羅針盤戦争〜幽霊船への特攻(ブッコミ)~
●海賊疾風伝説
グリードオーシャンの片隅に浮かぶ、とある島。
アウトローたる海賊たちの中でも、よりすぐりの荒くれたちの吹き溜まり――。
数人〜個人乗りの「特殊小型船」を用いた速さ比べ、度胸試し、または果てなき縄張り抗争に日々勤しんでいる彼らの島に、一隻の幽霊船が迫っていた。
「幽霊船!? オモレーじゃん」
「やったらあ!」
「やったらあ!」
「ブッコんだる!!」
幽霊船は見るからに堅牢で、大きく、そして広範囲かつ長射程の攻撃手段を備えていた。
対する海賊たちは、数は多いが全て小船。「飛び道具は卑怯」という理屈で大砲の一門も積んでいない。
彼らにあるのは「速さ」と「覚悟」の二つのみ。
「いざとなったら小船ごと突っ込んで一矢報いる」。それがこの島に生きる海賊の流儀だった。
かくして、命を賭した闘争が始まる……。
●猟兵がなんもしないと全員突っ込んで死ぬ
「度胸と勢いはあるが、頭に血が上りやすくてほっとくと幽霊船にボッコボコにやられてしまう海賊たちの島を救って欲しい」
ブラウン・カンカン(ポンコツ骨董テレビウム・f25168)は、首裏のネジ穴をほじりながら続ける。
「火薬と油で動く特殊な小船に乗って、全速力で一直線に突き進んで後は流れに任せるのがやつらの戦法だ。だから、よく死ぬし、すぐ死ぬ。風は気持ちいいかもしれんがな」
「海賊どもの小船に乗る勇気のある猟兵は手を貸してくれ。そして、できればあいつらが死なないようにうまくやって欲しい」
早川カエシ
お世話になっております。
早川カエシです。
今回の戦いを現代風に表すと、
「戦車に向かって族がバイクで特攻しまくるから、猟兵はバイクに同乗して、戦車に至近距離で一撃見舞ったら即座に運転してるヤツもろとも離脱して生き延びて」
です。
自前の移動手段など、海上から攻撃してくる幽霊船に近づく術があるならば小船に同乗する必要はありません。
(ただし、幽霊船の攻撃はかなり激しいです。海賊の助力なしに近づく場合は相応の実力と策が必要になります)
攻撃のチャンスは基本的に一度きり。
近づけば近づくほど威力は増しますが、同時に死のリスクも高まります。
勇気ある猟兵の皆様にふるってご参加いただけると幸いです。
第1章 ボス戦
『幽霊船』
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POW : 幽霊船一斉砲撃
【海賊船に搭載された全ての大砲】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 幽霊団の船出
レベル×1体の、【カトラスを装備した右手の甲】に1と刻印された戦闘用【幽霊海賊団員】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 聖エルモの炎
全身を【不気味な紫の光】で覆い、自身が敵から受けた【攻撃回数】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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エドゥアルト・ルーデル
対艦攻撃の時間だオラァ!!
"!?"
海賊の手助けなど不要、そんなシャバい真似はしませんぞ!海賊に【操縦】技量で負ける気がしねェからな
拙者はこれ!【航空機召喚】!その名はA-1『スカイレイダー』でござる!高い馬力に軽快な機動力とカチコミにはもってこいでござるね
翼下に装備するのはとっておきの煙幕用ロケットとブッコミ用の爆弾を一つだ
島から飛び立って水面スレスレを低空飛行で接近しつつ敵船に煙幕用ロケットを斉射、そのまま煙幕で目眩まししつつキス出来るぐらいの距離から爆弾を投下でござる
煙幕張ってれば後続の海賊も隠れられて生存率も上がるでござろう
"待"ってたでござるよォ!!この"瞬間"をよォ!!
●疾風伝説 特攻のエドゥ
「オラァ!! 一番乗りだァ!! “踊る”ぞ……!? てめーらァ!!」
海賊の中でもとりわけ血気盛んで、とりわけ無謀な一人がフルスロットルで幽霊船へと突き進んでいく。その軌跡は一直線に等しく、さらに全速となれば追いつける者など皆無。常日頃からメンツを大事にし、負けることと舐められることが大嫌いな海賊たちといえども、彼の尊大な“一本槍宣言”を茶化すことはできなかった。
「“待"ってたでござるよォ!! この“瞬間"をよォ!!」
!?
はるか後方から飛び立ち、一瞬で彼(以下、海賊A)を追い抜いていった疾風。
水面を衝撃波で切り裂く一機と一人。モーゼよろしく幽霊船への道程を残して進むのは命知らずの猟兵、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)だ。
「(航空機……!? いや、それどこじゃねェ! あの速度じゃ“事故”っちまうぞ
!!!)」
海賊Aは数瞬後の惨劇を脳裏に描きながらも、猛進するA-1『スカイレイダー』の尻から目を離せない。オレだってそこまで若造じゃない。イキがってああいう無謀な運転をするヤツは何人も見てきた。一度や二度は運良く生き延びることができたとしても、そういうヤツは早いうちに死ぬ。ああ、ダメだ。今にも『幽霊団の船出』が! レベル×1体の、【カトラスを装備した右手の甲】に1と刻印された戦闘用【幽霊海賊団員】が、あの命知らずの髭男を飲み込もうとしているじゃねェか!!
!?
――海賊A(当時25歳)は、後にこう語った。
「……いやァ~~。僕もね、最初は『オイオイオイオイ、死ぬぞアイツ』って思ってたんですよ。ただでさえ前もろくに見えないような猛スピード。その進路に壁みたいに『幽霊海賊団員』どもが召喚されたワケ。こんなん、ハンドル切ったってもう無理ッスよ。でもね、次の瞬間……」
エドゥアルトは眼前の敵めがけて、弾を発射した。しかし、それは煙幕。彼と彼の愛機が呑んだ刃は爆弾一つのみ。こんな雑魚には使わない。炸裂する煙幕。限りなくゼロになった視界を、操縦技術と勘のみですり抜けていく。
爆発音。
戦場を覆う煙幕が幽霊船の真ん前で直角に切り開かれた。まるで重力のくびきから解き放たれたロケットのように、エドゥアルト駆るスカイレイダーは空へと昇っていく。煙が徐々に晴れる中、船首を中心に手ひどく破壊された幽霊船が皆の目に映った。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ・連携歓迎デース!
良い根性デース! ワタシがサポートしマース!(親指を立てて)
という訳で、手ごろな個人の海賊小舟にタンデムさせてもらって、突撃デース!
ガンガン幽霊船に向かって行って、パイルバンカーで派手な大穴をあけてあげマショー!
HAHAHA! っと、離脱するタイミングでUC《金城鉄壁》を起動!
同乗している海賊の防具に変形して、対象の身命をガードしマース!
ついでに救命ジャケットのように浮くようにしマスネー。
さあ、他のエブリワンの戦果を鑑賞しながら帰りマショー。
次の船がアナタを待ってマスヨー!
二條・心春
ず、随分豪快な方々ですね……。ですが、さすがにオブリビオン相手は危険です。私も協力させてもらいますね。
せっかくやる気になっているので、あまり水を差すような戦い方はしない方がいいかな。
ここは【ウェポン・ブースト】を使いましょう。槍にブースターを付ければ船をさらに加速させることもできると思いますし、もちろん投げれば攻撃もできます。これで速さの極限を目指しちゃいましょう!
船の操縦は海賊さん達にお任せして、私は「第六感」で攻撃を察知して彼らに伝えて補助します。そのまま幽霊船にはあまり近づかずに、槍を投げつましょう。出力全開でぶつけますよ!
……うっ、終わって安心したらちょっと気持ち悪くなってきました。
白鳥・深菜
「その勢い、嫌いではないわ――
強烈な一矢はこちらで放つ。突っ込みなさい。」
海賊たちの船にのり、接近は彼らに任せる。
自身は接近時に強打を放つ事に集中。
細剣に【希望と災厄の金色剣】をかけ、相手への接近を待ち――
「宿すは<光>の<十字列星(グランドクロス)>
――放つは災厄を制する信念の軌跡!」
接近したら細剣で十字斬りを放つ!
――魔術による、退魔の祈りの再現である。
「聖エルモの炎が、聖人の祈りによって生まれたのであれば。
魔術師の技術と信念を以て、これに正面から対するのが――
『オモレー』という事でしょう?」
●特攻祭 開催
猟兵の見事な一番槍を目にして、焚きつけられた海賊たちは我先にと幽霊船へと立ち向かった。小魚の群れのように一団となって進む彼らの中でも、頭ひとつ抜けた速度の者たちがトップに躍り出る。
「その勢い、嫌いではないわ――強烈な一矢はこちらで放つ。突っ込みなさい」
「良い根性デース! ワタシがサポートしマース!」
「ず、随分豪快な方々ですね……ですが、さすがにオブリビオン相手は危険です。私も協力させてもらいますね」
白鳥・深菜(知る人ぞ知るエレファン芸人・f04881)。
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)
二條・心春(UDC召喚士・f11004)。
特攻を掛ける三艘のそれぞれに猟兵が同乗していた。
生まれも育ちも違う三人の猟兵だが、彼女らに共通していることが一つあった。それは『防御は捨てて速度のみを考えて突撃する』ことを選んだという、“海賊気質”だ。普段はよそ者に厳しく、ポッと涌き出た猟兵たちと協力なんてするはずがなかった海賊たちも、その『豪快さ』に魂レベルで共感したのか、まるでマブダチのように息の合った操縦でオブリビオン相手に海を突き進んでいく。
●
「上手く制御できれば良いのですが…!」
心春の『ウェポン・ブースト』。己の得物に高出力のブースターを搭載。点火して、その勢いで船を加速。頭抜けた船団のさらにトップに立った。その殺人的な加速には幽霊船の砲撃も間に合わない。加速に次ぐ加速で視界が極限まで狭まる中、心春は第六感で自分たちを妨げるものは何もないと確信し、海賊に運転を任せた。
「――――――――ッ
!!!!!」
心春は、出力全開で槍を投擲した。
裂帛の気合いをエンジン音にかき消されながら、投げたその手で彼女は不思議と命中を確信する。
正面から後ろまで突き抜けた一振りの槍が、幽霊船の内部をめちゃくちゃに掻き回した。
●
「パイルバンカーで派手な大穴をあけてあげマショー!」
「オウ!!」
小春に続いて幽霊船に到達したバルタンは、突撃の勢いを殺さぬままギリギリまで近づいてパイルバンカーを放った。ブレーキをけして踏まない速度とパイルバンカーの炸裂がかち合って、激しい衝撃が小舟を襲う。
乗員もろとも錐揉みしながら宙を舞う小舟。
眼下に戦果を認めて満足げに死を覚悟する海賊の傍らで、バルタンはユーベルコードを発動した。
「HAHAHA! ココで死ぬにはマダ早い、とワタシが言ってマース!!」
『金城鉄壁』。海賊の全身をガッチリガードできる無敵防具に変形、即座にジャストフィットした。防具になるだけではなく、到来する幽霊船の破片をも防御射撃で無効化し、驚きの安心安全を提供する。
「次の船がアナタを待ってマスヨー!」
着水。救命ジャケットのように膨らんだ『金城鉄壁』でぷかぷか浮きつつ、海賊はバルタンの言葉に再び心を踊らせた。
●
海賊の操る小舟に立ちながら、深菜は瞑目する。
先の言葉通り、接近は運転手に一任し、自身は攻撃のみを請け負った。加速に合わせた殺人的な突風と不安定な船上において、よろめき一つなく集中するその姿はまるで超常のものだった。
「宿すは<光>の<十字列星(グランドクロス)>――」
度重なる攻撃を受けた幽霊船が不気味な紫の光で覆われる。敵から受けた損傷を糧に、生命力吸収能力と戦闘力の増強を行う、攻防一体の手段。しぶとく、長く戦えば戦うほど強力になっていく。幽霊船というオブリビオンの恐ろしさはここにあった。
幽霊船を覆う紫の光に躊躇なく飛び込んでいく小舟。
これ以上は激突死あるのみ、というギリギリのライン。海賊が舵を切ろうとした一瞬に深菜は目を見開いた。
「――放つは災厄を制する信念の軌跡!」
それは単なる細剣の十字斬りではない。
魔術による、退魔の祈りの再現。
切っ先が届いた瞬間に、紫の光は霧散した。
「聖エルモの炎が、聖人の祈りによって生まれたのであれば。魔術師の技術と信念を以て、これに正面から対するのが――『オモレー』という事でしょう?」
大成功
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シノギ・リンダリンダリンダ
えぇ……いえ、心意気自体はなかなかヨシと言ったところではありますけども
うん。まぁ同じ海賊のよしみ。ここは私はお前達にお手本を見せましょう
お手本を見てからでも、自分たちが走るのは遅くないのでは?
船に同乗しながらなんとか言いくるめ、最悪威厳とか悪のカリスマさを見せて大海賊だぞ!我大海賊ぞ!って感じに押さえ込み、特攻を抑制
抑制したら、さぁこっちが特攻の番ですね!
【対征服者超振動突撃衝角艦隊】を召喚!!
90以上からなるチェーンソーによるラムアタックを!矢継ぎ早に!!ドンドン!海上から!海中から!!なんなら空中から!
度胸と早さ!確かに結構!
しかし時代は、数と暴力ですよ!!!
マリア・フォルトゥナーテ
ダッチマンで参加
アドリブ連携歓迎
「流石は海賊!良い覚悟です!!しかし、皆さん、一度の特攻するだけで命を散らしてしまって、それで満足できますか?どうせなら艦隊を全滅させるまで度胸試しをしたくない?」
本当は特攻など沙汰の他と思ってるが、同調して戦意は保たねばならない。
「まず、皆さんに得意の仕事を披露してもらい、船が激突する寸前に巨大イカのクラーケンに皆さんを回収してもらいます!なので、一度に出撃するのは10人まで!文字通り、それ以上は手が足りないので!」
特攻船のストックは自分のフライングダッチマン号に積んでおき、特攻を何度も繰り返させる。
そしてもちろん、船から砲撃して、海賊達の特攻の道を作ります。
●
「えぇ――いえ、心意気――うん。まぁ同じ海――お前達にお手本――お手本を見――」
「うオオオオ!! うオオオオオン!!!」
エンジン音に負けない大音量で叫ぶ癖を持った男の船に同乗したのがシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)の運の悪いところだった。
「ちょ、お前ちょっと――話、聞いてますか――もう一度言いますけども――私のお手本を見てからでも――自分たちが走るのは『遅』くないのでは――」
!?
「あァん何だとォオオン『俺の船が遅い』だとォオオオン
!?!?!?」
男の耳が“遅い”の部分だけ言葉を捉えて、首が一気にシノギのほうを向いた。一緒に舵もシノギのほうを向いた。
急激なハンドル操作で猛スピンする小舟。
あわれ男とシノギはこのまま幽霊船に一撃も加えることなく海の藻屑と消え去るのか。
瞬間。
水面を切り裂いて出現した無数の海賊船が小舟を持ち上げた。
さながら幽霊船へとつながるレッドカーペットのように、絶妙な時間差で現れ出て連なっていく海賊船たちの上をスピンしながら小舟は滑っていく。
「駆けろッ!! 飛べッ!!! 跡形も残さずに、全てを蹂躙してください!!!」
パニックに陥る海賊の横で、シノギの冷静な号令が飛ぶ。
自動操縦で制御された海賊船が連なってできた長い“巨槍”が、海賊船一つ一つに生えた船首のチェーンソーが、次から次へと幽霊船へと突撃を敢行した。
幽霊船とチェーンソー船たちの大激突。
その真上。
衝撃ではじき出された男と小舟を乗せて、オブリビオンを優雅に飛び越える海賊船に立ちながら。
「度胸と早さ、確かに結構! しかし時代は、数と暴力ですよ!!!」
シノギは大海賊としてのお手本を見せた。
●
「流石は海賊! 良い覚悟です!! しかし、皆さん、一度の特攻で命を散らしてしまって、それで満足できますか?」
「満足できねェ!!」
荒々しい気質に反して、海賊は意外と信心深い。聖職者の姿をしたマリア・フォルトゥナーテ(何かを包んだ聖躯・f18077)の説得は成功していた。
「まず、皆さんに得意の仕事を披露してもらいますが、小舟が激突する寸前に巨大イカのクラーケンで皆さんを回収します! なので、一度に出撃するのは10人まで! 文字通り、それ以上は手が足りないので!」
「「「「「オウ
!!」」」」」
「「「「「並ぶぜ
!!」」」」」
マリアの言葉に従う海賊の一団。
聖職者に先導されて規律正しく幽霊船へと特攻を掛ける、行儀正しい命知らず軍団がここに発生した。
万全の事故対策に加えて、マリアの船・フライングダッチマンの砲撃による援護射撃。そのサポートのもと行われる、一糸乱れぬ効率的な特攻がオブリビオンを削っていく。その様子は海賊たちの間でけっこう語り草になったという。
大成功
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エリック・シェパルド
【夜狼】
突撃…つまりチキンレースってやつだな…良いじゃねぇか!(ヤンキー時の血が騒ぐ)
デュラハンにお嬢とニケツする形で乗って、ギリギリまで突っ走るぜ
途中向かってくる攻撃は【騎乗】の技術で回避したり、お嬢とUCを同じタイミングで発動して根絶やしにかかるぜ…俺達はお互いのUCが相殺して少しの怪我で済めばラッキーだ
「盛大に周りを巻き込んで散るのも悪かねぇな!!」
船のギリギリに差し当たれば【騎乗突撃】(アクセル固定)の状態でハンドルを離し、水の【属性攻撃】が付与された棍棒で【貫通攻撃、鎧無視攻撃】のでけぇ一撃をぶっこむぜ!
「待たせたお嬢!さぁ…いくぜ!!」
離れる時はお嬢を抱えて【水上歩行】で逃げるぜ
サリア・カーティス
【夜狼】
チキ
……???(よく分かってないお嬢様
まぁ、戦いに心が踊るのはわからなくないですわ……一撃で離脱しなくてはいけないのが口惜しいと思ってしまいますもの、私。
……乗り込んでこれ(鉄塊剣)を振り回すの、ダメかしら(ぽそ
でもそれならこちらも大きな一撃をお見舞する必要がありますわよね。エリックさんのバイクに乗せて頂いて、幽霊船に近づきますわ。
効果範囲まで近づいたら【人狼咆哮】発動よお。彼と同じタイミングで【大声】を張り上げて【衝撃波】で幽霊船員を吹き飛ばすわあ!
離脱するしかないならせめて火属性の【全力魔法】で火球を作って、船に叩きつけてからにするわぁ。1隻くらいは沈めておきたいものぉ……
●
「突撃……つまりチキンレースってやつだな。良いじゃねぇか!」
エリック・シェパルド(狼のおまわりさん・f26560)は愛機にサリア・カーティス(犬の子・f02638)を乗せて、幽霊船へと一直線に向かっている。
「チキ
……??? まぁ、戦いに心が踊るのはわからなくないですわ」
走り屋の流儀が今いち飲み込めていないお嬢さま――サリアも、戦いへの興奮は理解できているようで、エリックの背で鉄塊剣の柄に触れつつ、少し微笑んだ。
「……乗り込んでこれを振り回すの、ダメかしら」
幽霊船の砲撃を紙一重で掻い潜りつつ、デュラハンは進む。
「これは避けきれねえな
……!!」
砲撃の雨を超えた先、幽霊船へあと一歩のところで、まるで二人の進軍を遮る壁のように幽霊船員が涌き出てきた。避ける手を瞬間的に切り捨てたエリックは、大きく息を吸い込み――。
『人狼咆哮』。
後ろに座るサリアと同一のタイミングで放たれた激しい咆哮が共振。莫大な衝撃波を生んで、迫り来る幽霊船員を吹き飛ばし、万能バイクのためのトンネルをブチ開けた。
アクセル全開そのままの勢いで突き進み、ついに幽霊船の横腹が見える。
「待たせたお嬢! さぁ……いくぜ!!」
「一撃で離脱しなくてはいけないのが口惜しいわね」
火属性の全力魔法。サリアらが乗るデュラハンよりもはるか大きな火球が生み出され、幽霊船へと炸裂した。
その爆炎に突っ込んで、ダメ押しにエリックが棍棒で水属性の全力攻撃を押し込む。
反対属性の相乗効果によって、猟兵の体躯からは想像できないほどの大きな損傷がオブリビオンに刻まれた。
確認するまでもなく、手応えから攻撃の効果を確信しつつ、彼ら彼女らを乗せたバイクは離脱する。手痛いダメージを負った幽霊船からの反撃を後ろに残し、安全圏まで距離を取る。
そして反転。
もちろんこれだけで終わるはずがない。
もう一度、もう一度と、息の合った二人と一機の猛攻は何度も続いた。
大成功
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ヴィヴ・クロックロック
なんという勇敢なバカ共なのだろうか…感動した!私も一緒になってぶっこみを仕掛ける!!
しかしこのバカ共殺すにはいささか惜しい、そこでまずはあらかじめ眼鏡を配布します。まあ普通のゴーグルだ、ライダーなら持ってる気もする。ついでに適当なことを言って爆薬も渡しておこう。
そしてあらかじめマーキングした眼鏡から一斉に麻呂ビーム!
敵のついでにバカたちもその場で動きを止めて彼らの乗ってきた小型艇はそのまま相手の船へぶつけて爆発させる!!
(連携アドリブ歓迎です)
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「なんという勇敢なバカ共なのだろうか……感動した! 私もぶっこみを手伝うぞ!!」
ヴィヴ・クロックロック(世界を救う音(自称)・f04080)は数人乗りでちょっと大きい海賊船に乗り込んで突撃しつつ、少し思案した。この気持ちの良いバカ共は、むざむざ殺すにはいささか惜しい……どうにか生かせないものか……そして浮かんだ妙案。
「海水は目に悪いからゴーグルをつけろ!」
「オウ!!」
「爆薬は身体に良いから隣に乗せとけ!」
「オウ!!」
その場の勢いとジェスチャーに任せて、着々と手はずを整えていく。
そして、海賊船への有効範囲に到達した瞬間。
「麻呂さんいっちょお願いします!」
自身の眼鏡、さらには海賊たちにつけさせたゴーグルから『拡散式麻呂ビーム』を放った。各々の眼鏡から放たれた光――あの頃のやんごとなき雰囲気の威光――が、戦場を支配する。敵の攻撃も、海賊たちも、謎の光と雰囲気によって動きを静止した。全速で進む小舟を残して。
効果の途切れとともに、小舟衝突の衝撃波に煽られて吹き飛ばされるヴィヴと海賊。その視線の先には、致命的な攻撃を受けて沈み行く海賊船があった。
大成功
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