迷宮災厄戦⑩〜楽しい追いかけっこの時間
●ハートの女王の迷宮城
ハートの女王は怒っていました。何故、私は殺されなければいけないのか、と。
オウガ・オリジンの忠臣だった自分を、なぜ殺す必要があったの。それは全て、オウガ・オリジンの戯れでした。
怒った女王の怨念は城を複雑な迷路にし、己の分身である女王の石像を置いたのです。
その女王の石像に触れれば、城外へと強制的にテレポートしてしまうのです。しかもその石像、侵入者を追いかけるという特性を持っていました。
彼らを消すには全ての迷路を攻略しなければいけません。そうしなければ、女王の怨念は消えやしないのですから。
●グリモアベースにて
「…追いかけっこは、得意か?」
集まってきた猟兵の姿を見て、樋島・奏弥(ノイズ・f23269)は首を傾げた。同じく首を傾げた猟兵たちに小さく息をついて話を始める。
「…迷宮災厄戦、素早い攻略が出来たおかげで先へ進むことが出来た。感謝する。…今回の目的地はハートの女王が住んでいた城だ」
オウガ・オリジンの忠臣だったハートの女王の城はとても広い迷宮になっている。そこを攻略するのが今回の目的である。
探索する区画は赤く塗られた薔薇とその木がある。木は天井まで覆い、上から攻略することは出来ないようだ。どこからか光が入ってきて、暗くはない。探索するのには不便はないだろう。
「…ただ、攻略を邪魔する存在が居る。女王の石像というもので…迷路を攻略する者たちを追いかけてきて、触れると城の外へと追い出してしまうんだ」
厄介な能力だ。女王の石像事態は弱いため、倒せなくはない。だが触れた瞬間に追い出されるし、その数も膨大な為、逃げながら攻略したほうが早いだろう。
「…女王は、主であるオウガ・オリジンに殺されたようだ。…その怨念がこの城に巣くっている。迷宮を全て攻略すれば怨念は消える」
ハートの女王はオウガだ。だが死してなお、その怨念を利用されている。
「…救ってほしいとは言わない。だが…迷路を攻略し、進んでほしい。貴方達ならきっと」
奏弥はグリモアの力を使い転送ゲートを開き、迷宮城へと猟兵たちを送った。
笹山ぱんだ
●こんにちは、笹山ぱんだです。今回は迷路ですよ、迷路!
ハートの女王と聞くとなんだかドキドキしますね。好きです。
今回のプレイングボーナス
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プレイングボーナス……地形を利用して女王の石像と追いかけっこする。
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です。石像がめっちゃ追いかけてきます。追いかけっこしましょう。
第1章:『女王の石像から逃げろ』
冒険。探索してもらうのは薔薇の花と木が生い茂る迷路です。
赤い薔薇は白い薔薇の上から、ペンキか何かで塗られている様子。
なんだか黄色や青もあるようだが…?
それでは、良き冒険を!
第1章 冒険
『女王の石像から逃げろ』
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POW : 女王の石像の集団に追いかけられながら、迷宮内をマラソンしつつ迷宮を探索する
SPD : 女王の石像に見つかる度に、全速力で振り切って安全を確保しつつ迷宮を探索する
WIZ : 女王の石像に見つからないように隠れ潜みながら迷宮を探索する
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数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】
ん?
白い薔薇をわざわざ塗ってる……?
赤、黄、青って三原色?
いや……こりゃ信号かな?
合ってるかどうかは、実際に走って確かめるか!
カブに『騎乗』し、まずは交通ルール通りに『操縦』して迷宮を駆け抜ける。
これで捕まっちまっても悔しいけど、まずは『情報収集』さ。
分かれ道では、なるべく「青く塗られた薔薇」がある道へ進むように心がける。
スマホアプリでのマッピングも忘れないよ。
青いバラが無かったら、黄色。
どれも無ければ赤い薔薇へ進む。
正直かなり一か八かだけどねぇ……
何も考えずに走るよかマシだろ。
そうして『ダッシュ』で駆け抜けてやらぁ!
●追いかけっこの時間
かつて女王の住んでいた城、その中庭は迷路のようになっている。辺りを覆う薔薇の木は赤く赤く、染まっていた。
「ん?」
数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)がその薔薇への違和感に気付き、よく見てみると、
「白い薔薇をわざわざ塗ってる……?赤、黄、青って三原色?」
白い薔薇を無理やり赤にしたのか、何かが塗られている。そして周りには少ないが黄色と青色の薔薇も見受けられた。
それらも全て、色を塗られてはいたが…。
「いや……こりゃ信号かな?」
赤と黄、青。多喜はそれを見て信号を連想する。
「合ってるかどうかは、実際に走って確かめるか!」
カブという名の宇宙バイクに乗り込めば操縦し、交通ルール通りに迷宮を駆け抜ける。
そう、青い薔薇は進めの印。そう思ったのだ。
走らせながら情報を集め、そしてスマホアプリでのマッピングも忘れずに。
走っていれば、後ろから女王の石像が追ってきているのがバックミラーに映った。流石にバイクのスピードに追い付けないらしいが、如何せん色んな場所に居る為触られそうになることが多々。
それをダッシュで駆け抜け避けながらも青い薔薇の横を通り抜ける。だが、青い薔薇は消え、黄色い薔薇も見えなくなってしまった。
「正直かなり一か八かだけどねぇ……」
信号、と解釈は違うことがわかった。だが、多喜が色んな場所を走ったお陰で迷宮を攻略する足がかりにはなったようだった。
大成功
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セレシェイラ・フロレセール
ハートの女王さまでさえもオウガ・オリジンの手のひらの上、か
迷宮を攻略して怨念を晴らしてあげたいね
さあ、追いかけっこの始まりだ
上からは無理だから、今回は自分の足で攻略していこうね
綺麗な薔薇につい見蕩れてしまって
これはもとは白薔薇なんだね
ペンキで他の色に塗られているなんて少し可哀想に思うけれど、今は攻略に役立てよう
わたしは見た目が子供、つまりちびっ子
ピンク色の薔薇の側、もしくは大きな木に身を隠しながら先に進もう
ピンク色の近くに小さく身を潜ませれば、わたしに気が付くことはないでしょ
回りの音に留意して、石像が近付いてきそうになったら身を隠してを繰り返すよ
移動の際は速やかに、物音立てないようにそうっとね
●追いかけっこの時間
「ハートの女王さまでさえもオウガ・オリジンの手のひらの上、か。迷宮を攻略して怨念を晴らしてあげたいね」
かつて女王が居た城の中庭迷宮。女王の怨念は中庭にも及び、そこには女王の石像が大量に存在していた。
「さあ、追いかけっこの始まりだ」
セレシェイラ・フロレセール(桜綴・f25838)は迷宮へと足を踏み入れた。
迷宮へと足を踏み入れたセレシェイラは赤い薔薇に見惚れる。しかし、その薔薇はよく見ると、白い薔薇の上からペンキか何かを塗っているようだった。
「これはもとは白薔薇なんだね。ペンキで他の色に塗られているなんて少し可哀想に思うけれど…」
今はその薔薇を攻略に役立てよう。
セレシェイラは見た目が子供。つまりちびっこ。ピンク色の薔薇の傍や大きな木に身を隠しながら進める。
髪の色がピンクの薔薇と同化し、近くに身を潜ませていれば石像が気付くことはない。そう思った。
不意に聞こえてきた音に慌てて木の傍に隠れる。そうすればすぐ真横を女王の石像が通っていく。その姿が見えなくなればほっと息をついて。
見つからないように速やかに、物音を立てないようにそうっと、セレシェイラは迷宮を駆け抜けた。女王の怨念を晴らすために。
大成功
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芦谷・いろは
あらあら、今度はおいかけっこなんですか~?
む~?でも、いろは余り体力がある方じゃないんですよね~
なのでかくれんぼしながら迷路進んでいくことにしますね!
《第六感》や《聞き耳》を使いながら
女王の石像が居そうな場所を避けたり
《物を隠す》要領で生い茂ってる薔薇の木陰等に隠れる事出来ないですかね?
いざって時はあやつり人形の襲さんと《手をつなぐ》で
【古ぼけた童謡】を発動して
仲間がいる所に飛ぼうかなって思ってみたりです
赤以外の色の薔薇もあるんですね?
いろは的にはちょっと気にりますので、それに関しては少し注意払っておきますね
春霞・遙
んー、白は分からないけど、青黄色赤って言ったらUDCアースだと……。
【仕掛け折り紙】で紙飛行機を操って移動します。
基本的にはマッピングしながら安全運転。
初回は入り口に戻されることを覚悟して、女王の石像の動きとバラの色の関係を注意しながら逃げます。
信号のように赤で止まってくれそうなら、赤い折り紙で道中のバラを覆ってみたり、赤いバラを折って女王の動きを制御できないか試してみます。
想像が外れてるなら、マッピングした道を進み、曲がり角では別の折り紙に先行させて出会い頭にぶつからないようにし、女王に遭遇したら事故ギリギリの速さで飛んで逃げます。
狭い道で速度出すのは怖いので想像が当たってるといいなあ。
●追いかけっこの時間
「あらあら、今度はおいかけっこなんですか~?」
かつて女王が住んでいた城、その中庭入口に転送された芦谷・いろは(傀儡使い・f04958)はほわぁとその大きい迷宮を見上げる。
この迷宮を攻略することが、今回の目的でありその為にはこの迷宮を跋扈する女王の石像と追いかけっこをしなければならない。
「む~?でも、いろは余り体力がある方じゃないんですよね~」
体力が無いいろはには追いかけっこは少々難しい。その為かくれんぼをしながら進むことに決めたのだった。
自身の第六感を使い、女王の石像の居そうな場所を避け聞き耳を使い近づいてくるのを察知すれば物を隠す要領で自分を薔薇の木陰に隠してしまう。
そうすれば自身の真横を女王の石像が通った。気付かずに素通りする様子にいろははほっと息をつく。
隠れた場所にあった青薔薇と黄薔薇に首を傾げる。この薔薇たちは元々白薔薇だったのを無理やり何かで塗られているようだ。
「誰が塗ったんでしょうね~」
それは解らない。だがきっと意味のあることなのだ。木陰からそっと抜け出せばちょうど前から来た女王の石像と目が合った。
「あ」
急いであやつり人形の襲さんと手をつなぎ【古ぼけた童謡】を発動するとその場から消えた。
一方そのころ、春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は【仕掛け折り紙】を発動し、紙飛行機を操って移動していた。
「んー、白は分からないけど、青黄色赤って言ったらUDCアースだと……」
マッピングしながら移動しつつ、うーんと首を捻る。赤い薔薇にたまに見かける青い薔薇、黄色い薔薇。この配色はどこか見覚えがあった。
飛んでいれば女王の石像に会ってしまう。慌ててて赤い折紙で傍の黄色や青の薔薇を覆ってみる。しかし効果はない。逃げるも女王の石像のスピードは速く捕まり、入口へと戻されてしまった。
再び遙は入口から迷宮を攻略始める。そしてまた出会ってしまった女王の石像に赤い薔薇を折って見せてみるもこれも効果は無い様子。慌てて逃げれば今回は捕まらずに済んだようだ。
「うーん、違ったかな…」
予想が外れたならば仕方ない。マッピングした道を進み、曲がり角では別の折り紙に先行させて、出会い頭にぶつからないように対処する。女王の石像に会えば一気に駆け抜け回避する。
その時だった。不意に空間がゆがみ、そこから一人の少女と人形が落ちてきた。
「わぁっ」
地面にお尻を打ち付け痛た…、と呟いた後、遙を見た少女いろははきらきらと瞳を輝かせて。
「おねえさん、一緒にいきましょう~!」
無邪気な子供のような声に遙はぱちくりと瞳を瞬かせた後微笑んだ。
「…そうね、一緒に行きましょうか」
2人ならば別の対処の仕方もあるだろう。そうして遙といろははまた、迷宮を進んでいった。
大成功
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黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
迷路の右手の法則で進むか。中庭って事は建物の壁つたいに進むとより確実な気がする。
幾ら見通しが悪いといっても壁が全く見えないって事は無いだろうし。
しかし薔薇の木ってのがいやらしいというか、枝つたいでゴールしにくくなってんな。
そもそも棘がなくても人が乗るには、薔薇の枝ぶりはやや弱いが。
存在感を消し目立たないように進んでいく。時に木の陰(闇)に紛れたり、暗視、視力でできるだけ情報を得つつ、躱しつつ先に進んでいく。
どうしてもかち合った時はUC空翔で一時的に上に逃げ飛び越えたり、もしくは可能ならそのまま枝葉に紛れ躱す。
多少の棘は激痛耐性もあるし大丈夫だろう。
●追いかけっこの時間
かつて女王が住んでいた城、その中庭入口に転送された黒鵺・瑞樹(境界渡・f17491)は右手を迷路の壁、薔薇の木々に当てた。
迷路の切れ目は入口か出口のみ。ということは右手を壁に当て、伝って歩いていけばいつかは出口にたどり着くだろう。最短ではないかもしれないが確実な手だ。
「しかし薔薇の木ってのがいやらしいというか、枝つたいでゴールしにくくなってんな」
ちくちくと手に薔薇の棘が刺さり刺激してくる。痛いがどうってことはない。激痛への耐性はあるし、敵の攻撃と比べればなんてことは無い痛さだ。
「そもそも棘がなくても人が乗るには、薔薇の枝ぶりはやや弱いが…」
乗れば木々はぺしゃりと潰れて、即座に女王の石像に見つかってしまうだろう。
存在感を消し、目立たないように瑞樹は進んでいく。近くに女王の石像の気配があれば木の陰に紛れ、周りを確認し情報を集めながら。
木々の陰に隠れていればその隣を女王の石像が通り過ぎていく。気配に鋭いわけではなさそうだ。
そうしながら先へと進んでいけば、角を曲がった先に居た女王の石像と目が合う。とたんこちらへ走り寄ってくる石像に【空翔】を使い上に飛び超え、石像の向こう側へ移動すれば一気に走る。
追いかけてくる気配があったが、角を曲がりそこにあった枝葉に紛れれば瑞樹の存在を感知できなくなったようだ。
ほっと息をついて、再び歩き出す。右手を木々の壁に当て出口を探すために。
大成功
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ディルク・ドライツェーン
追いかけっこか、楽しそうだな~っ♪
石像と追いかけっこしながら迷路を抜ければ良いんだなっ
頑張って走り回ろうぜっ、アイン
うーん、この薔薇の木って壊せねぇのかな?
トゲトゲで刺さりそうだけどなっ
アインと手分けして【野生の勘】と【第六感】を働かせて
ゴールを目指すぜっ!
石像が来たらダッシュで逃げるぞっ
はははっ、アイン競争しようぜ!
石像とぶつかりそうになったら【見切り】で回避
ととっ、後ろから来るとか限らねぇから気をつけねぇとな
なんか花の色が違うとこが怪しいか?
けど推理とか苦手だし、直感でガンガン進んでこうぜっ!
●追いかけっこの時間
「追いかけっこか、楽しそうだな~っ♪」
かつて女王が住んでいた城、その中庭入口に転送されたディルク・ドライツェーン(琥珀の鬼神・f27280)は楽し気に笑いながら迷宮へと足を踏み入れた。
「石像と追いかけっこしながら迷路を抜ければ良いんだなっ 頑張って走り回ろうぜっ、アイン」
傍らの銀色の狼、アインに声をかければアインは答えるように鳴いた。
「うーん、この薔薇の木って壊せねぇのかな?」
迷宮の薔薇の木に手を当ててディルクは首を傾げる。トゲトゲしていて刺さりそうだ。しかし壊せば壊しただけ、女王の石像がディルクの存在に気付き見つかる可能性が高いだろう。断念。
アインと手分けし、野生の勘と第六感を働かせてゴールの道筋を探す。
「なんか花の色が違うとこが怪しいか?」
赤に塗られた薔薇の他には青色と、黄色がある。何かを示しているようだ。首を傾げて考えるも何も思い浮かばない。
(推理とか苦手だし、直感でガンガン進んでこうぜっ!)
たとえ考えたとして、それが当たりだという根拠は無いのだ。ならばそのまま進んでいくのも手だろう。
角を曲がればその先に居た女王の石像と目が合う。慌ててダッシュで逃げるディルクとアイン。
「はははっ、アイン競争しようぜ!」
走っていれば面白くなってきてそう相棒に語り掛ける。走っていれば前や横の道からも石像がやってくるのに気付き、見切りを使い回避をする。
「ととっ、後ろから来るとか限らねぇから気をつけねぇとな」
走っていれば、きっとどこかにゴールがあるだろう。一人と一匹は薔薇の迷宮を駆け抜けていった。
大成功
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