●率いる女王
迫りくるモンスターの群れ、それを日々倒す猟兵たちを横目に蝙蝠の様な翼を羽ばたかせながら“サキュバスクイーン”は、くすりと小さく笑った。
「戦いなさぁい。もう少しで準備は完了するのでから、そこで最高の悲鳴を上げてくれると嬉しいわぁ」
乱戦の中、次々と現れるモンスターの群れにサキュバスクイーンは、これから起こるでであろう作戦に猟兵がどんな反応を示すのか? 胸を躍らせながら戦場を見据えた。
●グリモアベース
「忙しい所、呼びかけに応じてくれて感謝しよう。アックス&ウィザーズでは、“帝竜”やら様々な戦地に赴いているであろうが――」
ヒッツェシュライア・テスタメント(死を恐れぬ魔術師・f16146)は、口元を釣り上げながら笑みを浮かべて猟兵へ視線を向けた。
「そう、地獄の古戦場。ここでは倒しても湧き出る蘇生モンスター軍団と戦っているだろう? だが、もっと手っ取り早い方法があるとすれば、大災害を早く阻止出来るだろう」
地獄の古戦場を映し出し、ヒッツェシュライアは現状と今回の作戦説明し始める。
「簡単な話だ、モンスターを率いている司令官を暗殺すれば良いだけだ。いかに乱戦を潜り抜け、そして気付かれる前にターゲットに接近するのか? 同業者ならば簡単な作戦であろう」
少し間を置くとヒッツェシュライアは、猟兵たちの顔を見回した。
「それと、この古戦場には『蓬莱の実』と呼ぶ腐汁の中でのみ育つ実がるそうだ。1個金貨650枚で別の世界での金額に換算すると650万円もなるそうだ。どんな理由でこの依頼を受けるかは勝手だが、しっかりと役目を果たしてこい」
龍真 神
オープニングに目を通して頂きありがとうございます。
龍真 神(タツマ シン)と申します。
よろしくお願いします。
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プレイングボーナス……乱戦を潜り抜け、司令官に素早く接近する。
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連携する場合は、相手のIDやチーム名の記載を忘れずにほぼ同時にプレイング送信して下さい。
※連携人数は最大でも4~5人が限度となりますのでご留意ください。
プレイング受付は最大10件となりますが、翌日の午前8時半以降に日付をずらして送っていただければなるべくは全て採用出来る様に努めます。
【5月10日からプレイングを受付】
第1章 ボス戦
『サキュバスクイーン』
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POW : エナジードレイン☆
自身の【獲物の経験値】を代償に、【捕食/蹂躙/奉仕/誘惑/ダンス/継戦能力】を籠めた一撃を放つ。自分にとって獲物の経験値を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD : エナジードレイン♪
自身の【獲物の経験値】を代償に、【限界突破する妖艶なる捕食モードの自身】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【捕食/蹂躙/奉仕/誘惑/ダンス/継戦能力】で戦う。
WIZ : エナジードレイン♡
【限界突破する妖艶なる捕食モード】に変形し、自身の【獲物の経験値】を代償に、自身の【捕食/蹂躙/奉仕/誘惑/ダンス/継戦能力】を強化する。
👑11
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備傘・剱
悲鳴、ねぇ…
そんなに聞きたいなら、聞かせてやろうかね
まずは、オーラ防御で防御しつつ、グラップルと念動力で敵を倒しつつ、地形を利用して、最速で敵がこっちを視認できる所まで近づこう
致命傷を喰らわない程度に適度に傷つきながら、な
司令官が視認できる所まで移動したら、わざと悲鳴を上げよう
それを聞いてこっちを向いたら、その顔面に猟犬狩、発動しつつ、全兵装起動!
衝撃波、呪殺弾、誘導弾、頭の上の一足りないのダイス攻撃をばら撒き、周囲の敵を一掃しつつ、司令官に接敵、その全部をまとめて零距離射撃に鎧砕きと鎧無視攻撃を重ねた二回攻撃で最高の痛みを与えてやろう
自分の悲鳴も聞いておけってな
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
亞東・霧亥
【POW】
用意は周到に。
・武器改造、残像、目立たない、忍び足、ダッシュ
クリエイトフォースを、光を屈折する粒状のプリズムに変化させて自分の周囲に散布し、虚像を作り出す。
本体は殺気を抑えて最小限の動きで接近する。
【UC】
殺気を放つ分身に竜喰槍を構えさせる。
・暗殺、串刺し
虚像や分身を捕食しても経験値は得られない。
分身達の殺気に紛れて指揮官に近付き、竜喰槍で刺殺する。
ノエル・フィッシャー(サポート)
『例え全ては救えずとも、誰一人として見捨てはしない』
アリス適合者の王子様×アリスナイト、19歳。性別は見ての通りだよ。
・経験値が欲しいから、雑な扱いでもいいので採用してくれると嬉しいな。
・全技能を3~5保有してるから、何かいい感じのがあればそれを使うよ。
・ユーベルコードは所持してるものからいい感じのを使うよ。
・他の猟兵との絡みも歓迎だよ。共闘するのなら、ボクは補助に回して構わないよ。その味方が技能を使用するのなら、ボクも同じ技能でサポートするよ。
・もし男なのか女なのか問われたら「見ての通り」と答えるよ。
・他の猟兵に迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしないよ。
あとはお任せ。好きに使ってね。
●望みは、けたたましく
「悲鳴、ねぇ……」そんなに聞きたいなら、聞かせてやろうかね」
黒曜石の様に黒い瞳を細めると備傘・剱(絶路・f01759)は、戦場を遠くから見つめているサキュバスクイーンを見据えた。
「ならボクはキミ達の援護しよう。溢れ出る光には――こういう使い方もあるんだよ」
王子と呼ぶに相応しい服の裾を風に靡かせるとノエル・フィッシャー(呪いの名は『王子様』・f19578)は、声高らかに言うと手にした“闇の中の光”を頭上に掲げた。
ノエルの影から二人、三人と自身の影が召喚されて乱戦の中へと紛れる。
「(なるほど、な)」
小さく口元を釣り上げた剱は、手の中でカラカラと転がるダイスの感触を止めるかの様に握りしめた。
「(接近するなら今、か?)」
“クリエイトフォース”がゆらり、と世界に溶け込んだかと思えば持ち主である亞東・霧亥(峻刻・f05789)の姿へと変わる。
剱と同時に駆け出す、ぴしゃりと腐汁が飛沫を上げて服に黒いシミが付いても気にせずにただ、意識を殺して素早くサキュバスクイーンとの距離を縮める。
「さぁ、こい!!」
霧亥と剱へ意識を向けられないようにノエルが声を張り上げ、眼前に迫りくる蘇生モンスター達に闇の中の光を振り下ろす。
サキュバスクイーンも声がした方へ視線を向けていると、剱が蘇生モンスター達を拳で殴り飛ばすと後ろから不意打ちする個体を念力で動きを止めた。
「(よし、この位置ならば――)」
生臭い、否、錆びた鉄に生ごみをぶっかけた様な異臭が立ち込める中で小さく深呼吸をする。
「うわぁぁぁっ!」
剱は悲鳴を上げると、サキュバスクイーンは肩をビクッと上げながら悲鳴がする方へと視線を向けた。
「追いて、仕留めよ、異界の猟犬! この常世次元に、汝を縛る鎖、一切、有らざり!」
不思議な光を湛えた短刀“Orthrus”を腰から引き抜くと剱が言葉を紡ぎ、短刀から青い炎を牙の間から見せる異界の猟犬へと姿を変えた。
「我が括れぬ、汝が野生、その身に満たせ!」
「何、を!?」
サキュバスクイーンの視界から消えた異界の猟犬は、彼女の耳元で唸り声を響かせたかと思えば喰らいつく――
「それだけとは思うなよ?」
“竜喰槍”を手にした霧亥の分身が突っ込む、ウォォォォ――ンとドラゴンの鳴き声に似た音を鳴らしながら。
「なっ!? イヤァァァッ!!」
サキュバスクイーンの肉付きの良い体を竜喰槍が貫く。
「周囲のモンスターはボクと影が押さえておくから!」
そうノエルが言うと、サキュバスクイーンの元へ集まろうとする蘇生モンスター達の背に無数の影が手にしている剣を刺す。
「そんなに悲鳴を聞きたけりゃ……」
剱のダイス“妖怪一足りない”がカラカラと音を立てながら宙を舞う。
「自分の悲鳴も聞いておけ!」
宙を舞うダイス、薄っすらと光を帯びると弾丸の様に射出してサキュバスクイーンや蘇生モンスター達を撃ち抜く。
間髪入れずに霧亥は竜喰槍を突き出す、が―――
再び蘇生したモンスター達が現れて、荒波に揉まれる漂流物の様に流されてしまった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ガルディエ・ワールレイド
たとえ過去の経験を奪おうと、これから成長していく未来まで奪うことは出来ない。
過去が全てのオブリビオンには理解出来ないかもしれないがな。
◆装備
武装は《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流
移動時を重視して鎧は無し
耐水性のボディスーツ着用
◆行動
先ず【黒竜の騎士】使用
既に戦争サバイバルで千を超えて戦った地だ
その経験を活かして敵と遭遇しにくいルートを選び、隠密移動と《ダッシュ》による高速移動を使い分けながら進むぜ
敵との戦闘時は、敵の攻撃を《見切り》回避するのが基本
敵のUC以外の攻撃は《武器受け》で防御
また失われた経験値は、自分の《限界を突破》して、今此の場で成長することで補う。
●今を生きるモノ
「たとえ過去の経験を奪おうと、これから成長していく未来まで奪うことは出来ない」
青と赤のオッドアイが怪しく光を帯びながらガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は、低く呟くと見慣れた戦場と慣れたニオイを体で受け止めた。
背負っている“魔槍斧ジレイザ”と“魔剣レギア”の柄を確認するかの様に握りしめた。
「俺の全力を……いや、全力を超えた、その先を見せよう!」
ユーベルコード『黒竜の騎士(ブラック・ドラゴン・ナイト)』を発動させ、漆黒の甲冑“魔鎧シャルディス”は纏っていては移動に支障が出るので耐水性のボディスーツのまま腐汁の上を駆け出す。
蘇生モンスター達の死角となる位置を確認しながらガルディエは、大きな武器を背負っているにも関わらず戦場を駆け抜けれるのは自身の体を増強しているからこそ出来る事であろう。
そして、なによりも体に刻まれる程にこの地で戦った経験があるからこそ容易に出来る隠密行動なのだ。
「(過去が全てのオブリビオンには理解出来ないかもしれないがな)」
魔槍斧ジレイザと魔剣レギアを素早く引き抜く、サキュバスクイーンが音に気付いて周囲を見回していると――
音も無く接近したガルディエが眼前に迫っていた。
「――っ!」
「過去の経験なんかより、今これからの経験が全てだ!」
黒い刀身に赤い模様が刻まれた二振りの魔槍斧ジレイザと魔剣レギアが、黒刃を残しながら風が唸る音と共に振るった。
白い肌には無数の新たな傷を負い、黒い服を切り刻まれたサキュバスクイーンの四肢が宙を舞った。
大成功
🔵🔵🔵
雫石・凛香(サポート)
○アドリブ・MSさんの解釈による下記に沿わない動きも歓迎
オブリビオンへの恐怖で眠れなくなった姉のために戦う妹キャラ
性格はクール枠。冷静に物事を見て、必要そうな行動をとれます
敵への態度は苛烈。相手にどんな事情があろうと容赦はなし
反面、子供故の短絡さもあり、口が上手い相手だと挑発に乗せられるかも…
魔剣【鞘】という凛香の意思に従い姿を変える剣を持っており、形状変化による攻め手の多さとスピードで勝負するタイプ
逆に相手の攻撃を剣で受ける行為はパワー不足でほぼ不可能
UCは基本的に妖剣解放のみ
高い機動力で相手をかく乱し、衝撃波でヒット&アウェイが基本戦法
動きを封じることで先の展開が有利になれば剣戟結界も使用
エデルガルド・オーベル(サポート)
人間のパラディン×クレリック、22歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、リーダーには「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
岩永・勘十郎(サポート)
メインの方が苦手とするポジションで戦います。例えば接近戦が出来ないなら刀を使って闘い、遠距離の援護が必要なら弓で攻撃します。戦闘スタイルは【集団戦】に記載した通りです。あと敵や人体の弱点を突くような戦闘スタイルを取ります。『足の腱を斬って身動きとれないようにする』など。あくまでサポートなのでトドメはメインの方に任せます。ただやむを得ない場合は勘十郎が刺します。
集団戦でも言える事なのですが、味方の自己犠牲を否定します。味方の驚くべき戦術を目の当たりにした時や敵の行動には素直に「流石だな」と褒めます。一対一に近い戦闘だったり、真剣勝負風な空気なら、最初に「いざ参る!」と言うタイプです。
●司令官を討て!
「この状況ならば! お前はもう、この檻から出られない!」
銀の短髪を揺らしながら雫石・凛香(鞘の少女・f02364)は、“魔剣【鞘】”から“魔剣【鞘】・大嵐”が抜かれるとサキュバスクイーンを囲むように斬撃が生み出された。
斬撃の牢獄は周囲に現れる蘇生モンスターの群れを切り裂き、乱戦状態の地獄の古戦場を駆け出す。
「何よ、これは……ッ!」
斬撃の牢獄に手を伸ばしたサキュバスクイーンは、指先に走る痛みに思わず手を引っ込めながら苦虫を噛んだような表情で牢獄を睨んだ。
「足元がぬかるんで素早く動けなくとも、司令官の姿さえ見える範囲ならば――届きます!」
銀色の甲冑は蘇生モンスター達の攻撃を受け止め、腐汁で黒く汚れようとも戦場に立つエデルガルド・オーベル(太陽騎士・f23234)が声を上げる。
両腕を頭上に掲げ、指先だけサキュバスクイーンへ向けると斬撃の牢獄へ天からゆっくりと光が伸びてゆく。
「えっ!? どうやって此処から出れば……っ!」
サキュバスクイーンがガリッと親指の爪を噛み、頭上から降りてくる光と斬撃の壁を交互に見つめたが――
「きゃぁぁぁ! 熱い! 痛い!」
光は完全に降り、サキュバスクイーンの体をジリジリと照らしていると彼女の皮膚から煙が昇り始めた。
「これが太陽神の力なので……ん? これは?」
エデルガルドが声高らかに言っていると、何かが絡まっているなーと思い視線を下げると足元に見たこともない植物が腐汁に浮いていた。
葉を掴んで腐汁から引き抜くと見たことがない実がぶら下がっており、収集癖のあるエデルガルドは躊躇いもなく腰にぶら下げいてる革袋へと入れる。
そう、それがグリモアベースで話があった『蓬莱の実』とも知らずに――
「流石だな」
自身の二倍の長さがある槍“片鎌槍『轟天』”で蘇生モンスター達の攻撃を受け流しながら岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)は、凛香とエデルガルドの連携を見て感嘆した。
「さて、行きますか」
蘇るのならば、と思い勘十郎は蘇生モンスター達の足の腱を切って行動不能にさせてから、劇毒の効果と仙術の効果を持つ妖仙力を身に纏わせた。
轟天を素早く振るい、緑色の斬撃が腐汁の上を走って四方八方へと放たれる。
「そんな姿で睨まれても怖くないのよ」
凛香は大嵐を振り上げ、その姿を傷跡が刻まれた体に腐汁で汚れたサキュバスクイーンは肩で息をしながらも睨みつけた。
「っ!?」
二人の間にモンスターが蘇生され、凛香は思わず一歩足を後退させるが勘十郎の斬撃がモンスターの足の腱を切り裂く。
ズルリ、と力無くモンスターが地面に倒れると凛香がその背中に上り、跳躍すると大嵐を横一閃に振るった。
「これで……」
「大将の首を打ち取ったな」
凛香が顔を上げて呟くと、いつの間にか隣に立っている勘十郎が力強く頷きながら答える。
ぱしゃり、と飛沫を上げながらサキュバスクイーンは力なく腐汁の中へと倒れると、霧散して亡骸は過去の海へと消えていった。
司令官であるサキュバスクイーンを倒したからであろうか、地獄の古戦場の蘇生モンスターの群れが減った気がした――
成功
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