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誰も彼もが死に至る

#UDCアース

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#UDCアース


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●死体は積み重なり。
 布を纏ったものが鉄球を動かなくなったモノへと何度も振り下ろす。
 その度に折れ曲がった足は何度も痙攣し、コンクリートを赤く染める。
「……うぅ」
 呻き声が聞こえれば、すぐに鉄球が振り落とされ、声の主は赤いものと白いものを頭からぶちまける。
 そんなもはや塊と言えるモノが室内を満たしていた。

 ここはとあるビルの地下、吹き抜けとなった下の階層には大量の肉の塊と白い布を被った黄昏秘密倶楽部の使徒達。
 骸になったモノの服装も様々、民間人も居れば、ビルに突入した警察官らしき制服も居る。種別問わず皆、死に、そして肉となった。
「もう充分だろう」
 黒装の男が口を開けば、使徒は主を見上げる。
「充分に苦しんだ、充分に殺した。あとは……」
 意を汲んで使徒が死体を部屋の真ん中に積み重ね、床に何かを刻んでいく。
「儀式を経て、更なる力を得て、そして――壊す」
 これから始まるのは、破壊のための儀式。

●グリモアベース
「――以上だ。すまん、間に合わなかった。お前達が行く頃にはもう死んでいる」
 クレジットカードの上で何かをガラス片で削りながらトラガン・ストイコブッチ(f04410)が猟兵に詫びた。
 削ったマタタビを1ドル札で丸めた筒を使った吸引し、一息つけば。
「だが今、駆けつければ儀式は食い止められる。これはそういう仕事だ。お前達はもう助からない骸の視線の中、オブリビオンを倒し、無念を晴らす。そういう仕事だ……どうする?」
「そういう仕事だ」と言葉を繰り返し、グリモアであるレンザスティックコンパスを片手にグリモア猟兵は皆に問う。
 ――答えは決まっていた。


みなさわ
 はじめましてとお世話になっております、みなさわです。
 今回はUDCアースを舞台に儀式をぶっ潰していきましょう。

●舞台
 UDCアースのとある廃ビル。吹き抜けとなった地下で黄昏の使徒と黒装の男が儀式を経てさらなる力を得ようとしています。死んでしまったものは蘇りませんが儀式を食い止めて、更なる力を得ることを防ぐことやオブリビオンを打ち倒すことは可能です。

●敵
 黄昏の使徒と黒装の男となります。

●被害者
 死にました、間に合いません。

●第三章
 事後処理をしてくれるUDC組織より謝礼としてホテルでの宿泊を手配してくれます。皆さん思い思いの一夜を過ごしてください。
 希望あればトラガン・ストイコブッチ(f04410)が出て、皆さんのお話の聞き役に回ってくれると思います。

 それでは人と猟兵が手を繋ぐプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『黄昏の信徒』

POW   :    堕ちる星の一撃
単純で重い【モーニングスター】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    神による救済の歌声
自身に【邪神の寵愛による耳障りな歌声】をまとい、高速移動と【聞いた者の精神を掻き毟る甲高い悲鳴】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    黄昏への導き
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自身と全く同じ『黄昏の信徒』】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セラ・ネヴィーリオ
そっかあ、間に合わないかあ
みんな、苦しかったろうねえ
現場はきっと酸鼻極まる状況だと思う
でもさ、今行かないと、彼らの魂まで弄ばれちゃうでしょ?
それはねえ、寂しいし、悲しいし
死後の冒涜だけは、許せないよ

ビルに入ったら【高速詠唱】から【鈴蘭の嵐】を【全力魔法】
僕の手の届く範囲は決して広くはないけど
その中に入ってきた彼らは看取ってあげたい
ただちょーっと攻撃に集中するから、
範囲外からの攻撃は誰かにカバーしてほしいかな!
まあ、食らう【覚悟】はしているけどね

数を減らせたら【祈り】の【歌唱】で鎮魂歌を
大丈夫。君たちの魂は僕が連れて行くからねと、安心してもらえるように
目だけは首魁を見つめて

(アドリブ/連携歓迎)


デナイル・ヒステリカル
僕は猟兵ですが、終わってしまったことを取り戻せると考えるほど、強くはありません。
重要なのは現在と未来です。
だからこそ、この一件はここで終わらせます。

駆けつけた直後、敵を発見したらUCを使用して機械兵士を召喚ます。
瞬間的な手数を増やし、これ以上相手に何かをする時間を与えずに【先制攻撃】【範囲攻撃】【一斉発射】を機械兵士に命じます。



●鬼木・八重(17)の視点
 あれ? なんでわたしここに居るんだろう?
 確か、学校帰りにみんなで買い物して、電車に乗ったら眠くなって気が付いたら首に鎖が巻かれてたんだっけ?
 あ、何か空から降ってくる? すず……らん?

 グリモア猟兵の仕事にセラ・ネヴィーリオ(f02012)は感謝した。転送位置はビル内空中。足元には黄昏の使徒が衆をなして集まっている。自分の攻撃で少しでも多く敵を倒せると確信したからだ。
 高速で紡ぎだされるユーベルコードは木製の杖に芽を生かせ、それ自体が花となり、鈴蘭となり、嵐となる。
 全力を持って放たれた無数の鈴蘭の花弁は刃となり弾となり、かつて人であった使徒の衆へ放り込まれた爆弾のように荒れ狂えば、オラトリオが降り立つ滲みの濃い床から邪魔者を一掃する。
「やっぱり、間に合わないかあ。みんな、苦しかったろうねえ」
 現場は予想通りの酸鼻極まる状況。異臭が鼻腔を刺激し、わずかに顔をゆがめれば、視線は黒装の男へ。
「でもさ、今行かないと、彼らの魂まで弄ばれちゃうでしょ? それはねえ、寂しいし、悲しいし……死後の冒涜だけは、許せないよ」
 セラの意志を込めた眼光が男を睨むが、使徒の後ろで状況を眺めているオブリビオンにはそれは自然なもの。
 主の意を汲んで、鈴蘭の嵐で開いた空白を埋めるように布を被った集団が迫りくる。狙うは猟兵か、それとも骸か。勿論覚悟は出来ている。
「僕は猟兵ですが」
 デナイル・ヒステリカル(f03357)がプログラムコードを入力しユーベルコードを起動させれば、召喚に応じるのは疲れを知らない電子精霊で構成された機械兵器が百体。
「終わってしまったことを取り戻せると考えるほど、強くはありません」
 歩兵一個中隊分の火力が使徒が迫るより速く戦端を開くと。
「重要なのは現在と未来です」
 電子の精霊が作り出す鉛弾の暴力が死者だったものを再び殺す。
「だからこそ、この一件はここで終わらせます」
 戦列歩兵を率いる将校さながらに歩くその姿は軍団(レギオン)とその指揮者。現実化した仮想現実の軍隊が作りあげた橋頭保。その中心でセラは鎮魂歌を歌う――大丈夫。君たちの魂は僕が連れて行くからねと祈る様に。

 あ、聞いた事ある。これお葬式とかで歌う歌だ。あたし死んじゃったんだ。
 ゴメンねお母さん、ご飯間に合わない。
 ごめんねお母さん……さよう……な……ら。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ディー・ジェイ
「死体上等!俺としちゃあ、そういう戦場のが"手間"が無くていい」(POW

汚れ仕事専門の傭兵がやってきましたよっと。

・仲間の攻撃が当たりやすいよう、支援行動をメインに動くぞ。
歌声で動けなくなった仲間にモーニングスターのコンボが決まったらやべぇから、その行動を阻害するような狙撃と乱射を使い分ける。
・万が一被害者達の死体を≪黄昏への導き≫で操り始めた時は手早く制圧射撃。せっかく近くで死んでるのに、動かれたらまとめて処分できなくなるからな。
あと、その手の処理に慣れてないやつには本命の敵と戦うよう促すぜ。下手に手心加えられても面倒だ。

被害者の死体が残らなかったのは全部俺のせいにしとけ、その方が楽っしょ?


ガルディエ・ワールレイド
UDCアースで依頼を受けるのは初めてだが……初っ端から間に合わねぇか。
故郷のダークセイヴァーでも度々あったが、間に合わねぇって感覚には慣れねぇな。……いや、慣れちゃいけねぇんだ。

テメェら、落とし前は付けて貰うぜ!

◆戦闘
味方がいれば連携を重視
前衛として動きつつ集中砲火を意識する

【竜神の裁き】を主力の攻撃とするぜ
可能なら敵を引きつけて武器と竜神の裁きで同時に多数を【なぎ払い】

武装は【怪力】【2回攻撃】を活かすハルバードと長剣の二刀流
【武器受け】を駆使して立ち回り、受け体勢に余裕があれば他方の手で反撃
被弾しそうな時は【オーラ防御】
味方に通ってヤバそうな攻撃は【かばう】
攻撃が命中すれば【生命力吸収】だ



●タロール・ボンジュー(27)の視点
 ワタシ、ドウシテル? トルコからニホン来て、お店開く夢ダッタハズ?
 タシカDJのバイトでライブに参加シテ、布を被ったヒトタチにサラワレテ……あ、爪ハガサレタンダ。
 ダレかヤッテクル。ドコカの兵士カナ……。

「汚れ仕事専門の傭兵がやってきましたよっと」
 ディー・ジェイ(f01341)が小型の機械兵団が作り出す前線を側背から回り込めば、全武装を一斉発射し十字砲火で支援を開始する。
「死体上等! 俺としちゃあ、そういう戦場のが"手間"が無くていい」
 称号とは裏腹な饒舌な口調が潤滑油となり、歌いだそうとする使徒、被害者の肉体を弄ぼうとするものを中心に狙撃する。
 その火砲の嵐の中、ガルディエ・ワールレイド(f11085)は怒りに身を震わせていた。
「UDCアースで依頼を受けるのは初めてだが……初っ端から間に合わねぇか」
「どうした? 悔しいなら身体を動かした方が良いぜ、誰かのせいにするなら全部俺のせいにしとけ、その方が楽っしょ?」
 感情に身を任せる黒騎士の姿を見た戦場傭兵が近寄り、声をかける。若者を戦争の毒から遠ざけるのは自分の役目と任ずるが故。それが分かっているからこそ、大丈夫とガルディエは一言断り。
「故郷のダークセイヴァーでも度々あったが、間に合わねぇって感覚には慣れねぇな。……いや、慣れちゃいけねぇんだ」
 竜神の裁きたる赤い雷が放たれれば、隣から聞こえる感嘆の声。自分の心配が杞憂だったと戦場傭兵が悟る。
「テメェら、落とし前は付けて貰うぜ!」
 ジレイザと呼んだハルバードとレギアの銘を持つ魔剣を両手に構えれば、黒の騎士は敵陣へ飛び込む。
 その姿を見たDJは彼の後ろをカバーするようにAR-MS05を構え、Silence,S1-spに邪魔者を掃除させる。
 怪力に近い膂力を持って斧槍を振り回せば、使徒の胴は薙ぎ払われ、流れるように続く長剣の一撃は胸を貫き心の臓を再び止める。
 勿論接近戦である以上、敵も包囲殲滅を計ろうとモーニングスターを振り回すが、ガスマスクの傭兵が制圧射撃を行って動きを止め、黒騎士を存分に暴れさせる。
 状況を把握した少し頭の回る使徒が鉄球をダンピールでなく人間の方へと投げる。意図に気づいたガルディエが前に出れば、オーラの障壁がそれを阻み、返礼へと竜頭を形どった槍を突き刺す。
「センキュー! いい仕事するね?」
「良いからとっとと殺そうぜ」
 お互いに頷けば、敵陣の中へと飛び込んでいった。

 アア、ドウシテ動けない? ワタシ死んでシマッタ?
 ウソ? ウソ? ソンナ? カエリタイ! カエリタイ! ココで死にタク……ナイ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

真白・白夜
このような現場を見れば、強い憎悪と殺意に駆られます。
「罪もない人達をよくも…絶対に許さない…許すものか…!」
残酷な人格に変化します。今回ばかりは僕も彼の解放を躊躇いません。
『面白そうなことしてんな。俺も交ぜろよ。死体になるのはてめぇらだがな!』

サイコキャノンで強化した【サイキックブラスト】で信者へ攻撃します。
敵が死体を操ってきても、悪人の様な笑みを浮かべて、意に介さず死体諸共攻撃します。
『そんなんで俺がビビるとでも?殺すものが増えてラッキーだぜ!』

敵が攻撃を耐え切っても、動きを止めたらその隙を付いて拷問具で仕留めます。
『てめぇを死体に変えてやらぁ!』


西院鬼・織久
【POW】
【心情】
人の営みが満ちた世界だと言うのに
何とも馴染んだ臭いがするものだ
染み付いた血肉と怨念ごと我等が糧にしてくれよう

【行動】
「視力」「第六感」を働かせ攻撃の前兆やタイミングを「見切り」
「残像」を使った「フェイント」を仕掛け「先制攻撃」を狙う

【戦闘】
「殺意の炎」で焼き払い「範囲攻撃」で牽制
「ダッシュ」も利用して一気に接近し「二回攻撃」「なぎ払い」
防御やダメージの受け流しがあるなら「鎧無視攻撃」「鎧砕き」
防御を崩し「怪力」による攻撃で体勢崩しも狙う
動き回って当てにくいなら「串刺し」で縫い留め「傷口をえぐる」
「見切り」で避けきれない攻撃は「武器受け」
同時に「カウンター」を積極的に狙う



●烏丸黒江(11)の視点
 んぁ……ねむっちゃったのかなあ? あたしどうしてここにいるの?
 ママといっしょにエイオンに買い物いったら、なんかこわい人につかまって、ママとはぐれちゃって……泣いたら怖い人にあのとげとげを足にのせられたんだっけ?
 あ、誰か来た……怖い……。

 真白・白夜(f10864)は情動に身を任せていた。
「罪もない人達をよくも……絶対に許さない……許すものか……!」
 憎悪が心を揺らし、もう一人へと自分を委ねる。胸に渦巻く怒りは彼を呼ぶことを躊躇しなかった。
「面白そうなことしてんな。俺も交ぜろよ。死体になるのはてめぇらだがな!」
 普段から想像できないほど顔に皺が走るくらいに白夜が笑えば、腕のサイコキャノンにサイキックエナジーを充填する。
「死ねよ!」
 放たれるサイキックブラスト。高圧電流が使徒を灼き、電流が神経伝達を阻害し動きを止める。
 そこへ西院鬼・織久(f10350)が飛び込めば、殺意に満ちた炎を周囲に撒き散らす。その炎を牽制として飛び込めば、手に持った闇器を以って突き刺し、薙ぎ払う!
「人の営みが満ちた世界だと言うのに。何とも馴染んだ臭いがするものだ」
 倒れた使徒の頭を踏みつぶし、自らの殺意に酔いしれる。
「染み付いた血肉と怨念ごと我等が糧にしてくれよう」
 オブリビオン狩りを至上目的とする西院鬼一門の狂戦士が、自らの情動の赴くまま、殺戮の牙を向けた。
 最早狩りに近い猟兵の攻撃。苦戦を感じた使徒のひとりが足の潰れた少女の死体を掴み、黄昏の使徒へと導く。
 けれど、少女が変貌する前に一条のサイキックエナジーが彼女の腹に穴を開け、掴んでいた黄昏の眷属を撃ち殺す。
「そんなんで俺がビビるとでも? 殺すものが増えてラッキーだぜ!」
 鈍い音を立てて、頭から床に落ちる少女だった死体。それを踏み越えて飛び掛かる織久。何かが折れる音が鳴ったが気にせずに振るう闇器は槍となり、攻撃に行こうとした使徒の腹を串刺し、腕を捻ることで傷口を抉る。
 電気な流れるように痙攣し、倒れる何か。西院鬼一門の黒騎士はそれを一瞥すれば、傍らに居る男と残り少ない黄昏の眷属を肉食獣のように狩っていった。

 ……え、嘘。ヤダヤダヤダ、足引っ張らないで! 持ち上げないで!
 あ――撃たれた。どうして撃たれたの? 何も悪いことしてないのに?
 動けない、こわい。助けて!
 ――ポキッ。
 背中、折れた……そうなんだ、この人たち。助けに来たんじゃないんだ。怖い人殺しにきたんだ。
 ママ……こわい……ママ……あいた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『黒装の破壊者』

POW   :    砕け散れ
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    贄となれ
自身の身体部位ひとつを【異形の大蛇】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    磔になれ
レベル×5本の【物理】属性の【邪神の肉で作った杭】を放つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は麻生・大地です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●黒装の視点
 予定が狂った。
 儀式を完遂し、更なる力を得て、そしてその力で破壊する。その計画が突然現れた男達に邪魔された。
 どうしたものか……いや、簡単だ。
 彼等も儀式に参加してもらおう。アレだけ強い魂だ。きっと強き力になる。

 ――黒装の姿が変貌する。
 秘めた邪神の力をその身に定着させる。それはただ破壊の為、力を振るうため、それだけに特化した姿。
 黒装の破壊者は猟兵を見回せば。
「どうした……私が首謀者だよ。かかってこないのかい?」
 口に出るのは挑発の言葉。
 どちらにしても選択権は無い。オブリビオンは破壊を行うため歩を進めているからだ。
西院鬼・織久
【POW】
【心情】
我等は底無し故に獲物の貴賤は問わぬ
が、やはりより強い敵を狩る事こそ我等が本望
血の染み付いた敵であれば尚の事
すべて喰らい尽くしてくれよう

【戦闘】
「先制攻撃」を仕掛け「影面」で敵を拘束
成功したら「ダッシュ」の勢いも利用し「串刺し」で牽制
「二回攻撃」「傷口をえぐる」で更にダメージを与える
拘束失敗、または抜け出した時は「範囲攻撃」「なぎ払い」

致命傷を与えるダメージは「見切り」で回避
それ以外の攻撃や避けられない場合は「武器受け」
その場合「怪力」を利用して押し返すか受け流し「カウンター」を狙う


真白・白夜
人格は残酷な人格のままで、ボスと対峙します。
『ようやくボスのお出ましか。さあ、思う存分殺し合おうじゃねぇか!ただし、死ぬのはてめぇだけだがな!』

「残像」からの「だまし討ち」を行い、敵に【咎力封じ】を仕掛けます。動きを封じて、一気に仕留めます。
『汚いか?手段なんざ、どうでもいい!それに、汚い野郎に正々堂々なんてする必要ねぇ!』

敵が部位変化攻撃を行ってきたら、「衝撃波」で部位を吹き飛ばし、拷問具で攻撃してきた部位を「串刺し」にし、そのまま「傷口をえぐる」でさらにダメージを与えます。
『散々人間を潰してきたんだ・・・今度はてめぇが潰される番だぜ!』



●白根・葵(19)の視点
 くそったれ! 俺が何をした!?
 サークルの集会に呼ばれたと思ったら、こんなざまだ!
 顔もあの鉄球で潰されて、もうぐしゃぐしゃだぜ。
 おい、聞いてるのか? そこの二人? こっち向けよ!?

 黒装の破壊者が一歩足を踏み出したとき、真っ先に飛び出したのは二人の男。
 強い敵を狩る事こそ我等が本望と西院鬼・織久(f10350)。
 先制の一矢とした伸ばした黒い影――影面(カゲツラ)が破壊者の足元で爆発し、その足を掴む。
 爆煙が晴れない中飛び込むのは真白・白夜(f10864)。
「ようやくボスのお出ましか。さあ思う存分殺し合おうじゃねぇか! ただし死ぬのはてめぇだけだがな!」
 主導権を残忍な自分の委ねたまま走るその姿へオブリビオンの拳が走る。破壊に特化した只重たい一撃。けれどその姿は掻き消え、振るった右腕にかかるのは拘束ロープ。
「汚いか? 手段なんざ、どうでもいい! それに、汚い野郎に正々堂々なんてする必要ねぇ!」
「……ふむ」
 咎力を封じた多重人格者の言葉を意に介さず、自ら動きを封じられたのを確かめると黒装の男はそのまま前に進む。目の前に居るのは西院鬼一門の狂戦士。自ら敵の間合いに飛び込めば、闇器の一つである赤黒い槍を突き刺そうと刺突。
 だが破壊者はそれを寸前で握る、穂先が肉体に刺さる前に止めてしまうと、自らの膂力だけで持ち主ごと放り投げた。
 次に左腕を蛇と化せば、ロープの持ち主たる白夜へと伸ばす。
 舌打ちと共にサイコブラスターから衝撃波を放ち、蛇の頭を吹き飛ばせば、ロープを引っ張り、さらに食い込ませ、肉を削る。
「なかなか面倒な技だな」
 腕に食い込むロープを厄介と判断した黒装の破壊者が拳を床に叩きこむ。コンクリートが割れて、足を拘束した影が消えれば音もなく距離を詰めて左手をサイキッカーへ。
「させぬ!」
 大剣を構えた織久が立ちはだかり剣を振るえば邪神を固着させた拳と激突。発生した衝撃波が山と積まれた死体を何体か吹き飛ばす。
「邪魔をするか」
「血の染み付いた敵であれば尚の事」
 破壊者を前に笑うのは狂戦士。
「すべて喰らい尽くしてくれよう」
 白夜が走りロープを引く。
「散々人間を潰してきたんだ……今度はてめぇが潰される番だぜ!」
 黒装の男が体勢を崩せば、自らの膂力を持って相手の拳を受け流した黒騎士にして咎人殺しが大剣を袈裟に振り下ろす。
 鈍い音が鳴った。
「……なるほど」
 オブリビオンの言葉に何かを感じ織久は反射的に距離を取る。剣を叩きこんだ破壊者の左肩にはガラスにヒビが入ったように波紋が広がっていたが……刃は通らなかった。
「油断は出来ないようだな」

 いてえ!
 落っこちたぞ! おい! 助けろよ!
 なんでそいつと戦ってんだ! こっち優先だ……ろ……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

デナイル・ヒステリカル
この惨状を歯牙にもかけていない男の態度に、先ほど謝罪の言葉を口にしながら事切れた少女の顔が電子回路をよぎります。
……落ち着きましょう。

邪神の力が定着している現状、それを引き剥がす術を僕が持たないのならば

猟にこの男を放置した結果、もっと大勢の犠牲者が出るのならば

「僕は僕の信念(プログラム)に従い、貴方を骸の海へと葬ります」
「くたばれ」

敵が一名で強力であること、こちらの数的優位は磐石であり、機械兵士をが戦闘に寄与する割合が減少することを考慮し、残存兵力全てへ特攻を命じます。

僕自身は光学迷彩を使用し、その攻勢を隠れ蓑に接近します。
至近距離からのUCで敵機能を停止させることを目的として動きましょう。


ガルディエ・ワールレイド
テメェが強大な力を持っているのはわかる。そして、更なる力を欲しているのもな。
だが、それ以上の力を得て、一体どうするつもりなんだ?
お前はただ破壊に特化する力に疑問を感じねぇのか?

◆戦闘
【黒風鎧装】を使用して、真の姿である黒いドラゴンに成るぜ。
デカくて四足で歩くから、敵に地形破壊されても、被害は最小限になるだろ。

爪を使った【2回攻撃】や、噛みつきで発動する【生命力吸収】が主な攻撃方法だ。
懐に潜り込まれそうな時や、俺を無視して後衛陣に行きそうな時は爪や尾で【なぎ払い】して牽制や制圧。
いずれもドラゴンの【怪力】を乗せて戦う。

また被弾しそうな時は【オーラ防御】
味方に通ってヤバそうな攻撃は【かばう】



●加納・成仁(59)の視点
 おお、なんという事だ! 私は死んでしまった!
 畳の上で死ねないとは思ったが、こんな無残に殺されるとは思わなかった。
 せめて誰か無念を晴らしてくれ!

 デナイル・ヒステリカル(f03357)の電子回路にちらつくのはこと切れた少女のログ。もうすでに亡くなっていたはずなのに、ごめんなさいと聞こえたのはバグだろうか。
 いや違うと、乱れたバイタルをフラットに引き戻せば、まず行うのは残存の機械兵士を特攻させること。
 意に従って次々とオブリビオンへ特攻、爆発し周囲を煙で覆う機械兵団。だが黒い影には傷一つつかず、時間を消費しただけ。
 けれども、作り上げた時間がある――ガルディエ・ワールレイド(f11085)の人と埒外へとの天秤を傾ける為の。

「テメェが強大な力を持っているのはわかる。そして、更なる力を欲しているのもな」
 ――自らが生まれた辺境を思い出し、その風が理性が作る壁にヒビを入れる。
「だが、それ以上の力を得て、一体どうするつもりなんだ?」
『――いいのか?』 と何かが問う
「お前はただ破壊に特化する力に疑問を感じねぇのか?」
「感じない」
 黒騎士の問いかけに黒装の破壊者はただ一言、答えた。充分だった。

 ダンピールは漆黒の旋風を纏った黒竜となりてビル内にそびえたてば。爪を振るい、鋭い牙の生えた口を開く。
「お前の魂を神にささげれば、私は竜になれるのだろうか?」
 興味本位の呟きと共に破壊者が左腕を伸ばせば、鋭い爪は掌で受けとめられ、力と力の拮抗が始まる。
 痺れを切らした黒装の男が、力を受け流すように方向をずらして、振るう爪に空を切らせれば、一足飛びで間合いを縮め、ドラゴンへ拳を振るおうと右手を握る。
 咆哮が響き、竜が身を翻せば強大な尻尾が慣性を以って武器と変わり、薙ぎ払うように破壊者を吹き飛ばす。
 体格にしては比較的身軽な動きで身体を動かす黒装の男。叩きつけられるはずの壁を逆に蹴っ飛ばせば、反動で威力乗せた拳を竜に叩きこまんとする。
 その前に立ったのはデナイル。光学迷彩で消していた姿を顕在化し、その場に立つ。
(邪神の力が定着している現状、それを引き剥がす術を僕が持たないのならば)
 情報がスキルを選択させる。
(この男を放置した結果、もっと大勢の犠牲者が出るのならば)
 推測演算が、回路をヒートさせる。
「僕は僕の信念(プログラム)に従い、貴方を骸の海へと葬ります」
 信念が拳を握り、電荷を帯びれば。
「くたばれ」
 至近距離からの遠近両用かみなりパンチ(ライトニングストライク)が破壊者より先に叩きこまれ、轟音と衝撃波、熱と感電がオブリビオンの動きを止める。
 ――左肩の亀裂は更に広がった。

 おお、あれは偉大なる竜!
 まさか、死して拝めるとは! お願いだ、奴を殺してくれ!
 殺してくれ!!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ディー・ジェイ
「あからさまな挑発ありがとう黒幕さん、この儀式といいアンタは分かりやすくていいな」

悩む必要もないので即戦闘に入るぜ。

・ボロボロになった地形も。新たに形成された死体達も全て利用して立ち回りを見せよう。死体を敵の攻撃に対する盾として遠慮なく使い、常に動き回りながら敵の思考能力の大半をこちらに向けられるよう弾幕を絶やさず展開。
・【異形の大蛇】が俺を狙った場合はSilence,S1-spの砲口を開いた大口に向けぶっ放す。身体の一部を伸ばしてんだから効果が無いなんてこたぁないだろ。食われそうならそこらの死体ぶん投げて身代わりになってもらおう。死人に口なしよ。


儀式失敗して恥ずかしいって素直に言えばいいのに


斬断・彩萌
はぁ、こういう手合いってどうしてどいつも趣味悪いワケ?
消すわ。単純に、私が気に食わないから。アンタに明日は必要ない。
(不機嫌そうに、いつもの口調はどこへやら)

【POW】
まずはサイコキネシスで周辺のものを飛ばして攻撃。隠れられる遮蔽物を作りつつ接近。
相手との距離があるうちは二丁拳銃で牽制しつつ、ナイフの射程を探る。
隙を見つけたらOracleの『2回攻撃』で『傷口をえぐる』。ぐりぐり、容赦なんかしてやらない。安い挑発にだって乗ってあげるわ。応えてみせなさい!
敵からの攻撃は極力避けつつ、無理そうならTraitorの銃身で受ける。

※アドリブ歓迎



●くま(年齢不詳)の視点
 着ぐるみ……取りたいなあ。
 斎屋デパートが最後の仕事だなんて思わなかった。このままでサンドバックにされるとか思わないよなあ。
 はぁ、楽になりたい……。

 突如、死体達が瓦礫とともに浮遊した。
「はぁ、こういう手合いってどうしてどいつも趣味悪いワケ?」
 サイコキネシスを操作する斬断・彩萌(f03307)が不機嫌を黒装の破壊者へぶつける。
「消すわ。単純に、私が気に食わないから。アンタに明日は必要ない」
「分かりやすい女は好きだな」
 冗談のつもりであろう男の言葉に彩萌は眉をしかめて、死体を一つ投げつける。
 黒装の男が虫を払うように死体を打ち払えば、綿が飛び、中の肉塊が露わになって転がる。
「あからさまな挑発ありがとう黒幕さん、この儀式といいアンタは分かりやすくていいな」
「――!?」
 ディー・ジェイ(f01341)の言葉が男の鼓膜を刺激した直後、降り注ぐのは砲火の雨霰。
 浮遊した死体を地形の一部として、身を隠しながら放つフルバースト・マキシマムが破壊者の動きを止めれば、セーラー服の少女も処刑人と叛逆者の銘を持った二丁の拳銃の引鉄を絞る。
 戦場傭兵の握った鋼の中で撃針が雷管を叩き、真鍮の筒より放たれたフルメタルジャケットの鉛弾が螺旋を描いて吐き出されれば、破壊の奔流はガスとして薬室に戻り、もう一度ハンマーを起こし、弾倉より運ばれた銃弾の尻を再び叩く。
 フォースナイトの右手に握った回転式拳銃のシリンダーが回るごとに撃鉄は起こされ彼女に尻を叩かれるように精神力が作った鉛より残虐な暴力を火を吐き。左手に握った自動式拳銃が遊底を躍らせば、熱の冷めない空の筒を落としながら、重い破裂音と破壊の源を黒装の男へと放り込んでいく。
 徹底的な制圧射撃はオブリビオンの足を止め、得意とする膂力を活かした攻撃を封じつつ。彩萌の足を相手の元へと近づかせる。
 ディージェイのSilence,S1-spが少女を認識し、彼女が動けるように砲口を開けば、破壊者の右側に向けて点射で狙撃。三発の弾丸が黒装の男の意識を右側へと向けさせたタイミングでOracleを抜いた彩萌が短剣を左肩のヒビへと走らせる。
 ガラスの割れた音が鳴り、邪神を定着させた一部に刃が突き刺されば、流れるのは赤い物。
 更に傷口を抉ろうと力を込めたセーラー服の少女に対して破壊者は重たい右フックを腹に叩きこむ。余りの威力に彩萌の身体は大地から足を離し、浮かせた死体へと叩きつけられる。
「安い挑発……乗ってあげたわよ」
 咄嗟に構えたTraitorの歪んだバレルを見ながら少女が笑えば。
「儀式失敗して恥ずかしいって素直に言えばいいのに」
 戦場傭兵がからかう。
「フン……一撃くれたからどうと言うのだ? 左肩はやられども右腕はまだ残っている」
 おびただしい量の血液を左肩から流しつつ、黒装の破壊者は尚も歩を進めた。

 痛い! でも、やっと着ぐるみとれた! 自由になった!
 これで人間として……死ね……る……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナナ・モーリオン
……聞こえる?あの声が。
ボクには聞こえるよ。
みんな、みんな、やりたかったこと、いっぱいあっただろうにね。
こんなんじゃ、みんな眠れないよ?

聞こえないの?なんで、どうしてって、みんなの声が。
……そっか。じゃあ、聞かせてあげるね。
(黒炎槍を練り上げ、おもむろに投げつけて)

……我はモーリオン。死の国を乱すものに、裁きの鉄槌を。
彼の者らの呪詛、身を以て受けるがいい。

(意訳:犠牲者たちの呪詛を纏った一撃は鎧の守りなど軽く無視します。
槍の一撃の後、大狼を憑依させた野生の勘で相手の動きを見切って一機に肉薄し、怪力にて力任せに引き裂きます。
アドリブ、連携等歓迎です)


夷洞・みさき
やぁ、こんにちは。
君は現世の人か、もう、オブリビオンに堕ちたのかは知らないけれど、
死という贖罪を受けた人達を苛むのは見過ごせないかな。

だから、ここに溜まった咎ごと君を禊落としてあげるよ。

【WIZ】
触手の数が怖いけど、こっちも範囲攻撃で抵抗しよう。
この海はどんなモノでも受け入れてくれるからね。

触手は水圧で【踏みつけ】るように圧し潰して、咎を落とす様に【傷をえぐろう】
そうそう、何か言いたい人がいればその【呪詛】代わりに受け持つよ。
旅立つ前に彼に【恐怖】を与えるお手伝いもしよう。

海の彼方の失われた都は善人罪人問わず受け入れてくれる筈だから。
僕は救えないけど、身軽に旅立ってくれると嬉しいかな。

アド歓迎



●吾妻・枢(20)の視点
 ずっと、ずっと、見ていた。
 アイツと誰かが戦っている。
 盾にされた人も居るけれど、でも戦ってくれてる。
 お願い、殺して、アイツも殺して。
 私達だけ死ぬなんて不公平!!

「やぁ、こんにちは」
 一斉に攻撃を仕掛ける猟兵達の中を、片腕で剣を捌き、爪を跳ね除け、跳躍することで銃弾の雨を回避した黒装の破壊者へ夷洞・みさき(f04147)が挨拶をする。
「君は現世の人か、もう、オブリビオンに堕ちたのかは知らないけれど、死という贖罪を受けた人達を苛むのは見過ごせないかな」
 磯の臭いが血と死臭に混ざり、不快感を感じさせる。
 黒装の男が血肉を触媒に肉の杭を百と五十を生み出せば、二人の足元の血だまりが薄まり、水面が生まれる。
「だから、ここに溜まった咎ごと君を禊落としてあげるよ」
「お前も肉になれ」
 肉杭と澱んだ海水が作る血海の波が激しく激突した。
 どこか深い海から来たような圧の高まった澱みは肉杭を切り裂き、圧し潰し、破壊者の左腕を飛ばす。
 まるで邪神の穢れを禊ぐように波が収まれば、足元は海に満ち、そして血海が黒装の破壊者へと、べとつくように纏わりつく。
「……何をした?」
 黒装の男が問う、その動きは今までと違い、何かに縛られたように鈍い。
 猟兵の拳と剣が追撃し、四門の火砲がオブリビオンを更に縫い留める。
「君を呪いたいという人の願いを叶えただけだよ」
 みさきは蒼褪めた様相の上に楽観の笑みが浮かべた。

『彼ら』はずっと見ていた。猟兵の戦いを、破壊者達の非道を。
 だからこそ願った、呪った。
 自分達と同じような目に遭えと、戦う者への勝利を。
 そしてみさきはその声に応えた。
 故に黒装の破壊者は、自らの行いの代償を支払う事になった。
 そしてその代償には利子が付く。

「……聞こえる? あの声が?」
 ナナ・モーリオン(f05812)が問いかける?
「ボクには聞こえるよ。みんな、みんな、やりたかったこと、いっぱいあっただろうにね。こんなんじゃ、みんな眠れないよ?」
 彼女の訴えかけに黒の破壊者は答えない、ただ睨むのみ。
「聞こえないの? なんで、どうしてって、みんなの声が……そっか。じゃあ、聞かせてあげるね」
 ナナが怨みと呪いの黒い炎を槍として練り上げれば、それを黒装の男へ投擲。
 猟兵達の攻撃で動きを封じられた破壊者は腹を貫かれて壁に串刺しとなる。
「……我はモーリオン。死の国を乱すものに、裁きの鉄槌を」
 今は深淵を往く黒き森の王、死した魂の守護者たる大狼の守護霊が彼女の身に宿りその身を肉食獣のごとく跳躍させる。
 オブリビオンが槍を引き抜き、身を乗り出せば懐には既に呪詛を宿したミレナリィドール。破壊者の穿かれた腹に両手を埋めれば、歯車の噛み合う音がなる。
「彼の者らの呪詛、身を以て受けるがいい!」
 血海と化した呪詛が!
「海の彼方の失われた都は善人罪人問わず受け入れてくれる筈だから」
 猟兵が叩きこんだ攻撃が!
「僕は救えないけど」
 怨念を宿した少女の腕が!
「身軽に旅立ってくれると嬉しいかな」
 魚混じりの咎人殺しが淡々と死を告げる間に、定着させた邪神を引き剥がし、人である肉は裂き、呆然と全てを見つめるただの人になり果てた男を二つに力任せに千切った!

 ――声はもう聞こえない。
 もう恨みは『彼ら』を害した者を引き連れて、深いところに行ったのだから……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『高級ホテルで優雅な一夜』

POW   :    プールやフィットネスで汗を流したり、レストランで料理を満喫する

SPD   :    ホテル内を探検したり、上質な空間で作業に没頭する

WIZ   :    ホテル内のバーや客室、ロビーなどで静かな時間を過ごす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●トラガン・ストイコブッチ(f04410)の視点
 任務は終わった。
 安全を確認した、俺はUDC組織が手配したホテルのロビーで待っている。
 出迎えだって大事な仕事だ。
 今回は尚更だ、室内で死者の目に見つめられながら戦っていたのだから……まあ、それをどうともしない奴らもいるがね。
 とりあえずは彼らに任せるとしよう。ホテルで身体を休めるもの、身体を動かして集中したいと考えるもの。何かを話したいと考えるもの。様々だ。
 俺はまあ……聞き役になれればいいか?
 おっと、どうやらお帰りの様だ。
デナイル・ヒステリカル
被害者遺族や知人へのケアは、猟兵として行動した僕が口を出して良い仕事ではないと判断します。
やるべきことはやり終えました。
僕にできることはもう何もありません。

UDC組織の方に挨拶をした後は、ロビーのソファーに腰掛けて、人の流れをぼんやりと眺め、
今回の事件で得た情報を精査、優先順位事にファイル分けして整理します。

悲惨でしたが、ありふれた悲劇です。
こういった事態が広がらないよう努めるのが、猟兵の仕事なのですから。



●デナイル・ヒステリカル(f03357)の視点
 事後処理を担当しているUDC職員から途中経過を教われば、頭を下げてその姿を見送る。
 職員が立ち去れば、彼は手近なソファに座る。視線をホテルのロビーへ、流れ行く人々を視界に入れながら、並行して電脳を起動。情報の精査とカテゴリー分け、同様の事件を記録したメモリへの紐づけを行う。

 被害者遺族や知人へのケアは、猟兵として行動した自分が口を出して良い仕事ではなく。やるべきことはやり終えた。
 ならば次にやることはそれをいつか来るかもしれない事態へ備え、情報を更新蓄積すること。
 感情が無いと言われるかもしれない、だがデナイルは人間ではないプログラムなのだ。
 そしてそれを一番近いしているのが自分自身なのだ。
 悲惨だが、ありふれた悲劇。
 こういった事態が広がらないよう努めるのが、猟兵の仕事――いや。
 デナイル・ヒステリカルの信念(プライド)なのだ。

 ――File.2393 任務終了。

 自らの電脳に刻まれた赤色の記憶(メモリー)をクリック、それが緑色に変わったことを確認すると、音もなくソファから立ち上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

西院鬼・織久
【POW】
【心情】
(戦闘が終わったため精神は正気寄り)
敵は屠りました
次の敵に行く前に俺個人の補給をします
場所によっては食糧の調達が難しいですからね

【行動】
ダークセイヴァー出身
食べ物が並ぶ光景はダークセイヴァーではなかなか見ない
各世界に行くようになってから自分が健啖家だと知る
出された物はどんなものでもおいしく頂く
食べこぼしなど勿体ない事はしない
無駄なく丁寧に。終わったらきちんと礼を言って帰る



●西院鬼・織久(f10350)の視点
 情報を整理するものも居れば、次に備えて備蓄するものもいる。何故なら次の戦地で必ずしも補給があるとは限らないから。
 ダークセイヴァー出身の黒騎士にして西院鬼一門の狂戦士が立つのはホテルのレストラン。入口の看板にはこう書いてある。

 ――DinnerViking。

 じっくりとローストされたビーフを果物をベースにしたソースで一口に食べれば次に手が伸びるのは牡蠣の香草焼き。
 流通が充実していない世界の中で戦士の一族として育ってきた彼にとって、目の前にある光景はいつだって新鮮なものだ。
 自分が健啖家であると気づいたのはいつ頃だったろう? そんな事を思い出しつつも岩塩とバジルで味付けされたチキンを頬張れば、舌から来る新たな食感に脳が刺激され、手を伸ばした先にあるオレンジジュースの甘味と酸味が舌に残った脂を洗い流してくれる。
 次々と食材を平らげていく男を見て驚く店員に皿を交換してもらえば、次はテーブルほどの大きさのあるパエリア鍋の前に。
 ホテルにある全てのメニューを胃袋に入れる勢いだが、その所作は決して粗野ではなくむしろ食材に対して感謝の念をもってあたっている様だった。
 ごちそうさまと頭を下げれば、織久はスタッフにも頭を下げてレストランを出る。
 名残惜しいが仕方がない、彼には次の戦いが待っているのだから。

 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナナ・モーリオン
WIZ

(一室のベッドですやすや寝ている。電気は消している)
(周囲に黒い炎の小犬や子猫の姿をした黒い炎が浮かぶ。何か言いたそうにナナの周りをうろうろしている)

……ん?
眠れないの……?

……そっか。わかるよ。あんなことがあったもんね。
怒るよね。かなしいよね。つらいよね。

……けどね。
怒り続けて、嘆き続けて、みんなも疲れたでしょう?
だから、今はおやすみ。
すべて忘れて、ゆっくりおやすみ。……おいで。

(小犬と子猫を招き寄せる)

ボクが、一緒にいてあげるから。
だから、もう眠ろうね。
誰にも邪魔されずに、ただ、安らかに。
おやすみなさい、みんな。

(抱きかかえて、そのままもう一度眠る)



●ナナ・モーリオン(f05812)の視点
 次に備えて準備するものも居れば、身体を休めるものもいる。ミレナリィドールの少女もその一人。
 照明を消しスプリングの効いたベッドにその身を埋めれば、少女に近づく黒い何か。
「……ん?」
 気配に気付き、ねむけ眼で目を擦れば、そこに居たのは黒い炎が形作る子犬や子猫達。何かを伝えたいのかナナの周りをうろうろと回る。
「眠れないの……?」
 手を伸ばせば、寂しそうに炎の動物達が集い、頭をすり寄せる。
「……そっか。わかるよ。あんなことがあったもんね。怒るよね。かなしいよね。つらいよね」
 語り掛けるその言葉は慈母のように優しい。
「……けどね。怒り続けて、嘆き続けて、みんなも疲れたでしょう? だから、今はおやすみ。すべて忘れて、ゆっくりおやすみ」
 おいでと布団を開いて招き寄せれば子犬と子猫を抱きしめて。
「ボクが、一緒にいてあげるから。だから、もう眠ろうね。誰にも邪魔されずに、ただ、安らかに」
 炎の動物達が傍で丸くなるのを温もりで感じれば。
「おやすみなさい、みんな……」
 ナナも夢の帳をそっと閉じた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

真白・白夜
嫌な事件でしたね。大勢の人が犠牲になった上、あんな場所で戦うことになるなんて…。
今回は別の人格が戦っていたとはいえ、僕も意識はありましたから、精神的にも肉体的にも疲れました。
一人、部屋で休むことにします。

ベッドで寝転がり、自分の中にいる別人格に苦言を呈します。
「もう少し、死んだ人を労わってあげないと。敵の技とはいえ、被害者なんだから。」
でも、別人格は興味なさげで、戦えたことばかり嬉しそうに話します。
『そうか?俺は充実していたけどな。思う存分殺し放題、壊し放題だったからな。これからも真っ先に呼べよ?』

そんな別人格に呆れつつ、次こそは罪もない人が犠牲にならない様頑張ろうと心に誓います。



●真白・白夜(f10864)の視点
 暗いホテルの一室。
 ベッドの上に大の字に寝転がれば、見知らぬ天井が視界に入るのをただ受け入れる。
 沢山の犠牲があり、彼らに囲まれての戦いは彼の心身を大きく疲弊させるものであった。
「お疲れだな?」
 心のドアをノックせずに叩くものが居た。
「もう少し、死んだ人を労わってあげないと。敵の技とはいえ、被害者なんだから」
 白夜はもう一人の自分に苦言を呈すがそれ以上は言う事は出来ない。自身が委ねた事は間違いがないし、そして意識があったにも関わらず止めなかったのも自分だと理解してるからだ。
 それが分かっているからこそ、もう一人の白夜は戦えたことを楽しそうに話す。
「そうか? 俺は充実していたけどな。思う存分殺し放題、壊し放題だったからな。これからも真っ先に呼べよ……俺達は一人なんだから」
 疲労からか返す言葉も浮かばず、ただ呆れることしかできなかった。
 せめて次こそは罪もない人が犠牲にならない様、頑張ろう。と心に誓うのが今の白夜に出来る精一杯の事であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガルディエ・ワールレイド
◆方針
ホテルで一人、神と呼ばれる存在について思索

◆心情や台詞
痛ましい事件だったな。
敵を倒したとは言え、やり切れねぇぜ。

しかし、この世界の邪神とダークセイヴァーの異端の神
由来だとかは全く違うだろうが、常人から見て圧倒的な何かを『神』と呼称しているのは同じだろう。

今回の敵は神の力に囚われていた。
……俺は、どうなんだ……?
これから戦い抜くのに、竜の力は手放せねぇ。
正体すらはっきりしねぇが、おそらく異端の神に連なっているだろう、この力が……。

正直、不安が無いと言えば嘘になるし、その不安を消したい気もする。
だが、この不安を忘れちゃいけねぇんだろうな。

我が力が何であれ、全ては守るべき人々の為に。



●ガルディエ・ワールレイド(f11085)の視点
 ベッドに座り込み、一人思索にふけるのは、竜となったダンピールの黒騎士。
 事件の痛ましさに心を痛め、やりきれない思いを抱きつつも考えるのは、神と呼ばれる存在について。
(この世界の邪神とダークセイヴァーの異端の神、由来だとかは全く違うだろうが、常人から見て圧倒的な何かを『神』と呼称しているのは同じだろう)
 ふと横目に見れば、そこにあるのは神の言葉を記した本。
(今回の敵は神の力に囚われていた)
「……俺は、どうなんだ……?」
 つい、口に出た言葉。視線を右手に落とせば、思索はまだ続く。
(これから戦い抜くのに、竜の力は手放せねぇ。正体すらはっきりしねぇが、おそらく異端の神に連なっているだろう、この力が……)
 彼は自らの力が何処から来ているのかを薄々と悟っている様でもあった。
 不安が無いと言えば嘘になるし、その不安を消したいとも願う。
 けれどもこの不安を忘れてはいけない思う自分が居ることも確かなのだ。

「我が力が何であれ」
 誰も彼もが死に至る世界から――。
「全ては守るべき人々の為に」
 決意を新たにすれば、ガルディエは自らの右手を力強く握った。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月27日


挿絵イラスト