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迷宮災厄戦④〜ライドオン・ファンシー

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦


「着ぐるみに乗ってみたいですねー!」

 シーカー・ワンダーは両手を翼めいてパタパタ振りながら切り出した。

 アリスラビリンス、迷宮災厄戦が戦場のひとつ、『大きな愉快な仲間のいるところ』。

 この不思議の国にやってきた「愉快な仲間」は、身長が2倍になり、しかも「背中にチャックのついたきぐるみ化」してしまうという、どことなく気の抜けるような戦場である。

「ここはですねえ、猟書家『鉤爪の男』と『クルセイダー』がいるところに繋がる道になってるんですが……例にもれず、オウガたちに支配されているみたいでしてー……」

 着ぐるみ化した愉快な仲間たちの背中にはチャックがついており、これを開いて中に入った者をオウガも猟兵も関係なくパワーアップさせるという特性を持つ。そして猟兵であっても、種族が愉快な仲間であれば巨大化してチャックがつく。

「で、困ったことに、強いオウガが愉快な仲間に乗り込んで強くなっちゃってるみたいなんですよねー……」

 オウガの名は『断罪執行人』。ただ今いる世界のルールにのっとって闘う心無き殺戮マシーンである。
 『断罪執行人』は大きなチェーンソーバニーの愉快な仲間に乗り込み、断罪と称して猟兵を容赦なく斬り殺そうとしているようだ。これに対抗するためには、猟兵側も大きな愉快な仲間たちに乗り込んで闘う必要がある。

「大きな愉快な仲間たちの怪我は気にしなくて大丈夫です。大きな愉快な仲間のダメージは全部中の人に行くみたいなので、断罪執行人に操られたチェーンソーバニーさんも普通にボコボコにすれば助けてあげられます」

 チェーンソーバニー自身は木こり作業をするだけの愉快な仲間で、普通に善人である。彼の中に入った断罪執行人が戦いに耐えかねて消滅すれば、無事に解放されるだろう。


鹿崎シーカー
 ドーモ、鹿崎シーカーです。ワンダーくんはテレビウムなので乗れません。いいね?

●概要
 「愉快な仲間」の身長が2倍になり、しかも「背中にチャックのついたきぐるみ化」してしまう国での戦いとなります(愉快な仲間なら猟兵でもなる)。ここでは強力なオウガが「きぐるみ愉快な仲間」に乗り込みパワーアップして襲ってくるので、こちらも愉快な仲間に乗り込み戦いましょう。
 プレイングボーナスは『「きぐるみ愉快な仲間」の許可を得て、乗り込んで戦う』こと。

●ボス戦『断罪執行人』
 その世界で定められたルールに則って刑を執行する無慈悲な断罪人。慈悲や感情といった行動を制限する説得の余地は無く、後悔や迷い等凡そ人間的感情は持ち合わせていない。ただの殺戮マシーン。口調は単語の羅列。
 チェーンソーバニーという木こりのきぐるみ愉快な仲間に乗って戦います。

 アドリブ・連携を私の裁量に任せるという方は、『一人称・二人称・三人称・名前の呼び方(例:苗字にさん付けする)』等を明記しておいてもらえると助かります。ただし、これは強制ではなく、これの有る無しで判定に補正かけるとかそういうことはありません。

(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
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第1章 ボス戦 『断罪執行人』

POW   :    斬首刑、執行
【大鎌】が命中した対象を切断する。
SPD   :    対象、捕縛
【有刺鉄線】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    酸雨、放射
【強酸性の血雨】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
蝶ヶ崎・羊
い、痛くはないのでしょうか?
心配ですがやるしか道はないですね

では羊の着ぐるみさんを説得しましょう
『ここを平和にする為には貴方の力が必要です。
その状態は怖いかもしれませんが、ワタシにお力をお貸しください』

羊の着ぐるみさんに乗り込んだら、着心地の良さに驚きながらヒアデス・グリモワールで雷の【属性攻撃】を仕掛けます

WIZの攻撃は炎の【全力魔法/オーラ防御】で防ぎつつUCの子羊さん達に【鎧無視攻撃】を頼みます
『羊はもふもふですが、蹄は痛いのですよ?』

アドリブ歓迎
1:ワタシ
2:あなた
3:あの方
名前にさん付けします


ケイティ・ネクスト
【猫・お前・名前呼び捨て】
「ドーモ、ケイティです」
 仔猫の愉快な仲間を探して着させてもらうにゃ。
「うにゃぁ、割とぶかぶか……ま、いいか」
 なるべくサイズの小さい奴を選ぶにゃ。大きければ強い、そう勘違いしてる奴に思い知らせるにゃん。
 立体機動モードで気付かれないように背後から接近。
「にゅふふ、チャックを開けるのは得意にゃー」
 そんで、チャックを開けて相手の着ぐるみの中に入るにゃ。こうなっちゃえばもう着ぐるみでパワーアップも関係ないにゃ?
「ひっそりこっそり忍び込んで仕留める。猫は最強の暗殺動物だにゃ」


栗花落・澪
もふもふの誘惑に負けたわけじゃない
断じてないけど…放ってはおけないからね
愉快な仲間の皆にはいっぱいお世話になったし
頑張ってる子達を見て見ぬふりなんてできない
だから、一緒に頑張ってくれる?
僕を乗せて

中身にしか傷がつかないとはいえ
やっぱり攻撃されるのは怖いかもしれないから
せめて少しでも楽しい戦いを
翼が使えそうなら【空中戦】
無理なら風魔法で【空中浮遊】しながら
有刺鉄線を【ダンス】のようにかわし
着ぐるみ達が楽しくなる【歌唱】を

いつまでも操られたくないでしょ?
それなら楽しく抵抗しちゃお
植物魔法の【高速詠唱、属性攻撃】で花弁の斬撃を与え
【破魔】を宿した【指定UC】の【浄化】攻撃

木こりさんは返してもらうよ


中村・裕美
『私・あなた・~さん・名前+さん付け、「…」が間に入るような喋り』

「……チェーンソーを持ったウサギ……あまりいいイメージがないのよね」
チェーンソーを持ったウサギに熊本で斬り殺される夢を見たことがあるとかないとか。苦手意識はあるけど、戦えないわけじゃない
「……倒すのは……中身の方だし」
交渉は、困ったらシルヴァーナにお願いして、着ぐるみに入れさせてもらう。きぐるみはコモドドラゴンとか

あとは【邪竜降臨】で空を飛んで有刺鉄線の攻撃に気を付けつつ黒炎を【投擲】しながら隙を伺い、動きを【見切り】、隙を見つけられたら、それで最初で最後の一撃という気概でドラゴンランスの【串刺し】にかかる。


木霊・ウタ

あんた
あいつ
呼び捨て

心情
せめて殺戮の怨念から解放してやろうぜ

仲間
焚火に手足がついた
ゆるキャラっぽい焚火くん頼む

俺たちの炎でオウガをやっつけて
兎を助けようぜ

炎にチャックがついてる…
さすが不思議の国だぜ

搭乗すると炎の中の俺の姿が
外から透けて見えるかも

戦闘
動きがシンクロ
焔摩天を構えると
焚火くんが手にした薪が火炎の剣に

何度も薙ぎ払い
鎌/電鋸を砕き溶かして刃毀れさせる

火炎の壁で武器受け
鎌/電鋸は同上で刃毀れ
鉄線や雨も炎で熔解や蒸発

焚火くんの炎に獄炎を上乗せ
跳躍して一刀両断
この時、焚火くんそのものが長大な焔刃となり
執行人を断罪し灰に帰す

執行人
焔摩天の裁きだ
骸の海へ還れ

事後
鎮魂曲
安らかに

サンキュ>焚火くん


ミリィ・ライジング
『私・あなた、~さん・皆さん・苗字or名前で短い方にさん付け』

いつもはお兄ちゃんと一緒だけど、一人でできる事も頑張らないとね。

きぐるみ愉快な仲間に礼儀作法・優しさ・誘惑で交渉。
「大丈夫。あなた達のお仲間さんはちゃんと助けるからね?」

敵のUCは指定対象全てを攻撃するから、高速詠唱でUCを発動して、
攻撃を受けた味方を高速治療。召喚した化身には医術の技能も合わせる。
「皆さん……後方はサポートしますので、頑張ってください……」



 CEEEEEEEEEE!
「ひょええええええええええええ!」
「メエエエエエエエエエエエエエ!」
「びえええええええええええええ!」
 チェーンソーの甲高い駆動音と素っ頓狂な悲鳴が森に響き、振り回された刃が黄色と橙色の葉をつけた巨木を次々と斬り倒す。
 チェーンソーの主はオーバーオールを来た身長三メートル近いファンシー兎! むやみやたらに回転刃を振りかざす彼からスプリンクラーじみて涙をまき散らしながら逃走するのは同様の巨体を持つ羊と焚火の愉快な仲間だ!
「逃―――げ―――て―――! 早く逃げてちょ―――!」
「だったら追いかけてこないで欲しいッピ! 危ないッピ!」
 焚火に短い手足が生え、デフォルメされた顔をつけた愉快な仲間が泣き叫ぶ。彼の背中についたファスナーの持ち手にしがみついた木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)が上下に振り回されながら声を張り上げた。
「危ないし怖いのはわかるけど逃げねえでくれ! あの兎だってやりたくてあんなことしてるわけじゃねえんだから! 一緒に止めるの手伝ってくれ! なあ頼む!」
「だメエエエエエエエエエエ!」
 焚火の代わりに羊が鳴きながら絶叫した。
「メエたち殺されメエ! バラバラ解体ジンギスカンになっちゃうんだメエエエエエエエ!」
「どうか……どうか落ち着いて!」
 羊の背中にひっついた蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)が必死で説得を試みる。彼のベストの背中をウサギのチェーンソーがかすめ、小さく切り傷を入れた。羊は肩越しに追ってくるウサギを一瞥すると羊の着ぐるみに語りかける。
「聞いてください。彼の中に入ったオブリビオンを倒すには、ワタシたちがあなたたちの中に入って戦うしかないのです。どうか安心してください。ダメージは全てワタシたちが肩代わりします。あなたたちは傷つきません!」
「そんなの物理的に無理だッピ! 出来る訳ないッピーッ!」
「お前らが物理うんぬん言い始めたら終わりだよ!」
 思わず大声を上げるウタ。直後、チェーンソーバニーが大きく跳躍! チェーンソーを大上段に振り上げ、急降下しながら斬りかかる! チェーンソーバニーは両目から鉄砲水じみた涙を吹き出しながら悲鳴を上げた!
「ギャ―――ッ! ジンギスカンと焚火を作っちゃううううううううう! やめてえええええええええ!」
 CEEEEEEEEEEEEE! ウタごと焚火を真っ二つにする軌道を描く回転刃! ファスナーにつかまったままのウタがそれを見上げ、息を呑んだ―――その時である!
「そこまでだっ!」
 素早く割り込んだ巨大な影がチェーンソーを白羽取り! 狂おしく咆哮する刃をつかみ取ったのは、小さな天使の羽根を生やした二足歩行の犬着ぐるみ! その中に乗り込んだ栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は犬と同じポーズを取りながら思い切り背中を反らした!
「そおーれぃっ!」
 犬は上体をぶん回してチェーンソーバニーを投げ飛ばした! チェーンソーバニーは両手足をバタつかせながら背中から地面に落下し、ハードランディング。着ぐるみ犬は青い顔でガタガタ震えながら冷や汗を流す。
「ひぃぃぃぃぃぃ……! 目の前に、目の前にちゅいーんって……!」
「ごめんね、怖い思いさせちゃって」
 犬の中から、澪は優しく話しかける。内側のもこもこした部分を撫でてやりつつ、片頬をうずめて穏やかに言った。
「もふもふの誘惑に負けたわけじゃない。断じてないけど……放ってはおけないからね。愉快な仲間の皆にはいっぱいお世話になったし、頑張ってる子達を見て見ぬふりなんてできない。だから、一緒に頑張ってくれる?」
「が、がんばる……がんばるけど……」
 犬はカタカタ震えながらファイティングポーズを取った。その先ではネックスプリングで起き上がったチェーンソーバニーが中段にノコギリを構える。犬は両目から涙を吹き出した。
「でもやっぱり怖いよ―――! うええええええええええん!」
「大丈夫、大丈夫だから。……後ろの四人は大丈夫?」
「なんとかな……」
 澪に声をかけられ、うつ伏せにスッ転んだ焚火の背中でウタが答えた。焚火は起き上がりながら涙目で呻く。
「ひぐっ、うっぐ……痛いよー……」
「派手にずっこけたからな……。羊、あんたの方は?」
「なんとか無事です」
 羊は地面に突っ伏したまま目を回す羊の着ぐるみを撫でまわしながら言う。一方、そのやりとりを見ていたチェーンソーバニーの体内から、断罪執行人が機械的な言葉を呟いた。
「猟兵、捕捉。断罪、執行。滅殺、確定」
「え?」
 きょとんとした声を上げた次の瞬間、彼の背中に空いたチャックから有刺鉄線の束が左右に展開! 生えていた樹にグルグルと撒きついて猟兵たちの方へ伸び、格闘技のリングめいた空間を作って三ペア六人を閉じ込める!
 チェーンソーバニーの背中から有刺鉄線が複雑に絡み合った球体を排出した断罪執行人は内側からファスナーを閉め、チェーンソーを身構えさせる。羊はモノクルを直して目を細めた。
「ここで決着をつけるつもりのようですね。これ以上逃がしてはくれなさそうです」
 目を回していた羊の着ぐるみが顔を上げ、焚火がくしゃりと顔を歪めた。
「メエ? と、いうことは……」
「ここで死んじゃうんだッピ! びえええええええええええええ!」
「泣くなって! 泣いたってあいつは許しちゃくれねえんだぜ?」
 ウタが大きく溜め息を吐く。うつ伏せになった焚火の背中から飛び降り、彼の目の前に立つ。焚火は号泣を止め、涙目でウタを見た。ウタは真剣な顔でつぶらな瞳を覗き込む。
「ぴえ……?」
「頼む、ここで腹をくくってくれ。あの兎だって、オウガに体乗っ取られてんだ。あいつだって、あんたらを殺したいって思ってるわけじゃねえ。助けてやりたいんだ」
 刹那、チェーンソーバニーが回転刃を下段に構えて直線ダッシュ! 大泣きしながら身構える犬着ぐるみに突っ込んでいく!
「ぎええええええええええええ!」
「うひいいいいいいい! き、き、来たよ―――っ!?」
「大丈夫。落ち着いて、僕に任せて。……さん、はいっ!」
 チェーンソー斬り上げを跳躍回避した犬着ぐるみは前方回転して兎を飛び越えて着地! 開いた兎のファスナーから吹き出した複数の有刺鉄線を斜めに跳躍してかわした犬着ぐるみの中で、澪は白い翼を羽ばたかす!
「さあ飛ぶよ! それっ!」
 犬着ぐるみは華麗なCターンで追いすがる有刺鉄線を回避しチェーンソーバニーへ急降下! 焚火と羊をまとめて斬り捨てんとするその後頭部に向かってダブルパンチを繰り出した!
「えーいっ!」
「退避」
 断罪執行人が呟き、背中から飛び出したままの有刺鉄線を束ねて尻尾の如く地面を叩く! 衝撃で浮き上がるチェーンソーバニー! 犬の目前には太い束となった有刺鉄線! 澪は背中を反らして頭を上げる。急上昇!
「割断」
「来ちゃだめええええええええええん!」
 空中で身をひねったチェーンソーバニーがロケットめいて飛翔してくる犬に刃を振りかざす! 犬は切羽詰まった悲鳴を小さく上げつつも両目をつぶって覚悟を決めた! 澪は着ぐるみの中で身をひねる!
「断罪」
 チェーンソーが振り下ろされSLAAAAAAASH! 犬着ぐるみとチェーンソーバニーがすれ違うも、宙には血の一滴も無し! 直前で錐揉み回転した犬着ぐるみは空に背中を向ける形で静止し、流星跳び蹴り!
「そこだあああああああああっ!」
 裂帛の気勢を上げる澪! 犬着ぐるみも目をつぶりながら意を決しての攻撃に身を任せる中、チェーンソーバニーは刃の腹を掲げて防御の構え! SMAAAAASH! 跳び蹴りが命中し兎を大地に蹴落とした!
「ほぎゃああああああああ!」
 斜めに落下したウサギは背中から地面に激突! 放射状に砂埃が散る中、彼は不思議そうに頭を起こす。
「あれ? ……痛くない……」
「軽傷」
 兎の体内から断罪執行人の声が響いた。チェーンソーバニーは回転ジャンプで立ち上がり、伸びっ放しだった有刺鉄線をチャックの中に引き込んでいく。滞空したままの澪は犬の着ぐるみに話しかけた。
「よしよし、良い感じだよ!」
「ほ、ほんと?」
「ほんとほんと! さ、痛いのも怖いのも全部平気! 楽しんでいこ?」
 言うなり、澪は弾むような声で歌い始める。犬は空中をくるくると回り、兎がチェーンソーを跳ね上げて飛ばしてくる赤黒い液体を華麗に回避しながら接近! 勢いを乗せ鋭い蹴りを繰り出す彼を一瞥し、羊は説得を試みる!
「羊さん、お願いします。ここを平和にするためには、あなたの力が必要です。怖いかもしれませんが、ワタシたちに力をお貸しください」
「メェ……」
 羊の着ぐるみはフェルトの眉毛をハの字に曲げ、羊を見下ろす。羊はつぶらな瞳を真っ直ぐ見返して再度の要請!
「痛みは全て引き受けます。どうか、ご助力を」
「メェー…………」
 羊の着ぐるみは焚火と目を見合わせ、控えめに肩を縮めた。やがて二人に向けて背中を見せると、不承不承背中のファスナーを引き下ろす。そして心底嫌そうな目つきで二人を見つつ言った。
「しょうがないメェ……」
「痛いのは嫌ッピよ? しっかり守ってほしいッピ……」
「ありがとよ!」
 羊とウタはすぐさま開いた空間の中に飛び込む。チャックが自動で閉まると同時、羊の着ぐるみと焚火はぴょんと立ち上がりチェーンソーバニーの方に振り返った! 焚火が頭の炎に手を突っ込み、燃える薪を引っ張り出す!
「さて、参戦としゃれこむか!」
「ええ。お一人だけに任せきるわけにもいきませんし、始めましょうか」
 羊が表紙に牡牛の装丁が為された魔導書を開いた。彼を中心にして吹き上がる紫電! 彼の化けの皮となった羊の着ぐるみが紫色の稲妻を見にまとった! 着ぐるみが己の姿を見下ろしおののく!
「メエエエエエエエエエエエ!?」
「では参りましょう」
 VANISH! 羊の着ぐるみが掻き消え、犬の回転キックをガードして滑り下がったチェーンソーバニーの真後ろに出現! その背中に神速の蹄掌打を打ち込んだ! SMAAAAAAASH! のけ反る兎!
「のおおおおおおおおおおおっ!」
「軽傷、戦闘続行可能。猟兵、参戦。酸雨、放射」
 断罪執行人が告げ、赤黒い輝きに包まれた兎が全方位に赤い雫を乱射する! 犬と羊は即座に跳び下がりつつクロスガード! 容赦なく彼らを打ち据える強酸の雨が中身の澪と羊の腕や両足、脇腹から煙を立ち上らせる!
「ワタシの身体に強酸とはなんと殺生な……! 木霊さん!」
「おうッ!」
 焚火の着ぐるみが地を蹴り、突き出した薪を高速回転させながら兎に特攻を仕掛ける! 酸性の雨を弾き飛ばしながら迫りくる焚火に、バニーはチェーンソーを下段に構える!
「断罪」
 CEEEEEEEEEE! 一歩踏み込んでからの斬り上げ! 焚火は回転させていた薪をつかんで振り上げ、一気に振り下ろして迎え撃つ! 先端から伸びた炎が剣の形を成し回転刃と斬り結んだ! ZGAAAASH!
「ヒイイイイイイイ……!」
「落ち着けよ焚火くん! お前の炎でこのノコギリをぶち壊すぜ!」
「えっ、ちょっと焚火くんの中の人!?」
 兎が裏返った声を上げるのも構わず焚火と兎は互いに飛び離れてから再度地を蹴る! 互いに得物を振りかぶって急接近! チェーンソーバニーは泣き言を喚きながら回転刃を繰り出した!
「これボクの商売道具なんですけどおおおおおおおおおおおっ!」
「状況が状況なんでな。許せッ!」
 ウタは叫び、大剣をフルスイング! シンクロした焚火もまた炎の剣と化した薪を振り回してチェーンソーと打ち合い、斬り払った! たたらを踏む兎のチェーンソーめがけて第二撃! 三撃! 得物を弾かれ体勢を崩す!
「姿勢制御」
 開いたチェーンソーバニーのファスナーから数本の有刺鉄線が伸び、背後の地面に突き刺さって兎の背中を押し戻す! 勢い余った頭突きが焚火の額部分に命中! 今度は焚火とウタが弾かれたたらを踏んだ!
「ぐっ……!」
「刺突」
 兎がチェーンソーの切っ先を向け、焚火に突き出す! その刀身を横から犬が膝蹴りで軌道を逸らした。逸れた刃は焚火の薪を持つ腕を裂き、ウタの大剣を把持する二の腕に深い切り傷を刻み込む! 飛び散る血飛沫!
「ってえ!」
 割り込みをかけた犬が空中浮遊しながら兎の横面に回し蹴り! SMAAASH! 逆の足で胸板を蹴っ飛ばして宙返りしながら澪が叫ぶ!
「バトンタッチするよ焚火ちゃん! 一旦下がって!」
「ひぃーっ! お願いしまぁぁぁぁぁすっ!」
 兎に背を向けて焚火がどたどたと離れる。大きく体を傾かせた兎はすぐさま着地した犬の胴へ逆袈裟の斬撃! 跳躍回避した犬は竜巻めいて高速前転かかと落とし!
「てやあっ!」
「反撃」
 兎がチェーンソーの腹を掲げてかかとを受けた次の瞬間、SPRAAAAASH! 澪のアキレス腱が引き裂かれて鮮血を吹き出した!
「痛っ……!」
 反射的に飛び退き空中に退避する着ぐるみ犬! 素早く跳躍予備動作を取る兎の背後から羊が組み付き、片腕で首を締め上げにかかる! がら空きになった腹部へ戦線復帰した焚火が薪で刺突!
「木霊さん、今ですッ!」
「もらったァッ!」
 燃える薪の先端が兎の腹を射抜く寸前、兎は素早く屈み羊の頭で薪の突きをガードした! 着ぐるみの背中を貫いて伸びる複数の有刺鉄線! 着ぐるみ内部の羊が鳩尾に風穴を開けられ体を折った!
「ぐおおッ……!」
「なッ、に……ッ!?」
 目を剥くウタの前で、チェーンソーバニーはサマーソルトキック! 天高く蹴り飛ばされた焚火が空中浮遊していた犬の身体に命中! チェーンソーバニーは着地するなり前後反転の勢いで回転刃を振りかぶる! 狙いは羊!
「断罪、執行」
 CEEEEEEEEEEEEEE! ぶん回された刃が有刺鉄線に胸を貫かれて宙づりにされた羊の着ぐるみへ向かう! 着ぐるみはバタバタと手足を泳がせながら絶叫!
「ミエエエエエエエエエエエエ! きゅ―――メエエエエエエエエエエ!」
 刃が羊の首を狩りかけた刹那、どこからか小柄な影がチェーンソーバニーの背後を取った! 幾分か小さな猫の着ぐるみがチェーンソーバニーのファスナーをつかみ、思い切り引き下げる! 中の空間に居た断罪執行人が振り向くと同時、猫の着ぐるみを着たケイティ・ネクスト(蠱惑の仔猫・f26817)が頭を突っ込む!
「ドーモ、ケイティです。にゅふふ、チャックを開けるのは得意にゃー。ひっそりこっそり忍び込んで仕留める。猫は最強の暗殺動物だにゃ」
 着ぐるみの中でニタリと笑ったケイティは着ぐるみごとチェーンソーバニーの中へダイブ! 胴体をボコリと歪に膨らませた兎はつま先立ちで身体を反らし、チェーンソーを空ぶらせた。
「おごべぼばっ!?」
「にゅふふふふふ! こうなっちゃえばもう着ぐるみでパワーアップも関係ないにゃ? 覚悟するにゃ!」
 よろめいた兎の身体が内側から不規則にボコボコと激しく変形! 体内を激しくシェイクされた兎は目を回しながら右へ左へフラフラと踊る。その隙を吐き、樹上から飛び降りた白馬が串刺しになった羊をつかんだ。
「大丈夫ですか? 今助けますっ!」
 ずんぐりした両前足で羊をつかみ、白馬はハイジャンプを決める! 一息に有刺鉄線から引っこ抜いた羊を抱きかかえたまま数回転して着地。白馬の着ぐるみに乗り込んだミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)は着ぐるみのファスナーを開いて中の羊を引きずり出した! 白馬が渋い声で呻く。
「これは……酷いな。胸に大穴が空いているぞ。中身がこのザマでは着られた方もただではすむまい。本当に大丈夫なんだろうな? 体内の女王様」
「大丈夫。あなた達のお仲間さんはちゃんと助けるからね?」
「頼むぞ。私はただお前に絆されたというわけではないのだ。オウガに操られた同胞も含めて助けてやってくれ」
「うん……!」
 白馬の視界を借りて傷ついた羊と恐怖のあまり失神した着ぐるみを交互に検分したミリィは、祈るように両手を組んだ。彼女の足元から湧き上がる白銀色の光が金の髪を持ち上げる!
「病気と苦悩に戦った天使よ。今一度、戦場を飛べ! 化身招来!」
 ミリィが閉じていた瞳を開く! 赤い瞳の中に彗星の如き蒼の虹彩が生まれて瞬くと共に、ミリィと同じ輝きに包まれていた白馬の背から幽体離脱めいて看護私服をまとった女性の霊が出現! ミリィは霊を通して告げる!
「皆さん……後方はサポートしますので、頑張ってください……!」
「あいわかった!」
 老獪な一言とともにミリィの頭上をドラゴンめいた影が通過した。黒い竜翼を広げたコモドドラゴンの着ぐるみの中で中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)がうっそりと呟いた。
「……チェーンソーを持ったウサギ……あまりいいイメージがないのよね……」
「ほう、それは何故だね」
 コモドドラゴンの問いに、裕美は眼鏡を押し上げる。眼下ではチェーンソーバニーが激しく胴体を変形させながらよろめいた。
「……チェーンソーを持ったウサギに……熊本で斬り殺される夢を見たことがある……ような気がする……」
「それはまた難儀な夢だ。ではどうする? このまま静観してるかね?」
「……ううん……苦手意識はあるけど、戦えないわけじゃない……倒すのは……中身の方だし……」
「ならばためらうことなどあるまい!」
 コモドドラゴンが喝破した刹那、チェーンソーバニーの背中から錆色の奔流が噴出! 体内から叩き出され、連続バク転して着地した猫の着ぐるみの中でケイティが呻く!
「うにゃぁ……仕留め損ねたにゃ。やっぱりぶかぶかだと動きにくいにゃ……」
「ケイティがちっこすぎるのニャ。もうちょっと大きくなってから出直すニャ」
「余計なお世話にゃ」
 着ぐるみの駄目出しに頬を膨らませるケイティ。一方でチェーンソーバニーの身体に放出された有刺鉄線が絡みつき、錆びた金属トゲだらけの鎧を形成! チェーンソーを構え直す!
「戦闘続行、可能。断罪、続行」
「ふむぐ―――!」
 マスクめいた有刺鉄線に口を塞がれた兎が目をぐるぐる回しながら呻き声を上げる。そこへ裕美の操るコモドドラゴンが空中から黒い火球を連続投射! 流星群じみて降り注いだ炎弾が兎の周囲で連続爆発を引き起こした!
「斬開」
 SLASH! 燃え上がる黒い炎が縦一閃され開いた道から兎が一直線に猫の着ぐるみへ突進! ケイティとシンクロして拳を握った猫の着ぐるみは繰り出される連続斬撃を素早い打撃と身のこなしでいなしていく!
「斬首、落手、足切」
「イーニャニャニャニャニャニャニャニャッ!」
 VONVONVONVONVONVONG! 蝿の羽音じみた風切り音が連鎖する。すんでのところで直撃をかわすケイティだが、その身体の各所には断続的に浅い切り傷が開いていく! ケイティは両断斬撃を半身で回避!
「イニャーッ!」
 渾身の掌底を兎の腹にSMAAAAASH! 僅かに後退したバニーに肉迫して猫の着ぐるみはマシンガンじみたラッシュを繰り出す!
「イニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャニャ! イニャーッ!」
 フィニッシュの右ストレートがチェーンソーバニーを撃ち抜き足を浮かせる! ケイティはボロボロになった両手から血の雫を飛ばしながらも、さらに回し蹴りで蹴り飛ばした! 断罪執行人は体を軋ませながら呟く。
「鉄線、展開」
 チェーンソーバニーの背中から翼じみて生えた有刺鉄線の集合体が地面を抉り制動をかける! そこへすかさずコモドドラゴンの黒炎爆撃! 猫の着ぐるみとウサギの間に焚火が降り立ち、燃える薪を振りかぶった!
「こっちはまかせろ! 手足ボロボロだろあんた。治療してもらえ!」
「そうさせてもらうかにゃ……!」
 黒い爆炎に仕掛ける焚火とは反対に大きく飛び下がる猫の着ぐるみ。その真後ろに白馬が降下し、憑りついたナースの霊が猫の着ぐるみを後ろから抱きしめる。ケイティの身体が白銀に光り、傷が蒸発するように消えて行く!
「傷は浅いですね……これならすぐに治せます!」
「助かるにゃ。ところで、あの羊の方はいいのかにゃ?」
 ミリィに問いかけるケイティの前方では焚火の火剣とチェーンソーが激しく何度も刃を交わす! BOMBOMBOMB! ぶつかるたびに爆ぜ散る火花。ウタはヤケクソになった焚火と一緒に咆哮を上げた!
『うおおおおおおおおおおおおおっ!』
「回避」
 薪の一閃をバク宙で避けたチェーンソーバニーが上下反転しながら焚火に背を向け、開きっぱなしの穴から鮮血じみた溶解液を噴射する! ウタは大剣を引き戻して刺突を繰り出し、それに応じた焚火の薪が炎バリアを展開!
「そんな溶解液程度、全部蒸発させてやるぜ! 燃えろおおおおおおッ!」
「もうどうにでもなれッピ―――ッ!」
 STEEEEEAAAAAM! 炎バリアにぶつかった溶解液が蒸発して赤黒い霧となり、焚火の周囲を包み込む! 焚火ともどもウタの視界が閉ざされた、その時! 焚火の足元ワン・インチ距離に兎!
「ピ―――ッ!?」
「しまったッ! やべえッ……!」
 ウタが慌てて刃を引き戻すより速く兎がチェーンソーを一閃させる! ウタは胸を斜めに切り裂かれてのけ反った! 出血!
「ぐあああああっ!」
「断頭」
 チェーンソーバニーの回転斬撃! しかし上空から垂直落下した影が刃を大地に叩き伏せる! ストンピングの衝撃で傷ついたアキレス腱を裂かれつつも、澪は犬の着ぐるみの中からチェーンソーバニーに語りかけた。
「うさぎさん。いつまでも操られたくないでしょ? それなら楽しく抵抗しちゃお」
 後ろに引かれた犬の両手首に無数の花弁が円環状を描きながら高速回転! 羽ばたく翼のように振るわれた澪の両腕が兎の両側頭部を直撃した! ホイールソーの如き花弁の刃が中身の頭部を軋ませる!
「猟兵、捕縛」
 頭部からギャリギャリと火花を散らしながら断罪執行人が宣言する。犬周囲の地面を突き破って伸びた有刺鉄線が犬の両腕を貫き跳ね上げ、さらに背後から喉笛をグルグル巻きにして締め上げた!
「うぐっ!」
 首に絞首縄の痕を浮かべた澪が苦しげにうめく! 兎は掬い上げるようなアッパーで犬を弾き飛ばし、素早く引き抜いたチェーンソーを振り上げた! SLAAAAAAASH! 足の付け根から肩までを裂く一撃!
「あっ、かはっ……!」
 有刺鉄線により空中で磔にされた澪は大きく身を反らしながら真っ赤な鮮血を吹き上げた。無傷の犬が切羽詰まった声で呼びかける!
「み、澪ちゃん! 澪ちゃ―――ん!」
 遠吠えのような悲鳴を上げる犬に構わず、断罪執行人は再度の刃を振り下ろす! 失血により意識をぐらつかせた澪は反応しきれぬ! だが兎の膝を紫電の蹴りが後ろから急襲! 兎に膝を突かせて刃をつかむのは羊!
「間一髪……ですね。ライジングさん、感謝します……!」
 後ろからチェーンソーを挟み止めた羊は兎の手からそれをもぎ取り放り上げる! そのまま兎の脳天に落雷のパンチ! ZGRAAAAAAAK! 断罪執行人の脳天から爪先までを稲妻が駆け、頭頂部に亀裂を入れる!
「戦闘続行、可能。溶解液、放射」
「!」
 素早く跳び下がった羊を追って放たれる赤黒い液体! 羊は右手の魔導書を開いて早口詠唱!
「我は翼を望む者なり! 地をかける神の使いに聖なる翼を!」
 左手を前にかざすと同時、羊の前にBOMBと大量の子羊が出現! 積み上がった羊の群れは甲高い怒りの声を上げ炎じみた紅蓮のオーラを身にまとう! ぶちまけられた溶解液がまとめて蒸発!
「羊はもふもふですが、蹄は痛いのですよ? 総員、突撃です!」
『MEEEEEEEEEEERRRRRRRGGGGGGHHHHHH!』
 羊毛から翼を生やした羊たちが炎のオーラをまとったまま兎に突撃! 兎は背中からダム放流めいて有刺鉄線の波を繰り出し、これを真っ向から迎え撃つ! CRASHBOOOOOOOOM! 鉄錆と炎が飛び散る!
「断罪、断罪、だだだだだ、断罪……」
 ひび割れた頭部をガタガタと震わせながら断罪執行人が繰り返す。屈み投げ上げられたチェーンソーめがけて跳躍体勢を取る羊の顔面を、眩い白光が照らし出す! 大きく翼を広げた犬の中で澪は眉間に皺を寄せた。
「木こりさんは……くぅっ……返してもらうよ……!」
 朦朧としかける意識にムチ打って震える白翼を大きく広げ、閃光を強める! 着ぐるみの中に居た断罪執行人が全身から蒸気めいた白煙を上げ、焼けるような音を立て始めた! 邪悪を退ける破魔の光だ!
「断罪、続行、戦闘、続行、猟兵、断罪、断罪、断罪断罪断罪……」
 断罪執行人の震動が大きくなり、犬を捕らえていた有刺鉄線が光に呑まれるように掻き消える! 自由落下しかけた犬をキャッチした焚火は、後方の白馬めがけて放り出す!
「治療頼んだ!」
「すぐに!」
 白馬が銃弾じみて飛び出し犬の着ぐるみをキャッチ! その横を風めいてかけたケイティはガクガクと体を震わせる兎の腹にミサイルの如き低空飛び蹴り! 兎の身体を覆っていた有刺鉄線が弾け飛ぶ!
「これで武装解除だにゃ。もう一発オマケで食らえにゃ!」
 錐揉み回転からの蹴り上げがチェーンソーバニーを吹き飛ばした! 空を斜めに飛翔する兎の先には、口内の黒い炎のブレスを溜め込むコモドドラゴン!
「来たぞ小娘!」
「……うん。一発勝負、いくよ……」
 裕美が合図すると共にコモドドラゴンが黒炎弾を解き放つ! 炎は狙い違わずチェーンソーバニーに命中爆発! コモドドラゴンはすぐさま背中のファスナーから突き出した槍を引き抜きジャベリンめいて振りかぶった!
「同胞の体から出ていけ……寄生虫のオウガ風情が!」
「……見えた。投げるよ……!」
 コモドドラゴンの中で投槍体勢をとった裕美は思い切って腕を振った! コモドドラゴンが投げた黒い槍はチェーンソーバニーのチャックに突き立ち、確かな手ごたえと共に停止する! コモドドラゴンは急降下!
「捉えたか!」
「……ばっちり……」
「ならば良し!」
 コモドドラゴンはチェーンソーバニーの首根っこをつかみ逆の手で槍を引き抜く。その穂先には胴を貫かれた断罪執行人! コモドドラゴンはそれを地上へ投げつける! 断罪執行人を見上げたウタは膝を曲げながら言った。
「トドメ行くぜ焚火くん! サンキューな!」
「早く終わらせてほしいッピ―――!」
「だからこれで終わらせんだよ!」
 焚火の泣き言を一喝し、ウタは跳躍! 同じく跳んだ焚火は薪を振り上げて全身に炎をまとい、一本の巨大な炎の剣と化す! その切っ先が断罪執行人へと一直線!
「焔摩天の裁きだ! 骸の海へ還れ!」
「ピイイイイイイイイイイイイイイイイイ!」
 焔の大剣と化した焚火が断罪執行人に―――命中! 空中に真昼の太陽じみた光が広がり、薪を振り切った焚火が空へ突き抜けた! ウタは背負ったギターケースの蓋を開けながら肩越しに後方を見やる。
「さあ、レクイエムの時間だぜ。歌の上手い奴もいるしな。安らかに眠ってくれ」
 眩い光の中で、断罪執行人は爆発四散した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月07日


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#アリスラビリンス
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#戦争
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#迷宮災厄戦


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はメルヒェン・クンストです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト