迷宮災厄戦⑥〜邪宗門の尖兵
おらしょを唱え、でうすに帰依した者にこそ――ぱらいそへの門は開かれる。
原城。本来であればサムライエンパイアは肥前国島原に存在した城。
別世界の歴史においては島原の乱の中心地となった場所。邪法……即ち邪宗門と定められし基督教を信仰した民による江戸期においては幕末までに起きた最後の内戦の地。
だが、何故かこのアリスラビリンスに現れたその城は洋風めいた様相を見せており、しかも虚空に浮かんで存在していた。
そしてその城の内部には、猟書家『クルセイダー』の有する書物『ぱらいそ預言書』を信奉する狂信者と化したオウガ達がこの城の守りについているのだと言う。
「エンパイアウォーで信長が使ってた術――『魔軍転生』。覚えてる人、いるかねぇ」
早乙女・翼(彼岸の柘榴・f15830)はそう前置きしながら今回の攻略戦場について説明を開始した。
そのオウガ達はその身に『謎の亡霊』の如きものを纏った上で対峙する事となる。それはクルセイダーが彼らに授けた秘術『魔軍転生』の不完全版と言うべき術。
「信長と違って特に誰かって名のある武将が憑いてる訳じゃない。名も無き轟く亡霊なんだけど、それでも並のオウガ以上に強化されていると見て良いさね」
そしてそのオウガ達は信仰の名の下に命を賭し、己の身を鑑みぬ捨て身の攻撃をしかけてくるであろう。
「どうもこの手の宗教の信者共は、大昔から主の為に戦い命を捧げるのが大好きな奴らが多すぎる――と言うのは冗談だけど。困ったものさよ」
実家が教会だけに思う所でもあるのか、翼は大きな溜息と共に苦笑い一つ。
「相手は所詮オウガ、つまりオブリビオン。その信仰が真のものであったとしても、決して天に召される事は無いけども」
その捨て身の攻撃を利用しない手は無い。狂信のオウガ達は退く事を捨て、その身が滅びるまで敵たる猟兵達に向かってくるであろう。
「ある意味なりふり構わず、相手が死ぬか自分が死ぬかみたいな……割とノーガード戦法に近い気もしないでもないさね」
君達は釣られて負傷してくれるなよ――そう笑みを浮かべながら、翼はグリモアの光をその指先に描いたのだった。
天宮朱那
天宮です。昨年秋に長崎へ旅行に行った際に隠れキリシタン関連の資料や建物を見る機会に恵まれてた事に感謝しつつ。
城内部に入り、オウガ達と遭遇した所からスタート。
プレイングボーナスは「オウガの捨て身を逆に利用する」となります。
捨て身というかバンザイアタックになりそうな気もしつつ。
負傷も死も恐れないでガンガン攻めてくるんで、その辺上手く利用して頂ければ。
特に策が思いつかなかったら普通に攻撃に来ても問題は無いかと。
少人数で早期完結を目指す形になるかとは思います。ただしプレイングの内容とキャパシティ次第では採用を見送る場合もありますのでご了承下さい。
書きやすさ重視で合わせプレは二人組まで。
迷子防止に相手の名前(ID)かグループ名記載のご協力を。
技能の『』【】等のカッコ書きは不要。具体的な使用方法の記述があれば生きた描写になるかと。技能名羅列は描写が割とシンプルになります。
オープニング公開からプレイング受付します。
マスターページやTwitterなどでも随時告知をしますので宜しくお願いします。
第1章 集団戦
『ジャバオウガ』
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POW : 喰らいつく顎
【噛みつき】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : かきむしる爪
【爪】による素早い一撃を放つ。また、【翼を限界まで酷使する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 燃え光る眼光
【視線】を向けた対象に、【額のクリスタルから放たれるビーム】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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黒蛇・宵蔭
昔から、狂信というものが不得手でして。
骸の海には、祈る神も救う神もありはしません。
さあ鉄錆、久しぶりの狩りと参りましょう。
貴方がたも全力でどうぞ。
言われずとも、ですかね?良い目つきです。
普段ならば身を潜めつつ戦いますが、正面から仕掛けます。
弾丸のように跳び込んでくるでしょうから、鉄錆を走らせ、あちらの攻撃に合わせる。
負傷は織り込み済みです。
痛みに耐えながら、大きく周囲に血を撒くように、動き回る。
それこそが私の敷いた罠。
血の鎖を解放して一網打尽と参りましょうか。
仕留める事ができれば僥倖。
仕損じても鎖で捕らえたまま、鉄錆で追撃。
いつまでも亡霊が大きな顔をしないよう。釘は刺しておきませんとね?
不思議の国には何か場違いな和洋折衷の城。本来であれば日本様式の城であった筈が、何故か洋風の造りとなっているのは、かの猟書家の影響か。
石畳を歩けばカツン、カツンと靴音が響く。だがその通路の奥より更に響く祝詞のような声が聞こえてくると気付き、黒蛇・宵蔭(聖釘・f02394)は表情の薄いその顔を軽く顰めた……ような気がした。
『おー ぐろりよーざ どーみの えくせんさ――』
ラテン語にしてはどこか発音が妙な、歌のような呪文のような祈りの言葉。進んで見れば、十字を切りながら一心不乱に木彫りの女性像に祈りを捧げるオウガ達の姿。
『見よ兄弟。我らがでうすに仇なすものが来た』
『捧げよ、血を捧げよ。くるせいだー様の導くままに』
宵蔭の存在に気がついたジャバオウガの群れは祈るのを中止すると、その血走った目を一斉に向けた。
「昔から、狂信というものが不得手でして」
そう告げながらも宵蔭は己の相棒たる鞭――鉄錆を手に取った。
「骸の海には、祈る神も救う神もありはしません。さあ鉄錆――」
――久しぶりの狩りと参りましょう。
その言葉に呼応したか、ギシッと鞭が軋み声を上げた。血を捧げろと言うのは此方だと告げるかの様に。
『でうすの名の下に!!』
『悔い改めよ!!』
全力でどうぞ、と言う前に。オウガ達はその爪を鋭く伸ばし変化させ、背の翼を羽ばたかせながら真っ直ぐ勢いを付けて飛び込んできた。
「言われずとも、ですかね? ――良い目つきです」
宵蔭の口元が笑みを作る。明らかにこの戦い――いや、『狩り』を楽しむ心算。
常で在れば身を潜めつつ戦う所だが、今回は正面から向かい合う。鉄錆がうねり、敵の爪を受け止め流す。だが己の身を鑑みず襲ってくるオウガの攻撃は、鉄錆の鋭い棘に一切怯む事もなく、その手で鞭を受け止めながら宵蔭の懐に飛び込んできた。
「……っ!」
服の上から裂かれたと同時に走る痛みと血の熱さ。だが宵蔭も負傷を気にする様子も見せずに耐えながら、鉄錆を操り、オウガ達の吶喊を避けて立ち回る。
『ちょこまかと覚悟の足りないヤツめ!』
『でうすよ、めしあよ、我らに力を!』
必死に宵蔭を追うオウガ達だが、鞭を避けずに向かうものだから徐々に負傷は蓄積している。そして床に零れるは魔物の血のみならず、男の血も含まれており。
「我が血よ――」
頃合いか、と宵蔭は血界の術を紡ぐ。それこそが彼の敷いた罠。
床より一斉に伸びるのは血で編まれた鎖。宵蔭の血が撒かれた所からオウガ達を捉え、貫き、縛り、裂く。
『『がはっ
!!?』』
まさに一網打尽とはこのことか。積み重なったダメージに鋭い鎖の蹂躙は、その場にいたほぼ全てのオウガを仕留め、骸の海に沈めた。
「いつまでも亡霊が大きな顔をしないよう。釘は刺しておきませんとね?」
辛うじて息が合った一体に鉄錆でトドメの一撃を加えながら、宵蔭は涼しい顔でそう告げたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
春霞・遙
Gloria!とかAlleluia!なんて言いながら狂信者が突っ込んできたらそれは流石に恐怖ですね。
神のために命を捧げたものは楽園へ招待されるのでしょうか。
正直、私はそんな神は遠慮したいですけれど。
生贄よりも子羊を求めるかたのほうがまだ好ましい。
敵の攻撃を回避、逃げ回りながら【バレットレイン】を放ちます。
倒しきるまで全ての攻撃を回避しきれるとは思えませんけれど、捨て身で銃弾の雨の中を飛び回るのなら長くは持たないと期待します。
『ぐろりや、ぐろーりや!!』
『はれるや、はれるや!!』
春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)の想像の少し斜め上を突っ走って、その狂信者たるジャバオウガ達は叫んで此方に向かってきていた。
GloriaとかAlleluiaなんて言いながら突っ込んできたら流石に恐いとか思っていたが。微妙に発音が妙なのは『ぱらいそ預言書』の持ち主がエンパイアの縁有る者のせいか。
「神のために命を捧げたものは楽園へ招待されるのでしょうか」
『そう、でうすはその御手に我らを受け止め、ぱらいそにお導きあそばれるのだ!』
次々に襲い来るオウガの爪を何とか回避しつつ問えば、こんな答えが返ってきた。
「正直、私はそんな神は遠慮したいですけれど」
そう感想を述べた遙の手には既に銃が握られ、引き金には指がかけられていた。
こんな神など――生贄よりも子羊を求める方がまだ好ましい。口にはせず、代わりに銃口は多弁に彼らに向かって弾丸を浴びせかける。
放たれる鉛の礫が爪で襲いかかるオウガ達に容赦無く雨の如く降り注ぐ。回避をするという思考すら働かぬのか、まともに銃弾の雨の中に身を置きながらもオウガ達は懲りずに遙に向かって全力で翼を繰りながら向かってくるのだ。
『我らがでうすの為に!』
『この身を捧げんことを!』
果たして何が彼らをこんなに信仰に駆り立てるのか。件の預言書とやらの効果なのだとすれば恐ろしい事この上ないが。しかし単調な攻撃と積み重なる負傷によって動きが鈍るオウガの爪を回避することは全てとは言わないが容易であった。
やがて鉛の雨が上がった時には、石造りの床に幾多もの赤黒い水溜まりが生じていたが、それも間もなく消えていったのだった。
成功
🔵🔵🔴
リタ・キャバリエーレ
捨身の特攻、と言ったところかしら
勇敢さと無謀は違う、っていうのはこのことね
なんて書物で知った知識と照らし合わせ納得
そして己を顧みない、みれないオウガをほんの少しだけ可哀想に思いつつ
けれど華々しく散るのもきっと本望よね!
と開き直り(なんか違うと、物言いだげな相棒、虎狼丸には心配しないで、と笑みを返し)
最期の花道、ってやつよね
と武器(カダル)に力を込め
相手の間合いのギリギリ外まで引きつけ【怪力】を活かした渾身の一撃で防御ごと【鎧砕き】の勢いで破ノ一撃で迎え撃つわ
相手が複数で来るなら【衝撃派】による【吹き飛ばし】も組み合わせるつもりよ
アドリブ
絡み歓迎
『でうすの御名にかけ!』
『ぱらいそに至る為、この身を捧げ、神敵の首を捧げん!!』
勢い良く此方に向かってくるジャバオウガの群れの叫び声を聞きながら、リタ・キャバリエーレ(空を夢見た翼・f22166)は眉間を寄せて彼らを見やる。
「捨身の特攻、と言ったところかしら」
勇敢さと無謀は違う、っていうのはこのこと。あくまで書物で得た知識ではあるが、照らし合わせてみれば納得するより他は無い。
同時に――己を顧みない、いや、それすら出来ないオウガを、ほんの少しだけ――可哀想に思ってしまうのはリタの心優しさ故か。
けれども。
「華々しく散るのもきっと本望よね!」
「…………」
開き直った。横に待機してた相棒の虎狼丸は何か言いたげに此方に視線を向けているが、リタは笑みを向けて心配無用と無言で告げる。
『キシャアァァ!!』
オウガ達がその口を大きく開けて噛み付き攻撃を仕掛けてくる。相当近づかない限りはその餌食になる事はないだろうが、リタはその間合いギリギリまで引き付ける様に立ち回る。その手には、神秘的で優しそうな見目からは想像の付かない巨大なハンマーが握られていた。
「最期の花道、作ってあげるわ!!」
渾身の一撃が、リタの目前まで迫ったオウガの顎を文字通り砕く。怪力より反動すら付けずに振り回された打撃は頭蓋骨をも粉砕したか。哀れ一体のオウガはぱらいそどころか骸の海に逆戻り。
『ひるむな、行け!!』
『おのれ!』
さりとて仲間一体が倒された所で狂信者たるオウガの勢いは止まらない。
一斉にリタに向けて襲いかかるも、ぶんっと振ったハンマーより放たれた衝撃波が彼らをことごとく吹き飛ばす。彼女に襲いかかる命知らずは、噛み付こうと近づいた顔面からまるでモグラ叩きの如く脳天を打ち砕かれていく。
決して怯む事も逃げる事も無いオウガ達は、自分から撲殺されに来ているも同然。
やがてその場にいたオウガ達を粗方粉砕したリタは満足げに虎狼丸と共に他の集団を探しに行くのであった。
成功
🔵🔵🔴
ディルク・ドライツェーン
おお~っ、これが城か!
すっごいでかい建物だなぁ
しゅうきょう?はよくわかんねぇけど
ようするに向かってくるオウガをぶっ飛ばせばいいんだよなっ
バディペットのアインと【野生の勘】で向かってくる奴の索敵して
奇襲されないように気をつけて
敵の攻撃は動きを【見切って】回避して
その隙に【カウンター】を叩き込むぜっ
【動物使い】でアインと連携して相手の攻撃に備える
数が集まってくるようなら
近づかれる前にUCで【なぎ払い】で【吹き飛ばす】ぜっ
ははっ、向かってくる敵はわかりやすくていいやっ
全員喰い散らかしてやろうぜ、アイン!
「おお~っ……これが城か!」
羅刹の青年は物珍しそうに建物の内部を見回しながら、石造り通路を歩む。
ディルク・ドライツェーン(琥珀の鬼神・f27280)はエンパイアとは違う世界に生まれた羅刹。ともなれば和風建築に近いこの城の建築様式は初めて遭遇するに近い。
「すっごいでかい建物だなぁ。しゅうきょう?はよくわかんねぇけど……」
前を見ると、何やら良く解らない呪文の様な歌の様な何かを唱えているジャバオウガ達の血走った瞳が此方を睨み付けている姿。
『ぐろーりや! 全てはめしあのために!』
『はれるや! 我らがでうすの御名の元に!』
「――ようするに向かってくるオウガをぶっ飛ばせばいいんだよなっ」
難しい事を考えるのは性分じゃ無いとばかりに、ディルクは鼻で笑い飛ばしながら己の得意な考えにシフトする。どっちにせよ、倒すか倒されるか――戦いとはそれだけの事だから。
「アイン、頼むな!」
威勢良く向かってくる敵に対し、相棒たる子狼のアインはディルクと共に警戒し、牽制する。死角は彼が補ってくれる。その安心感は計り知れない。
『悔い改めよ!!』
オウガの牙が次々と向かってくるも、その猪突猛進な挙動は簡単に見切る事が出来た。身を捩りながら、手にした刀を振り翳せば敵の羽根や尻尾が斬り飛ばされる。
「しっかし、数が多いな」
アインも敵の勢いを利用して上手い事立ち回っていたが、簡単にくたばるほど相手がヤワじゃ無いのは謎の亡霊とやらを憑かせているせいか。
「みんな纏めて――」
大きく拳を振りかぶる。ディルクが裂帛の気合と共に拳に籠めた覇気が、轟音と共に床に叩き付けられる!
「吹 っ 飛 ば す !!」
どごぉぉっっ!!! 彼の拳を中心に石の床にクレーターが生じ、そこから迸る衝撃波が身の程知らずにも真っ直ぐ迫ってきたオウガ達に軒並み直撃していく。
「ははっ、向かってくる敵はわかりやすくていいやっ!」
何せ衝撃波に自分達から突っ込んでくれたのだ。その与えたダメージも更に強まったらしく、敵の動きは大幅に鈍って見えた。
「この調子だ、全員喰い散らかしてやろうぜ、アイン!」
「アォン!!」
次から次に此方から仕掛けずとも向かってくるオウガ達を返り討ちに殴り飛ばしながら、ディルクとアインはその戦いすら楽しむ様に笑みを浮かべていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
シーザー・ゴールドマン
観光名所としては良いかもしれないね。
オウガ遭遇後
初手で大爆発の一撃をオウガの集団へ。
(先制攻撃×属性攻撃:灼熱×全力魔法×なぎ払い×範囲攻撃)
爆炎に乗じて上空へ。
(空中浮遊×念動力)(天井があれば適当に破壊して)
身に纏うオド(オーラ防御)を『創造の魔力』で変質、光の屈折を利用して不可視状態へ。地上には分身(残像×存在感)を残す。
分身に殺到したところを上空から『破滅の炎』を墜として消滅させます。
(属性攻撃:灼熱×全力魔法×なぎ払い×範囲攻撃×破壊の魔力)
ハハ、観光地としては問題があるかな?
まあ、風情があっていいだろう。
(荒れた地形を見て)
石畳が敷かれたその通路は明らかにエンパイアよりも中世ヨーロッパを思わせる建築様式を取り入れていると思えた。そう――
「……ふむ、観光名所としては良いかも知れないね」
シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)が良く知るダークセイヴァーの城にも似ている。そしてアース世界であれば世界文化遺産に含まれる史跡となっている場所。あながち彼の感想は間違ってはいない。
『――ぐろりよーざ どーみの――』
『えくせんさ――』
聞こえてくる祝詞の声。オウガ達が一心不乱に祈りを捧げる場。
シーザーは遠慮無く足を近づける。かつんと靴音が不意に彼らの祈りを妨げた。
『何だオマエ……お前もくるせいだー様に、我らがめしあに楯突く者か』
返事も聞かず、オウガ達は侵入者に向けて敵意剥き出しに戦闘態勢に入り、シーザーに向けて襲いかかろうとする。
――だが既に先手は打たれていた。
「生憎、私は神とは相反する者なのでね」
片手を振り翳せば、手加減無しの全力魔力を注いだ灼熱が腕の先から走る。ジャバオウガが集まるど真ん中に放たれた力は大爆発となり、群れ全部に襲いかかる!
『ぎゃあっ!?』
『怯むな! 悪魔の炎に負ける我らではなし!』
数匹が焼かれ倒れていく中、辛うじて息のある者達は叱咤しながらシーザー目掛けて一斉に飛びかかる! しかし。
『な!?』
『うおっ!?』
噛み砕いた瞬間、その存在が霧の様に掻き消える。残像かと気がついた時には、オウガ達の上空より何かが迫り来るのを感じていた。
『なんだあれは
……!?』
『あ、ああ、炎だ。はるまげどんで世界を焼く炎だ
……!!』
それはシーザーが放った『破滅の炎』。
彼は爆発のどさくさに紛れて天井を破壊し、その身を上空へと運んでいた。その身を包むオドは創造の魔力により光を屈折させるヴェールとなり、地上には敵を引き付ける為の釣り餌としての分身を残したのだ。
分身に殺到し、牙の攻撃を盛大に空振りした所に破壊の魔力を籠めし炎球を墜としてやったという算段だ。
『ぐあああっっ!?』
『悪魔め……さたんめ
……!!』
灼熱の炎に悲鳴を上げながら、狂信者で無鉄砲なオウガ達はその身を骸の海へと戻していく。彼らの罵る様な言葉にシーザーは口の端を僅かにつり上げながら、そこら中が抉れて荒れた床面へと降り立った。
「過大なる評価は有り難いが、私はあくまで公爵に過ぎないのでね」
そう告げてから改めてシーザーは周囲を見やった。天井からは空が見え、床も割れた石畳が散乱し、一気に廃城が廃墟と化してしまったが。
「ハハ、観光地としては問題があるかな? まあ、風情があっていいだろう」
フッと小さく笑い、シーザーは更に奥の気配を求めて先へと進むのだった。
大成功
🔵🔵🔵
城島・侑士
アドリブ連携◎
信じるものの為に捨て身の特攻か
殉教者の気持ちは理解はできないね
力任せに向かってくるならそこを突こう
相手はスピード・攻撃重視と見て死角からUC咎力封じを発動して
動きを鈍らせる
鈍ったところを翼、爪のある手を部位破壊で集中的に狙って戦力を削ぎ
負傷した箇所を容赦なく乱れ撃ちして集中攻撃、継続ダメージを与え続けて息の根を止める
容赦なくて悪いね
バンザイアタックなんてもんは大抵は悲惨な末路を辿るもんだ
おっと!油断はいけない
囲まれたり
かきむしる爪での一撃はまともに喰らったら流石にやばそうだ
その攻撃速度から完全回避は厳しそうなので
紫煙から呼んだ使い魔ヤンスマン達で壁になって貰ってオーラ防御しとこう
和洋折衷の不思議な感覚を覚えるその城の内部を銜え煙草で進んでいけば、やはり不思議な詠唱のような歌のような何かが聞こえてくる。
「娘に借りて見せて貰った日本史の教科書にあったな……」
城島・侑士(怪談文士・f18993)はそんな事を思い起こしながら、その声の元に歩を進める。潜伏キリシタンや島原の乱など、江戸初期の歴史として大体は学ぶ項目だろう。
『祈りを妨げるものはおまえらか』
『くるせいだー様の敵は我らの敵で、でうすの敵だ!』
心の底からこのオウガ達が信仰しているのはクルセイダーの持つ書物の力故か。
(「信じるものの為に捨て身の特攻か」)
こちらを見つけるなり血走った目で此方に向かってくるのを認めると、侑士は思わず大袈裟に肩を竦めるより他なかった。
「殉教者の気持ちは理解はできないね――」
ピン、と指先で火が点いたまま煙草を投げ捨てた。幸い火災報知器なんぞ有りはしなければ、この城が燃えたって構わない。
代わりにその手に構えたのは愛用の散弾銃。銃口を向けても相手は怯む事無く、速度も落とさず向かってくる。
「力任せに向かってくるならそこを突こう、か」
そして侑士が放ったのは幾多もの拘束具。手枷がオウガの腕を捉え、ロープがその動きを止めて束縛する。
『なっ!』
『ぐっ!?』
速度と勢いが削がれた所で銃口が火を噴いた。ばらまかれた弾はオウガの翼を穿ち、鋭い爪を有した手を血塗れに変えていく。
容赦無く放たれる乱れ撃ちによる弾丸の雨。オウガ達がいくら丈夫に強化されてようと、力を封じておけば通常と変わらない。おまけに敵は逃げずに自分から弾に飛び込んでくるのだ。
『おのれ
……!!』
「おっと!」
発砲と発砲の僅かな一瞬の隙をついて爪による連続攻撃をしかけてきたが、辛うじて身を捩りかわした侑士。流石にまともに喰らってはヤバそうだと危機感を覚え。
「油断も隙も与えさせちゃくれないな、全く」
投げ捨てた煙草から流れ出る紫煙が蝙蝠の姿を模り、侑士の前に壁となって防御に回る。忠実な使い魔達が活躍しているその間に弾込めは完了。
「そもそもバンザイアタックなんてもんは大抵は悲惨な末路を辿るもんだ」
再びの乱れ撃ちがオウガ達に食らい付く。散弾に倒れた狂信者達は息絶えると同時に骸の海にその身を消し去っていく。
「容赦なくて悪いね」
頬についた返り血を手の甲で軽く拭いながら、侑士は新しい煙草を銜えて火を点け、再び先へを歩きだしたのだった。
大成功
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キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
フン…どんなお題目を唱えようが、神の意を刃に込め他者を害する者に天国の扉が開くとはとても思えんな
捨て身と言うのは恐ろしいが…ならば近づかれる前に打ち倒せばいいだけだ
装備銃器を使い、眼前の敵に一斉発射
距離さえとれば恐れることはない…
フッ…そんな甘い考えが通るわけはないか
敵が大挙して押し寄せる前にUCを発動
デゼス・ポアから伸びる糸を通路の壁や天井に仕掛け、突っ込んできた敵を切り刻む
デゼス・ポアと私の指で自在に動く極細の糸だ、どう来るか予測は出来まい
更に一斉発射も繰り出して倒していく
お前達が救われる時があるならば、骸の海に還る時だろう
この世界を憎み続けるより、そちらの方がマシだろうさ
『ぐろりや、ぐろーりや』
『めしあよ、くるせいだー様よ、我らを救いたまえ』
ぱらいそ預言書の教えにすっかり狂信者集団と化しているオウガ達の祈りの言葉。
キリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)は一心不乱に礼拝をしていると思しきオウガ達を見つけると、そっと身を隠しながら様子を窺っていた。
「フン……どんなお題目を唱えようが、神の意を刃に込め他者を害する者に天国の扉が開くとはとても思えんな」
吐き捨てる様にキリカは呟いた。信仰の名の下に良い様に使われているとも言えなくも無いが、それを彼らに伝えた所で洗脳めいた信仰心を捨てるとは思えない。
捨て身で襲いかかってくるというのは恐ろしい話だ。だが。
「ならば――近づかれる前に打ち倒せばいいだけだ」
機関銃のマガジンが装着されている事を確認し、キリカは敵との距離を目視で測る。射程距離ぎりぎり。距離さえとれば恐れる事はない。
潜んでいた物陰から躍り出ると同時に放たれる機関銃の叫び声。一斉発射される弾丸の雨はオウガ達に向かって次々と食らい付く。
しかし――飛んでくる銃弾を恐れずにオウガ達は此方に突っ込んできた。傷も命も厭わず、ただただ目の前の敵を屠る為に。
『神の敵、悪魔の手先! 我らが排除する!!』
「フッ……そんな甘い考えが通るわけはないか」
大挙して向かってくる敵を前に、キリカの傍らには既に絡繰り人形であるデゼス・ポアが口元に笑みを浮かべて待機していた。
「狂え、デゼス・ポア――死を与える歓喜と共に」
その声と重なる様に、オウガ達が悲鳴を上げた。
人形から伸びる糸は壁や天井に縦横無尽に仕掛けられていた。何も見ず考えずに突っ込んでくるオウガ達は、その糸の存在に気が付かずに自分達から切り刻まれに来たのだ。
「デゼス・ポアと私の指で自在に動く極細の糸だ」
どう来るか予測は出来まい。そう言いながらも機関銃による一斉発射も再び繰り出し、糸に斬られてなお息のあるオウガに鉛玉をくれてやった。
「お前達が救われる時があるならば、骸の海に還る時だろう」
キリカは静かな声でそう告げる。今にも息絶えていく狂信のオウガ達へ。
「この世界を憎み続けるより、そちらの方がマシだろうさ」
薄い表情のまま――果たして彼らにとって救いになるかさえも知れぬ言葉を捧げ、キリカはその場を立ち去ったのだった。
大成功
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