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迷宮災厄戦⑱-16〜Ace of Spades

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #オブリビオン・フォーミュラ #オウガ・オリジン



 おのれ……おのれ猟兵どもめ!
 わたしの仕掛けた『無限増殖』を、仲間割れに付け込み凌ぎ切るとは!
 おまけにわたしの事を鬼畜だの性格に難があるなどと、好き勝手言いおって……!

 ならばこれはどうだ。
 わたしはこの身を忠実な下僕『トランプ兵』に変えた。
 その上で『無限増殖』をする。
 見ていろ猟兵ども。一糸乱れぬ『スペード』の行進が貴様らを押し潰すだろう!


「反省を活かそうとする点は流石と言った所でしょうか」
 グリモアベースで猟兵達を出迎えたクララ・リンドヴァル(白魔女・f17817)はそう呟いた。
 迷宮災厄戦にて出陣した『無限増殖』だが、現在、戦場のあちらこちらで猟兵達に惨敗を喫している。『オウガ・オリジン』はその失敗を踏まえ、新たな動きを見せたという。
「忠実なオウガである『トランプの巨人』に変身した上で、無限増殖をしています」
 現在は平地を行進中。近々攻め寄せて来るという。

「『オウガ・オリジン』から『トランプ兵』に変身したため、一体あたりの戦闘力は減ってしまいました。しかし互いにいがみ合うことはありません」
 かつての自己中心的な性格は鳴りを潜め、粛々と行軍してくる。さらに陣形もしっかり組んで来るため、群れ全体の脅威度は変身前と同程度となる。危険な相手だ。

「敵の陣形はスぺードをちょっと縦長にした……矢印のような形をしています。攻撃寄り……なのでしょうか」
 敵に矢印の切先を向けるように布陣するらしい。その狙いは何となくわかる。
「敵の行軍速度は相当なものです。個々の練度も相俟って、強引に自陣を食い破られる恐れがあります……ですが、誰かが止めなければいけません」
 もし向かわれるのでしたら、どうかお気をつけて。最後にそう言ってクララは猟兵達に頭を下げるのだった。


白妙
 白妙と申します。宜しくお願いします。
 このシナリオは戦争シナリオです。
 1章だけで完結する、特殊なシナリオとなります。
 また、難易度はやや難となります。

●ボス情報:『オウガ・オリジン』とトランプ巨人団
 無限増殖(タイトル名『迷宮災厄戦⑱-7〜』)を破られたオウガ・オリジンが、忠実なオウガである「トランプの巨人」に変身した姿です。
 増殖後も互いにいがみ合う事はなくなり、陣形を組んで攻め寄せて来ます。

●陣形
 最精鋭を先頭とした、矢印のような陣形。
 敵を目視すると同時に陣形を組み、正面から突っ込んでいきます。

●戦場
 何もない平地です。

●プレイングボーナス
『敵の陣形を攻略する』
 以上に基づく行動を行えば、戦闘を有利に運ぶことができます。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『『オウガ・オリジン』とトランプ巨人団』

POW   :    巨人の剣
単純で重い【剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    トランプ兵団
レベル×1体の、【胴体になっているトランプのカード】に1と刻印された戦闘用【トランプ兵】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    バインドカード
【召喚した巨大なトランプのカード】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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天道・あや
【スター】で出陣!

成る程、今度は数で勝負と。……ならこっちも数で勝負!!人数はあっちよりも少ないけど……でも!こっちは一人一人が一騎当千の猛者なので問題ナッシング!それじゃ、いきまショータイム!!

というわけで、まずは黒城さん、誘導、頼みました!そして次に藤原先輩!よろしくー!

そしてそしてー火継!出番です!あたしも一緒に行くから頑張ろうぜ!え、火力に自信がない?なら!UC発動!これで問題ナッシング!(歌唱、楽器演奏)

さあさあ!ではでは、気を取り直して、突撃ー!!(ダンス、ダッシュ、見切り、鎧砕き、属性攻撃炎)

数で攻めてきたのは悪くない作戦だったけど、ちょっと数が多すぎましたぜアリスさん!


黒城・魅夜
『スター』で参加です

忠重さんの破壊力、お見事です
大地に大きく穿たれた穴へと敵軍を導くのが私の役割ですね
巨人の一撃は「第六感」で「見切り」つつ、「オーラ」で防御
破壊された地形は私には意味を成しません
ふふ、エクトプラズムとなった私にはね
さらにあやさんの力でその力は増しています

統率とは名ばかりで己というものをなくした衆愚どもよ
さあ、霊体となったこの私を討てるものなら討ってごらんなさい

「精神攻撃」で挑発しつつ「誘惑」で敵軍を誘導
導くは奈落の底です
とどめはみなさんにお任せしますが
私も鎖による「範囲攻撃」でサポートに入りましょう


藤原・忠重
【スター】

開幕その場で【怪力】で【踏みつけ】てUC発動、地形を破壊して穴を穿つ。
穴の中から何度もUCで周囲を殴り蹴り、穴を更に拡大。
巨人兵団を軽く呑み込む大穴から【ダッシュ】【クライミング】で駆け上って脱出。

「後は任せた……」

【念動力】と【オーラ防御】で空中に張ったバリアを足場に、
【ダッシュ】【ジャンプ】【クライミング】を織り交ぜて敵陣の後方へ。

「なんて言うと思うかッ」

穴から這い出ようとする奴にUC発動、叩き落すついでに地形破壊で穴も拡大。
どれだけ増殖しようが片っ端から、奈落の底へ突き落とす。

「地べたに這い蹲ってな。その方が似合いだろ」

後は仲間たちが敵に止めを刺す、そのサポートに徹するだけだ。


禍災・火継
【スター】
UCを発動、これで卒塔婆を突き立てて行動を誘導し制限するわ。確かに整然とした行軍ね。でもこういうのは訓練を重ねてもなお上手くいかないものよ
付け焼刃に過ぎないものなら、乱すこともできるとは思うけれど……ま、これにはそこまで期待していないわ

お膳立ては十分かな、あとは、うん、やれるだけやろうかな。
吐き出せ、ガラスの靴。これが無意識に潜む死の恐怖…なんて、私には理解できないけど、あなたはどう?
卒塔婆に神器を融合させて突き立てる
一人で死ぬのは寂しいって聞くわ、だから私の一部も一緒に死んであげるから、お先にどうぞ。なんてね



 鬨の声が上がる。
 それに続くのは、一糸乱れぬ駆け音だった。
 どこまでも広がる大平原を、重装備で身を固めた巨人兵達が突進する。
 彼等が組む陣形はスペード型。
 進路上のあらゆるものを蹴散らし粉砕する必殺の陣形は今――翻弄されていた。
 先頭のトランプ兵達が、黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)と交戦していたのだった。
「ふふ、今の私に力技は意味を為しませんよ」
 振り下ろされた長剣が虚しく空を切り、穿たれた地面が後続の陣形を僅かに乱す。
 自身の身体をエクトプラズムと化した魅夜の前には、トランプ兵達の攻撃は障害とはならない。まるで何者かの加護を受けているかのように、その動きは柔らかく自在だ。
 なおも敵の先陣に纏わり付く魅夜。既に自身を討つ事に躍起になっているトランプ兵達に向け、挑発するように言葉を重ねる。
「統率とは名ばかりで己というものを無くした衆愚どもよ。さあ、霊体となったこの私を討てるものなら討ってごらんなさい」
『……!』
 トランプ兵達は本格的に魅夜にターゲットを絞り、猛追を開始した。

「確かに整然とした行軍ね」
 魅夜を追跡しつつも隊列を崩さないトランプ兵団。その様子を少し離れた場所で眺めながら、起伏の乏しい口調で禍災・火継(残響音・f28074)が呟く。
「でもこういうのは訓練を重ねてもなお上手くいかないものよ」
 変身することで協調性を得た『オウガ・オリジン』達だが、それまでの経緯から推すに、彼等は十分な訓練の時間までは持てなかった筈だ。
「敵が数で来るならこっちも数で勝負! おまけにこっちは一人一人が一騎当千の猛者なので問題ナッシング! まずは魅夜さん、誘導ファイトです!」
 火継の隣では、明るい表情で天道・あや(未来照らす一番星!・f12190)が、魅夜に向けて小声で声援を送っていた。
「もうすぐですね! 藤原先輩も待ちかねてます!」
「ええ、もうすぐね。私も少しだけ支援しようかしら……火力は期待出来ないけど」
 事前に取り決めていたポイントへとトランプ兵達を誘導する。そのために、火継も力を尽くす。
「火力が足りない? なら後であたしが支援してあげます! ついでに一緒に行くから頑張ろうぜ!」
 今もトランプ兵達の攻撃を躱し続ける魅夜の動きの秘密は、あやの歌声による加護であった。だから問題ナッシング! とあやは笑顔で火継に向けてウィンクして見せる。火継の表情は相変わらず感情の起伏に乏しいものではあったが、その目はあやの言葉をしっかりと受け止めるものであった。

 平原を驀進していたトランプ兵達の側面に、突如として大量の卒塔婆が突き立った。その意外な圧力を前に進軍経路が修正され、足並みにさらに乱れが生じる。
「火継さん……ありがとうございます」
 魅夜は逃げながらも上空を飛び回り、敵の注意を自身に向けていた。彼女を追跡するために、先頭のトランプ兵が地面を蹴った、その時。
 轟音と共に、前方で高々と土煙が上がる。
 土煙が晴れた時――地面には巨大なクレーターが形成されていた。
 その中心には、藤原・忠重(じぶんだいじに・f28871)の姿。
「おらっ!!」
 拳を振り上げる忠重。気合と根性を込めてもう一度地面を殴れば、クレーターはさらに拡大。その規模と深さをさらに増す。
 仲間を追い掛け回される様を今の今まで座視せざるを得なかった鬱憤。それを忠重はこの瞬間に爆発させる。
 忠重が幾度も拳を叩き込むうちに、何時しかクレーターは一軍を軽く呑み込むほどに成長していた。
 ようやく陽動に気付いたトランプ兵達だが、彼等は魅夜に魅入られたかのように
進軍を続ける。
『『『『!!!!』』』』
 次の瞬間、停止のタイミングを誤ったトランプ兵団は、次々と奈落の底へと落下した。
「流石忠重さん。見事な破壊力です」
 賞賛を送る魅夜。土の地肌をガチャガチャとつんのめりながら駆け降りる音が響き、大穴の中はたちまち興奮の坩堝と化した。
 坂道で転倒する者も居れば、陣形を再び組もうとする者も居る。その反応は様々だが、軍としての統率は半ば崩れたに等しい。
 彼等に捕まるよりも一瞬早く。
「せいっ!」
 忠重はその脚力を活かして猛スピードで壁面を駆け上り――跳躍。大穴から脱出した。
「後は任せた……」
 そのまま立ち去るかと思われた忠重だが……。
「なんて言うと思うかッ」
 たんっ。
 空中に発生した不可視の壁を幾度か蹴り、そのまま後方へ着地した。
 残されたトランプ兵達は大穴の中で再び陣を組み、対抗しようとするが。
「やっぱり付け焼刃だったわね」
 その陣の左側から――火継が姿を現した。
「ああ、生兵法って奴だ」
 スぺード。正式名称を『鋒矢の陣』。
 前面への突破力に特化するその性質上、側面と後方からの攻撃には極めて脆弱。加えて一度突撃が失敗すれば後が無い諸刃の剣でもある。
 そして状況に合わせて陣を組み変える事の出来ない軍が辿る道は――壊滅だ。
 一見盤石に見える彼等の陣形が、その実、付け焼刃である事を、忠重と火継は見抜いていた。
 後方に逃れ去ろうとするトランプ兵達に――忠重の拳が打ち下ろされた。
 鈍い音と共に金属の鎧が陥没する。
 ドォン!!
 凄まじい勢いで巨体が地面に叩き付けられ、衝突と共にクレーターがさらに拡大。他の兵達を巻き込み転倒する。
「地べたに這い蹲ってな。その方が似合いだろ」
 大穴の底で藻掻くトランプ兵達に忠重は容赦の無い一言を向ける。だがその声色には、確かな矜持が宿っていた。
「さあさあ! ではでは、気を取り直して、突撃ー!!」
 同時に、右側から朗らかな声が響く。
 火継の強化を終えると同時に、彼女と一緒に駆けつけて来たあやだ。
 レガリアスで地面を蹴り抜き、そのまま浮き足立った敵戦列に猛スピードで突っ込む。弱点である側面を攻められ、たちまち軍全体に阿鼻叫喚が巻き起こる。
 あやを捕らえようと巨大なトランプのカードが飛び交い始めるが、混乱する戦場の中を激しく動き回るあやには当たらない。
「それじゃ、いきまショータイム!!」
 対するあやは反撃の一蹴り。炎を纏った弧が描かれ、トランプ兵が纏めて薙ぎ倒される。
「数で攻めてきたのは悪くない作戦だったけど、ちょっと数が多すぎましたぜアリスさん!」
 皆の邪魔はさせない。そんなひたむきな想いを胸に、あやは返す刀でもう一蹴り。炎の燐光が辺りに舞い散り、戦線に大きな穴が開く。
 奮迅の働きを見せるあやの動きに押されるように左に寄ったトランプ兵達。その先で待ち構えるのは――火継だ。
「――吐き出せ、ガラスの靴」
 その手には神器。巨大な瞳がそのまま鍔を形成しているかのような異形の刀は、今や卒塔婆が融合し、より禍々しい見た目となっていた。
「これが無意識に潜む死の恐怖…なんて、私には理解できないけど」
 あなたは、どう?
 そう無表情で問いつつも、じり、と前に出る火継。
 戦列が、下がる。
「一人で死ぬのは寂しいって聞くわ」
 だから。
「私の一部も一緒に死んであげる」
 底冷えのするような、深淵を覗かされたような感覚が軍全体を奔り抜け。
 続いて、恐慌が広がり始めた。
 潰走するトランプ兵団。逃げようとして転倒した一人に――火継は神器を振り下ろす。
「お先にどうぞ――なんてね」
 どすん。
 残されたのは、トランプ兵の亡骸。
 体に突き立つ卒塔婆は、あたかも彼に寄り添うかのようだった。
 残された前面に向けて脱出しようとするトランプ兵団の目前で――ざぁ、と。無数の鎖が放たれた。
 誘導の大役を終えた魅夜である。
「ふふ、逃がしませんよ」
 黒鎖の先端に付いた鉤が鎧の隙間に食い込み、散々にその動きを絡め取る。
 前からは魅夜、側面からはあやと火継。そして後方からは忠重。
 完成した包囲網が徐々にその範囲を狭め、高所の利も活かし、時にクレーターに飛び込み肉薄。じりじりと戦力を削り取って行く。
 やがてトランプ兵達は大穴から這う這うの体で逃れ去ろうとするが、陣を崩した彼等にはもはや軍としての力は残っていない。だだっ広い平原で猟兵達の追撃を受け、多くが斃れる。
 意気揚々と出陣した『オウガ・オリジン』トランプ兵団部隊。たった四人の猟兵を前に、その実に半数以上が討たれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

緋月・透乃
ほほー、今度のオウガ・オリジンはトランプ兵かー。
まあ確かにあいつらの仲間割れの酷さは敵ながらがっかりって感じだったからねぇ。
それにしても、変身して自制するとは凄いのか、能力頼りだからあんな性格なのか……

敵が陣形を組んでくるならそれを崩せばいいね。
武器は重戦斧【緋月】で。
奴らが近くに来る前に緋迅滅墜衝で地面にいくつか穴を開けて凸凹にしておくよ。
真っ直ぐ私に向かうと陣形が崩れ、遅い者に足並みを合わせると有利な高所から私が攻撃しやすかったり横に回り込みやすいような地形にしたいね。
あとは単独になった敵や攻撃しやすい状態の敵を緋迅滅墜衝で倒し、再び凸凹を利用、この繰り返しでいけるかな。



「ほほー、今度のオウガ・オリジンはトランプ兵かー」
 どれくらい強いのか楽しみ。気の抜けた口調の中にもそんな響きを滲ませつつ、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は迫り来る敵軍を眺める。
「まあ確かにあいつらの仲間割れの酷さは敵ながらがっかりって感じだったからねぇ」
 一糸乱れぬ統率を保つトランプ兵団。彼等の様子は、同士討ちを繰り返す変身前とは正反対であった。
「それにしても、変身して自制するとは凄いのか、能力頼りだからあんな性格なのか……」
 いずれにせよ、『オウガ・オリジン』本来の性格の悪さが根本的には治る望みは、やはり薄いのかも知れない。
「……っと、いけないいけない」
 透乃は一旦思考を切り、意識を戦士のそれへと素早く切り替える。
 続いて、明るく溌溂とした表情で重戦斧【緋月】の柄に手を掛けた。
 その凄まじい重量を、利き手とはいえ左手一本で持ち上げ、水平に構える。
 既に透乃の頭には手元の鉄塊を叩き込む事しかない。
「力の限りぶっ壊せー! 必殺の左!」
 渾身の叩き付けと共に、ブォン! と風音。続いて、轟音。
 透乃の一撃は地面を深く穿ち、小さなクレーターを作り上げた。
「まだまだいくよー!」
 二閃、三閃。軽々と振り回される大戦斧を前に、戦場が穴だらけになっていく。
 その度に惜しげも無く晒された抜群のスタイルが、赤いインナーの下で激しく躍動する。
 その間にも徐々に距離を詰めるトランプ兵団だったが……彼等を大穴が待ち構えていた。
 不規則に並んだ大量のクレーターに踏み込んだ時、整っていた筈の陣形はたちまち崩れ始める。転げ落ちる者も居れば、遅れた者に足並みを合わせようとする者も居る。
 軍全体に動揺が走り、幾人かが孤立する動きを見せた時――その一人を狙い、横から突っ込む影があった。
 透乃だ。
 規格外の得物を左手一本で構え、真横に思い切り引き絞っている。
 刹那、渾身の右薙ぎ。
 鈍い音と共にトランプ兵は吹き飛んだ。
 上空に舞う鎧の破片と巨人。凄まじい光景が大平原に広がる。
 それでも何とか統率を取り戻したトランプ兵団は透乃に向けて進軍を再開。だが透乃は後退しつつも再び地面に穴を穿ち、その動きを阻害する。突っ込む透乃。上がる叫喚。
 幾度目かの突撃の後、遂に陣を組めない程に数を減らしたトランプ兵達が潰走を始めた。
 透乃はすかさず疾駆。逃げる敵を着実に狩り取っていく。
「……これで終わりっ!! 緋迅滅墜衝!!」
 左腕一閃。
 最期の一体が鎧の上から両断された。
 そのまま吹き飛ばされ、煙となって骸の海へと還る『オウガ・オリジン』。
「ふぅ。何とかなったかな」
 無人となった戦場で、ようやく透乃は斧から左手を離すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月23日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト