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夜天星想

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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 ――その遺跡は荒野の切り立った崖の上、岬の舳先に在った。
 見上げれば遮るもの無き蒼穹、一条の街道と広大なる荒野、遠くの集落まで見渡せる。正に絶景だ。
 或いは、天文観測台のような用途で造られたのかもしれないが……それも、今は昔。
 人の営み消えて久しいその場所は、石造りの壁に囲まれながら中は廃墟と化し、幾つかのアーチや祭壇が往時のよすがとして、沈黙のまま遺るのみ。
「グワァハッハッハッ!! この満天の金銀砂子は我のものだぁっ!! 誰にも渡さんぞぉっ!」
 オブリビオンが手下を引き連れ、占拠してしまうまでは。

「この『呪飾獣カツィカ』って奴、金ピカ大好きって聞いてたんやけどなぁ」
 怪訝そうにポリポリと頬を掻く各務・瞳子(トンボ眼鏡のグリモア猟兵・f02599)。だが、猟兵達に向き直ると、明るい笑顔を浮かべて見せた。
「皆、集まってくれておおきに。今回は……『アックス&ウィザーズ』が舞台やで」
 剣と魔法と竜の世界――アックス&ウィザーズ。ドラゴンを始めとする悪しきモンスターを退治する冒険者が活劇の主役となるが、昨今では『猟兵』が成り代わってオブリビオンと対決している。
「荒野の崖の上に、天文観測台のような遺跡があってな。長い間、放置されていたんやけど……そこを占拠するオブリビオンが現れたんよ」
 呪飾獣カツィカ――呪いの金の骨で魔物化した、盗賊団の頭目の成れの果て。既に人であった名残はなく、呪詛纏う獣のような風貌だ。
「金ピカ大好きの強欲もんが相場やけど……こいつは、遺跡から見える満天の星空が、いたく気に入ってしまったようなんや」
 呪飾獣カツィカは、山羊の頭部と脚部、烏の翼を持つ悪魔『レッサーデーモン』を召喚、使役している。まず、レッサーデーモンを蹴散らし、呪飾獣カツィカと対決、撃破するのが今回の仕事だ。
「まあ、星空の独り占めくらい、可愛いもんかもしれんけどな……オブリビオンに未来を食われるのは見過ごせんよな。それに、崖の下は街道になっとるさかい、下手に色気出されても厄介や」
 崖の舳先に在る遺跡に至るのは、街道からの1本道のみ。正面からの襲撃がセオリーだろうが、猟兵ならば、他のやり方もあるかもしれない。
「まあ、レッサーデーモンも呪飾獣カツィカも、動きを封じるユーベルコードが使えるから、油断は禁物やで」
 首尾よく日がある間に掃討出来れば、一晩、遺跡で過ごす事も可能だろう。
「オブリビオンが気に入るくらいの、見事な星空が拝めるで」
 吹きさらしの崖の上に在る遺跡だ。真冬の夜は、さぞ冷えるだろう。キャンプファイヤーやバーベキューで、暖かく賑やかに過ごして良し。清冽な空気を彩る星空を飛んで、煌めきを満喫して良し。星を標に、未来を静かに占って良し。
 それぞれに、冬の星空を満喫する術はある筈だ。
「そしたら、あんじょう宜しゅうに。皆の活躍、期待しとるで!」


柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。
 今回はアックス&ウィザーズ、遺跡を占拠したオブリビオンを掃討して下さい。

 遺跡は荒野の崖の上、岬状の舳先に在ります。遺跡に至る路は、崖下の街道からの1本道のみ。正面突破がセオリーかと思いますが、猟兵さんなら作戦も色々あるかと。
 第1章で配下の「レッサーデーモン」との【集団戦】に勝利してボスの元に辿り着き、第2章の【ボス戦】で「呪飾獣カツィカ」を撃破する流れです。

 首尾よく掃討出来れば、第3章で「幻想的な星空」を満喫出来るでしょう。
 遺跡はかつて天体観測台の用途があったらしく、夜は極上の星空が広がります。
 仲間と賑やかに騒いで良し、恋人同士のでぇとも良し、独りで静かにも良し。清冽な冬の星空を楽しんで戴ければと思います。

●NPCについて
 お誘いプレイングがあった場合のみ、各務・瞳子(トンボ眼鏡のグリモア猟兵・f02599)は第3章の日常シーンのみ登場します。

 それでは、皆さんの熱いプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『レッサーデーモン』

POW   :    悪魔の三叉槍
【手にした三叉槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    金縛りの呪言
【手で複雑な印を結んで】から【呪いの言葉】を放ち、【相手を金縛り状態にさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    呪いの鎖
【投げつけた三叉槍】が命中した対象を爆破し、更に互いを【呪われた漆黒の鎖】で繋ぐ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ベルリリー・ベルベット
お星様が見られるの?
リリ、お星様って大好きよ。
だってリリはサーカスのスターだもの。
さてさて。それじゃあ日が暮れてしまう前に、遺跡をキレイにお掃除しなくてはね。

【SPD】
1、2、3……出てきた数を数えるのも面倒だわ。
団体のお客様はコレで一掃しちゃうわよ。
【レギーネル危機一髪】で回転ノコギリを召喚。
『属性攻撃』で炎属性を付与すれば、楽しいショーの始まりね。
頑張って避けてご覧なさい。

ノコギリの攻撃を掻い潜った敵の攻撃は、『見切り』や『ジャンプ』で避けるわ。
金縛りの呪言は厄介だから、印を結び始めた敵がいたら特に注意しましょう。

◆アドリブや絡み歓迎


イデア・ファンタジア
この世界の星空はどんな感じかな。どんな色合いで、どんな星座があるのかな?
ぜひとも観察して、アートの引き出しを増やしたいわね。

「力を貸して、セプテントリオン!」
七本の絵筆で空に描くのは色んな形の六花たち。
『空色の空』で猛吹雪を引き起こしレッサーデーモン達を飲み込むよ。
手がかじかんで、複雑な印なんて結べなくなる位のね。
一面の銀世界に見とれながら凍えちゃえ!

敵の動きが鈍ってきたら、グラフィティスプラッシュで倒してくよ。
雪景色の中飛んでくる白い塗料は見つけづらいでしょ?



 快晴だった。今夜の星空はさぞや美しいだろう。
「この世界の星空はどんな感じかな」
 どんな色合いで、どんな星座があるのだろう?――イデア・ファンタジア(理想も空想も描き出す・f04404)の呟きに、ベルリリー・ベルベット(ルーナフラウ・f01474)はパッと薄紅の眼を輝かせる。
「あら、お星様が見られるの? リリ、お星様って大好きよ」
 だって、リリはサーカスのスターだから――気負いなく自信溢れる言葉に、芸術的な近似を感じ取る。今度はイデアの唇が綻んだ。
「今夜の星空も是非観察して、アートの引き出しを増やしたいわね」
「それじゃあ、日が暮れてしまう前に、遺跡をキレイにお掃除しなくてはね」
 同じ年頃の2人は楽しげに頷き合うと、一転して素早く身構える。
 グギャギャッ!!
 遺跡へ向かうには、崖下の街道からの1本道。見晴らしは高所の側が圧倒的に優位だ。石壁の上に立つ物見らしきレッサーデーモンが騒ぎ出す。
「1、2、3……数えるのも面倒だわ」
 忽ち遺跡から飛び出してきたレッサーデーモンの群れを前に、不敵に微笑むベルリリー。
「団体のお客様はコレで一掃しちゃうわよ」
 これぞ、世紀の大脱出ショー! 奇術用の回転ノコギリを召喚するや、ノコ刃に炎を纏わせる。
「さあ、楽しいショーの始まりね。頑張って避けてご覧なさい」
 出会い頭、唸りを上げて爆走する回転ノコギリ!
 ギャァァァッ!
 忽ち先陣切ったレッサーデーモン共が火だるまになって絶叫する。
「力を貸して、セプテントリオン!」
 間髪入れず、イデアの7本の絵筆が忙しく動くや、空に描かれるのは様々な六花。
「銀世界に見とれながら凍えちゃえ!」
 六花が豪風に踊る――刹那の猛吹雪が呑み込んだのは、今しも複雑な印を結ぼうとしたレッサーデーモンだ。
「そこ!」
「了解! 真っ白にかじかんじゃえ!」
 ベルリリーが三叉槍の軌道を跳躍してかわした所で、イデアのグラフィティスプラッシュが白く塗り潰す。
 悪魔の三叉槍や呪いの鎖も油断ならぬが、何より動きを封じる金縛りの呪言は厄介だ。敵の動きに注視し、印を結び始めた個体から攻撃する2人。
 だが、敵の数はまだまだ多い。火炎ノコ刃から逃れた1体が、ニヤリと嗤う。今しも呪いの言葉を発しようとしたその時。
 ――――!!
 崖下より、この世界ではあり得ぬ筈の、エンジン音が轟いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

暗峠・マナコ
キレイな星空を見るために、是非とも日が沈むまでにはお仕事を終えられるよう頑張りましょう。

動きを封じてくるとは面倒なことです。
攻撃を喰らわずに過ごしたいところですが、相手の数的にも難しそうなので、
【ガジェットショータイム】で自動で周囲の敵を[範囲攻撃][2回攻撃]する固定砲台を召喚しましょう。
万が一私が動けなくなっても、無機物であるこれならば皆さんのサポートをし続けてくれるかも知れません。

それと【レプリカクラフト】で【仕掛け罠】を作成して[罠使い]として配置しておきましょうか。
獣的な足をしていらっしゃるので、結構ゴツめのトラバサミを用意しておきますね。
一本道なので相手の動きも予測しやすいものです


アメリア・イアハッター
空が好きっていうなら親近感がわくけど、独占はよくないよね
ちょっと懲らしめにいきましょう!
私も素敵な場所で、星空を見てみたい!

・方針
動きを止める攻撃をするのなら、最初から動かなければいいじゃない
ということで囮になり、他の猟兵が行動しやすくなることを狙う
きっと崖を登って奇襲する人とか、いるはず!

・行動
宇宙バイクに乗り、街道の1本道を真正面から走っていく
なるべく目立つように登場し、敵の注意を引く
可能ならマジック・ミサイル・ダンスを使用して攻撃し、派手に注意を引く

注意を引いたら【アイドルポーズ】を使用
Starry Nightを輝かせながら、空を指差すポーズをとる

後の攻撃は仲間にお任せ!

共闘アドリブ歓迎



 遠目にも赤い帽子が良く目立つ。淡赤のフリルブラウスとジーンズでバイクを駆るシルエットは、まるで戦乙女のようだ!
「私だって、星空を見てみたいんだから!」
 空が好きらしいのには、親近感が湧くけれど。それとこれとは話は別だ。
「独り占めする悪い子を、ちょっと懲らしめに来たよ!」
 エンジンフルスロットル! エンジン音も高く、アメリア・イアハッター(想空流・f01896)の宇宙バイク「エアハート」は一気に坂道を上り切る。
 ド派手に登場したアメリアのバイクは、先陣切った猟兵達を抜き去る。レッサーデーモン共の眼前で、星形の宝石の首飾り「Starry Night」煌めく胸を張り空を指差すポージング。
 あんまりに目立つ行動に案の定、殺到する攻撃。だが、華やかな超アイドルモードとなったアメリアはびくともしない。
「お触り禁止よ!」
 動きを止める攻撃があるなら、こちらも最初から動かなければいい。狙い通り、アメリアが囮となる間に。
 ――――!!
 暗峠・マナコ(トコヤミヒトツ・f04241)の合図で、ユニークな形のガジェットが火を噴く。
(「動きを封じてくるなんて、面倒と思っていましたけれど」)
 敵の数は多く、総ての攻撃をかわすのはきっと難しい。だから、特に金縛りの呪言を警戒して固定砲台を準備してきた。
(「お陰様で、随分と動き易くなりました」)
 グギャァァァッ!
 悲鳴を上げたレッサーデーモンの山羊脚を、ゴツいトラバサミががっちり捕えている。
 レプリカクラフトの仕掛け罠を配置して回る時間を、十分稼げた重畳。遺跡の前の1本道故に、罠使いにとって敵の動きも予測し易いのも幸いだった。
「キレイな星空のために、是非とも日没までにはお仕事を終えられるよう頑張りましょう」
 すかさず、ガジェットの連射で罠に掛かった敵を仕留めながら、マナコはおっとりと漆黒の双眸を細める。
 マナコは星空が好き、キレイなものが好き。だから、キレイじゃないモノは、早急に退場して頂こう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

デナイル・ヒステリカル
……随分とロマンチックなオブリビオンも居たものですね。
しかし、今はまだ無害であったとして、今後も無害である保証はありません。
「僕は僕のプログラム(信念)に従って行動します。……恨んで貰っても構いませんよ」

僕は打たれ弱いので、正面突破ではなく回り道を選択します。
自身に光学迷彩を施し、世界知識と情報収集を駆使して道無き道を行きましょう。
敵集団の横合いからUCで作り出した槍の雨を先制攻撃で食らわせ、意表を突きます。

敵が僕に注目するのならば、それはそれで良し。
正面突破を目指す仲間が戦いやすくなるはずです。


オリオ・イェラキ
星空は誰のものでもありませんわ
独り占めしたい、想いは否定しませんけれど
…わたくしも好きですもの。どうしようもなく

先ずは下部のお掃除からですわね
正面突破をひとつ…あぁでも
遺跡の中に物陰等ありましたら、利用致しますわ
わたくし黒いものですから
暗がりは迷彩になりますの
息を潜めて、潜んで近付いて
先制攻撃を仕掛けられたら上出来

獲物の手を注視
印を結ぶ仕草に反応してメテオリオを放ちますわ
黒薔薇の花弁で意識を乱し、その間に大剣の一撃を
若しくは他の方と連携し、彼等が切り込む隙を作りましょう

飛ぶ槍など、叩き落として見せましょう
もし鎖で繋がれようとも、爆風の中鎖を辿って懐へ
お返しとばかりに剣で突き貫いて差し上げますわ



 レッサーデーモンは、続々と遺跡から出現する。
 遺跡へのルートは崖下の街道からの1本道のみ。眼前に敵にいれば尚の事、切り立った急斜面の方など注意を払うレッサーデーモンはいない。
「旧式兵装構築。実体化完了。対象を穿て……!」
 故に、側面からの槍の雨は、敵にとって全くの不意打ちとなった。
(「……随分と、ロマンチックなオブリビオンも居たものですね」)
 三桁に及ぶ槍を自在に操作しながら、眼鏡越しの翠眼を細めるデナイル・ヒステリカル(架空存在の電脳魔術士・f03357)。
 星空を独占したいが為に、遺跡を占拠したオブリビオン――今はまだ無害であったとして、今後も無害である保証はない。過程はどうあれ、染み出した過去で世界を埋め尽さんとするのが、オブリビオンなのだ。
「僕は僕のプログラム(信念)に従って行動します……恨んで貰っても構いませんよ」
 不敵に言い放ちながら、その実、息を切らしているのは小さな秘密。
 何せ、落ちれば死ぬ程痛い急斜面を、自らに光学迷彩を施し、世界知識と情報収集を駆使して上ったのだ。時間と体力の消費は、やむを得ない。
 尤も、時間差故の大打撃。頑張った甲斐もあるというもの。レッサーデーモンの注目が一気に集まったのも……戦闘援護の点では結果上等。
(「打たれ弱いんだけどな、僕」)
 怒りの咆哮を上げ、レッサーデーモン共がデナイルに襲い掛かる寸前――。
「さぁ……お往きなさい、わたくしの星達」
 巻き起こる花嵐――無数の黒薔薇の花弁は、漆黒に星の煌めきを宿す。
 ギャァァァッ!!
 絶叫が幾重にも木霊した。デナイルに注意が向いたその隙を逃さず、正反対よりオリオ・イェラキ(緋鷹の星夜・f00428)が、ユーベルコード「夜彩と流星花」を発動したのだ。
「星空は誰のものでもありませんわ」
 優美に微笑む黒衣の淑女。その両手に、星空の大剣と夜薔薇のルーンソードを構える。
(「独り占めしたい、想いは否定しませんけれど……わたくしも好きですもの。どうしようもなく」)
 黒き装いを暗がりの迷彩に、廃墟の物陰に息を潜め、近付いて――斯くて、デナイルに呼応する形で、オリオは挟撃を果たす。
 ――――!!
 ジャラリと鎖が鳴る。と思う間もなく、投げつけられけた三叉槍が爆発した。
「お返しですわ」
 だが、慌てず騒がず、オリオは繋がれた鎖を辿り爆風に飛び込む。鋭い刺突が、レッサーデーモンの喉笛を貫いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カーニンヒェン・ボーゲン
冬の星の輝きとはかくも心を奪うのですな。
宝と称されるのを悪くは思いませんが、独占はいただけません。
ロマン溢れるトレジャーハンターの光が呑まれぬよう、立ち退きを要請しましょう。

戦闘では興味深く相手を窺います。
デモンに関心がありましてな。
何を以て悪魔と定義されるのか…。知的好奇心の一貫ながら「情報収集」 を行い対抗策を思案せねば。
束縛の隙をつき、「2回攻撃」「高速詠唱」で攻撃までの初動を上げて【UC:アザゼル】を喚びます。
さあ、力比べと興じましょう。悪魔の力量とは何でしょうか。このジジイに見極めることが叶うものとも思えませんが。
ああ…、魅入り過ぎるのも考えものですな。星空に通ずる微睡みを覚えます。


サツキ・クルーエル
満天の星空、その景色が好きな一人として独り占めしたい気持ちも少しは分からなくもないけれど…やっぱり見過ごせないよね。
何より、皆で見上げることが出来たらもっと楽しいからね。

【WIZ】
ボクはあまり器用な方でも無いから、ここは正面から。
奇襲を考えてる人もいるだろうから、引き付けられるようになるべく派手に行こう。

Noir(ノワ)と名付けた杖をびしっと突き付けて、こちらに注意を払ってもらえるように。
独占しようとするような悪い人たちには、きついお仕置きが必要だよね。
攻撃は『全力魔法、高速詠唱』を駆使して最初っから全力で。

あと、正面からで一緒の人がいれば、出来るだけ同じ相手を狙えるように意識しようかな。


久遠寺・遥翔
星空が好きって言うのはなかなか趣味がいい獣じゃねえか
だがだからといって何してもいいわけじゃねえよな
不法占拠者にはさっさとご退場願おうぜ

前座の連中はもう虫の息だな
一気に決着をつけてやるぜ
神焔合体ラグナライザーを使ってフェンリルと合体、
巨大な騎士人形ラグナライザーと化し
炎の属性を乗せたなぎ払いとそこからの衝撃波で範囲攻撃
残っている敵連中を一気に巻き込んで殲滅するぜ
「どいてろレッサーども、満天の星空を前に、
お前らみたいなのはお呼びじゃねえんだよ!」

相手の攻撃は見切りつつカウンターを叩き込む
危なそうなのはダッシュと残像を駆使した高速機動で避けるが
味方がピンチならかばって盾で受けるぜ



 三方から攻められ、怒号と絶叫が冬の黄昏に充ちる。戦況は既に猟兵の方に傾いている。
 それでも、レッサーデーモン共に退却の気配はない。
「デモンに関心がありましてな」
 黒剣仕込んだ年代物の杖で、流れ弾的三叉槍を受け流す人狼紳士。
「何を以て悪魔と定義されるのか……」
 敵の詳細は「鏡観」のモノクル越しにも判然としない。故に知的好奇心が擽られると、カーニンヒェン・ボーゲン(或いは一介のジジイ・f05393)は唇に笑みを刷く。
「さあ、力比べと興じましょう」
 アザゼル、哀しき霊よ――素早く魔導書を掲げるや、その名を呼ぶ。召喚したオブリビオン、アザゼルが放つ風の矢が空を切って奔った。
「悪魔の力量とは何でしょうか……このジジイに、見極めることが叶うものとも思えませんが」
 戦場の最中で思考に耽るカーニンヒェンだが、ふと視線を感じて肩を竦める。
「ああ……魅入り過ぎるのも考えものですな。星空に通ずる微睡みを覚えます」
「いえ……」
 白木蓮の花が揺れた。サツキ・クルーエル(星宵マグノリア・f01077)の脳裏に、過る面影は老齢の……心底から何かが込み上げるが、今は戦闘中だ。
「満天の星空が好きな1人として、独り占めしたい気持ちも少しは分からなくもないけれど……やっぱり見過ごせないよね」
 ブンッ! と勢いよく、真紅の輝き翳す漆黒の霊杖を敵に突き付けるサツキ。
「独占しようとするような悪い人たちには、きついお仕置きが必要だよね」
 迸るスズランの花嵐は、風の矢の軌跡を辿るよう。そして、残る敵の注意を引くべく、サツキは大きな動作で立ち回る。
「冬の星の輝きとはかくも心を奪うのですな。宝と称されるのも悪くは思いませんが」
 更に、花嵐を切り裂く風の矢を、アザゼルに連射させるカーニンヒェン。
「何より、皆で見上げることが出来たらもっと楽しいからね」
「では、ロマン溢れるトレジャーハンターの光が呑まれぬよう、立ち退きを要請しましょう」
 2人から放射する魔力撃は、確実にレッサーデーモンを各個撃破していく――。
「危ない!」
 だが、派手な立ち回りが注目を集めるのも道理。剛力を以て振るわれる悪魔の三叉槍を――熱と光の防壁が遮る。
「ま、どんなに趣味が良くても、何してもいいわけじゃねえよな。不法占拠者にはさっさとご退場願おうぜ」
 肩越しにニヤリと笑って見せて、久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー・f01190)は鋼翼魔装フェンリルを一斉展開。
(「前座の連中はもう虫の息だな。一気に決着をつけてやるぜ!」)
 赤い瞳を好戦的に瞬かせ、遥翔は意気軒昂に、高らかに叫ぶ。
「行くぞ相棒――神・焔・合・体ッ! ラグナ……ライザァアァアッ!!」
 愛用のアームドフォードと合体した遥翔は、全長3.5m超の騎士人形ラグナライザーに変身!
「どいてろレッサーども、満天の星空を前に、お前らみたいなのはお呼びじゃねえんだよ!」
 炎纏う巨大な騎士の一撃は、一帯を衝撃波で薙ぎ払う――残らず殲滅するまで、その猛威が収まる事はなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『呪飾獣カツィカ』

POW   :    呪獣の一撃
単純で重い【呪詛を纏った爪 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    呪飾解放
自身に【金山羊の呪詛 】をまとい、高速移動と【呪いの咆哮】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    カツィカ・カタラ
【両掌 】から【呪詛】を放ち、【呪縛】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナミル・タグイールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 レッサーデーモンを残らず平らげ、猟兵達は遺跡の内部へ突入する。
「く……オノレオノレェッ!」
 遺跡の最奥、祭壇の前で、金の頭蓋骨を被る魔獣は地団太を踏む。
「よくも、我が下僕を尽く……我が貴様らを害したか!? 否! それを、我が宝殿に押し入るとは……」
 ギリリと、音高く歯噛みする呪飾獣カツィカ。
「この天は我のものだぁっ! 誰にも、誰にも渡さんぞぉっ!」
ベルリリー・ベルベット
出たわね、親玉!
生憎だけれど、星空はお前のものじゃないの。
さっさと返して貰える?

【SPD】
敵の攻撃を受けないように動き回るわ。
特に呪縛は行動を阻害されて厄介だから、食らわないように気を付けないとね。

地形を破壊してくる相手のようだし、
フック付きワイヤーと『ジャンプ』で跳び上がって『空中戦』を仕掛けましょう。
縦横無尽に動き回りながら敵の攻撃を『見切り』で避けて、攻撃のチャンスを探すわ。
チャンスを見つけたら、すかさず【早撃ちシンデレラ】をお見舞いよ。
攻撃は『2回攻撃』で手数を増やして、『属性攻撃』で炎属性を付与してあげるわ。

◆アドリブや絡み歓迎



「出たわね、親玉! 生憎だけれど、星空はお前のものじゃないの。さっさと返して貰える?」
「小癪な! 小娘が!!」
 ベルリリー・ベルベットが啖呵を切れば、応酬は呪獣の一撃。重い一撃が、白百合の肌に叩き付けられる。
「……っ」
 地形をも破壊する超重の爪、呪縛の呪詛も厄介だ。これ以上、攻撃を受けぬよう、ベルリリーは動く。
 ――――!!
 次の攻撃を見切り、フック付きワイヤーを石壁に引っ掛けて跳躍。空中から攻撃のチャンスを探る。
「フフッ、遅い遅い♪」
「オノレ、ちょこまかと!」
 呪飾獣カツィカの両掌より、禍々しきが奔る。掠めた肩が鈍く痺れた。やはり、真っ向から浴びれば危険だ。
 だが、敵は1体、猟兵は少なからず。縦横無尽に宙を舞うベルリリーのみならず、オブリビオンに攻撃が殺到する。
「ダメよ、目をそらしちゃ」
 敵の注意が逸れた隙は見逃さない。20分の1秒の刹那、サテンのリボンを靡かせ、ベルリリー愛用のナイフ「Virgin road」が二閃する。
「ぬおっ!?」
 呪飾獣カツィカに触れるや燃え上がった刃が、切り裂いた傷口を灼いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

オリオ・イェラキ
テオ(f00426)と供に

配下は片付きましたわ
あら、テオ。間に合いましたのね
行きましょう、供に
一番の獲物を狩りに

ご機嫌よう、星空泥棒さま
わたくしは星夜
貴方が観る、最期の夜

この夜もきっと素敵な見応え
さあ、極夜に更けるわたくしをご覧になって
始めましょう

爪の一撃を、大剣で受け止める
この身体で受け止められないとでも?
こう見えて、力ありますの
でもわたくしに視線を奪われてますと…紅き鷹が喰らい付きましてよ
あぁ、わたくしの鷹は今日も雄々しい
夫の力ある一撃の後、更に剣撃で追撃致しますわ
息つく暇すら与えずに

高速で動くなら、メテオリオの流星群で捉えて差し上げますわ
この夜空からは逃げらぬと悟りなさい


テオ・イェラキ
オリオ(f00428)と参加だ

星空を独り占めとは…また随分と強欲な奴だ
そんなこと…出来るはずも無いのにな

さて、たどり着いたのならば共に戦う妻に声をかけよう
遅くなってすまない…だが、メインディッシュには間に合ったようだな

敵の攻撃を回避すべく、『スカイステッパー』で敵の頭上をとると、
『空中戦』で体勢をととのえ、『スカイステッパー』で真下に加速し、
『グランドクラッシャー』+『怪力』で叩ききる

『グランドクラッシャー』で足場を崩すことにより、
仲間の追撃も決めやすいだろう

キラッキラッ、キラッキラッしやがって!目に痛いんだよ!



「ご機嫌よう、星空泥棒さま。わたくしは星夜。貴方が観る、最期の夜」
 灼熱の飛斬の直前――大剣を振るったオリオ・イェラキは、淑やかに口上を述べる。その黒き視線が肩越しに流れるや、甘く甘く笑み零れた。好物のビスケットのように。
「あら、テオ。配下は片付きましたわ」
「遅くなってすまない……だが、メインディッシュには間に合ったようだな」
 最愛の夫、テオ・イェラキ(雄々しき蛮族・f00426)だ。
「ええ、行きましょう、共に。1番の獲物を狩りに」
 一転、敵に向いたオリオの微笑が剣呑を帯びる。
「この夜もきっと素敵な見応え。さあ、極夜に更けるわたくしをご覧になって」
「さっきからごちゃごちゃと!」
 真っ直ぐに振り下ろされる敵の爪は、単純な一撃故に重い。
「何っ!?」
「この身体で受け止められないとでも? こう見えて、力ありますの」
 まさか真っ向から、絢爛の一振りが受け切るとは。ギリギリと押し返し、オリオの不敵な笑みが深まる。
「でも、わたくしに視線を奪われてますと……紅き鷹が喰らい付きましてよ」
「キラッキラッ、キラッキラッしやがって! 目に痛いんだよ!」
 大声が、オブリビオンの真上から降る。空中戦はスカイダンサーの十八番。宙で跳躍を重ね、バーバリアンアックスを構え直すや真下目掛けて空を蹴るテオ。重力加速も加えて弾丸の如く強襲する!
 ドゴォッ!
 怪力乗せた一撃が、金の頭蓋骨に叩き込まれる。更に敵に息つく暇も与えず、オリオの剣撃が追撃した。
「あぁ、わたくしの鷹は今日も雄々しい」
 うっとりした声音のオリオは、真の姿も露に星煌く夜色オーロラを纏う。
「く、星を纏うなど、誰の許しを得て!」
「お前こそ星空を独り占めとは……また随分と強欲な奴だ。そんな事……出来るはずも無いのにな」
 テオも獰猛な笑みを浮かべ、再び空へ。
「その足場、崩してやろう!」
 真っ直ぐな軌跡ながら重い一撃は、バーバリアンならでは。だが、思わぬ叫び声が、その一手を止める。
「駄目! 遺跡は壊さないで!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

サツキ・クルーエル
別にボク達は奪うつもりはないのに…
此処から望む空だって、誰かのものじゃないんだよ。
だから…独り占めしようとするのなら、止めなきゃね。

【WIZ】
後方からユーベルコードを使用しての攻撃をメインに。
役に立ちそうなら高速詠唱を駆使して。
数が多ければ撹乱や注意を引いたりも出来るかもしれないし。

ただ可能なら遺跡には極力衝撃を与えたりしないように注意をするよ。
此処で見る星空には、きっと必要な気がするから。
だから避けることで遺跡にダメージが出そうならオーラ防御も使って何とか耐えようと思う。

この場所のこれからの星見の未来を守るためなら、痛いのくらい我慢しないとねっ!!


カーニンヒェン・ボーゲン
お喋りは、このジジイの汚点にございますが性分は活かさねば。
接近が「目立たない」よう対話しつつ、特に手の動作を視線で「追跡」を。
UC【剣刃一閃】で応戦。

・対話
これはカツィカどの、無断でお邪魔しておりました。
良き宝殿でございますね。
大地の息吹きを直に汲み取る為の場所と言えましょう。

・心情
遺跡を「かばい」、攻撃を身に受ける事は厭いません。一度に多数を束縛できもしますまい。
近距離に身を置き、敵であるとアピール。

杖を水平に構え、抜き放ち宣言します。
「さて、我々は貴方からこの地を奪いにやって来たのです」

…惜しむらくは、貴方の光が既に潰えている事です。
その闇は今を瞬く星々の明かりを消しかねんモノなのですよ。



「……あ、ごめん」
 一斉に、後方に注目が集まる。よくよく通った声はシンフォニアらしくもあろうが、エレメンタルロッドを構えたまま、サツキ・クルーエルは困ったように碧眼を伏せる。
「でも……此処で見る星空には、遺跡がきっと必要な気がするから」
 実際、呪獣の一撃を避けて遺跡を損なうくらいなら、オーラ防御を使ってでも耐えようと考えていた。
(「この場所の星見の未来を守るためなら、痛いのくらい我慢しないと」)
 その意気や良し。だが、逆手に取られて、遺跡を盾に取られても厄介だ。
「これはカツィカ殿、無断でお邪魔しておりました」
 オブリビオンが下手に知恵を回す前に――気を逸らすべく、話し掛けるカーニンヒェン・ボーゲン。
(「お喋りはこのジジイの汚点にございますが、性分は活かさねば」)
「良き宝殿でございますね。大地の息吹きを直に汲み取る為の場所と言えましょう」
「う、うむ?」
 流石に、誉め言葉は予想外だったか。身構えたままではあったが、チラとカーニンヒェンを窺う呪飾獣。紳士は間を置かず、足音も立てず近付く。
「さて、我々は貴方からこの地を奪いにやって来たのです」
 杖を水平に構えるや、剣刃一閃! 仕込んだ刃で斬り払う。
「ああ、そうだろうとも! 我が天を奪う無頼共め!」
 その一撃を紙一重でかわし、呪飾獣は両掌を突き出す。だが、カーニンヒェンは慌てず騒がず。
(「何、1度に多数を束縛できもしますまい」)
 遺跡を「庇い」たかったのは彼も同じく。近距離に身を置き、敵であるとアピールしたのも同じ理由であれば。
 ――――!!
 次の瞬間、ファンタジー世界にそぐわぬフォルムが雲霞の如く。1つは呪縛されて落下するも、数多の小型機械兵器がオブリビオンに群がっていく。
「星空だって、別にボク達は奪うつもりはないのに……此処から臨む空は、誰かのものじゃないんだよ」
 高速詠唱を駆使してエレクトロレギオンを操りながら、サツキは小さく溜息を吐く。
「だから……独り占めしようとするのなら、止めなきゃね」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

久遠寺・遥翔
俺達を害したかって言うとそいつはNOだ
だがここを独り占めっつーのは沢山の人を害してる
「ここの占拠をやめて皆と一緒に星を見るって言うなら話は変わってくるが
そんなつもりはねえんだろう?」
戦う前に一応確認は取るが無理だろう
戦闘開始だ
さっきの合体は解除して魔焔解放を使用
魔焔の力を解放した真の姿
ヘルフレアライザーとして戦うぜ

黒焔を纏った剣と拳による2回攻撃
生命力吸収を備えた焔属性攻撃で力を吸収しながら戦う
相手の攻撃は見切りとオーラ防御盾防御を駆使して逸らしつつ
極力後退せずにカウンターを叩き込み続ける
両掌を同時に繰り出されたら回避だ
味方と連携しながらダッシュやジャンプを駆使して
相手の高速移動に立ち向かうぜ


デナイル・ヒステリカル
貴方には申し訳なく感じています。
しかし僕たちは猟兵で貴方はオブリビオンです。
危険なんですよ、貴方は。だから倒します。
……ごめんなさい。

最前線から離れて戦場全体を俯瞰できる位置へ移動し、敵の行動を情報収集して危険を察知した際は味方へと伝達します。
どうしても回避不可能な範囲攻撃に対しては、此方が先制してUCを使用し、行動を停止させます。

僕の行動は決定打に欠けますが、味方が戦いやすくなるはずです。
味方との連携を重視します。


暗峠・マナコ
天はすべからく平等であり、仮に私たちが天のものであったとしても、
天が私たちのモノになることはないのですよ、決して。
まぁ確かに、そう思い込むのは自由ですが。
「害したか?」そうですね、強いて言うなら「キレイじゃない」ので。ごきげんよう。

行動を封じられる前に相手を封じてしまいましょう。
まずは先ほどと同じように【レプリカクラフト】で
がっちりしたトラバサミの【仕掛け罠】を作成し、高速移動を封じます。

そしたら【星か屑か】を確実に当てましょう。
私自身のタールの身体で相手を包み込み、覆った暗闇の中で精神に問いかけます。
コレはキレイか否か。『そうね、きっとこれは、キレイじゃないわ』



「まあ、あんたが俺達を害したかって言うと、そいつはNOだ」
 レッサーデーモンに対して、神焔合体ラグナライザーとして戦った久遠寺・遥翔。今は合体を解き、生身で呪飾獣カツィカと対峙する。
「だが、ここを独り占めっつーのは沢山の人を害してる。占拠をやめて、皆と一緒に星を見るって言うなら話は変わってくるが……そんなつもりはねえんだろう?」
「愚問をほざくか!」
 機械兵団を振り払い、叩き潰し、オブリビオンは吼える。
 ――――!!
 カツィカの全身が金色に輝く。突如変貌した獣躯がぶれた。否、残像残して遥翔に襲い掛かったのだ。
「……っ!」
 かわす暇もなく、呪いの咆哮を浴びせられる。ジクリと蝕む不快感を堪え、遥翔は真の姿を解放する!
「魔焔解放(オーバーライズ)――ヘルフレアライザーッ!!」
 異界の魔焔に包まれる遥翔。だが、敵も然るもの。自らの命を削る呪飾解放は、そう簡単に阻めない。1歩も退かずカウンターを狙う遥翔も、攻めあぐねて唇を噛む。
「行動を封じられる前に相手を封じてしまいましょう」
 先程の戦いと同じく、暗峠・マナコはトラバサミの仕掛け罠を撒くが、こちらも敵のスピードは捕え切れず。
「グワァハッハッハッ!!」
 哄笑が響き渡る。その度に呪いが撒き散らされ、猟兵達を冒していく。
「PSIプログラム実行。チャージ完了」
 ――淡々とした宣言は、敵から距離を置いた石壁の上から。デナイル・ヒステリカルが突き出した拳が、バチバチと放電する。
(「貴方には申し訳なく感じています」)
 だが、デナイルは猟兵で、カツィカはオブリビオン。危険だから、倒す。
「……ごめんなさい」
 轟音と衝撃波、そして、熱と感電――刹那、黄昏を白く染め、再び橙の斜陽に戻った時。
 呪飾獣カツィカは、硬直していた。
 一見、派手なユーベルコードながら、その実は行動を一時的に封じたに過ぎない。デナイル単独では、決定打に欠ける技。
 しかし、今ならば、マナコも確実に敵を補足出来る。
 ――天はすべからく平等であり、仮に私たちが天のものであったとしても、天が私たちのモノになることはないのですよ、決して。
(「まぁ確かに、我がものと思い込むのは自由ですが」)
 マナコ自身を構成するブラックタールを以て、滑らかに包み込む。オブリビオンを覆い尽くし、暗闇の中で問い掛ける。
 コレはキレイか否か。
 ――そうね、きっとこれは、キレイじゃないわ。
「『害したか?』、そうですね、強いて言うなら『キレイじゃない』ので」
 ごきげんよう、と別離の挨拶。タールの拘束が解かれるや、オブリビオンはガクリと膝を突く。金の頭蓋骨には無数の亀裂が入っていた。
「今だ!」
「ああ!」
 デナイルの叫びに応え、遥翔は地を蹴る。
「これで、終わりだ!」
 黒焔纏う剣を振り被り、逆の拳を握り締めた。異形の騎士の剣と拳が、異形の呪獣に引導を渡す。
 ドウと音を立てて倒れた獣躯は、骨1つ残さず灰と化して崩れ去った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『幻想夜景』

POW   :    キャンプファイアーをしたりバーベキューをしたり、盛り上がって過ごす

SPD   :    夜の森や原っぱを駆け回ったり星空を飛んだり、満喫して過ごす

WIZ   :    虫や動物の声を聞いたり星占いをしたり、静かに過ごす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 金銀砂子の瞬きに執心しながら、自らの闇で星々をも消しかねなかったオブリビオンは潰えた。
 その骸も忽ちに失せ、今は静かに、星観の遺跡に夜の帳が下りてくる。
 日没に伴い、冷え込みもより厳しくなったが、遺跡の外の空き地ならばキャンプファイヤーも出来るだろう。
 愛しい人と毛布を分け合い、肩を寄せ合って星空を見上げるのも悪くない。翼あるならば、或いは、星間飛行も乙なもの。
 それとも、星の配置に未来を読み解こうか――冬の星月夜。幻想夜景に何をする?
デナイル・ヒステリカル
これは見事な星空ですね。
オブリビオンが所有欲を掻き立てるのも頷けます。
僕が持つこの世界の知識と照らし合わせ、星の並びや星座などを確認して一人でうんうんと頷首し納得していましょう。

やはり、この壮大な景色を個人が永遠に所有し続けることは不可能ですよ。
僕も自身も、この視界をデータとして保存し、思い出として残しておくに留めましょう。



「これは見事な星空ですね」
 見上げた夜空は、銀砂を撒いたように数多の星々が瞬く。よくよく見れば、銀白の他にも様々な彩りが煌めいていて、まるで宝石粒を漆黒の天鵞絨に広げたようだ。
「オブリビオンが所有欲を掻き立てるのも頷けます」
 空を仰いだまま、デナイル・ヒステリカルは感嘆の息を吐く。白く棚引く息も構わず、眼鏡越しに星々に目を凝らす。
「あの星は確か、あっちの金星と繋げば……」
 世界も違えば、星の配置も星座も違う。知り得るアックス&ウィザーズの知識を巡らせ、星の並びを確認しては、うんうんと頷くデナイル。指先で星空を辿り、星座を見付けては楽しそうに緑の瞳を輝かせた。
 それでも、首を巡らせば、煌めく天の半球は果てしなく。デナイルはしみじみと実感する。
(「やはり、この壮大な景色を個人が永遠に所有し続けることは不可能ですよ」)
 だから、自分も、この視界を思い出というデータとして保存するに留めよう――そう、決めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

テオ・イェラキ
オリオ(f00428)と参加だ

こりゃぁまた、まさに「満天の星空」…だな。

夜空の星々に目を奪われるが、ふと気づけば寒さを感じる。
暖をとるために、2人分の珈琲を作って温まろう。

準備をしている間に、妻が星空を駆けているようだ。
楽しそうな姿を眺めていると、幸せだなぁと頬が自然と緩んでしまう。

戻ってきたのならば、着地をする際に己の胸で受け止めよう。
大丈夫だとは思うが、万が一足でも挫いては大変だからな。

ほら、これでも飲んで温まるんだ。
珈琲を差し出すと、そっと自分のコートの前を開け、オリオごと包もう。
夜空で冷え切った体を、そっと温めるように抱きしめる。

そうしながら、ゆっくりと星空を楽しもう。


オリオ・イェラキ
テオ(f00426)と供に

やっと…
夜に、逢えましたわ

満天の空を見上げて頬が緩む
テオ、わたくしに珈琲を淹れて下さるの?
嬉しい。でもその間に
少しだけ星夜を歩いて良いかしら

翼を広げて微笑む
…わたくしは、戻ってきますわ
あなたの元に

静寂に、星空だけが感じられる高さまで
少し肌寒くても、見上げたいの
ああ。…綺麗だけでは勿体ない
かつてはこんな空に溶けてしまいたいと想ったけれど

ゆっくり夫へと降りて
あの逞しい腕へと、たまには飛び込んでみたりして
ふふ、戻りましたわ
珈琲有り難く頂きますの
美味しいですわ

あとは寄り添い、互いを暖にして見上げましょう
あなたのコートに入れて下さる?
わたくし、今はここから観るのが一番好きですわ



「こりゃぁまた、まさに『満天の星空』、だな」
 思わず、息を呑んだ。夜空の星々に目を奪われるテオ・イェラキだが、足下から這い上る寒さにブルリと身を震わせる。
「珈琲でも作って温まろう」
 勿論、愛しい妻の分も。手際よく火を熾し、水を満たしたヤカンを掛ける。湯が沸くまで、珈琲豆を丁寧にグラインド。至高の一杯は時間が掛かる。
「嬉しい。でもその間に、少しだけ星夜を歩いて良いかしら」
 早速、オラトリオの翼を広げて微笑むオリオ・イェラキ。そっと夫の耳に、約束を囁く。
 ――わたくしは、戻ってきますわ。あなたの元に。
「やっと……夜に、逢えましたわ」
 静寂に、星空だけが感じられる高さまで飛翔する。風は強くないが、地上にいた時より寒気が身に沁みる。それでも、オリオはこのまま見上げていたいと思った。
(「ああ……綺麗だけでは勿体ない」)
 ほの白く瞬く星々が描く天球横切る道は、手を伸ばせば届きそう。かつては、こんな空に溶けてしまいたいと想ったけれど。
「おかえり……おっと」
「ふふ、戻りましたわ」
 やがて、芳しい香りが漂う頃合い――ゆっくりと地上に降りるオリオは、ふと悪戯っぽく笑み零れる。淑やかが常の彼女には珍しく、腕を広げて迎えてくれた夫の胸へ勢いよく飛び込んだ。
 万が一にも怪我などしないよう細心でエスコートしながら、妻の笑顔に自然と頬が緩んでしまうテオ。楽しげに天翔ける彼女を見上げて幸せを実感したけれど、こうして、吐息も聞こえる程に寄り添えば更なる多幸が胸を充たす。
「ほら、これでも飲んで温まるんだ」
 珈琲を差し出し、自らのコートに包み込んだ。夜空で冷え切ったオリオの体を、そっと温めるように抱き締める。
「美味しいですわ」
 熱い珈琲を一口。そうして、互いを暖にして星空を見上げる2人。
「わたくし、今はここから観るのが1番好きですわ」
「ああ」
 心ゆくまで、金銀砂子を堪能する一時を――まだまだ、夜は始まったばかり。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

サツキ・クルーエル
(この星空を望める未来を守れてよかった)
普段は隠したままの翼を広げて飛び上がり、遺跡の屋根へと上って。
そのまま縁に座って、満点の星空を見上げて…自然と口遊ぶのは小さい頃にお父さんから聞いた歌。

やっぱり、独り占めするよりはずっといいよね。
視線を下ろしてほかの人たちを眺めながら、この星空を沢山の人と共有できることを心の底から嬉しく思いながら。

…そうだ、あの人を探してみようかな。
名前も知らない紳士さん、彼にはとてもお世話になってしまったから。
遺跡の事も気にかけてくれてたようだし、ありがとうって伝えられたらいいけれど。

見つからなかったらこのまま遺跡をふらりと散歩するのもいいかもね。


カーニンヒェン・ボーゲン
各務どの(f02599)がもしもお手すきであれば、暫しジジイめにお時間をいただけませんかな。
持参した水筒の湯にティーバッグを沈めて紅茶を作り、お渡ししたいです。

ジジイの希望は【満喫して過ごす】
貴女の瞳のごとき魅力的な星空の訪れと相成りましたな。
各務どのはどのようにお過ごしですか。暖かくしておいででしょうか。
ジジイめは、知る星座を辿りながら遺跡の一角に身を預けておりました。
空の星も地上の星も甲乙のないものです。
何か、この見事な天球に見合うような物語でも編む事ができたならと思うのですが、これがなかなかに難しい。
ジジイめには吟遊詩人の真似事は荷が重かったようです。
いかがでしょう、各務どのもご一緒に。



(「この星空を臨める未来を、守れてよかった」)
 サツキ・クルーエルの翼は、純白から薄紅のグラデーションが花のよう。鮮やかな色合いが気恥ずかしく、いつもは隠しているけれど……今夜は、寧ろ空の方が煌びやかだ。
 そっと羽ばたき、遺跡の屋根の上へ。縁に腰を下ろして夜空を仰ぐ。
 ――――♪
 自然と口ずさむのは、サツキが幼い頃『お父さん』から聴いた歌。
「……やっぱり、独り占めするよりはずっといいよね」
 星観を楽しむ猟兵達を眺める。空気は冷たいのに、心がポッと温かくなった気がした。この星空を沢山の人と共有出来る事が、心の底から嬉しい。
「このまま散歩……ううん」
 何を思い付いたか、サツキは再び羽ばたいた。

「各務どの、もしもお手隙であれば、暫しジジイめにお時間をいただけませんかな」
「うちで良ければ、喜んで」
 後方支援に徹していた各務・瞳子に声を掛けるカーニンヒェン・ボーゲン。遺跡の柱の跡に腰掛け、水筒の湯にティーバッグを沈めて紅茶を作る。
「どうぞ」
「おおきに」
「貴女の瞳のごとき、魅力的な星空と相成りましたな」
「お上手やなぁ」
 さらりと称賛を混ぜながら、カーニンヒェンの視線は知識に在る星座を辿る。
「空の星も地上の星も甲乙のないものです」
「キマイラフューチャーとか、夜景が凄いもんな」
 ふわふわコートの襟に顎を埋め、もこもこフードをすっぽり被る瞳子。男の子の人形を抱え、寛いだ風情だ。
「何か、この見事な天球に見合うような物語でも編む事ができたならと思うのですが……これがなかなかに難しい」
 吟遊詩人の真似事は荷が重いと、肩を竦めて見せるカーニンヒェン。
「いかがでしょう、各務どのもご一緒に」
「うーん、うちが書くんは活動記録くらいやし……あ、星空泥棒を倒した猟兵さんらの活躍やったら。英雄譚は、星座の伝説に付き物やし」
 ふと、首を巡らせる瞳子。夜闇の向こうから現れたのは――緑の髪に白木蓮を咲かせた少女。
「あの……こんばんは」
「これはこれは」
 カーニンヒェンも知った顔だ。黄昏の頃、肩を並べてオブリビオンと戦ったばかりだ。
「ありがとうって、伝えたくて。とてもお世話になってしまったから」
 カーニンヒェンも遺跡の保全を気に掛けていたのが、嬉しかったと言う。
「まだ名前も知らなくて……ボクは、サツキ・クルーエル」
「カーニンヒェン・ボーゲンでございます。サツキどの、貴女も宜しければ」
 穏やかに紅茶を勧める人狼紳士に、はにかんだ笑顔でカップを受け取る少女――和やかな光景を前に、瞳子ものんびり紅茶を啜った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

暗峠・マナコ
静かにこのキレイな星空を眺めましょう。

私の記憶は宇宙の中から始まるものですが、こうして一つの場所に落ち着いて眺める宇宙というのも、キレイなものです。
セカイこそ違うようですが、私の生まれた場所も、もしかしたらこの中にあるのかもしれませんね。
ふふ、到底見つけられる気がしないくらい、広大なことです。
それでもどうしてか、絶望するというよりもワクワクしてしまいますね。

もし先ほどの方がこの星空のように広い心の持ち主であれば、きっといいお話ができたでしょうに。残念でした。
一説では、死んだものは星になるとも言うそうですね。
願わくば、あなたがもう蘇ることのない最期が訪れた時、キレイな星になることを。



 暗峠・マナコにとって『キレイ』は特別。だから、今は『キレイ』な星空を静かに眺めている。
(「こうして1つの場所に落ち着いて眺める宇宙というのも、キレイなものです」)
 ブラックタールであるマナコの記憶は、宇宙の中から始まる――セカイこそ違うが、マナコの生まれた場所も、もしかしたらこの天球にあるのかもしれない。
(「なんて……ふふ、到底見つけられる気がしないくらい、広大なことです」)
 それでもどうしてか、絶望するというよりもワクワクしてしまう不思議。
 星空を静観する内に――ふと、日が暮れるまで戦っていたオブリビオンが、マナコの脳裏を過る。
(「もし先ほどの方がこの星空のように広い心の持ち主であれば……きっといいお話ができたでしょうに」)
 キレイでないものを倒した事に悔いはないが、それだけが、残念に思う。
「一説では、死んだものは星になるとも言うそうですね」
 オブリビオンは過去の残滓。幾度となく蘇っては未来を喰らわんとするものの少なくない。
(「……願わくば、あなたがもう蘇ることのない最期が訪れた時、キレイな星になることを」)
 星に願いを――それはきっと、『キレイなモノ』だから。

成功 🔵​🔵​🔴​

イデア・ファンタジア
星空をスケッチしようと思ってたんだけど、だめね、手元が暗いわ。
だからって明かりつけたら台無しだし……あーあ、描きたかったなぁ。
しょうがないから温かくしてココアでも飲みながらのんびり見上げておくね。
後で思い出せるように、一つ一つの星の色や瞬きを観察するよ。
……そういえばこうして星空をじっくり見たことってほとんど無いね。
(ダークセイヴァー育ち)
夜ってこんなに綺麗だったんだ。



(「星空をスケッチしようと、思ってたんだけど」)
 むぅっと眉根を寄せるイデア・ファンタジア。煌めく天球の下、こうも手元が暗くてはスケッチブックの位置さえ判然としない。何より、画材の彩が射干玉の夜に塗り潰されてしまっては。
 遺跡の外で火を熾している者もいるようだが……ここで明かりを点けたら、色々台無しだと思う。
「あーあ、描きたかったなぁ」
 心底残念そうに、でも、しょうがないから、湯気立つココアのカップを両手に抱え、のんびりと星空を見上げる。勿論、イデア自身もしっかりあったかな格好で。
 そうして、1つ1つの星の色や瞬きを、観察していく。後で思い出せるように、心のスケッチブックに心の絵筆で描く心地で。
(「……そういえば、こうして星空をじっくり見たことってほとんど無いね」)
 イデアが見上げてきた空は、いつも闇に覆われていたから。
「夜って、こんなに綺麗だったんだ……」
 いつしか、金色とネイビーの瞳を大きく見開いて。イデアはほぉっと溜息を吐いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シルヴィア・ジェノス
バーベキューをしてわいわいしながらっていうのも大変魅力的だけれど、今日は静かに星を眺めるとしますか。外は冷えるだろうし、温かいお茶でもお供にしようかしら。
美味しいご飯も好きだけれど、星空も好きだわ。故郷で見た星空も綺麗だったけれど、こっちもすごく綺麗。と、時も経つのも忘れて星空に魅入るわ。虫や鳥、動物の鳴き声も良いBGMで心地よいわ。
「懐かしいわ……昔、よく一緒にこうして飽くことなく星空を眺めていたっけ」耳につけているイヤリングに触れ、猟兵として旅立つ際に別れた恋人と共によく星空を眺めていたことを思い出し、少し切なくなる。そんな思いを振り払うように軽く頬をぺちんと叩き、星空を楽しむことに集中



 スン、とシルヴィア・ジェノス(月の雫・f00384)は小さく鼻をひくつかせる。
 渡る世界に美味は有り――どうやら遺跡の外で、バーベキューが始まったらしい。
 シルヴィアの趣味は料理、食べ歩き、レシピ集め――料理を作る事、食べる事、食べさせる事が好き。そして、美味しいご飯は大好きだ。
 でも、今夜のお供は、温かいお茶。
(「バーベキューをわいわいしながらっていうのも、大変魅力的だけれど。今日は静かに、星を眺めるとしますか」)
 星空だって好きだ。故郷の星空も綺麗だったけれど、今夜の空もすごく綺麗。微かに聞こえる鳥や動物の鳴き声も、耳に心地好いBGMだ。時を経つのも忘れて、星空に魅入ってしまう。
「懐かしいわ……」
 昔はよく、飽く事なく星空を眺めていたものだ。恋人と、一緒に――猟兵として旅立つ際に別れたあの人と。無意識に耳に煌めくイヤリングに触れるシルヴィアの横顔は、少し切ない。
「……ダメよ」
 想いを振り払うように、ぺちんと軽く頬を叩くシルヴィア。今は、星空を楽しむ一時に集中しよう。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠寺・遥翔
【expedición】で参加だ
星空の下、皆で闇鍋ならぬ闇バーベキューをするぜ
火は俺のユーベルコードでいくらでも用意できるから焼き係は任せておきな
丸焼きにして食べる魚や切り身状態の魚、貝とかエビなんかのシーフードをクーラーボックスに入れて持ち込みだ
せっかくの闇バーベキュー、隠し玉にチョコやらバウムクーヘンやらを串に刺して仕込んでおく
他の連中が何を入れてくるかわからねぇけど食べられるもの限定って言ってたから酷い事にはなんねぇだろ
覚悟を決めてガンガン食うぜ
おっと、せっかくこれだけ綺麗な星空だ。皆食うだけじゃなくて風景も楽しんどけよ?


ルーナ・リェナ
【expedición】

闇鍋ならぬ闇バーベキューで食材を持ち寄るのはどう?
もし他の人が食べられなかったら、持ってきた人が責任もって食べてね

わたしが用意したのは串に刺した鶏、豚、牛肉
味付けは塩にスパイス、バーベキューソース
これをソルの火でじっくり焼く

みんなはなに持ってきた?
そこそこばらけてる感じかな
どれも美味しそうで悩むなぁ
(半月の食事風景は気になる)

あとは食後用に焼きりんご
薄くスライスしたのをもとの形に積んでアルミホイルで包んで焼くんだ
できたらバターとかシナモンシュガーとかバニラアイスとか
好きなのを乗せて食べてね

どうしても食べきれない分はバスケットに入れておもちかえり


ティティモルモ・モルル
【expedición】で参加です。

バーベキューするです、各々で食材持ち寄りの闇バーベキュー。
モルはとりあえず野菜類持ってくでごぜーます。
たまねぎーピーマンーとうもろこしー……んー……。
やっぱりピーマンは避けて……いや、モル以外の誰かが食べるですかね……。
あとはお茶とかの飲み物用意して、準備万端でごぜーます。

あ。
あとこれ持ってくです、これ。(水切り済の豆腐)
焼くと結構おいしーですよ。食べる人いなかったらモルが平らげるです。
他の食材も、とりあえず試してみようの精神でいくでごぜーますよ。
でも苦いの以外でおねげーします。

星も好きなんで、楽しみでごぜーますよー。
目も舌も、みんなで堪能しましょー。


幽暮・半月
【expedición】
一匹狼と言えどこういったコミュニケーションは蔑ろにするまいよ
星灯りはあれど、暗黒に包まれたこの状況……利用しない手はあるまいな?

(約:
よっしゃーバーベキューだ!(とてもノリノリ
肉だ! 魚だ!
俺は意外性重視の……たこさんウインナー!
暗いから口に入れたらきっとびっくりするぞー!
でもこれだけじゃ量的にしょっぱいからホタテとかアサリも投入しとこ

野菜は後回しにしよう……(こそこそ)



 星空の下、旅団「expedición」の面々が始めたのは、バーベキュー……否! 闇鍋ならぬ闇バーベキュー! 参加者各々で秘密の食材を持ち寄り、夜闇の中で焼いて食す。
「よし、こんなもんか……」
 遺跡の外の空き地に並べられた、鉄板やら金網やら。その下に薪を組み、久遠寺・遥翔はユーベルコード発動!
「悪逆を喰らえ、煉獄の焔ッ!」
 勢いよく燃え上がる異界の焔。漆黒の魔炎なのは気にしない方向で……大丈夫、延焼分も含めて遥翔が任意に消去可能だ。
 という訳で、今夜の鍋奉行、ならぬ、焼き係は遥翔だ。
(「他の連中が何を入れてくるかわからねぇけど、食べられるもの限定って言ってたから酷い事にはなんねぇだろ」)
「あ、もし他の人が食べられない食材だったら、持ってきた人が責任もって食べてね」
 赤燃のドラゴン、ソルの背中の上から、ルーナ・リェナ(アルコイーリス・f01357)は釘を刺すのを忘れない。
「フッ、1匹狼と言えど、こういったコミュニケーションは蔑ろにするまいよ」
 クールな応えは、何とも自然にバーベキューの輪に加わっている枯れ木……もとい、枯れ木を模るブラックタール、幽暮・半月(一葉・f00901)から。
「星灯りはあれど、暗黒に包まれたこの状況……利用しない手はあるまいな?」
 ザワリと黒枝を揺らし、幹を捩らせる半月。肩を竦めたように見えない事もない。
「こちらも、準備万端でごぜーます」
 お茶など、飲み物を用意したティティモルモ・モルル(フトゥンフワット・f03305)もブラックタールだが、こちらは少女の姿だ。
「じゃあ、焼いていくぞ」
 覆いの掛ったトレーに手を突っ込み、触れた串から順番に焼いていく遥翔。
「……お、最初は肉か?」
 ジュウジュウと、脂と肉汁が滴る音。忽ち、香ばしい匂いが鼻腔を擽る。鶏に豚、牛、肉の種類も様々なら、味付けも塩にスパイス、バーベキューソースと色々と。
「じっくり焼いてね」
 肉の串を持参したルーナは、小さく切って貰っても両手に余る塊に齧り付く。
「みんなはなに持ってきた?」
 お次は――ヘルシーな野菜串。玉ねぎにピーマン、トウモロコシ。
「……あれ? これって」
 存外に軟い感触に、首を傾げる遥翔。じっと目を凝らせば、水切りした豆腐と判った。
「焼くと結構おいしーですよ」
 こっそり野菜を避けようとする半月を後目に、器用にピーマンを外しながらティティモルモは野菜串をもぐもぐと。
「食べる人いなかったらモルが平らげるです」
「もしかして、豆腐串はモルが?」
「はい。野菜もモルが持ってきたでごぜーます」
 ルーナに答える間も、ティティモルモのもぐもぐは止まらない。他の食材もとりあえず試してみようの精神だ……苦いの以外で。
「焼き豆腐かぁ……うん、美味い!」
 じゃんじゃん焼きながら、遥翔は口に運ぶのも休みなし。何だか小さなものが連なる串を取り上げて、パクリとすれば。
「……たこさんウインナー?」
(「よしっ!」)
 少しびっくりしたような声音に、内心でガッツポーズの半月。意外性重視の食材が、見事当った模様。
「そこそこばらけてる感じかな。どれも美味しそうで悩むなぁ」
 焼いている周りをクルクル回り、ルーナは次に何を食べるか思案顔。そこに、また新しい香りが立ち上る。
「お魚、でごぜーますか?」
「当たり!」
 遥翔自身が用意してきたシーフードを、いよいよ投入! 魚は姿焼きから切り身、貝に海老と盛り沢山。ちなみに、ホタテとアサリは、半月の差し入れだ。
「うむ、どれも中々。悪くない」
 何処か勿体ぶった口調ながら、半月も堪能しているようだ。
(「よっしゃー、バーベキュー最高! やっぱり肉だ! 魚も美味し!」)
 内心、すっごいノリノリなのは、おくびにも出さない。ちなみに、半月の食事の様子が気になるルーナだったが、暗がり故にはっきり見えなかったという。
「むむっ!?」
 ふわりと漂う甘い香りは、まさか……湯気立つ串をそっと口に運べば、へにゃりとティティモルモの表情が緩む。遥翔が仕込んだ隠し玉、チョコやらバウムクーヘンやらに当たった幸運。
「そろそろデザートね?」
 ルーナに促され、遥翔が最後に並べたのは――アルミ箔の包み。熱々になるまで待って、そっと包みを開ければ。半月が感動したように枝を揺らす。
「なるほど、焼きリンゴだな」
「好きなものを乗せて食べてね」
 薄くスライスしたリンゴに、バターとかシナモンシュガーとかバニラアイスとか。
 ホカホカ幸せ、お腹も一杯の闇バーベキュー。
「おっと、せっかくこれだけ綺麗な星空だ。皆食うだけじゃなくて風景も楽しんどけよ?」
「勿論、星も楽しんでごぜーますよー。目も舌も、みんなで堪能しましょー」
 今更のような遥翔の言葉に、ティティモルモは大きく肯いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

都槻・綾
※絡みアドリブ歓迎

瞳子さんもご一緒に如何です?
独りの星空逍遥も趣深いですが、

言い止し、宙を見上げる
指先で触れている建跡もまた、過去の遺物故に
連綿と続く星や人々の
生誕も死も数多眺めて来た己の本体と少し被って想え、

…余りにも星に満ちているから
夜空に飲み込まれて堕ちてしまいそうで
少し怖いのです

足場が不安定でしょう?
陶器の私は割れてしまいます

言い添えた冗談
直ぐに笑って肩を竦め
眉尻を下げる

なんて
いい大人が格好悪いですね

空は果てなしと言いますが
世界を越えれば星の在りようも変わるのでしょうか
ならば
此処に集いし私達という星々は
出身界も違うのに
星座線の如く縁で紡がれて出逢えたということ

素敵な奇跡へ
暖かな茶で乾杯



「皆満喫しとるなぁ……何よりや」
 思い思いの夜を過ごす猟兵達を見て回り、各務・瞳子はニコニコと。その時、背後から声を掛けられた。
「瞳子さんもご一緒に如何です?」
 夜闇より尚黒い、鴉の濡れ羽色の髪。小さな熾火に映える、霜降る冬の草葉の如き青磁の双眸。淡い笑みを湛えた美貌の青年だ。都槻・綾(夜宵の森・f01786)と名乗った。
「うちで構へんのなら」
「独りの星空逍遥も趣深いですが……」
 ふと、宙を見上げる綾。
「この指先で触れている建跡もまた、過去の遺物」
 連綿と続く星や人々の生誕も死も、数多眺めて来た己の本体と少し被って想えてくる、と――彼も、青磁香炉のヤドリガミであれば。
 瞳子は静かに耳を傾けている。綾の言葉は語り掛けるようで、独白めいて。想いの丈を零してしまう時だって、あるだろう。
「……余りにも星に満ちているから。夜空に飲み込まれて堕ちてしまいそうで、少し怖いのです」
 不安定な足場に、陶器の己は割れてしまうと。
「なんて……いい大人が格好悪いですね」
 冗談めいた言葉に、直ぐ笑って肩を竦め、眉尻を下げる綾。
「そないなこと、あらへんと思うなぁ」
 綺麗な空を仰いでいると、吸い込まれそうな気分になる――と、瞳子は寄る辺を求めるように、少年人形を抱き締めて。
「果ての無いもんは、怖いくらいに綺麗なんや。太刀打ちするにしたって……うちもちっぽけな『眼鏡』やさかいな」
「では、果ての先……世界を越えれば、星の在りようも変わるのでしょうか」
 ふと思う――此処に集いし『猟兵』という星々は、出身の世界も違うのに、星座線の如く縁で紡がれ出逢えたという事。
「それは、めっちゃすごい奇跡やな」
「ええ……素敵な奇跡に」
 ――暖かな茶で、乾杯。

 真冬の夜空は澄み渡る。天球一杯に撒かれた星屑を仰ぐ猟兵達のさざめきは、黎明に至るまで止む事はなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月01日


挿絵イラスト