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フォンダンショコラとスウィーツバトル

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 まだまだ寒さの続くこの時期。乙女たちが何とはなしに浮足立つ季節。一番忙しい人種といえば――そう、パティシエだ。中でも特にショコラティエは、過労死寸前の目まぐるしさである。キマイラフューチャーにもバレンタインのイベントは存在し、これまた大いに盛り上がる。あちこちでチョコレートの香りが漂い、スイーツを売りにしたショップが他には負けじと新商品を打ち出す中、あわれ悲劇に見舞われた店が…。

「素晴らしい。カロリーの匂いがします。」
 そんな台詞と共に、とあるショコラティエの店のドアが開かれる。頭がトリプルアイスクリームの執事はつかつかと店内を進み、厨房へと足を踏み入れた。
「な、なんですか、勝手に入ってもらっては困ります…!?」
「ふむ…質のいいカカオ、純正の生クリーム、フルーツも洗練されたものばかり。
 Excellent!私の新たな拠点とするに相応しい場所です。」
「何を勝手なことを…早く出て行ってください!」
「勝手は重々承知。ですがことは急を要するのです。
 ああバレンタイン…そう!チョコレートの祭典!砂糖と脂肪の奔流!
 エレクトカロリーパレーーーーード!
 私が活動するのにこれほど適したイベントはありません。
 早急に拠点を構えて甘味を垂れ流し、人類を肥やさねばならないのです。」
「い、意味が分かんな…モゴゴーー!!」
「理解は結構、同意も不要。私は美学を貫くのみです。
 さ、ケーキ諸君はとっとと彼らを黙らせて働かせなさい。」
 パンパン!と手を鳴らし、慣れた様子で付き従うケーキ怪人に指示を飛ばしていくカロリー執事。ショコラティエたちが次々と膝を折っていく中、ひとり立ち上がるものがいた。

「ちょっとまったーーーーーー!!!」
「なんです騒々しい。」
「この店のオーナー兼筆頭ショコラティエだ!
 大事な店によくもこんな…許せねぇ…!!」
「許しなど必要ありません。貴方たちはただ私の指示のもと、せっせと甘味を作ればよろしいのです。」
「ハッ、わかってねぇな…俺らは職人。暴力になんか屈しない。
 ましてや作りたくもねぇモンを無理やり作らされるくらいなら腕を折るね!
 …なぁ、あんたらも仮にもそんな甘そうな見た目してるんだ。
 ここはひとつ、スウィーツで勝負と行こうじゃないか。」
「…ほう?」
「そっちが勝ったらうちの店はくれてやる。好きにしな。
 ただしこっちが勝ったら…二度とうちには来るんじゃねぇ!」
「…いいでしょう。私の頭のアイスにかけて、この勝負受けて立ちます。
 ならば…。」

「「スウィーツバトルだ!!!」」

●甘いものはお好きですか?
「ボクもバトルに参加したかったー!」
 グリモアベースでコック服のちびっ子――荒久根・ジジ(ビザールイーター・f05679)が地団駄を踏んでいる。なんだなんだ、と集まる猟兵たちにフンス、と息を巻いて向き直ると、予知したことの事態を説明してみせた。
「…と言うわけで、カロリー執事からの挑戦状だよっ。
 皆の自慢のスウィーツで相手を黙らせちゃえ!」
 手にした巨大ナイフを振り上げて高らかに宣言する。ちなみに今回スウィーツバトルを行うにあたって、カロリー執事から提示された条件は2つ。

 1つ、憐れな売れ残りケーキたちを生まれ変わらせること。
 1つ、執事の舌を唸らせる逸品を用意すること。

 以上を満たせた場合は猟兵率いるショコラティエ陣営の勝利。出来なければ執事の勝ちだ。
「因みに勝てた暁には、ショコラティエたちからお礼として1日お店を貸し切り、あーんど食べ放題が約束されてるよ!」
 この店の自慢は何といってもチョコ菓子、中でもフォンダンショコラが絶品だ。外はカリッと香ばしく、中の生地はもちもちと柔らかい。そして中心にナイフを入れれば薫り高いチョコレートがたっぷりあふれ出す。更にはここの特徴として、様々なフルーツジュレが用意されており、注文の時に申し付ければチョコソースと一緒にとろけ出るよう焼いてくれるのだ。
「このジュレとチョコソースの相性がサイッコーなんだよね~。
 ラズベリーにマンゴー、バナナ…種類もいっぱいあってさ。
 あ、あと今回は厨房も解放して、レシピも公開してくれるんだって!
 バレンタイン前にはうれしいよね~。なーのーでっ、ぜひとも勝ってきて!
 そしてみんなで楽しんじゃお~。」
 応援してるからね、と言い足してジジはグリモアを浮かび上がらせる。そしてパンケーキ型のそれを思いっきりナイフで一刀両断し、転送を開始した。


吾妻くるる
 吾妻くるるです。
 今回はタイトル通り「スウィーツバトル」!
 手作りの甘味で怪人たちをコテンパンにしてやりましょう。

●基本説明
 今回は“料理で倒す”がコンセプトなので、どうぞ自分が美味しい!と思うレシピをお送りください。美味しく作れない料理苦手ちゃんは…それはそれで怪人に対して攻撃力があると思うので、やっぱり自分の本能の赴くままにクッキングしてください。
 あ、けど最終的にやっぱりうまく作れねー!とか感想が気に食わん!!って殴るのも大丈夫です。相手怪人なので。おっけーおっけー。
 ダイス判定は一応入りますが大事なのはノリと勢い。

●第1章は「ケーキアレンジバトル」
 売れ残ったケーキたちに、思い思いの“アレンジ”を加えて美味しくリメイクしてください。怪人たちはショートケーキに限らず色んな味がいるようなので、チョイスはお好きに。
 怪人は、今なら俺売れるんじゃね!?って思うと満足して成仏していきます。一応殴っても食べても消えます。

●第2章は「スウィーツ☆ガチバトル」
 ぼく/わたしがかんがえたさいきょうのすうぃーつを、怪人に食べさせましょう。カロリー執事がグルメ漫画ばりに批評します。語彙力高いですねこの怪人。美味しければ美味しいほど饒舌に語りつくしてカロリーを消費します。不味ければそれはそれで駄目出ししてカロリーを消費します。
 カロリーを消費しつくすと消えるので語らせまくってください。

●第3章はお店でわいわいお楽しみモード
 店自慢のフォンダンショコラを召し上がり下さい。厨房ではレシピ公開&材料をご用意していますので、チョコレート作りもご堪能いただけます。どうぞ思い思いに甘い時間をお過ごしくださいませ。
 この章に限り、お声掛け頂ければジジ(f05679)が駆けつけます。どうぞお気軽に。

 それでは、皆様のご参加お待ちしております。
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第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 チョコレートの香りが濃い店内に、所狭しとケーキが並んでいる。ショートケーキ、ブラウニー、シフォンにタルト…。然しどれもいまいち精彩にかけ、更には涙を流している。――そう、彼らこそクリスマス商戦を(ケーキ的には不名誉にも)生き残り、あまつさえバレンタインをも迎えようとしているケーキ怪人たちだ。歩み寄る猟兵たちに気が付けば一斉に、恨みに満ち満ちた視線を投げかける。

「お前らも俺たちを憐れに思ってるんだろ…?」
「ウッ…どうせ売れ残りだもん…もう手遅れだもん…。」
「さぁ…こんなボクたちを救えるのか!?」

――猟兵よ、立ち上がれ。彼らを救えるのは君たちしかいない!
片桐・公明
ケーキのアレンジ、ねぇ……普通の料理ならたまに作るけどスイーツはあまり作らないのよ。まぁ試すだけ試してみるわ。

とりあえずイチゴは全部外しましょう。嫌いではないけど酸っぱいのに当たったときのガッカリ感は避けるべき。季節感の違う砂糖菓子も一緒に外しましょう。

果物の代わりにチョコソースをかけてみようかしら。生クリームが甘いはずだからそれを殺さない程度に甘さ控えめで、さりとて苦すぎずに。

最後にココアパウダーをまぶしてやれば、これをクリスマスショートケーキと呼ぶ人はいないはずよ。

それじゃあ最後に実食、片付けまでが料理だもんね。有り合わせだけどどうかしら。

イチゴはイチゴミルクにして一緒に食べるわ。



「ケーキのアレンジ、ねぇ。」
じめじめと泣くケーキ怪人を前に片桐・公明(人間のフォースナイト・f03969)がぽつり。普通の料理ならたまに作るものの、スイーツはあまり作った経験がない様子。
「まぁ、試すだけ試してみるわ。」
そういってオーソドックスなショートケーキ姿の怪人に歩み寄り…
「とりあえずイチゴは全部外しましょう。」
その頭上の苺を容赦なく外し始めた。
「お、俺のアイデンティティーーーー!!??」
「「ショートケーキィ―ーーーー!!」」
怪人たちが叫ぶのも気にせずポイポイっと、すべて取り去りながら公明が理由を説明する。
「酸っぱいのに当たったときのガッカリ感は避けるべきよ。
 あと季節感の違う砂糖菓子も外しましょう。」
ポイッ。
「サンタさんーーーーー!!」
長く苦楽を共にしたマジパンも外され、もはやシンプルな生クリームケーキになったあたりで怪人の意識が遠のいた。
 さて、いらないものを引き算した後は、アレンジの足し算。公明は果物の代わりになるよう、チョコソースをチョイス。甘い生クリームの良さを殺さない程度に甘さ控えめで、さりとて苦すぎずに。絶妙なバランスで作られたソースを絞り器に入れ、模様を描きながら絞っていく。最後にココアパウダーをまぶせば、そこにもう売れ残りだったケーキはいない。
「これでクリスマスショートケーキと呼ぶ人はいないはずよ。」
「おお…!これは…これなら俺、もしかして…!」
喜ぶ怪人を横目に、公明はお皿とフォークにナイフ、そして外した苺で作ったイチゴミルクをコップに注ぎ、席に着く。そして――
「それじゃあ最後に。片付けまでが料理だもんね。」
「えっ。」
サクッ。
出来上がった元ショートケーキ怪人を、綺麗に八等分して取り分けた。
「やったぁ…俺…ようやく食べてもらえるんだぁ…えへへ…。」
 ケーキ生を全うし、ゆるやかに成仏していくその姿を、残りの怪人たちが羨みと恐怖を入れ混ぜながら見つめている。そんな中、公明が納得したようにつぶやいた。

「うん、美味しい。」

成功 🔵​🔵​🔴​

笹ヶ根・鐐
余る理由も多々。一番大きいのは「食べきれない」だがな。
日持ちせぬが故に過去へと堕ちたことには同情しよう。

シフォン・タルトは8mm厚に切ってオーブンへ。
焦がし焼いたら砂糖を振ってラスクにしてやろう。
一部は溶かしチョコレートに通そう、時期だからな。

ショートケーキ系スポンジは潰す!
ラムレーズン・リンゴ煮、ナッツ等と混ぜ合わせオーブンで焼き直し。
ラム酒を効かせシュトーレン風に。

ブラウニーにはフルーツ等を採ってチョコレートと混ぜ直し。
冷蔵庫で固め直した上で改めてフルーツ等を添えてやろう。
フルーツチョコバーだな。

どれも日持ちがして、のんびりと食べられるものだ。
時期的にチョコアレンジが多いのは当然だろう?



 多種多様、数も多く並ぶケーキ怪人たち。それぞれをじっと検めながら、笹ヶ根・鐐(赫月ノ銀嶺・f08426)が結論を切り出した。
「余る理由も多々。だが一番大きいのは「食べきれない」だな。」
 確かに家族単位でも、ホールケーキとなれば少々持て余すことがある。ましてやカップル、1人でとなればホールにはなかなか手が伸びないもの。となれば売れ残るのは自明の理。
「日持ちせぬが故に過去へと堕ちたことには同情しよう。然しそれも今日までだ。」
優美な見た目に反し、鐐はシフォンケーキとタルトタイプの怪人に勢いよく手を伸ばすと、そのスピードのまま――8mm厚に切り落とした。
「「シフォンーーー!!タルトーーーー!!!」」
 一応ケーキとはいえ唐突に調理される驚き故か、はたまた生まれ変わろうとする同士への嫉妬か。居残った怪人たちの叫びがこだまする。しかし鐐は意に介さず、切った生地をオーブンへ。少し焦げるまで焼いたら、表面が熱いうちに砂糖を振ってラスク状に仕上げていく。更に一部は溶かしチョコレートに通し、時期に合わせた細工も施していく。
次にショートケーキ。スポンジ生地は潰し
「ギャワーー!!」
ラムレーズン・リンゴ煮、ナッツ等と混ぜ合わせオーブンで焼き直しをかける。更にラム酒を効かせシュトーレン風に。
ブラウニーもまずは細かくし
「ふんにゃがーー!!」
生のフルーツは一度外した上でチョコレートと混ぜ合わせる。冷蔵庫で固め直したら、改めてフルーツ等を添えて。見た目も美しいフルーツチョコバーに。
――そう、これらすべては『日持ち』に視点を置いたアレンジメント。
「どれも時間を気にせず、のんびりと食べられるものだ。」
「そうか…生クリームやフルーツたっぷりの姿では叶わなかった…日持ち。
 ボクたち、賞味期限にとらわれすぎていたのかも、ね…。」
どこか満たされた声を最後に、生まれ変わったケーキ怪人たちが成仏していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
人々の為に頑張るパティシエを助ける為にも
1日食べ放題の為にも負けられない!

どの売れ残りケーキ怪人でもいいからオレ風のアレンジを目指すぜ
「お前に足りないもの、それは塩だ!」
生物にとってかかせないし、食べてもおいしい
アースジャイアントで岩塩で出来た大地の巨人を召喚し、
これまた岩塩で出来た巨大武器で料理(攻撃)していくぞ!

敵からのロウソクは大地の巨人に受け止めさせて
燃え上がりながらケーキ怪人にダッシュで突撃させて一緒に燃やすぞ
「あの柔らかいマシュマロも焼くんだ、焼くのが最高の調理方法なんだ!」
消火されない様に説得もするぜ!

【焼き塩リサイクルケーキ】の完成だ!
味と安全面は……気合で何とかなるだろう!



「人々の為に頑張るパティシエを助ける為にも
 1日食べ放題の為にも負けられない!」
続くグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)も、ここぞと気合を入れて怪人たちに立ちあった。一番近くにいたショートケーキ怪人にびしっ、と指をさす。
「オレ風のアレンジ…そう、お前に足りないもの、それは塩だ!」
「た、確かに最近は甘じょっぱいとか、塩キャラメルとかはトレンドだ…。
 しかしそう安易に塩だけ足して美味しくなるk はぎゃーーーーー!??」
怪人の話もそこそこにグァーネッツォが岩塩で出来た大地の巨人を召喚し、これまた岩塩で出来た巨大武器をぶん回し始めた。店が大きいお陰でギリ破壊工作には至ってないが、ほんとギリである。相対した怪人のみならず筆頭ショコラティエも顔が青い。
「あ、アレンジの話をしながら攻撃とか卑怯だぞー!?」
「攻撃じゃない、料理だ!」
抗議の声と共に繰り出されるケーキ怪人のロウソクを受け止めれば、巨人がその炎で燃え上がり始める。が、それはグァーネッツォの計算の内。攻撃のために一直線に並んだ怪人をその燃え上がる巨人の体で、一気に端から端へ――押しつぶす!
「店が燃えちゃうーーー!!」
もはや青を通り越して真っ白になった顔で叫びながら、壁にとんだ火の粉を消すショコラティエたち。
「あの柔らかいマシュマロも焼くんだ、焼くのが最高の調理方法なんだ!」
「理屈はわかるけど程度があるでしょう程度がー!」
グァーネッツォの説得もむなしく、泣きながらバケツの水を浴びせかけられ、巨人が消火された。
「ま、なんにせよ【焼き塩リサイクルケーキ】は無事完成だ!
 味と安全面は……気合で何とかなるだろう!」
焦げと圧縮でもはや何人いたかもわからない怪人(だったもの)を前に、清々しい宣言。しかし今回攻撃、もとい料理された怪人たちは軒並み成仏はしていた。恐らくアレンジに満足したというよりは物理的に。一応結果オーライというやつである。そして残ったケーキの味はというと、勇気あるショコラティエの1人が残った生地をひと齧りし…。
「ぐえっ、」
バタン、キュー。

…かなり独創的ということでひとつ!

成功 🔵​🔵​🔴​

微笑本・ウサ氏
喋るケーキを食べれる状態にせよと申すでござるか?

やるだけやって見るでござるが
パフェとパイと選択肢は少ないでござる

ふむ、見た目を変えクレープにするでござる
文字通り面を貸すでござる

先ずは6歳故に足場に台!
アクライザーでバトルキャラクターズ
、黒い虎のマスクを被った鎧を付けたプロレスラーをしゃがみガード状態で召喚し登る


クレープ生地を焼きケーキを包み
チョコソースを掛ける
どのケーキにも合い写真に映えるヤツがすぐ出来るでござるー

量がある故にたまにチョイ凝る
プリンを乗せ炙るでござる!カラメル焼き色アイストッピング!
フルーツも合うでござる故に臨機応変に野生の勘でイケるでござる



「喋るケーキを食べれる状態にせよと申すでござるか?」
ふむ、と居並ぶ怪人を前に微笑本・ウサ氏(the freedom~歩く悪巫山戯~・f01154)が首をかしげる。思えばしゃべるケーキなど普通は食べようとしないし、アレンジなど前代未聞。ともあれやるだけやってみるかと、知識の引き出しを探ってみるが、パフェにパイと選択肢が少ない。
「ふむ、ならば見た目を変えクレープにするでござる。
 文字通り面を貸すでござる。」
と、怪人に手を伸ばすものの、肝心のケーキ部分には少々手が届かない。なにせウサ氏は当年6歳。まだ体が小さいのである。
「…先ずは足場に台!6歳故に!」
唐突に(神☆マリア転生アクマでも見てるライザー略して)アクライザーを掴み、黒い虎のマスクを被った鎧プロレスラーを召喚する。すわ先ほどの戦闘調理再来か、と怪人たちが身構えるのもお構いなしに、威風堂々たるプロレスラーはそそくさとしゃがみこんでガード体制に落ち着く。そして当たり前のようにその上に登るウサ氏。――そう、彼は単なる台として呼ばれたのだ。
 突っ込みを置き去りに、ようやく手が届いた調理台でウサ氏はクレープ生地を焼き上げていく。そして手短なケーキ怪人を分解し、
「ふぐたんっ!?」
クレープの具材として包み上げると、最後にチョコソースをトッピング。
「これならどのケーキにも合い、写真にも映えるヤツがすぐ出来るでござるー。」
「「「おおー!!」」」
SNSでのイイね!や動画投稿が盛んなキマイラフューチャーにおいて、写真映りはすこぶる重要だ。この一言が怪人たちの心に強く刺さった。我先にとクレープへとその身(ケーキ)を投じ、時にはプリンを乗せられ、時には炙ってカラメルの焼き色をまとい、時にはアイスをトッピング…などなど、いろんなアレンジを加えられていく。「フルーツも合うでござる故に、臨機応変にイケるでござる。」
「客の好みに合わせた千変万化、か…実に見事でござった…。」
ちょっと口調の移ったケーキ怪人が、クレープにくるまれながらスッ…と成仏していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライラック・エアルオウルズ
成程。スウィーツバトル、か
…皆のレシピに興味もあるし、僕も頑張ってみようかな
最近丁度、レシピブックを楽しく眺めてる所だからね

【WIZ:言いくるめ】
貴方は、苺タルトなのかな?
僕としてはそのままでも、と思うけど
色鮮やかなケーキと比べてしまうと、
確かに少し、面白みが無いかもしれないね

そうだ、ベリー系の果実を詰め合わせてみるかい?
タルト生地の上に宝石の様な果実を詰めれば、
思わず誰でも手を伸ばしてしまう筈だよ
更に花型のチョコとミントを散りばめて、
森をコンセプトとして華やかにしてみたり──

…ええと。こんな感じで良かった、かな?
駄目なら、僕が責任を持って食べるか
せめて『花の歌声』で花を添えてあげるからね



「成程。スウィーツバトル、か。
 …皆のレシピに興味もあるし、僕も頑張ってみようかな。」
他の猟兵たちの奮戦を眺めながら、ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)が静かにこくりと頷いた。丁度最近楽しく眺めていたレシピブックを片手に、自らも怪人へと声をかける。選んだのは、たっぷりと苺が並んだタルト型の怪人。
「貴方は、苺タルトなのかな?僕としてはそのままでも、と思うけど。
 他の鮮やかなケーキと比べてしまうと
 確かに少し面白みが無いかもしれないね。」
そう声をかけられた瞬間、苺タルト怪人の目からぶわっと涙があふれだした。
「わかってるよぅ…色がほとんど単一だし、これといった強みはないし…ううっ。」
「ああ、泣かないで。…そうだ。」
ライラックが怪人の手を引いて、調理台に用意されていた果物からベリー系のものをより分けていく。ラズベリー、クランベリー、カシス、ブルーベリー。同じ類とはいえ、それぞれに違う味と彩りをもつそれらを、怪人のケーキに加えていく。すると苺の赤一色だったタルトが、まるでカットされた宝石のようにきらきらと輝きを増していく。
「ほら、これなら思わず誰でも手を伸ばしてしまう筈だよ。」
他にも、とショコラティエが用意していたデコレーション用のチョコから、花の形のものを選び、ミントと一緒にタルトへと添える。
「こうやって、森をコンセプトとして華やかにしてみたり──
 …ええと。こんな感じで良かった、かな?
 駄目なら、僕が責任を持って食べるか、せめて『花の歌声』で花を添えて――」
「…ううん、もう十分飾ってもらったさ。
 森の中の花かぁ…うん、物語性のあるケーキってのも、面白いよなぁ…。」
泣きべそばかりだった顔に楽し気な笑みを浮かべて、ケーキ怪人がまた一人、浮かばれていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シシィ・オクトニーア
勝手にお店を乗っ取ろうなんて許せません!オーナーさんたちのためにも、スウィーツのためにも頑張ります!
まずはクリスマスのケーキ怪人さんたちをアレンジしないとですね。
このお店ではフォンダンショコラの中にフルーツジュレを入れてくださるとのことでしたので、そのフルーツジュレをアレンジに使うのはどうでしょうか?
チョコソースとの相性が良いとのことでしたので、もしかしたら生クリームとの相性も良いかも?ということでショートケーキへ様々なフルーツジュレを加えるというアレンジをしてみますね。
イチゴジュレ以外にも合うジュレがあるかも?
もし、成仏しないケーキが出た場合は食べます!
大食いにはちょっと自信ありますよ!



「勝手にお店を乗っ取ろうなんて許せません!」
と、シシィ・オクトニーア(金剛石は宝石箱から旅立つ・f03316)が白い頬を膨らませながら憤慨する。自身も料理店を構えているからか、店側の気持ちが良くわかるのだろう。
「オーナーさんたちのためにも、スウィーツのためにも頑張ります!」
意気込み十分、まずは調理台に用意されている材料を検めていく。
「このお店ではフルーツジュレを使っているとのことでしたので
 それをアレンジに使うのはどうでしょうか?」
確かに、この店のジュレはこだわって作られた逸品だ。種類豊富ながら、ケーキの甘さや苦みを壊さないよう、味のバランスには最も気を使って作られている。
「チョコソースとの相性が良いとのことでしたので
 …もしかしたら生クリームとの相性も良いかも?」
試してみましょう、と近くにいたショートケーキ怪人にさっそくジュレをトッピングしていく。乗っている苺に合う味は無いものはないかと探せば、カシスやバナナ、キャラメル。変わり種ではミントやトマトなどもある。最終的に特に色合いの綺麗な3種を選び、くるくると模様を描くようにトッピングしていけば、どうにも普通な出来栄えだったショートケーキが、遊び心溢れる姿に変わっていく。
「まぁ、ジュレがキラキラしていて綺麗ですね!」
「ホントだ!これなら、残ってる俺たちも無事に成仏でき…」
「そいつぁどうかな!!!」
 完成を喜ぶシシィとケーキ怪人に、待ったがかかる。そこにいたのは様々なフルーツを焼きこんだパウンドケーキに、ジャムを乗せて焼かれたタルトなど、果物をメインにした怪人たちだ。
「ジュレを使うってのはいい案だと思う…だが!それだけじゃだめだ!
 俺たちみたいにフルーツを使って作られたケーキは
 ジュレを使うだけじゃ救えねぇ…!」
「うーん、なるほど。そういうことでしたら…えいっ。」
ぱくっ。
「えっ。」
 抗議に来たフルーツケーキ怪人の1人にシシィがフォークを刺すと、あっという間にパクパクと、美味しそうに平らげてしまった。口の端に付いたジャムを拭い、まじまじと見つめる怪人たちへにっこりと、笑顔で言い放つ。
「私、大食いにはちょっと自信ありますよ!」

――そう、何を隠そうシシィはフードファイター(大食い27)。
ホールケーキも何のその。ナイフとフォークを手に持ち、嬉しそうに残るケーキ怪人たちへと迫るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『カロリー執事』

POW   :    血糖覚醒
【自らの野望の為 】に覚醒して【全身が高カロリーな食べ物】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    カロリーボム
【口に向けて一日分超の高カロリーな食べ物 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    お食事会
いま戦っている対象に有効な【相手が好みそうな食べ物(カロリー激高) 】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「――なるほど、貴方がたの実力は理解しました。」
猟兵たちによってケーキ怪人たちが一掃されていく様子を見納めながら、カロリー執事が静かにつぶやいた。

「私たちに相対するという覚悟も。」
執事服に包んだ体を、朱布張りの椅子に預けながら。

「提示された条件を的確に処理していく冷静さも。」
その長い足を丁寧に組み替えながら。

「何より――スウィーツに対する熱意も。」
人らしい相貌などない頭で、猟兵たちを見つめながら。

「いいでしょう、1つ課題をクリアしたのは事実です。
 宣言通りこれよりは、私がお相手いたします。
 どうぞ、貴方がたの全身全霊を私にぶつけてください。
 どうぞ、甘い甘い殺意でとろける様に殺してください。
 ――どうぞ最高のスウィーツを、私に披露してください!」

パチン、と指を鳴らし、カロリー執事が猟兵たちを焚きつける。
さぁ、これよりはボスバトル。
――カロリー執事に、自慢の逸品をたたきつけろ!!
片桐・公明
作る料理は[ブッシュ・ド・ノエル]。しかし1から正確には作らない。
「作れないものを背伸びしたって失敗するわ。だから、作れるものを作るの。」

まずはホットケーキを焼く。通常より小さめに。されど枚数は多く。
作ったホットケーキを立てつつ重ねていく。繋ぎ目にはチョコを溶かした生クリームと小指大に砕いたウエハース。
周りの模様は木製のアイススプーンを折ってつける
「漫画の受け売りだけどね。」
最後にパウダーシュガーを軽く振りかければ
「ブッシュ・ド・ノエルっぽいパンケーキの完成よ。」

紅茶もついでにいれてカロリー執事に出す。
「あなたが想像していたものと違うかもしれないけど、ご賞味あれ。」

そして自分も一緒に食べる。



「まずは私の料理からね。」
片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)が皿を片手に、カロリー執事の前へと歩み出る。
「テーマは『ブッシュ・ド・ノエル』。
 しかし、1から正確に作ったわけじゃないわ。」
「ほう?」
「今あなたが想像したものと違うかもしれないけど、ご賞味あれ。」
「よろしい。その秘密、これから私が食べて解き明かしましょう。では…。」
 差し出された皿に乗せられたケーキを前に、カロリー執事がそっとナイフとフォークを入れていく。その断面は、確かに普通のブッシュ・ド・ノエルとは趣が違う。
「ふむ、これは土台にホットケーキを使っていますね。
 小さめに焼いたホットケーキを、立てて数を重ねていく…。
 なるほど、生地作りの難しさを出来る技術と知識でカバーしている。」
「作れないものを背伸びしたって、失敗するからね。
 だからこそ、作れるものを作るの。」
「Perfetto.自らの実力を正しく把握し、評価できるのは賢人なればこそ。
 プロが作れば美味しいのは当たり前のこと。
 しかしあなたはプロではない。ならばその創意工夫こそ妙というもの。」
いたく気に入った様子の執事が更に食べ進めると、今度はパンケーキとは異なる歯触りに行きついた。
「この食感、ザクザクとして香ばしい…ほう、ウエハースですか。」
「少し変化をつけたほうがいいかと思って。…うん、正解だったわ。」
ちゃっかり紅茶まで入れて執事と一緒に食べている公明が、自ら品に判定を入れる。
「そしてブッシュ・ド・ノエル最大の特徴である模様についても抜かりなく。
 慣れないものにこの規則正しい木目は難しいでしょうに。」
「木製のアイススプーンを折ってつけたの。漫画の受け売りだけどね。」
「いやはや、知識とはなかなかに鋭いナイフになりますね。恐れ入る。」
紅茶を飲み干し、綺麗に平らげた皿を前に、執事がくつくつと喉で笑う。
「まぁ、少々豪華さや派手さに欠けるところはありますが。
 これは間違いなく、貴女の逸品でした。これでは評価しないわけにはいきません。
 …私の出した条件を前に、身の丈に合わない技術で台無しにでもしてくれれば
 手っ取り早く憤慨して店を蹂躙できましたのに。
 ふふっ、開幕からなかなか愉しませてくれるじゃあないですか。」

――それでこそ受けた甲斐があるもの、と。
カロリー執事が、舌なめずりをして喜んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

笹ヶ根・鐐
この材料、この時節。
欲望のままに作る喜び! これに異論はあるまい?

何層ものクレープ生地を焼き出し。
薄切りのフルーツとジュレを合わせ、クレープを重ね、
ショコラクレームを広げ、クレープを重ね、
別種のフルーツとジュレを合わせ重ね、
食感のため極薄に固めたショコラを重ね、
さらに別種の…

4mm×20層、高さ8cmにも及ぶショコラミルクレープだ。
各層違う味を楽しむため、剥がし食べるも良し。
縦にフォークを入れ好きなところで止め、マリアージュを楽しむも良し。
無論大口を空けて全層一気に味わうも良し…。

敢えて砂糖を控え、苦みを残したショコラートルと共に。。
美味しいものはカロリーが高い?
違う。カロリーが美味しいんだ。



「この材料、この時節。
 欲望のままに作る喜び!これに異論はあるまい?」
次なる挑戦者、笹ヶ根・鐐(赫月ノ銀嶺・f08426)が声高に、皿を運びながら執事へと問いかける。
「ほぅ…貴方はなかなか分かっていらっしゃる。
 正にこのシーズン、甘味を貪らずしてなんとしましょう。
 だからこそこの勝負にも応じたのですよ。…さて、次の品は?」
「私が作ったのは、ショコラミルクレープだ。」
ことり、とテーブルに置かれたのは4mm×20層、高さ8cmにも及ぶ巨大なミルクレープ。
「なんという重厚感、カロリーという概念を具現化したかのようなフォルムっ…!
 しかもこの濃厚なショコラの香りに混ざる爽やかな酸味の気配。
 …この店のジュレを使いましたね。それも1つではない。」
「それに合わせたフルーツの薄切りもな。まずは一口、食べてるといい。」
「ふむ…ミルクレープは食べ方の好みがわかれるところですが
 ここはあえて、剥がし食べるところから始めましょうか。」
ごくり、と生唾を飲み込み、執事は手にしたフォークとナイフで、そろりと一番上のクレープを剥がす。現れたのは、鮮やかなオレンジのジュレと、紙のように薄くスライスされたオレンジだ。
「ショコラクレームにオレンジが輝いて見た目も美しい。
 ああ、甘味の中で織りなされる苦みと酸味のバランスも絶妙です。
 では次は…。」
「縦にフォークを入れ好きなところで止め、マリアージュを楽しむのも良し。」
「すべての層ごとに異なる味を持ってきたのは、これが目当てですか…!
 では中ほどまでナイフを入れて…これはまた味の表情が変わりますね。
 ラズベリー、カシス…ベリーの層を抜けて今度は…ぶどう…!?
 そしてさらにこのパキパキと砕ける楽しい食感は
 ショコラを薄く延ばして挟んであると…恐れ入ります。」
「残るお勧めの食べ方は…大口を空けて全層一気に味わう、だな。」
「くっ…執事たるもの、はしたない真似は…いやでもこれは、致し方ありません!」
鐐の囁くまま、残されたたっぷりと厚みのあるクレープの層に、執事が大口を開けてかぶりついた。

「見事、見事でした…これは楽しみ方もボリュームも素晴らしい。
 そしてこれだけ美味しいのですから、カロリーも相当…。」
「いいや違う。カロリーが美味しいんだ。」
「…ああ!叶うなら、貴方とは違う形で出会いたかった。」
オブリビオンと猟兵、その立場でさえなければ――心が通じ合えたかもしれない、と。そんな考えがよぎってしまう。それを振り払うように、浮かべた笑みに似た、苦みの効いたショコラートルを飲み干した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
オレ流の料理だと店や店員に迷惑掛けちゃうな……
今度は故郷の母や姉のやり方で行くぞ!

オレが作れるスウィーツの中で最強だと、やっぱ家族の、故郷の味だな
今の背だと調理しにくいからフライパン借りて大地との友情合体で背高ロボに変形
ホットケーキの材料とバナナ、レーズン、を一通り揃えて調理開始
普通の、バナナ入り、レーズン入りの3種生地用意
3種それぞれのホットケーキを作りちゃんと味見
「うん、ちゃんと食える!」

そんで3種ホットケーキを≪10セット≫作る!
オレん家5人兄弟だったりいとこもはとこも沢山いるから、
誕生日パーティが多くてよく作って貰ったんだ
「さあ【オレの大家族愛ホットケーキ(30人前)】を召し上がれ!」



「オレ流の料理だと店や店員に迷惑掛けちゃうからな…
 今度は故郷の母や姉のやり方で作ったぞ!」
グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)が先ほどの戦いを振り返りつつ、作った料理の提供に取り掛かった。因みに配膳を手伝ったショコラティエたちからは
「最初は驚いたけど、勢いはあってよかったぞ!」
「一気にあいつらを倒してくれたのはスカッとしたしね!」
と、賛辞も飛んでいた。そして並べること時間にして10分少々。1つのテーブルには到底収まらず、あちこちからテーブルをかき集めて提供されるそれは。
「さあ…【オレの大家族愛ホットケーキ(30人前)】を召し上がれ!」
「なんっ…という圧倒的ボリューム…!カロリーの奔流…!
 先程の品よりも更に上があるとは!」
「オレん家5人兄弟だったりいとこもはとこも沢山いるから
 誕生日パーティが多くてよく作って貰ったんだ。」
「…なるほど。然しこの量をあなた一人で?」
「ああ、大地の巨人と友情合体してな!」
グァーネッツォがにっと笑って、後方に控えた大地の巨人を示す。
「さようですか。そして一見してこれは全てホットケーキに見えますが…。
 2、いえ3種類ほどに生地が分かれていますね。
 これがプレーン…こちらは、バナナ…そしてレーズン。
 実にオーソドックスかつ、素朴な味わいです。
 しかしなるほど、これこそが家庭の味、というものですか。」
「オレが作れるスウィーツの中で最強は、やっぱ家族の、故郷の味だからな。」
「…ええ、先ほどの戦いとはまた打って変わった、あなたの善戦は認めましょう。
 ですがこの皿は量こそ素晴らしいですが、アイディアは一般的と言える範疇…!
 …だというのに、何故でしょうね。私の胸にこみあげる、この思いは。
 生み出された骸の海になど、思い入れはないはずなのに。
 …それでもこれに名前を付けるというのなら、恐らくは。」
――郷愁、というものでしょうかね。
圧倒的な量を、それでもその全てを食べ終え、ナイフとフォークを置きながら。ぽつりと小さくそうつぶやいたカロリー執事の頭部には、二筋の溶けたアイスが流れていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シシィ・オクトニーア
シシィ流『パフェ風ハニートースト』を作ります!
食パン1斤を半分に切って、耳の部分を残すように中の白い部分を賽の目状に切り、オーブンでさっと焼く。
焼き上がった食パンの白い部分を切り抜いて一口サイズに切り分ける。
耳の部分の内側にバターを塗る。
白い部分を耳の部分の中へ戻す。
その際、層となる部分毎にトッピング。
下からチョコ、バナナなどのフルーツ、ベリーソース、生クリームといった感じで。
最後に、ナッツを少々と蜂蜜をたっぷりかけて出来上がりです!
お手軽に色んな味を楽しめる、お気に入りの一品ですよ。
あとはアイスをのせても美味しいのですが……カロリー執事さんのお顔はさすがに食べられないですよねえ……?



「では次は、シシィ流『パフェ風ハニートースト』をお届けです!」
漸く大量の皿が片付いたテーブルに、シシィ・オクトニーア(金剛石は宝石箱から旅立つ・f03316)が皿を手に歩み寄る。
「ほう、ハニートーストですか…これもずいぶんボリュームのある品ですね。」
「食パン1斤を使っていますからね!」
「ふむ、焼いたパン独特の香ばしい香り。他にも複雑な甘い香りがします。
 これは恐らく中で色々なものが層になっているのでしょう。」
「お手軽に色んな味を楽しめる、お気に入りの一品ですから。」
「では…。」
ざくり。手にしたナイフで切り込めば、パンならではの柔らかくも堅い手ごたえが響く。同時に、中に込められていた甘味の香りも一気に増した。
「なるほど、これは一度オーブンで焼きあげているのですね。
 香りと歯ざわりにコントラストが生まれている。
 そして耳の内側には芳醇なバターの香り。やはりパンにはバターですね。
 それに…ほう!中は思っていたより多層的で美しい。
 トップにたっぷりの蜂蜜とナッツ、重ねた生クリームに覗く赤はベリーソース。
 バナナとチョコの組み合わせは王道ですね
 しかし王道は王道たる所以あってのもの。
 更に切り口ごとに混ざり方が変わって、飽きさせないのも素晴らしいです。」
食べ進めながら、外側のパンの耳も切り崩していく。瞬間とろりと零れたチョコも、蜂蜜も、余さず切り取った耳で掬いあげていく。
「ふぅ…こちらの品も堪能させていただきました。
 しかし、アイディアや変化をつけるあたりの発想はよろしいのですが
 カロリー的にはもうワンプッシュあってもいいですね。」
「そうですねぇ、あとはアイスをのせても美味しいのですが。
 カロリー執事さんのお顔はさすがに食べられないですよねえ…?」
ちらり。
「…失礼、訂正いたします。この品はこれで完璧であると!
 ええ、なにも加える必要はないですとも!」
執事が何かを察知して掌をくるっくると返し、残っていた一切れを即座に平らげた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ライラック・エアルオウルズ
僕は人並み、だからね
最高のスウィーツには及ばないかもしれないけど
気持ちだけは、たんと込めてあげよう

僕が作るのは『ザッハトルテ』だ
四角い型で焼いたチョコレートスポンジに、
甘い甘いアプリコットジャムを挟んだら
たっぷりとチョコレートをコーティング
固まったら、上下・左部分だけは綺麗にカットする

…ふふ、『絵本』の形にしようと思ってるんだ

表紙を形作る様にして、
ホワイトチョコレートで枠を描いた後に
その枠内にささやかにあざやかに果実を並べて、
表紙が飛び出す様なデコレーションをしよう
皿に添えるストロベリーソースで、
童話の残酷性をほんのりと表して…

さあ、タイトルは貴方が書いてくれていい
それでこのケーキは完成、だよ



「僕は人並み、だからね。
 最高のスウィーツには及ばないかもしれないけど
 気持ちだけは、たんと込めてあげたよ。」
そんな控えめな言葉と共に、ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)も自身の皿を執事の前へと差し出す。
「僕が作ったのは『ザッハトルテ』だ。」
「なんと…これが菓子ですか?まるで1つの芸術品のようではないですか。」
「…ふふ、『絵本』の形にしようと思ってね。」
悪戯っぽい笑みを浮かべるライラック。そう、この思わず手を伸ばしてめくりたくなるような造形は、まさに絵本そのもの。
「ああ、切りそろえられたところに見えるスポンジ…
 これはプレーンではなく、チョコレート生地ですか。
 そして僅かに輝く層は…アプリコットジャム!ザッハトルテに欠かせませんね。
 更にはこの飾られた果実たちも美しい。
 ホワイトチョコの枠内で踊る、飛び出す様なデコレーション。
 皿を彩るこのストロベリーソースは
 絵本や童話に潜む残酷さをにおわせてぞくぞくしますね。」
ひとしきりの感想を聞き終えたライラックがそっと、空白の表紙を指さす。
「さあ、タイトルは貴方が書いてくれていい。
 それでこのケーキは完成、だよ。」
「…ええ、書き込むタイトルは決まりました。いいえ、決まっていましたとも。」
執事が満足げな笑みを浮かべる。ストロベリーソースをナイフで掬い、カチリカチリと文字をつづる。

『Happily ever after.』

「――Congratulations、イェーガーの諸君。」
表紙にナイフを入れる。かたいチョコを割り、溢れ出るアプリコットを舐めとり。
「君たちは見事、私を殺してみせました。」
チョコレートスポンジを切り取り、並べられた果実をフォークで突き刺す。
「何にも勝るこの――甘い毒でね。」
そして書き込んだタイトルごと、最後の一切れを飲み込んで。

「さても素晴らしき物語は――めでたしめでたしで、幕を引きましょう。」
悪役を担った執事がとろり、蕩ける様に消えて逝った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『あまい甘い休日』

POW   :    ひたすらスイーツを食べまくる

SPD   :    シェフの代わりにスイーツを作る

WIZ   :    豊かな語彙力で食レポする

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの活躍により、店にはようやく平穏が戻ってきた。幸い大した乱闘にもならなかったため破損もなく、すぐにでも営業再開できそうな状態である。しかしドアに飾られたプレートは。

『Closed.』
――そう、これから店は貸し切られ、猟兵だけが入れる特別な1日が始まる。

 解放されたショコラティエたちは嬉しそうに腕を振るい、注文すれば自慢の菓子を提供してくれるだろう。オーソドックスなものも一通り置いてあるが、ここでのお勧めは何といってもチョコレートを使ったもの。そして何より――フォンダンショコラだ。熱々を届ける為に注文してから焼き上げるシステムで、その時に好みのフルーツジュレを頼めば一緒に焼きこんでくれる。各種ベリーやかんきつ類、ぶどうに林檎にバナナ。様々なフルーツジュレが数多く用意されている。迷って決められないときはお任せにしてみたり、複数を合わせて頼んでみたり。ジュレのみでも頼めば小皿に入れてくれるので、飲み物や別の菓子に付けて楽しむのもまた一興だ。

 さらに厨房の一角ではフォンダンショコラのレシピが特別に公開され、その場で作ることができる。選りすぐりの素材を元に、料理に長けたものはアレンジを楽しむもよし。苦手だがチャレンジしてみたい!というものはショコラティエがこぞって助けてくれるだろう。出来上がったらその場で食べることもできるし、持ち帰って楽しむこともできる。楽しみ方は思い思いに。

これより店は貸し切りに。それではどうぞ、甘い時間を。
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
全力で作るのも、誰かの為に作るのも楽しかったー
ウジウジいじけるのはやっぱ無し、スウィーツ思いっきり食べるぞー!

難しい事は全然わからないから、バナナのジュレのフォンダンショコラだけは絶対に注文して、それ以外はお任せでフォンダンショコラや他のスウィーツをたくさん注文するぜ
「中から完全に液体のチョコが流れて来た!?何だこれすげえ!」
初めて食べるフォンダンショコラに驚き
「はぁぁぁ……甘い幸せ味いっぱいだ……♪」
一流の味に顔が蕩けちまうぜ

食べる時はがっつかず、一口ずつ見た目も香りも味も楽しみ、食べるスピードは遅いが量はめっちゃ多く食べちゃうぞ
「これだけ食えれば、次の戦いも元気もりもりで行けるぜ!」



「全力で作るのも、誰かの為に作るのも楽しかったー!」
 カロリー執事との戦いも終わり、グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)が楽しげに感想をこぼす。少し覗いたいじけ心はやっぱなし、と取り消して、漂う甘い香りに思いっきり食べるぞ!と意気込んだ。
「バナナのジュレのフォンダンショコラは絶対食べたいんだ!
 あとはお任せで、他のスウィーツもたくさんよろしく!」
ポイントを押さえたお任せ注文に、受けたショコラティエが嬉しそうに頷く。すぐさま運ばれてくる熱々のフォンダンショコラからは、濃厚なチョコと甘いバナナの香り。たまらず握ったナイフで生地を割れば、とろりとチョコがあふれ出た。
「中から完全に液体のチョコが流れて来た!?何だこれすげえ!」
 初めて見るショコラの仕組みに驚きつつ、そのままフォークでサクッと口へ。
「はぁぁぁ……甘い幸せ味いっぱいだ……♪」
 チョコとバナナジュレがかわるがわる口の中に広がり、甘いながらも飽きさせない味わい。さすが一流の味、とグァーネッツォの顔も蕩けるよう。お任せで添えられたのはチョコアイスとビスコッティ。フォンダンショコラに乗せてよし、零れたチョコを掬ってよしのお勧めセットだ。
「食べたらすぐに新しいのを持ってきますね!焼き立てが命ですから。」
「合間に俺の新作のチョコパフェもどうだい?」
「そ、それなら私のガトーショコラだって!」
余りに美味しそうに食べる様に、厨房のショコラティエたちも次の品を競うように勧めていく。しかし戦いではこと勢いのあるグァーネッツォも、スウィーツを前には見た目も香りも味も楽しみながらのんびりモード。そのぶん量はたっぷりと食べていく。
「これだけ食えれば、次の戦いも元気もりもりで行けるぜ!」
まだまだ届けられてくる皿を前に、元気よくこたえて見せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

片桐・公明
食べ放題。これ以上蠱惑的で魅力的な言葉を知らないわ。もちろんたくさん食べるわよ。

【POW】まずはケーキね。これは欠かせないわ。チョコケーキが一番作りやすいかしら。ホールでナイフと一緒にください。
次は自慢らしいフォンダンショコラよ。フルーツジュレを入れられるらしいけど、一品目はあえてプレーンで頂戴。その後オレンジピュレを入れたものをいただくわ。
最後はアイスクリーム。チョコアイスなんかきっと絶品よ。

大好きなものをお腹一杯に食べられて幸せね。



「食べ放題。これ以上蠱惑的で魅力的な言葉を知らないわ。」
ありとあらゆるチョコ菓子を前に、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)がきっぱりと言い切った。ましてや今日は店を貸し切り。並ぶのは、全て猟兵の為だけに焼かれた逸品ばかり。
「もちろんたくさん食べるわよ。」
メニューを片手に公明が目を走らせていく。
「まずはケーキね。これは欠かせないわ。チョコケーキが一番作りやすいかしら。
 ホールでナイフと一緒にください。」
 ホールでの注文にショコラティエが一瞬目を見開くも、すぐに丸ごとテーブルへと運ばれてくる。種類はオペラ。切り口に見える層が美しいケーキで、ココアの上品な苦みとたっぷり塗られた杏ジャムのハーモニーが人気の一品だ。
 次に頼むのは勿論店自慢のフォンダンショコラ。フルーツピュレと合わせるのがこの店ならではだが、最初はあえてプレーンで。ひとしきりチョコ本来の甘みと香りを堪能してから、今度はオレンジピュレ入りのものをチョイス。オランジェットにも見るチョコとオレンジのマリアージュは、言わずもがな最高の仕上がりだ。
「チョコアイスなんかもきっと絶品よ。」
 そして焼き立て熱々のケーキを堪能した後は、冷たいものが欲しくなるもの。その確信を元に、3種類ほどアイスも注文する。
「大好きなものをお腹一杯に食べられて幸せね。」
アイスの到着を待つ間、運ばれてきた紅茶をすすりながら公明がゆっくりと頷いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

笹ヶ根・鐐
マリス・ステラ(f03202)と。

「店を任せてもそれはそれで楽しかったような気もするな…」
暴れ者で無くば、だが。
追悼のグラスを一つ置いて。

「さておき。
本物のパティシエールの作品、じっくり頂こう」
スコッチの21年ヴィンテージを持ってきた。
フォンダンショコラと合わせマリアージュを楽しむのだ!

「これは…堪えられんな!」
ショコラの後味に火酒を合わせ、
その余韻にショコラを重ね載せ、
そしてまた… いかん止まらん。
二つ目はジュレ複数をお任せ焼き込みで。

楽しんだ後はレシピを見て自作にも挑戦しよう。
プロの味には到底及ばぬだろうが、
真似事でも出来るに越したことは無い。

食べ過ぎ? 滅多に無い機会だから良いのだ!


マリス・ステラ
笹ヶ根・鐐(f08426)と行動

「お疲れ様でした。辣腕を振るっていたようですね?」

乾杯とグラスを合わせて微笑む
彼とはある事件で知り合いましたが、まさかこんな一面があるとは想像もしませんでした
戦士以外の顏、面白いと思います
メニューは彼と同じものをいただきます

「これはなかなか強い。鐐は平気なのですか?」

問いかける自身は平然と味わって満足そうに頷く
フォンダンショコラとの味わいに生まれるマリアージュには、

「”結婚”とは良く言ったものです。とても素晴らしい」

素直に称賛の言葉
スコッチとの調和に舌鼓を打ちます

「鐐、少し食べ過ぎではありませんか?」

指摘しつつ、自分も負けていない
滅多にない機会だからいいのです



「店を任せてもそれはそれで楽しかったような気もするな…。」
 暴れ者で無くば、だが。追悼のグラスを一つ置いて、笹ヶ根・鐐(赫月ノ銀嶺・f08426)が海へと還った執事の姿を思い浮かべる。
「お疲れ様でした。辣腕を振るっていたようですね?」
その様子に、マリス・ステラ(星を宿す者・f03202)は先の戦闘をねぎらい言葉をかける。
「まぁ、それはさておき。
 本物のパティシエールの作品、じっくり頂こう。」
 思い出すのもそこそこに。鐐はマリアージュを楽しむべく持ち込んだ、21年ヴィンテージのスコッチをテーブルに置く。合わせるのはもちろんフォンダンショコラ。2人分を頼んだところで、グラスにスコッチを注ぎ乾杯を交わす。そして早々に届けられた熱々のショコラを口へ運び、追うようにグラスを煽った。
「これは…堪えられんな!」
 ショコラの後味に火酒を合わせ、その余韻にショコラを重ね載せ。楽し気に食べる鐐の様子を、マリスが微笑みながら眺める。鐐とはある事件で知り合ったものの、まさかこんな一面があるとは想像もしてなくて。しかし戦士以外の顏というのも、また面白いもの。そんなところも楽しみつつ、マリスもショコラとグラスへ手を伸ばす。
「これはなかなか強い。鐐は平気なのですか?
 …けれど、”結婚”とは良く言ったものです。とても素晴らしい。」
 強いと評する割には平然とスコッチを味わって、マリスが満足そうに頷く。更にフォンダンショコラとの味わいに生まれるマリアージュに称賛の言葉を送り、その調和に舌鼓を打つ。因みに問われた鐐は、既に2つ目のフォンダンショコラを注文し、グラスにもスコッチを追加済みだったりする。
 次に届けられたショコラはフルーツジュレをお任せにしたもの。共に焼きこまれたのは赤ぶどうとカシス。チョコの甘さとスコッチの香りに負けぬよう、爽やかに且つしなやかな果実の味を添えた、ショコラティエの計らいだ。先とはまた違う味わいに、これも2人で舌鼓。
 そして十分に舌で味わった後は、技も学んで行こうというのか。鐐が今度は厨房へと視線を向ける。せっかくレシピが公開されているのだ、真似事でも出来るに越したことは無い。
「鐐、少し食べ過ぎではありませんか?」
 勿論作った後は食べるのだろうと、マリスが窘めるようにつぶやいた。しかし言葉ほどにそれを咎める様子はない。
「食べ過ぎ?滅多に無い機会だから良いのだ!」
鐐がきっぱりと言い放つと、違いないとマリスが頷く。そう、自分もまけてない。
――滅多にない機会だから、いいのです。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シシィ・オクトニーア
ふふ、こちらのお店のフォンダンショコラを食べてみたいと思っていましたので嬉しいですね。
普通に食べるのも良いですが、プロのショコラティエさんたちの厨房とレシピを使ってフォンダンショコラを作る機会なんて滅多に無いので私も作ってみたいです!
ショコラティエさんたちには及びませんが楽しみながら作りたいですね。
スタンダードなものから、ジュレを使ったものまで、色々と試してみましょう。
オレンジのジュレを使ってショコラオランジェ風にするのも良さそうです。
作ったものは美味しくいただきましょう。
せっかくなので荒久根ジジさんも一緒にお誘いしたいです。
みんなと一緒なら、もっともっと美味しく食べられると思いますから!



「ふふ、こちらのお店のフォンダンショコラを食べてみたいと
 思っていましたので嬉しいですね。」
シシィ・オクトニーア(金剛石は宝石箱から旅立つ・f03316)が、平和になった店内を見て笑みをこぼす。ではその店でフォンダンショコラに舌鼓を、というのもいいけれど。今日はプロのショコラティエたちが、厨房とレシピを惜しみなく開放しているのだ。
「こんな機会なんて滅多に無いので、私も作ってみたいです!」
 そう言って、足を厨房の方へと向けた。待ち受けるショコラティエたちも、今日限りの生徒を笑顔で出迎え、丁寧に書きまとめられたレシピを手渡す。まずは生地作りから、と材料を分量通りにそろえ、粉を振るう。今回の難しいポイントとしては、メレンゲを温めながらしっかり泡立てるところと、溶かしたチョコを冷まさずに焼き作業までもっていくあたりだろう。その慣れない手順に途中少し戸惑ったが、そこはプロのサポート付き。ここぞというところでアドバイスとさりげないフォローが入り、無事に生地は完成した。そしてここからは楽しいアレンジの時間。プレーンもいくつか残しつつ、オレンジジュレを入れてオランジェット風のものを作ったり。他にもジュレやナッツを試してみたり、キャラメルやクリームも加えてもう1つ2つ。そうやってたくさん出来上がったら、最後はオーブンへ。
「そうだ、焼きあがったらジジさんもご一緒しませんか?」
 焼き上がりを待つ間、シシィが店と厨房をふらふら行き来していたジジに声をかける。
「お、いいの?食べ物のお誘いは大歓迎だよー。」
 二つ返事でにぱっと笑い、オーブンの前へとちびっ子がかけてくる。
「みんなと一緒なら、もっともっと美味しく食べられると思いますから!」
そういってにっこりと笑うシシィとふたり、チョコが焼ける甘い香りの中、フォンダンショコラに合う飲み物談義へと花を咲かせていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ライラック・エアルオウルズ
【SPD】

それにしても、皆のレシピは凄かったな…
人それぞれのアレンジ方法とかは、
流石にレシピブックじゃ見られない物だから
本当に、凄く勉強になったよ

…うん。色々なスウィーツを見た事もあって、
正直僕も甘い物が欲しくもあるんだけど――
今回は、最後まで勉強させて頂こうかな

レシピを眺めて、レシピを辿って
きっと僕でも作る位は出来ると思うけど、
ショコラティエさんに少しだけ御教授願おう
お勧めのアレンジ方法って、あるかな?
誰かに…、と云う訳でもないんだけど
後で、珈琲と一緒に美味しく頂きたくてね
教えて貰えたら、ちゃんとメモをしとこう

出来上がった物を一口食べれば、口元綻ばせて
……美味しい。家でもこっそり、作ろうかな



「それにしても、皆のレシピは凄かったな…。」
ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)が先の戦いを脳裏に浮かべながら、ぽつりと呟く。レシピブックでは見られない、人それぞれの生きたアレンジを目の当たりにできたのは。
「本当に、凄く勉強になったよ。」
 色々見たぶん、お店で甘いものを食べたい気持ちもあるけれど。だからこそ今回は、最後まで勉強させて頂こうかな、なんて。そう心の赴くまま、ライラックは厨房へと足を踏み入れた。
 あらかじめ渡された分かりやすいレシピと、準備された道具たちを使えば、生地作りは何とかなるもの。途中のちょっとした躓きも、ショコラティエたちが親身にアドバイスをくれるので、難なくクリアできた。さて、基本の生地ができたとなれば、次に悩むのは――。
「お勧めのアレンジ方法って、あるかな?」
「おや、何方かにお贈りするんで?」
「と、云う訳でもないんだけど。
 後で、珈琲と一緒に美味しく頂きたくてね。」
「なるほど、それでしたら――」
 そういって、訪ねたショコラティエが進めてくれたのは色とりどりのマカロンだ。クリームの代わりにフルーツピュレを挟んで飾れば彩りもよく、またフォンダンショコラとは違う歯触りが飽きないアクセントになる。
「珈琲と合わせるなら、定番だけどオレンジ味は外せませんね。
 上下で色の違うマカロンを合わせても彩りに幅が出るし
 ナッツクリームを塗っても面白い味になりますよ。
 あ!あとテイクアウト菓子にラスク状に焼いたマカロンもあるから
 それを飾って珈琲に付けながら食べるっていうのも…!!」
「ふふ、メモ帳が足りるかな?」
 思わず熱弁をふるうショコラティエに笑みを浮かべながら、けれど内容はしっかりメモに記して。書き終えたところでチン、と焼き上がりを知らせる合図が聞こえた。オーブンから取り出し、焼き立てを慎重に、ひとくち齧る。とろりとろける甘さに口元綻ばせて、美味しい、と零せばショコラティエまで嬉しそうに頷く。
――家でもこっそり、作ろうかな。
帰ってからの楽しみを思えば、ライラックの顔にまた笑みが浮かんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カチュア・バグースノウ
フォンダンショコラ!(キラキラ
いいわね、大好きよ!しかも焼きたてで出してくれるのね!?

ジュレが選べるのかぁ
う〜〜〜ん
私的にオレンジが大正義だけど…そうね、何種類か選べるかしら?
林檎にバナナ…あとぶどうも気になるわ!あとオレンジも!

フォンダンショコラがきたら、まずはそのまま、チョコだけ
ん、んー!おいしい…!とろける…!温かい!(ふわー
次はジュレを添えて、まずは鉄板のオレンジから
はぁ
おいしい
次は林檎、バナナ…と食べていく。そのたびにため息がでる
最後にぶどう🍇!
何気に気になってたのよね
ん!ぶどうのとろけるような甘さがチョコと絡んですごくおいしい…!

幸せだった!
おいしかったわ!ご馳走さま!



「フォンダンショコラ!いいわね、大好きよ!
 しかも焼きたてで出してくれるのね!?」
 メニューを握りしめ、カチュア・バグースノウ(蒼天のドラグナー・f00628)が目をキラキラと輝かせる。注文を取るショコラティエも笑顔で頷き、選べるジュレの一覧を指さした。
「ジュレが選べるのかぁ。う〜〜〜ん
 私的にオレンジが大正義だけど…そうね、何種類か選べるかしら?」
 もちろんですよと了承を聞けば、林檎にバナナ、ぶどうと続け…あとオレンジも!と勢いよく頼んでいく。ジュレも楽しみだけど、焼き立てを運ばれてきたなら、まずはそのまま。チョコだけの味を楽しむところから。
「ん、んー!おいしい…!とろける…!温かい!」
 あつあつを口に入れれば、ふわーとおもわず溜息が出る。濃厚なチョコの甘さと香りは、そのままで食べても美味しいもの。――なら、ジュレと合わせたら?
「はぁ…おいしい。」
 鉄板のオレンジジュレと一緒に食べれば、ただただシンプルな感想がこぼれる。果物の爽やかさが加わったチョコはとびきり美味しい。期待が高まる中、次は林檎、バナナと食べ進めていき、そのたびに幸せな溜息がこぼれた。そして残すは…。
「ぶどう!何気に気になってたのよね。」
 ちょっと見ない組み合わせだが、果たして。皮ごと煮込んで赤く仕上げられたぶどうのジュレと、生地とチョコを絡めて食べれば――。
「ん!ぶどうのとろけるような甘さがチョコと絡んですごくおいしい…!」
 チョコの甘さとぶどうの甘さ、それぞれがするりと馴染んで新しい味を織りなしていく。こうして新しい味に出会うのもまた一興。
「幸せだった!
 おいしかったわ!ご馳走さま!」
 たっぷりとフルーツジュレのマリアージュを楽しんで、カチュアがうれしそうに微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

五條・桜花
雪月(f03400)と同行
関係性のイメージは祖父と孫

お菓子と聞いて私参上です
ショコラティエの作るお菓子
これはこれは美味しいとしか考えられないのです
いざ行きましょう雪月
貴方が手伝ってくれたら私はより多くのものが食べられる
お分かりいただけたでしょうか

ってわけでまずは苺です!
ううううう、美味しいです
ほら、雪月もあーんお裾分けですよ

雪月もわかりますか
酸味と甘みのこのバランスが!
実にいい
定番も美味しいとなればこれは珍しい果物も挑みたい
うーうー何がいいかなー
あーこの端から端までお願いします!


叶・雪月
桜花(f03321)と同行
関係性のイメージは祖父と孫

どれほど別腹だといっても限界はある
ならば数を食べたい人間はどうするのか
そう生贄もとい仲間を用意するのである

フォンダンショコラの組み合わせ全制覇……だ、と
一体何個食べるんだか
いや嫌いではないがものには限度というものがあってだな

うん、確かにうまい
この苺は酸味がポイントだな
チョコの甘さがより際立つな

誰かさんが俺を連れまわしたので俺もめっきり甘味になれたよ
でも俺は……ブラックコーヒーとか酒とかの方が好きだけどな

……まだ食べるんだな……俺、頑張る



「お菓子と聞いて私参上です。」
 猟兵だけの貸し切りと話を聞いて、五條・桜花(六花の元に咲く桜・f03321)が颯爽と店へ乗り込んだ。ショコラティエが腕によりをかけて作るお菓子、これは美味しいとしか考えられない。なら――
「いざ行きましょう雪月。貴方が手伝ってくれたら
 私はより多くのものが食べられる。」
 お分かりいただけたでしょうか?と、力説しながら連れの叶・雪月(六花舞う夜に煌めく月の刃・f03400)を見遣る。
――甘味は別腹だ。
だが、そうはいっても限界はある。
ならば数を食べたい人間はどうするか。
――そう生贄、もとい仲間を用意するのである。
雰囲気こそ穏やかな雪月だが、その目には何か悟りに近いものが浮かんでいた。

 年頃の近そうなふたりが並んで座る様子を見れば、関係性を形容する言葉はいくつか連想される。だが、ことこのふたりを表すのに一番しっくりくる表現は、不思議と『祖父と孫』だった。その孫たる桜花が、頼んだフォンダンショコラが運ばれてくるのに目を輝かせれば、祖父にあたる雪月が柔らかく見守るような視線を送る。
「ううううう、美味しいです!
 ほら、雪月もあーんお裾分けですよ。」
 初めに選んだのは苺のフォンダンショコラ。苺とチョコは王道と言える組み合わせだが、王道とはその所以あってこそ。雪月も差し出されるままに、ケーキを一口。
「うん、確かにうまい。この苺は酸味がポイントだな。
 チョコの甘さがより際立つ。」
「雪月もわかりますか、酸味と甘みのこのバランスが!実にいい。」
 同じ感想に更に喜び、テンションが上がる桜花。連れまわされたおかげでめっきり甘味にもなれたな、と連れまわした当の本人を前に雪月が苦笑を浮かべる。今でもブラックコーヒーや酒の方が好きではあるが、こうも喜ぶ姿を見ると弱いのも事実。
「定番も美味しいとなれば、これは珍しい果物も挑みたい。
 うーうー何がいいかなー…あーこの端から端までお願いします!」
「組み合わせ全制覇……だ、と。一体何個食べるんだか。
 いや嫌いではないがものには限度というものがあってだな。」
 窘める言葉も桜花の耳には届かず、さらに注文が通った今ではもはや後の祭り。
「……まだ食べるんだな……俺、頑張る。」
 運ばれてくる皿の量を見ながら、雪月がそっと覚悟を決めた。


――さても甘い1日は、こうして皆に様々なストーリーを届けながら
フォンダンショコラの様に、とろりと熔けていくのでした。
『Happily ever after.』

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト