈夫! 今までどんな強敵も倒してきた皆なら絶対にまた倒せるよ! 未来はわたし達が作るんだよー!」
 根拠のない自信ながら、元気を与えたエィミーは転移術式を発動する。向かうは遥か宇宙の海に浮遊するかのような四の王笏島。未来を操る能力を駆使するカルロス相手に、死闘が始まろうとしていた。


ライラ.hack
 脅威の銀河帝国白騎士ディアブロの力、再来。
 どうも皆様こんにちは、ライラ.hackです。

 このたびは七大海嘯の一人であり、オブリビオン・フォーミュラ『王笏』カルロス・グリードの一形態との決戦です。
 難易度は普通より高めなのでご注意ください。
 『四の王笏』は、着用したスペーススーツ「白騎士の鎧」を駆使して「未来を操るユーベルコード」を使用します。歴戦の猟兵達にとっては悪夢かもしれないこの能力に、立ち向かわなければなりません。
 またこの決戦勝利後は、『四の王笏』が支配する島を解放することができます。

 以下、特殊ルールとなります。
 プレイングボーナス…… 敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。また、しない限り必ず🔵🔴🔴苦戦か🔴🔴🔴失敗になる。

 以上となります。未来を見通す目を掻い潜り、カルロス・グリードの力を上回る立ち回りを期待しております。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『四の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    収束する運命の斬光
【対象の未来位置へ放たれる貫通レーザー】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ディアブロ・オーバーブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【纏う白騎士の鎧による未来予測】から【判明した敵の攻撃を回避し接近、光剣の斬撃】を放つ。
WIZ   :    デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予測シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
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片桐・公明
【POW】
武器を仕舞い、両手を握りしめた状態で敵と相対する
「あまり遠くを見ていると、足元をすくわれるわよ?」

敵に接近する
体を大きく左右に振りレーザーの照準を合わせにくくするが
「まぁ、関係ないでしょう。」
当然のように飛んでくるレーザーは両手に仕込んでおいた砂を投げつけることで拡散させ防御する
その隙に最短距離で敵に接敵する

「レーザーなんて所詮光よ。大気圏内だと簡単に無効にできるわ。」
「確定した未来なんて存在しないわ。私も似たようなことできるからよくわかるもの」
敵に接触したらUCによって連撃を放つ
(絡み、アドリブ歓迎です)


ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
白生地?(聞き間違え)
それは是非ともパイ料理の生地にしないと☆

事前に自身に「肉体改造」を施し、光の吸収率を下げて反射率を高める!
いかに貫通レーザーといえどもレーザー……つまり光!
切断・貫通する為には対象が光を吸収する必要があるので反射すれば大丈夫のはず!
「カウンター」「オーラ防御」も応用すれば完璧?
未来予知をされても回避・対応が出来ない範囲で攻撃をすれば問題なし!
レーザーを対処したらUC【膨張せし肉肉しい宇宙】でひたすら巨大化して回避・防御も無意味な程の質量の暴力を御馳走しよう!
ラスボスだし堂々と!

勝利の暁にはアップルパイで「宴会」だ♪


トリテレイア・ゼロナイン
四の王笏…折らせて頂きます、王よ

接敵と同時●防具改造で施していた装甲脱着機能作動
軽量化で●推力移動の加速を●限界突破
未来予測に必要な前提条件の情報を変更し修正を強要
更に無線●ハッキングによる●破壊工作で鎧の機能に負荷を掛け未来予測攻撃の精度を落としレーザー回避

牽制として対光線処理済み大盾を●投擲し射線遮り盾受けしつつグリモアの転送で送られたUC装着

未来予知の数ある弱点
主な物は物量と…回避儘ならぬ速度です!

最高速で突撃しカルロス跳ね飛ばし
態勢整わぬ内に照準レーザースナイパー射撃でロック後に重力波発射

かの世界の騎士として
この世界の人々にそれを向けさせる訳にはいきません
絶対に!

骸の海に還して頂きます


リーヴァルディ・カーライル
…未来予測による回避不能の斬撃ね
どうあっても躱せない以上、ジタバタしても仕方がない

…私が最も冴えたやり方を見せてあげるわ
つまり…真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす

大鎌に武器改造を施し身体を覆うほど大きな楯化して降霊を行い、
敵UCを鏡面化した呪詛のオーラで防御して反射するカウンターを試み、
敵が怯んだ既に盾ごと突っ込み敵に切り込みUCを発動

…避ける事はしない。だけど防がないとは言っていないわ

…さあ、予測出来るかしら?次の私の動きが…

…右から?左から?それとも上?正解は…

再変化した魔槍に限界突破した魔力を溜め怪力任せに突撃
死棘で貫き闇属性攻撃の爆発を放つ2回攻撃を行う

…先に言ったはずよ?真っ直ぐ行くと…


シーザー・ゴールドマン
白騎士か懐かしいね。しかし、彼は強力ではあったが既に敗れている。もう一工夫するべきではないかな?

敵POWUC対策
数多の分身を以て接近。(残像)
未来を見たところでどれが本物か分からない、を対策と見せかけて真の対策はその身を覆う魔力によって不壊の属性を持たせた鏡面バリア(属性攻撃×オーラ防御)
レーザーをそのままカルロスに反射する感じで受けます。(カウンター)

レーザーは結局は光だからね。既存の鏡で反射するのは難しいが……まあ、ご覧の通りさ。さて、それでは私からのプレゼントだ。

と『アララトの流星』を放ちます。



 七大海嘯『王笏』カルロス・グリードの分身体、『四の王笏』が治める四の王笏島はその力を反映するように文明レベルが桁違いであった。まるでSF都市が異世界転移してきたかのような異物感。
 それは『四の王笏』がスペースシップワールドの力を得ているからに相違ない。その力は治める島にも反映するというわけだ。
 だがその本領はその身に着けている白騎士の鎧である。かの銀河帝国大幹部ディアブロの未来予知の力を再現する、超AIを搭載した代物。
 まさしく脅威。かつての戦争の悪夢の再現ではあるが、猟兵達はそれでも果敢に勝負を挑む。
「白生地? それは是非ともパイ料理の生地にしないと☆」
「あまり遠くを見ていると、足元をすくわれるわよ?」
 白騎士を白生地と聞き間違えたラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)は決定的な勘違いをしながらも、やることは変わらない。彼女のはらぺこはすべてに優先されるからだ。
 対して片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)はまったく油断もせずに、白騎士の鎧を着たカルロスに対峙する。その能力を知るが故に武器を仕舞い、両手を握りしめた状態で敵と相対する。
「視えるぞ、猟兵。貴様達の未来が。死にに来るか?」
 そう言って威圧感を放ち続けるカルロスであるが、それでも怯むラヴィラヴァではない。事前に自身に肉体改造を施しており、光の吸収率を下げて反射率を高めた状態にしてある。
 それでも貫通レーザーは強烈であり、ラヴィラヴァの身体を射抜くが想定していたほどではない。レーザーである以上、光切断・貫通する為には対象が光を吸収する必要があるので反射があれば致命傷までは至らない。
「勝利の暁にはアップルパイで「宴会」だ♪」
 さらに肉の下にオーラ防御を纏って受けきるという大胆なる策。未来予知といっても受けきる位置にいるならば、じたばたする必要もない。
 そうやって一気に距離を詰めたラヴィラヴァは能力「膨張せし肉肉しい宇宙(ラ・エトワール・デ・ラ・ヴィアンド)」を発動する。無限に巨大化する宇宙牛(可食・高栄養)となったラヴィラヴァはひたすら巨大化して回避・防御も無意味な程の質量の暴力がカルロスに襲いかかる。
「厄介な……」
「ラスボスだし堂々と!」
 そうやって貫通レーザーを圧倒してカルロスを弾き飛ばすラヴィラヴァ。さすがのカルロスもこの肉塊をまともに相手するのは難しいと判断し、もう一人の公明の未来位置に貫通レーザーを叩き込む。
 体を大きく左右に振りレーザーの照準を合わせにくくするが、カルロスにとっては関係がない。それすらも予知範囲内ともいえる。
「まぁ、関係ないでしょう」
 そう言って公明は両手に仕込んでおいた砂を投げつけることで拡散させる。ラヴィラヴァと発想は同じ、レーザーの光の性質を利用したものだが反射率は甘いのである程度は公明の身体を射抜く。
 だがそれでも致命傷にはならずに、その懐に入り込むことに成功する。未来位置を貫くレーザーを恐れもせずに、最短距離で接近した結果でもあった。
「レーザーなんて所詮光よ。大気圏内だと簡単に無効にできるわ」
 そんなレーザーに対する所見を述べ、公明は能力「諸葛流舞闘術(ショカツリュウブトウジュツ)」を発動させる。様々な武術に舞踊を組み合わせた独特な体術が舞い踊り、カルロスの身体を拳と蹴りが射抜いていく。
 未来予知で貫通レーザーを放とうとしてもあまりに公明との距離が近すぎる。だからこそカルロスは撃つことができない。
「確定した未来なんて存在しないわ。私も似たようなことできるからよくわかるもの」
 そして渾身の発勁の崩拳によってカルロスの身体を吹き飛ばす。その先には巨大化したラヴィラヴァの肉塊の振り回しが待っていた。
 衝撃に衝撃を重ねられて、ピンボールのようにビルの壁を吹き飛ばされるカルロス。白騎士の鎧によって重症とまではいかないが、強烈なダメージを身体に刻まれたのは間違いない。

「白騎士か懐かしいね。しかし、彼は強力ではあったが既に敗れている。もう一工夫するべきではないかな?」
 そう言ってシーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)はカルロスの前に現れる。すぐさま未来位置への貫通レーザーを放つが、シーザーの身体を斬り裂いた途端、その姿が露に消える。
 すでにシーザーはオドの魔力による数多の分身を創り出していた。そしてその分身と共に接近行動に出る。
「ならば、すべて斬り裂くのみよ」
 未来を見たところでどれが本物か分からない。だが白騎士の鎧とカルロスの力があれば、瞬時に分身体を含めてすべて斬り裂くことも可能。あっという間に薙ぎ払っていくカルロス。
 だが一つだけ斬り裂けなかった分身があった。それはシーザー本体であり、魔力によって作られた鏡のバリアによってレーザーを防いでいたのだった。
「レーザーは結局は光だからね。既存の鏡で反射するのは難しいが……まあ、ご覧の通りさ」
 数多の分身が対策と見せかけて、真の対策はその身を覆う魔力によって不壊の属性を持たせた鏡面バリアだ。そのレーザーを反射し、カルロスの方へ返す予定だったがわずかに反れてその頬をかすめる程度だった。
 だがそれでも不意は付けた。シーザーは能力「アララトの流星(デウス・ルークス)」を待っていたかのように発動させる。
「さて、それでは私からのプレゼントだ」
 そしてシーザーの渾身の光速の魔力弾が放たれる。未来を予測して反応するカルロスであったが周辺地域を巻き込む大爆裂を起こすシーザーの一撃を完全に避けることはできない。
 さらに体勢が崩れたところを白き騎士のウォーマシン、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)と黒き死神のダンピール、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が迫る。
「四の王笏…折らせて頂きます、王よ」
「…未来予測による回避不能の斬撃ね。どうあっても躱せない以上、ジタバタしても仕方がない」
 体勢が崩れた状態であってもカルロスは正確無比な貫通レーザーを挟撃してくるトリテレイアとリーヴァルディに対して放ってくる。そこから感じられるのは卓越したカルロスの能力と白騎士の鎧の性能であった。
 そんな切断してくる貫通レーザーに対してトリテレイアは防具改造で施していた装甲脱着機能作動を起動させる。未来予知に放った後のレーザー、そこから軽量化で推力移動の加速を限界突破させることにより、未来予測に必要な前提条件の情報の更新を余儀なくする。
「修正をしてくるでしょう。ですがそれにも手を打ちます」
 白騎士の超AIがトリテレイアの能力更新をしてレーザー軌道を変えようとすると、無線ハッキング電波を飛ばし、鎧の情報処理に負荷をかけて未来予測攻撃の精度を一時的に落とすことでレーザーを回避する。
 そして牽制として対光線処理済み大盾を投擲することで隙を作り、グリモア猟兵エィミーの転送で送られた重力・慣性制御機構備えた追加装備を装着することで能力「戦機猟兵用重力制御兵装装備型強化ユニット(エクステンションパーツ・タイプ・グラビティ)」を発動する。
「未来予知の数ある弱点。主な物は物量と…回避儘ならぬ速度です!」
 レーザーに対してはレーザーである。貫通レーザーに弱いレーザーを放つことで弱め、さらに圧壊させる重力波を放つことでカルロス自身の動きと白騎士の鎧の作動にも影響を与える。
 そして最高速で突撃しカルロス跳ね飛ばす同時に、体勢整わぬ内に照準レーザーで狙いを定めてロック後に重力波発射する。強烈な重力場がカルロスの身体に襲い掛かる。
「かの世界の騎士として、この世界の人々にそれを向けさせる訳にはいきません。絶対に!」
「…私が最も冴えたやり方を見せてあげるわ。つまり…真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす」
 白騎士の鎧は絶対に骸の海に還すというトリテレイアの願い、それに応えるようにリーヴァルディも追撃を行う。大鎌「過去を刻むもの」に施し身体を覆うほど大きな楯化すると武器改造を瞬時に行い、さらに降霊まで行う。
 そして未来予知の貫通レーザーに対して鏡面化した呪詛のオーラで防御して反射するカウンターを行って、レーザーに対処した後にトリテレイアが重力場でカルロスを圧迫している所に盾ごと突っ込んで一気に切り込んできた。
「…避ける事はしない。だけど防がないとは言っていないわ」
 呪詛のオーラで反射するといっても完璧ではない。リーヴァルディの身体にはいくつか貫かれた痕がある。だがそれがなんだというのか。
 オブリビオンを倒すという彼女の殺意の前には痛みなど問題ではない。そして能力「代行者の羈束・死棘槍(レムナント・ニアデスピアース)」を発動させ、腕部が魔槍化していき強烈な呪力を纏っていく。
「くっ、これは……!」
「…さあ、予測出来るかしら?次の私の動きが……右から?左から?それとも上?正解は…」
 カルロスが未来予知でその位置を射抜こうとするがリーヴァルディは構うことはない。限界突破した魔力を溜め怪力任せに突撃を敢行する。
 方向は一直線、カルロスを白騎士の鎧ごと射抜き、その貫いた内部に死棘を刺し込ませる。そこから魔力をさらに流しこんで闇の魔力による爆発を引き起こして、カルロスの身体をさらに破壊する。
「…先に言ったはずよ?真っ直ぐ行くと…」
 血を盛大に吐くカルロスに、同じく血を流すリーヴァルディは血を拭いながらそれを見下ろす。爆発の余波でビルから落下したことで見失ってしまった形だ。
 この島は近代的な建物が多く、死角が多い。追撃となれば未来予知能力が厄介なことになりかねないので、リーヴァルディはトリテレイアとシーザーと共に戦場を後にする。

 しかしカルロスの未来予知能力は絶対ではないとこの戦いで示して見せた。そのことはこれから続く猟兵の勇気となるだろう。戦いはまず、猟兵が一歩リードした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

鈴木・志乃
……強いな。逃げ帰る理由にはならないけど。
宝珠なんて持って世界を掌握したつもりか、カルロス。
気に食わねえ。あたしは本当にお前が気に食わねえよ。

考えて来た策の1割でも通用すりゃいいがね!
可能な限り事前に高速詠唱でオーラ防御を展開。攻撃を弾くバリアと、電気を通さない純水の膜、機器類を狂わせる電磁波(催眠術、ハッキングの合わせ技)を多重展開。

さらにUC発動。ドローンが無機物ならこれで風に変換。できなくても幸福な幻想をドローンに映させシミュレーションを狂わせる。これも高速詠唱のハッキングありきだね!
第六感で行動を見切り光の鎖で早業武器受け。可能なら縛り上げるか転倒させて全力魔法ぶっぱなします。


イザベラ・ラブレス
はー、なるほど。銀河帝国にはとんでもない奴がいたのね…。
だったらまともに能力を使わせなければ良い!

WIZ
敵がUCでドローンを展開してきたら私も指定UCを発動。敵を捉えられるように第四の壁を展開!編集開始よ!

まずはドローンカメラ、そんなに注目されたいなら「スポットライト」のほうがいいわね!私にとっても無害だし!
ついでにその見た目もイジる。ヒゲメガネでしょ?そのカッコいい鎧もダンボールで良いわね!あ、手元のアレもブランデーグラスに変えましょうか。

編集が終ったら第四の壁を消して戦闘再開よ!動揺している所悪いけど、とりあえずオールドキャノンのマグナム弾【重量攻撃】でブッ飛びなさい!

アドリブ歓迎


死之宮・謡
アドリブ歓迎

……SSW幹部はマジで面倒なんだが…(虚ろな目で疲れた様な溜息を吐きながら)
嗚呼、もう此処は後回しで良いかもしれんとか思ってしまうが…見つけてしまったのなら仕方がない…我が道に引くという選択肢はない…何があろうとも踏み潰して進むのみ…

……黒騎士じゃなくて本当に良かった……

先ずはドローンを破壊するために無差別破壊の「呪詛」の嵐を荒れ狂わせ、イレンアトラから呪いの波を飛ばす
そのまま【覗きし悪意】を発動
瞳による範囲内無差別攻撃により回避できないようにカルロスに攻撃。ドローンが残ってしまった場合はそれも潰す
そのままレ・フィドラを構えて吶喊。穿ち、払い、叩き付ける


桐嶋・水之江
未来が見えていてもどうこうできるかはまた別問題よね
だって結局ディアブロは死んじゃったんでしょう?

私の転送先は海中にして頂戴
水の抵抗が最高のバリアになるわ
でもってプロテクトフィールドでワダツミ全体を覆う
じっと守りに徹して手の内を明かさない
活躍も苦戦もさせないわ

未来を操る能力の出所はUCなのね
じゃあこれよ、ユーベルコードキャンセラー
有効範囲は戦場全体…使われる未来は見えているんでしょうけれど避けられるかしら?
さて8.8秒以内にケリを付けるわよ
ワダツミを浮上させて全砲門起動
デミウルゴスは火炎ブレスを吐いて追い回しなさい
イカルガはビームスマートガンで援護射撃よ
未来予測無しでこの攻撃を凌げるかしら?


白斑・物九郎
●WIZ



楽しませて貰いますでよ、ホワイトナイト


●対先制
・【野生の勘】を【限界突破】させて先鋭化、己も未来を覗き込まん
・敵の先読みを更に先読みし、魔鍵を操り防戦(ジャストガード)
・先読みの先読みを先読みされたらそれを更に先読み(2回攻撃)する!


●反撃
・出し抜けに【ワイルドドライブⅢ】発動
・モザイクの迷宮で撮影を阻害すると共、ドローンの配置も分断(地形の利用)

・【天候操作】により喚起する砂嵐の投射(投擲+なぎ払い)、
・魔鍵を用いた喧嘩殺法(暴力)、
・殴打と見せ掛けて不意に魔鍵を【精神攻撃】仕様に切り替えての物理透過攻撃(鎧無視攻撃)――
・カルロスがコード効果を十全に発動し直すまでの間に畳み掛ける



 近未来的な建造物が立ち並ぶ四の王笏島。その中を絶対支配者たる『四の王笏』カルロス・グリードを突き進む。
 白騎士の鎧の超AIにより未来予知が可能となった今、よりよい未来の可能性を求めて行動することができるようになっている。だからこそ、玉座に鎮座するなどという非効率的なことはしない。
 より勝率が高い場所へと移動することができるカルロス。それは未来を知るからこそできる行動力である。
「……強いな。逃げ帰る理由にはならないけど」
 そんなカルロスの姿を見て鈴木・志乃(ブラック・f12101)は嫌そうに呟く。明らかに今までのカルロスとは一味も違う行動、そして超然とした態度。
 もはや苦戦するするのは目に見て明らか。だが生粋のパフォーマーにして猟兵の志乃にとってそれは撤退の理由にはならない。
「はー、なるほど。銀河帝国にはとんでもない奴がいたのね…」
 銀河帝国との戦争、そして白騎士ディアブロと直接対峙したことのないイザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)。しかし傭兵一族の名門ラブレス家の令嬢としての嗅覚が、カルロスのやばさを感じ取っている。
 かつてそんな敵がいたことに驚きを隠せないイザベラ。だがしかし、過去に倒した敵である以上、倒せない通りはない。
「だったらまともに能力を使わせなければ良い!」
 先手必勝と言わんばかりにイザベラがユーベルコードを使おうとするが、それより先に未来を見通すカルロスの方が早い。66機の動画撮影ドローンが召喚され、デストロイマシン零式を発動する。
 正確無比な未来予測シミュレーションを行い、イザベラの行動をすべて予測しうるカルロス。それによる包囲レーザーによって焼き切らんとする。
「宝珠なんて持って世界を掌握したつもりか、カルロス。気に食わねえ。あたしは本当にお前が気に食わねえよ」
 だがカバーとして志乃が動く。すべての策が通じるとは思っていないが、仲間の為にも見捨てるわけにはいかない。
 可能な限りのオーラ防御を展開、迅速な詠唱で攻撃を弾くバリアと、電気を通さない純水の膜、機器類を狂わせる電磁波を多重展開して、包囲レーザーの一部を受けきって脱出路を作る。
「ごめん、助かった!」
 身体を射抜くレーザーに焦がされながらも、イザベラも何とかそのレーザー群を脱出する。未来予知シュミレーションがここまでとは、と甘く見積もったことを呪うイザベラ。
 だがそれでもまだ挽回できる。能力「4TH Wall製 世界おもしろ改変ソフト(フォースウォール・エディター)」を発動する。
「編集開始よ!」
 カルロスを捉えられるように第四の壁を展開。そしてイザベラの「眼の前の事象を面白おかしく改変したい」という願望を叶えるべく、事象編集が開始される。
 ドローンカメラが「注目されたい」ならばと「スポットライト」に変えられる。さらにカルロスの姿もまたヒゲメガネ、白騎士の鎧もダンボール、手元のメガリスもブランデーグラスに変えようとする。
「させるか」
 だが未来予知シュミレーションで読んでいたカルロスはイザベラの事象編集から外れるように逃げる。だが動揺は誘ったことは事実で、動きもまたイザベラにとっても読めるものになっている。
 咄嗟に第四の壁を消して、近代化改造の施された旧式の大口径リボルバー「オールドキャノン」を構えるイザベラ。
「戦闘再開よ! ブッ飛びなさい!」
 ならばとオールドキャノンのマグナム弾による重量攻撃をカルロスに叩き込む。一部をスポットライトに変えられたことにより、未来予知精度が落ち、カルロスの身体にマグナム弾が被弾する。
 そこにレーザー射撃をオーラで受けきった志乃が迫る。撮影ドローンでさらに志乃の未来を読もうとするカルロスではあるが、能力「流星群(メテオストリーム)」を発動する志乃。
「今一時銀貨の星を降らせる、世界の祈りの風よ」
 撮影ドローンの一部を浄化の風に変換させ、それによる幸福な幻想を他のドローンに移させて未来予知シュミレーションを狂わせる志乃。予知に頼り切ったカルロスに隙が生まれる。
 それを高度なハッキング技術も兼ねて欺瞞を重ねた志乃。躊躇しているカルロスに光の鎖を巻き付けて拘束し、全力の魔法連射をその身に叩きつける。
「これで追われればいいけどね!」
 志乃が懸念した通り、カルロスはしぶとい。残りのドローンで退路を見出して逃げ出そうとする。イザベラのマグナム弾でダメージを受けているにもかかわらず、志乃の攻撃でもまだあれほど動ける。
 だがカルロスが機敏に動いているのは志乃とイザベラの追撃の為ではない。未来予知によって「それ」を発見できた為の対処であった。

「未来が見えていてもどうこうできるかはまた別問題よね。だって結局ディアブロは死んじゃったんでしょう?」
 桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)は強襲揚陸艦ワダツミの艦橋で、飛来するカルロスのミサイル攻撃を見ても冷静に思いを述べる。すでに対処はすんでいると言わんばかりだ。
 彼女は転移の場所として、四の王笏島近海の海中を指定した。水の抵抗が最高のバリアになると確信していたからだ。
「じっと守りに徹して手の内を明かさない。活躍も苦戦もさせないわ」
 実際に敵影を捉えることもなく、プロテクトフィールドでワダツミ全体を覆って守りに徹する水之江。飛来するミサイルが直撃したとしてもカルロスに与える影響は軽微であろう。
 そしてその未来を操る能力の出所は白騎士の鎧であり、ユーベルコードであるということも当たりを付けている水之江。ならばと能力「ユーベルコードキャンセラー」を発動する。
「…使われる未来は見えているんでしょうけれど避けられるかしら?」
 ワダツミから見るからにヤバそうな波動が発せられ、指定した戦場全体のユーベルコードの力を一時無力化する水之江。ドローンも消滅したことを見て、さすがのカルロスも驚きを隠せない。
 それを見てワダツミを急速浮上。敵影であるカルロスを捉え、敵がレーザー射撃で攻撃してくる前に遠距離攻撃で勝負をかける。
「さて8.8秒以内にケリを付けるわよ」
 発艦した竜を模した巨大ドローン「デミウルゴス」が、空中戦能力に優れた高機動キャバリア「イカルガ」が展開される。デミウルゴスが火炎ブレスを吐き、ビームスマートガンで援護射撃を行い、カルロスの逃げ道を塞ぐ。
 そして水之江の搭乗しているワダツミが、全砲門起動して二機に合わせるように照射。四の王笏島の都市を破壊するような派手な艦砲射撃が繰り広げられる。
「未来予測無しでこの攻撃を凌げるかしら?」

 その水之江の呟きは正しく、カルロスの身体能力をもってしても損害をなしにできるものではなかった。多大なる砲撃を受けてダメージを負いながらも、ユーベルコードキャンセラーの範囲外と退避し、再び撮影ドローンを出すことによって未来予知シュミレーションを開始するカルロス。
 そしてその瞳に映ったのは、さらなる追撃を行おうとせんとする死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)と白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)の姿であった。
「……スペースシップワールド幹部はマジで面倒なんだが…」
 かつての強敵を思い出しながらも虚ろな目で疲れた様な溜息を吐く謡。それでも魔女たる彼女が止まることはない。ドローンで完全に未来予知が完成させられる前に無差別無軌道の呪詛の嵐を巻き起こす。
 ドローンすらも破壊する凶悪な呪詛。その嵐の中を平然と進み哀想旋刃イレンアトラを振るって呪いの波動を飛ばして、粉々に破壊していく謡。
「嗚呼、もう此処は後回しで良いかもしれんとか思ってしまうが…見つけてしまったのなら仕方がない…我が道に引くという選択肢はない…何があろうとも踏み潰して進むのみ…」
 敵は蹂躙するのみと言わんばかりに能力「昏闇の世界より覗きし悪意(インサマリス)」発動。次の瞬間、謡の今までの様子とは違って哄笑が上がる。
 そしてカルロスを睥睨するように中空を裂いて覗く渾沌色の瞳が、ドローンの代わりに凝視する。その瞳はカルロスに不可思議な傷を与え、さらにドローンもその凝視による破壊によって次々と壊されていく。
「アハハハハハハハ! 黒騎士じゃなくて本当に良かったよ!」
 高笑いを上げる中で動けないカルロスに、呪殺神槍レ・フィドラを振り上げて吶喊する謡。穿ち、払い、叩き付ける攻撃がカルロスの白騎士の鎧を破壊し、その身にさらなる傷を与えていく。
 そしてその隙を逃す物九郎ではない。野生の勘がここで動けと告げている。本能に従い、己の未来を切り開く為に前へと進む。
「楽しませて貰いますでよ、ホワイトナイト」
 謡の攻撃によって吹き飛ばされたカルロスではあるが、まだドローンは残っている。その未来予知で物九郎の攻撃にカウンターを合わせるようにレーザー射撃を行う。
 それを先読みを更に先読み、予知に対する圧倒的な勘でモザイク状の空間からニュッと取り出す巨大な魔鍵によってガードする。完璧なタイミング、先読みに先読みを重ねた結果でもあった。
「とはいえ、何度もできる芸当じゃねーですよ」
 だからこそ、追撃の一手が来る前に能力「ワイルドドライブⅢ(ワイルドドライブ)」を発動させる。カルロスの目の前に現れたのはモザイク状の空間で構成された迷路である。
 さらに構築された迷宮の壁を操って、ドローンの配置を分断する物九郎。それがわかってドローンの再配置を行うとするカルロスだが、やらせる前に動く。
「十全に発動し直すまで待つわけがねーですよ!」
 咄嗟に天候を操作したかのような砂嵐をモザイク迷宮に巻き起こして、カルロスの視界と意識を散らす物九郎。そこから繰り広げられるは魔鍵を用いた喧嘩殺法、物理暴力だ。
 殴打を何発繰り返し、警戒を強めた瞬間に、魔鍵の性質を切り替える物九郎。その内容は精神攻撃仕様。物理透過攻撃による魂を殴打するような攻撃を織り交ぜてカルロスをフルボッコにしていく物九郎。
「くっ……やりすぎ、だ!」
 だがさすがに生命の危機となれば、カルロスも本気を出す。ドローンを再配置して、未来予知を蘇らせて物九郎の攻撃を回避するカルロス。
 その時点で物九郎は撤退を決めて、モザイク迷宮の壁へと溶け込んでいく。自身は容易に出ることはできるが、カルロスはそうではない。距離を取るには十分であった。

 この連続した攻撃によってカルロスの疲労とダメージ、損傷は相当なものになった。それは猟兵達の絶え間ない攻撃によるものだろう。
 未来を見通すといっても、迫り来る危機を連続して回避できるものではない。一人では対処されても、複数であれば突破できる。それこそが猟兵達の強みなのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

アウグステス・レプリカ
未来が在ると思っているのは、貴殿だけだ。
未来を作るのは、その地に住む民草にほかならない。少なくとも貴殿では無い。

【行動】敵の未来予測の内容を予測演算。随時現実世界へのフィード。予測が予測を超える瞬間を見せてやる。無論体感できるのは最初の一瞬だけだろうがな。
機が熟すのにそんなに時間はかからないだろう。
UC全速崩壊、発動だ。
攻撃ですらない現実の崩壊。ろくでもない結末を知るが良い!


才堂・紅葉
「まったく……それずるいわよ」
リボルバーを片手に、真の姿の赤髪を翻す

・先制対策
飛翔する相手の接近に合せ偏差射撃で【スナイピング】
コツは相手の最適の回避を【戦闘知識】で分析し、【早業】で次弾を置く事だ
5つ仕込めば奴も回避出来まい

(まぁ、無理よね……)

本命は五つの弾丸で奴の機動と剣筋を絞る事
無防備な背中に光剣を放たせる事だ

「そこっ!!」

背中の「ハイペリアの紋章」の力場で【ジャストガード】を狙う
【オーラ防御】で受け止めた威力を地面に【受け流し】、背中での当身技の【カウンター】で【体勢を崩す】

「絶ッ!!」

反撃は掌打での【早業、吹き飛ばし】
奴に紋章を【アート】すれば、奈落門の【封印を解く】条件が満ちる


ダビング・レコーズ
銀河帝国軍は抹殺する
白騎士の力を利用する者も例外では無い

敵の攻撃は未来視により必中必殺
回避行動は意味を成さない
エネルギーをEMフィールドに集中し最大出力で全面防御を行う
熱等により干渉を及ぼしやすい電磁障壁ならば光剣を防ぐ際も効果を発揮するでしょう

ガンホリックを起動
同等か近い速力を確保
べルリオーズとヴェスタを正面扇状に広域掃射
徹底的な弾幕の面を形成する
更に弾丸軌道の隙間を掻い潜られる事態を想定
メテオリーテを並行して全弾発射
ルナライトのプラズマキャノンでそれを撃ち落とす
マイクロミサイルの連鎖誘爆と荷電粒子炸裂時の爆風で空間を埋め尽くす
未来視が出来ても回避による対処が意味を成さない状況を成立させる


神酒坂・恭二郎
「白騎士殿の力とは願っても無い。一手ご教授願おうかね」
飄々と前に出よう
銀帝きっての強敵だ。試したかった策は幾つもある

■先制対策
飛翔するカルロスに対し、居合い抜きから、更に続けて影も見せない早業で斬撃の乱れ撃ちを行う
フォースによる切断の衝撃波が奴へと幾重にも飛ぶ
未来が見えるなら避けられようが
反撃の間は与えない!

等と出来るぬるい相手では無い
狙いは放たれた光剣、その間合いの内側に、剣を捨て身を飛び込ませる事だ
覚悟一つで無造作にやる
服の下に巻いたスペース手拭いに風桜子を通し、根元で受けた奴の光剣を数瞬だけ凌ぎたい

「こんなやり方もあるって事さ色男!」

反撃はたっぷりと覇気を込めた、渾身のアッパーカットにて


ジェイミィ・ブラッディバック
ふむ。超AIですか。
しかしどんなAIでも弱点というものはございまして。

TYPE[JM-E]に搭乗して出撃。SERAPHIM LEGIONで12機のAI制御セラフィム・リッパーも出撃です。
まず12機のセラフィム・リッパーのBS-Fクリスタルビットをばら撒きます。そこに私が伊邪那岐で「ビット」に射撃することを予告。
で、カルロスさんはどこから攻撃しますか?
…という選択を迫りつつ12機のAIと私自身で超AIをハッキング。あちらの演算結果を情報収集しつつ、超AIに対して13機分のDDos攻撃。超AIの処理落ちでまともに未来予測が出来なくなったところで12機と私で全武装一斉射撃。

…あ、超AIが火を吹いた。


カタリナ・エスペランサ
未来干渉に騎士の姿
私の領分に憧憬、纏めて土足で踏み躙った者には相応の報いを与えなくてはね

先制対策は《先制攻撃》で《念動力+情報収集》の力場を展開、《第六感+戦闘知識》の《見切り》を補正し《空中戦》
羽の誘導弾幕や《属性攻撃》の炎雷で敵の動きを制限し《早業+怪力》のダガーと体術で撃ち合うわ
視通す事と回避が叶う事は直結しない
自前の速度に広域攻撃と手数を組み合わせ攻め立てましょう

先制を凌げば【幻弄円舞】発動
貴方が未来を侵すと言うなら私は過去を奪ってあげる
情報不全に囚われた知覚で未来予測が叶うかしら?

まぁ、貴方の戦う理由の一端は垣間見てしまった訳だけど
私は私の大義の為に。此処で貴方を墜とすわ、カルロス!



 『四の王笏』として白騎士の鎧を装着しているカルロス・グリードは、未来を見据えている。それは勿論、猟兵に対して自身が勝利する未来である。
 どんな攻撃も来ると分かっていれば対処できる。その後に攻撃を叩き込むことができれば、勝利することなど容易いことではある。
「しかし猟兵め。さすが白騎士を葬ったことはあるのか」
 だがその未来をも見据えて対処し、予知をするが故の隙をつく猟兵の戦略にさすがに舌を巻くカルロス。そしてそんな手負いの七大海嘯にアウグステス・レプリカ(レプリカントのストームブレイド・f29931)が冷たい視線を投げかける。
「未来が在ると思っているのは、貴殿だけだ」
 過去の存在であるオブリビオン、この世界のコンキスタドール達に勝利など、未来などありはしない。アウグステスはそう断ずる。
 レプリカントの新機軸・試作品の身たる我が身であれどもそう思う。超AIなどに世界の命運を握ることなどあり得ないと確信しているアウグステスの姿に、カルロスは一笑する。
「未来を作るのは、その地に住む民草にほかならない。少なくとも貴殿では無い」
「ならば示してみるがいい、猟兵!」
 問答は無用と言わんばかりにカルロスは飛翔する。白騎士の鎧の性能を生かしたディアブロ・オーバーブーストだ。高速飛翔しながらも未来予測も行い、敵を刈り取っていく殺戮機動である。
 だがアウグステスも負けてはいない。レプリカントしての予測演算能力をフルに活用し、随時現実世界へのフィードしていく。
「予測が予測を超える瞬間を見せてやる。無論体感できるのは最初の一瞬だけだろうがな」
 恐らくは高度な予測合戦が繰り広げられているのだろう。だがその結果がわかるのは激突の一瞬だけである。どちらの予測が上回っているかはわかるのは、その時にわかる。
 そしてカルロスが光剣の斬撃を叩き込む時に、刻まれたのはアウグステスであった。カウンター気味で合わせた攻撃は回避されて、予測演算はカルロスに軍配が上がったのだ。
「だろうな……だが、ろくでもない結末を知るが良い!」
 しかし笑っているのはアウグステスであった。能力「全速崩壊(ゼンソクホウカイ)」が発動し、演算崩壊した現実空間に逆流した事によって、恐るべき地獄の門が顕現する。
 それに取り込まれるのは危険を察知したカルロスは全速離脱を試みるも、身体の一部がその門を通過し、砕かれるような痛みを発する。あの一瞬ですらこの痛みであったのだ。全身であったならばと、カルロスが冷や汗をかく。
「まったく……それずるいわよ」
 身体を大きく負傷したアウグステスを支えるようにキャッチした才堂・紅葉(お嬢・f08859)は、片手にリボルバーを握って、髪が赤髪になる。
 真の姿を発言した時になる現象、仲間が傷つけれたことによる感情の昂り。その気持ちが紅葉を奮い立たせる。それに迫るように飛翔を続けるカルロス。
 対策は勿論練ってある。相手の接近に合せ偏差射撃でスナイピング。最適の回避を自身の経験を元に分析し、より素早く次弾を置くことだ。5つも置けばカルロスとて回避は難しいと考える。
(まぁ、無理よね……)
 だがそれでも一抹の不安はあった。それが的中した時に紅葉はそう内心、吐露したのだ。そしてその光の剣筋がその身体を引き裂かんと迫り来る。
「そこっ!!」
 だからこそ、その光剣の斬撃こそが紅葉の狙い所であった。先ほどの対処は陽動、本命は五つの弾丸でカルロスの機動と剣筋を絞る事だった。
 無防備な背中に光剣を放たせる瞬間を狙って、「ハイペリアの紋章」の力場を発生。その強烈な力の奔流によって光剣をジャストガードする。
 そしてそのオーラの流れを操作して光剣を地面へと受け流し、そのまま背中で体当たりするような当身を当てることで、カルロスの体勢を崩す紅葉。
「絶ッ!!」
 反撃となるカウンターの掌打。素早く未来予測すらしても当てることに特化した攻撃。そしてそれはハイペリアの紋章を刻むだけの儀式。
 能力「ハイペリア重殺術・奈落門(アビスゲート)」。その条件を満たすことによって、封印が解かれ奈落門を開き超重力での爆縮がカルロスの身体を襲う。

「がはっ……!」
 予測しても受けきれないものはさすがに食らってしまう。カルロスにできたのは爆縮が起こる瞬間に加速してその力場から逃げることだったが、それでも肉体の損害は軽微ではない。
 そのカルロスを逃がすべからずと、ダビング・レコーズ(RS01・f12341)とジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)が襲来する。
「銀河帝国軍は抹殺する。白騎士の力を利用する者も例外では無い」
「ふむ。超AIですか。しかしどんなAIでも弱点というものはございまして」
 ダビングがかの白騎士の力を行使するカルロスを排除せんとその機体を駆動させて、戦闘態勢に入る。さらにジェイミィは超AIに起因する能力の対策と言わんばばかりにユーベルコードを発動させようとする。
 だがその未来予知を見たカルロスによってジェイミィが発動する前に光剣の斬撃によってその発動を潰される。キャバリア「TYPE[JM-E]」に搭乗していたといえ、強烈な攻撃を食らったことによって大きく壁と倒れ込んでしまうジェイミィ。
「まずは一機。次は貴様だ」
 そう言って次はダビングを狙おうとするカルロス。その攻撃を見て、ダビングは敵の攻撃は未来視により必中必殺、回避行動は意味を成さないと判断。
 エネルギーをEMフィールドに集中し最大出力で全面防御を行うことによって被弾覚悟の対策だ。そしてその高速機動からの光剣の斬撃が炸裂する。
「……電磁障壁ならば光剣を防ぐ際も効果を発揮するでしょう」
 予め張っていた電磁障壁によって熱等により干渉を及ぼしやすい光剣の減衰に成功したダビング。身体に傷は刻まれたものの、損害は軽微だ。
「相対距離確認、攻撃開始」
 そして能力「ガンホリック」を起動させ、同等か近い速力を確保しカルロスと高機動戦を繰り広げるダビング。だが未来予測の能力がある分、まだカルロスが優位な段階だ。
 リニアアサルトライフル「べルリオーズ」と三連装ガトリングガン「ヴェスタ」による正面扇状射撃。広域にばら撒くことで徹底的な弾幕の面を形成して機動力があっても避けられない攻撃を続ける。
「やれやれ、キャバリアがなければ即死でしたよ」
 そう言ってジェイミィがTYPE[JM-E]のコックピットから出てくる。そして高機動と広域掃討射撃を行うダビングを援護すべく、能力「SERAPHIM LEGION(セラフィムレギオン)」を発動する。
 12機のAI制御セラフィム・リッパーが出撃し、カルロスに対して襲い掛かる。ダビングの射撃に加えてセラフィム・リッパーのBS-Fクリスタルビットをばら撒く。ジェイミィはパルスマシンガン「伊邪那岐」を構え、カルロスに問いかける。
「で、カルロスさんはどこから攻撃しますか?」
 ダビングの射撃、さらに自身とセフィラム・リッパーのビットの一斉射撃。そこに加えて、ジェイミィと12機のAIによる白騎士の鎧の超AIへのハッキング。演算結果を情報収集しつつ、超AIに対して13機分のDDos攻撃を仕掛ける。
 多方向から射撃を受けつつ、膨大な処理を行う白騎士の鎧の超AI。次第に処理は遅れていき、ジェイミィ達の一斉射撃にも簡単に回避ができなくなっていく。
「超AI、火を吹いていません?」
 その言葉と共にカルロスにジェイミィの伊邪那岐の射撃が被弾する。そしてダビングもその弾幕の間隙を突いて機動し、マイクロミサイル「メテオリーテ」を全弾発射して逃げ場を完全に塞ぐ。
「チャンス到来。未来視を超える状況を作り出します」
 ダビングが描くは未来視が出来ても回避による対処が意味を成さない状況を成立させること。プラズマブレード「ルナライト」のプラズマキャノン発射機構で、マイクロミサイルを落とす。
 それによって起こる連鎖誘爆と荷電粒子炸裂時の爆風で空間を埋め尽される。それによるカルロスの身体におけるダメージも当然甚大となる。

 自身の身体が煙を上げながら落下して墜落するのを自覚するカルロス。白騎士の鎧は今だ無事とはいえ、かなりの損傷を与えられた。だがその正確な未来予測はさらなる猟兵の到来を告げていた。
「白騎士殿の力とは願っても無い。一手ご教授願おうかね」
「未来干渉に騎士の姿。私の領分に憧憬、纏めて土足で踏み躙った者には相応の報いを与えなくてはね」
 一人はその力に素直に感心し、自身の力を試したいと言わんばかりに飄々と前に出る男、神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)。
 一人はその力に強敵と認めつつ、不遜ととれる傲慢な態度を取る。その力に鉄槌を加えんとする女、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)。いずれにしても、手負いのカルロスに対しては手強い相手である。
「次から次へと厄介なものだ」
 そう言いつつも高速機動と未来予測モードに入り、恭二郎とカタリナの先手を取らんとするカルロス。恭二郎には銀河皇帝以来の強敵だと言わんばかりに、その居合の技を披露する。
 光剣の斬撃を瞬間に居合い抜きをし、回避してきても影も見せない早業の斬撃を繰り出すことで乱れ撃ちによって、拮抗状態を作る。さらにフォースによる空間を切断した時の衝撃波がカルロスに幾重にも及ぶことで飛行にも影響を与える。
「未来が見えるなら避けられようが、反撃の間は与えない!」
 そう言いつつも、恭二郎はカルロスが生ぬるい相手だとは一切考えていない。実際、剣撃はギリギリであり、次の乱れ撃ちが通用するとは限らない。
 ならば決めるは次に放たれる光剣、剣を合わせると同時に、それを捨て去る恭二郎。そして身を飛び込ませて、カルロスの懐に強引に入り込む。
「愚かな」
 その未来予測も出来ていたカルロスが光剣を振り下ろす。その強烈な斬撃が恭二郎の身体を斬り裂くが、服の下に巻いたスペース手拭いに風桜子を通し、根元で受けることで致命傷を避ける。
 そして繰り出すは能力「蝦蛄拳(シャコパンチ)」。海の生物「【シャコ】」が持つ拳打を再現する、強烈なるカウンターである。
「こんなやり方もあるって事さ色男!」
 覇気を籠めた渾身のアッパーカットは、カルロスの顎を捉えてそのまま空中へと吹き飛ばす。脳を揺らされたことで甚大な意識の朦朧を引き起こさせる恭二郎。
 その決死の覚悟が隙を生み、カタリナの接近を許すことになる。相手に同行を注視し、しっかりと観察していた故に恭二郎が作り上げたこの状況に間髪入れて突っ込むことができた。
「自前の速度に広域攻撃と手数を組み合わせ攻め立てましょう」
 その言葉通り、羽の誘導弾幕や《属性攻撃》の炎雷による攻撃でカルロスの体勢を戻させないように攻撃、敵の動きを制限し、さらにカタリナ自身はダガーと体術を組み合わせた接近戦を繰り広げる。
 自分の出来る範囲内でやれることをやる。カルロスの未来予測と行動力が合致していない、今がチャンスと言わんばかりに、能力「幻弄円舞(ファントム・ワルツ)」を発動させる。
「貴方が未来を侵すと言うなら私は過去を奪ってあげる」
 夢見心地の幻影がカルロスを覆い、感覚を惑わしカタリナのダガーによる不意打ちを成功させる。さらに未来予知をしようとするカルロスの記憶を奪い、戦法や思考を先回りすることでさらに攻撃を成功させる。
 カタリナの攻撃はまさしくカルロスにとっての悪夢。喰らえば喰らうほど、血が降り身体が強制的に踊らされる円舞曲のようであった。
「情報不全に囚われた知覚で未来予測が叶うかしら?」
「くっ」
 だがカルロスには負けられない理由もあった。それを見抜くようにカタリナは笑いかけてダガーの一閃を放つ。
「まぁ、貴方の戦う理由の一端は垣間見てしまった訳だけど、私は私の大義の為に。此処で貴方を墜とすわ、カルロス!」
 その言葉にかっと目を開いて、攻撃をやめるように高速機動を開始したカルロス。どうやらカタリナが言っていることに心当たりがあるようで、その表情には動揺も見える。
 ここで猟兵を倒さなければ未来がない。そう思いつつも、身体が不調である今、追撃をするのは得策ではないと、回復の為にビルの合間を駆け抜けていく。

 カルロス・グリードは失墜間近ではあるが、それでもオブリビオン・フォーミュラ。決して油断することはできない。
 猟兵は強敵たる『四の王笏』に王手を刺すべく、最後の戦いへと挑もうとする。その力の証明の機会はすぐそこに差し迫っていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

天城・千歳
【電脳の箱庭】
SPD
絡み・アドリブ歓迎

また厄介な物を持出しましたね

サテライトドローン群を展開し全周観測体制を整えます。
敵の先制攻撃は歩行戦車、歩行工作車の密集状態で電磁フィールドを展開し【盾受け】【オーラ防御】【ジャストガード】で防御。
攻撃を防ぎつつ、展開したドローン及び、本体、歩行戦車、歩行戦闘車のレーダー、センサーを使い敵の動きを【追跡】【索敵】し【情報収集】を行い、
【戦闘知識】【瞬間思考力】で解析後UCで敵の動きを予測演算し【誘導弾】の【一斉発射】による【弾幕】【範囲攻撃】を行う。
攻撃を抜けて来たら【集団戦術】【砲撃】【レーザー射撃】で対応。
演算結果はシャルロットさんと電脳空間上で共有。


神代・セシル
【電脳の箱庭】
WIZ

未来予知がありますので、私にとって攻撃回避は難しいかもしれません。
指輪【Starlit Shield】を最大出力させ、大きな全方位シールドを生成します。シールドを用いて先制攻撃を防御します。ドローンを炎属性魔法の光線で攻撃します。
「逆に、私の『眼』であなたが失敗した未来を見ました。」
UCを発動し、おじさんの能力を無力化させます。
約90秒間UCを維持して先輩方のために時間稼ぎます。一方、仲間の状態を留意します。
回避しにくい攻撃が有れば、属性魔法光線を放いて対応します。
「未来予知はあなただけの特権ではありません」

アドリブ・アレンジ歓迎


シャルロット・シフファート
【電脳の箱庭】
WIZ
絡み・アドリブ歓迎

ドローンの展開とそれによる強化ね。
なら、これはどうかしら?
幻属性を行使してドローンの映像記録を歪ませて解析しようが無いようにするわ。

更に千歳から得た『王杓』の予測を幻属性を使いセシルや雲雀に思念で伝えて有利な戦況に持ち込むわ。

そうしてセシルのUCが発動し終えるまで幻属性で敵の妨害と味方の支援を行っていくわ。

そしてUC。
白騎士と黒騎士の力を宿した双剣と双銃を用いて未来と過去に干渉。
セシルのucが終わったらその武器を使い戦っていくわ。
「白騎士の力を使えるのはあんただけじゃないのよ!」


天星・雲雀
【電脳の箱庭】

絡みアド歓迎

行動:UCは戦闘開幕直後に使用
予測できてたとしても、強化も回避も間に合わななければ、実質無抵抗で棒立ちしているのと同じです。
(でも念の為にドローン66機を先に瞬殺します。観測されないように速攻で1機残らず同時に落とします)
撮影機の後は、王笏にペースを掴ませないように注意深く。みんなをサポート。これを33秒以内に決着まで繰り替す
「オトモ!手順は無視していいので最大速度で!」
「王笏さんに休む暇を与えないで!考えさせちゃダメです!」
「内角高め脇の下を狙うフリをして、その実全身を満遍なく、とにかく王笏さんに処理できないほどの負担をかけて。可能なら未曾有の情報渋滞に陥らせて!」


ユーフィ・バウム
未来の場所に撃つ……
ですが来るのが分かっているならば!

【勇気】と共に行動開始です!
敵のUCでレーザーを撃ち込まれますが、
【オーラ防御】全開にして体を覆い、
どこに着弾しても耐え抜いてみせます

……1撃で昏倒するような、鍛え方はしていません!
【激痛耐性】、何より【覚悟】で耐えぬき、
間合いを詰め【怪力】の【暴力】の打撃を見舞う

最初にダメージは受けていても、
この間合いならば負けはしないっ!
再度私の未来を見ることもできないほど、果敢に
【鎧砕き】の攻撃をねじ込んでいきましょう

敵からの攻撃も【見切り】致命を避けつつ攻撃は止めない

隙を見れば、体勢を崩させてから、
ありったけのオーラを込めた《トランスクラッシュ》!


緋奈森・鈴音
相手がレーザー光線を撃ってくるなら、まずは水と風の魔力で霧を作って身を隠すわー。
おねーさんのいる位置に向かってレーザーが飛んでくるなら……おねーさんは全速力で直進!
真っすぐ向かっていけば、相手の攻撃の軌道もわかるからねー。

勿論攻撃には当たりたくないし、空気抵抗を減らしてスピードを上げる為にもおねーさんの前に霧を壁状に集めて鏃のように尖らせるわー。
真ん中を厚く、周辺の密度を薄くね?
そうすると光は密度の薄い方に曲がっていくのよー。
霧も身を隠す為じゃなくって実はレーザーの軌道把握と威力を削ぐのが目的だったりするわー。
「知らなかったかもだけどー。光って曲がるのよ?」
そのまま接近戦で急所に一撃叩きこむ!



 『四の王笏』カルロス・グリードと猟兵との戦いによって、近未来的な建造物が立ち並ぶ四の王笏島は大きく破壊されつつあった。それはその激戦の模様を現したともいえる。
 白騎士ディアブロの力を宿す鎧を持つカルロスにとって、この戦いはもっと楽なものになるとは思っていた。だが現実は苦戦を強いられ、敗北寸前まで追い詰められている。
 オブリビオン・フォーミュラとして絶対的な力を持ちながらも追い詰められている現状は、カルロスにとっては許容できない事態でもあった。だがそんな思考に浸る間もなく猟兵達はとどめを刺すべく襲い掛かる。
 旅団「電脳の箱庭」から出撃してきた天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)、神代・セシル(夜を日に継ぐ・f28562)、シャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)、天星・雲雀(妖狐のシャーマン・f27361)の4人の少女。纏めてこられては、とカルロスはディアブロ・オーバーブーストを起動させて、高速機動態勢に入り突撃してくる。
「また厄介な物を持出しましたね」
 これに対応したのは千歳だった。サテライトドローン群を展開し全周観測体制を即座に構築して、カルロスの高機動に対応し、ドローン対策をしている三人を守る。
 そしてカルロスの機動上になるであろう箇所に歩行戦車、歩行工作車を密集展開し、電磁フィールドを展開し防御態勢を取る。装甲の盾やオーラまでも纏わせていた代物ではあるが光剣で多くが破壊されつつも、その突進が止まる。
「やっぱり疲労していますね」
 展開したドローンの情報収集、さらに歩行戦車、歩行戦闘車のレーダー、センサーを使っての分析結果はカルロスの負傷・疲労の深さであった。恐らく大きく精細を欠いているであろう消耗度。
 それに千歳は驚きつつも油断はしない。能力「ラプラス・プログラム」を発動させ、その情報収集した情報を元に、攻撃を敢行する。残された歩行戦車・歩行戦闘車、そして自身の兵装もフルに使った誘導ミサイル弾の一斉射撃によってカルロスを集中攻撃を行う。
「ラプラスの状況の予測演算から逃げられませんよ」
 千歳は自身の攻撃量からもそう判断するが、カルロスの攻撃力はそれを上回る。徐々に歩行戦車や歩行戦闘車を破壊していき、攻撃を受けながらも千歳へと向かってくる。
 だが近寄ってくるのと同時にレーザーによる一斉射撃をして、歩行戦車・歩行戦闘車を盾にして何とか難を逃れる。そして演算結果を忘れずにシャルロットと電脳空間で共有する千歳。
 その四面楚歌の中でセシル・シャルロット・雲雀が一斉に突撃してくる。それに対して、カルロスは撮影ドローンによる支援を行い、苦戦を映すことによって逆転の未来予測シュミレーションを起こそうとする。
「ドローンの展開とそれによる強化ね。なら、これはどうかしら?」
 それに対して行ったのはシャルロットの幻影魔法であった。カルロスを撮影するドローンの映像記録を歪ませるようにして、未来予知シュミレーションに繋がる正確な解析をできないようにする。
 さらに千歳から受け取ったカルロスの予測データを幻影魔法で脳による思念で送ることによって、二人とも共有を果たすシャルロット。だが不確かな未来であっても纏めて何とかするとカルロスは攻撃のレーザー射撃を繰り出す。
「未来予知、それは回避が難しいかもしれません」
 そう思っているからこそ、セシルは備えることができた。指輪【Starlit Shield】を最大出力させ、大きな全方位シールドを生成し、カルロスのレーザー射撃を遮断する。防御にすべての力を集中できたのは、仲間たちのおかげであり、攻撃方向もシャルロットの情報伝達のおかげであった。
 そしてドローンを潰すべく、セシルは炎魔法の光線を放つ。それに追従するように対ドローン対策を任されたのが雲雀だった。能力「獅子の座流星弾(シシノザリュウセイダン)」を発動させ、光速超重力推進装置を装着した狐火の『オトモ』軍団が出現する。
「オトモ! 手順は無視していいので最大速度で! 王笏さんに休む暇を与えないで! 考えさせちゃダメです!」
 それを実行せんと言わんばかりに狐火「オトモ」によって、カルロスのドローンが瞬時に落とされる。すぐさま新たに召喚しても次々通していくといった様だ。
 カルロスには一切ペースをつかませないという意志の元で雲雀は注意深くその動向を見据えて、味方のサポートに徹する。挙動と共に「オトモ」を動かし、ドローンを落とす為に。
「内角高め脇の下を狙うフリをして、その実全身を満遍なく、とにかく王笏さんに処理できないほどの負担をかけて。可能なら未曾有の情報渋滞に陥らせて!」
 ドローンを雲雀に潰されたことで、そしてカルロスが未来予測を白騎士の鎧の超AIのみになっているのを見て、セシルが能力「Mind over matter(タイムシェーパー)」を発動する。
「逆に、私の『眼』であなたが失敗した未来を見ました」
 その魔眼はカルロスの未来を見抜く。空間を干渉して、カルロスのユーベルコードにすら影響を及ぼすセシルの能力。
 それは未来予知のような因果律操作能力を一切合切無効化する能力。このような未来予知系の能力者にとっては絶大な能力を誇るが、その限界は90秒だ。
「未来予知はあなただけの特権ではありません」
 カルロスは驚愕と共にその原因がセシルにあると認識した瞬間、レーザー射撃で排除しようとする。それを同じく光属性の魔法光線を放って相殺するセシル。
 それと同時に幻影魔法でサポートに回っていたシャルロットが攻撃に回り、能力「無限の時を駆け降臨せよ黒白の宇宙と双なる銃と剣(アヴェスター・ウィズ・ヴァイスシュヴァルツ)」を発動させる。
 展開した二元的な性質概念を司る黒白の宇宙から、白騎士と黒騎士の力を宿す黒白の双銃と双剣を創造する。シャルロットはその白き剣と黒き銃をとってカルロスに攻撃を仕掛ける。
「白騎士の力を使えるのはあんただけじゃないのよ!」
 今はセシルの力によって未来予知をすることはできない。だが黒騎士の過去に干渉する力は使える。その過去を抉るような傷を黒き銃の弾丸で撃ち込むことによって、想起させるシャルロット。
 さらに数合の撃ち合いの果てに効果が切れると同時に、白騎士の力を即座に使うことで先に未来予知を発動。その太刀筋が、カルロスの身体を大きく斬り裂いて致命傷とも呼べる傷を与える。
「ガハッ! この不敬者共がっ!」
 シャルロットの身体を弾き飛ばすように馬鹿力を発揮するカルロス。あれだけの波状攻撃にも拘らず、まだその闘志は萎えていない。
 しかし撮影ドローンは全て潰され、すでにディアブロ・オーバーブーストを使える状況ではない。もはや白騎士の鎧も限界寸前まで来ていた。

「そこに来るのはわかっているぞ、猟兵!」
 シャルロット達が手を出せずに拮抗している中で、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)と緋奈森・鈴音(火に願う華・f03767)が死角から突っ込んでくる。未来予知を持つ『四の王笏』を葬れる機会。絶対に逃すわけにはいかないからだ。
 だが未来予知に対して放たれる貫通レーザーが二人に襲い掛かる。それは絶対に避けようのない攻撃、白騎士の鎧に搭載された超AIが導き出したものであった。
「未来の場所に撃つ……ですが来るのが分かっているならば!」
 それに対し、ユーフィは勇気をもって一直線に突撃してくる。自身のオーラを全開にして覆い、その鍛え抜かれた肉体を持って貫通レーザーを耐えるというものだ。
 どこに受けても耐えてみせるというユーフィにほぼ致命傷になるような箇所、頭を心臓を狙って貫通レーザーが撃たれる。だがそこを重点的に守っていたことによって、何とか即死を耐えて重傷で済むユーフィ。
「相手がレーザー光線を撃ってくるなら、対応策はあるわー」
 そして鈴音は水と風の魔力で霧を作って身を隠して、レーザーが飛んでこない対策を練っていた。だがさすがに未来予知によって位置を把握したカルロスが放ってきた貫通レーザーに対して、鈴音が取ったのはユーフィと同じく一直線に進むことだった。
 そうすることで貫通レーザーの軌道を一定方向に集中させ、攻撃方向を限定する為だ。勿論鈴音は痛いのが苦手なので当たる気はなく、空気抵抗を減らしてスピードを上げる為に前に霧を壁状に集めて鏃のように尖らせる。
 真ん中を厚く、周辺の密度を薄くする。そうすることによって、光は密度の薄い方に曲がっていく性質の為に、如何に貫通レーザーであっても鈴音に当たらずに反れていく寸法だ。
「知らなかったかもだけどー。光って曲がるのよ?」
 そんな不敵な笑みを浮かべて突っ込んでくる鈴音。さらに貫通レーザーを放とうとするも、先に突撃してきたユーフィの渾身の拳がその顔面に突き刺さる。
「……1撃で昏倒するような、鍛え方はしていません!」
 咆哮と共に拳のラッシュを叩き込むユーフィ。間合いに入ってしまえば、例えダメージを受けていても負ける気はしない。
 そしてその間に鈴音は能力「トリニティ・エンハンス」を発動させて水の魔力で霧を濃くする。最初からレーザーの軌道把握と威力を削ぐのが目的だった霧がさらに強化されて貫通レーザーを完全に無効化する。
「再度私の未来を見ることもできないほど、ねじ込む!」
 そして白騎士の鎧を徐々に砕いていくユーフィの拳。一撃一撃当たる度にその鎧にヒビが入り、カルロスの筋繊維や骨を破壊していく。
 その体勢がぐらりと揺らいだ瞬間、ユーフィはフィニッシュブローである能力「トランスクラッシュ」を発動させる。ありったけのオーラを身体に纏わせることで、すべてを破壊するボディアタックを炸裂させる。
「めいっぱい叩き込みますっ!」
「合わせるわよー!」
 ユーフィの闘気纏う一撃と、鈴音の火の魔力を纏わせてた巨大鉄甲「彼岸花」による挟撃。これによって、白騎士の鎧は完全に粉砕され、カルロスの身体が宙に舞う。
 壮大な吐血と共に、その瞳に映ったのは、空高く舞う二人の少女。シャルロットと雲雀であった。
「これで終わりよ!」
「王笏さん、覚悟!」
 シャルロットが白騎士の剣で鎧のなくなった身体を両断し、雲雀が「オトモ」の炎でその身体を焼く。それによってわずかに残っていたカルロスの生命力は完全に尽きた。
「この未来は……見えなかった……馬鹿……な……」
 そう言ってカルロス・グリードは炎と共に消滅していった。その表情はまだ敗北を信じられないとするものであったのをセシルと千歳は見送ったのだった。

 『四の王笏』は倒れ、時期にその勢力下にあった島々は解放されることになるであろう。それが次なる『王笏』の分身体の本拠地の情報になるかもしれない。
 すべての『王笏』を倒さなければグリードオーシャンの世界に平和は訪れることはない。そう思ってはいても、この勝利を喜ぶこともまた重要だろう。
 過去の強敵を乗り越え、未来を示すことができた。それこそが最大の報酬であると、猟兵の顔が告げていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年02月13日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト