アイスなハロウィン~魔法のマントとステッキはお忘れなく
●【Q】アイスなハロウィン~魔法のマントとステッキはお忘れなく
「みんな、『ハロウィンの国』って知っている?」
フィーナ・ルリス(陽だまり・f04597)は、皆に話しかける。
「アリスラビリンスで戦争をした時に、オウガ・オリジンは、その凄まじい『現実改変ユーベルコード』を使っていくつもの不思議の国を作り上げたんだけど、その中に『ハロウィンの国』に改変された不思議の国がいくつもある事が分かったの。カボチャのランタンとか、色んなものが作る事が出来るキッチンとか……とにかくハロウィンを楽しむにはうってつけの国なんだ。でも、オウガ・オリジンが作った国だから、悲劇を作る国でもあるんだ。だから、そこに居るオウガ達をやっつけて、楽しいハロウィンを過ごそうよ!」
フィーナは『ハロウィンの国』の説明をする。
「やっぱり『ハロウィンの国』だけあって、オウガ達もコスプレをしているんだ。魔法使いのマントにステッキを持ってて……結構可愛いんだけど、このコスプレでパワーアップしているから危険でもあるんだ。だけど、この『ハロウィンの国』って、森からコスプレ衣装が飛び出してくるんだって。基本的には、オウガ達と同じような魔法使い系が出てくるんだけど、この辺りはランダムらしくて、思いもよらない様なコスプレ衣装が飛び出してくるかもしれないんだよね。だけど、オウガを倒すにはこのコスプレ衣装の力を借りる必要があるから……望まない衣装が出てきても着てくれると嬉しいです。そして、その後は……『ハロウィンの国』を支配しているボスのオウガと戦うんだけど……この国の法則で、ほぼ無敵なんだ。だけど、このオウガさん、美味しい物が大好き! 特にアイスが大好きなんだよ! だから、キッチンで美味しいアイスを作って食べさせれば、段々眠くなってしまって、そこを倒せば良いんだ。後は、みんなで美味しくアイスを食べながらハロウィンを楽しもうよ!」
白鳥美鳥
白鳥美鳥です。ハロウィンです。
このハロウィンは2章構成になっています。
第一章は集団戦。魔法使いのコスプレ衣装を着たオウガ達と戦います。森から飛び出してくるコスプレ衣装を着て戦ってください。プレイングにどんなコスプレ衣装を着ているかの記載も宜しくお願い致します。好きな衣装でも、不本意な衣装でも問題はありません。
第二章はボス戦です。キッチンでオウガの為にアイスを作ります。心を込めたものであれば美味しくなくてもオウガは喜んでくれます。批評しつつ絶賛してくれます。そして、眠くなったオウガを仕留めるという形です。オウガも無敵の攻撃を仕掛けて来るので耐える必要がありますが、アイス作りに専念しても問題ありません。オウガを倒したら、作ったアイスを楽しんでいただければと思います。文字数的に厳しいかもしれませんが、その辺りはこちらで調整出来たらと考えております。
10/31までの成功シナリオ数によって、やがて起こる「アリスラビリンスでの猟書家戦」に、何らかの影響を与えるかもしれません。
なるべく、10/31に間に合わせる方向でリプレイをお返しする予定で頑張ります。
基本的には、コスプレして美味しいアイスを作って食べるハロウィンになればな、と思っておりますので、そんな感じでご参加頂けると嬉しいです。
プレイング、お待ちしております。
第1章 集団戦
『共有する者達』
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POW : 遊ぼう!遊ぼう!
自身の【食べたアリスの悲しい記憶】を代償に、【食べたアリスの楽しい記憶にあるもの】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【その姿に見合ったもの】で戦う。
SPD : 見て見て!そっくりでしょ?
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【食べたアリスの記憶にあるもの】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ : お茶会しよう!色んなお話し教えて!
【食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物】を給仕している間、戦場にいる食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
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有栖河・鏡
コスプレねぇ、ある意味で俺様なんか女装だから常にコスプレみたいなモンだが…とりあえずハロウィンなら楽しまなきゃ損だよなぁ!
▷コスプレ
アリス適合者だけに正統派のアリス衣装でいくぜ。
スカートは短めだぜ♪
▷殺戮のアリス
見た目がカワイイからって中身まで可愛いとは限らねェぜ?
ヒャーハッハッハ!
【野生の勘】で敵集団の弱点を【見切り】【切り込み】をかけて敵陣内で【颯】をブっ放す。
容赦も慈悲も無く、スカートを翻して次々に敵を【切断】しまくって殲滅してやるぜ。
オラオラどうしたぁ!菓子をくれなきゃバラしちまうぞ!
くれてもバラすけどなぁ!!
▷アドリブ大歓迎だぜ
そこの名前は『ハロウィンの国』。何故か、コスプレしないといけないらしい。実際、そこらでふよふよしている可愛いオウガ、『共有する者達』も、マントを羽織って、ステッキまで持って大変可愛らしい。……が、その分、凶悪にもなっている。
「コスプレねぇ、ある意味で俺様なんか女装だから常にコスプレみたいなモンだが……とりあえずハロウィンなら楽しまなきゃ損だよなぁ!」
有栖河・鏡(悪に咲く狂刃・f22059)は、普段から女装しているので、それをコスプレと言えばいつもしている事になるのだが……ハロウィンでコスプレするのならば楽しくなければならない。
従って、コスチュームも気合が入る。彼自身がアリス適合者なので、ここは敢えて正統派のアリス衣装。エプロンドレスのスカートは短めだ。
「うん。正統派、正統派。結構、似合ってるじゃん、俺」
くるりと回ってみて、可愛らしさを確認する。うん、中々の出来。合格だ。
……そして、ここから始まるのが本番だ。
「見た目がカワイイからって中身まで可愛いとは限らねェぜ? ヒャーハッハッハ!」
遊ぼう、遊ぼうと色々な楽し気な姿をしたマント姿の共有する者達に向かって、鏡は一気に斬りこんでいく。殺戮のアリスの完成だ。
「オラオラどうしたぁ! 菓子をくれなきゃバラしちまうぞ!」
スカートを翻しながら、殺人鬼の鏡こと、殺戮のアリスの進撃は続いた。
大成功
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オーレン・ルベライト
ほう、電脳魔術も広義では魔法だしうってつけだね!
ただ僕は美少年であってNOT少女
女装やお色気は事務所NGだよ
美しい衣装なら僕は大歓迎、外套だけでも近未来式でも!
きぐるみでも頑張るさ、僕の美が披露できなくなるけど!
可愛らしいオウガだね、だが悲劇を振りまくなら見過ごせない
イルカのデルフィくんに乗ってUC発動(私、~君、ですます口調な紳士イルカ
輝け、僕の超絶美少年オーラ!※装備品
オーラを振りまき、触れたオウガ達をトラブルに巻き込んであげよう
突如現れるツンデレ委員長やイケメンヤンキー達と激突しまくるといい
曲がり角には要注意さ!
射程をキープするべくドルフィくん頑張って逃げてね
美味しいアイスが待ってるよ!
「ほう、電脳魔術も広義では魔法だしうってつけだね!」
曰く付きの『ハロウィンの国』。そのハロウィンの魔法はオーレン・ルベライト(銀河系美少年・f15476)の心をくすぐる。
オウガと戦う森ではコスプレ衣装が飛んで来て、それを着て戦わなければならない。普通は魔法使い系の物らしいのだが、他の物もやってくる様だ。
でも、オーレンは美少年であってNOT少女。女装やお色気は事務所NGだ。……どこの事務所(?)なのかは恐らく知る人ぞ知る、という所だろう。
とはいえ、コスプレは女装以外なら何でも来い! という心意気なのは間違い無い。
「美しい衣装なら僕は大歓迎、外套だけでも近未来式でも! きぐるみでも頑張るさ、僕の美が披露できなくなるけど!」
そして、その宣言通り、現れた衣装は……くまの着ぐるみ。
「まあ、相手は可愛らしいオウガだ。それにくまの着ぐるみだって、この僕にかかれば美少年だと分かるさ! 輝け、僕の超絶美少年オーラ!」
くまの着ぐるみの姿のオーレンは、可愛らしさの中に美少年というオーラを纏う。
「さあ、デルフィくん、出番だよ」
「分かりました。気を付けて乗ってくださいね」
「大丈夫さ!」
呼び出されたイルカは紳士的、かつ騎乗の心配もしてくれる。
オーレンはイルカのデルフィに騎乗すると、マント姿のオウガ達に向かって美少年オーラを放つ。
くまの着ぐるみと、イルカのコラボレーション。さらにマント姿の可愛らしいオウガ……その光景は凄く可愛らしいのだが、きっと『美しい』に訂正される事が残念でならない。
そして、繰り広げられるのはオウガによるラブコメ主人公劇。突如現れるツンデレ委員長やイケメンヤンキー達と激突……曲がり角には要注意だ!
その他、色々とオウガに襲い掛かるコメディチックなトラブルの数々。相次ぐトラブルの嵐に、オウガ同士がぶつかって目を回したりもしている。もし、ここに観客が居たら凄く賑わうだろう。
トラブルに巻き込まれない様に射程をキープしつつ、オーレンはドルフィに話しかける。
「ドルフィくん頑張って、美味しいアイスが待ってるよ!」
そう、この先にはアイスが大好きなオウガが待っているのだから。
大成功
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燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)
武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る
ユーベルコードはどれでもいい感じで使います
敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します
多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します
「ハロウィンの国ですか。……成程、アイスクリームが好きなオウガを倒すのですね! 私も、アイスクリーム大好きです! その前に、マントの可愛い子達を退治するには……コスプレ必須ですか!?」
燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は、大の甘党。甘い物は大好きなので、興味を持つ。……ただ、その前に森から衣装が飛んで来て、それを着なければパワーアップしているオウガ達に太刀打ち出来ないのだ。基本的には魔法使いっぽいものが来るというのだけれど、既にメイドとくまの着ぐるみが飛んできたようだし……。
「折角、コスプレするなら素敵な物が良いですね!」
今まで、艶っぽい服や水着や浴衣、バニーガール、ハロウィンには真珠のドレス姿にシスター、色々と着ては来ているけれど。……さて、何が来るのだろうか。刀が使いやすい衣装だと良いな。そんな事を考えていると……。
「わわ!?」
変身した衣装は白いチュチュ、足元はトウシューズ。清楚なバレリーナ姿に変わった。
「わあ、このままバレエが踊れそうですね! 一気に斬りますよ!」
ステップを踏みつつ、偽葉は黄昏の太刀を構えると、共有する者達に抜刀斬撃をお見舞いする。その斬撃は広範囲の空間に広がり、縦横無尽に斬撃が走り廻り、次々と斬り裂いた。
「さあ、次の相手は誰ですか? 可憐に舞いますよ!」
成功
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オーレン・ルベライト
複雑怪奇な戦場に計算された結果を導き出していく
僕ってばさすが美少年の電脳魔術士だね!
でもそろそろ突破されそうですよねー!?
え、また衣装変わる気配?
やっと着ぐるみにも慣れたのに…ってなにこれ、ランタンおばけ?
カボチャの被り物で顔隠れてるんですけどー!?
…落ちつけ僕、クリスタリアンはうろたえないッ!
さっきのトラブルで敵は混乱してるっぽいし
ここは正攻法で攻めていこう
という訳でバトルキャラかもん!
カボチャ頭の勇者達よ、悪い魔法使いを成敗したまえ!
8bitの剣でポコポコしている間に僕は電脳魔術で電撃発射
硬度7のトルマリンとはいえ繊細なボディで肉弾戦とか自殺行為だし
猟兵活動は保険が効くか怪しいんだからね!
一方、イルカに乗り、くまの着ぐるみ姿で戦うオーレン・ルベライト。
「複雑怪奇な戦場に計算された結果を導き出していく。僕ってばさすが美少年の電脳魔術士だね!」
くまの着ぐるみにも慣れたし、マント姿をしている共有する者達は残り僅か。このまま一気に突破をしようとすると——。
「え、また衣装変わる気配?」
何故か新しい衣装が飛んできたようだ。折角、くまの着ぐるみの動きにも慣れて来ていたのに——。
「……ってなにこれ、ランタンおばけ? カボチャの被り物で顔隠れてるんですけどー!?」
オーレンの頭には立派なカボチャランタンに変わっている。くまの着ぐるみに比べて、頭が重い上に視界が更に悪くなってしまった。
(「……落ちつけ僕、クリスタリアンはうろたえないッ!」)
オーレンは必死で心を落ち着かせる。彼はクリスタリアン。硬度7のトルマリンとはいえ繊細な身体だ。接近戦や肉弾戦など自殺行為だけはしたくない。猟兵活動に保険が効くのかも分からないのだから。
トラブルまみれのオウガ達はまだまだ混乱に見舞われている。正攻法で全部片付きそうだ。
「バトルキャラかもん!」
8bitで描かれたカボチャ頭の勇者達が大勢現れる。
「カボチャ頭の勇者達よ、悪い魔法使いを成敗したまえ!」
オーレンの声に、カボチャ頭の勇者達は、魔法使い姿の共有する者達に襲い掛かった。
8bitの剣でポコポコ叩きながら頑張って戦うカボチャ頭の勇者達。その後方からオーレンが電撃を放つ。可愛いカボチャ頭の勇者達の攻撃と華麗なオーレンの電撃で、全ての共有する者達が骸の海へと還っていった。
「よし、これで片付いたね。次は……美味しいアイスクリームだね!」
大成功
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第2章 ボス戦
『アイスメーカー『クリーメル』』
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POW : 『アイスゴーレム』よ、私にアイスを持ってきて
自身の身長の2倍の【地形や対象を氷菓に加工するアイスゴーレム】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 『極上アイス』のお味はいかが
【(作者以外が食べるとアイス化する)アイス】を給仕している間、戦場にいる(作者以外が食べるとアイス化する)アイスを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 『レッツ・アイスメイキング』♪
【アイス作りの歌とダンスを披露すると】【戦場と対象に歌詞通りの事が起こり】【アイスに作り変えられていく魔法】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
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「美味しい美味しいアイスクリーム♪ バニラにストロベリー、抹茶にチョコレート……美味しいアイスクリーム、やっぱり最高!」
幸せそうにアイスクリームを頬張っている、アイスメーカー『クリーメル』。
キッチンフル完備、いつでもアイスクリームを作れる準備万端。なんと、材料を入れたら直ぐにアイスクリームが出来る冷凍庫やアイスクリームメーカーもある。
ここは、正にアイスクリームのオウガが支配する場所だった。
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
仲佐・衣吹(サポート)
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい!
お相手するはアタシことネイル
美術好きな女性人格よ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ
よく使う手は
外套を投げつけて囮や目暗ましからの一撃
ルーンソードで戦ってる途中で手放して虚を突き、袖口から隠し武器としてダガー
光属性を付けたルーンカルテを落としといて、タイミングを見て目潰しフラッシュ
こんなところかしらね
アイテムやユーベルコードはお好きに選んでくれていいわ
使えるものは全部使って、華麗に美しく戦いましょ!
「あの女の子のオウガにアイスクリームを食べて貰って、最後にハロウィンの国を救う……。オウガも喜んでくれるみたいだし平和的な戦いね」
にっこりと微笑むのは赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)。愛は平和を愛し、平和的な解決を願う猟兵である。自分の作ったアイスクリームでオウガも喜んでくれるのであれば、それこそ平和的な解決方法だろう。
「まあ、最後は弱った所を倒す訳だけど……アイスクリームは味だけでなく見た目も大事よね。これも一つの芸術よね」
仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)も、アイスクリーム作りに対してやる気を見せている。ただ、衣吹に現れている今の人格、ネイルは料理に関しては飾り付け以外やってはいけないという致命的な弱点を持っている。
「でも、彼女はどんなアイスが好きなのかしら?」
「そうね。でも、心を込めて作ったものなら喜んで食べてくれるって話だから、アイスクリームなら何でも好きなのかもしれないわ」
確かそういう話だった。真心が籠ったものなら全て美味しいという事だろうか。そういう心意気は好ましい。
「でも、アタシは見て美しいアイスにしたいわね。マーブルは当然として、シンプルな物も混ぜて上手く綺麗に盛りつける感じで。勿論、器も綺麗な物が良いわ」
「素敵! あのオウガも女の子だから、きっと喜んでくれそう!」
愛とネイルは早速アイスクリーム作りに取り掛かる。材料も調理器具も何もかも揃っている為、作るのも思ったよりも簡単だ。
「うん、美味しく出来たかな。これならオウガも喜んでくれるかしら」
まずは基本となるバニラアイスを完成させた愛。味も美味しいし、心も込めて作ったから喜んでくれると良いなと思う。
ふと、隣りが気になった。何だか摩訶不思議な香りがしているのだ。アイスクリームは香りの強いお菓子ではない筈なのに……と、見てみると、何やら怪しげな物体を作っているネイルがいた。本人は至って楽しそうにしているのだが、見た事のない色をしたアイスクリームと呼べるのか謎の物体が出来ている。
(「でも、ネイルさんは心を込めて作っているみたいだし、オウガも喜んでくれる筈だけれど……どんな風に盛りつけたら良いの?」)
一抹の不安を覚える。でも、衣吹は飾り付けに関してこだわっている様だし、何とかしてくれるかもしれない。一先ず、愛は担当している他のアイスクリームの作成に取り掛かった。
「じゃーん、完成ー!!」
ネイルが盛りつけたアイスクリームは見るからに美味しそうだった。果物を添えたり、チョコをトッピングしてみたりと、とても可愛い。……まあ、所々怪しいアイスが混ざっているけれど。それにしても、自分の作ったものも混ざっているとはいえネイルの飾り付けは見事だと思う。
「さあ、アタシ達の合作アイスクリームを召し上がれ!」
「見事なトッピングね。でも、大切なのは味と真心……いただきます」
差し出されたアイスクリームに、クリーメルはスプーンを入れて口に運ぶ。
「……! このバニラアイスにパリパリのチョコレート、王道ね! とっても美味しいわ! こちらは……ラズベリーにクリームチーズ、うんうん、美味しいわ!」
「ふふ、トッピングだけじゃなく味も芸術的でしょう? 当然の評価ね」
自信満々のネイルに対して、愛はちょっとハラハラしている。先程からクリーメルが食べているのは愛が作ったものや、それにネイルが飾り付けをしたチョコレート等の組み合わせ。……そう、まだネイルの作ったアイスには当たっていないのだ。
「……!!」
クリーメルのスプーンが止まる。悶絶に近い表情をしていた。どうやら遂に当たってしまったらしい。
「……? 冷たいから頭が痛くなったのかしら」
当然、ネイルは気が付いていない。
「……くっ! この強烈な個性……!! 食した事のない代物だわ。こんなものには滅多に出会えない。とことん味わい尽くすわ!!」
個性と評するクリーメル。それは確かにきっとネイルにしか作れないアイスクリーム。それを頑張って食べている彼女に、愛は何だか敬意すら感じてしまうのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
カルロス・エルウラカン(サポート)
確かに使命の為に躍起になる私達は『化け物』かもしれません…あなた達から見れば理不尽かもしれませんが大きな厄災が起こる前に改めて骸の海へ戻って頂きます。
行動
探索の際は痕跡から手掛かりを得る様に努めます。
囮の際は率先して受け持ちます。
戦闘
正念場ですから、少々力押しになりますが私も全力を持って応えねばなりませんね。
隙を見せるので大ダメージを受けるリスクは大きいですが『ジャスティス・ペイン』で身体能力を底上げして【大連珠】を武器として拳に巻き近接戦闘に移らせて頂きます。
その他
もしも、勝利できたのなら勝ったことを喜ぶ前に倒した相手に弔いの祈りをしておきたいですね…。
アドリブ共闘OKです
ヘンペル・トリックボックス(サポート)
「ヘンペルと申します、しがない紳士です。お茶のついでにちょっとしたマジックでも……如何ですかな?」
【設定】
UC偽身符で作られた、本物そっくりの式神です。
【イメージ】
のらりくらりと現れる、紳士姿の胡散臭い奇術師です。胡散臭いの延長線上で、符術も使います。
【性格】
常に礼儀正しい姿勢ではいますが、要所要所でしれっとボケを入れる剽軽モノ。放っておくと延々戯言を垂れ流します。
【行動理念】
『誰かの笑顔のために』行動します。水面下で老体に鞭打って頑張るタイプです。
【好き/嫌い】
笑顔、のんびり、甘いもの/作り笑い、不実、紳士的でない行動
【その他】
ノリは良い方です。感覚で動かしていただいて結構です。
「……アイスメーカーのオウガですか」
ポツリと言葉を零す、カルロス・エルウラカン(復讐の仮面・f06567)。その言葉には、どこか興味をそそられるものが含まれていた。
「おや? もしかしたら、あなたも甘い物がお好きですか?」
そんなカルロスに、ヘンペル・トリックボックス(仰天紳士・f00441)は微笑みかける。それにカルロスは頷いた。
「そうですか、私も甘い物が大好きなのですよ。正確には私を使役する陰陽師が、ですが」
ヘンペルは陰陽師本人そっくりの式神だ。それは、見た目だけではない。思考も、好みもよく似ている。だから、本人がそうであるように甘い物も大好きだ。というか、とんでもない甘党だったりする。
「では、あのオウガが喜ぶようなアイスクリームを一緒に作りましょう。甘い物が好物である私達の作るアイスクリームであれば、あのオウガも満足させられるでしょう」
「そうですね。美味しいアイスクリームをご馳走しましょう。彼女も美味しい物を食べて骸の海に還る方が幸せでしょうから」
カルロスとヘンペルは頷きあい、共に甘くて美味しいアイスクリーム作りを開始した。
「やはりバニラが美味しい事が基本でしょうね。他には何味にしましょうか」
「中々迷いますな。どれも美味しいですからね」
少し悩んでから、ヘンペルはポンと手を打つ。
「私はマジックも行いますので、バニラアイスが別の味のアイスクリームに変わるのも中々楽しいのではないかと思うのですが如何でしょうか?」
「それは良いアイディアですね。その案で行きましょう」
「オウガのお嬢さんの驚く顔と、喜ぶ顔が目に浮かびますな」
美味しいアイスクリームとマジックショー。オウガの笑顔も素敵な筈だ。
「何をそこでごちゃごちゃ言っているのかしら? ……! それは中々美味しそうなアイスクリームね!」
クリーメルの瞳が輝く。本当にアイスクリームが大好きな様だ。
「これはこれは、素敵なお嬢さん。私共の特製アイスクリームですよ。如何ですか?」
「ええ、勿論頂くわ!」
早速、アイスクリームを食べ始めるクリーメル。
「うん、このバニラアイスクリームの甘さ、そしてバニラのほんのりとした風味……! アイスクリームの良さが分かっている味ね! ああ、至高の逸品だわ!」
嬉しそうにアイスクリームを頬張るクリーメルの笑顔は可愛らしい。相手がオウガであっても笑顔は良い物だと改めて思う。
「では、次の準備を」
「宜しくお願いします、ヘンペルさん」
マジックのタネを仕込むと、ヘンペルはクリーメルの前に立つ。
「お嬢さん、少々宜しいですかな」
クリーメルが答える前に、ヘンペルは真っ赤な布でバニラアイスクリームを隠す。
「ちょっと、私のアイスクリームが……!」
「少々お待ち下さい。1、2、3……!」
ヘンペルが布を取ると、そこにはストロベリーアイスクリームがあった。
「凄い……! ストロベリーアイスクリームに変わったわ!」
目を丸くしているクリーメルに、ヘンペルは微笑む。カルロスの瞳も優し気だ。
「こちらも、どうぞ」
「ええ! 頂くわ!」
満面の笑みでクリーメルはストロベリーアイスクリームを頬張る。
「うーん、イチゴの味が生きていてとっても美味しいわ! 混ざっている果肉も程良い甘さで……」
その表情はとても幸せで溢れていて……いつもの戦いとは全く違っていて。
「たまには、こういった戦いも良いものですな」
「そうですね」
ヘンペルとカルロスは頷きあったのだった。
成功
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オーレン・ルベライト
ごきげんようお嬢さん
だけど食べられるのは断固拒否ですー!
アイス作りは分量や調理法が定まっている以上、計算可能な計算式=アルゴリズムと言える
ならUCで電脳空間を展開、電脳タブレットで高速処理できれば時短調理ができるのでは!?(高速詠唱、ハッキング、瞬間思考
アイス化には環境修正パッチを作って対抗さ(環境耐性、地形耐性、学習力
作るアイスはカボチャと紫芋を混ぜたマーブルアイス
ラムネ粒も混ぜて冷やして、チョコで顔をつけたらランタンアイスの完成
甘くてはじける刺激的な味わいのハロウィンアイス、どうぞご堪能あれ!
んー、我ながら新感覚テイスト?
デルフィくんはどう?「サンマ味を所望します
流石にないかなサンマは!?
双代・雅一
(既にアイス化どころか雪だるまが現れた)
……と言う事だ(雪だるまの横で眼鏡押し上げる弟・惟人)
クリーメルと言ったか、お嬢さん
お前さんの作ったアイスは兄……こいつが食う(頭てしてし叩いて)
俺はその間にそっちが食う分を作らせて頂こう
雪だるま(=雅一)がアイスを楽しんでいれば俺は普通に動ける
何せ、そいつと俺は一心同体故、な
そんな訳で
濃いミルクを空気たっぷり含ませて混ぜながら凍らせれば
ふんわり雪解けミルクアイスの出来上がり
少しだけ加えたオレンジキュラソー、ミルキーな甘みと柑橘の爽やかさが後を引かない美味しさとなろう
物足りなければ、チョコやベリーのリキュールをかけ…
氷使いの取って置きのアイス、如何かな
「ふう、ランタンおばけはもう終わり。デルフィくんもお疲れ様。やっとオウガのお嬢さんとご対面だね」
オーレン・ルベライトはランタンおばけの被り物を脱ぐと、イルカのデルフィくんにお礼を言いつつ、クリーメルに向き合う。そして、同様にクリーメルを見ている雪だるまを発見した。
「ゆ、雪だるま!? もう、無理な仮装はしなくても大丈夫だよ!?」
くまの着ぐるみを着せられた経験のあるオーレンは心配して声をかける。アイスクリームを作る為には、とても動きにくいからだ。
「ああ、心配ない。アイスの方は俺が作るからな」
雪だるまの傍には、いつの間にか眼鏡をかけた青年が立っていた。双代・雅一(氷鏡・f19412)の弟、惟人である。
「クリーメルと言ったか、お嬢さん」
眼鏡をくいっと押し上げて惟人は笑みを見せる。
「お前さんの作ったアイスは兄……こいつが食う」
頭をてしてしと叩かれる雅一。心なしか、雪だるまの目は笑っていない様な気がする。しかし、既に雪だるまとなっている彼はアイス化しているようなもので、クリーメルのアイスを食べても特に変化は無いだろう。向こうのアイスクリームもアイスメーカーが作っているので味に拘りのある美味しい物の筈だ。仮に何かあったとしても、惟人は関係なく動けるのでクリーメルへのアイスクリーム作りには問題が無い。
(「何だか格好良い人だね。こう、何ていうか余裕があるというか……。だけど、僕も光り輝く美少年! 負ける訳にはいかないよ!」)
早速、オーレンもアイスクリームの制作に取り掛かる。
(「アイス作りは分量や調理法が定まっている以上、計算可能な計算式=アルゴリズムと言える。なら、電脳空間を展開、電脳タブレットで高速処理できれば時短調理ができるのでは!?」)
善は急げ、オーレンは辺り一帯をアルゴリズムへの干渉を可能にする電脳空間と同じ環境に変えて時間短縮を図る。クリーメルのアイスの歌に対しては環境修正パッチを使う事で防ぎつつ、アイスクリーム作りに取り掛かった。メインはカボチャと紫芋、これを合わせてマーブルアイスを作りあげる。そしてアクセントにラムネ粒。完成したマーブルアイスにチョコで顔を付けたらランタンアイスの出来上がりだ!
「甘くてはじける刺激的な味わいのハロウィンアイス、どうぞご堪能あれ!」
「ハロウィンアイス……面白い色合いのマーブルね。頂きます」
オーレンの作ったアイスクリームを受け取ったクリーメルは、早速スプーンですくうと口に運んだ。
「……これはパンプキンアイスに、サツマイモ……いえ、紫だから紫芋ね。うん、どちらもコクがあってそれぞれの主張も
……!?」
クリーメルは目をぱちぱちさせている。
「これは……ラムネ粒!? パンプキンと紫芋のテイストに弾けるラムネ粒! これは新触感だわ!」
クリーメルがオーレンのアイスクリームを楽しんでいる間に、惟人もアイスクリーム作りに入る。氷使いの彼ならば温度調節はお手の物。濃いミルクを空気たっぷり含ませて混ぜながら凍らせれば、ふんわり雪解けミルクアイスの出来上がりだ。
「お嬢さん、氷使いの取って置きのアイスも如何かな?」
「これはミルクアイスね? こちらも美味しそう!」
笑顔のクリーメルは幸せそうな顔でミルクアイスリームを頬張る。
「ふんわりとした触感が良いわ。まるで雪が解けるみたいな感覚……ミルクの味も凄く美味しい……それに他にも何か入っているわ。何かしら?」
「少しだけオレンジキュラソーが入っている」
「……それでミルクの甘さだけではなくて、柑橘の爽やかさがあるのね」
惟人とクリーメルを見ていたオーレンは電脳タブレットを取り出す。
(「オレンジキュラソー、オレンジキュラソー……あった、オレンジの果皮を使ったリキュール……大人の味だ!」)
オーレンが驚いている間にも、惟人の給仕は続く。
「チョコやベリーのリキュールをかけもかけるとまた違う味わいになる」
添えられるチョコレートと、ふわっとかけたベリーのリキュールが、真っ白のミルクアイスクリームを鮮やかに彩り高級感溢れる逸品に変わった。
「わあ、素敵……! チョコレートも合うし、このベリーのリキュールがまた……!」
幸せ一杯の笑顔でアイスクリームを食べていたクリーメルだが、突然、ふらふらとし始めた。
「……あら? ……何だか力が……もっとアイスクリームを食べたいのに……むにゃむにゃ」
クリーメルは崩れ落ちると幸せそうな笑顔を浮かべて眠っている。その傍に惟人が立った。
「幸せそうな笑顔だ。……少し気の毒な気もするが、そのまま幸せな夢の中で……」
氷の美しい光が閃く瞬間……幸せそうなオウガは還っていったのだった。
「クリーメル嬢の様子を見ていたけれど、惟人君のアイスクリーム、美味しそうだね! 残念ながらリキュールが入っているから僕には食べられそうにないけど……美少年なものでね!」
「美少年……」
オーレンが褒めてくれる事は嬉しいし、彼はどう見ても10代なので食べられない事は申し訳なく思うのだが……それ以上は考えないでおこうと惟人は決める。
「食べられないのなら、別のアイスを作ってやろう。俺は氷使いだからな。こういう系統は任せてくれ」
「やった! ……そういえば、お兄さんは良いのかい?」
オーレンは思い出したかのように、クリーメルのアイスを存分に食べたであろう雪だるまこと雅一を見る。
「あっちはもうアイスで腹一杯だろう。アイスを食べていない俺達で楽しめばいいさ」
「そうだね!」
含みたっぷりの笑みを浮かべる惟人に、特に疑問も持たずオーレンは頷いた。
「そうだ、デルフィくんは何が食べたい?」
相棒のイルカ、デルフィくんにオーレンは声をかける。
「サンマ味を所望します」
「……サンマ味のアイス?」
「流石にないかなサンマは!?」
デルフィくんの希望に、この戦いで一番戸惑う瞬間が訪れたのだった。
大成功
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