銀河帝国攻略戦⑥~臆病風を蹴散らせ
●政治家は主張する
解放軍に合流すべく、戦いの準備が、スペースシップワールド各地で始まっている。
だが、これに異を唱える者がいた。
「我々は、戦いに参加する必要などありません」
壇上に立つのは、眼鏡を掛けた一人の青年だ。名は、アイビー。
「この宇宙船には、老人や幼子、病人だっているでしょう。戦いは、戦える者に任せておけばいい。そう――解放軍と銀河帝国で、勝手にやり合っていればいい。それが当然の帰結です」
語る内容は、上辺だけをなぞればまともかもしれない。
だが、アイビーは銀河帝国派の政治家である……だから、銀河帝国の命令を受け、このような行動に出たのだ。
すなわち、この宇宙船が解放軍の戦力として加わらないような工作をする、という行動に。
「……我らが、わざわざ自分達の身を危険に晒す必要が、どこにありますか?」
集会場から、次々と賛同の声と拍手が上がる。
そんなアイビーの両膝もまた、震えていた。
●彼は語る
「銀河帝国と内通している政治家、アイビー。彼の妨害を除き、宇宙船『ライスフィールド』を味方につけて、解放軍の戦力として糾合して欲しい。それが、今回の俺の依頼だ」
グリモア猟兵、宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)は真剣な表情で語る。
「まず俺が、猟兵の皆を、フォースナイト・ミディアが乗る宇宙船へテレポートさせるぜ。ミディアは、『ワープドライブ』を使えるからな。それから皆は、ミディアを護衛しつつ、宇宙船のワープで、現場である宇宙船『ライスフィールド』に向かってくれ」
宇宙船『ライスフィールド』では、アイビーが反戦集会を行っている。『ライスフィールド』が、解放軍の戦力として加わることを妨害する工作だ。
アイビーの工作を挫き、ミディアと共にワープドライブを宇宙船に装着することで、『ライスフィールド』を戦力にすることが今回の目的である。
「……逃げが必要になる時は、確かにあるよな。でも、それは、断じて今じゃない。臆病風に吹かれている連中に、それを思い知らせてやってくれ!」
拓未はそう締めくくり、猟兵達をミディアの宇宙船へ送る準備を始めた。
地斬理々亜
地斬です。
今回もよろしくお願い申し上げます。
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
●補足
『アイビー』
政治家の青年。銀河帝国と内通している(人々にはこのことは知られていない)。
『ライスフィールド』
面積広めの宇宙船。アイビーの言う通り老人も幼子も病人も確かにいるが、健康な若者が少ないというわけではない。だが、全体がアイビーの主張に呑まれつつある。
宇宙船の雰囲気としては、牧歌的で田舎風。特産品は合成ライス。
それでは、皆さんの熱いプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『⑥裏切者を暴け!』
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POW : 多くの市民の集まるイベントに乗り込み、情熱的な演説等で『解放軍』参加への機運を盛り上げます。
SPD : 銀河帝国派の政治家の事務所などを捜索し、汚職や銀河帝国との内通に関する証拠を見つけ出し、公開します。
WIZ : 反戦集会や公開討論等に乗り込み、銀河帝国の息を受けた反戦派政治家の意見を論破します。
👑11
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雛河・燐
事務所探って汚い埃を出しましょかー。
さてやろうか。家宅侵入は勇者の特権。鍵開けは探索者の特権。
なんてね。
【視力】【追跡】を使って事務所から人が居なくなるタイミングを探る。
居なくなれば【鍵開け・目立たない・変装・盗み・早業】で物色
まぁ一人二人居ても【忍び足・騙し討ち・暗殺・地形の利用・ロープワーク】で隠れながら無力化するさ。殺さないよ?
見つけた後は…どうしようか?
証拠をレプリカクラフトで大量に複製してばら撒いたら面白いかな?
當良邑・祈
【SPD】
「これ、けっこうしんどいからやりたくないんだけどな…」
船内の端末に自身の機械脚を直接接続を試みる。
自分の延長として思い出すようにして、無理矢理刷り込まれるようにして大量の情報が流れ込む。
期待はしていなかったが証拠は見つからない。全ての情報を処理できたわけではないが、そもそもこれで見つかるとは思っていない。
目的は船内の詳細な図面、送気ダクトや配線の整備スペース、建造時や避難用の非正規の通路。
それらがあれば、事務所への潜入も可能だ。
怪しいモノを見つけたら物理的に物故抜いて持って行く。
「こういうところはローテクの方が楽でいいな」
(改変・連携 OK)
「これ、けっこうしんどいからやりたくないんだけどな……」
當良邑・祈(サイボーグの化身忍者・f09602)はそうこぼしながら、宇宙船内の端末の前に立った。
彼女は、外気に晒された機械の脚を、端末に直接接続した。
船内の端末を、自身の延長となし。自分の記憶を探るかのように。祈の意識は、情報の海を泳ぐ。無理やり脳裡に刷り込んでくるかのような、膨大な情報の洪水の中を。
(「私の目的は――」)
汚職や銀河帝国との内通に関する証拠……では、ない。
全情報を処理できたわけでもなければ、これで見つかることを期待していたわけでもない。
(「――見つけた」)
船内の詳細な図面。送風ダクトや、配線整備用の空間。建造時や避難用に造られた、正規の通路ではない通り道。
(「これらがあれば……」)
――事務所への潜入が、格段に楽になる。
「へえ、すごいね」
祈から情報を受け取った、雛河・燐(笑って嗤って後悔を・f05039)は、にやにやと笑う。
「はい、一緒に事務所に潜入しましょう。証拠を探すのが、より楽になると思います」
「オーケー」
祈の提案を、燐は軽く笑って承諾した。
ダクトに潜んだ燐は、目を凝らし事務所の様子をうかがう。
人がいなくなったタイミングで、彼は祈と共に事務所内に飛び降り、素早く物色を開始した。
(「家宅侵入は勇者の特権。鍵開けは探索者の特権。なんてね」)
デスクや棚にかかった鍵は、ピッキング技術を持つ燐が開けてゆく。
そこから出てきた怪しい情報端末の類を、祈がありったけ物理的に引っこ抜いていった。
(「こういうところはローテクの方が楽でいいな」)
祈は心の中で思う。
「……何をやってる!?」
その時、戻ってきた事務所の人間が驚きの声を上げた。
次の瞬間には、燐が動いていた。音もなく、デスクを踏み台に空中を舞い、暗殺でもするかのように静かに、燐はその人物を縛り上げた。猿ぐつわも噛ませている。
「殺さないよ?」
燐はまた、ふっと笑う。
入手した端末の中には、音声記録が残されていた。
『……本当なんですね?』
震えるその声がそれがアイビーのものであることは、調べれば簡単に分かることだ。
『僕が、銀河帝国に恭順すれば、殺さないでくれるんですね? ……僕のことも、宇宙船の皆のことも』
「……おーおー」
燐の口から、わざとらしい感嘆の声が漏れる。
それで良い、と音声が続いた。大方、銀河帝国の誰かだろう。
『僕は、何をすればいいんですか』
指示を乞うアイビーの言葉で、記録は途切れていた。
「『レプリカクラフト』で端末を複製……だと、データが荒くなりそうだね。データの複製は君に任せるよ。証拠をばら撒くの、手伝ってもらえる?」
「分かりました」
燐の頼みに、祈が頷く。
この結果、その音声データに秘められた真実を耳にした多くの住民に対し、心に波紋を生じさせ、アイビーへの不信を与えることに成功したのである。
成功
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スヴェトラーナ・リーフテル
【WIZ】
「行動」
公開討論に乗り込み、世界知識を用いて例や論を挙げながら反戦派政治家の意見を論駁します。
本気で邪智暴虐の銀河帝国軍が貴方達だけを生き残らせると?そして、彼等にそのメリットがあると思うのですか?あるとしましょう。しかし、その後に待つのは屈辱的な生ですよ。
「心情」
戦争など私も反対です、こんな絶滅行為。しかし、従来の戦争とこれは違います。絶滅戦争なのです、私がこの時代の恐るべき潮流に翻弄されているだけかもしれませんし、未知の理屈でどうにかなるかもしれません。ですが、申し訳ありません。今回は……
「UC」
公開討論会へ行く途中の護衛役です。
北条・喜夏
POW
【戦闘知識】【コミュ力】辺りが使えるんとちゃうかな。
ウチも兵隊の端くれや。ここで引いたらもう機がない事くらいわかっとる。
……機を逸して、瓦解する軍隊もようけ見たなあ。
ちゅうわけで、これは看過できひん。反戦集会に乗り込んで一発声張り上げたろか!
1.アイビーの主張に一定の理解を示しつつ、飽くまで平時の理想論だと説く
2.現在の戦況から、この機を逸する道理はない事を説明
3.もしこれを逃したら、また銀河帝国から逃げ回る羽目になると説明
4.そうなったら、老人も子供も病人も、鏖であることは必定であると説明
こないな感じで。んで、最後に。
「……見てきたわ、そんなん。嫌っちゅうほどなあ。」
(「戦争など私も反対です、こんな絶滅行為」)
死霊騎士と死霊蛇竜を護衛として伴い、公開討論の会場に向かいながら、スヴェトラーナ・リーフテル(実装者・f03738)は内心で思う。
(「しかし、従来の戦争とこれは違います。絶滅戦争なのです。私がこの時代の恐るべき潮流に翻弄されているだけかもしれませんし、未知の理屈でどうにかなるかもしれません」)
――ですが、申し訳ありません。今回は……。
「なあ」
その時、スヴェトラーナにかけられた声は、北条・喜夏(武装召喚JKよしかちゃんとはウチのことやで!・f13043)のものである。
「多分、ウチも似たようなことを考えてると思うで。せやけど」
喜夏は、こう続けた。
「ウチら自身を信じて、突っ走ろか。ほな、行くで」
そうして、二人は会場の扉を開ける。
「よって、我々は解放軍には参加しない……それでよろしいですね、皆さん」
アイビーの言葉に、ぱらぱらと拍手が上がる。どこかまばらなその響きは、既にアイビーの信頼が失墜しかけていることを示していた。
「異議があるで。看過できひんな!」
まず、喜夏が声を張り上げる。アイビーをはじめとして、会場の多くの者による、ぎょっとした視線が集まった。
喜夏とスヴェトラーナの、合わせて四つの紫の瞳は、その視線を受け切り、真っ直ぐ見返す。
「確かに、アイビーくんの言うことも、分かるで。ある程度はな。せやけど、それは平時の理想論や」
「何を……」
何か言いかけたアイビーを、スヴェトラーナが手で制する。
「――本気で、邪智暴虐の銀河帝国軍が、貴方達だけを生き残らせると?」
アイビーの眼鏡の奥の瞳が、スヴェトラーナの言葉に、見開かれた。
「そして、彼等にそのメリットがあると思うのですか? あるとしましょう。しかし、その後に待つのは屈辱的な生ですよ」
しん、と会場が静まった。
「そーゆーことや。現在の戦況から、この機を逸する道理はないで。もしこれを逃したら、また銀河帝国から逃げ回る羽目になるやろな。そうなったら……老人も子供も病人も、ミナゴロシやで」
「……そんな……何を……そんなことが起きるわけが」
アイビーの声が震える。
「ちゃうで、アイビーくん。ウチは……見てきたわ、そんなん。嫌っちゅうほどなあ」
少しだけ己の過去を覗かせ、喜夏は言い切った。
「……なあ」
「彼女らの方が正しいんじゃないか……?」
アイビーへ信頼を向けていた者達の心が、大きく揺らぐ。
「我々は……いや、僕は……」
アイビーの声が、怒りと屈辱に震える。
「間違ってなんか、いない
……!!」
冷静な二人の論駁により、アイビーの仮面は、剥がれた。
大成功
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ユース・アルビトラートル
※ゲンジロウ・ヨハンソン(f06844)と連携希望
依頼の内容だし、内通しているということを前提に据えるけど。行為自体はしょぼ……何とも言い難いなぁ。利敵行為とはいえ、効力がね。喋ってるだけで。事前に【情報収集】【世界知識】で、他の猟兵の皆が集めてくれた証拠を全部確認し直しておこう。
ボクが行うのは「弁論」。説明にゲンさんのプロジェクターを借りるよ。
内容は銀河帝国との繋がりと行為の意味を証拠を以て立証すること……そして、銀河帝国の目的から、「戦って勝つ以外に救済の途はない」ということも説明するよ。そのことを知っていながら民を誑かしたなら、アイビーには政治家として深く反省していただきたいね。
ゲンジロウ・ヨハンソン
【POW】を選択
ユース(f03058)と組んで参加
○事前準備
他猟兵からアイビーの汚職・内通の情報を受け取り
高級スーツに身を包み、初老の政治家の身なりに。
○演説
折角じゃしアイビーの演説会場に乗り込ませて貰おう。
宇宙バイクで乗り込み邪魔する奴らには【怪力】で優しく【なぎ払い】
内容はそうじゃな…あくまで台本じゃが。
「やあ、アイビーくん。ここまでの演出ありがとう」
【コミュ力】でアイビーと知己の者と装うとしよう。
当然戸惑うじゃろうが、更に追い打ちじゃ。
バイクに仕込んでおいたプロジェクターやスピーカーを使い
他猟兵の調べてくれた情報を開示じゃ。
「いやはや、残念だよ。アイビーくん…君には期待していたんだがネ
「やあ、アイビーくん。ここまでの演出ありがとう」
スピーカー越しの音声が響いた。
討論会場内の者達がそちらを向けば、高級スーツを纏って、初老の政治家風の装いとなった、ゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)が立っていた。傍には宇宙バイク。それに加えて、バイクの上には、ちょこんと腰掛けるフェアリー、ユース・アルビトラートル(法の声の代弁者・f03058)の姿もある。
ゲンジロウは、邪魔者は薙ぎ払うことも考えていたが、会場内の者達は座ったままである。アイビーに関しては、おそらく腰が抜けている。
「だ……誰だ」
知己を装うゲンジロウにアイビーは戸惑う。もちろん、本当に知らないのだが、ゲンジロウのコミュ力により、今この場の者達はゲンジロウの言動を信じている。風体も言動も、『アイビーの知り合い』と信じさせるに足るものがあった。
困惑しているアイビーに向けて、ゲンジロウは容赦なく追い討ちを開始した。
宇宙バイクに仕込んだスピーカーから、音声が流れだす。
『……本当なんですね? ……僕が、銀河帝国に恭順すれば、殺さないでくれるんですね? ……僕のことも、宇宙船の皆のことも』
他の猟兵が持ち帰った、アイビーの内通の証拠である音声データだ。
「……あ」
アイビーの表情がなくなる。そこには、絶望の色しかない。
「アイビーは、銀河帝国と繋がっています。今の音声が、その証拠です」
ユースは、はきはきと語る。彼が行うのは『弁論』、アイビーの行為の立証だ。
「そして、銀河帝国の目的は皆さんもご存じのことと思います。戦って勝つ以外、救済の道はありません」
しん、と会場がまた静まった。
「いやはや、残念だよ。アイビーくん……君には期待していたんだがネ」
ゲンジロウが言い放つ。それが完全に彼の心を折る、とどめとなった。
「…………終わりだ」
がくりとアイビーは項垂れる。
「僕は、間違えたんだ……」
過ちを認めるアイビー。
猟兵達によって、彼の目論見は、全て水泡と帰したのだ。
成功
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リリーアン・ベル
【POW】とにかく熱意を伝えたいっス!
勝手にやり合えとか、自分たちには関係ないとか!
そんなわけないっス!今回の戦いは、全宇宙VS銀河帝国の戦争っスよ!
帝国に勝利して宇宙に本当の平和を取り戻すための戦いなんっス!関係ない宇宙船なんて存在しないっス!
それに、ただ銃を持って撃ち合うだけが戦争じゃないっス!
戦士たちには癒しや安らげる場所も必要っス!この船の合成ライスは、お腹をすかせた戦士たちの力になるっス!
戦えない人達には戦場以外の場所をケアしたり守る仕事をして欲しいっス!
こんな感じで、前線に出られない人たちだってできることがたくさんあるっス!
もちろん自分も精一杯戦うっスよ!みんな一緒にがんばるっス!
「終わりだ……僕も、住民も、みんな銀河帝国に殺される……」
アイビーが描くのは、もはや暗い未来だけ。
「ちょーっと待つっスー!」
その時、リリーアン・ベル(ドラゴニアンのスクラップビルダー・f10817)が駆け足で乱入してきた。
「……もしかしてもう終わってるっスか!? でもいいっス! 自分、言いたいこと言わせてもらうっス!」
諸々納得したリリーアンは、こほん、と一つ咳払いをして、朗々と語り始めた。
「勝手にやり合えとか、自分たちには関係ないとか! そんなわけないっス! 今回の戦いは、全宇宙VS銀河帝国の戦争っスよ!」
ここまでは、反応は薄い。まだ場は静まったまま、だが。
「帝国に勝利して宇宙に本当の平和を取り戻すための戦いなんっス! 関係ない宇宙船なんて存在しないっス!」
リリーアンの言葉を聞くうちに、段々と、人々の表情に力が満ち始める。
「それに、ただ銃を持って撃ち合うだけが戦争じゃないっス! 戦士たちには癒しや安らげる場所も必要っス! この船の合成ライスは、お腹を空かせた戦士たちの力になるっス!」
その言葉が人々の心に吸い込まれるまでの間隙は、ほんの一瞬。
「……そう、か」
「私達にも、できることがあるんだ」
勇気が、伝わり、満ちてゆく。
「戦えない人達には戦場以外の場所をケアしたり守る仕事をして欲しいっス! こんな感じで、前線に出られない人たちだってできることがたくさんあるっス!」
にっこり笑ってリリーアンは言う。それから、こう締めくくった。
「もちろん自分も精一杯戦うっスよ! みんな一緒にがんばるっス!」
――わぁ、と、拍手喝采!
人々は、リリーアンの熱意に心引き上げられた。
宇宙船『ライスフィールド』が解放軍に加わり、共に戦うことを選んだ瞬間である。
「……僕の完敗だよ」
リリーアンに拍手を送る者達の中には、アイビーも含まれていた。
更迭は避けられないであろうアイビーだが、それを理解した上で彼は言う。
「僕も解放軍を信じることを、許してくれるかい……?」
その言葉に、リリーアンはにぱっと笑った。
「もちろんっスよ!」
成功
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