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アンダーライター・インベイジョン

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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 アルダワ魔法学園地下、迷宮の暗がりで、カタカタとタイピングめいたサウンドが鳴る。音源にわだかまるのは青白く光る文字が記された巨大な用紙。音と紙を吐き出し続けるのは、真鍮色の体を持つタイプライター型の機械だ。その頭部には孔雀の羽じみてタイプキーが広げられ、ひっきりなしに振動を繰り返していた。タイピングの音色はやがて停止し、切れられた紙が地面に落ちる。
『世界ノ、再設定ガ、必要ダ』
 ノイズがかった声で機械が告げたその瞬間、タイプキーが一斉に青白い光を放った。暗闇を塗り潰す閃光が膨れ上がって消滅した時、機械の周りには盾・弓・剣で武装した骸骨兵が出現していた。
 再びのタイプ音。青白い文字が記された紙を吐きつつ移動を始める機械に続き、骸骨兵達は迷宮の闇を進み始めた。


「ライター、ライターねぇ……」
 VTRを終えたシーカー・ワンダー(ワイアードワーカー・f00478)は、不愉快そうな顔文字を表示した。
 アルダワ魔法学園地下迷宮にて、オブリビオンの活動が確認された。行動を起こしたのは機械の作家『スペシャル・ライター』。
 曰く、永久に物語を続ける効率的な作家である彼の作品は完璧であり、修正が一切必要無いのだという。というのも、それは物語のモデルの方を、物語に沿って『修正』しているからだ。
 今回、スペシャル・ライターは物語の題材としたアルダワ魔法学園を、物語通りに『修正』するため学園に攻め入ろうと画策している。このまま放置すれば、学園は滅茶苦茶にされてしまうだろう。急いでスペシャル・ライターの迷宮に突撃し、スペシャル・ライターと配下の死霊兵を撃破して欲しいのだ。
 スペシャル・ライターは現在、迷宮の玄関にまで侵攻している。ここは広大な円柱状の空間で、奥に迷宮下層へと通じる魔法陣がある。周囲の壁を取り囲むように機械の像が存在するが、それ以外にこれといったギミックは無い。好きなように暴れるといい。
 スペシャル・ライターはタイプキーや両目からビームを放って攻撃する他、猟兵のユーベルコードをコピーして使用することが出来る。特に、両目からのビームは『相手にルールを宣告し、破ったらダメージを与える』という面倒な性質を持つ。
 死霊兵の方は手にした武器を利用した白兵戦が主戦法。あまり強くはないが、数が多い上に弓矢を連続で射出してくる。
「事実は小説より奇なり……しかし小説より面白いとは限らない。けど、だからって現実を物語通りに改変するのは作家じゃない。このポンコツをひとつ、スクラップにしてやってください!」


鹿崎シーカー
(これまでのあらすじ:蒸気技術と魔法の世界、アルダワ魔法学園の地下迷宮からオブリビオンが動き始めた。オブリビオンの名は『スペシャル・ライター』。物語を延々と生み出し続ける機械の作家だ。彼は直前にアルダワ魔法学園を題材にした物語を書き上げ、小説と乖離した現状の学園を『修正』するために学園へ攻め込もうとしているのだという。『地下作家の侵略』を阻み、学園を守れ!)
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第1章 集団戦 『死霊兵』

POW   :    剣の一撃
【血に濡れた近接武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    弓の一射
【血に汚れた遠距離武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    連続攻撃
【弓の一射】が命中した対象に対し、高威力高命中の【剣の一撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

柊・雄鷹
ほーん……タイプライター言うんや。
ワイの知らない物がまだまだあるなぁ、楽しい!
ま、その機械作家さんと会う前にサクッと死霊兵を退治しよかー。

遠距離なら、ワイのダガーちゃんが火をふくで!
5本あるから、投擲して当てていこ!
どれもお気に入りやけど……
さて、お前らはどれがお好み?

ユーベルコードも忘れてないで!
おいでー、ワイの守護精霊っ!!
1人も逃すんやないで!やったれやったれ!!


セット・サンダークラップ
書いたものの方に現実を合わせようとするとはひどい不届きものっす! 地上に出てこないようにやっつけるっすよ!

玄関に立ちふさがって攻撃開始っす!
近接武器には遠距離武器、ということで相手の攻撃に気をつけながらアームドフォートから砲撃を連射して攻撃するっす。指定する対象は射程距離内の死霊兵全員、手当たり次第になぎ払うっすよ!


天門・千里
骸骨騎士の群れか、なるほど。なかなか「物語っぽい」じゃないの
美影(f02086)、アルフォリナ(f04639)、ともの(f04019)と連携して一網打尽にしていく
ユーベルコードはウィザード・ミサイル
これに【属性攻撃】【範囲攻撃】と【吹き飛ばし】を使って広範囲を殲滅しつつ、【高速詠唱】で回転率を上げていこう
「こんだけいれば、狙わなくても当たるわな」
相手からの攻撃は【オーラ防御】しつつ【カウンター】で撃破狙っていく
オーラ防御(バイク)カウンター(バイク)
「全部バイクで防御して全部バイクで轢き潰せばいいんだ!かんぺきだ」


柚月・美影
千里(f01444)、アルフォリナ(f04639)、とものちゃん(f04019)と連携
千里とアルフォリナは幼馴染なので、せっちゃん、あっちゃん、と呼ぶ

〇戦闘
敵は多いしまとめての殲滅を目指す
【時間稼ぎ】【地形の利用】【騎乗】【ダッシュ】を使用
愛用の宇宙バイクで高速移動しながら死霊兵を翻弄、仲間の攻撃範囲に入る様に調整
相手の攻撃は【野生の勘】と【投擲】でカードや召喚モンスターで対処
攻撃にも参加
【念動力】も使用し、バトルキャラクターズにパワーを乗せる
「さあ、見せ場だよ!マジックカード《フュージョンライズ》発動!顕現せよ、《不死騎士バルドス》!ブラッディ・ストラッシュ!!」
召喚した六腕の骸骨騎士で攻撃


アルフォリナ・アスタロギア
千里(f01444)美影(f02086)ともの(f04019)と連携
前座とはいえ数が多いですわね
効率よく倒すためにも、一カ所に固めてしまいましょう
とものは無理をせず、落ち着いてね?
本命はまだこの後なんですから、ガス欠には早いですわよ?

【情報収集】で迷宮の構造を把握しつつ
【属性攻撃】【衝撃波】【だまし討ち】【おびき寄せ】【範囲攻撃】等を活かし死霊兵達を追い込む
仲間の撃ち漏らしがあれば【援護射撃】で反撃の芽は摘み取りますわ
その場の猟兵達に声をかけて【鼓舞】し、連携を心がけます
千里や美影が戦いやすい様に、そして
対オブリビヨン初陣のとものが怪我等しないよう
最大限フォローに回る動きを心がけますわ


潦・ともの
アルフォリナ(先生呼び)、千里、美影と参加
初の実戦を美影で積んだので緊張0
オブリビオン戦は初だけれど
先の闘いから相手が何であれ血が出るのならばやれる!と学ん
『あれ? 骨』
骨?

敵の攻撃は【武器受け】で払いつつ
敵陣につっこみ斬り伏せる!
敵はたたっ切る!数が多い敵はいっぱいたたっ切る!!
【2回攻撃】で数の差を埋めつつ

遠距離攻撃相手にはサイコキネシスで床板ぱりっとひっぺがし
めごっとぶつけて雑に対処し【時間稼ぎ】
美影に任せた!

ほねっこさんたちがいーかんじにまとまったら
フォースセイバー全力開放
いつもよりも刀身を長く生み出しで一気に【なぎ払う】!

『ちょお必殺!中斬り!!』

先生にいわれて一応セーブはしたらしい


四季乃・瑠璃
「モデルを作品に修正するって言うけど…フィクションは悪い事じゃないと思うけどね、瑠璃」
「そもそも、作品は完璧ってどんな作品書いてるんだろうね、緋瑪」

【ダブル】で分身
緋瑪:本体、瑠璃:分身

二人で【範囲攻撃】【2回攻撃】【鎧無視】【鎧砕き】【早業】接触式ジェノサイドボム(以下ボム)で連続爆破、絨毯爆撃。また、片方が【クイックドロウ】【2回攻撃】K100の銃撃で牽制かけ、その隙に片方が爆殺等、連携して攻撃。敵の攻撃は【見切り】【残像】で回避。

緋瑪「私達は二人で一人の殺人姫♪」
瑠璃「さぁ、殺戮ショーの始まりだよ」
緋瑪「でも、死霊兵って殺すっていうのかな?」
瑠璃「良いんじゃないかな?別に」

アドリブ歓迎


コイスル・スズリズム
【WIZ】
「物語っていうのは」ツインテを外して
「修正できないのも面白いんだ、ジャズ的に」戦闘モード
「学園でのすずたちのセリフはすずたちが放つものだよ」

方針

「連続攻撃」の命中率を下げるため
『残像』を『範囲攻撃』でいっぱい出しておく

戦闘

袖口から『物を隠す』で隠してた一冊を取り出す
すぐに得意の『高速詠唱』
UC『リーディング・ブックス』を『範囲攻撃』『二回攻撃』
UCで出した紙の上に立って
向かってくる敵をUCで巻き込んでく

相手攻撃には『見切り』
見切れなかった場合
「ねっ、予測できないのって燃えるじゃない?」と笑顔を浮かべながら
『武器受』で防御

小説っていいよね
どんな人がライターかな?
会いたいな、と呟いて次へ



 魔法陣が紅色の光輝をまとった次の瞬間、陣中央から無数のヒトダマめいた光が飛び出した! 空中を遊泳するエクトプラズム達はほどなくして地面に突き刺さり膨張、片膝を突く人の形を作って弾けた。光の中から現れたのは弓盾剣で武装した骸骨の兵。光の残滓が完全に消え、死霊兵達が立ち上がったその時、軍勢を連鎖爆発が飲み込んだ! 手当たり次第に砲撃を連発しながらセット・サンダークラップ(青天に光を見る・f05234)が鬨の声を上げる!
「それそれそれそれ! まとめて薙ぎ払ってやるっすよーっ!」
 断続的に響く砲声。一方、十指の先から光の爆弾を乱射する四季乃・瑠璃(瑠璃色の殺人姫・f09675)は、赤目赤髪の緋瑪と横目を合わせた。
「モデルを作品に修正するって言うけどさぁ……フィクションって、そんな悪いものじゃないと思うんだよね、瑠璃」
「そもそも、作品は完璧って言ってるけど、どんな作品書いてるんだろうね、緋瑪」
「んー…………なんとか賞レベルのやつとか?」
「ふーん?」
 BBBBBBBBBOOOOOM! 魔法陣の近くで爆炎と黒煙が多数噴き出し、骨片や砕けた武装の破片が飛び散る。夕焼けじみた爆発と炎を眺め、柊・雄鷹(sky jumper・f00985)は目を輝かせる。
「ヒューッ! 派手にぶっ飛ぶなぁ! なんかアガッてくるわ!」
「たーまやー」
 屈み込んだ天門・千里(銀河の天眼・f01444)が口元に手を当て、やる気のない声を投げかけると同時、セットの砲が弾切れを起こした。セットは両目を覆うゴーグルを上げる。迷宮玄関口の奥を覆い尽くす燎原の火。その中から、無数の死霊兵が歩み出た。千里はゆらりと立ち上がる。
「はーん、どんどん湧いてくる骸骨騎士の群れか。なるほど。なかなか物語っぽいじゃないの」
 弓を取り上げ、矢を番える死霊兵達。アルフォリナ・アスタロギア(星詠みのお嬢様・f04639)はヘッドに宝石を埋め込んだ杖を取り出し、身構えた。
「前座とはいえ数が多いですわね。わたくし達で一カ所に固めてしまいましょう。とものは無理せず、落ち着いて戦うように。本命はこのあと。ガス欠はできませんわよ!」
「うむん! どんな敵でも血が出るのならば倒せ……あれ、骨?」
 潦・ともの(星達の眷属・f04019)が死霊兵達をじっと見つめる。ぎりぎりと弓の弦を引き絞る敵軍をよく観察し、とものは首を傾げた。
「……骨?」
 死霊兵達の矢が次々に煌めき、横殴りの雨じみて一斉射出! 猟兵達の周囲や壁を撃ち砕いた矢が土煙を湧き立たせ、猟兵達を覆い尽くす。撃ち方やまず、無数の矢を打ち込まれる土煙から突如、大量の人影が飛び出した! 人影は全てコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)だ! 残像の一人がツインテールを解き、連射される矢の中を走りながら言い放つ。
「物語っていうのはさ。修正できないのも面白いんだ。ジャズ的に」
 コイスルは腕を真横に振って、袖から出た本をつかんで高く掲げる。独りでにめくられていくページから大量の紙片が飛び立ち、ピンクのハートに姿を変えた。
「学園でのすずたちのセリフは、みんなすずたちが放つものだよ」
 ハートの紙片が死霊軍めがけて飛翔する! 桜吹雪めいて殺到した紙の欠片は矢を撃ち続ける死霊兵を飲み込み、舞い上がり、竜巻と化して急降下! 津波の如く下層を覆う紙片が魔法陣ごと残る兵に覆い被さる。細かなハートに埋め尽くされた下層を見ながら、柚月・美影(ミラクルカードゲーマー・f02086)は横壁を疾駆するバイクのハンドル部分に左腕のデバイスを装着。壁上でドリフトを決める!
「よーし! 張り切っていくよとものちゃん!」
「りょーかいした。骨でもまぁ斬れるでしょう!」
「オーケイ! せっちゃーん!」
 美影の反対側にある壁上で、美影と同じく三輪バイクで壁面走行を決めた千里が進路を真下へと向ける。紙片の海に無数の剣閃が走り、内側から弾け飛んだ! 床を覆う紙片に立つ死霊兵達が矢を美影と千里に突きつけ弦を引く。ハンドルをひねる千里の真後ろ、二人乗りしたアルフォリナが声を裏返して叫ぶ!
「ち、千里! まさか突撃する気じゃありませんわよね!?」
「そのまさか。全部バイクで防御して全部バイクで轢き潰せばいいんだ。かんぺきだ」
「何も完璧じゃありませんわよ―――――っ!」
 アルフォリナの絶叫を余所に千里と美影のバイクが直滑降! 同時に放たれた矢の嵐が三輪バイク前面に張り出された銀河色のバリアと投擲されたカードに撃ち落とされていく。美影はバイクを左右にスライドさせて矢をかわしつつ、デバイスに展開した扇状の盤にカードを打ちつけた! 目の前に広がる光の円!
「召喚! スパルトイスラッシャー!」
 光円から飛び出した骸骨騎士が矢を斬り払いながら垂直の壁を駆け下りる! 跳躍からの回転斬り下ろしが床に激突し、死霊兵軍を後ろに追いやる。千里はハンドルから離した右手に銀河色の光球を五つ顕現!
「こんだけいれば、狙わなくても当たるわな、っと」
 緩くスイングされた右手から光球が飛び、死霊兵の群れへ突っ込み爆発! ウィリー走行からジャンプし、死霊兵一体を踏み潰したバイクから飛び降り、アルフォリナは頭痛をこらえるような顔で杖を振るった。衝撃波が斬りかかる死霊兵の群れを吹き飛ばす! 同じく美影のバイクから飛び降りたとものは着地するなり敵陣に特攻をかける。一方コイスルは射かけられる矢をジグザグスプリントで回避しながら肉迫していく。金髪や頬を矢じりがかすめ、残像が胸や腹を射抜かれて消滅。だがコイスルは構わず本を開いた!
「かかっておいでよ。馬鹿のひとつ覚えじゃつまらないでしょ?」
 開かれた本から湧き立つハートの紙片。対して、変わらず矢の連射を続ける弓死霊兵の間から五体の死霊兵が走り出し、剣を振りかぶってコイスルへ接近! 一旦本を閉じたコイスルは一体目の刺突をバク転で回避! 着地と共に左右を挟んだ二体の斬撃を屈んでかわし、再度突っ込んできた一体目の蹴り上げをクロスガードする。後方へ蹴り飛ばされるも床を転がって受け身を取り、メイスを掲げて四体目と五体目の斬り下ろしを防御! 刃を押し込んで来る死霊兵にコイスルが笑う。
「ねっ、予測できないのって燃えるじゃない?」
 次の瞬間、コイスルを襲っていた五体に人影が差す。見上げる彼らの頭上を取った雄鷹は、五本のダガーを手に死霊兵を見下ろした。
「さて、ここにワイのダガーちゃんが五本ある。どれもお気に入りやけど……お前ら、どれがお好み? ワイのおすすめはー……」
 ダガーを手放し、拳を構える!
「全部や! まとめて食らっとけ!」
 繰り出された五発の拳がダガーの柄尻を撃ち射出! 五つの刃は見上げる五体の死霊兵を眉間貫通殺し地面に突き立つ。崩れ落ちる死霊兵達を跳ね飛ばして駆ける緋瑪と瑠璃が、再度矢を連射する死霊弓兵達を目指す! 残像を引き、矢をかわしながら疾駆する二人は口上を打ち立てた。
「私達は二人で一人の殺人姫!」
「さぁ、殺戮ショーの始まりだよ」
「でもさ、瑠璃。死霊兵って殺すでいいのかな?」
「良いんじゃないかな? 別に。だって殺ることは変わんないんだし」
「それもそうだね。殺っちゃおっか!」
 赤い二丁拳銃を交叉した緋瑪がハイジャンプ! コマめいて回りながらばらまかれた銃弾が、死霊兵達の矢を砕き、弓を折り、弦を切る。即座に破損した弓を捨てる死霊兵達だが、脳天に瑠璃の指先から飛んだ蒼い光弾を受けて次から次へと爆発四散! 上がる火の手と煙を脇目に、とものは美影の骸骨騎士と一緒に敵陣深く斬り込んでいく!
「さーさ、たたっ切られたいのからかかっといで!」
 赤いフォースセイバーを手に加速! 直線で突っ込んで来るとものを、死霊兵二体がかりのシールドバッシュが迎え撃つ。上段斬撃を弾かれ後ろに滑るとものに、二体そろっての首狩り斬撃! とものは両膝を曲げて飛び出し、二体の間を突破した。一拍遅れて赤いV字剣閃が死霊兵二体をまとめて斬り殺す! 続けてとものの回転斬りが斬りかかって来る別個体の剣を打ち払い、死角から足狙いで襲撃してくる手合いを跳躍からの縦回転、剣突き下ろしで頭部貫通殺! 敵の頭蓋を鞘代わりにした居合い斬りで一体の胴を撫で斬りにし、奥の一体に剣投擲。狙われた死霊兵は盾で剣を真上に弾き、とものと同時にジャンプした。とものの手が虚空の光剣に届くより速く、死霊兵の横薙ぎ一閃が頸動脈をめがける!
「とものちゃん!」
 濃紫色の巨大甲冑を呼び出した美影が悲鳴を上げる。直後、とものはセイバーをサイキックで引き寄せ死霊兵と空中で交錯! 右肩から左脇を斬り抜かれた死霊兵を背後に着地した瞬間、とものの八方を囲んだ八体の死霊兵が剣を振りかぶる! 全方位からの断頭剣が命中する寸前、八体の死霊兵の上半身が消し飛んだ! 杖を突き出したアルフォリナはとものと背中合わせに立つと、杖の石突で地面を打つ。放射状に放たれた衝撃波が集りかけた死霊兵を三々五々に弾き返した。
「ともの、防御!」
「うむん!」
 とものは衝撃波の範囲外、二人を遠巻きに囲んで弓を引く一団を見回して地面に手をつく。めくり上がった床がストーンヘンジじみた陣を形成し、射かけられた矢から二人を守る!
「はふ、ありがと先生」
「とものは前に出過ぎですわ! これで終わりじゃないのですから、加減なさいな!」
「ごめんな、さいっと」
 とものが手を頭上に振り上げた瞬間、めくれ上がった床が二人を囲む弓兵達に飛んでいって蹴散らした! 隙を突いたアルフォリナが他の面子に呼びかける。
「一か所にまとめます! 手伝ってくださいまし!」
「了解っす! 再装填よーし!」
 連続する砲撃音! 死霊兵軍団の外周を薙ぎ払うように爆発が起き、死霊兵を奥へ追いやる。その様子を見た緋瑪と瑠璃がアイコンタクト。
「なんかやるっぽい?」
「ぽいね。どうする?」
「もちろん、やるでしょ」
「ふふっ!」
 微笑んだ瑠璃がくるっと回り蒼いボムをフル掃射した。ボムが当たるより速く、緋瑪は銃撃で死霊兵達の足を射抜きにかかる。足を奪われた一団は床に着弾・爆発したボムの爆風を受けて宙を舞う。迷宮を震わす地響きと爆音! 爆風を突っ切らんとした死霊兵達の一団を遠目に、コイスルは再三本を開いた。足元に体積したハートの紙片が淡いピンクの光を放ち、新たに舞い上がる紙片を照らす!
「途中退場はしない方がいいと思うよ? きっとすごいものが見られるだろうし!」
 コイスルが指揮者めいて空いた片手を大きく動かす。すると戦場の床を埋め尽くしていた紙片が大規模な竜巻を巻き起こし、死霊兵達を内側に閉じ込めた。竜巻の内部、上空を飛行する雄鷹が光をまとう!
「おいでーワイの守護精霊達! 機械作家さんが出てきよるんや、一人も逃すんやないで!」
 勢いよく両腕と翼を広げた雄鷹からさまざな種類の鳥が噴出! 骸骨騎士と甲冑を連れた美影は、後ろにとものを乗せたバイクを操り壁面を駆け上がっていく! デバイスに新たなカードをセット!
「さあ、見せ場だよ! マジックカード、フュージョンライズ発動! 私はスパルトイスラッシャーと辺獄の鎧でフュージョンライズ!」
 雄鷹より高い位置に光の渦が出現し、骸骨騎士と鎧を吸いこむ。美影はバイクに乗ったまま左拳に右手の平をあてがった。
「死せる剣士の怨念よ、呪われし鎧よ! 死の淵にて混じり合い、血染めの騎士の凱歌を唄え! 融合召喚! 顕現せよ、不死騎士バルドス!」
 光の渦が一気に膨張! 眩い光を斬り裂いて現れたのは巨大な六ツ腕の骸骨騎士だ! とものが美影のバイクを蹴って跳躍し、虚空に躍り出る。彼女が天高く掲げた剣は、赤光の刃を天突く程に伸長させる。三人は床にまとまる死霊兵の群れを見下ろした。
「っしゃあ! 仕上げや、やったれお前ら!」
「行っけえええええっ! ブラッディ・ストラッシュ!」
「ちょお必殺! 中斬りっ!」
 禍々しい咆哮を放った骸骨騎士が神速の剣閃を振るい、とものが長大になった光剣を振り回す! 雨めいて降り注ぐ紫紺の斬撃と振り回される赤光の刃が死霊兵を迷宮の床もろとも斬り刻む。ネギトロミキサーじみて骨片や鉄片が巻き上がる中、流星群の如く突撃していく鳥の群れ! 迷宮下層を衝撃と羽根と斬撃が埋め尽くし、紙片の竜巻が内から爆ぜ飛んだ! 粉々になった床やら武器やら死霊兵やらの破片が舞う空中を見上げ、アルフォリナは呆れたように呟いた。
「もう、あの子達は……本命はこれからだというのに、好き放題暴れ過ぎですわ」
「本命かー」
 本を閉じ、コイスルが言う。
「小説って良いよね。敵だけど、完璧な作家っていうのはちょっと気になる。どんな人がライターなのかな。会いたいな……」
「それなら別に、心配することないと思うっすよ。ほら」
 ゴーグルの奥で鋭く目を光らせたセットが、空間奥の魔法陣を指し示した。紅色に明滅する魔法陣が紋様の中央から光の球を排出。光球は膨張し、破裂。真鍮色の煌めきが、光の残滓を反射した。
『コノヨウナ、物語ハ、無イ』
 ノイズ混じりの声が玄関に響く。機械作家スペシャル・ライターは点滅する両目で猟兵達を眺めまわした。
『早急ナ、修正ガ、必要ダ』

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『スペシャル・ライター』

POW   :    修正箇所
【修正箇所を確認する目の青白い光】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    印字作業
【26個のキーから青白い光】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    より良い作品を
対象のユーベルコードに対し【正確に全く同じユーベルコード】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はライラック・エアルオウルズです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルフォリナ・アスタロギア
引き続き千里(f01444)美影(f02086)ともの(f04019)と連携
本命登場ですわね
在り方は下らないですが
油断は禁物ですわよ!

相手の攻撃は全て射撃ですしと瓦礫や迷宮内の構造物で遮蔽をとりつつ
【オーラ防御】で強化した遮蔽物等を利用して【時間稼ぎ】
とはいえ長くはもちませんわね…!

【情報収集】【視力】で相手の使用言語・使用頻度の高いキーを観察し
仲間に伝える
タイプライターは頻用するキーが壊れやすいとききましたわ
狙うキーの候補は…

植物精霊達も総動員で仲間に連携しての援護に徹しますわ
美影流に言うならコンボですわね…複数の連携に追いつけるかしら?
読書は好きだけと…独り善がりの駄文に用はありませんわ!


柚月・美影
千里(f01444)、アルフォリナ(f04639)、とものちゃん(f04019)と連携
千里とアルフォリナは幼馴染なので、せっちゃん、あっちゃん、と呼ぶ

〇戦闘
さて、ここからが本番
全力全開で…バトルスタート!
【騎乗】【ダッシュ】【地形の利用】で宇宙バイクのアクロバット機動
相手を翻弄し、範囲攻撃は瓦礫などで防御
攻撃は【投擲】【野生の勘】で相殺や回避を試みる

「コピーなんて猿真似で着いて来られるかしら!」
【念動力】【暗号作成】で難解なコンボを経て
「行くわ!《コメットドラゴン》と《ムーンドラゴン》でレイヤード召喚!《ギャラクシー・クロノスドラゴン》!殲滅せよ、ギャラクティック・オーバーブラスト!!」


天門・千里
なるほど、あんたそんな面ぁしてたのね。サインは…いいかな別に興味ないし
美影(f02086)、アルフォリナ(f04639)、ともの(f04019)と引き続き連携
「とものが暴れた瓦礫がいっぱいあるね」
こいつを【吹き飛ばし】を使って相手にぶち当てよう
また、蒼穹の種子を【投擲】してタイプライターのキーとかを狙う
範囲攻撃に対しては
「うわ、やっば…」
バイクに【騎乗】。【逃げ足】で回避や範囲からの逃避を試みつつ
だめそうなら【オーラ防御】しつつ瓦礫などを利用して直撃を避けよう
「より良い作品を」を誰かに対して発動中に、自分のヤドリギ投げちゃえを発動
「横がお留守だ小説家。神代の呪いを喰らうのはいい経験でしょ!」


潦・ともの
アルフォリナ(先生呼び)、千里、美影と参加

基本は仲間と合わせて攻撃
アルフォリナのいうキーも狙ってみる!

修正箇所に対してフォースソードで【武器受け】と【カウンター】で切り払ってみる

修正箇所で剣を封じられたら
『じゃあ蹴ってやらぁ!』
と殴ります
余計なルールを課される前にインファイトで連打!
剣がダメなら槍が
槍がダメなら拳が!
あ。床の石材とか良い感じに痛そう

印字作業にはサイコキネシスで前回の要領で床や瓦礫で自分や仲間を防御!
間に合いそうならサイコキネシスで遠距離タイピング!
魔法学園で鳴らした千里の武勇伝をもとに
即興アルフォリナと千里の百合物語で集中を乱してくれる!
いくぞたいぷらいたー!妄想貯蓄は十分か!


コイスル・スズリズム
【WIZ】
こんにちは
あなたがライターさんだね
完璧な存在っていうのはいつもひかれるもの
でもそれがないからこそ面白いんじゃないかな
私はそう思うよ

『目立たない』『忍び足』『残像』で気配を消して
『見切り』と袖口から出した小冊で『武器受け』で相手の技を「見る」

見た後は話は簡単
すずのUC『テクノ・ブルース』
相手の「より良い作品を」を相殺返しする

あなたの作品のリズムは一定
それは修正されたものだから
文章に残る、息遣い、がない
だから簡単にすずにこうして返されるんだよ

確かに一対一ならばお互いが相殺あいっても無意味
でもすずの周りには
ほら、一緒に戦う仲間がいる

仲間の火力に任せ、すずはひたすらUCと『残像』で受け続ける


四季乃・瑠璃
瑠璃「他人にダメ出しする前に自分の作品見直した方が良いと思うよ」
緋瑪「直すのはまずその感性と作品からじゃないかな~」

【タブル】で引き続き分身

二人掛かりで【範囲攻撃】【2回攻撃】【鎧無視】【鎧砕き】【早業】接触式ジェノサイドボム(以下ボム)で鉄器の印刷部と頭部、脚部を重点的に爆破。
バランスを崩し、身動きを封じた状態で一旦後方に下がり、切り札ジェノサイドノヴァを使用。他の猟兵に時間稼ぎを頼み【力溜め】で瑠璃と緋瑪の二人で手を繋いで魔力をチャージ。超威力の切り札を叩き込ませて貰うよ!

緋瑪「わたし達の物語はわたし達だけのモノ。修正なんてさせないよ♪」
瑠璃「この物語は貴方の討伐物語。修正は認めないよ」



 ガシャンガシャンと足音を立て、スペシャル・ライターが進み出る。青白く光るマシンアイを遠目に、千里はぼんやりと呟いた。
「なるほど、あんたそんな面ぁしてたのね。サインは……いいかな、別に。興味ないし」
「千里」
 アルフォリナが杖を取り回し、身構える。
「本命登場ですわね。在り方は下らないですが、油断は禁物ですわよ!」
 おもむろに歩みと止めたスペシャル・ライターが周囲を見渡す。孔雀の羽めいたタイプキー群を忙しなく動かしながら、大型の用紙を吐き出して言った。
『迷宮、半壊。死霊兵、全滅。学園侵攻、叶ワズ。設定外ノ登場人物。物語トノ致命的齟齬、多数。即時ノ、修正ヲ、要スル』
 マシンアイが猟兵達に向けられる。美影はバイクのハンドルをひねり、エンジンを唸らせた。
「さーて、ここからが本番ね。せっちゃん、あっちゃん、とものちゃん。準備はいい? 全力全開で……」
 ライターの両目が明滅を始め、青白い光が収束していく。マシンアイが眩く輝いた瞬間、美影が宣言!
「バトルスタート!」
『修正開始』
 ライター両目がビームを発射した直後、とものが両手を振り上げた! 玄関口に散らばる大量の瓦礫が寄り集まって巨壁を形成。アルフォルリナが杖を足元に突き刺すと同時に巨壁をオーラが包み込み、ライターのビームを受け止める! 杖にオーラを注ぎ込みつつアルフォリナは叫んだ。
「長くは保ちませんわ! ともの!」
「あいさー先生! とうっ!」
 とものが両手を地に叩きつけ、戦場各所の床石をめくり上げて大量の遮蔽物を作り出す。すぐさま身を起こして巨壁を貫いたビームを赤光の剣で防御、斬り払った! オーラを弾けさせて崩落する巨壁の脇を、美影と千里、瑠璃と緋瑪が駆け抜ける。ライターはタイプキーを全てから光線をマシンガンめいて射出! 四人はとものが生んだ壁を遮蔽にして素早く距離を詰めていく。瑠璃と緋瑪が一緒に跳躍、ライターに指先を向ける!
「他人にダメ出しする前に、自分の作品見直した方が良いと思うよ」
「まずその感性から直すべきだと思うけど!」
 二人の十指が赤と青の光弾を無数に放つ! 二色の流星群を見上げたライターはタイプキー右半分の光線を止め、赤と青の弾幕を撃ち出した。ボム弾幕が空中で激突し相殺されて爆発! 攻勢の薄れた地上をバイクに乗った美影と千里が駆け抜ける!
「行くよせっちゃん!」
「はいはーい。とものの瓦礫がいっぱいあるね。使おっと」
 千里が右手を掲げて銀河色に光らせる。彼女の周囲に散らばる瓦礫が三輪バイク周りに集まりアステロイドベルトを形成! ライターは瑠璃と緋瑪を迎撃しながらそちらに視線を向けた。
『移動ヲ、禁ズ』
 再度の目からビームを美影はカードを投げつけて相殺! スノーボーダーめいて回転ジャンプする美影の後ろ、千里は右手をライターに振る。集まった瓦礫が一斉飛翔! だがライターの目の前、めくれあがった床石が全弾をまとめて防御する。目に青白い光を溜めるライターの背中に声かける者あり!
「こんにちは。あなたがライターさんだね」
 キーのひとつが前後反転し射撃! 光線を開いた本で受け止めたコイスルは素早くバク転して遮蔽物に身を隠す。直後、ライターの壁を蹴り破ったとものがフォースセイバーを振りかぶった!
「せぇぇぇいっ!」
『斬撃ヲ、禁ズ』
 ライターのビームを回転斬撃で斬り払ったとものはそのまま脳天に斬りかかる! が、横合いから飛来した瓦礫に側頭部を打たれ、とものが宙で体勢を崩した。連発されたライターのビームがとものの腹部を撃ち抜き、青白い文字を刻印!
「痛つっ!」
 空中で弾かれたとものが地面を転がる一方、瑠璃と緋瑪がライターの両サイドに着地! それぞれ頭部と脚部に指先を向けての光弾を生み出すが、頭上から落ちてきた瓦礫が二人の脳天を打つ!
「うっ!?」
「ぐっ!」
 強制お辞儀じみた姿勢でスタンする二人を十三対のタイプキーが見下ろし、赤青の光弾を大量に浴びせかけた。激しい連鎖爆発が起き、瑠璃と緋瑪は吹き飛ばされる! 二人の背中はそれぞれ床から突き出した石壁にぶつかって停止。ライター周囲に無数の瓦礫が浮き上がり、ともの、瑠璃、緋瑪の三人に向かって放たれた。アルフォリナが杖を両手で握りしめ、ヘッド部分の宝石片を光らせる!
「精霊達よ! 皆様に加護を!」
 瓦礫に襲われた三人を蔓草のドームが包み保護! 戦場を飛び交う少女妖精達がくすくす笑いながら光の粉をまき散らし、ストーンヘンジの如き戦場を花畑に変えていく。ライターは即座にタイプキーと両目全てから光線を撃ち出し、少女妖精を薙ぎ払ってツタのドームに攻撃を仕掛けた! しかしライターの目前に現れたコイスルが本を開いたその時、虚空から飛び出したビームがライターの光線と激突して対消滅! ライター頭上は瓦礫で塊を作ってコイスルに落とすが、彼女は霧めいて掻き消え瓦礫を透過。
「単調だね」
 ライターの左後方、石壁に腰掛けたコイスルがライターの吐き出した紙を見て言う。
「あなたの作品、リズムが一定。それは現実の方を修正したものだから。文章に残る息遣いが無い」
 二十のタイプキーがコイスルめがけて赤と青の光弾乱射! コイスルは石壁に腰掛けたまま腕を横薙ぎに振り、周りに赤と青の光弾を召喚して撃ち返す。ひとつ残らず激突して相殺されるボムを眺めて、コイスルは冷淡に告げた。
「だから、こうしてすずに返されるんだよ」
 ライターが肩越しにコイスルを見返る。その時、弾け飛んだツタのドームから瑠璃と緋瑪が飛び出しライターの周囲を円を描くようにして旋回! すぐさま空いてるタイプキーが二人を狙って二色のボムを放つも、コイスルのボムがこれを相殺。瑠璃と緋瑪は指先から放ったボムを脚部や頭部に連続で命中させてライターの全身を爆破していく! 二人は膝を突くように体勢を下げたライターから一気に距離を取る!
「ちょっと時間稼ぎお願い! 緋瑪!」
「あれだね? わかった!」
 並んで手を繋ぐ二人。関節部から黒煙を上げるライターの両目が光った!
『ダブルヲ、禁ズ』
 伸びる青白いレーザー! だが瑠璃と緋瑪の前に立ちはだかったとものが両手を地に叩きつけ、床から一列に並んだ石壁を呼び出した。光線は一枚、二枚、三枚、四枚を貫通して減衰。最後の一枚で光線が停止! 石壁を蹴って跳び上がったとものは高高度からライターを見下ろした。その両目とタイプキーが赤く輝く!
「いくぞたいぷらいたー! 妄想貯蓄は十分か!」
 タイプキーが不規則かつ凄まじい速度で動き始め、ライターが紙を吐き出していく。混乱めいて両目を点滅させるライターは自分が吐き出す紙の文字を見た。『豪奢な調度で飾られた、学生寮の一室。窓から差し込む月光に照らされた天蓋付きベッドの上で、アルフォリナは押し倒した千里と見つめ合う。アルフォリナの指が、千里の白い頬を這う。熱っぽく潤んだ彼女の瞳を千里は無表情でじっと見上げ』……バチバチと青白い火花を散らすライターの頭をめがけ、とものは回転かかと落としを放つ!
「おりゃーっ!」
 とものの回転踵落としがライター頭上に浮き上がった瓦礫を砕く! 目から放電したライターは尖った瓦礫を浮かせ、とものにけしかけんとする! が、ライターの右側面に飛来した蒼い剣杖が甲高い金属音を立てて食い込んだ! 岩から岩へと移動しながら千里が横目でライターを一瞥。
「横がお留守だ小説家。神代の呪いを喰らうのはいい経験でしょ! ついでに他人と合作しながら殴られるっていうのもさ!」
「千里! 右端から七番目と左端から八番目、中央から見て右の二つ目! そこが脆弱なはずですわ!」
「はいよ!」
 千里は懐から蒼い刀身の短剣を三本引き抜き、投擲! アルフォリナに指定された三つのキーを刃が撃ち抜いて破壊、ライターのタイピングが止まる。ライターの目の前に着地したとものは殴る蹴るの高速ラッシュ! 連撃の最後にとものは右拳を振りかぶった!
「剣が駄目ならっ! 蹴ってやらーっ!」
 渾身の右ストレートがライターの顔面を撃ち抜き、機体を真後ろに滑らせた。ライターは背後の床下をめくり上げて壁にし、滑走を強制停止、無事なタイプキーから赤と青の光を上空に放射する。空間の空にわだかまる光は無数の赤と青の剣杖に変貌! それを見上げた千里は眉根を寄せた。
「うわ、やっば……」
「皆様、伏せて!」
 アルフォリアが叫び、杖の石突を地面に叩き込む! 彼女の周囲に現れた少女の霊が交叉した腕を大きく回して前に突き出すと同時、床のあちこちから巨大な樹木が複数、天に向かって伸び出した! 一方、アルフォリアを見るライターのマシンアイ奥で高速の文字列が走る。タイプキーの光が緑色に変色し、大樹達の根元からツル状の樹が出現、大樹に巻きつき一瞬で枯死! アルフォリナが目を見開く!
「なっ……!?」
 ライターの両目が明滅し、剣杖が真下に降り注ぐ! 空を仰ぐ一同の中、コイスルだけが穏やかに笑む。
「大丈夫。みんな、そのままで」
 コイスルが本を片手に右手を薙ぐと、床からタケノコめいて赤と青の剣杖が大量に生えた。コイスルが右手を振り上げると共に剣杖は一斉に飛び立ち、ライターが落としたものとぶつかり合って全相殺・爆発四散! 爆風が満たす上空を見上げ、コイスルは呟く。
「一対一なら、お互いが相殺し合っても意味は無い。でもすずの周りには、ほら」
 コイスルの背後でバイクに乗った美影が飛び出す! 周りに浮いた多くのカードから一枚を手に取る彼女を、コイスルは肩越しに振り返った。
「一緒に戦う仲間がいるから」
「遅いぞー」
「ごめんごめん! あっちゃんとものちゃんもお待たせ! 勝利の方程式は全てそろったわ!」
 三輪バイクに乗って下がる千里に笑いかけ、美影はライターを指差した。
「さあ行くわよ! コピーなんて猿真似で、私達のコンボについて来られるかしら!?」
 直後、彼女のデバイス上でカードが凄まじい速度で動き始めた。竜や騎士、怪鳥の幻影が生まれては消え、盤上ではソリティア六倍速じみた速さでカードが動き重なり取り除かれて追加で置かれる。ライターがタイプキー全てから放つビームを、宙に浮いた瓦礫と巨大なトゲめいた木の枝が阻む!
「美影流に言うならコンボですわね……複数の連携に追いつけるかしら? ともの! 千里!」
「はい先生ー!」
「おー」
 二人の返事を聞いたアルフォリナが瞳を挑戦的に瞬かせ、杖を打ち振る! 壁を突き破って伸びる大樹や流星群めいて降り注ぐ瓦礫、それらの合間をぬって飛ぶ短剣! 対するライターはボムや光で作った短剣を乱射しては瓦礫で防御網を組み、木々にヤドリギを張り巡らせて枯らし潰していく。三人のコンボを迎撃して飛翔する光の剣杖は、コイスルが同じものをぶつけて相殺! 攻防の末、ライターまで一直線に開いたトンネルを美影は捉えた!
「そこだっ!」
 美影が二枚のカードをデバイスに叩きつけ、銀色のスマートなドラゴンと三日月を二つ合わせたような翼を持つドラゴンを召喚! 美影は天に真っ直ぐ片手を掲げた。
「コメットドラゴンとムーンドラゴンでレイヤーストラクチャーを構築!」
 二体のドラゴンが光の筋となって螺旋状に絡み合いながら飛翔する。二体は上空に生まれた銀河色の穴に吸い込まれ、収縮して破裂する!
「渦巻く銀河よ! 悠久の時の彼方より、神竜の力を解き放て! レイヤード召喚! 時空の覇者、ギャラクシー・クロノスドラゴン!」
 光を払い、星空めいた色合いの巨竜が姿を現す。背に『Ⅰ』から『Ⅻ』の文字を刻印した歯車を背負い、咆哮! その胸元に跳躍した瑠璃と緋瑪が繋いだ手を引き絞る。その手に鮮烈な紅蓮と群青が混じった巨大な球体が膨れ上がった!
「わたし達の物語はわたし達だけのモノ。修正なんてさせないよ!」
「この物語は貴方を倒す物語。修正校正は認めないよ」
 ドラゴンと球体を見上げるライターの視界に文字列が走る文字列の嵐が赤く染まった。BEEPBEEPBEEP! BOMB! 火を噴くライターの頭部を遠くに、コイスルは本を閉じた。
「完璧な存在っていうのは、いつも人を惹きつける」
 服の袖に本を収納。代わりに取り出した二つのシュシュを手に、
「でも、それがないからこそ、物語って面白いんじゃないかな。私はそう思うよ」
「読書は好きですけれど……いずれにせよ、独り善がりの駄文に用はありませんわ! ご退場願います!」
 アルフォリナが叫ぶと同時、瑠璃と緋瑪は巨大な球体を投げ放った。美影が竜に指令を下す!
「殲滅せよ! ギャラクティック・オーバーブラスト!」
 赤と青の球体を、ドラゴンの宇宙じみたブレスがブースト! ライターに直撃し、空間を純白に染め上げる。次の瞬間、凄まじい爆発音が地下迷宮を跡形も無く消し飛ばした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『第一回アルダワ魔法学園大掃除』

POW   :    大型のゴミは任せろ!全部区別なく、まとめて焼却炉だ!

SPD   :    高いところの埃や狭いところの掃除、ゴミ袋の運搬は任せろ!

WIZ   :    ゴミの分別、危ない薬品や機械の見分け、効率的な掃除の仕方もお任せあれ!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

天門・千里
嗚呼、めんどくさい
「私はなんでこんなとこにいるんだろう」
と掃除への嫌さ加減から世を儚む
アルフォリナにどやされる前に多少やろう…
基本的に重いものは運ぼうとしない
頼まれたときだけ運ぼうとするがおそらく途中で力尽きる予感がする
ああ、美影はモンスターいっぱい出せて楽そう…私も…
そうだ、召喚はできないけど、ウィザードミサイルで全部燃やせばいいんじゃない?
普通やったら周り焼け野原だけど、もうすでに焼け野原だし
ええい、止めるなアルフォリナ!真面目にやれってもう私は十分真面目だ!
ああ、はやく帰ってだらだらしたい…。


柚月・美影
千里(f01444)、アルフォリナ(f04639)、とものちゃん(f04019)と連携
千里とアルフォリナは幼馴染なので、せっちゃん、あっちゃん、と呼ぶ
〇大掃除
危機は去った
では後にする事は?
そう、大掃除です!
マジか、マジだ!
【クライミング】【騎乗】【念動力】で高い所や狭い所に上って掃除
「それじゃ、やってしまおう!皆も手伝って!」
バトルキャラクターズ使用!
届かないところはモンスター達に任せる
ゴミはバイクで運ぶ
せっちゃんは面倒臭がりそうだし、窘めておく
「まあまあ、折角だし最後までやって行こうよ」
〇掃除の後は
「お疲れ様ー、皆。折角だし、お茶でもして帰りましょう」
確かケーキセットがお得だったはずだしね!


アルフォリナ・アスタロギア
千里(f01444)美影(f02086)ともの(f04019)と連携

分別等の前にとものの初陣を労う

臨機応変な対応
まずは及第点ですわ
途中危ないところもありましたけど
その辺は今後の課題として鍛え直しですわね

それはそれとして
必要とはいえ盛大に散らかしたのだから
片付けはしませんとね?
私も一緒にやりますから

【世界知識】等も駆使し
瓦礫を輸送しやすいよう分別
捨てればゴミ、仕分ければ資源という事もありますしね?
植物精霊達にも手伝って貰い
自身も働きつつ周囲を【鼓舞】

作業の最中こっそり
とものには百合小説ネタについて問い質す
一体どこであんな言い回し覚えてきたんですの?
せーんーりー?
ちょっと話がありますわ!


潦・ともの
アルフォリナ(先生呼び)、千里、美影たちと参加

『千里のお部屋にあったご本でみかけましたの』

アルフォリナに先の百合ネタのことを聞かれたら素直に答えます
ちょっとえっちなのとかあったしね!

それはそれとしてまったく千里に美影は。
後片付けのことも考えて暴えてほしいですのー

片付けはメイドの仕事と戻ろうとしたら
速攻魔法『アルフォリナの信頼』を発動されてしぶしぶ片付け

とはいえ単純作業はわりとはまるほーなので、せっせと力仕事で瓦礫をぺーい
戻せそうなものはサイコキネシスではめ直しておこう。ご飯粒もそえて
『あ、美影。ちょっとバイクで此処慣らしてー』



 しばらくして。とものはジト目で、地下迷宮の玄関口を見回した。床は不毛の岩場めいてズタズタで瓦礫まみれ、横壁にも巨大な亀裂が縦に伸び、時折パラパラと欠片を零す。死霊兵やスペシャル・ライターが出現した魔法陣があった場所は跡形も無く消し飛ばされた挙句、大型のクレーターが口を開いていた。無言でその場を離れかけたとものの背中に声がかけられる。
「とーもーのっ」
 首を縮めるとものの背後から、アルフォリナがやって来る。穏やかな微笑を浮かべた彼女は、小さな妖精達を肩に乗せたままとものを労う。
「臨機応変な対応、まずは及第点ですわ。途中危ないところもありましたけど、その辺は今後の課題として鍛え直しですわね。初陣としては上々でしたわ。それはそれとして」
 アルフォリナは杖のヘッドで、瓦礫の山を指し示した。とものの首がますます縮まる。
「必要とはいえ盛大に散らかしたのだから、片付けはしませんとね? 私も一緒にやりますから」
「……はーい。まったく千里に美影は。後片付けのことも考えて暴れてほしいですのー」
「貴女も散々暴れていたでしょうに」
 苦笑し、アルフォリナは杖の石突で床を小突いた。その地点が薄緑の光を放ち、若草色のドレスを着た少女の霊が生えるようにして出現。アルフォリナの肩に乗っていた妖精達と瓦礫の山へ向かう少女。とものは渋々と両手を掲げ、周りに散らばる瓦礫をサイキックで持ち上げた。アルフォリナはとものの背中に問いかける。
「ところでともの。一体どこであんな言い回し覚えてきたんですの?」
「うむ?」
「あれのことですわ。その…………スペシャル・ライターを使って、何か書いてたでしょう」
「ああ、あれかにゃ」
 腕を振り、瓦礫を適当にぶん投げる。次の瓦礫を持ち上げながら、とものは言った。
「千里のお部屋にあったご本でみかけましたの」

 一方、千里は天井を見上げていた。両手はだらんと地に下がり、猫背気味に前のめり。輝きの失せた瞳で、ぼそっと呟く。
「嗚呼、めんどくさい。私は……なんでこんなとこにいるんだろう……」
「なーに黄昏てんの、せっちゃん。早く片づけちゃおうよー」
「だってさー」
 嫌そうな表情を美影に向け、千里は目の前を指差した。
「これ、めんどくさくない? 焼け野原だし、ズタズタだし。こんなぐちゃぐちゃで何を掃除しろって言うのさ。もういっそ廃墟にした方が良くない?」
「まあまあ、折角だし最後までやって行こうよ。終わったらお茶でもして帰りましょう。確か、お得なケーキセットあったはずだから。ね?」
「ていうか、半分ぐらいは美影がぶっ壊してたような」
「それじゃ、やってしまおう! 皆も手伝って!」
 バイクを走らせた美影は真っ直ぐ壁に疾駆し、壁面を垂直に走行。その周囲に光の円がいくつも現れ、多数のモンスターを吐き出した。千里がその姿をボケッと眺める間に、瓦礫を念力で浮かべては嵌め込むとものが美影に手を振る。
「あ、美影。ちょっとバイクで此処慣らしてー」
「ロードローラーか私は! ちょっと待って!」
 直後、とものの目の前にロードローラーの下半身を持つゴーレムがドッスン着地。衝撃で跳ねるとものを横目に、千里は再び天井を仰ぎ見た。
「だるい、しんどい、めんどくさい……一気に楽に片付ける方法無いかなー……」
 沈黙。ぼんやりと遠い空を見る千里の脳裏に、先の戦いのビジョンが走馬灯めいて過ぎる。度重なる爆発、絨毯爆撃、大爆発……その時、気だるげな瞳が小さく光った。
「そうだ。全部まとめて燃やせばいいんだ。どうせ焼け野原だし多少壊したって別に良いはずだ。完璧だ」
 呟き、挙げた右手の周囲に銀河色の光弾を生成。五指をゆっくり握るように動かし、球体を膨らませていく千里の肩を、アルフォリナの手がつかむ。
「せーんーりー?」
「ええい止めるなアルフォリナ! 真面目にやれってもう私は十分真面目だ!」
 勢いよく振り向く千里。彼女の視線が、威圧的な微笑みを浮かべるアルフォリナの顔にぶつかった。
「ともののことで、ちょっとお話がありますわ」
「……あれ。なんかぷっつん来てる……?」
 赤い稲妻が刻まれた千里の頬を、冷や汗が伝った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月30日


挿絵イラスト