迷宮災厄戦㉕〜凍結世界の蒼き司書
●絶対零度の世界にて
――時間すら凍結する絶対零度の世界。
そこでこちらを見ているひとりの男がいた。
『……見ているな、「六番目の猟兵」達よ。天上界へと歩みを進めるためにも、答えを探しに行くためにも、ここで負けるわけにはいかない。
この場で迎え討とう。だが、書を司る者である私は、全ての書の力を扱える。
ゆめゆめ油断せぬ事だ。私は強く、オウガ・オリジンは更に強い。何を守り誰と戦うか、常に考え続けるが良い。今は戦わないのもまた方策の一つだ……』
氷の嵐と共に、その姿は掻き消えた。まるでこれ以上みられるのを拒絶するかのように。
彼の者の名はブックドミネーター。彼こそが書架の王である。
●見られてた
「――はっ!」
水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)が椅子に怯えるように座る。
「……嘘。『見られてた』? 私の予知が、逆に向こうにはわかってた……? 逆探知とかされてないよね? 大丈夫だよね……」
一度深呼吸して落ち着くと、頬を叩いて。
「よし、攻めよう。見られた以上消すしかない」
なんともスパイ的な思想で説明を始めた。
「といっても慌てて切ったし、向こうも氷の嵐で見えないようにしたせいで詳細はわからない。わかったことは――絶対零度の世界――そこの洋風の城で、待ち構えるように奴は――ブックドミネーターとかいう存在は、待っている」
言い換えればもはや奴は最初から迎撃準備を整えていると思われる。油断できない相手だ。猟書家最強は伊達ではないのだろう。
「氷にくれぐれも注意して。氷からオブリビオンが生み出されたり、あるいは時間を凍らせてその間に自分が詠唱魔法で回復することもしてくるから」
……可奈が深刻な顔をする。
「私は個人的に思う。今回のこいつは、今までで一番危なく、今までで一番倒すべき存在だって。そう『観測』できた」
それでも、躊躇があった。なぜなら。
「……おそらくあいつは全力を出さない。出すつもりもないと思う」
それは慢心とかではなく、つまり。
「――私達を試すつもりなんだ、奴は。私を逆に観測したことといい、こいつを放置するとまずい……私たちが知らない何かを、掴んでいる気がする」
……怯えた顔半分、真剣な顔半分で可奈が告げる。
「他のグリモア猟兵のみんなが感じてたそれが、私も肌で感じ取れた……『高難度依頼』に認定されるのも納得がいく。
みんな、どうか気をつけて」
口惜し気な思いと共に、決戦への道は開かれた。
結衣謙太郎
全てが凍てつく城から覗くその目はいかほどか。
結衣(戦争モード)です。
書架の王、ブックドミネーターの討滅をお願いします。
以下詳細。
●メイン目標
ブックドミネーターを討滅せよ!
●章構成
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「迷宮災厄戦(ラビリンス・オウガ・ウォー)」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
今回は猟書家戦です。
現場は絶対零度の凍結世界の城です。
あちこちが凍り付いており、ここからブックドミネーターは色々してきます。
……確実に、アドバンテージは向こうにあります。
●重要な注意(いつもの)
ブックドミネーターは先制攻撃を行います。
これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
こいつを攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性が高いので注意してください。
さらに1つ。
先制攻撃は『ユーベルコード1回につき1回』繰り出されます。よって、2つ以上のユーベルコード使用、あるいは1つのユーベルコードの複数回使用は推奨されません。それだけ先制攻撃が飛んできます。
高難度依頼や超ボスシナリオはいつもより判定が一段階厳しくなります。
失敗判定やシナリオ失敗の可能性があることはご了承ください。
書架の王に、渾身の想いを。想像を、超えていって。
皆様の魂のこもったプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『猟書家『ブックドミネーター』』
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POW : 「……あれは使わない。素手でお相手しよう」
全身を【時間凍結氷結晶】で覆い、自身の【所有する知識】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : 蒼氷復活
いま戦っている対象に有効な【オブリビオン】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ : 時間凍結
【自分以外には聞き取れない「零時間詠唱」】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
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花盛・乙女
戦う意味。オウガ・オリジン。天上の世界。貴様の企て。
うだうだと女々しい!物事はもっと単純に考えんか!馬鹿者が!
確か知識に応じて力を増すのだったな。
では間髪入れずに『羅刹女質問タイム』だ!!
説明しよう。羅刹女質問タイムとは私の事に関する質問に答える時間だ。
私が苦手なものはなにか、これは男だ。
私が好きなものはなにか、これは祭りだ。
私がほしいものはなにか、これは友達だ。
私の得物はなんだと思う?刀?そうだな、しかし一番の自身はこの拳骨だ!
なんだ、なんでも知ってるような顔をして何も知らんではないか。
一を知り十を知った気で嘆くなど愚かも甚だしい。
悟った風な顔をして憂うなら、素振りの千本でもしていろ!
●知恵あるものは単純になれぬ
「戦う意味、オウガ・オリジン、天上の世界、貴様の企て――うだうだと女々しい!」
花盛・乙女(羅刹女・f00399)の頭はパンク寸前だった。
「物事はもっと単純に考えんか! 馬鹿者が!」
『真実から目を背け、気づけるものに気づかないとは……』
氷の嵐の奥から一人の男が現れる。ブックドミネーターだ!
(確か知識に応じて力を増すのだったな)
うんうんと頷くと、ニンマリした顔でブックドミネーターを見る。
「では、『羅刹女質問タイム』だ!!」
『……なんだそれは?』
説明しよう。羅刹女質問タイムとは私の事に関する質問に答える時間だ。
説明しよう。羅刹女質問タイムとは彼女しか知らないであろうことを知っていることを押し付ける荒業だ。
説明しよう。羅刹女質問タイムとは、乙女が一番調子に乗れるだろう時間だ。
「私が苦手なものはなにか!」
『可憐な格好であろう』
「否、これは男だ。次! 私が好きなものはなにか!」
『永遠の戦いの輪廻であろう』
「否、これは祭りだ。私がそんなに戦闘狂に見えたか? 次、私がほしいものはなにか!」
『私の首であろう』
「否、これは友達だ。貴様の首も捨てがたいがな! 次! 私の得物はなんだと思う?」
いつしか、エンゲージしていたブックドミネーターは氷の拳を放とうとしており。
『その手に持つ刀以外に何がある?』
「刀? そうだな」
それを刀で受け止めれば、
「しかし一番の自信はこの拳骨だ!」
腹に入れた拳骨でブックドミネーターを吹き飛ばす!
「なんだ、なんでも知ってるような顔をして何も知らんではないか。一を知り十を知った気で嘆くなど愚かも甚だしい」
『……そうかもしれないな。私は全てを知っているようで全てを知らない。だが』
いつしか結晶に覆われたブックドミネーターが再び接近してくる。
『何も考えずただここに来るだけの傀儡に負けるつもりはない』
「私を傀儡だと! 貴様は私の何を知って何を憂いている!」
刀が、拳骨が、そしてブックドミネーターの拳が交差し合う。そして、
「悟った風な顔をして憂うなら、素振りの千本でもしていろ!」
乙女の一発の拳が、ブックドミネーターを怯ませた。
『……まだわからぬか……』
相容れない二人の間を氷の嵐が通り過ぎていった。
知恵があるものは、単純に考えられない。つい、神経質に物事を考えてしまう。
成功
🔵🔵🔴
ケルスティン・フレデリクション
しょか…?ほんの、おうさま?
ほんは、すき。いろんなことをおしえてくれるから。
…でも、ほかのせかいを、みんなを、きずつけるのはだめだよ。
みんな、いたいのは、いやだよ。おうさまは、わからない?
敵が攻撃力を上げるなら、私は【全力魔法】【ひかりのまもり】でみんなをまもるよ。
これは、みんなをまもるひかりのたて。
皆が、敵に攻撃する隙を作るね。
わたしの攻撃は、【属性攻撃】【範囲攻撃】
氷を司るなら、炎を。たくさんの炎の雨を降らせるよ
自分への攻撃には【激痛耐性】【オーラ防御】
いたいのは、いやだけど…まもりたいもののために、がんばるの。
故無・屍
…フン、随分と自分の知識、それに比例した力って奴に自信があるらしい。
それがただの傲慢じゃねェってのも事実なんだろうよ。
…だが、『知ってる』事と『経験した』事、そこには雲泥じゃ済まねェ差がある。
手前ェがここにわざわざ来やがったのも、その『経験』が欲しかったからか?
相手の先制攻撃に対しては第六感、野生の勘、見切り、残像、限界突破、リミッター解除にて致命傷を避ける。
ッチ、痛ってェな。手加減しといてこの力かよ、くそったれ。
その後カウンター、捨て身の一撃、怪力、2回攻撃、早業、鎧砕きを併用し
UCを発動
…お前らは明確に俺らより強い。
だが覚えとけ、『そういう奴ら』を今まで狩ってきたのが猟兵ってモンなんだよ。
●守るべきものを作る者、守るべき者を失いし者
「しょか…? ほんの、おうさま?」
『ふむ、こんな年端もない少女もまた……か』
ブックドミネーターがケルスティン・フレデリクション(始まりノオト・f23272)を見て悟ったような顔をする。
「ほんは、すき。いろんなことをおしえてくれるから。
……でも、ほかのせかいを、みんなを、きずつけるのはだめだよ。
みんな、いたいのは、いやだよ。おうさまは、わからない?」
『私も傷つけるのは避けたい……しかし、相容れない以上は戦うしかない。
君も「選択」の末に私と相見えることを選んだのならば』
優しく近づくケルスティンだが、そこにブックドミネーターの手が迫る――!
『私も心を鬼にしなければならない――許せ』
そしてブックドミネーターの氷で覆われた拳がケルスティンに振り下ろされ、思わず目をつぶる――!
「ッチ、痛ってェな。手加減しといてこの力かよ、くそったれ」
その拳は届かなかった。そこに現れた乱入者――故無・屍(ロスト・エクウェス・f29031)により。
『――防いだか』
睨むような目つきをするブックドミネーターに対し、血を吐きながら屍は語る。
「……フン、随分と自分の知識、それに比例した力って奴に自信があるらしい。
それがただの傲慢じゃねェってのも事実なんだろうよ。
……だが、『知ってる』事と『経験した』事、そこには雲泥じゃ済まねェ差がある。手前ェがここにわざわざ来やがったのも、その『経験』が欲しかったからか?」
『否、と答えることはできないな――内心のどこかで私は「経験」を欲しかったのだろうな。天上界へと至るためにも』
そう言いつつも再び拳が屍に振るわれれば、自身の限界を超えた直感で避けていく。
「だいじょうぶ!? むり、しちゃだめ!」
「こんなの、無理のうちにも入らねえよ」
「だめ! ……だめ! きずつくのはだめ!」
ケルスティンが叫ぶと光の盾が屍とブックドミネーターの間に発生し、ブックドミネーターから屍を守る。
『……ほう』
一度攻撃の手を止めるブックドミネーター。
「これは、みんなをまもるひかりのたて。
あなたが、てきにこうげきするすきを作るね」
「……余計なことを」
――屍に仲間なんて感じられない。仲間だった者は追手となって、この身で全て斬っていった。『故無き屍』――それが彼の在り方。故にケルスティンの援護を嫌がってはいたが――内心、悪くは感じなかった。かつて守ろうとしていた家族を思い出すようで。
「……奴に隙を作れるのか?」
「うん、いたいのは、いやだけど……まもりたいもののために、がんばるの」
光の盾を構えなおしたケルスティンはもはや少女ではなく、一人の戦士として。
『なるほど、連携をしてきたか……しかし私の力を』
――と、再び拳を構えながら言おうとしたところでブックドミネーターは、ふと冷たさを感じた。
皮膚に触れた――水滴。
『これは――?』
ふと自分の体を見れば、自分の氷が溶けているじゃないか。ならばこれは、溶けた水が当たったというのか。
『いつの間に、氷が――』
なぜだ。いつの間に。原因を探すブックドミネーターが見たのは――
『――そうか。魔法使い(ウィザード)がいたか』
――炎の雨を降らせるケルスティンだ。
「これで、あなたのあどばんてーじはきえる……! あとは!」
「ああ……」
素早く屍が駆け出せば、氷が溶けだしたブックドミネーターに捨て身の連撃。
「確かに……お前らは明確に俺らより強い。
だが覚えとけ、『そういう奴ら』を今まで狩ってきたのが猟兵ってモンなんだよ」
ブックドミネーターに攻撃の隙を与えない捨て身の連撃の後に剣を構えれば、それを隙と見たか再びブックドミネーターの体が氷に覆われる――!
「相当その技に自信があるみてえだな――だが」
屍がそのまま剣を振り抜けば、凝縮された何百もの斬撃が、ブックドミネーターに襲い掛かる――!
「この何百もの剣戟を、耐えられるものなら耐えてみろよ!」
『……なるほど』
己が体の氷は炎の雨と剣戟にやられ、体に赤い線が走る。
『舐めた戦いをするつもりはないが――ここで「あれ」を出すのもまた気が引ける』
まるでそれを甘んじて喰らうかのように、炎の雨と剣戟がブックドミネーターを蝕む。
『六番目の猟兵たちよ――よくやるものだ』
感心するブックドミネーターにはまだ余裕があった。それは手加減しているからなのか、或いは――
成功
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天星・零
【戦闘知識+世界知識+情報収集+追跡】をし、戦況、地形、弱点死角を把握し、敵の行動を予測し柔軟に対応
※防御は【オーラ防御】で霊力の壁を作って威力軽減、防御
先制は上記技能を駆使しいつ使われてもいい様に把握しておき、十の死の感電死、毒死、凍死の骸などで落雷、毒の霧、氷の刃や吹雪など状態異常攻撃を狙う(アレンジ可)
万が一の為【第六感】も働かせる
遠距離は十の死とグレイヴ・ロウで戦況により対応
近接はØ
『一つ噂話をしましょう。とある夜に霧に包まれた街のお話です』
指定UCを発動し強化、回復効果のプラス効果を反転する霧を戦場全体に
零時間を使ってもダメージ、POWの効果が残っていれば弱体効果にもなる
●濃霧の中に眠れ
(やれやれ、氷が溶けちゃいましたか)
状況を静かに把握した天星・零(零と夢幻、真実と虚構・f02413)が辺りを見渡せばそこらじゅうが炎の海――とまではいかないが炎と説けた氷に覆われており。
(……いましたね、ブックドミネーター)
そこに傷をおさえるブックドミネーターを発見すればじわりじわりと近づいていく。
『……まだ来るか』
ブックドミネーターのもとに零の骸から放たれた雷と氷の刃が襲いかかる。
『……仕方ない、あれを使うか』
瞬間、時空にひびが入った。
時が凍結され、止められた。
――と思えば、ガラスが砕けるように再び時が動きだす。しかし――
(――!? 傷が回復している!?)
ブックドミネーターの傷はいつの間にか回復していた。
ブックドミネーターの零時間詠唱は、時を止め、ブックドミネーター自身を治療する。
それは時が止まっていたから気づけないだけではなく、最初の時を止める詠唱すらブックドミネーター自身しか聞こえないという俊足の呪文。
(――なら、いつ使われてもいいようにするだけです)
そうだ、いつ回復するかわからないなら、毒でも浴びせてみればいい。骸から毒の霧が放たれれば冷気で凝固した毒が意志を持つかのようにブックドミネーターに入っていく。
『……なるほど、毒を使うか』
しかしブックドミネーターはなおも余裕そうだ。それもそのはず、再び時間が凍結され、ヒビが入って砕けたかと思えば毒もすでに回復している。
『十分だろう、もうあきらめるがいい』
ブックドミネーターから氷の魔法が零に放たれればそれを十字架の墓石で防ぐ零。しかしそれが手一杯だ。
――霊力の壁を作りながら墓石にもたれかかり、零はため息をつく。吐いた息は白く凍った。
(俺が出た方がいいか?)
(……いえ、今はいいです)
交代するのも考えた、が、
(一つ、アレを試してみましょう)
「いやあ、やりますね」
笑顔のままブックドミネーターの視界内に入ると近づく零。
『何のつもりだ、隠れていたと思えば』
「いえ、別に何も。ただ――一つ噂話をしましょう。とある夜に霧に包まれた街のお話です」
その言葉と共に周囲が霧に包まれる。
『……?』
ブックドミネーターが零の姿を見逃すほどの濃霧だ。
『……時を止めれば影響は失せるか』
先の毒のように濃霧に何かあると見たブックドミネーターは素早く時を凍結させ、回復を試みる。
――それが全ての間違いだ!
――それが彼の作戦だ!
この霧の効果は――睡眠、そして――『回復、強化の反転』。
『……? おかしい、なぜ回復の魔法で私の体に苦痛が走る』
すなわち回復すればそのぶんダメージを受ける。
さらにいえば先ほどまでの強化がやんわりと残っており、それが逆に負荷にもなる。
『……なぜだ、この霧のせいか、急に眠く……』
――立ちあがる力が出ない。苦痛が体を蝕む。濃霧が眠気を誘う。
ブックドミネーターはまだ力を残して――膝をつき、床に倒れるように寝てしまった。
「ふふ、うまくいくものです」
消えていく霧の中、零は笑う。
「おやすみなさい、その睡眠の回復もまた苦痛となる中で」
大成功
🔵🔵🔵
カシム・ディーン
成程…お前…帝竜ですね(帝竜認定
帝竜眼がお前を見ています
お前を欲していますよ…?(くつくつ笑顔
対SPD
まぁ僕に有効なのは狐焔神道の巫女みたいなエッチで可愛いオブビリオンでしょうね
…本当に…本当に残念です
(血の涙を流しながら
【盗み攻撃・盗み・二回攻撃】で剥きつつ撃破!
一杯…一杯遊びたかった…性的に!
お前…お前ぇ…許しません…!
どうやら氷が好きなようですね…それなら!
帝竜眼起動…!
蒼氷復活を発動!
呼び出すのは…帝竜ガイオウガ!
氷ってのは溶ける物です
融け尽くせ!
【属性攻撃】炎でガイオウガ強化!
垓王牙溶岩流を発動させ蹂躙!
僕は【盗み攻撃・盗み・二回攻撃・溜め攻撃】で眼球強奪!
その眼球…寄越せぇ!!!
●そういえば別世界線では竜だった気がしなくもない
「成程……お前……帝竜ですね。帝竜眼がお前を見ています。
お前を欲していますよ……?」
謎の偽神兵器の導きで帝竜と勘違いするカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)。そういえばこいつアックス&ウィザーズの存在だしどこかの世界線では竜の1体でゲフンゲフン。
『欲望というのはこうも存在を鈍らせるか……』
ゆっくりと目を開けたブックドミネーターの目が帝竜眼を覗く。
『……この術も試してみるか』
ブックドミネーターの目の前に氷が立ち並ぶかと思えば、それが砕けセンシティブな格好をした可愛いオブリビオンたちが現れる!
「まぁ確かに僕に有効なのは狐焔神道の巫女みたいなエッチで可愛いオブビリオンでしょうね……本当に……本当に残念です」
血の涙を流しながらカシムが短剣を構え走りだす。
「一杯……一杯遊びたかった……性的に!」
おい今なんつった! 性的にやったら状況次第では書けなくなるからね!? 実際今もオブリビオンたちが短剣に胸元とか足とかコスチュームブレイクされながら消えているけどちょっとアレだからあまり深く書けないし!
「お前……お前ぇ……許しません……!」
『色欲に溺れた憐れな存在に私が遅れを取るとでも?』
再びブックドミネーターの前に氷が並ぶ。おそらくまたオブリビオンが生み出されるのだろう――!
「どうやら氷が好きなようですね……それなら!」
その瞬間だった。カシムの帝竜眼が鈍く輝いたかと思えば、目の前に超巨大な氷が現れる――!
『ばかな……私の術を真似したのか? それにしてもこの大きさは――まさか』
そう、群竜大陸の戦いを見事と言いながら見ていたブックドミネーターには察しが付く。そして巨大な氷が砕ければ、その竜は姿を現し、吠える――!
『……帝竜ガイオウガ!』
そう、溶岩や炎の竜、帝竜ガイオウガ――!
「氷ってのは溶ける物です――融け尽くせ!」
さらに魔法で炎の力を増幅させられたガイオウガの全身のトゲにも似た突起が溶岩となり、ガイオウガの体よりこの城の床にあふれだす――!
『そんなことをしては――!』
絶対零度の世界も溶岩には勝てない。解き放たれようとした氷は溶岩の前になすすべもなく溶け、ブックドミネーターもこれには驚きを隠せない。
そしてガイオウガはただの像ではない――動きだしながら溶岩をばらまけばまさにそれは天災! 蹂躙の限りを尽くしだす! さっき炎の雨が降ったがそれにも似た恐ろしさだ!
『くっ、氷では分が悪いか――む』
ブックドミネーターはガイオウガに気を取られ、カシムが消えたことに気づかなかった。その隙にカシムはガイオウガに乗ると上からジャンプしてブックドミネーターの後ろに回り込み羽交い絞めにして短剣を逆手に構え――
「その眼球……寄越せぇ!!!」
『やめろ、何をする――!』
短剣が振られ、赤い飛沫が飛び出した。
『ぐ、おおおおおおおおおおおおおお!!!』
左目――否、それがあった場所を手で押さえれば苦痛に顔を歪ませるブックドミネーター。
『私が――このような目に……! 帝竜ワームと同じような――!』
満足げなカシムと暴虐の限りをつくすガイオウガ。そして顔から血の涙を流すブックドミネーター。決着の時は近づきつつある。
成功
🔵🔵🔴
エアリーネ・シルベンスタイン
天上界の情報はありがたいですけど、
故郷に火種を持ち込まれるのはごめんです、ドミえもん
……あ、いえ、なぜか脳裏によぎっただけで、きっと深い意味はないはず……
敵攻撃へは、時間を止めてくる時用にあらかじめ高速詠唱で結界術の結界と焼却の炎を壁のように展開し、回避の態勢を取り、
それ以外には簡易結界で攻撃に対し時間を稼いで見切りやダガーの武器受けで凌ぎます
そして相手の攻撃の隙に合わせて高速詠唱からの光属性魔法や、ダガーによる攻撃を
そして、攻撃が当たりさえすれば……【バインドチェイン・ライトニング】
動きを封じる拘束と、いくら治療しようが私が近くにさえいれば継続し続ける連鎖雷撃
後は、根比べです…!
卜二一・クロノ
六番目の猟兵。それでは五番目の猟兵の成れの果てが汝らオブリビオンか
語らぬか。まあよい。こちらで見定める
奴は我を害するために、奴は必ず我に近づくことになる
その一撃は【激痛耐性】【オーラ防御】【武器受け】で耐え凌ぐしかあるまい。しかし、我が髪より繰り出される【カウンター】および【捨て身の一撃】にユーベルコード【神罰・時間操作の代償】を載せる
【騙し討ち】、軽機関銃を持っているので勘違いするかも知れぬが、主武器は糸と髪だ【罠使い】。
ただの一撃、それだけで【神罰】は執行される
これまで当然のように使えていた、頼りとする時間操作が容易に使えなくなる中、どれほどの事ができるのか、見定めさせてもらおうぞ
●時を凍結させ(とめ)た代償
「天上界の情報はありがたいですけど、故郷に火種を持ち込まれるのはごめんです、ドミえもん」
『どいつだ……私をそう呼ぶ存在は……!』
「……あ、いえ、なぜか脳裏によぎっただけで、きっと深い意味はないはず……」
深い意味はないというか、激昂で我を忘れそうな感じなのよドミえもん。
「六番目の猟兵。それでは五番目の猟兵の成れの果てが汝らオブリビオンか」
『語る必要がどこにある……!』
「……ふむ、語らぬか。まあよい。こちらで見定める」
エアリーネ・シルベンスタイン(びんぼうエルフ・f26709)のもとに合流した卜二一・クロノ(時の守り手・f27842)は極寒の地の出身だけありこの世界にも慣れ切っているようで。
『くっ――! こうなれば』
「させません!」
エアリーネが相手の先手を打ち炎を壁のように展開させ、さらに結界を生成。そして時間が凍結する――ブックドミネーターが応急処置程度に目だったところの痛みを回復させれば落ち着きを取り戻し。
『やってくれたものだ、六番目の猟兵たちよ』
時が再び動き出せば接近して先の猟兵が呼びだしたガイオウガの上に跳躍、そのままエアリーネの方に走っていく。
『なれば私の魔法で止めとしよう』
氷の風をエアリーネに浴びせていく。それに紛れた氷のつぶてを結界とダガーで防ぎつつ、ガイオウガに乗れば炎と共に風を抜けるように進んでいく。
「この地面から炎の力を感じます、今の私に魔力切れはない……! 行ける!」
そして風を抜ければ、ブックドミネーターが視界に――!
「――! いって!」
高速詠唱からの光の弾がブックドミネーターを怯ませようと放たれればブックドミネーターが左手でそれを払い、そのまま近づいてきたエアリーネに右の拳で――
「その時を待っていました!」
ブックドミネーターを待ち構えていたかのように、今弾いた光の弾から雷の鎖が放たれブックドミネーターを拘束しようとする!
『……なに、これは』
「我流魔法――バインドチェイン・ライトニングです!
動きを封じる拘束と、いくら治療しようが私が近くにさえいれば継続し続ける連鎖雷撃……どちらの方が先に負けるか、後は、根比べです……!」
『ぐっ、動けぬ……! だが』
――否! ブックドミネーターは逆に雷を鞭のようにしならせ攻撃する!
「嘘、なんで――!」
『舐めないでほしい――自分から雷の魔法を放てば、目を欺くことなど容易だ』
そう、ブックドミネーターは素早く時間凍結をし、逆に自分から雷魔法を放ち、エアリーネの魔法を弾いたうえで、縛られているように見せたのだ。同じ雷の鎖では、エアリーネも成功したと勘違いするだろう――
「うそ――」
――神がいるなら、なんて惨いことをする。
神様がいるなら助けてほしい。
――願ったその時、目に飛び込んだのは。
「我を忘れていないか?」
ガイオウガの頭から一気にブックドミネーターに跳びこむ卜二一だ! 軽機関銃を乱射しながら向かってくる!
『邪魔が入るか』
軽機関銃を持つ卜二一に氷で応戦するブックドミネーター。
『……だが、あれを使うわけにはいかない』
氷の魔力を身にまとい体当たり。軽機関銃が武器と見たブックドミネーターが出した結論はそれだ。だがそれが卜二一の計算。
――なんと、ブックドミネーターを防いだのは、彼女の髪だ。
『なんと……』
――そして、何もこれは防御だけではなかった。
『しかし、六番目の猟兵たちよ、忘れてはいないだろうか。私にはこれがある』
そう、時間が凍結――
――
――あれ?
『ばかな! 時が止まらないだと!?』
ハプニング! ブックドミネーターお得意の時間凍結ができなくなっていた!
「汝は我を害するために必ず我に近づくことになる……そこが狙いよ。軽機関銃を持っているので勘違いするかも知れぬが、我の主武器は糸と髪だ」
『なんだと? しかしそれだけでは……』
「ああ、時間凍結は破れない。だが、一撃でよい。触れられれば良い。ただの一撃、それだけで神罰は執行される」
そう――神罰。それがブックドミネーターの時間凍結を止めたのだ。
「これまで当然のように使えていた、頼りとする時間操作が容易に使えなくなる中、どれほどの事ができるのか、見定めさせてもらおうぞ」
『……なるほど、私としたことが神を見くびっていたか』
「徒に時を乱す輩を、我は赦さない。時の守り手を相手にしたことが敗因と心得よ!」
そこにエアリーネの魔法の雷が再びブックドミネーターを拘束する!
「今度は騙しもできませんよ!」
凍結を失ったブックドミネーターは拘束されてしまう!
『ぐっ……ばかな』
ブックドミネーターが歯ぎしりした。その前には2人の猟兵。と、卜二一が苦笑い。
「ああ、汝はどれだけ時間を止めたのか――ひどい代償だな」
『なに――?』
ブックドミネーターは自分の体を見て驚いた。今まで治してきた体の傷が、再び浮かんでくるではないか。卜二一の神罰は封印だけではない――これまで使ってきた時間操作に応じた副作用を与える。そしてそれが回復なら――それで治した傷が戻るのは自明だ。つまり――
『ぐ、ぐぅぅぅううううううあああああああ!!』
――瞳の痛みも元に戻る。とめどなく流れる血の涙。しかし目の前の猟兵2人は非情だ。
「これで、終わりです!」
「時の流れを乱す者よ、厳罰を与えん!」
エアリーネの魔法と卜二一の髪の毛がブックドミネーターを穿つ――!
『ぉぉぉぉおおおおおおお!! 六番目の猟兵たちよ――これが、選択だというのか――!!!』
受けるしかない攻撃、回復もできない。すでに体は傷だらけ。もう、ブックドミネーターに戦う能力はない。
『……せいぜい後悔しないことだ。私を倒したことをな――!』
痙攣したかのように最後のあがきをすれば――その体はぐったりと垂れた。ブックドミネーターはここに息絶えたのだ――
「後悔しないように……ですか」
「ええ……」
二人はブックドミネーターの最期の言葉を噛みしめる。
「オウガ・オリジンも倒しきらないとですね」
「ええ……時は乱れてはいけない……流れる時の中、巻き戻しは許せない」
だからこそ。
この流れの中でオウガ・オリジンを倒し、戦争を勝利で飾る。
その思いを胸に二人は城を後にした。
成功
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