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夢現の愛転がし

#サクラミラージュ

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#サクラミラージュ


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「最近、何処へ行っているの?」
 問い掛けても返る言葉はなく、気付けば目を合わせることすらなくなって。
「――一体、何処へ行ったの?」
 やがては帰る事もなくなって、数日風の噂に聞く。
 いなくなった誰かを、ありもしない遊郭にいるのを見たと。
 やがては、その噂を流した人物も姿を消し、そして、その誰かと線香の二、三本時を過ごしたと。

 ◇◇◇

「そんな不思議な遊郭……、影朧が関わっていない、などという事はありえるはずもございません」
 初咲・緋色(厄介坊主・f30271)は、断言する。
『根』だと言う。生命力を吸いつくした人間を己の領域に囚え、その者をまた生命力を集める根の一本とする。
 既に被害者は多数。老若男女が囚われているが、彼らはまだ死んではいない。
 衰弱をしてはいるが、集めた生命力を影朧へと送り出す際、いくらかは残りどうにか生命を維持している。
 殺して、手先が減るのを嫌うのだろう。
「だが、どうにも臆病なのか慎重なのかは存ぜぬが、その影朧の存在する場所はおろか、この幻の遊郭とやらが掴めぬのです」
 既に、毒牙にかかっている者から話を聞き出す必要がある。
 だが、彼らは既に魅了を受けている。ただ頼んだだけでは秘密を開示してはくれないだろう。
「余程に巧みな話術。もしくは衝撃……そうして痛みや快楽、感情を激しく揺り動かせたなら、魅了もとけるはずでしょう」
 囚われた人々は、辛うじて生きているとはいえ、予断は許されない。
 一刻も早く助け出さなければいけない。影朧が、もう十分だと考えれば彼らは瞬く間に衰弱死を迎えるのだ。
 だが、今は繋がりがある。彼らに接触し、力を辿ればその影朧に手を届かせることもできるだろう。
「既に、魅了下にあり、しかし取り込まれてはいない者は調べております」
 随意に、彼らに接触して、遊郭への侵入を果たしてほしいと、彼は猟兵達に言った。


熱血漢
 第一章 軽い被害者に接触して遊郭への入りかたを調べてください。
 調べる相手は、下に記述します。被っても設定の似た別人として描写します。

 第二章、遊郭にて、強い魅了下にある『根』と接触し、力の流れを追い

 第三章、ボス戦です。

 プレイングお待ちしています!
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第1章 日常 『あなたのことを教えて』

POW   :    積極的に話しかける。

SPD   :    関心を持たれそうな話題を提供する。

WIZ   :    場を和ませるように、笑顔で接する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ◇◇◇


 十代女学生。
 憧れであった学校の女性教師の失踪を調べ、彼女の痕跡を追っていた。


 四十代男性。
 男手一つで娘を育てているが、亡き妻の面影に独り身の寂しさを思い返していた。


 十代怪奇人間男性
 獸の体を持って生まれ、人に恐れられる事から、夜以外、外を出歩かない生活を送っていた。


 二十代女性
 結婚を考えていた男性に離縁を持ち出され、勢いと強がりのまま別れたは良いが未練を引きずっていた。

 だいたいこんな感じです。
 プレイングから、違う設定を適当に作ることもあります。
リーベ・ディヒ
確かに夢は甘い
人は夢を見なければ時として心が壊れてしまうものだからな
が、己は隠れ、夢を餌に命を啜る
…実に羽虫の考えそうなことだ
では虫の巣を見つけてぷちり、と潰しに行こうか

ん、あの男
姿は獣だが、魂は人か
丁度良い
案内してもらおう

やあ、良い夜だな
夜の散歩か?
ん?この声が気になるか?
まるで老いた男のような、この声が
気にことはない
お前が生まれながらに負った業と、受けた罵倒の数々に比べれば、なあ?(読心術)

これからどこに行くかに行くんだろ?
そうまるで…夢のような場所
お前に染みついたこの香のような場所へ

なあ、私も連れていってくれ
私もお前と、甘い夢を見たくなったんだ
堕ちるなら、誰かと共に堕ちたい(誘惑)



 人が寝静まる深い夜。
 青年は、頭から全身を隠すようにローブを纏って夜を歩いていた。
 誰もいない、誰も見ていない。
 それが心地よかった。誰かが愛を嘯くような浅い夜も過ぎた、孤独な世界に彼は、ようやく一息つく。
 自分が化物だと、独り慰めている、そんな夜。いつも通りの夜。
「やあ、良い夜だな」
 そんなバリトンの声が掛けられた。

 ◇◇◇

「夜の散歩か?」
 振り向いた獣にリーベ・ディヒ(無貌の観察者・f28438)は、見開いた目に浮かぶ驚愕を見て、くつくつと肩を揺らした。
 まるで化物を見たような顔。姿は獣だが、魂は人。
「ん? この声が気になるか?」
 丁度いい。そうリーベは思う。案内してもらおう。
 自分は隠れ、夢という甘い餌で釣った命を啜る――羽虫の元へと。
「まるで老いた男のような、この声が」
 少女の姿に似合わない、低く響く男の声。
 気にすることはない、リーベは獣をうっすらと蔑む様に言い放つ。
「お前が生まれながらに負った業と、受けた罵倒の数々に比べれば、なあ?」
「――ッ」
 ああ、とリーベは、嬲る声と裏腹に、胸中に慈しみを浮かべて獣へと近づいていく。
 言葉を荒げるわけでもなく、その爪を握りしめて、視線を外した彼は、存外ただのいい子であろうとする子供だ。
 癇癪を起して爪を振るうでもなく、聞きたくないと逃げるでもなく、痛い自分の傷を隠して平気な振りを下手くそに演じている。
 それは、逃げられない弱さともいうだろう。
 甘やかな夢に囚われるのも十分に頷ける。いや、彼がそれを跳ね除けられるとは思わない。
 リーベは、腕を広げ、その冷えた体を抱きしめた。
 その温もりは、彼からはひどく遠いもの。
 触れようとしても、ただ拒絶と共に、痛い棘を返されるだけの温もり。
 少女の体を包むフリルを纏うような洋服は、彼の爪が触れればただそれだけで無残に散り消えるようなものだ。
 その玉のような肌は、それ以上に、脆く、繊細な代物なんだと思う。思わせる何かがある。
 だというのに。
 少女は恐れもなく獣の懐に潜り込んで、その胴体に腕を回した。いや回すには長さが足りない。背にすら届かず腰を挟むように広げたリーベに、獣は柔らかい感覚を感じた。
 暖かい。
 電撃を真似た熱が全身を貫いて、脳を揺らしていた。
「――なんだ、泣いているのか」
「……――ぁ、ア?」
 屈んで、リーベの背を恐る恐る抱いた獣に、リーベは吐息を吐きかける。
「なあ、私も連れていってくれ」
 甘く、囁くように。
 これから、どこかに行くんだろう、と。
 夢のような場所、獣に付いた甘い香りに満ちた場所、そんな場所があるのなら。
 そんな夢が見れるなら。
 私もお前と、甘い夢を見たくなったんだと。
「堕ちるなら、誰かと共に堕ちたい」
 それがお前であるなら、さぞかし楽しいだろうと。囀るような誘惑に、彼は緩やかに頷いて、僅かに笑みを見せる口から牙を光らせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

有栖河・鏡
◎☆
要は魅了されてるヤツを寝取って吐かせろってコトだろ?
イイぜ、ヤってやる…酔いも一発で覚めて何もかもゲロっちまう衝撃と快楽を与えてやるよ。

◎ターゲット
嫁さんを亡くした四十代の男だ

◎誘惑
なぁオッサン、アンタ嫁さん亡くして長いんだってな…そろそろ溜まってんだろ?
ああ言わなくていい、俺はソレを分かってやれるからさ。

だから今夜だけ、一切合切を俺に吐き出しちまったらどうだ?
安心しろ、俺が相手なら逝った嫁さんへの不義理にゃならねぇ…ガキの心配もねぇ…ただ気持ち良く出して終わりだ。
ほら…一晩貸してやるからよ…全部ダして、スッキリしちまいな?
腰振って、出し入れして、真っ白になったら全て世はことも無し、だろ。



 不思議と、その後ろ姿に惹き寄せられた。いや、不思議というのは誤魔化しだ。
 その長い黒髪に、亡き妻を思い出し、そして娘を思い出した。背格好は全く違うというのに、それだけの類似点で思わずその人を見つめていると、中性的な男言葉が男性の耳を叩いた。

 ◇◇◇

 要は魅了されてるヤツを寝取って吐かせろってコトだ。
 有栖河・鏡(悪に咲く狂刃・f22059)は涌き出る愉悦に艶やかさを纏いながら、男の熱のある視線に振り返った。
「よお、会いたかったぜ」
 そう言って、笑いかける。
 我ながら怪しさ極まる。
 知らない相手に会いたかった、だなんて。普通なら不審者だ断じてと逃げるものだが、男はピタリと脚を止めたまま、吸い込まれるように鏡を見つめている。
 鏡はその武骨な手を取り、握られた指をほどいてやる。心の枷を外すように、ゆっくりと。
「なぁオッサン、アンタ嫁さん亡くして長いんだってな」
 鏡は男の手に視線を落としたままそう言った。息を呑む音がする。今、男は表情を見られたくはないだろう。
 望むようにしてやる。男の矜持を取り繕う時間を与えてやる。
 一呼吸置いて、指を開き終わった鏡は男と視線を合わせる。
「……そろそろ溜まってんだろ?」
 視線を逸らした、だが、鏡は逸らさない。見抜いているぞと、そして、む見抜かれることを拒みきってはいないだろうと。
 だが、惑う男に鏡は笑いかけた。
「ああ言わなくていい、俺はソレを分かってやれるからさ」
 だから、と男の手をスカートに滑り込ませる。生足に触れた指がピクリと跳ねる。
「だから今夜だけ、一切合切を俺に吐き出しちまったらどうだ?」
 そして、もう片方の腕腰に回させて、鏡は男に寄りかかる。
「安心しろ、俺が相手なら逝った嫁さんへの不義理にゃならねぇ……ガキの心配もねぇ……ただ気持ち良く出して終わりだ」
 鏡の性別を男は分かっているだろう。
 だが、その手は振り払われない。その時点でもう答えは見えていた。
 こういった誘いに慣れてはいないのが分かる。男は初めてだろう。
「全部ダして、スッキリしちまいな? 一晩貸してやるからよ」
 少し腿を撫でる手が滑り上がる。男が自分の力で動かしている。
「腰振って、出し入れして、真っ白になったら全て世はことも無し、だろ」
 鏡は、自由にした手で、男の欲望を触り確かめて、男にそう言い、身を明け渡した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋月・充嘉
ろの人

奥さんが亡くなって寂しいんすよね。
しかも再婚をせず娘さんを男手一つで育てたのは、素直にすごいっす。
俺なんか奥さんどころか結婚の話し全くないっすよ。当然ではあるんすけど。

よかったらなんすけど、少しの間俺がそばにいてもいいっすか?
誰かがそばにいて少しでも寂しさを紛らせられたらいいと思うんす。
忘れろなんて酷なことは言わないっす。

奥さんのこと、それだけ想っているんでしょ?
旦那さん。俺のことは体のいい便利な奴だと思って抱いてほしいっす。
その寂しさも空しさも全部受け止めるっすよ。
大丈夫っす。俺、めっちゃ頑丈なんで。
どんだけ手酷くやっても問題ないっすよ。なんだったらもう一人いるっすか?



「手がかからないようになってきて、いつの間にか娘もいなくなってしまうと考えると、どうしても――……」
「寂しいっすよね」
「ああ、寂しいんだ。……置いていかないで欲しい、というのが我が儘なのは分かっている」
 公園のベンチに座って、吐露した。昼間は誰かしらが草葉の広場にいる公園だが、今は誰もいない。虫すらも声を潜めているような静けさに、溜め息を吐いた。
 どうしてだろう、と思う。
 今しがた出会ったばかりの男性にこうして悩みを吐き出したのは。
 いや、今会った、そして、これからも会うか分からない。いや、きっと会わないのだろう相手だからこそか。
 それとも短い相槌に聞こえる確かな信頼のような感情にか。
 少し冷える空気に暖を求めるように、甲に伸ばされた手を拒む事なく、むしろ、少し尻を動かして距離を狭めた。
 温もりを感じた。

 ◇◇◇

 秋月・充嘉(キマイラメカニカ・f01160)は男性が感じた尊敬を確かに抱いていた。
「再婚をせず娘さんを男手一つで育てたのは、素直にすごいっす」
 本心だった。
 だからこそだろう、男性が身を寄せたのは。偽りのない言葉に、男性が警戒を解いている。
「俺なんか奥さんどころか結婚の話し全くないっすよ」
 当然ではあるんすけど。そう言った充嘉の言葉に男性は疑問を問いかけたりはしなかった。
 納得するような、薄い沈黙が返るだけだ。それを肯定する声も、逆に立ち去ろうという気配もない。
 充嘉は手を握りながら、男性に問いかけた。
「少しの間俺がそばにいてもいいっすか?」
「……」
「奥さんのこと、それだけ想っているんでしょ? ……忘れろなんて酷なことは言わないっす、少しでも寂しさを紛らせられたらいいと思うんすよ」
 一時の熱で、凍えるのを避ける。それは悪いことじゃないと。充嘉が顔を近付けるのを僅かな恐れと罪悪感の浮かぶ顔が、ただ見守る。
 息を重ねる。
「旦那さん。俺のことは体のいい便利な奴だと思って抱いてほしいっす。その寂しさも空しさも全部受け止めるっすよ」
 どんだけ手酷くやっても問題ない、と男性の手を厚い胸板に触れさせる。
 男性が充嘉の真意を確かめるように目を覗き込む。互いの距離が短くなる。息がかかってる程の近くで戸惑う男性に、充嘉は目を閉じる。
 もし、物足りないようなら影からもう一人呼び出して彼を温めてあげようと考えながら。
 触れた感触に舌を伸ばした。

 

大成功 🔵​🔵​🔵​

白羊郷・浅未
◎☆
 寂しいの……?

 じゃあ、ぼくがもらってあげる。

 今日だけは奥さんも、娘さんも忘れて、ぼくで夢をみて。

 きっといっぱいがんばって、我慢して、がんばったんだから。
 がんばったね。
 って言ってあげる。

 不安にならなくても、おじさんはすごく良いお父さんだし、おじさんはすごく良い旦那さんだよって

 乱暴されても抵抗はしないよ。今日は好きなふうにしていいんだって思ってくれるといいな。
 そしたら、寂しさとかを食べてあげる。

 だから安心して、夢をみて。
【催眠術】【優しさ】【祈り】



 白い綿雲のような少年だった。
「今日だけは奥さんも、娘さんも忘れて、ぼくで夢をみて」
 妻には似ても似つかない。だが、いとおしく懐かしい。
 触れてみたい。それを抱き締めて、犯して、体も心も全部あの夢にしてしまいたい。
「なにも気にせず、今日は好きなふうにして」
 そんな感情が頭を過る。
 そこにいるのはただの少年だというのに。
「いい……よ?」
 抱きついてきた彼に、もう衝動を押さえようなどとは思えなかった。

 ◇◇◇

 白羊郷・浅未(眠れる仔羊・f30484)は、男性の温もりに触れながら、その太い体に身を預ける。
「あ……、ああ、こんな」
 男性は、浅未の胸を食み、下着を奪いさって少年性を確かめた。触れたその刺激で揺れる欲に、男性はまるでそれに興奮する自分が信じられないとでも言うように、間近で観察し、見えないなにかに導かれるように口に含んだ。
「あ、ぅ……」
 浅未の声が漏れる。
 飴玉を転がすような扱いにくすぐったさと快感がせりのぼる。
 夢中になめる男性の頭を抱えるようにして撫でる。
「がんばったね」
 震えるように男性は浅未を見上げる。
「不安にならなくても、おじさんはすごく良いお父さんだし、おじさんはすごく良い旦那さんだよ」
 途端に、男性の目に涙が溜まる。それが滴り落ちるよりはやく、男性の体が浅未に覆い被さっていた。
 破り捨てるように、自らの衣服を暴き、動脈を食い破るように唇を浅未の首に押し付ける。
 そして転び出た熱で、浅未を貫いていた。
「ぁあ……っ、」
 浅未の感触に、男は恍惚とした声を発する。もはや男は夢の中にいる。
 現実にいながら夢を見る。その感情が、夢が、浅未の中へと注ぎ込まれていくのだ。
「寂しいんだね……大丈夫」
 熱い滾りを感じながら浅未は、流れてくる感情を柔らかく受け取るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『夜桜遊郭夢想譚』

POW   :    専門知識を売りに用心棒や料理番などの奉公人として潜入する。

SPD   :    大盤振る舞いの羽振りの良さを披露して客として潜入する。

WIZ   :    己の美しさ、礼儀、教養を武器に遊女として潜入する。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 入り方は簡単だった。

 それに囚われた者と接触すれば、糸のような何かが絡まり、目を瞑り、それに導かれるように一歩踏み出せば。

 そこは既に果ての見えない万華鏡の中の遊郭だった。
 遊郭の客か、奉公人か、それとも、太夫か。
 踏み入れたものはいずれかの役を与えられ、温もりが与えられる。

 えも言われぬ香りと身体中から沸き立つ欲求。
 奮い起こされた欲に望む何かが、その脚を止めさせる。

 この世界に浸りながら、より強い糸を探る。それが猟兵のやるべきことだ。

 ◇◇◇

 欲求を高められる万華鏡の遊郭で、オブリビオンの気配を探してください。
 欲を向ける何かが目の前に現れ、誘惑してきます。

 特に指定がなければ、一章の相手等が出てくる感じになります。

 プレイングお待ちしています!
有栖河・鏡
◎☆
くは、すげぇなココ…俺様まであっという間に取り込まれちまった。

とりあえずは気配を探る…って何か居るな、クソ…俺好みの美少年が誘ってやがる!
俺の役割は客かぁ?
ああ…ダメだ、何も考えられねぇ…俺はな…年端もいかねぇ少年の未熟な身体を【串刺し】にして【トンネル掘り】みたいに腰振りまくるのがたまらなく好きなんだよ…。
オラ、ガキ!俺ので掘られんのはたまんねぇだろ!オラ、オラ!何発でもカマしてやるからな、オブリビオンが出てくるまで休めると思うなよ!

こういう時は欲望のままに吐き出すに限るぜ、どうせ幻…何したって構わねえ。
それなさっきは体を貸したんだ、次は出す方でもいいだろ?



「くは、すげぇなココ……」
 先程まで男の腕の中に抱かれ、熱を受け、吐き出したばかりだというのに、有栖河・鏡(悪に咲く狂刃・f22059)は、数度呼吸をするだけで、血が激しく巡るような渇望に己が満ちて首を擡げるのを、それを見ずともはっきりと感じ取っていた。
「俺様まであっという間に取り込まれちまった」
 疼く体を揺らして、粟立つ腕を摩り、気配を探る。感じないのではなく、この空間に充満したオブリビオンの気配のより強い方向を探る。
「……なんかいるな?」
 その瞬間。
 ぐぁ――! と廊下が勝手に走り抜け、ふすまが開いたその先から鏡が察知した『気配』が腕を伸ばしてきた。
 絵画に描かれたような美しい少年が艶やかな羽織を二三枚被っているが、帯の一つもなくその華奢な体は殆ど隠れていない。ドグン、と跳ねて雫を吐き出した衝動に思わず息を詰める鏡に、少年が抱き着き、その首に桃色の唇を沿わせる。
「……ああ、ダメだ」
 服越しの細い体。薄い胸板にあってないような突起、ぜい肉も筋肉もなく、骨格さえ未熟な腰に揺れる幼い果実と、産毛のような僅かな成熟の茂み。
 羽織に手を滑り込ませてその全てを取り払うと、落ちた羽織を下敷きに鏡は、少年を組み伏せていた。
「何も考えられねぇ……」
 獣じみた眼光の鏡にしかし少年は怖気づかず、空間に煽られた鏡の欲をその細い指で撫で上げる。
 年端もいかない少年の未熟な身体。その片脚を掴みあげて門戸を開かせると、鏡は少年の指を払いのけるような勢いのままに、熱する杭を少年に叩き込む。
「――ぁッ」
「……ッ、オラ、ガキ!」
 瞬く間に搾り取られそうな快感に、しかし鏡は、更に少年を攻め立てて優位を保ち続ける。ともすれば、器が壊れるような乱暴な穿ち方だが、どうせ幻、鏡はただ欲望の向くままに体を動かし、淫靡な音を響かせる。
 少年の腕を掴みあげ、その腕に歯を食い込ませながら鏡は、少年の中に欲の熱を吐き出した。だが、鏡の興奮はまだ収まるようすはない。
「何発でもカマしてやるからな、……オブリビオンが出てくるまで休めると思うなよ!」
 生命力を削られているという感覚はあった。
 鏡はその吸収に抗わない。
 それがより多くを与えれば、この少年から続く糸が太く、はっきりしたものになるという結果をもたらす事は、まだ気づかず。
 ただ己の獣欲に従うのみだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーベ・ディヒ
まさに甘露の牢獄だな
男が女を貪り、女が男を嫐り、小童が醜男に求められるのを悦び、女達が禁断の蜜を絡め合う、至福の地獄

共に堕ちると言ったからな
さあ、とことんまで堕ちよう
(一章の怪奇人間を連れて奥の個室へ)

そんなに私が欲しいか?
だがお前は何処かで恐れてるな?
私がお前を拒絶するのを
それともそうして欲しいのか

本当に、可愛い子だなお前は
臆病で、優しくて、愛に飢えた、私の愛しい子

いいぞ
お前の愛を、私の中に溶かしてくれ

…覗き魔の虫の糸が見えるな
悪趣味な奴め
私を吸わせても良いが、私の愛は重いぞ?
(糸を通して呪詛を流し込む)
虫は、呪詛に染まったこの糸の先だな

もうお前にこの子は渡さない
この子はもう、私のモノだ



 ――まさに甘露の牢獄だな。

 リーベ・ディヒ(無貌の観察者・f28438)は重く響く声でそう溢す。
 煌びやかな廊下、漏れ聞こえる声に目を向ければ、乱雑に閉められた襖の隙間から、女に股がり、床に押し潰すように腰を降る男の尻がみえた。進めば、発情する雌猫のように喘ぎ叫びながら女に蔑まれ、足蹴にされながら果てる男。階段の影では年端も行かぬ出稚の少年が太った小間使いの男に全身を舐ぶられ未熟な色を発て、女中達が着物の裾へと互いの手を差し込みねばつく肉に指を絡めあう。
 喉を過ぎるもの全てが濃い蜂蜜のように体に絡んでは固まり凝る。リーベは、淡々と進む自分の後ろについてくる男を、そうと気づかれぬよう様子を見た。
(そわそわと落ち着きのない……が)
 至福の地獄。
 そう言うに相応しいだろう光景に、どこへと意識を向けて良いのかわからない、とでも言うようだ。
 獣。周りの人間に恐れられ、嫌厭された。とはいえ、全てに拒絶されたわけではないはずだ。拒絶されたという経験が、彼に全てを拒絶させている。
 自ら拒絶し、拒絶されることでアイデンティティを確立した子ども。それが彼だ。
 廊下を渡り終えたリーベは、迎え入れるように襖の開いた正面の間へと先に脚を踏み入れた。
「――何をしている? 早く来い」
「え、あ……」
 そして振り返り、男を招き入れた。
 襖が閉まる。廊下に響いていた音が消えた。ここには二人しかいないと告げるようだ。
 リーベは、女児らしいワンピースから肩を抜く。ストンとそれだけでリーベは、無垢な下着一枚になる。
「……っ」
 ぞわり、と視線が熱を帯びる。同時に表情に恐怖が広がる。
 それを見てリーベは笑みを浮かべて、固まったように動かない男に歩み寄った。彼の雄欲が滾りを見せている。
「本当に、可愛い子だなお前は」
 リーベに全てを受け入れられしまえば、拒絶によって培ったアイデンティティが壊れてしまうのではないか。そう恐れている。だが、逃げもしない、目を逸らしもしない。
 飢えを満たしたくて仕方がないのだ。
「臆病で、優しくて、愛に飢えた、私の愛しい子」
 そんな葛藤を詳かに読み解きながらリーベは男の手を取る。その指先を残る布切れに潜らせて爪に切り裂いた。
「――っ」
 最後の一枚が裂ける。それと同時に男の自制をもすら引き裂いたか。
「うる、さい……!」
 逼迫した声と共に、リーベは床に押し倒された。自らの服を緩めるのも辛抱できずに爪がベルトを引き千切る音が、獣の爪で首を押さえられたリーベの耳に飛び込んでくる。
「いいぞ」
「うるさい、うるさい……っ」
 倦んだ熱が宛がわれる。少女の体には少々荷が勝つか。
「お前の愛を、私の中に溶かーーァッ」
 声を遮るように、熱した鉄がリーベの腹を焼いた。
 獣欲が見つめている。リーベは笑った。いとおしい。両腕を伸ばせば、子に親がするように身を任せてくる。
 乱雑にリーベに欲をぶつけているというのに、酷くちぐはぐだ。
 だが、それがリーベには愛おしく思えた。
 故に、気に障る。
(この子はもう、私のモノだ――私を吸わせても良いが、私の愛は重いぞ?)
 彼からのびる『糸』
 覗き魔の虫の糸。それに彼と自分の生気ではなく、呪詛を流し込み送り出しながら、リーベは柔い体に顔を埋めながら涙を流し、欲に乱れる彼の頭を撫でていた。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋月・充嘉
ん…。
目を開けるとそこは遊郭で、服装も変わっていたっす。
これは、男娼っすかね?ならそれっぽくやりますかね(指ぱっちん)
「何のよ…うわ、きもちわる」
声低くして、がっつり引かないでもらえますかね?護衛と諸々よろしくっす。そろそろ客が来ると思うっすから。
「客?…ああ、あれか」

(二人の視線の先には、前の章で出会った旦那さん)
お待たせしたっすね、旦那さん。俺にたくさん吐き出してくださいっす。
彼っすか?ちょっとした小間使いだと思ってください。
「弟の次は小間使いか…はいはいわかりましたよ」
いじけてる?なんだったら見ててもいいよ?
「っ…」
…否定しないってことは、そういうことっすよね。じゃ、旦那さん始めよ?



 目を開ける。
 色を帯びた雑音が静かに響く座敷に佇んだ秋月・充嘉(キマイラメカニカ・f01160)は、部屋に染み付いた香の甘い香りに鼻をくすぐられる。
 ガラスの調度に反射した燈の灯りが瞬く。
「目を開けるとそこは遊郭で――」
 充嘉は自らの服装に目を落とす。
「俺は男娼ってとこっすかね」
 紺を主体に紅を差した着物。充嘉の図体なら男らしい着物の方が客も付きやすいだろうが、いや、そういった趣向を好む誰かに買われたのか。
 ともかくそう配役されたなら、それに倣う。
「それっぽくやりますかね」
 指をパチンと弾けば、影から狼の獣人が現れて、呼び出した主に敬意を欠片も見せずにこう言った。
「うわ、きもちわる」
 いわゆる女装は大不興なようだ。
「声低くして、がっつり引かないでもらえますかね?」
 召喚と共に周囲を見渡したウルフにため息を吐く。背の剣に手を伸ばさないのは、直接的な危険は無いと判断したのか。
 荒事に呼ばれた様ではないと判断したウルフは、おしとやかな着物を着る充嘉を、嫌なものを見るように睨んだ。
「……それで、なんのようだ」
「護衛と諸々よろしくっす。そろそろ客が来ると思うっすから」
「客? ああ、アレか」
 とウルフは閉じた襖を見る。近づく気配を読み取ったのか、納得したように座敷の柱まで下がって、胡座をかいて座り込んだ。
 カタンと襖が開き、そこに立っていたのは。
「旦那さん」
 先ほど充嘉がたぶらかした男性だった。この服は彼の欲に従うものか。
「……彼、は?」
「彼っすか? ちょっとした小間使いだと思ってください」
 冷ややかな目が向けられた。
 いじけてる? と視線に問うてやれば、苦虫を噛み潰したような表情をして、目を閉じる。
 図星だったらしい。
 なんというか小間使い、というより用心棒という風体だが。
 壁に目を向けた男性を、そう言って引き戻した充嘉は、そんなことより、と布団に腰を下ろして、着物を揺らして見せた。
「そうか、まあ……いい」
 ゆっくりと、男性は充嘉に近づいて、その鬣を撫でる。くすぐったい感触を受けながら、充嘉の足の間に膝を立て、男性は充嘉の唇を奪った。舌を絡ませ、熱く揺れる瞳が充嘉を射抜く。
「綺麗だ」
 言葉はどこか充嘉とは違うものを見ているように虚ろに響く。
 それに気付いていないような振りをして、もどかしげに笑った充嘉は、男性の着流しの帯を外して、下帯を張り上げる塊を撫で愛でた。
「……お待たせしたっすね、旦那さん」
 股の間に、自分の指を差し入れて、その奥をほぐし拡げる。焦げるような疼きが徐々に昂り始める。
「俺に……たくさん吐き出してくださいっす」
 ウルフの目を感じる。彼も気付いているのだろう。この男性から漂う影朧の気配。
 布団の厚みを背に感じながら、充嘉はのし掛かる男性の欲熱に、身を任せていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白羊郷・浅未
◎☆

だんしょう……、とか分からないけど、色んな人とおやすみできるなら、それがいいかな

お客さん、とかお店のひとに繋がってる糸を出来るだけ多く見つけて、透雲で辿るよ
この先にいるんだよね……

男の人たちから流れていっちゃわ無いように、僕も生命力吸収で抵抗するよ。皆、夢から覚めたら元気じゃないと、いけないから

だからもっと僕で夢を見て、ゆっくりおやすみなさい、だよ?



 もう何人もの名残が雫となるそこに、また別の客の滾りを迎え入れる。
 白羊郷・浅未(眠れる仔羊・f30484)は、抱きしめられた温かみを感じながら、静かに男の体から少しずつ漏れ出ていく生命力をつなぎとめ、代わりにその糸へと透雲を辿らせていく。
「……ん」
「……どうした、痛いか?」
 体を揺する男性が、浅未の漏らした声に心配するような、どこか浅未が痛がることを喜んでいるような、そんな言葉を発した。
 浅未は少し首を横に振って、男の首に腕を回す。広げられた脚に少し力を入れると、男性は「うぅ、」と小さくうめき声をあげる。
「もっと、ちょうだい」
 ゴクリと唾をのむ音が耳元でした。浅未は、感情や夢を食う術を持つ少年だ。男性が彼に夢中になればなるほど、彼は力を発揮できる。
 放った雲は、今の男性から糸を辿らせたものだけではない。
 これまでの客全てだ。それだけのユーベルコードを使用し維持し続けるのは、至難の業だ。それを彼はその感情を喰らうという現地調達で補っていた。
 浅未の『おねだり』に、勢いを増してぶつけられる男性の感情に、体の中をかき混ぜられながら、息が途切れる度に涙を流す自分の昂りを見下ろし、散る糸にこの回廊を作るオブリビオンに思いを馳せた。
 散った雫の糸。その先端がこの今浅未を抱いている男性で、未熟なそれが影朧だ。糸を辿れば必ずそこにたどり着く。浅未はそれを柔らかく握り、溢れる雫に指を濡らす。
「……みつけた、ね」
 浅未がそう告げた瞬間。
 影朧の気配が、瞬く間に遠くへと消え去らんとするのを感じ取っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『逃げ腰な夢魔』

POW   :    足止遁走
【シナリオ内にて生命力吸収で集めた精力】を籠めた【波動】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【自身への敵対心や抵抗心】のみを攻撃する。
SPD   :    相殺遁走
対象のユーベルコードに対し【生命力を籠めた強烈な波動】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    反撃遁走
自身の【シナリオで出現させた遣い魔】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[シナリオで出現させた遣い魔]から何度でも発動できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠初咲・緋色です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


気配を辿った先、影朧の居場所を掴む。

 だが、件の影朧は、その逆探知を察知した瞬間に、あろうことか逃げに回っていた。
 戦う気など一切ない。この万華鏡の遊郭迷宮を、憂いなく放棄することを即決したのだ。
 逃がせば、再び尻尾を見せるまで、どれほどかかるかわからない。ここで逃がすわけにはいかない。

 狭い廊下と広い部屋、ふすまと裏方部屋が延々つながる、無限の遊郭で影朧を追い詰め、それがここを脱出する前に。

 撃滅せよ。

 ◇◇◇

 第三章、逃げるボスとの戦いです。
 追いかけて殴る感じのやつです。

 プレイングお待ちしています!
有栖河・鏡
◎☆

おいおい逃げんのかよ、ここまで燃えさせといてそりゃねぇだろ…なぁ、逃げんなよぉぉぉ!

【野生の勘】で気配を察知、夢魔目掛けて【切り込む】ぜ。

逃げてんじゃねぇよ!オラ!ヤらせろよテメェ!!

邪魔な障害物は刀で【切断】し反撃や罠がありゃ【咄嗟の一撃】で【受け流し】て追いついてみせる。

捕まえたぁ❤️ たっぷり可愛がってやるぜぇぇ❤️

【グラップル】で組みついて【鬼崩し】で黙らせたら後ろを向かせ【暴力】的な【串刺し】で【トンネル掘り】まくってやる。

オラ!オラ!オラ!散々ぱら誘惑しやがって!楽には死なさねぇぞ❤️❤️❤️



 息も絶え絶えに気をやった少年に抉じ開けた隙間から未だに滾る熱を引き抜いて、有栖河・鏡(悪に咲く狂刃・f22059)は遠ざかる気配へと、端整な顔立ちに威嚇するような狂暴な笑みを浮かべてみせる。
「おいおい逃げんのかよ」
 濡れた滾りを握る。少年に注ぎそびれた雫が、包んだ鏡の手を汚す。
 まだ足りない。こんな場所を作っておいて、こんな場所に招いておいて。
 それで、ただ不完全燃焼のままで放逐されるなど。
「ここまで燃えさせといて、そりゃねぇだろ……?」
 赦されない。赦さない。
 脱ぎ捨てた服を拾う間すら惜しみ、鏡は駆け抜けた。粘る掌に握る刀で襖を切り破り、本能の向くまま、この欲情が沸き立つままに廊下を走り抜ける。吹き抜けを飛び降り、薄い土壁を破り、階段を駆け上り、そして。
「見つ、けたぜ、おぉい!」
「来た……っこ、の!」
 狭い廊下を飛翔し逃げる影朧が、直線の廊下の先に見えた。
 更に加速するようにダッシュしながら鏡は叫ぶ。すると、びくりと驚いたように振り返った影朧は、鏡目掛けて廊下を埋めるような波動を放つ。
「逃げてんじゃねぇよ! オラ!」
「……ぇ、っ」
 だが、起死回生の一手と放たれた波動の壁、それを鏡は一閃にて切り裂いてみせた。
 反撃がいとも容易く対処されたことに驚愕したのか、動きを止めた影朧へと鏡は素早く蛇のように懐へ潜り込み、そして、その丸く膨らんだ腹へと強烈な膝蹴りをぶちこんだ。
 ズゴン! と激しく肉を打つ音。その衝撃に、影朧は体から力が抜けて倒れ込む。
「捕まえたぁ……でけえケツ振って逃げやがって。誘ってんだよな、そうだよなあ……?」
「ぉ……んぶ、……ッ」
 そして鏡は、仰向けに四つ足をついた影朧の後頭部を強引に床に押し付けると、首を振り否定する影朧の浮いた腰に己の熱を押し付ける。
 この空間の主に触れたからか。ここまで駆け抜けて少し収まっていた欲が再び漲り、刀のごとく堅く鏡を急かす。
「たっぷり可愛がってやるぜぇぇ❤️」
「んんぅうっ!!」
 僅かな布をずらして閉じた峡谷の奥の鞘口へと、その滾る刀を一気に突き入れた。腹の底を抉るような暴力的な突きに、影朧の頭を押さえつけて、鏡は仰け反る許さず、更に執拗に刺し貫きを繰り返す。
「オラ!オラ!オラ!」
 肉欲を初めて知ったような早さで影朧へと快楽を注ぎ込むも、依然覚めやらぬままに行為を繰り返していく。
「散々ぱら誘惑しやがって!楽には死なさねぇぞ❤️❤️❤️」
 まるで影朧を体の内側から引き裂くような暴虐は、鏡がわずかに見せた満足を引き金に、影朧が空間を歪ませて逃走しなければ終わることは無かっただろう。
「……おいおい、これからだろうが、よお……ッ!!」
 一人取り残された鏡が襖を苛立ち混じりに蹴り破る。そして、その先にいた僅かに影朧の気配を纏う少年へと。
 ニヤリと笑って見せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーベ・ディヒ
今頃逃げるか
夢魔の癖に分かってないな、羽虫
教育してやろう
現よりも逃げることの敵わない悪夢と、本当の【化物】というものを

第六感で奴の逃げ道を予想、呪詛の残像で道を阻み、私自身は化術で闇となり闇に紛れて奴の波動をやり過ごす

残念、外れだ

散々人を吸って肥えたんだ
次はお前が餌だ
(【天井知らず】を発動、闇の中の無数の金の瞳と闇の触手が影朧を襲う)

私の愛しい子よ
夢が何故永遠でないか分かるか?

それは夢の中に太陽が無いからだ
太陽は全ての命に愛(ねつ)を与える
故に生物は愛を求めて目覚める
お前もな
お前は私に触れ愛を知った

世に愛を与え、求め続けろ
そうする限り、私(ヤミ)はお前を見続け、共にある

愛しているぞ、私のモノよ



 白いワンピースに袖を通す。爪に破られた下着は捨て置いてリーベ・ディヒ(無貌の観察者・f28438)は、布団の上に丸まるようにして寝息を立てる獣人を見つめた。
 目の端に涙を溜め、どこか満ち足りた顔で眠っている。リーベが溢れる彼の愛を呑み込み、受け入れ、その柔い快感に彼は愛を知った。
 その頭を撫でて、リーベは足に垂れた一滴を拭いながら寝床を後にした。
 廊下。
 どこもかしこも、どこまでも夜闇に浮かんだ灯りに揺れるばかり。
「今頃逃げるか」
 得た繋がりに、遠ざかる存在を感じる。
「夢魔の癖に分かってないな、羽虫」
 教育してやろう。リーベは、さほど急がぬ足取りで、廊下を歩みゆく。

 ◇◇◇

 貫かれた体が熱いのか汗をだらだらと流す。だが夢魔はそれでも、まだ逃げていた。
「今は、逃げて……それでまた夢を造って……っ!」
「懲りないな」
 低く響く声。
 それは夢魔が角を曲がったその正面に立っていた少女から放たれていた。
 猟兵。
 リーベ。
 その存在を認知していた夢魔は、戸惑いすらなく、その道を開けろと強烈な波動を打ち放つ!
 ゴォ――! と風を何重にも重ねたような音が響き、リーベの体がその波動に飲み込まれ、その一片すら残さず消え失せた。
 その光景に。
「……っ」
 夢魔は、驚いたように足を止めた。勝ったと考えてはいない。欠片も残さないような威力を出せるわけじゃなかったのだ。
「ほう、気付くか。存外頭は回るのかな?」
 消えたのは呪詛によって作り出した幻影。闇に隠れていたリーベが姿を表し、そして、肩を竦めて言った。
「だが、残念、外れだ」
 夢魔にとっての正解があったとすれば、であった瞬間に踵を返し逃げ場所を変えることくらいだろうか。
 そのまま通りすぎていれば至近距離からの不意討ち、そして、足を止めれば。
「……っ、触、手――?」
 廊下が蠢く触手となって夢魔へと一斉に襲いかかった。
「ぁ――いぎ、っひ」
 金色の瞳と闇の触手。それらが瞬く間に夢魔を包み込み、幾重もの蠕動におぞましい程の感覚を与えていた。激痛の奥の甘味、極彩色に輝く静寂、香ばしく噎せ返るような鼓動。
「私の愛しい子よ。夢が何故永遠でないか分かるか?」
 そんな中で、リーベの声がやけに鮮明に聞こえた。
「それは夢の中に太陽が無いからだ。太陽は全ての命に愛を――熱を、与える。故に生物は愛を求めて目覚める」
 快楽と苦痛と――数えきれぬ意識の中でその言葉を理解する。理解させられている。
「お前もな。お前は私に触れ愛を知った」
 夢魔が、蠢く闇を凝らして見るレーベのその顔は、まるで人の心理を超越したような無貌の色をしていた。
 ともすれば、その恐怖が夢魔を突き動かしたのだろう。
「世に愛を与え、求め続けろ。そうする限り、私(ヤミ)はお前を見続け、共にある――」
 放たれた波動が触手を弾き飛ばし、夢魔はその隙間から逃げ出した。全速力、全霊をもった逃走。
 リーベはそれを追わない。追わずとも、この言葉は既に夢魔に届いている。
「愛しているぞ、私のモノよ」
 そう呟いたリーベのかんばせは、酷く美しく、可憐に笑っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋月・充嘉
◎☆

旦那さん、ゆっくりと休んでください。
「おい、敵が逃げるぞ」
それじゃ、俺は仕事にいくんでまた会おうっす(撫でて頬にキス)

この服は動きづらいっすね。軽く羽織れるの以外全部脱ぐわ。
ここで俺の新兵器登場っす!
『シャドウキャバリア』!
これで俺が裸でもバレないっすね。
あ、ウルフは機体の肩辺りに乗ってて。
「わ、わかった」
舌噛まないようにね、ゴー!!

(かなりのスピードで敵に追いつく)
よっし、ウルフ前方のあいつの足止めよろっす!
「言われずとも!」
ウルフが止めたらキャバリアから飛び出して夢魔にダイブっす!
キャバリアからも見えてたけどやっぱりもち柔らかな身体っすね~。これもこれでおいしそー!
倒す前に食べようぜ!



 とくんと穿たれた内側で実が弾けるような震動を感じながら、秋月・充嘉(キマイラメカニカ・f01160)は、疲労を見せながらもいとおしげに充嘉の鬣を梳かす指に頭を擦り寄せる。
 濡れたその指に赤子のように吸い付けば、苦味と塩味が舌を痺れさせる。
 充嘉が跨がった男から与えられる充足感に、気づかぬ内に白い滾りを男の腹上に散らしていた熱を自分の指で慰める。
「おい」
 そんな甘露な心地好さを割く声。ウルフだ。
「敵が逃げるぞ」
 腰を浮かせて栓を外す。滴りはそのままに男を撫でて、屈みこんで頬に唇をおとした。
「それじゃ、俺は仕事にいくんでまた会おうっす」
「……ああ」
 互いに目を合わせて笑みを溢した。約束を契るように互いの熱情の先を擦り合わせ糸を引かせる。
 そして立ち上がり振り向けば、ウルフが呆れたように見つめてくる。
「行くぞ」
「了解っす」
 ウルフが開けた襖から、彼らは迷宮へと踏み出した。

 ◇◇◇

「この服は動きづらいっすね」
 走り出した途端に、充嘉は重ねた着物を襦袢以外を放り出していた。
「結構離されたな」
「そっすねえ……」
 ウルフにそう返して、少し思案したのち充嘉はよし、と指を鳴らした。
「ここで俺の新兵器登場っす!」
「は――?」
「『シャドウキャバリア』!」
 広いとは言えない室内だ。ウルフの制止する声も間に合わず、盛大に瓦礫をぶちまけながら充嘉は影に包まれていき、5m程の黒いキャバリアが顕現する。
「ウルフは肩にでも、突っ切るっすよ!」
「わ、わかった」
「舌噛まないようにね、ゴー!!」
 飛び出した速度は、先ほどまでとは比べ物にはならない。障害物も全てぶち破り、直線的に影朧を追う。
 柱を数本折っても崩れる気配がないのはやはり、迷宮たるゆえんか。
「追い付いたっすね、――ウルフ! あいつの足止めよろっす!」
「言われずとも!」
 充嘉から逃げる影朧に、ウルフが飛び出した壁を蹴って影朧の前に立ち塞がると思わず立ち止まった影朧へと、シャドウキャバリアが迫る。
 そして、その影の腕を潜り抜けようとした影朧へと、充嘉はシャドウキャバリアの中から飛び出していた。
 このタイミングでシャドウキャバリアを捨てた選択に、影朧は対応しきれずに充嘉の体当たりを真正面から受け止めて、もつれ合うように床に転がり、気付けば、夢魔は充嘉に組み敷かれていた。
「キャバリアからも見えてたけどやっぱりもち柔らかな身体っすね~」
 充嘉は密着した肉感に、思わず欲を再燃させて、倒す前に味見をと拘束した相手にさらに体を密着させる。
 腰を揺らして、擦りつけ。
 揺れる竜の尾を見下ろして、即討伐すると考えていたウルフは、顔に手を当て、溜め息をつくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヤコ・ナゴ
☆こんばんわ、夢魔さん?
(T字路、逃走経路上で奉公人の姿をした若いコカトリスが待ち伏せ)

どこに行くおつもりでしたか?
残念ながら、そろそろ行き止まりですよ、ええ。
(アサルトライフルで雑に発砲し、逃走経路を1箇所に誘導する。―――ダクトテープで作ったチープな転倒ワイヤートラップ通路に)

(転倒した夢魔を逃がさないように覆いかぶさる。ユーベルコード相殺波動?ユーベルコード不使用です。)
裏方の仕事をしながら、念のため罠も仕込んで、あなたを待っていたんですけどね?
どうにも、昂ってしまって…我慢できません。
少しばかり、とは言わず本格的にいただいて、しまいますね?
(コカトリスの様子がおかしい…)



 ヤコ・ナゴ(チキンレッグ・f29509)は、影朧の来るだろう丁字廊下で、それを待っていた。
 奉公人の姿。着流しを尻端折ったヤコは待っていた。
 罠を張り、徐々に気配が近づくのを、この欲を増幅させる艶めく世界で待っていた。
 そして。
「こんばんわ、夢魔さん?」
 飛び出してきた夢魔に彼は、努めて冷静に挨拶をした。
「あっ……ぅ」
「随分な格好ですね?」
 猟兵たちに『手酷く』撃退されたのだろう。全身にその名残を見せながらも、どうにか逃げ延びている夢魔を貶すべきか、讃えるべきか。
 いや、そんなことはどうでもいいか。
「どこに行くおつもりでしたか?」
 がしゃりを突き付けるのはアサルトライフルの銃口。それに反応して夢魔は、すぐさま逃げ道へと飛び込んでいった。
 それを追うように乱雑に放たれた銃弾が壁や床を突き抜けていく。
「残念ながら、そろそろ行き止まりですよ、ええ」
 逃げる夢魔の足が、がくんと唐突につんのめった。見れば足に絡まるダクトテープ。
 簡単な罠だ。こんな状況でなければ、息をするようにかわせたはずの罠。
 そんなものに足を取られ仰向けに転がった夢魔へとヤコが、逃がさないように覆い被さる。
 ヤコの影が夢魔の顔に落ちる。両腕で抑えるために手放したアサルトライフルの引き金が、濡れている。
 ヤコの指先が濡れている。
「裏方の仕事をしながら、念のため罠も仕込んで、あなたを待っていたんですけどね?」
 温度すら如実に伝わる。そんな中でむしろ気付かないはずがないだろう。
 着流しの下に覗く下帯が、ヤコのアサルトライフルの引き金を濡らしたものと同じ液体に濡れている。粘性を帯びた透明な糸が待ちわびた瞬間を逃さないと、夢魔へと絡み付く。
「や、……っ!」
 ヤコへと波動を放つが、僅かに身を仰け反らせるばかり。ユーベルコードを相殺するそれは、そもそもユーベルコードを使用せず純粋な技量で夢魔を捕らえるヤコには効果が薄かった。
「暴れないでくださいよ。どうにも、昂ってしまって…我慢できません」
 下帯がほどかれる。湿った柔い洞穴が夢魔の膨らみに添えられる。空間に呑まれたヤコは、夢心地のままに、夢魔が柔くヤコの理想的に膨らませる黒い布の中身を宛がい。
「少しばかり、とは言わず本格的にいただいて、しまいますね?」
 呑み込んだ。
 それは僅かに夢魔へと力を与える、ということだとは未だ気付かず、湿った音と共に、ヤコは淫靡な夢に耽り込むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白羊郷・浅未
○☆

 見つけた。から……あとはもう決まってる、よね。

 羊さん達の上に乗せてもらって、突進。
 あの夢魔にぶつかるよ。

 ぼくと同じ、夢を見せて力を貰う。そんなオブリビオンなんだね。
 ずっと、眠いんだ。
 だから、逃げられない。

 奪うばかりだと辛いでしょ?
 だから、誰かに上げるのも必要だよ。
 色んな人にもらって、上げて、そうするともっと嬉しい。
 お腹の中がぽかぽかして、もっとぐっすり眠れるんだよ。

 だから、転生できたら、そのときは、一緒にいっぱい寝ようね。



「見つけた……から」
 あとは決まっている。白羊郷・浅未(眠れる仔羊・f30484)はそう、召喚した羊達に乗って気配の糸を追っていた。
 夢を見せる悪魔。夢を見せながらも純粋な眠りではない睡眠を押し付けられている浅未が、夢魔を見失うことはない。
 睡眠を邪魔される不快感があるかぎり羊は夢魔を追うのだから。
 そして。
「……いた」
 浅未は、夢魔の背中を捉えていた。
 そしてそのままに、羊達が夢魔へと突進して、それを吹き飛ばしていた。
「ぼくと同じ、夢を見せて力を貰う。そんなオブリビオンなんだね」
「……っ」
 吹き飛んで転がった夢魔へと、静かに浅未は声をかけた。
「逃げられないよ……ずっと眠いんだ、でも眠れない」
 だから、逃げられない。端から聞けば何を言っているのか分からなくとも、夢魔には分かったらしい。
 逃亡を諦めるように、そこにへたりこむ。
「奪うばかりだと辛いでしょ?」
 そんな夢魔に浅未は近づいてそう言った。
「だから、誰かに上げるのも必要だよ。色んな人にもらって、上げて、そうするともっと嬉しい」
 奪うばかりじゃなくて、分け合うことができたら。
 同じような力があって、夢魔と浅未で違うところはそこなのかもしれない。
「お腹の中がぽかぽかして、もっとぐっすり眠れるんだよ」
 気持ちいい眠りがそれだと。それすらも分け会うように浅未は言う。
 限界だったのだろう。薄れていく夢魔に腕を伸ばして抱きつきながら、浅未は温度を感じさせるように、こう言った。
「だから、転生できたら、そのときは、一緒にいっぱい寝ようね」
 夢魔は、それに少し頷いて消えた。

 ◇◇◇

 その瞬間、万華鏡の遊郭がグニャリと歪んみだし、その変化はしかし数秒で立ち消えて。
 気付けば取り込まれていた人々は、夢へと入った場所に戻っていた。
 それから、もうあの遊郭は姿を現さなかった。
 だが、あのとき得たもの。縁や変化は確かに彼らの中にあり、やがて、強く結びつくのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月06日


挿絵イラスト