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海底の流星

#グリードオーシャン #お祭り2020 #夏休み

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●海底の流星
 海闊島――それは海底島のひとつだ。
 かつて、どんな島が沈んだのかは――もうだれもわからない。
 その島は、サンゴや巻貝などが絡んでもう見えなくなってしまっているからだ。
 大きな泡に包まれた島は海上にある島と同じように過ごせる。
 時たま海水が海流の流れによって島を通り抜けることもあるがそれはそれで楽しい。
 そんな島には、海流と月のめぐりと、それから魚達の気紛れ。
 さまざまな条件が重なり合ってみられる光景があるのだという。
 頭上を見上げれば、月の光を受けた魚達がきらきら輝きながら同じ方向に泳いでいく。
 それはまるで流星群。
 海の底にあっては視られない流星群がみられるのだという。
 その日がいつなのか、だいたい予想ができ――そしてもうすぐ起こるのだ。
 人々は通りに露店をだしたり、はたまた逸りの店ではその流星群にちなんだ料理などを出したり。その日を楽しみにしているのだった。

●案内
「海底の、お星さまをみにいきましょう!」
 と、メーアルーナ・レトラント(ゆうびんやさん・f12458)は小さな羽根耳をぴこぴこさせて猟兵たちへと声をかける。
 海底島――海闊島というところで、お魚の流星群がみれるのだと笑って。
「島は見上げると海! 夜空のようなのです! その上をお魚さん達がぴゃーと同じ方向にむかって泳いでいくさまが沢山の流星……流星群のようにみえるのです!」
 それはいつでも見れる光景、というわけでなく年に何回か、というところ。
 それが丁度、すぐみられるのだとメーアルーナはわくわくしていた。
「このお魚流星群にちなんで、露店も沢山出てるらしいのです! それに流星にちなんだアイスとかパフェとか! おかしとかも沢山あるのです! あとはごはんも!」
 それらは、いってみてのお楽しみというところ。
 そんなわけで。
 あとはいっての――お楽しみ。


志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 プレイング締め切りなどのタイミングはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。

 このシナリオは既に猟兵達によってオブリビオンから解放された島となります。
 また、このシナリオは【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなります。

 一章まるっと、お遊びシナリオです。
 街では露店が並んでわいわいと。
 お店に入れば、お魚流星群にちなんだ料理やデザートなども。
 そして見上げれば、お魚流星群が。
 詳細は冒頭追加をご覧くださいませ。
 行動はある程度絞った方が良いかな、と思います。
 ご自由に、できそうなことをお楽しみください。

 公序良俗に反しない。また他の方に迷惑のかからない内容でしたら問題ありません。
 当然の事ながら、未成年の飲酒喫煙については絶対禁止です。(なお見た目年齢で判断致します)

 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。

 お声がけあれば志羽のグリモア猟兵も遊びに参ります。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵達の夏休み』

POW   :    海で思いっきり遊ぶ

SPD   :    釣りや素潜りを楽しむ

WIZ   :    砂浜でセンスを発揮する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 海の空を駆ける――それはまさに流星。
 そしてそれが集いゆく様は流星群だ。
 その正体は、魚たち。月の光をその身で跳ね返して輝くさまは、まるで空の星のよう。
 常日頃も、きらきらと頭上で魚たちは何かしらの光を跳ね返しているが、それが今日は一際強い。
 海闊島において、これは年に数度あるもの。そして、ことあるごとに祭りのように人々は喜ぶのだ。
 時折、勢い余ったその星が空から落ちてくることがある。
 それを運よくキャッチすることができた者は、その日の主役。
 そんなお魚流星群が見られる日は、街に露店がたくさん並ぶ。
 お土産ものは、この島でとれた珊瑚や貝殻などでつくられたアクセサリー。そして、魚と星のモチーフのものもあったりする。
 街を歩いて、海を見上げて過ごすなら手に持てるような、ちょっと摘まめるものがお勧めだろうか。
 揚げドーナッツ、クレープなどの甘味。ソフトクリームには星にのったデフォルメされたかわいい魚のクッキーが添えられていたり。
 パフェも赤いお星さまパフェや青いお星さまパフェと近くで採れる魚の鱗の色を模して色とりどりの誂えだ。。
 またまた、その流星となる魚を捕まえて、さくっと揚げてフライに。
 それを野菜と一緒にサンドにするのだが、ソースか、それともタルタルソールかで迷うところ。迷ったなら、だれかと半分こするのも良いだろう。
 ほかにも海の恵みを使った屋台料理が色々と並んでおり、浜辺では陽気な音楽も流れている。
 浜辺にも露店はあるが、ここはドリンクがメインのようだ。成人にはもちろんアルコールもふるまわれる。
 もちろん休める席などもあり、大きな流星群がくれば誰かが来るぞと声をかけ。そしてきっと大きな歓声も起こるだろう。
 少し落ち着いて過ごしたいなら、どこかの飲食店に入ると良い。
 入口は巻貝や珊瑚で彩られている所が多い。そして店内に入ると――天井がなく。
 個室の様に囲われている場所もあるので、美味しい料理を楽しみながらゆっくり空を見上げるという事もできそうだ。
 アクアパッツァやイカ墨パスタ。シーフードいっぱいのピザ。ほかにも色々と料理はあるだろう。
 運が良ければ、空から降ってきた――つまり流れ星な魚の料理と出会えるかもしれない。
 また、店に入らずとも歩けば高台には公園もあるので、そこで流星群を眺めることもできるだろう。
 公園は足元に巻貝の形をしたライトがいくつも添えられており、歩くのには問題ないが少し薄暗くもある。そういった場所は――カップルが多いよう。
 けれど、皆それぞれの時間を過ごしているのだからほかの者たちに意識向くことはないだろう。

 この島のいたるところで、人々は頭上の海を見上げる。
 年に数回の楽しみを、享受するために。
アオイ・フジミヤ
シン(f04752)と

空を見上げると魚が飛んでいるの、青く深い水の中
まるで故郷の星空の様にキラキラと輝いて

ねえtutu(おばあちゃん)
私、好きな人と海の中にいるんだよ

彼にお願いして、飲み物片手に一緒に高台に行こう
海色のラムネには星が散る

故郷に海の中を歩く女神様の話があるの
とびっきり美しいその女神は闊達でお転婆で
カラフルな魚達を従えて海中を旅するの

彼女の見る世界はどんなだろうと幼い頃、tutuとよくお話した

彼女はきっとこんな世界を見ていたのね
tutuはもういないけど
あなたと見れて嬉しい

シン
これからもいろんなところに一緒に行こうね
傍に居てね、あなたのことが好き

星になったtutuはきっと今も笑ってる


シン・バントライン
アオイ(f04633)と

海の空を見上げるとキラキラ泳ぐ星が見える。
彼女の話を聞きながら見るその星は一際幻想的に映った。
御転婆で美しいというその女神は彼女とそっくりだ。

何度も聞いた彼女の大事なtutuの話。
好きだったんだな。
会ってみたかったな。
会ってみたいな。
もう叶わないそんな願いを流星に投げ困らせる。

なぁアオイ、tutuの代わりにはなれんけど俺は傍に居るからな。

彼女は気付いてないかもしれないけど、話の中のtutuは彼女とよく似ている。
彼女の中に生きているのだろう。

なんだ、もう会ってたのか。

彼女は色んなものに似ていて、何にも似ていない。
色々なもので出来ている彼女は代わりの居ないオリジナルだ。



 人々の喧騒からは少し離れて――だからこそ、頭上のきらめきに魅了される世界。
 アオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)は空を見上げる。
 ここは魚が飛ぶように泳ぐ、青く深い水の中。
 大きな泡に包まれた島は地上のようであるが頭上の世界は、青き水の世界。
 まるで故郷の星空の様にキラキラと輝いていると、アオイは笑み零した。
 ともにこの海の空を見上げるシン・バントライン(逆光の愛・f04752)へと向けて。
(「ねえtutu(おばあちゃん)」)
 私、好きな人と海の中にいるんだよとアオイは、ねぇあそこに行こうと高台を示した。
 露店で買った飲み物片手に。海色のラムネには星が散っているのだ。
「故郷に海の中を歩く女神様の話があるの」
 それはどんな話なのかとシンはアオイの話に耳傾ける。
 アオイは楽しそうに、その話を紡ぐ。
「とびっきり美しいその女神は闊達でお転婆で、カラフルな魚達を従えて海中を旅するの」
 こんな海だったのかしら、と笑ってアオイは紡ぐ。
「彼女の見る世界はどんなだろうと幼い頃、tutuとよくお話した」
 そう話す横顔をシンは見詰め、ともに頭上へと視線を向ける。
 アオイの話を聞きながら見るその星は一際幻想的に、シンの瞳に映る。
 御転婆で美しいというその女神は彼女とそっくりだと思いながら笑み零して。
「彼女はきっとこんな世界を見ていたのね」
 tutuはもういないけど、と頭上へと手を伸ばす。その星はつかめないけれども、ふふと零してシンだけに笑みむけるのだ。
「あなたと見れて嬉しい」
 その言葉にシンも瞳細めて。
 何度も聞いた、アオイの大事なtutuの話。
 好きだったんだな。会ってみたかったな――会ってみたいな。
 もう叶わないそんな願いをそっと流星に投げるシン。
 アオイはくすぐったそうに、シンと名を呼ぶ。
「これからもいろんなところに一緒に行こうね」
 傍に居てね、あなたのことが好き――アオイは、視線一つでそれを伝えるのだ。
「なぁアオイ、tutuの代わりにはなれんけど俺は傍に居るからな」
 彼女は気付いてないかもしれないけれど、話の中のtutuは彼女とよく似ている。
 彼女の中に、生きているのだろうとシンは気づいた。
「なんだ、もう会ってたのか」
 小さな呟き落として、シンはアオイの傍に。アオイはそっと、寄り添う。
 そんな彼女を愛おしげに見詰める青い瞳。
(「色んなものに似ていて、何にも似ていない」)
 色々なもので出来ている彼女は代わりの居ないオリジナルだとシンは思うのだ。
 星になったtutuはきっと今も笑ってるとアオイは楽し気に笑って、シン見てと服の端を引っ張る。
 ひときわ大きな流星と、きらきら輝き流れていくそれを指さして。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イリーツァ・ウーツェ
カーティス殿(f00455)と
(内心は不愛想。対人は丁寧)

(美しいも、楽しいも。私には判らない。
だが、雛(こども)が笑っている光景は。
きっと良い物だ。彼等は"未来"だから。)

瓶ラムネ、ですか。
はい。初めて見ます。

(脆い容器。砕けぬ様、手加減を。
握るのではなく、挟む様にして。
雛が教える通りに開栓し、口を付ける。
流れ込んだ水は甘く、些か攻撃的だった。
思わず口を押えるが、如何やら口内が焼けた訳では無いらしい。)

ええ。
不思議な飲物ですね。
……。成程。
竜は宝物を守る者。大事に致します。

(子は宝と言う。硝子玉の向こうで、"未来"が笑っている。)


カーティス・コールリッジ
イリーツァおにいさん(f14324)と
おれが水槽の底でめざめを待っていたころよりも
そこはうんと温かくて、いのちのいろに溢れていた

去年飲んだ瓶ラムネが忘れられなくて
かれにもを教えてあげたくて、一緒に飲もうとねだった

あのね、こうやってあけるんだよ
ちからかげんは、びんをこわさないくらい!

ただ呼吸しているだけなら必要ないこと
『兵器』にも『竜』にも、きっと余計なこと
でも
おれはもう、『いきる』ことを知っている
分かち合うよろこびを、もう、知っているから

えへへ
あまくてはじけて、おもしろいでしょ
飲み終わったら、なかの硝子星が手に入るんだ!

そろいのたからものが出来たとわらえば
かれもうれしいと感じてくれるだろうか?



 わぁ、と海のきらめきをカーティス・コールリッジ(CC・f00455)はその瞳に移していた。
 水槽の底でめざめを待っていたころよりも、うんと温かくて――いのちのいろに溢れている。
 瞳にきらきら、輝き宿すカーティスをイリーツァ・ウーツェ(古竜・f14324)は見守るように視線向ける。
(「美しいも、楽しいも。私には判らない」)
 だが、とイリーツァは思う。
(「だが、雛(こども)が笑っている光景は。きっと良い物だ。彼等は"未来"だから」)
 傍らでカーティスが楽しそうにしている。それだけで十分だと思うのだ。
 そのカーティスは、ひとつおねだりしたいことがあった。
 去年飲んだ瓶ラムネが忘れられなくて。
 それを、イリーツァにも教えてあげたくて、瓶ラムネ並ぶ露店を指さした。
「一緒にのもう」
「瓶ラムネ、ですか」
 その誘いにはい、と頷いて。続く言葉は初めて見ます。
 カーティスは、瓶ラムネの先輩だ。
「あのね、こうやってあけるんだよ。ちからかげんは、びんをこわさないくらい!」
 脆い容器だとイリーツァは思う。砕けぬ様、手加減を。握るのではなく、挟むようにして、と力の調整をする。
 その様をカーティスは見詰めていた、
 ただ呼吸しているだけなら必要ないこと、知らなくていいことだろう。
『兵器』にも『竜』にも、きっと余計なこと。
 でも――
(「おれはもう、『いきる』ことを知っている。分かち合うよろこびを、もう、知っているから」)
 イリーツァと、分かち合いたくて。
 カーティスが教えた通りにイリーツァもガラス玉落として開栓を。
 そして口をつければ――しゅわり。流れ込んだ水は甘く、些か攻撃的な感覚。
「!」
 思わず、イリーツァは口を押えた。如何やら口内が焼けた訳では無いらしい、とその感覚を不思議に感じながら。
「えへへ。あまくてはじけて、おもしろいでしょ」
「ええ。不思議な飲物ですね」
「飲み終わったら、なかの硝子星が手に入るんだ!」
 瓶を揺らしてこれだよとカーティスは教える。
 イリーツァは瓶を掲げて、その、まぁるい硝子星を瞳細め見詰めた。
 カーティスはくすぐったそうに笑み浮かべ。
「そろいのたからものが出来たね」
「……。成程。竜は宝物を守る者。大事に致します」
 それは、二人で飲んだこの瓶ラムネの硝子星もだけれど。
(「子は宝と言う」)
 硝子玉の向こうで、"未来"が笑っていると、イリーツァは思うのだった。
 その笑顔は眩しく、とても大事なものなのだと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レパル・リオン
今年の水着はイルカがモチーフ!そしてこの島のアクセサリーを合わせれば…超可愛い!やったー!
おめかし完了!行くわよ、お魚流星群を眺めに!

わあ〜っ!すごいすごーい!ホントにお星様みたい!撮影が!撮影が止まらないわ!
そんで、時々お魚が星みたいに降ってくるって本当!?
だったら、誰かが星をキャッチした瞬間!それがきっと一番のシャッターチャンスね!見逃せないわ!

別にあたしが星を掴む必要はないわ。あたしが見たいのは星が降る姿、そして星を掴んだ誰かの笑顔!
…あたしが星と主役の座を掴めるなら、それもとっても嬉しくて楽しいけどね!

さてと!いい笑顔が撮れたら、あたしもディナータイムね!何食べようかなー♪


ナミル・タグイール
アドリブ絡み大歓迎

きらきらにゃ!綺麗デスにゃー!
空もお店もキラキラいっぱいで忙しにゃ!(楽しそうにキョロキョロ見回し)
まずは露天を巡って、金ぴかカラーな魚や星のアクセがあれば全部買うデスにゃー!
(全身金きらになる猫)
一通り買って満足したらお魚も食べたいにゃ
美味しそうな料理も全部買う。お酒もいっぱい飲むにゃ!
欲しいものは全部げっとにゃー!(豪遊猫)
キラキラで美味しいなんて最高にゃ!
海って聞いて怖かったけどいい場所デスにゃ!(水苦手猫)

海のキラキラも全部欲しいけどー流石に洞窟には持ち帰れないかにゃー。
(食べながらのんびり空のキラキラを目で追って)
…でもやっぱり欲しいにゃ!落ちてこいデスにゃー!



 今年の水着はイルカがモチーフ。レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)はアクセサリーが並ぶ露店を眺めていた。
 このおさかなと星モチーフのアクセサリーを合わせれば。
「……超可愛い! やったー!」
 今日のおめかしは完了。
 と、そこに聞き覚えのある声が響いた。
「きらきらにゃ! 綺麗デスにゃー!」
 それはナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)の声。
「空もお店もキラキラいっぱいで忙しにゃ!」
 そう思ってきょろきょろ。楽しそうに瞳輝かせて露店に空にとナミルの視線は忙しい。
「金ぴかカラーな魚や星のアクセ! 全部買うデスにゃー!」
 と、全身きらきらに。
 きらきら輝くお星さまにお魚連なるネックレス。きらきら、きらきらがいっぱい。
 と、満足したところでナミルはレパルに気づいて。
「にゃ!」
 ここで会ったのも何かの縁。一緒に満喫しに。
「お魚も食べたいにゃ」
 と、目についた塩焼きをひとつ。美味しそうな料理に目移りしつつお酒ももらって。
「欲しいものは全部げっとにゃー!」
 と、手にはもう一杯だ。これはキリがなさそうと思ったか。
「行くわよ、お魚流星群を眺めに!」
「まだもうちょっと食べるにゃ!」
 そんな会話を耳にした、フライサンド店の店主が、おすすめはあそこだよと近くの公園を教えてくれた。
 そこは少し高い場所にあるからと。
「それにもう少ししたら大きな流星群が来るみたいだな」
 急いでいくといいと言われてレパルはありがとー! と言いながらナミルを連れてダッシュ。
 ひとびとの間を抜けて公園につけば――
「キラキラで美味しいなんて最高にゃ!」
「わあ~っ! すごいすごーい! ホントにお星様みたい! 撮影が! 撮影が止まらないわ!」
 ナミルも、また海の空を見上げていた。水――それは苦手だけれども。
「海って聞いて怖かったけどいい場所デスにゃ!」
 そしてレパルの耳はぴくりと動いてある言葉を拾っていた。
 そこかしこから聞こえてくる、流星、もといお魚ふってこないかな~という声を。
「時々お魚が星みたいに降ってくるって本当!?」
 だったら、誰かが星をキャッチした瞬間だろう。
「それがきっと一番のシャッターチャンスね! 見逃せないわ!」
 と、レパルはその機会を狙う。
 自分が星をつかむ必要はない。そう思うのは――レパルが見たいのが、星が降る姿。
 そして――星を掴んだ誰かの笑顔なのだから。
「海のキラキラも全部欲しいけどー流石に洞窟には持ち帰れないかにゃー」
 ちゃっかり買っていたフライサンドをおいしい! と食べながらナミルは空駆ける輝きを目で追って。
「……でもやっぱり欲しいにゃ! 落ちてこいデスにゃー!」
 ぱくり、食べ終わると同時にぴょんと跳ねて手を伸ばしてみる。
 その姿をレパルは笑って写真にとって。
「……あたしが星と主役の座を掴めるなら、それもとっても嬉しくて楽しいけどね!」
 でも今はちょっと、その誰かの姿を見たい気持ち。
 写真をいっぱいとってほくほく。
 するときゅう、と小さくお腹の音。
「さてと! いい笑顔が撮れたら、あたしもディナータイムね! 何食べようかなー♪」
「ナミルのおすすめは塩焼きにゃ!」
 もう一本付き合う! と笑って足取り軽く美味しかったお店へ。
 まだまだ美味しそうな気配はたくさんある。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

百鳥・円
きよのおにーさん(f21482)と!

ビシッと敬礼のよーなポーズ
降り注ぐ空を見上げます
ふふん、真似っこしてみました

おーおー見事。キレーな景色です
ひとつずつがお魚だなんて感動ですね?
おや、奇遇ですね。わたしもですよっと
泳ぎはそれなりに!
競走してみます?なーんて

流星ならぬ流魚
お願いごととかが叶いそうですの
その時はキャッチしましょ!

立ち並ぶ露店に歩みも速くなります
あれもこれも…うーん両方!

わたしは揚げドーナツとクレープですの
甘味尽くしですよう、おひとつどーです?
ではでは交換っこで!
魚サンドを受け取ってひと口
さっくりふわっふわで美味しい!

きよのおに…って本当に降ってきました!
ばっちりとキャッチ、ですね?


砂羽風・きよ
円(f10932)と

額に手を当て空を見上げる
――ふは、真似されたわ

てか、スゲーな。マジで星みてぇ
あれが全部魚なんて驚きだな

なんか俺も泳ぎたくなってきたわ
そーいえば円は泳ぎは好きか?
お、言ったな。いいぞ、競争しよーぜ

もしかしたら空から魚が落っこちてくるかもしれねーな
そん時はしっかりキャッチしようぜ!

露店で食べ物を買いに
うわ、どれもうまそーだな
円、はぐれるなよ?

公園へ行き
思えば、円は何買ったんだ?俺は…
ソースが掛かった魚サンドに赤い星のパフェ
少し買い過ぎちまったな

ひとくち食うか?なんて差し出して
さんきゅ。んじゃ、ドーナツもーらい
うまっ

サンドを食おうと口を開けた途端
頭に魚が突き刺さる

――いってぇ!!



 額に手を当て、砂羽風・きよ(札付きのきよし・f21482)は空を見上げる。
 そのビシッと敬礼のようなポーズを百鳥・円(華回帰・f10932)はまねっこだ。それに気づいたきよが瞬くと。
「ふふん、真似っこしてみました」
「――ふは、真似されたわ」
 笑いの吐息をきよは零す。
「おーおー見事。キレーな景色です」
「てか、スゲーな。マジで星みてぇ」
「ひとつずつがお魚だなんて感動ですね?」
「あれが全部魚なんて驚きだな」
 夜空のような海の空を見上げて。
 言葉を重ねて。
 頭上の海の空を流れるように泳いでいく魚たちに視線を誘われる。
 その姿を見てきよは――うずうず。
「なんか俺も泳ぎたくなってきたわ」
「おや、奇遇ですね。わたしもですよっと」
「そーいえば円は泳ぎは好きか?」
 泳ぎはそれなりに! と円は答えて、ふふりと笑み浮かべる。
 その表情は、ちょっと挑戦的。
「競走してみます? なーんて」
「お、言ったな。いいぞ、競争しよーぜ」
 負けませんよ、と円は笑っておや、とひとびとの声に耳傾ける。
「大きなのがくるそうですよ!」
 流星ならぬ流魚。それも一段とすごいのが泳いできているそうだ。
「お願いごととかが叶いそうですの」
「もしかしたら空から魚が落っこちてくるかもしれねーな」
 その時はキャッチしましょ!
 そん時はしっかりキャッチしようぜ!
 その声ふたつが重なって、きよと円は笑いあう。
 そしてその足は露店の並びの方へ。歩む速さは自然と早くなってしまう。
「うわ、どれもうまそーだな」
「あれもこれも……うーん両方!」
「円、はぐれるなよ?」
 目移りする様にきよは笑って、どれにしようかと悩みどころ。
 そしてそのまま、公園へと足運ぶ。
 そこには同じように、買ったものを手に海の空を見上げるひとびとがいた。
「円は何買ったんだ? 俺は……」
 ソースが掛かった魚サンドに赤い星のパフェだ、と見せて。
「わたしは揚げドーナツとクレープですの」
「少し買い過ぎちまったな」
 ひとくち食うか、ときよは魚サンドを差しだすのと。
「甘味尽くしですよう、おひとつどーです?」
 と、円が差し出す。
 またタイミング被って笑いあい、ではでは交換っこで! と円が先に受け取り魚サンドをひとくち。
 さっくり上がったフライにソースの味がまた複雑で抜群の相性だ。
「さっくりふわっふわで美味しい!」
「さんきゅ。んじゃ、ドーナツもーらい」
 今度はきよがひとくちもらって。
「うまっ」
 揚げたてのおいしさをくらえ! というばかりの美味っぷり。
 そしてきよは、俺も魚サンドと大きく口を開けかぶりつこうと瞬間――ガスっ! という音がして。
「――いってぇ!!」
「きよのおに……って本当に降ってきました!」
 きよの頭に突き刺さる魚。
 勢いよく泳いで飛び出してしまったか。びちびちと弾けるようにイキが良い。
「ばっちりとキャッチ、ですね?」
「これキャッチでいいのか?」
 どうすんだこれ、ときよがその魚の尻尾握っていると、露店に持っていったら調理してくれるぞ、と聞こえてくる。
「……もうひとつ、魚サンドつくってもらうか」
「ほかにも美味しくしてくれそうなお店ありましたもんね」
 ということで、美味しく料理してもらうために二人は露店に逆戻り。
 この後、落ちてきたお魚様は美味しく頂かれました。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

楊・宵雪
同行
神崎・柊一(f27721)

「あのお魚、なんとしても捕まえたいわ。挑戦してみようかしら
他者の迷惑にならないよう、ひらけた場所で技能空中浮遊
魚群の進行方向→に
向かって←待機
魚が自分の方に落ちてくるのを待つ

捕獲にはUCに技能段幕付与
投網の要領で

捕れたら
「これは柊一がもたらしてくれた幸運ね
魚皮を剥いでもらい肉は調理してもらう
メニューはスパゲッティ·アッラ·プッタネスカ
「娼婦風スパゲッティよ。本来はアンチョビを使うの。一口食べてみる?
柊一にはいあーんする

皮は細工をしているお店でバレッタに加工を依頼
「わたくしの故郷では魚の皮で冠を作る人々もいたの


神崎・柊一
同行:楊・宵雪(f05725)
お、珍しく強く出たね
それじゃ…捕まえにいきますか!

空中浮遊しつつ周囲が興ざめしない程度に射撃で流れを宵雪のほうへ
手にした流れ星の魚をお店にもっていって夕飯に
でも実は元居た世界は天然ものなどほとんどないので
出てきたおしゃれ料理に興味半分、恐れ半分
食べたことない、天然もの

いやー、なんか縁起いい感じするじゃない
こういう食べ物っていうのはさ
…で、大丈夫?

食べさせてもらうとなればもう引けない
勇気を出して一気にいこう
…あ、いける

店で魚を渡すときに皮だけ残してもらってたっけ
何に使うのかと聞き、彼女の故郷での小物の話を聞く

流れ星に例えられる魚の幸運が彼女の願いを助けてくれるはずだ



 あのお魚、なんとしても捕まえたいわ、と楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)は海の空を見上げていた。
「お、珍しく強く出たね」
「挑戦してみようかしら」
「それじゃ……捕まえにいきますか!」
 宵雪の言葉に神崎・柊一(自分探し中・f27721)は笑って、ふたりで人気のない方へ。
 ふわりと空中に浮遊して、他のひとびとの楽しみを奪わぬ程度に。
 泡と、海水の境目までそうっと上がれば、島にいるよりも距離は近い。
 時折海水のあぶくにのまれそうになるのをかわしながら待っていると――魚たちの群れが見えた。
 その進行方向を向き合って、自分の方に落ちてくるのを待つ宵雪。
 待っていれば元気すぎて群れから飛び出してきた魚が二人の前に躍り出るように現れた。
 それを護符使って、宵雪は無事に捕獲を。
「これは柊一がもたらしてくれた幸運ね」
「そうか?」
 そう言いながら、柊一は取れたての魚をのぞき込む。
 元居た世界は、天然ものなどほとんどない場所だ。それがどう料理されるか楽しみ。
 二人で街の、目についた店に入ればそれを料理してくれる。
 そして、その出てきた料理に柊一は興味半分、恐れ半分だ。
(「食べたことない、天然もの」)
 作ってもらったのはスパゲッティ・アッラ・プッタネスカだ。
 もちろんそのすべて余すところなく。魚皮も宵雪の手元へと戻ってくる。
 じっと見つめるその姿を、宵雪も見詰めていれば柊一は苦笑して。
「いやー、なんか縁起いい感じするじゃない。こういう食べ物っていうのはさ……で、大丈夫?」
「娼婦風スパゲッティよ。本来はアンチョビを使うの。一口食べてみる?」
 あーん、というようにくるくる、パスタ巻いて一口差し出す宵雪。
 こうなると――もう引けない。
 柊一は僅かに息飲んで勇気を出し、大きく口をあけてぱくり。
「……あ、いける」
 美味いと柊一の表情緩むのに宵雪もよかったと僅かに微笑みを。
「そういえば、皮だけ残してもらってたっけ。何に使うんだ?」
「わたくしの故郷では魚の皮で冠を作る人々もいたの」
 だから、皮を細工しているお店でバレッタにしてもらおうと思って、と宵雪は紡ぐ。
 その話を聞いて、へぇと柊一は零すのだ。まだまだ知らないことはたくさんあるというように。
「店の人にいいところがないか聞いてみるか?」
 作ってもらうなら腕の良い職人がいいだろう。
 けれど、この島は訪れたばかりでそういったことはわからない。
(「流れ星に例えられる魚の幸運が彼女の願いを助けてくれるはずだ」)
 柊一の提案に、そうねと宵雪は頷く。
 素敵なバレッタにしてもらいたいもの、と僅かに微笑んで。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

比野・佑月
【月花】
美味しそうな空を見上げていたら胸に衝撃。
謝る少女の、調子の悪そうな様子に慌てて気遣うよ。
彼女のお腹の虫が聞こえたら、自分のお腹を押さえて
屋台巡りにお誘いしてみようかな!
ちゃんとごめんなさい出来る子は好きだからね、俺。
「へーきへーき……でも大丈夫?もしかして具合悪い?」
「俺もお腹ぺこぺこでさ、何かの縁ってことで一緒にどう?」

とりあえず気になる食べ物は全部行こう全部!
俺いっぱい食べれるし、少しずつ味見をあげる感じで。
やっぱりこういうお祭り騒ぎは誰かと一緒が楽しいよね。

さて、最後になっちゃったけど。
「屋台巡りつきあってくれてありがと!俺、佑月って言うんだけどよかったらお名前聞いてもいーい?」


花色衣・香鈴
【月花】
すごく賑やかで音が洪水みたい
深海は勿論、こんな縁日みたいなのも普段は遠ざける方だから初めて
どう楽しめばと思う中で人波に揉まれて前から来た人にぶつかってしまった
「ご、ごめんなさいっ」
種族柄病人でもあるけど心配されるのは申し訳なくて苦手
どうしようと思ってたらお腹が鳴っちゃって
いいのかな、申し出に甘えてしまっても
「あの、沢山は食べられないですけど…それでもよかったら」
案内というか導いてくれる人が居るのはとても有難くて
洪水だった筈の音じゃなくてずっとこの人の声を探して聞いてる自分がいる
「ぁ…これ、美味しい」
こんなに多種類を食べられるのもこの人のお陰
「いえ、こちらこそ。わたしは香鈴といいます」



 露店の並ぶあたりは、人の流れもはやく。そして店へと呼び込もうとするひとびとの声もとても大きくて。
 すごく賑やか、と少女は金木犀色の瞳を瞬かせた。
 音が洪水見たい、と少女の足取りはあっちへこっちへ。
 深海にある島に来るのは勿論初めてだ。そして、こんな縁日みたいな賑わいも普段は遠ざけるばかりだから、初めて。
 どう楽しめば――そう思う中で人並みに揉まれて、どん! と衝撃。
「ご、ごめんなさいっ」
 美味しそうな空を見上げていた青年とぶつかったのだ。
「へーきへーき……でも大丈夫? もしかして具合悪い?」
 青年は、謝る少女に何ともないよと告げて。けれど、彼女の調子の悪そうな様子に慌てて気遣う。
 種族柄、病人でもあるけれど心配されるのは申し訳なお。
 どうしようと思っていたら――きゅう。
 その可愛らしいお腹の虫の音は青年の耳にも聞こえていた。
 青年は自分のお腹を押さえてにこっと笑う。
 ちゃんとごめんなさいが出来る子は好きだ、と青年は思いながら。
「俺もお腹ぺこぺこでさ、何かの縁ってことで一緒にどう?」
 少女はいいのかな、と思う。この申し出に甘えてしまっても、と。
「あの、沢山は食べられないですけど……それでもよかったら」
「とりあえず気になる食べ物は全部行こう全部!」
 俺いっぱい食べれるし、少しずつ味見したらいいよと青年は言う。
「やっぱりこういうお祭り騒ぎは誰かと一緒が楽しいよね」
 だから、色んな露店を見て回ろうと笑う青年に、少女もはいと笑み浮かべて。
 どれにする、これも美味しそうとちょっとずつ。
「ぁ……これ、美味しい」
 少女にとってはどこにいるのか、わからなくなるような人の流れだった。
 けれど青年がまるで導いてくれているみたいで、とても有り難い。
 少女にとっては洪水だった筈の人の声。でも、ずっとこの人の声を探して聞いている自分がいると少女は気付く。
 それに、こんなに沢山いろんな種類のものを食べられるのもこの人のおかげと向ける表情は柔らかなものになっていた。
 そして青年は――最後になっちゃったけど、と笑う。
「屋台巡りつきあってくれてありがと! 俺、佑月って言うんだけどよかったらお名前聞いてもいーい?」
 青年は――比野・佑月(犬神のおまわりさん・f28218)は笑って、少女へと問う。
 少女は、花色衣・香鈴(Calling・f28512)はくすぐられるような面持ちで。
「いえ、こちらこそ。わたしは香鈴といいます」
 自分の名前を告げたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【狼兎】

砂浜に座って流星群を眺める

僕は来る前に露店で買った揚げドーナツと甘いドリンク片手に
紫崎君と寄り添いながら

お魚の流星群なんてロマンチックだよね
海色に神秘的に差し込む月明かり
そして煌めくお魚達
地上じゃ絶対に見れないや

ふと差し出されたフライに目を輝かせ
いいの?ありがとう!
パクリと一口食べればじゅわりとした魚の風味と濃厚なソースのほんのり感じる甘味、口触りのいいシャキシャキの野菜が美味しくて

お返し…あ、紫崎君甘いものは苦手だもんね
うーん、うーん…と悩んでいたが紫崎君の行動に目をパチクリとさせ
理解した瞬間赤くなる頬
…もう…不意打ちは卑怯だよ…

熱冷ましにもう一度流星群を
無意識に手を繋ぎながら


紫崎・宗田
【狼兎】※澪とは恋人同士

来る前に露店で買った魚のフライと
もしあればブラックコーヒーを
甘味は苦手でな

まぁ…海底から上を見上げる経験自体早々無いもんだしな
ほれ、今のうちに食いたいもん食っとけ
お前これも気にしてたろ

自分のフライを一口与え
魚の輝きも反射してかキラキラと輝く無邪気な瞳に
こっそり雛に餌付けしてる気分になりながら

要らねぇよ、お返しなんて
と言ってもどうしてもなにか返したいらしい澪にふ、と息を吐き
仕方ねぇな…お返しならこれで充分だ
と、柔らかい唇に触れるだけの口づけを

不意打ちじゃなきゃさせてくれねぇだろ
寄り添うついでに澪の手を取り
温めるようにそっと握りながら共に流星群を見上げる

綺麗だな
魚も
お前も



 露店を巡って、紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)の手には魚のフライト、ブラックコーヒー。
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は揚げドーナツと甘いドリンクを手にしていた。
 甘味が苦手な宗田は甘そうだなと澪の持つものを見て思うのだ。
 そして、二人で砂浜に寄り添い、事情を見上げた。
「お魚の流星群なんてロマンチックだよね」
「まぁ……海底から上を見上げる経験自体早々無いもんだしな」
 海の空――神秘的に差し込む月明かり。
 煌めくのは魚たちだ。
「地上じゃ絶対に見れないや」
 いつまでもずぅっと見ていそうな、その様子に宗田は澪の前にフライを持って行って。
「ほれ、今のうちに食いたいもん食っとけ。お前これも気にしてたろ」
「いいの? ありがとう!」
 頭上の空の海から、目の前のフライ。そして宗田へときらきら輝く視線向けて、パクリと一口。
「う~ん、美味しい!」
 じゅわりとした魚の風味に濃厚なソース。ほんのり感じる甘味に口触りのいいシャキシャキの野菜が美味しくて澪は幸せ~と表情緩める。
 頭上のきらめきを反射してかキラキラ輝く無邪気な瞳。
 もう一口いるか、なんて言いそうになるのは。
(「雛に餌付けしてる気分だな……」)
 そう思っていると、澪はふと気づく。
「お返し……あ、紫崎君甘いものは苦手だもんね」
 僕のは全部甘いし、とうーんうーんと澪はうなる。
「要らねぇよ、お返しなんて」
 とはいっても、どうしてもなにかを返したいらしくまだうなっている。
「仕方ねぇな……お返しならこれで充分だ」
 宗田は笑って、澪へと顔寄せる。
 そのまま、柔らかい唇に触れるだけの口づけをして、笑って離れていく。
 その、僅かの間の出来事に澪はパチクリ、瞬いて。
 何が起こったのか――理解した瞬間、その頬は赤く染まっていく。
「……もう……不意打ちは卑怯だよ……」
「不意打ちじゃなきゃさせてくれねぇだろ」
 そう言いながら、澪の手をとって温めるようにそっと手を握る宗田。
 澪もその指先に、自分の指を絡めて返す。ぬくもりが互いに伝わるように。
 そして二人で海の空を見上げた。
 流星群が落ちていく光景を共に見上げて。
 熱冷ましのように見上げる澪の横顔を宗田はちらりと見て。
「綺麗だな」
「うん」
「魚も」
 ――お前も、と続く言葉はその耳に届いたか。
 澪はぱっと宗田へと視線見上げ、笑み零す。
 何を紡いだか、そしてその時の表情も。それは二人だけが知っていること。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

一駒・丈一
舞(f25907)と島の浜辺でのんびり過す。

まず俺は、出店で買い出し。
瓶カクテルを幾つかと海鮮系のつまみやクレープ等の甘味を調達し
舞の待つ浜辺に戻る。

お待たせしましたお嬢様っと。
俺が来るまでの間、どこぞの男どもからナンパ攻撃とか食らわなかったか?

その後は、二人で浜辺で飲みながら流星群を眺める。
景色を楽しみつつ飲む酒も美味いが、何よりも隣にとびきりの美女が居るというのが最高だ。この状況ならば、どんな酒でも美味くなる。
にしてもだ、よくこんなおじさんとこういう所に来ようと思ったな。まぁ、俺としては嬉しいがね。

波際を素足で佇み月夜に照らされる彼女の姿を見て、とても美しい、と。そんな感情を抱くのだった。


日下部・舞
一駒・丈一(f01005)と参加

黒のドレスに身を包み、私は浜辺で潮騒を聴いている

「おかえりなさい」

ドリンクを受け取ると隣を勧める
ナンパはなかったし、それ以前に不思議とひと気はない
首を横に振り、静かにドリンクを掲げる

「乾杯」

幻想的な光景、僅かに遠い人の声
そして自然体の彼の持つ空気が心地良かった

「クールダンディ部門一位なんでしょう?」

こんなおじさんという彼に小さく笑う
私こそ光栄です
砦の皆はあなたに少なからず憧れていると思うから

美女との賛辞も嫌な気持ちはしない
気づけばアルコールが進んでる
酔い覚ましにサンダルを脱いで足を波に
ふと私自身が影と夜に溶けるような感覚
【目立たない】は過ぎれば消えてしまうから



 これにしよう、とまず選んだのは瓶カクテルだ。それをいくつか一駒・丈一(金眼の・f01005)は選び、海鮮系のつまみやクレープといった甘味も調達しその足は浜辺へと向かう。
 一足先に浜辺で、潮騒の音を聞いていたのは日下部・舞(BansheeII・f25907)だ。
 ざざん、さざんと繰り返す音に耳を傾ける。海底島の潮騒は、地上のそれとは同じようで少し違うような感覚だった。
 舞は、丈一に気づいて黒のドレスの裾が翻し、笑み向けてその唇動かす。
「おかえりなさい」
「お待たせしましたお嬢様っと。俺が来るまでの間、どこぞの男どもからナンパ攻撃とか食らわなかったか?」
 なんて、笑いながら丈一はカクテルを。舞はそれを受け取りながら、おかしなことをくすりと笑い零す。
 ナンパはなかったし、それ以前に不思議とひと気はなかったのだ。ただこの音に耳を傾けていただけ、と丈一に紡ぎながら首を横に振り、静かにカクテルを掲げる。
 それを聞いて丈一は、なるほどと思う。確かに耳を傾けるにはいい音かもしれないと。
 ひとびとの活気ある声の中に先ほどまでいたからこそ、この静けさは心地いいものだ。
 そして、そのささやかな潮騒の傍で。
「乾杯」
 瓶を合わせて、ふたりで一口。
 浜辺で飲みながら見上げる海の流星群。
 景色を楽しみつつ飲む酒も美味いが、何よりも隣にとびきりの美女が居るというのが最高だと丈一は思う。
 この状況ならば、どんな酒でも美味くなると笑い零すのだ。
 幻想的な光景に、僅かに遠い人の声。
 自然体なふるまいの丈一。この空気が心地よいと舞は感じていた。
「にしてもだ、よくこんなおじさんとこういう所に来ようと思ったな。まぁ、俺としては嬉しいがね」
「クールダンディ部門一位なんでしょう?」
 こんなおじさん、なんていう丈一に舞は小さく笑う。
「私こそ光栄です。砦の皆はあなたに少なからず憧れていると思うから」
 美女という賛辞も嫌な気持ちはしない。
 気づけば瓶は空になり、もう一本と舞は手を伸ばしていた。
 酔い覚ましと笑ってサンダル脱いで、寄せては返す波に足を浸す舞。
 自分自身が影と夜に溶けるような感覚。
 波際を素足で佇み、月夜に照らされている姿。
 丈一はその姿に瞳細めて――とても美しい、と。
 そんな感情を抱く。
 ぱしゃんと水音させて舞が歩む。目立たな過ぎれば消えてしまうかしら、なんて夜の中に溶けながら。
 けれど、その姿を丈一はちゃんと見つけていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

橙樹・千織
リルさん(f10762)と

鱗に反射する光が本当に星のようですねぇ
あら、リルさんはこういう光景見慣れてるかと思ってました
ふふふ、楽しそうで良かったです
ほんとに…すごく、綺麗……
こんな光景初めてです

ええ、ええ。美味しいですねぇ
ヨルさんは何を食べてるんですか?
あのジャンプは魚捕まえようとしていたのですねぇ
私ですか?クレープと悩んだのですが…せっかくなので赤い方のお星様パフェにしました

ええ、もちろん……ふふふ
ふたつの色を聞いて想像できた存在にほわり微笑んで
はい、お星さま、探しに行きましょう
いっとう綺麗なお星さまの髪飾りを
私も何か良い物が見つかるといいんですが
え?あら、ほんと…
はわ!?え!ま、待って!!


リル・ルリ
千織/f02428

水底にいる時は
揺らぐ水面が空で、游ぐ小魚が星のようだと思っていたけれど
こんなに沢山のお魚流星群ははじめてだよ!
すごいね、きらきら、いのちが瞬いて星になっている!
千織も?
きらきらした瞳で海空を見上げながら、露店で買った青いお星様ぱへを食べる
ふふ
甘くて冷たくて美味しいや
ヨルは揚げどなつ、を食べている
さっきまでジャンプして魚を捕まえようとしてたけど、諦めたみたい
君は何したの?
わぁ美味しそう

ねぇ、この後はお土産を買いに行こうよ!
僕、髪飾りが欲しいんだ。お星様の髪飾りをふたつ!
桜色と白色の――
なんて話していたら、わぁ!
空からお魚星が落ちてきたよ!
千織、そっちいった……!つかまえて……!



 橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)はわあ、と声あげる。
「鱗に反射する光が本当に星のようですねぇ」
「水底にいる時は、揺らぐ水面が空で、游ぐ小魚が星のようだと思っていたけれど」
 同じく、海の空を見上げていたリル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)はぱっと千織へと笑いかけて。
「こんなに沢山のお魚流星群ははじめてだよ!」
「あら、リルさんはこういう光景見慣れてるかと思ってました」
 リルはここのはすごい、ときらきら瞳輝かせている。
「すごいね、きらきら、いのちが瞬いて星になっている!」
 くるり、リルはその場で回って空見上げる。楽しそうな表情に千織も笑い零して。
「ふふふ、楽しそうで良かったです。ほんとに……すごく、綺麗……」
 こんな光景初めてです、と千織は紡ぐ。その声拾ってリルも瞬く。
「千織も?」
 じゃあ一緒の初めてだね、と。
 海の空を見上げながら、ここはほかにも魅力がいっぱい。
 リルが露店で勝ったのは青いお星さまパフェ。
「ふふ、冷たくて美味しいや」
「ええ、ええ。美味しいですね」
 一気に食べるももったいないと千織も言う。
「ヨルさんは何を食べてるんですか?」
「ヨルは揚げどなつ」
 と、リルが答える。その傍らを千織が見ればもっきゅ、もっきゅと揚げドーナツを幸せそうに抱えている夜の姿。
「さっきまでジャンプして魚を捕まえようとしてたけど、諦めたみたい」
「あのジャンプは魚捕まえようとしていたのですねぇ」
 ぴょんぴょんと跳ねる、その姿をさっきは二人で眺めていたのだ。
「君は何したの?」
「私ですか? クレープと悩んだのですが……せっかくなので赤い方のお星様パフェにしました」
「わぁ美味しそう」
 青いパフェ、赤いパフェ。違いは色と、乗っているフルーツがちょっと違う。
 青い方はブルベーリーが乗ってて、赤いほうはラズベリー。
 どっちも美味しそう、どっちも美味しいと二人で笑いあって食べて――でも、お楽しみはまだまだいっぱい。
「ねぇ、この後はお土産を買いに行こうよ!」
 僕、髪飾りが欲しいんだとリルは言う。
「お星様の髪飾りをふたつ! 桜色と白色の――」
「ええ、もちろん……ふふふ」
 ふたつの色を聞いて、千織が想像するのはひとり。その姿思い浮かべてほわり微笑んで。
「はい、お星さま、探しに行きましょう」
 いっとう綺麗なお星さまの髪飾りをと千織はリルに続く。
「私も何か良い物が見つかるといいんですが」
 きっとみつかるよ、なんて――話していたら。
「わぁ!」
 ひゅーと落ちてくる魚に気づいてヨルが飛び出した。
「空からお魚星が落ちてきたよ!」
 きゃっち! としたもののそれはヨルより大きくてぎゅっとした傍から飛び出していく。
「え? あら、ほんと……」
「千織、そっちいった……! つかまえて……!」
「はわ!? え! ま、待って!!」
 ぴちぴち跳ねて、捕まらないと魚は逃げる。
 あっちへこっちへ、それを追いかけるのも楽しいもの。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アンテロ・ヴィルスカ
クジャク君(f17337)と水着で一杯

俺はアルコールがいい、変わった流星群を楽しむに相応しいものをお任せするね

本当、君とは不思議で愉快なものをよく見に行くものだ
楽しい話?君の願いこそ想像がつかなくて楽しそうじゃないか、聞かせておくれよ

流れ星は遠く離れた星の死に際と聞いた事がある
活きのいい魚の方が叶えてくれるかもしれないね

楽しくいたい、か…悪くない
ロマンチストの噺と星を肴に暫し話し込もう

不意に流星群にはしゃいだ誰かが彼にぶつかって

…今、何か横切った?

簡単な願いなら俺にでも叶えられそうだな
彼ならすぐ戻ってくるだろうが
それまで力の抜けた身体君に肩を貸そう

ありがとう……何、二人共さ

アドリブ等、ご自由に


葛籠雄・九雀
アンテロちゃん(f03396)と

ふむ、星で魚か。クリスマスを思い出すであるな!
黒の水着で、アンテロちゃんと浜辺の露店にてドリンクを。
うむ、ストローをつけてくれ。

座れる場所に落ち着いて、大きな流星群が来るまで、話をするか。
アンテロちゃんが『楽しい』話題でよい。

何、オレの願い?
オレの願いほど簡単なものはないであるよ。
『楽しく』いたい、それだけである。

流れ星に祈れば叶うと言うが、今なら何でも叶うのであるかな。
何、星でなく魚…まあ、似たようなものか。鰯の頭も信心からと言う。

だからつまり、オレは存外、ロマンチストなのやもしれん。

アンテロちゃんの『楽しい』を、オレ…否、『オレたち』も、きっと祈っておるよ。



「ふむ、星で魚か。クリスマスを思い出すであるな!」
 葛籠雄・九雀(支離滅裂な仮面・f17337)はからりと笑う。
 黒の水着をまとい、浜辺の露店にてドリンクはどれにしようかと迷い中。そして決めたならばもう一つリクエスト。
「うむ、ストローをつけてくれ」
「俺はアルコールがいい、変わった流星群を楽しむに相応しいものをお任せするね」
 アンテロ・ヴィルスカ(黒錆・f03396)の声に、店主はならこれがいいだろうと差し出す。
 瓶ビールはすっきりした味のもの。それを飲みながら美味いものを食べるのがおすすめだと笑って。
「本当、君とは不思議で愉快なものをよく見に行くものだ」
 アンテロは笑って、あの辺にしようかと笑う。
 九雀も落ち着けそうな場所だと頷き、大きな流星群が来るまで、話をするかと紡いだ。
「アンテロちゃんが『楽しい』話題でよい」
「楽しい話? 君の願いこそ想像がつかなくて楽しそうじゃないか、聞かせておくれよ」
「何、オレの願い?」
 それは考える間でもなく。
「オレの願いほど簡単なものはないであるよ。『楽しく』いたい、それだけである」
 そう、まさに今その願いも叶っていると笑うのだ。
 アンテロもなるほどと共に海の空を見上げる。
「流れ星に祈れば叶うと言うが、今なら何でも叶うのであるかな」
「流れ星は遠く離れた星の死に際と聞いた事がある」
 死に際、と九雀はその言葉をなぞる。
 けれど――この流れ星は魚なのだ。
「何、星でなく魚……まあ、似たようなものか。鰯の頭も信心からと言う」
「活きのいい魚の方が叶えてくれるかもしれないね」
 確かにそうかもしれない。
 では一番を流れる星に願うか、と九雀は笑って見せた。
「だからつまり、オレは存外、ロマンチストなのやもしれん」
 その言葉にアンテロもふ、と笑み浮かべ。
「楽しくいたい、か……悪くない」
 ロマンチストの噺と星を肴に暫し話し込もうとアンテロは九雀の話へとまた耳傾ける。
 そして話し込んでいると、不意に誰かがぶつかって。
 僅かに海の空から視線を話した瞬間に何か煌めいた。
「……今、何か横切った?」
 簡単な願いなら俺にでも叶えられそうだな、とアンテロは紡ぐ。
「アンテロちゃんの『楽しい』を、オレ……否、『オレたち』も、きっと祈っておるよ」
 彼ならすぐ戻ってくるだろうが、それまで力の抜けた身体君に肩を貸そうとアンテロは思う。
「ありがとう……何、二人共さ」
 アンテロは告げる。僅かに表情を和らげて、宿主である彼にも、そしてマスクである彼にも――礼を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミンリーシャン・ズォートン
椋(f19197)と
アドリブ歓迎
※私は海に入るのは初めてなので度々子供のように瞳を輝かせ感動します

初めての海の世界
最愛の人と繋ぐ手は涙が出るほど幸せ

ふぁあ~♪いい匂~い♪
ぎゅっと手を繋いだまま彼の後ろを雛鳥のようについていき

公園に着けば足元の巻貝ライトをじぃっと見つめ
ベンチから彼に声を掛けられたならすぐに彼の元へ
私だけの特等席…は、今は我慢
隣に座りふにゃりと綻び
クレープを遠慮なく口の中へ
……~っ!+

椋……っ、空が…!
地上では見れない生きた流星群
月光に揺れ煌めく海の空
泳ぐ魚達も全てが幻想的で美しくて
思わず空へ手を伸ばしていたら落ちてきたお魚さん

大丈夫?
椋、この子をあそこに帰してあげられないかな?


杣友・椋
リィ(ミンリーシャン/f06716)
アドリブ歓迎

逸れてしまわぬよう大切に手を繋ぎ
先ず訪れたのはずらり並ぶ露店街
……あ、リィ。あれ美味そう。クレープにしねえ?

購入したチョコバナナクレープを片手に
もう一方は君と繋ぎ、高台の公園へ足を運ぶ
巻貝の燈が淡く照らすベンチへ腰を下ろして
クレープを一口ぱくり
うん、美味いな

二人でひとつのクレープを頬張りながら
天を見上げば――空駆ける、宛ら流星の如き其れ
海の底でもこんな星が仰げるなんて

彼女の掌へ落ちてきたその「星」に眼を瞬く
誰かに似てドジっ子さんだな
……ん? 帰すのか?
その仔を空目掛けひょいと放り投げ
煌くその群れへ無事に合流出来たなら
安堵したように吐息を零すだろう



 初めての海の世界。
 ここへ、最愛の人――杣友・椋(四季折々の糸繰り唄・f19197)と来れて、そして手を繋いでいる。
 それはミンリーシャン・ズォートン(戀し花冰・f06716)にとって涙が出るほど幸せなこと。
 逸れてしまわぬように大切に手を繋ぎ、先ず訪れたのは露店街だ。
「ふぁあ~♪ いい匂~い♪」
 さっくり香ばしい香りも、甘い香りも、どれもが美味しそう。
 その香りに誘われてしまいそうになると椋はミンリーシャンの手を優しく引くのだ。
「……あ、リィ。あれ美味そう。クレープにしねえ?」
 それはとっても嬉しい提案だ。
 露店でクレープを買って、二人の足は公園へと向く。
 椋の片手にはチョコバナナクレープ。もう一方は変わらずミンリーシャンと繋いで、巻貝の燈が淡く照らすベンチ見つけて腰下す。
 椋はクレープを一口、ぱくり。
「うん、美味いな。」
 足元の巻貝ライトをミンリーシャンはじっと見つめ。
「リィ」
 椋の声に傍へとすぐに。
(「私だけの特等席……は、今は我慢」)
 ミンリーシャンは隣に座り、ふにゃりと綻んで差し出されたクレープを遠慮なく頬張る。
「……~っ!」
 それは声にならない美味しさ。
 椋はその姿に微笑み、海の空を見上げた。
 すると――空駆ける、宛ら流星の如き其れが煌めいていた。
「椋……っ、空が……!」
 大きな一段が、一斉にかけて落ちていく。
 地上では見れない生きた流星群とミンリーシャンの瞳はそれに釘付けだ。
「海の底でもこんな星が仰げるなんて」
 月光に揺れ煌めく海の空、泳ぐ魚達も全てが幻想的で美しくて、ミンリーシャンは思わず空へ手を伸ばしていた。
 するとばしゃんと大きな水音が一つ。
 なんだろうと思えば、ミンリーシャンの手に落ちてきた魚がいる。
 びちびち、暴れるのはまだまだ元気だからだ。
 椋も、その掌に落ちてきた『星』に瞬きを。
 誰かに似てドジっ子さんだな、と小さく笑い零していた。
「大丈夫? 椋、この子をあそこに帰してあげられないかな?」
「……ん? 帰すのか?」
 それなら、と椋はその魚を受け取って、空へとめがけてひょいと放り投げる。
 投げた先には、海水の泡が昇っていく所。
 それを使って、群れへとその魚は戻っていく。
 大丈夫そうだな、と安堵の吐息を零して、ミンリーシャンと椋の視線はその群を追いかけていく。
 きらきらと海の夜空に落ちていくそれを。
 流れ星、落ち星であった魚。
 けれどそれは二人の手によってふたたび、月の光で輝きながら海の空で自由を謳歌する。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
飲食店の二人で過ごせる場所にお邪魔しましょう
室内でも上から眺められるのは贅沢なものです

私はぴざと、それからお刺身の盛り合わせを
のんあるこーる?あぁ、お酒でないものですね
……お酒が弱いもので牽制されてしまいました
では果物を使った飲み物でお願いします

料理を頂きながら外の賑やかな声は流星群の合図なのでしょう
彼と共に見上げて目を細める

えぇ、見事なものですね
この一つ一つの星に見えるものが全て魚とは驚かされます
生き物が織り成す美しさに圧倒されながらも感動して息を吐く

いえ、お酒は飲んでおりません
頬に触れられて少しくすぐったげに笑い

人というものは感動した時にも
鼓動は早く、気持ちを昂らせてくれるのですね


篝・倫太郎
【華禱】
飲食店の個室モドキで
食事しながら流星群を眺める

アクアパッツァとパン
後はワイン辺りで適当にお任せ
あ、夜彦はノンアルコールでな?
牽制つか、酔うと可愛くなるから
そんなの俺だけが知ってりゃいい

料理を楽しみつつのんびりと
浜辺の様子に流星群が来るのを把握したら
夜彦と二人空を見上げ

すげ………
感嘆しか零れない
流星群が去って、夜彦を見れば頬が赤い

夜彦、大丈夫か?
酒は飲ませてないから酔った訳じゃないんだろうと思いつつ
頬に指を伸ばしてそう尋ねてみれば……

あぁ、なるほど……俺と同じだな?

返ってきた応えに笑うとそう同意を示して

流星群の記憶と一緒にその昂りも思い出すんだろう
これから先、思い出話として話す度、ずっと



 そこは部屋ではあるけれど、天井はなく。
 月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)と篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)が視線上に向ければ、海の空が広がっている。
 食事をしながら、この光景を見られるのは贅沢なことなのだろう。
「私はぴざと、それからお刺身の盛り合わせを」
「俺はアクアパッツァとパン。後はワイン辺りで適当にお任せ……あ、夜彦はノンアルコールでな?」
「のんあるこーる? あぁ、お酒でないものですね」
「……お酒が弱いもので牽制されてしまいました」
「牽制つか、」
 酔うと可愛くなるからとその先飲み込む。そんなの俺だけが知ってりゃいいと倫太郎が思う間に、夜彦はでは果物を使った飲み物でお願いしますと注文完了。
 冷えた飲み物で乾杯して、しばらくすると料理もやってくる。
 お刺身は、色々な種類が乗っていた。この近海でとれる赤身の魚、それから白身の魚は数種類あるが、どれも見た目は違う。
 その中に、先だって落ちてきたお星さまも入ってますよ、と店員は笑う。
 次にきたピザは魚介をたっぷり、チーズもたっぷり。あつあつのうちにとのこと。
 アクアパッツァは立派な見た目が派手な白身魚一匹をメインに魚介なども一緒に。
 そしてパンは、焼き立て自家製パンだ。
 どれもこれも、とれたての海の幸がふんだん。海の底だからこそ、というところか。
 美味い、と料理楽しみつつのんびり過ごしていると――わぁ、と外からの声が響いてくる。
 それは流星群の合図なのだ。
 夜彦と倫太郎もその声につられて頭上へと視線向ける。
 瞳細めて、夜彦は流星群のようと言われるその魚たちの輝きを見詰めた。
「すげ…………」
「えぇ、見事なものですね」
 倫太郎の口からは簡単しか零れない。
 この一つ一つの星に見えるものが全て魚とは驚かされますと夜彦もゆるりと紡ぐ。
 生き物が織り成す美しさに圧倒されながらも感動して、息を吐きながら最後の一匹が行くまでを見詰めて。
 それが過ぎ去って、倫太郎は夜彦へと視線を向けた。なんだか頬が赤いような気がして。
「夜彦、大丈夫か?」
 酒は飲ませてないから酔った訳じゃないんだろうと思いながら、頬に指を伸ばしてそう尋ねる倫太郎へ、少しくすぐったげに笑う夜彦。
「いえ、お酒は飲んでおりません」
 ただ、感動したのだと夜彦は返す。
「人というものは感動した時にも、鼓動は早く、気持ちを昂らせてくれるのですね」
「あぁ、なるほど……俺と同じだな?」
 言って、倫太郎も笑う。
 きっとこの夜のことは忘れないと思うと続けて。
 流星群の記憶と一緒にその昂りも思い出すんだろうと。
 これから先、思い出話として話す度――ずっと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴァーリャ・スネシュコヴァ
綾華(f01194)と
色んな露店に目移り
決められない…から食べるだけ食べるぞ!

色んなデザートを平らげた後
綾華、星の魚のフライが売ってるぞ!?
食べれるのだな、美味しいのかな…
うむうむっ、じゃあ2つくださーい!

座れる場所へ腰を落ち着け
早速魚のフライサンドをぱくり
むむ?うまっ!
白身魚?上品な味なのだ
綾華の方も一口食べていいか?
ぬおっ!?
やはり慣れないあーんに悩んだ末、ええいままよ!とぱくっ!

見上げれば海の空に輝く魚の流星群
不思議だけどとても美しくて

星の魚にも願い事をすれば叶うのかな
た、食べた魚でもいいなら俺たち何回でも願い叶っちゃうぞ!
いつもの意地悪にもー…!とふくれつつ
同じように魚の星にお願い事を


浮世・綾華
ヴァーリャちゃん(f01757)と

魚の流星群、どんな光景なんだろ
楽しみにしていればやる気に満ちた言葉

花より団子な彼女も愛らしくて好ましいから
頷き共に露店を巡ろう

お腹いっぱいになった?
尋ねようとすれば星の魚
眺めて綺麗、食べて美味しいってことなのか…
――うん、じゃあ買ってみよっか

一口と言わず、いっぱい食べていーよ
はいと口元に持っていくサンド
そのまま食べてくれるだろうか、と興味本位で

確かに綺麗――
(だケド、あの魚。この魚なんだよな
見る手元。なんだか不思議な感覚がした)

俺ら、食べちゃってるんだし
自分のお腹に向かってお願い事すればいいんじゃない?

なんて、ふふ
ぱちんと手を編んでちゃんと海の星にお願い



 魚の流星群、どんな光景なんだろ――と、浮世・綾華(千日紅・f01194)は楽しみにしていた。
 傍らにいるヴァーリャ・スネシュコヴァ(一片氷心・f01757)と一緒に見れるのを楽しみにしていると。
「決められない……から食べるだけ食べるぞ!」
 やる気に満ちた言葉が聞こえた。
 花より団子――そんな彼女も愛らしくて好ましいから綾華は笑って。
「リョーカイ、ヴァーリャちゃん」
 頷き、いざ露店巡りの旅へ。
 揚げドーナツにパフェ、それからわたあめやほかにも色々――甘いものがいっぱい。 
 ヴァーリャはそれらを美味しいと次々に平らげていった。
 そんなヴァーリャの視線はあるものに釘付けになる。
 お腹いっぱいになった? と尋ねようとした綾華も、それを見つけていた。
「綾華、星の魚のフライが売ってるぞ!?」
 おいしい流れ星おさかなフライ、とある。
 ぱくりと食べておさかな様にお願いを。
 そのままでもよし、サンドにしてもよし、との売り文句。
「食べれるのだな、美味しいのかな……」
「眺めて綺麗、食べて美味しいってことなのか……」
 なるほど、それは確かにいい売り文句。
「――うん、じゃあ買ってみよっか」
「うむうむっ、じゃあ2つくださーい!」
 注文すれば目の前でじゅわっと揚げて、そしてサンドに。
 二人で座れる場所へ探せば海岸見える場所にベンチがあり、そこに腰を落ち着けた。
 そして早速、とヴァーリャは大きく口を開けて、期待に満ちたキラキラ瞳でぱくり。
「むむ? うまっ!」
 白身魚? と首を傾げ、綾華にぱっと顔向ける。
「上品な味なのだ」
 そして、綾華の手もちょろっと見て。
「綾華の方も一口食べていいか?」
「一口と言わず、いっぱい食べていーよ」
 はい、と綾華はその口元へとサンドを持っていく。
「ぬおっ!?」
 そのまま食べてくれるだろうか、と綾華は興味本位。
 ヴァーリャはサンドと綾華を見比べた。
 これは――あーん、というやつなのだ……!
 このあーん、なかなか慣れるものではない。ヴァーリャは悩んだ末、ええいままよ! と。
 ぱくっ。
 こっちもおいしい! とあーんに逡巡したこともすぐ忘れてヴァーリャは幸せ笑顔だ。
 お腹も満たしながら――二人、海の空を見上げる。
 輝く魚の流星群。
 それは不思議だけれど、とても美しいものだ。
 確かに綺麗――と、綾華は瞳の端を緩める。
(「だケド、あの魚。この魚なんだよな」)
 手元を見る。そこには美味しくなった魚がいるわけで、それはなんだか不思議な感覚。
「星の魚にも願い事をすれば叶うのかな」
「俺ら、食べちゃってるんだし。自分のお腹に向かってお願い事すればいいんじゃない?」
「た、食べた魚でもいいなら俺たち何回でも願い叶っちゃうぞ!」
 お腹と海の空、両方にお願いと空とお腹をヴァーリャの視線はいったりきたり。
 その様子に、ふふと綾華は笑い零しぱちん、と手を編んでちゃんと海の星にお願い。
 ヴァーリャはそこで、あ! と気付く。これはいつもの意地悪だ。
「もー……!」
 ヴァーリャは頬を膨らませて、けれど次には同じように海の空を流れていくおさかなさまにお願い事。
 ふたりでするお願いは、一体何なのだろう。
 きっと、流れるお魚様も、食べちゃったお魚様も――そのお願いを聞き届けてくれる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK

魚の流星群だなんてすごい発想だな。
どうしても魚群、というより魚とみると真っ先に美味そうと思ってしまうから…特に青魚とか…(視線そらし)
露店で持ち帰り可能な料理と酒を見繕ってもらい、少し静かな場所に移動。
飲み食いするのに困らない明るさと、邪魔にならない暗さがある場所があるといいな。

冷酒で一人酒盛りしながら見上げる。
こうしてみると月明かりがあるからこそ見える流星群は確かに珍しいかもしれない。
だいたいは月明かりがあると暗めの流星が見えづらくなるもんな。そうしたら実際流星群の魅力は何割か減るだろうしなぁ。
何度も繰り替えし起こるからこそ予想が付くようになるのもすごいと思う。



 魚の流星群だなんてすごい発想だな、と黒鵺・瑞樹(境界渡・f17491)は海の空を見上げていた。
 巨大な影が近づいてきて――そして星のように輝いて通り過ぎていく。
 そんな姿をみつつ、綺麗ー! という声を耳にしつつ。
(「どうしても魚群、というより魚とみると真っ先に美味そうと思ってしまう……特に青魚とか……」)
 一層きらきら、良く輝くのは青魚だろうか。瑞樹はそうっと視線そらし、露店の並ぶ通りへと足向ける。
 そこで持ち帰れる手軽な料理をいくつか。魚をそのまま塩焼きにした串焼きやほかにもいろいろと。
 それから酒も見繕ってもらい、瑞樹は少し静かな場所を探して移動した。
 飲み食いするのに困らない明るさと、邪魔にならない暗さの場所。
 そこは人々の賑わいも、少しおいて聞こえるような場所でまったくの静寂というわけではないがよく海の空も見上げることができた。
 冷酒を口に運びながら見上げる様は――少し見方も変わる。
 こうしてみると月明かりがあるからこそ見える流星群は確かに珍しいかもしれないと思いながら瑞樹はもう一口。
「だいたいは月明かりがあると暗めの流星が見えづらくなるもんな」
 そうしたら実際流星群の魅力は何割か減るだろうしなぁとひとりごち。
 そういえば、いつ来るかもわかるのだったのかと遠くの賑わいで思い返す。
「何度も繰り替えし起こるからこそ予想が付くようになったのか」
 それもすごいと思いながら、海の流れ星を眺めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

千桜・エリシャ
【桜蓮】

まあまあ!
お魚のお星さまが見れるだなんて…不思議で素敵ね!
私、お魚を捕まえてみたいですわ!
ふふ、魅蓮さんも気になっているようね?
ええ、では参りましょうか

まあ!美しいものや美味しそうなものが沢山…
好奇心の赴くままに魅蓮さんを引っ張って露店巡り
だって、ここでしか楽しめませんのよ?
見逃したら後悔しますわ!
海鮮料理と甘味を交互にいただいて思わず舌鼓
風流な景色に美味しいお食事…いくらでも食べれそう…
た、食べ過ぎ…?食べた分だけ動けば問題ありませんわ!
誤魔化すようにお魚が落ちてこないか空を仰いでいれば

あら…これを私に…?
ふふ、お礼だなんて
ありがとう
では私からのお返し
ぎゅーっと抱きしめてあげましょう


白寂・魅蓮
【桜蓮】
魚達の流星群が見られるなんて変わった噂を耳にして、日頃の礼も兼ねてエリシャさんと一緒に来てみたものの…なかなかに綺麗な景色
本当にまるで星が降っているようだ
落ちてきた魚を手にすると主役になれる…か
それじゃ一緒に追いかけるとしようか

流れる魚を追いかけて露店が並ぶ場所まで付いた途端、エリシャさんに引っ張られるまま食べ歩きに付き合わされる
ちょ、ちょっと…はしゃぎ過ぎだってば
子供っぽい彼女の姿に軽く呆れつつも、僕も海の幸を食べながら楽しむとしよう

お祭りを楽しむ最中、こっそり買った貝で飾られた蝶の髪飾りをプレゼントで渡す
普段から君の宿には世話になってるからね
…こういうのも、不思議と悪い気はしないな



「まあまあ! お魚のお星さまが見れるだなんて……不思議で素敵ね!」
 千桜・エリシャ(春宵・f02565)は頭上の海の空を見上げてくるりと回ってみせる。
「私、お魚を捕まえてみたいですわ!」
 魚の流星群がみられる、なんて変わった噂を耳にして。日頃の礼も兼ねて一緒に白寂・魅蓮(蓮華・f00605)もこの場を訪れた。
 なかなかに綺麗な景色、とその視線はともに頭上へ。
 本当にまるで星が降っているようだと魅蓮は零す。
「落ちてきた魚を手にすると主役になれる……か」
 そんな話も聞いた、といえば。
「ふふ、魅蓮さんも気になっているようね?」
「それじゃ一緒に追いかけるとしようか」
「ええ、では参りましょうか」
 頭上に目を向け、流れていく魚たちを追いかけながら二人がついたのは露店だった。
「まあ! 美しいものや美味しそうなものが沢山……」
 魚も気になる。けれどこの楽しそうな声に美味しそうな香り――エリシャは行きましょうと魅蓮の手を引っ張る。
 それはもう、好奇心の赴くままに。
「ちょ、ちょっと……はしゃぎ過ぎだってば」
「だって、ここでしか楽しめませんのよ?」
 それを下さる? と引っ張る手の反対の手は魚介のどきどきフリッターを手に。
 からっと上がった衣は何があげられているのかはわからないのだ。
「けど、これはイカね」
 と、まぁるいリングの正体は簡単にわかってしまう。
 それを魅蓮も一つもらって、美味しいと笑うのだ。
 そして海鮮料理を食べたら次は甘味とエリシャの視線はくるり。
「風流な景色に美味しいお食事……いくらでも食べれそう……」
 子供っぽいエリシャの姿に軽く呆れつつも、魅蓮も海の幸を食べながらこの空気を楽しむ。
 しかし、その視線に気づいたエリシャはふと考える。
「た、食べ過ぎ……? 食べた分だけ動けば問題ありませんわ!」
 落ちてくるお魚を探して動けば――とごまかす様に仰ぎ見ていると。
 魅蓮がエリシャの目の前に掲げたのは、貝で飾られた蝶の髪飾りだ。
「あら……これを私に……?」
「普段から君の宿には世話になってるからね」
 こっそり買ったそれを、あげるとエリシャの手に。
「ふふ、お礼だなんて。ありがとう」
 受け取りながらエリシャは魅蓮へと笑み向ける。
(「……こういうのも、不思議と悪い気はしないな」)
 その笑みを瞳に映しながら思っていると――エリシャは両手を伸ばして。
「では私からのお返し」
 ぎゅーっと抱きしめてあげましょうと魅蓮を捕まえるのだった。
 落ちてくる魚を見つけるよりも、先に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ベイメリア・ミハイロフ
小夜子さま(f01751)と


見上げれば海、とは、不思議な気持ちでございます
五芒星…?ヒトデさんの事でございましょうか?
あっご覧ください小夜子さま!
アイスの上にお星さまが乗っておりますよ!
これは…ヒトデさんなのでございましょうか?

ソーダ味のアイスを注文し、いただきながら散策を
小夜子さま、上をご覧ください
お魚さんたちが、月の光を受けて
きらきらしていらっしゃいますよ
とても神秘的で、お綺麗でございますね
本当に、流れるお星さまの群れのよう

左様でございます、小夜子さまとお出かけいたしますのは
初めてでございますね
まあ、憧れだなんて、お上手仰って…!(てれてれ)
よろしかったら、これからも仲良くしてくださいませ


沖浦・小夜子
友人のベイメリア様(f01781)と
遊びに行きます。

お魚さんの流星群ですか?
そ、それは海底に潜む五芒星の生物ですか?
えっ、あ、違うのですか、すみません。
もちろんいるかも、貼りついてたり
してるかもしれませんけれど。

私も何か食べます。何にしようかな。
持ちやすいの。
やっぱりアイスクリーム。メロン味。

あっアイスの上にお星さま!五芒星…!

綺麗…
綺麗なものって、どうしてこんなに
心を奪われるのでしょう。

ベイメリア様とこのような感じで
散策したりするのは意外と、初めてですね。
嬉しいです。
ベイメリア様は私の憧れです。
これからも仲良くしていきたいです。
何故って、もう、本当に全てを包み込みすぎるんですもの。



 見上げれば海、とは、不思議な気持ちでございますとベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は紡ぐ。
 今日ここに一緒にきたのは、友人の沖浦・小夜子(深淵泥濘プリズナー・f01751)とだ。
「お魚さんの流星群ですか? そ、それは海底に潜む五芒星の生物ですか?」
「五芒星……? ヒトデさんの事でございましょうか?」
「えっ、あ、違うのですか、すみません」
 もちろんいるかも、貼りついてたりしてるかもしれませんけれど、と小夜子は小さく零す。けれど今このあたりには、どうやらいないようだ。
 二人にとっては初めての場所、初めての海の空だ。
 そして、この海底の町の露店も初めて。ベイメリアは笑って、小夜子の袖を引く。
「あっご覧ください小夜子さま!」
 アイスの上にお星さまが乗っておりますよ! と指さす。
 しかしよくよく見れば、形は確かに星だけれども。
「これは……ヒトデさんなのでございましょうか?」
 むむ、とうなるベイメリア。
 小夜子も私も何か食べますと言って何にしようかなと周囲を見回す。
 持ちやすいの――と、思えば二人の足は自然とそこへ。
「やっぱりアイスクリーム。メロン味」
 そしてベイメリアはソーダ味のアイスを。
「あっアイスの上にお星さま! 五芒星……!」
 二人のアイスにも、やはり今日にあわせてのお星さまがひとつ。
 それを食べて冷たいと笑いながら、散策を。
「小夜子さま、上をご覧ください」
 お魚さんたちが、月の光を受けてきらきらしていらっしゃいますよとベイメリアは頭上を示した。
 その視線を小夜子の視線も追いかける。
「綺麗……綺麗なものって、どうしてこんなに心を奪われるのでしょう」
「とても神秘的で、お綺麗でございますね。本当に、流れるお星さまの群れのよう」
 きらきらと輝く魚たちは同じ方向へと向かって。それは流星群のようなのだ。
 そしてふと、小夜子は零す。
「ベイメリア様とこのような感じで散策したりするのは意外と、初めてですね」
「左様でございます、小夜子さまとお出かけいたしますのは初めてでございますね」
 嬉しいです、と小夜子は紡ぐ。そして、ふふと零し笑みを向けて。
「ベイメリア様は私の憧れです。これからも仲良くしていきたいです」
 何故って、もう、本当に全てを包み込みすぎるんですものと続けて。
「まあ、憧れだなんて、お上手仰って……!」
 その言葉にベイメリアはくすぐったそうに照れて。
 よろしかったら、これからも仲良くしてくださいませと笑み向けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

日東寺・有頂
心結(f04636)と

ほ〜〜ん不思議な島もあるもんばい
頭上を眺めては隣のこの子を見下ろし
おう、クラゲ姫しゃんがおるとよ
ん?なるほど流星群パフェか
魚の鱗を模した言うそれをお買上げ

かわゆかわゆてパフェば食い、
うっちょ言う名前のハムスターを可愛がる
地上でも、海底の姫さんになっても
みゆは変わらんな 
ほれ、俺のもフライも食いんしゃい

フードを引かれて共に顔を上げる
奔る魚たちの流星
星々が墜ちていくさまをこの子は一心に見つめて
俺はきみこそが
煌めきの群れに隠されぬ、一等星だと思った

大切で大切なこの子に俺も頷くんだ
ああ 心結
一緒に来てくれて有難う
たくさん、たくさん見に行こうな
俺たちの心に残りつづける光を
約束だ


音海・心結
有頂(f22060)と

街の露店をぶらり
いっぱいお店がありますねぇ
みゆが姫なら、有頂は王子様?
エスコートお任せしてもよいですか? むふ

……ぁ
有頂、あれ買ってほしいのですっ
流星群パフェを彼におねだり

かわゆかわゆ
甘くて癒されますねぇ
うっちょくんにも一口分けてあげるのです
もちろん、有頂にも
フィッシュフライよいのですか?
わぁい♪
一口あむり
おいしおいし

ぁ、流星群っ!
お魚さんたちがいっぱいるのですよっ
思わず、彼のパーカーを掴み
見惚れてしまうみゆ
彼の視線気づいて
どうしたのですか?って

……ね、有頂
今日は付き合ってくれてありがとですよ
一緒に来れて嬉しかったのです
これからも、想い出を作ってゆきましょうね
約束なのです



 大きな泡に包まれた、海底の島。
 そこは海底であるのに地上と変わらず過ごせて。違うといえば、空が海なこと。
「ほ~~ん不思議な島もあるもんばい」
 日東寺・有頂(ぷてぃんぐ(心結様寄贈)・f22060)は頭上を眺めて、そして隣の音海・心結(ふよふよくらげ・f04636)を見下ろす。
「いっぱいお店がありますねぇ」
 心結は露店をきょろきょろ。どこも気になるところばかり。
「おう、クラゲ姫しゃんがおるとよ」
「みゆが姫なら、有頂は王子様? エスコートお任せしてもよいですか? むふ」
 そう言うと、笑って有頂はどうぞお姫様と笑う。
 エスコートして、されて。
 心結はふと、ある店を目にとめた。
「……ぁ」
 その小さな声を有頂は聞き逃さず、どうしたと問うて。
「有頂、あれ買ってほしいのですっ」
 心結が指さしたおは、流星群パフェ。
「ん? なるほど流星群パフェか」
 魚のうろこを模したように薄いチョコレート重なるパフェ。もちろん、魚の形のクッキーもついている。
「かわゆかわゆ」
「かわゆかわゆてパフェば食い」
 もちろん食べますと言って心結は一口。舌上に広がる甘さは至福の味。
「甘くて癒されますねぇ」
 ほわわ、とその表情緩ませて、この美味しさ、ひとり楽しむのはもったいないとお裾分け。
「うっちょくんにも一口分けてあげるのです」
 もちろん、有頂にもといいつつお先の一口は、プディングジャンガリアンハムスターのうっちょ君へ。
 その様子を目に、有頂は苦笑するのだ。
「地上でも、海底の姫さんになっても、みゆは変わらんな」 
 ほれ、俺のもフライも食いんしゃいとその口元にフライを運ぶ有頂。
「フィッシュフライよいのですか? わぁい♪」
 あむり、と一口食べれば揚げたてサクサクでそれも美味しい。
「おいしおいし」
 幸せそうに表情緩める心結。
 と、その瞳にきらりと光る一筋が映る。
「ぁ、流星群っ! お魚さんたちがいっぱいるのですよっ」
 思わず、有頂のパーカー掴んでひっぱる。
 フードが落ち、有頂も共に顔を上げた。
 奔る魚たちの流星――その様を心結は瞳輝かせて見詰めて、見惚れているのだ。
(「星々が墜ちていくさまをこの子は一心に見つめて」)
 俺はきみこそが――煌めきの群れに隠されぬ、一等星だと。
 有頂はそう思いながらそうっと見つめていた。
 その視線に気づいて、心結は首傾げ。
「どうしたのですか?」
 有頂はなんでも、と笑って。
 はた、と瞬く心結はそろりと、口開く。
「……ね、有頂。今日は付き合ってくれてありがとですよ」
 一緒に来れて嬉しかったのですと心結はふにゃりと微笑んだ。
(「大切で、大切なこの子」)
 有頂は瞳細め、頷く。
「ああ 心結。一緒に来てくれて有難う」
 その言葉に心結は嬉しそうにして。
「これからも、想い出を作ってゆきましょうね」
「たくさん、たくさん見に行こうな」
 俺たちの心に残りつづける光を――約束だ、と紡いで。
「約束なのです」
 今度は、心結が頷く番だった。
 頷いて、今はこの海の空の流星群を二人で見上げる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クラウン・メリー
【虹彩】

海が空にあるなんてとっても不思議!
どんなお魚さん達が泳いでいるんだろうね!

ぐぅ、とお腹を鳴らせば
……えへへ、お腹空いちゃった!
ふふ、リグリグも?

ね、露店で何か食べ物買いに行こう!
片手を上げてレッツゴー!と歩き出す

リグリグは何か気になる食べ物あったかな?
俺はねぇ、これ!お魚ソフトクリームとお魚ドーナツ!

ふふふー、ライラ一口食べる?
わーい、やった!

わ、ティルのとっても美味しそう!
俺も一口もらっても良いかな?
うんうん、俺のも一口あげる!

みんなでわけっこだ!

周りの大きな歓声と共に空を見上げれば
――わあ!凄い凄いっ!

お魚さん掴めるかな?
なんて食べ物を両手に持って瞳を輝かす

みんなと見れて嬉しいな!


ライラック・エアルオウルズ
【虹彩】

海底から見上げる様で、
本当に不思議な心地だな
思わず魚を眸追うけれど、
緩り眺めるのは後にして

先ずは腹拵えだね?
僕も食の誘惑に抗えそうもない
大賛成、と笑い乍ら後を追い

青星飾るパフェとソース添えたフライ
沢山の誘惑からふたつ選んでも、
未練とばかりに皆の物を眺め見て

! 一口頂けるのかい?
それなら、クラウにも分けよう
リグリグとティルさんも、是非
――甘味で手が塞がる侭では、
魚に至れずになりそうだしね?

御裾分けの甘味に頬緩々と
分け合うのは幸せ心地だねえ

銀の流星に気付けば、
釣られる様に手伸ばせど
ふふ、掴めずともクラウは主役さ
星の魚は願い叶えてくれるかな
それなら、僕もひとつ願おう
綺麗な景をまた皆で見たいと


ティル・レーヴェ
【虹彩】

見上げた先に泳ぐ魚も
空の代わりに天彩る海も
不思議で素敵!

耳に届くぐぅの音に
己の腹も重なりそう
賛成!とクラウン殿を真似て片手上げ
4人揃って行く道がわくわく楽しい

並ぶお料理
香る全てが誘うようで
右も左も目移りしそう!
色違いのお星様パフェに
お魚フライのサンドも魅力的
皆のお料理も全部美味そうじゃ

勿論!一口お裾分け!
じゃから妾にも一口頂戴?
ね、リグ殿も、ライラック殿も!
はい、あーん

嬉しいカウンターにも口開けぱくっ!
何れもほっぺが落ちそうじゃ
分けっこは幸せ溢れるのぅ

煌く魚の群れが頭上をゆけば
思わず目を奪われて
あゝほんに流れ星のよう!
願いをかけるとするならば
こんな素敵な想い出を
皆ともっと、と欲張って


リグ・アシュリーズ
【虹彩】
海のゆらめきに目を輝かせた直後、つられるようにお腹が鳴り。
ううん、もう。聞かれちゃったら仕方ないわね!

露店では揚げたてドーナツと、お魚フライのサンドを。
私、タルタルの方にしようかしら!
ドーナツはシェア用に幾つか買って、はい!と渡し。
クラウとライラさん、甘いものに目がないものね。
ティルちゃんのあーんには、受けて立つわ!とクロスカウンター。
色んなものを少しずつの幸せにくわえて、
皆でこうやって過ごせる時間に笑顔が溢れ。

……!
上がる歓声に空を仰げば、そこにはもう。
お魚流星群……それも、いっぱい!

掴もうとするクラウを笑って見つつ、私は大きく手を振るわ。
いってらっしゃい!
向かう先の海でも元気でね!



 海底から見上げる様で、本当に不思議な心地だな、とライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)は瞳眇め、思わず魚を追うけれど今は緩り眺める時ではないかと、友人たちへと視線向ける。
「海が空にあるなんてとっても不思議! どんなお魚さん達が泳いでいるんだろうね!」
 くるり、回りながらクラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)は頭上を見上げる。
 海の空――流れていく魚たちのきらめきは確かに、流星雨なのだろう。
 今は、小さなきらきらがいくつか見えるくらい。それがこの後、もっと大きな流れとなってやってくるという。
 見上げた先に泳ぐ魚も、空の代わりに天彩る海も、不思議で素敵! とティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)は背伸びして、ちょっと近づけたらいいなと微笑む。
 と――ぐぅ、と。ひとつ、皆の意識を引く音。
 クラウンのお腹が鳴ったのだ。
「……えへへ、お腹空いちゃった!」
 海のゆらめきに目を輝かせていたリグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)のお腹も、それにつられたかのように自己主張。
 あら、と思う前にその音は聞かれていて。
「ふふ、リグリグも?」
「ううん、もう。聞かれちゃったら仕方ないわね!」
 隠すこともできずリグは笑って返す。けれどそれも、ここにいる皆だからだ。
「先ずは腹拵えだね?」
 僕も食の誘惑に抗えそうもない。大賛成、とライラックも笑って。
「ね、露店で何か食べ物買いに行こう!」
 クラウンは片手を上げて、レッツゴー! と高らかに楽し気に行って歩き出す。
 賛成! とクラウン真似てティルも片手あげ。一緒に、揃っていく道がわくわく楽しいと笑みは絶えないのだ。
 皆で足を向けた露店はとてもにぎわっている。
 海の空で星の魚たちが集うならば、海底の島では人々が賑わうのだ。
 露店に並ぶ料理。
 香るすべてが誘うようでティルは右へ左へ、目移りに忙しい。
 色違いのお星さまパフェに、お魚フライのサンドも魅力的。
「私、タルタルの方にしようかしら!」
 と、揚げたてドーナツにお魚フライをリグはゲット。
 ドーナツはシェア用にいくつか一緒に。
「リグリグは何か気になる食べ物あったかな?」
 その声に、たくさんあったわ! と言いながらはい! とドーナツ手渡す。
「クラウとライラさん、甘いものに目がないものね」
「俺はねぇ、これ! お魚ソフトクリームとお魚ドーナツ!」
 じゃーんとクラウンが見せるのはくるくる巻き上がるソフトクリーム、てっぺんには星に乗った魚のクッキー。そして魚の形のドーナツだ。
「皆のお料理も全部美味そうじゃ」
 どれもこれも、色違いのお星さまパフェ、お魚フライのサンドも魅力的とティルは思うのだ。
 青星飾るパフェとソース添えたフライを手にしたライラック。
 それは悩みに悩んで決めたものだ。
 沢山の誘惑からふたつ選んでも、未練とばかりに皆のものを眺め見て。
 その視線に気づいたクラウンは。
「ふふふー、ライラ一口食べる?」
「! 一口頂けるのかい? それなら、クラウにも分けよう」
「わーい、やった!」
 それは嬉しい提案だ。断ることなどない、いや出来ない話。
「リグリグとティルさんも、是非」
「わ、ティルのとっても美味しそう!」
 俺も一口もらっても良いかな? とクラウンがお願いすると。
「勿論! 一口お裾分け! じゃから妾にも一口頂戴?」
 小さな口を開けてティルの口に運ばれたならお返しも同じように。
「ね、リグ殿も、ライラック殿も! はい、あーん」
「――甘味で手が塞がる侭では、魚に至れずになりそうだしね?」
「受けて立つわ!」
 と、リグは一口もらったあとにティルの口元へ。
「何れもほっぺが落ちそうじゃ。分けっこは幸せ溢れるのぅ」
 嬉しいカウンターに口開けぱくっ! とするティル。
 こうして、いろんなものを少しずつ。それは幸せなこと。
「うんうん、俺のも一口あげる!」
 みんなでわけっこだ! とクラウンは笑う。
 わけあって、美味しいと笑いあって。美味しさの、幸せのおすそ分けをしあうのだ。
 頬を緩々と。分け合うのは幸せ心地だねえとライラックは微笑む。
 そうして過ごしていると――わぁ、と大きな歓声が上がった。
 それはとても大きな流星群がやってくる合図だ。
 その声につられるように、皆で海の空へと視線を向けると。
「……!」
 リグはぱっと空仰いで大きくぱちぱちと瞬く。おいしい一口を飲み込んで。
「お魚流星群……それも、いっぱい!」
「――わあ! 凄い凄いっ!」
 きらきら、月の光を受けて輝いて。
 流れていく星は頭上を駆けていく。
 その様に思わず、ティルは目を奪われて。
「あゝほんに流れ星のよう!」
 釣られる様に手を伸ばすけれど、やはり届かないとライラックは思う。
「お魚さん掴めるかな?」
 けれどクラウンは今、両手に美味しいもの。手を伸ばすことはできるけれど、掴めることはできなくて瞳を輝かすことばかり。
「ふふ、掴めずともクラウは主役さ」
 星の魚は願いを叶えてくれるかな、とライラックは零す。
 その様子をリグは笑ってみて、大きく手をふって。
「いってらっしゃい! 向かう先の海でも元気でね!」
 大きな群れはやってきて、去っていく。
 流れ星のごとく、遠くへ行ってしまうのもすぐなのだ。
「それなら、僕もひとつ願おう」
 綺麗な景をまた皆で見たいと――きっと叶うであろう、願い事を。
 願いをかけるとするならば、とティルもともに。
 こんな素敵な思い出を皆ともっと、と欲張って。
 この光景を――みんなと見れて、嬉しいなとまた表情に花が咲かせるために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティア・メル
十雉/f23050

わあ!海の中だよ
やっぱり落ち着くなー
十雉ちゃんは海の中って初めて?

ぴょんと足取りは軽やかに

貝殻と星の散るグラス
爪弾けば鈴の音
ねぇ、お揃いで買おうよ

カフェで飲み語らって
ぼく達は友達になったから
ちなんでどうかな?
んふふ、何度でも思い出そうね

とことん欲張っちゃお
揚げドーナツをあーん
美味しいっ

高台にはらぶい雰囲気がちらほら
ぼく達もあんな風に見えてるのかも
悪戯に咲む

逆だよ
かぁいい十雉ちゃんにぼくは勿体ないや

わ、綺麗!
これからも一緒にはっぴいを分かち合おうね

流れる煌めきにひそかごと
十雉ちゃんがいつか好きな人とこの景色を見られるように

ジュースを手にかんぱーい!
約束は涼やかな音を立てて


宵雛花・十雉
ティアちゃん(f26360)と
気弱で大人しい素の顔で

うん、海の浅い所には行ったことあるけど、中は初めてかな
オレ、泳げないしさ
海の中ってこんなに落ち着くものなんだね

歩幅を彼女に合わせて、並んで歩くよ

わぁ、すごく綺麗なグラスだね
お揃い…いいの?へへ、嬉しいよ
きっとこのグラスを見るたびに今日のこと思い出せるよね
それからオレたちが友達になった日のこともさ

そうだね、欲張りにいっちゃおう
オレも一口食べてみたいな、ドーナツ

そ、そうかな…
ティアちゃんすごく優しいから、オレには勿体ないよ
でも恋人じゃなくても、こうやって一緒に星を見られて幸せなのは変わらないよ

いいね、乾杯しよ
…約束だよ



「わあ! 海の中だよ」
 やっぱり落ち着くなー、とティア・メル(きゃんでぃぞるぶ・f26360)はゆるり踊って振り向く。
 その視線の先にいるのは宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)だ。
「十雉ちゃんは海の中って初めて?」
「うん、海の浅い所には行ったことあるけど、中は初めてかな」
 オレ、泳げないしさと十雉は苦笑して、海の空を仰ぐ。
「海の中ってこんなに落ち着くものなんだね」
 ここは十雉にとっては初めての場所。良い場所でしょうとティアは海の世界を共に見上げ、ぴょんと足取りは軽やかに。
 その歩みに十雉も歩調合せて並んで歩く。
 と、露店の通りに入ればティアの瞳はまず、あるものをとらえた。
 それは貝殻と星の散るグラスだ。爪弾けば鈴の音がして、良い響き。
「わぁ、すごく綺麗なグラスだね」
 そのグラスをじぃっと見ていた瞳はぱっと、十雉に向けられて。
「ねぇ、お揃いで買おうよ」
「お揃い……いいの? へへ、嬉しいよ」
 きっとこのグラスを見るたびに今日のこと思い出せるよねと十雉は眦緩めて笑う。
「それからオレたちが友達になった日のこともさ」
 カフェで飲み語らって、ティアと十雉は友達になった――それに、ちなんで。
「んふふ、何度でも思い出そうね」
 縁のはじまり、その日を思い出すグラス。それはこの夏の一時の思い出に、またつながるのだ。
 グラスを買ったら――ちょっとお腹もすいてくる。
「とことん欲張っちゃお」
「そうだね、欲張りにいっちゃおう」
 露店街に満ちる活気に背中押されるように心も踊る。
 揚げドーナツ! とティアは買って、あーん。
「美味しいっ」
「オレも一口食べてみたいな、ドーナツ」
 ならちょっとだけ、お裾分け、なんて分け合って。
 自然と、海の空が良く見えそうと足が向いた高台は――なんだかちょっと落ち着かない場所。
 らぶい雰囲気がちらほら、とティアは感じて――ふふりとちょっと悪戯に咲む。
「ぼく達もあんな風に見えてるのかも」
「そ、そうかな……ティアちゃんすごく優しいから、オレには勿体ないよ」
 十雉の声は少し小さくて。ティアはううんと首を振る。
「逆だよ。かぁいい十雉ちゃんにぼくは勿体ないや」
 そう言って笑う――そんなティアに十雉も笑み。
「でも恋人じゃなくても、こうやって一緒に星を見られて幸せなのは変わらないよ」
 ティアは、その言葉にうんと大きく頷いて――海の空の輝きに気づいた。
 それは魚たちの群がきらきら輝いて駆けていく様。
「わ、綺麗! これからも一緒にはっぴいを分かち合おうね」
 流れる煌めきにひそかごと――ティアはお願いをのせる。
 十雉ちゃんがいつか好きな人とこの景色を見られるように――お願いお星さま、ならぬお魚さまだ。
 そして、良い場所見つけてふたりで手にジュースを。
 ふりふり、ティアがその瓶を振って示す意を十雉は汲み取って。
「いいね、乾杯しよ」
「かんぱーい!」
「……約束だよ」
 約束は、涼やかな音を立てて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

薄荷・千夜子
【風花】
水着で参加

お魚さん流星群楽しみですね!
でもその前に楽しめるものは楽しみたく…!
せっかくなら食べ歩きできるものが…あ、お魚さんクッキーの乗ってるソフトクリーム可愛いですね
アイシャさんはどれにします?
ではソフトクリームは一緒に!

スイーツ食べつつ露店巡りを
アクセサリーや小物も色々ありますね!と目を輝かせ
せっかくなので記念に何か買っていきませんか?
私は白のリボンが付いたパールのブローチ

お魚流星群の時間にはアイシャさんと並んで
夜空のお星様も素敵ですが、お魚さんの煌めきもすごいですね!
流れ星ならに流れ魚さんにお願いごとはできるのでしょうか?
また来年の夏もアイシャさんと過ごせるようにとそっと願って


アイシャ・ラブラドライト
【風花】

水着着用(全身図参照

千夜子さんと一緒にお出かけ嬉しいな
海だし、張り切って水着を着てきました
お魚流星群、すごく楽しみですね!
海の底から魚を見るなんて
夢の中みたいで不思議な気分です

お魚クッキー可愛いですね!
私もそれにしようかな
ソフトクリームは大きすぎるから
クッキーだけ買って
千夜子さんのソフトクリームを少し分けてもらえるようにお願いしよう

記念品、お互いに似合いそうな物を見繕うというのはどうでしょう
あっ…あの貝殻とパールのバレッタ、千夜子さんに似合いそうです

お願い事、本物の流れ星は速くてなかなか3回言えませんが
お魚さんなら間に合うかもしれません
私は…いつも元気をくれる千夜子さんの幸せを願います



「お魚さん流星群楽しみですね!」
 薄荷・千夜子(夏陽花・f17474)はアイシャ・ラブラドライト(煌めく風・f19187)と一緒に水着をまとって。
「お魚流星群、すごく楽しみですね!」
 アイシャは大きく頷く。もちろん、流星群も楽しみなのだが、何より千夜子と一緒にお出かけができたことも嬉しいのだ。
「海の底から魚を見るなんて、夢の中みたいで不思議な気分です」
「でもその前に楽しめるものは楽しみたく……!」
 と、千夜子の視線は露店街の美味しいものへ。
「せっかくなら食べ歩きできるものが……あ、お魚さんクッキーの乗ってるソフトクリーム可愛いですね」
 あれはどうですか、と千夜子は指さす。
「お魚クッキー可愛いですね! 私もそれにしようかな」
「アイシャさんはどれにします?」
 アイシャはほかの人が買っていくソフトクリームを目にする。
 それはとても大きくて、自分の身の半分はあるのだ。一人で食べるのは到底無理なこと。
「ソフトクリームは大きすぎるからクッキーだけ。千夜子さんのソフトクリームを少し分けてもらえますか?」
「ではソフトクリームは一緒に!」
 もちろん! と千夜子は笑ってソフトクリームを。
 二人で分けて食べるそれは冷たくて、美味しくて。
 それを食べながら、他にもと視線向ければ。
「アクセサリーや小物も色々ありますね!」
 あっ…あの貝殻とパールのバレッタ、千夜子さんに似合いそうですは並ぶかわいらしい小物に瞳輝かせる。そして、アイシャにぱっと顔向けて。
「せっかくなので記念に何か買っていきませんか?」
「記念品、お互いに似合いそうな物を見繕うというのはどうでしょう」
 海の底、海底島へと一緒にやってきたその記念だ。
 千夜子がアイシャのために選んだのは白のリボンが付いたパールのブローチ。
「あっ……あの貝殻とパールのバレッタ、千夜子さんに似合いそうです」
 アイシャはこれ、とそのバレッタを抱えて、千夜子の髪へと合わせてみせた。
 そして、もうすぐ来るぞという人々の声に、アイシャと千夜子は並んで頭上を見上げる。
 するときらきら輝く一団が島へと向かってくるのが見えた。
「夜空のお星様も素敵ですが、お魚さんの煌めきもすごいですね!」
 それは本当に、星のきらめきの様。
「流れ星ならぬ流れ魚さんにお願いごとはできるのでしょうか?」
「お願い事、本物の流れ星は速くてなかなか3回言えませんが、お魚さんなら間に合うかもしれません」
 それなら、この海底の流れ星に願いましょうと二人で笑いあう。
 千夜子は――そうっと傍らのアイシャへと視線向けて。
 また来年の夏もアイシャさんと過ごせるように。
 そしてアイシャは、いつも元気をくれる千夜子の幸せを願う。
 海の空の星が流れていく。それは一瞬では終わらなくて、3回唱えるのもすぐに。
 きっと流れ星ならぬ流れ魚は、二人の願いを聞き届けてくれるはず。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

斎部・花虎
【シャルファ(f04245)と】

浜辺を歩く度、揺れる白いワンピースの裾
おまえと揃いのそれは地を泳ぐ魚の様で

やっぱり冷たくて甘いものが良い
矢先に見付けた大きなパフェに、思わず視線を合わせて笑う
いざ浜辺の一角へ

煌めく夏色パフェははんぶんこ
シャルファ、ここのアイスがとても美味しそうだ
溶ける前にほら、と一匙掬って差し出すひとくち
お返しに貰ったそのスプーンを咥えて
――うん、つめたくて、あまい

声に釣られて見上げれば、揺れる海空を泳ぐ流星群
斑に落ちてゆく影が擽ったくて
シャルファと顔を見合わせてちいさく笑う

――なあシャルファ、折角だ
おれたちも魚の気持ちになってはみないか
パフェを食べ終えたら水遊びをして帰ろう


シャルファ・ルイエ
【花虎さん(f01877)と】

久しぶりの一緒のおでかけですから、並んで歩くのが楽しいです。
ふと視線を落としたら、ひらひら揺れる裾がひれみたいで。

浜辺を目指すまでの露天で、まずは戦利品を手に入れましょう!
大きなパフェを見つけたら、二人で指差して視線を合わせて噴き出して。

花虎さん大変です、ちょっと溶けて来ちゃってます。
慌てていたら差し出されたひとくちにぱくりとして、甘さに顔を緩めながらスプーンを差し出し返してお返しを。

視界一面を流れていく海の流星群は空のものと同じくらいにすごく綺麗で、
綺麗なものを一緒に見られたのが嬉しくて、また二人で笑って。

そうですね、せっかくの海ですから。
まだもう少し、一緒に。



 並んで歩く。
 ひらりふわり、揺れる白いワンピースの裾に斎部・花虎(ヤーアブルニー・f01877)は目を向ける。
 シャルファ・ルイエ(謳う小鳥・f04245)と揃いのそれは、地を泳ぐ魚の様だ。
 久しぶりの一緒のお出かけにシャルファは楽しいと笑って。
 そしてシャルファも、ひらひら揺れる裾がひれみたいと、告げれば考えることは一緒だなと花虎は笑み零した。
 浜辺に向かうまでの露店並ぶ道は賑わっている。
 揚げドーナツにクレープ。魚サンドにと、色々な誘惑はあるけれど。
「やっぱり冷たくて甘いものが良い」
 あれだな、あれですねと二人が同時に指さしたのは大きなパフェだった。
 大きな器に冷たいアイスクリームにソフトクリーム。生クリームももりもり、ソースは選べて、フルーツも瑞々しい。クッキーは今日にちなんで星と魚が飾られるようだ。
 それを指さして、視線合わせて笑いあう。相談する必要なく、二人の気持ちは一緒。
 それを買って、二人は浜辺へ。その煌めく夏色のパフェははんぶんこだ。
「花虎さん大変です、ちょっと溶けて来ちゃってます」
「シャルファ、ここのアイスがとても美味しそうだ」
 このあたりから食べなければ、と慌てていれば花虎が差し出す一口。
 溶ける前にほら、と掬って運んだそれを、シャルファはぱくりと。甘さにシャルファの顔は緩んで、お返しと一口掬って花虎へ。
 そのスプーンを花虎も咥えて、舌上の甘さ、冷たさに微笑む。
「――うん、つめたくて、あまい」
 二人でパフェを半分にしたころ――遠くで歓声があがる。耳すませば来るぞーと、流星群が近づいてくる知らせのようだ。
 その声に釣られて、二人で海の空を見上げれば――きらきら、輝くものが近づいてくる。
 視界一面を流れていく海の流星群は空のものと同じくらいにすごく綺麗で、シャルファは瞳を何度も瞬かせる。
 揺れる海空を泳ぐ流星群。それの落とす斑の影が二人の上も通り過ぎていくのだ。
 その影が擽ったくて、流星群の下で顔を見合わせちいさく笑う。
 それは二人で、綺麗なものを一緒に見られたのも嬉しくて。
「――なあシャルファ、折角だ」
 おれたちも魚の気持ちになってはみないかと花虎は提案する。
「パフェを食べ終えたら水遊びをして帰ろう」
「そうですね、せっかくの海ですから。まだもう少し、一緒に」
 冷たくて甘いパフェを口に運んで、浜辺から海際へ。
 遠くに泡と海水がはじけて混ざりあう場所を眺めつつ、二人でばしゃばしゃ、波際で遊んでいればお魚流星群はまた、二人の上をまた、駆けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

誘名・櫻宵
お魚流星群ですって!

いつもの様に無表情な桜わらしに笑顔で話しかける
中身は私の前世というか一族の始祖というかそんな感じだから複雑だけど
折角一緒にいるんだから分かり合いたいわ
私はあなたを否定しないと決めたもの

あ!この貝殻の髪飾り可愛いわ!真珠飾りのブローチもいいし……噫、簪はないかしら?
ふと見れば、一点を指さす桜わらし
……誘?その珊瑚が気になるの?
よく見ればそれは、私の人魚の角のような簪で
流石ね、私と同じくセンスがいい
これにするわ

誘のも選んであげる!
2つの桜貝のブローチはいかが?
散らない海の桜よ

みて!お魚流星群だわ!
ほら綺麗でしょう?
皆笑ってるわ!
こんな世界を守りたいものね

私たちは、龍なのだから!



「お魚流星群ですって!」
 と、誘名・櫻宵(貪婪屠櫻・f02768)はいつもの様に無表情な桜わらしにに笑顔で話しかける。
 その桜わらしの中にいるのは――櫻宵の前世、というのだろうか。
 一族の始祖、という感じの存在であり、櫻宵は複雑な思いを抱えていた。
 けれど、もう決めたのだ。
 折角一緒にいるんだから分かり合いたいのだと。
(「私はあなたを否定しないと決めたもの」)
 だから共に過ごして、知りたいのだ。
 今日は二人で露店街に。何か好きなものとかわかるかしら、なんて思っていたが先に櫻宵の方が射止められた。
「あ! この貝殻の髪飾り可愛いわ!」
 アクセサリーの店の前で足を止めた櫻宵。その視線は飾られたそれらの上をいったりきたり。
「真珠飾りのブローチもいいし……噫、簪はないかしら?」
 そう言って視線を流していると、桜わらしが動く。
 その指が示す、その先を櫻宵が追えば――。
「……誘? その珊瑚が気になるの?」
 見せてもらっても、と櫻宵はそれを手に取る。
 よく見ればそれは。
(「私の人魚の角のよう」)
 ひどく愛着心を誘う簪だった。
「流石ね、私と同じくセンスがいい」
 これにするわ、と櫻宵はそれを選び――ひとつ、思いつく。
「誘のも選んであげる!」
 そう言って、櫻宵は再びアクセサリーの上に視線を向ける。
 真珠いっぱいバレッタはつり合いが悪そう。いっぱいごてごてついているのも、ちょっと違う。
「2つの桜貝のブローチはいかが?」
 散らない海の桜よ、と櫻宵が告げれば桜わらしは手を伸ばす。
 どうやらそれにするとのことらしい。
 買ったばかりのそれをつけて、二人歩いて――海の空を見上げる。
「みて! お魚流星群だわ!」
 空の一片が輝きを得て、頭上を星のように駆けていく。
 その流れていく輝きを櫻宵は瞬いて見上げ。
「ほら綺麗でしょう? 皆笑ってるわ!」
 見て、と桜わらしにもその様を見せるのだ。
 海の空の流れ星、それに輝く瞳を向けて喜ぶひとびと――噫、と櫻宵は零す。
 こんな世界を守りたいものねと。
 そう思わない? と桜わらしに――その中の桜の竜神の御魂に語り掛ける。
 私たちは、龍なのだから! と、明るく弾む声でもって。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フルカ・アルカ
おとーさん(f27603)と

何度来ても綺麗じゃの。空ではなく、魚の煌めき
光が透けるほどに綺麗な海、守れて良かったのじゃ

ということで約束を果たしに
美味しそうな匂いで賑やかじゃ
おれはカロリーを沢山摂取して、大きくならねばならぬからの!
(冗談じゃけど)
おとーさんに並ぶくらいがいいのう

折角じゃ、外で食べられるものが良さそうじゃが……パフェの魅力には抗えん
なんじゃあの可愛いやつ
魚サンドも美味しそうじゃ。分けて食べよう、おとーさん
映えというやつじゃな!

おとーさんの肩にのって、流星群を眺める
海が近くなるのう、うっかり落っこちてくる星を掴めそうじゃ
でも飛ぶのは反則じゃよ?
天命に任せることが大切なのじゃから


イスヴァルト・ツァディ
息子(f27606)と

何度見ても不思議な場所だ
海底であれば見えるのは水面かと思ったが…
あぁ、煌めきが見える。—肯定。守れて良かったのだろう

あぁ、様々なものがあるようだな
これがあの時誘われた品だろうか
ふむ…(フルカの頭の上に手を翳しつつ)これくらいか?

当機ほどであれば…そうだな、その際は衣装を新調するか、と笑い

当機は甘味には詳しくは無い。フルカの好みに従おう
魅力的…、ふむ。パフェなるものは魅力的である、と理解しておこう

あぁ、折角だ。分けて食べるとしよう
…やはりこういう際は、写真などを撮るべきだろうか

フルカを肩に乗せ、煌めきを眺める
星を掴みたいか? フルカ
ふむ。お前がそういうのであれば控えておこう



 ここにやってくるのは二度目だ。
 フルカ・アルカ(アエテルヌム・f27606)はイスヴァルト・ツァディ(白銀の狼・f27603)とともに海の空を見上げた。
「何度来ても綺麗じゃの。空ではなく、魚の煌めき」
 その様を不思議な場所だとイスヴァルトも見上げる。
 先は戦いでやってきてそんなにまじまじと見る時間もあるようで、なかったのだ。
「海底であれば見えるのは水面かと思ったが……」
 はじける泡のきらめき。その上を魚たちが泳いでいるのだ。
 そして月明かりが、差し込んでくる。
「光が透けるほどに綺麗な海、守れて良かったのじゃ」
「あぁ、煌めきが見える。――肯定。守れて良かったのだろう」
 ひとびとの笑顔とにぎやかな声は、この島を守れたからこそだ。
 そして、フルカとイスヴァルトは約束を果たしに。
「美味しそうな匂いで賑やかじゃ」
 フルカははてさて、どれにしようと迷いを見せる。
「これがあの時誘われた品だろうか」
 と、露店をのぞき込むイスヴァルト。
「おれはカロリーを沢山摂取して、大きくならねばならぬからの!」
 おとーさんに並ぶくらいがいいのう、とフルカはイスヴァルトを見上げる。
 すると、イスヴァルトは。
「ふむ……これくらいか?」
 フルカの頭の上に手を翳しつつ、示してみる。
 冗談じゃけど、とフルカが言う前にイスヴァルトはまじめに考えだしてしまうのだ。
「当機ほどであれば……そうだな、その際は衣装を新調するか」
 と、イスヴァルトは笑って。もしそうなるなら、おとーさんとお揃いで何か誂えたい、なんて言ってもみる。
 そんな話をしながら露店を見ていると、フルカの視線を射止めたものがあった。
「折角じゃ、外で食べられるものが良さそうじゃが……」
 パフェの魅力には抗えん、とその足は自然と向く。
「なんじゃあの可愛いやつ」
 甘味には詳しくはないイスヴァルトはフルカの好みのままに従おうと付いていく。
「魅力的……、ふむ。パフェなるものは魅力的である、と理解しておこう」
 どのパフェにしようかとフルカが悩んでいると――ふわり、美味しそうな揚げ物の匂い。
 これは、とフルカが視線向けた先では揚げたて魚フライを挟んだ魚サンドだ。
「魚サンドも美味しそうじゃ。分けて食べよう、おとーさん」
「あぁ、折角だ。分けて食べるとしよう」
 早速買って、その手にもらえばできたてのあたたかさ。
 早く食べたい、と思うもののイスヴァルトは気づいたのだ。
 これは検索せずとも、周囲がそんな流れなのだ。わかるというもの。
「……やはりこういう際は、写真などを撮るべきだろうか」
「映えというやつじゃな!」
 フルカは記念にと写真とって。腹も満たせばあとはひとびとの声に合わせて頭上を見上げるのだ。
 その中でも、フルカは一等高い場所にいた。
 イスヴァルトの肩の上だ。そこから海の空の流星群を眺める。
「海が近くなるのう、うっかり落っこちてくる星を掴めそうじゃ」
 そう言って、フルカは手を伸ばす。届きはしないのはわかっているのだけれども。
「星を掴みたいか? フルカ」
 と、ふわりと――わずかに飛び上がる感覚にフルカは小さく笑って。
「でも飛ぶのは反則じゃよ?」
「ふむ。お前がそういうのであれば控えておこう」
 イスヴァルトは地に足付ける。うむ、とフルカは頷いて告げるのだ。
「天命に任せることが大切なのじゃから」
 もしこの手に落ちてくる星があるのなら、それはきっとそういう定めなのじゃろうと。
 その天命たる星があの中にいればいいのだが、とイスヴァルトは紡ぐ。
 大きな一群――海の流星たちがやってくるのが見えたから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霧島屋・もなか
アドリブや他の猟兵さんとの絡みOK
【POW】

今日は家族でお魚流星群を見に行く
3番目以降の兄弟達は海水浴したり露店で甘いものを買い食いしたりする中で
もなかは両親と2番目の妹と共にキッチンカーで出店する
ソーダ水の湖メロンソーダフルーツポンチやマンゴープリンに杏仁豆腐やお魚型のクッキーにお魚流星群ケーキやパフェにタルト、夜空の羊羹に九龍球やかき氷にクレープや粒々アイスや果物のスイーツなどを順調に売り捌く

露店が落ち着いた頃に帰ってきた兄弟達が買ってきたお土産を家族で食べる
ここでしか味わえない食べ物に堪能してたらお魚流星群が凄い事になりカワウソの本能をかき立てたれ
お魚…食べたいときゅうきゅう黄昏れる



 今日は家族でお魚流星群を見に。
 霧島屋・もなか(ゆめかわ❤️かわうそちゃん・f27972)の、3番目以降の兄弟達は海水浴にはしゃいだり。露店で甘いものを買い食いしにおでかけしていた。
 それを見送ったもなかは、両親と。それから2番目の妹と共にキッチンカーにいた。
 露店がでるということで老舗カフェ「cafeパーラー きりしまや」の味をお届だ。
 ソーダ水の湖メロンソーダフルーツポンチやマンゴープリンに杏仁豆腐。
 お魚型のクッキーにお魚流星群ケーキやパフェにタルト、夜空の羊羹に九龍球やかき氷にクレープや粒々アイスや果物のスイーツなどなど……取り揃えた色々なものを順調に売り捌いていた。
 買いに来た人がフルーツポンチのシュワシュワが楽しい! と笑うのに、もなかもつられて縁で。
 美味しいと笑いながら、皆がまた雑踏に消えていくのをありがとうございましたともなかは見送る。
 そして、賑わいがすこし落ち着いたところで。
 ただいまーと兄弟たちが帰ってきた。
 その手には、この露店街で買ってきたお土産がたくさん。
 お店をしばし休憩中にし、お声がけくださいとしてちょっと休憩だ。
 お魚の串焼き、揚げてサンドにしたものはソースとタルタル、両方あった。
 ほかにも、兄弟たちはちゃんと皆の分を買ってきている。
 それは皆で楽しみたいからなのだろう。
 ここでしか味わえない食べ物――それを堪能していると。
「流星群がくるぞー!」
 そんな声が周囲から響いてくる。
「ほら、上、上や」
 もなかは兄弟たちに頭上見るように促す。
 海の空を一筋、きらきら輝きが流れたのちにそれがふくれて、大きな流れになってかけていく。
「きゅう」
「きゅうきゅう!」
 凄い、と最初は思っていたもののその様は――カワウソの本能を掻き立てる。
 お魚、お魚、たくさんのお魚――食べたい。
 きゅうきゅう、切ない声を零しながら、かわうそ家族は黄昏れる。
 あのお魚には、手が届かなくて。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレズローゼ・クォレクロニカ
💎🐰
アドリブ歓迎

兎乃くんの話に頷く
へぇ、珍しいのが見れるの?この島

そりゃ勿論、屋台だよ兎乃くん!
腹が減っては戦はできぬなんだ!

んーー!おいしいんだー!
早速、海を閉じ込めたみたいなしゅわしゅわソーダ片手に揚げドーナツを頬張って
その次はシーソルトアイス入のクレープを食べるんだ
あ、あのパフェもオシャレだよねー。食べよ!
どれから?ふふふん、全部食べればいいんだよ、兎乃くん!
まさに、星より団子

え、流星群?

ひゃー!綺麗なんだー!
あれ全部お魚?!

すかさずスケッチブックをとりだして、目の前の光景を描きださずにはいられない!
もちろん、キミの元気で明るい笑顔と一緒にね!
この時ばかりは、空の星に目も心も奪われる


兎乃・零時
💎🐰

アドリブ歓迎

ここが海闊島…確か見上げるとなんか凄いの見れるって聞いたけど…

露店がいっぱい有るな!
なぁ、フレズ何処から回ってみるよ!(うきうき
これ頑張らなきゃ一日で全部回り切れる気がしねぇし!

あ、パフェとかいっぱい色あるみたいだし気になるし…
野菜のサンドとかもあるし…どれから…どれから食えば…!

はっ、そうだ!
折角だし別々の買って半分ことかしてみねぇか?
それなら食えそうだし!

色々食べ歩いていれば
誰かの声が

え、流星群?

そうして頭上を見上げれば

フレズ…フレズ!上!上!
見える数多の流星群
思わずフレズに声かけて上を指さし教えるのだ

すっげぇ…!!
めっっちゃ綺麗だな、フレズ!!

笑顔でそう笑いかけるのだ



 頭上に広がるのは、空の海だ。
 ゆらゆら、泡と海水がはじけて混ざって、それだけでも地上では見られないもの。
「ここが海闊島……確か見上げるとなんか凄いの見れるって聞いたけど……」
「へぇ、珍しいのが見れるの? この島」
 そうらしい、と兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)はフレズローゼ・クォレクロニカ(夜明けの国のクォレジーナ・f01174)へと頷く。
 けれど頭上より先に、二人が目にしたのは露店街。
「露店がいっぱい有るな!」
「そりゃ勿論、屋台だよ兎乃くん!」
 その賑わいに、心は跳ねるというもの。
「なぁ、フレズ何処から回ってみるよ!」
 これ頑張らなきゃ一日で全部回り切れる気がしねぇし! と零時はうきうき。
 フレズローゼはもちろん、というように大きく頷いて。
「腹が減っては戦はできぬなんだ!」
 ふたりの足は賑わいの中へ。
「あ、パフェとかいっぱい色あるみたいだし気になるし……野菜のサンドとかもあるし……どれから……どれから食えば……!」
 良い匂い、店の彩に零時はきょろきょろ。
 食べたいものはたくさんある。けれど、お腹の許容量には限界がある。
 そんな時は――これが一番。
「はっ、そうだ! 折角だし別々の買って半分ことかしてみねぇか? それなら食えそうだし!」
 そうフレズローゼに提案した時には。
「んーー! おいしいんだー!」
 フレズローゼはすでに、海を閉じ込めたみたいなしゅわしゅわソーダ片手に揚げドーナツを頬張っていた。
 ひとくち、ふたくち。今、三口目。
「フレズいつの間に……!」
「え、さっきだよ? 次はシーソルトアイス入のクレープを食べるんだ」
 と、すでに次の目標も決定済み。すでに店まであと数歩というところ。
「あ、あのパフェもオシャレだよねー。食べよ!」
「どれからいこうか迷ってる間に……」
 決めるの早いな、と零時が零すとフレズローゼはふふふ、と笑い零して。
「どれから? ふふふん、全部食べればいいんだよ、兎乃くん!」
 なるほど、とそこで零時は納得して――あれこれでいいのか、なんて首をひねる。
 まさに、星より団子。
 けれど――ひとびとがわぁ、と歓声を上げる。
 流星群がくるぞ! と。賑わいが波のようにやってくるのが二人の耳にも届く。
「え、流星群?」
「え、流星群?」
 二人の言葉は重なって、頭上見上げるのも同時だ。
「フレズ……フレズ! 上! 上!」
「ひゃー! 綺麗なんだー!」
 零時は上を指さし、すげぇのくるぞ! とフレズローゼに教える。
 ひとつ、最初にひゅうとやってきたかと思えば――次々にやって大きな流れになり空の海を駆けていく魚の星。
「あれ全部お魚?!」
 驚くフレズローゼの声に零時もこくこく頷く。
 フレズローゼはすかさずスケッチブックを取り出した。
 目の前を光景を描きださずにはいられないのだ。
「すっげぇ……!! めっっちゃ綺麗だな、フレズ!!」
 零時はフレズローゼへと笑いかける。
 うん! と大きく頷いて――そのスケッチブックには空の海、その流星だけでなく零時の姿も描くのだ。
 その元気で明るい笑顔と一緒に。
 こんな時ばかりは、空の星に目もフレズローゼの心も奪われる。今だけは団子はちょっと横において。
 ともに見上げるそれはどこまでも、美しく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

水鏡・多摘
空の流星は見えねども魚を流星に見立てるのは興味深い。
たまにはこのような祭りを楽しむのも悪くないじゃろう。

魚の流星を見上げながら街を巡る。
昔の郷、賑やかだった頃が思い出されて懐かしい気分。
パフェ…ドーナツ…陽気な音楽…ううむ、今風のお祭りには少々不慣れと少々肩身狭い気分だけども。
フライはまだ馴染みがあるからタルタルソースで野菜とサンドして購入。
それから浜辺へ向かい、きつめアルコールのドリンクを頼みつつ休める席へ。
頭上を見上げ魚の流星を眺めながら旨い料理を楽しむ…懐かしい贅沢。
魚の流星に願掛けをしたりするのだろうか、とかそんな事を考えつつマイペースに穏やかにこの場を楽しもう。

※アドリブ絡み等お任せ



 空の流星は見えねども――魚を流星に見立てるのは興味深いと水鏡・多摘(今は何もなく・f28349)は頭上を見上げ、笑み零す。
「たまにはこのような祭りを楽しむのも悪くないじゃろう」
 多摘は頭上に視線向ける。
 ここは海底の島。大きな泡に包まれた場所だ。その、泡と海水の境目はゆらりゆらり、揺らめいている。
 その上をすいすいと魚は泳いでいるがまだ星となって駆けているとは――いえないと思っていたのだが。
「くるぞー!!」
 その声とともに歓声があがる。
 周囲の人々につられるように多摘も見上げて、魚たちが流星群となって駆けるのに瞳細めた。
 周囲の声は楽し気だ。
 その声に多摘は昔の郷、賑やかだった頃が思い出されて懐かしい気分になっていた。
「パフェ……ドーナツ……陽気な音楽……」
 ううむ、今風のお祭りには少々不慣れと少々肩身狭い気分ではあるが、多摘はひとびとの間を進んでいく。
 と、じゅわっと揚げ物が揚がる音。そしてその香りに多摘の足は引き寄せられる。
 フライはまだ馴染みがあるものだ。
 それをタルタルソースで、野菜とサンドして多摘は受け取る。
 浜辺へと向かい、そこできつめのアルコールをもらい休める場所へ。
 ゆったりと座れる席に腰下し、再び頭上を見上げれば月の光を受けた煌めきたちが流れていく。
 それを眺めながら旨い料理を楽しむ――それは多摘にとって。
(「……懐かしい贅沢じゃ」)
 そう思っていると、近くからお願いした? なんて子供たちの声が聞こえた。
 魚の流星に願掛けをしたりするのだろうか、とその話に耳を傾ける。
 地上の星は見えないから、海の星に願いをかけるのは当たり前のことらしいとこの島での話を耳にして。
 多摘はゆるりと、穏やかにこの場を楽しんでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

杜鬼・クロウ
馨子◆f00347
水着は全身参照

あァ、もう半年か
…早いな

去年の夏を境に俺はお前を傷つけてばかりで
沢山泣かせて
けれど

こいと知りながら
切に望んだ
願わくば、再びを
果たしていない約束もあったから

お前と来れて良かった
今年もこうして

三匹も?
ホントに猫好きだなァ
土産、コレとかイイんじゃね

そして魚の流星群の食事へ
美味な料理に興奮
目でも楽しむ

…嫌だったか?(質問に逆に問い掛け
今だったら
また違う景色(ほし)がお前と見れると思った

あのまま終わらせたくなかった
俺の我儘だ

思い出の空で無く
何度でも
本物を

流星群見上げ

俺は願う
お前の、

…馨子
お前にヤるよ(土産屋で密かに小瓶購入。鈴ストラップ付の魚の形の金平糖

結う縁
廻り廻りて


紫丿宮・馨子
クロウ様(f04599)と

共に出かけるのは
冬のあの宿以来でございますね

一年前の夏を切欠にヒビが入ったそれは割れてしまったけれど
新たな形を持つことができたから
わたくしはこの方と
今年もこうして

家で帰りを待っている三匹の猫のために魚モチーフのお土産を探す

この島でしか味わえない料理を頂きながら
尋ねてみましょう

どうしてこのような
ふたりの思い出を辿るような場所をお選びに?

A&Wで彼と寝転びながら見た流星
その腕の中
温もりで安堵した

海では
水に対する恐怖を凌駕する楽しさの熱に浮かされ
わたくしの想いは透けて見えてしまった

この方への恋情は昇華させたつもり
でも
また共に過ごす事が許されるのは
嬉しい

ああ
輝く流星が見える…



「共に出かけるのは冬のあの宿以来でございますね」
 紫丿宮・馨子(仄かにくゆる姫君・f00347)は静かに紡ぐ。
 その声を耳に、杜鬼・クロウ(風雲児・f04599)は僅かに頷いた。
「あァ、もう半年か……早いな」
 去年の夏を境に俺は――と、クロウは思う。
 傷つけてばかりで、沢山泣かせて。
 けれど。
(「こいと知りながら、」)
 切に望んだのだ。
 願わくば、再びを――果たしていない約束もあったから。
「お前と来れて良かった。今年もこうして」
 クロウの言葉に馨子は緩やかに微笑む。
(「一年前の夏を切欠にヒビが入ったそれは割れてしまったけれど」)
 新たな形を持つことができたから、わたくしはこの方と――と馨子は笑み零す。
 今年もこうして、過ごすことができたと。
 ともに歩く露店街。馨子が何かを探している様子にクロウはそれを問う。
「家で帰りを待っている三匹の猫のために魚モチーフのお土産を探しているのでございます」
「三匹も? ホントに猫好きだなァ」
 笑いながらクロウも視線を滑らせて、あれはとそちらに足向ける。
「土産、コレとかイイんじゃね」
 星と魚をあわせた木彫り。爪とぎにもよし、なんて書いてあるのだ。
 そして、二人で足を向けたのは――今日の流星群よりもはやく、はしゃいでやってきた魚を使った料理。
 カルパッチョに、魚介のすべてを詰め込んだスーぷ。
 味はもちろん、見た目にも楽しい料理ばかりがでてくるのだ。
 この島でしか味わえない料理に馨子も美味しいと笑み浮かべ。
「どうしてこのような、ふたりの思い出を辿るような場所をお選びに?」
 気になって、尋ねたのだ。その問いにクロウは。
「……嫌だったか?」
 逆に問いかけて――、今だったらと口開く。
「今だったら――また違う景色(ほし)がお前と見れると思った」
 あのまま終わらせたくなかった。俺の我儘だとクロウは紡ぐ。
 馨子も、思い返す。
 A&Wでクロウと寝転びながら見た流星。
 その腕の中、温もりで安堵したことを。
 海では――水に対する恐怖を凌駕する楽しさの熱に浮かされ。
(「わたくしの想いは透けて見えてしまった」)
 では、今は――クロウにどんな感情を抱いているのか。
 この方への恋情は昇華させたつもり、と心の中で紡いで。
(「でも、また共に過ごす事が許されるのは――嬉しい」)
 そう思っていると、クロウがすっと上を見上げる姿が目に入る。
 思い出の空で無く何度でも本物をと促して。
 遠くからひとびとの歓声が聞こえてきた。そのすぐ後から、きらきら輝く海の星たちが流れて、駆けていく。
(「俺は願う。お前の、」)
 そして馨子もともに頭上を駆ける星たちを見上げていた。
「ああ、輝く流星が見える……」
 小さく馨子は零す。その声はクロウの耳に届いているのか。
 と、クロウはテーブルの上にあるものを置いて。
「……馨子、お前にヤるよ」
 それは、密かにさっき買ったもの。鈴ストラップのついた魚の形の金平糖いりの小瓶だった。
 結う縁、廻り廻りて――これからも、きっと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

揺・かくり
【幽楽】

動くことさえ儘ならぬ身
然れど此度はこの通り、自由気侭さ。
夥しい数の御札は袖に隠して往こう

常は浮遊をしていて見下ろす君たち
こうして共に歩むのは不思議な気がするね。

早速手に入れてきたのかい、アン
香ばしくてよい香りがするよ
其方に持つソフトクリームも洒落ているね。

甘いものは好きだよ。酒も呑めるさ
私は赤い星のパフェとカクテルとやらを
共に乾杯しようか、松明丸
……これは、とても甘いのだね
弾ける心地が不思議だが、好ましい味だよ。

アンの呪文のような言葉には首を傾げつつ
写しでは無い景色を目に焼き付けようか。
天を仰げば流るる魚たち
その姿はまさしく流星のようだ
とてもまばゆいけれど悪い気はしない
ああ、美しいね。


天狗火・松明丸
【幽楽】
山育ちの俺としちゃあ見るもの全てが初めてだ
並ぶ屋台の品々は何処も彼処も華やかに見えるな…田舎者のおのぼりさんの気分
アンの持ってるそれが揚げどーなつってもんか
香ばしい中に甘い香りがして、凄ぇ美味そう
そふとくりーむ…?

甘いものには塩っぱいもんも欲しくなるから
俺は魚を揚げたものを、そーす?ぱん?とか言うので挟んだやつを貰おうか
…かくてる、とかって綺麗な酒も携えて
そういや、かくりは食い物は食える方か?
好みの物がありゃ良いが

えすえぬえす…映え…
今日は目に焼き付ける方で楽しむのが良いんだろ
声の上がる方、釣られて空を見れば輝く銀鱗と流れる水が
光を弾いて瞬くばかりの星に見える
こんな星空も偶にゃあ好いな


庵野・紫
【幽楽】

祭りじゃん!テンション上がるー!
見て見て、あっちもこっちも露店!露店!露店!
アンは揚げドーナツが食べたいなー。
えー!!!あのソフトクリーム!!!
見てあれ!魚のクッキーが乗ってる!カワイイ!
アンもあれも食べたい!

二人共何食べる?
食べ物を買ったらさ、あそこ行こうよ。
流星群が良く見えそうじゃん?
食べながら星を見ようよー。

片手に揚げドーナツともう片方の手にはソフトクリーム
アンさー、気づいたんだけど、これじゃSNSに上げらんない……!
えー!SNSを知らないの?!

およ。二人共、空見て、空!これが流星群?!
あれが全部魚なんて嘘みたい!
両手が塞がってて写真は撮れないけど、最高じゃん。



「祭りじゃん! テンション上がるー!」
 庵野・紫(鋼の脚・f27974)はひとびとの賑わいにぱっと笑顔を向けていた。
 その、露店の並ぶ通りも気になるけれど。
 天狗火・松明丸(漁撈の燈・f28484)は頭上を見上げ、一つ長い息を吐いた。
 山育ちである松明丸にとって海の底の島なんて初めての場所。
 だからここで目にするものすべて、初めてなのだ。
 並ぶ屋台の品々は何処も彼処も華やかに見える。
 田舎者のおのぼりさんの気分、なんて思ってみるのだ。
 動くことさえ儘ならぬ身の揺・かくり(うつり・f28103)は、今日は――自由気侭。
 夥しい数のお札は袖に隠して、いつもは浮遊して見下ろすふたりと共に歩むのは不思議な気がするとかくりは思う。
「見て見て、あっちもこっちも露店! 露店! 露店!」
 楽しい、と先行く紫はきょろきょろとあたりを見回して。
「アンは揚げドーナツが食べたいなー」
 あった! と早速店へと駆け出していく。そして揚げたてをばっちりゲット。
「早速手に入れてきたのかい、アン」
「アンの持ってるそれが揚げどーなつってもんか」
 松明丸も、紫の持つ手をのぞき込む。
 香ばしくてよい香りがするよ、と言うかくりに、確かにと松明丸も頷いた。
「香ばしい中に甘い香りがして、凄ぇ美味そう」
 と、手にある揚げドーナツから紫の意識を引っ張っていくものがあった。
 すれ違う少女たちの手にあるものだ。
「えー!!! あのソフトクリーム!!! 見てあれ! 魚のクッキーが乗ってる! カワイイ!」
 どこの店、あった! と紫はその店を見つける。
 魚のクッキー添えられたソフトクリームは大人気のようだ。
「そふとくりーむ……?」
 しかし、それは初めて聞く言葉でそれはどのようなものなのだろうと言うような様子の松明丸。
 そして、それを買いに行く前に紫は。
「二人共何食べる? 食べ物を買ったらさ、あそこ行こうよ」
 流星群が良く見えそうじゃん? とちょっと高台を示した。
「食べながら星を見ようよー」
 なるほど、それは良い提案と二人も露店を眺める。
 その間に紫はソフトクリームをちゃっかり。
 かくりは、笑って。
「其方に持つソフトクリームも洒落ているね」
 でしょでしょ! と紫は明るく笑う。
 と、甘いものを見ていると、塩っぽいものも欲しくなる。
 そこで松明丸が選んだのは魚を揚げたフライ。
「そーす? ぱん? とか言うので挟んだやつを貰おうか」
 そして目が向いたのは、綺麗な色の飲み物。
 それはカクテルという酒だった。
「……かくてる」
 綺麗な色をした一杯を選んで。
「そういや、かくりは食い物は食える方か? 好みの物がありゃ良いが」
「甘いものは好きだよ。酒も呑めるさ」
 そう言うかくりが選んだのは、赤い星のパフェだ。それにカクテルも。
 星見のお供を見つけたなら、三人並んでよくよく海の空が見える場所へ。
 海の色のようなそれをかくりは掲げて。
「共に乾杯しようか、松明丸」
 グラスを合わせて、同時に一口。
「……これは、とても甘いのだね」
 しゅわりと弾ける心地が不思議。だが、好ましい味だよとかくりは言う。
「アンさー、気づいたんだけど、これじゃSNSに上げらんない……!」
 と、僅かに悲痛さをにじませた声。
「えすえぬえす……映え……」
 松明丸がつぶやいた言葉をかくりもなぞろうとして。しかしその呪文のような言葉にかくりは首を傾げる。
 その様子に紫は大きく瞬くのだ。
「えー! SNSを知らないの?!」
 見せてあげる! と言いたいものの両手! ともともとの問題に気付く紫。
 これはもうどちらかを食べてしまうしかない。けれど、と逡巡していると。
「およ。二人共、空見て、空! これが流星群?!」
 つぅ、と空を撫でた一筋。
 その後に次々と、海の空を駆ける魚たちが現れた。
「あれが全部魚なんて嘘みたい!」
 その写しでは無い景色を目に焼き付けるべく海の空を見上げて。
 一筋、小さな流れから徐々に大きな流れとなって海の空を覆いつくす。
 松明丸も今日は目に焼き付ける方で楽しむのが良いんだろと小さく笑み零し――わぁ、と声上がる方、釣られて空を見れば。
 輝く銀鱗、流れる水が光をはじいて――まさしく瞬くばかりの星と松明丸は瞳細める。
 駆ける魚たちの姿は、まさしく流星のよう。
 とてもまばゆいけれど悪い気はしないとかくりは零して。
「ああ、美しいね」
「こんな星空も偶にゃあ好いな」
 うんうん、と紫も頷く。
 両手が塞がってて写真は撮れないけれど――最高じゃん、と笑って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

パウル・ブラフマン
【邪蛸】
海底のお星さま、なんてロマンチックなんだろ!
ジャスパーと一緒に流星観測デートだ♪

露店で一目惚れした
パフェを色違いでGETしたら
事前に【情報収集】しておいたオススメルートで
丘の上の公園へまったり向かおう。

ジャスパーに促されて腰を下ろせば
そこはオレの特等席。
赤と青、確かにオレらのカラーっぽい!
ならコッチの星は、ジャスパーに。ハイ、あ~ん☆
お返しとばかりに、青の星を匙に乗せて君の元へ。

あっ…ジャスパー、流星群来たよ!
触手で示して、同じ『星』を目で追って。
愛くるしい呟きを拾えば
想わず深く頷いてしまいそうだ。

宣誓の如く紡ごう。
ジャスパーの願い、オレが必ず叶えるよ。
薄紅を帯びた麗しい頬を撫でたい。


ジャスパー・ドゥルジー
【邪蛸】
露店で買ったパフェを手に公園の高台へ
溶けちまいそうだったら先に食べてくけど
間に合いそうだったら、ゆっくり腰を落ち着けて一緒に食いたいな

青と赤の星
俺らみたいじゃん、と笑いあって
ほら、あーん
パウルの口に運ぶのは赤い俺のあじ

海の下で見るパウルは
透けるような白と青の肌がいつもに増して綺麗で
赤くなる顔を隠すように「空」を見上げれば

ほんとだ、すげえ綺麗
きらめく流星群が眩しくて目を細める
星が落っこちてきたみたいだ
――ああ、流星だったら
願い事、呟いたら叶うかな

ずっとそばに、いられますように



 海底の底、大きな泡で包まれた不思議な島の賑わいは楽しいものだ。
 露店で買ったパフェを手に、ジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)とパウル・ブラフマン(Devilfish・f04694)はゆっくり歩む。
 目的の場所は丘の上の公園。そこまでのルートはパウルがばっちり調べていた。
 溶けてしまうかもとも思うが、パフェは解けずになかなか頑張ってくれているようだ。
 そして――丘の上の公園へとつけば少し、海の空が近いような気もする。
 二人腰を下ろせる所見つけて改めて、見上げれば、煌めく魚たちが星のようだ。
「海底のお星さま、なんてロマンチックなんだろ!」
 流星観測デートだ♪ とパウルのご機嫌な声。
 ジャスパーの隣はパウルにとって特等席。
 二人並んで手にするパフェの色は赤と青。
「俺らみたいじゃん」
 そう言って、ジャスパーが笑うとパウルも確かにオレらのカラーっぽい! と笑って返す。
「ほら、あーん」
 赤いソースをたっぷり、クリームと一緒に掬ってジャスパーはパウルの口へと運ぶ。
 これは赤い、俺のあじと。
「ならコッチの星は、ジャスパーに。ハイ、あ~ん☆」
 その赤をぱくりと食べたなら、青の星を匙にのせてジャスパーの口へ。
 美味しいね、と笑って――パウルは気づいた。
「あっ……ジャスパー、流星群来たよ!」
 パウルは触手で示す。
 海の下で見るパウルは、透けるような白と青の肌がいつにも増して綺麗で。
 ジャスパーは赤くなる顔を隠すように『空』を見上げた。
「ほんとだ、すげえ綺麗」
 触手の示す先、同じ『星』を目で追っていく。
 それは徐々に数を増して追いかけるのも大変になっていく。
 きらきら輝くのは月の光を受けて。けれどそれが眩しくてジャスパーは瞳細めていた。
「星が落っこちてきたみたいだ」
 その呟きをパウルの耳は拾い上げて、思わず深く頷いてしまいそうになる。
「――ああ、流星だったら」
 願い事、呟いたら叶うかな――それを聞いたパウルはジャスパーへと顔向けて。
「ジャスパーの願い、オレが必ず叶えるよ」
 宣誓の如く紡ぐ、その瞳の中に映っているのは己だけだ。
 薄紅帯びたその麗しい頬を撫でたいと、パウルはその手を伸ばす。
 そうっと撫でたその指は優しくてジャスパーはくすぐったそうに、一層笑みを深くする。
 そして――ずっとそばに、いられますように、と小さく零した。
 海の星に願いを――けれど、かなえてくれるのは傍らの。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

都槻・綾
【梟】

個室仕様でゆったりと

料理も酒も
店のお勧めをお任せで
だって全部食べてみたくて
絞り込むことが困難だったから

どんな皿が運ばれてくるのか楽しみにしながら
先ずは食前酒

海色に染まって風景にとけこんでも
私を見つけてくださる?

悪戯な口調でふくふく笑みつ、乾杯
次々運ばれてくる絶品の海の幸と
絶妙に組み合わされた酒に舌鼓

店長殿に惜しみない賛辞を贈り
其々の料理の解説を聞いたり
かよさんと一口ずつ交換したり

あぁ
実に見事!

流れ星の皿は正に逸品
朗らかで華やかな歓声へ眩げな笑みを向ければ
此方の睛も耀いていたかしら、

おや
あなたも流星群に照らされていますよ

薄紅に染まる頬はうつくしく耀いているから

ね、美味しいって、幸せですねぇ


境・花世
【梟】

色とりどりの珊瑚の部屋で、
海底の天を見ながら酌み交わそうか
乾杯は目の覚める様な碧いカクテル
口に含めば清爽と泡沫が弾け

さあ、身も心も海に染まろう?

魚介の旨みたっぷりの肴を食めば、
海色の杯もついついと重なって
どれもこれも美味しいけれど、
いちばんのご馳走は天から落ちた流れ星!

きらきらの一皿に歓声を上げれば、
ほろ酔いでご機嫌なきみも笑ってる
その青磁の眸は、いつもより皓々と光って見えて――

ねえ綾、きみの眸に流星群が降ってきたよ

天を過る星たちを知りながら、
その眸だけをいつまでも眺めてる
ふわふわと酔い心地で揺蕩う海は
こんなにも、目が眩むほどにうつくしい



 いったいこの場所はどうやって作られたのだろうか。
 色とりどりの珊瑚はもとからそこにあったかのように。
 境・花世(はなひとや・f11024)はその様をめでつつ都槻・綾(糸遊・f01786)の迷いの時間も楽しんでいた。
 けれどついぞ決められず、綾が選ぶはお任せの道だった。
 全部食べてみたく――絞り込むことは困難。そう告げれば、色々なものを少しずつと店員は笑って返す。
 はやりの店、その天井はなく広がるのは泡と海水の境界、海の空だ。
 海底の天を見ながら、乾杯をする最初の一杯。花世の手にあるのは目の覚める様な碧いカクテル。
 どんな皿が運ばれてくるのか楽しみにしながら、綾の食前酒も同じものを。
 それを掲げて、花世は。
「さあ、身も心も海に染まろう?」
 海色に染まって風景にとけこんでも、私を見つけてくださる? と、悪戯するようにふくふく笑みつつ綾は返して、乾杯を。
 一口運べば、清爽と泡沫が弾けて、思わず笑いあってしまう。
 そしておすすめのままに色々と運ばれてくる料理。
 一皿に、数種類の前菜。
 透けるほどに薄く切られた魚は酸味のあるソースで。牡蠣のオイル付けはもうひとつ、と思う所だがそこは我慢。揚げた白身魚は塩と一緒にと海鮮尽くし。
 カルパッチョも皿一面の造形美しく。次にきたスープは魚を余すことなく使って深い味。
 魚介のうまみたっぷりの肴に花世の手はついつい、海色の杯に伸びてしまう。
「どれもこれも美味しいけれど、」
「ええ、これは」
 楽しみと二人の声が重なったのは――塩釜焼だ。
 それはまた塩の中に閉じ込められていて、それではとシェフがそれを砕いていく。
 塩釜の中には緑色――改装に包まれたその身が見えて、開けばほくほく、一匹丸ごと仕上がっている。
 そしてこの魚は、つい先ほど流れ落ちてきたところを運よくキャッチした魚なのだとか。
「お客さんたちにお星様ならぬお魚様の幸運が巡ってきましたね」
 なんて笑って言いながら盛り付けられて。
 それを一口食めば、またお酒も美味しい。
「あぁ、実に見事!」
「美味しい……いちばんのご馳走だね」
「店長殿、これもまた絶品です」
 まさに逸品。シンプルな味付けゆえに、わかってしまう味なのだ。
 惜しみない賛辞を贈れば彼は嬉しそうに笑い、またパイ包み焼もありますよ、なんて次の楽しみを告げていく。
「いちばんのご馳走はこのお皿だと思ったけどパイ包み焼なんて、それも美味しいに決まってる……!」
「かよさん、もちろんいただきましょう」
 と、次の一皿にももちろん歓声上げて。
 お酒も入りほろ酔い。綾が笑む、その青磁の眸は、いつもより皓々と光って見えて――花世は小さく笑み零した。
「ねえ綾、きみの眸に流星群が降ってきたよ」
 ふふ、と笑い零して花世が紡げば、おやと綾もまた笑って。
「あなたも流星群に照らされていますよ」
 薄紅に染まる頬はうつくしく耀いていて、その言葉にくすぐったさを感じるのだ。
「ね、美味しいって、幸せですねぇ」
 うん、と花世は頷く。
 天を過る星たちを知りながら、その眸だけをいつまでも眺めて。
 ふわふわと酔い心地で揺蕩う海は――こんなにも、目が眩むほどにうつくしいと知って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【KOR】
シホさん、深刻な悩みかな。
俺にはまだ、人の心の機微は難しい。女の子なら尚更だ。
ここはアヤネさんと冬青さんを信じてお任せしたい。
きっと美味しいものを食べたら元気になるはず!

俺、皆の分の料理と飲み物、確保してきます!
俺、あの魚のサンドイッチ食べたいです!
ソース…たるたる?
たるたるって何だ…?
その、たるたるのやつで!
もう1つのソースも買って、皆で分ければいいか!
あとは、ピザとか、皆でワイワイ食べられそうなやつを!
オクさん、運ぶの手伝ってくれてありがとうございます!

チィ、そうか、チィもご飯の時間だな。
魚?え、捕まえるのか?

サクラコさんが乗ってくれたこで、一緒に魚を捕まえたい。

チィ、魚だぞー!


日隠・オク
【KOR】
相談ごとはお任せして…

お店がたくさん、にぎやかですね!
お店気になりつつ、上空も気になりつつ

私は露店を回る組です
魚のサンドイッチ、ですか!おさかな流星群にちなんだものがたくさんということですが、どんなでしょう(興味津々のぞきこみ
はい、買い込みましょう……!(気合
ではソースも買ってみんなでその、わけて食べたら、きっとおいしいです……
みんなの分も買い込みですね、いっぱい持ちます……!

食べ物やデザートやお土産お菓子を買い込み
座って流星群見ながら食べたいです

お、落ちて……?

並んで座って買ったパフェもいただきます
夜空の星みたいなパフェですね
おいしそうに食べ

お魚きらきら綺麗です


シホ・エーデルワイス
【KOR】

冬青さんとアヤネさんのやり取りを見て
恋の悩みで悶々とし
遅れて反応

サクラコさん達の気遣いに感謝しつつ
思い切って悩みを打ち明ける


実は最近愛の告白を受けました
私も親友として惹かれていて嬉しいと思います

ただ…その人は女性です
彼女は百合思考で女性が恋愛対象で…
でも私は異性が恋愛対象で
…心の整理ができなくて…


恋に性別は関係ない…
私の気持ち…そう見えますか


晴れた笑顔で

はい♪ありがとうございます
色々と問題があって悩みましたが
考えを深める方向性は見えてきました

ええ
一杯いただきましょう

都月さん大漁ですね
オクさんも一杯買いましたね

サンドイッチを食べながら
仲睦まじい二人を見ていると
何とかなると思えるのでした


城島・冬青
【KOR】

出店が沢山!
アヤネさん
私、ココナッツのスイーツに最近ハマってるんですよ
シホさんもどうですか?
あれれ?
なんか元気ないですね

話を聞きアヤネさんから告白されたことを思い出す
私も最初は戸惑ったので気持ちは分かります
冗談かと思ったし
返事をするのに時間がかかりました

でもその間
沢山考えてアヤネさんの気持ちが友達の範疇を超えていることに気付いたんです
気付いたら性別のことはあまり気になりませんでしたね
強いて言うなら両親に伝えたら戸惑うかな…くらいで
まぁまだ言ってないのですが
でもシホさんはだいぶ気持ちが固まってるように見えます
心残りがないよう頑張って下さい

さて!お腹空きましたね
甘い物いっぱい食べましょう


鏡彌・サクラコ
【KOR】
シホさまはお悩みのご様子
よろしければこの辺りのベンチに腰掛けてお話していてくださいませ
サクラコたちが食べ物とか飲み物とか買って参りますので!

それにしても奇妙な光景ですねい
頭の上の海は落ちてこないのでしょうか?
でもお魚は落ちてくるそうですよ
見つけたらUC発動して銅鏡の上に乗せて捕まえましょう
都月さまも捕まえてみます?それなら競争でいす!

捕まえられたらフライにしてもらって
そうでなくてもサンドイッチは全員分買いましょう
カゴいっぱいに食べ物と飲み物を買い込んで来ましたよ
サンドイッチにピザにパフェにココナッツジュースにストロー二つ

空のお魚流星群を眺めながらオクちゃんと並んでパフェもいただきます


アヤネ・ラグランジェ
【KOR】
ココナッツいいネ
あったら僕も飲みたいな
僕らに相談事?いいとも聞こうか
サクラコ達によろしくと手を振って
落ち着ける場所に座る

なるほどそれは難題だ
ソヨゴは恩人で特別な存在だネ
性別は関係なく人として好きになってしまった
それ以上の理由なんて必要ないネ
僕は冗談で好きって言わないかなー
あと冗談であんなこと(キスとか)しないよネ
あはは怒ってないよソヨゴ
面白がってるだけ

ソヨゴから答えをもらうまで一年くらいかかった
でもシホの答えはもう心の中にあるんじゃないかな

サクラコ達が戻ってきたらみんなで景色を眺めながら飲み食いしよう
ココナッツジュース二人分気が利いてるネ
お疲れさまとソヨゴの頭を撫でるよ



「出店が沢山!」
 アヤネさん、私、ココナッツのスイーツに最近ハマってるんですよと今にも駆けだしていきそうな城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)。
「ココナッツいいネ。あったら僕も飲みたいな」
 アヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)はそれに笑って、楽しみという。
 そのやり取りを目にし、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は恋の悩みで悶々とし始めていた。
「シホさんもどうですか?」
 と――冬青が声かけるけれども、反応は鈍く。
「あれれ? なんか元気ないですね」
 シホは遅れて反応して、何か言おうとしたが――みんなもいるしと口閉じる。
 けれどなにか、相談したいことがあるのはわかるのだ。
「僕らに相談事?」
 いいとも聞こうかとアヤネは言う。そしてちらり、視線向けた先。
 その様子に鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)も、このあたりのベンチに腰掛けてお話していてくださいませと紡ぐ。
「サクラコたちが食べ物とか飲み物とか買って参りますので!」
 アヤネはよろしく、と手を振って座ろっか、と頷く。
 お悩み相談の力にはなれないけれど、それならというところ。
(「シホさん、深刻な悩みかな」)
 と、木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は心配しつつ、それは自分が踏み入る場所ではないのだろうと思う。
(「俺にはまだ、人の心の機微は難しい。女の子なら尚更だ」)
 それに、と視線を向ける。シホは決して、一人ではなくて。
(「ここはアヤネさんと冬青さんを信じてお任せしたい」)
 だから、自分がいまできることは――きっと美味しいものを食べたら元気になるはず! と露店巡りをすること。
「俺、皆の分の料理と飲み物、確保してきます!」
 と、都月たちは露店街のほうへ。
 日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)も相談ごとはおまかせして、と一緒に。
 そんな、皆の気遣いに感謝しつつ、シホは二人へと思い切って悩みを打ち明けた。
「実は最近愛の告白を受けました」
 私も親友として惹かれていて嬉しいと思いますと、紡いで。
「ただ……その人は女性です」
 彼女は、とその姿を思い浮かべる。
 彼女は、女性が恋愛対象で。けれどシホは異性が恋愛対象だ。
 それゆえに。
「……心の整理ができなくて……」
「なるほどそれは難題だ」
 アヤネは頷く。それは、簡単に決められることではない事もわかるから。
 それを聞いて、冬青も思い出す。アヤネから告白されたことを。
「私も最初は戸惑ったので気持ちは分かります」
 冗談かと思ったし、とアヤネを見て苦笑する冬青。
「返事をするのに時間がかかりました」
 でも、と冬青は言う。
 でもその間――沢山考えて。
「アヤネさんの気持ちが友達の範疇を超えていることに気付いたんです。気付いたら性別のことはあまり気になりませんでしたね」
「ソヨゴは恩人で特別な存在だネ」
 性別は関係なく人として好きになってしまった――それ以上の理由なんて必要ないネとアヤネは言い切る。
「僕は冗談で好きって言わないかなー」
 そしてちょっと意地悪く笑って冬青を見て。
「あと冗談であんなことしないよネ」
 ふふ、と笑って紡ぐ、あんなこと。それを聞いて冬青はもう! とそっぽむく。
「あはは怒ってないよソヨゴ。面白がってるだけ」
 そう言って笑うアヤネを横に置いて、冬青は強いて言うなら、と唸りながら言葉続けた。
「両親に伝えたら戸惑うかな……くらいで。まぁまだ言ってないのですが」
 と、冬青は父親の姿を思い浮かべてまた唸る。
 だが今はそれは置いといて、と冬青は顔を上げシホと視線を合わせた。
「でもシホさんはだいぶ気持ちが固まってるように見えます」
 そしてアヤネも、真面目な顔を向け。
「ソヨゴから答えをもらうまで一年くらいかかった。でもシホの答えはもう心の中にあるんじゃないかな」
「恋に性別は関係ない……私の気持ち……そう見えますか」
 その言葉に、冬青ははいと大きく頷いた。
「心残りがないよう頑張って下さい」
 そして、今自分が向けられる一番の言葉を彼女へ。
 と、相談をしている頃、露店街で。
「お店がたくさん、にぎやかですね!」
 オクはお店も気になりつつ、上空も気になりつつ。
 いつ、流星群が来るかとそわそわと。
 まず都月の視線を射止めたのは。
「俺、あの魚のサンドイッチ食べたいです!」
 揚げたてをサンドイッチにしてくれる店だ。
「魚のサンドイッチ、ですか!」
 おさかな流星群にちなんだものがたくさんということですが、どんなでしょうとオクも興味津々。
 そちらへ足を運ぶと、揚げたての良い香りが広がってくる。
「ソース……たるたる? たるたるって何だ……?」
 首をひねる都月に、どっちも美味しいと店員が言う。その言葉にじゃあと頷く都月。
「その、たるたるのやつで!」
「ではソースも買ってみんなでその、わけて食べたら、きっとおいしいです……」
 その言葉に都月はなるほどと頷いてそれは明暗と笑う。
「もう1つのソースも買って、皆で分ければいいか!」
「はい、買い込みましょう……!」
 オクも荷物持ちのお手伝いをと気合十分。
 それを買い、あとはと視線を巡らせる。色々な店があって、どこも盛況だ。
「あとは、ピザとか、皆でワイワイ食べられそうなやつかな」
 と、好きな海鮮トッピングをしてくれる店を見つけ買えば、なかなかに大きなサイズ。
「オクさん、運ぶの手伝ってくれてありがとうございます!」
 ほかの食べ物やデザート、お土産お菓子を買い込んで――みんながいるところで座って食べれたらきっと落ち着ける。
 と、傍らの声に都月は気づいた。
「チィ、そうか、チィもご飯の時間だな」
 都月の、月の精霊の子がチィチィと鳴く。どうやら、魚が気になっている様子。
「魚? え、捕まえるのか?」
 頭上を見上げて――そこは手が届きそうにない。
 座って、徐々に増えていく流星群見ながら色々なものを食べて。
「それにしても奇妙な光景ですねい。頭の上の海は落ちてこないのでしょうか?」
「お、落ちて……?」
 サクラコの言葉にオクは首を傾げる。
「でもお魚は落ちてくるそうですよ」
 すると、オクは本当に? というように聞いてくる。サクラコは本当でいすと笑って。
「見つけたら銅鏡の上に乗せて捕まえましょう。都月さまも捕まえてみます? それなら競争でいす!」
 言って、落ちてこないかなとそわそわしてしまう。
「チィ、魚だぞー!」
 一緒に魚を捕まえられるといいな、と笑って。
「捕まえられたらフライにしてもらって……」
 なんて、どうするかも考えながら。
 カゴいっぱいに食べ物と飲み物を買い込んで来ましたよ、と三人ともまた合流する。
「サンドイッチにピザにパフェにココナッツジュースにストロー二つ」
 サクラコの手からココナッツジュースを受け取る冬青とアヤネ。
「ココナッツジュース二人分気が利いてるネ」
「さて! お腹空きましたね。甘い物いっぱい食べましょう」
 これだけあれば、きっとお腹もいっぱいになるだろう。
 そして戻ってくれば、シホは晴れた笑顔を浮かべていた。
「はい♪ ありがとうございます」
 色々と問題があって悩みましたが、考えを深める方向性は見えてきましたと前向きになれていたのだ。
「ええ、一杯いただきましょう」
 都月さん大漁ですね、と笑いかけ。オクさんも一杯買いましたね、とその手から受け取って。
 その様子に冬青は笑って、明るく紡ぐ。
 並んで座って、オクとサクラコは一緒にパフェも食べていた。
「夜空の星みたいなパフェですね」
 おいしい、とオクはもう一口とパフェを口に運んでは、その言葉につられるように海の空を見上げるのだ。
 お魚きらきら綺麗です、と。
 そして冬青とアヤネも並んで。
「お疲れさま」
 冬青の頭をアヤネは撫でる。
 頭上に広がる煌めく魚の流星群を見上げながら――力になれているといいなと二人、思いながら。
 そしてシホは、サンドイッチを食べながら、その仲睦まじい様子をそっと見守っていた。
 その姿を見ていると、何とかなると思えて――心のわだかまりは僅かにほぐれていた。



 海底の島、その頭上で繰り広げられるきらめきの一時は、この島にいるものに等しく、降り注いでいく。
 それは月のひかりが届く限り。そして海底の島の上を大きな流れが奔る限り、ずっと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月01日


挿絵イラスト