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迷宮災厄戦⑤〜マイマイガブリ

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #🌈


●褪せ色の瘴気
 花いっぱいの不思議な国に『施された』のは奇怪の極みなのか。もしくは機械の末路なのか。たくさん跳ねる兎の群れは『可笑しく』もお菓子大好きに【蒸気機関】を付けていた。憑かれた執着は瘴気(どく)を吐き散らし、等しく朦朧(くらくら)を望んでいる――来るよ。来るよ。狂った世界は廻るしかない。腸刳り貫いて詰め込めば、そうとも応気の連鎖なのだ。チクタクと刻まれた機関は器官を狙い、悦びは遊園地(カオス)の真似事に違いない――ねえ。お菓子が足りないよ。ワインにしたのが間違いだったんだ――ウサギの群れが正気を確かめず、素敵な素敵なお茶会に飢えていた。
 ハギスの材料がやってきた。今日こそは美味しく紅茶を飲もう。潜り込んで捕食(ガブリ)とやるのだ――君達はカタツムリ!

●グリモアベース
「はい! はいはいはい!!! 隣・人(ゲロイン・f13161)ちゃんですよ。次の戦場はセピア色で褪せた感じですね。まあ。蒸気機関の類が混沌を孕んでいますが……正気の内は問題ありませんね!!!」
 ケラケラと笑いながら事務椅子に座り、グリモア猟兵は説明を続ける。似たような光景を見たものは嫌な予感を覚えてもいい。
「んー。ウサギですね。またウサギです。でも蒸気機関背負ってて厄介極まりない群れですね。吐き散らす瘴気を如何にかしないと危険です。猟兵の皆さんなら対抗策持っていると思いますが――あ。ウサギ型のオウガは執拗に器官を狙ってきます。注意してくださいね。宜しくお願い致します!!!」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 セピア色の吐き気。

 プレイングボーナス……「瘴気の蒸気」への対抗手段を考える。

 採用人数少なめ予定です。
 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『くらくらびっと』

POW   :    くらくら
技能名「【催眠術】【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    くらくらびりんす
戦場全体に、【くらくらする模様】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ   :    つめほうだい
【お菓子大好きな怪物】に変身し、武器「【臓物を取り出す拷問道具】」の威力増強と、【酷い眩暈と吐き気を催す猛毒放出】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
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 蒸気を吐き出す『機械』に浸(つ)けて、ウサギの群れは器官を狙うのだ。望むべきは詰め放題かつ食べ放題の、オマエに相応しい菓子類だろう。胃の中を空っぽに晒して仕舞えば、終いの宴は甘美に違いない。眩暈模様と毎々聳えれば、マイマイを喰らうが如く首を突っ込む――寄越せ。貴様の吐物(ハギス)のタネを。
水鏡・怜悧
詠唱:改変、省略可
人格:ロキ
瘴気を出す蒸気機関とはまた興味深いですね。しかし解析は倒した後にしましょう。蛇腹折の日記帳によりオーラ防御を展開。多少の瘴気ならこれで無毒化できるはず。同時に袖口からUCの風属性の触手を生やし、周囲の蒸気を吹き飛ばします。
拷問器具に蒸気機関なら金属製でしょう。ズボンの裾から雷属性の触手を生やし、磁力で地面に縫い付けつつ本体をマヒ攻撃。猛毒は蒸気同様吹き飛ばし、氷属性の触手を束ねて槍を象り突き殺します。
(臓物を取り出す拷問道具……うぅむ、医療に転用できないでしょうか)
安全を確保してから、しばし考え込みます



 テケリ・リ――蒸気と常軌を逸した『音』が被り重なるとは理解出来ない。器官を狙う機関の咆哮が、嬉々として危機を孕んで往くのか。解析したいのは『興味』を引いたが故で、されど水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は抑止した。倒してからでも遅くはない。その緑色の視線は『蛇腹』な折り方を接している。記された数多の錯乱が『瘴気』を拒むのは当たり前だろう。決して言葉遊びの類では在らず、シャンと羽搏いた『呪い』への防護と知れ。ぶおん。袖から貌(カタチ)を晒した玉虫色(ふていけい)が腕の如く空気を薙いだ。吹き飛んだ蒸気が『ウサギ』を暴く。
 腹が減った。お腹が空いたらお菓子を欲する。拷問道具がハラワタを望み、付属したチクタクを迷々廻す。舞っているウサギの群れが『埒外』を定めて飛翔――出来なかった。金属製が枷と成り果て『電磁』を帯びた触手(ち)に縫い付けられる。絡まり遭った液状が名状し難くも麻痺毒を注ぐ。もれ溢れた眩暈を再度『はら』えば、代償の属性は決定された。跳ね回る鬼には停滞が相応しい。
 突き刺さった槍は触手塊(加工)の凍結。突き刺さった臓物が『内』から殺され骸(うみ)も泳げず――ああ。しかし。あの拷問道具は医療に転用できないでしょうか――くずれた冷気に触れながら、思案に耽るのも悪くない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

参ったねぇ。
どうにもこうにも、この瘴気の蒸気はアタシにゃ荷が重い。
しかも三半規管をぶっ壊してくるだって?
そんなのコケるしかないじゃねぇか!
……でも待てよ?
こけたらカブは故障する。
壊れたならば直せばいい。
そうだよ、ちちんぷいぷい【戦地改修】ってな!
瘴気と催眠を吸気口に思い切り吸い込ませ、
不思議な触媒で正気とタイミングに変質させて。
ターボの如く回転数をぶち上げて、
倒れる前にブッ飛ばす!

実際そんだけやれる分の『騎乗』と『操縦』はできる心算さ。
ま、多分ここなら居眠り運転も酔っ払い運転も捕まらないだろうけど。
それよりなにより、癖がつくのが怖い!
轢き逃げ?超法規的措置って奴さ!



 道連れを強要された彼女は『如何』想ったのか。便利使用の蒸気機関(コーヒーカップ)と描写したならば楽だろう。ああ。参ったねぇ。瘴気が渦巻く正気ない現実、勝機を弄るには酒気を帯びる他に無いのか。数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は息を吐くように胃の下部分を押さえてみた。荷が重いクセに三半規管(マイマイ)までもてんてこ舞いだ。廻る世界に乗せられたら転倒確実に違いない。くらくらふらふら、向こうでウサギどもが笑い続けている――でも。逆転の発想を掲げて閃けば『壊れたならば直せばいい』のだ。故障した自動二輪(カブ)は宇宙(ムゲン)に改められる。そうとも。ちちんぷいぷい戦地で改修。回収すべき旗(フラグ)も折って、ウサギをオイシかの不可思議だ。吸い込め。その瘴気と催眠(めまい)を肺(吸気)いっぱいに。ぐるぐる眼球を正しさに変えて『タイミング』は今……!
 ここからは居眠りでも酔っ払いでも構いやしない。何せ相手は死んでいる骸(み)だ。周囲に他の猟兵は居ない――ふかせたモザイクの径を行き、袋小路も何とやら。やれる分の技術は染み付いている。つぶれた肚(ウサギ)を轢き抜いて――逃れても罪には成らない筈だ。癖がつくのが怖い!

 ――超法規的措置(もんだいない)ってやつさ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

キーシクス・ジェンダート
馴染み深いウサギだな…本当に、本当に馴染んだりしたくはないが!!
あぁもう、連中はただでさえふらつきが厄介だというのに、訳のわからん蒸気まで……

…耐えろ耐えろ、おぞましさは「狂気耐性」「オーラ防御」で堪える。
UCの剣に「衝撃波」をのせて、連中の元へ飛ばす。は、はは、何度遭遇したところで感想は何一つ変わらない。
「吐き気がするほど嫌悪しか湧かない」
呪血の剣が狙うのは貴様だよ、剣に気を取られればいいさ
「呪殺弾」の「スナイパー」で蒸気機関を狙い撃つ。

悪夢によく分からない要素を増やすんじゃない。いや、増やされるから悪夢か?どちらにせよハギスは増えるから安心しろ、材料は貴様だがな。



 ぐらり……眼球振盪なのか脳震盪なのか。メルヒェンの魔性に中てられたのか。馴染み深い輪郭に嫌気が差す。本当に。嗚呼。本当に『そう思いたくも』ないのだが、キーシクス・ジェンダート(翡翠の魔人・f20914)はウサギの嗜好を知っている。連中の所業を思い返すだけでふらつくのだ。ぐらぐらと頭蓋の中身が蒼褪めて、如何しようも『無い』酩酊だ。訳のわからん蒸気まで……上機嫌な群がりが鬱陶しくてたまらない。みきみきと機関を鳴らしながらねちゃねちゃと貌が『形容』を失くす。おぞましさが脳裡を這っていくのを『耐える』為に踏み締めた。まだ。まだ、揺れてはいない。汚物(ワイン)の色を確認する術は要らず、要るのは『膨れ上がった』感情だ。
 は。はは。はは、は――駆けた衝撃が一匹の首を刎ねた。猛毒が散らされる中央で『紫翠』の鋭さが現れる。何度遭遇しても。何度触れ狂っても。吐き気がするほど嫌悪しか湧かない……血液が魔を抱いて向ければ、告げずとも貴様は気盗られる。
 悪夢にキカイを付け加えるな。銜えたが故に悪夢なのか。増えて、殖えて、ただ掻き混ぜられる。その額に『呪殺』は似合いだろう。どろどろと味噌から融け出せば好い。どちらにせよハギスは増えるから安心しろ。

 ――材料は貴様だがな。
 言わなくたって解っているさ。
 謳った。謳った。腸に血を詰めて!

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
あぁもう、ここのウサギはこんなのばっかりかい?
これじゃあオオカミも大忙しだ、顎門1つじゃ足りやしない!

UC【再現せしは神に仇為す者】発動、瘴気ならアタシの領分でもあるのさ
変身により《気合い+オーラ防御》の守りを強くして《属性攻撃+ハッキング+吹き飛ばし》の性質を持つ瘴気の嵐で《範囲攻撃》。
蒸気は浄気に、怪物は兎に、狂気は正気に! 在るべき姿に立ち返って世は事も無し、過去の亡者は骸の海に還るのが道理ってものだ

アタシの瘴気による侵蝕《浄化》で敵の蒸気を上書き、敵UCによる変身にも干渉して強制解除を狙うよ
蒸気や猛毒を無害化すれば後は《早業+怪力》で《なぎ払い》、翼と爪牙を振るい存分に《蹂躙》しようか



 あぁ……飽き飽きよりも厭き厭きが相応しいメルヒェンの羅列だ。怠惰に並べられた催眠どもがぐんにゃりとカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)を包んでいく。ここのウサギは脳天から踵まで『こんなの』ばっかりかい。疑問符を塗りたくっても蒸気機関の器官餓えは変わらない。内部に忍ばせたお菓子大好きが『瘴気』に塗れて牙を剥く――されど其処は『神』に仇為す者の域だ。毒素を呑み込まんと顕現したのは『狼』だ。有翼の胴を世に示し、かの頭部は三に違いない。蒸気は浄気に成せ。怪物は兎に戻せ。狂気は正気に糺せ。眩暈は起立に返るべきだ。在るべき姿へと侵蝕すれば【亡者】は骸の海に墜落する――世は事も無し。
 嵐が風を荒らして巡れば罵声吐き散らすウサギも沈黙(しず)む。イカレタ脳髄の器も『浄化』され、連鎖する渦巻(マイマイカブリ)はひっくり返る。干渉された化け物がただの兎娘(オウガ)に失せて縮む――還る時を宣言したのだ。朦朧は鮮明に反転し、眼前に『在った』のは魔狼(エネミー)の爪牙。
 傲慢の王が蹂躙する姿(サマ)は猛々しく美と解せよう。薙ぎ払ったハギスの材料が『塵』に等しく抹(も)して殺(さ)く――つぶれた肉は伏せた証だ。

 ――神が目眩けと嗤ったのか。
 ならば拒絶するのがオマエだ。

 ――本物の内臓料理を召し上がれ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月04日


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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト