●猫屋敷
サクラミラージュのとある街の郊外。
大きな屋敷には主人の文士が住んでおり、他の住人は多数の猫達だけだった。
しかしある時、屋敷へ向かったひとが帰って来ないという事件が発生する。
最初はどこか帰り道で通り魔にあったのかと、思う者が多数であったのだが、それも続くと文士が怪しいのではないか、と他の者は考えた。
ならば、あの屋敷へ乗り込もう。乗り込んでその悪事を暴いてやらなければーーー。
そんなことを考えている人々に手紙が届いた。
【身の潔白を証明したいと思います。屋敷へいらしてください】
あぁ、なんということ。屋敷の文士は自らが怪しまれていると理解していた。そして身の潔白を証明しようというのだ。ならば行かなければ。ついでに、あそこの屋敷の猫も可愛がってやろう。
そう、人々は思ったのだった
●グリモアベース
「…まぁ、この手紙を貰った人には危ないからいくな、と連絡をしている」
行けば、殺されるのは樋島・奏弥(ノイズ・f23269)が予知しているのだから。
それで済めば良いことなのだが、これ以上の犠牲を防ぐ為にも屋敷に住んでいる文士ーー影朧を倒さなければいけない。
「だから、皆には一度死んでもらう…勿論、死んだフリだ」
屋敷へ呼び出され、死ぬふりをする。そうすれば多少不思議に思っても現場にやってくるだろう。
「まずは、屋敷に行って…そうだな、猫と遊ぶのがいいんじゃないか」
のんきだと言うなかれ。猫が可愛いから仕方ない。この時は文士も襲っては来ないだろう。遊んでー、とじゃれる猫を放っておいて【俺はこんな屋敷に居たくない!部屋に帰らせてもらう!】と言うならそれはそれでいいだろう。
「猫と充分遊んだら屋敷を探索しながら死んでほしい」
屋敷は一階建て。横に広い和屋敷だ。
屋敷中央にある中庭の桜の木を囲むように廊下と部屋がある。全ての部屋から中庭が見えるようになってるようだ。
「…そういえば…桜の花の下に誰かの白くなった骨があるらしい。それを見つけて真相を探す探偵のふりをしながら、屋敷を歩き回るのもまた、いいかもしれない」
そこは自由にしてくれ。死に方も自由だ。和屋敷にある大抵のものは存在するだろう。
「死んだふりをした後はやっと、敵が出てくる。【物憑き文士】だ」
元は伝承の地を訪れ、語り部から話を聴き執筆していた民俗学者だったらしい。だがその手の話を集め過ぎた結果、そういう物に近付きすぎた。そして人ならざるものになってしまったようだ。
「…そういう物に擬えて殺されてみても文士の興味を引くかもしれないな」
ぽつりと奏弥は呟く。外野からならいいたい放題だ。
「まぁ、死ぬ気が無くても色んな事を仕掛けてくるらしいから、死なないような工夫も必要かもしれない。そこらへんはまぁ…任せる」
じゃあ、いってらっしゃい。と奏弥は手を振った。
笹山ぱんだ
こんにちは、笹山ぱんだです。
今回はサクラミラージュの殺人事件(死んだふり)です。
第1章:『帝都猫物語』
文士の館で猫ともふもふします。
色んな猫が大量に居ますが、多頭飼育崩壊は起こしていない様子。文士は手を出してきません。
第2章:『誰そ彼の骨』
屋敷を歩き回ったり、中庭へ行ったり歩き回ったりして死んだふりを行ってください。
死因はお任せします。
なんかそれっぽく殺して(ふり)くださいとプレイングに書いていたなら考えます。
またこの章で文士を探そうとしても出てきません。何処かに隠れているようです。
第3章:『物憑き文士』
ボス戦です。唐突に出てきた影朧の文士と戦ってください。
あとはいつも通り。1章プレイングはオープニングが公開された直後から募集開始です。
2章と3章は断章追加後の募集になります。
それでは楽しい冒険を。
第1章 日常
『帝都猫物語』
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POW : 猫を抱きしめる
SPD : 猫を追いかける
WIZ : 猫を撫でる
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猟兵たちが屋敷を訪れると猫達が集まってきた。
それぞれの部屋に居座ることもできるし、大部屋で猫達と戯れる事もできるだろう。
猟兵達には一人一部屋使っても良いと黒猫が咥えていた紙に書いてあった。
一人の部屋には机と布団、お茶を入れるためのセットが置いてある。また、各部屋の襖の下部に猫用の入り口が設置されており、猫達は自由に出入りが出来るようになっていた。
大部屋では沢山の猫がそれぞれ自由に過ごしている。
天井の近くにあるキャットウォークが文士が猫好きであることを教えてくれていた。
「にゃあ」
撫でてと言わんばかりに足にすり寄ってくる猫や、座っていれば膝に乗ってくる猫。
寝転んでいれば腹の上や顔に乗り満足そうにする猫。
自分には関係ないと、孤高の存在と言わんばかりにのんびり過ごしている猫。沢山の猫は猟兵達を歓迎していた。
これから来る惨劇のことも、知らずに。
佐々・真子
チガヤさん(f04538)と参加します
……え?
身の潔白???
あ、はい、わかっていますよ、猫ですよね!
……あれー?
そういえば、これお仕事でしたね
……ジョ、ジョークですよ?
あ、猫に限らずもふもふしているものは基本的に大好きです
縁側に座って猫が来るのを待ちましょう
猫じゃらしの準備はOKですよ!
さぁ、覚悟は良いですか……!!
……うにゃ?
今のシャッター音は一体……
チガヤ・シフレット
真子(f12501)と参加だ
潔白を証明するだとかで招待しておいて、結局は……なんて、わかりやすくふざけた相手だな?
そんな奴はぶっ飛ばしてやるとして……その前に、猫ちゃんと遊ぼうか
真子は猫は好きかなどうかなー?
ちょっと離れたところから猫を眺めていようか
この機械の手脚を怖がらない子が寄ってきたら撫でたり抱っこしたりしよう
「猫可愛いな、猫。気まぐれなところとか、案外甘えただたりとか、ほんと可愛いな」
真子がねことじゃれている様子もまた素晴らしい……!ということで、写真に収めるかな
「真子とネコの組み合わせ……なるほど、可愛さ無敵だな?」
さて、一匹くらい連れて帰ってもいいかぁ?
●ねこねこねこ
招待状を渡された二人の猟兵は猫屋敷へと訪れた。立派な佇まいの屋敷の扉を開ける。鍵もかかってはいない。招待された人間しか訪れないであろうという慢心からであろうか。それとも別の意味があるのだろうか。それは猟兵達にもわからなかった。
「潔白を証明するだとかで招待しておいて、結局は……なんて、わかりやすくふざけた相手だな?」
チガヤ・シフレット(バッドメタル・f04538)は大部屋の扉を開ける。そこには猫の姿が1、2、3、4…10数匹居る。各々好きなように過ごしていたが、現れた人影を見ると数匹がすり寄ってきた。
「………え?身の潔白???」
なんのことやらさっぱりです。と佐々・真子(無個性派女子(主張)・f12501)は首を傾げながらもすり寄ってきた白猫の頭を撫でながらしゃがみこんだ。うなぁ、と鳴き真子の手に擦り寄る。
「まぁ、そんな奴はぶっ飛ばしてやるとして……その前に、猫ちゃんと遊ぼうか
真子は猫は好きかなどうかなー?」
と既に白猫と戯れる真子を見る。真子の周りには三毛と黒猫も集まってきた。
「あ、はい、わかっていますよ、猫ですよね!」
猫と戯れていればつい、相方の言葉を聞き逃してしまいそうになり慌てて頷いた。
チガヤは少し離れた場所に座布団を敷き座ると周りの様子を眺める。藍猫は2人を気にせずに机の上から退かない。賑やかなのが苦手なのか黒猫はそっと猫用の扉から出ていった。
そしてチガヤの方にやってきたのは茶トラだ。ふりふり尻尾を緩く振り、座るチガヤの膝に陣取りふわぁ、と欠伸をした。抱っこしようとすればぺちんと尻尾で腕を叩かれる。ゆっくり休みたいようだ。サイボーグの身体でも恐れず呑気に座り眠ろうとする茶トラをゆっくりとチガヤは撫でた。
「猫可愛いな、猫。気まぐれなところとか、案外甘えただたりとか、ほんと可愛いな」
真子は縁側に座り猫じゃらしを装備。
「さぁ、覚悟は良いですか
……!!」
それを振りやってくる猫を待っているとやってきたのは三毛だ。
真子が振る猫じゃらしを目で追いかけ、近くに来た瞬間にしゅぱっと手を出し捕まえようとする!
しかしそれは叶わずぺし、ぺしっと真子の操る猫じゃらしの力に翻弄される三毛。
…あれ?そういえば。
「……あれー?
そういえば、これお仕事でしたね……ジョ、ジョークですよ?」
(チガヤさんの視線を感じる!忘れてないですってば!)
ええ、勿論。
そんな真子と三毛の姿を見て膝の上の茶トラが起きないよう、そっとカメラを構える。
「真子とネコの組み合わせ……なるほど、可愛さ無敵だな?」
かしゃり、とシャッターを押す。
縁側に座っていた真子は首を傾げて
「……うにゃ?今のシャッター音は一体……」
聞こえた気がする…?そんな事を考えている好きに三毛は捕まえた猫じゃらしに噛みつく。
「あ、待って、猫じゃらしがボロボロになっちゃいます!」
「さて、一匹くらい連れて帰ってもいいかぁ?」
チガヤが呟く。このたくさんの猫も、文士を倒してしまえば可愛がってくれる人も居なくなってしまうだろう。それもいいかもしれない。
膝で眠る茶トラの首元をゆっくりと撫でた。
大成功
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砥塚・英明
最近結婚したエミーリア(f06592)と一緒に参加します
こういう事件、普段は探偵(…と言っても見習なんだけど)の僕にとっては気になるトコロだ。
エミーリアと一緒って、そういえば初めてなんじゃないかな。ちょっと緊張するような気もする
彼女はずいぶんとご機嫌なようで、まあそれなら良いかと思ってしまうんだけれど
猫と戯れるのが仕事って…
普段猫探し等が主担当の何でも屋稼業の身が何を贅沢なとも思いつつ
うわぁ、可愛いね、おとなしくて偉いねぇ
結局猫の前には無力なのである、可愛いんだから仕方ない
猫と戯れるエミーリアもまた一段と愛らしいと思い、笑みを返す
今度ちゃんとした猫喫茶も行ってみようか?
エミーリア・ソイニンヴァーラ
先日結婚いたしました、旦那さまの英明さん(f02679)と一緒に参加します
英明さん…旦那さまとのお付き合いは長いのですが、旦那さまの、探偵としてのお仕事のご様子を直接見るのは、これが初めてになります
影朧の事件が起きているというのに、英明さんと一緒にお仕事というコトで、われながら不謹慎なものですが、わくわくしちゃってます♪
英明さん、背中は任せてくださいね!
(黒猫さんが持ってきた紙を見て)…一人一部屋…ですか…
でもせっかくですが、わたしは英明さんとの相部屋を希望します
そしてネコさんたちと戯れます♪
おひげビョンビョン♪ にくきゅーふにふに♪
なんだかネコ喫茶に遊びに来たみたいですね、英明さん!
●猫と探偵
招待状を渡された二人の猟兵は猫屋敷へと訪れた。立派な佇まいの屋敷の扉を開ける。鍵もかかってはいない。招待された人間しか訪れないであろうという慢心からであろうか。それとも別の意味があるのだろうか。それは猟兵達にもわからなかった。探偵(見習い)である砥塚・英明(六天の白日・f02679)は屋敷へ足を踏み入れながらも今回一緒に来ている女性…先日結婚を果たした愛しきひとへと視線を向ける。
(エミーリアと一緒って、そういえば初めてなんじゃないかな。ちょっと緊張するような気もする)
ふわり金色の髪を揺らしエミーリア・ソイニンヴァーラ(おひさま笑顔♪・f06592)は少し楽しげだった。何せ旦那である英明とは長い付き合いではあるが探偵としての仕事を見るのは初めてである。影朧との戦いではあるが、二人でこうして仕事に行けてエミーリアはとても嬉しかった。不謹慎かもしれないが…。それはそれ、これはこれである。
(英明さん、背中は任せてくださいね!)
紙を持ってきてくれた黒猫にエミーリアはにこりと笑う。
「…一人一部屋…ですか…。でもせっかくですが、わたしは英明さんとの相部屋を希望します」
ご機嫌顔のエミーリアに英明も微笑む。彼女が楽しげならここに来た意味も少しはあったのだろう。
二人が部屋について荷物を置けば、猫用の入り口からサビ猫とキジトラが様子を見に来た。にゃあ。
座ったエミーリアにサビ猫は近づき、戯れるように動く指にぴょーんと飛びつく。くるくる指は動きそれに合わせてサビ猫はくるくる周り、遊ぶ。そしてお髭にタッチしびょんびょんと揺らした。サビ猫は指を払おうと前足で顔を洗う。その前足をエミーリアは取ると柔らかいピンクの肉球をふにふにふにと弄んだ。
「おひげビョンビョン♪ にくきゅーふにふに♪」
英明は膝の上に乗ってふわぁと欠伸をするキジトラをゆるく撫でた。
「うわぁ、可愛いね、おとなしくて偉いねぇ」
結局可愛い猫達に人間は無力なのである。完敗だ。そしてそんな可愛い猫と戯れる可愛いお嫁さんーーエミーリアも可愛い。
そんな視線に気付いたエミーリアは英明に笑みを見せる。そんな彼女に同じ笑みを返した。
「今度ちゃんとした猫喫茶も行ってみようか?」
次のデートのお話も話そう。これから何度でも一緒に出かける機会はあるのだから。
大成功
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第2章 冒険
『誰そ彼の骨』
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POW : 物証から、真相を見つけだす
SPD : 周辺の状況から、真相を見つけだす
WIZ : 想像から、真相を見つけだす
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●そして時間は過ぎ
猟兵達が猫と戯れていれば時間は過ぎる。そろそろ屋敷を探索し…【死ぬ】時間だろうか。
猫達は各々好きな場所でゆっくりと過ごしている。
屋敷を探索しながら、探すのだ。己の死ぬ場所を。探さなくても文士の仕掛けたトラップにはまる可能性もある。それに実際に死なないようにしながらも死ぬ振りをする手もある。
この屋敷にある謎を追いかける探偵の振りをしたいなら、桜の下を見ればいき。そこには何者かわからぬ骨が埋まっている。文士に殺された誰かの物だろう。その誰か身元を示すものが屋敷の中にあるかもしれない。
超常現象を愛する文士にあやかい、そういう物に殺される【風】を装っても良いだろう。
ほの暗い屋敷は猫の振りを声がする。
※※
死ぬ方法は何でも良いです。
まる投げしても大丈夫です。
また、桜の木の下の誰かの正体は解いても良いし、説かなくても良いです。
基本は何でもありです。猫のことは気にしないでください。
それでは、宜しくお願いします!
エミーリア・ソイニンヴァーラ
英明さん(f02679)と一緒に参加します
死に方に悩みつつ、《第六感》と《だまし討ち》、《戦闘知識》の技能で、文士さんの罠に注意しながら、屋敷内をうろうろして《情報収集》で得たことは…
桜の木の下の死体
古時計の中にあった写真
民俗伝承をまとめた資料の束
座った時に違和感を覚えて座布団を調べてみたら出てきた、座布団の中に隠されていた「もうじき私は殺される」と書かれたお手紙…というか遺書
そして猫、猫、猫…
これらから、グリモア猟兵の奏弥くんの予知と合わせて、文士さんがなんの民俗伝承で影朧になってしまったのかを英明さんと推察し…
解除した罠のひとつを元に戻して、ソレで死んだように見せかけて、死んだフリをします
砥塚・英明
エミーリア(f06592)と参加です
さて…猫にはとっても後ろ髪引かれるけど、ちゃんとお仕事しないとだね
情報収集と世界知識で屋敷の中を探るよ
桜の木の下の死体
桜の見える部屋毎の違和感
民族伝承と失踪の関係
何に近づきすぎてしまったのか
部屋に散らばる断片をエミーリアと共に拾い上げて
仮説を紡ぐ
調べれば仕掛けも多く、死ぬ方法には困らないだろうから、一緒に、あるいは助けようとして巻き添えになったかのようにして解除した罠の場所で死んだふりをする
●探偵のお仕事とーー
ごーん、ごーんと玄関前にある古時計が鳴り時間を告げる。客室で猫と一緒に寛いでいた砥塚・英明(六天の白日・f02679)とエミーリア・ソイニンヴァーラ(おひさま笑顔♪・f06592)は名残惜しいが猫達と別れた。
「…猫にはとっても後ろ髪引かれるけど、ちゃんとお仕事しないとだね」
うなー、と鳴くキジトラの声が寂しげに部屋の中で響く。エミーリアも手を振り、猫に別れを告げる。そして屋敷の探索を始めた。
二人がまず確認したのは中庭にある桜の木だ。掘るまでもなく、盛り上がった土をそっと払えば誰かの頭蓋骨が見えた。見ただけではそれが男性か、女性かは解らない。辛うじて子供では無いことだけが解った。二人は死体に手を合わせてその場を離れた。
玄関前を通り過ぎようとしたエミーリアはふと気付く。古時計の振り子の側に何かが挟まっているのが見えた。
「英明さん、これ…」
振り子の扉を開きその写真を英明は取り出す。二人の男が写っていた。
もしかすれば、片方は殺された男、もう片方は文士だろうか……。
各部屋を探索していた二人は、本棚の裏にあった紙の束に気付いた。
そこには民族伝承を乱雑に書き纏めたものとーー。
メモのような走り書きが挟まっていた。
『誰も解ってはくれない。俺の調べた事は虚言だ、作り話だと?そうじゃない。これも古くから伝わる歴史の一つなのに。何故、誰も、あいつも、理解してくれないんだ』
まるでそれは慟哭。一人の男が苦渋に塗れ書きなぐった文章だった。
「…これは文士が書いたものかな」
生きていた時か、死んで影朧になった後か。それは解らない。だが文士が真摯に民族伝承を調べ集めていたのが解る。
「あれ?」
座布団に座り民族伝承の紙の束を見ていたエミーリアは座り直した時、座っていたそれの違和感に気付き座布団を触る。何か中に入っているようで、ごめんなさいと謝りながらも座布団を開き中を見る。そこには紙が一枚入っていた。
『もうじき私は殺される。俺はあいつの話を信じられなかった。謝ってももう遅い、傷付けてしまった。それでも彼と、彼の猫に謝りたい』
「…これは、あの死体の人の、お手紙でしょうか?」
「そうかもしれないね」
確信はない。だがそうかもしれない、という予感はあった。
「さて、話を整理しようか」
自分達の客室に戻り英明はそう話し始めた。
「まず、文士の纏めていた伝承の事なんだけど…これは猫の民族伝承を纏めたものだった」
「文士さんは猫が好きなんですね」
そうでなければこんなにも猫を飼わないだろう。今もエミーリアの膝の上には三毛が居座っている。
「そう。でも文士は周りの皆からの理解を得られなかった。友人からも」
「その友人さんが桜の木の下で亡くなっていた…」
「古時計で見つけた写真はやはり二人の写真だろうね」
エミーリアの言葉に英明は頷く。
友人にも理解が得られない。それはどれだけの絶望だっただろう。だから、殺したのだ。自らを信じてくれなかった友人を。それを察したから友人はあの手紙を残した。手紙を残し、読んだ誰かに文士の事を頼むために。
「彼が何の民族伝承で影朧になったか、だけれど…」
英明が続いて喋ろうとしたときだった。にゃーん、と三毛猫が鳴いて猫用の入り口へ走っていった。
途端がたんん、と鳴るのは部屋にあった本棚だった。罠だ。
エミーリアは罠には気付き道中全てを解除していたが、そこだけ元に戻していた。大きな本棚がエミーリアを襲い、
「危ない!」
英明がエミーリアに覆い被さる。
しかし本棚は二人を押しつぶしー普通の人間ならそこで動けなくなっていただろう。だが、二人は猟兵である。
不意に倒れてきた本棚に押しつぶされ、圧死したーー。そう文士は思い満足するだろう。文士が現れるまでは二人はそのまま。藍猫が入り口から顔を出し、にゃーお、と鳴いた。
大成功
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佐々・真子
同行:チガヤさん(f04538)
……はっ
いつの間に時間が
これは恐るべきトラップですね
抗いようのない罠(猫)です
ささ、行方不明者の謎を解きましょう
んん?
チガヤさん、そのカメラは……
あ、あとでデータコピー私にもくださーい
さ、まずは桜の下から調べましょうか(きり)
影遊びを建物の影や暗がりに重ねるように展開
影や暗がり、隙間を影で埋めることで影で埋めれない場所、トラップを物理的に把握(情報収集)します
そして影の追跡者に影の中を辿り邸の捜索ですね
私たちを視ている視線を探してもらいます
その辺りは“目立たない”ようにうまくやりますよ
後は障子などで隔てられたところで二重影を使い、刺される影を演出し倒れましょう
チガヤ・シフレット
真子(f12501)と引き続き
猫ちゃん可愛いな……真子も可愛い……私はもう、ずっとここにいて猫と真子を眺めておく……
と、というわけにはいかないな!
……へ、カメラ!? いや、なんでも……!
ハーイ、データを送りマス
さ、さぁ! 仕事をしよう
可愛い茶トラも一緒に探索だ
屋敷の中を中心に見て回ってみようか
サイバーアイを起動して、不自然なところ、おかしな動きなどないか【情報収集】しつつ探ってみよう
地道な現場検証ってやつになるのかな?
真子と情報を共有しながら機械的な情報と影の得た情報を照らし合わせていくのがイイか
ある程度情報が集まったら……慌てて真子にところに合流する感じでフラグ立てて、どこかで倒れておくか?
●君と君が導く為の
ごーん、ごーんと玄関前の古時計が音を立て時間を鳴り示す。猫と戯れていた二人ははっと部屋にあった壁時計を確認する。先程から1時間半ほど経っていた。
「……はっ!いつの間に時間が。これは恐るべきトラップですね。抗いようのない罠(猫)です」
佐々・真子(無個性派女子(主張)・f12501)が三毛猫の肉球をふにふにしながら呟く。この可愛さは罪であり罠である。三毛が理不尽だと言うように、にゃーおと鳴いた。
「猫ちゃん可愛いな……真子も可愛い……私はもう、ずっとここにいて猫と真子を眺めておく……と、というわけにはいかないな!」
三毛と戯れている真子の様子を眺めながらカメラのシャッターを押していたチガヤ・シフレット(バッドメタル・f04538)も自らのすべき事を思い出しはっとした。真子はチガヤの構えていたカメラに気付くとじっと見つめて
「んん?チガヤさん、そのカメラは……」
「……へ、カメラ!? いや、なんでも……!」
残念ながらカメラを構えていながらその言い訳は通用しなかったようだ。真子は三毛の前足を持ちふりふり振りながら
「あ、あとでデータコピー私にもくださーい」
「ハーイ、データを送りマス…。さ、さぁ! 仕事をしよう」
気を取り直してチガヤはそう言って膝に乗っていた茶トラを抱えて言った。
「まずは桜の下から調べましょうか」
まずは手掛かりがありそうなそこから。きりっとした真子は言って、歩き出した。
「じゃあ私は屋敷の中を中心に見て回ってみようか」
情報が集まればこの部屋で集合。そう言ってチガヤはそう言って真子とは反対方向に歩き出すーー。
●真子のターン
桜の木の下に辿りついた真子は盛り上がった土に気付いてささっと払う。隠れていたのは誰かの頭蓋骨。男か女か解らないそれに、うーんと首を傾げる。ここに招かれた誰かの物だろうが…。
屋敷の周りを歩きながら文士が仕掛けたであろうトラップを地道に発見し、把握する。その数の多さは2桁を越える。
「暇なんでしょうか」
もしかすれば、そうなのかもしれない。しかし暇な影朧が一つ一つ罠を設置しているのを想像してはいけない気がする…。ふと地面を見れば、何かが落ちている事に気付く。
「…手紙?」
書き殴られたような文章は誰かに向けられた物のようだ
『ごめん。君を信じられなかった俺が悪かった。だからそんな事は止めてくれ。お願いだ。君の為と、猫のために』
「…何のことでしょうか」
これを書いた人は?君、とは?
猫とは、この屋敷に居る猫達の事だろうか。ということは君とは文士の事だろうか。
「チガヤさんに聞いてみましょうか」
二人で話を纏めたらわかるかもしれない。しかし、その前にーー。
屋敷の中に戻り、手頃な場所を見つければ真子はユーベルコード『二重影』を使い障子に影を写す。何かに刺されて倒れる演出を付けて。
●チガヤのターン
真子と別れたチガヤは屋敷の中を探索する。サイバーアイを起動し、不自然なところやおかしな動きなどないかを調べるーー。いわば地道な現場検証だ。
とある部屋に入った時にチガヤが気付いたのは本棚の後ろに挟まっていた紙の束だ。
「何だ、これ…」
取り出しては確認をする。
そこには民族伝承を乱雑に書き纏めたものとーー。
メモのような走り書きが挟まっていた。
『誰も解ってはくれない。俺の調べた事は虚言だ、作り話だと?そうじゃない。これも古くから伝わる歴史の一つなのに。何故、誰も、あいつも、理解してくれないんだ』
まるでそれは慟哭。一人の男が苦渋に塗れ書きなぐった文章だった。
「んー…。これも何かの手がかりになりそう」
誰が書いたものだろうか。それはきっとーー。
とりあえず見つけた紙の束と茶トラを抱え焦ったように走り出す。
「さてーー」
死に場所はどこがいい?
ぴょん、と茶トラが腕の中から飛び出る。ふと上をーー、天井を見上げれば何かが振ってくるのが見えた。避けながらも倒れた振りをして、落ちてきた物を確認する。
多量の包丁だ。流石にこの量刺されば痛そう。…うん、このまま死んだふりをしておこう。茶トラがチガヤの背中に乗り寝転んで、にゃあと呟いた。
大成功
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第3章 ボス戦
『物憑き文士』
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POW : 狗憑き
【レベル×1体の呪詛もたらす狗霊】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【匂いと味】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD : 狐憑き
自身が【興味】を感じると、レベル×1体の【混乱もたらす狐霊】が召喚される。混乱もたらす狐霊は興味を与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ : 物書き
【恐怖もたらす言霊】を籠めた【レベル×10枚の原稿用紙】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【精神】のみを攻撃する。
👑11
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●文士
「いやはや、ここまでうまく行くとは思わなんだ」
多少皆の死に違和感を感じつつも部屋から出てきたのは黒猫を抱えた文士だった。
「うんうん。君も可愛い。まるで神のようだね」
なんて笑いながらも廊下を歩き死亡した(ふりをした)猟兵たちを見る。
「これで、いい。俺を裏切るものも、傷付ける者もいない。ずっと君達と一緒だよ」
だが、そうもいかない。
ここに文士が居ればいずれまた訪れてきた人を傷付けるだろう。
彼は人を求めて居ないのだから。
猟兵達は立ち上がる。彼を倒すためにーー。
チガヤ・シフレット
真子(f12501)と引き続き!
とうとう文士殿とご対面、だな!
騙されて出てくる方が悪い、大人しくぶっ飛ばされるといいぞー?
さて、真子とネコちゃんにいいとこ見せるために張り切るとしよう
両腕の兵装、脚部のブースター共に起動
まずは【先制攻撃】での【一斉発射】!
手数にモノを言わせて押して行こう!
その後は機動力を活かして跳び回りつつ、銃弾の雨を降らそうか
敵の攻撃は【オーラ防御】や装甲の堅い所を利用して防いでいこう
そして、真子を【援護射撃】しつつ連携!
呼びかけに合わせて一気に仕掛けるぞ
「任せろ、一気に決める!」
真子の影の道を通って一気に接敵!
【零距離射撃】で大詰めだ!
佐々・真子
同行:チガヤさん(f04538)
いやぁ、ある意味壮観ですね
起き上がる死体がごろごろです
チガヤさんの先制攻撃に紛れて“目立たない”ようにしつつ
その間に私の【まなこ】で“情報収集”をしましょう
狗憑きに狐憑き、となるとあとは狸……センリ、山猫ですか?
こっくりさん、狐狗狸さん
猫に憑かれましたか?
猫さん可愛いから仕方ないですね!
猫さんの様子も確認しましょう
本体がどちらかも一応確認です
“第六感”も働かせて
充分に観察を終えたらチガヤさんに呼び掛けましょう
距離を詰めれる環境を作るのは私の役目です
【影遊び】
私たちだけが自在に壁を通り抜けられる影の迷路にて、射線を遮り、死角を作ります
チガヤさん、今です!
●生き返る猟兵(死んでいない)
起き上がる猟兵達の姿を見、文士は驚愕の顔をした。
「な、何故生きている!死んだのでは無かったのか!」
大きな声にびっくりしたのか文士の腕でのんびりしていた黒猫はぴょーんと何処かに去っていく。
「いやぁ、ある意味壮観ですね。起き上がる死体がごろごろです」
佐々・真子(無個性派女子(主張)・f12501)が他の起き上がる猟兵達を眺め苦笑した。
「騙されて出てくる方が悪い、大人しくぶっ飛ばされるといいぞー?」
文士にそう言い笑うのはチガヤ・シフレット(バッドメタル・f04538)だ。
「くっ、詐欺師め…」
悔しそうな文士の言葉にチガヤは楽しげに笑う。
「酷い言われようだなぁ。まあ、真子とネコちゃんにいいとこ見せるために張り切るとしよう」
そう言い切ると両腕の兵装、脚部のブースター共に起動しチガヤは最速で文士へと一斉射撃を行う。
「ぐっ」
インドア派らしい文士はあまり軽やかに避けれはせずその攻撃に当たるしか無かった。
チガヤと文士が戦っている間、真子は情報収集を行う。
文士は色んな伝承を蒐めていた。
(狗憑きに狐憑き、となるとあと狸……センリ、山猫ですか?こっくりさん、狐狗狸さん…)
狐や狸は人を化かすという。それはどこの世界の伝承にもあるのだろう。調べていた結果、彼は取り憑かれてしまったのだろうか。
「猫に憑かれましたか?」
可愛らしく、自由な猫。それに魅了されたのだ文士は。そして猫の伝承を調べその末にーー。
「まぁ、でも猫さん可愛いから仕方ないですね!」
そういえば文士が先程まで持っていた黒猫は何処に行ったのだろうか、見回せば物陰で顔を洗っている。呑気なものだ。
(違う…。あの子は関係ないですね)
ぴん、と理解できた。ここの猫達は何の関係も無い。彼は彼が蒐めた伝承に寄り人を襲う影朧になったのだ。
チガヤを無数の狐霊が襲う。それを自身のオーラで防御し攻撃に転じた時だった。真子のユーベルコード【影遊び】が発動し影の迷路を作り上げる。
「な、何だこれは…」
戸惑っている文士の声に笑いながらも真子はチガヤに声を上げる。
「チガヤさん、今です!」
この迷路は真子とその仲間は影を通り抜けられる。つまりチガヤは迷路の壁なんてお構い無く前に進める。
「任せろ、一気に決める!」
そしてチガヤは一気に迷路の壁をすり抜け文士へと近付き、零距離射撃を行った。その威力は凄まじくーー、文士の力を削いでいく。
猫達は心配したのか、賑やかなそこにうるさいと物申したいのかにゃーあと声を上げた。
大成功
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砥塚・英明
エミーリア(f06592)と参加
【SPD】で行動
ここまでだよ、文士さん。
探偵(見習)の本領発揮とばかりに、言葉で犯人を追い詰めるよ、気を引くためでもあるんだけど
戦いにおいては援護をエミーリアに一任して、文士狙いで行くよ
久しぶりの戦い、心が躍って仕方がないね
《クラフトライド》で自分のガジェットを疾走するブーツへと変形させてそれを駆って近接戦を仕掛ける
もともと倒せればそれで良いのだが、今は背中を任せられるパートナーがいる、それはより戦いを楽しくさせてくれる
それも相まって楽しそうに蹴りと小型銃の組み合わせで絶え間なく相手に襲い掛かる
猫には悪いことをしたかな…
エミーリア・ソイニンヴァーラ
英明さん(f02679)と一緒に参加
【SPD】で行動
事件の謎解きは探偵の領分
わたしは黙って見守り、《目立たない》ようにしながら《戦闘知識》と《地形の利用》を駆使して、英明さんをサポートできる位置取りを開始します
戦闘開始となれば(あるいは文士さんが真相を語りながらの戦闘になるのでしょうか?)、拳銃型サイコキャノンのチップルさん♪で、《クイックドロウ》を用いた《先制攻撃》をします
また今回は探偵役の英明さんが主役だと思っているから、ユーベルコードと《第六感》《目潰し》《だまし討ち》《援護射撃》で英明さんに襲いかかるの狐霊はこちらで対処して、英明さんには文士さんに集中してもらいます
ネコさん、バイバイ…
●探偵と文士と猫
起き上がる猟兵達に驚いた文士は驚いたようでわぁ!と声を上げた。びっくりした黒猫は腕からぴょんと飛び降り何処かに走っていく。
「ここまでだよ、文士さん」
探偵(見習い)の砥塚・英明(六天の白日・f02679)は文士に語りかける。
「何の事だ…」
「あの桜の木の下の死体はあなたが殺した物だね」
犯人を追い立てる探偵は屋敷の中で見つけた物を思い出す。古時計に隠された写真、本棚の裏にあった紙の束、座布団の中に隠された手紙…
「あの死体はあなたの集めていた猫の民族伝承を信じなかった友人だ」
そうでしょう?と英明は問いかける。
「お前に…何がわかるんだ…!!」
文士は狐霊を呼び出し英明へと襲いかかる、がそれを全て撃ち落とされる。
話をする二人から目立たない位置へ行き主役を立てるよう見守っていたエミーリア・ソイニンヴァーラ(おひさま笑顔♪・f06592)のユーベルコード【マインドクラッシュ・チップル♪】だ。
「あくりょ~! たいさーんっ!………悪霊だよね、アレ?」
悪霊かは不明だがそれにより攻撃は防がれ、英明は瞳をエミーリアに向けありがとう、と言うように笑みを浮かべた。
「僕にはわからないな。友人を殺してしまう気持ちは」
文士はどんな事を言われたのだろう。それこそ殺したくなるくらい酷い言葉を浴びせられたのかもしれない。それはもう解らないけれど。…だからこそ、ここで文士を止め、倒す。二人がするべき事はそれしかない。
英明はユーベルコード【クラフトライド】を使い己のガジェットを疾走するブーツへと変形させ、前へと躍り出る。
敵を倒せればいい。だが見守りサポートしてくれるエミーリアが居る。その存在は英明にとって大きく、戦闘を楽しめるものにしていた。
狐霊を幾度も、幾つも召喚するも、その全てをエミーリアが撃ち落とせば生身になる文士を蹴り上げ、そして小型銃で撃ち抜く。エミーリアも後ろから拳銃型サイコキャノンのチップルさん♪で攻撃し援護を行う。すれば文士も攻撃を行う隙もなく地へと伏した。
さらさらと砂の消えていく姿に数匹の猫達が集まり、消えかけの身体をぺろぺろと舐める。
「あぁ…お前達…」
言葉の先は紡がれる事なく、消えていく。跡形もなく。
にゃあ、にゃーお、にゃー…
弔う様に鳴く猫の姿に二人は背中を向け歩き出す。
「猫には悪いことをしたかな…」
英明の言葉にエミーリアはその手を軽く握りながらも猫達へ別れの言葉を告げる。
「ネコさん、バイバイ…」
文士は猫達にとっては唯一無二の存在であったのだろう。
猫達がどうなるかは解らない。だが、これからもここで飼い主の姿を探しながら住み続けるに違いない。
大成功
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