「この最速の我さえも、敵に先手を許すこととなった」
帝竜はチェス盤のような大地を見つめ、息を吐き出す。
『再孵化』した自分には、それ以前の記憶はない。
しかし脳裏には、敗北の悪夢が刻まれている。敵の喉元に喰らいついておきながら、敗北を喫した記憶だ。
その記憶は、再認識させてくれるのだ。
「だが、どのような盤面からでも、勝利の光明は見える」
と言うことを。
「例え捨て駒となろうとも、勝利の栄光をヴァルギリオス様の御元に捧げん!」
帝竜『カダスフィア』は巨大な躯体を揺らし、チェス盤のような大地に降り立った。
●帝竜戦役③〜戦略帝竜
「帝竜『カダスフィア』との戦いだよ」
ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)が緊張した面持ちで語り始めた。
帝竜ヴァルギリオス配下の帝竜『カダスフィア』との戦いが始まろうとしていると。
「敵は帝竜。戦術眼もありそうなんだよ。先制攻撃を仕掛けて来るし、決して油断していい相手じゃないよ」
敵はチェス盤化した大地と合体してロボに変形したり、チェス型ゴーレムの大群に協力させたり、周辺の無機物を眷属に変えて戦わせたりする。
「念押しするよ。必ず先制攻撃を仕掛けてくるからね。先制攻撃に対処をすれば戦いが有利になるから、よく考えてみてね」
敵の攻撃をいかに防ぎ、反撃するか。
それが最も重要になるようだ。恐ろしい相手だが、きっと猟兵達ならばその対処を考え出し勝てるはず。
「最初の帝竜との決戦だよ。この戦争に勝利するため、まずは帝竜『カダスフィア』を撃破しよう。みんな頑張って!」
目の前の帝竜『カダスフィア』を撃破することが、ひいては戦争の勝利へと繋がる。
ルビナは猟兵たちを励まし、説明を終えた。
陵かなめ
こんにちは、よろしくお願いします。
『帝竜戦役』の戦争シナリオ、③帝竜カダスフィアとの戦いになります。
このシナリオの特別なプレイングボーナスは、『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』です。
敵は必ず先制攻撃してきますので、これをいかに防ぎいかに反撃するか、作戦を考えてください。
オープニング公開と同時のプレイング受付開始です。プレイングお待ちしております。
第1章 ボス戦
『帝竜カダスフィア』
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POW : ビルド・カダスフィア
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【チェス盤化した、半径100m以上の大地】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD : ミリティア・カダスフィア
【チェス型ゴーレムの大群】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 形成するもの
自身からレベルm半径内の無機物を【チェス盤やチェスの駒を模した怪物】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流
よく見ると腕多くないか?チェスしやすくするためなのか?
とはいってもドラゴンだ。気張っていこう。
俺自身は存在感を消し、なるべく標的とならないように目立たず立ち回る。
現れた大群はUC五月雨及び柳葉飛刀の投擲を範囲攻撃・制圧射撃で迎え撃つ。攻撃にはすべてマヒ攻撃を乗せた暗殺を仕込み、一撃で倒す、もしくは最低でも動けなくすることを狙う。
近づいてきた個体には近接戦闘で対応。
基本第六感による見切りで回避を試みるが、回避しきれないものは本体である黒鵺で武器受けしカウンターを叩き込む。
それでも喰らってしまうものはオーラ防御で軽減、かつ激痛耐性でもって戦闘継続を行う。
フェルト・ユメノアール
どれだけ不利な盤面でもひっくり返してみせるよ!
『トリックスターを投擲』してゴーレムたちを牽制
倒す事は考えない、近づく相手の足を狙って動きを止め
そのまま軽業のような動きで相手を翻弄、少しでも多くの敵を引き付ける
そして、十分敵を引き付けた所で『ワンダースモーク』を使用
煙幕で敵を混乱させ、その隙にUCを発動する
ボクは手札からスペシャルゲストをご招待!
カモン!【SPタンブルタイガー】!
そのままタンブルタイガーに騎乗、『動物使い』で操り、敵の陣営をすり抜けて一気に帝竜の元へ
勝負は一瞬、その一撃に全てを賭ける!
帝竜の顔目掛けて白鳩姿の『ハートロッド』を放ち、行動を妨害
その隙を突いてすれ違い様に首を一閃する
●ミリティア・カダスフィア
チェス盤のような大地に降り立った帝竜カダスフィアが、大きく首を反らす。
「さあ挑んでくるがいい。我は勝利の栄光をヴァルギリオス様に捧ぐ」
くわっと気合を入れたかと思うと、足元にチェス型ゴーレムの大群を呼んだ。
敵はすでに臨戦態勢。
猟兵達は次々と敵の元へ走った。
「あれがゴーレムたちかな。数も多いね」
フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は奇麗に整列するゴーレムをざっと見る。
その数もさることながら、一体一体がかなり堅そうだ。
「でも、どれだけ不利な盤面でもひっくり返してみせるよ!」
「盤面をひっくり返すと? 我の前でその言葉を言うのか」
カダスフィアは目を細め、何体ものゴーレムを掴みフェルトへと放り投げた。
投げられたゴーレムたちは空中で態勢を整え、一斉にフェルトに群がる。
「なるほど、そうきたか」
向かってきたゴーレムの群れを見て、フェルトが取り出したのは投擲用のダガー、トリックスター。
くるくると身体を翻しながら、ゴーレムたちの足止めにトリックスターを投擲する。
その背後から、黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)も動き始めた。
「よく見ると腕多くないか?」
敵は次々にゴーレムを投げつけて来る。スピードも速いが、何より一度に投げる数が多いのだ。
あの腕の数があれば複数攻撃も可能だし、チェスをするのにもやりやすいのかもしれない。
ともあれ、敵はドラゴンだ。
「気張っていこう」
右手に胡、左手に黒鵺を構え瑞樹は走った。
まずあのゴーレムを食い止めなければ、どうすることもできないようだ。
今はゴーレムたちはフェルトを狙っている。
ならばと、できるだけ存在感を消しながらゴーレムの群れに近付き、ユーベルコード『五月雨』を発動させた。
自分の本体である黒い刃のナイフ『黒鵺』を複製し、麻痺攻撃を乗せる。
「ほう、そこにも居たか。なれば――」
瑞樹の存在を確認し、カダスフィアがさらにチェスを放り投げた。フェルトだけを狙っていたゴーレムたちが散開し、戦場に広がって来る。
「そっちにも行ったよ、大丈夫かな?」
投擲で敵の攻撃を凌いでいたフェルトが声をあげた。
「こちらは問題ない。ドラゴンに集中できるか?」
「オッケー!」
ゴーレムの撃滅を考えていないフェルトに対し、瑞樹は相当数の撃破を考える。
76本の黒鵺が宙に舞い、ゴーレムたちに狙いをつけた。
ゴーレムたちは猛然と瑞樹へ突進してくる。
「喰らえ!」
タイミングを見て全てバラバラに操作し、ゴーレムたちを貫く勢いで複製した黒鵺を放った。
ナイフが次々にゴーレムに命中する。
効果を仕込んだナイフに貫かれ、ゴーレムたちが崩れた。
だが、うまくナイフを弾いた個体もある。
動けるゴーレムが瑞樹に肉薄した。
最初の突撃は第六感を頼りに回避。次の攻撃を黒鵺で受け、相手の体勢が崩れたところをカウンターで仕留める。
ドラゴンの放ったゴーレムは、ある程度減らした。
瑞樹がフェルトの動向を確認する。
きっと、帝竜を叩いてくれるだろうと、期待の目を込めて――。
「これなら動きやすいよ。さあ、ボクを狙うのも終わりにしてもらおうかな」
フェルトは戦場を駆けながら、自分に向かってくるゴーレムたちを見た。
瑞樹が数を減らしてくれたおかげで、ずいぶんと動きやすくなっている。
このタイミングだと、懐から取り出したワンダースモークを派手に使った。
カラフルな煙があっという間に周辺に広がり、ゴーレムたちを包み込む。
視界を塞がれたゴーレムたちが、一瞬動きを止めた。
「ならば、我が直接指示を下すまで」
頭上からカダスフィアの声が響く。
戦況を見て、ゴーレムを掴み直接動かそうと言うのだろう。
だがそれよりも速くフェルトはユーベルコードを構えた。
「ボクは手札からスペシャルゲストをご招待!」
この一瞬の隙に、全てを賭ける。
「カモン! 【SPタンブルタイガー】!」
赤いマフラーを巻いた白虎が登場した。
その上に跨り、敵群をすり抜けてカダスフィアへと駆け抜ける。
ほんの一呼吸でフェルトは帝竜の眼前に躍り出た。
「ほう?」
敵が牙を見せる。
フェルトはその視界を奪うように白鳩姿の『ハートロッド』を放った。
「勝負は一瞬だよ」
更に白虎をけしかけ、すれ違いざまに敵の首を斬りつける。
「物量にも怯まぬか。やってくれたな」
帝竜は切れた傷口に手を伸ばし、瑞樹とフェルトの戦いを認めるように頷いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
雨咲・ケイ
その精神……帝竜の名を冠するにふさわしいオブリビオンのようですね。
では、こちらも全力でお相手しましょう。
それにしても大きいですね……。(やや気圧されつつ)
【POW】で行動します。
先制で巨大化した敵に対しては【グラップル】でしがみつき、
攻撃の届かない死角や背面に回りこんで凌いでいきます。
避けきれない攻撃は【オーラ防御】で持ちこたえ、
振り落とされそうになった際は銀霊縛鎖を敵の身体に
巻き付けて食らいつきます。
こちらの攻撃の際は有効な射程まで移動し、
敵の眼を狙ってアリエルの盾を投擲。
弾かれたとしても、そのまま盾を輝かせて【目潰し】を仕掛け、
怯んだ所で【魔斬りの刃】を放ちます。
アドリブ歓迎です。
●ビルド・カダスフィア
「なるほど、侮るつもりは無かったが、これは――」
帝竜カダスフィアが大きく息を吸い込む。するとチェス盤化した大地が割れ、次々とカダスフィアに張り付いていった。
瞬く間に敵の躯体が2倍に膨れ上がる。チェス盤をモチーフにしたロボットと化したのだ。
雨咲・ケイ(人間の學徒兵・f00882)はその大きさにやや気圧されつつ、敵を見上げた。
「それにしても大きいですね……」
「我が拳、我が力、思い知るがいい」
カダスフィアが前に出る。
一つ前進するだけで、その場が大きく揺れた。
「その精神……帝竜の名を冠するにふさわしいオブリビオンのようですね」
ケイは敵の攻撃にいつでも対処できるよう、腰を落とす。
「では、こちらも全力でお相手しましょう」
「受けてみよ――」
言葉少なく、カダスフィアが突進してきた。
腕をいくつか振り上げ、拳を握り締めているのが見える。
ケイは地響きに足を取られながら後方へジャンプ。
しかし、敵の腕が素早く振り下ろされた。ごうと風が荒れ狂うような音。強力な帝竜の拳がケイを襲う。
「この、タイミングです」
ケイは敵の拳へ向かってダッシュし、敵の腕にしがみついた。
「小癪な」
カダスフィアが上半身を捻る。ケイを振り落とそうと、腕を大きく前後に動かした。
「くっ、この勢いは、凄まじいですね」
必死にしがみついていたが、あまりに大きな上下運動に、いったん手を放す。ケイは放り出された空中で回転し、何とか敵の胴体に着地した。
まだ攻撃の間合いまで距離がある。
くらくらする頭を抑えつけ、ケイは銀霊縛鎖を使い、再び敵の身体に取り付いて移動する。
「ちょこまかと、この」
敵が身体を大きくゆすった。
ジャラリ、鎖が鳴る。
敵にしがみつくことで何とか攻撃を免れたケイが、ついに敵の顔間近まで登り切った。
迷う暇はない。
ケイはアリエルの盾をカダスフィアの顔面に投擲した。
「こんなもの!」
敵の腕が盾を払う。それも織り込み済だ。払われる瞬間、盾を輝かせた。
カダスフィアが目を細める。
千載一遇の攻撃のチャンスだ。
「邪妖を斬り裂く刃……。その身で受けてみますか?」
ケイはユーベルコード『魔斬りの刃』を放った。手刀に氣を乗せ、届く範囲で敵の体を斬り刻む。
硬い体に、少しだが傷が入った。
「目潰しか、面白い」
傷から流れる血を気にすることも無く、ダスフィアは腕を引いた。
成功
🔵🔵🔴
節原・美愛
待ちに待った竜退治!と思ったけど、まずは取り巻きをどうにかしないといけないのね。
多勢が相手だし、足並みを乱すことから始めよっか。
ゴーレムの召喚は止められないし、なんなら一発殴られそうだけど…
そこは"野生の勘"で"見切り"をきめるしかないか。
大丈夫、一手凌げば後はこっちの番。
妖弦"猫三味線"、その音色でゴーレム達を狂気に誘うわ。
意思のない存在ならともかく、帝竜に協力する「意思を持った存在」みたいだしね。
ゴーレム同士、仲良く殴り合っててもらうわ!
お膳立てが済んだら、とうとう本命に殴り込み!
妖剣解放したらゴーレム達の頭の上を跳び渡って帝竜に肉薄、
"怪力"でおもいっきり振り下ろす!
●狂乱の戦場
巨大なロボと化した帝竜カダスフィアは、いくつか傷を負っているが健在だ。
節原・美愛(妖刀使いの鬼姉さん・f25351)もまた、そんな敵の前に躍り出る。
待ちに待った竜退治だ。
とは言え、敵が用意したゴーレムもいまだ健在。
「さあいけ、我がゴーレムたちよ」
カダスフィアが巨大な躯体で命令すると、控えていたチェス型ゴーレムが一斉に動きを再開した。
「まずは取り巻きをどうにかしないといけないのね」
向かってくるゴーレムたちを見て美愛はサウンドウェポン『妖弦"猫三味線"』を構える。
ゴーレムたちが統制の取れた動きで体当たりを繰り出してきた。
「こっちね」
その攻撃を、寸でのところで回避する。野生の勘を頼りに、次の突撃、その次の殴打もギリギリで躱した。
ゴーレムたちが再び隊列を整える。
「一手凌いで、今度はこっちの番ね」
半歩ステップして敵よりも速く体勢を整えた美愛。次に三味線をかき鳴らした。
聞いたものを狂気へ誘う、化猫の怨念の音色が戦場に木霊する。
「帝竜に協力する『意思を持った存在』みたいだしね」
美愛を標的にしていたゴーレムたちの動きが乱れ始める。
狂気を孕んだ音色がゴーレムたちに染み込み始めたのだ。
「ゴーレム同士、仲良く殴り合っててもらうわ!」
ゴーレムたちが互いの体をぶつけ合う。吹き飛ばし、殴られ、ますます乱戦の様相だ。
美愛は次にユーベルコード『妖剣解放』を発動させる。
纏うのは妖刀の怨念。目指すは帝竜カダスフィア。
「行くわよ。本命に殴り込み!」
足に力を込め、踏み込み、一気に加速してジャンプする。一歩目で殴り合うゴーレムの頭上を軽々と追い越した。
敵との間合いにあと少し。
適当なゴーレムの頭を踏みつけて足場にし、もう一つ跳ぶ。
「なるほど、ゴーレムを狂わせたか!」
帝竜カダスフィアが融合した大地を守りの盾とし構えた。
「なんの!」
構わず、美愛が武器を振り上げる。
二度のジャンプで敵はすぐ目の前。十分攻撃の範囲内だ。
怪力を活かし、全力で振り下ろした。
ぶつかる武器と盾。
そこから生まれる衝撃波が帝竜カダスフィアの体を斬り刻む。
「む、見事……」
盾を薙ぐようにして逃げたカダスフィアは、斬られ崩れた部分の躯体を投げ捨て引いた。
成功
🔵🔵🔴
ウィリアム・バークリー
【ボーダー】
! その辺りの駄竜とは威圧感が違う! これが帝竜ということですか。
ゴーレム軍の中心に「高速詠唱」氷の「属性攻撃」「全力魔法」「範囲攻撃」「衝撃波」の氷魔法を放って、軍勢としての行動を阻害します。
攻撃は最大の防御。
「オーラ防御」「盾受け」のActive Ice Wall展開。敵が数で来るなら、ぼくは対抗するだけです。
ゴーレムの前進を氷塊で遮りつつ、カダスフィアへも「衝撃波」を付与した氷塊弾を飛ばして「援護射撃」。
カズマとは氷塊の配置を打ち合わせて、煙幕の中でも動けるように。
必要なら氷塊連れていっていいよ。
カズマが仕掛けたら、氷塊弾で離脱の「援護射撃」。
二人で一緒に無事に帰るんだ。
瀬尾・カズマ
ボーダー
っしゃ、行くぞウィル。死ぬんじゃねえぞ。お互いにな!
おお、安心と安定の氷塊。さっすが戦場のインフラ屋
UC発動、先制攻撃を上昇した速さで避ける。ウィルが戦場に散らばらせてくれた氷塊を【足場習熟】で素早く安全に飛び移りながら、【暗殺】で帝竜の背後に接近。そして妖刀・紫抜刀。ウィルをぐちゃぐちゃにしたくなるからあんま使いたくねえんだけどな…!
紫で帝竜の首か腕を【部位破壊】。そんで紫の斬撃で軽い【範囲攻撃】、少しでも傷を負わせる!
この世界に王手は掛けさせねえよ。世界の盤外に堕ちた駒が舞い戻るなんざ、どう考えても反則だろ
頃合いを見て撤退!紫の精神汚染がやばいからな!やべー、ウィル殺してえ…!
●駆ける衝動、舞う氷
乱闘するゴーレムを、帝竜カダスフィアは自らの拳で砕いた。壊すことで秩序を取り戻す。狂ったゴーレムは退場し、新たなゴーレムが召喚された。
「行け、我がゴーレムたち」
帝竜カダスフィアが命じると、新たなゴーレムたちが動き始める。
そんな敵の姿を見て、ウィリアム・バークリー(“聖願(ホーリーウィッシュ)”/氷の魔法騎士・f01788)は言った。
「その辺りの駄竜とは威圧感が違う! これが帝竜ということですか」
「確かに、でかいな」
ウィリアムと並ぶのは瀬尾・カズマ(ニョグタノオトシゴ・f25149)。
新生されたゴーレムの大群が散開する。あの物量、避けては通れないだろう。
「っしゃ、行くぞウィル」
「そうだね、行こうか」
頷いたウィリアムがユーベルコード『Active Ice Wall』を発動させた。
「Active Ice Wall!」
瞬間、氷塊が戦場に展開される。
「おお、安心と安定の氷塊」
カズマが浮遊する氷塊を見上げ、指を鳴らし跳んだ。
「死ぬんじゃねえぞ。お互いにな!」
「もちろん、そのつもりだよ」
カズマの背を見送って、ウィリアムは本格的に氷塊を操り始めた。
ゴーレムの群れはさらに勢いを増している。統率の取れた動きでこちらを取り囲むような布陣を展開しているようだ。
敵の第一陣が猛然と突進を仕掛けてきた。
「最初の波で蹂躙するつもりですか。それなら」
ウィリアムは高速詠唱し、一番敵の数が多い中心へ氷魔法を放った。
冷風が吹き、敵の中心が凍り付く。冷気は広がり、周辺のゴーレムも氷漬けにした。
どこにも動けず敵の突進が止まる。
凍り付いた被弾場所で氷が爆ぜた。
氷は欠片となって、まだ動くゴーレムへと襲い掛かる。
敵群第一陣が完全に進軍を止め、逃げるように散った。
「攻撃は最大の防御というわけです」
ウィリアムの全力を乗せた魔法は、一気に敵軍勢を崩したようだ。
「慌てるな、次だ」
遠くから帝竜カダスフィアの指示。
側面に待機していたゴーレムたちが命令を受け、個別に体当たりを仕掛けてきた。
ウィリアムはオーラで守りを固めた氷塊で敵の突進を受け流す。更に次のゴーレムが突撃してきた。その奥にも、次々ゴーレムが続く。畳みかけるように連続して繰り返される攻撃だ。
対してウィリアムは滞空している氷塊をうまく使う。
「敵が数で来るなら、ぼくは対抗するだけです」
『Active Ice Wall』で展開した氷塊の数は十分。
カズマが足場にしている氷塊を巧みに隠しながら、敵の体当たりを一つ一つ捌いていった。
舞う氷を見ながらカズマが口を鳴らす。
「さっすが戦場のインフラ屋」
言いながら、次の氷塊へジャンプした。
ゴーレムたちの動きよりも速く、移動に移動を重ね戦場を回り込む。
ウィリアムがゴーレムの群れを氷漬けにした今なら、これで先制攻撃を避けることができるはずだ。
ユーベルコード『クロックアップ・スピード』を発動させたカズマは、加速に加速を重ね帝竜カダスフィアの背面に展開された氷塊の陰に滑り込んだ。
「我が背後に……?」
敵は巨体故、振り向くまでにコンマ数秒の時間差が生まれる。
カズマは氷塊を足場にジャンプし、妖刀・紫を抜いた。
瞬間、ゾワリと仄暗い感覚が身体を駆け巡る。
――ああ、人間を殺したい。
懇願にも似た衝動が沸き上がった。
「これだからあんま使いたくねえんだけどな……!」
カズマは殺人衝動に侵されつつある体を奮い立たせカダスフィアを狙う。
――ウィルをぐちゃぐちゃにしたくなる。
殺したい、殺したい、殺したい。
妖刀からの精神汚染が広がってきた。
巨大化した敵の、腕の部分が一部欠けている。先陣を切った猟兵がつけた傷だろう。カズマはむき出しになったカダスフィアの腕をめがけて妖刀・紫を振り下ろした。
「ふ――」
敵が腕を振り上げる。
取り付いたカズマは、振り落とされないようしっかりと紫を突き立てた。
そこへ飛んでくる鋭い氷。ウィリアムの飛ばした氷塊弾だ。
氷塊を払うため、帝竜が別の腕でなぎ払う。
「援護射撃、感謝だ……!」
動きの止まった腕からカズマが駆け降りた。走りながら紫を振るい、できる限り傷をつけていく。
カダスフィアが何かしようと身体を返した。
させまいと、ウィリアムが第二射で援護射撃。
「二人で一緒に無事に帰るんだ」
氷塊弾が敵の腕を貫く。
「そんじゃ、最後の一振りだ」
敵の足元まで来たカズマは、最後に一つ敵の足を斬りつけてその場を離れた。
これ以上は紫からの精神汚染が危ない。
「やべー、ウィル殺してえ……!」
小さな呟きを最後に納刀する。
「カズマ、こっちだよ」
逃げ道を作るように、ウィリアムが氷塊を動かした。
その顔を見てカズマは小さく首を振り、仲間と合流。
二人は傷を負って動きが鈍る敵から離れた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ルテネス・エストレア
此れはチェスではなく死闘
お相手願います帝竜『カダスフィア』
わたし達猟兵がその先の物語へと進むために、今此処で死力を尽くしましょう
☆先制攻撃への対処
星の魔導書に【全力魔法】を込めて防御結界を張りましょう
魔導書より溢れる聖なる星の加護が尚強固な結界を維持してくれる
光をわたしの周囲に展開し、全方位からの攻撃を凌ぎきってみせるわ
【第六感】で攻撃地点を予測、その箇所には殊更魔力を強めて注ぎ防御の強化を試みるわ
☆攻撃
【第六感】で攻撃に転換する最適なタイミングを計り、星紡の【全力魔法】を織り成す
唱える魔法は星紡の魔法
これはすべてを貫く彗星の魔法
わたしの【全力魔法】で以て、あなたの物語を終焉へと導きましょう
●星の行方
体を刻まれ、なお帝竜カダスフィアは堂々と立っていた。
ルテネス・エストレア(Estrellita・f16335)は敵の目の前に出て、真っ直ぐ背筋を伸ばす。
立つのはチェス盤のような大地。けれども、此れはチェスではなく死闘だ。
「お相手願います帝竜『カダスフィア』」
「我に挑むか」
「わたし達猟兵がその先の物語へと進むために、今此処で死力を尽くしましょう」
ルテネスの言葉を聞いたカダスフィアは、残り少なくなってきたゴーレムに命じる。
ポーン型8体、ナイト型2体がくるりと回り、一斉に仕掛けてきた。
「その攻撃、凌ぎきってみせるわ」
ルテネスは魔導書を腕に抱き、全力を込めて防御結界を貼る。
「我が駒は、強靭ぞ! それを防ぐと?」
カダスフィアが腕を駆動させると、その動きに合わせて駒が散開した。
正面だけではない。何方向からもの同時アタックだ。
腕の中の魔導書がキラキラと輝く。溢れ出したのは聖なる星の加護。
可憐に輝く光たちがルテネスの周りを守るように舞う。
最初にポーンが体当たりを仕掛けてきた。
防御結界が輝き、弾く様にして敵の駒を退ける。
「なるほど、では騎士の攻撃も加えよう」
カダスフィアが命じると、ナイトの駒も攻撃に加わってきた。
今度はなぎ払うように仕掛けてくる。
「ここ、次はこっちね」
ルテネスは第六感を研ぎ澄まし、敵の攻撃個所を予測。その箇所を集中して強化し凌ぎきる。
勿論、このまま防戦一方では終わらない。
敵の攻撃に耐えながら、ここぞというタイミングを見計らう。
ポーンが突撃、ナイトが薙ぐ。次にまたポーンが来たところで、攻撃の波が一巡したことを見て取った。今だと、第六感が告げる。
一歩踏み出し、ルテネスは詠唱を始めた。
「これはすべてを貫く彗星の魔法」
唱えるのは、ユーベルコード『星紡』。
いくつもの星色の魔弾がルテネスの周囲に浮かぶ。
「わたしの全力魔法で以て、あなたの物語を終焉へと導きましょう」
ルテネスの掛け声に合わせ、魔弾は飛んだ。
それは敵の躯体に降り注ぐ、幾重もの星たちのよう。
「く、防ぐ!」
カダスフィアがロボ化した腕を前面に出して防御の構えを取った。
その腕ごと、星色の魔弾が貫いていく。
一つ一つは小さいけれど、いずれ重なり大きな傷となる。
「やるな……」
カダスフィアの腕が一つ、だらりと垂れた。もはや使い物にはならないだろう。
大成功
🔵🔵🔵
ナイ・デス
盤面は、まだ届くかわからない
だから、勝利を掴むために
数多く、倒させてもらいます!
私は、勇者のパートナー、ナイ・デス
帝竜カダスフィア。ここでその願い……討ちます!
【覚悟】決めて大群へ【怪力ダッシュ】
【見切り、念動力】で自身や敵を【吹き飛ばし】て避け
【敵を盾に】受け【カウンター】鎧の刃使い斬って
【激痛耐性、継戦能力】傷を負っても、止まらない
【存在感】意識させ
それでも致命傷で倒せたと、油断させ
瞬間
王手(チェック)です
『今はあなたの後ろにいる』
【鎧無視攻撃】刃、刺してすぐ【生命力吸収】
触れている周り、消滅させ深く、深く刃を届かせる
一人でチェックメイトは、無理でも
不意打ちと力奪われる感覚で、隙を作れれば
●フェイタルムーブ
帝竜カダスフィアの動きが鈍ってきた。
肌を刻まれ、腕を停止させられ、それでも帝竜カダスフィアは戦意を失わない。
ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)はそんな敵の前に立ち、心に誓った。
盤面は、まだ届くかわからない。
だから、勝利を掴むために、数多く倒すと。
「私は、勇者のパートナー、ナイ・デス。帝竜カダスフィア。ここでその願い……討ちます!」
「我が願い。勝利の栄光をヴァルギリオス様の御元に捧げんことを、か」
カダスフィアは残ったゴーレムに命じる。
「行け、我が駒よ」
ビショップの駒、クイーンの駒がナイへ襲い掛かってきた。
残っていたポーンの駒もそれに加勢する。
ナイは口元を引き締め覚悟を決めると、敵の群れへ突撃した。
複数のポーンを吹き飛ばし、道を作る。斜めから仕掛けてきたクイーンの動きを同時に視認。吹き飛ばしてバランスを崩したポーンを掴み、盾にして防ぐ。
「砕きます!」
ヒビの入ったポーンを放り投げると、同時に黒剣鎧の刃を出してクイーンの胴体に突き立てた。
一瞬動きの止まったナイの背に、ビショップが斜め後方から襲い掛かる。
背中に走る激痛。
「あ――」
ナイの身体が大きく吹き飛んだ。
チェスの盤面と化した大地を転がり、抵抗できぬまま岩に体をぶつけて止まる。
「あ、ああ……!」
ナイは大きな声を出して呻いた。
まるで、これが致命傷であるかの如く――。
「これで、終いか?」
帝竜カダスフィアは、駒を下がらせじっと様子を見た。ナイの状態を計りかねるように、いぶかし気に。流石帝竜、油断は無い。さが、この一瞬攻撃も無い。
その一瞬で良かった。
激痛に耐え、ナイはユーベルコード『今はあなたの後ろにいる』を発動させる。
「私はここにいて、ここにはいない」
ここに仮初の肉体は放棄され、新しい肉体は敵の背後に現れる。
「まさか……?」
帝竜カダスフィアが振り向く。
そこには、刃を振り下ろすナイの姿。
突き立てた刃は、敵の鎧を貫いて身体へと至った。
「王手(チェック)です」
取れる限り、敵から生命力を奪う。
「そんな、ことが――」
とうとう帝竜カダスフィアの身体が傾いだ。
「今です」
ナイが後続の猟兵に呼びかける。
この最大の隙を、使ってほしいと。
大成功
🔵🔵🔵
四王天・焔
《狐姉妹》で参加
SPD判定の行動
アドリブ歓迎
■心情
チェス盤かぁ、焔もチェスは得意だけど
その腕前もここじゃあまり役立ちそうにないね。
でも、ここで帝竜に負けるわけにはいかないよ。
■先制攻撃対策
ゴーレムの群に囲まれない様に注意しつつ
燦お姉ちゃんと互いに死角となる箇所をカバーする様に
背中合わせに立ち向かうね。
【見切り】でゴーレムの攻撃を避けたり【敵を盾にする】で
ゴーレムの同士討ちを狙う。
■戦闘
焔は白狐召還符に【騎乗】して戦うね。
燦お姉ちゃんと一緒に帝竜の方へと突撃していき
【ランスチャージ】で一気に攻撃し【串刺し】にするよ。
帝竜の攻撃は【武器受け】や【盾受け】で凌ぐね。
四王天・燦
《狐姉妹》
「王将に相応しい竜だね」
敬意の一礼
「先手で駒を大量配置ってルール的にどうよ?」
大声で帝竜様とお喋りさ
「焔、こっちが凌ぎやすそうだ」
数だけ多いポーンを敵を盾にして利用。
そこから見える強駒にカウントダウンを投擲して爆撃だ
突破口を見切り、漆式で紅狐様を呼んで騎乗。
「将棋や麻雀じゃないんだぜ。戦いだぜ帝竜様!」
ダッシュで隙間を縫って姉妹揃ってカダスフィアに突撃!
障害は紅狐様の爪で斬り払う
四王稲荷符から属性攻撃で電光を乱れ撃ち。
焔のランスチャージを決めるべく援護射撃だ。
「戦術を読めても対処できなきゃ意味はない。文字通り詰みだ!」
最期に一礼。
「いつか躯の海で。それまで焔からチェスを学んでおくよ」
●白と紅の駆け抜ける
(「チェス盤かぁ」)
四王天・焔(妖の薔薇・f04438)はチェスの盤面のような大地を眺めた。
「焔もチェスは得意だけど、その腕前もここじゃあまり役立ちそうにないね」
何しろ、敵の使役するチェスの駒のようなゴーレムは、決められた数よりずいぶん多かった。今は仲間の猟兵が崩してしまったが、その数はチェスではありえない。
しかもどこに攻めるのか、チェスのルールが厳守されているようにも見えなかった。
「でも、ここで帝竜に負けるわけにはいかないよ」
「ああ」
四王天・燦(月夜の翼・f04448)は頷いて帝竜カダスフィアを見た。
仲間の猟兵に背を貫かれた直後、身体が傾いでいる様子。
「このチャンス、活かそうぜ」
「そうだね、燦お姉ちゃん」
燦は焔を誘い、敵の元へと駆けた。
「だが、それでも! 我は止まらぬ!」
二人の姿を認め、帝竜カダスフィアは身を起こす。
「我が駒たちよ、存分に……働け」
残ったチェス駒のゴーレムに命じ、戦いを続行するようだ。新たなゴーレムを作り出す余裕はもう無いと見て良いだろう。
だが、たとえ負傷していようとも、最後まで命じる姿に威厳を失わない。
「王将に相応しい竜だね」
燦がカダスフィアに敬意の一礼。
そして話しかける。
「先手で駒を大量配置ってルール的にどうよ?」
「それでヴァルギリオス様に勝利を捧げることができるのならば」
残ったゴーレムの数は少ない。カダスフィアはついにキングの駒を動かした。
それに付き従うようにナイトが続き、転がっていたボロボロのポーンが突進してくる。
焔と燦は互いに背をかばいながら、ゴーレムたちの攻撃に対処した。
突撃してきたポーンの動きを見切り、焔がひらりと回避する。
「燦お姉ちゃん、行ったよ」
「ああ焔、これなら凌ぎやすそうだ」
待ち構えていた燦がポーンの身体を掴み、盾のように構えてナイトへ向き合う。
ナイトがなぎ払うような攻撃を仕掛けてくると、燦は手に持ったポーンで受け止めた。
かなりの負荷がかかり、砕け散るポーン。
その間に、焔はキングの攻撃を誘った。
キングは堂々と近づいて、上空に飛び踏みつぶすようにして攻撃を仕掛けてくる。
その攻撃を見切り、焔がステップした。
一方、燦は素早く箱型時限爆弾のカウントダウンを投擲し、ナイトを吹き飛ばす。
空から落ちて来るキングと、吹き飛ばされたナイト。
焔と燦が見守る中、二つのゴーレムが空中でぶつかり消滅した。
もはや戦場に残るは帝竜カダスフィアただ一体。
「符よ妖の郷への扉を開け。おいでませ白の御狐様」
焔はユーベルコード『白狐召還符』を使い蒼い狐火を吐く白狐を召喚した。
「御狐・燦の狐火をもって贄となせ。紅蓮の鳥居潜りて、おいでませ紅狐様!」
燦が召喚するのは劫火を撒き散らす荒ぶる紅蓮の狐。
二人はそれぞれの狐に飛び乗ると、猛然とカダスフィアの元へ駆けた。
白狐と紅蓮の狐は瞬く間に敵の間合いへ。
すると帝竜が最後の力を振り絞って首を反らした。
「例え、この身朽ちるとも……! 我は戦い抜く」
そう言って、まだ動く腕を振り上げ、二体の狐を叩き落そうとする。
焔はドラゴンランスを使い、その攻撃を受けた。
ぐぐと、力比べのような間。敵と焔の力は拮抗した。白狐は力強く焔を支えている様子。
それを見て燦が空中で旋回し、敵の腕下へ滑り込む。そして紅狐の爪で敵の腕を斬った。
「将棋や麻雀じゃないんだぜ。戦いだぜ帝竜様!」
「な――」
力を無くした敵の腕を焔のランスが弾く。
燦は焔の動きに合わせるように、四王稲荷符から電光を乱れ討った。
「戦術を読めても対処できなきゃ意味はない。文字通り詰みだ!」
敵周辺に閃光が光る。
「ぬ、う」
激しい電光に、行き場を失う帝竜カダスフィア。
「援護ありがとう燦お姉ちゃん。――これで最後だよ!」
焔はドラゴンランスを水平に構え、一気に上空から突進をかける。
動けない敵の、狙うは首。
痛烈なチャージが炸裂し、敵を串刺しにする。
そのまま更に駆け抜けて、敵の身体を引き裂いた。
「今は、今は見事だと、言おう猟兵――」
カダスフィアの身体が朽ちていく。
「いつか躯の海で。それまで焔からチェスを学んでおくよ」
消え行く帝竜に、燦は静かに礼をした。
チェスの駒のようなゴーレムはすべて破壊した。
今は荒れた風が吹くだけだ。
その主、帝竜カダスフィアも撃破した。
それが成果の全て。
猟兵達はチェスの盤面のような大地を後にした。
大成功
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