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黄金のカボチャ杯

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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「ふぅむ、人の世は世界を越えども不変なりや」

 事件よ、と猟兵たちに声をかけ、集合するのを待っていた雪乃・朱美(嵐雪応報の悪竜海神・f28213)の呟きに、疑問符を浮かべる猟兵たち。彼ら彼女らへと向き直り、朱美は説明を始めた。

「いつの世も争いを楽しみ、それを祭りとするのは変わらぬな、と。予知した先で思案したのよ。今回のはクロムキャバリア世界の小国家が一つ『コロッセウム』で生まれる」

 手を広げ、鏡の如く透き通る水球を作ればそこに映像が出される。ゴツゴツした岩肌を剥き出しにした山、力強い木々の生い茂る森、廃墟となったビル群、活気あふれる街並みと、幾つも連なる出店の数々。

「この『コロッセウム』という国は、名が示す通りキャバリア同士の戦いで賭けをしておるのだが、規模が凄まじい……国の領土全てが戦場、というのだからの。無論、戦闘禁止区域はあるが、そこを除けばどこで戦っても良し、という剛毅さよ。規模に比例して賞金も賞品も高額、人が集まれば物が集まり、商人が店を開き、腕に覚えのある傭兵や騎士などがわざわざ足を運び……観光国家としても有名になった」

 語りに沿って映像が変わり、最後に黄金に輝くカボチャが出てきた。カボチャ?

「さまざまなイベントも催されるのじゃが、今回はハロウィンということなのか『黄金のカボチャ杯』という大会が組まれたようでの。優勝賞品はこの【純金のカボチャ】と、キャバリアの頭に被る巨大なカボチャの飾り、【EPカボチャヘッド】。あの世界にもハロウィンがあるかは、わしにはわからんが、なかなか粋ではないかのぅ?」

 カボチャの頭飾りをキャバリアに着けてどうするんだ、という猟兵の呟きは、さてのぅ、とスルーされ、事件の話へと移る。

「で、問題の事件なのだが、参加者の一機がオブリビオンマシンでな、暴走して大暴れするのよ。皆にはこれを止めてもらいたい。ここまでは簡単な話」

 一拍、間を置き。

「問題はな、この戦場たる国の領土全てのどこにいて、どこに現れるかわからんということだ」

 戦慄が猟兵たちを駆け巡る。小国家とはいえ国に違いはなく、国を名乗るだけの広大な土地がある。その中から闇雲にオブリビオンマシンを探していては、被害がとてつもなく広がってしまう。

「さらに、いかなる力か、他の機体をオブリビオンマシン化し配下とすることができるようでな。時間をかけると敵が増えるぞ」

 放っておけば、大会だけでなく、この国に集ったあらゆる選手の機体を支配し、虐殺を行い国を滅ぼしてしまう。必ず、阻止しなければならない。

「事態は飲み込めたようじゃのぅ。それじゃ、策の話に移ろうか。まず、わしは皆を予選開始前の受付会場に転移するゆえ、そこで参加登録してきてくれ。己のキャバリアでも良いし、国から借りても良い。ルール等は後で纏めて説明する」

 続いて水球が映すのは無数のキャバリアだ。禍々しい機体、色彩豊かな機体、大量の飾りがされている機体……個性豊かなキャバリアばかりだが、なぜか、全機カボチャ風の装備や飾りやペイントがされている。

「これらは予選の参加者よ。派手なのは見た目ばかりで、腕も機体も皆に比べれば劣るゆえ、好きに暴れて活躍しておくれ。カボチャ風なのは、まぁイベントに合わせただけじゃろうな……ああ、そうじゃ、これはつまるところ賭け事だからのぅ、自身を派手に魅せてアピールするのも良かろうよ」

 観客の大半はスクリーンで観戦するが、なかには危険な戦場近くの見物席まで行くものもいる。そんな人々に自分のキャバリアや腕前を披露すれば、当然目立って狙われるが、勝てば大人気のスター選手である。それもまたよし、と朱美は笑う。

「予選後は休憩が挟まれる。オブリビオンマシンと、そのパイロットを探すならこのタイミングじゃな。キャバリアの乗り換えをするならば運ぶ必要がある。交換のタイミングはここしかなく、戦場へと運ばれていくキャバリアに注目すれば探しやすくなろう。忙しく混み合う時間でもある、運搬の手伝いを申し出て、こっそり機体を盗み見て確認してもよいじゃろう」

 キャバリアの修理・補給はスタッフが行ってくれるので、調査に出ても機体に不調が起きる等ということはない。

「決勝では事前に発見したオブリビオンマシンを早期撃破してもらう。支配した他の機体が多少邪魔かもしれんが、気になるほどではない。勝利後はそのまま優勝するなり棄権するなり、好きにせよ。優勝賞品の扱いもな」

 そう締めて、水球は何事もなかったかのように虚空へと消えた。

「オブリビオンマシンの姿じゃが、あまり見えずな……鴉、のような姿で、空を翔けるが如き翼、速そうで、黒い色が手掛かりじゃの。あとは汝らの調査能力が頼みじゃ」

 最後に、と紙の束を取り出し、そのうちの一枚を摘まむ。

「これが大会のルールが書かれたパンフレットじゃ。よく読みこんでから参加するようにな?」

 試合形式はチーム制バトルロイヤル。チームの人数制限はなく、全滅すれば敗退となる。猟兵たちは、記録上は一つのチームとしての参加となっている。
 予選、休憩、決勝の流れとなり、予選ではチーム数が一定数以下になれば終了。決勝は最後の一チームになるまで戦う。
 禁止事項としてパイロットの殺害、禁止区域への侵入および戦闘がある。一人でも犯したものはチーム全員失格。
 戦闘不能の他に、キャバリアの頭部を破壊されると撃墜判定。

「説明は異常となる。我こそはと自信のあるものはこちらへ。猟兵の力を示し、オブリビオンを討ち祓え」

 呑気な雰囲気が一変し、かつての神としての威容、その残滓を漂わせて、朱美は力強く宣言した。


松六
 皆さま初めまして。この度新米マスターとなりました、松六と申します。以後よろしくお願いいたします。
 そして、今回が初依頼となります。
 クロムキャバリア世界でのロボットバトル。撃って壊して勝ったぞヤッター! そんな依頼となっておりますので、気軽に暴れてください。
 記録の扱いではチームになりますが、気にせず個人で暴れてもいいですし、誰かと組んでもOKです。
 必要な情報はオープニングにある通り。難しくはないのであまり気負わずにどうぞ。
 賞品に関してはアイテムとして配布等はありません。後ほど個々人でアイテムとして制作されるのは無問題です。
 それでは、皆さまの冒険の一助となれることを願っております。
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第1章 集団戦 『Coyote』

POW   :    RS-A『散弾砲』 / RX『ナイフ』
【至近からの散弾】が命中した対象に対し、高威力高命中の【ナイフ攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    RS『短機関銃』 / RS-S『ミサイルポッド』
敵より【ダッシュなどで高機動状態の】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
WIZ   :    『Coyote』
【他のCoyote】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[他のCoyote]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シル・ウィンディア
街全部が戦場かぁ…
また、派手な国だね

さてと…
それじゃ、オブリビオンマシンを叩くため
頑張りますかっ!

敵は複数機
そして、同一機種でのフォーメーションならば

こっちは各個撃破だね

【空中戦】で飛んでスピードで撹乱っ!
【フェイント】でジグザグに動いて【残像】を生み出して
回避と機動を両立させるね

ホーミングビーム砲で敵を回避させて
孤立した敵を
ビームランチャーとビームセイバーで攻撃、撃墜していくね

ヒット&アウェイを心掛けて攻撃を繰り返すけど
集まられたらね…

派手なの一発行くよっ!

回避機動を行いながら
【高速詠唱】で隙を減らして…

エレメンタル・ファランクスっ!
纏まったのが運の尽きだねっ!
さぁ、纏めて薙ぎ払うっ!!



●開幕のトリックオアバレット

 キャバリアすら隠れられる大岩が転がっている荒野と、かつて鉱山だったらしき岩山。荒涼とした土地に、しかし隠しきれないほど満ちる戦意、敵意、闘志。今か今かと待つ、身を隠した戦士たちの耳に、ついにその時が来た。

『さぁ皆さま! ついに始まりました黄金のカボチャ杯! 今日も多くの猛者がここコロッセウムで素晴らしい戦いを魅せてくれるのか!? 最後に残るチームはだた一つ……勝利と栄光の黄金を手にするのは!? 予選、開始です!』

 鐘の音が、国全体に鳴り響いた。

「街全部が戦場かぁ……」

 響き渡る余韻を感じ、また、派手な国だね、と感嘆するのは、自身のキャバリアであるブルー・リーゼとともに戦場へと配置された、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)。
 オブリビオンマシンを叩くために、気力は十分。魔力は満ち、万全な状態。

「いたぞ! 敵だ!」「目標発見!」「スコアにならなきゃ撃つ!」

 そこへ続々とCoyoteたちが集まってくる。
 白と青の二色に流線形の優美なキャバリアはよく目立つため、目指して来たのか。
 敵はいずれも塗装こそ様々だが、飾りやデザインは狼風で統一されている。狼男モチーフのチームのようだ。
 そして、それぞれに武器を構え、襲い掛かる!

「よっと、敵は複数機」

 だがブルー・リーゼはキャバリアとは思えない軽やかな動きで空中へと回避する。 
「そして、同一機種でのフォーメーションならば……こっちは各個撃破だね」

 ブルー・リーゼは空をジグザグに飛ぶ。緩急のついた動きとシルの巧みな高速機動は残像すら生み出し、Coyoteたちは混乱し、狙いを外し、ものの見事に攪乱されていく。

「惑わされるな、集まれ!弾幕を張るんだ!」

 敵の指揮官らしき人物が通信機に叫ぶ。その指示に従い、集まろうとするCoyoteたちに虹色の光が降り注ぐ。多くはとっさに回避したが、数機が頭部を破壊されダウン。
 そして、回避によって散らばり、孤立したCoyoteの頭部を光線が吹き飛ばす。

「なにっ!?」「各個撃破する気か!」「美しい……」

 舞うように飛んではホーミングビーム砲を放ち、孤立した敵をビームランチャーで撃つ。果敢にもナイフを手に挑めば、ビームセイバーで切り払われ、撃墜される。
 華麗なヒット&アウェイ。確実に減っていく味方に、Coyoteの指揮官は焦り、叫ぶ。

「このままでは全滅だ! 集合せよ、多少やられようとも一気に押しつぶすのだ!」
「倍返しだ!」「任務了解!」「俺たちがスコアにされちまう!」

 チームの損害を無視して集結し始めるCoyoteたち。被害は無視できるものではないが、それでもこの数なら勝てる。そう指揮官が確信し、ブルー・リーゼを見上げた時。
 その視界に映るのは、煌びやかな魔方陣。

「……我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」

 戦闘の最中、すばやく紡ぎ終わった詠唱。

「派手なの一発行くよっ! エレメンタル・ファランクスっ!」

 BSビームランチャー『ブラースク』に溜められた魔力が、魔方陣によって火・水・風・土の四属性を与えられ、445本の魔力砲撃と化し放たれる!

「「「うわぁあああ!?」」」

 纏まったのが運の尽き。互いの機体が邪魔になり、Coyoteの機動力を活かすこともできず、空気を震わせる無数の爆発音が鳴り響き、残さず薙ぎ払われ全機撃墜となった。

『チーム【ワーウルフ】全機撃墜! 脱落! 狼男たちは銀の弾丸ならぬ虹の砲撃によって退治されてしまった! そして、空を翔ける優美なキャバリアと、可憐なパイロットの姿に会場は釘付けだッ!』

 スクリーンに映るブルー・リーゼと、パイロットのシルに観客たちは大歓声を上げるのだった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノア・クレムリィ
 このような催しがあるとは驚きです。
 栄えある連邦竜騎兵の力を、今こそ彼らに見せつけましょう。

 【UC:アドバンテージ・アンサー】(WIZ)を発動。私が有利となる、水辺で暴れまわることにいたしましょう。

「誰か我に挑戦しようという猛者はいないのか、我は此処にいるぞ」
 オープンチャンネルの無線通信で〈挑発〉し、敢えて位置を曝して誘い出しましょう。集結した相手が陣形を組んだら〈ジャミング〉で連携を乱します。水上と陸地を駆け巡りながら、短機関銃で〈弾幕〉を張り一網打尽。水と陸、二種の〈足場習熟〉による遊撃戦術です。

 さぁ、戦いは始まったばかりです。何人でもかかってきなさい。

(アドリブ連携等々歓迎です)



 『コロッセウム』は内陸国であるため、海はなく、キャバリアで十分な水上、水中戦を行える戦場が当初はなかった。が、あらゆるキャバリアの、あらゆる戦いを可能な限り観たい……という国の意思により戦場が整備されることになった。
 そうした理由により作られたのが、キャバリアでの大規模な水上および水中戦が可能なほどの、巨大な湖である。
 その湖の岸辺に、ノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)はいた。

「このような催しがあるとは驚きです」

 自機の量産型キャバリアのコックピットで、調整と設定を行いつつ呟いた。賭け試合は珍しいものではないが、国の領土全てを使う、というのは見たことも聞いたこともなかった。
 そして、準備を終える。ここは海ではないが、水辺であることに変わりはなく、戦い方に不都合はない。

「栄えある連邦竜騎兵の力を、今こそ彼らに見せつけましょう」

 自然と頬が上がる。戦いを前にした高揚感に、操縦桿を握る手に力がこもる。全身の血流に乗る熱を、肺から湧き上がる声に込めて、高らかに。

「誰か我に挑戦しようという猛者はいないのか、我は此処にいるぞ」

 オープンチャンネルの無線通信で発し、隠れも隠しもせず敢えて位置を曝して挑発する。それは近辺の戦場に苛烈な炎の如く広がり、誘いと知りつつも向ってくるチームが、いた。

「堂々と挑発するなんざぁたいしたお嬢ちゃんだぜ!」
「俺たちチーム【マーメイド】」「舐められたものだ」「くっころの時間だぜー!」

 続々と集まるCoyoteたちは、いずれも魚のような飾りや塗装を施してある。人魚風をイメージしたようだ。

「野郎ども、やっちまえ!」

 指揮官の号令のもと、各々が武器を向け発砲する。迫りくる多数の弾丸は、避けようのない壁だ。普通の相手ならば。

「甘い!」

 アンサーヒューマンとしての瞬間思考力、海賊として多数を相手取った経験が、撃たれる前に行動することを可能にする。
 横へステップし射撃を回避。連邦国営造兵廠製RS-GMP27汎用短機関銃《メルビレイ》を構え、トリガー。吠えるような発砲音が無数に轟き、Coyoteたちを叩き穴だらけにしていく。
 ノアは左右へとステップを繰り返しながら、短機関銃で弾幕を張り的確に削り、徐々に後退していく。

「ちぃ、陣形を組みなおせ! 追いつめろ!」

 やられっぱなしは癪だとばかりに指揮官が声を上げ、ノアを追う。部下たちも陣形をなんとか組みなおし、必死に追いすがる。
 このまま引き撃ちされるかと思いきや、カチ、という音ともにメルビレイが弾切れ。さらに後方には湖と、追い詰められた形となった。好機とばかりに攻めるCoyoteたち。強く地面を蹴りつけ、後方へと飛ぶノア。
 そして、彼女のキャバリアに搭載されたウォータージェットが起動し水上に立った。事前に足場や戦場を調べ、習熟し、調整してあればこその行動。そのまま落ち着いて装填。
 一方でCoyoteは何機かが勢い余って落ち、沈んでいった。沈没した機体とパイロットはスタッフに救助されるため心配はいらないが、今はそれどころではなかった。
 彼らのCoyoteにはある程度の水上対応改良がされている。しかし、それは浅瀬に限った話。キャバリアが沈む深場での戦闘どころか活動は想定されておらず、戦術的有利は完全にノアにあった。

「お、落ち着け! 相手は一機なんだ! 撃ちまくれ!」
「届きませーん!」「センサーが効かん。ジャミングされた」「くっころせー!」

 短機関銃や散弾砲は届かない。ミサイルを放とうにもジャミングによりロックオンができず、さらに連携も乱れていく。
 
「水と陸、二種の足場習熟による遊撃戦術です。上手くいきました」

 ユーベルコードの力により、ノアの操るキャバリアが持つ短機関銃メルビレイは威力と精度が向上し、機体の機動力や反応速度も飛躍的に上がる。
 もはや逃れるすべは無く、かくしてチーム【マーメイド】は俎上の鯉ならぬ人魚と化し、一機残らず頭部を撃ち抜かれるのであった。

「さぁ、戦いは始まったばかりです。何人でもかかってきなさい」

 倒れ伏したCoyoteたちの中央で、ノアは宣言したのだった。

『チーム【マーメイド】全機撃墜! 脱落! 群がる人魚たちを、本物の人魚騎士が下したぁあああ! 選手たちを挑発する彼女を打倒できるやつはいるのか! それとも彼女が全て水底に沈めてしまうのか! まだ目が離せないぞぉおおお!』

 湧き上がる会場。巻き起こる大歓声。
 そして、布に包まれながら、スクリーンに映る猟兵を静かに見つめる黒が、一機。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア
戦場でのバトルロイヤルか
こんな巨人達で戦ってもやる事はどの世界もあんまり変わらないな!

殺し合いじゃないだけありがたいな

本当はシルとも武を競いたいが…それは別の機会だな

いくぞヘカテイア

さて…シルの戦術に倣っちまうが
良い事は盗んで学ぶだな!

【属性攻撃】
機体と巨大化した武器に炎を付与
モードグランディア発動

【残像・空中戦・見切り・第六感・盾受け】
超高速かつ低空で飛び回りながら距離を詰めて
一体の機体の頭を【串刺し】
そのまま【早業・二回攻撃】で他の機体に襲い掛かり切り捨てる
【遊撃・レーザー射撃】
ガンドライドで他の機体を捕捉してはレーザーで攻撃
距離の離れた敵には【砲撃・重量攻撃】で行動不能に追い込むぞ


リスティ・フェルドール(サポート)
援護・治療・盾役として参加いたします。最優先は自分を含む仲間全員の生存と帰還。成功の立役者ではなく、命の守り人として最悪の結果を回避できれば、それ以上に望むことはありません。

真剣な雰囲気は邪魔をせず、仲間同士の険悪な雰囲気はあえて朗らかに。チームワークが生存率を上げる一番の方法として行動します。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはマスター様におまかせいたします。よろしくおねがいします!


バスティオン・ヴェクターライン(サポート)
戦闘スタイルは盾群付右義腕による【盾受け】や剣による【武器受け】で敵の攻撃の受け止め+気迫と鬼気迫る眼力で【恐怖を与える】事による敵の注意の引きつけ
護りに徹し味方に攻撃が向かないように立ち回る
集団戦の場合出来るだけ多くの敵を自分に引きつけるようにする、または自分を越えなければ先に進めない状況を作る。
UC【テリトリー・オブ・テラー】で広範囲を一気に威嚇したり、UC【フォーティテュード・フォートレス】で作った壁で通れる場所を制限したり、護りに徹するならUC【バリアブル・バリアー】で作った盾ドームで安全地帯を作ったりする

その他お任せ・他猟兵との絡みやアレンジ歓迎



 『コロッセウム』の戦場の一つ、廃ビル群。都市部での戦闘をイメージして作られた戦場は、キャバリアよりも高い廃ビルが立ち並び、視界の通りが悪く、より戦術的な戦いを要求される場所だ。それゆえに、見応えがあり観客に人気の戦場でもある。
 そこに配置されたのは、三人の猟兵。

「戦場でのバトルロイヤルか、こんな巨人達で戦ってもやる事はどの世界もあんまり変わらないな!」

 殺し合いじゃないだけありがたいな、と胸中で呟くテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)と乗騎ヘカテイア。

「皆さん、気をつけていきましょう」

 ふわふわした雰囲気のリスティ・フェルドール(想蒼月下の獣遣い・f00002)と槍を装備した借り物のキャバリア。

「まあまあ、気楽に行こうよ」

 やる気の感じないサイボーグのバスティオン・ヴェクターライン(戦場の錆色城塞・f06298)と大楯を装備した借り物のキャバリア。
 即席の組み合わせとなったがバランスは悪くなく、それぞれ警戒しながら廃ビルの間を進んでいた。
 
「本当はシルとも武を競いたいが……」

 自身の姉と矛を交えたり、撃破数を競ったりしたかったが、今は猟兵として戦っているため、それは別の機会だな、と思い直したところへ。

「危ないよ」

 不意に飛来した弾丸をバスティオンの大楯が防ぐ。視線を向ければ、すばやく身を隠すCoyoteの影。
 動きに淀みが無く、気配はすでに追えない。どうやら手練れのようだ。この戦場のこともよく把握しているのだろう。
 三人がキャバリアを通して視線を交わす。一つ頷くと、即座に行動に移った。

「さて……シルの戦術に倣っちまうが、良い事は盗んで学ぶだな! いくぞヘカテイア」

 ヘカテイアの魔術動力炉が出力を高め、主人の号令に応え唸りを上げる。

「グランディアよ…全ての存在がもつ原初の力よ。我が身に宿り力と成せ…!グラビティフィールド…展開!」

 モードグランディアを発動し、超重力フィールドを纏う。さらに機体と巨大化した紅龍槍『廣利王』に炎を付与。火花を撒き散らし、闘争心を燃やし、地面を廃ビルを蹴って超高速で低空を疾走する。
 あっという間に見えなくなったテラとヘカテイアを見届けた、バスティオンとリスティ。

「それじゃ、俺たちも動こうかねぇ」
「はい!」

 彼らもまた、行動を開始した。
 ビルを蹴って曲がり、直線を飛翔し、テラはついにCoyoteたちを発見する。いずれも角を付け、コウモリのような飾り羽を装備し、黒をメインにした配色の機体たち。おそらくは悪魔をモデルにしたのだろう。

「速い! 見つかったのか!?」
「撃て撃て!」「なんだあれは、バリアか!」「まずはバリアを減退させるんだ!」

 Coyoteたちは各々火器を構え、即座に発砲。反応と判断の速さは、さすがの手練れであったが相手が悪かった。

「遅い! はぁ!」

 弾丸は残像を撃ち抜くばかりで掠りもせず、射線を見切ったテラはすばやく飛び込み、一体の頭を槍で串刺し撃破。さらに反応を許さず槍を一閃、炎の穂先が二体を撃破。反撃が来る時にはすでに飛び立ち、別の機体へと襲い掛かっていた。
 あまりの猛攻に勝ち目が無いと判断した隊長機は、散弾砲で牽制しつつ指示を出す。

「撤退だ! 撤退するぞ! 急げ!」

 数機を殿に残し、ビル群へと逃げ込むCoyoteたち。
 瞬く間に殿部隊を撃破したテラは、にやり、と笑うとヘカテイアを再び飛ばす。敵の中心、ではなく、散った外周へ向かって。
 徐々に部隊を削られながらCoyoteたちは移動していた。有利な地点に誘い込めば勝ち目はあるはずだと。
 それが罠だと気づかずに。

「ここまで来れば……行き止まりだと!? なぜこんなところに壁が」
「フォーティテュード・フォートレス」

 ビルの間に作られたキャバリアを阻む城壁。その向こうからバスティオンの声が響く。

「通行止めだよ」

 慌てて飛び越えようと跳躍したCoyoteは、槍と竜の洗礼を受けることになる。

「ここから先へは行かせません」

 リスティが槍を構え、ドラゴニック・エンドを叩きこみ部隊の頭を押さえる。
 そして、後方から不死鳥の如きキャバリア、ヘカテイアとテラが舞い降りた。

「これでおしまいだ。覚悟しろ!」

 RS-F『ガンドライド』がレーザーで頭部や手足を破壊し、砲撃が複数機体を纏めて吹き飛ばし、超高速の槍の一撃がCoyoteたちを狩る。

「ち、ちくしょぉおお!?」

 もはや逃げ場は無く。挟み撃ちにされたCoyoteたちは瞬く間に全滅することとなった。

『チーム【デビルズ】全機撃墜! 脱落! 狩られる獲物となったのは悪魔たちの方だった! そして、悪魔を見事追い詰め、狩り尽くしたハンターたちに拍手を! また、【デビルズ】の脱落により、残存チーム数が規定数に到達したため予選終了となります!』

 司会の宣言に、観客たちは歓声を上げ、選手たちは肩の力を抜いて息を吐く。

『休憩を挟んだ後に決勝戦が始まります。選手の皆様は休憩の間に休まれたり、機体や装備の交換を行ってください。観客の皆様もこの間にお手洗い等をお忘れなく。それでは、また後ほどお会いいたしましょう!』

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 日常 『とおせんぼ』

POW   :    自分の力のみで道の隅に寄せる

SPD   :    自分が乗り込み隅に寄せる

WIZ   :    存在するのが普通だと印象から変える

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お化けはいずこ
 弾薬、装甲、装備、キャバリア。運び出され、あるいは運び込まれていく大量の荷物。通りは人と物で混雑し渋滞しており、場合によっては道のど真ん中に置かれていることもある。
 決勝戦の準備のために、大急ぎでスタッフが動いている。
 今ならば、オブリビオンマシンを探してキャバリアを調べたり、乗り込んだりしても見つかって捕まることも無い。
 ついでに、スタッフの仕事を手伝うのも、良いかもしれない。
ノア・クレムリィ
 戦いの余韻に浸りながら、お手伝いです。

 【SPD:自分が乗り込み隅に寄せる】ことにします。まだ動ける機体に乗りこみ、私達が撃破した機体を湖から引き揚げたり〈運搬〉したりしましょう。

 その合間に〈索敵〉〈偵察〉です。妙な雰囲気のある機体や隠匿されている機体など、怪しいものを探していきましょう。そんな機体を見つけたら、チームメンバーに報告です。

 あとは『マーメイド』に会ったら賛辞を送らなければ。素晴らしい連携で、陸で戦っては私の方が完膚なきまでの敗北でした。それに、罠だと分かって立ち向かうその勇敢さにも感服です。このような戦士とは、また手合わせ願いたいものです。

(アドリブ連携等々全て歓迎です)



 ノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)は、体に残る昂揚の熱、戦いの余韻に浸りながら、巨大湖の岸辺で撃墜されたキャバリアの引き揚げや運搬の手伝いを行っていた。パイロットはすでに救出済みであり、残るは機体や武装、剥がれた装甲等だ。
 水中作業用のキャバリアが、湖の底に沈んだ機体を陸地へと引き揚げる。

「これはどちらへ?」
「ああ、それはあっちに頼む」

 機体を調べ、まだ動けるようなら乗り込んでキャバリア運搬用のトレーラーまで運ぶ。動けない機体は、動ける機体や作業用の機体で運搬する。
 簡単な作業だが、数が多く、探索範囲も広いため、結構な重労働だ。しかし、同時に都合もよかった。

「さて、オブリビオンマシンはどこでしょう」

 休憩の合間に、あるいは移動中に、妙な雰囲気の機体や隠匿されている機体、もしくはその痕跡など怪しいものはないか探索する。
 時折、決勝戦に出場する選手や機体が、戦場へと配置されるために運ばれていくのを目にした。
 そして、そのうちの一機に、不意に目が引き寄せられた。

「……今のは?」

 まるで、見られていたような。視線を感じた気がして、振り返った時にはおらず。
 布に覆われ、すぐに行ってしまったために全身を確認することはできなかったが、幸いにもどこへ運ばれたかはわかった。

「チームメンバーに報告です」

 海賊だった時の勘か、軍人としての訓練の成果か。アレこそ目的のオブリビオンマシンだろうと、確信しつつ仲間へと連絡するのだった。
 そして、報告を済まし、ある程度手伝いを終えたノアが一息ついているところに近づく人物がいた。

「あんたが、あの湖で大立ち回りしたキャバリアのパイロットか?」

 そう尋ねてくる男性の後方には見覚えのあるキャバリアが座していた。ボロボロだが人魚をモチーフにした機体は、チーム【マーメイド】のものだ。男性はどうやらチームの隊長のようだ。
 
「見事な戦術だった。機体の性能を引き出し、地の利を活かし、正確な射撃で削っていく。水上に誘い込まれた時はやられた! って思ったよ。俺たちの完敗だ」
「貴殿らこそ。素晴らしい連携で、陸で戦っては私の方が完膚なきまでの敗北でした。それに、罠だと分かって立ち向かうその勇敢さにも感服です」

 戦場で当たれば苛烈に矛を交えても、戦いが終われば相手に敬意を表す選手だ。悔しく思っても、それを表に出すことは無く、認め、賛辞を送りあう。
 
「決勝、頑張れよ。応援してるからな」
「ありがとうございます。貴殿らに恥じぬ戦いをお見せしましょう」

 笑いあい、激励を交わし、握手をして別れる。
 去り行くチーム【マーメイド】の面々を見送りながら、ノアは呟く。

「このような戦士とは、また手合わせ願いたいものです」

 そのためにも、オブリビオンマシンは倒さなければならない、と思いを強くするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
格納庫の方に行って、決勝に当たる機体を自分の目で見ておかないとね
かっこいい機体、いっぱいあるよね。
この機体は、ここが特徴で、そして、ここが弱いのかな?

等々、考察をメモしながら…
UC:シルフィード・チェイサーで
わたしが回れないところを調査、探索してもらうよ

どっちかでオブリビオンマシンが見つけたらそこに向かっていくね
外観とか、外から見た性能とか、そういうのをつぶさにメモして
猟兵たちで情報共有を図れるようにするよ

機体には手を触れないでおくね
だって、不正しているって思われたくないもん

それに…
退治するのは、用意されている場所じゃないと迷惑かかるからね?

調査終わったら、スタッフさんのお手伝いでもしますか



 出場選手、スタッフの作業用、予備……運用されるキャバリアの数は膨大なため、地上と地下に大規模な格納庫がいくつか存在する。
 シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は、そのうちの一つ、決勝戦に出場するキャバリアの格納庫に来ていた。チームごとに分けられて鎮座する多くのキャバリアと、慌ただしく忙しく動き回るスタッフたちに紛れて、機体を見て回る。

「決勝に当たる機体を自分の目で見ておかないとね」

 もちろん、オブリビオンマシンの調査も並行して行う。そのための手はすでに打ってある。

「かっこいい機体、いっぱいあるよね。この機体は、ここが特徴で、そして、ここが弱いのかな?」

 どのキャバリアも個性的なカスタムが施されていて、選手ごとの特色がよく出ている。見ているだけで楽しい機体たちを、強みや弱みを考察してノアはメモしていく。
 そうして見回ってしばらく時間が経ったころに、彼女の視界に眼前の機体とは別の機体が映った。
 事前に使用したユーベルコード、シルフィード・チェイサーによって召喚された風の精霊「シルフィード」と共有した視覚だ。
 シルフィードには、ノアが回れないところを調査、探索してもらっていたのである。
 件のオブリビオンマシンを見つけたのだろう。共有された視覚に映るキャバリアのもとへ、ノアは向かう。

「これが……」

 そして、相対したとき理解した。これが、オブリビオンマシンだと。
 見られている、と確かに感じる。目の前のキャバリアから、視線を意識を自分へと向けているのだと。
 外観は黒く鋭いカラスのよう。矢じりのようなフォルムに、スラスターやウィングの配置から機動性に優れ、空中戦が得意なことが推測できる。武装は爪と、もしかしたらウィングに武器があるかもしれない。
 猟兵たちで情報共有を図れるように、可能な限りの情報をメモにとる。ただし、機体には手を触れない。不正していると思われたくはないからだ。

「それに…退治するのは、用意されている場所じゃないと迷惑かかるからね?」

 ここで動かれても被害が出てしまう。決着は、決勝の舞台だ。
 
「スタッフさんのお手伝いでもしますか」

 調査とメモを終えると、ノアは体を翻しその場を離れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブラック・クロウ』

POW   :    駆け抜ける黒い嵐
自身に【バリアにもなるオーラ・フィールド 】をまとい、高速移動と【それによって生じる衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    鴉の鉤爪
【腕部及び脚部の鉤爪 】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    黒羽乱舞
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【ウイングユニット 】から【黒い羽状の無数の遠隔誘導ユニット】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルシー・ナインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シル・ウィンディア
空戦特化型っぽいよね
でも、空戦ならわたしのブルー・リーゼも負けないよっ!

【空中戦】で飛んで【フェイント】でジグザグ機動を行って
【残像】を生み出して撹乱しつつ機動

回避も基本は上記機動で行うよ

敵UCは
…スピード勝負は厳しいから小回りで勝負っ!
敵遠隔ユニットは【第六感】で敵の攻撃方向を感じて
動きを【見切り】
【瞬間思考力】で高速判断して回避だね

回避しつつ敵遠隔ユニットへは
ホーミングビーム砲の【誘導弾】で撃ち抜いていくよ

空にいるのが間違いって教えてあげるよ
【多重詠唱】でずっと詠唱していたこの魔法
【魔力溜め】を【限界突破】で行って【全力魔法】の
このUC…

さぁ、限界突破の一撃、遠慮せずに持ってけーっ!!



●ハロウィン・ブラック・クロウ
 開始された決勝戦。実況を聞き流しながら、森林地帯でそれは待っていた。
 キャバリアすら隠す木々の上空で静止するそれ……オブリビオンマシン『ブラック・クロウ』。
 そして、一機のキャバリアが飛来する。

「空戦特化型っぽいよね」

 シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)と乗機、精霊機『ブルー・リーゼ』。徐々に近づく機影に、呟きを漏らした。
 
「でも、空戦ならわたしのブルー・リーゼも負けないよっ!」

 視線がぶつかる。『ブラック・クロウ』も打倒すべき猟兵を認識したのだ。黒と紫のウィングユニットを翻し、最大推力でシルへと向かう。
 対するシルも、ブルー・リーゼをフェイントを混ぜながら残像を生み出し攪乱しつつ飛ばす。
 しかし、『ブラック・クロウ』は惑わされることなく、あるいは構うことなく、突如急加速し音速を超える。
 ソニックブームで眼下の森林が揺らぎ曲がり、急接近されたシルは勘で機体を動かしギリギリで回避するも、即座に反転して敵へ視線を向けると、黒い羽状の無数の遠隔誘導ユニットを射出しながら旋回していた。

「…スピード勝負は厳しいから小回りで勝負っ!」

 『ブラック・クロウ』の超高速機動を見て判断を下す。ブルー・リーゼも高機動キャバリアだが、さすがに追いつける速さではない。
 そして、旋回を終えた『ブラック・クロウ』と羽状の遠隔誘導ユニットが再び迫る。黒く尾を引き視界を埋める様は、さながら矢の雨か弾丸の壁のよう。見てから反応しては遅いと、シルは勘に任せて空を飛ぶ。
 幸い、敵の動きも攻撃も直線的だ。動きを見切り、瞬間的に判断し、隙間を抜けて回避する。さらに。

「そこぉ!」

 BS-Sホーミングビーム砲『リュミエール・イリゼ』が虹色のホーミングビームを放ち、数機の羽状の遠隔誘導ユニットを撃ち抜く。
 一度、二度、三度……繰り返す度に趨勢は揺らぎ、シルとブルー・リーゼへと傾いていく。
 流れを取り戻さんと『ブラック・クロウ』はより速く、鋭く飛びかかる。

「空にいるのが間違いって教えてあげるよ」

 力強い宣言。流れに乗って朗々と響く、響き続いていた詠唱。

「多重詠唱でずっと詠唱していたこの魔法」

 重ね、重ねて、重ね続けて繰り返し織り込んだ。

「魔力溜めを限界突破で行って全力魔法のこの…ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラスト!」

 6属性からなる虹色。限界を超えた全力。いつ破裂するともしれない魔力を制御する。

「さぁ、限界突破の一撃、遠慮せずに持ってけーっ!!」

 『ブラック・クロウ』の軌道上に巨大な魔力砲撃が解き放たれる。
 回避許さぬ広範囲、敵を飲み込み木々を消し飛ばし大地を抉る。
 次々と爆発が起こり、遠隔誘導ユニットが破壊され尽くす。
 砲撃が終わり、煙が晴れたそこにいたのは、装甲がひび割れ、ウイングが欠け、大ダメージを負った『ブラック・クロウ』。どうやら遠隔誘導ユニットを集めて盾にすることで撃墜を免れたようだが、それで軽減しきれる攻撃ではなかった。
 しかし、それでも敵意は衰えず、出力が落ち、鋭さが欠けようとも戦意は増すばかり。
 戦いは、まだ終わらない。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

ノア・クレムリィ
 マーメイドの彼らに約束しました、「恥じぬ戦いを見せる」と。その言葉通り、相手がオブリビオンマシンであろうと、私は勝利します。

 【UC:竜騎換装】(POW)を発動。移動力を5倍、攻撃回数を半分にします。短機関銃と爆雷を放棄して高速軽量化し、突撃槍《ノーチラス》の一撃に全てを籠めて戦います。

 敵機の降下攻撃に合わせて、〈推力移動〉〈ランスチャージ〉を敢行です。攻撃直前に最も地上に近づくその一瞬を狙います。〈リミッター解除〉で速度をさらに上昇させ、必殺の槍を見舞います。ノーチラスによる〈貫通攻撃〉、貫けぬものはありません。

 突撃は竜騎士の華。速度が貴殿だけの特別では無いことを、見せて差し上げます。



「マーメイドの彼らに約束しました、「恥じぬ戦いを見せる」と」

 ノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)は親衛海軍工廠製 MCC-041 汎用装甲竜騎士《ガンド》を操り、森林を駆け抜けていた。
 強い決意と、熱い闘志の示すままに、徐々に近づきつつあるオブリビオンマシン『ブラック・クロウ』を見据える。同時に、相手も接近する《ガンド》に気づいた。

「突撃は竜騎士の華」

 『ブラック・クロウ』がオーラのバリアを纏い、ウイングユニットに火を入れる。多少落ちようとも尚劣らない速度でもって、《ガンド》とノアに狙いを定めた。

「速度が貴殿だけの特別では無いことを、見せて差し上げます」

 ユーベルコード【竜騎換装】。森林地帯に合わせ、《ガンド》のエネルギー出力が調整され、全身のスラスターが稼働。加速力が増し、木々を避けながらも高速での移動が可能になり、装甲や関節が細かに変形し、最適な強襲形態をとる。
 状況に合わせた対応力、それこそが《ガンド》の力。
 さらに短機関銃と爆雷を放棄。不要な弾倉も捨て去り、軽量化を図る。手にするのは親衛海軍工廠製 XRX-007 試作対艦突撃槍《ノーチラス》というランス一本のみ。

「いざッ!」

 『ブラック・クロウ』が急降下する。《ガンド》がランスチャージを行う。
 互いの推力が増し、見下ろし見上げ、避けず防がず、己の一撃が必勝と信じて、衝突。
 放射された衝撃波が《ガンド》を叩き、突き出された《ノーチラス》がバリアを半ばまで貫通。そのまま拮抗。押し合う。
 ノアがコンソールを操作し、《ガンド》のリミッターを解除。スラスターを融解させんばかりに推力が増強される。
 『ブラック・クロウ』がオーラ・フィールドを前方に集中。ランスを押しとどめ、轢き潰そうとする。
 関節が軋みを上げる。装甲がひび割れる。モニターには危険信号が走る。
 だが、ノアの顔に浮かぶのは騎士らしからぬ獰猛な笑み。燃え盛る苛烈な戦意。竜騎士としての誇り。
 そして、交わした誓い。

「あの言葉通り、相手がオブリビオンマシンであろうと」

 《ガンド》が踏み込む。《ノーチラス》を捻じ込む。『ブラック・クロウ』が驚愕する。

「私は勝利します」

 ついにランスがバリアを貫き、肩のウイングユニットに突き刺さる。間髪入れずにノアがトリガーを引く、ランスの先端にある火薬が炸裂し『ブラック・クロウ』の肩を丸ごと粉砕した。
 バランスを崩し、爆発の衝撃で吹き飛ばされた『ブラック・クロウ』は地面に墜落し削りながら滑る。しかし、すぐに再上昇。傷つき、ふらつく様を見せるが、まだ飛び、戦う意思を見せる。

「ノーチラスに、貫けぬものはありません」

 竜騎士は退かず。貫き、撃ち砕くもの。ランスを一振りし、《ガンド》とノアは損傷により火花を散らしながらも、空飛ぶ『ブラック・クロウ』を見据えるのだった。
 

苦戦 🔵​🔴​🔴​

テラ・ウィンディア
カッコイイなあの機体

それに早い

だからこそ…挑みがいがあるぞ!

【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与

往くぞヘカテっ

【空中戦】で此方も天空からの迎撃されない範囲で飛びながら

こっちも空は得意だ
だから…尋常に勝負っ!

【戦闘知識】
機体の動きと癖や心理を把握

【見切り・第六感・残像・武器受け】で敵の攻撃を可能な限り回避するか致命を避ける為に剣で受けて

UC発動!

さぁ…いくぞ!(相手も乱舞するだろうから

【レーザー射撃・遊撃】
敵の誘導ユニットに対してガンドライドを展開して射撃による迎撃対決

【早業・二回攻撃・串刺し】
槍による怒涛の猛攻から剣による連続斬撃
離れた瞬間
マイクロブラックホール砲発射!
【砲撃・重量攻撃】で強化!



 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は三界神機『ヘカテイア』で戦場へと急行しながら、状況を観察していた。

「カッコイイなあの機体。それに早い」

 猟兵と戦闘を繰り返す『ブラック・クロウ』を見て、闘志が燃え上がる。

「だからこそ…挑みがいがあるぞ!」

 キャバリアと武装に炎を付与。火の粉を散らし、優雅に雄々しく空を蹴る。

「往くぞヘカテっ」

 テラの呼びかけに魔術動力炉の唸りで応え、ヘカテイアは翔ける。
 その熱量に『ブラック・クロウ』は気づき、嘶きにも似たスラスターの噴射音を響かせヘカテイアへと向かう。
 片翼をもがれてなお空を飛び、ドッグファイトを仕掛けてくる敵に、テラも正面から勝負する。

「こっちも空は得意だ。だから…尋常に勝負っ!」

 キャバリア同士が交差。剣と爪が弾き合い、離れ、再び交わる。
 刃を交えるたびに動きや癖を学び、対応し、回避し、攻撃し、受け、弾く。踊るように軌道が重なり離れを繰り返す。赤と黒の残像を引き連れ、ドッグファイトはさらに加速する。

「リミッター解除…グラビティリアクターフルドライブ…! さぁ…いくぞ!」

 ユーベルコード冥界の炎『ギガスブレイカー』が発動しヘカテイアは重力を振り切り、『ブラック・クロウ』はダメージを受けた装甲をパージし軽量化、速度を上げる。
 交差は激しく螺旋を紡ぎ、上昇と下降、旋回を重ねる。それは舞いか踊りか、もはや二機だけの舞台。ぶつかり合う流星の如きドッグファイト。
 『ブラック・クロウ』が少なくなった遠隔誘導ユニットを放てば、ヘカテイアはRS-F『ガンドライド』で迎撃。爆発を置き去りに二機はさらに加速。
 どこまでも続きそうな戦いは、ついに決着の時が来た。

「はぁああ!」

 数えることも忘れるほどの幾度目かの交差。手足の爪を自在に振りかざし襲い掛かる『ブラック・クロウ』を、紅龍槍『廣利王』の怒涛の猛攻で相殺し、反撃に星刃剣『グランディア』の連続攻撃を放ち、距離をとった時。蓄積したダメージか、それとも今の猛攻によるものなのか、わずかに『ブラック・クロウ』がバランスを崩した。
 その隙を、テラは見逃さない。

「ブラックホールキャノン…起動…!」

 BSブラックホールキャノン『プルートーの炎』を召喚し、構え、狙う。

「とっておきだ!たっぷり味わえー!」

 強化されたマイクロブラックホール砲が発射され、『ブラック・クロウ』を重力の渦へと捕らえる。空間が歪み、機体を軋ませ捻じ曲げる。乱れる重力に飛行が不安定になり、大地へと落とされた。
 だが、まだだ。
 『ブラック・クロウ』は推力で無理矢理抜け出た。地面を抉りながらも脱出し、飛び上がる。
 機体はすでに満身創痍、もはや長くはない。それでも戦い続けるのは、オブリビオンマシンとしての狂気なのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

楊・宵雪(サポート)
自分が大将首を挙げるよりも、味方のサポートを重視

UC鍼治療での回復支援とUC七星七縛符で動きを止めるのを主に狙っていく

他、援護射撃、UCフォックスファイア、範囲攻撃での味方支援
部位破壊、気絶攻撃で弱体化
有効そうであれば属性攻撃や呪詛、破魔といった技能で
自分を無視できないようなチョッカイを出して味方のクリーンヒットに繋ぐ

空中浮遊でつかず離れず、攻撃を誘うように時々接近
オーラ防御や残像、生命力吸収で耐えながら敵の注意をひく


キャロル・キャロライン
かつて天に至らんとする塔を建てようとした者達には罰が下された。
この世界では殲禍炎剣なる絡繰りがその真似事をしているようだが、我はあれほど寛容ではない。
空を己の物と勘違いしている輩は――

「神鳴る力をもって、その翼を剥ぎ取らせてもらいます」

剣と盾とを装備した白銀のキャバリアを召喚。
キャバリアを通して増幅した力をもって神罰たる落雷を招来し、敵のオーラを弾き飛ばして動きを鈍らせる。
続けて、UCで鎖を召喚。脚を【捕縛】し、地面へと繋ぎ止める。

「貴方は他のキャバリアを支配下に置く力を持つとのこと」
「一片たりとも、この世に残しておくことはできません」

剣を突き刺し、神罰を与える。

「塩の柱になりなさい」


クレア・フォースフェンサー
朱美殿の話によれば、あのキャバリアにもパイロットがいるとのこと
とすると、コクピットは狙わぬようにして停止させねばならぬというわけじゃな
あの速度を考えると、なかなかにやっかいじゃのう

などと悠長なことを言っておる暇はなさそうじゃな
先程までの攻撃を受けて、中の者が無傷とは思えぬ
すぐに助け出してやらねばなるまい

自らのキャバリアたる光騎士を召喚
光珠を展開し、遠方から敵の行動を把握する
動きを見切ったならば、まずは飛行能力を削ぐために光弓で翼を狙おうぞ
スピードを削いだならば、一気に接近し、UCの力を付与した光剣で頭部を斬り落とそう

頭部を斬られてなお、メインカメラがやられただけなどと言って動きだしはしまいな?



「かつて天に至らんとする塔を建てようとした者達には罰が下された」

 朗々と語るのはキャロル・キャロライン(処断者・f27877)。

「この世界では殲禍炎剣なる絡繰りがその真似事をしているようだが、我はあれほど寛容ではない」

 剣と盾とを装備する白銀のキャバリア、アリスキャバリア《エクエス》を召喚し、そのコックピットで静かに告げる。
 空を己の物と勘違いしている輩は――

「神鳴る力をもって、その翼を剥ぎ取らせてもらいます」

 剣の切っ先を『ブラック・クロウ』へと向ける。
 そして、キャロルの隣には同様にキャバリア光騎士を召喚したクレア・フォースフェンサー(UDCエージェント・f09175)がいた。

「朱美殿の話によれば、あのキャバリアにもパイロットがいるとのこと」

 大会のルールとしても、猟兵としても、コクピットは狙わぬようにして停止させねばならない。

「あの速度を考えると、なかなかにやっかいじゃのう」

 すでに満身創痍の『ブラック・クロウ』。だからこそ、なりふり構わず全力で飛ぶ。息切れや自滅を待つ、などと悠長なことを行う暇はない。

「先程までの攻撃を受けて、中の者が無傷とは思えぬ。すぐに助け出してやらねばなるまい」

 パイロットのことを考えない高速機動に、墜落と上昇の繰り返し。かかる負担はかなりのものであるはずだ。
 急ぎ救出する必要があるとして、動こうとした二機。
 だが、先じて『ブラック・クロウ』が飛翔する。オーラ・フィールドをバリアにして、落とされてたまるかと超高速機動を開始、接近。
 キャロルの神罰たる落雷をバリアで強引に突破。光珠を展開したクレアを動かれる前に倒そうと突撃しつつ遠隔誘導ユニットを射出。
 これを横に跳びクレアは避け、羽状の遠隔誘導ユニットを光弓で撃ち落す。
 視線を『ブラック・クロウ』へ戻せば、すでに旋回を終え二度目の突撃。軌道は見切れるため回避できるが、反撃に移る前に推力で強引に旋回して戻ってきてしまう。
 ダメージの蓄積した機体である。このままでも自壊して勝てるだろうが、それでは中のパイロットが無事ではすまない。
 そして、三度目の突撃をしようとした時。『ブラック・クロウ』の胸部に、一枚の符が貼りついた。

「あらあら、そこまでよ? カラスさん」

 艶やかな声を戦場に響かせ、白い中国武将風のキャバリア、機神『蚩尤』で空を舞うのは楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)。
 貼りついた符はユーベルコード七星七縛符。超常の力により、『ブラック・クロウ』の動きが一時的に止まった。

「神罰招来です」
「まずは飛行能力を削ぐ」

 キャロルが呼ぶ雷が、《エクエス》を通じて増幅されバリアを撃ち、オーラ・フィールドを弱める。その気を逃さず、クレアが光弓を構え残っている片翼を撃ち抜く。
 それでも、オーラ・フィールドと脚部のスラスターのみで飛び立とうとする『ブラック・クロウ』。それをキャロルは許さない。

「逃しません」

 剣を地に突き立てれば、超常の鎖が召喚され『ブラック・クロウ』を絡めとり捕縛する。体勢を崩した『ブラック・クロウ』に逃れる術は無く、そのまま地面へと墜落、押し付けるように縛られた。
 そこへ、光剣を手にした光騎士が疾走。狙い違わず、頭部を切断、返す刃で胸部を切り開き、パイロットを救出した。

「頭部を斬られてなお、メインカメラがやられただけなどと言って動きだしはしまいな?」

 光剣に込められた超常の力、還送能力Ⅰによりオブリビオンマシンとしての力を急速に失いつつある『ブラック・クロウ』に、もはや戦う力は無かった。
 近づくキャロル。

「貴方は他のキャバリアを支配下に置く力を持つとのこと。一片たりとも、この世に残しておくことはできません」

 剣を突き刺し、神罰を与える。

「塩の柱になりなさい」

 言葉通り、塩に変わっていく『ブラック・クロウ』。
 かくして、猟兵たちは見事解決してのけたのだった。

『チーム【クロクロウ】全機撃墜! 脱落! 強豪チームを速攻で制したのは予選でも大活躍のあのチームだぁ! しょっぱなから大波乱だぞぉ!』

 その後のことは……あえて語ることはない。ただ、何事もなく大会は終わったということのみ、記しておこう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年11月10日


挿絵イラスト