帝竜戦役⑥~大将首と巨大な実
「お疲れさま。さて、それでは次の戦場に案内しよう」
ガーネットのグリモアが、『魂喰らいの森』から北東に位置する、広大な平原を映し出す。そこには、ドロドロした黒紫の腐汁の中から無尽蔵に湧き出る、大量のモンスターの姿があった。
「ここは通称『地獄の古戦場』。かつて勇者一行と帝竜軍の激しい戦いがあった場所だ。群竜大陸で死んだモンスターはここから蘇り、腐汁と共に地上に落下しようとしている。これを防ぐために、今からここに向かってほしい。オブリビオンを操っている敵の指揮官を倒せば、軍団は瓦解するだろう。今回のキーポイントは、いかに乱戦を掻い潜って指揮官に接近するかにある」
戦場は無数のオブリビオンでひしめき合っているため、かなりの乱戦になることが予想される。正面から相手をしていれば、物量で押し切られるのは必至だ。そこで今回推奨されるのは、司令官の暗殺作戦。
「暗殺など、自分の主義に反する……という人も、中にはいるかもしれない。だが今回はアックス&ウィザーズの命運がかかった決戦だ。迅速に戦場を突破するため、作戦に協力してほしい。もちろん、暗殺が得意だという人は腕の見せ所だ。頼りにしてるぞ」
そう言うと、ガーネットはグリモアを操作してテレポートの用意に取り掛かった。
「そうそう……今回も、戦場に価値の高い財宝が落ちているらしいぞ。蓬莱の実という、巨大な果実だそうだ。その大きさもさることながら、食べた箇所が再生するという特性がある。つまり腐るまで、食べても無くならないということだ。素晴らしいな。どんな味がするんだろうな? 暇があったら、ぜひ探してみるといい」
弥句
こんにちは、弥句です。今回は【ボス戦】、『謎の軍団の王『ウァン』』との戦いをお送りします。
本シナリオの結果は、アックス&ウィザーズにおける戦争「帝竜戦役」の戦況に影響を与えます。
戦場は「地獄の古戦場」。今回の戦争サバイバルの舞台となっております。群竜大陸で死んだモンスターはここから蘇り、腐汁と共に地上に降り注ごうとしています。モンスター軍団を指揮している、司令官を暗殺するのが今回のシナリオです。この戦場でのシナリオ成功ひとつにつきメダル5000を加算します。
また、下記の条件を満たすことで、判定に有利なプレイングボーナスを得ることが出来ます。強敵との戦いを有利に進めるため、ぜひご利用ください。
プレイングボーナス……【プレイングボーナス……乱戦を潜り抜け、司令官に素早く接近する】。
この戦場で手に入れられる財宝は以下の通りです。
宝物「蓬莱の実」……地獄の古戦場の腐汁の中でのみ育つ、人間の頭部ほどもある、脈打つブドウのような果実です。食べた箇所が再生するという驚異的な特性から、1個金貨650枚(650万円)の価値があります。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『謎の軍団の王『ウァン』』
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POW : 出でよ、我が精兵
【王専属の精兵達】の霊を召喚する。これは【マスケット銃】や【銃剣】で攻撃する能力を持つ。
SPD : 我の力を受けてみよ
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【重力のオーラ】で覆われる。
WIZ : 距離を取っても無駄だ
【心眼】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【空間を超える斬撃】で攻撃する。
👑11
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シャルロット・クリスティア
暗殺……良いでしょう。
騎士や英雄などと、高潔な戦い方は元より不得手です。
それでも手段を選ばなければ、殺り方はある。
隠れ身の外套を纏っていきましょう。
指揮官格はともかく、雑兵ならこれで十分誤魔化せる。
下手に迂回するよりも、敵陣の中心を突っ切っていきます。数が多ければ物音も相応ですから、多少音を立てたところでごまかせる。それなら体力の余計な消耗を避けるためにも最短距離を駆けた方が余力は大きい。
懐に一気に飛び込んで、ダガーの一撃を。
狙えるなら首、急所が無理でも、腱の一つ二つは頂きますよ。
他にも味方はいますし、深追いはしません。
完全に捉えられる前に、乱戦に身を隠し、撤収させて頂きましょう。
ガルディエ・ワールレイド
テメェは本当ならもう大将首を取られてるんだよ。
配下だって全員亡霊じゃねぇか。
それをわかってないんなら、ここでもう1回首を取ってやる。
◆行動
武装は《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギア。
移動時を重視して鎧は無し。耐水性のボディースーツ装備。
開戦より既に何百戦と戦った戦場だ。その知識を活かして、敵に見つかりにくいルートを選定するぜ。
戦場で爆音など他の注意を集める要素があれば、その時は特に早く進む。
精兵の弾丸は弾道を《見切り》回避や《武器受け》で対処。
そして《破魔》の力も込めた【竜神の裁き】で敵の王ごと薙ぎ払うぜ。
敵精兵の数が減れば、武器でも敵の王を狙って積極攻勢に出る。
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ウァンという男についての経歴は、謎に包まれている。滅びた国の将軍だったか、それとも傭兵団の頭領だったか。今ではもう彼自身も思い出せない生前の記憶。オブリビオンとして蘇った今の彼の手足となって戦う兵士は、世界を滅亡に導く悍ましい魔物の軍団であった。
「暗殺……良いでしょう。騎士や英雄などと、高潔な戦い方は元より不得手です」
グリモア猟兵からの指示を受け、シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)は『地獄の古戦場』と呼ばれる平原に降り立った。少女の視界に広がるは、黒紫の液体に覆われた醜悪な大地。
「ひでぇ光景だぜ」
シャルロットの傍らに現れたのは、彼女と同じくダークセイヴァー出身の若きダンピール。ガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は愛用の甲冑『シャルディス』を脱ぎ捨て、暗殺に適した身軽な服装となっている。暗殺に用いる道具は、使い慣れた魔槍と魔剣だ。
「……私は、この『隠れ身の外套』でいきます。指揮官格はともかく、雑兵ならこれで十分誤魔化せるかと」
ユーベルコードで作り出した外套を身に纏うと、シャルロットの姿が周囲の風景に溶け込むように忽然と掻き消えた。この能力は暗殺や隠密にはうってつけだが、何もしなくても毎秒疲労するというリスクを伴う。故に進むべきは最短ルート。手段を選ばなければ、殺り方はある。
「じゃあ、気をつけてな」
『お互いに……』
二人の暗殺者が、オブリビオンの司令官を討つべく大地を蹴り、駆けだした。
斧槍ジレイザと長剣レギアを手に、闇の混血児が戦場を駆ける。開戦以来、既に何百回と出撃を繰り返したバトルフィールド。襲い来るモンスターの種類や得意とする攻撃パターンは、ガルディエの頭に叩き込まれていた。接敵する回数を最小限に抑え、目指すは敵指揮官の本陣。
「道を開けろ、ザコ共が!」
立ち塞がる山賊を槍斧を振るい斬り倒すと、屍の先に高々と翻る軍旗が見えてきた。その下に立っているのは、板金鎧に身を包んだ金髪の男。司令官ウァンは複数体のモンスターに守られる形で陣を敷き、配下に指示を飛ばしていた。
「猟兵だと! いつの間に突破してきた!!」
乱入してきたガルディエを目にして、ウァンが配下を叱咤する様子が見えた。指揮官をカバーするべく、護衛のモンスターがガルディエの前に立ちはだかる。
「テメェは本当ならもう大将首を取られてるんだよ。配下だって全員亡霊じゃねぇか。それをわかってないんなら、ここでもう1回首を取ってやる!」
ガルディエは二本の武器の刃に赤い雷を宿し、雄叫びと共に振り抜いて真正面から叩きつける。それは、自らの体に流れる『異端の神』の血が為せる技。真紅の爆雷に薙ぎ払われ、突出した護衛が瞬時に炭化、爆裂四散した。
「おのれっ……出でよ、我が精兵! あの者を射殺すのだ!」
配下を失っても、即座に対応するウァン。彼の召集に応じ、マスケット銃を手にした精兵たちの亡霊が現れた。洗練された動作で銃を構え、ガルディエに向けると一斉に引き金を絞る。
「遅ぇんだよ!」
落雷のごとき砲声と共に、弾丸が放たれる。ガルディエは反射的にその場を飛び退き、素早く銃の弾道から逃れる。そして、硝煙の中から短剣を構えたシャルロットが飛び出した。マスケット銃の砲声が、接近するシャルロットの足音を掻き消していたのだ。
「死ね……!」
アサシンズ・ダガーの刃を、ウァンの首元目掛けて走らせる。目の前のガルディエに気を取られ、ウァンの反応が一瞬遅れた。咄嗟に手を翳して頸部を隠したが、シャルロットの刃は厚手の手袋の上から指の付け根を深く傷つけた。急所は外したが、このままでは剣を握る際に支障が出るだろう。
「伏兵だと……!」
ウァンが腰の長剣を抜き、空間を跳躍する長距離斬撃を放つ。衣服を切り裂かれながらも、シャルロットは反射的に斬撃を回避。ユーベルコードの反動か、体力の消耗が激しい。今回の行動はここまでだろう。
「離脱します」
素早く戦場を離れるシャルロットに続き、ガルディエが去り際に【竜神の裁き】を再び放つ。ウァンはなおも追撃の兵を向けようとしたが、荒れ狂う赤い雷に阻まれ、それは叶わなかった。
成功
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髪塚・鍬丸
【暗殺】か。望む所だ。御下命如何にしても果たすべし。
【遁甲の術】使用。自らの身を不可視の半霧状態に変える。
【忍び足】で物音を殺し、敵群をすり抜け司令官を目指す。
両手に「八法手裏剣」を逆手に構える。UCで得た伸縮性を活かし、腕を鞭の様に伸ばして離れた場所の地面に手裏剣を突き立てる。腕を瞬時に縮め体を引き寄せ【早業】で高速移動。
地を這う様な転移を連続で繰り返し、敵陣を潜り抜け王を狙える位置へ。
「八法手裏剣」に仕込んだ爆薬に点火。伸縮強化された全身を鞭の様にしならせ全力で王に投擲だ。
以降、戦場を密かに駆け巡りながら遊撃を続ける。
宝物を見つけたら回収しておこうか。今後、何らかの役に立つかもしれないな。
トリテレイア・ゼロナイン
戦場で指揮官を狙うというのは戦の常道
そしてこの古戦場の勝敗如何で戦役が左右されるなら…
A&Wの人々の安寧を護る為、騎士として為すべきことを為す
私の騎士道とはそういう物です
●防具改造で物資収納スペース増設
その中の煙幕手榴弾を●投擲し敵陣を●目潰し
その煙の中をセンサーでの●情報収集で周囲を把握しながら自己●ハッキングで●限界突破した脚部スラスターでの●スライディング移動で戦場を突破
将とお見受けしました
いざ、勝負!
霊の銃や剣を●武器受け●盾受けで防御しながら●怪力で振るう剣や盾で●なぎ払い
王が追加の兵を召喚する隙を付き格納銃器で●だまし討ち
その隙にUC射出し捕縛
軍勢から引き摺りだし剣を一閃
「暗殺か。望む所だ。御下命如何にしても果たすべし」
地獄の古戦場に到着した髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)は、左右で色彩の異なる眼で平原を見渡す。風に乗って漂ってくる腐汁の悪臭、そして魔物の群れが放つ獣の匂いが、鍬丸の鼻をついた。それはまさしく地獄と呼ぶに相応しい、生理的な不快感を催すものだった。
「トリテレイア殿、準備はよいか?」
「戦場で指揮官を狙うというのは戦の常道。そしてこの古戦場の勝敗如何で戦役が左右されるなら……A&Wの人々の安寧を護る為、騎士として為すべきことを為す。私の騎士道とはそういう物です」
鍬丸と同時に転移してきたのは、身の丈3メートル近い白い騎士型ウォーマシン、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)。今の彼は人を護るための清廉な騎士ではなく、目的達成のために手段を選ばぬ冷徹な戦闘機械として戦場に立っている。
「うむ、では行こう」
鍬丸の身体が彼の持ち物ごとふわりと掻き消え――彼は不可視の半霧へと姿を変えた。これこそが鍬丸の得意とする忍術の一つ、【遁甲の術】。そのまま追い風に乗って、音も無く戦場を駆けていった。
「本物の忍術のようにはいきませんが……これでなんとかやってみせましょう」
甲冑装甲の中にしまっていた煙幕手榴弾を迫り来る魔物の群れに投擲すると、それは中心部で炸裂して大量のスモークを周囲にまき散らす。脚部に仕込んだスラスターを変形させると、スライディングの体勢で滑るように移動を開始した。視界を塞がれ、足を止めたノロマはそのまま置き去りに。マルチセンサーで敵の配置と本陣への最短ルートを導き出し、一流のサッカー選手のごとき俊敏性で敵の真っ只中を突破していく。
「将とお見受けしました。いざ、勝負!」
腐汁で満たされた大地を猛スピードで突っ切ると、その先には軍旗を手にした指揮官が立っていた。司令官ウァンは猟兵の姿を捉えると、マスケット銃で武装した精兵の霊を召喚する。
「変わった鎧を着ているな! 撃てぇっ!」
真っ白な機体目掛けて、鉛弾が驟雨の如く叩きつけられる。トリテレイアは咄嗟に全身を覆い隠すほどの大型シールドを前にかざし、猛烈な銃撃を耐え凌ぐ。
「やるな! だが……これはどうだ!」
王の精兵は弾を撃ち尽くすと、すぐさま銃剣の切っ先を真っ直ぐ揃え、勇壮な雄叫びを上げてトリテレイア目掛けて突っ込んできた。
「銃剣突撃ですか、勇ましい。ですが……私の装甲は貫けませんよ!」
数こそ多いが、あくまで生身の兵士が繰り出す攻撃の範疇だ。突き出される銃剣の刺突を大盾で弾き、受け流す。体格に物を言わせてシールドごとタックルをぶちかまして纏めて数名を吹き飛ばすと、上段から長剣を振り下ろして一気に撫で斬りにした。
「こいつ、なんてデカさだ……!」
気圧された兵士の顔に、紙のように薄い手裏剣が音もなく突き刺さった。鍬丸が投擲したものである。そのあまりの切れ味に、兵士は流血することもなく絶命する。
「色……即是……空……」
鍬丸の遁甲の術の効果は、体の不可視化だけではない。体をゴムのごとき異様なレベルで伸縮させ、それを利用した様々な運動が可能となるのだ。鍬丸は『八法手裏剣』を地面に突き立てながら、腕の伸び縮みを利用したスピードでここまでやって来た。道中落ちていた『蓬莱の実』の回収も忘れていない。高値で取引できるだろう。
「猟兵風情が……我の力を受けてみよ!」
怒気と共に、ウァンが高重力のオーラを身に纏う。圧倒的なプレッシャーが二人の猟兵を阻み、周囲の地形を歪曲させていく。
「まだだ! 第二陣……」
増援の精兵を呼ぼうと振り上げられたウァンの右腕を、トリテレイアのワイヤーアームがつかみ取った。驚愕の表情を浮かべたウァンを、そのまま手元へと引き寄せる。
「騎士の戦法ではありませんが……不意を討たせて頂きます」
「隠し腕……!」
高重力のフィールドの中から、敵指揮官を力ずくで引きずり出す。アームはめきめきと悲鳴を上げるが、トリテレイアは意に介さない。それに合わせ、鍬丸が八法手裏剣に仕込まれた爆薬に火を点け、腕のしなりを使って思い切り投げつけた。
トリテレイアのワイヤーアームが折れ曲がったのと、鍬丸の八方手裏剣がウァンの体を貫いたのは、ほぼ同時であった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
エドゥアルト・ルーデル
謎のファッキンイケメンを爆破しに行けばいいんだろ?
得意でござるよそういうの
古式ゆかしく浸透戦術でござるな
事前に【UAV】を飛ばし上空観測し、受け取った情報から雑魚と猟兵の激戦区をなるべく迂回でござる
どうしても通らんといかん時は自身に沼地用の【迷彩】を施した上でUAVから煙幕を投下させ、戦いに巻き込まれないように突破ですぞ
敵のボスの【空間を超える斬撃】とかめちゃ怖いでござるねぇ
視認されないように沼などの地形に隠れながら【爆撃機】をありったけ飛ばし波状爆撃でござるよ
一機やニ機やられた所で物量で押せますぞ!
視線が逸れたら拙者も身を乗り出して狙撃、一発撃ったら狙撃地点から即移動でござる
●
「謎のファッキンイケメンを爆破しに行けばいいんだろ? 得意でござるよそういうの」
濃い髭面の口元に、特徴的な笑みを浮かべて自信ありげにそう語るのは、迷彩服の猟兵エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)。まずは小型の航空機型ドローン『UAV』を飛ばし、上空から戦場の全体図を撮影させる。『地獄の古戦場』は、多数の猟兵とモンスターが絶えず戦闘を繰り返す激戦地帯。その中で、比較的人口密度の低い戦闘区域を割り出して侵攻するのだ。
「古式ゆかしく浸透戦術でござるな」
それでも、何度かの接敵は避けられない。そんなときは上空のUAVから煙幕を落下させ、モンスターを攪乱して素早く離脱する。じわじわと、しかし確実に指揮官の本陣へとにじり寄っていくエドゥアルト。やがて、長剣を振りかざしモンスターに指示を飛ばす指揮官ウァンの姿が見えた。
「空間を超える斬撃とかめちゃ怖いでござるねぇ」
サムライ口調で警戒感を強めながら、エドゥアルトは自身のユーベルコードを発動させる。すると、空の彼方から400機近い小型の爆撃機部隊が飛来した。周囲に散開していたモンスター部隊が、何事かを空を見上げる。
「休んでいる暇はないぞ出撃だ!」
エドゥアルトの掛け声とともに、爆撃機は一斉に爆弾を投下。大地に蠢いていた雑魚モンスターの群れは、ナパームの雨を浴びてコンガリとトーストのように焼き上がる。突然の奇襲を受け、ウァンは空を仰いだ。
「ちっ、今度は空から攻めて来たか!」
長剣を構え、心の眼をこらして精神統一すると空へ向かって不可視の斬撃を放つ。その太刀筋は空間を跳躍し、目に映ったものを悉く切り捨てるのだ。神速の斬撃に両断され、爆撃機は次々と撃墜されていく。
「一機やニ機やられた所で物量で押せますぞ!」
エドゥアルトは沼地の中に身を隠し、戦闘機を旋回させて次々と飛行隊を入れ替えて波状攻撃を敢行。ウァン配下のモンスター部隊は、みるみるうちに戦力を削減されていく。ウァンが空の敵に気を取られている間に、エドゥアルトは匍匐前進で距離を詰める。そして、ウァンの姿をマークスマンライフルの照準に収めることに成功した。
乾いた銃声が、戦場に響き渡った。エドゥアルトが放ったライフルの弾丸は、ウァンのアーマーを貫き、胸部へと撃ち込まれた。
「ぐぁっ! 狙撃手め、どこから……!」
高い生命力を持つウァンの殺害には至らなかったが、有効なダメージを与えることはできたようだ。エドゥアルトは会心の笑みを浮かべると、ポイントを特定され反撃を受ける前に素早く狙撃地点から離脱した。
成功
🔵🔵🔴
瀬尾・カズマ
UCで乱戦の隙を縫って最速でボスまで駆けるぜ!余裕あったら蓬莱の実も取ってく
ウァンの死角から【暗殺】。妖刀・紫抜刀!殺人衝動に身を任せ敵の首を狙う。それが無理なら、利き腕の【部位破壊】
よう、色男。真に残念なお知らせですが、今宵の紫は血に飢えている。すっげぇ可哀想だろ?じゃ、死んでくれ。斬死して圧死して縊死して溺死して死に死に死にいひひひひひ❤︎
俺と踊って。三千世界の鴉を殺して!
戦況が縺れ込むようなら、ニョグ召喚(触手)+紫の斬撃での【範囲攻撃】。そんで撤退!紫納刀!これ以上殺人衝動で汚染されたら猟兵に危害が及ぶし、何より俺が社会的に死ぬ。違うよ、本来の俺はもっとポップでキュートです!信じて!
アナスタシア・ムスハルト
暗殺に抵抗はないわぁ、反応できなかった方が悪いのよ
ドワーフの小柄な体躯を活かして、物陰に隠れて忍び寄るわぁ
見つかっちゃった時は騒がれる前に「早業」で速攻斬り捨てて黙らせるわねぇ
「致命斬殺剣」の射程に捉えたら、ヒュッと「切り込んで」「暗殺」を狙うわぁ
首を落としたいけど、流石に一発では無理かしらぁ?
敵は健在! みんな、一斉攻撃よぉ!
……なんて、明後日の方向に向かって叫んで、注意を逸らしてさらに追撃(だまし討ち)ねぇ
離れる気はないし、むしろ密着距離で斬り合うわぁ
これで銃撃での援護は難しいわよぉ?
重力は……気合いと根性、あと「怪力」でゴリ押し
ジョブにまで昇華した「力持ち」は伊達じゃないのよ
●
猟兵チームによる、敵司令官暗殺作戦は続く。近代兵器を操る凄腕の傭兵に続いて出撃したのは、刀を得意武器とする暗殺者二名。気配を殺し、陰から陰へと飛び移って魔物の群れを掻い潜っていく。
「暗殺に抵抗はないわぁ、反応できなかった方が悪いのよ」
ドワーフの女剣士、アナスタシア・ムスハルト(小さな大剣豪・f24499)は村一番の力自慢と呼ばれた少女。小柄なドワーフ族にあってなお矮躯のアナスタシアだが、その体に秘められたポテンシャルは末恐ろしいものがある。
「仰る通り! 勝てば官軍、ってなぁ!?」
彼女とタッグを組んで行動するのは、シャドウスーツを纏った細身の少年瀬尾・カズマ(ニョグタノオトシゴ・f25149)。UDC組織の若手エージェントである。道中で『蓬莱の実』を入手し、思わぬ臨時収入に喜びを隠せない。そして、強敵との邂逅を前にカズマ自身の『殺人衝動』も隠し切れないほど高まりつつあった。
「よう、色男。真に残念なお知らせですが、今宵の紫は血に飢えている。すっげぇ可哀想だろ? じゃ、死んでくれ。斬死して圧死して縊死して溺死して死に死に死にいひひひひひ❤︎ 俺と踊って。三千世界の鴉を殺して!」
魔物の軍団を指揮していたウァンの死角から、妖刀『紫』を携えたカズマが妖気を背負ってぬらりと現れた。道中、殺人衝動の赴くままに手近な魔物を斬り殺してきたカズマは、心昂ぶらせたままウァンの素ッ首へと妖刀を振り下ろす。
「何だ貴様は!? まったく今日は、次から次へと……!」
毒づきながら抜き身の長剣を振るい、反射的に斬撃を弾くウァン。爆発的スピードを解放し、急所を狙って斬りかかるカズマと、さらに三合、四合と激しく切り結ぶ。
「――鈍いのね」
自分の背丈を超える長さのサムライブレイドを振りかざし、ウァンの背後からアナスタシアが肉迫する。仕留める自信は、有る。一撃で首を落としたいところだが――。
「……舐めるなァ!」
雄叫びと共に、ウァンが体から漆黒のオーラを解き放つ。それはユーベルコードによって生み出した高重力のフィールドであり、不用意に間合いに入った敵を圧殺する必勝の型であった。重力の壁に阻まれ、猟兵は踏鞴を踏んで留まる。
「ヒャア、スゲエ殺気!」
この戦況を楽しむかのように、カズマが甲高い嬌声を上げる。それと同時に、彼の足元から影のような不定形のUDC『ニョグ』が出現。無数の触手を生み出すと、それぞれを鞭のように強くしならせてカズマを援護する。
「敵は健在! みんな、一斉攻撃よぉ!」
明後日の方向を向き、アナスタシアが大きく声を張り上げる。だがそれはブラフだ。一瞬でも、敵に付け入る隙が生まれればいい。
「……増援か!」
ウァンの注意が逸れた瞬間、槍のように硬質化したニョグの先端が甲冑を貫いた。それを合図に、それぞれの愛刀をかざしたカズマとアナスタシアが間合いに飛び込む。
「ジョブにまで昇華した「力持ち」は伊達じゃないのよ!」
「これキメたら撤収な! これ以上殺人衝動で汚染されたら猟兵に危害が及ぶし、何より俺が社会的に死ぬ。違うよ、本来の俺はもっとポップでキュートです! 信じて!」
ドラゴンの鱗すら断ち割るアナスタシアの剛剣と、幾千の犠牲者の血を啜ったカズマの妖刀がウァンの体を深々と切り裂き、暗黒の大地に鮮血が降り注ぐ。重力のフィールドを強引に突破した猟兵によって、ウァンはまたしても深い傷を負った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
播州・クロリア
({メトロノーム・コイン}でコインロールしながら敵司令官を見つめる)
蟲は合理的ですからね
暗殺には何のためらいもありません
ですが私の背丈ではどこかに隠れる
などというのは不可能ですね
(腕を組んで思考する)
よし、まずは踊りましょう
(UC【蠱の宴】を発動後、その場でしゃがみ、クラウチングスタートのSetの姿勢になった後、翅を震わせながら{蠢動の旋律}で『ダンス』を始める)
おっとダンスを楽しんでいるのは
どうやら私だけのようですね
ではこのまま敵司令官の所へ向かうとしましょう
(モンスターの頭を踏み台にし敵司令官に接近しダンスによって生まれた『衝撃波』を敵司令官に叩き込む)
●
帝竜ヴァルギリオスから軍団の指揮を任されたとき、ウァンの心はいつになく躍った。ついに自分の力が認められたのだと。ならば、粉骨砕身働こう。偉大なる我らが帝竜の悲願を果たすため、最大限尽力しよう。そう考えていた。
だが結果はどうだ。猟兵達は次々とモンスターの軍団を突破し、あまつさえこの自分と互角以上にわたり合い、何度も傷を負わせてきたのだ。
「奴らのユーベルコードのなせる業か……」
傷ついた体で軍団を指揮するウァンの姿を、播州・クロリア(リアを充足せし者・f23522)はコインロールしながら遠目から眺めていた。
「蟲は合理的ですからね、暗殺には何のためらいもありません……。ですが私の背丈ではどこかに隠れるなどというのは不可能ですね」
クロリアは、クローン技術で生み出された虫型バイオモンスターの猟兵。その身長は2メートルを超えるため、物陰に身を隠しながらの移動は不向きだ。そこで、彼女のユーベルコードの出番である。
「よし、まずは踊りましょう」
腕を組み暫しの思案。そして、おもむろにその場にしゃがみ込むと陸上競技のクラウチング・スタートの姿勢を取る。そのまま背中の翅を強く震わせると――彼女の中のリズムとカウントを同調させた。1、2、3……!
「楽しんでますか? 私は楽しいです。リアです」
ダンスの名は『蠱の宴』。そのクロリアがそのダンスを踊っている間、ダンスを楽しんでいないものの動きが著しく鈍化する。今回のような、敵の大群の中を突破する作戦においては特に効果的といえるだろう。
「おっとダンスを楽しんでいるのはどうやら私だけのようですね、ではこのまま敵司令官の所へ向かうとしましょう」
特徴的なステップを刻みながら、クロリアはスローモーションの魔物の中を突っ切っていく。異変に気付いたウァンが、長剣を構えてクロリアを威嚇した。
「単独で乗り込んでくるとは、舐められたものだな。我が力を受けてみよ!」
ウァンの体から、空間を歪ませるほどの高重力オーラが展開される。猛烈なプレッシャーを放ちながら、ウァンはクロリア目掛けて勢いよく斬りかかった。
「ダンスを楽しめないとは、ダラキュな人ですね」
ダラキュとは、『悪い』を意味する彼女独自の言葉だ。クロリアのビートに上手くノれないウァンは、自身の体に起きた違和感にすぐに気づいた。
「なんだ、これは!? 体が、急に重く……」
もしも彼がダンスという文化に理解を示していたなら、結果は違ったかもしれない。だが、ここは血で血を洗う戦場。そして二人は命を狙う刺客と、その標的である。
「――さようなら」
「ぐはぁッ!」
クロリアが大きく飛び上がり、ジャンプ回し蹴りのモーションで音速の衝撃波を撃ち出す。その一撃は重力のフィールドをブチ破り、ウァンの体に強く刻み込まれた。これが彼女の、『烈風の旋律』だ。
成功
🔵🔵🔴
セツナ・アマギリ
戦争中とは言え、お宝も狙っていかねーとナ。
おっと、ありゃスゲーな……(物陰から古戦場眺め)確かに真っ向勝負は無理だな。しかも臭ェ……。
魔法で霧を生成。視界を悪くしとけば、見つかる確率はぐっと減るだろ。
ルーナに司令官を探させる。
「はぁ!? あたしにそんな地味な仕事させるわけ!?」
相変わらず口悪いな……後で好きなもん食わせてやるから頼むゼ。
司令官を見つけたら、あまりやりたくないがUCで本体をぶん投げ、忍び足で場所を変えながらコールドブレスを乱射。
もし雑魚が群がってきても、氷魔法で一面凍らせればやり過ごせるだろ。
はぁ、これはお宝見つからなかったら割に合わねぇわ……。
アドリブ大歓迎!
西堂・空蝉
「食べてもなくならない木の実ですか。美味しいんですかね?やっぱりブドウ味なのか……え、売りもの?」
さてさて、武者働きです。とにかく今回は速さが命。ダッと行って、パッと討ちます。
基本的に敵さんのなるべく手薄な場所を選んで、見つからないように【忍び足】で駆け抜けていきます。が、どうしても抜けられない場所は【なぎ払い】で隊伍を崩して押し通りましょう。
大将さんの前へ出たなら打ち合いもほどほどに、戦場の泥をひっかけて【目潰し】を狙い、【剣刃一閃】で首を落としにかかります。
「御免……恨むなとはいいませんよ」
アテナ・アイリス
ヒットアンドウェイはわたしの得意な戦法よ。
後ろから乱戦の状態を把握しながら、効果的なタイミングを待つ。
チャンスが来たらUC『クロノグラフ・アクセス』をつかって、「ウァン」の近くに瞬間移動して、【2回攻撃・怪力・乱れ撃ち・鎧砕き】を使って、二剣で連撃技を使って攻撃する。
ダメージを与えた後は、【武器受け・見切り・オーラ防御・残像】と「フィンブルの首飾り」、「アキレウスの鎧」、「ブーツ・オヴ・エルヴンカインド」の力を使って、戦場から最小限のダメージで足場に関係なく高速移動で撤退する。
あ、もちろん途中で財宝を見つけたら、回収してくわよ。お店の運用資金にしないとね。
アドリブ・連携大好物です。
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青空の下、荒涼の大地に満ちるのはタールのごとき黒褐色の腐水。その中から際限なく生まれ出でるのは、絶望と滅びの象徴オブリビオンの大軍勢。その歪なコントラストを一瞥し、セツナ・アマギリ(銀の魔器・f09837)が苦笑する。
「おっと、ありゃスゲーな……確かに真っ向勝負は無理だな。しかも臭ェ……」
風に乗って、鼻を突く腐臭と魔物が放つ獣臭が猟兵達の元へと漂ってくるのだ。この蠢く黒い絨毯を超えた先に、オブリビオン軍団を統率している指揮官がいる。その討伐が、今回の任務だ。
「戦争中とは言え、お宝も狙っていかねーとナ」
「食べてもなくならない木の実ですか。美味しいんですかね? やっぱりブドウ味なのか……」
大き目サイズのフード付ジャケットを羽織った女剣士、西堂・空蝉(血錆お空・f03740)も、件の『宝物』が気になる様子だ。『地獄の古戦場』に広がる腐汁の中から穫れるという『蓬莱の実』は、完全に腐りきるまで、何度も再生するという驚異的な特性をもっている果実だ。その果肉は人の頭ほどもあり、心臓のように常に脈打っているという。
「財宝を見つけて、うちのお店の運用資金にしないとね」
金髪のエルフ女性、アテナ・アイリス(才色兼備な勇者見届け人・f16989)は優秀な冒険者にして、食堂の経営者でもある。『蓬莱の実』は1個当たり、金貨650枚で取引されるという。日本円に換算すると、およそ650万円。ちょっとした高級車が買える値段だ。店舗の経営には、大きな影響をもたらす金額だろう。
「え、売りもの?」
食べるのが目的なのは自分だけだったのかと、面食らう空蝉。猟兵はそれぞれの世界から、それぞれの事情を抱えてこの地に集まってきた。そして今。彼らは一つの目的の為に前へ足を踏み出す。目指すは、敵司令官ウァンの本陣だ。
「ひぃ、ふぅ、みぃ……じゃあ、あの辺からいきますか」
目測で敵の少ないポイントを割り出すと、早速サムライブレイドを抜いて駆け出す空蝉。戦場は秒単位で状況が変わっていく。判断の早さが、生死を分けるのだ。
接敵するなり雑兵を叩き斬って秒殺し、敵陣を切り崩して突き進む。空蝉は幼少の頃より剣を振るって生きてきた。彼女の半生は、常に剣と共にあった。
「おー、勇ましいねぇ……さて、俺も行こうかね。ルーナ、偵察頼むぜ」
セツナは、ある遺跡で入手した機械仕掛けの妖精『ルーナ』に、上空から司令官の探索を頼もうとした。だが、ルーナは些かワガママなところがあったのだ。
「はぁ!? あたしにそんな地味な仕事させるわけ!?」
ルーナはプリプリ怒りながら反発したが、セツナに宥めすかされるとやがてフワフワと飛び立っていった。ルーナを見送ると、セツナは魔道具から魔法の霧を生み出した。そして濃霧で自身の姿を曖昧にさせると、軽快にモンスターの真っ只中を駆け抜けていった。
「……あっ、お宝発見」
黒い粘液の中に大きなボール状の塊を発見したアテナは、革手袋をはめた手で『蓬莱の実』を慎重に回収する。これでまず1個。貴重な臨時収入だ。
斬り倒された魔物の死骸を目印に先行した仲間を追っていくと、セツナと空蝉が交戦しているのが見えた。周囲の大地を歪曲させるほどの高重力のオーラを纏ったウァンは、腐汁の中から配下の精兵部隊を召喚し、マスケット銃による一斉掃射で攻めたてる。
「はぁ、これはお宝見つからなかったら割に合わねぇわ……」
あまりやりたくねぇんだがな、とセツナは小声でつぶやき、自身の本体となる魔器を空中に投げた。それは【錬成ヤドリガミ】の能力で60あまりに分裂し、銃士部隊に向かって魔法の冷気を照射する。動きを止めたところに、セツナは『コールドブレス』で氷の弾丸を乱射。一体、また一体と撃ち抜かれ、王の精兵が倒れていく。
「……仕掛けるなら今しかないわね。ヒットアンドウェイはわたしの得意な戦法よ」
敵の数が一気に減ったのを見計らって、アテナは奥義【クロノグラフ・アクセス】を詠唱する。
「時空神よ、我が敵を討つ門を開けよ!」
時間と空間に干渉、操作する高度な呪文を行使し、アテナは一気に数百メートルの距離を跳躍した。そして、今まさにウァンに斬りかからんとした空蝉の傍に出現する。
「うわ、ビックリしたぁ!」
「西堂さん、連携して決めましょう!」
二本の魔剣『クラス・ソラス』と『アーパスブレード』を構え、空蝉に呼びかけるアテナ。そして、空蝉は今回もまた即断即決だった。
「おらっ!」
「グッ……!」
ブーツの靴底で、思い切り地面の砂を蹴り上げる。空蝉の戦闘方法は、勝つために手段を選ばぬ戦場殺法。時にはこのような目潰し、騙し討ちも当然のように行うのだ。そうしてウァンが怯んだ隙に、二人同時に必殺の太刀を放つ。
「御免……恨むなとはいいませんよ」
「貴方の命運も、ここまでね!」
双剣による電光石火の二連撃が、十文字の斬閃を描いてウァンのアーマーを造作もなく切り裂く。血煙を上げて踏鞴を踏んだウァンの頭上から、力強く踏み込んだ空蝉の剛剣が流星の如く振り下ろされた。
指揮官のウァンが斃れたことで、彼に操られていた魔物の軍団は組織的な動きが出来なくなり――やがて完全に瓦解した。無秩序に暴れ回るだけの獣に戻った魔物たちは、勢いづいた増援の猟兵によって次々と狩られていく。
「……お、戻ってきた。おーい」
仕事を終え、撤収を始めたセツナの元にルーナが帰ってきた。セツナが半ば諦めかけていた、『蓬莱の実』の情報と共に。
大成功
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