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迷宮災厄戦㉕〜凍えし時の刻

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #猟書家 #ブックドミネーター

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●迷宮災厄戦㉕〜凍えし時の刻
「みんな……とうとう、ブックドミネーターが現れたよ!!」
 と、興奮気味に双葉・翔は周りの猟兵達に声を掛ける。
 そして、足を止めてくれた人達に頭を下げつつ、早々に。
「先走っちゃったけど……皆の尽力のお陰で、猟書家達の主である「書架の王『ブックドミネーター』」に一矢報いる道がやっと切り拓かれたんだ。本当、みんなありがとう!」
「勿論、切り拓かれたという事は、ここで終わり……なんて訳じゃない。むしろ、ここでしっかり相手を倒せなければダメなんだ。だから……後もう一息、皆の力を貸して欲しいんだ!」
 と言いつつ、翔は更に。
「ブックドミネーターの居る場所は、絶対零度の凍結世界……周りには一面の永久氷土が広がっている」
「彼の能力の一つは、その氷からオブリビオンを作り出すという能力。そしてそのオブリビオンらに対し、治療することも出来て、攻防どちらも揃っている、中々に厄介な相手なんだ!」
「それに加えて、時間を凍結することでとてつもない飛翔能力を得る事が出来る。そして……一番厄介なのは、常に戦況を予測し、常に先制攻撃が可能といった点なんだ」
「つまり常に先制攻撃し、超高速な飛翔能力でもって仕掛けてくる。そして別のオブリビオンも次々と産み出し、それらと共に戦える、という超強力な敵なんだ」
 そして翔は其処まで言うと、三度皆を見渡し。
「戦況を優勢に進めることは、かなり難しい敵だと思う。でも……皆の力を結集すれば、きっと……倒せる筈だと信じてる。後もう一息なんだ。みんなの力を貸して欲しいんだ。宜しく……頼むね!」
 と、強く握りしめた拳を振り上げた。


幾夜緋琉
 皆様、御世話になっております。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。

 戦争依頼『迷宮災厄戦』、今回のステージは25、ブックドミネーターが相手となります。
 倒すべき敵となるのは彼一人だけではありますが、氷を操り様々なオブリビオンを産み出して来ます。
 又、戦況予測能力、超高速な飛翔能力を得て先制攻撃を為て来る為、その動きを制限しない限り、かなり不利な戦いが強いられる事は間違いありません。
 猟兵の皆様の力を集結し、どうにか勝利をその手に収められるよう、頑張って下さい!

 尚、このシナリオは1シーンのみの構成です。
 公開された次の日には早々に執筆させて頂く予定ですので、宜しくお願い致します。

 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『猟書家『ブックドミネーター』』

POW   :    「……あれは使わない。素手でお相手しよう」
全身を【時間凍結氷結晶】で覆い、自身の【所有する知識】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    蒼氷復活
いま戦っている対象に有効な【オブリビオン】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    時間凍結
【自分以外には聞き取れない「零時間詠唱」】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

橘・焔
〇心情
『サリュ、蒼氷の竜王。「フリージングタイムゲート」は封印かい?』
…ん、私は何を?…まぁいいや。書架の王、相手にとって不足なし

〇行動【SPD】
・対蒼氷復活
焔にとって(心理的に)最も有効なオブリビオンは実母ほか一族の命を奪った仇敵にして実父たる吸血鬼
「一度だって見たことないけど分かるよ…、アンタは私が絶対に殺さなければならないって事はッ!」
でも今の実力差は相手が上、躱せるだけ躱しつつ敵へ肉薄する
避け切れない攻撃が予測されたら、ガンケースを構え突進、【多重創傷反射】を発動して敵のUCをコピー、そのまま撃ち返す
「自らの呪われた力を受けるが良い!」

蒼氷、逢いたい人を逢わせてくれれば良かったのに…


黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆行動
辿り着きましたよ、ブックドミネーター
訳知り顔が気に入りません、一発殴らせなさい!

全身を覆って居るのに自身は格闘戦を挑めると言うことは
任意に選択しているのでしょう
ならば積み重ねた戦闘経験と五感を研ぎ澄まし念動力を以て私も空を飛び
重要な臓器はその位置をずらした上で即死だけは避けましょう
人の身に擬態するのは慣れたもの、敢えて攻撃を誘導してでも、です

第一波を凌いだならば反撃開始です
すれ違いざまに【黄衣の王命】による神風を放ち王命を告げます

此度は『汝、留まるなかれ』

私は脳内麻薬を過剰分泌させて心身共に準備万端
時と生命は流れるもの、貴方の好きにはさせません

※他猟兵との連携、アドリブ歓迎


春霞・遙
子供の姿のオブリビオンは躊躇うと思います。
けど、これまでも必要があれば手にかけてきましたから。
照準がずれて引き金を幾度引くことになったとしても、出来ます。落ち込むのは戦争が終わったあとにします。

深呼吸して落ち着いて、相手の動きについて情報収集して、戦闘知識と合わせて立ち回りを考えます。
【バレットレイン】で相手の行動を誘導して、カウンターの一発が入るように道を作ります。
最悪でも、予測されて、素早くて、細かい作戦が通らなくても、避ける隙もない銃弾の雨で多少ダメージ入ることを期待しましょう。


卜二一・クロノ
 神のパーラーメイド×精霊術士、22歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、敵には「神(我、汝、~である、だ、~であろう、~であるか?)」です。

時間の流れを停滞させたり逆転させたりといった技を使う相手には容赦しません。
光陰の矢は、先制攻撃対応のユーベルコードです。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「……彼が……ブックドミネーター……ですか」
 と、春霞・遥は顔を曇らせる。
 書架の王『ブックドミネーター』……しかしその姿は、何処か幼げな雰囲気もある。
『……何だ、『六番目の猟兵』達よ』
 だが、その視線は冷たく、口調も大人びている。
 ……そんな少年の王に対し、黒玻璃・ミコは。
「辿り着きましたよ、ブックドミネーター! その訳知り顔が気に入りません、一発殴らせなさい!!」
 ずびしっ、と指さして宣言するミコに対しても、ブックドミネーターは。
「……」
 一瞥し、瞑目するのみ。
 ただ、生意気な雰囲気というのとは多少違う……恐怖を覚えそうな雰囲気。
 そして、トニー・クロノと、橘・焔が。
「……彼の能力は、時間の流れを停滞させたり、逆転させたり……といった技の様ですね」
「ああ……その様だな」
 こくりと頷きつつ、焔は彼に向けて。
「サリュ、蒼氷の竜王。「フリージングタイムゲート」は封印かい?」
 と、問い掛けるが……彼からの答えは無い。
「……フリージング、タイムゲート?」
 とトニーが小首をかしげ、焔は。
「ん……私は何を? ……まぁいいや。書架の王、相手にとって不足なし」
 小さく頷きつつ、構える焔。
 そして、ブックドミネーターも。
『……では、始めようか』
 と『蒼氷復活』を展開。
 ……その能力と共に生まれたのは、吸血鬼の男。
 その姿に、焔は唇を噛みしめる。
「……一度だって見た事ないけど分かるよ……アンタは、私が絶対に殺さなければならないって事はッ!!」
 彼女の仇敵であるその姿に、負けない様声を荒げ……産み出されたオブリビオンに向けて突撃する。
 それを、返り討ちにするべく、攻撃を受け流し、反撃。
 その攻撃を躱せるだけ躱しつつ、肉薄。
 そして至近距離からガンケースを構え。
「フフフ…、“覚えた”ぞ。今度は自らの力を呪え!【多重創傷反射(マルチプル・トラウマ・リフレクション))!!】。さぁ、自らの呪われた力を受けるが良い!」
 と、『多重創傷反射』を発動し、相手のユーベルコードをコピーしつつ、そのまま打ち返す。
 その間に、更に遥が続いて攻撃。
 ……更にブックドミネーターは遥に向けて放つのは……彼よりも、もっと小さな子供の姿をした、オブリビオン。
 そんなオブリビオン達が群れなして攻撃をしてくる。
「……流石に、躊躇してしまいますね……ですが、これまでも必要があれば手にかけてきましたから」
 と己の決意と共に、深呼吸し、落ち着いてのバレットレイン。
 と、焔と遥二人に対しては蒼氷復活による、トラウマを弄る攻撃をしてくるが、対しミコとトニーに対しては。
『君達には、これで相手しよう』
 と全身を時間凍結氷結晶で覆い、戦闘力の増強、且つ超高速の飛翔能力を得手、二人に飛翔してのヒットアンドアウェイ攻撃。
「素早く、かつ攻撃力が高いとは厄介な攻撃ですね」
「そうですね……でも、多少の怪我は厭いません……!」
 トニーは積極的に前へと立ち塞がり、『神罰・光陰の矢』を発動。
 敵の急所に向けて放たれる光陰の矢……だが、その一矢は、超高速の移動能力で躱す。
 しかしながら、その躱した所に向けてミコが。
「全身を覆っているの自身は格闘戦を挑めるという事は、任意に選択しているのでしょう……ならば、積み重ねた戦闘経験と五感を研ぎ澄ませば、きっと……!」
 ミコは、ブラックタールの身である事を活かし、重要な臓器を移動させる事で、例え攻撃を受けたとしても即死にはならない様にする。
 ……猟兵達に対する攻撃の第一波を凌ぎきったところで、ミコが。
「よし……今だ! 汝、留まるなかれ……!」
 すれ違い様の【黄衣の王命】にて、相手に動き続ける事の王命を宣言。
 簡単に守れるルール故に、相手はそれを否定しない。
 高速移動能力を活かし、留まる事無く、猟兵達に攻撃を仕掛け続けていく。
 無論、心理的に負担になるオブリビオンを召喚する事で、猟兵達の手数を多少なりとも減らす事で、己に対する不利なる状況に陥らない様に、戦況を整えて行く。
 そんな、ブックドミネーターとの攻防は、一進一退の膠着状態。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ガルディエ・ワールレイド
俺は時間という概念をそのまま斬る事は出来ない。
……だが、一度氷結晶という形を得て物質化したのであれば斬ってみせよう!

◆武装
《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流。

◆先制対策
自分が《空中戦》を行う時の経験も踏まえて、超高速で攻撃してくる敵の機動を《見切り》、《武器受け》で防御。とにかく致命傷だけは避けるぜ。
俺が多少でも防御を成功させて、敵の勢いを落とせば味方の有利となる筈。
最悪、大ダメージを被ってもただでは済まさないぜ。

◆反撃
素手で攻撃を仕掛けてくる相手を待ち受け、敵の氷結晶ごと【戦場の剛刃】で切り裂きに行くぜ。
氷結晶に自身があるならば、防御の意識が薄れる可能性も有る筈だ。



 そんな仲間達の行動を見ていたガルディエ・ワールレイド。
「……時を利用する『ブックドミネーター』、か……」
 魔槍斧ジレイザと、魔剣レギアの二刀流で構えるガルディエ・ワールレイド……そして。
「俺は時間という概念をそのまま斬る事は出来ない……だが、一度氷結晶という形を得て物質化したのであれば、斬ってみせよう!」
 威風堂々たる言葉で、敵の注意を惹きつける。
 そして、攻撃を仕掛けてきたブック・ドミネーターに向けて、武器受けで防御。
 かなりの勢い、かなりのダメージが及ぶが。
「幾多の死闘が……強敵の武と魂が! この刃を錬磨した! ならば、それを以て全て絶ち斬るのみ!」
 瀕死を厭わない、渾身の一撃。
 怪力の力で不利とされたその一撃で、敵の防御を力尽くで上書き。
 その攻撃を、不意に喰らったブックドミネーターは。
『くっ……!』
 一端その場に静止……それと共に、先程のユーベルコードの効果が発動し、更にダメージ。
「……仕掛けろ!」
 そこに、ガルディエが仲間達へ叫ぶ。
 動ける仲間達へ希望を託し……猟兵達の、更なる一斉攻撃。
 蒼氷復活を相手していた仲間達も、どうにか相手を倒し、その戦線に加わり、周囲包囲。
 高速移動の能力を包囲され、効率を失った彼を少しずつでも攻撃していく事で……猟兵達はかなり疲弊するも……ブックドミネーターをギリギリ倒せたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月18日


挿絵イラスト