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安心安全な賭博場

#UDCアース #呪詛型UDC


「皆様お集まり頂きありがとうございます」
 人首・椿(傷と記憶は刻むモノ・f06124)はコロリと電子巻物を広げて、UDCアースのとある施設を示す。
「こちら、一見するとただのライブハウスですが、中は賭博場になっています。此度はそこに踏み込み、邪神の企みを暴いて欲しいのです」
 賭場に邪神。なんかもう不穏な気配しかしないが気にしてはいけない。ほら、UDCアースではよくある事やろ?
「敵は民間人を中に招き入れ、ギャンブルに興じさせますが、その際に総合的に得をするように勝たせるのです」
 どういうこっちゃねんって話だが、脳筋椿さんではその辺上手く伝えられないため、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)がバトンタッチ。
「みなさん、人が何故ギャンブルをやめられないかご存知ですか?」
 好きだから、ではないらしい。雰囲気から察した猟兵へ眼鏡が言うには。
「人間は勝ったり負けたりを繰り返すと、必要以上に同じ行動を繰り返す心理が働くものなのです。故に、時に勝ち、時に負けるギャンブルに溺れていく生き物なのですよ」
 で、さっきの総合的にって話。要するに敵は人をギャンブル沼に沈めておいて、勝たせるらしい。何のためかってーと。
「まぁ、コインテロでしょうね」
「つまり、敵は民間人に勝たせ、お金を握らせますが、その金銭に呪詛が宿っておりまして……」
 で、人知れぬ間に町の中にはUDCによる呪詛がパンデミック☆
「最悪の事態になる前に、止めていただかなければなりません。まずは民間人に混じって、賭博をお楽しみください。敵が皆様を良いカモだと思えば、大量の汚染貨幣を持たせる為に大勝ちさせに来るはずです」
 で、それを摘発して敵さんコロコロすれば依頼達成。シンプルだね!
「それでは皆様、ご武運を。もし、賭博に深入りしてしまったら……ふふふ」
 椿が刀の柄を握った所で、猟兵達は作戦会議に入るのだった。


久澄零太
今年もこいつの時期だ

毎年恒例?の『ギャンブル依頼』ですよっ!!

……去年やってない?

細かい事はいいんだよ!


なお、執筆開始は21日の予定です

当日早朝までにプレくれると嬉しいなー?

あ、今回久澄は連休にされてしまった関係で、三日連続で進む予定です

一気に進めちゃうぞ♪
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第1章 日常 『勝つも一興、負けるも一興、いざ賭けよ!』

POW   :    技術?計算?んなもんしるか!せっかくだから俺はこいつで勝負するぜ!!

SPD   :    知ってますか?バレなければ何してもズルくないんですよ。見せませんがお見せしましょう、イカサマをね!

WIZ   :    私達に必要なものはただ一つ。そう、祈りです。神よ、このチップと我が運命をあなたに委ねます……

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
アリス・セカンドカラー
おまかせプレイング。お好きなように。
Stand by Me、B.I.G EXPと共にギャンブルを挑む。
カモに見えるよう大袈裟に一喜一憂する。負けたら盛大に落ち込み、勝ったらやった♪やったー♪と無邪気にはしゃぐわ。
プレイの際に
「えーと? これでいいのかしら?」
と初心者丸出しで周囲にルールや行動を確認しながらヤればいいカモに見えることでしょう。
「すごいすごーい♪ コインがこんなにいっぱいよ☆」
ビギナーズラックにはしゃいで引き際が分かってない風に装えば、沼に引き込もうとより勝たせてくれるでしょう。
ふふ、おいしそうな呪詛だわ。後で頂いてリソースに変換しましょ♪(捕食/略奪/魔力溜め)



「ここが噂に聞くゲームセンターかしら?」
「楽しみですねお姉さま!」
 賭博場を何かと勘違いしてやって来たのはアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)……いや待て、隣のそいつ誰だ?依頼参加時にいなかっただろ!?
「あ、大丈夫よ、偽物だから」
 それなら安心……どこにも大丈夫な要素ないよね?
「ふふ、細かい事は気にしたら負けよ?」
「お姉さま、早く行きましょう!」
 意味深に笑うアリスを、黒い着物に蝶の髪飾りをした少女が引っ張っていく……どっかで見たような気もするんだが、こいつそもそも何でもありだから気にするだけ無駄か。
「取りあえず簡単そうなのからやりましょうか」
 で、二人が陣取ったのがルーレット。割と技術もへったくれもないとこいったな……。
「皆さん、自分のチップを置いてゲームするみたいですね」
「えーと?これでいいのかしら?」
 ハートのクイーンね、などと赤の十二番に一点賭けするアリスに、周りの参加者は幼子を見る眼差し。まぁ、当然外れるわな。
「あら……」
「ていうか、全部で三十七も枠があるのに、どれか一つなんて当たりませんよ!」
 しょんぼりするアリスを慰めるように抱き寄せつつ、本人よりも涙目な少女。二人を眺めていたオッサンがケラケラ笑い。
「お嬢ちゃんたち、ここは初めてかい?アタリが読めないのなら、まずはこっちに賭けるといい」
 示されたのは赤と黒の枠。色に賭ける事で約半分(緑のゼロという枠があるから半分とは言えない)で勝てる部分である。
「じゃあせっかくだし、この子の黒に賭けるわ」
「そんな、お姉さま、私に運命を委ねてくださるなんて……!」
 キャッと両手で顔を挟む少女を傍らに、転がるボールは黒の二番へ。
「やった、勝ったわ!」
「おめでとうございますお姉さま!」
 抱き合いはしゃぐ少女達だが、これで失ったチップが帰って来ただけ。しかし、ここからが凄かった。
「もう一回黒にしましょう」
 黒の二十四番。
「次はお姉さまの赤で行きましょう!」
 赤の十九番。
「あら、じゃあ次はあなたの黒にしましょうか」
 黒の三十五番。
「赤と黒で目がチカチカします……」
「じゃあ緑のゼロにしましょうか」
「ちょ、お姉さま!?」
 まさかの一点賭けを前に、転がる鉄球は……カコン、一つしかない緑の枠に収まり、アリスの前にチップの山が押し出される。
「すごいすごーい♪コインがこんなにいっぱいよ☆」
「ふぁあ……お姉さま凄いです!!」
 はしゃぎながら、チップを手に取るアリスが、微かに鼻を揺らす。
(このコインそのものからは呪詛の匂いはしないわね……まぁ、そうよね。この賭博場から出る前に呪詛に当てられて一般の人が倒れちゃったら意味ないもの。となると、呪詛は換金するお金の方に宿ってるのかしら)
 クスリ、一瞬だけ無邪気な少女とは思えぬ妖艶な笑みを浮かべて、アリスは再び赤と黒の二者択一へと挑む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

亞東・霧亥
なるほど、第四の壁を越えるか越えられないか、その可否に嵌まるから壁越えを止められないと。
それが人の心理なら、今回も様々な手管で壁に挑むのも仕方無い事だ。

今回は邪神が別に居るらしいので、仮に邪竜・九頭身としておこう。

【SPD】
では、ルーレットのディーラーに近付き、サシでの勝負を持ち掛ける。

【UC】
相手が俺に『勝負に負けられない』という感情を抱いたなら、【技術を用いて】【俺が賭けた数字を】【出し続けろ】と耳元で囁く。

最初のチップは何処から捻出したかだって?
そりゃあ、九頭身のクレジットからですよ。
以前乗り込んだ時に抜いといたんで。

※絡み歓迎



「なるほど、第四の壁を越えるか越えられないか、その可否に嵌まるから壁越えを止められないと。それが人の心理なら、今回も様々な手管で壁に挑むのも仕方無い事だ」
 まさかのクレジットカードでチップを大量購入した亞東・霧亥(峻刻・f05789)は、ドン。ルーレットの台にそれを置くなり、ジッとディーラーを務めるバニーガールの目を見る。
「そこなデイーラーさん、サシで勝負しないか?」
「え、あの、他のお客様にご迷惑が……」
 断ろうとするバニーを背に、ターンを決めた霧亥が両手を広げて声を張る。
「さぁさぁお集まりの皆さま、まずは俺のチップをご覧あれ!」
 卓上のチップの壁にどよめく民衆へ、霧亥は口角を上げた。
「俺はこの全てを、常に一点賭けで勝負しよう!俺が負けるか、この賭博場が音を上げるか、どっちが先か見たくはないか!?」
 ざわめく民衆がたかり、卓についていた客が自分のチップを手に去っていく。舞台は整った、後はそこで踊るのみ。
「さぁ、勝負しようじゃないかお嬢さん?」
「やりませんよ!?なんでここが潰れるリスクを負わなくちゃいけないんですかー!!」
「ギャンブルとはリスクを楽しむものだろう?」
 もっともな事を言っているようで、割と無茶を吐き出す霧亥。普通、賭博場って店側が儲かる様に計算されてるからな……。
「いいんじゃないか」
「支配人!?」
 背後からのゴーサインに、バニーが震えあがるが、まとめ役のバニーと思しきバニーはくすりと微笑んで。
「お客様の要望に応えるのがエンターテインメントというモノだ。それに、賭け事である以上この店がいつかなくなるリスクは織り込み済み。なにより、お客様自らが不利な条件を提示してくださっているのに、こちらが引いては興醒めだろう」
「うぅ、どうしてこんなことに……」
 上司に見守られてボールを転がすバニーを前に、内心焦っていたのは霧亥の方。
(こいつ、勝負に負けられないって全く思ってないぞ……?)
 霧亥が奥の手として用意していたのは、対象の感情を利用して催眠術をかけるものだが、どう見てもプレッシャーと言うより、迷惑そうな気配を感じる。
(ここで負けた所で、何の問題もないっていうのか……?)
 まぁ、そうよね。最終的に勝たせる事を目的としているのなら、勝負に対するこだわりなんぞ、欠片もあるわけがない。
「赤の三十六!」
 チップを置けない為、宣言でベットする霧亥を前に、球は無情にも黒の三十五へ。
「惜しかったですね……」
 安堵のため息を溢すバニーと、健闘を称える観衆の前で、霧亥が吐いた言葉は絶望でも負け惜しみでもなく。
「よしじゃあ次」
『えっ』
 満場一致で呆けた声が零れる中、クレカでチップの壁を形成する霧亥がニコリ。
「次は黒の三十五で」
「ちょちょちょちょ!?」
 慌てふためくバニーを前に、霧亥はニコォ。
「俺はこの全てを賭けるとは言ったが、今のが全財産とは一言も言ってないぞ?」
「えぇえええええ!?」
 そんなにクレカ使って大丈夫か?
「大丈夫だ、問題ない」
 ピッと、カードを見せた霧亥は満面の笑みで。
「以前乗り込んだ時に邪竜・九頭身のクレジット抜いといたんで」
 ククッ、ククク……。
「何がおかしい?」
 いつからそれが俺のクレジットだと錯覚していた?
「なん……だと……?だとしたら、これは一体……!?」
 誰のものとも分からぬ金を手に、霧亥は賭博へと沈んでいく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴子・このは
「つまり何もしなくても勝たせてくれるわけね!」
……でも、最終的に勝つって分かってるのもどうなのかな?
ま、楽しければいっか。

ちょいちょい接待されてるだけってのもつまらないし、ルーレットでイカサマでもして遊ぼうかな?
円盤内の空気を操作して、球の勢いを1ポケット分ずらすのくらい簡単だしね!
まず気付かれないし、気付かれても誰がどのようにやってるとかバレる訳ないもんね。
私が狩られる側のカモではなく、狩る側のハヤブサだってことを解らせてやるー!

相手の目的はそこじゃない?
細かいことはいいのよ、うん。
コインに呪詛が宿っていようが私なら問題ないし、どんどん集めちゃうよー!

《アドリブ歓迎》



「つまり何もしなくても勝たせてくれるわけね!」
 依頼の説明を一言で集約した鳴子・このは(隼血統の忍者もどき・f21783)だが、小首をかしげて。
「……でも、最終的に勝つって分かってるのもどうなのかな?ま、楽しければいっか」
 細かい事は考えない、鳥頭のこのはなのであった。
「それちょっとどういう意味!?」
 ほらプンスコしてないでさっさと行く!
「帰ったら絶対吹き飛ばしてやる……」
 頬を膨らませて梟顔のこのはが向かったのはルーレット。
「とりあえず、赤!」
 ぺちっ、隣の卓で二色択一で大勝してる少女がいたから、真似して色に賭けるこのはだが、球が黒の枠に収まりそうになった瞬間。
「あ、駄目だった!?」
 驚いたフリをして羽扇で口元を隠せば、コロン。止まりかけたボールが隣の赤へと転がり込む。
「え……」
 不自然な転がり方にディーラーも一瞬固まるが、それが不自然だと分かるのは賭博場に幾度となく脚を運んでいる者くらいだろう。もちろん黒幕はこちら。
(ふっふっふー、まず気付かれないし、気付かれても誰がどのようにやってるとかバレる訳ないもんね)
 羽扇であくどい顔を隠すこのはさんです。
(私が狩られる側のカモではなく、狩る側のハヤブサだってことを解らせてやるー!)
 お前は狩らされてるって意味では立派にカモなんだけどね!?
「相手の術中に嵌ってる?勝ってるんだから細かいことはいいのよ、うん」
 駄目だこいつ完全に遊びモードに入ってる……。
「じゃあ次は黒!」
 コロコロ……盤上を転がる球をジッと見つめるこのはの前で、金属は赤い部屋へと入ろうとするが。カツッ。
「えぇ!?」
 縁に軽く当たって跳ね、手前の黒の部屋へ。
「なんでディーラーが驚くんだ?」
「あ、いえ、珍しい入り方をしたものですから……」
 他の客にツッコまれ、動揺を押し隠すディーラーを、このはが半眼でじー。
(ははーん、この人、イカサマで私以外を勝たせようとしてるなー?)
 先の説明もあったはずだが、現状では敵側にとっては一般人も猟兵も同程度のカモである。つまり、このはが単独で勝ち続けてしまうと、他の客が離れる可能性があるため、バランスをとりたいようだが。
(ふっふっふ、この私がいる限り、思い通りになんてさせないんだからね!)
(な、なんでイカサマが不発するのー!?まさか、お客様の中にズルしてる人が!?)
 水面下で、ファルコンガールとバニーガールの対戦が始まってしまった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セプテンバー・トリル
ギャンブルはやった事ありませんわ。
実はちょっと楽しみだったりします。
とりあえず、いかにもお金を持っている風なスーツや装飾品で着飾って来ましたの。似合うかしら?
もちろん資本金もたっぷり用意しました♪

【WIZ】連携・アドリブ歓迎
最終的に勝てると分かっていても、全て相手任せというのは少し癪ですわね。
まぁ、今は調査が先決ですけど。
UC【追跡測量班】で施設上空にサーベイヤーを召喚し、私の五感の情報とリンクさせてAIに精査させますわ。
建物全体の構造や隠し部屋や通路を把握して…
え?ディーラーが視線を右に逸らしたからあそこに賭けろ?
サーベイヤー…あなた、そんな事も予測できますの?



「ギャンブルはやった事ありませんわ……実はちょっと楽しみだったりします」
 カツリ、カツリ、赤いヒールを鳴らすセプテンバー・トリル(ゼネコンのお姫様・f16535)はシャンパンゴールドのスーツに、安全第一のライトグリーンなイヤリングで着飾って、いつものツインドリルヘアーをまとめて髪留め代わりに飾り編み、もはや別人と化して参戦。己のアイデンティティたるツインドリルを解いた辺り、潜入捜査(?)に向けて意気込んできたようだが。
「最終的に勝てると分かっていても、全て相手任せというのは少し癪ですわね。まぁ、今は調査が先決ですけど」
 呟く彼女の視界は二つ。一つはグルグルと回転する盤上で転がる鉄球。もう一つは、市街地にひっそりとたたずむライブハウス……そう、この建物の外観。
(サーベイヤーに外部から観測させておりますが……おかしいですわね)
 上空に飛ばしたヘリからの観測データを確認して、セプテンバーは眉間にしわを寄せる。
(何もないって、どういうことですの?)
 もちろん、きちんと建物として物理的には存在している。問題は、本当に、ただの建物である事である。この賭博場はその敷地のほとんどがこの遊技場に使われて、残る面積で金庫や事務室を形成しているが、『それだけ』なのだ。
(背後に邪神の類がいるなら、儀式の為の隠し部屋があるはずなんですけれど……)
 むしろ、そういった隠れ家的な拠点もなしに、敵はどうやって活動しているというのか?
(まさかこの遊技場に……?いえ、だとしたら我々が見つけられないなんておかしいですものね)
 異形としか表現できない邪神を想像して、そんな物とは縁遠く、活気にあふれた人々をみやり、ため息を一つ。
「なんにせよ、まずは楽しむ事からでしょうか……」
 チップを手に、卓に着いた時である。
(あら、どうしましたのサーベイヤー?)
 不意に入った緊急通信に、何かあったのかと思いきや。
(え?ディーラーが視線を右に逸らしたからあそこに賭けろ?)
 言われるがままに、黒の十一番に賭けると、見事鉄球は十一が刻まれた黒塗りの枠へ収まった。
(サーベイヤー……あなた、そんな事も予測できますの?)
 一瞬にして膨れ上がったチップを前に、呆気にとられるセプテンバーなのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
取り敢えず、賭博に嵌ったフリをすれば良いのですねぇ?

表向きがライブハウスですから大丈夫だとは思いますが、年齢で疑われてしまうと厄介ですぅ。
【豊艶界】を使用、中から「着ぐるみ」を取り出して着替え、且つ「装備」を隠して持ち込める様にしましょう。
カモを探しているわけですから、全ての発言が「かもかも」に変換される鴨の着ぐるみ等如何でしょう?

後は賭博の内容ですが、「かもかも」としか言えない着ぐるみ姿では「宣言が必要な賭博(ポーカーや麻雀等)」は難しいですから、此処は「スロット」等の機械相手が良いですかねぇ?
何やら不思議な光景になりそうですが、よくある事という気も?


黒木・摩那
レッツ、ギャンブル!

高校生はギャンブルはダメ?
いいからいいから。
邪神教団が細かいことを気にしたらいけません。

とにかくコインを稼げばよいのですね。
ここはスロットマシンに挑戦しましょう。

スマートグローブを通して【ハッキング】しながら、
スマートグラスでスロットの動きを読んで。
レバーをがちゃり。

するとあら不思議。
スロットからコインがざっくざくですよ。
この調子でスロットマシンのコインを回収しまくります。

ツキ過ぎちゃって困りますねー(棒)。


プリエスト・シュメルトレーネ
●共闘・アドリブ
大歓迎

●行動(SPD)
狭い空間の中に人が集まる場所……
私にしてみればアウェーでしかありませんが頑張りましょう。

まずは休憩室や喫煙所に忍び込んでなにくわぬ顔で盗聴器を仕掛けて回ります。常連客の話から今回のコインが起こした弊害がないかを探します。

後は、実物の方も確保しておきたいですね。
確実に勝てるものとなるとパチンコでしょうか?
物体の動きのシミュレーションは得意分野ですから。

最初は好調に稼いでいくかもしれませんが何らかの介入が入ったあたりから機嫌が悪くなるかもしれません。
……そこは明らかに入り口に入らないルート行きの角度と速度でしたよね!? なんでそちらに跳ね返るのですか!?


彩波・いちご
テティスさんと

以前の一件以来、心配で様子見てましたが
ようやく前を向けたようでよかった
「ありがとうございます。でも、無理はダメですよ?」
まずは賭博しに行くだけなので、まだ危険はないはずですが

…とはいえ、調子狂うんですよねぇ…
このテティスさん、すごく可愛らしいんですけれど…私が好きなテティスさんはこんな人ではないですし…
普通に可愛くて、困ります(思わずぎゅっと抱きしめてしまって
「ええ、必ず守りますよ」
…このままラブシーンに行く勢い?
私が男とわかってるのに平気みたいですし…

でもこのままでいいんでしょうか…

いけない
今はポーカー勝負に集中しないと
駆け引きとポーカーフェイスは得意です
きっちり勝ってあげます


テティス・ウルカヌス
先日、私を助けてくれたいちご君と

綺麗なテティス継続中

「うう、戦いが怖いからって、いつまでも部屋に閉じこもってちゃダメよね」

毎日、いちご君が心配してご飯を持ってきてくれたり、楽しくお喋りしてくれたおかげで、ようやく部屋から踏み出す勇気が出ました。

「うん、私、いちご君の力になりたいから……
お仕事のお手伝い、するねっ」

ほんとは、まだオブリビオンとかよく分からなくて怖いんだけど……

「ギャンブルだったら危険はない……よね?
いちご君、何かあったらまた守ってね……?」(抱き締められて頬を染める

いちご君の服の袖を握りながらポーカーに挑みます。

……そういえば、私、男の子苦手なのに
いちご君には触っても大丈夫だね。


四季乃・瑠璃
緋瑪「ギャンブルなんて馬鹿げてるよ!」
瑠璃「緋瑪にしてはマトモな意見…」
緋瑪「賭けするより金庫爆破して奪う方が楽だもん」
瑠璃「あ~…」(納得)

【ダブル】で分身

瑠璃はポケットに入れたスマホ(魔術回路内蔵)経由でスロットに【高速詠唱、ハッキング】して大当たりを量産。
監視カメラの方も併せて【ハッキング】して、いつの間にかスマホに入ってたアイドル猟兵のライブ映像をエンドレスで流す様にしておいたから証拠も残らないし問題無し!

緋瑪はルーレットとかポーカーとかで【見切り、第六感】による眼力で玉の行方を見切ったり、アクセスリングの異空間と併せて【早業、フェイント、コミュ力】を使ったイカサマでジャラジャラ


アクアヴィーテ・ワイズメル
やっと隠れ里に戻って……ないのです
今度は脳筋っぽいお姉さん登場なのです

文句言ったらお人形みたいに弄ばれそうなんで、大人しく仕事に行くのです

ところで、ギャンブルって何するのです?
カードや麻雀は体の大きさ的に無理なのです

スロットはギリで、ルーレットやレースならいけるのです

でも、ちょっと出遅れたので卓が埋まってました
仕方ないので、物陰に隠れて敵の手札とかを覗き見て、仲間にこっそり伝えてイカサマの片棒担ぐのです

場合によってはサイコキネシスで、ルーレットやダイス目を操作なのです
サマは見破んなきゃあ……サマじゃねえんだぜ

なのです

敵に見つからないように花瓶や卓の下、仲間の陰に隠れて神の声なのです
信じろです



「取り敢えず、賭博に嵌ったフリをすれば良いのですねぇ?」
 いや、そうなんだけどさ、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は何で化粧室でお着換えしてるの?
「全ては依頼達成の為、必要な作業なのですぅ」
 こうして完成したのがこちら。
「かもかも」
 カモしか言えないカモ着ぐるみの、カモるこるです……どうしてこうなった?
「かも、かもかも」
 何言ってるか分かんねーよ!?
「レッツギャンブル!」
 意気揚々と参戦し、るこるをイメージキャラクターか何かと勘違いした黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)があいさつしていくが。
「かもかも」
「高校生はギャンブルはダメ?いいからいいから。邪神教団が細かいことを気にしたらいけません」
 るこるは自分も猟兵だって伝えたかったようだが、身振り手振りを、入店拒否と勘違いした摩那はスルー……。
「狭い空間の中に人が集まる場所……私にしてみればアウェーでしかありませんが頑張りましょう」
 続いてやってきたのはプリエスト・シュメルトレーネ(捨てられた管理人・f01188)。るこるが存在をアピールするべく目の前で。
「かもかも」
「ひっ!?」
 急に手を振られてプリエストがビクッ!声をかけられたのかと思ったが……いや、実際には「会議室にいらした方ですよねぇ。よろしくお願いしますねぇ?」とあいさつしてたんだけど、何を言っても「かも」に翻訳されるせいで、プリエストは掌を起こすように、手首だけで手を挙げて、左右にふりふり。マスコットに別れを告げてそそくさと店内へ。
「ギャンブルなんて馬鹿げてるよ!」
「緋瑪にしてはマトモな意見…」
「賭けするより金庫爆破して奪う方が楽だもん」
「あ~……」
 賭博場を前に強盗の話をするヤベー姉妹、四季乃・瑠璃("2人で1人"の殺人姫・f09675)と緋瑪……姉妹?実質同一人物?まぁいいや。
「ていうか、ここで稼ぐと呪詛がまき散らされるんなら、爆破してそのお金を巻き上げちゃった方が速いんじゃないかな!?」
「かも~!!」
「うわっ!?」
 物騒な事をのたまう緋瑪に、カモるこるが両手(羽)を広げて抗議の構え。中には一般人もいるんだから当然アウトであるが。
「何こいつ?マスコット?」
「お店壊さないで~って言ってるのかもね」
 緋瑪がカモのお腹をパンチパンチ、もふもふしつつ、苦笑する瑠璃と共に店へ消えていった。
 クッ、今回はさすがにソロで動かざるを得ないから楽だと思ってたのに、こいつら……!
「とにかくコインを稼げばよいのですね。ここはスロットマシンに挑戦しましょう」
 パリッ、グローブを嵌めた摩那の手がスロットのレバーに触れた途端、わずかに電流が走る。
(相手が機械であるのなら、ハッキングしてしまえばどうにでもなるんですよね)
 最近はリールじゃなくてデジタル表記のやつも多いから、機械による要素が多い分、これが面白いくらいに上手くいく。
「ツキ過ぎちゃって困りますねー」
 棒読みでコインの雪崩を片付ける摩那、その一方で。
「こういう時はハッキングが一番手っ取り早いんだよね」
 同じような事を考えてた瑠璃。モロに思考が被りやがって……。
(スマホを通してちょちょいとねー)
 ポケットの中に隠されたスマホを介して、目の前のマシンのシステムを乗っ取り、大当たりを連打ァ!摩那に負けず劣らずコインを吐き出させるのだが。
「怪しまれないように細工もしておこうかな……」
 何を思ったのか監視カメラにもハッキング。しかしこれがまずかった。監視カメラの映像をアイドル猟兵の動画にすり替えてしまった為に、セキュリティルームが大騒ぎに。
「ちょ、サイバー攻撃!?」
「新手のウィルスかもしれん……何としても排除せよ」
 で、瞬く間に対抗プログラムが構築されるのだが。
「むむっ?」
 メールを確認するフリをして、スマホチェックの瑠璃。その目が細められ、不機嫌そうに唇が尖る。
「ハッキングが弾かれた……?」
 瑠璃のスマホは並のセキュリティシステムでは相手にならない演算能力を持つが、それが防がれたという事は。
「相手は情報戦に強いのかな……?」
 瑠璃が再びハッキングを仕掛けるのだが、この電子戦のせいで建物の管理系統に電気的な負荷がかかってしまい……。
「特に怪しいところはありませんでしたね……」
 違う意味で情報戦すべく、プリエストは喫煙所の隅っこやフードコートに盗聴器を仕込んではみたものの、聞こえてくる会話に目だった収穫はない。
「後は、実物の方も確保するしかありませんね。確実に勝てるものとなるとパチンコでしょうか?」
 物理演算に自信のあるプリエストなら、辿り着いてもおかしくない結論だが、賭博場にそんなもんあるわけ……。
「ありました。とある番犬の聖剣伝説……これにしましょう」
 あるんかい!!
「まずは軽く打ってみて……」
 飛んでいく球、跳ね返る角度から使われている球と素材の特性を把握して、プリエストは一旦目を閉じる。
「で、あるならば……」
 ハンドルを捻り、最適解と言える力加減を常に変え続けるプリエスト。ずっと同じ力で握っていると、球同士がぶつかることもある為、最も効率よくスタートチェッカーと呼ばれる穴へ打ちこんでいくのだが。
「ふぅ、大当たりが重なって来ましたね……」
 ただ淡々と、効率的に当たりを引くプリエストだが、それ故にやることはジッと盤上を見続ける事くらい。だからこそ、それに気づいた。
「……そこは明らかに入り口に入らないルート行きの角度と速度でしたよね!?なんでそちらに跳ね返るのですか!?」
 どういうわけか、物理法則を無視しているとしか思えない軌道で球が吹っ飛ぶのである。
「いえ、落ち着きましょう。私の力加減の問題かもしれません」
 一旦手を放し、改めてハンドルを握ると。

 ギュンッ!!

「さっきそんな速度出ませんでしたよね!?」
 もはやそう言う武器なんじゃないかってレベルの高速射出。かと思えば、あちこちに打たれているピンに引き寄せられるように、スラローム走行してあらぬ方向へ飛んでいくではないか。
「な、何が起こっているのですか……!?」
 荒ぶるパチンコ台を前に震えるプリエストだが、その犯人はこいつら。
「なんででしょう、急にスロットが不自然に回りだしました……」
「うぬぬー、なかなか手ごわい……!」
 ハッキングしてイカサマしてた摩那と、店とハッキング対決始めた瑠璃です。こいつらのせいで電気系統に負荷がかかり、プリエストの所では球が磁気を帯びてしまい、超電磁砲めいた打ちだし方になったり、あっちこっち磁気誘導されたりと、大惨事なのである。
「かもかも……」
 そんな中、マイペースにスロットを回すカモるこる。
「かもー」
 じゃらー。何も考えずに回してるせいで、確率やらリールが荒ぶる中、逆に一番稼いでいたとかなんとか……おかしいな、何でカモが一番稼いでるんだ?いや、そう言う依頼だけども……さーて、分離した緋瑪の方でも見に行くか。
「フルハウス!」
 五枚のトランプを公開して勝利宣言する緋瑪がチップをかき集めて席を立つと、隣のテーブルが騒々しい。何事かと覗いて見れば。
「ど、どうしてこんなことに……」
「え、えっと……」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)とテティス・ウルカヌス(天然系自称アイドル・聖なる歌姫・f12406)が、猟兵同士なのに一騎打ちみたいな事になってた。事の始まりは二人が賭博場に入った時の事。

「うう、戦いが怖いからって、いつまでも部屋に閉じこもってちゃダメよね」
 先日、とある依頼で煩悩を断たれて綺麗なテティスになってしまったテティス……いや待て、まさかの継続してんの!?こういうのってその依頼単発で終わるもんじゃない!?いやシリアスな案件ではあったけども!!
(毎日、いちご君が心配してご飯を持ってきてくれたり、楽しくお喋りしてくれたおかげで、ようやく部屋から踏み出す勇気が出たんだもん……)
 不安に締め付けられる胸を、上からギュッと握りしめて。
「うん、私、いちご君の力になりたいから……お仕事のお手伝い、するねっ」
「ありがとうございます。でも、無理はダメですよ?」
 頷き、微笑みを向けるテティスにいちごは苦笑を返すも、その心中は複雑。
(……とはいえ、調子狂うんですよねぇ……このテティスさん、すごく可愛らしいんですけれど……私が好きなテティスさんはこんな人ではないですし……)
 心の天秤で綺麗なテティスか、本来の残念なテティスか、で揺らぐいちごを横目に、テティスは賭博場を前に、足が止まってしまう。
(ほんとは、まだオブリビオンとかよく分からなくて怖いんだけど……)
 隣には、うんうん唸っている相棒の姿がある。
「ギャンブルだったら危険はない……よね?いちご君、何かあったらまた守ってね……?」
 ズギュン☆
「ええ、必ず守りますよ」
 ジッと、潤んだ瞳で見つめられ、ハートを撃ち抜かれたいちごはギュッとテティスを抱きしめる。華奢なその少女を、決して手放すまいとするように……とまぁ、外面は綺麗なシーンなんですけども。
(うわぁあああつい抱きしめちゃいましたけど、どうしましょう!?……このままラブシーンに行く勢い?私が男とわかってるのに平気みたいですし……)
 グルグルと思考が渦を巻くいちごの理性が遠のいて……。
「いちごちゃん!」
「ほぇ?」
 呼ばれた気がして視線をやや上にむけるが、目の前にあるのは熱っぽい瞳を返すテティス……かつていちごが追いかけていた、傲慢にして自尊心の塊、無知にして無能、そして……恐れも、不安も、絶望すら知らない、輝き続けるアイドルとしての彼女ではない。
(このままで、いいんでしょうか……)
「どうしました、いちご君?」
「いえ、何でもありません。行きましょうか」
 で、二人で入ったまでは良かったものの、ギャンブルには無縁な二人。どうしたものかと見回していると。
「あ、トランプならできるかも!」
「じゃあポーカーにしましょうか……?」
 歩き出そうとして、ふと止まるいちご。見下ろせば、テティスが服の裾を握っていて。
「行きましょう?」
 その手を取り、並んで席に着いたまではよかった。
「スペードのフラッシュ!」
「えっと……ふるはうす?」
「なんでー!?」
 いちごのチップが回収されて、テティスの下へ。
(お、おかしいですね……)
 動揺を押し殺して、ポーカーフェイスをキープするいちごが手札をチェック。
(テティスさんはポーカー初心者ですよね……?実は天才だった!?)
 などと勘ぐるいちごだが、テティスが勝てる理由はこちら。
「そのカードの、右から二枚目を交換して、レイズって宣言するですよ」
「えっと……これを交換して、レイズです」
 テティスに指示を出してる奴がいる。そいつがこちら。
「やっと隠れ里に戻ったと思ったら、今度は脳筋っぽいお姉さん登場だった時にはどうかるかと思ったですが、文句言ったらお人形みたいに弄ばれそうなんで、大人しくお仕事するです」
 テティスが腰かけたテーブルの陰に、アクアヴィーテ・ワイズメル(フェアリーのフォースナイト・f10170)が張りついている。物陰からこっそり他の参加者の手札を覗き、テティスが勝てるか否かを判断して勝負に出るか否かを指示していたのだ。ご丁寧に……。
(む、前の人がドローするですか)
 他のプレイヤーがドローのタイミングに合わせて、テティスが欲しいカードを引けるようにカードの上下を操作するおまけ付き。
「よし、今度こそ勝てるはず!」
 いちごが勝利宣言して、オープン。
「七のフォーカードです!!」
「これは……え?ろいやるすとれーとふらっしゅ?」
「なーんーでー!?」
 まさかのテティスに完敗したいちごがテーブルに突っ伏してしくしく……その泣き声に、アクアヴィーテは髪を撫で払いクールに笑う。
「サマは見破んなきゃあ……サマじゃねえんだぜ……なのです」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『暴け!隠された小細工!』

POW   :    イカサマなんざくだらねぇ!意図的に勝たせようとするのなら、意図的に負けてやらぁ!!

SPD   :    イカサマにはイカサマを。一人勝ちして騙された人々の懐と頭を冷ましてやりましょう

WIZ   :    イカサマ?ところで……あなたの袖から隠してる物が見えてますよ?ズルは見えないようにしましょうねぇ?

👑11
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 既に何人かの猟兵のせいで明らかにされている節があるが、この賭博場の本来の目的は、客に金を握らせる事。つまり、客側に有利なイカサマをしている。このままでは人払いも困難であり、最悪の場合、一般人を庇いながら戦う事になるかもしれない。で、あれば。事前にイカサマをしている事そのものは把握している猟兵達は、それを衆目に晒し、さもそれが悪事であるかのように言いふらせばいい。問題は……どうやってイカサマを晒すか?力技ではいかない、頭脳プレーを……見せてくれる気がしないなぁ、今回のメンツ……。

 ※明日の早朝が締め切りな!!
四季乃・瑠璃
【チェイン】で分身

緋瑪がこっそりとセキュリティルームへ行き、【マヒ攻撃、毒使い、範囲攻撃】睡眠ガス仕様のボムを生成し、扉の隙間からポイッと。
そうして物理的に制圧し、スマホを接続して全てのセキュリティ解除&乗っ取り。
後は場内のイベント用モニタ等、各種モニタから監視カメラでディーラーがイカサマした瞬間をアップで映したモノをピックアップ配信。
更にセキュリティルームで押収したスロット等に仕掛けられたイカサマ機器も大公開。
増援の警備員が止めに来たら一応【罠使い】で入口外に仕掛けた麻痺毒トラップで足止めして、頃合いを見計らってUC解除で撤退。

瑠璃はモニタの映像から不正を煽ってお客を帰らせるよ


彩波・いちご
テティスさんと

調子狂いますけど、今はこのテティスさんを守るのが私の役目
ぎゅっと抱きついてくる彼女に笑顔を向けて
「よかった…でも無茶はダメですよ?」
優しく頭を撫でてあげますね

2人で腕組みつつ辺りを見回していると突然テティスさんの声が
言われて見てみると、なるほどそれっぽいですね
野次馬の会話的にイカサマばらしながら解説しちゃいましょう
声を潜めたりせずに

黒服とかに絡まれたら、テティスさんを守りつつ軽く叩き伏せますね
「大丈夫でした?」
と彼女を振り返ったら、急に抱きつかれて、唇に柔らかな感触が…
「?!」(赤面

だんだんこのテティスさんが愛おしくなってきますけど
でもこのままにしておくわけにいかないような…(悩


テティス・ウルカヌス
いちご君と

綺麗なテティス

「ふふ、いちご君と一緒なら、私、任務も怖くない気がするの」

頬を染めながら、大胆にいちご君に抱きついちゃうね。きゃっ♪

えっと、それで、ずるしてるのを見破るんだっけ?

「ねえ、いちご君。
あのウサギの女のひと、何か変な動きしなかった?」

あ、なんかね。
悪いこと考えてる人が何となく分かる気がするんだ。

こうして、いちご君と大きな声で話してれば、周りの人たちも怪しい動きに気付いてくれるんじゃないかな。

お店の人が追い出しに来たら、いちご君、守ってね。

「わあっ、いちご君、かっこよかったよ!
これは、お礼ねっ♪」

どさくさに紛れて、いちご君の唇にキスしちゃおっと♪

わ、私、ちょっと大胆……かな?


プリエスト・シュメルトレーネ
●共闘・アドリブ
大歓迎

●行動(WIZ?)
イカサマを指摘……
補助と調査に回りましょう。
いや、ムリですよ。私が人に働きかけるとか……
後、ギャンブル怖い……

もしも他の人がイカサマの指摘をしていたらUCのドローンで撮影して、その映像を空中に投影することでカジノ全域に知らしめましょう。
……人が怪我するような惨事が起きていた場合は映像を避難誘導に切り替えましょう。

そういえば、結局まだ誰も実物は手に入れていませんよね?
前のシナリオで手に入れたパチンコ玉を換金します。コミュ障でも流石に事務手続きはできるので問題ありません。
ただ、呪詛となると門外漢なのですが…… よく観察してみたら何か分かりはしませんか?


セプテンバー・トリル
イカサマの暴露ってどうすれば良いのかしら?
というか、ディーラーの生身の技術でやっているものは何をされてるのかすら分かりませんわ。

【WIZ】連携・アドリブ歓迎
…まぁ、要するに一般客の皆さんがここで遊べなくなればいいのでしょう?
私が事前に召喚していた【ディビジョンズ】の出番ですわね。
私の手勢の中でも精密作業用の小型ツールたちを全て動員し、それらをUC【緊急支援要請】でいくつもの小型昆虫ロボの群体にして…
さあ、なるべくこっそりとこの賭博場の機械を分解し、その【破壊工作】で【蹂躙】しなさい!
バラバラになったパーツから他の方がイカサマの証拠を見つけてくれたら嬉しいですわね。


亞東・霧亥
?身元不明のクレカ
鑑定・・・識別出来ました!
大神・狼煙のクレカ
-13桁の数字が並んでいるが、彼ならもみ消すだろう。

莫大な金額を吸わせた今カジノは潤っている。
客は今なら勝てると踏んで大金を掴みに行く。
目的が金を掴ませる事なら、何か今までと違う事象が起こるはずだ。
ここまでは計画通り!

とりあえず卓から離れて全体を見渡せる場所・・・2階へ。

【UC】+毒使い
大金を手にした客に向けて、神経毒を塗った極小の針を飛ばす。
客は死なないが悶絶して気絶する。

これを繰り返していけば、ここで大金を稼ぐのは不吉という認識になり、抑止力も働くだろう。
見たか、この華麗なる頭脳(筋)プレイ!


黒木・摩那
イカサマをばらせ、と言っても、
これだけあからさまに大当たりを続けるスロットとか、
当て続けてるルーレットとか、
客から見ればもうバレバレじゃないですかねー

それでも客にとっては、店が勝たせてくれるのですからイカサマでも大歓迎でしょう。

ここは他のスロットも支配して、他の客も勝たせないようにします。
負けるとわかっていれば、もう賭けないで帰るでしょう。

スロットはぐるぐる回ることで、ドキドキ感が高揚するもの。
そこで【ハッキング】を強化して、一瞬で結果が出たり、ゆっくり回って、押してもすぐに止まらないとかで、あからさまに負けるように誘導します。

単純にシステム負荷で賭場が過負荷で止まるのもアリですね。


アクアヴィーテ・ワイズメル
今度は賭場のイカサマをバラせばいいですか?
そういうのも得意なのです

お店の人の押してるカートとかの陰に隠れて、店のバックヤードに侵入
イカサマの小道具の仕込みダイスや同じ絵柄のカード、あやしい裏ROMとかをくすねて、フェアリーランドに全部ぶっこんでおくのです

そして、頃合いをみてディーラーのお姉さんやおじさんの手元とか服から落ちたように見えるようにして、イカサマの小道具をポロリするのです

お姉さんの胸元からポロリでもいいですが、胸がポロリは健全ゲームなのでダメです

もし工作中にみつかりそうなら、動かずに景品のフィギュアぽくポーズです
触られても、ソフト素材できっとばれない

でもスカート捲りはお仕置きなのです


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
客側に有利な如何様、というのが厄介ですよねぇ。
『気づいても得するなら良い』という方も出そうですし。

であれば『贋金を配り、無事に流通可能か実験している』という内容をでっちあげましょうかぁ。
この形でしたら『わざと客側に勝たせる』と『客側の損』が一致しますので。
此方の内容に耳を傾けて貰える様、【秤濤】を『魅了効果』のみに絞って使用しますねぇ。
事実ではなくても避難して貰える可能性は高くなるでしょうし、証拠として『他世界の通貨(=「ヒーローズアース版の同国通貨」等)』を見せる方法も?

まあ、言葉は全て「かもかも」になりますので、プラカードで見せることになるのですが。


鳴子・このは
はっ。倍プッシュで上限までイカサマごっこに興じすぎて本題を忘れてた!
結局最後までバニーさんが何やろうとしてたか分からなかったし……。
えーっと、遊んだ後に何すればよかったんだっけ?
うーん、うーん。思い出せない!
まぁ、敵の首魁を引っ張り出せばいいのよね。
丁度いい道具を仕入れたから早速使ってみようかな!

ルーレットでの勝負は終えて、スロットマシーンなどの機械類があるエリアへ移動し、台の裏側や下に煙玉を投げ込むよ。
「ケムリダー。カジダー!」
こうすれば他の客は換金してる暇なんてないから汚染も抑えられるし、人払いも出来る!首魁も慌てて様子を確認しに来るに違いない!

あ、最後に換気はするよー。

《アドリブ歓迎》


アリス・セカンドカラー
おまかせプレイング。お好きなように。
一章から引き続き幽 紋もとい人工未知霊体たるB.I.G EXPを引き連れているわ。
えーと、イカサマを利用した後は今度はイカサマを衆目に晒せ?
私にそんな頭脳プレイが可能だとでも?
ま、選手交代してス ンドもとい人工未知霊体に任せましょうか。先代夜蝶の技術と記憶を引き継いでるのは伊達ではないことを魅せてちょうだいな。
ま、妄想による世界改変で相手のうっかりミスを多発させるようにはしておくわ。そして、対応もおよそ考えられる限りの悪手となるように導きましょう。
勝たせてくれるイカサマは大歓迎でも、それを晒されるミスを連発されれば興醒めで、更にリカバーが下手なら……ねぇ?



(客側に有利なイカサマ、というのが厄介ですよねぇ。『気づいても得するなら良い』という方も出そうですし)
 カモるこるは今回、一番頭を使わなければならない問題にぶち当たっていた。ただバラしただけでは、「じゃあなんで俺たち儲かってるの?」って話になるのがオチだからである。
「かもかも」
 プラカードに「この店のお金は、贋金だったんだカモー!!」って書いてぶんぶん振り回するこる。全身から乳白色の光を放ち、輝けるカモぐるみのソロパレードが始まるのだが。
「なんだアレ?変わったイベントだなぁ……」
「ハハッ、賭博場で自ら偽札だって名乗るとは、また変わったことを……」
「かもっ!?」
 まぁ、そうね。ビジュアルに加えてるこるに魅了されてたら、ゆるキャラめいたサムシングによるイベントにしか見えないよね……。
「かも!」
 てってれー!カモるこるは奥の手、異世界の金銭を取り出した!!
「なんだいそれ?記念硬貨?」
「カモ!」
 これが偽物の証拠ですぅ!と言いたかったるこるだが。
「こんなのもあるのか……ちょっと交換しておこうかな」
「かも!?」
 猟兵はその世界に馴染みがなくても違和感が無いように、異世界の物を持っていても、違和感を抱かれない……まぁ、そうなるな。
「イカサマを指摘……補助と調査に回りましょう」
 賭博場の隅っこでお鍋にネギと出汁と鶏肉を入れてコトコト、現実逃避を始めたるこるの傍ら、プリエストはそっと物陰へ……何故逃げたし!?
「いや、ムリですよ。私が人に働きかけるとか……後、ギャンブル怖い……」
 プルプル、部屋の隅に追い詰められた仔犬みたいな事になってるプリエストは、溜め込んでいたパチンコ玉を抱えて。
「そういえば、結局まだ誰も実物は手に入れていませんよね?取りあえず、呪詛の宿ったお金とやらを入手してみましょうか」
「いらっしゃいませー、換金ですか?はい、かしこまりましたー」
 ……バニーが勝手に交換したように見えるだろう?記録に残らないくらい小声で、プリエストが会話してたんやで……。
「ま、まさか対人カウンターだったなんて……」
 ガクガクブルブル、思い出し対人恐怖に震えつつ、UDC円の紙幣をクルクル。
「呪詛となると門外漢なのですが……よく観察してみたら何か分かりはしませんかね?」
 じーっと見つめた所で怪しいところはない、が。
「……取りあえず悪いモノだって事だけは分かりました」
 まぁ、そうよね。ただの呪詛ならまだしも、邪神の匂いがプンプンするお金だからね。猟兵には一発である。問題は、それを一般人に説明できない事だろうか?鴨鍋るこるの横に、悩む電子人格が発生した所で、賭博場の方では。
「こういう時は潜入工作が一番手っ取り早いです」
 バニーがテーブルの補充用に運んでいたチップケースの陰に隠れて、バックルームへ向かうアクアヴィーテ。イカサマの小道具なら、店の奥に隠してあるはずと思った彼女だったが。
「敵襲!敵襲!!」
「クッ、毒物を使うとは卑怯な……!」
「なーんで絶賛テロリズムタイムなのです?」
 事務室に手榴弾投げ込んだ緋瑪に聞いてくれ。
「こういうのって、敵の本体を叩いちゃった方が楽じゃない?」
 ドヤッとする緋瑪だが、おめーこれがシリアス依頼なら赤が三つつくところやぞ?本陣強襲はそれ相応のスキルと策があって初めて成り立つもので……。
「はいはい気を付けまーす」
 このガキ……!
「さーて、監視カメラの映像はーっと……」
 敵が気絶している事を確認して踏み込んだ緋瑪が、モニターを操作しようとした、その時である。
「随分好き勝手にやってくれるじゃないか」
「……わぁお」
 後頭部に銃を突きつけられていた。
「あっれー?入り口に罠を張っておいたんだけどなー?」
「ふん、こんな爆弾で我々が無力化できると思ったのか?」
 倒れたフリでまんまと誘い込まれたと察した緋瑪だが、彼女には結構セコイ奥の手が残っている。さて、セキュリティルームで緋瑪が万歳状態になっている一方、そこまで踏み込んでなかったアクアヴィーテはと言うと。
「イカサマの証拠、ないのです」
 ちゃっかり緋瑪を囮にして捜索タイム。しかしまー、イカサマダイスみたいな類のものは、見る者が見れば学生でも見抜けるため、本物のディーラーは使わない。
「仕方ありません、なければつくるのです」
 アクアヴィーテは新しいトランプセットを回収すると、現在進行形でピンチに陥っている緋瑪へサムズアップ。
「グッドラックですよ」
 緋瑪はほっといても何とかなるため、見捨ててとっとと賭博場へと帰っていった。そんな彼女が見たものはというと。
「ふふ、いちご君と一緒なら、私、任務も怖くない気がするの」
「よかった……でも無茶はダメですよ?」
 絶賛リア充風味のお二人です。頬を染めながら抱き着いてくるテティスへ微笑みを返し、いちごはその青い髪を撫ぜると、二人で腕を組み歩き出す。
(さて、本来であればあちらのイカサマを見抜かないといけないのですが……)
「ねえ、いちご君。あのウサギの女のひと、何か変な動きしなかった?」
「え?」
 思案するいちごだったが、テティスの声に思考の海から現実へと引き戻される。テティスに示されたバニーを見やるも、怪しさのあの字もないばかりか、イカサマをできないよう、手元を公開だってしてるフェアプレイ。
(……以前のテティスさんも、敵をスタッフと勘違いしてましたし、今回のもそういう事かな?)
 しかし、事実はどうだっていいのだ。最悪、イカサマをでっち上げてしまえば目的は達成される。
「ふふ、そうですね。きっとずるい事を……」
 テティスに合わせて、デタラメを口にしようとしたが、いちごはピタッと固まる。バニーと目が合ってしまったのだ。
「あ、はっきり見たわけじゃないんだよ?なんかね、悪いこと考えてる人が何となく分かる気がするんだ」
「そ、ソウデスネー」
 その瞬間、気づかない方がよかったことに気づいてしまったいちごは硬直。怪しまれないように、視線に笑顔を返して。
「テティスさんて、時々とんでもない事をしますよね……」
「え?」
 馬鹿と何とかは紙一重というが、いちごはテティスが本当にそういう意味で、両極端に、両方を兼ね備えてしまっているのではないかと恐怖を覚えるのだった。
「えっと、取りあえず……」
 キョトン、と首を傾げたテティスはバニーを指さして。
「その人、ずるしてます!」
「ちょ、テティスさん!?」
 突然の叫びに、客とバニーはおろか、いちごですらびっくぅ!?
「な、何ですかいきなり……!」
 ディーラーバニーが抗議しようとした、その時だ。彼女の手元から、トランプが落ちたのは。
「手札を隠し持っていた……さては自分が勝てるカードを常に持ってやがったな!?」
「ち、違います誤解です!?」
 イカサマ疑惑にバニーが詰め寄られるテーブル、その下で。
「フッ、今回もいい仕事をしてしまったのです……」
 カードを落とした張本人、アクアヴィーテは密かに笑う。
「イカサマをばらせ、と言っても、これだけあからさまに大当たりを続けるスロットとか、当て続けてるルーレットとか、客から見ればもうバレバレじゃないですかねー」
 スロットマシンを大回転させながら、遠い目になる摩那。
「となると、ここはハッキングしてっと……」
「あれ、何か動きが変わった?」
 隣で回してた客が首を傾げる。それまでは普通に回っていたのに、急に一瞬で結果が出たり、ストップしてもゆっくりと動いたり、今までと挙動が変わればそりゃー。
「すみませーん、マシンがおかしいんですけど?」
「あ、しまった」
 スタッフ、呼びますよね?
「このままだとハッキングがばれるか、そこまででもなくとも怪しまれるか……」
 どっちに転んでも、決してプラスにはならないだろう。この摩那の危機にやって来たのが。
「はっ。倍プッシュで上限までイカサマごっこに興じすぎて本題を忘れてた!結局最後までバニーさんが何やろうとしてたか分からなかったし……」
 鳥頭のこのはちゃんです。
「誰が鳥頭よ!?」
 じゃあおめー今回の目的言ってみろよ。
「えーっと、遊んだ後に何すればよかったんだっけ?うーん、うーん。思い出せない!まぁ、敵の首魁を引っ張り出せばいいのよね」
 鳥頭より性質の悪い脳筋じゃねぇか!!
「丁度いい道具を仕入れたから早速使ってみようかなって!」
 なんかもう、嫌な予感しかしない……ていうか頭脳プレイめいた事する人はいないのか!?と、賭博中のメンツはさすがにイカサマを見抜く行動を……。
「イカサマを利用した後は今度はイカサマを衆目に晒せ?私にそんな頭脳プレイが可能だとでも?」
 ですよねッ!!つーかアリス、お前まだ遊んでたのか?
「だって他にする事ないもの。ま、選手交代してス ンド、もとい人工未知霊体に任せましょうか。先代夜蝶の技術と記憶を引き継いでるのは伊達ではないことを魅せてちょうだいな」
「お任せくださいお姉さま!」
 黒蝶じゃないんや……ていうか、この案件、本人知ってるのかなぁ……。
「とはいえ、コレを明らかにするのはちょっと苦労しそうですよね」
「どんなイカサマなのかしら?」
 着物少女には既にイカサマが見抜けているようだが、その方面に明るくないアリスが問えば、少女はバニーの手を示し。
「あの人、物理的な計算と手指の技術で狙ったマスに球を放り込めるんですよ。多分私も練習すればできますけど、それを相手がやってるって証明が本当に難しいんです」
 単純に、選んだゲームのイカサマが難しいやつだったパターンですねコレ。
「トランプ系にするべきだったかしら……」
 アリスが珍しく目眩を覚えたが、黒髪の少女はふんす、逆に気合を入れて。
「大丈夫ですよお姉さま。何かをやったことの証明は簡単ですが、やっていない事の証明は難しいのですから……」
 ニタァ……見た目の年齢とはそぐわぬ、妖艶な笑みを浮かべた少女はディーラーの側へと、無邪気な子どもを装って、てってってって。
「おねーさーん、私もぐるぐるしたーい!」
「あ、こら!」
 幼女の顔でテーブルをテシテシする少女だが、コロリ。黒いモノが卓上に転がる。
「あれ、おねーさん。磁石が落ちてるよ?後ろが緑で、テーブルと同じ色だね!きれー!!」
『!?』
 その瞬間、参加者が一斉にディーラーを見た。
「これは、どういう事ですかね?」
(なるほど……)
 うすら寒い顔で微笑む客を横目に、アリスはそっと席を離れる。ルーレットの球が磁石にくっつくかどうか、試せば済む話ではあるが、では『何故そこに金属を操作しうるものがあったのか』という問題が残る。ディーラーがそんなものを持ち歩く理由など、そうそうあるまい。
「どうでしたか、お姉さま?」
「上出来よ」
「あっ……」
 駆け寄ってくる少女の喉元を撫で、薄く微笑むアリスの視線は、少女の向こう。
「身元不明のクレカ鑑定……識別出来ました!大神・狼煙のクレカで間違いな……」
 ブッブー。
「何っ!?」
「……あの人は何と戦ってるのかしら?」
 アリスですら目が点になる言動を繰り返す霧亥だが、お前、閉店寸前の店を切り盛りする貧乏人がカードを作れるほど信用があると思うか?
「……それもそうか。じゃあどうでもいい」
 ぺいっとクレカを投げ捨てて、二階にあるフードコートから、吹き抜けの遊技場を見下ろす霧亥。
「莫大な金額を吸わせた今、カジノは潤っている。客は今なら勝てると踏んで大金を掴みに行く。目的が金を掴ませる事なら、何か今までと違う事象が起こるはずだ。ここまでは計画通り!」
 嘘つけぇ!!
「後は、荒稼ぎした客を倒せば……」
 握った手の中に隠す程の小さな吹矢。咳払いするように放った極小の毒針は、今まさに大勝した客の首を穿ち、塗り込まれた神経毒が神経系を犯し、呼吸器の機能を奪って意識を刈り取る。
「後はこれを繰り返せば、稼ぎすぎるとカジノに消されるという認識がゲッホウェッホ!?」
 立ち昇る煙を吸い込んでしまった霧亥が咳込み、下を……スロットマシンの辺りを見やる。
「酷い煙だな……サンマでも焼いているのか……?」
 もちろんそんなわけもなく。
「ケムリダー。カジダー!」
 芝居下手ァ!!棒読みで窮地アピールするこのはだが、もちろん煙の発生源はコイツ。物陰に煙玉をぶち込み、煙幕を焚いたのだ。そこに摩那がスロットを高速回転させて。
「大変です!機械が壊れて火災が発生しました!皆さん早く逃げて!!」
 マシントラブルのフリをして、客を追い立てれば、消火器を持ってくる客やバニーもいたものの。
「いけませんわ!このままでは爆発しますわよ!?」
「なおさら火を止めないと……」
 実際には火の手が上がっていない以上、近づかれるとまずい。セプテンバーが足止めに立ちはだかれば、白煙は黒煙が混じり、スロットマシンだった機械の破片を轟音と共にまき散らす。
「あぁもうほら!早くお逃げなさい!巻き込まれますわよ!?」
(まぁ、アレはうちの者にやらせたものなんですけども……)
 羽虫サイズの工業機械を呼び出し、群体として破壊行動を繰り返させるセプテンバー。
「本来は解体させるつもりでしたが、この流れに乗って破壊してしまえるのは好都合。技術も工程も必要ありませんわ。派手にブチ壊してしまいなさい!」
 人を追い払って破壊活動に勤しむセプテンバーだが、遊技場が騒がしくなっていた一方。
「クソッ、あいつテレポートしやがった!」
 緋瑪が消滅したセキュリティルームからバニーが飛び出して来た。もはやなりふり構っていられないのか、武器を手にした彼女らを横目に、緋瑪が帰還した瑠璃は素知らぬ顔。
「まさか分身を解いただけ、とは思わないでしょ」
『いやー焦った焦った!』
「もう、無茶するんだから……」
 自分の中の相棒にため息をついた瑠璃が、後方から観察しているとも知らず、飛び出して来たバニー達は状況を確認。猟兵達によって、自分達の企みが邪魔されたのだと理解すると、舌打ちを一つ。
「やってくれたな……」
「黒幕の登場、ですね」
「いちご君?」
 そっと、いちごがテティスを背に隠し、バニーと対峙。軽く脚を開き、拳を構え。
「やはり、あなた方がオブリビオンですね……!」
「なるほど、そういう事ですの」
 いちごの言葉に、セプテンバーは何故この建物には儀式場がないのかを察した。存在しないのではなく、この賭博場こそが一つの祭壇であり、ばら撒いた金銭によって呪詛を拡散し、町中からかき集めたエネルギーをもって邪神を蘇らせようとしていただけなのだ。
「敵は最初から目の前にいた、ということですのね」
 納得した建築お嬢の前で、バニーはいちごに拳銃を向けるが。
「バレては仕方がない、お前達には生贄に……」
「前口上を喋って襲われないのは、ヒーローとアイドルだけです!」
 引き金が引かれる前に、いちごの脚は既に敵まで一歩の所に置かれていた。最後の一足で踏み込み打ち上げる掌底で銃を上空へはね飛ばし、バニーの視線が上がった瞬間に足を蹴り払い、体勢を崩したところへ腹へ掌底をねじ込み吹っ飛ばす。
「テティスさん!お怪我は……」
 ルーレット台諸共ぶっ倒れるバニーを背に、振り返ったいちごだが、その言葉が最後まで紡がれる事はなかった。
「いちご君、かっこよかったよ!これは、お礼ねっ♪」
「……」
 いちごがそっと、自分の唇に触れる。淡く残る熱と、記憶に刻まれた感触に、顔が瞬く間に熱を持っていき……。
「あ、あの……」
 何かを伝えようとするが、おろおろするプリエストに変わって、るこるがフリップをドーン!
「かもっ!」
『ラブラブコメコメするのもいいんですけどぉ、敵さんが思いっきり逃げちゃいましたけど、追わなくていいんですかぁ?』
『……えっ』
 猟兵達が気づいた時には、オブリビオン……バニー達の姿はない。まぁ、そうね、イカサマをバラしただけならまだしも、火災の芝居までうったら客に紛れて逃げるよね。
「ハッハッハ、これは一本とられた!」
 霧亥、お前二階にいたんだから見てたよな?
「見てたよ?でも面白くなりそうだから見逃した」
 オイ!?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『エージェント・シロウサギ』

POW   :    三十六計逃げるに如かず
技能名「【逃げ足】【忍び足】【ジャンプ】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD   :    先祖代々による話術
【口先八寸による言いくるめ】から【瞬時の判断では誤った方を信じてしまう言動】を放ち、【言動の真偽を長考させること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    応援要請
戦闘力のない、レベル×1体の【エージェント・シロウサギ】を召喚する。応援や助言、技能「【罠使い】【地形の利用】【ハッキング】」を使った支援をしてくれる。
👑11
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「いやー今回は散々だったね……」
「祭壇諸共やられちゃったからな……」
「でも汚染されたお金は持ち出せたし、何とかなるでしょう」
 逃げ出したバニー達は変装して一般人に紛れ込み、人々でにぎわう町を行く。
「でもここからどうする?拠点はもう使えないし……」
「なに、だったら私達がこのお金を広げればいいだけ」
 スッと、一人のバニーが大型ビルを示す。
「こ、ここは……超複合型施設、富岡屋!」
「このデパートでお金を使って、呪詛を広めなさい。町一つよりは規模が小さくとも、屋上に祭壇を作り、このビル全体に広がった呪詛を通して人の生気を吸えば、多少なりとも上手くいくはず……」
「その為にも、まずはお買い物を楽しまなきゃ!」
 巨大なビルを前に、バニー達は並んで、キリッ!
『私たちの日常は、これからだ!!』
 というわけで、客に混じって買い物してるバニーを探し出して仕留める事になりました。敵は攻撃せず逃げる事を選ぶから、近隣への被害はそんなに考えなくていいと思うよ!……多少は考えろよ?爆発物とか突風とか音響兵器とか。

※明日の早朝締め切りだけど、朝の内に届けば十分間に合うから落ち着いてプレってね!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
一先ず「鴨の着ぐるみ」を脱いでから追い掛けてきましたが。
厄介な場所に逃げられておりますねぇ。

相手も想定外の事態でしょうから「お金の使い道」は決まってないでしょうし、何か「目を引く物」が有れば寄って来るはずですぅ。
屋上には良く「出し物」をやる為の場所が有りますから、先程何故か料理した「鶏鍋」で「突発大食いショー」でもやってみましょうかぁ。

という理由で来てみたのですが、此処に祭壇らしき物が?
これを破壊しようとすれば、流石に防ぎに来ますよねぇ?
という事で『秘薬』を飲んで【霊結】を使用、防ぎに来た際に気づける様「知覚面」を強化して『F●S』3種を展開、派手に吹き飛ばしましょう。


亞東・霧亥
【UC】
変装する前のバニーのデータを、視覚情報を元に上様ドールズにインストール。
上様ドールズは、インストールされたデータと完全に一致する体型の人物を自動で捕捉し、抱き締めて捕縛する追尾罠として機能するため、全てが非常に極めて本物そっくりである。
尚、捕縛後は第四の壁を易々と突破し、精神的九頭の部屋に勝手に集結し自爆する。

「何故、壁越えが出来るのか?それは、上様だからさ。」


四季乃・瑠璃
緋瑪「戦闘用分身(UC)での毒ガスの奇襲や罠(技能所持)を凌ぎ切って背後取るとか、軍隊UDCより強いよ、あのバニー」
瑠璃「教団員だと思って制圧したのが間違いだったかな…。次からは殲滅が良いかも」

バニーのままだと一般人はともかく猟兵の目は誤魔化せないから、先ずは服飾店に向かうと呼んでデパート内の服飾店舗のカメラに【ハッキング】し、確認次第急行。
店に到着次第、【虐殺庭園】を発動。
店舗全体を支配空間に変えて敵を逃げられない様に隔離。
後は敵の逃げ足でも回避しきれない様に空間内に銃弾と爆撃の雨を降らせて広域殲滅させて貰うよ。

緋瑪「この空間はわたし達の支配下!」
瑠璃「だからこの地の文すら乗っ取っちゃうよ」


アリス・セカンドカラー
おまかせプレイング。お好きなように。
ゆ、UDCアースでの平行存在だから、うん、夜蝶であってるのよ。
バニーちゃん達を催眠洗脳ナンパしてUDC-P化するわ☆
大丈夫、シャーマンがUDCと心通わせるのは公式設定だし、これってようするに破壊の衝動を消してP化させていると思うのよね。そのためのUCも作ったしイけるイける☆
幽体の分身(念動力/集団戦術)達の追跡でどこまでも追いましょ♪私の感応能力(第六感/情報収集/視力/聞き耳)から逃げ切れると思うてか☆
初手でリミッター解除して限界突破した大食いの範囲攻撃で周辺地域の呪詛を丸ごと捕食略奪して、ついでに破魔で浄化しとけば万が一も防げるでしょ?
白兎いただきます♡


アクアヴィーテ・ワイズメル
変装してお買い物するウサギさんですか
なら……羽振りよく高そうな服を試着室に何着も持ち込み、取っ替え引っ替え試着しまくり買いまくりかもです

私は試着室の天井とかに隠れて待ち伏せ、賭場で見たバニーが来たら仕事人っぽく隙を狙い……氷結剣でブスリなのです

シャキーン!(キリっ)
なのです

バニーが屈んだり、バッグを覗いたりして周囲や鏡から注意が逸れたら、一気に仕掛けるのです

音もなく降下し、剥き出しの首筋にブスリなのです
あまりに連れの試着が長いと覗きにきたバニーがいたら、先客バニーがやられてて慌ててる隙にブスリ

狩場で待ち受ける蟻地獄のように仕事しまくりなのです
頃合いみて次の試着室……間違えて仲間襲っちゃダメです


黒木・摩那
これは厄介なことになりましたね。
一般市民に紛れ込んで、買い物をしているオブリビオンを捕まえるとは。
ここは地道にひとりずつ倒していくしかないですね。

富岡屋さんの監視カメラを【ハッキング】させてもらい、スマートグラスと連動。
買い物バニーを探し出します。

見つけたら、ヨーヨー『エクリプス』を【念動力】で操作しながら他のお客の間をかいくぐってバニーを捕らます。とどめにワイヤーを通してUC【サイキックブラスト】で仕留めます。
突然、人が倒れては騒動になるので、バニーの万引きを捕らえましたということにしておきます【言いくるめ】。

この調子でばんばんバニーを退治していきます。


プリエスト・シュメルトレーネ
●アドリブ・共闘
大歓迎

●行動(WIZ)
戦闘はしゃべらなくて良いのが楽ですね。
適当な商品をもって買い物をしている風を装いながら、レジカウンター近くをうろついて会計をする客を監視します。この時の服装は「迷彩」を使って周囲の環境に近い色合いの服にして目立ちにくくします。

邪神の気配を感じる客がいたら密かに追跡。広い場所に出たところで戦闘用人型ユニットを二体、UCの飛行ユニットを一体召喚して罠をしかけられたり、逃げられる前に人型ユニットで奇襲して足を狙います。
ハッキングは自力で何とかしましょう。管理人ですからセキュリティはちゃんとしていますよ。
逃げようとしたら飛行ユニットのライフルで「時間稼ぎ」します。


テティス・ウルカヌス
いちご君と
SPD判定
最後まで綺麗なテティス

「ここが有名デパート、富岡屋ですね。
いちご君、私、買い物したいなっ♪」

可愛い服を着たところをいちご君に見てもらって、私のことを……

って、私ったら、何考えてるのかしらっ、きゃっ♪

近くにバニーさんがいますけど……

「ああ、ただのコスプレなんですか」

話術でまるっと言いくるめられて、さらにバニー姿の良さを信じさせられてしまいます。

「むー、そっかー。
オトコノコは、そういうカッコが好きなんだね」

ちょ、ちょっと恥ずかしいけど、バニー服を試着して、いちご君に見てもらっちゃおうかなっ!

「って、きゃあっ!」

思わず躓いて、いちご君に抱き締められて……
や、胸に手が……(赤面


彩波・いちご
テティスさんと
(SPD判定)

買い物ですか?
…しながら探索かな?
「それでは一緒に買い物しましょうか」
まるでデート…って、余計な事は考えない
今の彼女は本当の彼女ではないですし…
でも…はしゃぐ姿見てると、楽しませてあげたいと思います
テティスさん、このままでもいいのかな…?
いえ、そういうわけにも…(悶悶

買い物楽しんでると…バニーに遭遇
間が悪い…でもチャンス!
って、え?
テティスさんが言いくるめられて?
「私もバニーは好きですけど…」
はっ、私まで何を…?

気付いたらバニーには逃げられて
テティスさんがバニーに着替えてて
「可愛い…って、あぶなっ?!」
躓いた彼女を受け止めたら、抱きしめたまま押し倒してしまい…(赤面


涼風・穹
迷わずバニー達におっぱいダイブを敢行します
俺のおっぱいセンスならバニー達を見付けるのも簡単だからな
胸を揉まれて逃げ出すならバニーだ、逃げ出さないなら訓練されたバニーだ…なんてな
……万が一違ったら?
ぶっ飛ばされるだけですがそれになにか問題でも?

もし逃げ出されたなら《贋作者》と『フック付きワイヤー』の出番だな
《贋作者》でいい感じな足止めの障害物や周囲からの目隠しを作成、更にワイヤーで拘束して対処
乳尻太腿をたっぷりと堪能させて貰います

一応事前にUDC組織に事情は説明しておくけどな?
……グリモア猟兵でなくても誤魔化しきれない大惨事が発生してUDC組織の方々が頭を抱えている予知が出来そうな気もするけど…


鳴子・このは
「がーん!誘き出せたのは良いけど逃げられるなんてー!」
うぇ?煙はやりすぎ?
ごめんなさい、ごめんなさい!ちゃんと仕留めてくるから許してー!

分身の術で手分けして探して、目標を見つけ次第追い掛け回すよ!
「うりゃー!兎が隼から逃げようなんて百年経っても出来っこないんだから!」
変に難しいことを考えるくらいなら、先にとっ捕まえてから考えればいいよね。逃げ足を止めるために足を狙って苦無を投擲!
もし苦無が足りなくなったら、仕方がないから衝撃波……は怒られそうだから、速度を上げて蹴りこみに行くよ!

「問答は逃げ場のない空の上で聞いてあげるねー」
ちゃんと私を納得させられたら”放して”あげようっと。

《アドリブ歓迎》


セプテンバー・トリル
邪神紙幣を抱えて移動とは…【追跡】してくれと言っているようなものですわね。

【WIZ】連携・アドリブ歓迎
【サーベイヤー】で移動しつつ、いつもの装備に着替えてビルの屋上に降ります。
地上追跡組の仲間達と挟み討ちにする作戦ですわ。
サーベイヤーはそのまま上空で万が一にも邪神紙幣が外へ流出しないように観測。
私はその観測データとUC【運命の再演】の予測を組み合わせて敵を待ち伏せしますわ。
何もさせる間も与えず、一体づつ「動くな」と命じてそのまま捕縛しますけど…
(今回の仲間たちを思い返して)…さて、何人がここまで逃げてこられるかしら?



「邪神紙幣を抱えて移動とは……追跡してくれと言っているようなものですわね」
 ビル屋上に飛び降りたセプテンバーは、騎乗して来たヘリを上空で待機させつつ、だだっ広い屋上の片隅、自販機でお茶を買ってベンチでティータイム。
「……さて、何人がここまで逃げてこられるかしら?」
 ガチャッ。
「もう来ましたの!?」
 週末にはフリーマーケットやステージイベントで盛り上がる屋上も、平日は閉鎖されている。今日ここまで来るのは一般客ではないはずだ。回されたドアノブにセプテンバーが構えるが、現れたのは……。
「かも!」
「あぁ、ゆるキャラの方でしたか……え!?」
「かもかも」
 両手を振って、違うとアピールしたそれが、カモ頭をパージ。
「私も猟兵ですよぉ」
「あぁ、るこるさん……賭博場のマスコットしてましたの!?」
「そこはそう見えただけですぅ」
 キャンプ用の調理キットを広げて、寸胴鍋に鶏鍋を作り始めるるこるは、大食いチャレンジのチラシを見せて。
「これをビルの中に貼って来ましたぁ。目を引く物があれば、こっちに誘導できるはずですからねぇ……」
 ガチャッ。
「あ、イベントは十二時からですよぅ」
「知ってる。だから今のうちに追加の祭壇を……」
 ピタッと、時が止まった。
「「「あっ」」」
 思ったより敵が早く来てしまったるこると、逆にイベントを利用して更に生贄を増やそうとした兎が、見つめ合い、硬直。
「失礼、少し間が悪かったようだ……」
「そっ閉じなんてさせるわけないでしょう!」
「チッ!」
 螺旋剣から白き光が白兎を襲う!逃走すれば直撃するように、ドアの内側に向かって放たれた一撃を屋上に転がり込む形で回避した白兎だが。
「んくっ、んくっ、ぷひゅー」
 ヤバ気な薬を飲みほしたるこるの背後から、浮遊砲台が展開。
「兎さんが自らお鍋になりに来ましたねぇ」
「待て!私は食っても美味しくな……」
「カモと兎、鍋の食材らしく仲良くしましょうかぁ?」


「これは厄介なことになりましたね。一般市民に紛れ込んで、買い物をしているオブリビオンを捕まえるとは。ここは地道にひとりずつ倒していくしかないですね」
 屋上から聞こえてくる爆音や悲鳴から耳を背けるように、摩那がスマホを操作。フリックして引っ張り出したそれは、ビルのセキュリティ管理画面。
「あった、万引き監視用のカメラは……あれ?」
 どのカメラにも、バニーは映っていない。
「まさか着替えた……いや、違いますね」
 店の監視カメラといえど、決して撮影していない場所が二つある。一つはトイレ、もう一つが。
「服屋の試着室……!」
 摩那が店内に存在する服屋を片っ端から捜索する頃、件のバニーは手ごろな一着を手にお着換え中。
「全く、潜入するでもないのに着替える羽目になるとは……」
 とはいえ、バニースーツは逃走に必要な物が仕込まれた装備でもある。脱がずに上から服を着て、カーテンを開けようとしたその瞬間である。首筋に走る微かな痛み、全身を駆け巡る冷気。
「しまっ……」
 罠を張られていたと気づくも時既に遅く、人目に着くことなく全身を凍結させた白兎は消滅してしまった。残された衣服の上で、アクアヴィーテは冷気を放つ細剣を掲げる。
「シャキーン!なのです」
 キリッ!一仕事終えたアクアヴィーテは再び天井に張りついて、次の獲物が来るのを待つが。
「おい、いつまでかかってるんだ?」
 隣の試着室で着換えを終えたバニーがチラッと中を覗くと、服しか残されていない様子を確認して眉間にしわを寄せる。
「追手が来ているな……」
(入って来ませんね……)
 目の前に仲間がやられた形跡があるのに、同じ場所に長居するほどバニーとて無能ではない。既にこの店が危険だと判断して、踵を返すのだが。
「おっとそこゆくお嬢さん、ちょっとよろしいですか?」
 会計を済ませて店を離れようとして、摩那に肩を掴まれる。
「そちら、まだ会計がお済ではありませんね?」
「今まさにお支払いしましたが?」
「あら?それでは……」
 あくまでも冷静に、レシートを見せるバニーへ摩那は服の下を示して。
「その下に着ているモノについてご説明願えますかね?」
(猟兵に勘付かれたか……!)
 咄嗟に走り出すバニーだが、その足にヨーヨーが絡み付き一瞬だけ破裂音が響く。
「ななな何の騒ぎですか!?」
 駆け寄ってくる警備員へ、感電して動かなくなったバニーを抱える摩那がニコリ。
「すみません、ただの下着ドロです。ランジェリーショップで万引きしてまして……」
 何食わぬ顔で物陰に引きずり込み、トドメを刺しておくのだった。
「ここが有名デパート、富岡屋ですね。いちご君、私、買い物したいなっ♪」
(買い物ですか?……しながら探索かな?)
「それでは一緒に買い物しましょうか」
 所変わって、店前のいちごとテティス。他の猟兵がオブリビオンを仕留め始めてる頃合いに、何してるんですかねこの二人?
(可愛い服を着たところをいちご君に見てもらって、私のことを……って、私ったら、何考えてるのかしらっ、きゃっ♪)
(まるでデート……って、余計な事は考えない。今の彼女は本当の彼女ではないですし……でも……はしゃぐ姿見てると、楽しませてあげたいとも思うんですよね……テティスさん、このままでもいいのかな……?いえ、そういうわけにも……)
 服屋の中で、服を手に取り自分にあてるテティスと、その隣で顔には微笑みを浮かべつつも、内心悶々と悩み続けるいちご。
「あ、店員さん……なんでバニーなんですか!?」
「これですか?お店のコスプレですよ。商品はこちらに……」
「……バニー?」
 テティスの発言に釣られて見れば、バニー。
「どう見てもオブリビオンじゃないですかー!?なんて間が悪い……でもチャンス!」
 あちらはテティスと会話しており、いちごにはまだ気づいていない。更に、立ち並ぶマネキンのお陰で一般客から姿が見えにくい今、仕留める絶好の機会。拳を握り、白兵戦に持ち込もうとしたところで。
「いちご君も、バニーって好き?」
「え?私もバニーは好きですけど……」
「むー、そっかー。オトコノコは、そういうカッコが好きなんだね。じゃ、じゃあ、ちょっと着てくる……!」
 不意の質問に咄嗟に応えてしまったいちごに、テティスがカァ……分かりやすく赤くなりながら去っていく。
「はっ、私まで何を……?ていうかテティスさんに何を吹きこんだんですか!?」
「え?春のイースターに語られる兎こそ、男性諸君の心を掴むバニーなのだと説いただけですよ?」
 ニコリ、微笑みバニーはパンフレットを取り出すが、兎は多産にしてサイクルが短く、生命の象徴とされるが、地域や見方を変えると。
「要するに性的な象徴じゃないですかー!!」
 真っ赤になってブチ切れたいちごがパンフレットをパァン!怒りとは違う感情で真っ赤になった彼(さすがにもう彼女表記しなくてええやろ)の背後から、更なる刺客。
「えっと、どう、かな?」
 ハイカットなレオタードに網タイツ、赤いハイヒールにうさ耳のテティスである。
「!か、可愛いですよ……?」
「それではごゆっくりー♪」
「しまった!?」
 見てるいちごの方が恥ずかしくなった隙にバニーが逃走、咄嗟に追いかけようとするいちごだが。
「あ、どこいくの……きゃっ!?」
「危ない!」
 ヒールで走ろうとして、転んでしまったテティスを受け止めようとするが、走り出していた以上重心があらぬ方に向いており、彼女を支える事ができずに自分も倒れ込んでしまう。
「いつつ……大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど……その……」
 真っ赤になるテティスに、何があったのだろうかと思案するいちごだが、受け止めようと肩に伸ばしたはずの手は、倒れ込んでしまった故に位置がずれており、ふにん。
「わー!?」
 淡い膨らみを鷲掴みにしていた。
「バニーが逃げました!」
 いちごとテティスが真っ赤に染まって動かなくなっている間に、敵の逃走に気づいたのは摩那とアクアヴィーテ。しかし、出遅れた分距離が開いており。
「仕方ありません、奥の手です」
「なにしやがるですか!?」
 ガッ、アクアヴィーテを掴んだ摩那はヨーヨーに彼女を押し付けて。
「しっかり掴まっててください、距離がある分、ワイヤーが他のお客様に当たる可能性がありますから、途中で射出します!」
「え?」
「いっけぇえええ!!」
「うわぁああああ!?」
 ヨーヨー諸共アクアヴィーテを発射!一旦客の頭上を越えさせて、天井にぶつけてターゲットの頭上へ反射させつつ、そのまま行くと降りるワイヤーが客を巻き込む為、ヨーヨーだけ引っ張り戻してアクアヴィーテを射出。
「帰ったら訴えてやるですからねぇえええ!!」
 滂沱の涙を流しつつも、バニーの首へ氷剣を突き立てとっ捕まえるアクアヴィーテなのだった。


(戦闘はしゃべらなくて良いのが楽ですね……)
 デパート内に立ち並ぶテナントの数々を見回りながら、プリエストは一人思案する。
(会話なんて必要ありません。ただ、敵を倒すだけで……)
「いやぁあああオバケぇええええ!!」
「うふふふ待ってー♪」
「どこへ行こうというのかしら?」
「私から逃げきれると思うてか☆」
 食料品を扱う店は、清潔感を出す為に白やクリーム色の内装が多いような気がしないでもない。それに合わせて淡い色彩の服に身を包んでいたプリエストは、そっと柱と一体化して。
(なんですか今のはー!?)
 逃げるバニーを追いかける、浮遊して空中を滑るアリス三人衆という、視覚情報のエラーチェック。
(お、落ち着きましょう、あの方は味方だったはずです……)
 そう、味方が敵を追い詰めるだけの、何の問題もないワンシーン。
「ひぃいいい来ないでぇえええ!!」
「「「うふふ待ってー☆」」」
「もうやだ帰りたいです……!」
 ただし、コミュ障にはあまりにも衝撃が大きかったようだ。
「で、でも、このままお仕事を放棄する方が問題ですよね」
 一人静かに勇気を出したプリエストが、鬼ごっこに参戦しようとした、その時である。
「あんたあいつの仲間よね!?助けて!あいつにだけは捕まったら違う意味でおしまいな気がするのッ!!」
「ひょえっ!?」
 バニーに泣きつかれて、勇気がすっ飛び恐怖に支配されたプリエストはそっと指を突きつける。すると、二人のガードマンが左右からバニーを抱えて。
「ホカノオキャクサマノゴメイワクニナリマスノデ」
「ホカノオキャクサマノゴメイワクニナリマスノデ」
「ちょ、何こいつら!?ロボット!?」
 ぷらーんするバニーの背後に、三つの影。
「「「さぁ、オトモダチにしてあ・げ・る♪」」」
「いやぁああああああ!!」
「もう嫌ですやっぱり人間恐いぃいいい!!」

▼プリエストの、コミュ障スキルが、38あがった!


「がーん!誘き出せたのは良いけど逃げられるなんてー!」
 敵を取り逃がしたこのははショックを受けつつも、ビル内で翼を広げてコンコースを滑空。入り組んだ店内を文字通り飛んだり跳ねたりする相手を追跡しながら、四人に増えて回り込み、追い詰めていく。
「うりゃー!兎が隼から逃げようなんて百年経っても出来っこないんだから!」
「ねぇ、二番目の私、ちょっといい?」
 四番目のこのはが何かに気づいたようだが、三番目がヒュッと目を見開く。
「前みて前ー!」
「うわぁ!?」
 天井まで届く桜を模したモニュメントを回避して、若干遅れつつ、バニーを目標に散開して。
「それで、何に気づいたの?」
 一番目のこのは(本人)がキョトン顔すると、四番目曰く。
「私達以外誰もいないんだけど……何か聞いてる?」
「「「え?」」」
 確かに、店内を飛び回っても騒ぎが起こらない事を好都合くらいに捉えていたが、先ほどまでいたはずの客はおろか、店員すらいない。
「何かを忘れているような……」
「まぁ、今はいいんじゃない!」
「とにかく兎を狩るよー!」
「大丈夫かなー……?」
 四人それぞれの想いを胸に、三人が苦無を構え。
「「「食らえ!!」」」
「飛び道具はずるくない!?」
 飛来する刃をバニーはぴょいっと回避、しかしその瞬間に合わせてオリジナルこのはがキャッチ。
「ふはは空中じゃ走って逃げられないもんね!!」
「ずるい!?」
 じたばたするバニーを掴んだまま、ガラスをパリィンしてダイナミックお邪魔しましたを決めたこのはは、そのまま上空にて。
「さぁ、なんでこんなことをしたのか白状してもらうよ!」
「フッ、全ては邪神様の為に……」
「あ、いつものね」
 ぺいっ。
「何故ー!?」
 最後まで聞かずに高層ビル並みの高さからバニーを投げ捨てるこのは、理不尽!
「だ、だが、この程度の高さで死ぬ私では……」
 バニーが生存を確信したところで、地上には。
「あら、何か降って来ましたわ?」
「迎撃しないといけませんねぇ」
 スチャッ、ジャコッ。
「……嘘でしょ?」
 地上から放たれる白き光と砲撃の弾幕を前に、バニーは地上と再会することなく散っていった。
「って、皆何してるのー!?」
 分身を消したこのはが降りると、るこるが作った鶏鍋を囲み、セプテンバーが焼餅を浸して食べていた。
「ビルに避難指示が出たんですの」
「あぁ、それで中に誰も……」
「一般の方々はぁ、普通に人払いされた見たいですねぇ……」
 るこるの補足に、このはが固まった。
「え、じゃあお客さんじゃなくて猟兵に避難指示が出たの?待って私何も聞いてないんだけど!?」
 煙幕ばら撒いて、厄介な事態を招いたのはどこの誰かね?
「うぇ?煙はやりすぎ?ごめんなさい、ごめんなさい!でもちゃんと仕留めたんだから許してー!」
 ハッハッハ、許さん。
「なんで!?」
「今回はとんでもない事をする猟兵が湧いたから巻き込まれないよう、私達を退避させたんだとか……」
 もちーん、白くのびる餅を頬張り、鶏肉をはぐはぐするセプテンバーの傍ら、るこるはそばを煮込んで鶏蕎麦をずぞー。
「普段は私達を放置する組織がエージェントを派遣するくらいですからねぇ……相当なんだと思いますよぉ?」
「へー……って、私の分のお鍋は!?」
 るこるが鍋ごとずぞー、する姿を前にこのはがショックを受ける一方、ビル内部では。
「胸を揉まれて逃げ出すならバニーだ、逃げ出さないなら訓練されたバニーだ!!」
「いやー!変態ー!!」
 涼風・穹(人間の探索者・f02404)が参戦、バニーを見つけるや否や飛びかかり、二つの膨らみに頬を押し付けた所で顎に膝蹴りを食らって撃沈。
「なんでこんな奴ばっかなのよー!!」
「ゴフッ……どこへ行こうというのかね?」
「あたっ!?」
 突如目の前に現れた鉄板を前に、鼻を打ち付けたバニーが涙目で止まるが、同時に足にワイヤーが絡み付き、両脚を広げるように別の柱へと巻き付いて動きを封じられてしまい。
「俺たち猟兵はオブリビオンを倒さなければならない……そう、これは仕事だ、正義の執行だ……!」
「ひっ……」
 ジリジリ、迫りくる穹は、狙いを定めて。
「まずはその胸から堪能させてもらおう、レッツ!おっぱいダーイブッ!!」
「いやぁああああああ!!」


「何か、悲鳴が聞こえた気がするな」
 サムライエンパイアにおわしまする上様の人形を量産する霧亥が、「ぐへへこの程よい弾力に沈み込むおっぱいよ……」「いっそ殺……いややっぱ死にたくもないー!!」なんて騒ぎを聞きつけつつ、赤髪の将軍人形にターゲットの情報をインストール。
「さぁ、逝けッ!上様軍団!!」
 ウィーン……脚部に仕込まれたモーターが動き出し、ビル内に散っていく上様人形の数々は、視覚や言葉に騙されることなくバニーへと迫る!
「こ、こいつなに!?ていうかなんで追って来るの!?」
「ふふ、我が上様ドールズの追跡からは何人たりとも逃れられない……何せ機械だからな!お前達の姑息な隠蔽工作など効かぬ!!」
 そういう意味では、かなり有効な策なんだけどねぇ……追いついた上様人形は、ガッシとバニーを抱きかかえて。
「この、放せ!我々をどこに運ぶつもりだ!?」
「さらば兎達よ……第四の壁の向こう側で花火になるんだ……」
 グリモアが猟兵達を転移させるように、次元を歪ませて人形とバニーが飲み込まれていく。スッと空間の歪みが消えた後、何の前触れもなく大気が振動した。
「さて、精神的九頭の部屋の現状は……」
 第四の壁の向こうを覗き見た、霧亥を待ち構えていたものは……。
「中に誰もいない、だと?」
 黒焦げになって転がるバニー達。
「馬鹿な、上様であれば壁を越えられるはず……と言うか、実際に兎もこっち側で焼けてるし……」


「なーんて、困惑してる頃だろうなー」
「あのー……つかぬことをお伺いしますが……」
 猟兵達の鍋パ(食べ損ねたこのはの為にるこるが春キャベツと豚バラ肉のミルフィ鍋を作ってるため、現在準備中)を眺めていると、いちごがテティスを背に庇いながら。
「一度、どこかでお会いしませんでしたか?」
「会ったかもしれないし、会ってなかったかもしれない。悪いな、俺は記憶力が無いから現れては消えていく猟兵の事なんぞ、一々覚えてられないんだ」
「そ、そうですか……」
「あの、私も猟兵以外のお仕事で、お見かけした気がするんですが……というか、どこかの事務所でプロデューサーしてませんでした……?」
「テティスさんも?」
 首を傾げるいちごだが、面倒だな。
「多分気のせいだろう」
 などと話していると、セプテンバーがこそこそ、猟兵の避難誘導に当たっていたエージェントの耳元へ。
「あのー、エージェントさん?あなたあの喫茶店に出入りしてる方ですよね?」
「そうだけど?」
「あの冴えないおじさまのような何かは、何ですの?」
「……知らない方がいい」
「新手のUDCオブジェクトなのは確かなのです。猟兵が知らない方がいいってなると、相当やべーはずなのですけど」
「痛い!痛いですって!?」
「うっせー!私を投げつけた罪はこの程度では償えないのです!!」
 鍋食べてた摩那の頬を、アクアヴィーテが剣でチクチク。投擲武器にされたことを恨んでいるらしい。
「さて、そろそろか」
「何がですの?」
 エージェントがタワーシールドを構えた所で、セプテンバーが首を傾げるが。

 ――ズバボボボン!!

「なッ……!?」
 開いた口が塞がらなくなり、エージェント達が盾を用意していなければ、猟兵達まですっ飛んでいただろう爆風が迫る。しかし、それはビルの敷地を埋め尽くすと、見えない壁がそこにあるのか、天上へと登っていく……。
「なんですの今の!?」
 一瞬にして爆破解体されたビルを前に、セプテンバーは修繕の見積もりを脳内で片付けるが。
「こーゆーことする連中がいるから『アレ』と俺らまで駆り出されたんだよ……」
 エージェントがこっちを示すが、この事態を招いた犯人と言うのが……。
「ちょっとー、私達が悪者みたいなんですけどー?」
「犯人っていうな!爆撃しちゃうぞ!!」
 こえーよ!?もうお察しでしょうが、民間施設一つを瓦礫の山に変えるという、今回最大級の被害を出した猟兵、瑠璃緋瑪姉妹で……。
「はいそこ邪魔!」
「ここは私達が乗っ取った!!」
 さっき別室を用意してやっ……あべしっ!?
「はわわわ……お、お店が……!?」
 震えるプリエストさんがこっち見てるけど、仕方ないよね。一般人に紛れた敵を炙りだすには、この戦場そのものを焼き払うしかなかったんだから。
「瑠璃ー!私にもやらせてよー!!」
 だーめ、これ一人しかできないんだもん。
「ずーるーいー!!」
 区切りついたら代わるから!……こほん。とにもかくにも、これは必要な被害だったんだよ!!
「戦闘用分身での毒ガスの奇襲や、罠を凌ぎ切って背後取るとか、軍隊UDCより強いはずだもんね、あのバニー」
 緋瑪むくれてるー……でもまぁ、実際緋瑪が苦戦してた事考えると、結構強力な相手のはずなんだよね。そう考えると、これくらいやるしか……。
「実際には、逃走や諜報のスキルしか持ってないくて、めっちゃ弱いんだけどな」
 えっ。
「えっ」
「言っただろうが、いきなり本陣強襲みたいなぶっ飛んだことをやるなら、相応の技術と策が必要だって。あっちが諜報員なら、制圧に対して耐性があるくらい分かるだろうよ」
 なるほど……教団員だと思って制圧したのが間違いだったんだね……次からは殲滅が良いかも。
「みっなごっろし♪みっなごっろし♪」
「……この姉妹頭やべぇな」
 でももう大丈夫!
「爆撃と銃撃を降らせて、この戦場は既に私達のモノ!」
 この世界の全ては、私が支配する!
「この世界の全ては、私が支配する!」
「二人同時に同じ事言ってるのに、声が重ならねぇな……」
 そういう意味では、これ不便だね。
「本来は物理的には存在しない枠だもんねー。まぁそれは置いといて」
 緋瑪が箱を横に片付ける動きをして話題を変えるけど、そう。私達がこの空間を用意したのは他でもない!
「敵を殲滅だー!!」
「いや、全滅したけど……?」
 えぇっ!?
「なんでっ!?」
 ちょっとどういうこと?説明してよ!
「状況説明はお前の仕事だろ……?」
 責任転嫁反対!
「職務放棄とか、いけないんだー!!」
「仕事を横取りしたのはお前らだろうが!だから地の文乗っ取るから枠寄越せって言われたとき断ったんだよ……!」
 それとこれとは……。
「話が別ッ!」
「やかましいわ!!つーか後ろ見りゃ分かんだろうが!」
 後ろ?
「瓦礫の山だねー……あっ」
 緋瑪、分かったの?
「虐殺庭園使うのに、爆撃したでしょ?あれで巻き込んじゃったかなって!」
 そういえば、弱いって言ってたね……。
「じゃあお仕事おしまいっ!駅前にスイカアイスのイベントやってたから食べにいこー!!」
 緋瑪ったら本当に甘党なんだから……。
「あ、瑠璃、お前には始末書があるから」
 なんで!?
「状況説明ほっぽって、一部の記録がただの会話劇になってるからに決まってんだろうが……!」
 ひ、緋瑪……地の文、代わろ?
「絶ッッッ対、やだ。私はアイス食べに行きたいんだもん♪」
 ひどーい!!


 かくして、事件は幕を閉じた……。
「俺たち、忘れられてないか?」
「ハハッ、まぁいつもの事だろう」
 夜空に輝く星が穹と霧亥っぽかった気もするが、きっと気のせいだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月23日


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#UDCアース
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#呪詛型UDC


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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト