●蛮族の若き女戦士達が陣を作っていた……はず……だったのだが……。
「あははははははははは!」
「きゃはははははははは!」
「ふふっ、ふぐ……ぶっふふふふふふふははははは!」
「うひゃははははははははははははは!」
……緊張感が皆無だがここは万毒の群生地。
さっきから笑い転げているのは帝竜側のオブリビオンである、蛮族の女戦士達だ。
ここで猟兵を待ち受けているべく、野営の準備をしていたのだが……。
「あひゃはははははははははははははは!」
笑いすぎてテントの設営に失敗しまくっているし、
「きゃははははははははははははははは!」
焚き火をしようとしても笑いすぎて火がつけられないし、
「「HAHAHAHAHAHAHAHAHA! WOW!」」
しまいには顔を見合わせた2人が激しく踊り出す始末。
「あははははははははははははははははははは!」
「にゃはははははははははははははははははは!」
そしてまた笑い転げるのだった。
●なんだこれ
「ワライタケーッ!」
アノルルイ・ブラエニオンは両手を上げて奇声をあげた。
「確かにハシが転がってもおかしい年頃ではありそうだが、原因はそうではない! ところでハシって何だ?!」
異世界のアイテムである。
「さて君達は万毒の群生地に生息する菌類が毒の胞子を吐き出しているのはもう知っているな。毒の種類にも様々あることも。
ところで君達はワライタケというキノコは知っているだろうか?」
ワライタケはオキナタケ科ヒカゲタケ属の毒キノコであり、幻覚作用をもたらす物質を含有する。
「食うと笑いが止まらなくなる毒キノコのことだ」
だがこのエルフは雑にしか知らなかった。
「アレに似ているが、違うのは『胞子を吸っただけで笑う』ってことだ! こいつのせいで、現地のオブリビオンがもうドッカンドッカンだ」
今のはギャグが受けて爆笑してる様を表した言葉だ。異世界の知識だ。
「大幅に弱体化しているが油断は禁物だ。行ったら君達もバカウケなんだから!」
いにしえの言葉だ。
「言っておくが『俺はマシン、笑いを知らない一匹狼……』なんて奴は自分は関係ないなんて思うなよ?! ドラゴンランスだろうがスマホアプリだろうが爆笑する世界だ!」
もはやワケがわからない。
「そして君達が今回戦う相手は……。
通称『サヴェージギャルズ』! 若き蛮族の女戦士達だ!
本来ならば攻撃力に優れたユーベルコードの使い手なのだが……。
笑い過ぎでうまく使えない!
だがそれでも誇り高き蛮族の戦士。敵を前にすれば死ぬまで戦い続けるだろう……たとえ笑い転げようと上機嫌になりすぎて踊りだそうと猟兵と楽しい時間を共有しようと……!」
色々と駄目である。
「それとこれは重要なことなのだが……。
この戦場では宝石トリュフと言う財宝が採れる。必ず持ち帰って私に渡すように!」
性質の悪い冗談だった。
「30秒で支度しろ!」
そして不意打ち。
角笛が吹き鳴らされ、転送が始まった……!
デイヴィッド
ハーイ! アイアム デイヴ!
帝竜戦役での戦闘を描きます!
●概要
絶対に笑わなくてはいけない帝竜戦役〜陽気な蛮族娘と楽しい一時を〜。
●注意点
『万毒の群生地』に生息する菌類の胞子を吸うことにより、以下の症状が出ます。
『自然と笑えてくる、陽気に楽しくなる、言葉がまともに言えなくなる、体に力が入らなくなる、全て放り出して遊びたくなる』
効果範囲『全ての猟兵、オブリビオン、バディペットなど生物、魔法の鏡などの発声できる無生物』
※この症状は必ず発症します。
※キャラ崩壊必至。
※プレイングで崩壊してなくても色々台無しになる。
●敵
『サヴェージ・ギャルズ』
胞子の効果をもろに受けています。
ユーベルコードを使うのは難しいでしょうが、猟兵を見るなり敵と認識し、鈍器で殴りかかってきます。ただその後どうなるかは……。
なお、ユーベルコードを使うのが難しいのは猟兵側も同じです。有利に戦うのは難しいでしょう。
色々とぐだぐだになることが予想されます。
描写される人数は基本的に猟兵と同じです。
●プレイングボーナス
毒への対抗法を考える。
なお、この場合は『笑いながら戦う』or『この状況を楽しむ』ことを意味します。
●この戦場で手に入れられる財宝
宝物「宝石トリュフ」……素晴らしい香りを放ち、宝石のように美しく腐敗しないトリュフ茸。1個につき金貨44枚(44万円)の価値。
第1章 集団戦
『サヴェージ・ギャルズ』
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POW : アマゾネス・スマッシュ
単純で重い【武器または素手、素足】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : バーサーカー・ドライブ
【トランス状態になる】事で【狂戦士モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : フィアー・ビースト
【口】から【野獣のような咆哮】を放ち、【恐怖を与えて萎縮させること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑7
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「どひゃはははははははは!」
「わひゃはははははははは!」
幸せそうな笑い声が聞こえてくる。
黒玻璃・ミコ
※スライム形態
◆行動
ひゃっふー何度来ても万毒の群生地とは実に素晴らしいですねー
快適過ぎて笑いが止まらないのですよ、ハハハハハ……
(皆様しばらくお待ち下さい)
……ははは、笑い過ぎて腹筋(ありません)が痛いのですよ
そう考えるとまた脇腹(あるの?)が痛くて笑えてきますね、うふふふふ
(もうしばらくお待ち下さい)
ふふふふ、もう涙と汗が止まらないのですよ
もしうっかり近くにオブリビオンとかが居たら
【黒竜の恩寵】で強化された私の猛毒を浴びてイチコロですよねー
まぁ、そんなお間抜けな敵は居ないと思いますけどねー
そう考えるとまた……
◆補足
他の猟兵さんと楽しく笑うの&アドリブOK
ドロンゴン・コーフィー
ドラゴンと会えると思ったのに女の子しかいないー!笑
なんでなんでぇー!?笑
(まずお互いが一目で敵と確信し合う事に大笑い。武器を構えて
デロリスさぁんちゃんと槍になってー!笑 グレンくんも火ィ、ヒィ吐いてよぉーー!笑
プル、プル、プルリンくんなんで元に戻れないのぉ、あぁブルブルしてて持てないぃーー!笑
(屠龍刀の『投擲』、敵へ『ダッシュ』尻尾の先に仕込んだファングで槍のように『串刺し』にし【ドラゴニック・エンド】で呼び出したドラゴンがトドメをさします。/理想
(タール種族ですが、ドロンゴンの竜人の姿は一切崩れません
アドリブ・絡み歓迎笑
馬飼家・ヤング
・アドリブ連携超展開大歓迎!
パンパカパーン!わいがナニワのスーパースタアハハハハハハ!
何やこれ、胞子吸ったら笑いが止まらへんがな
これがホンマの「ホーシン状態」やでえひゃひゃひゃひゃひゃ!!
ちょっとそこの嬢ちゃん、このゴム紐の先、口に咥えたって
のびーるのびーる……ってわいが合図する前に離したらアカンがなボケ!
痛いわーめっちゃぱちこーん言うたわー
液晶欠けて「え、キショー」言われたらどないしてくれるねん
ほんだらもう一回やるで。のびーるのびーる……ぶわはははははは!!
すまんの、こんどはわいが笑ろてもたわ
ぷははははははは!!(ぱちーん)
げひゃひゃひゃひゃ!!(ぱちーん)
どわははははははは!!(ぱちーん)
メラン・ネメシス
【黄泉とコンビ】キャラ崩壊OK
笑う門には福来るってなァ?
ウチは今回、笑い転げる黄泉ちゃん見に来たんよ
「えー?ウチ迷惑なんかかけてへんやろー?」(けらけら
いっつも引っ張りまわしとるけど、ちゃーんとそっちの得にもなっとるはずやで?ほんのちょっぴりな?
もちろんウチは儲けで笑い止まらんけどな♪
遠慮なくけらけら笑い続けてるよ?
こんなん逆らうだけ無駄やしなァ
キリッと決めてるつもりで笑い転げる黄泉ちゃん見てるだけで、キノコ関係なく笑えるわァ♪
あ、これ録画しとこ
「何がおかしいって、黄泉ちゃんがおかしいに決まっとるやーん♪」
敵さんは札束ビンタで黙らせて
ウチは黄泉ちゃん見て笑いながら、宝石トリュフだけ確保しとこ
叢雲・黄泉
メランと
爆笑でキャラ崩壊希望
「蛮族狩りですか……
力任せに戦うだけの相手など敵ではありませんね……」
蛮族を前にしてクールな声音で黄泉が言い放った。
キリリと凛々しい顔で隣に立つ相棒に声をかける。
「メラン……私に迷惑をかけないでくださいね……」
普段、メランの暴走に巻き込まれる黄泉はキツイ声音で釘を刺すと無言で両手をかざす。
その手に生じるのは【ブラッド・ガイスト】による血の刀。
「いきますっ!」
残像を残すほどの速度で敵に迫った黄泉は、第六感によって攻撃を見切って回避。
血の刀で敵をなで斬りにしていく。
「メラン、一体何がおかしいのですか?」
黄泉は無感動に敵の死体を見下ろしたのだった。
「口ほどにもないですね」
菫宮・理緒
これはもう、相手を笑わせて倒すしかないってことだよね!
なら、これしかないよね!
【偽装錬金】で箸を作って、サヴェージギャルズの前でころころ転がそう。
普通のお箸はもちろん、塗り箸、菜箸、真魚箸、取り箸、
いろんなお箸を転がして、みんなで大爆笑しよう。
多ければ多いほど面白いと思うから、
それはもう大量の箸を作って転がしちゃうよ。
あと、とんでもなくおっきいのも一組作ってみよう。
わたしももちろん一緒になって笑うよ!
あ、いちおう自分が呼吸困難にならないように、気をつけておかないとね。
あ、アノルルイさんには、
トリュフ茸のかわりに、ワライダケわたしてあげようかな。
楽しいことはみんなでシェアしないとだよね(箸準備)
リプリー・エイプリル
●連携アドリブOK
ナンセンスだ
こんな無理に楽しい気分にさせられるなんて…ボクのキャラが
『逆に考えなさいリプリー、ギャップ萌えさ』
『偶に違う振る舞いを見せる事で胸がキュンとくる』
『時には違う自分を出してみるのも芸術さ、原因はともかくね』
て、天国のお父さん…じゃあ偶には違うキャラでいっても良いんだね
お父さんが素直クール好きだからそういう風にしてたら板に付いちゃってたけど今はこの衝動に従って楽しんでもいいんだね
――爆発ってさ、芸術的だよね
整った造形の物が轟音と共に飛び散るのってボク…すごく美しいと思うんんだ「小さな殻の鏡像」「愛の狩人の祝福」
笑いながら爆弾魔と化すね
味方に当てないように注意はするよ
ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!
「あっははははははははははは!」
機械でも笑いが止まりません。照準なんて天やら地やら定まらず、笑って笑って腹を抱えて大笑い。
自分のお腹が何処かは知りませんが。なんだか楽しくなってきました。
オブリビオンのアマゾネスが重そうな武器を振りかざして向かってきます。
楽しくなって武器の腕で肩を叩いて(重装甲)寄りかかり(重装甲)集まったところにダイブします(重装甲)
今日はなんて楽しい日でしょう。力一杯アマゾネスの方を叩きながら笑って過ごしました。
追記…しばらく、猟兵の仲間が近寄ってくれませんでした。
●敵が現れた! しかし敵は笑い転げている!
「うひゃはははははははは……は?」
「わっひゃっひゃっひゃっひゃ! ……?」
猟兵達の姿を認めたサヴェージ・ギャルズは、笑いながら得物を掴んで猟兵達に詰め寄り、笑いながら殴りかかろうとした。しかし。
彼女らの鈍器は非常に重く、笑いで力加減がおかしくなっている今は支えきれなくなって落っことしたり、武器ごとコケたり、明後日の方向に歩いてやっぱりコケたりしていた。
猟兵たちもこれを見て爆笑だった。普段ならおかしいと思わないであろう事でも、今は面白くてたまらなく思えてしまう。
「あっははははははははははは!」
3メートルに届かんとする重装甲ウォーマシンのベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)も戦いを忘れて大爆笑し、
「ナンセンスだ、こんな無理にッふふふふふふふふ、楽しい気分にッふふふふふさせられるなんてッ……ボクのキャッ……ははははっ」
リプリー・エイプリル(愛の芸術の面影・f27004)は本人の意志と歓迎なく大笑いし、
「蛮族が、っひゃッ、ふふふふ! りですッ……ふふふふ! 力任せにッあはははははははは!」
とても何かを言いたそうな叢雲・黄泉(ヴァンパイアハンター・f27086)も大爆笑する。
「あはははははははは黄泉ちゃん最高うふふふははははははははは笑う門には福やわははははははは!」
そんなままならない黄泉を見てご満悦のメラン・ネメシス(ダークネス・トレーダー・f27087)。相棒の黄泉がこうなるのを見たくてしかたなかったのだ。動画まで撮影している。
「あははははははははドラゴンいないよぉーッふふふふふふ女の子だけなのなんでなんでェーへはははははははは!?」
ドロンゴン・コーフィー(泥の竜頭・f04487)はドラゴンに憧れるゆえに群竜大陸でドラゴンと会いたかったのだが、今は会えなかったことが残念すぎて頭が狂ってしまったみたいになっていた。大丈夫、彼は正常だ。
「ひゃっふー何度来てもあはははははは万毒の群生地は素晴らしヒィアッハッハッハ快適過ぎてフフフフフフ笑いが止まらないのですよハハハハハハハハハハハ」
そして黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)(スライム形態)は万毒の群生地が好きすぎて笑いのリミッターが外れたみたいになってた。毒が好きなのは事実だが笑っている理由の半分はキノコのせいだ。
「あははははははははは!」
「きゃはははははははは!」
そしてサヴェージ・ギャルズも自分達の攻撃失敗がおかしくて大爆笑している。
「うはははははっよっしゃわいの出番やな、うははははは!」
ここで馬飼家・ヤング(テレビウムのちっさいおっちゃん・f12992)が意を決したように前に出る。
「パンパカパーン! わいがナニワのスーパースタアハハハハハハ!
何やこれ、胞子吸ったら笑いが止まらへんがな。
これがホンマの『ホーシン状態』やでえひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「わひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「どわはははははははは!」
ヤングさん(37歳)のギャグに笑う一行。こんなダジャレすらウケる夢の空間だった。
(やっぱりや! 笑いの神が舞い踊っとる!)
何かに気づいたヤングさんはサヴェージ・ギャルズの一人を手招きして呼び寄せる。なんだか楽しそうにやって来た彼女に言う。
「ちょっとそこの嬢ちゃん、このゴム紐の先、口に咥えたって!
のびーるのびーる……ってわいが合図する前に離したらアカンがなボケ!」
パチーンとゴム紐の端がヤングさんの顔にあたってめっちゃ痛そうな顔をした。
それを見た皆がお笑い番組ばりに大爆笑。
「痛いわーめっちゃぱちこーん言うたわー、液晶欠けて「え、キショー」言われたらどないしてくれるねん」
どわはははははははは! 笑いがさらに増した。
「ほんだらもう一回やるで。のびーるのびーる……ぶわはははははは!!」
パチーン! 今度は蛮族娘のほうにゴム紐の端があたってめっちゃ痛そうな顔になる。
「すまんの、こんどはわいが笑ろてもたわ」
ぎゃはははははははは!
(あないに厳しかったお笑いの世界のバランスが崩壊しとるわ!
キタわ! わいの時代が!)
帝竜よ――よう見さらせ。
これがナニワの芸人魂や!
「あははははは、次わたしね! あはははははは」
ヤングさんが浸っているところに菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)が乱入した。
「偽装錬金!」
テンションが高いあまり叫んだ。
理緒はユーベルコードで何かを作り出そうとしている。
「はい、お箸ー! わははははは」
作り出した『箸』を理緒は誇らしげに掲げ、そしてそれを、
――転がした。
「あははははははははは!」
「きゃはははははははは!」
――『箸が転んでもおかしい年頃』
この言葉は『ちょっとした事でもよく笑う年頃』のことを言う。具体的には女子の十代後半のこと。決して『箸が転がるのが面白くて仕方がない』という嗜好ではないのだが。
「塗り箸! 菜箸! 真魚箸! 取り箸!」
「うひゃーっははははははは!」
「あっひゃっひゃっひゃ!」
次々と箸を作り出しては転がす様に、サヴェージ・ギャルズだけでなく猟兵達も爆笑している。
「そーれ、よいしょー!」
「きゃはははははははは!?」
「いゃはははははははは!?」
太さ2m長さは計り知れない程のサイズの箸を作り出して全力で転がす理緒。皆は潰されないように逃げ惑う。
皆走り回ったせいでキノコやら何やらにもつれて転げ回った。それがさらに楽しくして笑いはさらに高まる。
「あはははははは!」
「うふふふふふふふ」
一行は転んでもつれ合ったりした。サヴェージ・ギャルズの一人がミコのスライム状の体が珍しいのか、引っ張ったりこねくり回したりする。しまいにはダイブして、人をダメにするクッションみたいになったりしていた。
一人ではすまず、さらにニ人が一度に飛び込んできた。ミコはそれらをくっつけたまま転がる。周囲のキノコやら箸やらも巻き込んで転げ回る奇塊となった。
「あはははははは! 今日はなんて楽しい日でしょうあはははははは!」
ベムは重装甲かつ巨大な自分の体をペチペチ叩いていたサヴェージ・ギャルズをじゃれ合うように叩いたり、もつれ合って転んだりした。
それだけでは物足りなくなったのか、サヴェージ・ギャルズが集まってる中に突っ込み、激しくダンスを踊ったりした。
「フゥーーーッ!」
サヴェージ・ギャルズ達も負けじと踊りだす。
ロボットダンス VS 原始の舞踏!
対極的なこの2つがやがて交わり、最後はサヴェージ・ギャルズが集まっている中にベムがダイブするという形になった。たのしい!(語彙消失)
そんな中、こんな状況でもドロンゴンは敵を倒そうと武器を構えるのだが。
「デロリスさぁんちゃんと槍になってー! あははははははグレンくんも火ィ、ヒィ吐いてよぉーー! ふふふふふふプル、プル、プルリンくんなんで元に戻れないのぉ、あぁブルブルしてて持てないぃーーヒィアッハッハッハ!」
竜形態と槍形態を持つなんかゲルっぽい小型ドラゴン風生命体も、口内に忍ばせる精霊銃に宿る竜の火焔から生まれた精霊も、竜を超える為に超絶硬化能力を得たスライムも、皆ドロンゴンが頼りにする武器なのだが、今は笑っていてマトモに戦えない。
投擲とか串刺しとかドラゴニックエンドとかしたかったが、到底無理な話である。
黄泉も同様のようで、ブラッド・ガイストを発動させようとするが、どうしても笑いに身を委ねたくなってしまう。
「メラ……っふふふふ、一体何がおかし……うっフフフフフフフ!」
「何がおかしいって、はははははは黄泉ちゃんがおかしいに決まっとるやーん♪ アーッハハハハハハハ」
楽しそうに笑いながら悔しがる黄泉を見て、メランは何の遠慮もなく笑う。
何を思ったか自分と黄泉の間に割り込んできたサヴェージ・ギャルがいたが、札束でぶん殴って追い払った。金の力だ。これが商人だ。
「なんの対処もせーへんかったん? それなのに、やれる思てるあたりが……うふふふふ、あーおかし!」
「メラン……っうふふふふふ、ッそれ以上言うと……ッぶわっはっはっはっはっはっはっは!」
「ぶわっはっはっは、やてー! あははははははは!」
黄泉はこらえようとしたが、逆に超絶バカ笑いをしてしまい、さらにメランを笑わせる結果になった。
しばらく二人で笑い合う(黄泉にとっては不本意だが)。
そんな中リプリーは未だ、こんなバカ騒ぎしている中にいる事に困惑していた。
(ボクはこんな、バカ騒ぎするようなキャラじゃ……)
笑いをこらえ切れないものの、キャラじゃないというジレンマに悩む15歳の乙女リプリー。
そんな中、彼女に声が聞こえた……。
『逆に考えなさいリプリー、ギャップ萌えさ』
(て……天国のお父さん!)
『偶に違う振る舞いを見せる事で胸がキュンとくる』
『時には違う自分を出してみるのも芸術さ、原因はともかくね』
(じゃあ偶には違うキャラでいっても良いんだね……お父さんが素直クール好きだからそういう風にしてたら板に付いちゃってたけど……。
今はこの衝動に従って楽しんでもいいんだね!)
いいんだ……!
「ふ……ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ……! ふははははははははははははははははははは!! あーっはははははははははははははは!!!
爆発ってさ、芸術的だよね!!!」
リプリーは突然笑いだすと、ユーベルコードで『頭部が花火玉の筋骨隆々とした彫刻』を召喚した。
それは大爆発を起こし、色とりどりの火花を散らす。
その光景を見たすべての者が歓喜の表情になった。
「それ、もう一発!」
チュドーーーーーーーーーン!!!
「まだまだァァー! あーっはっはっはっはっはっは!」
ドン! ドン! ドン! ズドドドドドドドドド! バラララララララ!
咲き乱れる火花、飛び交う色彩。響き渡る爆音。
「あははははははは! 整った造形の物が、ふふふふふ轟音と共に飛び散るのって……ボク、すごく美しいと思うんだ、あはははははははは!」
その光景を見るリプリーの笑顔は、それはもう、子供のように夢中で、これ以上ないほどの無邪気な喜びに満ちていた。
気づけば……。
オブリビオンは一人もいなくなっていた。
●如何にしてオブリビオンは全滅したのか?
猟兵達は不思議に思いつつも、状況を楽しんでいたらいつの間にかミッションを達成していたことを知り、それからは宝石トリュフを採ってひとしきりバカ騒ぎしたあと、笑い死にしない程度にとどめて(時間にしてどの程度かは不明)帰還した。
以下は猟兵達の証言と、メランの残した映像からの推察である。
黒玻璃・ミコは、ユーベルコード『黒竜の恩寵』を発動しており、その時身体は毒を帯びていた。それを知らないオブリビオンは薄着でそれに触ったりしており、いわば全身で強力な毒に触れていたため、それが死因の一つと考えられる。
リプリー・エイプリルのユーベルコードによる爆発は、花火を至近距離から見るのと同じことで、火傷を起こすのは間違いないと言えよう。何故猟兵が無事なのかは謎である。
ベム・クラークは、全高285.2cmかつ重装甲のウォーマシンである。それが楽しさのあまりオブリビオンともつれ合ったり転げ回ったりしたら回転する機械に巻き込まれたようなものであり、また頭上から落ちてくれば巨大な砲弾と同じである。
また彼はキラキラした物を好むことから、リプリー・エイプリルの起こした爆発に喜んではしゃぎまわった結果、何人か轢き殺した可能性は高い。
猟兵に怪我人がなかったのは奇跡的である。
菫宮・理緒の作り出した巨大な箸は、オブリビオンがはしゃぎ回る時に障害物となって、転倒させる原因になった可能性はある。
ドロンゴン・コーフィーと叢雲・黄泉は殺意は認められるものの犯行に及べる状態ではなかった。よって犯人ではない。
馬飼家・ヤングとメラン・ネメシスは独自の目的(ギャグの披露と叢雲・黄泉の観察)のために行動していたため、犯人ではない。
――以上。
大成功
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