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迷宮災厄戦⑱-9〜リターン・オブ・ジャバウォック

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #オブリビオン・フォーミュラ #オウガ・オリジン


●アリスラビリンス、焼け焦げた森の国
 緑は消え、幹は炭となりし、人の住む気配を失った土地。
 そこに彼は立っていた。
 名はサー・ジャバウォック。
 否。

 ――オウガ・オリジン。

 はじまりのアリスにして、はじまりのオウガは今、無限の想像力とユーベルコードによって、自らの力を奪った猟書家の力を再現し、そしてそのものになっていた。

「…………」

 戯れのように左手に持った本を開き、閉じる。
 それだけで充分であった。
 見えない架空の生物スナークは、その大地に足をつけ、来るべき戦いに向けて牙を研ぎすませるだけなのだから。

●グリモアベース
「指貫と配慮とフォークと希望、必要なのはこれだけ……だったらいいのだけどね」
 グリモア猟兵、氏家・禄郎(探偵屋・f22632)はタイプライターを模したグリモアを打鍵する手を止めて、肩をすくめた。

「残念ながら、それは物語の中だけだ。現実はもうちょっと頭を使う必要がある」
 皮肉交じりにタイプした紙を猟兵達へ渡すと、そこに書き込まれているのは敵の情報一枚分。
「今回の相手はオウガ・オリジン。ただし、現実改変ユーベルコードの力と無限の想像力でサー・ジャバウォックへの完全な変身を果たしている。外見と口調と思考もジャバウォック卿と全く変わらない」
 立ち上がり説明を続けるグリモア猟兵。
「実際はサー・ジャバウォックを相手にすると考えて問題はない……いや、問題はあるな。例によって必ず先制攻撃をしてくるんだ」
 探偵屋は再び肩をすくめた。
「まあ、ここまで言えば分かるだろう? 敵のユーベルコードに対して対策を講じつつ、相手を倒す方法を考えて望んでくれ。ちなみにユーベルコードは一発で終わりじゃないから、君達が連発するなら相手も連発するよ。あちらも脳みそはあるからね」
 そしてタイプライターのレバーを下すとベルが鳴り、道が開かれる。

「私からの説明は以上だ。それじゃ、吉報を待ってる」
 グリモア猟兵の視線は自らが足を踏み入れることが出来ない異界の国へと向けられていた。


みなさわ
 はじまりのアリスは怪物となった。
 ならば鋭き剣――真理の行動がそれを打ち倒すであろう。

 こんにちは、みなさわです。
 今回は猟書家『サー・ジャバウォック』へと姿を変えたオウガ・オリジンとの戦いです。

●戦場
 焼け焦げた森の国です。
 葉は燃え尽き、枝は落ち、木の幹は炭となっているでしょう。

●プレイングボーナス
 敵の先制攻撃ユーベルコードに対処することとなります。
 プレイングによって対策を導き出してください。

●その他
 マスターページも参考にしていただけたら、幸いです。

 それでは皆様、よろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『『オウガ・オリジン』ジャバウォック』

POW   :    侵略蔵書「秘密結社スナーク」
見えない【架空の怪物スナーク】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    ヴォーパル・ソード
【青白き斬竜剣ヴォーパル・ソード】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    プロジェクト・ジャバウォック
【人間の『黒き悪意』を纏いし竜人形態】に変身し、武器「【ヴォーパル・ソード】」の威力増強と、【触れた者の五感を奪う黒翼】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11
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トリテレイア・ゼロナイン
この世界を滅ぼし、善と悪の闘争の世界に渡る…
『今』の貴方はそうお考えなのでしょうね
…阻ませていただきます

●怪力で大盾●なぎ払い、燃えた灰を辺りに舞わせスナークの輪郭炙り出し(●地形の利用)
移動時の振動や音、熱源を探知するセンサーでの●情報収集も合わせ攻撃●見切り防御

虚構であろうと、齎される害意と悲劇ある限り
騎士として討たねばならないのです

UC起動
『捉えた』スナークを一刀の元に両断
同時に格納銃器の●だまし討ちスナイパー射撃で侵略蔵書を破損か●武器落としで一時使用不能に

その剣、手の内見せた銃が通じる程の伊達ではない筈
勝負!

接近し近接戦
ヴォーパルソードを出力任せに剣で受け、両断と引き換えに大盾殴打



●開戦は灰塵と共に

 礼装に身を纏いし、老紳士。
 焼け焦げた森の国に立つのは最初のアリスではなく、既に討たれたはずの猟書家の姿。
 相対するのは儀礼の騎士鎧を模した装甲に身を纏う戦機。
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)、彼の者を討つ猟兵の名。

「この世界を滅ぼし、善と悪の闘争の世界に渡る……『今』の貴方はそうお考えなのでしょうね」
「思考の赴くままであるなら、そうなるのでしょう」
 騎士の問いに猟書家となったオリジンは淡々と、他人事のように応え、左手の本を開く。
「……阻ませていただきます」
「……蹴散らさせてもらおう」
 戦いの火蓋がここに切って落とされた。

 ジャバウォックの左手。
 そこにある蔵書が見えない手によって頁がめくられ続けるように動き、音を立てる。
 書物の名は侵略蔵書『秘密結社スナーク』
 完全なる虚構が進むうちに紙が奏でる音は咆哮に変わり、何かが動いた。
 ほぼ同時にトリテレイアが盾を振り回す。
 ここは焼け焦げた森の国、当然のごとく灰は大地を覆い、大盾が巻き起こす風は吹雪のごとく周囲へ灰塵という名の絵の具を塗っていく。
 その汚れた色彩を突き破るように何かが走った。
 騎士の兜、そのスリットから緑の光が覗けば、戦機はまるで待ち構えていたかのように盾を構える。

 ――いや、待ち構えていたのだ。

 灰塵によって輪郭をあぶりだし、熱源と振動をセンサーで感知し、そしてコースを見切る。
 金属が擦れる嫌な音が響き、トリテレイアがたたらを踏む。
「電子干渉完全遮断、軌道分析――起動」

 Triteleia series serial №09
 騎士は守るために敵を逃さず

 儀礼の長剣が振るわれ、何かが落ちる音が二拍子で響いた。
 即座にリミッターを超える稼働を強要された演算回路が肩の装甲を展開させ、機銃弾を発射。
 ジャバウォックの左手から本を撃ち落とす。
 意図に気づいたオリジンが鋭い剣を構えて間合いを詰める。
 先手を狙い、戦いを優位に導く。
 一つのことが勝敗の天秤を大きく変える。
 勿論、それが分からないトリテレイアではない。
 自らも右腕を振るい、相対するように剣を振るった。

 金属音が響き、右腕と共に儀礼用の長剣が転がり、勝負は決まったかに思えた。
「勝負!」
「――!?」
 だが、それすらも計算のうち。
 騎士の叫びと共に全体重を乗せて叩き込まれる大盾の一撃!

 猟書家の身体が舞い、塵芥が舞い上がった。

 最初の戦いは猟兵の優位で進んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘンリエッタ・モリアーティ
【紅鉛】
そうね!初タッグだわぁ、ちーちゃん
一緒に楽しくやりましょぉ
――燻り狂えるバンダー・スナッチに近寄るべからず、よ?
ナンセンスなお話はこれでひとまずおしまいにしちゃう

【赤の舞踏】。
敵味方問わずめちゃめちゃに暴れてくれるならどーぞご勝手に♡
ちーちゃんはちーちゃんで勝手に「踊れる」し
私は見守るだけよぉ。あら、終わった?じゃあBLOODY-LADYで一緒に踊りましょ
ダイジョーブ。踊れなくても――舞台ならちーちゃんが整えてくれてるカラ♡
三回までに息してる?
ねえ、赤いほうがあなた――とっても魅力的よ?
その姿。竜を名乗るにはちょっとダンディすぎるわぁ
夢見る歳でもないでしょ?
夢の国から出てって頂戴ね



ティオレンシア・シーディア
【紅鉛】

マリーさんとは初タッグよねぇ。デュオのパートナー、よろしくねぇ。

あたしじゃ多少防御固めたとこでずんばらされて終わりだし。3連斬、なんとか躱すしかないか。
一閃は○軌道を見切って躱し、一閃は〇第六感に任せて回避。最後の一閃はラグ(幻影)と摩利支天印(陽炎)による〇残像と迷彩で間合いごまかして戦闘不能だけは避けるわぁ。

凌ぎきったら今度はこっちの手番。…とはいえ、あたしはあくまで仕掛け。〇目潰し・足止め・遅延のルーンによる捕縛…妨害の手ならいくらでもあるわぁ。
仕留めは任せるわよぉ、マリーさん。ド派手に血桜咲かせてあげてちょうだいな。
非正規暴力による殺害…これもれっきとした「○暗殺」でしょ?





●舞踏は血煙の中を

 老紳士が埃を払い、落ちた本を拾う。
「今日は来客が多いようですね」
 至極落ち着いた口調で、サー・ジャバウォックとなったオウガ・オリジンは二人の女の姿を認める口を開いた。

「マリーさんとは初タッグよねぇ。デュオのパートナー、よろしくねぇ」
「そうね! 初タッグだわぁ、ちーちゃん」
 ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)の言葉にヘンリエッタ・モリアーティ(悪形・f07026)――今はメアリが応える。
「一緒に楽しくやりましょぉ」
 その口調は戦いの場より、社交場が似つかわしく。
「――燻り狂えるバンダー・スナッチに近寄るべからず、よ?」
 その台詞は
「ナンセンスなお話はこれでひとまずおしまいにしちゃう」
 比喩と殺意に満ち、そして戦場に似合っていた。

「かくて郷遠しラースのうずめきですね」
 引用された詩を理解したジャバウォックが右手に持った剣を高く掲げる。
「ならば――」

 The vorpal blade went snicker-snack.
 この剣の力も既に御存じの事でしょう。

 青白き斬竜剣が巨大化し、大地毎、二人を叩き潰さんと振るわれた!

「反撃はなさらないので?」
「敵味方問わずめちゃめちゃに暴れてくれるならどーぞご勝手に♡」
 猟書家の問いに対し、飛礫で額を切ったメアリの態度は冷たい。
「ちーちゃんはちーちゃんで勝手に『踊れる』し」
 物語における唯一の女の言葉に老紳士が視線を動かす。
「なるほど、おっしゃる通りで」
 視界の先ではティオレンシアがリボルバーを構えて走っていた。

「あたしじゃ多少防御固めたとこでずんばらされて終わり」
 軌道を見切って回避したはずの斬撃。
 けれど衝撃波は鼓膜を割り、三半規管が揺らす。
「なんとか躱すしかないか」
 勝手に踊りだす足に活を入れて、糸目のガンマンが走る。
 空気が揺れるのを肌が感じ、欠けた聴覚を補うように他の感覚が補正し、それ以上の感がタイミングを計る、一、二……
 跳びあがったティオレンシアの足元を巨大な金属が通り過ぎ、切り返しの隙をつき一気に距離を詰める。
 直後、側頭部へ鉄槌のような何かが叩き込まれ、女は大地へと叩きつけられた――かに思えた。

 ――『ᛚ』『म』――

 幻影と陽炎を意味する異なる言語が輝くと、ティオレンシアだった姿は霧となって空を舞うと柄尻を叩き込んだはずのジャバウォックの目が大きく開かれる。
 霧散した姿の向こうには頭から流れた血で片目を塞がれた女が細い目をさらに細めて、唯一動く右腕を立てた片膝に固定し、銃の引鉄に力を込める。
 45口径の反動に腕が跳ね上げられたと同時に、もう一人の女が歩み出た。
「あら、終わった? じゃあBLOODY-LADYで一緒に踊りましょ」
 お膳立ては整ったとばかりにメアリの姿を見たティオレンシアは笑い、そしてうつ伏せに倒れ込んだ。

「今日はオペラパンプスではないのですよ」
 暗に相手の申し出を拒否すれば、老紳士は弾丸を弾く。
 そして切り返しの一撃叩き込まんと振り上げれば、その動きは緩慢となり、視野に影が走った。

 ――『ᚦᚾᛁ』

「仕留めは任せるわよぉ、マリーさん」
 遅延を意味する三つのルーン、それがティオレンシアの仕込みにして殺しの業――舞台名、クー・デ・グラ。
「ド派手に血桜咲かせてあげてちょうだいな」
 整えられた舞台の上でヘンリエッタ・モリアーティの一人は自らの役割を果たすため、刃に向けて両腕を広げた。
 鮮血が舞い――メアリとジャバウォックは血に塗れた。

 Red death dance
 赤 の 舞 踏

 ユーベルコードを無効化し、間合いを詰めての連撃。
 次々と振るわれるチェーンソー剣がオウガを赤く染めていく。
「ねえ、赤いほうがあなた――とっても魅力的よ?」
「着替えさせてほしいものです」
 切り裂かれつつも女の腹に剣を刺し、猟書家は比喩を返す。
「だーめ。それにその姿。竜を名乗るにはちょっとダンディすぎるわぁ」
 竜であり、竜を知るが故にメアリの言葉のスパイスは台詞よりも辛い。
「夢見る歳でもないでしょ? 夢の国から出てって頂戴ね」
「では……ヒーローズアースへと参りましょう」
 ジャバウォックの返答に不思議の国のアイリーンは振り上げたチェーンソーの刃を答えにした。

「息してる?」
 倒れたティオレンシアの傍に腰かけて、口元から零れる血を拭ったメアリが問いかける。
「生きてるわぁ」
 間延びした口調でティオレンシアが返すと、安堵の息一つ。
 ここで死なれるのは好みでない。
「ねえ、ちーちゃん」
「はい、マリーさん」
 互いに名を呼びあい。
「お揃いね私達」
 メアリが血塗れの服を指さし
「それ、縁起が悪いですねぇ」
 ティオレンシアが笑って返した。

 血煙舞う舞踏は引き分けに終わった。
 けれど仕事を果たした二人にとって、それはどうでもよかった。
 今、こうやって笑いあえる時間が大切で、それがあるからこそ――次に殺せるのだから。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

織部・樒
ザフェルさん(f10233)と行動

これは……厄介な敵ですが、負けるわけにはいきませんね

可能なら敵攻撃に備え【式神使い】【結界術】【オーラ防御】にて
身を守ります
ザフェルさんの援護も有り難く頂きつつ【高速詠唱】【早業】
【限界突破】等を駆使し可能な限り早急にUCを展開
範囲は自分とザフェルさんを中心に付近に猟兵がいるならなるべく
彼らも入るように留意
展開後は戦況を見守りつつ詠唱を続けるか、獣奏器を使い
皆さんを奮い立たせるべく【楽器演奏】にて【鼓舞】
可能なら敵行動をよく見て周囲に助言・注意喚起なども行います
UCが切れるならその度に展開し直します
攻撃は出来ませんけれど、ザフェルさんたちの勝利を祈り続けます


ザフェル・エジェデルハ
樒(f10234)と共闘
随分物騒な名前の武器だな。俺とは相性が悪そうだ

樒より一歩先にユーベルコード(UC)を【高速詠唱】で展開
【範囲攻撃】で敵本体およびスナークを狙う
敵先制攻撃は【第六感】を頼りに【オーラ防御】【武器受け】で防ぐ
姿が見えないんじゃカンを頼りに防ぐしかねぇな
遠隔操作で樒が狙われる可能性も考慮する

先制攻撃を凌げたら樒への先制攻撃を【怪力】で【武器受け】し、
敵武器の【吹き飛ばし】を試みる
敵味方を区別しないで攻撃してくるなら、俺に向かってくる
可能性もあるしな。樒が陣を展開するまで壁役となるぜ

樒が陣を敷けたら、そこから敵へ攻撃
なお、思惑通りにいかない場合は【捨て身の一撃】を厭わない



●勝利の雨は結界という傘の下で

「随分物騒な名前の武器だな。俺とは相性が悪そうだ」
「斬竜剣、確かにザフェルさんは苦手そうですね」
 ザフェル・エジェデルハ(流離う竜・f10233)の言葉に織部・樒(九鼎大呂・f10234)は思ったことをそのまま口にした。
「そこはこう……いや、いい」
 ザフェルが何かを言おうとしたが、それを諦める。短い付き合いではない、性格はもう把握している。
「それにしても……厄介な敵です。負けるわけにはいきませんね」
 だからこそ、状況を冷静に把握しようと努める樒の言葉に頷くのであった。

「我が槍よ!」
 高速詠唱によってザフェルがユーベルコードを発現しようとする。
 勿論、これは覚悟の上。
 既にこちらに向かってくる見えない獣に対して、カンを頼りにオーラを展開する。
「嵐が如く敵を穿て」
 スナークが爪を振るうのと槍の雨が降るのは同時であった。

 Javelin Blast
 槍  雨

 無数の槍が嵐のごとく吹き荒れ、サー・ジャバウォックを、そしてスナークの動きをその手数で圧しこみ、封じ込める。
 その間に斧を片手に竜の使い手は走る。
 左腕は見えない獣の一撃で肉を抉られ骨まで見える、最早使い物にならない。
 それでもザフェルは走るの、時間を作り上げるため。

 槍が撃ち払われた。
 払う刃の名は斬竜剣ヴォーパル・ソード。
 巨大化した剣は自らを封じ込めようとした雨を薙ぎ、そして詠唱を行う樒へとその長大な鉄塊を振り下ろす。
「させねえ!」
 本来なら両手で振るうべき長柄の戦斧を右手一本で振るい、竜の使い手は斬竜剣を受け止める。
「がぁあああああああああああああっ!!」
 獣のような叫び。
 ユーベルコードを受け止めるのだ、技能だけでは足りない。
 引き出せるもの全てを引き出してでも――それが代償を伴うことになってでも防がねばならない。
 過剰な怪力に筋肉が耐え切れず、骨がきしむ。それでもヴォーパルソードを跳ねのけた後、ザフェルの右腕はあらぬ方向へ曲がっていた。
「サルババユ・ハダラベイ・ビヤクソワカ!」
 二人を包む結界――傘が生まれたのはその時であった。

 呪い道具を以って刻まれた神紋陣。
 速さに速さを追求した真言。
 限界が毛細血管を破壊し、ヤドリガミの金の瞳より赤いものが流れれば、それが朱となり、結界が生まれる。

 その名こそは――秘儀摩利支天法!

「――いけますか」
「ったりめえだ!」
 両腕を失い、相棒の肩を借りたザフェルが友の問いかけに答える。
 詠唱が重なった。

 最早、オウガ・オリジンによるユーベルコードの先制攻撃は意味をなさない。
 樒の作った護りの傘が見えない獣の牙を跳ねのけ、巨大な剣すら弾き飛ばす。
 そこへ――新たに形成された槍の嵐。
 文字通り爆風を思わせる刃の地獄はスナークを狩り、そしてジャバウォックの動きを止める。
 だが、猟書家はあきらめることは無い。
 スナークに大地を掘り進めさせようと、本を開く。
 大地を陥没させ、彼らを穴に沈める。
 武器が効かないなら、二人を搦め手で封じるのみ。
「――!?」
 そして気づいた、本に視線を落としたタイミングで一人の姿が消えたことに。
「――今です」
 真言を止め、樒が指さしたのは嵐の隙間。
 直後、空に影が差した。
 見上げた老紳士が見たものは跳びあがった竜の使い手。
「おう!」
 ユーベルコードが練り上げた複数の槍。
 そのうちの一つ。
 宙を舞う槍の石突をザフェルは思い切り蹴り飛ばした!
 軌道が変わり、嵐を突き破るような一撃がジャバウォックの肩を貫いた。
 衝撃にその身を吹き飛ばされ、木に縫い付けられる猟書家。
 直後、二人を包む結界は、見えない獣が掘り進めて陥没させた大地に飲まれた。

「……ザフェルさん、生きてます?」
「……ああ」
 土砂をかき分け、二人が這い上がれば、残るのは大地に染みた血痕のみ。
「思惑通りにいかないな」
 ザフェルが苦虫を噛んだように顔をゆがめる。
「百戦して百勝とは行かないでしょう……とりあえずは引き上げましょう。これ以上は戦えません」
 樒が相方に肩を貸し、撤退を進言する。
 それを断るには男の腕が動かなかった。

 勝利の雨が着実に刻まれつつあった。
 摩利支天の傘の下より放った二人の力によって。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ミネルバ・レストー
なあに、なりきりごっこ?
そういうのは、得意よ

斬竜剣だなんて厄介だこと、わたしにも多少なりとも
竜の因子が組み込まれてるのに、相性悪いわね
ここにはあなたとわたしのふたりきり
敵味方の区別も何もないわよね?自傷するなら別だけど
焼け焦げた森にも障害物は残ってるでしょ、「地形の利用」で
這いつくばってでも斬撃を回避する努力をするわ
「念動力」で物を投げつけてもいい
最悪「オーラ防御」で致命傷さえ回避できれば上等よ

あなた、知らないのかしら
vorpal swordはジャバウォックの首をはねた剣
ならば末路はお分かりよね?
UC発動で騎乗、アブソリュート・ウィッチを氷の剣に変えて
反撃の「空中戦」でその首を叩き落してあげる


ネーヴェ・ノアイユ
ジャバウォック様とは何度か交戦いたしましたが……。相対していて感じるこの圧……。本当にジャバウォック様そのものを相手にしているのと変わりませんね……。

ジャバウォック様の攻撃をリボンに魔力溜めしていた魔力を使用し、全力魔法にて作り上げた氷壁にて盾受け致します。
攻撃を氷壁にて受け止めたまま徐々にUCへと氷壁を変えていき相殺を狙い……。その後は味方猟兵様をジャバウォック様の攻撃からUCにて盾受けし
、かばうように動きますね。
余裕があればicicle scissors分離させた状態で投擲。僅かながら援護攻撃を行います。

眠りにつかれた方を無理やりに起こすようなその行為……。無粋が過ぎますよ。オリジン様。



●氷雪は赤く染まりて

 サー・ジャバウォック、彼の姿を借りたオウガ・オリジンが自らの肩に刺さった槍を引き抜き、赤に染まった手を見つめる。
「やられるのが予想外だった?」
 老紳士が振り向くと頬に触れる冷たいもの。
 それは雪の粉。
「ところでその姿、なりきりごっこ?」
 粉雪降る中、歩み寄るのはミネルバ・レストー(桜隠し・f23814)。
「そういうのは、得意よ」
「ごっこ遊びは卒業してましてね『お嬢さん』」
 負傷を押して、皮肉を返すジャバウォック。
「ジャバウォック様とは何度か交戦いたしましたが……」
 ミネルバ=ネリーが眉を顰める中、次に口を開くのはネーヴェ・ノアイユ(冷たい魔法使い・f28873)。
「相対していて感じるこの圧……本当にジャバウォック様そのものを相手にしているのと変わりませんね……」
 数々の猟書家との戦いを経た彼女すら、目の前の老紳士がオウガ・オリジンの変貌した姿には思えなかった。
 それほどまでに『オウガ・オリジンはサー・ジャバウォック』であったのだ。
 だからこそ、オリジンは人の悪意を喰らい――雪のよって白く染まった大地の中、竜人となった。

 ネーヴェが咄嗟にリボンを解き、溜めた魔力を開放する。
 エネルギーが必要なのだ、五感を奪う黒翼、威力を増した斬竜剣を阻む氷の壁を作り上げるために。
 最初の一撃で透き通った氷壁が曇った。
 衝撃で亀裂が入り、空気が全力で結った壁を蝕んだのだ。
 すぐに詠唱を切り替えるアリス。
 先手は阻んだがこれ以上続くなら、こちらももう一段落魔法のランクを上げなければならない。
 そんな時間があるのだろうか……?
 ネーヴェの思考を遮るかのようにネリーが氷壁の前に出た。

「斬竜剣だなんて厄介だこと」
 夏にも関わらず、厚手のコート姿。
「わたしにも多少なりとも竜の因子が組み込まれてるのに、相性悪いわね」
 こおりのむすめが毒を吐くように竜人へ呟くと、氷の精霊を杖に変えて右手に持つ。
「ここにはあなたとわたしのふたりきり」
 先ほどの竜の因子、それも含めての誘い。
 稼ぐのは勿論、時間。
「敵味方の区別も何もないわよね? 自傷するなら別だけど」
 咄嗟に炭となった大木の陰に隠れるとネリーの頭上を何かが薙いだ。
 分かっている――斬竜剣ヴォーパル・ソード。
 すぐにこおりのむすめが走った。
 勿論、剣が届かない距離なんて考えてはいない。
 振り向きざまグレイシャルロッドを念動力で飛ばして、牽制をかける。
 それすら時間稼ぎにまだ足りない。
 転がるように振り下ろされた二太刀目を回避すれば、そこへとどめの一刀。
 諦観などない、無策でもない。
 分かっていたのだ。
「風花舞いて……」
 冷たい魔法使いが
「一つになれば全てを守る煌めきの盾」
 食い止めてくれることを。

 Kaleido crystal
 六花 の 万華鏡

 美しく輝く雪結晶。
 それが重なった氷の盾鏡はユーベルコードを相殺する技。
 そして見たことがあるものなら、それは成功へと確実に近づく。
 ジャバウォック一人なら三度振り回せる斬竜剣の巨大化。
 今ばかりは優位が不利に働いた。

「あなた、知らないのかしら」
 アイストルネードドラゴンに騎乗し、氷の結晶に触れたネリーが握るのはこおりのつるぎ。
「vorpal swordはジャバウォックの首をはねた剣」
 竜を駆り、飛翔するその技の名は――

  Dragon――ride
 氷竜天翔・六花繚乱

「ならば末路はお分かりよね?」
 ネリーの宣告と同時に走り出すネーヴェ。
 その手にあるのは二つに分かれた氷の鋏。
「眠りにつかれた方を無理やりに起こすようなその行為……」
 胴と首を狙った二つの六花。
「無粋が過ぎますよ。オリジン様」
 冷たい魔法使いの言葉と共に、それは狙いたがわず頸動脈と脇腹を切り裂き、白に染まった大地を再び朱で染めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネグル・ギュネス
△【鳳仙花】
如何にもってレベルの圧力だな
簡単に勝たせてはくれなかろう、が我々も簡単に負けてはやれん

いざ、勝負!

敵が怪物を展開した瞬間、神楽耶姉さんの炎で炙り出すのを期待しながら、己はバイクで最大加速で突っ込みながら、【陽炎神楽・鳳仙花】を起動!
怪物の攻撃は武器で受けたり、残像で欺きながら、突進で轢き弾いてやる

そのままジャバウォックに向かい蛇行しながらさらに加速し、リミッター解除、マキシマムブースト
貫く勢いで正面からクラッシュしに行く!

信じられる姉さん、そして相棒たるバイクを信じ、ノーブレーキだ!後先なんていらない、自分もただでは済まないだろうが、貴様の命を殺れるなら安い!全ツッパで持っていけ!


穂結・神楽耶
△【鳳仙花】

最強を映したフォーミュラ…間違いなく強敵です。
けれど、それは膝を折る理由にはなりません。
一緒に勝ちますよ、ネグル。

(──燃え散るのは怖いけど、)
参ります、【昏灰散華】!
焔へ変じた体を一帯にぶちまけます。
単純な物理攻撃なら焔には通じません。
そうでないとしても、破滅の黒焔が「ない」ところに怪物は「いる」。
すれば回避も対処も容易。
焔たる身を盾に、燃やし潰してネグルの突っ込む道を拓きます。

正面からなら負けはしない?
お生憎様、焔は燃え広がるものです。
ジャバウォックの足元に、腕に、視界に、絡み付いて燃やしてあげる。
己が燃えて、果たして冷静でいられますか?
ネグルだけは受け止めます───おいで!



●焔の中、飛び込んで

 雪が消え、灰の積った大地に変わる中をサー・ジャバウォックは歩む。
 私はジャバウォックだったはずだ……なのにこの有様とは。
 自らの負傷が老紳士には信じられない。
 徐々に、だが確実に、天秤は傾きを見せていた。

「最強を映したフォーミュラ……間違いなく強敵です」
 穂結・神楽耶(あやつなぎ・f15297)が羽織一枚、肩にかけた姿でオウガ・オリジンへと立ちはだかる。
「けれど、それは膝を折る理由にはなりません」
 負傷しているとはいえ、そこにいるのは最強。だが、引き下がる理由は人を護るカミには無く。
「一緒に勝ちますよ、ネグル」
 必勝を分かつ、弟が居るのみ。
「ああ、姉さん。それにしても如何にもってレベルの圧力だな」
 名を呼ばれたネグル・ギュネス(Phantom exist・f00099)が人の頃の名残か、額を袖で拭いた。
「簡単に勝たせては、くれなかろう――が我々も簡単に負けてはやれん」
 気を引き締め、バイクのキックスターターを踏みぬいた。
 エンジン音が響く中、音もなく離れる神楽耶。
 スロットルを開放するネグル。
 そして、左手の本を開くジャバウォック。
 戦いが……始まろうとしていた。

 先に血に塗れたのは神楽耶だった。
 三者同時のユーベルコードなら、先手は猟書家が取る。
 その壁を無策にて破ることは叶わないに等しい。
 だが、結びのカミにとっては些細な事。
 人を護るための傷つき、血に染まることなど当然、そして、自らが選ぶ手は――負傷を考慮しない。
 その身が燃え散り、肉が、血が焔となり――焼け焦げた国をさらに燃やし尽くそうと暴れ始めた。

 昏灰散華

 それは破滅の黒焔。
 過去の罪、そして今の輩、これからの自分。
 その炎を見つめるネグルの表情は変わらず、ただハンドルを握る手だけが強くなる。
 けれど、その焔が自分を信じているからこその業であるなら、応えなければ自分足りえない。
 ペダルを踏み込んでギアを入れれば、今を生きる亡霊は二輪を駆って獣に迫った。
 炎が舞い上がり、黒が抜け、獣の姿となってネグルに迫る。

 ――交錯。

 金属製の左腕が転がった。
 片手でもバイクは動かせる、ギアはノークラッチでつなげればいい。
 アクセルを吹かし、ターンを決め、亡霊は獣と猟書家を捉える。
「行くよ――姉さん」
「──おいで」
 呟きに聞こえるはずのない答えが返ってくる。
 それだけで充分だった。
 ネグルもまた炎に包まれる。

 陽炎神楽・鳳仙花

 破魔と破滅、二つの焔が龍が如く蛇行し、そして黒焔へと向かっていく。
 まるで一つになるかのように。
 黒い焔――神楽耶がジャバウォックを、スナークを絡みつくようにその場に縫い留める。
 逃がさない、そして今、迫りくる弟を受け止めるために。
「炎となってもなお、私を焼き尽くそうとするのですか……」
 老紳士が呟き、迫りくるネグルを見た。

 炎が舞い上がり、すべてが――吹き飛んだ。

 戦いは終わった。
 ジャバウォックの姿は無く、焔も止み、残るのは姉と弟。
 どちらかが伸ばした手をどちらかが掴み、そして二人は意識を闇へ委ねた……。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

杜鬼・クロウ
【義煉】△

風格だけでなく実力も当然折り紙付き、と
本物に負けず劣らず
だが虚構も所詮紛いモノ
神器の鏡である俺が真実を映せず、
惑い脅かされるハズがねェ

源次、手筈通りに
俺の新しい力、存分に魅せてヤるよ

事前に源次から連絡がきたらスマホの音鳴らす設定に
源次が作る防壁で凌ぎ時を待つ
お守り握り【誓炎誇謳】使用

待ってたぜ、相棒

合図後は炎の刀構え一気に懐へ攻めこむ
敵の攻撃掻い潜り
尻尾を鎌鼬の如く刻む
手練相手に油断せず
刀で応戦し圧し切る
花炎を更に熱く燃やし部位破壊

信じこます?はたまた疑念抱かせる?
俺らにゃ通じねェさ
悪夢は沢山見てきた
それでも
俺達は此処に立っている
其れこそ強さの証
゛地獄゛の景色はどうだ?

最後に本燃やす


叢雲・源次
【義煉】△

作戦:敵UCの特性を逆手に取るためこちらは敵と距離を保ちスナークを引き付ける

(インターセプター広域走査、猟書家『サー・ジャバウォック』捕捉
同時にネットワーク構築、クロウの持つ端末とペアリング開始
アナライザー起動、望遠及び解析…開始)

始めるか
(敵UC、光学検知不可
インターセプター、広域感知モードへ移行
敵が通ればその地形には必ず変化が起こる
地面を踏めば足跡が、草木を通れば草木が動く…視るべきはそれだ…可能な限り引き付け…飛来物検知、攻性防壁展開。防御…まだ、後一歩)

「蒼炎結界、展開」

(地獄の蒼炎が周囲を薙ぎ払う様に吹き荒れスナークを薙ぎ払わんとす
同時に携帯端末へメッセージ)

『行け、相棒』



●終わりは灰となって

 サー・ジャバウォックが立つ。
 吹き飛ばされたのが幸いした、これ以上の危険から逃れられたのだから。
 焼かれたのが幸いした、血はもう止まったのだから。
 一人、立つのだけが幸いでなかった。
 ――彼を狩るものはまだ居るのだから。

「風格だけでなく実力も当然折り紙付き、と」
 杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)が老紳士へ視線を向ける。
「本物に負けず劣らず、だが虚構も所詮紛いモノ」
 その目は鏡。
「神器の鏡である俺が真実を映せず、惑い脅かされるハズがねェ」
 真実を射抜く、夕赤と青浅葱。
「だが、私はサー・ジャバウォックなのです。たとえオウガ・オリジンだとしても」
 返ってくる言葉は猟書家のもの。
 故にクロウは悟った。
 たとえ紛い物でも、もう――ジャバウォックなのだと。
「源次、手筈通りに」
 傍らでヤドリガミの言葉に耳を傾けていた叢雲・源次(DEAD SET・f14403)はその言葉に頷き。
「始めるか」
 刀の鯉口を切った。
 最後の戦いが始まった。

 機人に続き、器神も御守りを握りしめ、竜人は剣を片手に本を開く。
 先んじて一歩前に出たのは源次。
 腕時計型の戦闘補助デバイスが探知と結びの糸を伸ばし、左目の義眼とそしてクロウの端末にリンクする。
 空気が震え、何かが疾走する音が聞こえる。
 けれど瞳をそれを捉えない。
 だから、機人は視野を――変えた。
 足跡、草木の動き、情報が統合され、速度を逆算する。
 あとは距離とタイミング。

 ――攻性防壁

 斥力場がスナークの牙を一瞬だけ、食い止める。
 その時間が――全てを決めた。
「蒼炎結界、展開」
 刀が抜かれると蒼い炎が薙ぎ払うように周囲を、自らを飲み込み。
 そして自身の喉笛に噛みついた、見えない獣をも捉えたのだった。

 同時にクロウのスマホへと合図を送る。

 ――行け、相棒。
 声にならない言葉は端末へと送って。

「待ってたぜ、相棒」
 スマホから鳴る音が火蓋になった。
 唐菖蒲に黒羽根と翠玉を添えた御守り――それが炎の刀と変わった。

 干渉術刻:誓炎誇謳

 器神が蒼炎を抜け、スナークを通り過ぎ、ジャバウォックへと走る、燃える唐菖蒲を散らしながら。
 間合いを詰めた二人、ほぼ同時に青白い刃と紅蓮の刃がぶつかり合う。
 互いに圧をかけ、一歩下がり距離を作ると老紳士は袈裟に切り、クロウは左肩を犠牲にそれを掻い潜る。
 崩れたバランスを取りつつもすれ違いざまの切り上げた刃が猟書家の尾を切断し、直後、二人は転倒した。
「信じこます? はたまた疑念抱かせる?」
 立ち上がり、剣と刀がぶつかりあう毎に舞う花は唐菖蒲。
「俺らにゃ通じねェさ」
 それは自負。
「悪夢は沢山見てきた」
 それは過去。
「それでも、俺達は此処に立っている」
 それは現在。
 其れこそが強さの証。
 源次とクロウ、二人の刀が振り上げられ。
 蒼と赤の炎がスナークとジャバウォックを両断した。
「地獄の景色はどうだ?」
 器神の言葉に答える者はいない。
 ジャバウォックは既に死に、オウガ・オリジンは今、ここに倒れた。
 地獄の景色を見ているのは残された侵略蔵書一冊。
 だが、それも燃え尽き、灰になる。

 それが――終わりの証であった。
 ジャバウォックを名乗りし、オウガ・オリジンは躯の海へと消えた。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年08月22日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト