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迷宮災厄戦⑫〜エッグウォー!

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦


 一面の草原がただただ広がる不思議の国。
 空は満天の星空、明かりは星の光だけ、そして少女の姿をしたオウガが一人。
 そのはるか遠くで見つめるのはガチョウ、これから何が起きるかもどこ吹く風、ペタペタと草原を歩く、風も吹かない草原に微かにガチョウの鳴き声が聞こえた。

「皆さんお疲れ様なのです、まずは第一関門突破なのです」
 リリィエル・ロックウェル(クレヨンの勇者・f01438)は猟兵たちに声をかける。
「私の予知したのはこんな国なのです」
 リリィエルは一面の草原と夜空に輝く星、そしてその草原を埋め尽くす金色のガチョウ。
「このガチョウさんの生む黄金の卵をいっぱい持つとパワーアップするのです、当然オウガも黄金のガチョウの卵をいっぱい持つとパワーアップするのです、なので皆さんは卵を確保しつつオウガには卵を渡さないようにしてほしいのです」
 リリィエルはガチョウの卵と鶏の卵の絵を描く。
「ガチョウの卵って結構大きいのです、鶏の卵の2倍ぐらいなのです、なので手で持つにはいっぱい持つのは難しいのです、どうやって持つかの対策を考えてほしいのです、オウガは丸呑みしちゃうそうですが」
 リリィエルは両手を広げる。
「卵をいっぱい持つと体がぴかーって光るのです、オウガみたいに丸呑みしちゃったら体がぴかーって光るのです、お風呂に入る時も寝る時もぴかーなのであまりお勧めできないのです」
 説明を終えたリリィエルは転移の準備に入る。
「パワーアップできるのはこの国の中だけなのです、戻る頃には光るだけの卵になりますし、食べても多分美味しいガチョウの卵なだけなのです、あ、美味しいっていうのは重要ですね、それじゃあ準備できましたね?行ってらっしゃいなのです!」


忍P
 忍Pです。
 早速ですが今回のプレイングボーナスはこちらです。

 プレイングボーナス……黄金の卵をオウガに取らせず、自分達が取る。

 ガチョウは戦闘開始と同時にそこら中に表れて卵を産みます。
 敵も黄金の卵を集めようとしますのでそれを防ぎつつ卵を確保するようなプレイングを掻くと良いでしょう。
 卵は手に持たなくても体のどこかに身に着けるか袋などに入れていてもOKとします、卵を能力などで浮遊させて周りに浮かせるのは大丈夫ですが離れ過ぎた所にに保管するのは不可とします。
 それではよいプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『星屑の魔女』

POW   :    イマトイウホウキボシ
【彗星】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【流星】を放ち続ける。
SPD   :    メテオインパクト
【望遠鏡を通した視線】を向けた対象に、【宇宙からの隕石】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    ホシクズノステージ
戦場全体に、【星空】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑11
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水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
パワーアップする卵を産むガチョウ…生態が気になるところですが、今は戦闘に集中ですね
風属性の触手で風圧で巻き上げたり、土属性の触手で坂をつくって自分の方へ卵を転がし、触手の先端を広げ、包むように卵を確保。1本で1つ、最大400個ほど持てますね
星空の迷路は威力検証も兼ねて重力属性の触手で殴って壊します(怪力)
そのまま敵も重力で押し潰しましょう。発動距離が強化されて見える範囲ならどこでも使えますね
卵は持ち帰ります。1羽くらいは孵るかもしれません。強化はされなくとも生態研究くらいは出来るでしょう。


アルミィ・キングフィッシャー
黄金の卵を生むガチョウねえ。
ぜひとも持ち帰りたいが、それって本当に金なのかい?
ま、足にも手先にも目端にも自身はあるから、宝探しには負けるつもりはないけどね。

まず見るべきはガチョウの動きだろう。
卵を生むのならその予兆があるはずだ。そこら辺をチェックしながら卵を回収しておこう。もちろん草間に光っているのがあればそっちもね。
回収した卵は小さな大倉庫の中にしまっておくよ。もともとそういう用途だしね。

相手は迷路で妨害してくるだろうけどそれで卵を回収しにくくなるのは同じ。なら接触までに速く進みながら卵を拾えばいい。

見つけたらダガーで一突き。
大人は星空を見る暇なんてないのさ。



「黄金の卵を生むガチョウねえ、それって本当に金なのかい?」
 アルミィ・キングフィッシャー(「ネフライト」・f02059)は草原を歩きながら隣を歩く水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)に話しかける。
「パワーアップする卵を産むガチョウ…生態が気になるところですが」
 怜悧は正面を見据える。
「今は戦闘に集中ですね」
 目の前にはオウガと化した少女、星屑の魔女と草原を埋め尽くすガチョウ、そして金の卵。
 アルミィはまずガチョウの動きを見る。
 ガチョウが尻を振り立ち止まるのを見て素早く駆け寄る。
「卵を産むならそりゃ立ち止まる、せわしなく歩き回るガチョウの中なら立ち止まったガチョウは目立つって寸法さね」
 アルミィは産んだ卵を素早く拾いカバンの中に入れる、次々と入れても膨らむ様子のない鞄を怜悧が不思議そうな顔で見る。
「ずいぶん卵を集めていますがその鞄見かけによらず随分大きいんですね」
「ユーベルコードだよ、別の倉庫に繋がっている」
 アルミィの体が少しずつ光りだす、どうやら手に持っていなくてもパワーアップの効果はあるようだ。
 そんな話をしながら怜悧も風を操り卵を巻き上げて触手で卵を吸い付けて大量の卵を持ち運ぶことでアルミィと同程度に光り始める。
 2人の光量が遠目でも視認できるほどになり星屑の魔女は時間を稼ごうと自分との間に迷宮を作る。
「時間稼ぎですか」
「時間稼ぎだね、どうする?」
 2人は顔を合わせる。
「ちょうどいいです、本当にパワーアップしているかどうか試してみます」
 怜悧は触手を勢いよく振り回し、壁に向けて叩きつける、轟音と煙と共に壁が崩れる。
「これなら大幅にショートカットできそうだね、ガンガンやっちゃって」
「分かりました、最短ルートで行きますので付いてきてください」
 怜悧の触手が放つ重力波が壁を壊し星屑の魔女へと一直線に進んでいく。
 星屑の魔女もそれに気づいて後退しようとするが。
「追いつきましたよ」
 重力波が星屑の魔女を圧し潰す、星屑の魔女を中心にクレーターができるがまだ倒すには至っていない。
 重力を跳ねのけて立ち上がると同時に星空を見上げた星屑の魔女が見たのは星の輝きではなく、アルミィのダガーの光、崩れた迷宮の瓦礫を足場にして跳んだアルミィがダガーを片手に星屑の魔女に襲い掛かる。
「大人は星空を見る暇なんてないのさ!」
 ダガーの刃は星屑の魔女の肩に突き刺さる、右肩をだらりと下げて血を流しながらなんとか踏ん張って距離を開ける星屑の魔女。
 怜悧はその結果に満足そうに頷き。
「これだけあれば一つぐらい孵ったりするといいんですが」
 今後の卵の研究がどうなるかについて思いを馳せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フェルト・ユメノアール
卵を巡ってフィールドを走り回る、まさにアクションバトル!
この戦い、負けられないね!

夜の世界ならキミの出番だよ!
ボクは手札からスペシャルゲストをご招待!カモン!【SPアクロバット】!
作戦は高速で動けるアクロバットに卵の探索と確保をお願い
ボクは『トリックスターを投擲』してオウガを牽制、卵を奪われないように妨害する感じで!

そして、集めた卵はポケットと帽子に詰め込めるだけ詰め込んで
溢れた分はジャグリングの要領で複数の卵を空中に投げたり取ったりを繰り返して保持する
あとは十分にパワーアップした所でアクロバットのユニット効果を発動して決着をつける!
手札を全て捨て、加速した一撃で星屑の魔女を攻撃だ!



 草原を埋め尽くすガチョウと金の卵。
 それを見たフェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)が腕にソリッドディスクを装着しカードを手に取る。
「卵を巡ってフィールドを走り回る、まさにアクションバトル!この戦い、負けられないね!」
 星屑の魔女も金の卵に集中しフェルトへは警戒はしていても攻撃の意思は見られない。
「まだ戦闘前フェイズってことだね、夜の世界ならキミの出番だよ!ボクは手札からスペシャルゲストをご招待!カモン!SPアクロバット!」
 ソリッドディスクにカードをセット、SP(スマイルパペット)アクロバットを召喚する、アクロバットは急降下で卵を狙う。
 それに気づいた星屑の魔女も妨害しようとするがその足元に金の卵にも劣らない輝きを放つダガーが突き刺さる。
「おおっと、ショーの邪魔はいけないね!」
 フェルトが星屑の魔女を牽制している間にアクロバットは卵を集め、フェルトのポケットと帽子は卵でいっぱいになった。
 フェルトは余った卵をジャグリングのように空中で投げながら星屑の魔女を見る。
「さて、ボクは見ての通り両手がふさがっていてね、仕上げは彼にやってもらうよ、手札をすべて捨ててSPアクロバットの効果誘発!」
 ソリッドディスクの捨て札置き場にカードを捨てることによりアクロバットのスピードが上がり夜空をかける流星のごとく急降下、上からの猛烈な攻撃に星屑の魔女は膝を曲げてその場から動けずに攻撃に耐える他無かった。
「んーもうちょっとかな、後は後続にお任せ、とどめは譲っておくよ」
 とどめとはいかなかったが十分な戦果にフェルトは満足げに頷いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夕月・那由多
卵は『異空間収納的な便利なアレ』にどんどん放り込もう
妨害は、『オオカムヅミ(仮称)』を【投擲】しまくって【誘導弾】の【気絶攻撃】を加えよう
数を投げれば早く飛ばれてもなんとかなるじゃろう、卵拾う時に動きが止まる筈じゃし
『八千之矛』を伸ばして【怪力】で振るうのもありか
あとは隙あらば【催眠術】もかけていく感じで
そしてUCでもうひとりのわらわを呼び出して二人で分担して集めていきたいのじゃ



 夕月・那由多(誰ソ彼の夕闇・f21742)は手にガラスような物を持って草原に降り立った。
「さて、この異空間収納的な便利なアレ、そうアレじゃ、決して名前を忘れたとかそういうわけではないぞ、元からそんな名前なのじゃ、これをいい感じに使うことによって」
 那由多はユーベルコードで2人に分身し、拾った卵を異空間にどんどん放り込む、星屑の魔女も卵を丸呑み、次第にお互いの体が光りだす。
「おおっと、それ以上光らせるわけにはいかんのう」
 那由多は魔女に桃の様な物を投げつける、それは本人曰くオオカムヅミと呼ばれる神の霊威を意味する桃、それが魔女に飛来し、魔女は回避運動を取ろうとしたところで爆発を起こす。
 その爆発にビックリしたのか星屑の魔女は後退し、卵集めは那由多がリードする。
 那由多の光は魔女を上回り、矛を構える、だが魔女は空を飛び矛の間合いに入ろうとはしない。
 那由多の上空に流れ星が降り注ぐ、決して強力な攻撃ではないが量が多く、会費は困難だった。
「なんの、こんな細かい攻撃にわらわが屈すると思うたか、最後に決めるのはパワーじゃ!」
 那由多は矛を突き出す、魔女は間合いの外。
「伸びよ、八千之矛!」
 ただのパフォーマンスと油断した魔女を伸びた矛の刃が突き刺す。
「ふん!」
 魔女を突き刺したまま地面に叩きつける那由多。
 それがとどめとなって魔女は躯の海と消えていく。
「これにて一件落着、じゃな」
 那由多は矛を収め、卵を1個取り出す。
「しっかし不思議な卵じゃのう、食えるのじゃろうか?」
 変わらず光り続ける卵、いつしかガチョウの生んだ卵で草原中が光り夜空の星をも覆い隠そうとしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年08月12日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト