迷宮災厄戦⑬〜エンブリオ
●召喚断頭台
そこは硝子の器の並ぶ、中世の病院のような大学のような場所であった。中庭と思われる部分には大きな断頭台が立ち並び、刃に浮く錆からからは数人では効かない程の首が落ちた事が分かる。
ここはオウガにアリスを提供するためのいわば肉食加工場であった、しかし今は戦争のためにその操業を止めている。動くもののないこの場所は静かなはず、であった。
「 れかたす て」
しかし僅かに声がする。どこからと言えば内側から弾けそうなフラスコの中からだ。……ここはアリスを肉にするための場所である、しかし魂は? その答えがこのフラスコの中にある。内側から溢れる負の感情が外にオウガを生み出しているのだ。これを割らぬ限り彼らの魂を救い出すことはできない。
しかし、生み出されるオウガもフラスコを構成する玻璃もアリスの魂を食らって強化されている。だがそれを破壊するのにうってつけのものがある。
それはかつて彼らの命を絶った断頭台である。
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「さて、そろそろ中盤だが皆息切れしてないかい?」
アルミィ・キングフィッシャー(「ネフライト」・f02059)は集まった猟兵達に問う。
「アンタ達に行ってもらいたいのは召喚断頭台って所だ。……そこにある精魂崩壊フラスコってのを断頭台にかけて割ってきてもらいたい」
そのフラスコの中にはアリスたちの魂が入っており、それを絶望させることでオウガを作り出すという装置らしい。
「これ自体は移動できない、だけど召喚するオウガ達が運ぶことがある。こいつらをかいくぐってフラスコを断頭台にかければいい」
刃は自動的に降りるらしい。ただ、ここの召喚されるオウガは通常のものより強化されているらしい。
「色々と気分が滅入りそうな場所だが……行っといでイェーガー。その絶望を終わらせてやってくれ」
西灰三
いつもお世話になっています、西灰三です。
今回は迷宮厄災戦のシナリオをお送りします。
詳細はオープニングの通り。
このシナリオは早めに進行する予定です。よってリプレイをお返しできない場合がございます。ご了承の上での参加よろしくお願いします。
プレイングボーナスは以下のものとなります。
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プレイングボーナス……オウガを断頭台に乗せる。
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以上です。
それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
第1章 集団戦
『精魂崩壊フラスコ』
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POW : ど して んなこ に
【周囲を見張っていた狼型のオウガ】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD : おう に えりたい
【おもちゃの兵隊に扮したオウガ達】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【狙いと行動】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : れかたす て
【蜘蛛型のオウガ】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
👑11
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リデル・キャロル
~心情~
悪い子悪い子オウガ達
アリスの魂閉じ込めて
フラスコ内は涙でいっぱい
リデルも悲しい許せない
これ以上の悲しみは
断頭台でさようなら!
~戦闘~
リデルは技能【怪力】とユーベルコード『びったんびったん』を用いて、フラスコをオウガごと断頭台へ載せようとします
邪魔をするオウガも、『びったんびったん』で振り回した後断頭台に載せていきます
~その他~
アドリブ等は大歓迎です
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リデル・キャロルは力持ち。ギロチンエリアを飛び跳ねて、探す探すはフラスコアリス。
「悪い子悪い子オウガ達」
アリスの涙で溢れ出て、誰だ誰だとリデルを探す。
「フラスコ内は涙でいっぱい」
見つけたオウガのしっぽをしっかりひっぱり。
「リデルも悲しい許せない」
ぐるぐる回るよオウガの体。あっちへいったりっちへいったり。壁とか床とこんにちは。
「あらあらまぁまぁごめんなさい。だけどリデルは会いたいの」
フラスコアリスいずこにと、オウガを投げて探して回る。そして見つけたガラス瓶、中から今も泣いている。
「待っててね、リデルがこれから助けるの」
よいしょっとフラスコつかんでとてとてと。たどり着いたよ断頭台。
「これ以上の悲しみは断頭台でさようなら!」
ギラギラ刃はストンと落ちて、キラキラ跳ねるよ硝子の欠片。アリスの魂抜け出して、帰る還るよ自分の世界。
『ありがとう』言葉を置いてさようなら。歩く歩くよリデルは歩く、他のアリスも助けるの。
大成功
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シャルロッテ・ヴェイロン
――「召喚即屠殺」ですか。
こんな絶望的な場所に召喚されなかった私は、幸運だったといえるのでしょうか…?
――それはさておき。
FPSの兵士(Lv10×4(シールド+ライフル装備)、Lv5×10(ライフル+グレネード装備)を召喚して、敵軍を迎え撃ちましょう。【一斉発射・制圧射撃】
彼らが敵を【おびき寄せ】てる間にフラスコを持ち出して、断頭台まで運んでいきましょう(こちらが狙われたら【オーラ防御・激痛耐性】でしのぐ)。
フラスコの破壊が確認できたら【ATTACK COMMAND】で残存敵を一掃しちゃいましょうか。
※アドリブ・連携歓迎
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「――『召喚即屠殺』ですか」
自らもまた『アリス』の経験がある、シャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)は周囲から漂う異様な気配に対して眉間に皺を寄せる。
「こんな絶望的な場所に召喚されなかった私は、幸運だったといえるのでしょうか……?」
少なくとも今のように猟兵にもなれず、ゲーマーとしてもまた違った評価であったろう。
「――それはさておき」
ここは敵のエリア。ならエネミーがいるのは当たり前、自分が相手のフラッグを取りに来た以上、相手も護衛の兵隊達を出すのはどんなCPUであっても当然の行動だろう。そして彼女自身も当然無策で来たわけではない。
「編成はこちらも済んでおりましてよ。――さあ、ゲームを始めようか」
ライオットとライフルを携えた兵士4体とライフルとグレネードを装備した兵士10体。FPSから生じたようなユニットを、RTSの様に扱い迎撃させる。その間に彼女自身はゲームノートを片手にフラスコの元へたどり着く。
「目標回収っと、あとはこれを……」
フラスコを抱えた彼女の髪を一発の銃弾が撃ち抜いた。
「ヘイト足りなかったか!」
戦況的には優勢だし、送られてくるデータ的には一体くらいこちらに回せる余裕はある。ただ後は応援が来るまで自分一人で耐える必要がある。
「面白いじゃないか」
ゲーマーとしての真価は想定外の事象と相対した時に発揮されるという。シャルロッテは不敵な笑みを見てフラスコと共に戦場を駆けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ティエル・ティエリエル
SPDで判定
殺された後までこんなの酷いよ!ボクが絶対にアリス達の魂を助け出して見せるよ!
転送されたらまずはフラスコと中庭にある断頭台の位置を確認しておくね。
それが終わったら背中の翅を羽ばたいて飛び出して手近なフラスコに一気に接近するよ!
そのままフラスコに抱き着いて「怪力」で持ち上げて移動だ!ふふーん、こう見えてボク力持ちなんだよ♪
オモチャの兵隊に扮したオウガが邪魔してくるけど【スカイステッパー】で飛び跳ねて避けちゃうぞ☆
断頭台まで逃げ込んだらそのままフラスコの口を断頭台にかけて中の魂を開放してあげるよ!
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
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「うわ……」
転送された直後、周りの状況を確認するために空中へと駆け上がったティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)の口からは、なんとも言えない感情が吐息となって生じた。空から見下ろしたそこは、立ち並ぶ断頭台も異様だったがそれだけではなかった。石畳の上には所狭しと赤黒い染みが染み付いており、これまでに多くのアリス達がここで命を落としたのだと一目で分かる。
「こんなに殺して……その後まで……こんなの酷いよ!」
羽をグライダーのように使って、空中から見ることのできるフラスコの元へと飛び降りる。周りのおもちゃの兵隊達が撃ってくるが、てぃえるの小さな体をかすめることすらない。
「とうちゃーく! よおいしょお!」
フラスコの上部分に取り付いたティリエルが、その小さな体に見合わない力を発揮して、大きなフラスコを持ち上げてしかも空へと運んでいく。しかし流石に速度は落ちており、市からの射撃の精度が上がってきている。
「もう少しだから! ちょっと待ってて!」
頭を竦めながら断頭台へとたどり着いたティリエルは、フラスコの首部分を刃の下へと滑らせる。
「じゃあね! またどこか別の所で!」
下りた刃がフラスコを砕いて、フラスコ自体も消えていく。そして怒ったオウガ達が迫ってくる。
「よーし、こいつらもやつけちゃうぞ!」
再び宙に駆け上がり、拳を握って飛び降りる。小さな妖精はオウガを相手に大立ち回りをするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
メアリー・ベスレム
血肉をむさぼり
骨までしゃぶり
心も喰らうオウガはたくさん見てきたけれど
今度は「魂の瓶詰め」だなんて!
あわれなアリス。救ってあげる事はできないけれど
人喰いを楽しむオウガは、メアリが必ず殺すから!
【私を食べて】で大きくなって
フラスコ、兵隊もろとも攻撃を
大きくなった肉切り包丁を振りかぶり
あるいは【ジャンプ】【踏みつけ】で
【重量攻撃】叩き込む!
これだけで割れてくれれば苦労はないのだけれど
敵の防御が緩んだ隙に
腕を伸ばして掴み取り
追撃には【激痛耐性】で耐えながら
大きな歩幅でずんずんと
断頭台へと向かいましょ
そのままセットが難しければ
一度小さくなってから確実に
あなたもオウガも約束通り、メアリが殺してあげるから
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「血肉をむさぼり骨までしゃぶり心も喰らうオウガはたくさん見てきたけれど」
フラスコからにじみ出る、おもちゃの兵のオウガ達。これらが生まれてきた場所は。
「今度は「魂の瓶詰め」だなんて!」
あらゆる形でアリスを汚す。アリスは泣いて、アリスはメアリ。
「あわれなアリス。救ってあげる事はできないけれど」
チョッパー握って前を見て。笑ったオウガをきっと見る。
「人喰いを楽しむオウガは、メアリが必ず殺すから!」
おもちゃのオウガ銃口は、ざらっとメアリに向けられて。だけど彼女はケーキの時間。私を食べてと言われたら、噛まずにそのまま飲み込んで、大きくなるのはこの子の姿。
「さよならオウガ、斬られてよ。邪魔なあなたは死んでてよ」
オウガの死体蹴散らして、メアリー掴むはアリスのフラスコ。
「あなたもオウガも約束通り、メアリが殺してあげるから」
大きな歩幅でずんずんと、2人は目指すよ断頭台。フラスコ寝かせて刃が落ちて、瓶詰めからんと砕け散る。
「これでかえれる」
抜けた魂見送って、メアリは再びフラスコ探し。オウガの群れを蹴散らして、ギロチン光ってまた落ちる。
大成功
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鈴久名・紡
死して尚、利用されてるのか……
そういうのは、嫌だな
出来るだけ断頭台近くにあり
召喚されているオウガが居ない
もしくは少ないフラスコを選択
怪力を使って運搬
中にいる魂に声は届くんだろうか?
届くのであれば……
もうすぐ終わる、絶望が終わる
必ず終わらせる……
そう、何度でも呼び掛けよう
周囲の敵に気付かれないよう……けして大きな声は出さずに
気付かれたら
フラスコを断頭台に向けてごろごろと転がしてオウガと対峙
かりそめの記録を使用
葬焔を弓に、禮火を矢に変えてオウガを射抜く
射抜けなくても『命中』していれば発動は出来る
UCの効果も利用しつつ、敵の攻撃は見切りと残像で回避しつつ
フラスコを断頭台へと投げ上げようか
おやすみ――
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「死して尚利用されているのか……」
鈴久名・紡(境界・f27962)が壁の向こうで玩具の兵隊が護衛しているフラスコを窺っている。その表面には白い人影が浮いており、時折内側から壁を叩くような動作を行っている。
「ああいうのは。嫌だな……」
しかし警戒が厳重なフラスコを回収するには、彼の能力は向いていない。どうしようかと思案していた所、巨大化した別の猟兵がオウガ達を蹴散らしてフラスコを回収していく。この類の相手ならば任せた方が良いだろうと、紡は警戒の薄いフラスコを探す。
「あれなら俺でもいけそうか」
護衛のオウガ達は出払っているのか、それとも何処かへ応援に行っているのかは分からない。しかし今が好機には違いない。意を決して紡はフラスコに近づき両の腕で持ち上げる。
「もうすぐ終わる、絶望が終わる。……必ず終わらせる」
中にいる魂に自分の言葉が届くかどうかは分からない、しかし彼は気付かれ無いほどに小さな声で中にいるであろう魂に呼びかけ続ける。……中で白い影が揺れた気がした。そしてその玻璃に表面に一瞬敵の影が写った。
「………!」
直様に黒金の弓と白銀の矢を番えて玩具の兵隊に射掛ける。討たれた敵はあらぬ方向に銃弾を放ちどうと倒れる。自身には馴染みが無いが、連射の利くものとそうでないものがあるという、恐らく見た感じ敵の持っているのは後者なのだろう。
「暫くは覚えておくよ」
相手の数は少なく狙いを付けるのは遅い、射線をずらしながら矢を撃てば立ちどころに敵は散る。
「もう少しだ」
倒れたフラスコをもう一度抱えあげ、ついに断頭台の元へと置くことに成功する。そして間もなく刃は閃いてフラスコを砕く。
「おやすみ――」
獄卒の目には彼らが自分達の世界に還るのが写った。今度こそは静かに眠れるだろう、と。
大成功
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